JP2004303711A - 封口板 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッキン等のシール部材を併用しなくてもブリーザ膜10および封口板本体2間の界面シール性を確保することができ、もって封口板1の構造を簡素化し、部品点数を削減し、製造・組立を容易化することができる封口板1を提供する。
【解決手段】電池またはコンデンサー等の圧力容器の開口部を閉塞する封口板1において、高分子材料からなる封口板本体2と、封口板本体2に設けた貫通孔9に取り付けられるブリーザ膜10とを有し、封口板本体2に対してブリーザ膜10をインサート成形により一体化することにした。また、シール性を一層向上させるため、ブリーザ膜10の表面に、封口板本体2との接触面積を増大させる凹凸形状を設けることにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力容器の封口板または封口板用圧力調整機構に関するものである。更に詳しくは、電池(一次電池および二次電池を含む)またはコンデンサー(電解コンデンサーおよび電気二重層コンデンサー、キャパシタを含む)等の圧力容器における開口部を閉塞するために用いられる封口板または封口板用圧力調整機構に関するものであり、また、高分子材料からなる電子部品の封口板または封口板用圧力調整機構に関するものである。本発明の封口板は、電子部品業界または自動車業界等、上記圧力容器を利用する全ての分野において用いられるが、例えば、車載用圧力容器、定置式の燃料電池内、インバーター用キャパシタ、バッテリ等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、電池またはコンデンサー等の圧力容器(以下、図示の例にしたがってコンデンサーとも称する)51には従来から、この圧力容器51の内部に発生する圧力(ガス)を外部へ放出するための機構として、シリコーン製の安全弁(防爆弁)52が設けられている。
【0003】
しかしながら、近年におけるコンデンサーの高性能化に伴い、上記従来のシリコーン製安全弁52では、以下のような問題が発生している。
▲1▼安全弁52が作動するまで、容器51内部に発生する圧力が徐々に蓄積されるため、コンデンサーの性能や寿命の低下を招いている。
▲2▼容器51内部に蓄積される圧力が所定の大きさに達して安全弁52が破裂作動すると、その補修のため、コンデンサーを継続使用することができなくなる。
【0004】
そこで、従来、例えば図10に示すように、上記安全弁52に代えてブリーザ膜53を設置する技術が開発されており、この従来技術によれば、ブリーザ膜53が液体は透過させないが気体は透過させる選択透過性を有しているために、上記▲1▼および▲2▼の問題を解消することができる。
【0005】
しかしながら、この図10の従来技術においては、図示したようにブリーザ膜53を固定部材54を用いて封口板本体55に取り付ける構造であるため、以下のような不都合がある。
【0006】
すなわち、ブリーザ膜53外周の、ブリーザ膜53および封口板本体55間の隙間56から液体が漏洩しないようにパッキン等のシール部材57を併用しなければならないために、封口板の構造が複雑で、部品点数が多く、製造・組立に多くの手間がかかる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−190431号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、パッキン等のシール部材を併用しなくてもブリーザ膜および封口板本体間の界面シール性を確保することができ、もって封口板の構造を簡素化し、部品点数を削減し、製造・組立を容易化することができる封口板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による封口板は、電池またはコンデンサー等の圧力容器の開口部を閉塞する封口板において、型成形される封口板本体と、前記封口板本体に設けた貫通孔に取り付けられるブリーザ膜とを有し、前記封口板本体に対して前記ブリーザ膜をインサート成形により一体化したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項2による封口板は、上記請求項1の封口板において、ブリーザ膜の表面に、封口板本体との接触面積を増大させるための凹凸形状を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
