JP2004302177A - 近赤外線吸収フィルム,近赤外線吸収フィルムの製造方法及びプラズマディスプレイ用前面板 - Google Patents
近赤外線吸収フィルム,近赤外線吸収フィルムの製造方法及びプラズマディスプレイ用前面板 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、波長800nm〜1000nmの近赤外線を確実に吸収すると共に、通常のフィルムと同様、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を施すことができる実用性に秀れた近赤外線吸収フィルムの技術を提供するものである。
【解決手段】プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムであって、該フィルム3には近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されているものである。
【選択図】 図3
【解決手段】プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムであって、該フィルム3には近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されているものである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外線吸収フィルム,近赤外線吸収フィルムの製造方法及びプラズマディスプレイ用前面板に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
プラズマディスプレイは、画素となる蛍光体中にガスを詰入し、該ガスに高電圧を印加して放電させ、この放電により前記蛍光体を発光させる原理を採用している。
【0003】
このプラズマディスプレイにおいて、前記画素により画像を形成するためには多数の画素が必要であるが、この多数の画素で放電を行うと、高電圧を発生させる駆動回路及びガスに高電圧を印加する電極にパルス状の大電流が流れ、このパルス状の大電流により紫外線,赤外線,近赤外線等の電磁波が発生する。従って、この電磁波による電子機器の誤作動防止及び人体への影響防止のため、プラズマディスプレイには電磁波をシールドする構成が設けられている(例えば、出願人の先願に係る特願2000−248876公報)。
【0004】
ところで、特に波長800nm〜1000nmの近赤外線は、リモコン操作型の電子機器を誤作動させる等の問題点があり、この近赤外線の外部への漏出は確実に阻止する必要がある。
【0005】
そこで、従来のプラズマディスプレイ用前面板は、プラズマディスプレイから生じた電磁波(特にマイクロ波)をシールドする電磁波シールドフィルムと、同様にプラズマディスプレイから生じた近赤外線を吸収する近赤外線吸収層が表面に積層状態で設けられた透明高分子フィルムと、ガラス基板(支持作用を発揮するもの)とを、前記プラズマディスプレイ側から電磁波シールドフィルム,ガラス基板,透明高分子フィルムの順に貼着層を介して積層せしめることで、前記電磁波、特に近赤外線が外部に漏出することを防止している。
【0006】
ところが、前記透明高分子フィルム21の表面に前記近赤外線吸収層22を設けた構成(図1参照)では、プラズマディスプレイ用前面板の最外層、即ち、前記近赤外線吸収層22にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の光学特性を向上させるための表面加工を施すことが困難で、所望の光学特性が得られにくいという問題点がある。
【0007】
尚、近赤外線吸収層を透明高分子フィルムのプラズマディスプレイ側とする構成では、近赤外線吸収層がガラス基板との貼着を阻害してしまう。
【0008】
本発明は、上述の問題点を解決したもので、波長800nm〜1000nmの近赤外線を確実に吸収すると共に、通常のフィルムと同様、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を施すことができる実用性に秀れた近赤外線吸収フィルムの技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムであって、該フィルム3には近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0011】
また、請求項1記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、フィルム3は、可視光を透過し且つ近赤外線を吸収するように構成されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0012】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤1として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0013】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤1として、シアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0014】
また、プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムの製造方法であって、溶融状態のセルロース系樹脂に近赤外線吸収剤1を分散溶解し、このセルロース系樹脂を成膜してフィルム3とすることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0015】
