JP2004303851A - 移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を大型化せずに要求される電圧を得る。
【解決手段】N−Q接続時には、負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は83.49kVであり、タップ端子を1、3、5、…17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。P−Q接続時にはタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…15とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は74.22kVであり、タップ端子を1、3、5、…15と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。
【選択図】 図1
【解決手段】N−Q接続時には、負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は83.49kVであり、タップ端子を1、3、5、…17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。P−Q接続時にはタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…15とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は74.22kVであり、タップ端子を1、3、5、…15と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧器のタップ切換装置に係り、詳しくは無電圧タップ切換器、負荷時タップ切換器を用いた移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動用変圧器は、トレーラまたはトラック等の車両に積載し、工事用電源または災害時の緊急電源確保のために、速やかにその地域に出動して電力の供給を行うために製作されて保有される設備である。このことから一般の据置形変圧器に比べ、自由に必要な場所へ移動するためにコンパクトで機動性を備えていることが必要であり、さらに移動時の振動に耐えることが要求される。
【0003】
上記の条件を満たすために、内鉄形の変圧器中身の巻線の軸方向を水平とした水平横置き形とすることにより、重心位置を極めて低くした移動用変圧器が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、非常時に対応するために多機能である必要があり、公称電圧についても66−33kVなどの切換が要求されることがある。現状でこのような切換を行う場合は、高圧側巻線である一次巻線に無電圧タップ切換器およびストレート方式の負荷時タップ切換器を設けて、無電圧タップ切換器で直並列切換を行い、ストレート方式の負荷時タップ切換器で巻数を変えることにより上記の切換に対応している。
【0005】
図3は現状の負荷時タップ切換変圧器の結線図である。図示省略した鉄心脚に第1主巻線50、第2主巻線51、および密タップ巻線52を巻装している。第1主巻線50の一端はラインに接続され、前記ラインと第1主巻線50との間からタップリード23が引き出されており、他端からはタップリード22が引き出されている。
【0006】
第2主巻線51の一端からはタップリード21が引き出されており、他端は密タップ巻線52に接続され、密タップ巻線52との間からタップリード20が引き出されている。
【0007】
タップリード20〜23は接続を切り換えることで直並列切換を行う無電圧タップ切換器として機能する。
【0008】
密タップ巻線52の一端は前述のとおり第2主巻線51に接続される。密タップ巻線52の巻線からタップを引き出してタップ端子1〜19とし、タップ切換のコンタクト端子0と共に負荷時タップ切換器(図示省略)を形成する。このタップ切換器の切換接続によるタップ位置とコンタクト端子0との接続時の66kVと33kV使用時の電圧値を図4に示す。
【0009】
図4はタップ切換接続位置−電圧値の比較例の説明図で、例えば、公称電圧が66kVの時には、タップリード21と22とが接続されることで第1主巻線50と第2主巻線51とが直列に接続される。負荷時タップ切換器54ではタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1〜17とが接続される。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は71.10kVであり、タップ端子2、3…17と切り換えていくと一次電圧値はステップ電圧値0.45kVずつ低下した値となり、所望の電圧値を選択できる。
【0010】
公称電圧が33kVの時には、タップリード20と22と、および21と23とが接続されることで第1主巻線50と第2主巻線51とが並列に接続される。負荷時タップ切換器ではタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子3〜19とが接続される。端子「0」−端子「3」接続時は一次電圧は38.70kVであり、タップ端子3、4…19と切り換えていくと一次電圧値はステップ電圧値0.45kVずつ低下した値となり、所望の電圧値を選択できる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−44041号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記ストレート方式の負荷時タップ切換器を備えた変圧器の場合、ステップ電圧が選択した電圧に関わらず固定されてしまう。このため、要求する電圧を満足することが困難となる場合がある。
