JP2004300152A - 有機金属化合物の製造方法並びに該化合物により得られた金属含有薄膜 - Google Patents

有機金属化合物の製造方法並びに該化合物により得られた金属含有薄膜 Download PDF

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Abstract

【課題】昇華速度の再現性に優れた、有機金属化合物の製造方法を提供する。歩留まりの高い優れた金属含有薄膜を提供する。
【解決手段】本発明の有機金属化合物の製造方法は、金属原子を含む化合物と金属原子と配位結合可能な有機化合物とを反応させて平均粒径が10〜1000μmの粉末状の有機金属化合物を合成する工程11と、粉末状の有機金属化合物を耐熱性容器に入れる工程12と、容器を有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して有機金属化合物を溶融する工程13と、溶融した有機金属化合物を冷却して固化させる工程14とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機金属化学蒸着(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、以下、MOCVDという。)法に適した有機金属化合物の製造方法並びに該化合物により得られた金属含有薄膜に関する。更に詳しくは、固体昇華法を用いたMOCVD法に最適な有機金属化合物の製造方法並びに該化合物により得られた金属含有薄膜に関するものである。
パーソナルコンピュータ、ワークステーションのメインメモリーとして使われるDRAM(Dynamic Random Access Memory)は高集積化の動きがめまぐるしく、高集積化に対応可能な誘電体材料や電極材料の技術開発が盛んである。
誘電体材料としてはPb(Zr,Ti)O3(以下、PZTという。)やSrTiO3(以下、STという。)が期待され、電極材料としてはPtやRu、RuO2、Ir、IrO2が注目されている。これら材料の成膜法としては現在スパッタ法が広く用いられているが、今後更に進む高集積化に伴って要求される微細加工のためにMOCVD法が検討されている。
PZTやST用のMOCVD原料としては主としてビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)鉛(以下、Pb(thd)2という。)錯体、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ジルコニウム(以下、Zr(thd)4という。)錯体、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ストロンチウム(以下、Sr(thd)2という。)錯体、ジイソプロポキシビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)チタン(以下、Ti(iPrO)2(thd)2という。)錯体のようなβジケトン化合物の固体原料が用いられている。安定した原料供給のために固体原料を有機溶媒に溶解して使用する溶液気化MOCVD法も場合によっては用いられるが、有機溶媒を用いることによる影響を取除くために、固体原料をそのまま昇華させて使用する場合も多い。この固体昇華法を用いてPZTやSTを成膜する研究がそれぞれ報告されている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
またRu用のMOCVD原料としてはシクロペンタジエン(以下、Cpという。)系のビス(シクロペンタジエニル)ルテニウム(以下、Ru(Cp)2という。)錯体やビスエチルシクロペンタジエニルルテニウム(以下、Ru(EtCp)2という。)錯体、βジケトン系のトリス2,2,6,6テトラメチル3,5ヘプタジオナートルテニウム(以下、Ru(DPM)3という。)錯体等が用いられている。
このうち、Ru(DPM)3錯体はRu(Cp)2錯体やRu(EtCp)2錯体と比較すると蒸気圧が低いため、MOCVD原料として使用される頻度は低い。またRu(EtCp)2錯体は室温付近で液体として存在するため、従来の成膜装置を利用でき、また従来のマスフローコントローラによる流量制御が可能であるために、原料供給の安定化が図れるという利点がある。しかし、空気に対して不安定であり、その取扱いが難しい問題点があった。Ru(Cp)2錯体は、室温付近では固体として存在し、更に有機溶媒に殆ど溶解しないことから成膜室への供給を昇華法に頼らなければならないため、供給量の増加と安定性に問題があるが、空気に対して安定であり、取扱いが容易であるという有利な点を有している。
このRu(Cp)2錯体を用いたMOCVD法による成膜についての研究がそれぞれ報告されている(例えば、非特許文献3〜5参照。)。これらによると固体昇華法を用いたMOCVD法により、RuやRuO2膜を成膜し、特性の優れた膜を得ている。
Yamasakiら、Jpn.J.Appl.Physics. 31、1992、2995-2997 Tomonariら、Jpn.J.Appl.Physics. 31、1992、2998-3000 P.C.Liaoら、Thin Solid Films 287、1996、P.74-79 青山ら、Jpn.J.Appl.Physics. 38、1999、2194-2199 門島ら、第47回応用物理学会学術講演会講演予稿集、P515
しかし、前述した非特許文献1〜5に示された研究報告は、成膜した薄膜の特性を評価することに主眼を置いており、MOCVD原料である有機金属化合物の物理的形態が成膜に及ぼす影響についての記述はない。
