JP2004302694A - 事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置 - Google Patents

事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自社の強みを活かした戦略的な事業戦略を容易に見つけること、および、その事業化決定までの時間を有効に活用すること。
【解決手段】事業機会定義部116が、事業機会定義情報を製品ごとに事業機会定義DB103へ登録し、リソース重要性定義DB105に、リソース重要性定義情報を登録し、自社リソース情報DB106に、自社リソース情報を登録するとともに、競合他社リソース情報DB107に、競合他社リソース情報を登録し、市場要求抽出部117が、事業機会定義DB103に登録された事業機会定義情報に基づいて所定の製品を抽出し、戦略性分析部118が、市場要求抽出部117によって抽出された所定の製品に対して、自社リソース情報および競合他社リソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、事業戦略(新たな事業分野や地域に進出する戦略など)をタイミングよく立案することを支援する事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、経営手法として、リスクマネジメント手法は多数存在し、また支援技術も存在する。自社の強みと弱みを競合他社と比較して分析するSWOT分析と呼ばれる手法も存在する。これらの手法は、事業案ができた時点でリスクとチャンスを分析するために使われているものであり、効果的に事業機会案を発見するものではない。
【0003】
たとえば、経営支援の公知例として「意思決定プラニング支援装置」(たとえば、特許文献1参照。)は、組織が不確実性をともなう将来に備えて、社会システムの構造を把握しながら、意思決定のプラニングをおこなうことを支援する技術である。また、最適リスクマネジメント制御方法および最適リスクマネジメント制御装置(たとえば、特許文献2参照。)は、戦略資産(リソース)計画およびリスク/リターンの制御の計画と期待効果をリスク/リターン分析し、最適リスク管理とその評価をおこなう技術である。
【0004】
また、経営改革立案方法及び経営改革立案システム(たとえば、特許文献3参照。)は、市場動向を元に目標を決定した上で、改善課題を絞り込み、業務方法の実施設計とインフラの具体是形の解決案を抽出・立案する技術である。また、経営支援方法、経営支援装置および経営支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(たとえば、特許文献4参照。)は、診断項目の中から重要テーマを選択する経営支援方法に関する技術である。
【0005】
また、企業価値分析装置及び企業価値分析方法(たとえば、特許文献5参照。)は、M&Aに際して定量的観点からの合併効果などを企業価値レベルで確認できる仕組みを提供する技術である。また、多次元マトリックス経営システムおよびその方法(たとえば、特許文献6参照。)は、製品・市場分野・得意先・地域の4つの戦略軸を考慮した販売目標管理や経営管理をおこなう仕組みに関する技術である。
【0006】
また、事業機会の発見に関して、テキストマイニングなどの技術を用いてWebで最近多くなったキーワード等を自動発見するツールは存在する。その技術を使えば、最近の消費者がどのような商品に興味・関心を持つようになったかが分かる。特に、電子掲示板・メーリングリストなどから事業機会の発見をおこなうためのテキストマイニング技術が提案されている。
【0007】
具体的には、インターネット上で気軽に交わされる会話や意見からユーザの潜在的なニーズや価値観を発掘して、魅力的な商品の開発や画期的なマーケティング戦略に利用する。たとえば、電子掲示板からユーザの潜在的なニーズを見つける技術(たとえば、非特許文献1参照。)などが存在する。
【0008】
また、テキストマイニングでアパレル関連のチャンスを発見する可能性を示した論文(たとえば、非特許文献2参照。)などが存在する。また、最近のネットでの動向(たとえば、増えたキーワードや人気サイト)をICCモニタリング機能見つける技術(たとえば、非特許文献3参照。)などが存在する。さらに、eマーケットプレイスなどの製品取引サイトでの検索語を、求める製品の入力としてとらえ、その語を集計したり割合を出すことで需要の変化を認識することもできる。
【0009】
また、企業リソースの管理では、資産管理技術・技術DB技術・コンピテンシー管理(保有する研究開発者やスキルの管理)の技術が存在し、企業内でのリソース(物・技術・人材)に関する最新情報をDBで管理して検索し、事業戦略と関連付けて管理する技術が存在する。たとえば、事業戦略に基づくコンピテンシー(スキル)管理をおこなう仕組みなどである(たとえば、特許文献7参照。)。また、M&A企業市場・特許市場・人材市場が発達しつつあり外部からリソースを調達するためDB検索ができるようになり、競合他社が持つリソースを予測するサービスも存在していて、その情報をDB検索できる。
【0010】
また、ある事業に進出するために、どんな種類のリソースが必要になるかや、どのくらいのタイミングで他社に先んじると効果的か、といった知識ベースの構築は可能である。経営に関する知識ベースの構築の例として、経営分析用データ処理システム(たとえば、特許文献8参照。)などが存在する。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−353192号公報
【特許文献2】
特開2001−60221号公報
【特許文献3】
特開2001−282981号公報
【特許文献4】
特開2001−357178号公報
【特許文献5】
特開2002−15108号公報
【特許文献6】
特開2002−32549号公報
【特許文献7】
特開2002−157380号公報
【特許文献8】
特開平01−002166号公報
【非特許文献1】
松村・大沢・石塚著、「電子掲示板からのチャンス発見」、第16回人工知能学会全国大会 2002.5
【非特許文献2】
臼井優樹著、「実業における予兆発見」、人工知能学会、第47回人工知能基礎論研究会、2002.1
【非特許文献3】
“億単位のWebページを自動整理、ポータル運営が簡単に”、[online]、平成13年7月12日、株式会社富士通研究所、[平成15年2月17日検索]、インターネット<URL:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2001/07/12.html>
