JP2004304288A - 通信妨害装置及び通信妨害方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】妨害性能を向上させるとともに装置の構成を簡素化した通信妨害装置及び通信妨害方法を提供する。
【解決手段】妨害対象波の受信用アンテナであって、RF信号を受信する受信空中線11と、このRF信号をIF信号にダウン・コンバートする受信機12と、IF信号(アナログ信号)を所定のサンプリング周期でデジタル信号に変換するA/Dコンバータ5と、このデジタル信号を記録するデジタル記録装置6と、所定の遅延時間の経過後に記録されたデジタル信号をアナログ信号に再生するD/Aコンバータ7と、再生されたアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする周波数変換器14と、送信空中線16を介してこのRF信号を送信する送信機15により構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】妨害対象波の受信用アンテナであって、RF信号を受信する受信空中線11と、このRF信号をIF信号にダウン・コンバートする受信機12と、IF信号(アナログ信号)を所定のサンプリング周期でデジタル信号に変換するA/Dコンバータ5と、このデジタル信号を記録するデジタル記録装置6と、所定の遅延時間の経過後に記録されたデジタル信号をアナログ信号に再生するD/Aコンバータ7と、再生されたアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする周波数変換器14と、送信空中線16を介してこのRF信号を送信する送信機15により構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信妨害装置及び通信妨害方法に係り、より詳しくは、妨害対象波を受信して妨害波を送信する通信妨害装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。この通信妨害装置40は、搬送波となる信号を生成し、この信号に対し妨害用の変調を加えて送信するものである。送信された変調波が妨害波として妨害対象の通信波と干渉を起こすことによって、通信が妨害される。
【0003】
通信妨害装置40は、局部発振器4、復調器8、表示器9、スピーカ10、受信空中線11、受信機12、送信機15、送信空中線16、合成器41、スイッチ42、分波器43、変調器44、信号発生器45、妨害変調信号発振器46により構成される。
【0004】
受信空中線11は、妨害対象波を受信する受信用アンテナであり、受信機12は、受信空中線11を介して受信した信号、すなわち、RF信号をIF信号にダウン・コンバートするチューナである。このダウン・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にRF信号を同調させることにより行われる。
【0005】
復調器8は、受信機12からのIF信号を復調し、オーディオ信号などの復調信号を生成するものである。復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、オーディオ信号は、スピーカ10に出力され音声に変換される。
【0006】
信号発生器45は、搬送波となるRF信号を生成し、変調器44では、妨害変調信号発振器46から供給される変調用のオーディオ信号によって、RF信号の変調が行われる。この妨害用の変調が加えられた変調信号は、分波器43により電力分配され、一部は、スイッチ42を介して合成器41に出力される。合成器41は、この変調信号と、受信空中線11からの受信信号を電力合成して受信機12に出力する。また、分波された変調信号の他の一部は、送信機15によって電力増幅され、送信空中線16を介して送信される。
【0007】
通信電波を受信して妨害対象波による通信のみを選択的に妨害するために、まず、局部発振器4において生成される局部発振信号の周波数の調整が行われる。この周波数調整は、表示器9の表示と、スピーカ10からの音声とに基づいて行われ、妨害対象波の周波数が判別される。
【0008】
次に、信号発生器45において生成されるRF信号の周波数調整が行われる。この調整は、スイッチ42をオンにすることにより行われ、分波器43からの妨害用の変調信号が受信信号と合成され、合成後の信号に対する表示器9の表示に基づいて、妨害変調信号の周波数と妨害対象波の周波数との差が判別される。そして、妨害波が妨害対象波と有効に干渉を起こすようにするために、生成されるRF信号の周波数が妨害対象波の周波数と一致するように微調整される。
【0009】
図6は、従来の通信妨害装置の他の構成例を示したブロック図である。この通信妨害装置50は、復調器8により復調されたオーディオ信号を記録する記録器51、例えば、テープレコーダなどを備え、妨害変調信号発振器46によるオーディオ信号の代わりに、復調器8からのオーディオ信号を記録器51に記録し、この記録器51に記録されたオーディオ信号に基づいて、妨害用の変調が行われる。
【0010】
従って、この通信妨害装置50では、妨害対象波と同一の変調が妨害用に生成したRF信号に加えられる。なお、その他の従来の通信妨害装置としては、例えば、特許文献1または2に記載のものがある。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−200513号公報
【特許文献2】
