JP2004299863A - シート処理装置 - Google Patents

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JP2004299863A JP2003095818A JP2003095818A JP2004299863A JP 2004299863 A JP2004299863 A JP 2004299863A JP 2003095818 A JP2003095818 A JP 2003095818A JP 2003095818 A JP2003095818 A JP 2003095818A JP 2004299863 A JP2004299863 A JP 2004299863A
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龍一 佐藤
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Abstract

【課題】例えば折り処理が施されたシート(用紙)など、特定のシートを含むシート束の整合性を向上させる。
【解決手段】Z折り処理されない用紙Paが供給される場合は、タンパ141を一度タンプ位置Tまで移動させることで用紙Paの横揃えを行う。一方、Z折り処理された用紙Pzが供給される場合は、タンパ141を二度タンプ位置Tまで移動させることで用紙Pzの横揃えを行う。また、Z折り処理された用紙Pz以外にも、例えば両面に画像が形成された用紙、パンチ(穴あけ)処理された用紙、または、異なる給紙経路を経て供給された用紙が供給される場合は、タンパ141を二度タンプ位置Tまで移動させることで用紙の横揃えを行う。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置から排出される用紙(シート)を処理するシート処理装置に係り、より詳しくは、用紙(シート)のセット機構を備えたシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタや複写機等の画像形成装置から排出される記録済みの用紙(シート)を受け入れ、所定の後処理を施すシート処理装置が、近年、広く用いられている。これは、画像形成装置のオンライン化と共に、画像形成装置による記録の高生産性が進み、画像形成後の記録紙に対してステープル綴じ、パンチ(丸穴開け)、紙折り、などの後処理手段を装備しながら高生産性の確保を図ることが一般的になってきたことによる。
【0003】
このようなシート処理装置として、例えば、記録済みの用紙に外三折り処理(Z折り)を施し、Z折りされた用紙をステープルトレイ(コンパイルトレイ)上に積み重ねて整合させ、所定枚数の用紙束を生成した後、ステープルユニットによるステープル綴じを施す技術が存在する(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平7−49350号公報(第2−5頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のシート処理装置では、コンパイルトレイに用紙搬送方向に直交する方向に移動自在なタンパを配設し、このタンパを用いて用紙を移動させることで、この用紙の用紙搬送方向に直交する方向の揃え(横揃え)を行うことが多い。
しかしながら、Z折りされた用紙は、折り部が復元力によって元の状態に戻ろうとするために膨らみやすく、復元力によって膨らんだ用紙がシート処理装置の構成材に接触した場合に、用紙と構成材との間に働く摩擦抵抗によって用紙の移動が妨げられてしまい、きれいな用紙揃えを行えなくなるおそれがあった。
【0006】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、例えば折り処理が施されたシート(用紙)など、特定のシートを含むシート束の整合性を向上させることにある。
また、本発明の他の目的は、シートの処理にかかる時間に応じて適切なシート揃えを行うことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、シートが例えば折り処理が施されたシート等の特定のシートであるか否かによって、シートの横揃え動作を異ならせることにより、シート束の整合性を向上させるようにしている。
すなわち、本発明は、搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、このコンパイルトレイに供給されるシートのシート搬送方向に直交する方向の揃え処理を実行する横揃え手段とを備え、コンパイルトレイに供給されるシートが特定のシートであるか否かによって、横揃え手段による横揃え処理が異なることを特徴としている。
【0008】
ここで、特定のシートは、折り処理されたシートであることを特徴とすることができ、また、両面に画像が形成されたシート、穴あけ処理されたシート、または、異なる給紙経路を経て供給されたシートのいずれかであることを特徴とすることができる。
【0009】
また、横揃え手段は、コンパイルトレイに供給されるシートが特定のシートである場合に、特定のシートを複数回横揃えすることを特徴とすることができる。このとき、横揃え手段は、押し付け面を用いてシートの横揃えを行うと共に、押し付け面は、シートより離間した状態からシートに当接した後にシートから離間し、再度シートに当接した後に再度シートから離間することを特徴とすることができる。
【0010】
さらに、横揃え手段は、コンパイルトレイに供給されるシートが特定のシートでない場合に、このシートを一回横揃えすることを特徴とすることができる。このとき、横揃え手段は、押し付け面を用いてシートの横揃えを行うと共に、押し付け面は、シートより離間した状態からシートに当接した後にシートから離間することを特徴とすることができる。
【0011】
また、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、このコンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設され、コンパイルトレイに供給されるシートを揃えるタンパとを備え、タンパは、コンパイルトレイに供給されるシートより離間した所定の待機位置よりシートが揃えられる揃え位置まで移動し、揃え位置よりシートから離間する一時待避位置まで移動し、再度揃え位置まで移動することを特徴としている。
【0012】
ここで、コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁をさらに備え、横基準壁からタンパまでの距離をD1、揃えられるシートのシート搬送方向に直交する方向のサイズをD2とすると、揃え位置はD1≦D2となる位置であり、一時待避位置はD1>D2となる位置であることを特徴とすることができる。
【0013】
さらに、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、このコンパイルトレイに供給されるシートのシート搬送方向に直交する方向の揃え処理を実行する横揃え手段とを備え、コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔に応じて、横揃え手段による横揃え処理が異なることを特徴としている。
【0014】
