JP7454213B2 - 新規事業提案コンピュータシステム、新規事業提案コンピュータプログラム、新規事業提案方法、新規事業提案装置 - Google Patents

新規事業提案コンピュータシステム、新規事業提案コンピュータプログラム、新規事業提案方法、新規事業提案装置 Download PDF

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Description

新規事業を提案できるコンピュータシステムに関する。
新規事業を創出するための技術開発を行うにあたり、必要な技術分野の技術動向や企業動向を、様々な特許情報を利用して任意の項目ごとに技術動向が容易に把握できる特許マップの作成方法が知られている。
特開2002-175314号公報
前述した特許マップの作成方法では、技術の全体的な出願動向から特許マップを作成するものであるため、特定の企業が有する技術とは関係のない技術についても提供されることがあり、十分に活用することが困難であった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の企業が有する技術を活用できる新規事業を提案するコンピュータシステムを提供することにある。
本発明による新規事業提案コンピュータシステムの特徴は、
一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する有力候補他企業抽出処理と、
前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する優位特徴技術範囲選択処理と、
前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関して前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出し、前記優位特徴技術範囲を前記候補技術範囲に対応付けた結果から選択した前記候補技術範囲に基づいて新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定処理と、を備えることである。
所定の企業が有する技術を活用できる新規事業を提案することができる。
本実施の形態による新規事業提案コンピュータシステム10の構成を示す概略図である。 新規事業提案端末装置200の機能ブロック図である。 新規事業分野の選択処理を示すフローチャートである。 一の企業の強みの技術の知的財産出願の集合の概念を示す概略図である。 有力候補他企業の知的財産出願の特徴技術範囲の出願件数を示す図(a)と、一の企業の知的財産出願の出願件数との対比を示す図(b)とである。 一の企業の強みの技術と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願Xと、テーマコードT'(1)~T'(M)が付与された知的財産出願Yとの関係を示す概念図である。 特徴技術範囲と候補技術範囲との対応関係を示す図である。 特徴技術範囲と優位特徴技術細分化分類との対応関係を示す図である。 前述した新規事業分野の候補の探索処理により得られた上位3位の用途を示す表である。 相対的技術シェア比率と、所定の事業の市場成長率との関係を示すグラフである。 市場を考慮した新規事業分野の選択処理を示すフローチャートである。
<<<<本実施の形態の概要>>>>
新規事業提案コンピュータシステムは、非競合(異業種)の被引用出願に注目する。特に、自社のコアコンピタンスが活かせる用途に注目する。コアコンピタンスは、ある企業の活動分野において競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力や、競合他社に真似できない核となる能力などである。新規事業提案コンピュータシステムは、特に、複数の技術等の組合せで構成され、他社に模倣されにくい技術分野を新規事業の候補として抽出する。
<<<第1の実施の態様>>>
第1の実施の態様によれば、
一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願(例えば、後述する集合Aなど)が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたこと(例えば、後述する集合Bなど)に基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する(例えば、後述する集合Cなど)有力候補他企業抽出処理(例えば、後述するステップS1~ステップS3の処理など)と、
前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲(例えば、後述するテーマコードなど)から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲(例えば、後述するテーマコードT(1)~T(N)など)を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲(例えば、後述するテーマコードT’(1)~T’(M)など)として選択する優位特徴技術範囲選択処理(例えば、後述するステップS4~ステップS5の処理など)と、
前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関して前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願(例えば、後述する「一の企業の強みの技術」と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願Xなど)のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願(例えば、後述する知的財産出願XのうちのテーマコードT'(1)~T'(M)が付与された知的財産出願Yなど)の技術範囲を候補技術範囲(例えば、後述するテーマコードT”(1)~T”(K)など)として抽出し、前記優位特徴技術範囲を前記候補技術範囲に対応付けた結果(例えば、後述するルート数(総和)など)から選択した前記候補技術範囲に基づいて新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定処理(例えば、後述するステップS6~ステップS7(ステップS7’)の処理など)と、を備える新規事業提案コンピュータシステムが提供される。
<<新規事業提案コンピュータシステム>>
新規事業提案コンピュータシステムは、有力候補他企業抽出処理と、優位特徴技術範囲選択処理と、新規事業分野候補決定処理とを備える。
<<有力候補他企業抽出処理>>
有力候補他企業抽出処理は、一の企業の強みの技術に関する知的財産出願が、一の企業と競合しない非競合他企業の知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する。
<一の企業>
一の企業は、新規事業を探索する側の企業である。一の企業は、実在する企業であればよく、任意の企業にすることができる。新規事業提案コンピュータシステムは、一の企業に対して、新規事業を提案する。一の企業の強みの技術は、一の企業が有するコア技術などである。
<コア技術>
コア技術は、例えば、一の企業の技術部門や経営企画部門などにヒアリングして、中長期的な視点で発展させようとしている新規事業を特定し、その新規事業をサポートする一の企業の「強み技術」である。このようにして収集された一の企業のコア技術に関する情報は、コア技術データベースなどに記憶される(たとえば、後述する強み技術情報収集部212など)。
さらに、一の企業のコア技術は、社内報告書、技術発表会資料、広告、営業資料、戦略会議、ウェブなどから抽出して、コア技術データベースなどに記憶することができる。ウェブから収集する場合には、クローラ(Crawler)などを用いて、ウェブ上の文書などを周期的に取得して、自動的にデータベース化することができる。コア技術データベースには、コア技術を示す文字情報やキーワードなどが記憶される。