特開2002−141890号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した様な従来の通信妨害装置では、受信した妨害対象波の周波数に妨害波の周波数を合わせる必要がある。しかしながら、近年の通信において用いられるスペクトル拡散方式により拡散変調された通信波に対しては、拡散方式ごとに周波数拡散の方法が異なるので、周波数を合わせることが困難であった。
【0013】
このため、周波数にずれが生じ、有効に干渉が起こらないので、妨害効果が大幅に低下してしまうという問題があった。そこで、拡散方式を詳細に分析することにより、周波数が合わせられるようにすることが考えられる。しかし、拡散方式を詳細に分析しようとすると、装置の構成が複雑になってしまうという問題があった。
【0014】
また、変調方式についても、例えば、記録器51を備えた従来の通信妨害装置50などでは、復調したオーディオ信号を記録器51に記録し、記録したオーディオ信号により妨害信号の変調を行う必要がある。しかし、近年の複雑な変調方式により、同一の変調を妨害信号に加えることは困難であった。
【0015】
このため、変調が一致せず、妨害効果が大幅に低下してしまうという問題もあった。妨害対象波の変調方式を詳細に分析することにより、同一の変調が加えられるようにすることが考えられるが、変調方式を詳細に分析しようとすると、装置の構成が複雑になってしまう。
【0016】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、妨害性能を向上させるとともに、装置の構成を簡素化した通信妨害装置及び通信妨害方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信妨害装置は、RF信号を受信し、受信信号を出力する空中線と、受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、このデジタル信号を記録する信号記録手段と、記録されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、このアナログ信号を送信する送信手段により構成される。
【0018】
この様な構成によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。つまり、記録した受信信号を再生し、妨害波として送出している。従って、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による通信妨害装置の一構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置1は、妨害対象となる通信波をデジタル信号として記録し、記録したデジタル信号を再生することにより妨害波を生成するものである。
【0020】
この通信妨害装置1は、受信手段2、送信手段3、局部発振器4、A/Dコンバータ(ADC)5、デジタル記録装置6、D/Aコンバータ(DAC)7、復調器8、表示器9及びスピーカ10により構成される。ここで、受信手段2は、受信空中線11と、受信機12とからなり、送信手段3は、周波数変換器14と、送信機15と、送信空中線16とからなるものとする。
【0021】
受信空中線11は、妨害対象波を受信する受信用アンテナであり、RF(Radar Frequency)信号を受信し、受信信号を出力している。受信機12は、IF(Intermediate Frequency)信号の生成手段であり、受信空中線11により出力されたRF信号としての受信信号をIF信号にダウン・コンバートするチューナである。
【0022】
このダウン・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にRF信号を同調させることにより行われる。この様にしてコンバートされたIF信号は、復調器8及びA/Dコンバータ5へそれぞれ出力される。
【0023】
復調器8は、受信機12からのIF信号としての受信信号を復調し、オーディオ(Audio)信号などの復調信号を生成するものである。復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、オーディオ信号は、スピーカ10に出力され音声に変換される。
【0024】
ここで、通信電波を受信して妨害対象波による通信のみを選択的に妨害するために、局部発振器4において生成される局部発振信号の周波数の調整が行われるものとする。この周波数調整は、表示器9の表示と、スピーカ10からの音声とに基づいて行われ、妨害対象波の周波数、例えば、中心周波数成分などが判別される。
【0025】
A/Dコンバータ5は、受信機12からのIF信号としての受信信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換手段である。このA/D変換は、所定のサンプリング周期で行われ、変換されたデジタル信号は、順次にデジタル記録装置6へ出力される。サンプリング周期は、デジタル変換される受信信号の周波数に基づいて定められ、受信信号(アナログ信号)に含まれる最大周波数の信号が再現可能なものであるとする。
【0026】
デジタル記録装置6は、A/Dコンバータ5からのIF信号としてのデジタル信号を記録する信号記録手段であり、例えば、VTRなどの高周波数かつ広帯域の信号のデジタル記録に適した記録器からなる。記録したデジタル信号は、所定の遅延時間の経過後、順次にD/Aコンバータ7へ出力される。