ここで、横揃え手段は、コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔が、同サイズのシートの通常における供給間隔よりも長い場合に、シートを複数回横揃えすることを特徴とすることができる。そして、コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔が、同サイズのシートの通常における供給間隔よりも長い場合とは、シートに折り処理がなされる場合、シートの両面に画像が形成される場合、シートに穴あけ処理がなされる場合、あるいは、シートとして合紙が供給される場合であることを特徴とすることができる。
【0015】
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明は、搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイに供給されたシートを、押し付け面を用いて横揃えする横揃え手段と、コンパイルトレイに集積されたシート束をステープル処理するステープル手段と、コンパイルトレイ上に形成されたシート束に対するステープル処理の有無を判断するステープル実施判断手段と、ステープル実施判断手段による判断結果に基づいて、横揃え手段がコンパイルトレイに供給されたシートを複数回横揃えする第一の横揃え動作、または、横揃え手段がコンパイルトレイに供給されたシートを一回横揃えする第二の横揃え動作を選択する選択手段とを備えることを特徴としている。
【0016】
ここで、選択手段は、ステープル実施判断手段によりステープル処理が行われると判断された場合に第一の横揃え動作を選択し、ステープル実施判断手段によりステープル処理が行われないと判断された場合に第二の横揃え動作を選択することを特徴とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
―実施の形態1―
図1は本実施の形態が適用されるシート処理装置の全体構成を示した図である。 シート処理装置(用紙処理装置)2は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1に接続され、後処理装置として用いられる。このシート処理装置2は、画像形成装置1に接続されるトランスポートユニット3、このトランスポートユニット3にて取り込まれたシート(用紙)に対して折り処理を施す折りユニット4、この折りユニット4を通過したシートに対して所定の最終処理を施すフィニッシャ5、冊子の表紙などの合紙を供給するインターポーザ6、シート処理装置2の各機構部を制御する制御部7を備えている。尚、制御部7は、図1では、フィニッシャ5の筐体内に設けられているが、他のユニットの筐体内に設けることも可能である。また、画像形成装置1本体内に全ての制御機能を集約させるように構成することもできる。
【0018】
これらの各ユニットにて構成されるシート処理装置2を機能で分割すると、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を生成してステープル綴じを実行するステープル機能部10、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を中綴じして製本する中綴じ製本機能部30、折りユニット4に設けられ、シートに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)を施す折り機能部50、例えばフィニッシャ5に設けられ、2穴や4穴の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70、およびインターポーザ6などで構成され、用紙束の表紙に用いられる厚紙や窓空き用紙などの合紙を供給する合紙機能部80を有している。
【0019】
次に、本実施の形態における特徴的な構成である、ステープル機能部10について詳述する。
図2は、ステープル機能部10を示した構成図である。ステープル機能部10は、搬送される用紙をガイドする搬送ガイド101,102、用紙を検知して各機構部の動作を制御するための信号を出力するコンパイルイクジットセンサ103、搬送ガイド101,102の間を通って搬送された用紙を排出(搬送)する搬送ローラ対104、搬送ローラ対104により排出された用紙を積載するコンパイルトレイ105を備えている。また、ステープル綴じされた冊子を排出する排出トレイ109が設けられている。コンパイルトレイ105には、縦方向揃え(用紙搬送方向揃え)の基準壁となる縦基準壁(後述するエンドウォール151)が用紙排出方向と反対方向に設けられている。また、コンパイルトレイ105には、横方向揃え(用紙搬送方向と直交する方向)の基準壁となる横基準壁(図示せず)が、例えば装置の手前側(フロント側)に設けられている。
【0020】
また、各機能を実行する機構部として、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、縦方向(用紙搬送方向)の用紙揃えを実行する縦方向揃え部110、縦方向揃え部110による用紙搬送方向(縦方向)の用紙揃えを補助する縦揃え補助部120、用紙束の整合性を良くするために、ステープル綴じを実行する際、用紙束を押さえると共に、ステープル綴じが終了した後の用紙束を排出する用紙束支持・排出部130、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、用紙搬送方向に直交する方向(横方向)に対して用紙揃えを実行する横方向揃え部140、縦方向の用紙揃えに際して壁となって用紙揃えを行うエンドウォール151を含み、このエンドウォール151を駆動させる機構を有するエンドウォール部150、ステープルヘッド161を備え、コンパイルトレイ105に供給された用紙束に対してステープル綴じを施すステープル機構部160、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171を含み、このシェルフ171を駆動させる機構を有するシェルフ機構部170を備えている。
【0021】
まず、縦方向揃え部110について説明する。
縦方向揃え部110は、コンパイルトレイ105に順次、供給される用紙をエンドウォール151に押し当てるコンパイルパドル111、コンパイルパドル111を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112に連動して回動やスライドをするリンク113,114、カールの強い用紙を押さえる等、用紙揃えを助けるための規制ガイド115,116を備えている。コンパイルパドル111は、例えばEPDMで形成され、1つのコンパイルパドル111に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の後端をエンドウォール151に押し当てている。この押し当てによって、用紙の後端(縦方向)の揃えを実行している。
【0022】
