JP2004302597A - 医療支援装置及び医療支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】操作に慣れていない者でも間違うことなく入力を行うことができる医療支援装置を提供する。
【解決手段】入力コード毎に医療内容を示す区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースとを記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得ステップS10と、診療コードデータベースを参照して、取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択ステップS12と、入力形式データベースを参照して、選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択ステップS14と、選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップS16とを含む処理を実行させる医療支援プログラムによって上記課題を解決できる。
【選択図】 図2
【解決手段】入力コード毎に医療内容を示す区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースとを記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得ステップS10と、診療コードデータベースを参照して、取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択ステップS12と、入力形式データベースを参照して、選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択ステップS14と、選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップS16とを含む処理を実行させる医療支援プログラムによって上記課題を解決できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機関関係者から診療内容の入力を受けて診療報酬計算等の事務処理を行う医療支援装置及び医療支援プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療機関において行われた診療内容を登録することによって、その診療内容に基づいて患者への請求金額や診療報酬の算出等を行う医療支援装置が広く用いられるようになってきている。
【0003】
例えば、患者に対して理学療法が施された場合、医療支援装置の操作者はキーボードを用いて「リガク△クスリ1△クスリ2(改行キー)」といったデータを入力する。ここで、“リガク”は理学療法に対応する入力コードである。同様に、“クスリ1”は所定の処方薬1に対応する入力コードであり、“クスリ2”も所定の処方薬2に対応する入力コードである。また、“△”はスペース等の区切り記号であり、それぞれの入力コードを区切るために入力される記号である。医療支援装置は、操作者からのデータの入力を受けて、処方薬1及び処方薬2を用いた理学療法に対する患者への請求額を自動算出し、毎月蓄積された診療内容に基づいて診療報酬のレセプトを自動的に作成する(例えば、特開平9−265502号公報)。
【0004】
このように、診療内容を短い入力コードに置き換えて簡略化することによって、キーボードのキーの押下げ回数を減らすことができる。特に、入力コードと診療内容との対応を暗記したベテランの操作者に対しては、診療内容の入力スピードを飛躍的に向上することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−265502号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような入力コードを用いた診療内容の入力操作においては、診療内容によって入力コードはもちろん、付随させて入力するデータの個数や順番等の入力形式が異なる。そのため、操作者が入力を誤る可能性が高く、その結果請求額やレセプトの作成にも誤りが生ずることが多かった。
【0007】
特に、操作経験が少ない操作者においては、診療内容と入力コードの対応を確認する必要があるうえに、さらに一緒に入力するデータの入力順序等の入力形式までも確認する必要があるため、極端に入力スピードが低下し、かつ、入力ミスを生ずる可能性が高くなっていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記問題の少なくとも1つを解決できる医療支援装置及び医療支援プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得手段と、前記コード取得手段において取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
より具体的には、医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、前記入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段と、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得手段と、前記診療コードデータベースを参照して、前記コード取得手段において取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択手段と、前記入力形式データベースを参照して、前記区分選択手段において選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択手段と、前記入力形式選択手段で選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
ここで、上記本発明の医療支援装置において、前記診療コードデータベースは、前記入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持することが好適である。
【0012】
また、上記本発明の医療支援装置において、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことが好適である。
