JP2004302149A - 展示物展示用ラック - Google Patents

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JP2004302149A JP2003095134A JP2003095134A JP2004302149A JP 2004302149 A JP2004302149 A JP 2004302149A JP 2003095134 A JP2003095134 A JP 2003095134A JP 2003095134 A JP2003095134 A JP 2003095134A JP 2004302149 A JP2004302149 A JP 2004302149A
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Yoshinaga Okamoto
好永 岡本
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Abstract

【課題】板状展示物等を見やすく複数展示する汎用の展示ラックを提供する。
【解決手段】展示物展示用ラック1は、上方支持部3cが下方支持部4よりも後方に位置する上下支持部を有する自立型架台2と、架台2の前記支持部に支持される支持枠10と、上下1対の矩形枠体16,16を回動可能に連結し且つ枠体16,16が前記連結部を中心に前方に回動可能に支持枠10に支持された可動枠16とを有し、支持枠10と可動枠15の少なくとも1組以上を左右並列配置にして架台10に支持する一方、可動枠15の各枠体16には、展示物支持用の支持部材装着穴19を複数設け、且つ、各枠体16には、連結側端部から上下に離隔した背後側に支持枠10に対する傾斜角度を調整し固定する傾斜角度調整手段をそれぞれ個別に設けて構成する。支持枠10を支持する下方支持部4は前後移動可能にし、架台2にはキャスター7を設ける等の機能を付加するとよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状および薄型箱状の物などを展示するためのラックの技術に係わり、更に詳しくは、展示物を支持するためのほぼ矩形の上下1対の枠体の互いの一辺を回動可能に連結してなる可動枠を、前記上下枠体が互いの連結部を支点としてそれぞれ前方に揺動可能なるように架台に支持するとともに、各枠体の前後傾斜角度を個別に調整して固定可能に構成した展示物用ラックの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
見本市などの展示会場や博覧会場或いは店舗の商品陳列スペースといったところでは、沢山の大型パネル展示物または薄型ディスプレーなど板状および薄型箱状の展示物や商品を限られた面積のブースの壁面に吊り下げたり壁面に沿った棚に設置したりして展示する。パネル展示においては、関連する写真画などを隣接して展示したり、大型の写真や広告などを複数に分割して密接配置で展示する場合もある。しかし、展示物が大きくなるにつれ全体に人の目線が行き渡りにくいといった問題がある。一方、展示会場などでは、多数の小型ディスプレーを縦横に密接配置して構成したマルチディスプレイシステムを用いPR用画像を放映する従来の方式に代えて、近年は大型フラットディスプレイを2台または4台でPR用の画像を放映する方式に移行されつつある。複数ディスプレーで画像放映する場合、個々のディスプレイにそれぞれ個別の画像を映し出す場合と画像を個々のディスプレーに分割して全体で1画像を構成して映し出す場合とがある。このような大型展示パネルや大型フラットディスプレイの映像に対し人がその全体に目を配るには離れた高所に展示または掲示する必要がある。しかし、狭い展示会場のブースや店舗などでは十分なスペースの確保が困難である。また例えば、店舗でフラットディスプレイを商品見本として展示する場合、デモンストレーション用映像の見やすさのほか、客が商品に近づいて複数の機種を比較する事も配慮する必要がある。店舗ではスペースが狭く且つ天井の高さも限られているなどの制約から、各展示物の正面がすべて客の目の位置に向くような角度で且つ商品に近づいて見るにも都合のよい配置で展示することは困難が伴う。
【0003】
