JP2004303053A - ファイルの削除・復旧方法、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】削除指定ファイル記憶領域(いわゆるゴミ箱)に記憶されている削除ファイルデータの閲覧制限、及び間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルや誤って重ね書きされたファイルの復旧を可能とした、ファイルの削除・復旧方法、情報処理装置、及びプログラムの提供
【解決手段】ゴミ箱にパスワードを設定するようにして、他者によるゴミ箱内のファイル情報の閲覧制限を行う。また、削除時には、削除ファイルをゴミ箱にコピーすると共に、復旧時にはゴミ箱から取り出して任意の記憶場所にコピーする。また、重ね書き(上書き)時には、旧ファイルをゴミ箱に保存するか否かをユーザに応答させる。更に、旧ファイルの名称に保存時刻を付加してゴミ箱に保存する。
【選択図】 図4
【解決手段】ゴミ箱にパスワードを設定するようにして、他者によるゴミ箱内のファイル情報の閲覧制限を行う。また、削除時には、削除ファイルをゴミ箱にコピーすると共に、復旧時にはゴミ箱から取り出して任意の記憶場所にコピーする。また、重ね書き(上書き)時には、旧ファイルをゴミ箱に保存するか否かをユーザに応答させる。更に、旧ファイルの名称に保存時刻を付加してゴミ箱に保存する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイル管理技術に関し、特に、削除ファイルや重ね書きされたファイルの復旧技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等の情報処理装置では、記憶装置に格納されているファイルの削除操作を行うと、見かけ上、そのファイルの管理ファイルからは削除するが、実際には削除指定されたファイルを一旦記憶装置に割り当てられている削除指定されたファイル専用の記憶領域(以下、ゴミ箱)に入れて(=記憶して)おいて必要な場合には復活できるようにし、本当に不必要になったファイルは別途行う削除操作により削除するといった、いわゆるゴミ箱機能を有するファイル管理機能を備えている。
【0003】
このようなファイル管理機能を備えた情報処理装置を複数の人が使用する場合には、誰かが不用としてゴミ箱に入れたファイルを別の利用者が見ることができるため、ゴミ箱に入れられたファイルが極秘文書や見られたくないプライベートの場合不都合があった。
【0004】
上記不都合を解消する技術として、ファイルを削除する際にユーザパスワードをファイルに付加してゴミ箱に入れるようにし、ゴミ箱内のファイルの復旧時にはパスワード入力を行うようにし、入力されたパスワードとファイルに付加されているパスワードが一致する場合にのみファイルの復旧ができるようにしたファイル削除/復活方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、情報処理装置の外部記憶装置として使用されるフロッピー(R)ディスク装置或いは磁気ディスク装置は、データ或いはプログラムのファイルを記録/再生可能に構成されており、ファイル名や記録アドレス等からなる管理情報をファイル管理エリアに記録している。そして、ファイル消去の際は、このファイル管理エリア内の消去ファイルの管理情報の一部又は全部を消去することによって見かけ上そのファイル内容が消去されたようにするが、実際には、消去対象のファイルの内容は元の位置に残されている。従って、誤って、ファイルを消去した場合に復活しようとしてもそのファイルの管理情報が残っていないため、ファイルの内容が元の場所に残されているにもかかわらず復活できないといった問題があった。
【0006】
上記問題を解決する技術として、指定されたファイルを消去する際にはファイル管理エリア内の指定した消去ファイルの管理情報を補助ファイル管理エリアに複写した後にその管理情報の一部又は全部の消去を行い、消去済みのファイルを復活する際には補助ファイル管理エリアに複写した管理情報をファイル管理エリアに書き戻すことによって消去ファイルを復活する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
また、ワードプロセッサやパソコン等のように文書作成機能を備えた情報処理装置では、文書作成中に内要更新等のために当該文書名のファイルに重ね書き(上書き)をする場合があるが、重ね書きするとファイルに書き込まれていた前回の内容は今回の書き込みデータに置きかえられるので、誤って、重要なデータに違うデータを重ね書きした場合や、データの変更を行ったが元に戻したいといったような場合に、前回の内容を復旧したくても復旧できないといった問題があった。
【0008】
また、文書データを保存するファイル名と同一ファイル名のファイルが補助記憶装置に存在する時には、文書データを保存する前に、保存済みファイルのファイル名を特定のファイル名に変更すると共に、その特定のファイル名のファイルを消去するステップを含む保存ステップを備えるようにしたファイル保存方法がある(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−190505公報
【特許文献2】
特開平7−28674公報
【特許文献3】
特開平7−319859公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の技術ではゴミ箱内の各ファイルにパスワードが設けられているので、パスワードを入力しなければファイルの内容を見ることはできない。しかしながら、誰でもゴミ箱を開くことができるのでファイル一覧を読むことができることとなり、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定してしまうといった問題点があった。また、ファイル毎にパスワードの管理を行っているため、管理しにくいといった問題点があった。
【0011】
また、従来のゴミ箱機能では、外部記憶装置に着脱可能な媒体(例えば、リムーバブルなディスク等)やネットワーク上のフォルダにあるファイルに対し削除指定を行ってもゴミ箱に入らないまま削除されてしまうといった問題点や、そのため、誤って、着脱可能なメディアやネットワーク上のフォルダにあるファイルを削除指定した場合、復旧ができないといった問題点があった。
【0012】
ここで、上記特許文献2に記載の技術では、ファイル消去の際は消去指定されたファイルをその媒体のファイル管理エリアから消去し、その管理ファイルの管理情報のみを補助ファイル管理エリアにコピーし、復活の場合は補助ファイル管理エリアにコピーした復活対象ファイルの管理情報を元のファイル管理エリアに書き戻しているのみであり消去指定されたファイルを他の領域にコピーしていないので、復活指示の前に消去された旧ファイルの内容が記憶されている場所に別のファイルの内容が書き込まれてしまうと、削除したファイルを復活できないという問題点がある。
【0013】
また、特許文献3に記載の技術では、削除指定時に、同一ファイル名のファイルがあるときは特定のファイル名に変えて保存し、特定のファイル名がすでにあるときはそのファイルを削除してから保存しているので一世代分のデータだけが残り、何世代かに亘って保存されないため、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を更新(重ね書きが行われる)したような場合は、復旧したい文書を復旧することができないといった問題点がある。
【0014】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、削除指定ファイル記憶領域(いわゆるゴミ箱)に記憶されている削除ファイルデータの閲覧制限、及び間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルや誤って重ね書きされたファイルの復旧を可能とした、ファイルの削除・復旧方法、情報処理装置、及びプログラムの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、他の記憶領域に予め設定されたパスワードを対応付けて記憶し、他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定する際には、パスワードの入力を要求し、入力されたパスワードが設定されたパスワードと一致する場合に限り、他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定可能とする、ことを特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0016】
これにより、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができるので、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定することができなくなる。
【0017】
また、請求項2記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時には、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域にコピーし、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除し、特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時には、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを取り出し、該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶し、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0018】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルを特定の記憶装置の所定の記憶領域(いわゆるゴミ箱)にコピーするので、復活指示の前に旧ファイルの内容が記憶されている場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復活できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置等のファイルの復旧ができる。
【0019】
また、請求項3記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項2記載のファイルの削除・復旧方法を提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0020】
また、請求項4記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、更新後のファイルの保存時には、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報としてから、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶し、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きし、ファイルの復旧指定時には、復旧指定されたファイルを他の記憶領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶し、他の記憶領域から復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0021】
これにより、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0022】
また、請求項5記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、他の記憶領域に対応付けるパスワードを設定又は更新するパスワード設定/更新手段と、設定又は更新されたパスワードを他の記憶領域と対応付けて記憶するメモリと、他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、パスワード入力要求手段による要求があったとき、パスワードを入力する入力手段と、入力されたパスワードとメモリに記憶されているパスワードを比較する比較手段と、比較手段による比較結果が一致した場合にのみ、他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出して閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0023】