【0013】
また、上記本発明の医療支援装置において、前記コード取得手段は、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得することが好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明の別の形態は、コンピュータに、前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得ステップと、前記コード取得ステップにおいて取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラムである。
【0015】
より具体的には、入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得ステップと、前記診療コードデータベースを参照して、前記取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択ステップと、前記入力形式データベースを参照して、前記選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択ステップと、前記選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラムである。
【0016】
ここで、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースを記憶する記憶手段を備えたコンピュータに処理を実行させることが好適である。
【0017】
また、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことが好適である。
【0018】
また、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、前記コード取得ステップは、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得するステップであることが好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における医療支援装置は、図1に示すように、処理部10、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14及び記憶部16から基本的に構成される。処理部10、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14及び記憶部16は、互いに情報伝達可能に接続される。
【0020】
処理部10は、記憶部16に記憶されているオペレーションシステム(OS)を実行することによって、キーボード12又はマウス13を用いた操作者からの情報の入力やディスプレイ14を用いた操作者への情報の出力を制御する。また、処理部10は、記憶部16に記憶されている医療支援プログラムを実行することによって、キーボード12から入力された入力コードを受けて、入力コードに対応する診療内容に沿った患者への請求額の算出や月毎のレセプトの作成を行う。この医療支援プログラムについては後に詳細に説明する。
【0021】
記憶部16は、OSや医療支援プログラムを格納及び保持する。また、診療コードデータベース及び入力形式データベースを格納及び保持する。記憶部16としては、半導体メモリを用いることができる。但し、これに限られるものではなく、データベース等の容量が大きい情報を扱う場合にはハードディスク装置等の大容量の補助記憶装置を併用しても良い。
【0022】
キーボード12やマウス13は、操作者から入力コード等の情報を受け付ける入力装置であり、この他にスキャナ等の画像読取装置、マイク等の音声入力装置、デジタルカメラ等の映像取得装置とすることもできる。また、マウス13の代わりにトラックボール等の他のポインティングデバイスを用いても良い。ディスプレイ14は、医療支援装置で処理された情報やユーザインターフェース画面等を操作者に提示する出力装置であり、例えば液晶ディスプレイやプリンタ等を用いることもできる。
【0023】
本実施の形態における医療支援プログラムは、図2に示すフローチャートで表される。医療支援プログラムは、コンピュータで実行可能なプログラムとして記憶部16に格納及び保持され、処理部10によって実行される。この医療支援プログラムを実行することによって、医療支援装置は、図9に示す機能ブロックで示される機能を発揮することができる。
【0024】
ステップS10では、操作者から入力コード又は診療内容に関するデータを取得する。処理部10は、図3に示すように、ディスプレイ14に診療内容に応じた入力コード及びデータの入力を促す入力インターフェース画面100を表示させる。入力インターフェース画面100は、入力コード及びデータが入力及び表示されるコード入力領域102、操作者に対して入力の支援情報を提示するヘルプ領域104を含んで構成される。操作者は、キーボード12を用いて、コード入力領域102に診療内容を表す入力コード及びデータを入力する。
【0025】
ステップS10の処理によって、図9に示すコード取得手段20を実現することができる。コード取得手段20において取得されたコードは、区分選択手段22に出力される。
【0026】
ここで、入力コードや診療内容に関するデータとは、初診料や再診料等の診察料、処方した薬剤、処置や手術、検査、画像診断、指導、入院料等に関するものである。
【0027】
例えば、同一部位に対して2枚以上のX線撮影を行った場合、コード入力領域102に「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)(改行キー)」というライン入力形式で診療内容を入力する。ここで、“ケンサ”とは以下の入力が検査に関するものであることを示す入力コードである。
“サツエイ”とはX線撮影という診療処置を示す入力コードである。(方向数)とは撮影を行った方向の数、(分画数)とは一方向からの撮影の分割画像数、(撮影枚数)とは撮影に使われたフィルムの枚数のデータを入力することを意味する。また、(薬剤名)とは撮影に用いられた薬剤の名前を示すコードを入力することを意味している。ここで、“△”は区切り記号である。
【0028】