一方、フラットディスプレイ用の架台装置の公知例としては、上下方向へ所定間隔毎に複数の係止孔を形成した一対の支柱を左右両側に間隔を隔てて立設し、この支柱の上下に上部支持金具と下部支持金具とをそれぞれ係止孔を利用して取付け、フラットディスプレイの下端を下部支持金具に載支し、上部背面を上部支持金具にネジ止め固定し、下部支持金具は左右の下ブラケット間にフラットディスプレイの下端を載支する受部材を渡設し、上部支持金具は左右の上ブラケット間に剛性のある支持部材を渡設し且つ支持部材にフラットディスプレイをネジ止めするための前後貫通した取付孔を単数または複数形成して構成した形態のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この従来のフラットディスプレイ用の架台装置は、例えばプレゼンテーションなどに用い、ディスプレイの前傾角度を調整する手段を有するがディスプレイの載支位置が高く、しかも単一のディスプレイを載支するためのものであり、例えばフラットディスプレイを含む複数の板状展示物を展示し且つ個々の展示物を目線の位置に合わせて個別に角度調節して展示するといった機能は備えていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−312219号公報(第1頁、第5〜6頁、図1、および図3など)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、展示パネルやフラットディスプレイを含む板状および薄型箱状の各種展示物を、上下2段または上下2段且つ左右複数列に設置でき、展示物を床面に近い低位置で支持しても個々の展示物の正面を人の目の位置に向けることができるように個別に展示物の角度を調整する機能を備え、且つ、展示物支持枠には展示物に応じた支持部材を脱着可能に取り付けて汎用性のある展示物展示用ラックを提供する事にある。そして本発明が解決しようとする他の課題は、上記の展示物展示用ラックを、設置場所に合わせ、自在に移動して模様替えが容易に行え且つ横列配置に多数配置もできるよう構成にした展示物展示用ラックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明の展示物展示用ラックは、上下に支持部を有し且つ前記上方支持部が下方支持部よりも後方に位置するように形成された自立型の架台と、該架台の前記上下支持部に支持される支持枠と、ほぼ矩形の上下1対の枠体を回動可能に互いの一辺を連結するとともに該各枠体が前記連結部を中心に前方に回動可能に前記支持枠に支持されてなる可動枠とを有し、前記支持枠と可動枠の少なくとも1組以上を左右並列配置にして前記架台に支持する一方、前記可動枠の各枠体には、展示物支持部材の装着部を複数設け、且つ、前記連結側の端部から各枠体に沿って上下に離隔した各々の背後側に、枠体の傾斜角度を調整して係止する傾斜角度調整手段をそれぞれ個別に設けて構成する。
【0008】
前記の展示物展示用ラックにおいては、前記自立型の架台の前記上下支持部のうち下方支持部が、前記架台に一体の前後方向部材に沿って前後動可能に支持され、該下方支持部の上方支持部との相対的な前後間の距離を変更可能に構成すると都合がよい。また、可動枠の各枠体の傾斜角度調整手段については、前記各枠体に枠体前面と直交する後方に向け傾斜角度調整板を突設するとともに、前記支持枠の側面が前記傾斜角度調整板の側面に近接する関係に設定し、前記傾斜角度調整板には、前記枠体連結軸を中心とする円に沿って両端が閉じた円弧状スリットと、該スリットの円弧と同心の円弧に沿って形成した複数の貫通孔とを形成する一方、前記支持枠側面には、前記円弧状スリットに係合する案内部材を突設または装着するとともに、前記可動枠の回動時に前記貫通孔が通過する位置に係止部材装着部を設け、前記貫通孔を挿通して該係止部材装着部に係止部材を装着して可動枠を係止固定する構成にすると好都合である。これにより、各上下或いは上下左右の展示物支持枠をそれぞれ個別に角度調整と揺動防止を行う機能を、簡単な機構で且つ低コストで備えさせることができる。
【0009】
