JP2004302679A - 情報処理装置、cpuの周波数制御方法およびプログラム - Google Patents
情報処理装置、cpuの周波数制御方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】BIOS−ROM12に格納されたBIOSに、FDD15から供給されたCPU11の周波数と電圧値を定義したテーブル(TBL)をフラッシュメモリ13に更新する処理機能と、フラッシュメモリ13に格納されたテーブル(TBL)に基づく周波数および電圧値をCPU11に設定しCPU11の周波数を制御する処理機能とを具備することにより、外部記憶装置から供給するCPUの周波数と電圧値を定義したテーブルを変更するだけで、動作周波数を異にするすべてのCPUを対象に所望の周波数設定を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CPUを実装した各種の電子機器を含む情報処理装置、CPUの周波数制御方法、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータシステムに於けるCPUの周波数切り替えはBIOS(基本入出力システム)の制御により行われる。
【0003】
CPUの周波数を2段階に制御するコンピュータシステムでは、BIOSが周波数を制御する際に、切り替え可能な周波数の値を、CPUの内部レジスタから取得したデータをもとに計算により求めることができ、また電圧値についてもCPUから判断することができた。この周波数切り替えを従来では外部回路を用いて行っていた。また、この周波数切り替えを外部回路に代わりBIOSを入れ替えて若しくは書き換えて対処することでハードウェアの簡素化を図った技術も存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、CPUの切り替え可能な周波数が3段階以上の多段階になると、切り替え可能な周波数の値と電圧値のすべてをCPUの内部レジスタから取得することはできない。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−289031号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来では、周波数を多段階に切り替えることのできるCPUを実装するシステムに於いては、CPUから周波数の値と電圧値を自動的に求めることができないことから、CPUの種類の数だけBIOSが必要になり、切り替え可能な周波数の選択肢を変更したい場合はBIOSの書換えが必要になるなどの問題があった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOS(基本入出力システム)を用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、しかも外部回路を不要にして簡単かつ容易にCPUの周波数を多段階に切り替え制御できる情報処理装置、CPUの周波数制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周波数を多段階に切り替えることのできるCPUを実装するシステムに於いて、BIOSに、所定記憶領域に置かれたテーブルを用いて、CPUに周波数および電圧値を設定する処理手段、および外部より読み込んだテーブルのデータファイルを前記所定記憶領域に書き込むことで前記テーブルの内容を更新する処理手段を設けた構成として、例えばフロッピィディスクドライブ等の外部記憶装置から提供したデータファイルにより、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、実装CPUに適合した周波数および電圧値を設定できるようにしたことを特徴とする。これにより、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、しかも外部回路を不要にして簡単かつ容易にCPUの周波数を多段階に切り替え制御できる。
【0009】
即ち、本発明は、実装するCPUの動作用周波数を外部より設定可能にした情報処理装置であって、前記CPUに設定する動作周波数を含んだ所定の情報が記憶される不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに記憶される所定の情報を外部記憶装置から読み出す読出手段と、前記読出手段で読み出された所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する判定手段と、前記読出手段で読み出された前記所定の情報が前記判定手段で前記CPUに適合した情報であると判定された際に、当該所定の情報を前記不揮発性メモリに書き込む書込み手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
