JP2004299138A - 射出成形機の成形材料供給装置及び射出成形機 - Google Patents

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Shogo Ishibashi
尚吾 石橋
Hajime Kitamura
一 北村
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Abstract

【課題】押込み部材に付着した材料を適宜除去できるようにすることで、材料の歩留まりを向上させ、製品不良発生の抑制する。
【解決手段】先端部に射出ノズルを取付けると共に内部に射出スクリュを回転及び進退自在に挿通したバレルと、同バレル後部の成形材料供給口位置に配設したホッパーと、同ホッパー内に予め供給された前記成形材料を同ホッパー底部開口を介して前記バレル内側へ押込むための第1駆動手段とからなる射出成形機の成形材料供給装置において、前記第1駆動手段に付着した物質を除去する付着物質除去手段を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、射出成形機等の成型機に対して成形材料を供給する装置に関し、特に押し込みピストンとホッパーの隙間より押し込みピストン上部へ漏れ出した材料を除去できるようにした射出成形機の成形材料供給装置及び射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機による成形用プラスチック材料には様々なものがあるが、これらを大別するとPE、PET(ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート)等の熱可塑性材料と、メラニン、尿素樹脂等の熱硬化性材料及び、シリコンゴムやBMC(Bulk Modulus Compound)等の熱硬化性に近い材料とに分けることができる。
【0003】
前記熱可塑性の成形材料は予めペレット状に加工されており、ペレットとして射出成形機のホッパーに投入される。また、前記熱硬化性の成形材料は粉末状である。しかるに、前記BMCや、シリコンゴム等のゴム系の成形材料はシート状または円柱・円筒状のものが成形材料として市場に供給されている。なお、本願出願人は、シート状あるいは円筒状の成形材料をホッパー内に効率よく供給及び切換える装置をすでに提案している。
【0004】
【特許文献1】
実公平7−53956号公報
【0005】
このようなBMCやゴム系成形材料(以下単に成形材料という)はその製造段階で加硫されまた、揮発性の成分を多く含むためその保管・搬送に際しても劣化即ち、揮発性成分が材料中に保存されるべく外気に曝されないよう細心の注意が払われている。(例えば揮発性成分の少なくなった前記成形材料を用いて射出成形するとその成形品には白濁が現れ成形品質を損なうこととなる。)
【0006】
さらに、この成形材料が射出成形機のバレル内で射出スクリュによる過度のせん断や加熱を受けその有効揮発性成分が散逸しないよう計量工程時の運転条件にも注意が払われている。
【0007】
また、ペレットとは異なり、この成形材料はホッパーから自重によりバレル開口部を通ってバレル内側へ落下・供給できないためホッパー内にて成形材料の上端面部分を下方に向けて押圧し、成形材料をバレル開口部へ押込むための押込み手段が必要である。この押込み手段による成形材料の押圧は、通常、計量工程即ち、射出スクリュを回転させながら可塑化された成形材料がバレル先端部に送られて滞留し、その滞留量が所定量に達するまで射出スクリュは滞留量に応じて後退する工程の間続けられる。
【0008】
ここで、押込み手段である押し込みピストンがホッパー内の成形材料を押し込む。このホッパー内周とピストン外周とは、シールできるような構造としているが、その間隙はゼロではない。間隙をゼロとして完全に密閉すると押し込み時の摩擦による抵抗が増大するためである。この間隙を有するために、ピストンを押しみのために加圧するとホッパー内部にある成形材料が間隙を通過して押し込みピストンの上面まで吹き上げられる。この吹き上げられた成形材料は、押し込みピストンに付着したままとなることがある(図9)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
間隙から吹き上げられてピストンに付着した成形材料は、大気に暴露されて有効成分のうち揮発成分が気化して失われやすくなる。材料の中には、揮発成分が少なくなると、成形性は悪くなると共に、製品にも不具合が発生するようになるものがある。
【0010】
そのような場合、この揮発成分の少なくなった材料が、ピストンから剥離して吹け上がり何らかの拍子にピストン下部の材料の中に混入したりすると、製品が不良品となってしまうことがある。
【0011】