更に、架台の下端部にキャスターを備えると、各種展示物に応じた展示方法が可能となるのみならず、容易に移動可能となるので、配置替えや模様替えや展示物の入れ替えなどの作業にも都合がよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1は、本発明に係る展示物展示用ラックの実施例を示し、展示物を支持する支持部材を取り付けない状態で斜め前方から見た全体の斜視図で、図3には側面を示す。図3において、可動枠を前方に傾斜させた状態を2点鎖線で示している。図2には架台を斜視図で示し、図4には支持枠に可動枠を組み付けた状態を示す。図5は可動枠、図6は支持枠をそれぞれ斜視図で示している。図10は、上記展示物展示用ラックの可動枠に形成した支持部材装着穴に装着するメッシュボードの斜視図、図11は、同じく支持部材装着穴に装着して棚板を支持するためのブラケットの側面図である。そして図7には、支持枠をほぼ垂直に近づけて架台に支持し、展示物支持用の棚板を可動枠の各枠体に対しそれぞれ直交方向に取り付けた状態を示し、また図8には、支持枠を傾斜させて架台に支持し、可動枠に展示物支持用の棚板を水平姿勢で取り付けた状態を示す。
【0011】
図において、本発明に係る展示物展示用ラック1は、移動可能な自立型の架台2と、架台2に上端側が後方に傾斜する姿勢で支持される左右1対の支持枠10,10と、支持枠10よりも幅の広い上下1対の矩形の枠体16,16の互いの一辺を回動可能に蝶番17等の連結部材で連結するとともに、この連結部を支持枠10の前面に当接させて蝶番17の連結軸18を中心に上下枠体16,16が互いに個別に前方に回動可能に支持枠10で支持した左右1対の可動枠15,15とを有する。そして、各可動枠15,15には、各上下枠体16,16の平行な左右両側部に沿って上下方向に展示物支持用棚板支持用ブラケット25などの支持部材装着穴19を複数個ほぼ等間隔で設けるとともに、左右両端近傍には、傾斜角度調整板20を枠体16の前面と直交する後方に向けて突設する。
【0012】
傾斜角度調整板20は、支持枠10の側面に近接する関係位置に設定し、傾斜角度調整板20には、枠体16,16を連結する蝶番17の連結軸18を中心とする円弧に沿って両端が閉じた円弧状スリット21を形成し、且つ、円弧状スリット21の近傍に円弧状スリット21と同心の円弧に沿って複数の貫通孔22をほぼ等間隔で形成する。一方、支持枠10の側面には、円弧状スリット21に係合する案内部材11を突設または装着するとともに、可動枠15の回動時に前記貫通孔22が通過する位置にネジ孔12を設け、貫通孔22を挿通して該ネジ孔12に係止ネジ13を装着可能にする。これによって、前記案内部材11および可動枠15の枠体16,16の連結部を支持枠10が当接支持する作用とにより、枠体16,16が蝶番17の連結軸18を中心としてそれぞれ前方への傾斜が可能になるとともに、係止ネジ13を装着すると各枠体16の前後揺動を個別に固定することができる。
【0013】
つぎに、上記展示物展示用ラック1の各部構造を以下に順次詳細に説明する。まず架台2の構造について説明する。架台2は、主要部材はそれぞれパイプ部材を用いて構成され、下部水平部材3aの両端に脚部材3,3の中間部を略T字状の2つ割り形連結具6,6(詳細構造は後述の説明参照)で下部水平部材3aと直交する前後方向に連結し、下部水平部材3aの両端近傍と中間部の3箇所に垂直の支柱3b,3b,3bを連結具6で連結し、更に支柱3bの上端部には上部水平部材(上方支持部材ともいう)3cを略T字状の2つ割り形連結具6で連結して自立型のフレームを形成する。そして、下部水平部材3a連結部よりも前方の脚部材3,3には、脚部材3に嵌合して前後にスライド可能に支持する略T字状の2つ割り形スライド連結具6a,6a(詳細構造は後述の説明参照)を両端に装着した下方支持部材4を装着する。なお脚部材3,3それぞれの前後端には、それぞれ2つ割り形などのキャスター取付具6bを介してキャスター7を取り付ける。但し、本発明に係る展示物展示用ラックは、架台にキャスター7を設けた移動式にするほか、キャスターを設けない場合も含む。架台2の構成部材は、パイプ材に限らず適宜の形状の部材で形成してよい。また架台2の構成部材の材料は、樹脂製、金属製、木質系など適宜の材質を用いて構成することが可能で、重量物の展示用には金属製などの剛性に富む材料を用いる。
【0014】