具体的には、薬剤Aを使用したうえで同一部位に対して2方向から分画数6で3枚のフィルムに撮影を行ったと仮定すると、「ケンサ△サツエイ△2△6△3△クスリA(改行キー)」とライン入力することとなる。入力コードを用いたライン入力を適用することによって、操作者は操作に慣れるほど入力を迅速に行うことができるようになる等の利点がある。
【0029】
このステップS10では、区切り記号で区切られた入力コード又はデータを取得する。すなわち、上記例においてステップS10の処理が初めて実行された場合、「ケンサ△」とキーボードから入力が行われた時点で“ケンサ”という入力コードが取得される。再びステップS10の処理が実行された場合には、「ケンサ△サツエイ△」とキーボードから入力が行われた時点で“ケンサ”及び“サツエイ”という入力コードが取得される。同様に、ステップS10の処理が実行される度に、“2”、“6”、“3”及び“クスリA”という入力コード又はデータが加えられて取得される。
【0030】
ステップS12では、診療コードデータベースを参照して、ステップS10で取得された入力コードに対応する区分が抽出される。
【0031】
記憶部16には、診療コードデータベースが予め登録されている。診療コードデータベースには、図4に示すように、診療内容、診療内容を示す入力コード及び診療内容を示す区分が関連付けられて登録されている。診療内容は、初診又は再診であるか、どのような検査、手術、投薬が行われたか等の医療機関で行われる様々な診療の内容に関する情報である。入力コードは、各診療内容に対応付けて定められた入力のためのコードであり、例えば、理学療法であれば“リガク”、X線撮影であれば“サツエイ”という入力コードが割り当てられる。この入力コードは、医療機関において必要に応じて適宜登録又は変更ができるようにしても良い。
【0032】
診療の内容を示す区分とは、患者に対して請求する料金の算出及び毎月出される診療報酬のレセプトの作成に使われる診療点数や記載ルールに基づいて定められる診療内容の分類をいう。具体的には、図5に例示するように、初診、再診、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導や入院料等、詳細に定められる。例えば、初診は区分120に属する。
【0033】
このステップS12では、診療コードデータベースに登録されている入力コードとステップS10で取得された入力コードとが順次比較され、ステップS10で取得された入力コードに対応する区分が抽出される。例えば、ステップS10で入力コード“ケンサ”が取得された場合、図4の診療コードデータベースの例からは区分261が抽出される。また、ステップS10で入力コード“ケンサ”及び“サツエイ”が取得された場合、図4の診療コードデータベースの例からは区分261及び62が抽出される。
【0034】
このステップS12の処理によって、図9に示す区分選択手段22を実現することができる。区分選択手段22では診療コードデータベース24を参照することによって区分を抽出し、抽出された区分は入力形式選択手段26に出力される。
【0035】
ステップS14では、入力形式データベースを参照して、ステップS12で抽出された区分に応じた入力形式が抽出される。
【0036】
記憶部16には、入力形式データベースが予め登録されている。入力形式データベースには、ステップS10において区分(又は、入力コード)がどうのように組み合わされて入力されるべきかを示すパターンとそのパターンに対応する入力形式が登録されている。入力形式のパターンは、診療内容を入力するために必要な総ての区分の組み合わせだけ登録されている。
【0037】
例えば、図6に示すように、登録番号10には、検査を示す区分261とX線撮影を示す区分62との組み合わせが入力形式「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」が関連付けられて登録されている。同様に、登録番号11には、検査を示す区分261と採血検査を示す区分63との組み合わせとその入力形式「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」が関連付けられて登録されている。このように、検査を示す区分261に対して2種類のみ組み合わせが登録されている場合、区分261に対応する入力コード“ケンサ”の後には区分62又は63に対応する“サツエイ”又は“サイケツ”のいずれかの入力コードが入力されなければならないことを意味する。
【0038】
このステップS14では、ステップS12で抽出された区分の組み合わせに対応する入力形式が抽出される。例えば、ステップS12で区分261のみが抽出されている場合、登録番号10及び11の両方に該当するので、「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」の2つの入力形式が抽出される。ステップS12で区分261及び62が抽出されている場合、登録番号10のみが該当するので、「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」の入力形式のみが抽出される。
【0039】
このステップS14の処理によって、図9に示す入力形式選択手段26を実現することができる。入力形式選択手段26では入力形式データベース28を参照して入力形式を選択し、選択された入力形式は入力形式提示手段30に出力される。
【0040】
ステップS16では、抽出された入力形式が操作者に提示される。処理部10は、ディスプレイ14に表示されている入力インターフェース画面100のヘルプ領域104内にステップS14で抽出された入力形式を表示させる。
【0041】
例えば、ステップS10で入力インターフェース画面100のコード入力領域102に「ケンサ△」まで入力された時点では、ステップS12で区分261が抽出され、ステップS14でその区分261に対応付けられている「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」という2つの入力形式が抽出されるため、図7に示すように、ヘルプ領域104内には「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」が表示される。
【0042】