<一の企業の知的財産出願>
一の企業は、強みの技術に関する知的財産出願をしている。知的財産出願は、知的財産庁への知的財産権の出願手続である。知的財産庁は、特許庁などの知的財産に関する国家行政機関などにすることができる。知的財産出願は、特許出願、実用新案登録出願、意匠登録出願、商標登録出願など、知的財産権を取得するための知的財産庁への手続である。知的財産は、技術に関するものであればよい。一の企業が出願した知的財産出願に関する情報は、知的財産出願データベースなどに記憶される。知的財産出願データベースには、知的財産出願を識別するための情報、例えば、出願番号などが記憶される(例えば、後述する強み技術対応特許出願情報収集部214など)。
<非競合他企業>
一の企業と競合しない非競合他企業は、一の企業の異業種の他企業などである。一の企業の非競合他企業を選択することによって、一の企業のコア技術と重複しないコア技術を有する他企業を抽出することができる。非競合他企業に関する情報は、非競合他企業データベースなどに記憶される。一の企業は、異業種の他企業に関する情報を周期的に収集し、非競合他企業データベースに記憶させることができる。非競合他企業データベースには、非競合他企業を識別するための文字情報や識別情報などが記憶される(例えば、非競合他企業情報収集部216など)。
<非競合他企業の知的財産出願>
非競合他企業も、一の企業と同様に、知的財産庁に知的財産出願をしている。知的財産庁では非競合他企業の知的財産出願を審査する。知的財産庁の審査によって、非競合他企業の知的財産出願に対して、一の企業の知的財産出願が先行技術文献として関連付けられる場合がある。すなわち、本来、一の企業の異業種である非競合他企業であるにもかかわらず、知的財産出願の出願内容や技術によって、一の企業の知的財産出願が、先行技術文献として非競合他企業の知的財産出願に関連付けられる場合がある。
<一の企業の知的財産出願と非競合他企業の知的財産出願との関係>
前述したように、一の企業の知的財産出願は、一の企業の強みの技術に関する知的財産出願である。このように、知的財産庁の審査によって、一の企業の強みの技術に関する知的財産出願が、非競合他企業の知的財産出願に関連付けられる。非競合他企業は、一の企業の異業種であるので、非競合他企業の知的財産出願は、一の企業の強みの技術とは異なる技術に関する知的財産出願である。さらに、非競合他企業は、一の企業の異業種であるので、非競合他企業の知的財産出願が非競合他企業の強みの技術である可能性がある。言い換えれば、知的財産庁の審査によって、一の企業の強みの技術が、一の企業の強みの技術とは異なるとともに非競合他企業の強みの技術に関連付けられる(例えば、被引用特許出願情報収集部218など)。
このような関連付けが成立した非競合他企業を有力候補他企業として抽出する。すなわち、一の企業の強みの技術とは異なる強みの技術を有する非競合他企業を有力候補他企業として抽出する。一の企業の強みの技術とは異なる非競合他企業の強みの技術が、一の企業の新規事業の技術となり得る。
非競合他企業の知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことにより非競合他企業を有力候補他企業として抽出するので、一の企業の強みの技術と関係性の低い技術や関係性のない技術を有する企業が抽出されることを防止できる。
<<優位特徴技術範囲選択処理>>
優位特徴技術範囲選択処理は、前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する。
<有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲>
優位特徴技術範囲選択処理は、有力候補他企業抽出処理によって抽出された有力候補他企業が出願した知的財産出願の技術範囲から、有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出する。
<有力候補他企業の知的財産出願>
ここで、有力候補他企業が出願した知的財産出願は、前述の有力候補他企業抽出処理における非競合他企業の知的財産出願とは異なり、一の企業がした知的財産出願との関連性は問わない。有力候補他企業が出願した知的財産出願は、有力候補他企業が過去に出願した全ての知的財産出願を対象にするのが好ましい。現実的には、データベースの整備の都合などにより、その時点で入手可能な有力候補他企業の知的財産出願が好ましい。有力候補他企業の知的財産出願は、有力候補他企業の全体的な技術を含むことが好ましい。技術分野に偏りなく、有力候補他企業の全体的な技術を含めることで、有力候補他企業のコアな技術、強みのある技術、得意な技術などを含んだ知的財産出願の情報を漏れなく収集することができる(例えば、有力候補他企業特許出願情報収集部222など)。
なお、有力候補他企業が出願した知的財産出願は、入手可能な全てでなくてもよい。例えば、過去10年分などの最近の技術動向を反映させたものでもよい。既に撤退した分野や事業などの知的財産出願を除くことができる。
<有力候補他企業の特徴技術範囲>
知的財産出願の技術範囲は、ある技術的なまとまりを有しグループ化できる技術の領域や分野や範囲を示す。例えば、技術範囲は、日本国特許庁が特許出願や実用新案登録出願に付与するテーマコードなどがある。技術範囲は、技術的なまとまりを有しグループ化可能な技術の領域や分野や範囲を示す識別情報からなればよい。例えば、技術範囲は、数字やアルファベットや記号などの組合せによって構成される。また、技術範囲は、識別可能であれば、技術内容を直接的に示す文字情報でもよい。
知的財産出願の各々には、知的財産庁によって、知的財産出願の技術の領域や分野や範囲を示す少なくとも1つの技術範囲が付与される。例えば、一つの公開公報や特許公報などには、少なくとも1つのテーマコード(5K029や4H006など)が付与されている。したがって、知的財産出願に付与された技術範囲によって、知的財産出願に関係する技術の領域や分野や範囲を取得できる。すなわち、有力候補他企業が出願した複数の知的財産出願の技術範囲を集計することで、有力候補他企業の技術の領域や分野や範囲の傾向や動向を知得できる。
例えば、入手した有力候補他企業の複数の知的財産出願の全体に亘って、技術範囲ごとに、その技術範囲が付与された知的財産出願の出願件数を集計することで、出願件数の多い技術範囲から少ない技術範囲まで、技術範囲を分類することができる。技術範囲に対する出願件数によって、有力候補他企業の技術の特徴を知得できる。出願件数の多い技術範囲ならば、有力候補他企業が注力している技術の領域や分野や範囲であり、得意な技術の領域や分野や範囲が含まれている可能性がある。出願件数が少ない技術範囲ならば、有力候補他企業が注力していない技術の領域や分野や範囲であり、不得意な技術の領域や分野や範囲や、今後、参入する可能性のある技術の領域や分野や範囲が含まれている可能性がある。
有力候補他企業の複数の知的財産出願について技術範囲を収集することで、有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出することができる(例えば、上位テーマコード抽出部224など)。
<一の企業が優位となる優位特徴技術範囲>
次に、抽出した特徴技術範囲のうち、有力候補他企業よりも一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する(例えば、後述する優位テーマコード抽出部226など)。すなわち、有力候補他企業が有する技術の特徴でもあり、かつ、有力候補他企業よりも一の企業の方が優位となる技術範囲を、特徴技術範囲から選択して優位特徴技術範囲とする。特徴技術範囲は、有力候補他企業が有する技術の特徴的な技術範囲である。しかし、一の企業が、抽出した全ての特徴技術範囲について主導権を握れるわけではなく、特徴技術範囲によっては、有力候補他企業に主導権を奪われてしまう可能性もある。したがって、抽出した特徴技術範囲のうち、一の企業が有利になり得る技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する。