【0013】
また、66−33−22kV切換などの場合には、不要コイルが増えてしまい、変圧器が大型化してしまうという問題がある。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、上記問題を解決した移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するための請求項1記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置は、車両に積載され、鉄心脚に低圧巻線、高圧巻線、およびタップ巻線を巻装した移動用変圧器と、前記タップ巻線のタップをタップ切換器にて切換えて電圧調整を可能とした移動用変圧器のタップ切換接続装置において、前記高圧主巻線は第1〜第4主巻線からなり、前記タップ巻線は粗タップ巻線と密タップ巻線とからなり、前記粗タップ巻線には転位切換器を設け、この切換器により粗タップ巻線を抜いたり入れたりするとともに、前記第1主巻線〜第4主巻線をすべて直列接続する第1手段と、前記第1主巻線と第4主巻線とを並列接続する第2手段とを別々に選択して、目的の電圧を、密タップ巻線のタップ切換器にて切換えて得ることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置におけるタップ切換接続方法は、請求項1に記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置において、前記密タップ巻線のタップ切換器によるタップ切換は、タップ端子を1つずつ飛ばして切り換えることによりタップ電圧の値を通常の2倍にしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態を示すタップ切換変圧器の結線図である。図示を省略した鉄心脚に第1主巻線60、第2主巻線61、第3主巻線62、第4主巻線63、粗タップ巻線64、および密タップ巻線65を巻装している。
【0019】
第1主巻線60の一端はラインに接続され、前記ラインと第1主巻線60との間からタップリード30が引き出されており、他端は第2主巻線61の一端に接続されて、タップリード31が引き出されている。
【0020】
第2主巻線61の他端はタップリード32が引き出されている。
【0021】
第3主巻線62の一端からはタップリード33が引き出され、他端は第4主巻線63の一端に接続されて、タップリード34が引き出されている。
【0022】
第4主巻線63の他端は粗タップ巻線64の一端に接続されて、タップリード35が引き出されている。
【0023】
タップリード30〜35は接続を切り換えることで直並列切換を行う無電圧タップ切換器として機能する。
【0024】
粗タップ巻線64の一端は前述のとおり第4主巻線63の他端に接続されており、この粗タップ巻線64の一端と他端とからはタップリードP,Nが引き出されており、密タップ巻線65の一端から引き出されるタップリードQとの接続を切り換える転位切換器66を形成する。
【0025】
タップリードP,Nは接続を切り換えることで粗タップ巻線64を回路から抜いたり入れたりすることができる。
【0026】
密タップ巻線65の巻線には直接にタップ端子1〜17を設け、タップ切換のコンタクト端子0と共に負荷時タップ切換器(図示省略)を形成する。
【0027】
タップ切換接続位置−電圧値の比較例の説明図を図2に示す。
【0028】
(第1実施の形態)
公称電圧が77kVの時には、タップリード32と33とが接続されることで第1主巻線60、第2主巻線61、第3主巻線62、および第4主巻線63が直列に接続される。転位切換器66では、NとQと、またはPとQとが接続され、N−Q接続時は粗タップ巻線64を含んだ回路となるため、より高電圧を得ることができ、P−Q接続時は粗タップ巻線64を含まない回路となるため、より低電圧を得ることができる。 N−Q接続時には、負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は83.49kVであり、タップ端子を1、3、5、…17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。P−Q接続時にはタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…15とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は74.22kVであり、タップ端子を1、3、5、…15と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。上記のように、タップ端子を1つずつ飛ばして接続するタップ接続方法によりステップ電圧を通常の2倍にすることができる。よってステップ電圧を調整することが可能となる。なお、タップ端子を1、4、7、10…と切り換えていくタップ接続方法にするとステップ電圧を通常の3倍にすることができる。
【0029】
(第2実施の形態)
公称電圧が33kVの時には、タップリード30と34と、および31と35とが接続されることで第1主巻線60と第4主巻線63とが並列に接続され、転位切換器66では、NとQとが接続される。 負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1〜17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は36.50kVであり、タップ端子を1〜17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値0.515kVずつ低下した値となる。