また、請求項5記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、セルロース系樹脂として、トリアセチルセルロース若しくはジアセチルセルロースが採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0016】
また、請求項5,6いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤1として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0017】
また、請求項5〜7いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤1としてシアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0018】
また、プラズマディスプレイ2の前面に設けられるものであって、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波をシールドする電磁波シールド層4と、請求項1〜4いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルム3と、前記電磁波シールド層4及び前記近赤外線吸収フィルム3を支持する基板5とが積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0019】
また、請求項9記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層4と近赤外線吸収フィルム3と基板5とは、プラズマディスプレイ2側から、電磁波シールド層4,基板5,近赤外線吸収フィルム3の順に積層せしめられていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0020】
また、請求項9,10いずれか1項に記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層4と近赤外線吸収フィルム3と基板5とは貼着層6を介して夫々貼着積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0021】
【発明の作用及び効果】
フィルム3に分散されている近赤外線吸収剤1がプラズマディスプレイ2から生じた近赤外線を吸収する作用を発揮し、よって、フィルム3全体が近赤外線を吸収する。
【0022】
ところで、従来のように透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構成であると、例えばハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面処理を施す際、前記近赤外線吸収層が剥離するおそれがあったが、本発明は、フィルム3の内部に近赤外線吸収剤1が分散状態で添加された構成であるから、一般的な透明高分子フィルムと同様、前記表面処理を何ら支障なく行えることになる。
【0023】
しかも、前記透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構造であると、この近赤外線吸収層上に更にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を形成する層を設けた場合、透明高分子フィルム上に膜材が多数積層されることになり(例えば、近赤外線吸収層,ハードコート,ハードコートを形成するための層の少なくとも三層)、これら膜材の応力(張力)により前記透明高分子フィルムがカールしてしまうという問題があるが、本発明では、前記近赤外線吸収層が表面に存在しないから、膜材が多数積層することがなく(近赤外線吸収層及びハードコートを形成するための層が不要)、よって、前記フィルム3のカールは可及的に阻止される。
【0024】
従って、本発明は、プラズマディスプレイから生じた近赤外線が外部に漏出することを確実に防止できると共に、通常の透明高分子フィルムと同様にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を良好に施すことができ、更に、カールを可及的に防止できる実用性に秀れた近赤外線吸収フィルムの技術となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0026】
本実施例は、プラズマディスプレイ2の前面に設けられるものであって、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波をシールドする電磁波シールド層4と、近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されている近赤外線吸収フィルム3(請求項1で言うフィルム3)と、前記電磁波シールド層4及び前記近赤外線吸収フィルム3を支持する基板5とが貼着層6を介して貼着積層されているものである。
【0027】
近赤外線吸収剤1としては近赤外線領域の波長を良好に吸収し且つ他の領域の波長に影響を及ぼしにくいもの、具体的には、800〜1000nmに極大吸収波長を有するものが採用されている。
【0028】
この800〜1000nmに極大吸収波長を有するものとしては、例えば、シアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体を採用すると良い。本実施例においては、シアニン系化合物を採用している。
【0029】
また、この近赤外線吸収剤1は、可視光の透過を阻害しないような微細粒子状のものが採用されている。
【0030】
近赤外線吸収フィルム3は、透明な合成樹脂製フィルム(透明高分子フィルム)として光学の分野で広く用いられるセルロース系樹脂を採用し、このセルロース系樹脂に前記近赤外線吸収剤1を分散状態で添加したものが採用されている。
【0031】