図3は、縦方向揃え部110の各機構を説明するための斜視図である。ここでは、図面の見易さを考慮して、規制ガイド115を省略しているが、実際には、コンパイルパドル111と同軸に複数個(例えば3個)、設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸には、バネ117が設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112およびバネ117の作用によってコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸が図の(A)方向に移動すると、リンク113は(B)方向に回動し、リンク114は(C)方向にスライドする。これらリンク113,114の動きによって、例えば、積載される用紙の枚数等、用紙束の厚さ等に基づき、必要なタイミングにて、コンパイルパドル111を上下動させることができる。一方、規制ガイド116は、リンク114の(C)方向の動作に連動して、(D)方向に回動する。これによって、カールの強い用紙の後端を押さえ込むことが可能となる。
【0023】
次に、縦揃え補助部120について説明する。
図2に示す縦揃え補助部120は、コンパイルトレイ105に供給される用紙をエンドウォール151に押し当てる動作を補助するサブパドル121、例えば、用紙枚数が所定枚数(50枚)になった時点でサブパドル121の位置を上昇させる等、サブパドル121を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるサブパドルアップ/ダウンソレノイド122、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122に連動してサブパドル121を上下動させるリンク123,124を備えている。サブパドル121は、コンパイルパドル111と同様に、例えばEPDMで形成され、1つのサブパドル121に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の縦揃えを補助している。
【0024】
図4は、縦揃え補助部120の各機構を説明するための斜視図である。この図4に示す斜視図は、装置のリア側(IN側)から縦揃え補助部120を眺めた図を示している。縦揃え補助部120では、用紙の整合時間を短縮するために、用紙が排出されるタイミングに基づいてギア125が1回転し、サブパドルクラッチ128を介してリンク126に連動させ、サブパドル121を動作(上下動)させている。この上下動によって、コンパイルトレイ105からの用紙排出時には、用紙束の排出を妨げることのないような上止点の位置にサブパドル121が移動するように制御され、用紙揃えに搬送力が必要であるときには、搬送力を大きくするために、必要なタイミングにて、下止点の位置にサブパドル121が移動するように制御されている。
【0025】
また、縦揃え補助部120では、コンパイルトレイ105に排出される用紙が、例えば50枚を超えると、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を吸引する。サブパドルアップ/ダウンソレノイド122の吸引により中心123aを中心として図の(G)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が上方向(図の(F)方向)に動く。また、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を開放することにより、中心123aを中心として図の(H)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が下方向に動き、コンパイルトレイ105に排出される用紙が1枚から50枚までに対応する高さに動く。このようにしてサブパドル121と用紙の積載面との高さを調整することで、用紙積載量が異なった場合であってもサブパドル121による搬送力を略一定の状態に保つことができる。更に、縦揃え補助部120には、用紙用面規制ガイド127が設けられており、サブパドル121によって予定以上の搬送力が用紙に付与された場合であっても、用紙が座屈することのないように構成されている。
【0026】
次に、用紙束支持・排出部130について説明する。
図2に示す用紙束支持・排出部130は、対向ロール139に押圧し、用紙の支持と用紙束の排出を行うイジェクトロール131、例えば、Z形に折られた用紙の折部近傍を押さえ込む押さえ込みロール132を有している。この押さえ込みロール132は、イジェクトロール131よりもコンパイル方向側(用紙排出方向と反対側)に設けられ、例えばA3サイズの用紙(A3SEF)がZ形に折られてA4サイズとなったときの用紙の折部近傍を押さえ込むことができるように構成されている。イジェクトロール131および押さえ込みロール132は、回動中心137を中心として回動する。
【0027】
図5は、用紙束支持・排出部130の各機構を説明するための図である。用紙束支持・排出部130は、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を上下動させるイジェクトクランプモータ134、イジェクトロール131を回動させるイジェクトモータ135を備えている。押さえ込みロール132は、板ばね133によって支えられている。イジェクトクランプモータ134の回転によってリンク136が回動し、図2に示す回動中心137を中心に、図5に示す(I)方向に、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を下降/上昇させる。
【0028】
イジェクトモータ135は、イジェクトロール131を回動させて、ステープル機構部160によってステープル綴じされた後の用紙を排出方向に向かって排出する。また、本実施の形態が適用されるイジェクトモータ135は、用紙束が排出された後、空のコンパイルトレイ105に最初に用紙が搬送されるタイミングにて、排出方向と反対方向であるコンパイル方向に向かって用紙を搬送するように、イジェクトロール131を逆回転させている。
【0029】
更に、用紙束支持・排出部130は、スプリング138によって所定の押圧力で用紙を押圧している。このとき、スプリング138の圧縮伸張方向(図の(J)方向)とイジェクトロール131の移動方向(図の(I)方向)とが一致していないことから、スプリング138の圧縮または伸張によってイジェクトロール131にかかる圧力の変化を緩和させている。この結果、イジェクトロール131の用紙に対する押圧力が、積載される用紙の量によって大きく変化することを防ぐことができる。
【0030】
次に、横方向揃え部140について説明する。
図2に示す横方向揃え部140は、用紙搬送方向と直交する方向にスライドし、コンパイルトレイ105に搬入される用紙について、例えば装置のリア側からフロント側に向けて、1枚ごとに横揃えを行うタンパ141、タンパ141を往復動させる駆動源であるタンパモータ142、タンパモータ142の駆動力をタンパ141に伝達するベルト143を備えている。
【0031】
図6は、横方向揃え部140の各機構を説明するための斜視図である。横方向揃え部140は、タンパ141のホーム位置を検知するフォトセンサであるタンパホームセンサ144を備えており、このタンパホームセンサ144により検知されたホームポジションにて、タンパ141は待機状態にある。タンパ141のホームポジションは装置のリア側にあり、タンパ141は、装置のフロント側にある横基準壁(図示せず)に向けて用紙のサイドエッジを押さえつけるように機能している。この待機位置は、タンパホームセンサ144の位置に関わらず、用紙のサイズが小さい場合にはフロント側に近づいている。かかる場合に、待機位置は、タンパモータ142のステッピング制御によって決定される。横方向揃えでは、コンパイルトレイ105に対する用紙搬送のタイミングに合わせてタンパモータ142が回転し、タンパ141は、ベルト143の回動に伴って上記用紙サイズに応じた待機位置から図の(K)方向に移動する。この移動動作によって、コンパイルトレイ105に搬入される用紙に対する横揃えを可能としている。より具体的には、タンパ141に設けられた押し付け面である壁部141aを用紙のサイドエッジに押し付けることで、横基準壁(図示せず)に用紙を整合させている。
