JP2004302410A - 画素駆動回路、空間光変調装置及び画像表示装置 - Google Patents

画素駆動回路、空間光変調装置及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画素駆動回路におけるメモリの容量値などの増大や各スイッチング素子の高耐圧化などを図ることなく、装置の小型化、低製造コストを図りつつ、高画質を実現する。
【解決手段】 キャパシタC1は1画素分の画像データを記憶できる。トランジスタQ1は、キャパシタC1に接続され、ONすることによりキャパシタC1に対して画像データを出力する。トランジスタQ2は、キャパシタC1に接続され、ONすることによりキャパシタC1に記憶されている画像データを単一の画素15に対して出力する。バッファ回路13は、画素15とキャパシタC1とを緩衝する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、画素駆動回路、この画素駆動回路を備えた空間光変調装置、及びこの空間光変調装置を備えた画像表示装置に関する。
近年、ディスプレイの大画面化や高解像度化のニーズは急速に高まってきており、特に大画面表示に適したプロジェクション型画像表示装置(プロジェクタ)が普及してきている。高解像度化を目的としたプロジェクタとして、光路偏向装置を備えたプロジェクタが特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されているプロジェクタは、照明光を画像情報に基づいて空間光変調して画像光として出射する空間光変調装置としての表示用液晶パネルと、この画像表示素子と同期し、画像表示素子の各画素から入射されてくる画像光の光路をシフトして空間光変調装置の見かけ上の画素数を増倍して表示する液晶パネルからなる光路偏向装置とを備えている。空間光変調装置は、1フレーム画像を2つのフィールド(サブフレーム)で表示し、光路偏向装置は、空間光変調装置が出力する画像光を画素の1ピッチ以下でシフトさせることで、空間光変調装置の解像度よりも高い解像度の画像表示を行なう。
また、各画素に対応して2つのメモリをそれぞれ備えている空間光変調装置が、特許文献2、及び、非特許文献1に開示されている。
図20は、非特許文献1に開示されている回路であり、ここで開示されている空間光変調装置では、画素ごとに画素データを保持するための2つのメモリMEM−1及びMEM−2と、強誘電性液晶(FLC(Ferroelectric Liquid Crystal))を用いた画素を駆動するドライバFDRVから構成される。強誘電性液晶の各画素はメモリMEM−2の画像データに基づいてドライバFDRVによって駆動される。その駆動の間に次の画像データがデータ(カラム)ラインを通じてメモリMEM−1に書き込まれる。その後、画像データをメモリMEM−1からメモリMEM−2に転送して、この画像データに基づいてドライバFDRVを駆動することにより、全ての画素が同時に更新される。なお、ドライバFDRVは強誘電性液晶を適正な電圧で駆動するためのレベルシフタを含む。
さらに、画素ごとにメモリと該メモリに記憶された画像データの対応する画素への出力を制御するスイッチを具備した画素駆動回路が、特許文献3に開示されている。その回路構成を図21に示す。
図21に示すように、この画素駆動回路は、画素データを保持するためのメモリとしての保持容量101b、該メモリへの画像データの記憶を制御するための第1のスイッチとしてのトランジスタ101a、メモリに記憶された画像データの対応する画素への出力を制御する第2のスイッチとしてのトランジスタ102、及び、液晶画素に印加されている電圧を初期化する手段としてのトランジスタ103からなる簡単な構成である。ここでVideoは画像データ、PVn,TD及びRESTはそれぞれトランジスタ101a、102及び103のON/OFFを制御する信号である。
特許第2939826号公報 特開平11-75144号公報 特開平11-84419号公報 High-resolution FLC Microdisplay(Proceedings of SPIE Vol.3954(2000))
しかしながら、非特許文献1、特許文献3に開示の技術では、画像データの出力が単にメモリと液晶画素の寄生容量との間の電荷移動だけであるため、各回路要素の容量値のバラツキがそのまま出力電圧の誤差となって現われ、画像品質を劣化させるという問題がある。
このような問題を解決して良好な画像品質を得るための手段として、例えば特許文献3の回路を例として説明すると、メモリ101bの記憶容量を液晶画素の容量に比べて十分に大きくすることが考えられるが、この場合は各画素のサイズが大きくことにより、パネルサイズの大型化し、それに伴ってパネル価格も極めて高くなるという問題が生じる。
本発明の目的は、画素駆動回路におけるメモリの容量値などの増大や各スイッチング素子の高耐圧化などを図ることなく、装置の小型化、低製造コストを図りつつ、高画質を実現することである。
請求項1に記載の発明は、1画素分の画像データを記憶できるメモリと、前記メモリに接続され、ONすることにより前記メモリに対して画像データを出力する第1のスイッチング素子と、前記メモリに接続され、ONすることにより当該メモリに記憶されている画像データを単一の画素に対して出力する第2のスイッチング素子と、前記画素に出力される画像データを補償するバッファ回路と、を備えている画素駆動回路である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画素駆動回路において、前記第2のスイッチング素子の出力電圧を前記画素に保持させる電圧保持回路を備えている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画素駆動回路において、前記バッファ回路は、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタによるプッシュプル型である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画素駆動回路において、前記バッファ回路は、単一のN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され、前記第1及び第2のスイッチング素子は、それぞれ前記バッファ回路と同じにN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され、前記バッファ回路と同じにN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され前記画素を放電する初期化回路を備えている。
