JP2001189220A - 変圧器装置 - Google Patents

変圧器装置

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JP2001189220A
JP2001189220A JP37155899A JP37155899A JP2001189220A JP 2001189220 A JP2001189220 A JP 2001189220A JP 37155899 A JP37155899 A JP 37155899A JP 37155899 A JP37155899 A JP 37155899A JP 2001189220 A JP2001189220 A JP 2001189220A
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winding
phase
series
reactor
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Akihiko Jo
彰彦 城
Ko Nakada
孔 中田
Osamu Koyama
修 小山
Masayuki Mori
雅幸 森
Kiyoshi Terajima
清 寺島
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直列リアクトルを有する製鋼アーク炉システム
において間接切換方式炉用変圧器の直列変圧器励磁回路
にリアクトルを挿入接続することにより、リアクトルの
リアクタンス値の切換を容易に行なうことができ、経済
性及び信頼性の向上を図ることができる変圧器装置を提
供することにある。 【解決手段】主変圧器6及び直列変圧器7で構成される
間接切換方式炉用変圧器の直列変圧器励磁回路13にリ
アクトル14を接続した変圧器装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば製鋼アーク
炉電気システムに使用される変圧器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路における、アークは電流が大き
くなればアーク電圧が減少する極めて不安定な抵抗であ
る。従って、アーク電流を安定に制御するためには電源
とアークの間に電圧を分担する安定器(リアクタンス)
が必要となる。
【0003】実際のアーク炉電源回路においても大容量
化にともない安定したアーク電流で炉に投入する電力を
増大させる目的として回路リアクタンスを増大させるた
めのリアクトルが回路に挿入接続(挿入設置)されてい
る。
【0004】そこで従来技術としては、図27、図28
に示すように、アーク炉32に電圧を印加するための炉
用変圧器1の電源側(一次側)に、直列リアクトル2が
挿入接続されているシステム構成となっている。
【0005】また、製鋼アーク炉操業におけるアーク炉
32は炉内材料の溶解状態、投入電力量によって大幅に
変動するためアークの電圧電流を制御する必要から、安
定器である直列リアクトル2さえもそのリアクタンス値
を頻繁に切り換える必要がある。
【0006】そこで、従来より直列リアクトル2は、通
常無電圧タップ切換器3を有しており、電動操作機構
(遠方自動操作)を兼ね備えた無電圧タップ切換器3を
断路器4および遮断器5の操作によりリアクタンス値を
切り換える方法を採用している。
【0007】なお、直列リアクトル2と遮断器5の間
に、避雷器17又は抵抗18aとコンデンサ18bから
なるサージ吸収装置18の一端が接続され、他端が接地
されている。
【0008】また、従来大容量の炉用変圧器1として、
三相交流変圧器で構成されることが多いが、変圧器1の
一次側に直列リアクトル2を設置する場合には、三相変
圧器でありながら各相巻線は互いに独立する構成となっ
ている。
【0009】言い換えると、単相リアクトルを3個を併
設接続した状態であり、巻線の絶縁は各相の入口端子、
出口端子それぞれについて、相間電圧と自身の巻線端子
間電圧の合成値で絶縁強度を確保している。
【0010】図29は、図27及び図28の炉用変圧器
1の接続図を示すものであり、これは主変圧器6と直列
変圧器7とからなっている。主変圧器6は、主変圧器側
単相鉄心22と、該鉄心22に巻回された一次巻線8
と、主変圧器側二次巻線9と、三次巻線であるタップ巻
線10を備えている。また、直列変圧器7は、直列変圧
器側単相鉄心22と、該鉄心22に巻回された直列変圧
器励磁巻線11と直列変圧器側二次巻線12を備えてい
る。
【0011】このような構成の炉用変圧器1は、タップ
巻線10と直列変圧器励磁巻線を接続する直列変圧器励
磁回路の電圧電流は変圧器調整容量で決まるため一次、
二次巻線線路電流より小さい電流値とすることができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のシス
テム構成では、大容量製鋼用のアーク炉32の直列リア
クトル2の通電電流である回路線電流が大きくリアクタ
ンスを頻繁に切り換えることが困難であった。
【0013】また、従来の直列リアクトル2は三相器で
あっても単相3個の巻線構成が必須であり、電力用とし
て一般に使用される三相器一体構造が採用できない欠点
があった。
【0014】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、リアクトルの
リアクタンス値の切換を容易にし、経済性及び信頼性の
向上を図ることができる変圧器装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に対応する発明は、出力巻線及びタップ付
三次巻線を有する主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線
と直列接続する二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接
続する一次巻線を有する直列変圧器とからなり、前記タ
ップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前記
主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、前記
主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一次巻
線に直列接続するリアクトルを備えたことを特徴とする
変圧器装置である。
【0016】請求項1に対応する発明によれば、間接切
換方式の変圧器の場合、主変圧器の出力巻線は常に一定
電圧(Em)が誘起され、一方主変圧器のタップ付三次巻
線のタップ位置に応じた電圧が、直列変圧器の一次巻線
にも印加されるため、直列変圧器が励磁されて直列変圧
器の二次巻線に電圧Esが誘起される。
【0017】二次電圧(E2)としては、主変圧器の出力
巻線に誘起される電圧(Em)と直列変圧器の二次巻線に
誘起される電圧(Es)との合計となり、直列変圧器の二
次巻線に誘起される電圧(Es)は、主変圧器のタップ付
三次巻線のタップを切換えることで可変電圧となる。以
上の関係を式で表すと下式となる。
【0018】E2 = Em ± Es 図29に示すようなタップ付三次巻線と直列変圧器の一
次巻線を接続する直列変圧器の励磁回路の電圧電流は変
圧器調整容量で決まるため一次、二次巻線線路電流より
小さい電流値とすることができ、この線路電流より小さ
い電流回路にリアクトルを挿入設置することにより回路
全体のリアクタンスを増やすことが可能となる。
【0019】前記目的を達成するために、請求項2に対
応する発明は、請求項1記載のリアクトルの巻線端子
を、前記主変圧器と前記直列変圧器及び前記リアクトル
を収納するタンク外部に引き出し、該引き出し部に接続
した避雷器を備えたことを特徴とする変圧器装置であ
る。
【0020】請求項2に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明と同様に回路全体のリアクタンスを増
やすことができる上、リアクトルの巻線端子をタンク外
部に引き出し避雷器を接続したので、変圧器線路端子か
ら雷サージが侵入したり、電源投入、遮断時の開閉サー
ジが侵入した場合の過電圧に対して避雷器の制限電圧に
抑えることが可能となる上、タンク外に設置されている
ので避雷器の交換も容易に可能となる。
【0021】前記目的を達成するために、請求項3に対
応する発明は、請求項2に対応する発明の避雷器をタン
ク内部に設置し、その一端を該タンク内部に接地しその
他端を前記リアクトルの巻線端子の他端に接続し、かつ
リアクトルの巻線端子の一端をタンク内部に接地したこ
とを特徴とする変圧器装置である。
【0022】請求項3に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、リアクトルの巻線端子の一端をタンク内部に接地
し、リアクトルの巻線端子の他端に避雷器を接続するこ
とで過渡的過電圧をより確定し、避雷器の制限電圧に抑
えることが可能となる。
【0023】前記目的を達成するために、請求項4に対
応する発明は、請求項3に対応する発明の避雷器の代り
にサージ吸収装置を設けたものである。
【0024】請求項4に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、リアクトルの巻線端子の一端をタンク内に接地し、
他端にタンク内蔵のサージ吸収装置を接続することで過
渡的過電圧をより確定し、高周波サージを抑制すること
が可能となる。
【0025】前記目的を達成するために、請求項5に対
応する発明は、請求項2に対応する発明のリアクトルの
巻線端子の一端をタンク内部に接地したものである。
【0026】請求項5に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、リアクトルの巻線端子の一端を接地し、他端に避雷
器を接続することで過渡的過電圧をより確定し、避雷器
の制限電圧に抑えることが可能な上、タンク外に設置さ
れているので避雷器の交換が容易に可能となる。
【0027】前記目的を達成するために、請求項6に対
応する発明は、請求項5に対応する発明の避雷器の代り
にサージ吸収装置を設けたものである。
【0028】請求項6に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、サージ吸収装置をリアクトルに接続することで過渡
的過電圧をより確定し、高周波サージを抑制することが