一方、ステップS10で入力インターフェース画面100のコード入力領域102に「ケンサ△サツエイ△」まで入力された時点では、ステップS12で区分261及び62が抽出され、ステップS14でその区分261及び62に対応付けられている「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」という1つの入力形式が抽出されるため、図8に示すように、ヘルプ領域104内には「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」が表示される。
【0043】
操作者は、ヘルプ領域104内に表示された入力形式を確認することで、続けてどのような入力コードやデータを入力すればよいのかを容易に把握することができる。特に、診療内容の入力が進むにつれて、表示される入力形式が絞り込まれるため、操作者は入力形式の確認を容易に行うことができる。
【0044】
このステップS16の処理によって、図9に示す入力形式提示手段30を実現することができる。
【0045】
ステップS18では、診療内容の入力が終了したか否かが判断される。操作者は、マウス13を用いてカーソルをOKボタン106上に移動させてクリックすることによって診療内容の終了を入力することができる。処理部10は、OKボタン16上においてマウス13がクリックされると、診療内容の入力が終了したものと判断して処理をステップS20へ移行させる。診療内容の入力が終了していない場合には、処理をステップS10へ戻して入力コードやデータの追加入力を待機する。
【0046】
このステップS18の処理によって、図9に示す出力制御手段32を実現することができる。診療内容の入力が終了した場合には、通常開放されているスイッチSW1が接続されて、コード取得手段20において取得されたコードやデータが他の機能ブロック(図示しない)へ出力される。
【0047】
ここで、操作者がマウス13を用いてカーソルをリセットボタン108上に移動させてクリックした場合には、これまで入力された入力コードやデータをクリアすることも好適である。
【0048】
ステップS20では、取得された入力コードやデータに基づいて処理を行う。例えば、まず入力コードやデータの入力誤りがないか判断させることが好ましい。入力誤りがあれば、処理をステップS10からやり直させる。また、入力コードやデータに基づいて、患者への診療料金の請求額の算出や毎月の診療報酬のレセプトの作成を行うことも好適である。このとき、入力形式が診療料金やレセプトの基準となる区分の組み合わせによって構成されているため、入力コードやデータに基づいて直ちに請求額の算出やレセプトの作成を行うことができる。
【0049】
なお、本実施の形態における診療コードデータベースや入力形式データベースの登録内容は例示であり、これらに限られるものではない。すなわち、本発明は入力コードに基づいて診療内容の区分を求め、その区分の組み合わせに応じた入力形式を操作者に提示できるものであれば良い。
【0050】
また、入力インターフェース画面100の表示形式等も適宜変更しても良い。例えば、取得された入力コードに対応する診療内容や区分を併せて表示することも好適である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、医療支援装置において、操作に慣れていない者でも間違うことなく入力を行うことができ、操作に慣れた者はより迅速に入力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における医療支援装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における医療支援方法(プログラム)のフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における入力インターフェース画面を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における診療コードデータベースの例を示す図である。
【図5】診療内容を示す区分の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における入力形式データベースの例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態において入力形式が提示された例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態において入力形式が提示された別の例を示す図である。
【図9】本発明の医療支援装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 処理部、12 キーボード、13 マウス、14 ディスプレイ、16記憶部、100 入力インターフェース画面、102 コード入力領域、104 ヘルプ領域、106 OKボタン、108 リセットボタン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機関関係者から診療内容の入力を受けて診療報酬計算等の事務処理を行う医療支援装置及び医療支援プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療機関において行われた診療内容を登録することによって、その診療内容に基づいて患者への請求金額や診療報酬の算出等を行う医療支援装置が広く用いられるようになってきている。
【0003】
例えば、患者に対して理学療法が施された場合、医療支援装置の操作者はキーボードを用いて「リガク△クスリ1△クスリ2(改行キー)」といったデータを入力する。ここで、“リガク”は理学療法に対応する入力コードである。同様に、“クスリ1”は所定の処方薬1に対応する入力コードであり、“クスリ2”も所定の処方薬2に対応する入力コードである。また、“△”はスペース等の区切り記号であり、それぞれの入力コードを区切るために入力される記号である。医療支援装置は、操作者からのデータの入力を受けて、処方薬1及び処方薬2を用いた理学療法に対する患者への請求額を自動算出し、毎月蓄積された診療内容に基づいて診療報酬のレセプトを自動的に作成する(例えば、特開平9−265502号公報)。
【0004】