請求項5に記載の発明は、液晶パネルと、この液晶パネルの画素ごとに用意された請求項1〜4のいずれかの一に記載の画素駆動回路と、を備えている空間光変調装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルの表示画像を所定周期で連続するフレーム又は当該フレームをさらに複数のサブフレームに分割して表示し、前記第2のスイッチング素子をOFFして前のフレーム又はサブフレームの画像を表示している期間中に前記第1のスイッチング素子をONして次のフレーム又はサブフレームの画像データを記憶させる画像表示制御手段をさらに備えている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の空間光変調装置において、前記1フレーム又は1サブフレームの表示期間を2分割し、このうちの前半の表示期間中に前記メモリに前記画素に表示中の画像データの反転極性データを記憶し、後半は前記第2のスイッチング素子により前記反転極性データを出力して表示する交流化駆動手段をさらに備えている。
この場合に、交流化駆動手段は、前記表示中の画像データとなる元の画像データから反転極性データを生成する反転極性データ生成回路と、前記反転極性データと前記元の画像データとを切り替えて出力することで前記2分割を行う極性切り替え回路とで構成できる(請求項8)。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれかの一に記載の空間光変調装置において、制御手段は、前記第2のスイッチング素子による前記画像データの出力を、前記フレーム又はサブフレームの切り替わりに同期して前記液晶パネルの全画素の状態が一斉に変化するように行なう。
請求項10に記載の発明は、液晶パネルと、この液晶パネルの画素ごとに用意された請求項4に記載の画素駆動回路と、前記初期化回路による放電の動作を、前記第2のスイッチング素子がONする前に実行する初期化制御手段と、を備えている空間光変調装置である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の空間光変調装置において、前記初期化制御手段は、前記第2のスイッチング素子がONした後の所定時間だけ前記放電の動作を継続する。
請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の空間光変調装置において、前記各画素を最低階調の表示状態に変化させるリセット回路と、前記リセット回路を制御して前記フレーム又はサブフレームの切り替わりに同期して全ての前記画素を一斉に最低階調レベルの表示状態にするリセット制御手段と、をさらに備えている。
請求項13に記載の発明は、請求項5〜12のいずれかの一に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルへの画像データの出力を当該液晶パネルのn画素毎(全画素数をNとすると1≦n<N)に順次行なう画像データ制御手段を備えた。
請求項14に記載の発明は、請求項5〜13のいずれかの一に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルの各画素に設けられ液晶を挟んで対向する1対の電極と、この1対の電極の一方には前記第2のスイッチング素子の出力を供給し、他方の電極には全ての前記画素において共通の値であるコモン電圧を、その電圧値を切り替え可能に供給するコモン電圧切替手段と、を備えている。
この場合に、コモン電圧切替手段は、所定の制御信号に基づいて前記他方の電極に接続されるべき電圧源を切り替えることで、前記電圧値の切り替えを行うスイッチング手段で構成できる(請求項15)。
そして、スイッチング手段は、前記電圧値の切り替えにCMOSインバータを用いている構成とすることができる(請求項16)。
請求項17に記載の発明は、請求項10に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルの各画素に設けられ液晶を挟んで対向する1対の電極と、この1対の電極の一方には前記第2のスイッチング素子の出力を供給し、他方の電極には全ての前記画素において共通の値であるコモン電圧を、その電圧値を切り替え可能に供給するコモン電圧切替手段と、を備え、前記コモン電圧切替手段は、前記画素の放電と同期して前記コモン電圧の前記切替えを行う。
請求項18に記載の発明は、請求項5又は17に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルは、各画素が印加される電圧レベルに応じた光透過率、光反射率又は偏光特性を示す液晶材料が用いられている。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルは、前記液晶材料がツイステッドネマティック液晶である。
請求項20に記載の発明は、請求項18に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルは、前記液晶材料が連続中間調のアナログ階調表示特性を示す強誘電性液晶である。
請求項21に記載の発明は、請求項17に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルは、前記液晶材料が光学補償複屈折モード液晶である。
請求項22に記載の発明は、請求項18に記載の空間光変調装置において、前記液晶パネルは、前記液晶材料が垂直配向液晶である。