連結具6とスライド連結具6aとは同形状部材であり、図9にその基本的な構造形態を示す。図9はスライド連結具6aの部分を示している。略T字状のスライド連結具6a(および連結具6)は、図示の如くパイプ材把持部がそれぞれ略T字状に形成されるとともに、パイプ中心方向に沿って2分割されている。従って架台2などのパイプ構造物を組み立てる場合は、パイプ材や軸部材などを両側から挟持させてネジで締め付けて把持し、且つ一方の把持部はパイプ材の適宜の位置を把持するのに適した構造である。略T字状のスライド連結具6aは、パイプ把持部に沿う中心で2分割形成された各々の分割片35,35からなり、一方のパイプ把持部36に水平の下方支持部材4の端部を且つ他方のパイプ把持部37に水平(図9では垂直)の脚部材3をの中間部をそれぞれ挟持するとともに、分割片35,35同士を2本のネジ38,38で締め付けて一体化して組み立てる。下方支持部材4の位置を調整する際はネジ38,38を弛めて脚部材3の把持力を弛めて脚部材3に沿って前後にスライドさせ、適宜の位置でネジ38,38を締め付けて固定する。連結具6として用いる場合も同様の要領でパイプ材同士を連結する。なお、展示物展示用ラックの架台は、この連結具6a(,6)を用いて組み立てる以外にも、部材の種類と形状と材質とに応じ適宜の形態の連結具を用いてよく、或いは、溶接または溶着など適宜の方法も採用してもよい。
【0015】
以上の構成からなる架台2は、床面に自立するとともに、手で押して移動が可能である。そして、下方支持部材4を前後に移動すると、下方支持部材4と上方支持部材3cとの前後方向の水平距離を変更することができる。即ち、下方支持部材4と上方支持部材3cとを結ぶ直線の後方傾斜角度を適宜変更し、固定ネジ5で下方支持部材3cを係止固定させることもできる。なお、架台2を構成する各部材の配置については、上記に限らず、上記のような機能を備えた他の適宜の形態としてもよい。また、本発明に係る展示物展示用ラックは、架台2の下方支持部材4に関し、上記説明のように前後に移動調整可能にするほか、固定した形態も含まれる。
【0016】
つぎに、支持枠10の構造について説明する。支持枠10は、矩形の枠部材10aと、枠部材10aの上端に固設した1対の把持部材14,14と、枠部材10aの下端に上下進退可能に装着した1対の伸縮把持部材14a,14aとを有する。そして、枠部材10a左右側面の上下各端部近傍には、後述の可動枠15の傾斜角度調整板20の円弧状スリット21に係合して傾斜角度調整板20の回動を案内する案内部材11をそれぞれ突設するとともに、案内部材11近傍の枠部材10aの端部寄りに設けたネジ孔には、後述の傾斜角度調整板20の円弧状スリット21近傍に形成した貫通孔22に係合する係止ネジ13を脱着可能に装着する。上記の把持部材14と伸縮把持部材14aとには、それぞれの端部に水平の筒状部を設けており、この筒状部を架台2の上方支持部材3cおよび下方支持部材4にそれぞれ嵌合させて支持枠10を支持する。把持部材14と伸縮把持部材14aとは、それぞれ前述のスライド連結具6aと同形状の部材を枠部材10aの上下に取り付けて構成してもよい。また、枠体10aは、後述の可動枠15の傾斜角度調整板20に近接する横幅に設定するが、これとは別に、案内部材11および係止ネジ13の取付部を側方に張り出させ、その張り出した端面が傾斜角度調整板20に近接するような形態にしてもよい。
【0017】
上記において、案内部材11はピンまたはボルトを枠部材10aに装着した構成とするほか、円弧状スリット21の内外周に沿う円弧部を有する部材を枠部材10aに突設または装着して構成するなど適宜の形態にしてよい。係止ネジ13は、単純なピンに代えてもよいし、傾斜角度調整板20を枠部材10aの側端部に押し当てて摩擦力で支持したりする構造或いは把持機能を有する部材で傾斜角度調整板20の端縁部を把持する形態にしてもよい。また、架台2の下方支持部材4を固定式にした場合は、支持枠10の下端伸縮把持部材14aは上端把持部材14と同じ非伸縮式でもよい。
【0018】
つぎに、可動枠15の構造について説明する。可動枠15は、支持枠10の枠部材10aよりも横幅が若干広いほぼ矩形の枠体16の1対を上下配置にして互いの対面する端部の辺を蝶番17で連結し、上下枠体16,16が蝶番17の連結軸18を中心に互いに前方に回動可能に構成する。そして、各枠体16,16それぞれの左右端には展示物支持用の支持部材装着穴19を端部に沿ってほぼ等間隔で複数設ける。また、各枠体16には、蝶番17の連結軸18からそれぞれほぼ等しい距離離隔した箇所の左右側端部に、枠体16の前面と直交方向に後方に向け突出する傾斜角度調整板20、20をそれぞれ設ける。そして各傾斜角度調整板20には、蝶番17の連結軸18を中心とする円に沿って両端が閉じた円弧状スリット21をそれぞれ形成するとともに、円弧状スリット21の近傍には円弧状スリット21の円弧と同心の円弧に沿ってほぼ等間隔に複数個の貫通孔22をそれぞれ設ける。