可能な上、タンク外に設置されているのでサージ吸収装
置の交換が容易に可能となる。
【0029】前記目的を達成するために、請求項7に対
応する発明は、請求項6に対応する発明のタンク外部の
引き出し部に接続したサージ吸収装置に、さらに避雷器
を接続したものである。
【0030】請求項7に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、リアクトルの巻線端子の他端に避雷器とサージ吸収
装置を接続することで過渡的過電圧をより確定し、避雷
器の制限電圧に抑えるとともに高周波サージを抑制する
ことが可能な上、タンク外に設置されているので避雷器
とサージ吸収装置の交換が容易に可能となる。
【0031】前記目的を達成するために、請求項8に対
応する発明は、請求項6に対応する発明のサージ吸収装
置の代りに、遮断器を設けたものである。
【0032】請求項8に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、例えばアーク炉操業中炉内材料の溶解状態によって
は付加リアクタンス値を早急にゼロにする制御上の要求
がある場合にリアクトルの巻線端子の一端をタンク内に
接地し、他端を変圧器タンクより外部に引き出して遮断
器を接続したので、遮断器を投入することでリアクトル
を短絡し、付加リアクタンス値をゼロにすることも可能
となる。
【0033】前記目的を達成するために、請求項9に対
応する発明は、請求項8に対応する発明の遮断器の代り
に、断路器を設けたものである。
【0034】請求項9に対応する発明によれば、請求項
1に対応する発明の作用効果を発揮することができる
上、請求項8の発明と同様、断路器を投入することでリ
アクトルを短絡し、付加リアクタンス値をゼロにするこ
とも可能となる。
【0035】前記目的を達成するために、請求項10に
対応する発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の
発明のリアクトルとして、負荷時タップ切換器付リアク
トルを使用したことを特徴とする変圧器装置である。
【0036】請求項10に対応する発明によれば、請求
項1〜9に対応する作用効果を発揮することができる
上、負荷時タップ切換器により変圧器運転中に容易にリ
アクタンス値を切り換えることが可能となる。
【0037】前記目的を達成するために、請求項11に
対応する発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の
リアクトルとして、電動操作機構付き無電圧タップ切換
器付リアクトルを使用したことを特徴とする変圧器装置
である。
【0038】請求項11に対応する発明によれば、請求
項1〜9に対応する発明の作用効果を発揮することがで
きる上、無電圧タップ切換器によりリアクトルの付加リ
アクタンス値の切換が容易に可能となる。
【0039】前記目的を達成するために、請求項12に
対応する発明は、主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、そ
の一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次巻
線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一次
巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結線
する3個のリアクトルと、前記主変圧器と、前記直列変
圧器及び前記各リアクトルを収納するタンクと、前記各
リアクトルの巻線端子の一端をそれぞれ前記タンク外部
に引き出し、該各引き出し部と対地との間にそれぞれ接
続した避雷器と、を備えたことを特徴とする変圧器装置
である。
【0040】請求項12に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、2の発明と同様の作用効果を発揮することがで
きる上、リアクトルを三相星形結線とすると共に各相の
リアクトルの一端が同電位となるため、リアクトルの絶
縁構成を簡略化することができ、経済性および信頼性の
向上したシステム機器を提供することが可能となる。
【0041】前記目的を達成するために、請求項13に
対応する発明は、主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、そ
の一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次巻
線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一次
巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結線
する3個のリアクトルと、前記主変圧器と、前記直列変
圧器及び前記各リアクトルを収納すると共に、該リアク
トルの巻線端子の中性点をその内部に接地するタンク
と、を備えたことを特徴とする変圧器装置である。
【0042】請求項13に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1に対応する発明と同様の作用効果を発揮すること
ができる上、各リアクトルの中性点を接地しているの
で、リアクトルの絶縁構成を簡略化することができ、経
済性および信頼性の向上したシステム機器を提供するこ
とが可能となる。
【0043】前記目的を達成するために、請求項14に
対応する発明は、主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、そ
の一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次巻
線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一次
巻線の各相にそれぞれ直列接続する3個のリアクトル
と、前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアク
トルを収納すると共に、該各リアクトルの巻線端子の一
端をそれぞれその内部で接地するタンクと、前記タンク
内にそれぞれ収納し、その一端を該タンク内部にそれぞ
れ接地し、その他端をそれぞれ前記直列変圧器の各一次
巻線と前記主変圧器の各タップ付三次巻線の接続点に接
続する3個の避雷器と、を備えたことを特徴とする変圧
器装置である。
【0044】請求項14に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、2に対応する発明と同様の作用効果を発揮する
ことができる上、各リアクトルの一端は接地され、他端
も避雷器の制限電圧に抑えられるので、リアクトルの絶
縁構成を簡略化することができ、経済性および信頼性の
向上したシステム機器を提供することが可能となる。
【0045】前記目的を達成するために、請求項15に
対応する発明は、請求項12に対応する発明の各避雷器
の代りに、サージ吸収装置をそれぞれ設けたものであ
る。
【0046】請求項15に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、6の発明と同様の作用効果を発揮することがで
きる上、リアクトルの一端は各相同電位で、他端もサー
ジ吸収装置により高周波サージが抑制されるので、リア
クトルの絶縁構成を簡略化することができ、経済性およ
び信頼性の向上したシステム機器を提供することが可能
となる。
【0047】前記目的を達成するために、請求項16に
対応する発明は、請求項12に対応する発明の3個の避
雷器に、それぞれサージ吸収装置を接続したものであ
る。
【0048】請求項16に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式炉用変圧器におい
て請求項1、7の発明と同様の作用効果を発揮すること
ができる上、リアクトルの巻線端子の一端は各相同電位
で、他端も避雷器の制限電圧に抑えられるので、リアク
トルの絶縁構成を簡略化することができ、経済性および
信頼性の向上したシステム機器を提供することが可能と
なる。
【0049】前記目的を達成するために、請求項17に
対応する発明は、請求項13に対応する発明において、
前記タップ付三次巻線と前記各リアクトルの巻線端子の
一端との接続点をそれぞれ前記タンク外部に引き出し、
該各引き出し部に新たに3個の遮断器の一端を接続する
と共に該各遮断器の他端を三相星形結線しかつ該中性点
を接地するようにしたものである。
【0050】請求項17に対応する発明によれば、請求
項13の発明と同様の作用効果を発揮することができる
上、各遮断器を投入し接地することで各リアクトルが短
絡状態になり、この結果回路から各リアクトルを取り外
したことと同じことになり、付加リアクタンス値をゼロ
にすることができるので制御範囲の自由度を大きくでき
る。
【0051】前記目的を達成するために、請求項18に
対応する発明は、請求項17に対応する発明の3個のリ
アクトルを三相星形結線することにより得られる中性点
をタンク内部で接地せず、該中性点を前記タンク外部に
引き出し、該各リアクトルの巻線端子の各相の一端をそ
れぞれ前記タンク外部に引き出し、該各引き出し部並び
に前記リアクトルの中性点と接続された引き出し部の間
に、三相星形結線する3個の遮断器を接続したことを特
徴とする変圧器装置である。
【0052】請求項18に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、8の発明と同様の作用効果を発揮することがで
きる上、各リアクトルの中性点の接地位置と各遮断器の
接地位置を同じにすることで多点接地に比較しシステム
接地点を集中することで保護協調、過電圧発生頻度条件
をより明確化することが可能となり、さらに信頼性の高
いシステム構成機器を提供することが可能となる。
【0053】前記目的を達成するために、請求項19に
対応する発明は、請求項17に対応する発明の3個の遮
断器の代りに、それぞれ断路器を設け、これを三相星形
結線接続し、その中性点を接地した変圧器装置である。
【0054】請求項19に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、9の発明と同様の作用効果を発揮することがで
きる上、リアクトルの中性点が接地されているので、リ
アクトルの絶縁構成を簡略化することができ、経済性お
よび信頼性の向上したシステム機器を提供することが可