【0027】
D/Aコンバータ7は、デジタル記録装置6からのIF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段であり、IF信号としてのアナログ信号の再生装置である。このアナログ信号は、周波数変換器14へ出力される。
【0028】
周波数変換器14は、D/Aコンバータ7により再生されたIF信号としてのアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする周波数の変換手段である。このアップ・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にIF信号を同調させることにより行われる。
【0029】
このとき、受信されたRF信号をダウン・コンバートするのに用いられたのと同一周波数の局部発振信号によって同調させるので、妨害対象波と同一の周波数にアップ・コンバートされる。この様にして生成されたRF信号は、妨害信号として送信機15へ出力される。送信機15は、この妨害信号を高出力に電力増幅し、送信空中線16を介して送信する。
【0030】
図2のステップS1〜S8は、図1の通信妨害装置における妨害動作の一例を示したフローチャートである。まず、受信機12は、受信空中線11を介して妨害対象波としてのRF信号を受信すると(ステップS1)、局部発振器4からの局部発振信号に基づいて、このRF信号をIF信号にダウン・コンバートする(ステップS2)。
【0031】
コンバートされたIF信号の一部は、復調器8に出力され、復調信号が生成される。この復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、復調信号の他の一部は、オーディオ信号としてスピーカ10に出力され、音声に変換される。
【0032】
一方、IF信号の他の一部は、A/Dコンバータ5により順次にデジタル信号に変換され(ステップS3)、このデジタル信号がデジタル記録装置6により記録される(ステップS4)。
【0033】
デジタル記録装置6では、所定の遅延時間が経過するまでこの様な受信信号のデジタル記録が行われ、遅延時間が経過すると、記録したデジタル信号が順次にD/Aコンバータ7に出力される(ステップS5)。
【0034】
D/Aコンバータ7は、デジタル記録装置6からのデジタル信号をアナログ信号に変換再生し、周波数変換器14に出力する(ステップS6)。周波数変換器14は、局部発振器4からの局部発振信号に基づいて、このアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする(ステップS7)。この様にして生成されたRF信号は、送信機15によって送信空中線16を介して送信される(ステップS8)。
【0035】
本実施の形態によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。すなわち、記録した受信信号を再生し、妨害波として送出している。このため、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。
【0036】
従って、スペクトル拡散方式により拡散変調された通信波に対しても、効果的に通信妨害を行うことができるとともに、通信妨害装置1の構成を簡素化することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、IF信号をデジタル信号に変換することにより信号記録を行うものについて説明したが、デジタル信号に変換せずにアナログ信号としてのIF信号を直接に記録する構成のものであっても良い。この場合には、A/Dコンバータ5などが不要となるので、装置の構成を簡素化することができる。
【0038】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置20は、IF信号からI信号及びQ信号を抽出するIQミキサ21,22を備え、これらの信号ごとに受信信号がデジタル記録される。
【0039】
IQミキサ21は、受信機12により出力されるIF信号からI信号及びQ信号を抽出する変換器である。I信号及びQ信号は、信号位相が直交するビデオ信号であり、I信号は、IF信号の同相成分、Q信号は、IF信号の直交成分である。これらのI信号及びQ信号は、それぞれA/Dコンバータ5a,5bに出力され、ビデオ信号ごとにデジタル信号に変換される。
【0040】
デジタル記録装置6a,6bは、これらのI信号及びQ信号としてのデジタル信号をビデオ信号ごとに記録し、記録したデジタル信号をビデオ信号ごとにD/Aコンバータ7a,7bに出力している。D/Aコンバータ7a,7bは、これらの記録されたI信号及びQ信号としてのデジタル信号をビデオ信号ごとにアナログ信号に変換し、これらのアナログ信号がIQミキサ22に出力される。
【0041】
IQミキサ22は、D/Aコンバータ7a,7bからの各アナログ信号を合成し、IF信号を生成する変換器である。生成したIF信号は、周波数変換器14に出力され、RF信号にアップ・コンバートされる。
【0042】
つまり、IQミキサ21によってIF信号から抽出されたIビデオ信号は、A/Dコンバータ5aによってデジタル信号に変換され、デジタル記録装置6aによりデジタル記録される。その後、このデジタル信号は、D/Aコンバータ7aによってアナログ信号に変換され、IQミキサ22に出力される。
【0043】