従来の製造方法により得られる有機金属化合物は、その形状が平均粒径10〜1000μmの粉末状であり、この粉末状有機金属化合物をそのままMOCVD原料として用いていたため、成膜ごとに各MOCVD原料の表面積が大きく異なってしまい、昇華速度にばらつきが生じていた。本発明者らは、粉末状の有機金属化合物を一度溶融し、その後冷却させて固化体とした後に昇華させると安定した昇華速度が得られる、即ち昇華速度の再現性に優れることを突き止めた。
本発明の目的は、昇華速度の再現性に優れた、有機金属化合物の製造方法並びに該化合物により得られた金属含有薄膜を提供することにある。
本発明の別の目的は、歩留まりの高い優れた金属含有薄膜を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、金属原子を含む化合物と金属原子と配位結合可能な有機化合物とを反応させて平均粒径が10〜1000μmの粉末状の有機金属化合物を合成する工程11と、粉末状の有機金属化合物を耐熱性容器に入れる工程12と、容器を有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して有機金属化合物を溶融する工程13と、溶融した有機金属化合物を冷却して固化させる工程14とを含むことを特徴とする有機金属化合物の製造方法である。
請求項1に係る発明では、上記工程11〜工程14を経ることにより、合成して得られた平均粒径10〜1000μmの粉末状有機金属化合物を固化体とすることで、各原料によって生じていた表面積のばらつきを無くし、固体昇華法を用いた成膜における昇華速度の再現性を高める。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、有機金属化合物が有機ルテニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機チタン化合物、有機鉛化合物、有機ストロンチウム化合物又は有機バリウム化合物である製造方法である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機ルテニウム化合物がRu(Cp)2錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、200℃〜300℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機ジルコニウム化合物がZr(thd)4錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、180℃〜350℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項5に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機チタン化合物がTi(iPrO)2(thd)2錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、165℃〜220℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項6に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機ジルコニウム化合物がテトラキス(2,6-ジメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ジルコニウム(以下、Zr(dhd)4という。)錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、115℃〜260℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項7に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機鉛化合物がPb(thd)2錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、130℃〜290℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項8に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機ストロンチウム化合物がSr(thd)2錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、110℃〜290℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項9に係る発明は、請求項2に係る発明であって、有機バリウム化合物がビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)バリウム(以下、Ba(thd)2という。)錯体であり、錯体の溶融を不活性雰囲気中、195℃〜280℃、1時間〜100時間で行う製造方法である。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9いずれか1項に記載の製造方法により得られた有機金属化合物をMOCVD法により成膜した金属含有薄膜である。
請求項10に係る発明では、昇華速度の再現性に優れた有機金属化合物固化体をMOCVD法により成膜するため、歩留まりの高い優れた金属含有薄膜が得られる。