【0032】
次に、エンドウォール部150について説明する。
図7は、エンドウォール部150の各機構を説明するための斜視図である。エンドウォール部150は、縦方向揃えの基準となるエンドウォール151を備え、ステープル綴じの基準位置(縦方向)に用紙を整列させている。また、エンドウォール部150は、エンドウォール151を退避させる(開かせる)際の駆動源となるステッピングモータであるエンドウォールモータ152、エンドウォールモータ152の駆動力を伝達するベルト153、エンドウォール151の閉じた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールホームセンサ154、エンドウォール151の開いた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールオープンセンサ155、ベルト153からの駆動を受けてエンドウォール151の開閉を行う軸156、エンドウォール151の天井部151bの回動中心となる中心軸157、壁部151aに設けられ、開いた天井部151bを元の状態に戻すスプリング158を備えている。
【0033】
ここで、ステープル綴じは、積載された用紙束の角を1箇所、ステープルするシングル(1箇所綴じ)モードと、複数箇所をステープルするデュアル(2箇所)モードとを選択することができる。このシングル(1箇所綴じ)モードのときには、エンドウォール151は退避しない。デュアル(2箇所)モードのときには、ステープル動作とエンドウォール151とが干渉することから、エンドウォール151をコンパイルトレイ105の積載面から退避させることが必要である。エンドウォール151が退避のために回動する際、用紙束によって天井部151bが押され、中心軸157を介して天井部151bが開く。用紙束との接触がなくなった時点で、スプリング158によって、壁部151aとL字を形成する天井部151bが元の状態に戻り、壁部151a、天井部151bおよび底部151cによってコの字を形成することができる。この状態のまま、エンドウォール151を元の位置に戻すことで、次にコンパイルすることが必要となる用紙の受け入れが可能となる。
【0034】
次に、ステープル機構部160について説明する。
図8は、ステープル機構部160を説明するための斜視図である。ステープル機構部160は、ステープル綴じを実際に行うステープルヘッド161、ステープルヘッド161を支えるベース162、このベース162上に形成され、ステープルヘッド161が動く経路を形成するレール163、ステープルヘッド161を移動させるステッピングモータであるステープルムーブモータ164、ステープルヘッド161のホーム位置を検知するステープルムーブホームセンサ165、ステープルヘッド161の中央位置を検知するステープルセンターポジションセンサ166を備えている。
【0035】
前述のシングル(1箇所綴じ)を行う際には、ステープルヘッド161は、ステープルムーブホームセンサ165によって検知される第1のホームポジション位置に留まって、必要なタイミングにて、順次、ステープル綴じを実行する。一方、デュアル(2箇所)を実行する際には、まず、ステープルセンターポジションセンサ166によって検知される第2のホームポジション位置に待機している。その後、コンパイルトレイ105に一纏まりの用紙が積載され、エンドウォール151が開いた後に、ステープルムーブモータ164を駆動させてステープルヘッド161をステープル位置まで移動させ、2箇所にステープル綴じを施すように機能している。
【0036】
次に、シェルフ機構部170について説明する。
図9は、シェルフ機構部170を説明するための斜視図である。シェルフ機構部170は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171、このシェルフ171を駆動するステッピングモータであるシェルフモータ172、シェルフモータ172からの駆動力を受けてシェルフ171を図の(N)方向にスライドさせるラック&ピニオン機構173、シェルフ171のホーム位置を検出するフォトセンサであるシェルフホームセンサ174を備えている。
【0037】
このシェルフ171は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるために、用紙搬送方向(用紙排出方向)に対して所定の長さが必要である。この所定の長さをもったコンパイルトレイ105の先をそのまま排出口とすると、図2に示す排出トレイ109がシート処理装置2から大きく突出してしまう。そこで、用紙束を排出する際には、用紙排出方向と反対方向にシェルフ171を引っ込めるように構成した。これによって、装置全体を小型化することが可能となる。
【0038】
次に、図1〜図9を用いて説明したステープル機能部10の一連の動作について、これらの図を用いて説明する。
画像形成装置1より画像形成された用紙(シート)は、図2に示す搬送ガイド101,102の間を通り、用紙排出手段を構成する搬送ローラ対104によりコンパイルトレイ105に供給される。供給された用紙は、縦方向揃え手段を構成する縦方向揃え部110のコンパイルパドル111および縦方向揃え補助手段を構成する縦揃え補助部120のサブパドル121により、縦基準壁であるエンドウォール151に寄せられる。このとき、横揃え手段を構成する横方向揃え部140のタンパ141により、コンパイルトレイ105の例えばフロント側に設けられた横基準壁(図示せず)に寄せられる。この動作を繰り返すことによって、コンパイルトレイ105の上面にて用紙は整然と集積される。
【0039】
縦方向揃え手段を構成する縦方向揃え部110では、図2に示すように、コンパイルパドル111を常時、回転させ、コンパイルトレイ105に供給される用紙の上面に当接して、用紙の後端側エッジ(リアエッジ)をエンドウォール151に押し当てている。このとき、前述のように、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112を動作させて、コンパイルパドル111を上昇させることで、コンパイルパドル111による搬送力が適度な状態に保たれる。
【0040】
一方、縦方向揃え補助手段を構成する縦揃え補助部120では、図4を用いて説明したように、用紙が供給される毎に、サブパドル121を上止点の位置から下止点の位置に移動させている。サブパドル121は常時、図2に示す右回り(時計回り)の方向に回転しており、下止点の位置への移動動作に伴い、用紙をエンドウォール151に押し当てる縦方向揃えを補助している。また、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を動作させて、サブパドル121の下止点の位置を上昇させることで、サブパドル121による搬送力が適度な状態に保たれる。