【0030】
公称電圧が22kVの時には、タップリード30と34と、および31と35とが接続されることで第1主巻線60と第4主巻線63とが並列に接続され、転位切換器66では、PとQとが接続される。 負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子7〜17とを接続する。端子「0」−端子「7」接続時は一次電圧は24.15kVであり、タップ端子を7〜17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値0.515kVずつ低下した値となる。
【0031】
なお、上記装置において一次巻線の結線と二次巻線の結線とにY/Δ切換器を使用することで、公称電圧について77−44−33−22−11kVの切換を行うこともできる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0033】
公称電圧によりステップ電圧を調整することができる。よって要求される電圧を提供することが容易になり、装置の多機能化、コンパクト化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のタップ切換変圧器の結線図。
【図2】本発明の実施の形態の切換特性図。
【図3】現状のタップ切換変圧器の結線図。
【図4】現状のタップの切換特性図。
【符号の説明】
0…コンタクト端子
1〜19…タップ端子
20〜23…タップリード
50…第1主巻線
51…第2主巻線
52…密タップ巻線
30〜35…タップリード
60…第1主巻線
61…第2主巻線
62…第3主巻線
63…第4主巻線
64…粗タップ巻線
65…密タップ巻線
66…転位切換器
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧器のタップ切換装置に係り、詳しくは無電圧タップ切換器、負荷時タップ切換器を用いた移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動用変圧器は、トレーラまたはトラック等の車両に積載し、工事用電源または災害時の緊急電源確保のために、速やかにその地域に出動して電力の供給を行うために製作されて保有される設備である。このことから一般の据置形変圧器に比べ、自由に必要な場所へ移動するためにコンパクトで機動性を備えていることが必要であり、さらに移動時の振動に耐えることが要求される。
【0003】
上記の条件を満たすために、内鉄形の変圧器中身の巻線の軸方向を水平とした水平横置き形とすることにより、重心位置を極めて低くした移動用変圧器が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、非常時に対応するために多機能である必要があり、公称電圧についても66−33kVなどの切換が要求されることがある。現状でこのような切換を行う場合は、高圧側巻線である一次巻線に無電圧タップ切換器およびストレート方式の負荷時タップ切換器を設けて、無電圧タップ切換器で直並列切換を行い、ストレート方式の負荷時タップ切換器で巻数を変えることにより上記の切換に対応している。
【0005】
図3は現状の負荷時タップ切換変圧器の結線図である。図示省略した鉄心脚に第1主巻線50、第2主巻線51、および密タップ巻線52を巻装している。第1主巻線50の一端はラインに接続され、前記ラインと第1主巻線50との間からタップリード23が引き出されており、他端からはタップリード22が引き出されている。
【0006】
第2主巻線51の一端からはタップリード21が引き出されており、他端は密タップ巻線52に接続され、密タップ巻線52との間からタップリード20が引き出されている。
【0007】
タップリード20〜23は接続を切り換えることで直並列切換を行う無電圧タップ切換器として機能する。
【0008】
密タップ巻線52の一端は前述のとおり第2主巻線51に接続される。密タップ巻線52の巻線からタップを引き出してタップ端子1〜19とし、タップ切換のコンタクト端子0と共に負荷時タップ切換器(図示省略)を形成する。このタップ切換器の切換接続によるタップ位置とコンタクト端子0との接続時の66kVと33kV使用時の電圧値を図4に示す。
【0009】
図4はタップ切換接続位置−電圧値の比較例の説明図で、例えば、公称電圧が66kVの時には、タップリード21と22とが接続されることで第1主巻線50と第2主巻線51とが直列に接続される。負荷時タップ切換器54ではタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1〜17とが接続される。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は71.10kVであり、タップ端子2、3…17と切り換えていくと一次電圧値はステップ電圧値0.45kVずつ低下した値となり、所望の電圧値を選択できる。
【0010】
公称電圧が33kVの時には、タップリード20と22と、および21と23とが接続されることで第1主巻線50と第2主巻線51とが並列に接続される。負荷時タップ切換器ではタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子3〜19とが接続される。端子「0」−端子「3」接続時は一次電圧は38.70kVであり、タップ端子3、4…19と切り換えていくと一次電圧値はステップ電圧値0.45kVずつ低下した値となり、所望の電圧値を選択できる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−44041号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記ストレート方式の負荷時タップ切換器を備えた変圧器の場合、ステップ電圧が選択した電圧に関わらず固定されてしまう。このため、要求する電圧を満足することが困難となる場合がある。