実施形態に従えば、本発明は、実装するCPUの動作用周波数を外部より設定可能にした情報処理装置であって、前記CPUに設定する周波数および電圧値を含んだ所定の情報をもつテーブルの保存領域を割り当てた不揮発性メモリと、前記テーブルのデータファイルを外部より読み込む読込手段と、前記読込手段で読み込んだテーブルのデータファイルに含まれる特定の情報から当該データファイルが前記CPUに適合したファイルであるか否かを判定するチェック手段と、前記読込手段で読み込んだテーブルのデータファイルが前記チェック手段で前記CPUに適合したファイルであると判定された際に、当該テーブルのデータファイルを前記不揮発性メモリの前記テーブル保存領域に書き込み、前記不揮発性メモリに保存されるテーブルの内容を更新するテーブル更新手段とを具備し、前記各手段をBIOSにより実現することで、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、実装CPUに設定する周波数および電圧値を外部から供給されるテーブルのデータファイルにより容易にアップデートできるようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記情報処理装置に於いて、システム電源の投入に伴い前記不揮発性メモリの前記テーブル保存領域に保存されたテーブルの内容が前記CPUに適合するか否かを判定するテーブルチェック手段と、前記テーブルチェック手段で前記テーブル保存領域に保存されたテーブルの内容が前記CPUに適合すると判定された際に、前記テーブル保存領域に保存されたテーブルの内容に従う周波数および電圧値を前記CPUに設定する設定手段と、前記設定手段の設定内容に従い前記CPUの周波数を制御しシステムを起動する起動手段とをさらに具備し、前記外部から読み込んだテーブルのデータファイルの内容に従いシステムを起動できる構成として、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、実装CPUに設定する周波数および電圧値を外部から供給されるテーブルのデータファイルによりアップデートできるようにしたことを特徴とする。
【0012】
更に、前記情報処理装置に於いて、前記テーブル更新手段により前記テーブル保存領域に保存されるテーブルの内容が更新された際に、システムを再起動するシステム制御手段をさらに具備することで、テーブルの内容更新に伴う再起動操作を不要にし簡素化できるとともに、更新されたテーブルの内容を反映したシステムの再起動処理機能を実現できる。
【0013】
また、本発明は、CPUの周波数制御方法に於いて、システム起動時の処理に、前記CPUに適合する周波数を含んだ所定の情報が予め定められた不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断し、前記CPUに適合する周波数を含んだ所定の情報が前記不揮発性メモリ領域に存在するとき、前記CPUに前記所定の情報に基づく周波数を設定するCPUへの周波数設定ステップを含み、システム起動後の処理に、前記不揮発性メモリ領域に書き込む所定の情報が外部より読み込まれた際、当該所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判断し、CPUに適合した情報であると判断した際に、前記外部より読み込まれた所定の情報を前記不揮発性メモリ領域に書き込む書込ステップを含むことを特徴とする。
【0014】
実施形態に従えば、本発明は、BIOSによるCPUの周波数制御方法に於いて、システム起動時の処理に、前記CPUに適合する周波数および電圧値を含んだテーブルが所定の不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断し、前記CPUに適合する周波数および電圧値を含んだテーブルが前記不揮発性メモリ領域に存在するとき、当該テーブルを用いて前記CPUに周波数および電圧値を設定するCPUへの周波数設定ステップを含み、システム起動後の処理に、前記不揮発性メモリ領域に保存するテーブルのデータファイルが外部より読み込まれた際、当該データファイルが前記CPUに適合するテーブルのデータファイルであるか否かを判断し、CPUに適合するテーブルのデータファイルであることが確認された際に、当該データファイルを前記不揮発性メモリ領域に書き込んで前記不揮発性メモリ領域のテーブル内容を更新するステップを含むことを特徴とする。このようなCPUの周波数制御方法を用いることにより、周波数を多段階に切り替えることのできるCPUを実装するシステムに於いて、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、CPU周波数のアップデートをに行うことができる。
【0015】
また、本発明は、CPUの周波数制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、システム起動時の処理に於いて、前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が所定の不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断する機能と、前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が前記所定の不揮発性メモリ領域に存在する際に、当該所定の情報に基づく周波数を前記CPUに設定する機能とをコンピュータに実現させ、システム起動後の処理に於いて、前記CPUに設定する周波数含んだ所定の情報が外部より読み込まれた際に、当該情報に含まれる特定情報から当該所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する機能と、前記外部より読み込まれた所定の情報が前記CPUに適合した情報であると判定された際に、当該所定の情報を前記不揮発性メモリの所定の保存領域に書き込む機能とをコンピュータに実現させるプログラム構成としたことを特徴とする。