このように、診療内容を短い入力コードに置き換えて簡略化することによって、キーボードのキーの押下げ回数を減らすことができる。特に、入力コードと診療内容との対応を暗記したベテランの操作者に対しては、診療内容の入力スピードを飛躍的に向上することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−265502号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような入力コードを用いた診療内容の入力操作においては、診療内容によって入力コードはもちろん、付随させて入力するデータの個数や順番等の入力形式が異なる。そのため、操作者が入力を誤る可能性が高く、その結果請求額やレセプトの作成にも誤りが生ずることが多かった。
【0007】
特に、操作経験が少ない操作者においては、診療内容と入力コードの対応を確認する必要があるうえに、さらに一緒に入力するデータの入力順序等の入力形式までも確認する必要があるため、極端に入力スピードが低下し、かつ、入力ミスを生ずる可能性が高くなっていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記問題の少なくとも1つを解決できる医療支援装置及び医療支援プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得手段と、前記コード取得手段において取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
より具体的には、医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、前記入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段と、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得手段と、前記診療コードデータベースを参照して、前記コード取得手段において取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択手段と、前記入力形式データベースを参照して、前記区分選択手段において選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択手段と、前記入力形式選択手段で選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
ここで、上記本発明の医療支援装置において、前記診療コードデータベースは、前記入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持することが好適である。
【0012】
また、上記本発明の医療支援装置において、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことが好適である。
【0013】
また、上記本発明の医療支援装置において、前記コード取得手段は、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得することが好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明の別の形態は、コンピュータに、前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得ステップと、前記コード取得ステップにおいて取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラムである。
【0015】
より具体的には、入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得ステップと、前記診療コードデータベースを参照して、前記取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択ステップと、前記入力形式データベースを参照して、前記選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択ステップと、前記選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラムである。
【0016】
ここで、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースを記憶する記憶手段を備えたコンピュータに処理を実行させることが好適である。
【0017】
また、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことが好適である。
【0018】
また、上記本発明の医療支援プログラムにおいて、前記コード取得ステップは、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得するステップであることが好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における医療支援装置は、図1に示すように、処理部10、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14及び記憶部16から基本的に構成される。処理部10、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14及び記憶部16は、互いに情報伝達可能に接続される。
【0020】
処理部10は、記憶部16に記憶されているオペレーションシステム(OS)を実行することによって、キーボード12又はマウス13を用いた操作者からの情報の入力やディスプレイ14を用いた操作者への情報の出力を制御する。また、処理部10は、記憶部16に記憶されている医療支援プログラムを実行することによって、キーボード12から入力された入力コードを受けて、入力コードに対応する診療内容に沿った患者への請求額の算出や月毎のレセプトの作成を行う。この医療支援プログラムについては後に詳細に説明する。
【0021】
記憶部16は、OSや医療支援プログラムを格納及び保持する。また、診療コードデータベース及び入力形式データベースを格納及び保持する。記憶部16としては、半導体メモリを用いることができる。但し、これに限られるものではなく、データベース等の容量が大きい情報を扱う場合にはハードディスク装置等の大容量の補助記憶装置を併用しても良い。
【0022】