【0013】
また、66−33−22kV切換などの場合には、不要コイルが増えてしまい、変圧器が大型化してしまうという問題がある。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、上記問題を解決した移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するための請求項1記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置は、車両に積載され、鉄心脚に低圧巻線、高圧巻線、およびタップ巻線を巻装した移動用変圧器と、前記タップ巻線のタップをタップ切換器にて切換えて電圧調整を可能とした移動用変圧器のタップ切換接続装置において、前記高圧主巻線は第1〜第4主巻線からなり、前記タップ巻線は粗タップ巻線と密タップ巻線とからなり、前記粗タップ巻線には転位切換器を設け、この切換器により粗タップ巻線を抜いたり入れたりするとともに、前記第1主巻線〜第4主巻線をすべて直列接続する第1手段と、前記第1主巻線と第4主巻線とを並列接続する第2手段とを別々に選択して、目的の電圧を、密タップ巻線のタップ切換器にて切換えて得ることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置におけるタップ切換接続方法は、請求項1に記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置において、前記密タップ巻線のタップ切換器によるタップ切換は、タップ端子を1つずつ飛ばして切り換えることによりタップ電圧の値を通常の2倍にしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態を示すタップ切換変圧器の結線図である。図示を省略した鉄心脚に第1主巻線60、第2主巻線61、第3主巻線62、第4主巻線63、粗タップ巻線64、および密タップ巻線65を巻装している。
【0019】
第1主巻線60の一端はラインに接続され、前記ラインと第1主巻線60との間からタップリード30が引き出されており、他端は第2主巻線61の一端に接続されて、タップリード31が引き出されている。
【0020】
第2主巻線61の他端はタップリード32が引き出されている。
【0021】
第3主巻線62の一端からはタップリード33が引き出され、他端は第4主巻線63の一端に接続されて、タップリード34が引き出されている。
【0022】
第4主巻線63の他端は粗タップ巻線64の一端に接続されて、タップリード35が引き出されている。
【0023】
タップリード30〜35は接続を切り換えることで直並列切換を行う無電圧タップ切換器として機能する。
【0024】
粗タップ巻線64の一端は前述のとおり第4主巻線63の他端に接続されており、この粗タップ巻線64の一端と他端とからはタップリードP,Nが引き出されており、密タップ巻線65の一端から引き出されるタップリードQとの接続を切り換える転位切換器66を形成する。
【0025】
タップリードP,Nは接続を切り換えることで粗タップ巻線64を回路から抜いたり入れたりすることができる。
【0026】
密タップ巻線65の巻線には直接にタップ端子1〜17を設け、タップ切換のコンタクト端子0と共に負荷時タップ切換器(図示省略)を形成する。
【0027】
タップ切換接続位置−電圧値の比較例の説明図を図2に示す。
【0028】
(第1実施の形態)
公称電圧が77kVの時には、タップリード32と33とが接続されることで第1主巻線60、第2主巻線61、第3主巻線62、および第4主巻線63が直列に接続される。転位切換器66では、NとQと、またはPとQとが接続され、N−Q接続時は粗タップ巻線64を含んだ回路となるため、より高電圧を得ることができ、P−Q接続時は粗タップ巻線64を含まない回路となるため、より低電圧を得ることができる。 N−Q接続時には、負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は83.49kVであり、タップ端子を1、3、5、…17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。P−Q接続時にはタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1、3、5、…15とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は74.22kVであり、タップ端子を1、3、5、…15と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値1.03kVずつ低下した値となる。上記のように、タップ端子を1つずつ飛ばして接続するタップ接続方法によりステップ電圧を通常の2倍にすることができる。よってステップ電圧を調整することが可能となる。なお、タップ端子を1、4、7、10…と切り換えていくタップ接続方法にするとステップ電圧を通常の3倍にすることができる。
【0029】
(第2実施の形態)
