JP2004300021A - 同位体交換反応による18oの濃縮方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 18Oを効率的に濃縮することのできる方法を提供する。
【解決手段】 酸素ガスと水を触媒の存在下に接触させることにより該水の18Oと酸素ガスの16Oとを交換反応させることを含む18O同位体酸素の濃縮方法であって、該触媒としてパラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を疎水性担体に担持させたものを用いる。
【選択図】 図3
【解決手段】 酸素ガスと水を触媒の存在下に接触させることにより該水の18Oと酸素ガスの16Oとを交換反応させることを含む18O同位体酸素の濃縮方法であって、該触媒としてパラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を疎水性担体に担持させたものを用いる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、酸素と水との酸素同位体交換反応を利用した18O同位体酸素の濃縮方法に関する。
同位体交換に関しては、重水素水の濃縮を目的とするGS法と呼ばれる水と硫化水素との二重温度交換法が知られている。また、白金金属を触媒とする水−水素交換反応による重水素水濃縮法もよく知られており、実用化されている。
一方、18O酸素の濃縮を目的とする同位体交換は、あまり広くは知られていない。16Oが濃縮された 238PuO2 を製造する方法が知られているが、これは18Oを主として濃縮するための方法ではない。また、二酸化炭素−アミノカルバメイト系での同位体交換により13C濃縮と同時に18O濃縮も起こることが報告されている(Jitendra P. Agrawal, "Fractionation of Oxygen-18 and Carbon-13 Isotopes by Chemical Exchange of Carbon Dioxide with Amine Carbamates", Separation Science, 6(6), pp.819-829, December (1971))が、この方法は重酸素を選択的に濃縮するには実用的ではない。
また、米国特許3622481号明細書には、放射線を当ててKNO3 を分解させ、18Oが濃縮されたKNO2 を得る方法が記載されているが、この方法は工業的には実用レベルにはない。
また、一酸化窒素低温蒸留法による窒素および酸素同位体の濃縮法(K. Clusius and K. Schleich, Helv. Chem. Acta, 41, p.1342(1958))があるが、この方法では原料の一酸化窒素が高価であるために製造コストが過大になる。
したがって、一般的には、18Oの濃縮はワイズマン研究所のダストロフスキーらによる水蒸留法(I. Dostovsky and M. Epstein, "Stable Isotopes", Proceed of the International Couf. Jiilich, p.693(1981))で実施されているが、この方法も分離係数が1.0046と小さいために装置規模が大きくなり、コストが過大となる。
本発明は、上記の如き従来技術の現状に鑑み、18O同位体酸素を効率的に濃縮することのできる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、触媒の存在下に酸素と水とを反応させることを含む同位体交換法により18O同位体酸素を効率的に濃縮することができることを見出した。
すなわち、本発明は、酸素ガスと水を触媒の存在下に接触させることにより該水の18Oと酸素ガスの16Oとを交換反応させることを含む18O同位体酸素の濃縮方法であって、該触媒がパラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を疎水性担体に担持させたものであることを特徴とする18O同位体酸素の濃縮方法を提供する。
よって、本発明は、例えば、次の事項からなる。
〔1〕 酸素ガスと水を触媒の存在下に接触させることにより該水の18Oと酸素ガスの16Oとを交換反応させることを含む18O同位体酸素の濃縮方法であって、該触媒がパラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を疎水性担体に担持させたものであることを特徴とする18O同位体酸素の濃縮方法。
〔2〕 疎水性担体が、多孔性のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンおよびポリプロピレンから選ばれる、上記〔1〕に記載の18O同位体酸素の濃縮方法。
〔3〕 疎水性担体が、表面が疎水化処理されたアルミナ、ゼオライト、活性炭および無機ガラスから選ばれる、上記〔1〕に記載の18O同位体酸素の濃縮方法。