例えば、特徴技術範囲ごとに、その特徴技術範囲が付与された一の企業の知的財産出願の出願件数を集計し、特徴技術範囲ごとに、一の企業の知的財産出願の出願件数と有力候補他企業の知的財産出願の出願件数とを比較し、一の企業の知的財産出願の出願件数の多い特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する。このようにして選択された優位特徴技術範囲は、有力候補他企業が有する技術の特徴的な技術範囲であり、かつ、一の企業が有利になり得る技術範囲である。
ここでは、単純に出願件数を比較して優位特徴技術範囲を選択したが、特徴技術範囲ごとに重みをつけて、比較してもよい。例えば、一の企業が、特に得意としている特徴技術範囲や、将来的に注力しようとしている特徴技術範囲など、一の企業が、重要視している特徴技術範囲を特に重くし、他の特徴技術範囲については軽くするなどの重みをつけて比較してもよい。
また、一の企業の希望や観点などに応じて、特徴技術範囲ごとに重みを異ならしめて比較してもよい。一の企業の分野や事業所ごとなどに応じて、優位特徴技術範囲を選択することができる。
<<新規事業分野候補決定処理>>
新規事業分野候補決定処理は、一の企業の強みの技術と同じ技術に関して一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出する。次いで、新規事業分野候補決定処理は、優位特徴技術範囲を候補技術範囲に対応付けた結果から選択した候補技術範囲に基づいて新規事業分野候補を決定する。
一般に、一の企業と異なる他の企業も、一の企業の強みの技術と同じ技術に関して、知的財産出願をしている(例えば、後述する「一の企業の強みの技術」と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願X)。「一の企業の強みの技術と同じ技術」は、他の企業の技術を示す。この技術は、一の企業にとっては、「強みの技術」ではあるが、同様の技術や同等の技術や類似の技術であっても、他の企業にとっては、扱っている技術のうちの一つの技術にすぎない場合もある。複数の企業には一の企業も含まれる。
候補技術範囲は、強み技術知的財産出願に付与された技術範囲である。したがって、優位特徴技術範囲には含まれなかった技術範囲ではあるが、「一の企業の強みの技術」に関連する技術範囲である可能性がある。「一の企業の強みの技術」に関連する可能性の高い技術範囲を候補技術範囲から抽出するために、優位特徴技術範囲と候補技術範囲との対応関係を生成する(例えば、優位テーマコード-候補テーマコード対応形成部232など)。
生成した対応関係から、優位特徴技術範囲に対応付けられた候補技術範囲に含まれる技術から新規事業分野の候補として選択することができる。例えば、一の優位特徴技術範囲に対して、複数の候補技術範囲が関連付けられた場合には、優位特徴技術範囲を実現するのに、複数の候補技術範囲を必要とするため、複数の候補技術範囲を有する企業のみが実現することができる。これに対して、一の優位特徴技術範囲に対して、一の候補技術範囲が関連付けられた場合には、優位特徴技術範囲を実現するのに、一の候補技術範囲のみを必要とするので、一の候補技術範囲を有する企業であれば容易に実現することができる。このため、複数の候補技術範囲が関連付けられた優位特徴技術範囲を選択することで、一の企業が優位になり得る新規事業分野候補として選択することができる。
さらに、優位特徴技術範囲は、前述したように、知的財産出願の技術の領域や分野や範囲を示す。例えば、優位特徴技術範囲は、テーマコードなどである。テーマコードは、部材、部品、装置、構造、物性、材料、制御、方法など多岐に亘って技術を分類している。特に、用途や目的に結びつく技術範囲であれば、新規事業分野の候補として決定することができる。
しかしながら、選択した優位特徴技術範囲が、新規事業分野の候補として、明らかに適用が困難であったり、乖離したりした技術範囲である可能性もある。この場合には、新規事業分野候補決定処理は、生成した優位特徴技術範囲と候補技術範囲との対応関係から、次に候補となる優位特徴技術範囲を選択する。このようにすることで、新規事業分野の候補として適切な優位特徴技術範囲を選択することができる。
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記知的財産出願は、知的財産庁への知的財産権の出願手続であり、
前記有力候補他企業抽出処理は、前記非競合他企業の知的財産出願に対して、前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願が、前記非競合他企業の知的財産出願の先行技術文献として引用されたことに基づいて前記有力候補他企業を抽出する。
先行技術文献として引用されたことに基づくので、非競合の他企業であっても、一の企業と関連性の高い技術を有する他企業を的確に抽出することができ、関連性の低い他企業が選択されることを防止できる。
<<第3の実施の態様>>
第3の実施の態様は、第2の実施の態様において、
前記有力候補他企業抽出処理は、
前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願を先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願をした前記非競合他企業を前記有力候補他企業として抽出する。
一の企業の知的財産出願のうち先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願を用いて非競合他企業を有力候補他企業として抽出するので、一の企業との関連性をさらに高めて非競合他企業を的確に抽出することができる。
<<第4の実施の態様>>
第4の実施の態様は、第2の実施の態様において、
前記有力候補他企業抽出処理は、
前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願のうち、前記非競合他企業の知的財産出願の審査で又は一の企業の強みの技術に関する知的財産出願の内容において先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願を被関連出願として抽出し、前記被関連出願が先行技術文献として引用された知的財産出願をした前記非競合他企業を前記有力候補他企業として抽出する。
「非競合他企業の知的財産出願の審査で先行技術文献として引用され」の「先行技術文献」は、例えば、非競合他企業の知的財産出願の審査や審判の過程で拒絶理由通知や拒絶査定などに記載された先行技術文献などをいう。また、「一の企業の強みの技術に関する知的財産出願の内容において先行技術文献として引用され」の「先行技術文献」は、例えば、一の企業の知的財産出願の明細書などに記載された先行技術文献などいう。
一の企業の知的財産出願のうち先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願を用いて非競合他企業を有力候補他企業として抽出するので、一の企業との関連性をさらに高めて非競合他企業を的確に抽出することができる。
<<第5の実施の態様>>
第5の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記優位特徴技術範囲選択処理は、
前記技術範囲毎に、前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数を集計し、
出願件数の多い前記技術範囲を前記特徴技術範囲として選択する。