請求項23に記載の発明は、請求項20に記載の空間光変調装置において、前記強誘電性液晶は、長ピッチのカイラルスメクチックC相を有する強誘電性液晶である。
請求項24に記載の発明は、請求項20に記載の空間光変調装置において、前記強誘電性液晶は、履歴は閾値を持たないカイラルスメクチック相を有する強誘電性液晶である。
請求項25記載の発明は、請求項5〜24のいずれかの一に記載の空間光変調装置において、前記画素駆動回路が形成される基板と同一の基板上に、前記画像データを前記メモリに記憶するためにアナログ電圧に変換するD/A変換器を設けている。
請求項26に記載の発明は、照明光を画像情報に基づいて空間光変調して画像光として出射する請求項5〜24の何れかの一に記載の空間光変調装置と、この空間光変調装置と同期し、前記空間光変調装置の各画素から入射されてくる画像光の光路を偏向して前記空間光変調装置の見かけ上の画素数を増倍して表示する光路偏向装置と、を備えている画像表示装置である。
請求項27に記載の発明は、照明光を画像情報に基づいて空間光変調して画像光として出射する請求項5〜24の何れかの一に記載の空間光変調装置と、所定の波長域ごとに複数に分割した複数の透過領域からなり、前記空間光変調装置に入射する照明光を前記波長域を持つ光束に色分離して当該照明光の入射位置の波長域に対応する色だけを透過することで、複数色を順次表示してカラー画像を表示させる回転色分離素子と、を備えている画像表示装置である。
請求項1,5,26,27に記載の発明は、メモリの容量値などの増大や各スイッチング素子の高耐圧化などを図ることなく、装置の小型化、低製造コストを図りつつ、高画質を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、液晶などの画素の画像データの保持性が不充分でも、それを補って高品質の画像表示が実現できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、メモリの容量値などの増大や各スイッチング素子の高耐圧化などを図ることなく、高画質を実現することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、画素のサイズを一層小型化でき、さらに装置の小型化、低製造コストを実現できる。この場合の画素の初期化は初期化回路で実現することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、画像の書き換えを効率よく行なうことが可能となり、高解像度の画素数に対してもデータ転送速度の高速化が抑制されて、装置の設計や実装が容易なるため、低製造コストであるとともに、低ノイズの高品質の画像表示が実現できる。
請求項7に記載の発明は、どのような画像表示に対しても液晶を完全交流駆動することが可能となり、信頼性の高い空間光変調装置が実現できる。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、画像の書き換えをさらに効率良く行なうことが可能となり、より高品質の画像表示が実現される。
請求項10に記載の発明は、無駄な電流が流れるのが防止でき、消費電力を抑制できる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、第2のスイッチング素子がONした瞬間に突入電流によるオーバーシュート分の電荷を初期化回路の動作で逃がすことができ、画質の劣化が防止される。
請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、例えば、光路偏向装置を用いて、1つの画素が時間的に状態を順次変化させて複数の画素に対応する画像表示を行なうような場合においても、画像のクロストークが生じない極めて高品質の画像表示が可能となる。
請求項13に記載の発明は、請求項5〜12のいずれかの一に記載の発明において、端子数の増大による装置の大型化が抑制され、空間光変調装置の一層の小型化、低製造コストを実現することができる。
請求項14に記載の発明は、請求項5〜13のいずれかの一に記載の発明において、画素駆動回路を構成する各回路要素の耐圧を下げることができ、回路の小型化が図られ、もって、空間光変調装置の一層の小型化、低製造コストが図られる。
請求項15,16に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、コモン電圧切替手段を簡易に実現することができる。
請求項17に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、画素を放電する動作において極性の偏りが生じるのが防止され、信頼性の向上が図られる。
請求項18に記載の発明は、請求項5又は17に記載の発明において、信頼性の高い空間光変調装置を実現することができる。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、広く汎用的に用いられ、技術的に確立している液晶材料により信頼性の高い空間光変調装置を実現することができる。
請求項25記載の発明は、画素駆動回路が形成される基板と同一の基板上にD/A変換器を形成したので、駆動回路全体で部品点数が削減され、装置の小型化及び低製造コスト化が図られるとともに、画像データをデジタル信号で伝送できるようになったことにより伝送信号品質が向上し、画像品質の向上が図られる。
本発明を実施するための最良の一形態について説明する。
図1は本実施の形態である空間光変調装置1の平面図、図2は同側面図である。図1、図2に示すように、空間光変調装置1は、例えば反射型の液晶パネルであり、基板2,3を備え、この基板2,3間には液晶4が挟持されて液晶パネルを構成している。符号5はロウ(Row)ドライバ、符号6はカラム(Column)ドライバであり、Rowドライバ5及びColumnドライバ6に接続された画素電極(図示せず)と、これと別のコモン電極(図示せず)との交差部に画素15(図3参照)が形成されている。そして、各画素15においては、画素電極とコモン電極との間に電圧を印加することで、液晶4への入射光を変調することができる。