本発明によれば、極めて効率的に18O同位体酸素を濃縮することができる。
本発明においては、水と酸素を触媒の存在下に反応させることにより水側の18O同位体酸素が酸素ガス側に濃縮される。
用いる触媒は、白金族金属(パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウムおよび白金)、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属である。これらのうちでは、白金族金属のうちのパラジウム、ロジウム、ルテニウム等が好ましく、交換反応速度が大きいのは白金またはパラジウムである。但し、用いる白金やパラジウムは少量でかつ反応部位を安定的に広くして活性を高めるために、その表面が疎水性である担体または表面を疎水化処理した担体に担持するのがよい。担体としては、疎水性で多孔性のものであるのがよく、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の有機物や、表面が疎水化処理されたアルミナ、ゼオライト、活性炭等の無機物を挙げることができる。110℃以下の温度で反応させる場合は、多孔性のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体が最も好ましい。
好ましい反応温度は、使用する触媒を担持する担体の種類によって異なるが、本発明では0〜350℃の範囲が好ましい。特に触媒を担持する担体が有機物である場合には50〜110℃の範囲であるのが好ましい。その理由は、温度が低いほうが交換率が高く、一方温度が高いほうが水蒸気量を増やすことができるからである。触媒担持のための有機物としては、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。また、触媒担持のための担体はアルミナ等の不燃性のものの表面を疎水性に改善したものであってもよく、この場合には60〜350℃もしくはそれ以上の温度でも本発明を実施することができる。
反応に際しては、水を反応器上方から流下させ、下方から酸素ガスと水蒸気を流し、反応器内に設定した触媒層表面において水蒸気と酸素を接触させて同位体交換反応を行わせ、さらに同位体交換した酸素を水素と再結合させて水に戻し、凝縮させるのがよい。ただし、上記の方法のみならず、上方または下方の一方向から水と酸素ガスを一緒に吹き込んで触媒表面で交換反応を起こさせることもできる。
同位体交換して18Oが濃縮された酸素を水素と再結合させて水に戻し、その水を反応塔の上部に戻して反応塔を流下させる。また、結合水の一部を抜き出して18O濃縮水として取り出すことができる。
担体への触媒金属の担持は、一般によく知られた方法により行うことができる。特に、多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体への白金属金属の担持は特公昭57−41299号公報に記載されている方法により行うことができる。すなわち、球相当直径が3〜10mmの範囲のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体の多孔質粒状物質の外表面と微孔内表面とに白金族金属から選ばれる少なくとも1種の金属を担持させる方法である。
次に、例えば、多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体に白金族金属を担持した触媒を用いて本発明の方法を実施する場合について、以下に具体的に説明する。
酸素同位体を高濃度に濃縮するためには、同一の被濃縮体に対して同じ反応を反復して行うことが必要であり、そのために多段交換反応塔を使用しなければならない。
また、多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体は、圧力損失、触媒活性などを考慮すると、球相当直径が0.1〜10ミリのものが好ましく、その微孔内表面と外表面に白金族金属を担持する。特に、活性を低下させることなく、圧力損失を小幅に留めるためには、粒径は1ミリ以上であるのが好ましい。ここで球相当直径とは、液体中で不規則形状の粒子と同じ沈降速度を持つ球状粒子の直径をいう。
実際の18Oの濃縮プロセスとしては、二重温度交換法や単温度交換反応法としてのCECEプロセスなどを用いることが可能である。CECEプロセスとは、Combined Electrolysis Chemical Exchange Process の略であり、交換反応した水を再び電解して酸素ガスと水素ガスを発生させ、酸素ガスを交換塔に吹き込み、また交換塔上部からの排出酸素ガスを水素と再結合させて水に戻し、再度交換塔に流入させる方法である。この方法により求める同位体の濃縮を連続的に効率的に行うことができる。実用的には、反応塔は多段に触媒層、気液接触部を配置したものがよく、反応塔上部には水蒸気を冷却して液水に戻す冷却機、さらに上記したように酸素と水素の再結合器を設置し、反応塔下部には流下してきた水を水蒸気にする加湿器、さらに酸素、水素を発生させる電解槽を設置するのがよい。