出願件数が多い知的財産出願の技術範囲を抽出するので、有力候補他企業の特徴的な技術範囲である可能性が高く、特徴的な技術範囲を的確に特定することができる。
<<第6の実施の態様>>
第6の実施の態様は、第5の実施の態様において、
前記優位特徴技術範囲選択処理は、
前記特徴技術範囲について、前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数と、前記一の企業の知的財産出願の出願件数と、を比較し、
前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数よりも前記一の企業の知的財産出願の出願件数が多い前記特徴技術範囲を前記優位特徴技術範囲として選択する。
特徴技術範囲について有力候補他企業の出願件数よりも一の企業の出願件数の多いものを優位特徴技術範囲として選択するので、一の企業にとって有力候補他企業よりも優位になり得る特徴技術範囲を選択することができる。
<<第7の実施の態様>>
第7の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記新規事業分野候補決定処理は、
前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し(例えば、後述するルート数算出部234など)、
前記優位特徴技術範囲の数が多い前記候補技術範囲を選択し、選択した候補技術範囲の内容に応じて前記新規事業分野候補を決定する。
候補技術範囲は、有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲で優位特徴技術範囲と関連付けられているので、一の企業にとって有望な技術範囲である可能性が高い。優位特徴技術範囲の数が多い候補技術範囲は、個々の他の企業にとっては、複数の特徴技術範囲によって構成されるので優位とはなりにくいが、一の企業にとっては、一の企業の強みの技術を組み合わせたものであり、一の企業は、個々の他の企業よりも市場で優位になりやすく、新規事業分野の可能性が高い技術範囲となる。
<<第8の実施の態様>>
第8の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記新規事業分野候補決定処理は、
前記有力候補他企業の知的財産出願に亘って、前記優位特徴技術範囲を細分化して技術を分類した優位特徴技術細分化分類(例えば、後述するFタームなど)に前記優位特徴技術範囲を対応付け(例えば、後述する優位テーマコード-Fターム対応形成部236など)、対応付けの結果から選択した前記優位特徴技術細分化分類に基づいて前記新規事業分野候補を決定する。
候補技術範囲では、範囲が広すぎるために、十分に判断できない場合には、優位特徴技術細分化分類を用いて判断することで、より具体的な技術分野まで絞れることができ、実現性の有無を容易に判断しやすくできる。
<<第9の実施の態様>>
第9の実施の態様は、第8の実施の態様において、
前記新規事業分野候補決定処理は、
前記優位特徴技術細分化分類に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し(例えば、後述するルート数算出部238など)、
前記優位特徴技術範囲の数が多い前記優位特徴技術細分化分類の内容に応じて前記新規事業分野候補を決定する。
優位特徴技術細分化分類は、有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲で候補技術範囲と関連付けられているので、一の企業にとって有望な技術範囲である可能性が高い。優位特徴技術範囲の数が多い優位特徴技術細分化分類は、非競合他企業の複数の特徴技術範囲によって構成されるので、非競合他企業にとっては優位になりにくいが、一の企業にとっては、一の企業の強みの技術を組み合わせたものであり、優位になりやすく、新規事業分野の可能性が高い技術範囲となる。
<<第10の実施の態様>>
第10の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記強み技術知的財産出願のうちの前記一の企業が出願した知的財産出願が占める第1の割合(例えば、後述するP(一の企業|一の企業の強みの技術Xに関連する特許集合)など)と、前記強み技術知的財産出願のうちの前記新規事業分野候補の市場に参入している企業が占める第2の割合(例えば、後述するP(他の企業|一の企業の強みの技術と同じ技術に関連する特許集合)など)と、の比(例えば、後述する相対的技術シェア比率など)から、前記新規事業分野候補の市場への参入優位性を判断する。
例えば、比の値が、1より大きい場合には、新規事業分野候補の市場に参入している企業よりも一の企業の方が技術的に有利になる可能性が高い。一方、比の値が、1以下の場合には、一の企業が技術的に不利になる可能性が高い。このようにすることで、一の企業が新規事業分野候補の市場に参入した場合に、既に参入している企業と比較することで、参入してもよいか、参入すべきでないかを、適切に判断できる指標を提供することができる。
本明細書の「新規事業提案」の「新規」とは、一の企業にとって主観的に新しいものであればよい。新規事業は、これまでに存在しない新しい事業である必要はない。既に存在して知られている事業であったり、過去に取り組んだことのある事業であったりしても、その時点で、今後、取り組んでいくことができる事業であればよい。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
<<<新規事業提案コンピュータシステム10の構成>>>
図1は、新規事業提案コンピュータシステム10の構成を示す概略図である。
新規事業提案コンピュータシステム10は、主に、通信ネットワーク100と出願情報提供サーバ110と技術情報提供サーバ120と新規事業提案端末装置200とを有する。本実施の形態では、出願情報提供サーバ110と技術情報提供サーバ120と新規事業提案端末装置200とは、いずれも、少なくとも1台あり、新規事業提案端末装置200が、通信ネットワーク100を介して出願情報提供サーバ110と技術情報提供サーバ120とに互いに通信可能に接続されている。
<<通信ネットワーク100>>
通信ネットワーク100は、インターネットのほか、社内LAN(Local Area Network)などデータやコマンドなどの各種の情報を送受信できる回線であればよく、有線でも無線でもよい。
<<出願情報提供サーバ110>>
出願情報提供サーバ110は、通信ネットワーク100を介して新規事業提案端末装置200と互いに通信可能に接続されている。出願情報提供サーバ110は、知的財産庁や、知的財産庁の関係団体や関係事業者などが所有したり管理したり制御したりできる装置である。出願情報提供サーバ110が設置される場所は、知的財産庁(例えば、特許庁など)や、知的財産庁の関係団体や関係事業者などが管理できる場所であればよい。
出願情報提供サーバ110は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)、I/F(通信インターフェース装置)や入力操作装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)などを備えたパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯型端末装置などにすることができる。出願情報提供サーバ110は、各種の演算処理及びデータ処理や、新規事業提案端末装置200との通信処理などの各種の処理を実行できる装置である。
さらに、出願情報提供サーバ110は、データベースマネジメントシステム(以下、DBMSと称する)を介してアクセス可能なデータベースを有する。データベースは、出願情報提供サーバ110がアクセス可能なHDDやSSDの所定の記憶領域に読み書き可能に形成されている。データベースには、知的財産出願に関する情報が読み出し可能に記憶されている。例えば、特許出願の願書、明細書、図面、要約書などのデータや、願書に記載されている発明者や出願人など各種の書誌的事項や、出願ごとに付与されたIPC,FI,テーマコード、Fタームなどの情報が、データベースに読み出し可能に記憶されている。さらに、特許出願だけでなく、実用新案登録出願、意匠登録出願、商標登録出願、審判情報などもデータベースに読み出し可能に記憶されている。