この空間光変調装置1は、制御回路9により制御される。そして、制御回路9は、周知の手段により、表示する画像を、所定周期で連続するフレームで表示し、あるいは、このフレームを時間的に分割した2つのサブフレームで表示する。
(1)画素駆動回路の構成例1
図3は、空間光変調装置1の液晶パネルの1画素分の画素部14の回路構成を示す回路図である。かかる回路により、本発明の画素駆動回路を実施している。空間光変調装置1においては、液晶4のすべての画素15にそれぞれ対応して図3に示す回路が用意されている。
図3において、まず、C1はメモリとしてのキャパシタ、Q1は第1のスイッチング素子としてのトランジスタ、そして、RowはトランジスタQ1のON/OFFを制御する信号である。トランジスタQ1は制御信号RowがHレベルのときONし、データライン(Column)12から入力される画素データをキャパシタC1に書き込む。
キャパシタC1に書き込まれた画像データは、トランジスタQ3及びQ4で構成されるバッファ回路13を介してトランジスタQ2に出力される。トランジスタQ2は第2のスイッチング素子となるものであり、SはトランジスタQ2のON/OFFを制御する信号である。即ち、トランジスタQ2は制御信号SがHレベルのときONし、バッファ回路13を通して入力される画素データをキャパシタC2及び対応する画素(Pixel)15に出力する。
キャパシタC2は、電圧保持回路を構成し、出力画像データを画素15に保持する役割を果たすが、画素15に十分な電圧の保持性があれば、省略することも可能である。
バッファ回路13は、高入力インピーダンス、かつ、低出力インピーダンスで、画素15にキャパシタC1から出力される画像データを補償する回路である。バッファ回路13は、例えば、N型MOSトランジスタQ3とP型MOSトランジスタQ4によるプッシュプル型の回路で構成することができる。これにより、キャパシタC1に書き込まれた画像データ(これをV1とする)を画素15に出力する場合において、既に画素15に印加中の前画像データをV0としたとき、V1>V0であれば、トランジスタQ3を通して充電電流が画素15に供給され、反対に、V1<V0であれば、トランジスタQ4を通して画素15に印加中の電荷が放電されてV1が画素15に出力される。
したがって、キャパシタC1やC2、画素15の容量の値などによらず、画像データの値をそのまま画素15に出力し、画素15の容量がキャパシタC1に影響することがないようにできるので、キャパシタC1やC2の容量値の増大や各トランジスタの高耐圧化が防止され、空間光変調装置1の小型化が図られる。また、出力がV1に到達すればトランジスタQ3、トランジスタQ4はともにOFFして電流は流れないから、消費電力が増大することもない。
(2)画素駆動回路の構成例2
画素駆動回路の別の構成例について説明する。
図4は、この構成例2である空液晶4の1画素分の画素部14の回路構成を示す回路図である。かかる回路により、本発明の画素駆動回路を実施している。この構成例2が構成例1のものと相違するのは、まず、バッファ回路13が単一のN型(あるいはP型)MOSトランジスタQ3のみで構成されている点である。しかしながら、このような構成とすると、V1<V0のときの画素15に印加中の電荷放電ができなくなるので、それを補うために、バッファ回路13と同じにN型(あるいはP型)MOSトランジスタで構成され、ONすることにより画素15を放電するトランジスタQ5からなる初期化回路16を設け、信号INITにより、そのON/OFFを制御するようにしている。
なお、図4の画素駆動回路は、各スイッチング素子が全てバッファ回路13と同じにN型(あるいはP型)MOSトランジスタで構成されているので、画素15のサイズを一層小型化でき、さらに装置の小型化、低製造コストを実現することができる。
液晶4としては、印加される電圧に基づいて光透過率、光反射率又は偏光状態が変化する材料が用いられおり、具体的には、電圧値に応じてアナログ的に変化する材料が、画素データに直接階調情報を付与することで容易に階調表示を行なえるので好適である。より具体的には、例えば、下記のような液晶材料を用いることができる。
(1)ツイステッドネマティック液晶
特に、広く汎用的に用いられ、技術的に確立している点で、ツイステッドネマティック液晶を用いれば、高い信頼性の空間光変調装置1を容易に実現することができる。
(2)強誘電性液晶
従来、強誘電性液晶(FLC)は双安定性を示し、アナログ階調が不可能であったが、近年は連続中間調のアナログ階調表示特性を示す強誘電性液晶が見出されている(「月間ディスプレイ(2001年1月号)」参照)。
例えば、“Journal of the SID,1/2,1993 「A novel surface-stabilized monostable ferroelectric LCD」”では、長ピッチのカイラルスメクチックC相を有する強誘電性液晶は、液晶分子の配向方向がラビング方向に沿って単安定性(Half-V mode)を示し、電界強度変調によるアナログ階調を発現することが示されている。
また、東京工業大学 工学部の論文「4×4マトリックス法によるV字型反転挙動を示す液晶のモデル構造の検討」では、履歴は閾値を持たないカイラルスメクチック相は、電場ゼロ付近から強誘電状態に移る際、電場に対してほぼ線形的に透過光強度が変化するV字型の電気光学応答(V-shape mode)を示し、アナログ階調表示が可能であることが示されている。
(3)光学補償複屈折(OCB)モード液晶
光学補償複屈折モード液晶は、上下基板で配向処理方向が同一なパラレル配向液晶が、所定値以上の電圧範囲で配向方向がスプレイ配向状態からベンド配向状態に転移し、この状態の範囲内でアナログ階調と高速応答性を示す(「月間ディスプレイ(2001年1月号)」参照)。
(4)垂直配向(Vertical Aligned)液晶
垂直配向液晶モードと無機配向層により高コントラストと高速応答速度のアナログ階調表示を可能とする(SID 01 DIGEST 34.3:「D-ILA Device for Top-End Projection Display(QXGA)」を参照)。