【0016】
実施形態に従えば、本発明は、CPUの周波数制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、システム起動時の処理に於いて、前記CPUに適合する周波数および電圧値を含んだテーブルが所定の不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断する機能と、前記CPUに適合する周波数および電圧値を含んだテーブルが所定の不揮発性メモリ領域に存在する際に、当該テーブルを用いて前記CPUに周波数および電圧値を設定する機能とをコンピュータに実現させ、システム起動後の処理に於いて、前記CPUに設定する周波数および電圧値を含んだ所定の情報をもつテーブルのデータファイルが外部より読み込まれた際に、当該テーブルのデータファイルに含まれる特定の情報から当該データファイルが前記CPUに適合したファイルであるか否かを判定する機能と、前記テーブルのデータファイルが前記CPUに適合したファイルであると判定された際に、当該テーブルのデータファイルを前記不揮発性メモリの所定のテーブル保存領域に書き込み、前記テーブル保存領域に保存されるテーブルの内容を更新する機能とをコンピュータに実現させるプログラム構成としたことを特徴とする。このようなプログラム機能をBIOSにもたせることで、CPUの周波数制御方法を用いることにより、周波数を多段階に切り替えることのできるCPUを実装するシステムに於いて、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、CPU周波数のアップデートを行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
本発明の実施形態に於ける情報処理装置は、図1に示すように、CPU11、BIOS−ROM12、フラッシュメモリ13、RAM14、フロッピィディスクドライブ(FDD)15等を有して構成される。
【0019】
CPU11は、装置内のマザーボードに実装され、上記BIOS−ROM12に格納されたBIOSのプログラム処理、およびRAM14に格納された、OS(オペレーティングシステム)、各種アプリケーションプログラム等に従う処理を実行する。この実施形態では、図3乃至図5に示すようなBIOS内のプログラム処理を実行する。この処理については後述する。
【0020】
BIOS−ROM12、およびフラッシュメモリ13は、それぞれ不揮発性のメモリにより構成されるもので、ここでは本発明を分かり易く説明するために別々のハードウェア構成のように示しているが、実際の構成では同一の不揮発性メモリにより実現される構成であってよい。BIOS−ROM12にはBIOS(基本入出力システム)が格納される。ここでは、図3乃至図5に示すような処理手順によるCPUの周波数制御処理ルーチンを含んだBIOSが格納される。
【0021】
フラッシュメモリ13は、実装CPU11の周波数設定を行う際に用いられるテーブル(TBL)の保存領域となるもので、上記RAM14に置かれたテーブル(TBL)のデータファイルが実装CPU11に適合したファイルであるか否かを判定するチェックに於いて、実装CPU11に適合したファイルであると判定されたとき、そのデータファイルが書き込まれ、当該メモリ上で保存対象にあるテーブル(TBL)が更新される。
【0022】
RAM14は、CPU11が実行する、OS、および各種アプリケーションプログラム等の各種プログラムの格納領域として用いられるとともに、CPU11の処理に供される作業領域として用いられる。ここではユーティリティプログラムの制御でフロッピィディスクドライブ(FDD)15から読み込まれたCPUの周波数設定に用いられるテーブル(TBL)のデータファイルが記憶される。このテーブル(TBL)の構成については図2を参照して後述する。
【0023】
フロッピィディスクドライブ(FDD)15は外部記憶装置として各種データの入出力に供されるもので、ここではフロッピィディスクに記録したテーブル(TBL)のデータファイルが、テーブルをアップデートする際にユーティリティプログラムの制御でリードアクセスされ、RAM14上に書き込まれる。
【0024】
図2は上記フラッシュメモリ13に保存される、CPUの周波数設定に用いられるテーブル(TBL)の構成例を示したもので、上記RAM14上に読み込まれるテーブル(TBL)のデータファイルについても同様のデータ構造である。この図2に示すデータ構造は、データファイルのヘッダー情報(1バイト、例=“G”)、サイズ情報(1バイト)、チェックサム(1バイト)、CPUのID情報(2バイト)、最高周波数を示す情報(1バイト)、最高電圧値を示す情報(1バイト)等のチェック用の情報と、CPUがサポートしている周波数および電圧値のサポートステート数を示す情報(1バイト)と、当該各サポートステート数に従う各ステート毎の周波数および電圧値と消費電力(パワー)値示すCPU設定情報(各5バイト)とが記述される。CPUのID情報(CPU ID)と、最高周波数と、最高電圧値とは実装CPU11の内部レジスタから取得可能である。