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術にあっても、タイミングよく事業戦略の策定をおこなうことは困難であるという問題点があった。事業機会があるのを発見することは容易ではなく、また、継続的にコンサルタント会社に依頼するのではコストが高くなってしまう。
【0013】
また、事業案ができた後でリスク等を評価する技術は多く提案されている。しかし、自社の強みを活かした事業案をできる限り早く見つけることについて支援する技術はなく、人が定期的に判断するしかないため、限られた情報の範囲で判断することになり、タイミングよく戦略的な案を見つけるには限界があった。また、事業案を見つけるためには、自社/他社のリソースの情報と、新鮮な市場(顧客)の要求などの情報を使うことが望まれる。特に、ある新たな事業分野へ進出する際に、自社のリソースの強みを活かせたり、サンクコスト化しているリソースを使える場合には、戦略的な優位性を持たせることが可能になる。
【0014】
また、事業案を見つけた時点から、その事業性を吟味して実行の決定をおこなうまでに、ある程度の時間が必要である。しかし、その時間を無駄にすることはタイミングよく事業展開をおこなう上で障害となる。できる限り早く市場に参入し、学習効果や市場の囲い込みによって、競争優位となることが必要だからである。いち早く参入するためには、できる限り時間を有効に使うことが望まれる。特に、必要なリソースの準備やリザーブを、早めに取りかかることが望まれる。コンピテンシー管理をおこなっている場合には、人材についてそのような準備をおこなうことが可能である。
【0015】
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、自社の強みを活かした戦略的な事業戦略を容易に見つけることができ、さらに、その事業化決定までの時間を有効に活用することが可能な事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置は、市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録し、前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録し、登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録し、登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出し、抽出された所定の製品に対して、登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出し、算出された優位性に関する情報を登録することを特徴とする。その際、前記所定の製品にかかる市場に関する情報および前記優位性情報登録工程によって登録された優位性に関する情報を一覧表示するようにしてもよい。
【0017】
また、この発明にかかる事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置は、市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録し、前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報を登録し、登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録し、登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出し、抽出された所定の製品に対して、登録された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出し、抽出された不足リソース情報を登録するようにしてもよい。
【0018】
また、登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、教育費用に関する情報を含む、教育に関する情報を登録し、抽出された所定の商品に対して、登録された教育に関する情報の中から、前記不足リソース抽出工程によって抽出されたリソース情報に基づいて、必要とされる教育に関する情報を抽出するようにしてもよい。
【0019】
また、前記所定の製品にかかる市場に関する情報、登録された不足リソース情報および抽出された教育に関する情報を一覧表示するようにしてもよい。また、前記リソースの定義に関する情報には、前記製品にかかる市場に参入する際に必要となる技術および設備の少なくとものいずれかに関する情報が含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラムおよび事業機会発見支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
(事業機会発見支援サーバーの全体構成)
図1は、この発明の実施の形態にかかる事業機会発見支援装置(サーバー)の全体構成を示すブロック図である。図1において、事業機会発見支援サーバー100は、データベースとして、市場情報DB102と、事業機会定義DB103と、リソースマスタDB104と、リソース重要性定義DB105と、自社リソース情報DB106と、競合他社リソース情報DB107と、教育情報DB108と、事業機会DB109と、を備えている。
【0022】
また、市場情報入力部111と、事業機会定義入力部112と、リソース情報入力部113と、教育情報入力部114と、市場情報提示部115と、事業機会定義部116と、市場要求抽出部117と、戦略性分析部118と、事業機会案提示部119と、を備えている。さらに、インターネット情報収集部101を備えている。
【0023】
ここで、市場情報DB102は、事業機会定義項目に対応する市場情報を格納するデータベースである。また、事業機会定義DB103は、事業機会定義部116によって定義された事業機会定義に関する情報を製品ごとに格納するデータベースである。また、リソースマスタDB104は、製品、技術、設備に関する詳細情報を格納するデータベースである。
【0024】
また、リソース重要性定義DB105は、製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を製品ごとに格納する、すなわち、その製品の開発にとって、どの技術・設備がどのように重要かを定義して格納するデータベースである。リソースの定義に関する情報には、製品にかかる市場に参入する際に必要となる技術および設備の少なくとものいずれかに関する情報が含まれる。