そして、キャパシタC1,C2は、その書き込まれる画像データを画素15に表示すべき階調レベルに応じた電圧信号としていて、液晶4は、この電圧信号に応じて光透過率、光反射率又は偏光状態に変化する。
次に、制御回路9による空間光変調装置1の駆動制御について説明する。
制御回路9は、制御信号S(画素駆動回路が図4に示す構成であれば、制御信号INITも)を生成して、全画素15に対して出力する。
図5及び図6は、画像データの書き込み及び画素15への画像データ出力の様子を示すタイミングチャートであり、図5は図3、図6は図4の画素駆動回路に対応するものとして示している。
図5、図6において、T1はサブフレーム期間を示す。rowドライバ5は、空間光変調装置1の各水平ラインを対応する制御信号Row1,Row2,…,RowLを、順次Hレベルにすることで順次選択する。columnドライバ6は選択されたラインに対応して、画素電極(図示せず)に水平方向の各画素に対応する画像データを出力する。
ここで、画像データは、制御回路9から、水平方向n画素毎(1≦n<M,Mは水平方向1ライン分の画素数)に並列化された入力画像データDATAとしてcolumnドライバ6に入力される。columnドライバ6は、順次入力される並列画像データDATAを対応する画素の画素電極に出力するスイッチ(図示せず)を有する。即ち、columnドライバ6は、入力画素データDATAに対応するスイッチのみをONしてデータを対応する電極に出力し、それ以外の電極はスイッチをOFFして開放状態にする。これを水平方向について順次繰り返すことによって、全ての画素電極に画素データを出力する(画像データ制御手段)。
1サブフレーム期間において、各ラインが順次選択されて画像データが書き込まれている間は、制御回路9が出力する制御信号SはLレベルでトランジスタQ2は全ての画素15についてOFF状態になっており、空間光変調装置1は前のサブフレーム画像を表示する(画像表示制御手段)。
そして、全ての画素15について次の1サブフレーム分の画像データの書き込みが終了すると、(図4の画素駆動回路に対しては、図6に示すように、制御回路9は、出力する制御信号INITをHレベルにして画素15に印加中の画像データをゼロにした後)制御信号SをHレベルにして、全ての画素についてトランジスタQ2をONして書き込まれた画像データを一斉に出力し、表示状態を次のサブフレームに切り替える(画像表示制御手段)。
図7は、図4の回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。すなわち、制御回路9は、画素15に印加される画像データV0がゼロからV02に変化する場合、まず制御信号SをONする前の時刻t1で制御信号INITをHレベルにしてトランジスタQ5をONし、画素15に印加されている画像データV0をゼロにする。そしてV0がゼロになった後の時刻t2で制御信号SをHレベルにしてトランジスタQ2をONし、キャパシタC1に書き込まれている画像データV02を出力する。
ここで、トランジスタQ2がONした瞬間、突入電流により画素データ電圧にオーバーシュートVovrが生じる場合がある。これをGNDに逃がすために、トランジスタQ5を、トランジスタQ2がONした後の時刻t3までの所定時間だけONしておく。トランジスタQ2は、出力V0がV02に安定した後の時刻t4にてOFFされる。
図8は、画素駆動回路のさらに別の一例を備えた空間光変調装置1の1画素部分14の構成例を示したものである。図8の回路構成が、図3の回路と相違するのは、ONすることにより図3の回路に画素15を放電して、その表示状態を最低階調レベルに変化させるトランジスタQ6からなるリセット回路17を備え、このトランジスタQ6のON,OFFを制御する信号RSTを制御回路9から出力して制御を行う(リセット制御手段)点である。
図9は、図8におけるリセット回路17の動作を示すタイミングチャートである。すなわち、制御回路9は、信号RSTがHレベルになるとトランジスタQ6がONして、画素15を放電して、画素15に印加中の画像データV0をコモン電圧Vcomにした後に、制御信号SをHレベルにしてトランジスタQ2をONし、次のサブフレームの画像データを画素15に出力する。なお、ここで空間光変調装置1は、画素15の両端に印加される電圧差が低いほど低階調表示になるノーマリブラックモードの表示特性を示すものとする。したがって、表示画像はサブフレームの切り替わりでいったん黒表示になる。
図10は、画素駆動回路14のさらに別の一例を備えた空間光変調装置1の1画素部分14の構成例を示したものである。この例は、図4の回路構成において、まず、コモン電圧Vcomを切り替えるようにしている。その様子を、図11を参照して説明する。即ち、画素15を、仮に“2×Va”の大きさの電圧範囲で交流駆動する場合、制御回路9の制御により、コモン電圧Vcomも0と+Vaとの間で切り替えるようにすれば、画像データV0は0〜+Vaの電圧範囲で変化させればよいことになる(コモン電圧切替手段)。したがって、本回路で用いる各トランジスタの耐圧としては電圧Vaに対応できればよい。ここで、もし、コモン電圧Vcomが一定値+Vaであれば、図21の例に示すように、画像データV0の電圧範囲は0〜(2×Va)となり、トランジスタには2倍の耐圧が要求されることになる。
図10は、また、図2の回路例において、トランジスタQ5の制御信号を前述のRSTとINITを兼ねた信号CLRとして示している。図12はその動作を示すタイミングチャートである。すなわち画素15に印加される画像データV0がV01からV02に変化する場合、まず制御信号SをONする前に制御信号CLRをHレベルにしてトランジスタQ5をONし、画素15に印加されている画像データV01をゼロに初期化する。このとき、同時にコモン電圧もゼロにして画素15をリセットする。そして、その後に制御信号SをHにしてトランジスタQ2をONし、キャパシタC1に書き込まれている画像データV02を出力する。