【0019】
上下1対の枠体16,16を回動可能に連結する連結部材は、上記の蝶番17に限定せず、適宜の部材を組み合わせて枠体16,16が個別に前方回動可能に連結する機構を構成すればよい。また、傾斜角度調整板の外郭形状は図示の形状に限定せず、例えば円弧状の板に円弧状スリットと貫通孔を形成するなど適宜の形状でよい。また、円弧状スリット21に沿って形成する貫通孔22は、貫通孔に限定せず、傾斜角度調整板の端縁部を円弧状に形成してその端縁部に係止ネジ13が係合する適宜の数の凹部を形成した構成としてもよい。
【0020】
つぎに、上記構成からなる展示物展示用ラック1の作用を説明する。架台2の上方支持部材3cと下方支持部材4とに亘って把持部材14,14aで連結支持された支持枠10に、その前面に沿う様にして枠体16,16が上下配置の姿勢になるように可動枠15を載せ、各枠体16の傾斜角度調整板20,20の円弧状スリット21を支持枠10の案内部材11にそれぞれ係合させて支持する。この状態では、可動枠15は、蝶番17の連結軸18を中心として、上下1対の枠体16,16の上段枠体の上端側および下段枠体の下端側が個別に前方に回動して傾斜角度を変更できる。その際には、枠体16の背面の連結端部分が支持枠10の前面に当接支持された状態で枠体16が回動する。このようにして所望の傾斜角度にした後、傾斜角度調整板20の貫通孔22のうち、支持枠10の係止ネジ13のネジ孔に最も近い貫通孔22をそのネジ孔に一致させて係止ネジ13を装着して傾斜角度を固定する。同様にして他の枠体16の傾斜角を調整する。なお、この作業の前に下方支持部材4を前後移動して支持枠10の傾斜角度を調整しておく。この際、下方把持部材14aと枠部材10aとの伸縮部は、支持枠10の傾斜角度調整後に固定ネジ5など適宜の固定手段で固定するが、伸縮把持部材14aとして前述のスライド連結具6aと同構造の部材を用いた場合は、傾斜角度調整後にネジ38,38(図9参照)を締め付けて固定する。
【0021】
つぎに、可動枠15の各枠体16左右端の支持部材装着穴19の適宜のレベルに、図11に例示するような基端にフック26を突出形成したL字形のブラケット25のフック26部を挿入してブラケット25を装着支持し、ブラケット25の上部に適宜の形状の棚板27(図7,8参照)を亘らせて固定する。そして必要な場合棚板27の支持部よりも上方の支持部材装着穴19に板状または棒状の部材の両端にフックを取り付けた背面支持部材(図示しない)を装着する。これによって棚板27に展示物を載置して背後を前記背面支持部材で支持することができる。
【0022】
ブラケット25のフック26は、図示のように下方が開口する鉤型切欠を奥行き方向に複数配列した形に形成されており、この切欠の適宜の箇所を支持部材装着穴19に掛けることでブラケット25の取付角度の調整が可能である。従って、支持枠10や可動枠15の枠体16の傾きを変えたり、或いはブラケット25で支持される棚板27を可動枠15の枠体15に対し直角方向に取り付けてフラットディスプレイを支持してその正面の角度を適宜調整したり、また、棚板27を水平姿勢に取り付けたりすることもできる。図7には、支持枠10をほぼ垂直に近づけて架台2に支持し、棚板27を可動枠15の各枠体16に対しそれぞれ直交方向に取り付けた状態を例示し、また図8には、支持枠10を傾斜させて架台2に支持し、可動枠15に棚板27を水平姿勢で取り付けた状態を例示している。
【0023】
一方、可動枠15の各枠体16左右端の支持部材装着穴19には、図10に例示するような背面にフック32を突出形成した平板状のメッシュボード30或いは同様の形態のホワイトボード(図示しない)を装着してもよい。メッシュボード30には、フック装着穴31が多数貫通形成され、このフック装着穴31には、小物の展示物を吊り下げたり展示パネルを引っ掛けて展示することができる。また、図示しない鉄板などの材料を用いたホワイトボードを装着した場合、紙製など軽量の展示物や写真やポスターなどをマグネットを用いて展示または掲示することができる。更に、可動枠15の各枠体16左右端の支持部材装着穴19に専用の支持部材を装着すると、重さの重いフラット形ディスプレーなどを取り付けて展示したり見本市会場などでの映像放映などの用途にも用いることができ、多用途に利用することができる。