これにより、請求項1記載の発明と同様に、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができる。
【0024】
また、請求項6記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時に、削除指定されたファイルを記憶する所定領域を備えた特定の記憶装置と、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域に記憶する削除ファイル記憶制御手段と、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除するファイル削除手段と、特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、復旧指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶するファイル復旧手段と、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0025】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイル消去の際でも、特定の記憶装置の所定の記憶領域(いわゆるゴミ箱)に削除指定されたファイルをコピーするので削除したファイルを復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0026】
また、請求項7記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置を提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0027】
また、請求項8記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、更新後のファイルの保存時に、旧ファイルを他の記憶領域に保存するか否かの応答要求を行う応答要求手段と、応答が旧ファイルを他の記憶領域に保存することを意味した場合に、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とする識別情報生成手段と、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶する記憶制御手段と、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きするファイル保存手段と、所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、復旧指定されたファイルを所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶するファイル復旧手段と、所定領域から復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0028】
これにより、旧ファイルをゴミ箱等の記憶領域に保存するか否かをユーザに応答させるので、誤って重ね書きをする機会を減少させることができる。また、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0029】
また、請求項9記載の発明では、識別情報生成手段によって付加される情報は旧ファイルを保存した日時であることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置を提供する。これにより、保存ファイルの世代遡及ができる。従って、誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも遡及して復旧することができる。
【0030】
また、請求項10記載の発明では、文書作成手段を備え、ファイルは文書ファイルであることを特徴とする請求項8又は9記載の情報処理装置を提供する。これにより、何世代に亘る同名ファイルを保存できるので、文書作成時等に重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0031】
また、請求項11記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワード入力を要求させるステップと、パスワードの入力があったとき、入力されたパスワードと予め設定され他の記憶領域と対応付けられているパスワードとを比較させるステップと、比較結果が一致した場合にのみ、他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出させて閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示させるステップと、を備えたことを特徴とする、ファイル情報表示プログラムを提供する。これにより、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができる。
【0032】
また、請求項12記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置を備えた情報処理装置において、実行されるプログラムであって、記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域に記憶させるステップと、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除させるステップと、を備えたことを特徴とするファイル削除プログラムを提供する。
【0033】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルをいわゆるゴミ箱のような特定領域にコピーするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0034】
また、請求項13に記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項12記載のファイルの削除プログラムを提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0035】
また、請求項14記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、ファイルを更新するステップと、更新後のファイルの保存時に保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とさせるステップと、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶させるステップと、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きさせるステップと、を備えたことを特徴とする重ね書きプログラムを提供する。
【0036】
これにより、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0037】
また、請求項15記載の発明では、情報処理装置において、ファイルの復旧時に実行されるプログラムであって、記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを取り出させるステップと、復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶させるステップと、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除させるステップを備えた、ことを特徴とするファイル復旧プログラムを提供する。
【0038】
これにより、復旧指示の前に、旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルを復旧することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(情報処理装置)
図1は、本発明を適用可能な情報処理装置の一実施例の構成を示すブロック図であり、図1(a)は情報処理装置の構成を、図1(b)は本発明の基く処理の実行時の一時記憶メモリの14のデータやプログラムの配置状態を示す図である。
【0040】
情報処理装置1は、CPU10、キー入力部11、ディスプレイ画面等の表示画面を有する表示部13、RAM等の一時記憶メモリ14、磁気ディスク等の内部記憶装置からなる保存メモリ16及び時計装置(図示せず)を備えている。また、情報処理装置1は通信制御部15や情報処理装置1に外付けして用いる外部記憶装置17、18・・・等を備えていてもよい。
【0041】
CPU10は、一時記憶メモリ14に駐在しているOS(オペレーティング・システム;例えば、Microsoft 社のWindows(R) XP)161(図1(b))に従って情報処理装置1全体の制御を司り、ゴミ箱処理実行時には本発明のゴミ箱管理プログラム30に従って本発明の各処理を実行する。
【0042】
キー入力部11は、入力キー及び制御キーを備え、後述するゴミ箱を開く際のパスワードやファイル名称及び各指示等を入力する。また、以下の説明ではキー入力部11には画面上に表示されるボタンやメニュー或いは特定の位置を指し示して指示操作(クリック)を行なったり、カーソルを移動させるため等に用いられるマウス等のポインティングデバイスを含むものとして説明する。
【0043】
表示部13は、OS161の動作時に示される操作用画面や警告画面のほか、各種業務プログラムによって規定された画面や通信ネットワークを介してWeb閲覧画面等を表示する。また、本発明のゴミ箱管理プログラム30の実行時には、パスワード設定/変更画面(図4)や、ファイル一覧表示画面(図6、図8、図11)等を表示する。
【0044】
一時記憶メモリ14は、図1(b)に示すように、情報処理装置1の起動時に保存メモリ16から取り出されるOS161の制御により及び図2に示すようなプログラムモジュール(又はサブプログラム)を含むゴミ箱管理プログラム30、設定されたゴミ箱用パスワード等を記憶しているゴミ箱管理情報21、ゴミ箱に記憶した削除又は旧ファイル(被重ね書き対象のファイル)のファイル名称(又はファイル番号)、格納記憶装置、格納アドレス、削除対象か重ね書き対象かの情報等を記憶したファイルリスト22及び各種ユーティリティのような補助プログラム(図示せず)を駐在させるほか、選択された業務の実行時にはその業務を実行するための業務処理プログラム(いわゆるアプリケーションプログラム)を一時的に駐在させる。
【0045】
通信制御部15は、インターネット等の通信ネットワークとの通信プロトコルの確立及びデータの授受制御を行う。情報処理装置1は通信制御部15を介して通信ネットワーク上のフォルダにあるファイルにアクセスすることができる。
【0046】
保存メモリ16は情報処理装置1の内部メモリとして設けられた記憶装置(例えば、内蔵ディスク装置)であり、OS161のほか、ゴミ箱管理プログラム30や各種プログラム及び各種補助プログラムを含むプログラム群23と、ゴミ箱管理情報21、及び削除ファイルA、Bや旧ファイル(被重ね書きファイル)を記憶したゴミ箱領域22(以下、単にゴミ箱22と記す)や文書ファイル等の各種データファイル24等を格納している。なお、情報処理装置1にROM等のメモリからなる専用のプログラム格納メモリを設け、OS161やプログラム群23を格納するようにしてもよい。
【0047】
また、外部記憶装置17、18、・・・は情報処理装置1に外付けされて用いられるフロッピー(R)ディスク装置や、磁気ディスク装置や、CD−ROM装置等のようなリムーバブルな記憶装置からなり、それぞれCPU10の制御下で、フロッピー(R)ディスクや磁気ディスクやCD−ROM等の媒体(メディア)上にファイルを格納したり、ファイル内容を読み出したり、更新したりする。
【0048】
図2はゴミ箱管理プログラムの構成例を示す図であり、ゴミ箱管理プログラム30は、パスワード設定/変更プログラム31、ゴミ箱内表示プログラム32、ファイル削除プログラム33、重ね書きプログラム34、及びファイル復旧プログラム35を含んでいる。これらプログラムは実施例ではプログラムモジュール又はサブプログラムとして構成したが、それぞれ独立したプログラムとして構成してもよい。
【0049】