【0025】
図3乃至図5はそれぞれ上記BIOS−ROM12に格納されたBIOSにより実行される上記CPUの周波数制御処理ルーチンを示すフローチャートである。このうち、図3はシステム電源オンに伴うシステム起動時の処理に含まれるCPUの処理手順、図4は図3のステップS18の処理手順、図5はシステム起動後の処理に含まれる処理手順を示している。尚、図5に示すステップS21の処理についてはユーティリティプログラムの処理により実行される。
【0026】
ここで上記各図を参照して本発明の実施形態に於ける動作を説明する。
【0027】
システム電源が投入されると、CPU11はBIOS−ROM12に格納されたBIOSのプログラムを実行する。この処理に於いて、CPU11は、フラッシュメモリ13に格納されたテーブル(TBL)からヘッダー情報とチェックサムを読み込み(図3ステップS11)、そのヘッダー情報(“G”)とチェックサムを用いてフラッシュメモリ13に正規のテーブルが保存されているか否かをチェックする(図3ステップS12)。
【0028】
ここで、少なくともヘッダー情報若しくはチェックサムの一致がとれず、正規のテーブルが保存されている確認がとれない際は(図3ステップS13 No)、CPU11に予め設定されているブート周波数でシステムを起動する(図3ステップS19)。
【0029】
また、ヘッダー情報およびチェックサムの一致により正規のテーブルが保存されている確認がとれたならば(図3ステップS13 Yes)、次にフラッシュメモリ13から、CPU ID、最高周波数(f max)、最高電圧値(V max)を読み込み(図3ステップS14)、CPU11の内部レジスタより読んだCPU ID、最高周波数、最高電圧値と比較する(図3ステップS15,S16)。
【0030】
ここで、CPU ID、最高周波数、最高電圧値の少なくともいずれかが一致しなかった場合は(図3ステップS17 No)、CPU11に予め設定されているブート周波数でシステムを起動する(図3ステップS19)。
【0031】
また、CPU ID、最高周波数、最高電圧値のすべてが一致し、フラッシュメモリ13に正規のテーブル(TBL)が存在されていることを確認した際は(図3ステップS17 Yes)、当該テーブル(TBL)に記憶されている周波数情報をもとに、CPU11の周波数を設定してシステムを起動する(図3ステップS19)。
【0032】
この際は、例えばセットアップ画面等で設定されたセットアップ情報から、使用するCPU周波数のステート番号情報を取得し(図4ステップS181)、そのステート番号に対応した周波数、および電圧値をフラッシュメモリ13から取得して(図4ステップS182)、CPU11に設定(CPU11の内部レジスタに書き込んで当該内部レジスタの内容を更新)した後(図4ステップS183)、その設定周波数でCPU11を動作させシステムを起動する(図4ステップS184)。
【0033】
その後、OS上でユーティリティが実行され、フロッピィディスクドライブ(FDD)15から、テーブル(TBL)のデータファイルが読み込まれると(図5ステップS21)、BIOSはユーティリティからの通知を受けて、上記フロッピィディスクドライブ(FDD)15から読み込んだテーブル(TBL)のデータファイルをRAM14に格納する。この際は、CPU11のBIOS処理に於いて、RAM14に格納されたテーブル(TBL)のデータファイルがもつヘッダー情報とチェックサムを確認する(図5ステップS22)。この際の処理は上記したシステム起動の際の確認処理と同様に、そのヘッダー情報とチェックサムを用いてRAM14のデータファイルが正規のテーブル(TBL)のデータファイルであるか否かをチェックすることにより行われる。
【0034】
ここで、少なくともヘッダー情報若しくはチェックサムの一致がとれず、正規のテーブルのデータファイルでないと判定した際は(図5ステップS22 No)、上記フロッピィディスクドライブ(FDD)15から読み込んだRAM14上のデータファイルを破棄する(図5ステップS25)。
【0035】
また、ヘッダー情報およびチェックサムの一致によりRAM14上のデータファイルが正規のテーブル(TBL)のデータファイルであると判定した際は(図5ステップS22 Yes)、次にRAM14上の上記データファイルに記述された、CPU ID、最高周波数、最高電圧値が実装CPU11に適合したものであるか否かをチェックする(図5ステップS23)。この際の処理は上記したシステム起動の際の確認処理と同様に、RAM14から読み込んだ、CPU ID、最高周波数、最高電圧値と、CPU11の内部レジスタより読んだCPU ID、最高周波数、最高電圧値とを比較することによって行われる。
【0036】