【0024】
なお、可動枠15の各枠体16の傾斜角度は、それぞれ垂直に対し、下段枠体の下端が前方に約15°〜約45°の範囲、また、上段枠体の上端が後方に約15°〜前方に約15°の範囲で調整可能なように設定するのが都合がよい。従って、架台2の下方支持部材4は、支持枠10がほぼ垂直から後方に15℃以上傾斜可能に移動範囲を設定するとともに、傾斜角度調整板20の円弧状スリット21と貫通孔22は可動枠15の各枠体16が前方に約45℃以上傾斜可能に設定するのがよい。これにより、下段展示物を足もと近くの低位置に設置する場合でも、展示物の正面を展示物展示用ラックの前に立った人の目の方向に向けることができ、また、上段展示物を人の身長よりも高位置に設置するような場合でも、展示物の正面を展示物展示用ラックの前に立った人の目の方向に向けることができる。つまり、展示物展示用ラックを設置する場合に高さ方向の許容範囲が広がるといった作用効果がある。
【0025】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の展示物展示用ラックは、架台に対し、上下2段に展示物支持用の枠体をそれぞれ個別に前後に傾斜角度を調整し且つ固定可能に支持するとともに、枠体には展示物支持部材用の装着部を複数設けて構成したので、展示パネルやフラットディスプレイなどの板状および薄型箱状の展示物をはじめ各種展示物を、上下2段に互いに接近させて設置するとともに、下段の展示物を床面に近い低位置に置いても個々の展示物の正面が人の目の位置に向くように角度を個別に調整し固定することができる。つまり、展示スペースを有効活用するとともに展示物を見やすい高さと角度で配置することができ、関連する展示物や商品を至近距離で観て対比する場合にも都合がよいなどといった作用効果がある。また、各枠体に設けた展示物支持部材用の装着部は、物品展示用の棚板をはじめ、上下角度調整可能な棚板支持用ブラケット、掲示板、ホワイトボード、メッシュパネル等を適宜装着する事ができるので、多用途に用いることができるといった作用効果もある。
【0026】
上記において、個別に前後傾斜角度を調整可能な枠体を上下2段に配置して支持した支持枠を複数左右に近接して並列配置で架台に設けた構成とすると、4個以上の関連する板状および薄型箱状の展示物を互いに接近させて一括展示したり、1面の展示パネルを上下各2面または左右各2面以上に分割して展示したり、各枠体にそれぞれ個別の展示物を展示するなど、多彩に利用できる。従って可動枠と支持枠と組にしてこれを複数左右に並列配置した展示物展示用ラックは、例えば、マルチディスプレー処理装置を用いて1つの映像を2台または4台のディスプレイに分割して大画面にして映し出したり、或いはそれぞれ個別の映像を映し出すなど、宣伝や広告などの情報を多彩に提供する手段としても活用できるといった作用効果がある。
【0027】
請求項2に係る発明の展示物展示用ラックは、支持枠支持用の架台の下方支持部が前後に移動できるため、支持枠の後方傾斜角度が調整可能となり、支持枠の傾きと可動枠の各枠体の傾きの両方を調整することにより、展示物の種類や展示場所の条件に応じ展示物を最適な角度に調整できるといった作用効果がある。
【0028】
請求項3に係る発明の展示物展示用ラックは、可動枠の枠体の角度を調整する手段を、前記各枠体に枠体前面と直交する後方に向け傾斜角度調整板を突設するとともに、前記支持枠の側面が前記傾斜角度調整板の側面に近接する関係に設定し、前記傾斜角度調整板には、前記枠体連結軸を中心とする円に沿って両端が閉じた円弧状スリットと、該スリットの円弧と同心の円弧に沿って形成した複数の貫通孔とを形成する一方、前記支持枠側面には、前記円弧状スリットに係合する案内部材を突設または装着するとともに、前記可動枠の回動時に前記貫通孔が通過する位置に係止部材装着部を設け、前記貫通孔を挿通して該係止部材装着部に係止部材を装着して可動枠を係止固定する構成としたので、可動枠の上下各枠体の角度調整と固定とが簡単な機構と部材構成で実現でき、低価格で製作できるほか、可動枠の角度調整手段と固定手段とを構成する部材が展示物に遮られて前面に露出せず、意匠的美観を保つなどの作用効果がある。