【0025】
また、自社リソース情報DB106は、自社の最新のリソース情報として、どのようなリソースがどのくらいあるかを、自社リソースDBに定義して格納するデータベースである。具体的には、技術保有者数、特許数、設備などである。これらの情報は、適宜更新されることを想定する。
【0026】
また、競合他社リソース情報DB107は、競合他社がどの位のリソースを持っているかを推測値を格納しておくデータベースである。(調査会社等の調査結果から入手できる場合がある。)自社リソース情報および競合他社リソース情報は、リソース重要性定義DB105に格納されたリソースの定義に関する情報に基づいて定められる。
【0027】
また、教育情報DB108は、リソースマスタDB104またはリソース重要性定義DB105に登録されたリソースに関する情報に基づいて、教育に関する情報を格納するデータベースである。教育に関する情報には、教育費用に関する情報が含まれる。
【0028】
また、事業機会DB109は、戦略性分析部118によって分析(算出)された優位性に関する情報、戦略性分析部118によって分析(抽出)された不足リソース情報、不足リソース情報にともなって必要となる教育に関する情報を登録するデータベースである。なお、各データベースの詳細な内容については、図2〜図8を用いて後述する。
【0029】
さらに、将来製品×必要技術情報DB(「現在まだ市場にない製品」を「将来製品」と定義し、その製品の開発のために必要な技術を定義するDB)およびニーズ情報DB(ニーズキーワードがどのくらい増えているか、ネットからマイニングした結果を格納するDB)を備えていてもよい。
【0030】
また、インターネット情報収集部101は、インターネットから該当する情報を収集し、収集された情報を市場情報DB102へ格納する構成部である。また、市場情報入力部111は、マーケット部門などの情報更新者からの該当する情報の入力・更新などを受け付け、市場情報DB102へ格納する構成部である。
【0031】
また、事業機会定義入力部112は、経営企画部門などの定義更新者からの事業機会の定義に関する情報の入力・更新などを受け付け、受け付けられた情報を事業機会定義DB103に格納する構成部である。また、リソース情報入力部113は、研究開発部門などの情報更新者からのリソース情報の入力・更新などを受け付け、受け付けられた情報をリソースマスタDB104へ格納する構成部である。
【0032】
また、教育情報入力部114は、研究企画部門や人事部門などの情報更新者からの教育に関する情報の入力を受け付け、受け付けられた情報を教育情報DB108へ格納する構成部である。また、市場情報提示部115は、市場情報DB102の情報や経営企画部門などの定義更新者からの情報に基づいて事業機会の定義をおこなう対象となる候補を提示する構成部である。
【0033】
また、事業機会定義部116は、市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する構成部である。すなわち、発見・通知の定義をおこなう。具体的には、どのような場合にチャンスと見て通知するかを、事業機会定義DB103に定義する。市場成長率やニーズキーワードヒット件数伸び率がどのくらい増えているかや、優位性指数がどの位以上になったら通知するかを定義する。
【0034】
また、市場要求抽出部117は、事業機会定義部116によって定義され、事業機会定義DB103に格納された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する構成部であり、市場(顧客層)からの要求を自動的に抽出する。具体的には、ネット上の市場情報を自動分析することで、期待される新事業分野を発見したり、特に需要が増えた地域を特定する。市場情報DB102からは市場規模や市場成長率の動きなどを、ニーズ情報DBからはニーズキーワード(将来製品×必要技術情報DBに定義される)の増え方を抽出する。
【0035】
また、戦略性分析部118は、市場要求抽出部117によって抽出された所定の製品に対して、自社リソース情報DB106に格納された自社リソース情報および競合他社リソース情報DB107に格納された競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する構成部であり、自社に適するかを判断し、自社にとって強みがあるかを判断する。
【0036】
また、戦略性分析部118は、市場要求抽出部117によって抽出された所定の製品に対して、自社リソース情報DB106に格納された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出する。また、市場要求抽出部117によって抽出された所定の商品に対して、教育情報DB108に格納された教育に関する情報の中から、抽出された不足しているリソース情報に基づいて、必要とされる教育に関する情報を抽出する。さらに、不足部分の補充方法の案を作成する。具体的には、以下の3つの処理をおこなう。
【0037】
(1)自社に適するかの判断処理
まず、自社に適する製品技術であるかや、時期的な適切性を分析・判断する。自社にとって無駄になっているリソースをうまく活用できる場合にも、適すると見なしてもよい。
【0038】
(2)自社にとって強みがあるかの判断処理
自社のリソースの内容と、競合他社リソースDBの他社のリソースの内容とを比べて、特に自社にチャンスの強みがあるかを求める。
【0039】
(3)不足部分の補充方法の案の作成処理
その事業を実施するとした場合に、補充方法の案を求める。足りないリソースから、それを外部から入手するための市場価格や、社内で育てるための教育案を求める。
【0040】
また、事業機会案提示部119は、戦略性分析部118において抽出した事業機会案に関して、関連する事業機会案、事業機会案と関連する情報とをあわせて提示する構成部である。すなわち、所定の製品にかかる市場に関する情報、不足リソース情報、および抽出された教育に関する情報などを一覧表示する。その際、複数の事業機会案で共通して足りないリソースがあれば、特に表示してもよい。そうすることで、すぐに決定できない場合には、さしあたっての準備として、共通的に足りないリソースへの対策を検討することで、タイミングのよい事業展開のために時間を無駄にしなくてすむ。
【0041】
また、事業機会案提示部119は、事業機会案の選択を受けて準備案を作成する。意思決定者に事業機会案の選択をしてもらい(複数選択可能)、さらに、準備案(最終決定をおこなうまでにおこなう準備の案)として準備やリザーブをおこなうリソースを指定してもらい、その情報を図示を省略する準備案DBに格納する。