セルロース系樹脂は、具体的には、トリアセチルセルロース(TAC),ジアセチルセルロースが採用できる。本実施例においては、中でも最も一般的なトリアセチルセルロースを採用している。
【0032】
この近赤外線吸収フィルム3は、前記TACを溶融状態としたものに、前記近赤外線吸収剤1であるシアニン系化合物を添加して撹拌せしめることで、前記近赤外線吸収剤1を前記TACに分散溶解し、この近赤外線吸収剤1を可及的均一に分散溶解せしめた前記TACを成膜することで製造される。
【0033】
この近赤外線吸収フィルム3によれば、前記分散せしめられた近赤外線吸収剤1により、プラズマディスプレイ2から発生する近赤外線領域の波長が吸収される。
【0034】
また、近赤外線吸収剤1は近赤外線吸収フィルム3中に分散状態で添加されているから、この近赤外線吸収フィルム3は可視光の透過をあまり阻害しない。
【0035】
しかも、TACは上述のようにフィルムとして広く採用されているもので、TACに近赤外線吸収剤1が分散されている近赤外線吸収フィルム3はTACフィルムと同様の特性を有するから、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を今までと同様の方法で施すことができ、この表面加工は極めて容易に達成できる。
【0036】
電磁波シールド層4は、前記プラズマディスプレイ2から発生した電磁波をシールドするもので具体的には、フィルムに接着剤を介して銅箔を積層し、銅箔をエッチング処理してメッシュ状とすることにより、該メッシュ状の銅箔が積層されたメッシュ状導電材を二枚のガラス基板で挾持した構成のものが採用されている。
【0037】
基板5は、一面に前記電磁波シールド層4を貼着層6を介して積層し、他面に前記近赤外線吸収フィルム3を貼着層6を介して積層するものであり、該電磁波シールド層4と該近赤外線吸収フィルム3とを支持し得る強度及び可視光を透過し得る特性を有するガラス製やプラスチック製のものが好適であり、本実施例においてはガラス製のものが採用されている。
【0038】
即ち、この電磁波シールド層4と前記近赤外線吸収フィルム3とは、この基板5により夫々支持される構成であるから、前記電磁波シールド層4と前記近赤外線吸収フィルム3との変形が可及的に防止されることになる。
【0039】
貼着層6は、前記可視光を透過し得る透明な粘着剤、具体的にはアクリル系粘着剤が採用されている。
【0040】
本実施例は、上述の近赤外線吸収フィルム3と電磁波シールド層4と基板5とを、プラズマディスプレイ2側から、電磁波シールド層4,基板5,近赤外線吸収フィルム3の順に貼着層6を介して貼着積層されているものである。
【0041】
即ち、前記プラズマディスプレイ2から最も近い位置に前記電磁波シールド層4を設けたから、プラズマディスプレイ2から発生する電磁波が周囲に漏出する前に前記電磁波シールド層4で吸収されることになる。
【0042】
また、本実施例は、この最外層とした前記近赤外線吸収フィルム3表面に、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工による層7を設けた構成である。
【0043】
本実施例は上述のように構成したから、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波が前記電磁波シールド層4によりシールドされ、該電磁波シールド層4でシールドされなかった近赤外線は近赤外線吸収フィルム3に分散されている近赤外線吸収剤1により吸収されることになる。
【0044】
即ち、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波の外部への漏出を確実に阻止し得ることになる。
【0045】
しかも、従来のように透明高分子フィルム上に近赤外線吸収層を成膜する必要なく、前記プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収できる。
【0046】
従って、従来のように透明高分子フィルム(例えばTACフィルム)の表面に近赤外線吸収層を積層する構成であると、例えばハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面処理を施す際、前記近赤外線吸収層が剥離するおそれがあったが、本実施例においては、近赤外線吸収フィルム3の内部に近赤外線吸収剤1が分散状態で添加された構成であるから、一般的な透明高分子フィルムであるTACフィルムと同様、前記表面処理を何ら支障なく行えることになる。
【0047】
しかも、前記透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構造であると、この近赤外線吸収層上に更にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を形成する層を設けた場合、透明高分子フィルム上に膜材が多数積層されることになり(例えば、近赤外線吸収層,ハードコート,ハードコートを形成するための層の少なくとも三層)、これら膜材の応力(張力)により前記透明高分子フィルムがカールしてしまうという問題があるが、本実施例では、前記近赤外線吸収層が表面に存在しないから、膜材が多数積層することがなく(近赤外線吸収層及びハードコートを形成するための層が不要)、よって、前記近赤外線吸収フィルム3のカールは可及的に阻止される。
【0048】
従って、本実施例は、プラズマディスプレイから生じる近赤外線が外部に漏出することを確実に防止できると共に、通常のフィルムと同様にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を施すことができる実用性に秀れたプラズマディスプレイ用前面板となる。
【0049】
以下、本実施例の効果を確認した実験例について説明する。
【0050】