パスワード設定/変更プログラム31は、ゴミ箱自体にパスワードを設定したり、設定したパスワードを変更する際に起動される。パスワード設定/変更プログラム31の動作については後述(図3)する。
【0050】
ゴミ箱内表示プログラム32は、ゴミ箱を開く際に起動され、ゴミ箱のパスワードが設定されている場合には、入力されたパスワードが設定済みパスワードとを比較し、一致する場合にのみゴミ箱を開く。ゴミ箱内表示プログラム32の動作については後述(図5)する。
【0051】
ファイル削除プログラム33は、削除ファイル指定時に起動され、保存メモリ16のような内部固定記憶装置や外部記憶装置17、18、・・や通信ネットワークを介して接続する記憶装置等のような異なる種類の記憶装置に記憶されている削除対象ファイルをゴミ箱にコピーすると共に、元の記憶場所にある削除対象ファイルのファイル内容を消去する。ファイル削除プログラム33の動作については後述(図7)する。
【0052】
重ね書きプログラム34は、文書ファイル等の保存時に起動され、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に他の情報を付加したものを旧ファイルの新たな識別情報とし(例えば、旧ファイル名称に保存日時を加えたものを新たな旧ファイル名称にして)旧ファイルをゴミ箱22にコピーして保存する。重ね書きプログラム34の動作については後述(図9)する。
【0053】
ファイル復旧プログラム35は、復旧ファイル指定時に起動され、ゴミ箱内のファイルを復旧ファイルとして指定すると、復旧先の記憶領域に指定されたファイルをコピーし、ゴミ箱内の当該ファイルを削除する。ファイル復旧プログラム35の動作については後述(図10)する。
【0054】
(パスワード設定/変更時の動作)
図3は、パスワード設定/変更時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS1以降の動作はパスワード設定/変更プログラム31の動作に相当する。また、図4はゴミ箱機能選択ウインドウの一実施例を示す図であり、ゴミ箱機能選択ウインドウ4は、ゴミ箱内表示機能選択ボタン41、ファイル復旧機能選択ボタン42、パスワード設定/変更ボタン43、メッセージ表示欄44を備えている。
【0055】
図3で、情報処理装置1を起動するとゴミ箱を示すアイコン(図示略)が表示される。ユーザがゴミ箱アイコンをマウス12でクリックすると、ゴミ箱管理プログラム30が起動され、表示部13の画面上に図4(a)に示すようなゴミ箱機能選択ウインドウ4が表示され、メッセージ表示欄44に機能ボタンの選択を促すメッセージ(例えば、「ボタンを選択してください」)が表示される(ステップS0)。
ユーザがゴミ箱機能選択ウインドウ4上のパスワード設定/変更ボタン43をマウス12でクリックすると(ステップS1)、CPU10はパスワード設定/変更プログラム31に基づいて一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21を調べ、ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合はステップS3に進み、設定されていない場合はステップS7に進む(ステップS2)。
【0056】
ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合は、図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(b)に示すようなパスワード変更の可否の選択を促すメッセージを表示し、ユーザが変更しない旨を意味するボタン46をマウス12でクリックするとステップS4に進み、変更する旨を意味するボタン47をクリックするとステップS8に進む(ステップS3)。
【0057】
図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(c)に示すようなパスワード入力を促すメッセージが表示されるので、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS4)、CPU10は一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21に登録されているパスワードとキー入力されたパスワードとの一致不一致を調べ、一致しない場合はS4に戻り、一致した場合はステップS6に進む。また、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる(ステップS5)。
【0058】
パスワードが一致した場合は、再び図4(a)のゴミ箱機能選択ウインドウ4を表示し、終了ボタン50がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる。また、ゴミ箱内表示機能選択ボタン41がクリックされた場合はゴミ箱内表示プログラム32に制御を移す(図5)、ファイル復旧機能選択ボタン42が選択された場合はファイル復旧プログラム35に制御を移す(図10)(ステップS6)。
【0059】
上記ステップS2でパスワードが設定されていなかった場合は、ゴミ箱機能選択ウインドウ4に図4(b)に示すようなメッセージ等を表示し、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じ(ステップS8)、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS8)、CPU10はOKボタン(入力確認ボタン)48がクリックされたかキャンセルボタン49がクリックされたかを調べ、OKボタン48がクリックされた場合はステップS10に進み、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる(ステップS9)。
【0060】
ゴミ箱管理情報21にパスワードが登録されている場合は上記ステップS8でキー入力されたパスワードで登録済みパスワードを更新し、登録されていない場合はパスワードを登録(設定)する。つまり、一時記憶メモリ14と保存記憶メモリ16のゴミ箱管理情報21のパスワード記憶欄(図示せず)に入力されたパスワードを重ね書き記憶する(ステップS10)。
【0061】
(ゴミ箱内ファイル表示時の動作)
図5は、ゴミ箱内ファイル表示時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS21以降の動作はゴミ箱内表示プログラム32の動作に相当する。また、図6はファイル一覧表示画面の一実施例を示す図であり、ゴミ箱内ファイル表示時のファイル一覧の表示例を示す。また、ファイル一覧表示画面60の上欄には第1のフォルダ表示欄61及び第1のファイル表示欄62が設けられ、下欄には第2のフォルダ表示欄63及び第2のファイル表示欄64が設けられている。なお、ファイル一覧表示画面60で、第1のフォルダ表示欄61に表示されているフォルダをクリックすると第1のファイル表示欄62にそのフォルダ内のファイルのファイル名等のファイル情報が表示される。同様に、第2のフォルダ表示欄63に表示されているフォルダをクリックすると第2のファイル表示欄64にそのフォルダ内のファイルのファイル名等のファイル情報が表示される。
【0062】
図5で、ユーザが情報処理装置1の画面に表示されているゴミ箱アイコンをマウス12でクリックすると、ゴミ箱管理プログラム30が起動され、表示部13の画面上に図4(a)に示すようなゴミ箱機能選択ウインドウ4が表示され、メッセージ表示欄44に機能ボタンの選択を促すメッセージが表示される(ステップS20)。
ユーザがゴミ箱機能選択ウインドウ4上のゴミ箱内表示機能選択ボタン41をマウス12でクリックすると(ステップS21)、CPU10はゴミ箱内表示プログラム32に基づいて一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21を調べ、ゴミ箱にパスワードが設定されている場合はステップS23に進み、設定されていない場合はステップS25に進む(ステップS22)。
【0063】
図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(c)に示すようなパスワード入力を促すメッセージが表示されるので、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS23)、CPU10は一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21に登録されているパスワードとキー入力されたパスワードとの一致不一致を調べ、一致しない場合はS23に戻り、一致した場合はステップS24に進む。また、キャンセルボタン49がクリックされた場合はステップS26に進む(ステップS24)。
【0064】
パスワードが一致した場合は、図6に示すようなファイル一覧表示画面60を表示し、第1のファイル表示欄62でファイルがクリックされた場合は図10のファイル復旧プログラム35に制御を移す。また、終了操作がされた場合はファイル一覧表示画面60を閉じる。図6で、ユーザが上欄の第1のフォルダ表示欄61に表示されているゴミ箱フォルダ65をクリックすると、第1のファイル表示欄62にゴミ箱に格納されているファイル名等のファイル情報が削除日付の降順で表示されると共に、下欄の第2のファイル表示欄64に復旧先ファイル名等のファイル情報が表示される。ユーザが第1のファイル表示欄62においてマウス12で所望のファイル名を指定すると第2のファイル表示欄64の対応する復旧先ファイル名が色彩等で差別表示される(図示の例では、第1のファイル表示欄62の「一般ライブラリ」が指定されたので、第2のファイル表示欄64に対応する復旧先ファイル名「確定申告2000」が差別表示されている)。また、第1のファイル表示欄62で、所望のファイル名をマウス12でダブルクリックすると、CPU10はそのファイルを開き、内容(データ)を表示する(ステップS25)。
【0065】
また、パスワードが一致しない場合は、ゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44にエラーメッセージを表示し、終了ボタン50がクリックされるか、所定時間を経過した場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる。なお、ステップS23に所定回数戻るようにし、所定回数を超えるか終了ボタン50がクリックされた場合にゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じるようにしてもよい(ステップS26)。
【0066】
上記図5のフローチャートに示す動作により、ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合は、ゴミ箱22に入っている削除データの閲覧制限ができる。つまり、その情報処理装置1の真正な使用者以外はどのようなファイルがゴミ箱に入れられているかを知ることができないので、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定することができなくなり、完全消去或いは復旧前のファイルのセキュリティを万全とすることができる。
【0067】
(ファイル削除時の動作)
図7は、ファイル削除時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ファイル削除プログラムの動作に相当する。また、図8はファイル一覧表示画面の一実施例を示す図であり、ファイル削除時の表示例を示す図である。
【0068】
図7で、ユーザがファイル一覧表示画面60の第1のファイル格納欄62に表示されているファイルのうち削除対象のファイルをクリックするとファイル削除プログラムが起動し(ステップS31)、ユーザが第1のフォルダ表示欄61のゴミ箱フォルダをクリックした場合は削除対象のファイルを一時保存するためにステップS33に進み、削除ボタン68をクリックすると指定されたファイルを削除するためにステップS34に進む(ステップS32)。
【0069】
ゴミ箱フォルダがクリックされた場合はゴミ箱22に削除対象ファイルをコピーしてステップS35に進む(ステップS33)。また、削除ボタン68をクリックした場合はファイル削除を確認してステップS35に進む(ステップ34)。
【0070】
次に、削除対象ファイルを元の格納場所から削除(つまり、削除対象ファイルの管理情報をその格納領域の管理情報ファイルから消去)し(ステップS35)、削除されたファイルのファイル名等をファイル一覧表示画面60から消去する(ステップS36)。
【0071】