Qビデオ信号についても同様に、A/Dコンバータ5bによってデジタル信号に変換され、デジタル記録装置6bによりデジタル記録される。その後、このデジタル信号は、D/Aコンバータ7bによってアナログ信号に変換され、IQミキサ22に出力される。なお、その他の構成は、図1の通信妨害装置1(実施の形態1)と同様である。
【0044】
本実施の形態によれば、受信信号を各ビデオ信号に分離して記録することができる。このため、各ビデオ信号の周波数帯域が狭帯域に抑制され、周波数帯域が狭い信号をデジタル記録するA/Dコンバータ5a,5b、デジタル記録装置6a,6b及びD/Aコンバータ7a,7bを用いることができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、各ビデオ信号をデジタル信号に変換することにより記録を行うものについて説明したが、デジタル変換せずに、各ビデオ信号を直接にアナログ信号として記録する構成であっても良い。
【0046】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置30では、受信したRF信号がデジタル記録される。
【0047】
受信空中線11により出力されたRF信号は、分波器31により電力分配され、受信機12及びA/Dコンバータ5cにそれぞれ出力される。受信機12は、分配後のRF信号の一部をIF信号にダウン・コンバートし、A/Dコンバータ5cは、分配後のRF信号の他の一部をデジタル信号に変換している。
【0048】
このRF信号としてのデジタル信号は、デジタル記録装置6cにより記録され、記録されたデジタル信号がD/Aコンバータ7cに出力される。D/Aコンバータ7cは、デジタル記録装置6cからのRF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換後のアナログ信号が送信機15に出力される。
【0049】
ここで、A/Dコンバータ5c、デジタル記録装置6c及びD/Aコンバータ7cは、それぞれより高周波数かつ広帯域なRF信号に対応したものであるとする。その他の構成は、図1の通信妨害装置1と同様である。
【0050】
本実施の形態によれば、IF信号に変換することなく、受信したRF信号を直接にデジタル記録することができる。このため、図1の通信妨害装置1と比較して、記録したIF信号をRF信号に変換する周波数変換器14が不要となり、装置の構成を簡素化することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、RF信号をデジタル信号に変換することにより信号記録を行うものについて説明したが、デジタル変換せずに分波器31からのRF信号(アナログ信号)を直接に記録する構成のものであっても良い。記録装置としては、十分な記録容量があり、受信RF信号に対応して高周波数かつ広帯域な記録特性を有する記録媒体からなるものとする。この場合には、A/Dコンバータ5cなどが不要となり、装置の構成をより簡素化することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明による通信妨害装置及び通信妨害方法によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。つまり、記録された受信信号が再生され、妨害波として送出される。
【0053】
このため、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。従って、妨害性能を向上させることができるとともに、装置の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による通信妨害装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】図1の通信妨害装置における妨害動作の一例を示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態3による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図5】従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図6】従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1,20,30 通信妨害装置、2 受信手段、3 送信手段、
4 局部発振器、5,5a,5b,5c A/Dコンバータ、
6,6a,6b,6c デジタル記録装置、
7,7a,7b,7c D/Aコンバータ、8 復調器、9 表示器、
10 スピーカ、11 受信空中線、12 受信機、14 周波数変換器、
15 送信機、16 送信空中線、21,22 IQミキサ、31 分波器
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信妨害装置及び通信妨害方法に係り、より詳しくは、妨害対象波を受信して妨害波を送信する通信妨害装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。この通信妨害装置40は、搬送波となる信号を生成し、この信号に対し妨害用の変調を加えて送信するものである。送信された変調波が妨害波として妨害対象の通信波と干渉を起こすことによって、通信が妨害される。
【0003】
通信妨害装置40は、局部発振器4、復調器8、表示器9、スピーカ10、受信空中線11、受信機12、送信機15、送信空中線16、合成器41、スイッチ42、分波器43、変調器44、信号発生器45、妨害変調信号発振器46により構成される。