電解液には純水を使用するのが好ましく、この場合は電解質にSPE(固体電解質)を用いるのがよい。供給水は多段反応塔の途中に注入してもよいし、加湿器に直接注入してもよい。加湿器からオーバーフローした水を電解槽に入れ、電解槽からオーバーフローした水を廃棄することもできる。また、供給水を電解槽に注入し、電解槽をオーバーフローした水を加湿器に入れ、加湿器をオーバーフローした水を外部に廃棄してもよい。すなわち、多段反応塔の上部に行くほど、酸素、水蒸気、水の18O濃度は高くなり、多段反応塔の下部に行くほど、酸素、水蒸気、水の18O濃度は低くなる。そのため、酸素ガスを製品として取り出すには反応塔上部から出た酸素を再結合器に入る手前で一部抜き出して製品(18O濃縮品)とするのがよい。また、液水を製品にするには冷却器で凝縮した液水の一部を抜き出して製品としてもよいし、再結合器からの結合水の一部を製品として抜き出してもよい。供給水の注入位置も上記に述べた通りであるが、電解槽の水がほぼ自然の18O濃度に近い値になるように電解槽に注入することが最も推奨される。しかし、製品の抜き出し位置、供給水の注入位置、排水の抜き出し位置に特段の限定はない。ただし、本発明では電解槽は必ずしも必要ではなく、酸素ガスや水素ガスの供給は空気分離して得た酸素や水蒸気を改質して得た水素など、他の方法で得たものや、他の場所で製造したものをボンベ等に詰めて運ぶことにより行ってもよい。ただし、反応全体での酸素、水の供給バランスを容易に制御するためには電解槽を設置する方法によるのが好ましい。
CECE法を説明するための簡単なフローを図1および図2に示す。図1は蒸留法を示す模式図で、図2はCECE法を示す模式図である。図1の蒸留法における蒸留塔1の代わりに図2では交換塔5が用いられ、凝縮器2の代わりに再結合器6が用いられる。また、水蒸気を凝縮させる冷却器23が設置され、下部では蒸発器3の代わりに加湿器14および電解槽7が用いられている。また、4、8はそれぞれフレッシュな水の供給を示している。
また、気液分離型交換塔を用いた模式図を図3に示すが、交換塔は気液分離塔でなくともトリクルベッド(文献:磯村昌平ら、理研報告、No. 5、1127頁、1979年)を用いてもよい。
反応塔での反応は、次のように2段にまとめることができる。
y 1-z Kg 1-y z
(1) H2 O* (v) + O−O(g) ⇒ H2 O(v) + O* −O(g)
1-x y Kv x 1-y
(2) H2 O(l) + H2 O* (v) ⇒ H2 O* (l) + H2 O(v)
ここで、O* は18Oを示し、(v)は蒸気の状態を、(g)は気体を、(l)は液体を表している。また、xは液中の18O原子分率を、yは蒸気中の18O原子分率を、そしてzは酸素ガス中の18O原子分率を示す。さらに、KvはKv=x(1-y)/(1-x)y で表される平衡定数であり、KgはKg=y(1-z)/(1-y)z で表される平衡定数である。
(1) H2 O* (v) + O−O(g) ⇒ H2 O(v) + O* −O(g)
1-x y Kv x 1-y
(2) H2 O(l) + H2 O* (v) ⇒ H2 O* (l) + H2 O(v)
ここで、O* は18Oを示し、(v)は蒸気の状態を、(g)は気体を、(l)は液体を表している。また、xは液中の18O原子分率を、yは蒸気中の18O原子分率を、そしてzは酸素ガス中の18O原子分率を示す。さらに、KvはKv=x(1-y)/(1-x)y で表される平衡定数であり、KgはKg=y(1-z)/(1-y)z で表される平衡定数である。
簡単な場合として、18O濃度が低い場合にはKv≒x/y 、Kg≒y/z となり、x≒Kvy≒KgKvz となる。この式で、yが供給H2 O(v) 中の18O濃度(18O原子分率)とすれば、zが交換塔を上昇する酸素ガス中の18O濃度の最大値となる。
ここで、原子分率とモル分率の関係は、例えば、16O・16Oと16O・18Oと18O・18Oが混在する場合、おのおののモル分率をZ16−16、Z16−18、Z18−18、18Oの原子分率をZ18Oとすると、
Z18O = 1/2Z16−18 + Z18−18となる。
Z18O = 1/2Z16−18 + Z18−18となる。
すなわち、18O原子分率とはO原子数総量に対する18Oの割合を示す。酸素ガスのように同位体成分が多数ある場合、18Oの濃度を表すのに各成分の濃度(モル分率)を表すのは煩雑であり、また分かりにくいので通常原子分率で表す。
上記の全交換反応は、次のように考えられる。
H2 O* (l) + O−O(g) ⇒ H2 O(l) + O* −O(g)