ここで、CPU ID、最高周波数、最高電圧値の少なくともいずれかが一致しない際は(図5ステップS23 No)、上記フロッピィディスクドライブ(FDD)15から読み込んだRAM14上のデータファイルを破棄する(図5ステップS25)。
【0037】
また、CPU ID、最高周波数、最高電圧値のすべてが一致した際は、上記RAM14上のテーブル(TBL)のデータファイルをフラッシュメモリ13に書き込み、フラッシュメモリ13上のテーブル(TBL)のデータファイルを更新(アップデート)する(図5ステップS24)。これにより、以後、システム電源が投入されると、上述した図3に示すBIOS処理により、上記アップデートされたテーブル(TBL)に従う設定周波数でCPU11が動作しシステムを起動する
また、上記したアップデート処理に於いて、テーブル(TBL)のデータファイルをアップデートした後、BIOS上で再起動のトリガをかけることにより、ユーザの再立上げ操作を介在することなく、上記した図3に示す処理が実行され、フラッシュメモリ13上の更新されたテーブル(TBL)に基づく設定周波数でCPU11が動作してシステムを起動する。
【0038】
このように、外部記憶装置から供給されたCPUの周波数と電圧値を定義したテーブルを不揮発性メモリに更新するBIOSの処理機能と、不揮発性メモリに格納されたテーブルのデータファイルをCPUに設定しCPUの周波数を制御するBIOSの処理機能とを具備することにより、外部記憶装置から供給するCPUの周波数と電圧値を定義したテーブルを変更するだけで、動作周波数を異にするすべてのCPUを対象に所望の周波数設定を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、動作周波数を異にする複数種のCPUに対して、それぞれの種類に応じたBIOSを用意することなく、またBIOSの書き換え、変更等を伴わずに、しかも外部回路を不要にして簡単かつ容易にCPUの周波数を多段階に切り替え制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於ける情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態に於けるテーブルの構造を示す図。
【図3】上記実施形態の処理手順を示すフローチャート。
【図4】上記実施形態の処理手順を示すフローチャート。
【図5】上記実施形態の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU、12…BIOS、13…フラッシュメモリ、14…RAM、15…フロッピィディスクドライブ(FDD)、TBL…テーブル。
Claims (16)
- CPUと、
前記CPUに設定する動作周波数を含んだ所定の情報が記憶される不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに記憶される所定の情報を外部記憶装置から読み出す読出手段と、
前記読出手段で読み出された所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する判定手段と、
前記読出手段で読み出された前記所定の情報が前記判定手段で前記CPUに適合した情報であると判定された際に、当該所定の情報を前記不揮発性メモリに書き込む書込み手段と
を具備したことを特徴とする情報処理装置。 - システム電源の投入に伴い前記不揮発性メモリに記憶されている前記所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で前記所定の情報が前記CPUに適合した情報であると判定された際に、前記所定の情報に基づく周波数を前記CPUに設定する設定手段と、
前記設定手段の設定内容に従い前記CPUの周波数を制御しシステムを起動する起動手段と
をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。 - 前記書込み手段により、前記不揮発性メモリに所定の情報が書込まれた際に、システムを再起動するシステム制御手段をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
- 前記所定の情報に含まれる情報は、前記データファイルのヘッダ情報、サイズ情報、チェック情報、CPUのID情報、最高周波数を示す情報、最高電圧値を示す情報のすべて若しくは一部である請求項1記載の情報処理装置。
- 前記所定の情報には、前記CPUがサポートしている周波数および電圧値のステート数を示す情報と、当該ステート数に従う各ステート毎の周波数および電圧値をもつCPU設定情報とが含まれる請求項1記載の情報処理装置。
- 前記設定手段は、前記不揮発性メモリに保存された所定の情報に含まれる、前記CPUがサポートしている、周波数並びに電圧値をそれぞれ異にする複数のステートから、一つのステートを選択する手段と、前記所定の情報から、前記選択されたステートに従う周波数および電圧値を取得する手段とを有して、前記取得した周波数および電圧値を前記CPUの内部レジスタに設定する請求項2記載の情報処理装置。
- CPUの周波数制御方法に於いて、