【0042】
さらに、図示は省略するが、事業機会案確認要求送信部、事業機会案確認回答受信部、最終意思決定支援部などの構成部を備えていてもよい。事業機会案確認要求送信部は、選ばれた事業機会案の確認を、調査会社などに要求する。調査会社に「適切性」「強み」「進出すべき時期」等を異なる視点で調査させ、情報の信頼性を高める。
【0043】
また、事業機会案確認回答受信部は、事業機会案の確認結果を、調査会社などから受信する。また、最終意思決定支援部は、確認された市場情報や適切性・強みを、事業機会案時点の情報と対比させて表示することで、意思決定者が最終的に戦略を選択することを支援する。
【0044】
(各データベースのデータ構造)
図2は、市場情報DB(データベース)102のデータ構造を示す説明図である。図2において、市場情報DB102は、各製品小分類に対する、市場の魅力に関する各項目からなる。市場の魅力に関する各項目は、今月における「1.市場規模」、前月比の「2.市場成長率」、たとえば3年後の「3.予想市場規模」、「4.実用化予測年度」、今月における「5.ネット上の発言数」、前月比の「6.ネット上の発言数伸び率」を含む。このようにして、事業機会定義DB103に対応する市場情報を知ることができる。
【0045】
図3は、事業機会定義DB(データベース)103のデータ構造を示す説明図である。図3において、事業機会定義DB103は、どのような場合にチャンスと見て通知するかを、事業機会定義部116によって定義された内容からなる。各製品小分類に対する、市場の魅力に関する各項目からなる点は、図2に示した上記市場情報DB102と同様である。
【0046】
具体的には、製品ID『1』の『糸状歯清掃用器具』は、市場規模が『≧70』すなわち70億円以上となった場合に通知するように定義付けられている。市場成長率については、下矢印『↓』は低下、上矢印『↑』は上昇、横矢印『→』は変動がない状態で推移していることをそれぞれ意味している。また、自社の強みとして、「優位性指数」の項目もあわせて定義する。「優位性指数」の詳細な内容については後述する(図11のフローチャートを参照。)。
【0047】
図4は、リソースマスタDB(データベース)104のデータ構造を示す説明図である。図4において、リソースマスタDB104は、(a)製品テーブルと、(b)技術テーブルと、(c)設備テーブルとから構成される。(a)製品テーブルでは、「製品ID」に対して、たとえば、「製品大分類」、「製品中分類」、「製品小分類」「ニーズキーワード」の各項目からなる。
【0048】
また、(b)技術テーブルでは、「技術ID」に対して、たとえば、「技術大分類」、「技術中分類」、「技術小分類」、「特許検索式」の各項目からなる。また、(c)設備テーブルでは、「設備ID」に対して、たとえば、「設備大分類」、「設備中分類」、「設備小分類」の各項目からなる。
【0049】
図5は、リソース重要性定義DB(データベース)105のデータ構造を示す説明図である。図5において、リソース重要性定義DB105は、各製品に関して、どの技術や設備が重要かを定義する。図5の例では、4段階で重要度を定義している。ここで、製品の開発・生産におけるリソース重要性は、「0」:不要、「1」:必要だが、差別化要因にはならない、「2」:必要であり、どちらかというと差別化要因となりうる、「3」:必要であり、明らかに差別化要因となりうるとして定義付けする。
【0050】
図6は、自社リソース情報DB(データベース)106のデータ構造を示す説明図である。自社の最新のリソース情報として、どんなリソースがどのくらいあるかを、自社リソース情報DB106に定義しておく。自社リソース情報DB106は、適宜更新されることを想定する。図6において、自社リソース情報DB106は、(a)自社技術テーブルと、(b)自社設備テーブルとから構成される。
【0051】
(a)自社技術テーブルでは、たとえば、製品に使われる技術ごとに、「自社保有特許件数」、「自社保有特許シェア」、「技術保有者数」を格納する。また、(b)自社設備テーブルでは、たとえば、製品ごとに必要な設備の有無、すなわち「自社保有台数」を格納しておく。
【0052】
また、つぎのような情報を持ってもよい。たとえば、コンピテンシー情報として、あるスキル/資格を持っている人の数を、従事している製品/プロジェクトごとに集計しておく。なお、終息予定の製品/プロジェクトや、整理予定の人員については、その旨データベースに載せる。また、特に専門的な研究開発者については、分野ごとに個人のリストを作る。さらに、設備については、サンクコストになる可能性について載せておいてもよい。
【0053】
図7は、競合他社リソース情報DB(データベース)107のデータ構造を示す説明図である。競合他社リソース情報DB107には、競合他社がどの位のリソースを持っているかを推測値を格納しておく。調査会社などの調査結果から入手できる場合がある。市場参入可能性のある企業をすべて「競合他社」と定義すれば、買収対象になるような企業もここに上がってくると考えられる。また、そういった観点で「競合」を列挙すれば、買収だけでなく、アライアンスの可能性も見えるようになる。
【0054】
図7において、競合他社リソース情報DB107は、(a)競合他社マスターテーブルと、(b)競合他社リソーステーブルとから構成される。ここで、(a)競合他社マスターテーブルは企業名ごとにテーブルIDを有しており、このテーブルIDごとの技術、設備などに関する情報を(b)競合他社リソーステーブルに格納する。
【0055】
図8は、教育情報DB(データベース)108のデータ構造を示す説明図である。図8において、教育情報DB108は、教育ごとに、少なくとも「費用」および「対応技術ID」を格納する。
【0056】
図9は、事業機会DB(データベース)109のデータ構造を示す説明図である。図9において、事業機会DB109は、製品ごとに、「製品の小分類」と、「市場の魅力」と、「自社の強み(優位性指数)」と、「有力な競合」と、「不足するリソース(技術・設備)」とから構成される。
【0057】
(戦略性分析部の処理の内容)
図10は、戦略性分析部118の処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、事業機会定義DB103のレコードについて、「市場の魅力」項目は市場情報DB102の情報に適合するか否かを判断する(ステップS1001)。ここで、適合しない場合(ステップS1001:No)は、何もせずに、ステップS1005へ移行する。