【0041】
ここで、横揃え手段を構成する横方向揃え部140では、用紙が供給される際、供給される用紙の奥エッジより更に奥に位置するサイズ位置(待機位置)に待機している。待機位置は、前述のように、図6に示すホームポジション位置である場合の他、搬送される用紙の主走査方向長さ(用紙搬送方向に直交する方向の長さ)が短い用紙が搬送される場合には、ホームポジション位置よりもフロント側に近い位置にある。搬送ローラ対104により用紙の後端が排出された後に、タンパ141が横基準壁方向に移動し、「横基準壁からタンパ141までの距離≦主走査方向長さ」となる位置で停止する。その後、再度、待機位置に戻る。この動作を、用紙がコンパイルトレイ105に供給される毎に繰り返すことで、横揃えを可能としている。
【0042】
その後、用紙束を形成する必要枚数の用紙が積載されて整合された後、用紙束支持・排出部130のイジェクトクランプモータ134(図5参照)が動作し、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降して、用紙面上に当接し、用紙束を押さえて支持する。そして、シングル(1箇所綴じ)モードの場合には、ステープルヘッド161に設けられたステープルモータ(図示せず)を動作させ、用紙束に対してステープル綴じを施す。その後、イジェクトモータ135(図5参照)が回転し、イジェクトロール131が排出方向に回転することで、用紙束(冊子)を排出トレイ109に向けて排出する。このとき、シェルフ機構部170では、図9に示したシェルフモータ172を動作させ、シェルフ171を引っ込める方向にスライドさせている。
【0043】
一方、デュアル(2箇所)モードの場合には、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降し、用紙束が押さえられて支持された後、エンドウォール部150のエンドウォールモータ152(図7参照)が動作する。これによって、エンドウォール151が回動され、コンパイルトレイ105からエンドウォール151が退避される。ここで、デュアル(2箇所)モードの場合、ステープルヘッド161はステープルセンターポジションセンサ166(図8参照)の位置に待機しているが、エンドウォール151が退避した後、ステープル手段を構成するステープル機構部160のステープルムーブモータ164(図8参照)が駆動し、ステープルヘッド161をステープル位置に移動して、2箇所にステープル綴じが施される。その後、シングル(1箇所綴じ)モードの場合と同様にして用紙束(冊子)が排出トレイ109に排出される。
【0044】
本実施の形態では、画像形成装置1から排出された画像形成後の用紙をそのままコンパイルトレイ105に排出することが可能であると共に、画像形成装置1から排出された画像形成後の用紙を折り機能部50にてZ折り処理してからコンパイルトレイ105に排出することも可能である。ここで、本実施の形態では、用紙に対して行われるZ折り処理の有無に基づいて、コンパイルトレイ105上における用紙の横揃え処理のやり方が異なっている。
【0045】
図10は、シート処理装置2における用紙の横揃え処理を設定する横揃え設定部200を示すブロック図である。横揃え設定部200は、制御部7の一機能を構成している。横揃え設定部200のCPU201は、ROM202に記憶されたプログラムに従い、RAM203との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。この横揃え設定部200には、入力インターフェース204を介して、画像形成装置1に設けられたユーザインターフェース(UI)181からの各種画像形成指示信号が入力されるようになっている。ここで、画像形成指示信号には、用紙束を構成する用紙に対する折り処理の有無に関する情報が含まれる。一方、この横揃え設定部200は、出力インターフェース205を介して、タンパモータ142を駆動制御するようになっている。
【0046】
次に、横揃え設定部200により駆動制御されたタンパモータ142によるタンパ141の基本的な動作について説明する。図11(a)は、Z折り処理されていない用紙Pa(以下、単に用紙Paという)が供給された場合におけるタンパ141の動作(以下、必要に応じて第二のサイドタンプ動作と呼ぶ)を示す図である。
図11(a)−(1)は、用紙Paが供給される前の状態を示している。この状態では、横基準壁145に対してタンパ141の壁部141aがホームポジションHPにある。このホームポジションHPの位置は、使用可能な最大サイズの用紙(本実施の形態ではA4LEF(A3SEF)で297mm)が供給された場合に、タンパ141側の側端部から20mm程度離れることができる位置となっている。
【0047】
図11(a)−(2)は、用紙Paが供給されつつある状態を示している。この状態では、タンパ141が移動し、壁部141aが待機位置Wにある。この待機位置Wは、横基準壁145より、10mm(サイドレジ基準位置)+用紙幅(A4LEFで297mm、B5LEFで257mm)+20mm(タンパ141側のマージン)の位置である。なお、横基準壁145と用紙Paの横基準壁側端部すなわちサイドレジ基準位置Rとの間に10mmのマージンがあるのは、用紙Paが自由落下で供給されるため、その際に生じるずれを考慮したものである。また、タンパ141の壁部141aと用紙Paのタンパ側端部との間の20mmのマージンがあるのも、同様の理由による。
【0048】
図11(a)−(3)は、供給された用紙Paに対してタンパ141による整合処理が行われている状態を示している。この状態では、タンパ141がさらに移動し、壁部141aがタンプ位置(揃え位置)Tにある。このタンプ位置Tは、横基準壁145より用紙幅(A4LEFで297mm、B5LEFで257mm)−2mmの位置である。つまり、供給される用紙Pのサイズに応じてタンプ位置Tは異なり、各用紙サイズに応じて、用紙幅よりも奥側まで用紙Paを押し込んでいることになる。但し、タンパ141には図示しないスプリングが内蔵されており、過大な付勢力はこのスプリングによって吸収されるようになっている。これにより、用紙Paは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に横基準壁側端部が当接して用紙Paの揃えが行われる。つまり、横基準壁145からタンパ141の壁部141a(押し付け面)までの距離をD1、揃えられる用紙Pの搬送方向に直交する方向のサイズをD2とすると、サイドレジストレーションにて供給される用紙Pに対して、壁部141aは、横基準壁145から離れる方向に移動することなくD1≦D2となる位置に直接移動することになる。
【0049】
図11(a)−(4)は、用紙Paの揃えが終了した後の状態を示している。この状態では、タンパ141が逆方向に移動し、壁部141aが再び待機位置Wにある。なお、用紙Paの揃えが終了した後にタンパ141が待機位置Wに待避するのは、次も用紙供給が行われる場合である。次に供給される用紙がない場合(用紙揃えを終了する場合)、タンパ141は、ホームポジションHPに直接移動する。
【0050】
Z折り処理されない用紙Paが供給される場合は、用紙Paが厚み方向に膨らむことがないため、タンパ141を一度タンプ位置Tまで移動させることで用紙Paの横揃えを行う。その際、用紙揃えが乱れることはない。
