JP2004300706A - 建築板 - Google Patents
建築板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004300706A JP2004300706A JP2003093380A JP2003093380A JP2004300706A JP 2004300706 A JP2004300706 A JP 2004300706A JP 2003093380 A JP2003093380 A JP 2003093380A JP 2003093380 A JP2003093380 A JP 2003093380A JP 2004300706 A JP2004300706 A JP 2004300706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint grooves
- block
- building board
- vertical
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
【解決手段】建築板1の表面のブロック調模様において、凸ブロック5の全部または一部のものの長手方向の辺で一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、該凸ブロック5の縁面が横目地溝3底面から立上る角度θよりも緩い角度α(α<θ<90°)の緩斜面部5Aを形成する。該緩斜面部5Aは該凸ブロック5の輪郭において他の部分よりも明るく目視出来、凸ブロック5の輪郭に変化を付与する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば外壁材として使用される建築板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から例えば図6に示すように、表面に横目地溝(13)と縦目地溝(14)とによって画定した凸ブロック(15)を縦横に配列したブロック調模様を有する建築板(11)が提供されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
上記ブロック調の模様にあっては、横目地溝(13)と縦目地溝(14)とが直線的で画一巾のものであると、ゴバン目状の整然とした面白味のない意匠となる。
そこで横目地溝(13)を波状にしたり(特許文献1)、目地溝巾を部分的に異ならせたり(特許文献2)してブロック調模様に変化をつけようとする試みがなされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−88293号公報(請求項1、図3)。
【特許文献2】
特開2001−227130号公報(請求項1、図1)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のブロック調模様では、目地溝に変化をつけてもなお凸ブロックの輪郭が単調であり、ゴバン目状の感じが拭いきれず、面白味に欠けると云う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決する手段として、表面に縦目地溝(4) と横目地溝(3) とによって画定した凸ブロック(5) の複数個を縦横に配列したブロック調模様を有する建築板(1) であって、該凸ブロック(5) の全部または一部のものの長手方向の辺で一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、該凸ブロック(5) の縁面が横目地溝(3) 底面から立上る角度θよりも緩い角度α(α<θ<90°)の緩斜面部(5A)を形成した建築板(1) を提供するものである。
該目地溝(3,4) の巾は一様でなく変化がつけられており、該巾の変化は非直線状にされていることが望ましい。この場合緩斜面部(5A)は主に横目地溝(3) の巾広部分に沿って形成されている望ましい。
【0006】
更に該ブロック調模様において、該横目地溝(3) は板全長を貫通して形成され、該横目地溝(3) の複数条が所定の間隔をおいて縦方向に配列され、該横目地溝(3) 間に画定された各段部(2) に縦目地溝(4) を介して複数個の凸ブロック(5) を配列し、各段部(2) において該縦目地溝(4) が上側および/または下側の段部(2) の縦目地溝(4) と相互連続しないように相互位置をずらし、かつ上側の段部(2) および/または下側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) の横巾の範囲内には該縦目地溝(4) を1条または2条割当てている馬目地様であることが望ましく、各段部(2) において隣り合う一対の凸ブロック(5,5) の相対する辺の上下端の角部Cは形状および/または上下位置が異なっていることが望ましい。
【0007】
【作用】
本発明では凸ブロック(5) の全部または一部のものの長手方向の辺の一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、該凸ブロック(5) の縁面が横目地溝(3) の底面より立上る角度θよりも緩い角度α(α<θ<90°)の緩斜面部(5A)を形成する。そうすると全部または一部の凸ブロック(5) の輪郭には緩斜面部(5A)が介在することになり、該緩斜面部(5A)にあっては光を有効に反射するので、該凸ブロック(5) の輪郭において該緩斜面部(5A)部分が他の部分よりも明るく目視され、該凸ブロック(5) の輪郭に変化がもたらされる。また横目地溝(3) 内に流れる雨水は緩斜面部(5A)によって下方へ流れ易くなり、横目地溝(3) 内に砂やほこりが蓄積しないようになる。
【0008】
従来のブロック調模様では凸ブロックの表面が主たる意匠付与部分としての役割を担っており、目地溝部分は単に付随部分に過ぎなかった。ところが本発明において、該目地溝(3,4) の巾が一様でなく変化がつけられており、上記巾の変化が非直線的にされている場合には、緩斜面部(5A)の形成とも相俟って本発明では目地溝(3,4) が重要な意匠付与部分として浮上し、更に上記ブロック調模様に変化がもたらされ、面白味が増大した模様になる。その場合緩斜面部(5A)は主に横目地溝(3) の巾広部分に沿って形成されていると、緩斜面部(5A)の明るさは更に強調され、他の部分との明度のコントラストが大きくなる。また緩斜面部(5A)近傍の横目地溝(3) 底部にも光が到達し易くなり、他の底部よりも明るく目視され、底部あっても明度にコントラストがつけられる。