ジクロロメタン50gに(株)富士写真フィルム社製UV吸収剤入りTAC(T−80UZ)2.5g、三井東圧化学社製近赤外線吸収剤(SIR159)0.01g、日本化薬製近赤外線吸収剤(IRG022)0.01gを夫々溶解し、ガラス基板上に成膜することで得られた55μmのフィルム(近赤外線吸収フィルム3)の光学特性を測定したところ、縦軸を透過率,横軸を波長とした図4に図示したような透過率が得られた。即ち、視感平均透過率69.6%,850nmでの透過率2.94%,950nmでの透過率2.69%が得られた。
【0051】
以上の実験から、本実施例の近赤外線吸収フィルム3は、可視光は略透過し、近赤外線の透過は略阻止されることが確認できた。従って、前記近赤外線吸収フィルム3は、前記プラズマディスプレイ2から生じた電磁波の内、近赤外線領域の波長のみを急激に減衰させるフィルタとなり、前記プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線の外部への流出を確実に阻止できるものであることが確認できた。
【0052】
また、この近赤外線吸収フィルム3に常法に従って、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を表面加工として施してみたところ、いずれの表面加工も良好に行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の近赤外線吸収層の説明断面図である。
【図2】本実施例の近赤外線吸収フィルムの説明断面図である。
【図3】本実施例の説明断面図である。
【図4】本実施例の近赤外線吸収フィルムの透過率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 近赤外線吸収剤
2 プラズマディスプレイ
3 フィルム・近赤外線吸収フィルム
4 電磁波シールド層
5 基板
6 貼着層
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外線吸収フィルム,近赤外線吸収フィルムの製造方法及びプラズマディスプレイ用前面板に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
プラズマディスプレイは、画素となる蛍光体中にガスを詰入し、該ガスに高電圧を印加して放電させ、この放電により前記蛍光体を発光させる原理を採用している。
【0003】
このプラズマディスプレイにおいて、前記画素により画像を形成するためには多数の画素が必要であるが、この多数の画素で放電を行うと、高電圧を発生させる駆動回路及びガスに高電圧を印加する電極にパルス状の大電流が流れ、このパルス状の大電流により紫外線,赤外線,近赤外線等の電磁波が発生する。従って、この電磁波による電子機器の誤作動防止及び人体への影響防止のため、プラズマディスプレイには電磁波をシールドする構成が設けられている(例えば、出願人の先願に係る特願2000−248876公報)。
【0004】
ところで、特に波長800nm〜1000nmの近赤外線は、リモコン操作型の電子機器を誤作動させる等の問題点があり、この近赤外線の外部への漏出は確実に阻止する必要がある。
【0005】
そこで、従来のプラズマディスプレイ用前面板は、プラズマディスプレイから生じた電磁波(特にマイクロ波)をシールドする電磁波シールドフィルムと、同様にプラズマディスプレイから生じた近赤外線を吸収する近赤外線吸収層が表面に積層状態で設けられた透明高分子フィルムと、ガラス基板(支持作用を発揮するもの)とを、前記プラズマディスプレイ側から電磁波シールドフィルム,ガラス基板,透明高分子フィルムの順に貼着層を介して積層せしめることで、前記電磁波、特に近赤外線が外部に漏出することを防止している。
【0006】
ところが、前記透明高分子フィルム21の表面に前記近赤外線吸収層22を設けた構成(図1参照)では、プラズマディスプレイ用前面板の最外層、即ち、前記近赤外線吸収層22にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の光学特性を向上させるための表面加工を施すことが困難で、所望の光学特性が得られにくいという問題点がある。
【0007】
尚、近赤外線吸収層を透明高分子フィルムのプラズマディスプレイ側とする構成では、近赤外線吸収層がガラス基板との貼着を阻害してしまう。
【0008】
本発明は、上述の問題点を解決したもので、波長800nm〜1000nmの近赤外線を確実に吸収すると共に、通常のフィルムと同様、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を施すことができる実用性に秀れた近赤外線吸収フィルムの技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムであって、該フィルム3には近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0011】
また、請求項1記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、フィルム3は、可視光を透過し且つ近赤外線を吸収するように構成されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0012】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤1として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0013】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤1として、シアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムに係るものである。
【0014】