上記図7のフローチャートに示した動作により、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルをゴミ箱領域にコピーするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを元あった場所か別の領域に復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0072】
(重ね書き時の動作)
図9は、重ね書き(上書き)時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS46以降の動作は重ね書きプログラム34の動作に相当する。
【0073】
まず、文書作成プログラムを起動し(ステップS41)、編集対象ファイルを指定すると(ステップS42)、CPU10は文書作成プログラムに基づき指定された文書ファイルを保存メモリ16(又は外部記憶装置17或いは18、・・)から読み出して、一時記憶メモリ14に取り込むと共に1頁分を表示する(ステップ43)。
【0074】
ユーザが編集対象のページの表示操作を行い、キー入力等により文章の追加、削除、訂正等の編集を行なった後(ステップS44)、文書を保存するための登録ボタン(図示せず)をクリックすると、重ね書きプログラム34が起動される(ステップS45)。
【0075】
CPU10は、重ね書きプログラム34に基づき編集した文書ファイルの元のファイル(旧文書ファイル)をゴミ箱22に保存するか否かを確かめる選択メニュー(例えば、「保存する」、「保存しない」)を表示し、ユーザに選択を促し、ユーザが旧文書ファイルの保存を選択した場合はステップS47に進み、保存しない場合はステップS48に進む(ステップS46)。
【0076】
保存する場合は、CPU10は旧文書のファイル名に保存時刻を付加したものを旧文書のファイル名とし、その旧文書ファイルをゴミ箱22にコピーする(ステップS47)。
【0077】
次に、上記ステップS43で読み出した編集対象の文書ファイル(=旧文書ファイル)に記憶領域に編集後の文書ファイルを保存(重ね書き)し(ステップS48)、文書作成処理を終了する(ステップS49)。
【0078】
上記図9に示したフローチャートにより、旧ファイルをゴミ箱に保存するか否かをユーザに応答させるので、誤って重ね書きをする機会を減少させることができる。また、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルを保存できるので、文書作成時等に重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を更新(重ね書きが行われる)したような場合でも復旧することができる。
【0079】
(ファイル復旧時の動作)
図10は、ファイル復旧時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ファイル復旧プログラムの動作に相当する。また、図11は、ファイル一覧表示画面60の一実施例を示す図であり、ファイル復旧時のゴミ箱内のファイル表示例を示し、図3のステップS6でファイル復旧機能選択ボタン42を選択すると(つまり、図4(a)のゴミ箱機能選択ウインドウ44が表示されているときユーザがファイル復旧機能選択ボタン42をクリックすると)表示される。
【0080】
図10で、ユーザが表示されたファイル一覧表示画面60の第1フォルダ欄61のゴミ箱フォルダ45をクリックすると、CPU10はファイル復旧プログラム35に基づき第1ファイル表示欄62に復旧対象ファイル情報を一覧表示し、第2ファイル表示欄に復旧先ファイル情報を一覧表示するので、ユーザはまず復旧対象ファイル情報をクリックして指定し(ステップS51)、次に、復旧先フォルダをクリックして復旧先を指定する(ステップS52)。
【0081】
ユーザがファイル一覧表示画面60の復旧ボタン67をクリックすると(ステップS53)、CPU10はユーザが指定した復旧先ホルダ内に復旧対象のファイル名があるか否かを調べ、ある場合はステップS55に進み、ない場合はステップS56に進む(ステップS54)。
【0082】
ユーザが指定した復旧先ホルダ内に復旧対象のファイル名がある場合は、ファイルがある旨のメッセージを表示すると共に、新たなファイル名を指定するか重ね書きするかの選択メニューを表示し、ユーザがファイル名の指定又は重ね書き指示を行うと(ステップS55)、ゴミ箱22から指定された復旧対象ファイルを取り出して指定された復旧先ファイル情報が示す記憶領域にコピーする(重ね書き指示があった場合は重ね書きする)(ステップS56)。
【0083】
次に、復旧対象ファイルをゴミ箱22から削除し(ステップS57)、ファイル一覧表示画面60の第1ファイル表示欄62から復旧対象ファイルのファイル情報を消去し(ステップS58)、第2ファイル表示欄64に復旧済みの対象ファイル情報を表示する(ステップS59)。
【0084】
上記図10のフローチャートに示した動作により、ファイル復旧の際は復旧対象のファイルをゴミ箱領域から取り出して、指定された復旧先の記憶領域に書き込むがその場所に既にファイルが書き込まれている場合は、復旧ファイルの番号等を変えるか重ね書きをするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルを復旧することができる。
【0085】
なお、上記説明ではパスワードの設定/変更時やゴミ箱内のファイル表示時には、ゴミ箱アイコンをクリックして、ゴミ箱機能選択ウインドウ4を開き、ゴミ箱機能選択ウインドウ4に表示されるパスワード設定/変更ボタン43が選択されるとパスワードの設定/変更処理を行い、表示ボタン41が選択されるとゴミ箱内のファイル情報を表示するように構成したが、別途データ管理プログラム等でパスワードの設定/変更ボタンやゴミ箱内容表示ボタンを表示するようにして、パスワード設定/変更ボタンが選択されるとパスワードの設定/変更処理を行いゴミ箱内容表示ボタンが選択されるとパスワードが設定されている場合は正しいパスワードが入力された場合にゴミ箱内のファイル情報を表示するように構成してもよい。また、この場合、ファイルの削除やゴミ箱への移動は、ファイル情報をクリックすると図12に示すような注意メッセージをウインドウ表示し、削除又はゴミ箱への移動を選択するようにしてもよい。
【0086】
以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば、削除指定ファイル記憶領域(いわゆるゴミ箱)にパスワードを設けたので、記憶されているファイルデータの閲覧制限を行うことができ、ゴミ箱内のファイル情報が他人には閲覧できないので他人がファイルに興味を持って内容を盗み見したり、盗んだりすることができない。また、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルや誤って重ね書きされたファイルの復旧が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な情報処理装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】ゴミ箱管理プログラムの構成例を示す図である。
【図3】パスワード設定/変更時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】ゴミ箱機能選択ウインドウの一実施例を示す図である。
【図5】ゴミ箱内ファイル表示時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図7】ファイル削除時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図8】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図9】重ね書き(上書き)時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図10】ファイル復旧時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図11】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図12】ウインドウ表示される注意メッセージの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
4 ゴミ箱機能選択ウインドウ(パスワード設定/変更手段)
10 制御部(比較手段)
11 キー入力部(パスワード入力手段)
13 表示部(表示手段)
16 保存メモリ(記憶装置、特定の記憶装置)
17、18、・・・ 外部記憶装置(記憶装置)
22 ゴミ箱(他の記憶領域、所定記憶領域)
32 ゴミ箱内表示プログラム(ファイル情報表示プログラム)
33 ファイル削除プログラム
34 重ね書きプログラム
35 ファイル復旧プログラム
60 ファイル一覧表示画面(表示手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイル管理技術に関し、特に、削除ファイルや重ね書きされたファイルの復旧技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等の情報処理装置では、記憶装置に格納されているファイルの削除操作を行うと、見かけ上、そのファイルの管理ファイルからは削除するが、実際には削除指定されたファイルを一旦記憶装置に割り当てられている削除指定されたファイル専用の記憶領域(以下、ゴミ箱)に入れて(=記憶して)おいて必要な場合には復活できるようにし、本当に不必要になったファイルは別途行う削除操作により削除するといった、いわゆるゴミ箱機能を有するファイル管理機能を備えている。
【0003】
このようなファイル管理機能を備えた情報処理装置を複数の人が使用する場合には、誰かが不用としてゴミ箱に入れたファイルを別の利用者が見ることができるため、ゴミ箱に入れられたファイルが極秘文書や見られたくないプライベートの場合不都合があった。
【0004】
上記不都合を解消する技術として、ファイルを削除する際にユーザパスワードをファイルに付加してゴミ箱に入れるようにし、ゴミ箱内のファイルの復旧時にはパスワード入力を行うようにし、入力されたパスワードとファイルに付加されているパスワードが一致する場合にのみファイルの復旧ができるようにしたファイル削除/復活方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、情報処理装置の外部記憶装置として使用されるフロッピー(R)ディスク装置或いは磁気ディスク装置は、データ或いはプログラムのファイルを記録/再生可能に構成されており、ファイル名や記録アドレス等からなる管理情報をファイル管理エリアに記録している。そして、ファイル消去の際は、このファイル管理エリア内の消去ファイルの管理情報の一部又は全部を消去することによって見かけ上そのファイル内容が消去されたようにするが、実際には、消去対象のファイルの内容は元の位置に残されている。従って、誤って、ファイルを消去した場合に復活しようとしてもそのファイルの管理情報が残っていないため、ファイルの内容が元の場所に残されているにもかかわらず復活できないといった問題があった。
【0006】
上記問題を解決する技術として、指定されたファイルを消去する際にはファイル管理エリア内の指定した消去ファイルの管理情報を補助ファイル管理エリアに複写した後にその管理情報の一部又は全部の消去を行い、消去済みのファイルを復活する際には補助ファイル管理エリアに複写した管理情報をファイル管理エリアに書き戻すことによって消去ファイルを復活する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
また、ワードプロセッサやパソコン等のように文書作成機能を備えた情報処理装置では、文書作成中に内要更新等のために当該文書名のファイルに重ね書き(上書き)をする場合があるが、重ね書きするとファイルに書き込まれていた前回の内容は今回の書き込みデータに置きかえられるので、誤って、重要なデータに違うデータを重ね書きした場合や、データの変更を行ったが元に戻したいといったような場合に、前回の内容を復旧したくても復旧できないといった問題があった。
【0008】
また、文書データを保存するファイル名と同一ファイル名のファイルが補助記憶装置に存在する時には、文書データを保存する前に、保存済みファイルのファイル名を特定のファイル名に変更すると共に、その特定のファイル名のファイルを消去するステップを含む保存ステップを備えるようにしたファイル保存方法がある(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−190505公報