【0051】
図11(b)は、Z折り処理された用紙Pz(以下、単に用紙Pzという)が供給された場合におけるタンパ141の動作(以下、必要に応じて第一のサイドタンプ動作と呼ぶ)を示す図である。
図11(b)−(1)は、用紙Pzが供給される前の状態を示している。Z折りされない用紙Paが供給される場合(図11(a)−(1))と同様、この状態では、横基準壁145に対してタンパ141の壁部141aがホームポジションHPにある。また、図11(b)−(2)は、用紙Pzが供給されつつある状態を示している。この状態では、タンパ141が移動して待機位置Wにある。
【0052】
図11(b)−(3)は、供給された用紙Pzに対してタンパ141による整合処理が行われている状態を示している。この状態では、タンパ141がさらに移動し、壁部141aがタンプ位置Tにある。これにより、用紙Pzは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に横基準壁側端部が当接して用紙Pzの揃えが行われる。
【0053】
図11(b)−(4)は、供給された用紙Pzに対してタンパ141による整合処理が行われている状態(つづき)を示している。この状態では、タンパ141が逆方向に少しだけ移動(待避)し、壁部141aが一時待避位置Xにある。この一時待避位置Xは、待機位置Wとタンプ位置Tとの間であれば適宜設定して差し支えないが、時間の短縮化を考慮すると、タンプ位置Tに近い側が好ましい。これにより、タンパ141は用紙Pzから一旦離れる。
【0054】
図11(b)−(5)は、供給された用紙Pzに対してタンパ141による整合処理が行われている状態(つづき)を示している。この状態では、タンパ141が再び横基準壁145側に向けて移動し、壁部141aが再度タンプ位置Tにある。これにより、用紙Pは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に横基準壁側端部が当接して用紙Pの最終的な揃えが行われる。つまり、横基準壁145からタンパ141の壁部141a(押し付け面)までの距離をD1、揃えられる用紙Pzのシート搬送方向に直交する方向のサイズをD2とすると、Z折りされた用紙Pzに対して、壁部141aは、壁部141aが用紙Pzから離間した待機位置WからD1≦D2となるタンプ位置Tまで移動した後、一旦横基準壁145から離れる方向の一時待避位置Xまで移動した後、再度タンプ位置Tまで移動することになる。
【0055】
図11(b)−(6)は、用紙Pzの揃えが終了した後の状態を示している。この状態では、タンパ141が逆方向に移動し、壁部141aが再び待機位置Wにある。なお、用紙Pzの揃えが終了した後にタンパ141が待機位置Wに待避するのは、次も用紙供給が行われる場合である。仮に、次にサイドレジにて用紙が供給される場合、タンパ141は、次に供給される用紙がない場合(用紙揃えを終了する場合)、タンパ141は、ホームポジションHPに直接移動する。
【0056】
Z折り処理された用紙Pzが供給される場合は、このようにしてタンパ141を二度タンプ位置Tまで移動させることで用紙Pzの横揃えを行う。用紙Pzは、その復元力によって厚み方向に膨らもうとするため、コンパイルパドル111やサブパドル121による付勢力がタンパ141によって用紙Pを横方向に移動する際の抵抗となるが、二度のタンプ動作を行うことによって、この抵抗に抗して用紙を横方向に移動させることが可能になり、用紙揃えを乱すことなく用紙束を形成することができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、Z折りされた用紙を例にあげて説明したが、Z折り以外の折り処理がなされた用紙に対しても、同様に適用可能である。また、本実施の形態では、Z折りされた用紙を揃える際に二度のタンプ動作を行うようにしていたが、三度以上行っても差し支えない。但し、タンプ動作の回数が増加するほど用紙揃えにかかる時間が嵩んでしまうことから、二度のタンプ動作にとどめておくことが好ましい。
【0058】
図12は、タンパ141の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はZ折り処理されていない用紙Paがコンパイルトレイ105に連続供給される場合、(b)はZ折り処理された用紙Pzがコンパイルトレイ105に連続供給される場合を示している。図12(a)(b)によれば、タンパ141は、Z折り処理されていない用紙Paに対しては一度だけタンプ位置Tに移動して用紙揃えを行うのに対し、Z折り処理された用紙Pzに対しては二度にわたってタンプ位置Tに移動して用紙揃えを行うことが理解される。
【0059】
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、コンパイルトレイ105上に排出される用紙に対してZ折り処理が行われる場合に加えて、例えばパンチ処理された用紙が排出される場合、画像形成装置1で両面に対して画像が形成された用紙が排出される場合、インターポーザ6から供給された用紙が排出される場合など、画像形成装置1で用紙の片面に対して画像が形成された用紙がZ折り処理やパンチ処理されずににそのままコンパイルトレイ105上に排出される場合と比較して用紙1枚当たりの処理にかかる時間が長い場合、つまり、用紙の供給間隔が長くなる場合に、上述した第一のサイドタンプ動作を施すようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様にものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0060】
図13は、本実施の形態における横揃え処理を選択するためのフローチャート、つまり、タンパ141による横揃え動作の種類を設定するためのフローチャートを示している。なお、この判断プロセスは、コンパイルトレイ105に用紙が排出されるたびに行われる。
まず、折り機能部50により用紙にZ折り処理が行われているか否かを判断する。(ステップ101)。ここで、Z折りが施されている場合には、上述した第一のサイドタンプ動作が行われる(ステップ106)。一方、Z折り処理が施されていない場合には、次に、画像形成装置1により用紙の両面に画像が形成されているか否か、つまり、両面モードかどうかを判断する(ステップ102)。ここで、両面モードである場合には、第一のサイドタンプ動作が行われる(ステップ106)。一方、両面モードではない(片面モードである)場合には、次に、パンチ機能部70により用紙にパンチ処理が行われているか否かを判断する(ステップ103)。ここで、パンチ処理が施されている場合には、第一のサイドタンプ動作が行われる(ステップ106)。一方、パンチ処理が施されていない場合には、次に、インターポーザ6より用紙が供給されているかどうかを判断する(ステップ104)。ここで、インターポーザ6から給紙されている場合には、第一のサイドタンプ動作が行われる(ステップ106)。一方、インターポーザ6から給紙されていない場合(画像形成装置1から給紙されている場合)には、上述した第二のサイドタンプ動作が行われる(ステップ105)。そして、ステップ105において第二のサイドタンプ動作が行われるか、あるいは、ステップ106において第一のサイドタンプ動作が行われた後、次の用紙があるか否かを判断し(ステップ107)、次の用紙が存在する場合はステップ101に戻って処理を続行し、次の用紙が存在しない場合は処理を終了する。