能となる。
【0055】前記目的を達成するために、請求項20に
対応する発明は、請求項19に対応する発明において、
各リアクトルの巻線端子の他端である中性点をタンク内
部に接地せず、該リアクトルの巻線端子の他端である中
性点を前記タンク外部に引き出し、該引き出し部に前記
各断路器の他端を共通接続するようにした変圧器装置で
ある。
【0056】請求項20に対応する発明によれば、二組
の三相鉄心で構成された間接切換方式変圧器において請
求項1、9の発明と同様の作用効果を発揮することがで
きる上、リアクトルの中性点が接地されているので、リ
アクトルの絶縁構成を簡略化することができ、経済性お
よび信頼性の向上したシステム機器を提供することが可
能となる。
【0057】前記目的を達成するために、請求項21に
対応する発明は、請求項12〜20のいずれか一つに記
載の発明におけるタンクとは、独立してリアクトルタン
クを設置し、前記タンク内に収納する3個のリアクトル
を、該リアクトルタンク内に収納すると共に、該各リア
クトルの巻線端子の一端を共通接続し、かつ該各リアク
トルの巻線端子の他端を前記直列変圧器の各一次巻線に
それぞれ接続することを特徴とする変圧器装置である。
【0058】請求項21に対応する発明によれば、請求
項12〜20の作用効果を発揮することができる上、変
圧器とリアクトルを別々のタンクにすることで、機器の
レイアウト等の自由度を広げることが可能となる。
【0059】前記目的を達成するために、請求項22に
対応する発明は、請求項12〜21のいずれか一つに記
載の発明において前記リアクトルとして、負荷時タップ
切換器付リアクトルを使用したことを特徴とする変圧器
装置である。
【0060】請求項22に対応する発明によれば、請求
項12〜21の作用効果を発揮することができる上、負
荷時タップ切換器により変圧器運転中でも容易にリアク
トルのリアクタンス値を切り換えることが可能となる。
【0061】前記目的を達成するために、請求項23に
対応する発明は、請求項12〜21のいずれか一つに記
載の発明において前記リアクトルとして、電動操作機構
付き無電圧タップ切換器付リアクトルを使用したことを
特徴とする変圧器装置である。
【0062】請求項23に対応する発明は、請求項12
〜21の発明の作用効果を発揮することができる上、無
電圧タップ切換器によりリアクトルのリアクタンス値の
切換が容易に可能となる。
【0063】前記目的を達成するために、請求項24に
対応する発明は、請求項11に記載の発明において前記
タンクとは、独立してリアクトルタンクを設置し、前記
タンク内に収納するリアクトルを、電動操作機構付無電
圧タップ切換器付リアクトルに変更すると共に該リアク
トルタンク内に収納し、該電動操作機構付無電圧タップ
切換器付リアクトルの巻線端子の両端を、前記直列変圧
器の一次巻線に接続することを特徴とする変圧器装置で
ある。
【0064】請求項24に対応する発明によれば、請求
項11に記載の発明と同様の作用効果を発揮することが
できる上、変圧器と電動操作機構付無電圧タップ切換器
付リアクトルを別々のタンクにすることで、機器のレイ
アウト等の自由度を広げることが可能となる。
【0065】前記目的を達成するために、請求項25に
対応する発明は、請求項10に記載の発明において前記
タンクとは、独立してリアクトルタンクを設置し、前記
タンク内に収納するリアクトルを、負荷時タップ切換器
付リアクトルに変更すると共に該リアクトルタンク内に
収納し、該負荷時タップ切換器付リアクトルの巻線端子
の両端を、前記直列変圧器の一次巻線に接続することを
特徴とする変圧器装置である。
【0066】請求項25に対応する発明によれば、請求
項10に記載に記載の発明と同様の作用効果を発揮する
ことができる上、変圧器と負荷時タップ切換器付リアク
トルを別々のタンクにすることで、機器のレイアウト等
の自由度を広げることが可能となる。
【0067】前記目的を達成するために、請求項26に
対応する発明は、請求項1〜9,12〜20のいずれか
一つに記載の発明において、前記リアクトルの代りに、
直流励磁回路を有したリアクトルを使用することを特徴
とする変圧器装置である。
【0068】請求項26に対応する発明によれば、請求
項1〜9、12〜20のいずれか一つに記載の発明の作
用効果を発揮することができる上、リアクトルの直流励
磁回路に流す直流電流によりリアクトルのリアクタンス
値を自由に調整することが可能となる。
【0069】前記目的を達成するために、請求項27に
対応する発明は、請求項26に記載の発明において前記
タンクとは、独立してリアクトルタンクを設置し、前記
タンク内に収納するリアクトルを、直流励磁回路を有し
たリアクトルに変更すると共に該リアクトルタンク内に
収納し、該リアクトルの巻線端子の両端を、前記直列変
圧器の一次巻線に接続することを特徴とする変圧器装置
である。
【0070】請求項27に対応する発明によれば、請求
項26に記載の発明の作用効果を発揮することができる
上、変圧器とリアクトルが別タンクなので機器のレイア
ウトの自由度を広げることが可能となる。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して具体的に説明する。
【0072】<第1の実施の形態(請求項1に対応)>
図1は本発明の第1の実施の形態の変圧器装置を説明す
るための接続図(概略構成図)であり、ここでは変圧器
装置の一例として、間接切換方式の炉用変圧器装置を示
している。これは、概略炉用変圧器タンク(以下単にタ
ンクと称する)16内に、主変圧器6と直列変圧器7と
リアクトル(付加インピーダンスリアクトル)14が収
納されている。
【0073】主変圧器6は、主変圧器側単相鉄心22に
一次巻線(主変圧器側一次巻線、主変圧器側入力巻線)
8、二次巻線(主変圧器側二次巻線、主変圧器側出力巻
線)9、タップ巻線(タップ付三次巻線)10が巻か
れ、該タップ巻線10にはタップを切換えることができ
るようにタップ切換器19を有している。
【0074】直列変圧器7は、直列変圧器側単相鉄心2
2に直列変圧器側一次巻線(直列変圧器側励磁巻線)1
1、二次巻線(直列変圧器側二次巻線)12が巻かれて
いる。
【0075】そして、直列変圧器7を励磁する直列変圧
器励磁回路13、つまり励磁巻線11とタップ切換器1
9の接続部分に、リアクトル14が挿入接続されてい
る。
【0076】なお、主変圧器6の一次巻線8の両端子
は、タンク16に貫通固定されたブッシング(引き出し
部)15に接続され、さらに主変圧器側二次巻線9の一
端と直列変圧器側二次巻線12の一端はタンク16に貫
通固定されたブッシング15に接続されている。これに
より、一次巻線8に印加される入力電圧は、所定電圧に
変圧され、巻線9,12に接続されているているブッシ
ング15から図示しない負荷に印加されるようになって
いる。
【0077】これにより、等価的に例えば図27に示す
炉用変圧器1に直列に付加内蔵リアクトルのインピーダ
ンスが付加されたことと同じ効果が得られる。換言する
と、従来の技術で記載したように炉用変圧器1の一次側
に直列リアクトル2を設置する構成と電気回路の特性を
同一にすることが可能である。
【0078】この場合、間接切換方式炉用変圧器の直列
変圧器励磁回路13の電圧、電流は下式で示される変圧
器二次電圧調整容量Psで決まる。
【0079】Ps=(タップ巻線タップ数)×(二次側
電流)×(二次側ステップ電圧) これは、電圧、電流値を巻線構成上から最適な値に変ら
れることを意味する。即ち(二次側電流)×(二次側ス
テップ電圧)の積が等しければ良い訳で、電圧を高く、
電流を小さい値に設定し両者の積を等しくすることで調
整容量Psを合わせることができる。
【0080】大容量炉用変圧器の場合、二次側巻線電流
は30〜60kAとなり、二次側ステップ電圧は20〜50Vとな
ることがある、30kA×20V の積(kVA)は2000V×300A
で等しくできる。
【0081】このように励磁回路電流を巻線構成に都合
が良い値に設定できるので、この直列変圧器励磁回路1
3に挿入されるリアクトル14もこの直列変圧器励磁回
路13の電流に合わせて製作できる。
【0082】例えば、100MVAクラスの大容量炉用変
圧器で一次側電圧33kVの場合に、従来の技術の炉用
変圧器1の一次側に直列リアクトル2を設置することを
想定すると、直列リアクトル2に流れる電流は1750
Aにも達する。従って、リアクトル巻線電流は1750
Aで製作する必要があるのに対し、本実施の形態のよう
に間接切換方式の直列変圧器励磁回路13に挿入する場
合には、前記の例では300Aの巻線電流が流れるリアク
トル14で製作することが可能となり、リアクトル14
の構造が容易となる。
【0083】リアクトル14のインピーダンスはコイル
の巻回数の2乗に比例し、巻回数の多い巻線となる。巻
線電流が小さい、即ち断面積の小さい巻線導体を多数回
巻く巻線の方が巻線電流が大きい、即ち断面積の大きい
巻線導体で巻線を構成する場合に比べ、リアクトル製作
が容易であり、コンパクトとなるのは言うまでもない。
【0084】このように本実施の形態によれば、間接切
換方式結線の直列変圧器励磁回路13に挿入設置するリ
アクトル14は、図27に示す炉用変圧器1の一次側に
直列リアクトル2を設置する場合に比べリアクトルその
ものの構造、信頼性、コストを改善することができ、よ
り効率の良いシステム構成機器を提供することが可能と
なる。
【0085】<第2の実施の形態(請求項2に対応)>
図2は本発明の第2の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図2は図1の間接切換方式炉用変圧器の直列変
圧器励磁回路13に挿入接続(挿入設置)されているリ
アクトル14の巻線端子の一端を、ブッシング15等に
よりタンク16の外部に引き出し、この引き出し部に避
雷器17を接続した点のみが異なる。
【0086】本発明の実施の形態によれば、第1の実施
の形態と同様、回路全体のリアクタンスを増やすことが
できる上、リアクトル14の巻線端子の一端をタンク1
6の外に引き出し、避雷器17を接続したので、主変圧
器の線路端子から雷サージが侵入したり、電源投入、遮
断時の開閉サージが侵入した場合の過電圧に対して避雷
器の制限電圧に抑えることが可能となる上、タンク16
の外に避雷器17が設置されているので避雷器17の交
換も容易に可能となる。
【0087】<第3の実施の形態(請求項3に対応)>