以上述べたように、本発明の有機金属化合物の製造方法は、金属原子を含む化合物と金属原子と配位結合可能な有機化合物とを反応させて平均粒径が10〜1000μmの粉末状の有機金属化合物を合成する工程と、粉末状の有機金属化合物を耐熱性容器に入れる工程と、容器を有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して有機金属化合物を溶融する工程と、溶融した有機金属化合物を冷却して固化させる工程とを含むことを特徴とする。上記各工程を経ることにより、合成して得られた平均粒径が広い範囲にわたる粉末状の有機金属化合物を固化体とすることで、表面積のばらつきを無くし、固体昇華法を用いた成膜における昇華速度の再現性を高めることができる。
また本発明の製造方法により得られた有機金属化合物をMOCVD法により成膜した金属含有薄膜は、昇華速度の再現性に優れた有機金属化合物固化体によりMOCVD法により成膜するため、歩留まりの高い優れた金属含有薄膜が得られる。
本発明者らは、有機金属化合物において、合成後の化合物の形状が固体昇華MOCVD法を用いた成膜に及ぼす影響に関して鋭意検討した。その結果、合成した有機金属化合物を所定の耐熱性容器に入れて、有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して溶融し、その後冷却させて固化体とした有機金属化合物は、この固化体を用いてMOCVD法により成膜した場合、安定した昇華速度が得られることを確認した。
本発明の有機金属化合物の製造方法をRu(Cp)2錯体の製造方法をその一例として説明する。
先ず、図1に示すように、金属原子を含む化合物と金属原子と配位結合可能な有機化合物とを反応させて平均粒径が10〜1000μmの粉末状の有機金属化合物を合成する(工程11)。Ru(Cp)2錯体では金属原子を含む化合物としてルテニウム含有化合物を、金属原子と配位結合可能な有機化合物としてCpを用いて合成する。この工程11では、従来より行われている合成方法を用いることでRu(Cp)2錯体を合成する。
第1溶媒中に塩化ルテニウム水和物RuCl3・nH2Oを溶解する。第1溶媒としては、エタノール、イソプロパノール、メタノール等のアルコールが挙げられる。この溶解液にCpを添加し、更に金属亜鉛粉末を添加して次の式(1)に示すような反応を行わせる。
Figure 2004300152
反応液をろ過して第1溶媒と溶媒に溶解した塩化亜鉛を取除いた後、ろ別した反応物を第2溶媒に溶解して抽出する。第2溶媒としては、テトラヒドロフラン、ベンゼン、n-ペンタンが挙げられる。抽出液から第2溶媒を除去することにより、Ru(Cp)2錯体の粗生成物が得られる。
また、Organic synthesis (1961)P96-98に示される方法を用いてRu(Cp)2錯体の粗生成物を合成してもよい。上記文献に記載された方法では、ナトリウムを2ジメトキシエタン中に懸濁させ、この懸濁液にCpを滴下してナトリウムを溶解させる。ここでは次の式(2)に示す反応が起こる。
Figure 2004300152
Cpとナトリウムとの反応により水素の発生が終了するときには、混合液を還流温度よりも僅かに低い温度に保持する。全てのナトリウムが溶解しない場合には、溶液を室温に冷却し、数mlのCpを加えて、混合液をナトリウムが完全に溶解するまで再度加熱する。式(2)に示す反応を終えた混合液に三塩化ルテニウムと金属ルテニウムとをそれぞれ加え、還流温度より僅かに低い温度に保ち、窒素雰囲気下で加熱攪拌することにより、混合物を反応させる。ここでの反応を次の式(3)に示す。
Figure 2004300152
式(3)に示す反応が終了した後、攪拌しながら溶媒をアスピレーターで除去することにより、Ru(Cp)2錯体の粗生成物が得られる。得られた粗生成物は再結晶化などの所望の処理を施して精製物になる。
なお、本実施の形態では工程11の粗生成物を得る反応として上記2種類の方法を記載したが、これらの合成方法に限定されるものではない。
上記工程11で得られたRu(Cp)2錯体は、図4のような粒径分布を示す粉末であり、その粒径分布から粒径が広い範囲にわたっていることが判る。このような粉末状のRu(Cp)2錯体を固体昇華法を用いて成膜した場合、各原料によって表面積にばらつきが生じてしまうため、成膜時の昇華速度にもばらつきがみられる。結果として、昇華速度の再現性が悪く、成膜した薄膜の歩留まりが低下する。
そこで本発明の製造方法では、工程11に続いて、粉末状の有機金属化合物を耐熱性容器に入れる工程12と、容器を有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して有機金属化合物を溶融する工程13と、溶融した有機金属化合物を冷却して固化させる工程14をそれぞれ施すことを特徴とする。工程11で得られた粉末状のRu(Cp)2錯体を、例えばその内部形状が円柱状の耐熱性容器に入れて、この容器をRu(Cp)2錯体が分解しない温度で熱処理をして溶融させ、溶融物を冷却して円柱状の固化体とする。これにより従来粒径範囲が広く、各原料によってばらつきのあった粉末状Ru(Cp)2錯体の表面積が、一定の表面積に規定されるため、固体昇華法を用いた成膜における昇華速度の再現性を高めることができる。
このように各工程を施して得られたRu(Cp)2錯体の固化体は、表面積にばらつきが無くなるため、固体昇華法を用いた成膜における昇華速度の再現性が高められる。従って、歩留まりの高い優れたルテニウム含有薄膜を得ることができる。
なお固化体の形状を円柱状として説明したが、有機金属化合物を溶融するための耐熱性容器の内部形状や、形成される有機金属化合物固化体の形状は特に規定されず、球体や立方体、直方体等の形状としても同様の効果が得られる。
有機金属化合物としては有機ルテニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機チタン化合物、有機鉛化合物、有機ストロンチウム化合物、有機バリウム化合物等が挙げられる。また、具体的には、例示したRu(Cp)2錯体だけでなく、Zr(thd)4錯体、Ti(iPrO)2(thd)2錯体、Zr(dhd)4錯体、Pb(thd)2錯体、Sr(thd)2錯体、Ba(thd)2錯体等が挙げられ、常温で固体であり、固体昇華法に使用可能な化合物であれば、前述した化合物以外においても適応できる。