なお、上記のように触媒担体物質が多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体のような可燃性のものでは、あまり温度を高くすると発火し、燃焼するので、反応系に不活性ガスを導入したり、反応温度を抑えることが必要である。特に多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体の場合は、150℃以下、できれば110℃以下であるのが望ましい。また、担体として無機酸化物のように難燃性または不燃性のものを用いる場合は、50〜350℃の範囲の温度で本発明の方法を実施するのが好ましい。いずれの場合も温度が高すぎても、低すぎてもよくない。その理由は、次のように考えられる。水蒸気は液体の水から酸素ガスへの酸素同位体移動のキャリアになるので基本的には流量が大きい方がよい。水蒸気流量を大きくするには水を飽和させた酸素ガスの流量を大きくするか、水を飽和させる温度を高くすることになる。水蒸気を飽和したガスの温度を下げると、低くなった温度の飽和水蒸気圧で定まる水蒸気流量が低下する。そこで、交換塔内全体をなるべく一定の温度にする。H2 18OでもH2 16Oでも沸点は殆ど変わらないので、交換塔の上下の温度は蒸留塔のようには変わらない。交換塔の保温に有効なのは、一定の温水などをジャケットに流すことである。処理量あるいは生産量を一定とすると、温度を変えても分離のために必要な酸素流量もそれほど変わらない値となる。交換塔の温度を上げすぎると水蒸気量が多くなり、全体のガス量も多くなってフラッディングを起こす。概略0.5〜1m/秒の流速がよいと推定できる。そのために温度を上げると交換塔の径を大きくしなくてはならず、中に充填される触媒や気液平衡させる充填材の設備費が多くなり、また温度を上げると平衡定数(同位体分離係数)が小さくなるので、最適温度が存在する。ゆえに、最適温度は上記に述べた条件と触媒担持物質の性質などにより決定される。
なお、上記のように触媒担体物質が多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体のような可燃性のものでは、あまり温度を高くすると発火し、燃焼するので、反応系に不活性ガスを導入したり、反応温度を抑えることが必要である。特に多孔性スチレン・ジビニルベンゼン共重合体の場合は、150℃以下、できれば110℃以下であるのが望ましい。また、担体として無機酸化物のように難燃性または不燃性のものを用いる場合は、50〜350℃の範囲の温度で本発明の方法を実施するのが好ましい。いずれの場合も温度が高すぎても、低すぎてもよくない。その理由は、次のように考えられる。水蒸気は液体の水から酸素ガスへの酸素同位体移動のキャリアになるので基本的には流量が大きい方がよい。水蒸気流量を大きくするには水を飽和させた酸素ガスの流量を大きくするか、水を飽和させる温度を高くすることになる。水蒸気を飽和したガスの温度を下げると、低くなった温度の飽和水蒸気圧で定まる水蒸気流量が低下する。そこで、交換塔内全体をなるべく一定の温度にする。H2 18OでもH2 16Oでも沸点は殆ど変わらないので、交換塔の上下の温度は蒸留塔のようには変わらない。交換塔の保温に有効なのは、一定の温水などをジャケットに流すことである。処理量あるいは生産量を一定とすると、温度を変えても分離のために必要な酸素流量もそれほど変わらない値となる。交換塔の温度を上げすぎると水蒸気量が多くなり、全体のガス量も多くなってフラッディングを起こす。概略0.5〜1m/秒の流速がよいと推定できる。そのために温度を上げると交換塔の径を大きくしなくてはならず、中に充填される触媒や気液平衡させる充填材の設備費が多くなり、また温度を上げると平衡定数(同位体分離係数)が小さくなるので、最適温度が存在する。ゆえに、最適温度は上記に述べた条件と触媒担持物質の性質などにより決定される。
さらに、触媒担体物質をアルミナ等のセラミックスなどを用いる場合はその表面をポリシリコン等で疎水化処理するのがよい。疎水化処理を施す理由は、親水性だと触媒表面を水が覆ってしまい、その中を反応物が拡散しなくてはならなくなり、拡散律速となって反応速度が極端に落ちてしまうためであると考えられる。疎水化の方法としては、セラミックス表面を4フッ化エチレン膜や界面活性剤等でコーティングする方法、化学反応で改質する方法、機械的に表面を処理して活性基を生じさせ、それの化学反応性を利用する方法、表面をアルコールで処理してアルコキシ基にする方法等の種々の方法があるが、特にこれらの方法に限定されない。
次に、本発明を実施例によりさらに説明する。
実施例1
「触媒の調製」
特公昭57−41299号公報に記載されている方法を用いた。すなわち、スチレン280g、ジビニルベンゼン120g、第2級ヘキシル・ベンゼン200g、過酸化ベンゾイル4gを混合し、混合液の比重を0.9以上に調整し、2000mlのステンレス容器に入れ、恒温バスにて85℃に加熱し、重合させる。重合が進行し、粘度が80〜120センチ・ポイズになったところで、この原料混合液を、水2500mlにアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ1%液0.4mlと燐酸第3石灰250gを入れてよく撹拌し、燐酸第3石灰が水によく分散した分散液に投入し、ゆっくり撹拌して大粒に分散せしめた後、恒温バスに入れ、85℃で10時間重合を行う。