また、出願情報提供サーバ110がアクセス可能なHDDやSSDなどには、各種のプログラムが記憶されている。例えば、通信ネットワーク100を介して新規事業提案端末装置200と通信を行うためのプログラムや、DBMSを介してデータベースにデータを入出力するためのプログラムや、新規事業提案端末装置200から送信された情報に基づいて各種の処理を実行するためのプログラムや、その他の各種計算等を行うためのプログラム等の各種プログラムがある。
<<技術情報提供サーバ120>>
技術情報提供サーバ120は、通信ネットワーク100を介して新規事業提案端末装置200と互いに通信可能に接続されている。技術情報提供サーバ120は、出願情報提供サーバ110と同様に、知的財産出願に関する情報を提供する。技術情報提供サーバ120は、出願情報提供サーバ110が提供する知的財産出願に関する情報と同等の情報のほか、知的財産出願に関する情報を解析しやすく処理された付加情報などを提供する。技術情報提供サーバ120は、民間の企業などが所有したり管理したり制御したりできる装置である。
<<新規事業提案端末装置200>>
新規事業提案端末装置200は、作業者が管理したり所有したりして操作することができる端末装置である。作業者の操作によって、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120から各種の知的財産情報を受信することができる。例えば、新規事業提案端末装置200は、作業者の操作によって、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120から所望する特許出願に付与されたテーマコードやFタームなどの情報を受信することができる。
新規事業提案端末装置200は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、I/F(通信インターフェース装置)や入力操作装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)や表示装置(液晶ディスプレイ、タッチパネルなど)などを備えたパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯型端末装置などにすることができる。新規事業提案端末装置200は、各種の演算処理及びデータ処理や、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120との通信処理などの各種の処理を実行できる装置である。
新規事業提案端末装置200は、出願情報提供サーバ110でも技術情報提供サーバ120でも使いやすいサーバに接続すればよい。
<<<新規事業提案端末装置200の機能ブロック図>>>
図2は、新規事業提案端末装置200の機能ブロック図である。
新規事業提案端末装置200は、有力候補他企業抽出部210と、優位特徴技術範囲選択部220と、新規事業分野候補選択部230とを有する。
<<有力候補他企業抽出部210>>
有力候補他企業抽出部210は、強み技術情報収集部212と、強み技術対応特許出願情報収集部214と、非競合他企業情報収集部216と、被引用特許出願情報収集部218とを有する。
<<優位特徴技術範囲選択部220>>
優位特徴技術範囲選択部220は、有力候補他企業特許出願情報収集部222と、上位テーマコード抽出部224と、優位テーマコード抽出部226とを有する。
<<新規事業分野候補選択部230>>
新規事業分野候補選択部230は、優位テーマコード-候補テーマコード対応形成部232と、ルート数算出部234と、優位テーマコード-Fターム対応形成部236と、ルート数算出部238とを有する。
<<<新規事業分野の選択処理>>>
図3は、新規事業分野の選択処理を示すフローチャートである。
最初に、新規事業提案端末装置200のCPUは、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120などに接続して、一の企業から出願した特許出願のうち、一の企業の強み技術に関する特許出願を抽出して集合A(図4参照)を生成する(ステップS1)。例えば、集合Aは、特許出願を特定することができる出願番号などの情報からなる。一の企業は、新規事業を探索しようとしている任意の企業である。強み技術は、一の企業のコア技術や実績のある技術や自信のある技術や特徴を有する技術などである。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120などに接続して、一の企業の非競合となる他企業(非競合他企業)の特許出願の審査において、一の企業の強みの技術に関する特許出願(集合A)が先行技術文献として引用された特許出願を集合Aから抽出して集合Bを生成する(ステップS2)。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120などに接続して、集合Bから被引用回数が多い上位の特許出願を抽出して集合Cを生成し、集合Cが引用された特許出願の出願人(非競合他企業)を有力候補他企業として抽出する(ステップS3)。
ステップS3で抽出される有力候補他企業は、一般的に複数となる場合が多い。以下のステップS4~ステップS7の処理は、複数の有力候補他企業の各々について実行される。複数の有力候補他企業の各々について、ステップS4~ステップS7の処理を実行することによって、新規事業分野の候補を抽出することができる。
新規事業提案端末装置200のCPUは、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120などに接続して、ステップS3の処理で抽出した有力候補他企業のうちの一の有力候補他企業が、これまでに出願した特許出願の各々に付与されたテーマコードを収集して、出願件数の多い上位のテーマコードT(1)~T(N)を抽出する(ステップS4)。
例えば、図5(a)に示すように、横軸を有力候補他企業の出願件数とし、縦軸をテーマコードとして、出願件数の多い順にテーマコードを並べる。縦軸の下方に向かうに従って出願件数の少ないテーマコードとなる。このように出願件数で並べることによって、上位のテーマコード(例えば、上位半分以上のテーマコードT(1)~T(N))を抽出することができる。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、ステップS4で抽出したテーマコードT(1)~T(N)から、一の企業が、有力候補他企業よりも同等以上の技術力を有するテーマコードT’(1)~T’(M)を抽出する(ステップS5)。
例えば、図5(b)に示すように、横軸の左側に、テーマコードT(1)~T(N)に対して、一の企業の出願件数を追加して表示する。有力候補他企業の出願件数よりも一の企業の出願件数の方が多いテーマコードを、テーマコードT(1)~T(N)から抽出することで、一の企業が、有力候補他企業よりも同等以上の技術力を有するテーマコードT’(1)~T’(M)を抽出できる。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、「一の企業の強みの技術」と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願Xのうち、テーマコードT'(1)~T'(M)が付与された知的財産出願Yに付与されている全てのテーマコードT"(1)~T"(K)を抽出する(ステップS6)。