有機ルテニウム化合物がRu(Cp)2錯体の場合、合成して得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、200℃〜300℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。200℃未満ではRu(Cp)2錯体が溶融せず、300℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は210℃〜280℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は220℃、24時間である。
また有機ジルコニウム化合物がZr(thd)4錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、180℃〜350℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。180℃未満ではZr(thd)4錯体が溶融せず、350℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は270℃〜330℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は300℃、24時間である。
また、有機チタン化合物がTi(iPrO)2(thd)2錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、165℃〜220℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。165℃未満ではTi(iPrO)2(thd)2錯体が溶融せず、220℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は180℃〜210℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は200℃、24時間である。各有機金属化合物ごとに設定した上記温度範囲及び時間範囲において、低温ほど長時間に、また高温ほど短時間に設定することがそれぞれ好ましい。
また有機ジルコニウム化合物がZr(dhd)4錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、115℃〜260℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。115℃未満ではZr(dhd)4錯体が溶融せず、260℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は130℃〜240℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は220℃、24時間である。
また有機鉛化合物がPb(thd)2錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、130℃〜290℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。130℃未満ではPb(thd)2錯体が溶融せず、290℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は150℃〜270℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は250℃、24時間である。
また有機ストロンチウム化合物がSr(thd)2錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、110℃〜290℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。110℃未満ではSr(thd)2錯体が溶融せず、290℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は130℃〜270℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は200℃、24時間である。
また有機バリウム化合物がBa(thd)2錯体の場合、得られた粉末状錯体を不活性雰囲気中、195℃〜280℃、1時間〜100時間保持することで溶融する。195℃未満ではBa(thd)2錯体が溶融せず、280℃を越えると、錯体が熱分解する不具合を生じる。1時間未満では十分に溶融せず、100時間を越えてもその効果は変わらない。好ましい溶融条件は210℃〜260℃、16時間〜72時間である。より好ましい溶融条件は230℃、24時間である。
本発明の金属含有薄膜は、本発明の製造方法により得られた有機金属化合物をMOCVD法により成膜した薄膜である。本発明の製造方法により得られた有機金属化合物は、固化体とすることで表面積を一定の面積に規定したので、どの原料を用いて成膜しても昇華速度のばらつきが小さく、再現性に優れる。従って、歩留まりの高い優れた金属含有薄膜を得ることができる。成膜方法としては、固体昇華法を用いたMOCVD法により行うのが好適である。