【特許文献2】
特開平7−28674公報
【特許文献3】
特開平7−319859公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の技術ではゴミ箱内の各ファイルにパスワードが設けられているので、パスワードを入力しなければファイルの内容を見ることはできない。しかしながら、誰でもゴミ箱を開くことができるのでファイル一覧を読むことができることとなり、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定してしまうといった問題点があった。また、ファイル毎にパスワードの管理を行っているため、管理しにくいといった問題点があった。
【0011】
また、従来のゴミ箱機能では、外部記憶装置に着脱可能な媒体(例えば、リムーバブルなディスク等)やネットワーク上のフォルダにあるファイルに対し削除指定を行ってもゴミ箱に入らないまま削除されてしまうといった問題点や、そのため、誤って、着脱可能なメディアやネットワーク上のフォルダにあるファイルを削除指定した場合、復旧ができないといった問題点があった。
【0012】
ここで、上記特許文献2に記載の技術では、ファイル消去の際は消去指定されたファイルをその媒体のファイル管理エリアから消去し、その管理ファイルの管理情報のみを補助ファイル管理エリアにコピーし、復活の場合は補助ファイル管理エリアにコピーした復活対象ファイルの管理情報を元のファイル管理エリアに書き戻しているのみであり消去指定されたファイルを他の領域にコピーしていないので、復活指示の前に消去された旧ファイルの内容が記憶されている場所に別のファイルの内容が書き込まれてしまうと、削除したファイルを復活できないという問題点がある。
【0013】
また、特許文献3に記載の技術では、削除指定時に、同一ファイル名のファイルがあるときは特定のファイル名に変えて保存し、特定のファイル名がすでにあるときはそのファイルを削除してから保存しているので一世代分のデータだけが残り、何世代かに亘って保存されないため、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を更新(重ね書きが行われる)したような場合は、復旧したい文書を復旧することができないといった問題点がある。
【0014】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、削除指定ファイル記憶領域(いわゆるゴミ箱)に記憶されている削除ファイルデータの閲覧制限、及び間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルや誤って重ね書きされたファイルの復旧を可能とした、ファイルの削除・復旧方法、情報処理装置、及びプログラムの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、他の記憶領域に予め設定されたパスワードを対応付けて記憶し、他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定する際には、パスワードの入力を要求し、入力されたパスワードが設定されたパスワードと一致する場合に限り、他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定可能とする、ことを特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0016】
これにより、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができるので、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定することができなくなる。
【0017】
また、請求項2記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時には、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域にコピーし、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除し、特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時には、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを取り出し、該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶し、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0018】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルを特定の記憶装置の所定の記憶領域(いわゆるゴミ箱)にコピーするので、復活指示の前に旧ファイルの内容が記憶されている場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復活できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置等のファイルの復旧ができる。
【0019】
また、請求項3記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項2記載のファイルの削除・復旧方法を提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0020】
また、請求項4記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、更新後のファイルの保存時には、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報としてから、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶し、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きし、ファイルの復旧指定時には、復旧指定されたファイルを他の記憶領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶し、他の記憶領域から復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法を提供する。
【0021】
これにより、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0022】
また、請求項5記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、他の記憶領域に対応付けるパスワードを設定又は更新するパスワード設定/更新手段と、設定又は更新されたパスワードを他の記憶領域と対応付けて記憶するメモリと、他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、パスワード入力要求手段による要求があったとき、パスワードを入力する入力手段と、入力されたパスワードとメモリに記憶されているパスワードを比較する比較手段と、比較手段による比較結果が一致した場合にのみ、他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出して閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0023】
これにより、請求項1記載の発明と同様に、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができる。
【0024】
また、請求項6記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時に、削除指定されたファイルを記憶する所定領域を備えた特定の記憶装置と、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域に記憶する削除ファイル記憶制御手段と、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除するファイル削除手段と、特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、復旧指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶するファイル復旧手段と、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0025】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイル消去の際でも、特定の記憶装置の所定の記憶領域(いわゆるゴミ箱)に削除指定されたファイルをコピーするので削除したファイルを復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0026】
また、請求項7記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置を提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0027】
また、請求項8記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、更新後のファイルの保存時に、旧ファイルを他の記憶領域に保存するか否かの応答要求を行う応答要求手段と、応答が旧ファイルを他の記憶領域に保存することを意味した場合に、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とする識別情報生成手段と、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶する記憶制御手段と、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きするファイル保存手段と、所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、復旧指定されたファイルを所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶するファイル復旧手段と、所定領域から復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0028】
これにより、旧ファイルをゴミ箱等の記憶領域に保存するか否かをユーザに応答させるので、誤って重ね書きをする機会を減少させることができる。また、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0029】
また、請求項9記載の発明では、識別情報生成手段によって付加される情報は旧ファイルを保存した日時であることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置を提供する。これにより、保存ファイルの世代遡及ができる。従って、誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも遡及して復旧することができる。
【0030】
また、請求項10記載の発明では、文書作成手段を備え、ファイルは文書ファイルであることを特徴とする請求項8又は9記載の情報処理装置を提供する。これにより、何世代に亘る同名ファイルを保存できるので、文書作成時等に重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0031】
また、請求項11記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワード入力を要求させるステップと、パスワードの入力があったとき、入力されたパスワードと予め設定され他の記憶領域と対応付けられているパスワードとを比較させるステップと、比較結果が一致した場合にのみ、他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出させて閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示させるステップと、を備えたことを特徴とする、ファイル情報表示プログラムを提供する。これにより、削除ファイル等の記憶領域にパスワードが設定されている場合は、削除ファイルの閲覧制限ができる。