【0058】
一方、市場情報DB102の情報に適合する場合(ステップS1001:Yes)は、つぎに、優位性の比較処理をおこなう(ステップS1002)。優位性の比較処理の詳細な説明については後述する(図11を参照)。そして、算出された優位性指数が事業機会定義DB103の「優位性指数」項目に適合するか否かを判断する(ステップS1003)。ここで、適合しない場合(ステップS1003:No)は、何もせずに、ステップS1005へ移行する。一方、適合する場合(ステップS1003:Yes)は、事業機会DB109に登録する(ステップS1004)。
【0059】
そして、事業機会定義DB103の全レコードについて判断したか否かを判断する(ステップS1005)。ここで、未だ全レコードについて判断していない場合(ステップS1005:No)は、ステップS1001へ戻り、その後、ステップS1001〜ステップS1005を繰り返しおこなう。ステップS1005において、全レコードについて判断した場合(ステップS1005:Yes)は、一連の処理を終了する。
【0060】
また、図11は、戦略性分析部118の処理(優位性比較処理)の内容を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、開発に必要な技術・設備を自社リソース情報DB106から抽出する(ステップS1101)。つぎに、競合他社リソース情報DB107に基づいて競合他社(マスタにある企業すべて)と、開発に必要な技術・設備について、保有/非保有を比較する。また、保有の場合は特許シェア、設備保有数を比較する(ステップS1102)。ここで、自社のリソースが他社のリソースに対して、優れていれば、「+1ポイント」、劣っていれば、「−1ポイント」、同じであれば、「±0ポイント」とする。また、必要技術・設備で自社が非保有のものは一時記録する。
【0061】
そして、全比較項目について比較ポイントにリソース重要性定義DB105の重要度係数を乗算して、それらの値を合計して1項目当たりの平均値を求める(ステップS1103)。ここで、特定競合他社との比較における優位性指数は、
優位性指数=Σ(比較ポイント×重要度係数)÷比較項目数
によって、算出することができる。
【0062】
その後、特定競合他社との比較における優位性指数が最も低くなる競合他社を一時記録し、
優位性指数 = 特定競合他社との比較において最も低い優位性指数
となるように、その際の優位性指数を本製品小分類における優位性指数とする(ステップS1104)。これによって優位性指数を算出する。
【0063】
(事業機会案提示部の処理の内容)
図12は、事業機会案提示部119の処理の内容を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、事業機会DB109のレコードについて、「不足するリソース」の「技術ID」に対応する教育を教育情報DB108より抽出する(ステップS1201)とともに、事業機会DB109のレコードについて、「不足するリソース」の「技術ID」に対応する技術を保有する企業を、競合他社リソース情報DB107より抽出する(ステップS1202)。
【0064】
つぎに、事業機会DB109のレコードの内容、抽出した教育に関する情報、抽出した競合他社情報を表示する(ステップS1203)。そして、事業機会DB109の全レコードについて処理をしたか否かを判断し(ステップS1204)、未だ全レコードについて処理がなされていない場合(ステップS1204:No)は、ステップS1201へ戻る。一方、全レコードについて処理がなされた場合(ステップS1204:Yes)は、一連の処理を終了する。
【0065】
(事業機会案の提示画面の内容)
図13は、事業機会案の提示画面の一例を示す説明図である。図13において、事業機会案の提示画面1300は、「製品小分類」、「市場の魅力と自社の強み」、「教育案」を含めた「不足するリソース」を同時に見させることができる構成となっている。このように、事業機会ごとに、市場の魅力と自社の強みおよび不足するリソースが一覧表示されるため、意思決定者に対して、効率的に事業機会を発見させることができる。
【0066】
(事業機会発見支援サーバーのハードウエア構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる事業機会発見支援装置(サーバー)のハードウエア構成について説明する。図14は、この発明の実施の形態にかかる事業機会発見支援装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【0067】
図14において、事業機会発見支援装置(サーバー)は、CPU1401と、ROM1402と、RAM1403と、HDD(ハードディスクドライブ)1404と、HD(ハードディスク)1405と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)1406と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)1407と、ディスプレイ1408と、I/F(インタフェース)1409と、キーボード1410と、マウス1411と、スキャナ1412と、プリンタ1413と、を備えている。また、各構成部はバス1400によってそれぞれ接続されている。
【0068】
ここで、CPU1401は、事業機会発見支援装置(サーバー)の全体の制御を司る。ROM1402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM1403は、CPU1401のワークエリアとして使用される。HDD1404は、CPU1401の制御にしたがってHD1405に対するデータのリード/ライトを制御する。HD1405は、HDD1404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0069】
FDD1406は、CPU1401の制御にしたがってFD1407に対するデータのリード/ライトを制御する。FD1407は、FDD1406の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD1407に記録されたデータを情報処理装置へ読み取らせたりする。着脱可能な記録媒体として、FD1407のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ1408は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどである。