公称電圧が33kVの時には、タップリード30と34と、および31と35とが接続されることで第1主巻線60と第4主巻線63とが並列に接続され、転位切換器66では、NとQとが接続される。 負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子1〜17とを接続する。端子「0」−端子「1」接続時は一次電圧は36.50kVであり、タップ端子を1〜17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値0.515kVずつ低下した値となる。
【0030】
公称電圧が22kVの時には、タップリード30と34と、および31と35とが接続されることで第1主巻線60と第4主巻線63とが並列に接続され、転位切換器66では、PとQとが接続される。 負荷時タップ切換器においてタップ切換のコンタクト端子0とタップ端子7〜17とを接続する。端子「0」−端子「7」接続時は一次電圧は24.15kVであり、タップ端子を7〜17と切り換えていくと電圧値はステップ電圧値0.515kVずつ低下した値となる。
【0031】
なお、上記装置において一次巻線の結線と二次巻線の結線とにY/Δ切換器を使用することで、公称電圧について77−44−33−22−11kVの切換を行うこともできる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0033】
公称電圧によりステップ電圧を調整することができる。よって要求される電圧を提供することが容易になり、装置の多機能化、コンパクト化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のタップ切換変圧器の結線図。
【図2】本発明の実施の形態の切換特性図。
【図3】現状のタップ切換変圧器の結線図。
【図4】現状のタップの切換特性図。
【符号の説明】
0…コンタクト端子
1〜19…タップ端子
20〜23…タップリード
50…第1主巻線
51…第2主巻線
52…密タップ巻線
30〜35…タップリード
60…第1主巻線
61…第2主巻線
62…第3主巻線
63…第4主巻線
64…粗タップ巻線
65…密タップ巻線
66…転位切換器
Claims (2)
- 車両に積載され、鉄心脚に低圧巻線、高圧巻線、およびタップ巻線を巻装した移動用変圧器と、前記タップ巻線のタップをタップ切換器にて切換えて電圧調整を可能とした移動用変圧器のタップ切換接続装置において、
前記高圧主巻線は第1〜第4主巻線からなり、
前記タップ巻線は粗タップ巻線と密タップ巻線とからなり、
前記粗タップ巻線には転位切換器を設け、この切換器により粗タップ巻線を抜いたり入れたりするとともに、
前記第1主巻線〜第4主巻線をすべて直列接続する第1手段と、
前記第1主巻線と第4主巻線とを並列接続する第2手段とを別々に選択して、目的の電圧を、密タップ巻線のタップ切換器にて切換えて得ることを特徴とする移動用変圧器のタップ切換接続装置。 - 前記密タップ巻線のタップ切換器によるタップ切換は、タップ端子を1つずつ飛ばして切り換えることによりタップ電圧の値を通常の2倍にしたことを特徴とする請求項1に記載の移動用変圧器のタップ切換接続装置におけるタップ切換接続方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093183A JP2004303851A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003093183A JP2004303851A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004303851A true JP2004303851A (ja) | 2004-10-28 |
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ID=33406041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003093183A Pending JP2004303851A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 移動用変圧器のタップ切換接続装置およびタップ切換接続方法 |
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JP (1) | JP2004303851A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103337345A (zh) * | 2013-05-24 | 2013-10-02 | 中电电气(江苏)股份有限公司 | 一种新型抽头连接结构的变压器 |
KR101619037B1 (ko) | 2013-08-12 | 2016-05-09 | 에이비비 테크놀로지 리미티드 | 전자기 유도 디바이스를 제조하는 방법 및 전자기 유도 디바이스 |
CN108899158A (zh) * | 2013-10-16 | 2018-11-27 | 瑞典爱立信有限公司 | 可调谐电感器装置、收发器、方法和计算机程序 |
WO2024130276A1 (de) * | 2022-12-21 | 2024-06-27 | Andritz Ag | Regelbare gleichrichteranordnung für die wasserstoff-elektrolyse |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003093183A patent/JP2004303851A/ja active Pending
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