キーボード12やマウス13は、操作者から入力コード等の情報を受け付ける入力装置であり、この他にスキャナ等の画像読取装置、マイク等の音声入力装置、デジタルカメラ等の映像取得装置とすることもできる。また、マウス13の代わりにトラックボール等の他のポインティングデバイスを用いても良い。ディスプレイ14は、医療支援装置で処理された情報やユーザインターフェース画面等を操作者に提示する出力装置であり、例えば液晶ディスプレイやプリンタ等を用いることもできる。
【0023】
本実施の形態における医療支援プログラムは、図2に示すフローチャートで表される。医療支援プログラムは、コンピュータで実行可能なプログラムとして記憶部16に格納及び保持され、処理部10によって実行される。この医療支援プログラムを実行することによって、医療支援装置は、図9に示す機能ブロックで示される機能を発揮することができる。
【0024】
ステップS10では、操作者から入力コード又は診療内容に関するデータを取得する。処理部10は、図3に示すように、ディスプレイ14に診療内容に応じた入力コード及びデータの入力を促す入力インターフェース画面100を表示させる。入力インターフェース画面100は、入力コード及びデータが入力及び表示されるコード入力領域102、操作者に対して入力の支援情報を提示するヘルプ領域104を含んで構成される。操作者は、キーボード12を用いて、コード入力領域102に診療内容を表す入力コード及びデータを入力する。
【0025】
ステップS10の処理によって、図9に示すコード取得手段20を実現することができる。コード取得手段20において取得されたコードは、区分選択手段22に出力される。
【0026】
ここで、入力コードや診療内容に関するデータとは、初診料や再診料等の診察料、処方した薬剤、処置や手術、検査、画像診断、指導、入院料等に関するものである。
【0027】
例えば、同一部位に対して2枚以上のX線撮影を行った場合、コード入力領域102に「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)(改行キー)」というライン入力形式で診療内容を入力する。ここで、“ケンサ”とは以下の入力が検査に関するものであることを示す入力コードである。
“サツエイ”とはX線撮影という診療処置を示す入力コードである。(方向数)とは撮影を行った方向の数、(分画数)とは一方向からの撮影の分割画像数、(撮影枚数)とは撮影に使われたフィルムの枚数のデータを入力することを意味する。また、(薬剤名)とは撮影に用いられた薬剤の名前を示すコードを入力することを意味している。ここで、“△”は区切り記号である。
【0028】
具体的には、薬剤Aを使用したうえで同一部位に対して2方向から分画数6で3枚のフィルムに撮影を行ったと仮定すると、「ケンサ△サツエイ△2△6△3△クスリA(改行キー)」とライン入力することとなる。入力コードを用いたライン入力を適用することによって、操作者は操作に慣れるほど入力を迅速に行うことができるようになる等の利点がある。
【0029】
このステップS10では、区切り記号で区切られた入力コード又はデータを取得する。すなわち、上記例においてステップS10の処理が初めて実行された場合、「ケンサ△」とキーボードから入力が行われた時点で“ケンサ”という入力コードが取得される。再びステップS10の処理が実行された場合には、「ケンサ△サツエイ△」とキーボードから入力が行われた時点で“ケンサ”及び“サツエイ”という入力コードが取得される。同様に、ステップS10の処理が実行される度に、“2”、“6”、“3”及び“クスリA”という入力コード又はデータが加えられて取得される。
【0030】
ステップS12では、診療コードデータベースを参照して、ステップS10で取得された入力コードに対応する区分が抽出される。
【0031】
記憶部16には、診療コードデータベースが予め登録されている。診療コードデータベースには、図4に示すように、診療内容、診療内容を示す入力コード及び診療内容を示す区分が関連付けられて登録されている。診療内容は、初診又は再診であるか、どのような検査、手術、投薬が行われたか等の医療機関で行われる様々な診療の内容に関する情報である。入力コードは、各診療内容に対応付けて定められた入力のためのコードであり、例えば、理学療法であれば“リガク”、X線撮影であれば“サツエイ”という入力コードが割り当てられる。この入力コードは、医療機関において必要に応じて適宜登録又は変更ができるようにしても良い。
【0032】
診療の内容を示す区分とは、患者に対して請求する料金の算出及び毎月出される診療報酬のレセプトの作成に使われる診療点数や記載ルールに基づいて定められる診療内容の分類をいう。具体的には、図5に例示するように、初診、再診、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導や入院料等、詳細に定められる。例えば、初診は区分120に属する。
【0033】
このステップS12では、診療コードデータベースに登録されている入力コードとステップS10で取得された入力コードとが順次比較され、ステップS10で取得された入力コードに対応する区分が抽出される。例えば、ステップS10で入力コード“ケンサ”が取得された場合、図4の診療コードデータベースの例からは区分261が抽出される。また、ステップS10で入力コード“ケンサ”及び“サツエイ”が取得された場合、図4の診療コードデータベースの例からは区分261及び62が抽出される。
【0034】
このステップS12の処理によって、図9に示す区分選択手段22を実現することができる。区分選択手段22では診療コードデータベース24を参照することによって区分を抽出し、抽出された区分は入力形式選択手段26に出力される。
【0035】
ステップS14では、入力形式データベースを参照して、ステップS12で抽出された区分に応じた入力形式が抽出される。
【0036】
記憶部16には、入力形式データベースが予め登録されている。入力形式データベースには、ステップS10において区分(又は、入力コード)がどうのように組み合わされて入力されるべきかを示すパターンとそのパターンに対応する入力形式が登録されている。入力形式のパターンは、診療内容を入力するために必要な総ての区分の組み合わせだけ登録されている。
【0037】