【0061】
次に、具体的な例を挙げて本実施の形態における用紙の横揃え動作について説明する。なお、ここでは、図14に示すように、6枚の用紙P、具体的には、厚紙×1枚+普通紙×4枚+厚紙×1枚からなる製本用の用紙束を形成する場合について説明する。ここで、厚紙はインターポーザ6からセンターレジにて供給され、普通紙は画像形成装置1からサイドレジにて供給される。また、4枚の普通紙のうち、3枚目は折り機能部50においてZ折りされているものとする。
【0062】
1枚目の用紙Pi(厚紙)が供給される前、タンパ141はホームポジションHPにある。そして、1枚目の用紙Piがコンパイルトレイ105上に排出される直前にタンパ141は待機位置Wに移動し、1枚目の用紙Piの供給を待つ。そして、1枚目の用紙Pがコンパイルトレイ105に排出された後、図11(b)を用いて説明した第一のサイドタンプ動作を行って1枚目の用紙Piを揃える。
【0063】
1枚目の用紙Piを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wに移動し、2枚目の用紙Paの供給を待つ。そして、2枚目の用紙Paがコンパイルトレイ105に供給された後、図11(a)を用いて説明した第二のサイドタンプ動作を行って2枚目の用紙Paを揃える。これにより、1枚目の用紙Piの上に2枚目の用紙Paが重ねられ且つ揃えられた状態になる。
【0064】
2枚目の用紙Paを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wに移動し、3枚目の用紙Paの供給を待つ。そして、3枚目の用紙Paがコンパイルトレイ105に供給された後、再び第二のサイドタンプ動作を行って3枚目の用紙Paを揃える。これにより、2枚目の用紙Paの上に3枚目の用紙Paが重ねられ且つ揃えられた状態になる。
【0065】
3枚目の用紙Paを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wに移動し、4枚目の用紙Pzの供給を待つ。そして、4枚目の用紙Pzがコンパイルトレイ105に供給された後、今度は第一のサイドタンプ動作を行って4枚目の用紙Pzを揃える。これにより、3枚目の用紙Paの上に4枚目の用紙Pzが重ねられ且つ揃えられた状態になる。
【0066】
4枚目の用紙Pzを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wに移動し、5枚目の用紙Paの供給を待つ。そして、5枚目の用紙Paがコンパイルトレイ105に供給された後、今度は第二のサイドタンプ動作を行って5枚目の用紙Paを揃える。これにより、4枚目の用紙Pzの上に5枚目の用紙Paが重ねられ且つ揃えられた状態になる。
【0067】
そして、5枚目の用紙Paを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wに移動し、6枚目(最後)の用紙Piの供給を待つ。そして、6枚目の用紙Piがコンパイルトレイ105に供給された後、今度は第一のサイドタンプ動作を行って6枚目の用紙Piを揃える。これにより、5枚目の用紙Paの上に6枚目の用紙Piが重ねられ且つ揃えられて、用紙束が形成される。また、6枚目の用紙Piを揃え終えたタンパ141は、待機位置Wではなく、ホームポジションHPに直接移動して待機状態に入る。一方、コンパイルトレイ105で揃えられた用紙束は、その後、例えばステープル機構部160によってステープル処理がなされた後、排出トレイ109に排出される。
【0068】
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、Z折りされた用紙の用紙揃えをよくすることが可能である。また、コンパイルトレイ105上に用紙を排出するための時間がかかる場合に(パンチ処理、両面の場合)、用紙の供給間隔を利用して、その時間の範囲内で第一のサイドタンプ動作(タンプ141により二度タンプ)にて用紙揃えを行うようにしたので、これらの用紙に対する用紙揃えをさらによくすることができる。この場合における第一のサイドタンプ動作は、コンパイルトレイ105に次の用紙が排出されるまでの期間を利用しているため、用紙揃えのために余分な時間がかかることもない。なお、本実施の形態において、インターポーザ6からの給紙に時間がかかっているのは、画像形成装置1は用紙の用紙搬送方向の片側端部を基準とするサイドレジを採用しているのに対し、インターポーザ6は用紙の用紙搬送方向中央部を基準とするセンターレジを採用していることから、第一のサイドタンプ動作を実施できるように給紙間隔を空けているためである。
【0069】
―実施の形態3―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、コンパイルトレイ105上にに排出された用紙で構成された用紙束に対してステープル処理を行う場合には上述した第一のサイドタンプ動作を行い、ステープル処理を行わない場合には上述した第二のサイドタンプ動作を行うようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様にものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態1において説明した横揃え設定部200(図10)が、ステープル実施判断手段および選択手段としての機能も有しており、UI181を介して入力される画像形成指示信号には、用紙束に対するステープル処理に関する情報が含まれる。
【0070】
コンパイルトレイ105上に形成された用紙束に対してステープル処理を行わない場合には、多少用紙揃えが乱れていても大きな問題とはならないが、ステープル処理を行う場合には用紙揃えが乱れた状態で綴じられることになってしまう。そこで、本実施の形態では、用紙束に対してステープル処理を行う場合には、この用紙束を構成する用紙が排出されるたびに第一のサイドタンプ動作を行うことで、用紙揃えをよくし、その結果ステープル綴じされた用紙束における用紙揃えを美しく仕上げることができる。また、用紙束に対してステープル処理を行わない場合には、生産性を向上させることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特定のシートを含むシート束の整合性を向上させることができる。
また、本発明によれば、シートの処理にかかる時間に応じて適切なシート揃えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用されるシート処理装置の全体構成を示した図である。
【図2】ステープル機能部を示した構成図である。
【図3】縦方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。
【図4】縦揃え補助部の各機構を説明するための斜視図である。
【図5】用紙束支持・排出部の各機構を説明するための図である。
【図6】横方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。
【図7】エンドウォール部の各機構を説明するための斜視図である。
【図8】ステープル機構部を説明するための斜視図である。