【0029】
請求項4に係る発明の展示物展示用ラックは、架台にキャスターを設けたので展示物を支持した状態で該ラックを、設置場所に合わせ自在に移動して目的の場所に設置することができ、模様替えも容易で且つ横列配置に多数配置したり適宜の形態に配置調整することが容易にできるといった作用効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る展示物展示用ラックの実施例の図で、展示物を支持する支持部材を取り付けない状態で斜め前方から見た全体の斜視図である。
【図2】図1の展示物展示用ラックのうち、架台の斜視図である。
【図3】図1の展示物展示用ラックの側面図で、2点鎖線の図は可動枠を前方に傾斜させた状態を示している。
【図4】図1の展示物展示用ラックのうち、支持枠に可動枠を組み付けた状態の斜視図である。
【図5】図1の展示物展示用ラックのうち、可動枠の斜視図である。
【図6】図1の展示物展示用ラックのうち、支持枠の斜視図である。
【図7】支持枠をほぼ垂直に近づけて架台に支持し、展示物支持用の棚板を可動枠の各枠体に対しそれぞれ直交方向に取り付けた状態を示す図である。
【図8】支持枠を傾斜させて架台に支持し、可動枠に展示物支持用の棚板を水平姿勢で取り付けた状態を示す図である。
【図9】略T字状連結具の構造とその連結具をキャスター装着用に用いる場合を例示する図である。
【図10】可動枠に装着するメッシュボードの斜視図である。
【図11】可動枠に装着する棚板支持用のブラケットの側面図である。
【符号の説明】
1 展示物展示用ラック(ラック)
2 架台
3 脚部材
3a 下部水平部材
3b 支柱
3c 上部水平部材(上方支持部材)
4 下方支持部材
5 固定ネジ
6 連結具
6a スライド連結具
6b キャスター取付具
7 キャスター
10 支持枠
10a 枠部材
11 案内部材
12 係止部材装着部(ネジ孔)
13 係止ネジ
14 把持部材
14a 伸縮把持部材
15 可動枠
16 枠体
17 連結部材(蝶番)
18 連結軸
19 支持部材装着穴
20 傾斜角度調整板
21 円弧状スリット
22 貫通孔
25 ブラケット
26 フック
27 棚板
30 メッシュボード
31 フック装着穴
32 フック
35 分割片
36,37 パイプ把持部
38 ネジ

Claims (4)

  1. 上下に支持部を有し且つ前記上方支持部が下方支持部よりも後方に位置するように形成された自立型の架台と、該架台の前記上下支持部に支持される支持枠と、ほぼ矩形の上下1対の枠体を回動可能に互いの一辺を連結するとともに該各枠体が前記連結部を中心に前方に回動可能に前記支持枠に支持されてなる可動枠とを有し、前記支持枠と可動枠の少なくとも1組以上を左右並列配置にして前記架台に支持する一方、前記可動枠の各枠体には、展示物支持部材の装着部を複数設け、且つ、前記連結側の端部から各枠体に沿って上下に離隔した各々の背後側に、枠体の傾斜角度を調整して揺動を係止する傾斜角度調整手段をそれぞれ個別に設けて構成した展示物展示用ラック。
  2. 前記自立式の架台の前記上下支持部のうち下方支持部が、前記架台に一体の前後方向部材に沿って前後動可能に支持され、該下方支持部の上方支持部との相対的な前後間の距離を変更可能に構成してなる、請求項1に記載の展示物展示用ラック。
  3. 前記可動枠の各枠体の傾斜角度調整手段が、前記各枠体に枠体前面と直交する後方に向け傾斜角度調整板を突設するとともに、前記支持枠の側面が前記傾斜角度調整板の側面に近接する関係に設定し、前記傾斜角度調整板には、前記枠体連結軸を中心とする円に沿って両端が閉じた円弧状スリットと、該スリットの円弧と同心の円弧に沿って形成した複数の貫通孔とを形成する一方、前記支持枠側面には、前記円弧状スリットに係合する案内部材を突設または装着するとともに、前記可動枠の回動時に前記貫通孔が通過する位置に係止部材装着部を設け、前記貫通孔を挿通して該係止部材装着部に係止部材を装着して可動枠を係止固定する構成とした、請求項1または2に記載の展示物展示用ラック。
  4. 前記架台が、下端部にキャスターを備え移動可能な構造にしてなる、請求項1から3のいずれかに記載の展示物展示用ラック。
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