上記構成を備えた本発明の請求項1による封口板のように、型成形される封口板本体に対してブリーザ膜をインサート成形により一体化すると、インサート成形の終了と同時にブリーザ膜を封口板本体に対して接合することができ、両者間の界面シール性を確保することが可能となる。
【0012】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2による封口板においては、ブリーザ膜の表面に、封口板本体との接触面積を増大させるための凹凸形状が設けられているために、両者の接合面積を増大させることができ、両者間の界面シール性を一層向上させることが可能となる。
【0013】
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
【0014】
(1−1) コンデンサーまたはキャパシタ用封口板にポーラスPTFEのブリーザを直接インサート成形させたことを特徴とする樹脂製封口板。
(1−2) 型成形する際にポーラスPTFEよりなるブリーザ膜(気液選択性透過膜)を直接インサート成形したことを特徴とするコンデンサーまたはキャパシタ用樹脂製封口板。
(1−3) 容器内で発生するガスや圧力を効率的に排出し、長期間の使用でも耐熱性、耐久性、透過性が劣らず、外部からの異物や液体の浸入がない膜をPTFEにて成立させ、封口板に直接インサート成形したことを特徴とする封口板(蓄圧防止膜付封口板)。
【0015】
(2−1) 上記(1−1)ないし(1−3)のいずれかに記載の封口板において、インサート成形するポーラスPTFEに表面処理を施したことを特徴とするコンデンサーまたはキャパシタ用樹脂製封口板。
(2−2) 上記(1−1)ないし(1−3)のいずれかに記載の封口板において、膜(以下、ブリーザとも称する)表面に、金属ナトリウム表面処理またはプラズマ表面処理等の表面処理を施すことによりブリーザ表面を活性化させ、封口板との接着性を向上させることで、内部からの発生ガスを界面から漏らさない構造(透過面からのみ漏らす)を有することを特徴とする封口板。
【0016】
(3−1) 上記(1−1)ないし(2−2)のいずれかに記載の封口板において、インサート成形するポーラスPTFEに環状の溝部を少なくとも一方向形成したことを特徴とするコンデンサーまたはキャパシタ用樹脂製封口板。
【0017】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0018】
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係る封口板1の平面図を示しており、そのA−O−A線拡大断面図が図2に示されている。図3は図2の要部拡大図である。
【0019】
すなわち先ず、樹脂等の高分子材料よりなる封口板本体2が設けられており、この封口板本体2に、アルミ等の導電体よりなる一対の電極端子(リベット部とも称する)3が取り付けられるとともに、圧力容器内部に発生する圧力(ガス)を外部へ放出し、圧力容器内部の圧力の大きさを調整するためのブリーザ部4が設けられている。封口板本体2、電極端子3およびブリーザ部4はそれぞれ以下のように構成されている。
【0020】
(1)封口板本体2
封口板本体2は、高分子材料によってプレート状、例えば円板状、楕円状あるいは略方形に形成されており、この封口板本体2には、アルミニウム等よりなる電極端子3が厚さ方向に貫通するとともにブリーザ部4が埋設されている。そして、封口板本体2は、図示しない圧力容器の開口部等に封着される。
【0021】
高分子材料からなる封口板本体2の材質としては、具体的には、樹脂材料、エラストマー(ゴム、熱可塑性エラストマー、樹脂材料とゴムの混合物またはブロック共重合体またはグラフト共重合体等の弾性体)、樹脂材料とエラストマーの積層板材料等が用いられる。
【0022】
樹脂材料としては、ポリオレフィン系樹脂、メタロセン触媒にて重合したポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド、シンジオタクチックポリスチレン、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、液晶性樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、ガラス繊維、炭素繊維またはウィスカー等の繊維状充填剤、炭素粒子、マイカ、ガラスビーズ等の粒子状充填剤等の充填剤・補強材、金属酸化物または加工助剤等が適宜配合される。