【0004】
受信空中線11は、妨害対象波を受信する受信用アンテナであり、受信機12は、受信空中線11を介して受信した信号、すなわち、RF信号をIF信号にダウン・コンバートするチューナである。このダウン・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にRF信号を同調させることにより行われる。
【0005】
復調器8は、受信機12からのIF信号を復調し、オーディオ信号などの復調信号を生成するものである。復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、オーディオ信号は、スピーカ10に出力され音声に変換される。
【0006】
信号発生器45は、搬送波となるRF信号を生成し、変調器44では、妨害変調信号発振器46から供給される変調用のオーディオ信号によって、RF信号の変調が行われる。この妨害用の変調が加えられた変調信号は、分波器43により電力分配され、一部は、スイッチ42を介して合成器41に出力される。合成器41は、この変調信号と、受信空中線11からの受信信号を電力合成して受信機12に出力する。また、分波された変調信号の他の一部は、送信機15によって電力増幅され、送信空中線16を介して送信される。
【0007】
通信電波を受信して妨害対象波による通信のみを選択的に妨害するために、まず、局部発振器4において生成される局部発振信号の周波数の調整が行われる。この周波数調整は、表示器9の表示と、スピーカ10からの音声とに基づいて行われ、妨害対象波の周波数が判別される。
【0008】
次に、信号発生器45において生成されるRF信号の周波数調整が行われる。この調整は、スイッチ42をオンにすることにより行われ、分波器43からの妨害用の変調信号が受信信号と合成され、合成後の信号に対する表示器9の表示に基づいて、妨害変調信号の周波数と妨害対象波の周波数との差が判別される。そして、妨害波が妨害対象波と有効に干渉を起こすようにするために、生成されるRF信号の周波数が妨害対象波の周波数と一致するように微調整される。
【0009】
図6は、従来の通信妨害装置の他の構成例を示したブロック図である。この通信妨害装置50は、復調器8により復調されたオーディオ信号を記録する記録器51、例えば、テープレコーダなどを備え、妨害変調信号発振器46によるオーディオ信号の代わりに、復調器8からのオーディオ信号を記録器51に記録し、この記録器51に記録されたオーディオ信号に基づいて、妨害用の変調が行われる。
【0010】
従って、この通信妨害装置50では、妨害対象波と同一の変調が妨害用に生成したRF信号に加えられる。なお、その他の従来の通信妨害装置としては、例えば、特許文献1または2に記載のものがある。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−200513号公報
【特許文献2】
特開2002−141890号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した様な従来の通信妨害装置では、受信した妨害対象波の周波数に妨害波の周波数を合わせる必要がある。しかしながら、近年の通信において用いられるスペクトル拡散方式により拡散変調された通信波に対しては、拡散方式ごとに周波数拡散の方法が異なるので、周波数を合わせることが困難であった。
【0013】
このため、周波数にずれが生じ、有効に干渉が起こらないので、妨害効果が大幅に低下してしまうという問題があった。そこで、拡散方式を詳細に分析することにより、周波数が合わせられるようにすることが考えられる。しかし、拡散方式を詳細に分析しようとすると、装置の構成が複雑になってしまうという問題があった。
【0014】
また、変調方式についても、例えば、記録器51を備えた従来の通信妨害装置50などでは、復調したオーディオ信号を記録器51に記録し、記録したオーディオ信号により妨害信号の変調を行う必要がある。しかし、近年の複雑な変調方式により、同一の変調を妨害信号に加えることは困難であった。
【0015】
このため、変調が一致せず、妨害効果が大幅に低下してしまうという問題もあった。妨害対象波の変調方式を詳細に分析することにより、同一の変調が加えられるようにすることが考えられるが、変調方式を詳細に分析しようとすると、装置の構成が複雑になってしまう。
【0016】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、妨害性能を向上させるとともに、装置の構成を簡素化した通信妨害装置及び通信妨害方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信妨害装置は、RF信号を受信し、受信信号を出力する空中線と、受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、このデジタル信号を記録する信号記録手段と、記録されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、このアナログ信号を送信する送信手段により構成される。
【0018】