図6は、「一の企業の強みの技術」と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願Xと、テーマコードT'(1)~T'(M)が付与された知的財産出願Yとの関係を示す概念図である。図6に示すように、「一の企業の強みの技術」と同じ技術について他のあらゆる企業から出願された知的財産出願Xを収集する。知的財産出願Xは、例えば、出願番号や公開番号の集合などからなる。知的財産出願データベースを検索することで取得することができる。
他のあらゆる企業には、「一の企業」や、有力候補他企業なども含まれる。知的財産出願Xは、テーマコードによる検索のみならず、「一の企業の強みの技術」と同じ技術を示す出願人やIPCやFIやFタームやキーワードや、「一の企業の強みの技術」に関連する出願人やIPCやFIやFタームやキーワードを用いた検索でも収集するのが好ましい。漏れなく可能性のあるあらゆる知的財産出願Xを抽出することができる。
さらに、抽出した知的財産出願Xのうち、テーマコードT'(1)~T'(M)が付与された知的財産出願を抽出する。図6に示すように、知的財産出願XとテーマコードT'(1)とが重複する領域の知的財産出願や、知的財産出願XとテーマコードT'(2)とが重複する領域の知的財産出願や、知的財産出願XとテーマコードT'(3)とが重複する領域の知的財産出願や、知的財産出願XとテーマコードT'(M)とが重複する領域の知的財産出願を収集して、知的財産出願Yとして抽出する。
このようにして抽出した知的財産出願Yには、テーマコードT'(1)~T'(M)のみならず、他のテーマコードも付与されている。知的財産出願Yに付与されている全てのテーマコードをテーマコードT”(1)~T”(K)として抽出する。テーマコードT”(1)~T”(K)には、テーマコードT'(1)~T'(M)も含まれる。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、テーマコードT’(1)~T’(M)にテーマコードT”(1)~T”(K)を対応付け、テーマコードT”(1)~T”(K)の各々に対応するテーマコードT’(1)~T’(M)の総和(ルート数)を算出し、テーマコードT’(1)~T’(M)の数の多いテーマコードT”(i)を選択する(ステップS7)。
例えば、図7に示すように、テーマコードT’(1)、T’(2)、T’(3)、・・・、T’(M)にテーマコードT”(1)、T”(2)、T”(3)、・・・、T”(K)を対応付けたテーブルを生成する。テーマコードT”(1)~T”(K)の各々に対応するテーマコードT’(1)~T’(M)のテーブルの行方向の総和(ルート数)を算出する。総和の数の多いテーマコードT”(i)を新規事業分野の候補として選択する。
あるテーマコードT”(i)を実現するためには、複数のテーマコードT’(k)の技術を組み合わせる必要があると考えられる。言い換えれば、複数のテーマコードT’(k)の技術を有している企業のみが、テーマコードT”(i)を実現することができる。このため、一の企業が、複数のテーマコードT’(k)の技術を有していれば、テーマコードT”(i)を実現することができ、他の企業より有利となる。
一方、あるテーマコードT”(i)を実現するために、1つのテーマコードT’(k)の技術のみを要する場合には、テーマコードT’(k)の技術を有している企業であれば、テーマコードT”(i)を実現することが可能となる。このため、一の企業と他の企業との差は少なくなり、一の企業の優位性は低下する。
このように、テーマコードT”(i)の各々に対応するテーマコードT’(k)の総和が多いテーマコードT”(i)を新規事業分野の候補として選択することで、一の企業は、他の企業より有利な新規事業分野を定めることができる。
テーマコードT”(i)は、知的財産出願の各種の技術の領域や分野や範囲を示す。例えば、テーマコードT”(i)は、部材、部品、装置、構造、物性、材料、制御、方法など、様々な視点から多岐に亘って技術を分類している。特に、用途や目的に結びつくテーマコードT”(i)であれば、新規事業分野の候補として選択しやすい。
しかしながら、選択したテーマコードT”(i)の内容が、新規事業分野の候補として、明らかに適用が困難であったり、新規事業の選択として乖離したりした内容である可能性もある。この場合には、総和(ルート数)が、次に大きいテーマコードT”(i)を選択することができる。このように、次位のテーマコードT”(i)を選択することで、新規事業分野の候補として適切なテーマコードT”(i)を決定することができる。
また、次位のテーマコードT”(i)を選択するだけでは、十分に新規事業分野の候補を選びきれない場合も想定される。この場合には、テーマコードT”(i)が付与された特許出願の内容、例えば、発明の名称、産業上の利用分野、課題、要約などの記載に基づいて、新規事業分野の候補を探索することもできる。
さらに、新規事業分野の候補を選びきれない場合には、以下のようにして新規事業分野の候補を決定することができる。
総和(ルート数)が多いテーマコードT”(i)のFタームを用いて、テーマコードT’(k)にFタームF(j)を対応付けたテーブルを生成する(図8参照)。Fタームは、技術分野などをさらに細分化して分類したものであり、より詳細に絞り込むことができる。テーマコードT’(k)にFタームF(j)を対応付けて、用途や目的などを示すFタームであり、かつ、テーマコードT’(k)の総和が多いFタームを新規事業分野の候補として選択することができる。Fタームは、全てのテーマコードT”(1)~T”(K)に対応付けられた全てのFタームF(1)~F(L)を抽出したものである。
例えば、図8に示すように、テーマコードT’(1)、T’(2)、T’(3)、・・・、T’(M)に、FタームF(1)、F(2)、F(3)、、・・・、F(L)を対応付けたテーブルを生成する。テーマコードF(1)~F(L)の各々に対応するテーマコードT’(1)~T’(M)の総和(ルート数)を算出する。総和の数の多いF(i)を新規事業分野の候補として選択する。
テーマコードT”(i)よりも細分化されたFタームを用いることにより、新規事業分野の候補をより的確かつ容易に選択することができる。
なお、総和が多いテーマコードT”(i)のFタームを用いて、テーマコードT’(k)にFタームF(j)を対応付けたテーブルを生成する例を示したが、全てのテーマコードT”(1)~T”(4)の各々のFタームF(j)をテーマコードT’(k)に対応付けた複数のテーブルを生成して、総和の数の多いF(i)を探索してもよい。
図9は、前述した新規事業分野の候補の探索処理により得られた上位3位の用途を示す表である。
図9に示すように、総和が多い順に用途のテーマコードT”(i)を並べることにより、上位の用途を取得することができる。なお、図9に示した例では、テーマコードT”(i)による用途の順位を示したが、FタームF(j)による用途の順位を用いてもよい。
図9に示した例では、第1位は、総和が14のテーマコードT’(1)の「塗料用」であり、塗料業界(塗料事業分野)に対応する。第2位は、総和が9のテーマコードT’(3)の「建築、土木用」であり、建材業界(建材事業分野)に対応する。第3位は、総和が8のテーマコードT’(6)の「医療、化粧用」であり、化粧品業界(化粧品事業分野)などに対応する。
このように、上位の用途を得ることで、新規事業分野の候補を絞ることができ、市場参入の参考情報を提供することができる。さらに、後述する相対的技術シェア比率を用いた市場参入の判断処理によって、上位の用途に対応する事業の市場規模を見積もることで、参入すべき市場であるか、参入すべきでない市場であるかを判断することができる。
<<<相対的技術シェア比率を用いた参入市場の選択処理>>>
図10は、相対的技術シェア比率と、所定の事業の市場成長率との関係を示すグラフである。横軸は、相対的技術シェア比率を示し、縦軸は、市場成長率を示す。
<市場の成長率>