図3は本発明の第3の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図3は、図1の実施の形態において、直列変圧
器励磁回路13に挿入接続されているリアクトル14の
巻線端子の一端をタンク16内で接地し、リアクトル1
4の巻線端子の他端に避雷器17の一端を接続し、かつ
他端をタンク16内で接地したものである。
【0088】このように構成することにより、第2の実
施の形態と同様に、過渡的過電圧を避雷器17の制限電
圧に抑えることができる上、一端をタンク16内で接地
しているので第2の実施の形態よりさらに過渡的過電圧
が確定化され、機器の信頼性を向上することができる。
【0089】<第4の実施の形態(請求項4に対応)>
図4は本発明の第4の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図1の実施の形態の直列変圧器励磁回路13に
挿入接続されているリアクトル14の巻線端子の一端を
タンク16内で接地し、タンク16内に抵抗18aとコ
ンデンサ18bからなるサージ吸収装置(サージサプレ
ッサー)18を内蔵し、サージ吸収装置18の一端をリ
アクトル14の他端に接続し、かつサージ吸収装置18
の他端をタンク16内で接地したものである。
【0090】本実施の形態によれば、図1の実施の形態
の作用効果を発揮することができる上、リアクトル14
の一端を接地し、他端にサージ吸収装置18を接続した
ので、過渡的過電圧をより確定し、高周波サージを抑制
することが可能となる。
【0091】<第5の実施の形態(請求項5に対応)>
図5は本発明の第5の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図1の実施の形態において、直列変圧器励磁回
路13に挿入接続されているリアクトル14の一端をタ
ンク16内で接地し、他端をブッシング15等によりタ
ンク16の外部に引き出し、引き出し部に避雷器17の
一端を接続しかつ他端を接地したものである。
【0092】このように構成することにより、リアクト
ル14の巻線の一端を接地し、他端に避雷器17を接続
することで過渡的過電圧をより確定し、避雷器17の制
限電圧に抑えることが可能な上、タンク16外に設置さ
れているので避雷器17の交換が容易に可能となる。
【0093】<第6の実施の形態(請求項6に対応)>
図6は本発明の第6の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図1の実施の形態おいて、直列変圧器励磁回路
13に挿入接続されているリアクトル14の巻線端子の
一端をタンク16内で接地し、かつ他端をブッシング1
5等によりタンク16の外部へ引き出し、該ブッシング
15と対地の間に、抵抗18aとコンデンサ18bから
なるサージ吸収装置18を接続したものである。
【0094】このように構成することにより、第1の実
施の形態の作用効果を発揮することができる上、リアク
トル14の巻線の一端を接地し、他端にサージ吸収装置
18を接続することで過渡的過電圧をより確定し、高周
波サージを抑制することが可能な上、タンク16外に設
置されているのでサージ吸収装置18の交換が容易に可
能となる。
【0095】<第7の実施の形態(請求項7に対応)>
図7は本発明の第7の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図1の実施の形態において、直列変圧器励磁回
路13に挿入接続されているリアクトル14の巻線端子
の一端をタンク16内で接地し、他端をブッシング15
等によりタンク16の外部へ引き出し、該引き出し部と
対地の間に避雷器17および抵抗18aとコンデンサ1
8bからなるサージ吸収装置18を接続したものであ
る。
【0096】このように構成することにより、図1の実
施の形態と同様な作用効果を得ることができる上、リア
クトル14の巻線の一端を接地し、他端に避雷器17と
サージ吸収装置18を接続することで過渡的過電圧をよ
り確定し、避雷器17の制限電圧に抑えるとともに高周
波サージを抑制することが可能な上、タンク16外に設
置されているので、避雷器17とサージ吸収装置18の
交換が容易に可能となる。
【0097】<第8の実施の形態(請求項8に対応)>
図8は本発明の第8の実施の形態の変圧器装置の接続図
である。図1の実施の形態において、直列変圧器励磁回
路13に挿入接続されているリアクトル14の巻線端子
の一端をタンク16内で接地し、他端をブッシング15
等によりタンク16の外部へ引き出し、該引き出し部と
対地の間に遮断器5を接続したものである。
【0098】本実施の形態によれば、例えば製鋼アーク
炉の操業におけるアークは炉内材料の溶解状態、投入電
力量によって大幅に変動するため電圧、電流を制御する
必要から、安定器であるリアクトルさえもそのリアクタ
ンス値を頻繁に切り換える必要があり、炉内材料の溶解
状態によって付加リアクタンス値を早急にゼロにする制
御上の要求が生じた場合に、遮断器5を投入し接地する
ことでリアクトル14が短絡状態になり、回路からリア
クトル14を取り外したことと同じことになり、付加リ
アクタンス値をゼロにすることができるので、制御範囲
の自由度を大きくできる。
【0099】<第9の実施の形態(請求項9に対応)>
図9は、図8の実施の形態の遮断器5の代わりに断路器
4を設けたものである。このように構成することによ
り、図1の実施の形態と同様に作用効果を得ることがで
きる上、図8の実施の形態と同様に、断路器4を投入す
ることで単相の付加インピーダンスリアクトル14を短
絡し、付加リアクタンス値をゼロにすることも可能とな
る。
【0100】<第10の実施の形態(請求項10、11
に対応)>図10は本発明の第10の実施の形態の変圧
器装置の接続図である。
【0101】図1の実施の形態のリアクトル14の代り
に、負荷時タップ切換器29を接続したものである。
【0102】このように構成することにより、図1の実
施の形態と同様な作用効果を得ることができる上、前述
のように製鋼アーク炉の操業において、リアクトル14
のリアクタンス値を変更する必要がある場合に負荷時タ
ップ切換器29により変圧器の運転中に容易にリアクタ
ンス値を変更することができるばかりでなく、直列変圧
器励磁回路13に挿入接続されるリアクトル14の電流
は、従来の技術のように炉用変圧器1の一次側に接続さ
れる直列リアクトル2の方式と比べて小さい値に設定す
ることができるため、使用する負荷時タップ切換器29
の定格電流も小さい値のもので済むため機器の経済性が
向上する。
【0103】図10の実施の形態の変形例として、図2
〜図9の各実施の形態のリアクトル14の代りに、図1
0と同様に負荷時タップ切換器29を接続しても図10
と同様な作用効果が得られる。
【0104】さらに、図10の変形例として負荷時タッ
プ切換器29の代りに、図示しない電動操作機構付き無
電圧タップ切換器を設けてもよく、また図2〜図9の実
施の形態においても負荷時タップ切換器29の代りに、
図示しない電動操作機構付き無電圧タップ切換器を設け
てもよく、このように構成することにより前述のように
製鋼アーク炉の操業において、リアクトル14のリアク
タンス値を変更する必要がある場合に該無電圧タップ切
換器により変圧器の運転停止中に容易にリアクタンス値
を変更することができるばかりでなく、これ以外は図1
0の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0105】<第11の実施の形態(請求項12に対
応)>図11は本発明の第11の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。
【0106】炉用変圧器タンク(以下単にタンクと称す
る)16A内に、三相主変圧器(以下主変圧器と称す
る)6Aと三相直列変圧器(以下直列変圧器と称する)
7Aとリアクトル(付加インピーダンスリアクトル)1
4A,14B,14Cが収納され、ている。
【0107】主変圧器6Aは、主変圧器側三相鉄心22
Aに一次巻線(主変圧器側一次巻線、入力巻線)8A,
8B,8C、二次巻線(主変圧器側二次巻線、出力巻
線)9A,9B,9C、タップ巻線(タップ付三次巻
線)10A,10B,10Cが巻かれ、該タップ巻線1
0A,10B,10Cにはそれぞれタップを切換えるこ
とができるようにタップ切換器19A,19B,19C
を有している。
【0108】直列変圧器7Aは、直列変圧器側三相鉄心
23Aに三相一次巻線(励磁巻線)11A,11B,1
1C、三相二次巻線(直列変圧器側二次巻線)12A,
12B,12Cが巻かれている。
【0109】そして、直列変圧器7Aを励磁する直列変
圧器励磁回路13A,13B,13C、つまり励磁巻線
11A,11B,11Cとタップ切換器19A,19
B,19Cの各接続部分に、リアクトル14A,14
B,14Cがそれぞれ挿入接続されている。
【0110】リアクトル14A,14B,14Cの巻線
端子の各相にそれぞれの一端をブッシング15等により
タンク16A外に引き出し、該各引き出し部と対地の間
であって三相各相にそれぞれ避雷器17A,17B,1
7Cを接続し、またリアクトル14A,14B,14C
の巻線端子の各相にそれぞれの他端を三相星形結線した
ものである。
【0111】なお、主変圧器6Aの一次巻線8A,8
B,8Cの両端子は、タンク16Aに貫通固定されたブ
ッシング(引き出し部)15に接続され、さらに主変圧
器側二次巻線9A,9B,9Cの一端と直列変圧器側二
次巻線12A,12B,12Cの一端はタンク16に貫
通固定されたブッシング15に接続されている。これに
より、一次巻線8A,8B,8Cに印加される入力電圧
は、所定電圧に変圧され、巻線9A,9B,9C、12
A,12B,12Cに接続されているているブッシング
15から図示しない負荷に印加されるようになってい
る。
【0112】これにより、等価的に例えば図27に示す
炉用変圧器1に直列に付加内蔵リアクトルのインピーダ
ンスが付加されたことと同じ効果が得られる。換言する
と、従来の技術で記載したように炉用変圧器1の一次側
に直列リアクトル2を設置する構成と電気回路の特性を
同一にすることが可能である。
【0113】本実施の形態によれば、二組の三相鉄心2
2A,23Aで構成された間接切換方式変圧器において
第1及び第2の実施の形態と同様の作用効果を発揮する
ことができる上、リアクトルを三相星形結線とすると共
に各相のリアクトルの一端が同電位となるため、各相に
対して絶縁距離を確保する必要がなくなる上、避雷器1