【0023】
エラストマーとしては、ゴム材料では、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ビニル変性ブチルゴム、エチレンプロピレン系ゴム、フッ素系ゴム、アクリル系ゴム、水素添加ニトリルゴム等の飽和系ゴムが挙げられ、架橋剤、充填剤、可塑剤または老化防止剤等を適宜配合する。また熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、水素添加スチレン・ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン・イソプレンブロック共重合体等が挙げられ、ブロック共重合方法、グラフト共重合方法、動的架橋方法等で製造され、架橋剤、可塑剤、老化防止剤または充填剤を適宜配合する。樹脂材料とゴムの混合物またはブロック共重合体またはグラフト共重合体等のエラストマーでは、フェノール系樹脂と水素化ニトリルゴム、フェノール系樹脂とアクリルゴム、ブチルゴムまたはフッ素ゴム等との混合物等が挙げられる。
【0024】
上記高分子材料は、要求される耐熱性に応じて適宜選択されるが、当該実施例では、耐熱性およびコストの面で熱硬化性樹脂の一つであるフェノール樹脂を用いている。
【0025】
(2)電極端子3
金属端子3はそれぞれ、封口板本体2の板厚内に埋設された円柱形の被埋設本体部31を有しており、この被埋設本体部31の上端部に、封口板本体2より上方に突出する同じく円柱形の外側突出部32が設けられている。また、被埋設本体部31の下端部には、内部配線(図示せず)を接続するための円柱状の接続部33が設けられている。
【0026】
被埋設本体部31は、所定の軸方向長さおよび径寸法を備えた一般的には円柱状を呈し、その全体が封口板本体2の板厚内に埋設されている。
更に、封口板本体2との密着性を高めるため、その外周面に環状の鍔部5が一体成形されており、この鍔部5の軸方向端面の図上上面および下面の何れか一方または双方(図では双方)には、やはり封口板本体2との密着性を高めるために環状の係合溝6が形成されていることが好ましい。
【0027】
外側突出部32は、被埋設本体部31よりも小径の円柱形に形成されて、被埋設本体部31に対して同軸上に一体成形されており、また、外部配線(図示せず)を接続し得るよう、その上端面に開口するネジ穴状の配線接続部34が設けられている。
【0028】
電極端子3は、後記するブリーザ膜10と同様、封口板本体2に対してインサート成形により一体化されている。また、この電極端子3は図示はしないが、一般に二本が一組として封口板本体2に一体化されているが、電極端子3はいくつあっても構わない。
【0029】
電極端子3の材質は、アルミニウム電解コンデンサーでは、純アルミニウムまたはアルミニウム合金等の成形材料であるが、電池では、亜鉛、鉄、ニッケル等の金属の成形材料によって成形されている。
【0030】
(3)ブリーザ部4
ブリーザ部4は先ず、封口板本体2に厚さ方向に貫通するように設けられた貫通孔9を有しており、この貫通孔9の内部に、この貫通孔9を遮るようにブリーザ膜10が設置されている。
【0031】
ブリーザ膜10は、ポーラス状のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等によって比較的小径のプレート状に形成されており、そのポーラス構造によって気体は透過させるが液体は透過させない気液選択透過性を有している。
【0032】
また、このブリーザ膜10は、封口板本体2に対してインサート成形により一体化されており、その周縁部10aを全周に亙って封口板本体2に埋設・接合されている。このため、ブリーザ膜10の外径寸法は貫通孔9の内径寸法よりも大きく形成されている。
【0033】
このブリーザ膜10を封口板本体2に対して一体化するに際しては、封口板本体2を成形する成形型(図示せず)のキャビティ空間にブリーザ膜10を上記電極端子3とともに定置し、この状態でキャビティ空間に成形材料の充填して封口板本体2を射出成形する。したがって成形の終了と同時に、ブリーザ膜10を封口板本体2に対して一体化することができる。
【0034】