「触媒の調製」
特公昭57−41299号公報に記載されている方法を用いた。すなわち、スチレン280g、ジビニルベンゼン120g、第2級ヘキシル・ベンゼン200g、過酸化ベンゾイル4gを混合し、混合液の比重を0.9以上に調整し、2000mlのステンレス容器に入れ、恒温バスにて85℃に加熱し、重合させる。重合が進行し、粘度が80〜120センチ・ポイズになったところで、この原料混合液を、水2500mlにアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ1%液0.4mlと燐酸第3石灰250gを入れてよく撹拌し、燐酸第3石灰が水によく分散した分散液に投入し、ゆっくり撹拌して大粒に分散せしめた後、恒温バスに入れ、85℃で10時間重合を行う。
重合終了後共重合体粒子を分散液より分離し、さらに含有されている希釈剤等を洗浄除去し、加熱乾燥して触媒担体粒子を得た。この粒子の粒度分布は下記のようであった。
0.5mmφ未満 1%
0.5mmφ以上1mmφ未満 6%
1mmφ以上3mmφ未満 35%
3mmφ以上5mmφ未満 37%
5mmφ以上 21%
この粒度分布を持つ担体を分級し、3mm以上の部分を60g採取し、共栓付き1リットル三角フラスコに入れ、次いで白金で0.2%濃度の塩化白金酸のエタノール溶液を150g加え、よく振り、担体に塩化白金酸溶液を十分に含浸させた。次いで、ロータリーエバポレーターにて減圧下に80℃で乾燥させ、溶媒のエタノールを蒸発させた。そして、これを還元用カラムに移し、水素を1リットル/分で流して230℃で10時間還元を行った。その後、温度を室温まで下げ、次いで水素の供給を止め、窒素ガスに切り替えて水素と同じ流量で5分間流してからカラムから触媒を取り出した。この触媒には白金が0.5質量%担持されていた。
0.5mmφ以上1mmφ未満 6%
1mmφ以上3mmφ未満 35%
3mmφ以上5mmφ未満 37%
5mmφ以上 21%
この粒度分布を持つ担体を分級し、3mm以上の部分を60g採取し、共栓付き1リットル三角フラスコに入れ、次いで白金で0.2%濃度の塩化白金酸のエタノール溶液を150g加え、よく振り、担体に塩化白金酸溶液を十分に含浸させた。次いで、ロータリーエバポレーターにて減圧下に80℃で乾燥させ、溶媒のエタノールを蒸発させた。そして、これを還元用カラムに移し、水素を1リットル/分で流して230℃で10時間還元を行った。その後、温度を室温まで下げ、次いで水素の供給を止め、窒素ガスに切り替えて水素と同じ流量で5分間流してからカラムから触媒を取り出した。この触媒には白金が0.5質量%担持されていた。
「同位体交換反応」
図3に示すような1段の同位体交換塔を組み立てて上記方法で得られた触媒を充填し、図中の9から天然組成の酸素ガスを流し、加湿器14を通して気液分離型交換塔13に流し、交換塔内で上方11から流し入れた天然組成水と交換反応を行う。交換して18Oが濃縮された酸素は出口10から上部に排出され、また18Oが減じた水は交換塔下部から排出される。気液分離塔は、図4に示したものを1段に変更したものと同じである。
図3に示すような1段の同位体交換塔を組み立てて上記方法で得られた触媒を充填し、図中の9から天然組成の酸素ガスを流し、加湿器14を通して気液分離型交換塔13に流し、交換塔内で上方11から流し入れた天然組成水と交換反応を行う。交換して18Oが濃縮された酸素は出口10から上部に排出され、また18Oが減じた水は交換塔下部から排出される。気液分離塔は、図4に示したものを1段に変更したものと同じである。
なお、気液分離型交換塔の内部に温度計を差し込んで、内部温度が100.0℃±2.0℃を保持するように制御した。
「分析」
供給酸素ガス、交換後の18O濃縮酸素ガスについてそれぞれ質量分析計にて18O濃度を分析したところ、供給酸素ガスは0.203%、濃縮酸素ガスは0.205%であり、濃縮が進行したことが確認できた。
供給酸素ガス、交換後の18O濃縮酸素ガスについてそれぞれ質量分析計にて18O濃度を分析したところ、供給酸素ガスは0.203%、濃縮酸素ガスは0.205%であり、濃縮が進行したことが確認できた。
実施例2
「触媒の調製」
触媒を実施例1と全く同じ方法で調製した。
「触媒の調製」
触媒を実施例1と全く同じ方法で調製した。
「同位体交換反応」
図4に示した多段交換反応塔を組み立てた。塔径は50mmで、その中に触媒固定床17として高さ50mmになるように触媒を充填し、その上に50mm程度離して高さ150mmになるように気液触媒部16にディクソンリングを充填した。ディクソンリングの下には水受け19をつけ、水をさらに下方に設けたディクソンリング充填部16に散布装置20、18を通して均一分散させて散布した。触媒固定床では下方からきた酸素ガスと18Oが濃縮された水蒸気が気相交換され、さらに18Oが濃縮された酸素ガスができる。ディクソンリング充填部では水蒸気から液体の水に18Oが移る。このようにして漸次濃縮された酸素ガスが上方に流れるようにした。