7A,17B,17Cにより過渡的過電圧も避雷器17
A,17B,17Cの制限電圧に抑えることができるた
め、リアクトル14A,14B,14Cを簡素化、コン
パクト化することが可能であり、効率の良いシステム構
成機器を提供することが可能となる。
【0114】<第12の実施の形態(請求項13に対
応)>図12は本発明の第12の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図11において、三相間接切換方式
炉用変圧器の直列変圧器励磁回路13A,13B,13
Cにリアクトル14A,14B,14Cを挿入接続し、
リアクトル14A,14B,14Cと直列変圧器励磁巻
線11A,11B,11Cとの接続点を三相の中性点と
して結線し、該中性点をタンク16A内部で接地し、図
11の避雷器17A,17B,17Cを取り除いたもの
である。これ以外の構成は、図11と同一であるため、
同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0115】このように構成することにより、図1の実
施の形態と同様な作用効果が得られる上、リアクトル1
4A,14B,14Cの中性点側の絶縁距離縮小が第1
1の実施の形態よりもさらに向上する。
【0116】<第13の実施の形態(請求項14に対
応)>図13は本発明の第13の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続し、各相のリアクトル1
4A,14B,14Cの一端をタンク16A内で接地
し、他端の各相に避雷器17A,17B,17Cを接続
したものである。これ以外の構成は、図11と同一であ
るため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0117】このように構成することにより、三相間接
切換方式炉用変圧器において、図1及び図2の実施の形
態と同様の作用効果を発揮することができる上、リアク
トル14A,14B,14Cの一端は接地されている
分、絶縁距離縮小が第11の実施の形態よりもさらに向
上し、さらにはリアクトル14A,14B,14Cの他
端も避雷器17A,17B,17Cの制限電圧に抑えら
れるので、リアクトル14A,14B,14Cの絶縁構
成を簡略化することができ、経済性および信頼性の向上
したシステム機器を提供することが可能となる。
【0118】<第14の実施の形態(請求項15に対
応)>図14は本発明の第14の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図11の三相間接切換方式変圧器の
直列変圧器励磁回路13A,13B,13Cにリアクト
ル14A,14B,14Cを挿入接続し、リアクトル1
4A,14B,14Cと直列変圧器励磁巻線11A,1
1B,11Cとの接続点を三相の中性点として結線し、
各相それぞれのリアクトル14A,14B,14Cの他
端をブッシング15等によりタンク16Aの外部に引き
出し、抵抗及びコンデンサからなるサージ吸収装置18
A,18B,18Cを接続したものである。これ以外の
構成は、図11と同一であるため、同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0119】本実施の形態によれば、図1及び図6の実
施の形態と同様な作用効果が得られる上、各相の中性点
とした点を同電位とすることで、各相に対して絶縁距離
を確保する必要がなくなる上、サージ吸収装置18A,
18B,18Cにより高周波過電圧を抑制吸収すること
ができるため、リアクトル14A,14B,14Cを簡
素化、コンパクト化することが可能であり、効率の良い
システム構成機器を提供することが可能となる。
【0120】<第15の実施の形態(請求項16に対
応)>図15は本発明の第15の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続し、リアクトル14A,
14B,14Cと直列変圧器励磁巻線11A,11B,
11Cとの接続点を三相の中性点として星形結線し、各
相それぞれのリアクトル14A,14B,14Cの他端
をブッシング15等によりタンク16Aの外部に引き出
し、該各引き出し部と対地との間に、避雷器17A,1
7B,17C並びに抵抗とコンデンサからなるサージ吸
収装置18A,18B,18Cを接続したものである。
これ以外の構成は、図11と同一であるため、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0121】本実施の形態によれば、リアクトル14
A,14B,14Cの一端は各相同電位で、他端も避雷
器の制限電圧に抑えられるので、リアクトルの絶縁構成
を簡略化することができ、経済性および信頼性の向上し
たシステム機器を提供することが可能となる。各相の中
性点とした点を同電位とすることで、各相に対して絶縁
距離を確保する必要がなくなる上、サージ吸収装置18
A,18B,18Cでの高周波過電圧の抑制と避雷器1
7A,17B,17Cでの商用周波数ベースの過渡過電
圧の抑制の両方の過電圧保護を確実化することで、リア
クトル14A,14B,14Cを簡素化、コンパクト化
し信頼性を向上することが可能であり、効率の良いシス
テム構成機器を提供することが可能となる。
【0122】<第16の実施の形態(請求項17に対
応)>図16は本発明の第16の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図12と同様に、三相間接切換方式
変圧器の直列変圧器励磁回路13A,13B,13Cに
リアクトル14A,14B,14Cを挿入接続し、リア
クトル14A,14B,14Cと直列変圧器励磁巻線1
1A,11B,11Cとの接続点を三相の中性点として
星形結線しタンク16A内で接地し、新たに各リアクト
ル14A,14B,14Cの他端をブッシング15等に
よりタンク16Aの外部に引き出し、該各引き出し部に
遮断器5A,5B,5Cの一端を接続し、遮断器5A,
5B,5Cの他端は共通に接続し、かつ接地したもので
ある。これ以外の構成は、図12と同一であるため、同
一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0123】本実施の形態によれば、三相間接切換方式
変圧器においても図8の実施の形態と同様に、遮断器5
A,5B,5Cを投入し接地することでリアクトル14
A,14B,14Cが短絡状態になり、回路からリアク
トル14A,14B,14Cを取り外したことと同じこ
とになり、付加リアクタンス値をゼロにすることができ
るので制御範囲の自由度を大きくできる。
【0124】<第17の実施の形態(請求項18に対
応)>図17は本発明の第17の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続し、リアクトル14A,
14B,14Cと直列変圧器励磁巻線11A,11B,
11Cとの接続点を三相の中性点として結線し、この中
性点と各相それぞれのリアクトル14A,14B,14
Cの他端をブッシング15等により変圧器タンク16A
の外部に引き出し、リアクトル14A,14B,14C
の他端は遮断器5A,5B,5Cと接続した後、中性点
と同一位置で接地したものである。これ以外の構成は、
図11と同一であるため、同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0125】本実施の形態によれば、第16の実施の形
態と同様の効果が得られる上、リアクトル14A,14
B,14Cの中性点の接地位置と遮断器5A,5B,5
Cの接地位置を同じにすることで多点接地に比較しシス
テム接地点を集中することで保護協調、過電圧発生頻度
条件をより明確化することが可能となり、さらに信頼性
の高いシステム構成機器を提供することが可能となる。
【0126】<第18の実施の形態(請求項19に対
応)>図18は本発明の第18の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続し、リアクトル14A,
14B,14Cと直列変圧器励磁巻線11A,11B,
11Cとの接続点を三相の中性点として結線し、タンク
16A内で接地し、各相それぞれのリアクトル14A,
14B,14Cの他端をブッシング15等によりタンク
16Aの外部に引き出し断路器4A,4B,14Cと接
続し、さらに断路器4A,4B,4Cの他端は各相同士
接続した後、接地したものである。これ以外の構成は、
図11と同一であるため、同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0127】本実施の形態によれば、三相間接切換方式
変圧器において、第1及び第9の実施の形態と同様の作
用効果を発揮することができる上、リアクトル14の中
性点が接地されているので、リアクトル14A,14
B,14Cの絶縁構成を簡略化することができ、経済性
および信頼性の向上したシステム機器を提供することが
可能となる。
【0128】なお、本実施の形態の変形例として第16
の実施の形態において、遮断器5A,5B,5Cの代り
に断路器4A,4B,4Cを用いて同様の効果を発揮す
ることができる。
【0129】<第19の実施の形態(請求項20に対
応)>図19は本発明の第19の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続し、リアクトル14A,
14B,14Cと直列変圧器励磁巻線11A,11B,
11Cとの接続点を三相の中性点として結線し、この中
性点と各相それぞれのリアクトル14A,14B,14
Cの他端をブッシング15等により変圧器タンク16A
の外部に引き出し、リアクトル14A,14B,14C
の他端は断路器4A,4B,4Cとを接続した後、中性
点と同一位置で接地したものである。これ以外の構成
は、図11と同一であるため、同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0130】本実施の形態によれば、図18の実施の形
態と同様な作用効果が得られる。
【0131】なお、本実施の形態の変形例として第17
の実施の形態において、遮断器5A,5B,5Cの代り
に断路器4A,4B,4Cを用いても第17の実施の形
態と同様の効果を発揮することができる。
【0132】<第20の実施の形態(請求項21に対