封口板本体2に設ける貫通孔9の開口形状が円形であってブリーザ膜10が円板状である場合、ブリーザ膜10はこれを貫通孔9に対して同心状に配置するのが望ましい。したがってこの位置決めの観点から、ブリーザ膜10を成形型のキャビティ空間内に定置するに際しては、射出成形時にブリーザ膜10が動かないよう、図4に示すように、ピン状の保持部材11を用いてブリーザ膜10を保持する。ブリーザ膜10には、その位置決めのため、一方の端面に凹部状の位置決め部12を設けてこの位置決め部12に保持部材11を差し込むようにし、すなわちブリーザ膜10には所謂インロー部を設けておく。保持部材11は、ブリーザ膜10をその両端面から保持できるように一対の部材11A,11Bの組み合わせによって構成されており、各保持部材11A,11Bの端部にそれぞれ、封口板本体2の成形材料がブリーザ膜10のガス透過面10bへ回り込むことがないようにエッジ状を呈する環状の押圧部13が設けられている。このエッジ状の押圧部13はブリーザ膜10の表面に食い込み、これにより封口板本体2の成形材料がブリーザ膜10のガス透過面10bへ回り込むのを防止するが、ブリーザ膜10の表面を傷付けることがないようにその断面形状には丸み(アール)が付けられている。
【0035】
また、上記で説明した成形型内でブリーザ膜10を保持するためのピン状の保持部材11については、図5に示すように、ブリーザ膜10の凹部状の位置決め部(インロー部)12円筒面への成形材料の回り込みやブリーザ膜10の成形圧による変形を抑えるために、位置決め部12側の保持部材11の先端外周に環状の段差部15を設け、この段差部15の端面15aでブリーザ膜10の端面を押圧するのが好ましい。
【0036】
また、上記図4または図5の保持部材11によると、保持部材11の先端部とブリーザ膜10との間に空間16が形成されるため、ここにブリーザ膜10が膨張・変形する余地が残されている。すなわち、封口板本体2の成形時に成形圧ならびに熱負荷が加えられると、ブリーザ膜10が変形する虞がある。したがってこのブリーザ膜10の膨張・変形を抑えるには、図6または図7に示すように、上記空間16を可及的に小さくし、または完全に消滅させるのが良い。後者の場合、エッジ状の押圧部13はその高さを押圧部13全てがブリーザ膜10に食い込む高さとし、型閉じ時に保持部材11の先端面11aがその全面に亙ってブリーザ膜10と接触するようにする。そして、このようにすれば上記空間16が実質的に消滅するため、ブリーザ膜10が膨張・変形するのを防止することができる。
【0037】
上記構成のブリーザ部4によれば、以下の作用効果を奏することができる。
【0038】
すなわち、上記構成の封口板1は、上記したように圧力容器の開口部に封着されて圧力容器の内部空間を密閉するが、圧力容器の内部にガス等が発生して圧力が高くなると、このガスないし圧力をブリーザ部4のブリーザ膜10を透過させて外部へ放出し、反対に圧力容器内部の圧力が低くなることがあると、大気をブリーザ膜10を透過させて内部へ導入し、これらの作用によりブリーザ機能を発揮する。また、このようにブリーザ膜10はガス(気体)を透過させるが液体を透過させないことから、内封液が漏出したり、雨水等の外部液体が浸入したりするのを防止することができる。
【0039】
また、上記構成の封口板1によれば、封口板本体2に対してブリーザ膜10が電極端子3とともにインサート成形により一体化されているために、インサート成形の終了と同時にブリーザ膜10を封口板本体2に対して接合することができる。したがって、両者2,10間の界面シール性を確保して液体が漏出・浸入するのを防止することができ、更に加えて、パッキンなどのシール部材や固定部材が不要であるため、封口板1の構造を簡素化し、部品点数を削減し、製造・組立を容易化することができる。
【0040】
第二実施例・・・
本実施例のブリーザ部4も、先に説明した第一実施例と基本的には同様の構成を備えているが、ブリーザ部4のブリーザ膜10に予め表面処理を施されている点で、第一実施例と相違するものである。
【0041】
ブリーザ部4のブリーザ膜10に表面処理を施すとブリーザ膜10の表面が活性化し、封口板本体2の成形材料の反応基と化学的に接着するため、両者2,10の接合性が高められる。すなわち、前記表面処理を施すとブリーザ膜10表面の炭素原子が取り除かれ、そこへ成形時に接触する封口板本体2の成形材料の反応基が付着し、化学的に結合するため、両者2,10の接合性が高められる。
尚、本実施例では、ブリーザ膜10の表面処理として、具体的には金属ナトリウム処理またはプラズマ表面処理を行なったが、ブリーザ膜10の表面処理はこれに限られるものではない。
【0042】