例えば、図6に示すように、登録番号10には、検査を示す区分261とX線撮影を示す区分62との組み合わせが入力形式「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」が関連付けられて登録されている。同様に、登録番号11には、検査を示す区分261と採血検査を示す区分63との組み合わせとその入力形式「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」が関連付けられて登録されている。このように、検査を示す区分261に対して2種類のみ組み合わせが登録されている場合、区分261に対応する入力コード“ケンサ”の後には区分62又は63に対応する“サツエイ”又は“サイケツ”のいずれかの入力コードが入力されなければならないことを意味する。
【0038】
このステップS14では、ステップS12で抽出された区分の組み合わせに対応する入力形式が抽出される。例えば、ステップS12で区分261のみが抽出されている場合、登録番号10及び11の両方に該当するので、「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」の2つの入力形式が抽出される。ステップS12で区分261及び62が抽出されている場合、登録番号10のみが該当するので、「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」の入力形式のみが抽出される。
【0039】
このステップS14の処理によって、図9に示す入力形式選択手段26を実現することができる。入力形式選択手段26では入力形式データベース28を参照して入力形式を選択し、選択された入力形式は入力形式提示手段30に出力される。
【0040】
ステップS16では、抽出された入力形式が操作者に提示される。処理部10は、ディスプレイ14に表示されている入力インターフェース画面100のヘルプ領域104内にステップS14で抽出された入力形式を表示させる。
【0041】
例えば、ステップS10で入力インターフェース画面100のコード入力領域102に「ケンサ△」まで入力された時点では、ステップS12で区分261が抽出され、ステップS14でその区分261に対応付けられている「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」という2つの入力形式が抽出されるため、図7に示すように、ヘルプ領域104内には「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」及び「ケンサ△サイケツ△(採血回数)」が表示される。
【0042】
一方、ステップS10で入力インターフェース画面100のコード入力領域102に「ケンサ△サツエイ△」まで入力された時点では、ステップS12で区分261及び62が抽出され、ステップS14でその区分261及び62に対応付けられている「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」という1つの入力形式が抽出されるため、図8に示すように、ヘルプ領域104内には「ケンサ△サツエイ△(方向数)△(分画数)△(撮影枚数)△(薬剤名)」が表示される。
【0043】
操作者は、ヘルプ領域104内に表示された入力形式を確認することで、続けてどのような入力コードやデータを入力すればよいのかを容易に把握することができる。特に、診療内容の入力が進むにつれて、表示される入力形式が絞り込まれるため、操作者は入力形式の確認を容易に行うことができる。
【0044】
このステップS16の処理によって、図9に示す入力形式提示手段30を実現することができる。
【0045】
ステップS18では、診療内容の入力が終了したか否かが判断される。操作者は、マウス13を用いてカーソルをOKボタン106上に移動させてクリックすることによって診療内容の終了を入力することができる。処理部10は、OKボタン16上においてマウス13がクリックされると、診療内容の入力が終了したものと判断して処理をステップS20へ移行させる。診療内容の入力が終了していない場合には、処理をステップS10へ戻して入力コードやデータの追加入力を待機する。
【0046】
このステップS18の処理によって、図9に示す出力制御手段32を実現することができる。診療内容の入力が終了した場合には、通常開放されているスイッチSW1が接続されて、コード取得手段20において取得されたコードやデータが他の機能ブロック(図示しない)へ出力される。
【0047】
ここで、操作者がマウス13を用いてカーソルをリセットボタン108上に移動させてクリックした場合には、これまで入力された入力コードやデータをクリアすることも好適である。
【0048】
ステップS20では、取得された入力コードやデータに基づいて処理を行う。例えば、まず入力コードやデータの入力誤りがないか判断させることが好ましい。入力誤りがあれば、処理をステップS10からやり直させる。また、入力コードやデータに基づいて、患者への診療料金の請求額の算出や毎月の診療報酬のレセプトの作成を行うことも好適である。このとき、入力形式が診療料金やレセプトの基準となる区分の組み合わせによって構成されているため、入力コードやデータに基づいて直ちに請求額の算出やレセプトの作成を行うことができる。
【0049】
なお、本実施の形態における診療コードデータベースや入力形式データベースの登録内容は例示であり、これらに限られるものではない。すなわち、本発明は入力コードに基づいて診療内容の区分を求め、その区分の組み合わせに応じた入力形式を操作者に提示できるものであれば良い。
【0050】
また、入力インターフェース画面100の表示形式等も適宜変更しても良い。例えば、取得された入力コードに対応する診療内容や区分を併せて表示することも好適である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、医療支援装置において、操作に慣れていない者でも間違うことなく入力を行うことができ、操作に慣れた者はより迅速に入力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における医療支援装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における医療支援方法(プログラム)のフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における入力インターフェース画面を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における診療コードデータベースの例を示す図である。