応)>図20は本発明の第20の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。三相間接切換方式変圧器の直列変圧
器励磁回路13A,13B,13Cにリアクトル14
A,14B,14Cを挿入接続する。リアクトル14
A,14B,14Cはタンク16Aとは別置のリアクト
ルタンク20A内に収納され、直列変圧器励磁回路13
A,13B,13Cとリアクトル14A,14B,14
Cとの接続はそれぞれブッシング15等によりリアクト
ルタンク20Aから端子を引き出して接続される。これ
以外の構成は、図11と同一であるため、同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0133】本実施の形態によれば、図1の実施の形態
と同様に、間接切換方式結線の直列変圧器励磁回路13
A,13B,13Cに挿入接続するリアクトル14A,
14B,14Cは、図27に示す炉用変圧器1の一次側
に直列リアクトル2を設置する場合に比べリアクトルそ
のものの構造、信頼性、コストを改善することができ、
より効率の良いシステム構成機器を提供することが可能
となる上、さらにリアクトル14A,14B,14Cを
リアクトルタンク20A内に収納することにより、機器
のレイアウトの自由度を広げることができる。
【0134】以上述べた第20の実施の形態の変形例と
して、図11〜図19の各実施の形態においても、夫々
リアクトル14A,14B,14Cをリアクトルタンク
20A内に収納するように構成しても第20の実施の形
態と同様な作用効果が得られる。
【0135】<第21の実施の形態(請求項22、23
に対応)>図21は本発明の第21の実施の形態の変圧
器装置の接続図である。図11に示す実施の形態におい
て、直列変圧器励磁回路13A,13B,13Cに挿入
接続されているリアクトル14A,14B,14Cから
タップを引き出し、各タップにそれぞれ負荷時タップ切
換器29A,29B,29Cを追加設置し、図11の避
雷器17A,17B,17Cを取除いたものである。こ
れ以外の構成は、図11と同一であるため、同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0136】本実施の形態によれば、前述のように製鋼
アーク炉の操業においてリアクトル14A,14B,1
4Cのリアクタンス値を変更する必要がある場合に負荷
時タップ切換器19A,19B,19Cにより変圧器運
転中であっても容易にリアクタンス値を変更することが
できる上、直列変圧器励磁回路13A,13B,13C
に挿入接続されるリアクトル14A,14B,14Cの
電流は、従来の技術のように炉用変圧器1の一次側に接
続される直列リアクトル2の方式と比べて小さい値に設
定することができるため、使用する負荷時タップ切換器
19A,19B,19Cの定格電流も小さい値のもので
済むため機器の経済性を向上することができる。
【0137】本実施の形態の変形例として、図11〜図
19の各実施の形態において、各リアクトル14A,1
4B,14Cに夫々負荷時タップ切換器19A,19
B,19Cを設けてもよく、このようにすることにより
図21と同様な作用効果が得られる。
【0138】さらに、本実施の形態の別な変形例とし
て、図21の負荷時タップ切換器19A,19B,19
Cの代りに、電動操作機構付き無電圧タップ切換器(図
示せず)を設けてもよく、同様に図11〜図19の各実
施の形態においても、各リアクトル14A,14B,1
4Cに夫々電動操作機構付き無電圧タップ切換器を設け
てもよい。このように電動操作機構付き無電圧タップ切
換器を設けることにより、図21の実施の形態とほぼ同
様な作用効果が得られるばかりでなく、無電圧タップ切
換器によりリアクトルのリアクタンス値の切換が容易に
可能となる。
【0139】<第22の実施の形態(請求項24、25
に対応)>図22は本発明の第22の実施の形態の変圧
器装置の接続図である。図10の実施の形態の間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路13に挿入接続されて
いるリアクトル14及びタップ切換器19Zを、タンク
16は別のリアクトルタンク20内に収納したものであ
る。タップ切換器19Zとして、電動操作機構付き無電
圧タップ切換器又は負荷時タップ切換器のいずれであっ
てもよい。
【0140】この場合、直列変圧器励磁回路13とリア
クトル14との接続は、それぞれブッシング15等によ
りリアクトルタンク20Aから端子を引き出して接続し
たものである。
【0141】本実施の形態によれば、第10の実施の形
態と同様の作用効果を得られる上、機器のレイアウトの
自由度を広げることができる。
【0142】本実施の形態の変形例として、図11〜図
20におけるリアクトル14に電動操作機構付き無電圧
タップ切換器又は負荷時タップ切換器を付加させ、これ
を図22と同様にリアクトルタンク20内に収納させて
もよい。この変形例によれば、無電圧タップ切換器を設
けたものにあっては、リアクトルのリアクタンス値の切
換が容易に可能となり、又、負荷時タップ切換器を設け
たものにあっては、変圧器運転中でも容易にリアクトル
のリアクタンス値を切り換えることが可能となる。
【0143】<第23の実施の形態(請求項26に対
応)>図23は本発明の第23の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図1の実施の形態において、間接切
換方式炉用変圧器の直列変圧器励磁回路13に付加リア
クタンスとしてリアクトル14を挿入接続し、リアクト
ル14には直流巻線21を配置したものである。
【0144】本実施の形態によれば、第1から9の実施
の形態と同様の効果が発揮できる上、直流巻線に流す直
流電流を変化させることによりリアクトル14の鉄心の
磁気特性曲線上の動作点が変化し、したがってその動作
点の上下の磁束変化の幅によりリアクトル14のインピ
ーダンスが決定されるので、リアクトル14のリアクタ
ンス値を連続的に制御することが可能となり、アーク炉
操業の制御上の自由度を広げることができる。
【0145】本実施の形態の変形例として、図2〜図9
におけるリアクトル14に、図23と同様に夫々直流巻
線21を配置するようにしてもよい。
【0146】<第24の実施の形態(請求項26に対
応)>図24は本発明の第24の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図12に示す実施の形態において、
二組の三相鉄心22A,23Aで構成された間接切換方
式変圧器の直列変圧器励磁回路13A,13B,13C
に、直流励磁回路すなわち直流巻線21A,21B,2
1Cを有した三相星形結線されたリアクトル14A,1
4B,14Cを挿入接続したものである。これ以外の構
成は、図11と同一であるため、同一部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0147】本実施の形態によれば、図12の実施の形
態と同様の効果が発揮できる上、直流巻線21A,21
B,21Cに流す直流電流を変化させることによりリア
クトル14A,14B,14Cの鉄心の磁気特性曲線上
の動作点が変化し、従ってその動作点の上下の磁束変化
の幅によりリアクトル14A,14B,14Cのインピ
ーダンスが決定されるので、リアクトル14A,14
B,14Cのリアクタンス値を連続的に制御することが
可能となり、アーク炉操業の制御上の自由度を広げるこ
とができる。
【0148】本実施の形態の変形例として、図11、図
13〜図19に示す直列変圧器励磁回路13A,13
B,13Cに、夫々直流励磁回路すなわち直流巻線21
A,21B,21Cを有した三相星形結線されたリアク
トル14A,14B,14Cを挿入接続するようにして
も、図24と同様な作用効果が得られる。
【0149】<第25の実施の形態(請求項27に対
応)>図25は本発明の第25の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図23の実施の形態に示すリアクト
ル14及び直流巻線21を、タンク16とは別のリアク
トルタンク20に収納し、直列変圧器励磁回路13とリ
アクトル14との接続はそれぞれブッシング15等によ
りリアクトルタンク20から端子を引き出して接続した
ものである。
【0150】本実施の形態によれば、図23の実施の形
態と同様の作用効果を得ることができる上、タンク16
とリアクトルタンク20が別タンクなので、機器のレイ
アウトの自由度を広げることが可能となる。
【0151】<第26の実施の形態(請求項27に対
応)>図26は本発明の第26の実施の形態の変圧器装
置の接続図である。図24の実施の形態のリアクトル1
4A,14B,14C及び直流巻線21A,21B,2
1Cを、夫々タンク16Aとは別のリアクトルタンク2
0Aに収納し、各直列変圧器励磁回路13A,13B,
13Cと各リアクトル14A,14B,14Cとの接続
はそれぞれブッシング15等によりリアクトルタンク2
0Aから端子を引き出して接続したものである。これ以
外の構成は、図11と同一であるため、同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0152】本実施の形態によれば、図24の実施の形
態と同様の作用効果を得ることができる上、タンク16
Aとリアクトルタンク20Aが別タンクなので、機器の
レイアウトの自由度を広げることが可能となる。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リアクトルのリアクタンス値の切換を容易に行なうこと
ができ、経済性及び信頼性の向上を図ることができる変
圧器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵した接続
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を避雷器とタンク外部で接続した接続図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端に避雷器を内蔵し接続した接
続図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端にサージ吸収装置を内蔵し接
続した接続図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端に避雷器をタンク外部で接続
した接続図。