【0032】
また、請求項12記載の発明では、複数の異なる種類の記憶装置を備えた情報処理装置において、実行されるプログラムであって、記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域に記憶させるステップと、削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除させるステップと、を備えたことを特徴とするファイル削除プログラムを提供する。
【0033】
これにより、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルをいわゆるゴミ箱のような特定領域にコピーするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0034】
また、請求項13に記載の発明では、異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項12記載のファイルの削除プログラムを提供する。これにより、通信ネットワーク上のファイルもいわゆるゴミ箱に入れることができる。
【0035】
また、請求項14記載の発明では、記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、ファイルを更新するステップと、更新後のファイルの保存時に保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とさせるステップと、当該旧ファイルを他の記憶領域に記憶させるステップと、保存ファイルを旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きさせるステップと、を備えたことを特徴とする重ね書きプログラムを提供する。
【0036】
これにより、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルをいわゆるゴミ箱等の所定の領域に保存できるので、重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回もファイルを重ね書きしたような場合でも復旧することができる。
【0037】
また、請求項15記載の発明では、情報処理装置において、ファイルの復旧時に実行されるプログラムであって、記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを取り出させるステップと、復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶させるステップと、特定の記憶装置の所定領域から復旧指定されたファイルを削除させるステップを備えた、ことを特徴とするファイル復旧プログラムを提供する。
【0038】
これにより、復旧指示の前に、旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルを復旧することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(情報処理装置)
図1は、本発明を適用可能な情報処理装置の一実施例の構成を示すブロック図であり、図1(a)は情報処理装置の構成を、図1(b)は本発明の基く処理の実行時の一時記憶メモリの14のデータやプログラムの配置状態を示す図である。
【0040】
情報処理装置1は、CPU10、キー入力部11、ディスプレイ画面等の表示画面を有する表示部13、RAM等の一時記憶メモリ14、磁気ディスク等の内部記憶装置からなる保存メモリ16及び時計装置(図示せず)を備えている。また、情報処理装置1は通信制御部15や情報処理装置1に外付けして用いる外部記憶装置17、18・・・等を備えていてもよい。
【0041】
CPU10は、一時記憶メモリ14に駐在しているOS(オペレーティング・システム;例えば、Microsoft 社のWindows(R) XP)161(図1(b))に従って情報処理装置1全体の制御を司り、ゴミ箱処理実行時には本発明のゴミ箱管理プログラム30に従って本発明の各処理を実行する。
【0042】
キー入力部11は、入力キー及び制御キーを備え、後述するゴミ箱を開く際のパスワードやファイル名称及び各指示等を入力する。また、以下の説明ではキー入力部11には画面上に表示されるボタンやメニュー或いは特定の位置を指し示して指示操作(クリック)を行なったり、カーソルを移動させるため等に用いられるマウス等のポインティングデバイスを含むものとして説明する。
【0043】
表示部13は、OS161の動作時に示される操作用画面や警告画面のほか、各種業務プログラムによって規定された画面や通信ネットワークを介してWeb閲覧画面等を表示する。また、本発明のゴミ箱管理プログラム30の実行時には、パスワード設定/変更画面(図4)や、ファイル一覧表示画面(図6、図8、図11)等を表示する。
【0044】
一時記憶メモリ14は、図1(b)に示すように、情報処理装置1の起動時に保存メモリ16から取り出されるOS161の制御により及び図2に示すようなプログラムモジュール(又はサブプログラム)を含むゴミ箱管理プログラム30、設定されたゴミ箱用パスワード等を記憶しているゴミ箱管理情報21、ゴミ箱に記憶した削除又は旧ファイル(被重ね書き対象のファイル)のファイル名称(又はファイル番号)、格納記憶装置、格納アドレス、削除対象か重ね書き対象かの情報等を記憶したファイルリスト22及び各種ユーティリティのような補助プログラム(図示せず)を駐在させるほか、選択された業務の実行時にはその業務を実行するための業務処理プログラム(いわゆるアプリケーションプログラム)を一時的に駐在させる。
【0045】
通信制御部15は、インターネット等の通信ネットワークとの通信プロトコルの確立及びデータの授受制御を行う。情報処理装置1は通信制御部15を介して通信ネットワーク上のフォルダにあるファイルにアクセスすることができる。
【0046】
保存メモリ16は情報処理装置1の内部メモリとして設けられた記憶装置(例えば、内蔵ディスク装置)であり、OS161のほか、ゴミ箱管理プログラム30や各種プログラム及び各種補助プログラムを含むプログラム群23と、ゴミ箱管理情報21、及び削除ファイルA、Bや旧ファイル(被重ね書きファイル)を記憶したゴミ箱領域22(以下、単にゴミ箱22と記す)や文書ファイル等の各種データファイル24等を格納している。なお、情報処理装置1にROM等のメモリからなる専用のプログラム格納メモリを設け、OS161やプログラム群23を格納するようにしてもよい。
【0047】
また、外部記憶装置17、18、・・・は情報処理装置1に外付けされて用いられるフロッピー(R)ディスク装置や、磁気ディスク装置や、CD−ROM装置等のようなリムーバブルな記憶装置からなり、それぞれCPU10の制御下で、フロッピー(R)ディスクや磁気ディスクやCD−ROM等の媒体(メディア)上にファイルを格納したり、ファイル内容を読み出したり、更新したりする。
【0048】
図2はゴミ箱管理プログラムの構成例を示す図であり、ゴミ箱管理プログラム30は、パスワード設定/変更プログラム31、ゴミ箱内表示プログラム32、ファイル削除プログラム33、重ね書きプログラム34、及びファイル復旧プログラム35を含んでいる。これらプログラムは実施例ではプログラムモジュール又はサブプログラムとして構成したが、それぞれ独立したプログラムとして構成してもよい。
【0049】
パスワード設定/変更プログラム31は、ゴミ箱自体にパスワードを設定したり、設定したパスワードを変更する際に起動される。パスワード設定/変更プログラム31の動作については後述(図3)する。
【0050】
ゴミ箱内表示プログラム32は、ゴミ箱を開く際に起動され、ゴミ箱のパスワードが設定されている場合には、入力されたパスワードが設定済みパスワードとを比較し、一致する場合にのみゴミ箱を開く。ゴミ箱内表示プログラム32の動作については後述(図5)する。
【0051】
ファイル削除プログラム33は、削除ファイル指定時に起動され、保存メモリ16のような内部固定記憶装置や外部記憶装置17、18、・・や通信ネットワークを介して接続する記憶装置等のような異なる種類の記憶装置に記憶されている削除対象ファイルをゴミ箱にコピーすると共に、元の記憶場所にある削除対象ファイルのファイル内容を消去する。ファイル削除プログラム33の動作については後述(図7)する。
【0052】
重ね書きプログラム34は、文書ファイル等の保存時に起動され、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に他の情報を付加したものを旧ファイルの新たな識別情報とし(例えば、旧ファイル名称に保存日時を加えたものを新たな旧ファイル名称にして)旧ファイルをゴミ箱22にコピーして保存する。重ね書きプログラム34の動作については後述(図9)する。
【0053】
ファイル復旧プログラム35は、復旧ファイル指定時に起動され、ゴミ箱内のファイルを復旧ファイルとして指定すると、復旧先の記憶領域に指定されたファイルをコピーし、ゴミ箱内の当該ファイルを削除する。ファイル復旧プログラム35の動作については後述(図10)する。
【0054】
(パスワード設定/変更時の動作)
図3は、パスワード設定/変更時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS1以降の動作はパスワード設定/変更プログラム31の動作に相当する。また、図4はゴミ箱機能選択ウインドウの一実施例を示す図であり、ゴミ箱機能選択ウインドウ4は、ゴミ箱内表示機能選択ボタン41、ファイル復旧機能選択ボタン42、パスワード設定/変更ボタン43、メッセージ表示欄44を備えている。
【0055】
図3で、情報処理装置1を起動するとゴミ箱を示すアイコン(図示略)が表示される。ユーザがゴミ箱アイコンをマウス12でクリックすると、ゴミ箱管理プログラム30が起動され、表示部13の画面上に図4(a)に示すようなゴミ箱機能選択ウインドウ4が表示され、メッセージ表示欄44に機能ボタンの選択を促すメッセージ(例えば、「ボタンを選択してください」)が表示される(ステップS0)。
ユーザがゴミ箱機能選択ウインドウ4上のパスワード設定/変更ボタン43をマウス12でクリックすると(ステップS1)、CPU10はパスワード設定/変更プログラム31に基づいて一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21を調べ、ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合はステップS3に進み、設定されていない場合はステップS7に進む(ステップS2)。
【0056】
ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合は、図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(b)に示すようなパスワード変更の可否の選択を促すメッセージを表示し、ユーザが変更しない旨を意味するボタン46をマウス12でクリックするとステップS4に進み、変更する旨を意味するボタン47をクリックするとステップS8に進む(ステップS3)。
【0057】
図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(c)に示すようなパスワード入力を促すメッセージが表示されるので、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS4)、CPU10は一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21に登録されているパスワードとキー入力されたパスワードとの一致不一致を調べ、一致しない場合はS4に戻り、一致した場合はステップS6に進む。また、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる(ステップS5)。
【0058】
パスワードが一致した場合は、再び図4(a)のゴミ箱機能選択ウインドウ4を表示し、終了ボタン50がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる。また、ゴミ箱内表示機能選択ボタン41がクリックされた場合はゴミ箱内表示プログラム32に制御を移す(図5)、ファイル復旧機能選択ボタン42が選択された場合はファイル復旧プログラム35に制御を移す(図10)(ステップS6)。