図13は、図10の画素駆動回路14を用いる場合に、コモン電圧切替手段となるコモン電圧切替回路61の回路図である。図11において、コンパレータ62のマイナス入力には電圧+Vaを抵抗63及び64で分圧したしきい値電圧Vtが入力されており、プラス入力には信号FLPが、例えば制御部9から入力される。したがって、コンパレータ62の出力Vdは、信号FLPがHレベルで、しきい値Vtを超える場合には+Va近くの高電圧に、信号FLPがLレベルで、しきい値Vtを下回る場合には0V近くの低電圧に遷移する。符号65はPMOSトランジスタ66及びNMOSトランジスタ67からなるCMOSインバータであり、ゲート電圧Vdが低電圧の場合はPMOSトランジスタ66がONして+Vaをコモン電圧Vcomとして出力し、ゲート電圧Vdが高電圧の場合はNMOSトランジスタ67がONして0V電圧をコモン電圧Vcomとして出力する。すなわち、画素15のコモン電圧Vcomが入力される側の電極に接続されるべき電圧+Vaの電圧源を切り替えることで、コモン電圧Vcomの電圧値の切り替えを行なって、スイッチング手段を実現している。
図14は、空間光変調装置1の他の構成例の平面図である。図14において、図1〜図13と同一符号の部材などは、前述の空間光変調装置1と同様であるため、詳細な説明は省略する。すなわち、この空間光変調装置1においても、例えば、図8、図10を参照して前記したような画素駆動回路14が画素15ごとに基板2上に形成される。また、前述のRowドライバ5及びColumnドライバ6も同一の基板2上に形成される。
図14の空間光変調装置1が前述の空間光変調装置1と異なるのは、交流化駆動回路51が設けられている点にある。その他の構成については、前述の空間光変調装置1と同様である。この交流化駆動回路51は制御回路9から出力される画像データを1フレーム又は1サブフレーム表示期間のうち半分の期間ごとに各画素15に印加される駆動電圧の極性を反転すべく、反転極性データを生成するとともに、画像データを切り替えて出力する回路である。
すなわち、一般に液晶を駆動する場合、直流分が印加されるとそれによって液晶に焼け付きが生じ破損してしまう恐れがあるため、交流駆動する必要がある。そのために、1フレームごとに駆動電圧の極性を変えるフレーム反転駆動などの手段がとられている。
しかしながら、図1以下で前述した空間光変調装置1においては、例えば動画像表示などのように、フレーム間で画像が不規則に変化する場合には、必ずしも交流駆動が保証されず、信頼性を損なう可能性がある。端的な例として、1フレームごとに白と黒を交互に表示する画素15があった場合、フレーム反転駆動すると逆に同じ電圧が永続的に印加されて実質的に直流駆動になってしまうことになる。
そこで、この空間光変調装置1では、交流化駆動回路51により、どのような画像表示に対しても液晶パネルを完全交流駆動することが可能となり、信頼性の高い空間光変調装置が実現できるようにする。
図15は、この交流化駆動回路51の構成例を概略的に示した回路図である。図15において、符号D及びVは、それぞれ制御回路9から出力される画像データ及び垂直同期信号である。ここで垂直同期信号Vは1フレーム又は1サブフレーム周期の1/2周期でトグルする。
まず、反転データ生成回路52には、元の画像データDが入力され、その画像データDの極性反転データXDを生成する。具体的には、液晶の画素15に印加される電圧は図8に示すように一方の電極が、コモン電圧Vcomに接続され、他方の電極に画像データに基づく電圧Vdが印加される。したがって、電圧Vdの極性反転画像データに基づく電圧XVdは、
XVd=2・Vcom−Vd … (2)
で表される。よって反転データ生成回路52は、電圧Vd及びXVdに対応する画像データが、それぞれ画像データD及び垂直同期信号XDであるとすると、電圧Dcomをコモン電圧Vcomに対応する画像データとして、
XD=2・Dcom−D … (3)
なる演算を行なって、極性反転データXDを生成する。
極性切り替え回路53は、垂直同期信号Vに同期して画像データDと、その極性反転データXDを1フレーム又は1サブフレーム周期の1/2周期ごとに切り替えて出力する。出力されたデータは、後段のD/A変換器54によりアナログ信号に変換されて(信号VD)、画素駆動回路14に出力される。
図16は、図14、図15の空間光変調装置1の別の構成例を示す平面図である。図16において、図14、図15と同一符号の部材などは前述した空間光変調装置1と同様であるため、詳細な説明は省略する。この空間光変調装置1が前述の図14、図15のものと異なるのは、D/A変換器71〜74がさらに設けられている点である。したがって、交流化駆動回路10はD/A変換器54を備えず、極性切り替え回路53からのデジタル信号出力をそのまま画像データDin1〜Din4として、それぞれD/A変換器71〜74に出力する。その他の構成については図14、図15のものと同様である。画像データDin1〜Din4はそれぞれD/A変換器71〜74に入力され、アナログ信号に変換されて後段のColumnドライバ6に入力される。Columnドライバ6の後段の回路構成は図14、図15を参照して前述した空間光変調装置1と同様に構成できる。なお、図16では4つのD/A変換器71〜74で構成されているが、もちろん、これに限定されるものではない。
図17は、前述のいずれかの空間光変調装置1を備えた画像表示装置20の構成例を概略的に示す概念図である。図17に示すように、画像表示装置20は空間光変調装置1に光を照射する光源21を備えている。フライアイレンズアレイ22,23は、光源21の照射光を均一化するためのインテグレータ光学系を構成する。コンデンサレンズ24は、照明光を空間光変調装置1に集光、照明する。符号25は投射レンズ、符号26はスクリーン、符号31は照明光と画像光を分離するための偏光ビームスプリッタである。
照明光源21から照射された光は、フライアイレンズアレイ22,23により均一化された照明光となり、コンデンサレンズ24で集光され、偏光ビームスプリッタ31で反射されて、空間光変調装置1を照明する。画像データに基づいて駆動されている空間光変調装置1で空間光変調された照明光は、偏光ビームスプリッタ31を介して、画像光として光路偏向装置29に入射する。