【図6】本発明の第6の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端にサージ吸収装置をタンク外
部で接続した接続図。
【図7】本発明の第7の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端に避雷器とサージ吸収装置を
タンク外部で接続した接続図。
【図8】本発明の第8の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端に遮断器をタンク外部で接続
した接続図。
【図9】本発明の第9の実施の形態の間接切換方式変圧
器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リアク
トルの一端を接地し、他端に断路器をタンク外部で接続
した接続図。
【図10】本発明の第10の実施の形態の間接切換方式
変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵し、リ
アクトルにタップ切換器を追加接続した接続図。
【図11】本発明の第11の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線し、各相の他端に避雷器をタンク外部で
接続した接続図。
【図12】本発明の第12の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線しその中性点を接地した接続図。
【図13】本発明の第13の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、各相のリアクトルの一端を接地し、他端に避雷器を
接続した接続図。
【図14】本発明の第14の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線し、各相の他端にサージ吸収装置をタン
ク外部で接続した接続図。
【図15】本発明の第15の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線し、各相の他端に避雷器及びサージ吸収
装置をタンク外部で接続した接続図。
【図16】本発明の第16の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線しその中性点を接地し、各相の他端に遮
断器をタンク外部で接続した接続図。
【図17】本発明の第17の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線しその中性点と各相の他端を遮断器にタ
ンク外部で接続した接続図。
【図18】本発明の第18の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線しその中性点を接地し、各相の他端に断
路器をタンク外部で接続した接続図。
【図19】本発明の第19の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線しその中性点と各相の他端を断路器にタ
ンク外部で接続した接続図。
【図20】本発明の第20の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを別置タ
ンクに挿入設置した接続図。
【図21】本発明の第21の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを内蔵
し、三相で結線し、タップ切換器をリアクトルに追加し
た接続図。
【図22】本発明の第22の実施の形態の間接切換方式
変圧器の直列変圧器励磁回路にリアクトルを別置タンク
に挿入設置し、リアクトルにはタップ切換器を追加した
接続図。
【図23】本発明の第23の実施の形態の間接切換方式
変圧器の直列変圧器励磁回路に直流励磁回路を有したリ
アクトルを内蔵する接続図。
【図24】本発明の第24の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路に直流励磁回路を有し
たリアクトルを内蔵する接続図。
【図25】本発明の第25の実施の形態の間接切換方式
変圧器の直列変圧器励磁回路に直流励磁回路を有したリ
アクトルを別置タンクに挿入設置し、接続した接続図。
【図26】本発明の第26の実施の形態の三相間接切換
方式変圧器の直列変圧器励磁回路に直流励磁回路を有し
たリアクトルを別置タンクに挿入設置し、接続した接続
図。
【図27】従来の炉用変圧器と直列リアクトルのシステ
ム接続図(その1)。
【図28】従来の炉用変圧器と直列リアクトルのシステ
ム接続図(その2)。
【図29】従来の間接切換炉用変圧器の結線図。
【符号の説明】
4…断路器 4A,4B,4C…断路器 5…遮断器 5A,5B,5C…遮断器 6…主変圧器 6A…三相主変圧器 7…直列変圧器 7A…三相直列変圧器 8…主変圧器側一次巻線(主変圧器側入力巻線) 8A,8B,8C…主変圧器側一次巻線(主変圧器側入
力巻線) 9…主変圧器側二次巻線(主変圧器側出力巻線) 9A,9B,9C…主変圧器側二次巻線(主変圧器側出
力巻線) 10…タップ巻線(タップ付三次巻線) 10A,10B,10C…タップ巻線(タップ付三次巻
線) 11…直列変圧器側励磁巻線(直列変圧器側一次巻線) 11A,11B,11C…直列変圧器側励磁巻線(直列
変圧器側一次巻線) 12…直列変圧器側二次巻線 12A,12B,12C…直列変圧器側二次巻線 13…直列変圧器励磁回路 13A,13B,13C…直列変圧器励磁回路 14…リアクトル(付加インピーダンスリアクトル) 14A,14B,14C…リアクトル(付加インピーダ
ンスリアクトル) 15…ブッシング 16…炉用変圧器タンク 16A…炉用変圧器タンク 17…避雷器 17A,17B,17C…避雷器 18a…抵抗 18b…コンデンサ 18…サージ吸収装置 18A,18B,18C…サージ吸収装置 19…タップ切換器 19A,19B,19C…タップ切換器 19Z…タップ切換器 20A…リアクトルタンク(三相リアクトルタンク) 20…リアクトルタンク 21…直流巻線 21A,21B,21C…直流巻線 22…主変圧器側単相鉄心 22A…主変圧器側三相鉄心 23…直列変圧器側単相鉄心 23A…直列変圧器側三相鉄心 29A,29B,29C…負荷時タップ切換器 32…アーク炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 修 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 森 雅幸 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 寺島 清 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルを備えたことを特徴と
    する変圧器装置。
  2. 【請求項2】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納するタンクと、前記リアクトルの巻線端子を前記タ
    ンク外部に引き出し、該引き出し部に接続した避雷器
    と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  3. 【請求項3】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、該リアクトルの巻線端子の一端をその
    内部に接地するタンクと、 前記タンク内部に設置し、その一端を該タンク内部に接
    地しその他端を前記リアクトルの巻線端子の他端に接続
    する避雷器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  4. 【請求項4】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、該リアクトルの巻線端子の一端をその
    内部に接地するタンクと、 前記タンク内部に設置し、その一端を該タンク内部に接
    地しその他端を前記リアクトルの巻線端子の他端に接続
    するサージ吸収装置と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  5. 【請求項5】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、その内部に該リアクトルの巻線端子の
    一端を接地するタンクと、 前記リアクトルの巻線端子を前記タンク外部に引き出
    し、該引き出し部に接続した避雷器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  6. 【請求項6】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、その内部に該リアクトルの巻線端子の
    一端を接地するタンクと、 前記リアクトルの巻線端子を前記タンク外部に引き出
    し、該引き出し部に接続したサージ吸収装置と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  7. 【請求項7】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、その内部に該リアクトルの巻線端子の
    一端を接地するタンクと、 前記リアクトルの巻線端子を前記タンク外部に引き出
    し、該引き出し部に接続したサージ吸収装置及び避雷器
    と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  8. 【請求項8】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、その内部に該リアクトルの巻線端子の
    一端を接地するタンクと、 前記リアクトルの巻線端子を前記タンク外部に引き出
    し、該引き出し部に接続した遮断器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  9. 【請求項9】 出力巻線及びタップ付三次巻線を有する
    主変圧器と、前記主変圧器の出力巻線と直列接続する二
    次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する一次巻線を
    有する直列変圧器とからなり、前記タップ付三次巻線の
    タップを切り換えることにより、前記主変圧器の出力を