図4に示した多段交換反応塔を組み立てた。塔径は50mmで、その中に触媒固定床17として高さ50mmになるように触媒を充填し、その上に50mm程度離して高さ150mmになるように気液触媒部16にディクソンリングを充填した。ディクソンリングの下には水受け19をつけ、水をさらに下方に設けたディクソンリング充填部16に散布装置20、18を通して均一分散させて散布した。触媒固定床では下方からきた酸素ガスと18Oが濃縮された水蒸気が気相交換され、さらに18Oが濃縮された酸素ガスができる。ディクソンリング充填部では水蒸気から液体の水に18Oが移る。このようにして漸次濃縮された酸素ガスが上方に流れるようにした。
この触媒固定床17とディクソンリング充填部16を50段配置して最下方部の水受けにはさらに水電解槽(図4には示されていない)を設置し、18Oが濃縮された水を電解して18Oが高濃度の酸素ガスを発生させ、交換反応塔に流し入れた。また、交換反応塔上部から排出した酸素ガスを再結合器(図4には示されていない)で、電解槽で発生した水素ガスと再結合させて水を得た。その水を再度交換反応塔上部から流し込んで18Oが高濃度まで濃縮された酸素ガスを得るようにした。なお、塔の下方から流した酸素の流速は最初1m/秒とし、塔内圧力は常圧で、塔の中央部(触媒固定床)温度を60℃に設定し、塔頂からの水の流量を50ml/時とした。
「分析結果」
運転開始から1週間後に濃縮された再結合器で結合された水をサンプリングし、その水分中の18O濃度を質量分析計にかけて測定した。その結果、18Oの濃度は天然濃度の0.2%より0.35%となった。
運転開始から1週間後に濃縮された再結合器で結合された水をサンプリングし、その水分中の18O濃度を質量分析計にかけて測定した。その結果、18Oの濃度は天然濃度の0.2%より0.35%となった。
実施例3
「触媒の調製」
粒径が1.0〜3.0mmの範囲のものを95%以上含む球状で多孔質なホウケイ酸ガラス(比表面積28m2/g、密度0.32g/cm3)100gを採取し、分子量が4万〜7万のポリジメチルシロキサンの5%トルエン溶液1000ml中に加え、35kHzの超音波照射を120分間行った後ガラス球を取り出し、トルエンで30時間抽出後、真空乾燥した。こうしてガラス表面にポリジメチルシロキサンをグラフト重合させて疎水化した。
「触媒の調製」
粒径が1.0〜3.0mmの範囲のものを95%以上含む球状で多孔質なホウケイ酸ガラス(比表面積28m2/g、密度0.32g/cm3)100gを採取し、分子量が4万〜7万のポリジメチルシロキサンの5%トルエン溶液1000ml中に加え、35kHzの超音波照射を120分間行った後ガラス球を取り出し、トルエンで30時間抽出後、真空乾燥した。こうしてガラス表面にポリジメチルシロキサンをグラフト重合させて疎水化した。
これを全量、共栓付き1リットル三角フラスコに入れ、次いで0.2%濃度の塩化白金酸のエタノール溶液を200g加え、よく振り、担体に塩化白金酸溶液を十分に含浸させた。次いで、ロータリーエバポレーターにて減圧下に80℃で乾燥させ、溶媒のエタノールを蒸発させた。そして、これを還元用カラムに移し、水素を1リットル/分で流して230℃で10時間還元を行った。
その後温度を室温まで下げ、次いで水素を止め窒素ガスに切り替えて水素と同じ流量で5分間流してからカラムから触媒を取り出した。この触媒には白金が0.62質量%担持されていた。
「同位体交換反応」
実施例1と同様に図3に示すような1段の同位体交換塔を組み立てて上記方法で得られた触媒を充填し、実施例1と同様に天然組成の酸素ガスを流し、かつ触媒表面の燃焼を防ぐために高純度窒素ガスを酸素入り口で酸素と混合させ、加湿器14を通して気液分離型交換塔13に流し、交換塔内で上方11から流し入れた天然組成水と交換反応を行った。交換して18Oが濃縮された酸素は出口10から外部に排出され、また18Oが減少した水は交換塔下部から排出された。
実施例1と同様に図3に示すような1段の同位体交換塔を組み立てて上記方法で得られた触媒を充填し、実施例1と同様に天然組成の酸素ガスを流し、かつ触媒表面の燃焼を防ぐために高純度窒素ガスを酸素入り口で酸素と混合させ、加湿器14を通して気液分離型交換塔13に流し、交換塔内で上方11から流し入れた天然組成水と交換反応を行った。交換して18Oが濃縮された酸素は出口10から外部に排出され、また18Oが減少した水は交換塔下部から排出された。
交換塔内部温度を90℃で維持されるように制御した。
「分析」
供給酸素ガス、交換後の濃縮酸素ガスについてそれぞれ質量分析計にて18O濃度を分析したところ、供給酸素は0.203%、濃縮酸素は0.207%であり、濃縮が進行したことが確認できた。