【0070】
I/F(インタフェース)1409は、通信回線を通じてネットワークに接続され、ネットワークを介して、他のサーバーや情報処理装置に接続される。そして、I/F1409は、ネットワークと内部とのインタフェースを司り、他のサーバーや情報端末装置からのデータの入出力を制御する。I/F1409は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。
【0071】
キーボード1410は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス1411は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、トラックボール、ジョイスティック、十字キー、ジョグダイヤルなどであってもよい。
【0072】
スキャナ1412は、画像を光学的に読み取り、情報処理装置内に画像データを取り込む。また、OCR機能を備えていてもよい。また、プリンタ1413は、画像データや文書データを印刷する。たとえば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなどである。
【0073】
そして、市場情報DB102と、事業機会定義DB103と、リソースマスタDB104と、リソース重要性定義DB105、自社リソース情報DB106と、競合他社リソース情報DB107と、教育情報DB108と、事業機会DB109などのデータベースは、具体的には、たとえば図14に示したROM1402、RAM1403、HD1405、FD1407などによってその機能を実現することができる。
【0074】
また、市場情報入力部111、事業機会定義入力部112、リソース情報入力部113、教育情報入力部114、市場情報提示部115、事業機会定義部116、市場要求抽出部117、戦略性分析部118、事業機会案提示部119などの各構成部は、具体的には、たとえば図14に示したROM1402、RAM1403、HD1405、FD1407などに格納されたプログラムをCPU1401が実行することによって、その機能を実現することができる。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態によれば、事業機会定義部116が、市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに事業機会定義DB104へ登録し、リソース重要性定義DB105に、製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報(製品にかかる市場に参入する際に必要となる技術および設備の少なくとものいずれかに関する情報を含む)を製品ごとに登録し、自社リソース情報DB106に、リソース重要性定義DB105に登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録するとともに、競合他社リソース情報DB107に、リソース重要性定義DB105に登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、競合他社のリソース情報を登録し、市場要求抽出部117は、事業機会定義DB103に登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出し、戦略性分析部118は、市場要求抽出部117によって抽出された所定の製品に対して、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出し、事業機会案提示部119は、それらの情報を事業機会DB109へ格納し、格納された内容を一覧表示する。
【0076】
このため、市場の魅力と自社の強みについて容易に一元管理することができ、これによって、自社の強みを活かした戦略的な事業戦略を容易に見つけることができ、さらに、その事業化決定までの時間を有効に活用することができる。
【0077】
また、本実施の形態によれば、事業機会定義部116が、市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに事業機会定義DB104へ登録し、リソース重要性定義DB105に、製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報(製品にかかる市場に参入する際に必要となる技術および設備の少なくともいずれかに関する情報を含む)を製品ごとに登録し、自社リソース情報DB106に、リソース重要性定義DB105に登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録し、市場要求抽出部117が、事業機会定義DB103に登録された事業機会定義に関する情報に基づいて所定の製品を抽出し、戦略性分析部118が、抽出された所定の製品に対して、自社リソース情報DB106に登録された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出し、リソースマスタDB104またはリソース重要性定義DB105に登録されたリソースに関する情報に基づいて、教育に関する情報を教育情報DB108に登録し、戦略性分析部118が、抽出された所定の商品に対して、教育情報DB108によって登録された教育に関する情報の中から、不足リソース情報に基づいて、必要とされる教育に関する情報を抽出し、事業機会DB109に抽出された不足リソース情報および教育情報を格納し、格納された内容を一覧表示するため、市場の魅力と不足するリソース、さらには不足するリソースによって必要となる教育情報について容易に一元管理することができる。
【0078】
したがって、本実施の形態によれば、事業戦略(新たな事業分野や地域に進出する戦略など)をタイムリーに立案することを支援することができる。特に、ある新事業分野や地域にチャンスがあることを自動的に見つけ、そのチャンスに関して自社で既に持っているリソース(研究開発力や設備など)が競合他社と比較して強みがあるかを自動判定し、強みのある場合にはその展開の案と強みをタイムリーに知らせ、時間の無駄なく展開へ備える案を提示する、といった一連の戦略立案を支援することができる。
【0079】
なお、本実施の形態における事業機会発見支援方法は、あらかじめ用意されたコンピュータ読み取り可能なプログラムであってもよく、またそのプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現される。このプログラムは、HD(ハードディスク)、FD(フレキシブルディスク)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0080】