市場の成長率は、市場の成長の変化の度合いを示す(例えば、年平均成長率CAGR: ComPound Average Growth Rate)。市場の成長率が正であれば、成長段階の市場であることを示し、市場の成長率が負であれば、未成長の市場や停滞している市場などであることを示す。また、市場の規模が大きければ、図10のグラフに示す円の領域が大きくなり(例えば、図10の市場1など)、市場の規模が小さければ、図10のグラフに示す円の領域が小さくなる(例えば、図10の市場3など)。
市場の成長率は、経済研究所などの様々な機関から発行されている各種のデータベースやレポートなどから取得することができる。市場の規模は、売上げなどのマーケット情報によって定めることができる。マーケット情報には、マーケットシェアの情報も含まれている。市場規模に対する各企業の売上高の割合などをマーケットシェアとして算定される。マーケットシェアの情報によって、市場における企業のランキングを得ることができる。市場の成長率や、マーケットシェアの情報や、企業のランキングの情報などは、技術情報提供サーバ120や新規事業提案端末装置200などに記憶させればよい。
<相対的技術シェア比率>
相対的技術シェア比率は、P(一の企業|一の企業の強みの技術Xに関連する特許集合)と、P(他の企業|一の企業の強みの技術と同じ技術に関連する特許集合)との比である。P(一の企業|一の企業の強みの技術Xに関連する特許集合)は、「一の企業の強みの技術X」と同じ技術について一の企業を含むあらゆる企業から出願された知的財産出願のうち、一の企業が出願した知的財産出願の割合である。P(他の企業|一の企業の強みの技術と同じ技術に関連する特許集合)は、「一の企業の強みの技術X」と同じ技術について一の企業を含むあらゆる企業から出願された知的財産出願のうち、他の企業が出願した知的財産出願の割合である。
ここで、他の企業は、既に市場に参入している企業にすることができる。例えば、マーケットシェアの上位の企業などにすることができる。
相対的技術シェア比率が1よりも大きければ、一の企業の強みの技術Xについて、一の企業が、他の企業よりも出願した件数が多く、技術的に有利になりやすいことを示す。相対的技術シェア比率が1よりも小さければ、一の企業の強みの技術Xについて、一の企業は、他の企業よりも出願した件数が少なく、技術的に不利になりやすいことを示す。相対的技術シェア比率によって、一の企業が、ある市場に参入した場合に、その市場に既に参入している他の企業よりも、技術的に優位になる可能性があるか、技術的に劣位になる可能性があるかを判断することができる。
<市場の状況を考慮した新規事業分野選択処理>
図11は、市場の状況を考慮した新規事業分野選択処理を示すフローチャートである。
最初に、新規事業提案端末装置200のCPUは、新規事業分野の候補から一の事業分野(一の市場)を選択する(ステップS11)。新規事業分野の候補は、前述した図3の新規事業分野選択処理によって得られる結果を用いることができる。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、新規事業分野の候補の全てを判断したか否かを判断する(ステップS12)。
新規事業提案端末装置200のCPUは、新規事業分野の候補の全てを判断したと判断したときには(YES)、本サブルーチンを直ちに終了する。
新規事業提案端末装置200のCPUは、新規事業分野の候補の全てを判断していないと判断したときには(NO)、一の市場は、成長段階であるか否かを判断する(ステップS13)。成長段階の判断は、前述した市場の成長率を取得して、技術情報提供サーバ120や新規事業提案端末装置200などに予め記憶させておけばよい。
新規事業提案端末装置200のCPUは、一の市場が成長段階でないと判断したときには(NO)、ステップS11に処理を戻す。
新規事業提案端末装置200のCPUは、一の市場が成長段階であると判断したときには(YES)、選択した一の市場のランキング1位の企業をマーケットシェアの情報から決定する(ステップS14)。市場における企業のランキングは、マーケットシェアの情報から取得して、技術情報提供サーバ120や新規事業提案端末装置200などに予め記憶させておけばよい。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、ランキング1位の企業と一の企業との相対的技術シェア比率を算出する(ステップS15)。具体的には、P(一の企業|一の企業の強みの技術Xに関連する特許集合)と、P(ランキング1位の企業|一の企業の強みの技術と同じ技術に関連する特許集合)とを算出することで、相対的技術シェア比率を算出することができる。
次に、新規事業提案端末装置200のCPUは、相対的技術シェア比率が1より大きいか否かを判断する(ステップS16)。
新規事業提案端末装置200のCPUは、相対的技術シェア比率が1より大きいと判断したときには(YES)、選択した一の市場を新規事業分野として記憶する(ステップS17)。
新規事業提案端末装置200のCPUは、相対的技術シェア比率が1以下であると判断したときには(NO)、ステップS11に処理を戻す。
相対的技術シェア比率が1より大きい一の市場が複数ある場合には、相対的技術シェア比率が大きい市場を選択することができる。また、市場の成長率の大きい市場を選択してもよい。また、市場の規模がより大きい市場を選択してもよい。
また、前述したステップS14~S16の処理では、ランキングが1位の企業のみを選択して、相対的技術シェア比率を算出して判断したが、ランキングが2位以下の上位の企業を選択して判断してもよい。上位の企業のシェアが拮抗しているような市場や、一の企業の独占状態に近い市場などを考慮して判断することができる。
<<<アプリケーションソフトによる実行>>>
前述した処理は、出願情報提供サーバ110や技術情報提供サーバ120などの外部のデータベースに接続して、出願情報を収集する処理や、解析や集計などの処理を含む専用のアプリケーションソフトによって、効率よくかつ迅速に新規事業分野の候補を提案することができる。
なお、専用のアプリケーションソフトを用いずとも、RPA(Robotic Process Automation)などを活用することで、既存のアプリケーションソフトウエアを組み合わせても実行することができる。例えば、ブラウザソフトなどで外部のデータベースから出願情報を収集し、表計算ソフトウエアや統計処理ソフトウエアなどの各種の処理ソフトウエアなどで、解析や集計をしたりすることができる。RPAによって、複数のアプリケーションソフトウエアを連続的に連動的に実行し、全体的に自動的に処理を実行することができる。
<<<<本実施の形態の範囲>>>>
上述したように、本発明は、本実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきでない。このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含む。
10 新規事業提案コンピュータシステム
100 通信ネットワーク
110 出願情報提供サーバ
120 技術情報提供サーバ
130 新規事業提案端末装置

Claims (13)

  1. 新規事業提案装置の処理装置で実行される新規事業提案コンピュータシステムであって、
    一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する有力候補他企業抽出と、
    前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する優位特徴技術範囲選択と、
    前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関して前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出し、前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、前記優位特徴技術範囲の数に基づいて選択した候補技術範囲の内容に応じて、新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定と、を備える新規事業提案コンピュータシステム。