【0009】
該ブロック調模様において、該横目地溝(3) は板全長を貫通して形成され、該横目地溝(3) の複数条が所定の間隔をおいて縦方向に配列され、該横目地溝(3,3) 間に画定された各段部(2,2) に縦目地溝(4) を介して複数個の凸ブロック(5) を配列し、各段部(2,2) において該縦目地溝(4) が上側および/または下側の段部(2) の縦目地溝(4) と相互連続しないように相互位置をずらし、かつ上側の段部(2) および/または下側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) の横巾の範囲内には該縦目地溝(4) を1条または所によって2条割当てている馬目地様であると、ゴバン目状の整然感が完全になくなり、意匠性が更に高くなる。この場合各段部(2) において隣り合う一対の凸ブロック(5,5) の相対する辺の上下端の角部Cの形状および/または上下位置が異なっていると、上記馬目地調ブロック模様に更に変化が付され、意匠の面白味が増す。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図5に示す一実施例によって説明すれば、建築板(1) は、例えば木片、木粉、木質パルプ、木質繊維束、木毛等の木質補強材を混合した木質セメント板からなる。
該建築板(1) の全長は3030mm、働き巾は455mmであり、該建築板(1) には板全長にわたって貫通した横目地溝(3) を所定の間隔で設けることによって10条の段部(2) が画定されており、各段部(2) には縦目地溝(4) を介して10個ないし11個の凸ブロック(5) が配列されている。
【0011】
各段部(2) にあっては、上側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) および下側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) の横巾の範囲内には1条または所によって2条の縦目地溝(4) を割当て、最上段の段部(2) にあっては、下側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) の横巾の範囲内には1条の縦目地溝(4) のみ割当てられ、最下段の段部(2) にあっては、上側の段部(2) に配列されている各凸ブロック(5) の横巾の範囲内には1条の縦目地溝(4) のみ割当てるようにしている。
【0012】
上記馬目地様のブロック調模様において、横目地溝(3) および縦目地溝(4) の巾は図2に示すように一様ではなく変化がつけられており、巾の変化は非直線的であり、例えば図4イに示すように曲線的であったり、あるいは図3、図4ロに示すように段的であったりする。また各段部(2) において隣り合う一対の凸ブロック(5,5) の相対する辺の上下端の角部Cは、図2および図3に示すように形状および/または上下位置が異なるようにされている。
【0013】
更に該凸ブロック(5) のうち所定のものには、図2、図4および図5に示すように長手方向の辺の一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、図5に示すように該凸ブロック(5) の縁面が該横目地溝(3) の底面から立上る角度θよりも緩い角度α(α<θ<90°)の緩斜面部(5A)が形成されている。
【0014】
上記緩斜面部(5A)は凸ブロック(5) の輪郭において他の部分より明るくなり、またその近傍の横目地溝(3) の底部にも光が到達し易くなって他の部分よりも明るくなるが、この明度のコントラストをより明瞭にするには、該緩斜面部(5A)をなるべく横目地溝(3) の巾広部分に沿って形成する。
【0015】
なお本発明にあっては、凸ブロック(5) の緩斜面部(5A)は長手方向に沿って設けられているが、緩斜面部(5A)を長手方向に沿って設けた場合には、緩斜面部(5A)の明るさのコントラストが顕著になるからであり、緩斜面部(5A)を短手方向に沿って設けた場合には、明るさのコントラストは殆どつかず、目的の効果が達成出来ない。また本発明の建築板(1) にあっては通常横目地溝、縦目地溝、緩斜面部はエンボス加工によって設けられるが、この場合緩斜面部が長手方向に沿っていると、エンボス加工が容易になる。
【0016】
エンボス加工は型面にネガ模様を有する型によって行われるが、該型の緩斜面部成形部は長手方向に沿った凸曲面になるので、この形状によるリブ効果によって型が補強され耐久性が向上する。また従来脱型の際に板の原料が長手方向に沿って付着し易かったが、型面にこのような長手方向に沿った凸曲面が存在すると、原料が付着することなく脱型が円滑に行われる。
【0017】
【発明の効果】
本発明ではブロック調模様を有する建築板において、凸ブロックの全部または一部のものの長手方向の辺の一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、該凸ブロック縁面が横目地溝底面から立上る角度よりも緩い角度の緩斜面部を形成するので、該緩斜面部は他の部分よりも明るく目視され、凸ブロックの輪郭に変化がもたらされるので、ブロック調模様が面白味のある市場価値の高いものになる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】平面図
【図2】図1における点線囲み部分Aの拡大平面図
【図3】隣接する一対の凸ブロックの相対する辺の上下端の角部部分の拡大平面図
【図4】緩斜面部の説明平面図
【図5】緩斜面部の説明断面図
【図6】従来例の部分平面図
【符号の説明】
1 建築板
2 段部
3 横目地溝
4 縦目地溝
5 凸ブロック
5A 緩斜面部
C 角部
Claims (5)
- 表面に縦目地溝と横目地溝とによって画定した凸ブロックの複数個を縦横に配列したブロック調模様を有する建築板であって、該凸ブロックの全部または一部のものの長手方向の辺で一方または両方の縁角部の所定個所を切欠いて、該凸ブロックの縁面が横目地溝底面から立上る角度よりも緩い角度の緩斜面部を形成したことを特徴とする建築板。