また、そのような不具合には至らなくても、あまり吹け上がると、材料の歩留まりも低下する。そこで、このような問題を解決するために材料の追加投入時、又は成形中にその都度作業者がホッパーの内部及びピストンを清掃することで、ピストンに付着した成形材料を除去することとなる。
【0012】
しかし、付着した成形材料を除去するための清掃は、かなりの頻度で行なうことを要求される。また、その頻度を少なくした場合、付着した成形材料が劣化するため、この劣化した成形材料を剥離する清掃は完全に排除して行なう必要がある。このため、清掃作業自体は完全性を要求されるため非常に集中力を必要とし、神経が疲労する作業となっている。さらに、その作業を行なうための環境も、必ずしも望ましい環境ではない。この吹き上げた成形材料を処理するに際し、出願人は、その方法として2つの手法があることをつきとめた。すなわち、第1の手法は、付着した成形材料が劣化する前にホッパー内に戻す手法である。第2の手法は、付着し劣化してしまった成形材料を、射出成形機のホッパ口から十分離れたところでかき落とす手法である。
【0013】
従って、本発明の目的は、押込み部材に付着した材料を適宜除去できるようにすることで、材料の歩留まりを向上させ、製品不良発生の抑制を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明による成形材料供給装置は、先端部に射出ノズルを取付けると共に内部に射出スクリュを回転及び進退自在に挿通したバレルと、同バレル後部の成形材料供給口位置に配設したホッパーと、同ホッパー内に予め供給された前記成形材料を同ホッパー底部開口を介して前記バレル内側へ押込むための第1駆動手段とからなる射出成形機の成形材料供給装置において、前記第1駆動手段に付着した物質を除去する付着物質除去手段を有する。
【0015】
前記付着物質除去手段は、気体を噴射するエアブロアーであってもよく、又は付着物質をかき取り用の刃を有するかき取り手段であってもよく、前記成形材料供給装置は、さらに前記ホッパーを上部から遮蔽するホッパー蓋を有することもできる。また、前記かき取り手段は、前記ホッパー蓋のホッパー側内面に鉛直下方に突出して設けられ、前記ホッパー蓋の中央を貫通して下端部に前記第1駆動手段を上下に移動および回転可能に接続される支持部材と、前記支持部材を上部で回転駆動可能に軸支する駆動部と構成されてもよい。前記かき取り手段は、スクレイパーであってもよい。
【0016】
本発明による射出成型機は、前記成形材料供給装置を搭載したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明による射出成型機は、先端部に射出ノズルを取付けると共に内部に射出スクリュを回転及び進退自在に挿通したバレル、同バレル後部の成形材料供給口位置に配設したホッパー、同ホッパー内に予め供給された前記成形材料を同ホッパー底部開口を介して前記バレル内側へ押込むための第1駆動手段、射出工程中前記射出スクリュを前進移動せしめる第2駆動手段、計量工程中前記射出スクリュを回転せしめる第3駆動手段及び前記第1駆動手段の駆動により発生する押込み力を測定する押込力検出手段を備えた射出装置と、前記射出装置の各駆動手段に対する駆動指令信号を生成すると共に同各駆動手段からの駆動に関わる検出信号を受けてデータメモリにストアするコントローラとを有する射出成形機であって、前記コントローラは、前記駆動指令信号を生成する手段として前記射出装置の第1駆動手段、第2駆動手段及び第3駆動手段にそれぞれ対応する押込工程、射出工程及び計量工程における指令制御プログラムを格納するプログラムメモリを有しており、さらに前記押込工程における指令制御プログラムは前記射出工程の進行中に遂行され、前記第1駆動手段は射出動作中前記コントローラからの駆動指令信号に応答して押込み力を発生させることを特徴とする射出動作中ホッパー内の成形材料に対し押込み力を与える射出成形機において、前記第1駆動手段に付着した物質を除去する付着物質除去手段を有することもできる。
【0018】
【作用】
第1駆動手段の上部に成形材料が付着した場合に第1駆動手段の上面がかき取り部材と接するまで第1駆動手段上昇させて、第1駆動手段を駆動部で回転させることで前記成形材料をかき取り部材がかき取りホッパー下部へかき落とすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る実施態様の実施例について図1乃至図7を参照して詳細に説明する。先ず、付着した成形材料が劣化する前にホッパー内に戻す手法を実現するための装置について図1を用いて説明する。
【0020】
本発明に係る成形材料供給装置は、2段型ホッパー80とこの2段型ホッパー80上部を遮蔽するホッパー蓋82と、油圧シリンダ32と同シリンダ32のロッド76下端に取付けられホッパー80内の成形材料に対し2段型ホッパー80の上部開口から下方に向けて押込み力を発生させるための押込み部材30とから構成される。