  2. 前記知的財産出願は、知的財産庁への知的財産権の出願手続であり、
    前記有力候補他企業抽出は、前記非競合他企業の知的財産出願に対して、前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願が、前記非競合他企業の知的財産出願の先行技術文献として引用されたことに基づいて前記有力候補他企業を抽出する、請求項1に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  3. 前記有力候補他企業抽出は、
    前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願を先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願をした前記非競合他企業を前記有力候補他企業として抽出する、請求項2に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  4. 前記有力候補他企業抽出は、
    前記一の企業の強みの技術に関する知的財産出願のうち、前記非競合他企業の知的財産出願の審査で又は一の企業の強みの技術に関する知的財産出願の内容において先行技術文献として引用された回数が多い知的財産出願を被関連出願として抽出し、前記被関連出願が先行技術文献として引用された知的財産出願をした前記非競合他企業を前記有力候補他企業として抽出する、請求項2に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  5. 前記優位特徴技術範囲選択は、
    前記技術範囲毎に、前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数を集計し、
    出願件数の多い前記技術範囲を前記特徴技術範囲として選択する、請求項1に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  6. 前記優位特徴技術範囲選択は、
    前記特徴技術範囲について、前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数と、前記一の企業の知的財産出願の出願件数と、を比較し、
    前記有力候補他企業の知的財産出願の出願件数よりも前記一の企業の知的財産出願の出願件数が多い前記特徴技術範囲を前記優位特徴技術範囲として選択する、請求項5に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  7. 前記新規事業分野候補決定は、
    前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、
    前記優位特徴技術範囲の数が多い前記候補技術範囲を選択し、選択された候補技術範囲に対応する技術領域を前記新規事業分野候補として決定する請求項1に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  8. 前記新規事業分野候補決定は、
    前記有力候補他企業の知的財産出願に亘って、前記優位特徴技術範囲を細分化して技術を分類した優位特徴技術細分化分類に前記優位特徴技術範囲を対応付け、対応付けの結果から選択した前記優位特徴技術細分化分類に基づいて前記新規事業分野候補を決定する、
    請求項1に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  9. 前記新規事業分野候補決定は、
    前記優位特徴技術細分化分類に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、
    前記優位特徴技術範囲の数が多い前記優位特徴技術細分化分類の内容に応じて前記新規事業分野候補を決定する請求項8に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  10. 前記強み技術知的財産出願のうちの前記一の企業が出願した知的財産出願が占める第1の割合と、前記強み技術知的財産出願のうちの前記新規事業分野候補の市場に参入している企業が占める第2の割合と、の比から、前記新規事業分野候補の市場への参入優位性を判断する請求項1に記載の新規事業提案コンピュータシステム。
  11. 新規事業提案装置の処理装置を、
    一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する有力候補他企業抽出部、
    前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する優位特徴技術範囲選択部、
    前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関する前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出し、前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、前記優位特徴技術範囲の数に基づいて選択した候補技術範囲の内容に応じて、新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定部、として動作させるための新規事業提案コンピュータプログラム。
  12. 新規事業提案装置の処理装置に実行させる新規事業提案方法であって、
    一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する有力候補他企業抽出処理と、
    前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する優位特徴技術範囲選択処理と、
    前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関する前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出し、前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、前記優位特徴技術範囲の数に基づいて選択した候補技術範囲の内容に応じて、新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定処理と、を備える新規事業提案方法。
  13. 一の企業の強みの技術について前記一の企業が出願した知的財産出願が、前記一の企業と競合しない非競合他企業が出願した知的財産出願の先行技術文献として関連付けられたことに基づいて、前記非競合他企業から有力候補他企業を抽出する有力候補他企業抽出と、
    前記有力候補他企業の知的財産出願の技術範囲から、前記有力候補他企業が有する技術の特徴を示す複数の特徴技術範囲を抽出し、前記特徴技術範囲のうち前記有力候補他企業よりも前記一の企業が優位となる特徴技術範囲を優位特徴技術範囲として選択する優位特徴技術範囲選択と、
    前記一の企業の強みの技術と同じ技術に関する前記一の企業を含む複数の企業から出願された知的財産出願のうちの前記優位特徴技術範囲を含む強み技術知的財産出願の技術範囲を候補技術範囲として抽出し、前記候補技術範囲に対応付けられた前記優位特徴技術範囲の数を集計し、前記優位特徴技術範囲の数に基づいて選択した候補技術範囲の内容に応じて、新規事業分野候補を決定する新規事業分野候補決定と、を備える新規事業提案装置。
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