また、プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムの製造方法であって、溶融状態のセルロース系樹脂に近赤外線吸収剤1を分散溶解し、このセルロース系樹脂を成膜してフィルム3とすることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0015】
また、請求項5記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、セルロース系樹脂として、トリアセチルセルロース若しくはジアセチルセルロースが採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0016】
また、請求項5,6いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤1として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0017】
また、請求項5〜7いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤1としてシアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法に係るものである。
【0018】
また、プラズマディスプレイ2の前面に設けられるものであって、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波をシールドする電磁波シールド層4と、請求項1〜4いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルム3と、前記電磁波シールド層4及び前記近赤外線吸収フィルム3を支持する基板5とが積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0019】
また、請求項9記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層4と近赤外線吸収フィルム3と基板5とは、プラズマディスプレイ2側から、電磁波シールド層4,基板5,近赤外線吸収フィルム3の順に積層せしめられていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0020】
また、請求項9,10いずれか1項に記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層4と近赤外線吸収フィルム3と基板5とは貼着層6を介して夫々貼着積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板に係るものである。
【0021】
【発明の作用及び効果】
フィルム3に分散されている近赤外線吸収剤1がプラズマディスプレイ2から生じた近赤外線を吸収する作用を発揮し、よって、フィルム3全体が近赤外線を吸収する。
【0022】
ところで、従来のように透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構成であると、例えばハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面処理を施す際、前記近赤外線吸収層が剥離するおそれがあったが、本発明は、フィルム3の内部に近赤外線吸収剤1が分散状態で添加された構成であるから、一般的な透明高分子フィルムと同様、前記表面処理を何ら支障なく行えることになる。
【0023】
しかも、前記透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構造であると、この近赤外線吸収層上に更にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を形成する層を設けた場合、透明高分子フィルム上に膜材が多数積層されることになり(例えば、近赤外線吸収層,ハードコート,ハードコートを形成するための層の少なくとも三層)、これら膜材の応力(張力)により前記透明高分子フィルムがカールしてしまうという問題があるが、本発明では、前記近赤外線吸収層が表面に存在しないから、膜材が多数積層することがなく(近赤外線吸収層及びハードコートを形成するための層が不要)、よって、前記フィルム3のカールは可及的に阻止される。
【0024】
従って、本発明は、プラズマディスプレイから生じた近赤外線が外部に漏出することを確実に防止できると共に、通常の透明高分子フィルムと同様にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を良好に施すことができ、更に、カールを可及的に防止できる実用性に秀れた近赤外線吸収フィルムの技術となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0026】
本実施例は、プラズマディスプレイ2の前面に設けられるものであって、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波をシールドする電磁波シールド層4と、近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤1が分散状態で添加されている近赤外線吸収フィルム3(請求項1で言うフィルム3)と、前記電磁波シールド層4及び前記近赤外線吸収フィルム3を支持する基板5とが貼着層6を介して貼着積層されているものである。
【0027】
近赤外線吸収剤1としては近赤外線領域の波長を良好に吸収し且つ他の領域の波長に影響を及ぼしにくいもの、具体的には、800〜1000nmに極大吸収波長を有するものが採用されている。
【0028】
この800〜1000nmに極大吸収波長を有するものとしては、例えば、シアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体を採用すると良い。本実施例においては、シアニン系化合物を採用している。