    変化させる変圧器装置において、 前記主変圧器のタップ付三次巻線と前記直列変圧器の一
    次巻線に直列接続するリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記リアクトルを
    収納すると共に、その内部に該リアクトルの巻線端子の
    一端を接地するタンクと、 前記リアクトルの巻線端子を前記タンク外部に引き出
    し、該引き出し部に接続した断路器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  10. 【請求項10】 前記リアクトルとして、負荷時タップ
    切換器付リアクトルを使用したことを特徴とする請求項
    1〜9のいずれか一つに記載の変圧器装置。
  11. 【請求項11】 前記リアクトルとして、電動操作機構
    付き無電圧タップ切換器付リアクトルを接続したことを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の変圧器
    装置。
  12. 【請求項12】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結
    線する3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子の一端をそれぞれ前記タン
    ク外部に引き出し、該各引き出し部と対地との間にそれ
    ぞれ接続した避雷器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  13. 【請求項13】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結
    線する3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納すると共に、該リアクトルの巻線端子の中性点を
    その内部に接地するタンクと、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  14. 【請求項14】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続する3個のリアクトル
    と、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納すると共に、該各リアクトルの巻線端子の一端を
    それぞれその内部で接地するタンクと、 前記タンク内にそれぞれ収納し、その一端を該タンク内
    部にそれぞれ接地し、その他端をそれぞれ前記直列変圧
    器の各一次巻線と前記主変圧器の各タップ付三次巻線の
    接続点に接続する3個の避雷器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  15. 【請求項15】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結
    線する3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子をそれぞれ前記タンク外部
    に引き出し、該各引き出し部と対地との間にそれぞれ接
    続したサージ吸収装置と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  16. 【請求項16】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結
    線する3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子をそれぞれ前記タンク外部
    に引き出し、該各引き出し部と対地の間にそれぞれ接続
    した避雷器及びサージ吸収装置と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  17. 【請求項17】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の三相一
    次巻線の各相にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結
    線する3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納すると共に、該各リアクトルの巻線端子の中性点
    をその内部に接地するタンクと、 前記タップ付三次巻線と前記各リアクトルの巻線端子の
    一端との接続点をそれぞれ前記タンク外部に引き出し、
    該各引き出し部にその一端を接続すると共にその他端を
    三相星形結線しかつ該中性点を接地する3個の遮断器
    と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  18. 【請求項18】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の各相の
    一次巻線にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結線す
    る3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子の各相の一端及び該三相星
    形結線することにより得られる中性点をそれぞれ前記タ
    ンク外部に引き出し、該各引き出し部にそれぞれ接続
    し、かつ三相星形結線する3個の遮断器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  19. 【請求項19】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の各相の
    一次巻線にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結線す
    る3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納すると共に、該リアクトルの巻線端子の中性点を
    その内部に接地するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子をそれぞれ前記タンク外部
    に引き出し、該各引き出し部にそれぞれ接続し、かつ三
    相星形結線し、その中性点を接地する3個の断路器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  20. 【請求項20】 主変圧器側三相鉄心に三相出力巻線及
    び三相タップ付三次巻線を有する三相主変圧器と、直列
    変圧器側三相鉄心に前記主変圧器の出力巻線と直列接続
    する三相二次巻線及び前記タップ付三次巻線と接続する
    三相一次巻線を有する三相直列変圧器とからなり、前記
    タップ付三次巻線のタップを切り換えることにより、前
    記主変圧器の出力を変化させる変圧器装置において、 その一端をそれぞれ前記主変圧器の各相のタップ付三次
    巻線に接続し、かつその他端を前記直列変圧器の各相の
    一次巻線にそれぞれ直列接続すると共に三相星形結線す
    る3個のリアクトルと、 前記主変圧器と、前記直列変圧器及び前記各リアクトル
    を収納するタンクと、 前記各リアクトルの巻線端子の一端及び該リアクトルの
    巻線端子の他端である中性点をそれぞれ前記タンク外部
    に引き出し、該各引き出し部のうち該中性点以外の引き
    出し部にその一端を各々接続し、かつその他端を該中性
    点の引き出し部に共通接続する3個の断路器と、 を備えたことを特徴とする変圧器装置。
  21. 【請求項21】 前記タンクとは、独立してリアクトル
    タンクを設置し、前記タンク内に収納する3個のリアク
    トルを、該リアクトルタンク内に収納すると共に、該各
    リアクトルの巻線端子の一端を共通接続し、かつ該各リ
    アクトルの巻線端子の他端を前記直列変圧器の各一次巻
    線にそれぞれ接続することを特徴とする請求項12〜2
    0のいずれか一つに記載の変圧器装置。
  22. 【請求項22】 前記リアクトルとして、負荷時タップ
    切換器付リアクトルを使用したことを特徴とする請求項
    12〜21 のいずれか一つに記載の変圧器装置。
  23. 【請求項23】 前記リアクトルとして、電動操作機構
    付き無電圧タップ切換器付リアクトルを使用したことを
    特徴とする請求項12〜21のいずれか一つに記載の変
    圧器装置。
  24. 【請求項24】 前記タンクとは、独立してリアクトル
    タンクを設置し、前記タンク内に収納するリアクトル
    を、電動操作機構付無電圧タップ切換器付リアクトルに
    変更すると共に該リアクトルタンク内に収納し、該電動
    操作機構付無電圧タップ切換器付リアクトルの巻線端子
    の両端を、前記直列変圧器の一次巻線に接続することを
    特徴とする請求項11に記載の変圧器装置。
  25. 【請求項25】 前記タンクとは、独立してリアクトル
    タンクを設置し、前記タンク内に収納するリアクトル
    を、負荷時タップ切換器付リアクトルに変更すると共に
    該リアクトルタンク内に収納し、該負荷時タップ切換器
    付リアクトルの巻線端子の両端を、前記直列変圧器の一
    次巻線に接続することを特徴とする請求項10に記載の
    変圧器装置。
  26. 【請求項26】 前記リアクトルの代りに、直流励磁回
    路を有したリアクトルを使用することを特徴とする請求
    項1〜9,12〜20のいずれか一つに記載の変圧器装
    置。
  27. 【請求項27】 前記タンクとは、独立してリアクトル
    タンクを設置し、前記タンク内に収納するリアクトル
    を、直流励磁回路を有したリアクトルに変更すると共に
    該リアクトルタンク内に収納し、該リアクトルの巻線端
    子の両端を、前記直列変圧器の一次巻線に接続すること
    を特徴とする請求項26に記載の変圧器装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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