【0059】
上記ステップS2でパスワードが設定されていなかった場合は、ゴミ箱機能選択ウインドウ4に図4(b)に示すようなメッセージ等を表示し、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じ(ステップS8)、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS8)、CPU10はOKボタン(入力確認ボタン)48がクリックされたかキャンセルボタン49がクリックされたかを調べ、OKボタン48がクリックされた場合はステップS10に進み、キャンセルボタン49がクリックされた場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる(ステップS9)。
【0060】
ゴミ箱管理情報21にパスワードが登録されている場合は上記ステップS8でキー入力されたパスワードで登録済みパスワードを更新し、登録されていない場合はパスワードを登録(設定)する。つまり、一時記憶メモリ14と保存記憶メモリ16のゴミ箱管理情報21のパスワード記憶欄(図示せず)に入力されたパスワードを重ね書き記憶する(ステップS10)。
【0061】
(ゴミ箱内ファイル表示時の動作)
図5は、ゴミ箱内ファイル表示時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS21以降の動作はゴミ箱内表示プログラム32の動作に相当する。また、図6はファイル一覧表示画面の一実施例を示す図であり、ゴミ箱内ファイル表示時のファイル一覧の表示例を示す。また、ファイル一覧表示画面60の上欄には第1のフォルダ表示欄61及び第1のファイル表示欄62が設けられ、下欄には第2のフォルダ表示欄63及び第2のファイル表示欄64が設けられている。なお、ファイル一覧表示画面60で、第1のフォルダ表示欄61に表示されているフォルダをクリックすると第1のファイル表示欄62にそのフォルダ内のファイルのファイル名等のファイル情報が表示される。同様に、第2のフォルダ表示欄63に表示されているフォルダをクリックすると第2のファイル表示欄64にそのフォルダ内のファイルのファイル名等のファイル情報が表示される。
【0062】
図5で、ユーザが情報処理装置1の画面に表示されているゴミ箱アイコンをマウス12でクリックすると、ゴミ箱管理プログラム30が起動され、表示部13の画面上に図4(a)に示すようなゴミ箱機能選択ウインドウ4が表示され、メッセージ表示欄44に機能ボタンの選択を促すメッセージが表示される(ステップS20)。
ユーザがゴミ箱機能選択ウインドウ4上のゴミ箱内表示機能選択ボタン41をマウス12でクリックすると(ステップS21)、CPU10はゴミ箱内表示プログラム32に基づいて一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21を調べ、ゴミ箱にパスワードが設定されている場合はステップS23に進み、設定されていない場合はステップS25に進む(ステップS22)。
【0063】
図4のゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44に図4(c)に示すようなパスワード入力を促すメッセージが表示されるので、ユーザがパスワード入力欄45にパスワードをキー入力すると(ステップS23)、CPU10は一時記憶メモリ14のゴミ箱管理情報21に登録されているパスワードとキー入力されたパスワードとの一致不一致を調べ、一致しない場合はS23に戻り、一致した場合はステップS24に進む。また、キャンセルボタン49がクリックされた場合はステップS26に進む(ステップS24)。
【0064】
パスワードが一致した場合は、図6に示すようなファイル一覧表示画面60を表示し、第1のファイル表示欄62でファイルがクリックされた場合は図10のファイル復旧プログラム35に制御を移す。また、終了操作がされた場合はファイル一覧表示画面60を閉じる。図6で、ユーザが上欄の第1のフォルダ表示欄61に表示されているゴミ箱フォルダ65をクリックすると、第1のファイル表示欄62にゴミ箱に格納されているファイル名等のファイル情報が削除日付の降順で表示されると共に、下欄の第2のファイル表示欄64に復旧先ファイル名等のファイル情報が表示される。ユーザが第1のファイル表示欄62においてマウス12で所望のファイル名を指定すると第2のファイル表示欄64の対応する復旧先ファイル名が色彩等で差別表示される(図示の例では、第1のファイル表示欄62の「一般ライブラリ」が指定されたので、第2のファイル表示欄64に対応する復旧先ファイル名「確定申告2000」が差別表示されている)。また、第1のファイル表示欄62で、所望のファイル名をマウス12でダブルクリックすると、CPU10はそのファイルを開き、内容(データ)を表示する(ステップS25)。
【0065】
また、パスワードが一致しない場合は、ゴミ箱機能選択ウインドウ4のメッセージ表示欄44にエラーメッセージを表示し、終了ボタン50がクリックされるか、所定時間を経過した場合はゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じる。なお、ステップS23に所定回数戻るようにし、所定回数を超えるか終了ボタン50がクリックされた場合にゴミ箱機能選択ウインドウ4を閉じるようにしてもよい(ステップS26)。
【0066】
上記図5のフローチャートに示す動作により、ゴミ箱22にパスワードが設定されている場合は、ゴミ箱22に入っている削除データの閲覧制限ができる。つまり、その情報処理装置1の真正な使用者以外はどのようなファイルがゴミ箱に入れられているかを知ることができないので、特定のファイルに対しパスワードを推測して入力するなど、データを盗む対象を限定することができなくなり、完全消去或いは復旧前のファイルのセキュリティを万全とすることができる。
【0067】
(ファイル削除時の動作)
図7は、ファイル削除時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ファイル削除プログラムの動作に相当する。また、図8はファイル一覧表示画面の一実施例を示す図であり、ファイル削除時の表示例を示す図である。
【0068】
図7で、ユーザがファイル一覧表示画面60の第1のファイル格納欄62に表示されているファイルのうち削除対象のファイルをクリックするとファイル削除プログラムが起動し(ステップS31)、ユーザが第1のフォルダ表示欄61のゴミ箱フォルダをクリックした場合は削除対象のファイルを一時保存するためにステップS33に進み、削除ボタン68をクリックすると指定されたファイルを削除するためにステップS34に進む(ステップS32)。
【0069】
ゴミ箱フォルダがクリックされた場合はゴミ箱22に削除対象ファイルをコピーしてステップS35に進む(ステップS33)。また、削除ボタン68をクリックした場合はファイル削除を確認してステップS35に進む(ステップ34)。
【0070】
次に、削除対象ファイルを元の格納場所から削除(つまり、削除対象ファイルの管理情報をその格納領域の管理情報ファイルから消去)し(ステップS35)、削除されたファイルのファイル名等をファイル一覧表示画面60から消去する(ステップS36)。
【0071】
上記図7のフローチャートに示した動作により、異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルを消去指定した場合でも、消去指定されたファイルをゴミ箱領域にコピーするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを元あった場所か別の領域に復旧することができる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルの復旧ができる。
【0072】
(重ね書き時の動作)
図9は、重ね書き(上書き)時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ステップS46以降の動作は重ね書きプログラム34の動作に相当する。
【0073】
まず、文書作成プログラムを起動し(ステップS41)、編集対象ファイルを指定すると(ステップS42)、CPU10は文書作成プログラムに基づき指定された文書ファイルを保存メモリ16(又は外部記憶装置17或いは18、・・)から読み出して、一時記憶メモリ14に取り込むと共に1頁分を表示する(ステップ43)。
【0074】
ユーザが編集対象のページの表示操作を行い、キー入力等により文章の追加、削除、訂正等の編集を行なった後(ステップS44)、文書を保存するための登録ボタン(図示せず)をクリックすると、重ね書きプログラム34が起動される(ステップS45)。
【0075】
CPU10は、重ね書きプログラム34に基づき編集した文書ファイルの元のファイル(旧文書ファイル)をゴミ箱22に保存するか否かを確かめる選択メニュー(例えば、「保存する」、「保存しない」)を表示し、ユーザに選択を促し、ユーザが旧文書ファイルの保存を選択した場合はステップS47に進み、保存しない場合はステップS48に進む(ステップS46)。
【0076】
保存する場合は、CPU10は旧文書のファイル名に保存時刻を付加したものを旧文書のファイル名とし、その旧文書ファイルをゴミ箱22にコピーする(ステップS47)。
【0077】
次に、上記ステップS43で読み出した編集対象の文書ファイル(=旧文書ファイル)に記憶領域に編集後の文書ファイルを保存(重ね書き)し(ステップS48)、文書作成処理を終了する(ステップS49)。
【0078】
上記図9に示したフローチャートにより、旧ファイルをゴミ箱に保存するか否かをユーザに応答させるので、誤って重ね書きをする機会を減少させることができる。また、重ね書きするファイルのファイル名を旧ファイルの名称に関連付けたことにより、何世代に亘る同名ファイルを保存できるので、文書作成時等に重要なファイル等に誤って重ね書きをした後、気付かずに何回も文書を更新(重ね書きが行われる)したような場合でも復旧することができる。
【0079】
(ファイル復旧時の動作)
図10は、ファイル復旧時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートであり、ファイル復旧プログラムの動作に相当する。また、図11は、ファイル一覧表示画面60の一実施例を示す図であり、ファイル復旧時のゴミ箱内のファイル表示例を示し、図3のステップS6でファイル復旧機能選択ボタン42を選択すると(つまり、図4(a)のゴミ箱機能選択ウインドウ44が表示されているときユーザがファイル復旧機能選択ボタン42をクリックすると)表示される。
【0080】
図10で、ユーザが表示されたファイル一覧表示画面60の第1フォルダ欄61のゴミ箱フォルダ45をクリックすると、CPU10はファイル復旧プログラム35に基づき第1ファイル表示欄62に復旧対象ファイル情報を一覧表示し、第2ファイル表示欄に復旧先ファイル情報を一覧表示するので、ユーザはまず復旧対象ファイル情報をクリックして指定し(ステップS51)、次に、復旧先フォルダをクリックして復旧先を指定する(ステップS52)。
【0081】
ユーザがファイル一覧表示画面60の復旧ボタン67をクリックすると(ステップS53)、CPU10はユーザが指定した復旧先ホルダ内に復旧対象のファイル名があるか否かを調べ、ある場合はステップS55に進み、ない場合はステップS56に進む(ステップS54)。
【0082】
ユーザが指定した復旧先ホルダ内に復旧対象のファイル名がある場合は、ファイルがある旨のメッセージを表示すると共に、新たなファイル名を指定するか重ね書きするかの選択メニューを表示し、ユーザがファイル名の指定又は重ね書き指示を行うと(ステップS55)、ゴミ箱22から指定された復旧対象ファイルを取り出して指定された復旧先ファイル情報が示す記憶領域にコピーする(重ね書き指示があった場合は重ね書きする)(ステップS56)。
【0083】
次に、復旧対象ファイルをゴミ箱22から削除し(ステップS57)、ファイル一覧表示画面60の第1ファイル表示欄62から復旧対象ファイルのファイル情報を消去し(ステップS58)、第2ファイル表示欄64に復旧済みの対象ファイル情報を表示する(ステップS59)。
【0084】
上記図10のフローチャートに示した動作により、ファイル復旧の際は復旧対象のファイルをゴミ箱領域から取り出して、指定された復旧先の記憶領域に書き込むがその場所に既にファイルが書き込まれている場合は、復旧ファイルの番号等を変えるか重ね書きをするので、復旧指示の前に旧ファイルの内容が記憶されていた場所に別のファイルの内容が書き込まれていても削除したファイルを復旧できる。つまり、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルを復旧することができる。