(付記1)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録工程と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録工程と、
前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録するリソース情報登録工程と、
前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された優位性に関する情報を登録する優位性情報登録工程と、
を含んだことを特徴とする事業機会発見支援方法。
【0081】
(付記2)前記所定の製品にかかる市場に関する情報および前記優位性情報登録工程によって登録された優位性に関する情報を一覧表示する表示工程を備えたことを特徴とする付記1に記載の事業機会発見支援方法。
【0082】
(付記3)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録工程と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録工程と、
前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録するリソース情報登録工程と、
前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出する不足リソース抽出工程と、
前記不足リソース抽出工程によって抽出された不足リソース情報を登録する不足リソース登録工程と、
を含んだことを特徴とする事業機会発見支援方法。
【0083】
(付記4)前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、教育に関する情報を登録する教育情報登録工程と、
前記抽出工程によって抽出された所定の商品に対して、前記教育情報登録工程によって登録された教育に関する情報の中から、前記不足リソース抽出工程によって抽出されたリソース情報に基づいて、必要とされる教育に関する情報を抽出する教育に関する情報抽出工程と、
を含んだことを特徴とする付記3に記載の事業機会発見支援方法。
【0084】
(付記5)前記教育に関する情報には、教育費用に関する情報が含まれていることを特徴とする付記4に記載の事業機会発見支援方法。
【0085】
(付記6)前記所定の製品にかかる市場に関する情報、前記不足リソース登録工程によって登録された不足リソース情報および前記教育情報抽出工程によって抽出された教育に関する情報を一覧表示する表示工程を備えたことを特徴とする付記4または5に記載の事業機会発見支援方法。
【0086】
(付記7)前記リソースの定義に関する情報には、前記製品にかかる市場に参入する際に必要となる技術および設備の少なくとものいずれかに関する情報が含まれることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の事業機会発見支援方法。
【0087】
(付記8)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録させる事業機会定義情報登録工程と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録させるリソース定義情報登録工程と、
前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録させるリソース情報登録工程と、
前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出させる抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較させ、自社の優位性に関する情報を算出させる算出工程と、
前記算出工程によって算出された優位性に関する情報を登録させる優位性情報登録工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする事業機会発見支援プログラム。
【0088】
(付記9)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録させる事業機会定義情報登録工程と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録工程と、
前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録させるリソース情報登録工程と、
前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出させる抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出させる不足リソース抽出工程と、
前記不足リソース抽出工程によって抽出された不足リソース情報を登録させる不足リソース登録工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする事業機会発見支援プログラム。
【0089】
(付記10)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録手段と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録手段と、
前記リソース定義情報登録手段によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録するリソース情報登録手段と、
前記事業機会定義情報登録手段によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録手段によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された優位性に関する情報を登録する優位性情報登録手段と、
を含んだことを特徴とする事業機会発見支援装置。
【0090】
(付記11)市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録手段と、
前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録手段と、