【図9】シェルフ機構部を説明するための斜視図である。
【図10】横揃え設定部を説明するブロック図である。
【図11】(a)は第二のサイドタンプ動作を説明する図であり、(b)は第一のサイドタンプ動作を説明する図である。
【図12】(a)は第二のサイドタンプ動作を、(b)は第一のサイドタンプ動作を説明するタイミングチャートである。
【図13】実施の形態2における横揃え処理を選択するためのフローチャートである。
【図14】実施の形態2におけるサイドタンプ動作の一例を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…シート処理装置、5…フィニッシャ、7…制御部、10…ステープル機能部、103…コンパイルイクジットセンサ、104…搬送ローラ対、105…コンパイルトレイ、110…縦方向揃え部、111…コンパイルパドル、120…縦揃え補助部、121…サブパドル、130…用紙束支持・排出部、131…イジェクトロール、140…横方向揃え部、141…タンパ、145…横基準壁、150…エンドウォール部、151…エンドウォール、160…ステープル機構部、161…ステープルヘッド、170…シェルフ機構部、HP…ホームポジション、W…待機位置、T…タンプ位置、X…一時待避位置

Claims (14)

  1. 搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、
    順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、
    前記コンパイルトレイに供給されるシートのシート搬送方向に直交する方向の揃え処理を実行する横揃え手段と
    を備え、
    前記コンパイルトレイに供給されるシートが特定のシートであるか否かによって、前記横揃え手段による横揃え処理が異なることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記特定のシートは、折り処理されたシートであることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記特定のシートは、両面に画像が形成されたシート、穴あけ処理されたシート、または、異なる給紙経路を経て供給されたシートのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 前記横揃え手段は、前記コンパイルトレイに供給されるシートが特定のシートである場合に、当該特定のシートを複数回横揃えすることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  5. 前記横揃え手段は、押し付け面を用いてシートの横揃えを行うと共に、当該押し付け面は、当該シートより離間した状態から当該シートに当接した後に当該シートから離間し、再度当該シートに当接した後に再度当該シートから離間することを特徴とする請求項4記載のシート処理装置。
  6. 前記横揃え手段は、前記コンパイルトレイに供給されるシートが前記特定のシートでない場合に、当該シートを一回横揃えすることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  7. 前記横揃え手段は、押し付け面を用いてシートの横揃えを行うと共に、当該押し付け面は、当該シートより離間した状態から当該シートに当接した後に当該シートから離間することを特徴とする請求項6記載のシート処理装置。
  8. 順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、
    前記コンパイルトレイの前記シート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設され、前記コンパイルトレイに供給されるシートを揃えるタンパとを備え、
    前記タンパは、前記コンパイルトレイに供給されるシートより離間した所定の待機位置より当該シートが揃えられる揃え位置まで移動し、当該揃え位置より当該シートから離間する一時待避位置まで移動し、再度当該揃え位置まで移動することを特徴とするシート処理装置。
  9. 前記コンパイルトレイの前記シート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁をさらに備え、
    前記横基準壁から前記タンパまでの距離をD1、揃えられるシートのシート搬送方向に直交する方向のサイズをD2とすると、
    前記揃え位置はD1≦D2となる位置であり、前記一時待避位置はD1>D2となる位置であることを特徴とする請求項8記載のシート処理装置。
  10. 搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、
    順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、
    前記コンパイルトレイに供給されるシートのシート搬送方向に直交する方向の揃え処理を実行する横揃え手段と
    を備え、
    前記コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔に応じて、前記横揃え手段による横揃え処理が異なることを特徴とするシート処理装置。
  11. 前記横揃え手段は、前記コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔が、同サイズのシートの通常における供給間隔よりも長い場合に、当該シートを複数回横揃えすることを特徴とする請求項10記載のシート処理装置。
  12. 前記コンパイルトレイに供給されるシートのシート供給間隔が、同サイズのシートの通常における供給間隔よりも長い場合とは、シートに折り処理がなされる場合、シートの両面に画像が形成される場合、シートに穴あけ処理がなされる場合、あるいは、シートとして合紙が供給される場合であることを特徴とする請求項11記載のシート処理装置。
  13. 搬送される複数のシートを一つのシート束として整合するコンパイル機能を備えたシート処理装置であって、
    順次、供給されるシートを集積して、一つのシート束を形成するコンパイルトレイと、
    前記コンパイルトレイに供給されたシートを、押し付け面を用いて横揃えする横揃え手段と、
    前記コンパイルトレイに集積されたシート束をステープル処理するステープル手段と、
    前記コンパイルトレイ上に形成されたシート束に対するステープル処理の有無を判断するステープル実施判断手段と、
    前記ステープル実施判断手段による判断結果に基づいて、前記横揃え手段が前記コンパイルトレイに供給されたシートを複数回横揃えする第一の横揃え動作、または、当該横揃え手段が当該コンパイルトレイに供給されたシートを一回横揃えする第二の横揃え動作を選択する選択手段と
    を備えることを特徴とするシート処理装置。
  14. 前記選択手段は、前記ステープル実施判断手段によりステープル処理が行われると判断された場合に前記第一の横揃え動作を選択し、当該ステープル実施判断手段によりステープル処理が行われないと判断された場合に前記第二の横揃え動作を選択することを特徴とする請求項13記載のシート処理装置。
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