図2に示すように、固体昇華法を用いたMOCVD装置は、成膜室20を備え、装置全体を加熱装置21により覆った構成となっている。成膜室20の内部にはヒータ22が設けられ、ヒータ22上には基板23が保持される。この成膜室20の内部は圧力計24及びニードルバルブ26を備える配管27により真空引きされる。加熱装置21は原料タンク28を備え、この原料タンク28には本発明の製造方法により得られた有機金属化合物固化体を貯蔵する。ここではRu(Cp)2錯体の固化体を用いて説明する。原料タンク28にはガス流量調節装置29を介してキャリアガス導入管31が接続され、また原料タンク28には供給管32が接続される。供給管32にはフィルタ33、ニードルバルブ34及びガス流量調節装置36がそれぞれ設けられ、供給管32は成膜室20に接続される。成膜室20にはニードルバルブ37、ガス流量調節装置38を介して酸素ガス導入管39が必要に応じて接続される。
この装置では、先ず、加熱装置21により原料タンク28が約180℃に加熱されてタンク28内に貯蔵されたRu(Cp)2錯体の固化体が徐々に昇華する。次に、キャリアガスが導入管31から原料タンク28内に導入され、原料タンク28内で昇華したRu(Cp)2錯体を供給管32により成膜室20に搬送する。キャリアガスとしては、アルゴン、ヘリウム、窒素等が挙げられる。成膜室20内において、Ru(Cp)2錯体の蒸気が酸素とともに熱分解され、生成したRuが基板23上に堆積する。本発明では、固化体はその表面積が一定の面積に規定されているので、どの固化体を用いても同様の昇華速度が得られるため、昇華速度の再現性に優れ、歩留まりの高い優れたルテニウム含有薄膜が形成される。なお、有機金属化合物としてRu(Cp)2錯体をその一例として説明したが、その他の化合物を用いて成膜しても歩留まりの高い優れた薄膜が得られる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
先ず、アルコール中に塩化ルテニウム水和物RuCl3・nH2Oを溶解した。この溶解液にCpを添加し、更に金属亜鉛粉末を添加して反応させた。反応液をろ過してアルコールと反応で得られた塩化亜鉛を取除いた後、ろ別した反応物をn-ペンタンに溶解して抽出した。抽出液からn-ペンタンを除去することにより、Ru(Cp)2錯体の粗生成物を得た。次いで、得られた粗生成物を昇華させて粉末状Ru(Cp)2錯体を合成した。得られた粉末状Ru(Cp)2錯体の粒径分布を図4に示す。
次に、得られた粉末状のRu(Cp)2錯体を所定の耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び220℃の条件で24時間保持してRu(Cp)2錯体を溶融した。続いて、溶融したRu(Cp)2錯体を180℃に冷却して固化させてRu(Cp)2錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例2>
先ず、Zr(nBuO)4錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にZr(nBuO)4錯体に対して4倍モル量のHthdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Zr(thd)4錯体を得た。得られた粉末状Zr(thd)4錯体の粒径分布を図5に示す。
次に、得られた粉末状のZr(thd)4錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び300℃の条件で24時間保持して粉末状のZr(thd)4錯体を溶融した。続いて、溶融したZr(thd)4錯体を冷却して固化させてZr(thd)4錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例3>
先ず、Zr(iPrO)4錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にZr(iPrO)4錯体に対して2倍モル量のHthdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Ti(iPrO)2(thd)2錯体を得た。得られた粉末状Ti(iPrO)2(thd)2錯体の粒径分布を図6に示す。
次に、得られた粉末状のTi(iPrO)2(thd)2錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び200℃の条件で24時間保持して粉末状のTi(iPrO)2(thd)2錯体を溶融した。続いて、溶融したTi(iPrO)2(thd)2錯体を冷却して固化させてTi(iPrO)2(thd)2錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例4>
先ず、Zr(nBuO)4錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にZr(nBuO)4錯体に対して4倍モル量のHdhdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Zr(dhd)4錯体を得た。得られた粉末状Zr(dhd)4錯体の粒径分布を図7に示す。
次に、得られた粉末状のZr(dhd)4錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び190℃の条件で24時間保持して粉末状のZr(dhd)4錯体を溶融した。続いて、溶融したZr(dhd)4錯体を冷却して固化させてZr(dhd)4錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例5>
先ず、Pb(nBuO)2錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にPb(nBuO)2錯体に対して4倍モル量のHthdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Pb(thd)2錯体を得た。得られた粉末状Pb(thd)2錯体の粒径分布を図8に示す。