この様な構成によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。つまり、記録した受信信号を再生し、妨害波として送出している。従って、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による通信妨害装置の一構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置1は、妨害対象となる通信波をデジタル信号として記録し、記録したデジタル信号を再生することにより妨害波を生成するものである。
【0020】
この通信妨害装置1は、受信手段2、送信手段3、局部発振器4、A/Dコンバータ(ADC)5、デジタル記録装置6、D/Aコンバータ(DAC)7、復調器8、表示器9及びスピーカ10により構成される。ここで、受信手段2は、受信空中線11と、受信機12とからなり、送信手段3は、周波数変換器14と、送信機15と、送信空中線16とからなるものとする。
【0021】
受信空中線11は、妨害対象波を受信する受信用アンテナであり、RF(Radar Frequency)信号を受信し、受信信号を出力している。受信機12は、IF(Intermediate Frequency)信号の生成手段であり、受信空中線11により出力されたRF信号としての受信信号をIF信号にダウン・コンバートするチューナである。
【0022】
このダウン・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にRF信号を同調させることにより行われる。この様にしてコンバートされたIF信号は、復調器8及びA/Dコンバータ5へそれぞれ出力される。
【0023】
復調器8は、受信機12からのIF信号としての受信信号を復調し、オーディオ(Audio)信号などの復調信号を生成するものである。復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、オーディオ信号は、スピーカ10に出力され音声に変換される。
【0024】
ここで、通信電波を受信して妨害対象波による通信のみを選択的に妨害するために、局部発振器4において生成される局部発振信号の周波数の調整が行われるものとする。この周波数調整は、表示器9の表示と、スピーカ10からの音声とに基づいて行われ、妨害対象波の周波数、例えば、中心周波数成分などが判別される。
【0025】
A/Dコンバータ5は、受信機12からのIF信号としての受信信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換手段である。このA/D変換は、所定のサンプリング周期で行われ、変換されたデジタル信号は、順次にデジタル記録装置6へ出力される。サンプリング周期は、デジタル変換される受信信号の周波数に基づいて定められ、受信信号(アナログ信号)に含まれる最大周波数の信号が再現可能なものであるとする。
【0026】
デジタル記録装置6は、A/Dコンバータ5からのIF信号としてのデジタル信号を記録する信号記録手段であり、例えば、VTRなどの高周波数かつ広帯域の信号のデジタル記録に適した記録器からなる。記録したデジタル信号は、所定の遅延時間の経過後、順次にD/Aコンバータ7へ出力される。
【0027】
D/Aコンバータ7は、デジタル記録装置6からのIF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段であり、IF信号としてのアナログ信号の再生装置である。このアナログ信号は、周波数変換器14へ出力される。
【0028】
周波数変換器14は、D/Aコンバータ7により再生されたIF信号としてのアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする周波数の変換手段である。このアップ・コンバートは、局部発振器4から供給される局部発振信号にIF信号を同調させることにより行われる。
【0029】
このとき、受信されたRF信号をダウン・コンバートするのに用いられたのと同一周波数の局部発振信号によって同調させるので、妨害対象波と同一の周波数にアップ・コンバートされる。この様にして生成されたRF信号は、妨害信号として送信機15へ出力される。送信機15は、この妨害信号を高出力に電力増幅し、送信空中線16を介して送信する。
【0030】
図2のステップS1〜S8は、図1の通信妨害装置における妨害動作の一例を示したフローチャートである。まず、受信機12は、受信空中線11を介して妨害対象波としてのRF信号を受信すると(ステップS1)、局部発振器4からの局部発振信号に基づいて、このRF信号をIF信号にダウン・コンバートする(ステップS2)。
【0031】
コンバートされたIF信号の一部は、復調器8に出力され、復調信号が生成される。この復調信号の一部は、表示器9に出力され周波数ごとの信号振幅などが画面表示される。また、復調信号の他の一部は、オーディオ信号としてスピーカ10に出力され、音声に変換される。
【0032】
一方、IF信号の他の一部は、A/Dコンバータ5により順次にデジタル信号に変換され(ステップS3)、このデジタル信号がデジタル記録装置6により記録される(ステップS4)。
【0033】
デジタル記録装置6では、所定の遅延時間が経過するまでこの様な受信信号のデジタル記録が行われ、遅延時間が経過すると、記録したデジタル信号が順次にD/Aコンバータ7に出力される(ステップS5)。
【0034】
D/Aコンバータ7は、デジタル記録装置6からのデジタル信号をアナログ信号に変換再生し、周波数変換器14に出力する(ステップS6)。周波数変換器14は、局部発振器4からの局部発振信号に基づいて、このアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする(ステップS7)。この様にして生成されたRF信号は、送信機15によって送信空中線16を介して送信される(ステップS8)。