システム起動時の処理に、前記CPUに適合する周波数を含んだ所定の情報が予め定められた不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断し、前記CPUに適合する周波数を含んだ所定の情報が前記不揮発性メモリ領域に存在するとき、前記CPUに前記所定の情報に基づく周波数を設定するCPUへの周波数設定ステップを含み、
システム起動後の処理に、前記不揮発性メモリ領域に書き込む所定の情報が外部より読み込まれた際、当該所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判断し、CPUに適合した情報であると判断した際に、前記外部より読み込まれた所定の情報を前記不揮発性メモリ領域に書き込む書込ステップを含むことを特徴とするCPUの周波数制御方法。 - 前記書込ステップには、前記不揮発性メモリ領域の所定の情報をアップデートした後、システムを再起動するステップを含む請求項7記載のCPUの周波数制御方法。
- 前記CPUへの周波数設定ステップには、前記不揮発性メモリ領域に保存された所定の情報に含まれる複数ステートの周波数および電圧値から、1ステートの周波数および電圧値を選択するステップを含む請求項7記載のCPUの周波数制御方法。
- 前記CPUへの周波数設定ステップには、前記不揮発性メモリ領域に保存された所定の情報に含まれる、CPUのID情報、最高周波数を示す情報、最高電圧値を示す情報のすべて若しくは一部を用いて前記CPUに適合する情報であるか否かを判断するステップが含まれる請求項7記載のCPUの周波数制御方法。
- 前記不揮発性メモリ領域の情報を更新するステップは、前記不揮発性メモリ領域に保存された所定の情報に含まれる、ヘッダ情報、サイズ情報、チェック情報、CPUのID情報、最高周波数を示す情報、最高電圧値を示す情報のすべて若しくは一部を用いて前記CPUに適合した情報であるか否かを判断する請求項7記載のCPUの周波数制御方法。
- CPUの周波数制御機能を実現するコンピュータにより読み取り可能な記録媒体であって、
前記CPUに設定する周波数を含んだ所定の情報が外部より読み込まれた際に、当該所定の情報に含まれる特定情報から当該所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する機能と、
前記外部より読み込まれた所定の情報が前記CPUに適合した情報であると判定された際に、当該所定の情報を不揮発性メモリの所定の保存領域に書き込む機能と、
前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が前記不揮発性メモリの所定の保存領域に存在するか否かを判断する機能と、
前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が前記不揮発性メモリ領域の所定の保存領域に存在する際に、当該所定の情報に基づく周波数を前記CPUに設定する機能と
を実現させるためのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体。 - 前記不揮発性メモリの所定の保存領域に所定の情報を書き込む機能には、前記所定の保存領域に前記所定の情報を書き込んだ後、システムを再起動させる機能を含む請求項12記載の記録媒体。
- CPUの周波数制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
システム起動時の処理に於いて、
前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が所定の不揮発性メモリ領域に存在するか否かを判断する機能と、
前記CPUに適合した周波数を含んだ所定の情報が前記所定の不揮発性メモリ領域に存在する際に、当該所定の情報に基づく周波数を前記CPUに設定する機能とをコンピュータに実現させ、
システム起動後の処理に於いて、
前記CPUに設定する周波数含んだ所定の情報が外部より読み込まれた際に、当該情報に含まれる特定情報から当該所定の情報が前記CPUに適合した情報であるか否かを判定する機能と、
前記外部より読み込まれた所定の情報が前記CPUに適合した情報であると判定された際に、当該所定の情報を前記不揮発性メモリの所定の保存領域に書き込む機能とをコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 前記所定の保存領域に前記所定の情報を書き込む機能には、前記所定の保存領域に前記所定の情報を書き込んだ後、システムを再起動させる機能を含む請求項14記載のプログラム。
- 前記所定の情報に基づく周波数を前記CPUに設定する機能には、
前記所定の保存領域に保存された所定の情報に含まれる、前記CPUがサポートしている、周波数並びに電圧値をそれぞれ異にする複数のステートから、一つのステートを選択する機能と、
前記所定の保存領域に保存された所定の情報から、前記選択されたステートに従う周波数および電圧値を取得する機能と、
前記取得した周波数および電圧値を前記CPUの内部レジスタに設定する機能とが含まれる請求項14記載のプログラム。
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