次に、得られた粉末状のPb(thd)2錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び200℃の条件で24時間保持して粉末状のPb(thd)2錯体を溶融した。続いて、溶融したPb(thd)2錯体を冷却して固化させてPb(thd)2錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例6>
先ず、Sr(nBuO)2錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にSr(nBuO)2錯体に対して4倍モル量のHthdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Sr(thd)2錯体を得た。得られた粉末状Sr(thd)2錯体の粒径分布を図9に示す。
次に、得られた粉末状のSr(thd)2錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び200℃の条件で24時間保持して粉末状のSr(thd)2錯体を溶融した。続いて、溶融したSr(thd)2錯体を冷却して固化させてSr(thd)2錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<実施例7>
先ず、Ba(nBuO)2錯体をトルエンに20〜27重量%となるように溶解した。次いで、この溶解液にBa(nBuO)2錯体に対して4倍モル量のHthdを加え、110℃で2時間加熱還流して反応させた。反応液中のトルエンを減圧下で除去して粗生成物を得た。次に、この粗生成物をヘキサン中で再結晶することにより粉末状Ba(thd)2錯体を得た。得られた粉末状Ba(thd)2錯体の粒径分布を図10に示す。
次に、得られた粉末状のBa(thd)2錯体を実施例1で用いた容器と同様の形状を有する耐熱性容器に入れた。この容器をアルゴンガス雰囲気、0.1MPa及び220℃の条件で24時間保持して粉末状のBa(thd)2錯体を溶融した。続いて、溶融したBa(thd)2錯体を冷却して固化させてBa(thd)2錯体の固化体を得た。この固化体を測定試料とした。
<比較例1>
実施例1で得られた粉末状Ru(Cp)2錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例2>
実施例2で得られた粉末状Zr(thd)4錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例3>
実施例3で得られた粉末状Ti(iPrO)2(thd)2錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例4>
実施例4で得られた粉末状Zr(dhd)4錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例5>
実施例5で得られた粉末状Pb(thd)2錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例6>
実施例6で得られた粉末状Sr(thd)2錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較例7>
実施例7で得られた粉末状Ba(thd)2錯体に溶融処理工程を施さず、この粉末をそのまま測定試料とした。
<比較試験及び評価>
実施例1〜7及び比較例1〜7でそれぞれ得られた測定試料を図3に示す昇華装置を用いて以下に示すような昇華試験を行った。
図3の昇華装置40は、それぞれ上蓋41aを備えた昇華用容器41と回収用容器42から構成される。昇華用容器41の外周はヒータ43により覆われ、回収用容器42の外周はクーラ44により覆われている。昇華用容器41の上部には上蓋41aが設けられ、回収用容器42の上部にも上蓋42aが設けられる。上蓋41a及び42aの上部はそれぞれヒータ46,47により覆われている。上蓋41aはその頂部に配管48の一端がヒータ46を貫通して接続され、配管48の他端は上蓋42aの頂部にヒータ47を貫通して接続される。配管48の外周はヒータ49により覆われている。上蓋42aの一端には脱気用の配管51が設けられ、この配管51にはバルブ52及び脱気用ポンプ53が備えられる。
このような構成を有する昇華装置の昇華用容器41に測定試料54を入れて、昇華用容器41の上蓋41aを閉めた。次いで、ポンプ53により装置内部の空間を次の表1に示す条件に減圧した。減圧を終えたらバルブ52を閉めて密閉空間とした。続いてヒータ43,46,47,49をそれぞれ140℃に加熱して昇華用容器41内部の測定試料54を固体から気体へと昇華させた。同時にクーラ44を20℃以下にまで冷却し、配管48内部を通って回収用容器42内部にまで移動した測定試料を気体から固体へと昇華させて回収用容器内壁に付着させた。この状態を5時間保持し、保持時間を終えたら回収用容器42の上蓋42aを開けて回収用容器42内壁に付着した測定試料を回収した。回収した測定試料の重量を測定し、昇華速度を算出した。この昇華試験を測定試料ごとに各4回ずつ行い、昇華速度の平均値を求めた。
Figure 2004300152
実施例1〜7及び比較例1〜7で得られた測定試料の昇華試験結果を表2にそれぞれ示す。なお、表2中の再現性ΔRは最大の昇華速度と最小の昇華速度との差を示す。
Figure 2004300152