【0035】
本実施の形態によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。すなわち、記録した受信信号を再生し、妨害波として送出している。このため、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。
【0036】
従って、スペクトル拡散方式により拡散変調された通信波に対しても、効果的に通信妨害を行うことができるとともに、通信妨害装置1の構成を簡素化することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、IF信号をデジタル信号に変換することにより信号記録を行うものについて説明したが、デジタル信号に変換せずにアナログ信号としてのIF信号を直接に記録する構成のものであっても良い。この場合には、A/Dコンバータ5などが不要となるので、装置の構成を簡素化することができる。
【0038】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置20は、IF信号からI信号及びQ信号を抽出するIQミキサ21,22を備え、これらの信号ごとに受信信号がデジタル記録される。
【0039】
IQミキサ21は、受信機12により出力されるIF信号からI信号及びQ信号を抽出する変換器である。I信号及びQ信号は、信号位相が直交するビデオ信号であり、I信号は、IF信号の同相成分、Q信号は、IF信号の直交成分である。これらのI信号及びQ信号は、それぞれA/Dコンバータ5a,5bに出力され、ビデオ信号ごとにデジタル信号に変換される。
【0040】
デジタル記録装置6a,6bは、これらのI信号及びQ信号としてのデジタル信号をビデオ信号ごとに記録し、記録したデジタル信号をビデオ信号ごとにD/Aコンバータ7a,7bに出力している。D/Aコンバータ7a,7bは、これらの記録されたI信号及びQ信号としてのデジタル信号をビデオ信号ごとにアナログ信号に変換し、これらのアナログ信号がIQミキサ22に出力される。
【0041】
IQミキサ22は、D/Aコンバータ7a,7bからの各アナログ信号を合成し、IF信号を生成する変換器である。生成したIF信号は、周波数変換器14に出力され、RF信号にアップ・コンバートされる。
【0042】
つまり、IQミキサ21によってIF信号から抽出されたIビデオ信号は、A/Dコンバータ5aによってデジタル信号に変換され、デジタル記録装置6aによりデジタル記録される。その後、このデジタル信号は、D/Aコンバータ7aによってアナログ信号に変換され、IQミキサ22に出力される。
【0043】
Qビデオ信号についても同様に、A/Dコンバータ5bによってデジタル信号に変換され、デジタル記録装置6bによりデジタル記録される。その後、このデジタル信号は、D/Aコンバータ7bによってアナログ信号に変換され、IQミキサ22に出力される。なお、その他の構成は、図1の通信妨害装置1(実施の形態1)と同様である。
【0044】
本実施の形態によれば、受信信号を各ビデオ信号に分離して記録することができる。このため、各ビデオ信号の周波数帯域が狭帯域に抑制され、周波数帯域が狭い信号をデジタル記録するA/Dコンバータ5a,5b、デジタル記録装置6a,6b及びD/Aコンバータ7a,7bを用いることができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、各ビデオ信号をデジタル信号に変換することにより記録を行うものについて説明したが、デジタル変換せずに、各ビデオ信号を直接にアナログ信号として記録する構成であっても良い。
【0046】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態の通信妨害装置30では、受信したRF信号がデジタル記録される。
【0047】
受信空中線11により出力されたRF信号は、分波器31により電力分配され、受信機12及びA/Dコンバータ5cにそれぞれ出力される。受信機12は、分配後のRF信号の一部をIF信号にダウン・コンバートし、A/Dコンバータ5cは、分配後のRF信号の他の一部をデジタル信号に変換している。
【0048】
このRF信号としてのデジタル信号は、デジタル記録装置6cにより記録され、記録されたデジタル信号がD/Aコンバータ7cに出力される。D/Aコンバータ7cは、デジタル記録装置6cからのRF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換後のアナログ信号が送信機15に出力される。
【0049】
ここで、A/Dコンバータ5c、デジタル記録装置6c及びD/Aコンバータ7cは、それぞれより高周波数かつ広帯域なRF信号に対応したものであるとする。その他の構成は、図1の通信妨害装置1と同様である。
【0050】