光路偏向装置29は、制御回路30で制御され、入射した画像光を画素の配列方向に予め設定されたシフト量だけシフトして、画素の増倍を行なう。シフトされた画像光は投射レンズ25で拡大され、スクリーン26に投射される。光路偏向装置29による光路シフトのシフト量は画素ピッチの整数分の1であることが望ましい。すなわち、画素の配列方向に対して2倍の画像増倍を行なう場合は画素ピッチの1/2にし、4倍の画素増倍を行なう場合は画素ピッチの1/4にすることが望ましい。
いずれの場合も、空間光変調装置1は連続するフレームで画像を表示し、あるいは、光路偏向装置29のシフトレベル数に応じて、1フレームを複数のサブフレームで分割して表示し(この例では、シフトレベル数が2で、2つのサブフレーム)、フレームあるいはサブフレームの表示ごとに光路偏向装置29で画素シフトを行なって、光路偏向装置29の画素シフトに応じた表示位置に対応する画像情報を空間光変調装置1で表示させることで、画像表示装置20は、見かけ上、高精細な画像を表示することができる。
なお、本例では反射型の液晶パネルを空間光変調装置1に用いた例で説明したが、透過型の液晶パネルを空間光変調装置1として用いてもよい。
図18は、別例の画像表示装置40の構成例を概略的に示す概念図である。この画像表示装置40は、一つの空間光変調装置1で赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色を順次表示することでカラー画像を表示する、いわゆるフィールドシーケンシャル方式のプロジェクタである。
照明光源41から照射された光は、集光レンズ42によって絞られ、回転色分離円盤43に入射する。図19に示すように、回転色分離円盤43は、回転色分離素子を実現するもので、回転中心Oを中心に、所定の波長域ごとに例えば3分割した赤色透過領域R、緑色透過領域G及び青色透過領域Bに分かれており、照射光を所定の波長域を持つ光束に色分離する。この各々の透過領域は多層の誘電体薄膜などよりなるフィルタで構成されている。この回転色分離円盤43は、中心に回転軸44が固定され、モータ45で回転されることにより、照明光について入射位置の波長域に対応する色だけを透過して、コリメータレンズ46、偏光ビームスプリッタ47を介して空間光変調装置1に入射させる。その入射した光は空間光変調装置1の表示映像で変調されて出射し、反射光は偏光ビームスプリッタ47、投射レンズ48を介してスクリーン49に投射される。
本発明の一実施の形態である空間光変調装置の平面図である。 空間光変調装置の側面図である。 空間光変調装置における液晶パネルの1画素分の画素部の画素駆動回路の構成を示す回路図である。 空間光変調装置における液晶パネル1画素分の画素部の画素駆動回路の別の回路構成を示す回路図である。 図3の回路構成における空間光変調装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図4の回路構成における空間光変調装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図4の回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 画素駆動回路のさらに別の一例の回路図である。 図8におけるリセット回路の動作を示すタイミングチャートである。 画素駆動回路のさらに別の一例の回路図である。 コモン電圧の切り替えについて説明するタイミングチャートである。 図2の回路例において、制御信号RST,INITを兼ねた信号CLRを用いた場合のタイミングチャートである。 コモン電圧切替回路の回路図である 空間光変調装置の他の構成例の平面図である。 交流化駆動回路の構成例を概略的に示した回路図である。 空間光変調装置の他の構成例の平面図である。 本発明の一実施の形態である画像表示装置の全体構成の概略を示す概念図である。 画像表示装置の別の構成例の全体構成の概略を示す概念図である。 画像表示装置の回転色分離円盤の平面図である。 非特許文献1の回路構成を示す回路図である。 特許文献3の回路構成を示す回路図である。 コモン電圧が一定である場合の画像データの電圧変動について説明するグラフである。
符号の説明
1 空間光変調装置
4 液晶
13 バッファ回路
15 画素
16 初期化回路
17 リセット回路
20 画像表示装置
29 光路偏向装置
40 画像表示装置
41 光源
43 回転色分離素子
51 交流化駆動手段
52 反転データ生成回路
53 極性切り替え回路
61 コモン電圧切替手段
62 スイッチング手段
65 CMOSインバータ、スイッチング手段
71〜74 D/A変換器
C1 メモリ
C2 電圧保持回路
Q1 第1のスイッチング素子
Q2 第2のスイッチング素子

Claims (27)

  1. 1画素分の画像データを記憶できるメモリと、
    前記メモリに接続され、ONすることにより前記メモリに対して画像データを出力する第1のスイッチング素子と、
    前記メモリに接続され、ONすることにより当該メモリに記憶されている画像データを単一の画素に対して出力する第2のスイッチング素子と、
    前記画素に出力される画像データを補償するバッファ回路と、
    を備えている画素駆動回路。
  2. 前記第2のスイッチング素子の出力電圧を前記画素に保持させる電圧保持回路を備えている請求項1に記載の画素駆動回路。
  3. 前記バッファ回路は、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタによるプッシュプル型である、請求項1又は2に記載の画素駆動回路。
  4. 前記バッファ回路は、単一のN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され、
    前記第1及び第2のスイッチング素子は、それぞれ前記バッファ回路と同じにN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され、
    前記バッファ回路と同じにN型MOSトランジスタ又はP型MOSトランジスタで構成され前記画素を放電する初期化回路を備えている、
    請求項1に記載の画素駆動回路。
  5. 液晶パネルと、