- 該目地溝の巾は一様でなく変化がつけられており、上記巾の変化は非直線状にされている請求項1に記載の建築板。
- 該緩斜面部は主に横目地溝の巾広部分に沿って形成されている請求項2に記載の建築板。
- 該ブロック調模様において、該横目地溝は板全長を貫通して形成され、該横目地溝の複数条が所定の間隔をおいて縦方向に配列され、該横目地溝間に画定された各段部に縦目地溝を介して複数個の凸ブロックを配列し、各段部において該縦目地溝が上側および/または下側の段部の縦目地溝と相互連続しないように相互位置をずらし、かつ上側の段部および/または下側の段部に配列されている各凸ブロックの横巾の範囲内には該縦目地溝を1条または2条割当てている馬目地様である請求項1に記載の建築板。
- 各段部において隣り合う一対の凸ブロックの相対する辺の上下端の角部は形状および/または上下位置が異なっている請求項2に記載の建築板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093380A JP2004300706A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 建築板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093380A JP2004300706A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 建築板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004300706A true JP2004300706A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33406196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003093380A Pending JP2004300706A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 建築板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004300706A (ja) |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003093380A patent/JP2004300706A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6464199B1 (en) | Molds for producing masonry units with roughened surface | |
US4792257A (en) | Set of paving stones, particularly set of concrete paving stones | |
CA1150553A (en) | Ground covering element having raised portions at the useful side which are separated from one another by dummy gaps, a ground covering element group of such ground covering elements, and a method of producing such ground covering elements | |
US8101113B2 (en) | Molding apparatus for producing dry cast products having textured side surfaces | |
EP2313553B1 (en) | Artificial stone | |
CA2134929A1 (en) | Roof tile | |
PT1117511E (pt) | Processo para a producao de blocos de alvenaria com superficie rugosa | |
US20070166102A1 (en) | Dividable paving slabs | |
AU2006201621A1 (en) | Concrete block with beveled core opening edge | |
US20120263528A1 (en) | Set of artificial flagstones | |
JP5010273B2 (ja) | 建築板 | |
JP2004316277A (ja) | 建築板 | |
JP2004300706A (ja) | 建築板 | |
JP2004316240A (ja) | 建築板 | |
JP7136562B2 (ja) | 凹凸基材及びその製造方法 | |
JP7139001B2 (ja) | 凹凸基材の製造方法 | |
JP4125972B2 (ja) | 建築板 | |
JP3697240B2 (ja) | 建築板 | |
EP2781654B1 (en) | Paver block | |
JP4383800B2 (ja) | 建築板 | |
JP3920081B2 (ja) | 建築板 | |
JP2004019214A (ja) | 建築板 | |
GB2043739A (en) | Moulded coping stones for swimming pools | |
JP3980773B2 (ja) | 煉瓦 | |
JP2003326511A (ja) | 外壁パネルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20071217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080125 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080422 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080603 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080826 |