本実施の形態によれば、IF信号に変換することなく、受信したRF信号を直接にデジタル記録することができる。このため、図1の通信妨害装置1と比較して、記録したIF信号をRF信号に変換する周波数変換器14が不要となり、装置の構成を簡素化することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、RF信号をデジタル信号に変換することにより信号記録を行うものについて説明したが、デジタル変換せずに分波器31からのRF信号(アナログ信号)を直接に記録する構成のものであっても良い。記録装置としては、十分な記録容量があり、受信RF信号に対応して高周波数かつ広帯域な記録特性を有する記録媒体からなるものとする。この場合には、A/Dコンバータ5cなどが不要となり、装置の構成をより簡素化することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明による通信妨害装置及び通信妨害方法によれば、受信信号がデジタル信号として記録され、記録されたデジタル信号に基づいて信号送信が行われる。つまり、記録された受信信号が再生され、妨害波として送出される。
【0053】
このため、妨害対象波について周波数成分及び変調方式などを詳細に分析することなく、妨害対象波と同一の周波数成分及び同一の変調方式である妨害波を生成することができる。従って、妨害性能を向上させることができるとともに、装置の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による通信妨害装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】図1の通信妨害装置における妨害動作の一例を示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態3による通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図5】従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【図6】従来の通信妨害装置の構成例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1,20,30 通信妨害装置、2 受信手段、3 送信手段、
4 局部発振器、5,5a,5b,5c A/Dコンバータ、
6,6a,6b,6c デジタル記録装置、
7,7a,7b,7c D/Aコンバータ、8 復調器、9 表示器、
10 スピーカ、11 受信空中線、12 受信機、14 周波数変換器、
15 送信機、16 送信空中線、21,22 IQミキサ、31 分波器
Claims (5)
- RF信号を受信し、受信信号を出力する空中線と、受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、このデジタル信号を記録する信号記録手段と、記録されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、このアナログ信号を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする通信妨害装置。
- 上記空中線により出力されたRF信号としての受信信号をIF信号にダウン・コンバートするIF信号生成手段を備え、
上記A/D変換手段は、このIF信号をデジタル信号に変換し、
上記信号記録手段は、IF信号としてのデジタル信号を記録し、
上記D/A変換手段は、IF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換し、
上記送信手段は、ダウン・コンバートに用いられた信号と同一周波数の信号に基づいて、IF信号としてのアナログ信号をRF信号にアップ・コンバートする周波数変換器を有することを特徴とする請求項1に記載の通信妨害装置。 - IF信号から直交するI信号及びQ信号を抽出するIQミキサを備え、
上記A/D変換手段は、I信号及びQ信号を信号ごとにデジタル信号に変換し、
上記信号記録手段は、I信号及びQ信号としてのデジタル信号を信号ごとに記録し、
上記D/A変換手段は、I信号及びQ信号としてのデジタル信号を信号ごとにアナログ信号に変換し、
上記送信手段の周波数変換器は、IQミキサによる合成後のアナログ信号をRF信号に変換することを特徴とする請求項2に記載の通信妨害装置。 - 上記A/D変換手段は、空中線により出力されたRF信号としての受信信号をデジタル信号に変換し、
上記信号記録手段は、RF信号としてのデジタル信号を記録し、
上記D/A変換手段は、RF信号としてのデジタル信号をアナログ信号に変換することを特徴とする請求項1に記載の通信妨害装置。 - RF信号を受信し、受信信号を出力する受信ステップと、受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換ステップと、このデジタル信号を記録する信号記録ステップと、記録されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換ステップと、このアナログ信号を送信する送信ステップからなることを特徴とする通信妨害方法。
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US7982654B2 (en) | 2009-05-28 | 2011-07-19 | Lockheed Martin Corporation | Smart signal jammer |
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- 2003-03-28 JP JP2003092021A patent/JP2004304288A/ja active Pending
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