【0085】
なお、上記説明ではパスワードの設定/変更時やゴミ箱内のファイル表示時には、ゴミ箱アイコンをクリックして、ゴミ箱機能選択ウインドウ4を開き、ゴミ箱機能選択ウインドウ4に表示されるパスワード設定/変更ボタン43が選択されるとパスワードの設定/変更処理を行い、表示ボタン41が選択されるとゴミ箱内のファイル情報を表示するように構成したが、別途データ管理プログラム等でパスワードの設定/変更ボタンやゴミ箱内容表示ボタンを表示するようにして、パスワード設定/変更ボタンが選択されるとパスワードの設定/変更処理を行いゴミ箱内容表示ボタンが選択されるとパスワードが設定されている場合は正しいパスワードが入力された場合にゴミ箱内のファイル情報を表示するように構成してもよい。また、この場合、ファイルの削除やゴミ箱への移動は、ファイル情報をクリックすると図12に示すような注意メッセージをウインドウ表示し、削除又はゴミ箱への移動を選択するようにしてもよい。
【0086】
以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば、削除指定ファイル記憶領域(いわゆるゴミ箱)にパスワードを設けたので、記憶されているファイルデータの閲覧制限を行うことができ、ゴミ箱内のファイル情報が他人には閲覧できないので他人がファイルに興味を持って内容を盗み見したり、盗んだりすることができない。また、間違えて削除した外部記憶装置の媒体上のファイルや誤って重ね書きされたファイルの復旧が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な情報処理装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】ゴミ箱管理プログラムの構成例を示す図である。
【図3】パスワード設定/変更時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】ゴミ箱機能選択ウインドウの一実施例を示す図である。
【図5】ゴミ箱内ファイル表示時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図7】ファイル削除時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図8】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図9】重ね書き(上書き)時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図10】ファイル復旧時の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図11】ファイル一覧表示画面の一実施例を示す図である。
【図12】ウインドウ表示される注意メッセージの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
4 ゴミ箱機能選択ウインドウ(パスワード設定/変更手段)
10 制御部(比較手段)
11 キー入力部(パスワード入力手段)
13 表示部(表示手段)
16 保存メモリ(記憶装置、特定の記憶装置)
17、18、・・・ 外部記憶装置(記憶装置)
22 ゴミ箱(他の記憶領域、所定記憶領域)
32 ゴミ箱内表示プログラム(ファイル情報表示プログラム)
33 ファイル削除プログラム
34 重ね書きプログラム
35 ファイル復旧プログラム
60 ファイル一覧表示画面(表示手段)
Claims (15)
- 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、
前記他の記憶領域に予め設定されたパスワードを対応付けて記憶し、前記他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定する際には、パスワードの入力を要求し、入力されたパスワードが前記設定されたパスワードと一致する場合に限り、前記他の記憶領域に記憶されたファイルを閲覧又は復旧指定可能とする、ことを特徴とするファイルの削除・復旧方法。 - 複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時には、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域にコピーし、前記削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除し、
前記特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時には、前記特定の記憶装置の所定領域から前記復旧指定されたファイルを取り出し、該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶し、前記特定の記憶装置の所定領域から前記復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法。 - 前記異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項2記載のファイルの削除・復旧方法。
- 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、
更新後のファイルの保存時には、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報としてから、当該旧ファイルを前記他の記憶領域に記憶し、前記保存ファイルを前記旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きし、
ファイルの復旧指定時には、前記復旧指定されたファイルを前記他の記憶領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶し、前記他の記憶領域から前記復旧指定されたファイルを削除すること、を特徴とするファイルの削除・復旧方法。 - 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、
前記他の記憶領域に対応付けるパスワードを設定又は更新するパスワード設定/更新手段と、設定又は更新されたパスワードを前記他の記憶領域と対応付けて記憶するメモリと、前記他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、前記パスワード入力要求手段による要求があったとき、パスワードを入力する入力手段と、前記入力されたパスワードと前記メモリに記憶されているパスワードを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が一致した場合にのみ、前記他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出して閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 複数の異なる種類の記憶装置に記憶されているファイルの削除指定時に、削除指定されたファイルを記憶する所定領域を備えた特定の記憶装置と、
前記削除指定されたファイルを前記特定の記憶装置の所定領域に記憶する削除ファイル記憶制御手段と、前記削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除するファイル削除手段と、前記特定の記憶装置の所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、前記復旧指定されたファイルを前記特定の記憶装置の所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶するファイル復旧手段と、前記特定の記憶装置の所定領域から前記復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項6記載のファイルの情報処理装置。
- 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において、
更新後のファイルの保存時に、旧ファイルを前記他の記憶領域に保存するか否かを応答要求を行う応答要求手段と、
前記応答が旧ファイルを前記他の記憶領域に保存することを意味した場合に、保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とする識別情報生成手段と、
当該旧ファイルを前記他の記憶領域に記憶する記憶制御手段と、前記保存ファイルを前記旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きするファイル保存手段と、
前記所定領域に記憶されているファイルの復旧指定時に、前記復旧指定されたファイルを前記所定領域から取り出して該復旧指定されたファイルを指定された復旧先の領域又は削除指定時に記憶されていた領域に記憶するファイル復旧手段と、前記所定領域から前記復旧指定されたファイルを削除する復旧指定ファイル削除手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記識別情報生成手段によって付加される情報は前記旧ファイルを保存した日時であることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
- 文書作成手段を備え、前記ファイルは文書ファイルであることを特徴とする請求項8又は9記載の情報処理装置。
- 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記他の記憶領域に記憶されているファイルの閲覧或いは復旧指定時にパスワード入力を要求させるステップと、パスワードの入力があったとき、前記入力されたパスワードと予め設定され前記他の記憶領域と対応付けられているパスワードとを比較を比較させるステップと、前記比較結果が一致した場合にのみ、前記他の記憶領域に記憶されている各ファイルのファイル情報を取り出させて閲覧或いは復旧指定可能に一覧表示させるステップと、を備えたことを特徴とする、ファイル情報表示プログラム。 - 複数の異なる種類の記憶装置を備えた情報処理装置において、実行されるプログラムであって、
記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、前記一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、削除指定されたファイルを特定の記憶装置の所定領域に記憶させるステップと、前記削除指定されたファイルを該ファイルが記憶されていた記憶装置の領域から削除させるステップと、を備えたことを特徴とするファイル削除プログラム。 - 前記異なる種類の記憶装置には、通信ネットワークを介して接続する記憶装置を含むことを特徴とする請求項12記載のファイル削除プログラム。
- 記憶装置に格納されたファイルに対して削除指定された場合に、削除指定されたファイルを前記記憶装置の他の記憶領域に一時的に格納しておくファイル管理機能が設けられた情報処理装置において実行されるプログラムであって、
ファイルを更新するステップと、更新後のファイルの保存時に保存ファイルによって重ね書きされる旧ファイルの識別情報に新たな情報を付加した識別情報を該旧ファイルの識別情報とさせるステップと、当該旧ファイルを前記他の記憶領域に記憶させるステップと、前記保存ファイルを前記旧ファイルが記憶されていた記憶領域に重ね書きさせるステップと、を備えたことを特徴とする重ね書きプログラム。 - 情報処理装置において、ファイルの復旧時に実行されるプログラムであって、
記憶装置の所定領域に記憶されているファイルのファイル情報を一覧表示させるステップと、前記一覧表示されたファイル情報に対応するファイルの復旧指定を検出させるステップと、前記特定の記憶装置の所定領域から前記復旧指定されたファイルを取り出させるステップと、前記復旧指定されたファイルを指定された復旧先の記憶装置の領域又は削除指定時に記憶されていた記憶装置の領域に記憶させるステップと、前記特定の記憶装置の所定領域から前記復旧指定されたファイルを削除させるステップを備えた、ことを特徴とするファイル復旧プログラム。
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