    この液晶パネルの画素ごとに用意された請求項1〜4のいずれかの一に記載の画素駆動回路と、
    を備えている空間光変調装置。
  6. 前記液晶パネルの表示画像を所定周期で連続するフレーム又は当該フレームをさらに複数のサブフレームに分割して表示し、前記第2のスイッチング素子をOFFして前のフレーム又はサブフレームの画像を表示している期間中に前記第1のスイッチング素子をONして次のフレーム又はサブフレームの画像データを記憶させる画像表示制御手段をさらに備えている、請求項5に記載の空間光変調装置。
  7. 前記1フレーム又は1サブフレームの表示期間を2分割し、このうちの前半の表示期間中に前記メモリに前記画素に表示中の画像データの反転極性データを記憶し、後半は前記第2のスイッチング素子により前記反転極性データを出力して表示する交流化駆動手段をさらに備えている、請求項6に記載の空間光変調装置。
  8. 前記交流化駆動手段は、
    前記表示中の画像データとなる元の画像データから反転極性データを生成する反転極性データ生成回路と、
    前記反転極性データと前記元の画像データとを切り替えて出力することで前記2分割を行う極性切り替え回路と、
    を備えている請求項7に記載の空間光変調装置。
  9. 前記出力制御手段は、前記第2のスイッチング素子による前記画像データの出力を、前記フレーム又はサブフレームの切り替わりに同期して前記液晶パネルの全画素の状態が一斉に変化するように行なう、請求項6〜8のいずれかの一に記載の空間光変調装置。
  10. 液晶パネルと、
    この液晶パネルの画素ごとに用意された請求項4に記載の画素駆動回路と、
    前記初期化回路による放電の動作を、前記第2のスイッチング素子がONする前に実行する初期化制御手段と、
    を備えている空間光変調装置。
  11. 前記初期化制御手段は、前記第2のスイッチング素子がONした後の所定時間だけ前記放電の動作を継続する、請求項10に記載の空間光変調装置。
  12. 前記各画素を最低階調の表示状態に変化させるリセット回路と、
    前記リセット回路を制御して前記フレーム又はサブフレームの切り替わりに同期して全ての前記画素を一斉に最低階調レベルの表示状態にするリセット制御手段と、
    をさらに備えている請求項9に記載の空間光変調装置。
  13. 前記液晶パネルへの画像データの出力を当該液晶パネルのn画素毎(全画素数をNとすると1≦n<N)に順次行なう画像データ制御手段を備えた、請求項5〜12のいずれかの一に記載の空間光変調装置。
  14. 前記液晶パネルの各画素に設けられ液晶を挟んで対向する1対の電極と、
    この1対の電極の一方には前記第2のスイッチング素子の出力を供給し、他方の電極には全ての前記画素において共通の値であるコモン電圧を、その電圧値を切り替え可能に供給するコモン電圧切替手段と、
    を備えている請求項5〜13のいずれかの一に記載の空間光変調装置。
  15. 前記コモン電圧切替手段は、所定の制御信号に基づいて前記他方の電極に接続されるべき電圧源を切り替えることで、前記電圧値の切り替えを行うスイッチング手段を備えている、請求項14に記載の空間光変調装置。
  16. 前記スイッチング手段は、前記電圧値の切り替えにCMOSインバータを用いている、請求項15に記載の空間光変調装置。
  17. 前記液晶パネルの各画素に設けられ液晶を挟んで対向する1対の電極と、
    この1対の電極の一方には前記第2のスイッチング素子の出力を供給し、他方の電極には全ての前記画素において共通の値であるコモン電圧を、その電圧値を切り替え可能に供給するコモン電圧切替手段と、
    を備え、
    前記コモン電圧切替手段は、前記画素の放電と同期して前記コモン電圧の前記切替えを行う、
    請求項10に記載の空間光変調装置。
  18. 前記液晶パネルは、各画素が印加される電圧レベルに応じた光透過率、光反射率又は偏光特性を示す液晶材料が用いられている、
    請求項5又は17に記載の空間光変調装置。
  19. 前記液晶パネルは、前記液晶材料がツイステッドネマティック液晶である、
    請求項18に記載の空間光変調装置。
  20. 前記液晶パネルは、前記液晶材料が連続中間調のアナログ階調表示特性を示す強誘電性液晶である、
    請求項18に記載の空間光変調装置。
  21. 前記液晶パネルは、前記液晶材料が光学補償複屈折モード液晶である、
    請求項17に記載の空間光変調装置。
  22. 前記液晶パネルは、前記液晶材料が垂直配向液晶である、
    請求項18に記載の空間光変調装置。
  23. 前記強誘電性液晶は、長ピッチのカイラルスメクチックC相を有する強誘電性液晶である、
    請求項20に記載の空間光変調装置。
  24. 前記強誘電性液晶は、履歴は閾値を持たないカイラルスメクチック相を有する強誘電性液晶である、
    請求項20に記載の空間光変調装置。
  25. 前記画素駆動回路が形成される基板と同一の基板上に、前記画像データを前記メモリに記憶するためにアナログ電圧に変換するD/A変換器を設けている、請求項5〜24のいずれかの一に記載の空間光変調装置。
  26. 照明光を画像情報に基づいて空間光変調して画像光として出射する請求項5〜24の何れかの一に記載の空間光変調装置と、
    この空間光変調装置と同期し、前記空間光変調装置の各画素から入射されてくる画像光の光路を偏向して前記空間光変調装置の見かけ上の画素数を増倍して表示する光路偏向装置と、
    を備えている画像表示装置。
  27. 照明光を画像情報に基づいて空間光変調して画像光として出射する請求項5〜24の何れかの一に記載の空間光変調装置と、
    所定の波長域ごとに複数に分割した複数の透過領域からなり、前記空間光変調装置に入射する照明光を前記波長域を持つ光束に色分離して当該照明光の入射位置の波長域に対応する色だけを透過することで、複数色を順次表示してカラー画像を表示させる回転色分離素子と、
    を備えている画像表示装置。
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