【0029】
また、この近赤外線吸収剤1は、可視光の透過を阻害しないような微細粒子状のものが採用されている。
【0030】
近赤外線吸収フィルム3は、透明な合成樹脂製フィルム(透明高分子フィルム)として光学の分野で広く用いられるセルロース系樹脂を採用し、このセルロース系樹脂に前記近赤外線吸収剤1を分散状態で添加したものが採用されている。
【0031】
セルロース系樹脂は、具体的には、トリアセチルセルロース(TAC),ジアセチルセルロースが採用できる。本実施例においては、中でも最も一般的なトリアセチルセルロースを採用している。
【0032】
この近赤外線吸収フィルム3は、前記TACを溶融状態としたものに、前記近赤外線吸収剤1であるシアニン系化合物を添加して撹拌せしめることで、前記近赤外線吸収剤1を前記TACに分散溶解し、この近赤外線吸収剤1を可及的均一に分散溶解せしめた前記TACを成膜することで製造される。
【0033】
この近赤外線吸収フィルム3によれば、前記分散せしめられた近赤外線吸収剤1により、プラズマディスプレイ2から発生する近赤外線領域の波長が吸収される。
【0034】
また、近赤外線吸収剤1は近赤外線吸収フィルム3中に分散状態で添加されているから、この近赤外線吸収フィルム3は可視光の透過をあまり阻害しない。
【0035】
しかも、TACは上述のようにフィルムとして広く採用されているもので、TACに近赤外線吸収剤1が分散されている近赤外線吸収フィルム3はTACフィルムと同様の特性を有するから、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を今までと同様の方法で施すことができ、この表面加工は極めて容易に達成できる。
【0036】
電磁波シールド層4は、前記プラズマディスプレイ2から発生した電磁波をシールドするもので具体的には、フィルムに接着剤を介して銅箔を積層し、銅箔をエッチング処理してメッシュ状とすることにより、該メッシュ状の銅箔が積層されたメッシュ状導電材を二枚のガラス基板で挾持した構成のものが採用されている。
【0037】
基板5は、一面に前記電磁波シールド層4を貼着層6を介して積層し、他面に前記近赤外線吸収フィルム3を貼着層6を介して積層するものであり、該電磁波シールド層4と該近赤外線吸収フィルム3とを支持し得る強度及び可視光を透過し得る特性を有するガラス製やプラスチック製のものが好適であり、本実施例においてはガラス製のものが採用されている。
【0038】
即ち、この電磁波シールド層4と前記近赤外線吸収フィルム3とは、この基板5により夫々支持される構成であるから、前記電磁波シールド層4と前記近赤外線吸収フィルム3との変形が可及的に防止されることになる。
【0039】
貼着層6は、前記可視光を透過し得る透明な粘着剤、具体的にはアクリル系粘着剤が採用されている。
【0040】
本実施例は、上述の近赤外線吸収フィルム3と電磁波シールド層4と基板5とを、プラズマディスプレイ2側から、電磁波シールド層4,基板5,近赤外線吸収フィルム3の順に貼着層6を介して貼着積層されているものである。
【0041】
即ち、前記プラズマディスプレイ2から最も近い位置に前記電磁波シールド層4を設けたから、プラズマディスプレイ2から発生する電磁波が周囲に漏出する前に前記電磁波シールド層4で吸収されることになる。
【0042】
また、本実施例は、この最外層とした前記近赤外線吸収フィルム3表面に、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工による層7を設けた構成である。
【0043】
本実施例は上述のように構成したから、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波が前記電磁波シールド層4によりシールドされ、該電磁波シールド層4でシールドされなかった近赤外線は近赤外線吸収フィルム3に分散されている近赤外線吸収剤1により吸収されることになる。
【0044】
即ち、前記プラズマディスプレイ2から生じる電磁波の外部への漏出を確実に阻止し得ることになる。
【0045】
しかも、従来のように透明高分子フィルム上に近赤外線吸収層を成膜する必要なく、前記プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線を吸収できる。
【0046】
従って、従来のように透明高分子フィルム(例えばTACフィルム)の表面に近赤外線吸収層を積層する構成であると、例えばハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面処理を施す際、前記近赤外線吸収層が剥離するおそれがあったが、本実施例においては、近赤外線吸収フィルム3の内部に近赤外線吸収剤1が分散状態で添加された構成であるから、一般的な透明高分子フィルムであるTACフィルムと同様、前記表面処理を何ら支障なく行えることになる。
【0047】
しかも、前記透明高分子フィルムの表面に近赤外線吸収層を積層する構造であると、この近赤外線吸収層上に更にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を形成する層を設けた場合、透明高分子フィルム上に膜材が多数積層されることになり(例えば、近赤外線吸収層,ハードコート,ハードコートを形成するための層の少なくとも三層)、これら膜材の応力(張力)により前記透明高分子フィルムがカールしてしまうという問題があるが、本実施例では、前記近赤外線吸収層が表面に存在しないから、膜材が多数積層することがなく(近赤外線吸収層及びハードコートを形成するための層が不要)、よって、前記近赤外線吸収フィルム3のカールは可及的に阻止される。
【0048】