前記リソース定義情報登録手段によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報を登録するリソース情報登録手段と、
前記事業機会定義情報登録手段によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録手段によって登録された自社のリソース情報の中から、自社にとって不足しているリソース情報を抽出する不足リソース抽出手段と、
前記不足リソース抽出手段によって抽出された不足リソース情報を登録する不足リソース登録手段と、
を含んだことを特徴とする事業機会発見支援装置。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、自社の強みを活かした戦略的な事業戦略を容易に見つけることができ、さらに、その事業化決定までの時間を有効に活用することが可能な事業機会発見支援方法、事業機会発見支援プログラム、および事業機会発見支援装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる事業機会発見支援装置(サーバー)の全体構成を示すブロック図である。
【図2】市場情報DB(データベース)102のデータ構造を示す説明図である。
【図3】事業機会定義DB(データベース)103のデータ構造を示す説明図である。
【図4】リソースマスタDB(データベース)104のデータ構造を示す説明図である。
【図5】リソース重要性定義DB(データベース)105のデータ構造を示す説明図である。
【図6】自社リソース情報DB(データベース)106のデータ構造を示す説明図である。
【図7】競合他社リソース情報DB(データベース)107のデータ構造を示す説明図である。
【図8】教育情報DB(データベース)108のデータ構造を示す説明図である。
【図9】事業機会DB(データベース)109のデータ構造を示す説明図である。
【図10】戦略性分析部118の処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】戦略性分析部118の処理(優位性比較処理)の内容を示すフローチャートである。
【図12】事業機会案提示部119の処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】事業機会案の提示画面の一例を示す説明図である。
【図14】この発明の実施の形態にかかる事業機会発見支援装置(サーバー)のハードウエア構成を示す説明図である。
【符号の説明】
102 市場情報DB
103 事業機会定義DB
104 リソースマスタDB
105 リソース重要性定義DB
106 自社リソース情報DB
107 競合他社リソース情報DB
108 教育情報DB
109 事業機会DB
111 市場情報入力部
112 事業機会定義入力部
113 リソース情報入力部
114 教育情報入力部
115 市場情報提示部
116 事業機会定義部
117 市場要求抽出部
118 戦略性分析部
119 事業機会案提示部
1300 事業機会案の提示画面

Claims (3)

  1. 市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録工程と、
    前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録工程と、
    前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録するリソース情報登録工程と、
    前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する算出工程と、
    前記算出工程によって算出された優位性に関する情報を登録する優位性情報登録工程と、
    を含んだことを特徴とする事業機会発見支援方法。
  2. 市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録させる事業機会定義情報登録工程と、
    前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録させるリソース定義情報登録工程と、
    前記リソース定義情報登録工程によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録させるリソース情報登録工程と、
    前記事業機会定義情報登録工程によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出させる抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録工程によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較させ、自社の優位性に関する情報を算出させる算出工程と、
    前記算出工程によって算出された優位性に関する情報を登録させる優位性情報登録工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする事業機会発見支援プログラム。
  3. 市場がどのような状態になった場合に事業機会があるとするかを定義する事業機会定義に関する情報を製品ごとに登録する事業機会定義情報登録手段と、
    前記製品にかかる市場に参入する際に必要となるリソースの定義に関する情報を当該製品ごとに登録するリソース定義情報登録手段と、
    前記リソース定義情報登録手段によって登録されたリソースの定義に関する情報に基づいて、自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を登録するリソース情報登録手段と、
    前記事業機会定義情報登録手段によって登録された事業機会定義に関する情報に基づいて、所定の製品を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された所定の製品に対して、前記リソース情報登録手段によって登録された自社のリソース情報および競合他社のリソース情報を比較し、自社の優位性に関する情報を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された優位性に関する情報を登録する優位性情報登録手段と、
    を含んだことを特徴とする事業機会発見支援装置。
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