上記構成のブリーザ部4によれば、以下の作用効果を奏することができる。
【0043】
すなわち、ブリーザ部4のブリーザ膜10に予め表面処理を施すことによりブリーザ膜10と封口板本体2との接合性が一層高められるために、ブリーザ膜10と封口板本体2間の界面シール性を一層向上させることができる。
【0044】
尚、当該第二実施例に係る封口板1の他の構成および作用効果は上記第一実施例と同じであるため、その説明を省略する。
【0045】
第三実施例・・・
本実施例のブリーザ部4も、先に説明した第一実施例または第二実施例と基本的には同様の構成を備えているが、ブリーザ部4のブリーザ膜10に予め凹凸形状を設けられている点で、第一実施例または第二実施例と相違するものである。
【0046】
図8の例では、封口板本体2に埋設されるブリーザ膜10の周縁部10aの三面(外周面10c、内側端面10dおよび外側端面10e)のうちの二面(外周面10cおよび内側端面10d)に凹凸形状14として環状溝状の凹部が形成されているが、この凹凸形状14は形成位置やその形成数、形状等は特に限定されるものではない。
【0047】
上記構成のブリーザ部4によれば、以下の作用効果を奏することができる。
【0048】
すなわち、ブリーザ部4のブリーザ膜10に予め封口板本体2との接触面積を増大させるための凹凸形状14を設けたために、ブリーザ膜10と封口板本体2との接合面積を増大させることができ、これによりブリーザ膜10および封口板本体2間の界面シール性を更に一層向上させることができる。また、形状効果(収縮率の違い)により物理的なシール性を確保することもできる。
【0049】
尚、当該第三実施例に係る封口板1の他の構成および作用効果は上記第一実施例または第二実施例と同じであるため、その説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0051】
すなわち、上記構成を備えた本発明の請求項1による封口板においては、型成形される封口板本体に対してブリーザ膜をインサート成形により一体化するようにしたために、インサート成形の終了と同時にブリーザ膜を封口板本体に対して接合することができる。したがって、両者間の界面シール性を確保して液体が漏出・浸入するのを防止することができ、更に加えて、封口板の構造を簡素化し、部品点数を削減し、製造・組立を容易化することができる。
【0052】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2による封口板においては、ブリーザ膜の表面に、封口板本体との接触面積を増大させるための凹凸形状を設けたために、両者の接合面積を増大させることができ、両者間の界面シール性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る封口板の平面図
【図2】図1におけるA−O−A線拡大断面図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】同封口板の製造工程を示す断面図
【図5】保持部材の他の例を示す断面図
【図6】保持部材の他の例を示す断面図
【図7】保持部材の他の例を示す断面図
【図8】本発明の第三実施例に係る封口板の要部断面図
【図9】圧力容器(コンデンサー)の説明図
【図10】従来例に係る封口板の要部断面図
【符号の説明】
1 封口板
2 封口板本体
3 電極端子
31 被埋設本体部
32 外側突出部
33,34 接続部
4 ブリーザ部
5 鍔部
6 係合部
9 貫通孔
10 ブリーザ膜
10a 周縁部
10b ガス透過面
10c 外周面
10d,10e,15a 端面
11,11A,11B 保持部材
11a 先端面
12 位置決め部
13 押圧部
14 凹凸形状
15 段差部
16 空間

Claims (2)

  1. 電池またはコンデンサー等の圧力容器の開口部を閉塞する封口板(1)において、高分子材料からなる封口板本体(2)と、前記封口板本体(2)に設けた貫通孔(9)に取り付けられるブリーザ膜(10)とを有し、前記封口板本体(2)に対して前記ブリーザ膜(10)をインサート成形により一体化したことを特徴とする封口板。
  2. 請求項1の封口板において、ブリーザ膜(10)の表面に、封口板本体(2)との接触面積を増大させるための凹凸形状(14)を設けたことを特徴とする封口板。
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