従って、本実施例は、プラズマディスプレイから生じる近赤外線が外部に漏出することを確実に防止できると共に、通常のフィルムと同様にハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等の表面加工を施すことができる実用性に秀れたプラズマディスプレイ用前面板となる。
【0049】
以下、本実施例の効果を確認した実験例について説明する。
【0050】
ジクロロメタン50gに(株)富士写真フィルム社製UV吸収剤入りTAC(T−80UZ)2.5g、三井東圧化学社製近赤外線吸収剤(SIR159)0.01g、日本化薬製近赤外線吸収剤(IRG022)0.01gを夫々溶解し、ガラス基板上に成膜することで得られた55μmのフィルム(近赤外線吸収フィルム3)の光学特性を測定したところ、縦軸を透過率,横軸を波長とした図4に図示したような透過率が得られた。即ち、視感平均透過率69.6%,850nmでの透過率2.94%,950nmでの透過率2.69%が得られた。
【0051】
以上の実験から、本実施例の近赤外線吸収フィルム3は、可視光は略透過し、近赤外線の透過は略阻止されることが確認できた。従って、前記近赤外線吸収フィルム3は、前記プラズマディスプレイ2から生じた電磁波の内、近赤外線領域の波長のみを急激に減衰させるフィルタとなり、前記プラズマディスプレイ2から生じる近赤外線の外部への流出を確実に阻止できるものであることが確認できた。
【0052】
また、この近赤外線吸収フィルム3に常法に従って、ハードコート,アンチグレアコート,反射防止コート等を表面加工として施してみたところ、いずれの表面加工も良好に行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の近赤外線吸収層の説明断面図である。
【図2】本実施例の近赤外線吸収フィルムの説明断面図である。
【図3】本実施例の説明断面図である。
【図4】本実施例の近赤外線吸収フィルムの透過率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 近赤外線吸収剤
2 プラズマディスプレイ
3 フィルム・近赤外線吸収フィルム
4 電磁波シールド層
5 基板
6 貼着層
Claims (11)
- プラズマディスプレイから生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムであって、該フィルムには近赤外線を吸収する近赤外線吸収剤が分散状態で添加されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
- 請求項1記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、フィルムは、可視光を透過し且つ近赤外線を吸収するように構成されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
- 請求項1,2いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムにおいて、近赤外線吸収剤として、シアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
- プラズマディスプレイから生じる近赤外線を吸収する近赤外線吸収用のフィルムの製造方法であって、溶融状態のセルロース系樹脂に近赤外線吸収剤を分散溶解し、このセルロース系樹脂を成膜してフィルムとすることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法。
- 請求項5記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、セルロース系樹脂として、トリアセチルセルロース若しくはジアセチルセルロースが採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法。
- 請求項5,6いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤として、800nm〜1000nmに極大吸収波長を有する化合物が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法。
- 請求項5〜7いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムの製造方法において、近赤外線吸収剤としてシアニン系化合物,フタロシアニン系化合物,ナフタロシアニン系化合物,ナフトキノン系化合物,ジイモニウム系化合物,アミニウム系化合物,アントラキノン系化合物若しくはジチオール系錯体が採用されていることを特徴とする近赤外線吸収フィルムの製造方法。
- プラズマディスプレイの前面に設けられるものであって、前記プラズマディスプレイから生じる電磁波をシールドする電磁波シールド層と、請求項1〜4いずれか1項に記載の近赤外線吸収フィルムと、前記電磁波シールド層及び前記近赤外線吸収フィルムを支持する基板とが積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板。
- 請求項9記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層と近赤外線吸収フィルムと基板とは、プラズマディスプレイ側から、電磁波シールド層,基板,近赤外線吸収フィルムの順に積層せしめられていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板。
- 請求項9,10いずれか1項に記載のプラズマディスプレイ用前面板において、電磁波シールド層と近赤外線吸収フィルムと基板とは貼着層を介して夫々貼着積層されていることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板。
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