表2より明らかなように、溶融処理を施していない比較例1〜7の測定試料には昇華速度に大きなばらつきが見られた。これは使用した粉末状の有機金属化合物の平均粒径が広い範囲に分布しているため、各試料における表面積にばらつきを生じ、これが昇華速度に大きな差となって表れたのではないかと推察される。これに対して溶融処理を施して固化体とした実施例1〜7では、4回行った昇華試験において得られた昇華速度のばらつきが小さく、昇華速度の再現性に優れている結果が得られた。この結果から、合成した有機金属化合物を溶融して冷却固化することで、表面積のばらつきを無くすことで、昇華速度の再現性が得られることが判った。
本発明の有機金属化合物の製造方法の各工程を示す図。 固体昇華法を用いたMOCVD装置の概略図。 比較試験に用いた昇華装置の概略図。 実施例1及び比較例1で得られた粉末状Ru(Cp)2錯体の粒径分布を示す図。 実施例2及び比較例2で得られた粉末状Zr(thd)4錯体の粒径分布を示す図。 実施例3及び比較例3で得られた粉末状Ti(iPrO)2(thd)2錯体の粒径分布を示す図。 実施例4及び比較例4で得られた粉末状Zr(dhd)4錯体の粒径分布を示す図。 実施例5及び比較例5で得られた粉末状Pb(thd)2錯体の粒径分布を示す図。 実施例6及び比較例6で得られた粉末状Sr(thd)2錯体の粒径分布を示す図。 実施例7及び比較例7で得られた粉末状Ba(thd)2錯体の粒径分布を示す図。
符号の説明
20 成膜室
21 加熱装置
22 ヒータ
23 基板
24 圧力計
26 ニードルバルブ
27 配管
28 原料タンク
29 ガス流量調節装置
31 キャリアガス導入管
32 供給管
33 フィルタ
34 ニードルバルブ
36 ガス流量調節装置
37 ニードルバルブ
38 ガス流量調節装置
39 酸素ガス導入管

Claims (10)

  1. 金属原子を含む化合物と前記金属原子と配位結合可能な有機化合物とを反応させて平均粒径が10〜1000μmの粉末状の有機金属化合物を合成する工程(11)と、
    前記粉末状の有機金属化合物を耐熱性容器に入れる工程(12)と、
    前記容器を前記有機金属化合物が分解しない温度で熱処理して前記有機金属化合物を溶融する工程(13)と、
    前記溶融した有機金属化合物を冷却して固化させる工程(14)と
    を含むことを特徴とする有機金属化合物の製造方法。
  2. 有機金属化合物が有機ルテニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機チタン化合物、有機鉛化合物、有機ストロンチウム化合物又は有機バリウム化合物である請求項1記載の製造方法。
  3. 有機ルテニウム化合物がビス(シクロペンタジエニル)ルテニウム錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、200℃〜300℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  4. 有機ジルコニウム化合物がテトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ジルコニウム錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、180℃〜350℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  5. 有機チタン化合物がジイソプロポキシ(ビス2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)チタン錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、165℃〜220℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  6. 有機ジルコニウム化合物がテトラキス(2,6-ジメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ジルコニウム錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、115℃〜260℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  7. 有機鉛化合物がビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)鉛錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、130℃〜290℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  8. 有機ストロンチウム化合物がビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)ストロンチウム錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、110℃〜290℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  9. 有機バリウム化合物がビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート)バリウム錯体であって、
    前記錯体の溶融を不活性雰囲気中、195℃〜280℃、1時間〜100時間で行う請求項2記載の製造方法。
  10. 請求項1ないし9いずれか1項に記載の製造方法により得られた有機金属化合物を有機金属化学蒸着法により成膜した金属含有薄膜。
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