供給酸素ガス、交換後の濃縮酸素ガスについてそれぞれ質量分析計にて18O濃度を分析したところ、供給酸素は0.203%、濃縮酸素は0.207%であり、濃縮が進行したことが確認できた。
実施例4
「触媒の調製」
η−アルミナ(1.5〜2.5mmの粒径を95%以上含む)をiso−ブチルアルコールで洗浄処理し、表面をアルコキシ基化して疎水性に変えてから、実施例1と同様にして塩化白金酸をエタノールに溶解した液で処理した後、減圧下に80℃で乾燥させ、溶媒のエタノールを蒸発させた。そして、これを水素で還元した。
「触媒の調製」
η−アルミナ(1.5〜2.5mmの粒径を95%以上含む)をiso−ブチルアルコールで洗浄処理し、表面をアルコキシ基化して疎水性に変えてから、実施例1と同様にして塩化白金酸をエタノールに溶解した液で処理した後、減圧下に80℃で乾燥させ、溶媒のエタノールを蒸発させた。そして、これを水素で還元した。
この触媒には白金が1.1質量%担持されていた。
「同位体交換反応」
同位体交換反応を行い、18Oが濃縮された水を効率的に得るための装置を図5に示すように組み立てた。交換塔には全1100段の反応部を設けた。図中、下部には水電解槽を設置し、電解液には純水を用い、電解質にSPEを用いた。液量が不足しまたは過剰になったときには純水の補充もしくは排出ができるようにした。電解されて出てきた酸素を交換反応塔へと導き、水素を直接(図には示していないが途中で窒素を導入して発火の危険を防止するようにした)再結合器に導いて、反応塔から出てきた18O濃縮酸素と再結合させるようにした。反応塔から出てきた気体成分である酸素ガスと水蒸気を冷却器に導き、そこで水に凝縮させ、再結合器からの戻り水と一緒にして反応塔に戻した。再結合器から出てきた水の一部を分岐して製品として取り出せるようにした。また、再結合器に入る前の酸素中の18Oは濃縮されているので、ガスで製品として取り出すこともできるように分岐を設けた。ただし、通常は全酸素ガスを再結合器に導入した。さらに、再結合した水の一部を製品として抜き出し、残りを交換塔に戻して交換塔を流下させ、酸素ガス、水蒸気と交換反応を行わせた。交換塔下部には加湿器を設置し、流下してきた水を再び水蒸気に戻した。なお、反応塔の運転は、交換反応を効率よく行わせ、水蒸気も十分に発生するようにするため、比較的低温である70℃で行った。運転開始時には、まず電解槽を72℃の液温にして2モル/時の発生酸素量に見合った電流を流して電解を行った。供給水を電解槽に入れ、電解槽をオーバーフローした水を加湿器に導入し、加湿器をオーバーフローした水を排水として廃棄した。すなわち、加湿器の液レベル、電解槽の液レベルを常に一定になるように調整した。
反応当初には製品採取をせずに系内を循環させた。また、再結合器から出てくる水中の18O濃度を適宜測定し、約1週間で18Oの濃度がほぼ一定になったので、一部を製品として取り出した。平衡状態での製品抜き出し量は平均2.5g/時であり、製品水中の18O濃度は99.0%であった。供給水の量は酸素発生量の2/3モル程度であった。
同位体交換反応を行い、18Oが濃縮された水を効率的に得るための装置を図5に示すように組み立てた。交換塔には全1100段の反応部を設けた。図中、下部には水電解槽を設置し、電解液には純水を用い、電解質にSPEを用いた。液量が不足しまたは過剰になったときには純水の補充もしくは排出ができるようにした。電解されて出てきた酸素を交換反応塔へと導き、水素を直接(図には示していないが途中で窒素を導入して発火の危険を防止するようにした)再結合器に導いて、反応塔から出てきた18O濃縮酸素と再結合させるようにした。反応塔から出てきた気体成分である酸素ガスと水蒸気を冷却器に導き、そこで水に凝縮させ、再結合器からの戻り水と一緒にして反応塔に戻した。再結合器から出てきた水の一部を分岐して製品として取り出せるようにした。また、再結合器に入る前の酸素中の18Oは濃縮されているので、ガスで製品として取り出すこともできるように分岐を設けた。ただし、通常は全酸素ガスを再結合器に導入した。さらに、再結合した水の一部を製品として抜き出し、残りを交換塔に戻して交換塔を流下させ、酸素ガス、水蒸気と交換反応を行わせた。交換塔下部には加湿器を設置し、流下してきた水を再び水蒸気に戻した。なお、反応塔の運転は、交換反応を効率よく行わせ、水蒸気も十分に発生するようにするため、比較的低温である70℃で行った。運転開始時には、まず電解槽を72℃の液温にして2モル/時の発生酸素量に見合った電流を流して電解を行った。供給水を電解槽に入れ、電解槽をオーバーフローした水を加湿器に導入し、加湿器をオーバーフローした水を排水として廃棄した。すなわち、加湿器の液レベル、電解槽の液レベルを常に一定になるように調整した。
反応当初には製品採取をせずに系内を循環させた。また、再結合器から出てくる水中の18O濃度を適宜測定し、約1週間で18Oの濃度がほぼ一定になったので、一部を製品として取り出した。平衡状態での製品抜き出し量は平均2.5g/時であり、製品水中の18O濃度は99.0%であった。供給水の量は酸素発生量の2/3モル程度であった。