【図5】診療内容を示す区分の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における入力形式データベースの例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態において入力形式が提示された例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態において入力形式が提示された別の例を示す図である。
【図9】本発明の医療支援装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 処理部、12 キーボード、13 マウス、14 ディスプレイ、16記憶部、100 入力インターフェース画面、102 コード入力領域、104 ヘルプ領域、106 OKボタン、108 リセットボタン。
Claims (10)
- 医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、
前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得手段と、
前記コード取得手段において取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、
を含むことを特徴とする医療支援装置。 - 医療機関での診療内容の入力を受けて処理を行う医療支援装置であって、
前記入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段と、
診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得手段と、
前記診療コードデータベースを参照して、前記コード取得手段において取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択手段と、
前記入力形式データベースを参照して、前記区分選択手段において選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択手段と、
前記入力形式選択手段で選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示手段と、
を含むことを特徴とする医療支援装置。 - 請求項1又は2に記載の医療支援装置において、前記診療コードデータベースは、前記入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持することを特徴とする医療支援装置。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載の医療支援装置において、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする医療支援装置。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載の医療支援装置において、前記コード取得手段は、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得することを特徴とする医療支援装置。
- コンピュータに、
前記診療内容を示す入力コードを取得するコード取得ステップと、
前記コード取得ステップにおいて取得された入力コードに基づいて、診療内容の入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラム。 - 入力コード毎に所定の条件に基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースと、前記区分の組み合わせと入力形式とを関連付けて保持する入力形式データベースと、を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、
診療内容を示す少なくとも1つの入力コードを取得するコード取得ステップと、
前記診療コードデータベースを参照して、前記取得された入力コード毎に関連付けられた区分を選択する区分選択ステップと、
前記入力形式データベースを参照して、前記選択された区分の組み合わせに関連付けられた入力形式を選択する入力形式選択ステップと、
前記選択された入力形式をユーザに提示する入力形式提示ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラム。 - 請求項6又は7に記載の医療支援プログラムであって、
入力コード毎に診療点数及びレセプトの記載ルールの少なくとも1つに基づいて定められる区分を関連付けて保持する診療コードデータベースを記憶する記憶手段を備えたコンピュータに処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラム。 - 請求項6〜8のいずれか1つに記載の医療支援プログラムにおいて、前記診療内容は、診察料、投薬処方、処置、手術、検査、画像診断、指導及び入院料の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする医療支援プログラム。
- 請求項6〜9のいずれか1つに記載の医療支援プログラムにおいて、前記コード取得ステップは、診療内容を示す入力コードをライン入力によって取得するステップであることを特徴とする医療支援プログラム。
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JP2003091950A JP2004302597A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 医療支援装置及び医療支援プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012203838A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Fujitsu Ltd | 文書管理方法、文書管理装置及び文書管理プログラム |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003091950A patent/JP2004302597A/ja active Pending
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