本発明は、18Oの濃縮に有用である。
1…蒸留塔
2…凝縮器
3…蒸発器
4…フレッシュな水
5…交換塔
6…再結合器
7…電解槽
8…フレッシュな水
9…天然組成酸素
10…反応塔出口の18Oが濃縮された酸素ガス
11…天然組成水
12…18Oが減少された水
13…気液分離型交換塔
14…加湿器
15…反応塔
16…気液接触部
17…触媒部
18、20…散布装置
19…水受け
21…再結合器
22…反応部
23…冷却器
X…液水
Y…酸素ガス
Z…水蒸気
H…水素ガス
なお、図中の矢印は液またはガスの流れを示す。
2…凝縮器
3…蒸発器
4…フレッシュな水
5…交換塔
6…再結合器
7…電解槽
8…フレッシュな水
9…天然組成酸素
10…反応塔出口の18Oが濃縮された酸素ガス
11…天然組成水
12…18Oが減少された水
13…気液分離型交換塔
14…加湿器
15…反応塔
16…気液接触部
17…触媒部
18、20…散布装置
19…水受け
21…再結合器
22…反応部
23…冷却器
X…液水
Y…酸素ガス
Z…水蒸気
H…水素ガス
なお、図中の矢印は液またはガスの流れを示す。
Claims (3)
- 酸素ガスと水を触媒の存在下に接触させることにより該水の18Oと酸素ガスの16Oとを交換反応させることを含む18O同位体酸素の濃縮方法であって、該触媒がパラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を疎水性担体に担持させたものであることを特徴とする18O同位体酸素の濃縮方法。
- 疎水性担体が、多孔性のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンおよびポリプロピレンから選ばれる、請求項1に記載の18O同位体酸素の濃縮方法。
- 疎水性担体が、表面が疎水化処理されたアルミナ、ゼオライト、活性炭および無機ガラスから選ばれる、請求項1に記載の18O同位体酸素の濃縮方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004069454A JP2004300021A (ja) | 2003-03-19 | 2004-03-11 | 同位体交換反応による18oの濃縮方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075829 | 2003-03-19 | ||
JP2004069454A JP2004300021A (ja) | 2003-03-19 | 2004-03-11 | 同位体交換反応による18oの濃縮方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004300021A true JP2004300021A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33421866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004069454A Pending JP2004300021A (ja) | 2003-03-19 | 2004-03-11 | 同位体交換反応による18oの濃縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004300021A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2812219C1 (ru) * | 2023-01-18 | 2024-01-25 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" (РХТУ им. Д.И. Менделеева) | Способ получения высококонцентрированного изотопа кислорода о-18 |
-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004069454A patent/JP2004300021A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2812219C1 (ru) * | 2023-01-18 | 2024-01-25 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" (РХТУ им. Д.И. Менделеева) | Способ получения высококонцентрированного изотопа кислорода о-18 |
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