【0021】
2段型ホッパー80は、ホッパー80がバレル14に接合するために円錐状のテーパ部84と、その上部に配置する円筒形部86と、さらに上端の開口部近傍のホッパー径が順次拡大される上段テーパ部88と、前記上段テーパ部88の上段に連設される拡大円筒部90とから構成される。
【0022】
ホッパー蓋82は、その直径が拡大円筒部90と同程度であり、端部は垂下される。また、ホッパー蓋82の中央にはロッド76貫通用の穴部92が開口する。ホッパー蓋82の背面に、蓋部中心から押込み部材30の半径と同一の距離の点から中心側に、歯を垂下させたスクレイパ94が設けられる。このスクレイパ94の下端部は押込み部材30が最上端に位置した際にその上面に当接するよう配置される。ここで、拡大円筒部90の高さは、押込み部材30の高さとスクレイパ94の高さをあわせたものより長く、また拡大円筒部90の内径は押込み部材30の直径をより十分大きく設定される。
【0023】
ロッド76には、さらに上部に設けられるモータの回転軸とベルトまたはギア等を用いてロッド76の移動軸を中心に回動可能に支持される。
【0024】
以上のように構成した状態で、2段型ホッパー80下部にある成形材料98をロッド76が押込み部材30と共に2段型ホッパー80下部へ移動して、成形材料98を押圧することで、成形材料98をバレル14内に供給する。このとき、成形材料98の一部は、押込み部材30と円筒形部86の空隙から上昇して押込み部材30上部に到達してその上面に付着する。
【0025】
そこで、押込み部材30を定期的または、その他の間隔で押込み部材30を上昇させその上面がスクレイパ94と当接する高さまで上昇させる。このときに、前記モータで駆動しスクレイパ94に当接した押込み部材30を回転させる。
【0026】
このため、スクレイパ94の端部が押込み部材30に当接して回転するため、付着した成形材料98は剥離されてその一部は拡大円筒部90を介して2段型ホッパー80下部の成形材料98内に落下して、次回の成形に利用される。
【0027】
ここで、剥離された成形材料96がより押込み部材30よる排出されやすくするために、スクレイパの刃の向きを半径方向から傾けて配置する。さらに、排出を促進するために、エアーブロアーをホッパー蓋82の中央の開口部92または拡大円筒部90の側面に開口部に接続させてエアーで剥離した成形材料96を落下させてもよい。ここで、エアー中に成形材料98の揮発成分を混入してブローすることで成形材料98中の揮発成分を補うようにすると好適である。
【0028】
次に、付着し劣化してしまった成形材料は、射出成形機のホッパ口から十分離れたところでかき落とす第2の手法を実現する構成を図2を用いて説明する。
【0029】
図2の(A)は、本発明に係る射出成形機をバレル14方向から見た側面図であって、成形時の状態を示し、(B)は、原料投入時および清掃時を示し、(C)は、(A)におけるA−A断面図を示す。
【0030】
本発明に係る第2の成形材料供給装置は、1組の下部フレーム104上に立設された4本柱部25がシリンダ取り付けプレート28を支持し、シリンダ取り付けプレート28の中央に立設されるシリンダ32が、押し込み部材30を懸吊する。
【0031】
シリンダ取り付けプレート28の下面には、押し込み部材30をかき取る為のスクレーパ102が下方向に突設される。
【0032】
一方、下部フレーム104の裏面には複数のキャリッジ106が設置され、このキャリッジ106は射出成形機上に配置されるガイドレール110に係合しレール110に沿って移動可能に設置される。
【0033】
下部フレーム104側部には、係合ガイド108が固定され、この係合ガイド108の下部に油圧シリンダ112のロッド側端部114が固定され、ロッド側端部114に接合されるロッド116が挿入されるシリンダのもう一方の端部は、射出成形機本体と接続される。このレール110は、バレル14と垂直方向に配置される。
【0034】
以上の構成において、図2(C)に示す柱部25は、いずれもホッパー26と干渉しないためレール110に沿って、図2(B)に示すように押し込み部材30を含むシリンダ取り付けプレート28全体が移動可能であり、その動作を追って説明する。
【0035】
第1の工程は清掃状態への移動工程であり、図2(B)に示すようにホッパー26から離れた位置までシリンダ取り付けプレート28他を移動させる。
【0036】
第2の工程である除去清掃工程は、移動後に押込み部材30を上昇させて、押込み部材30の上面に付着した成形材料をスクレーパ102でかき取る。このため、押込み部材30の上面に付着した成形材料は一切ホッパー26内に落下することなく処分されうる。
【0037】
第3の工程が成形材料投入工程で有り、ホッパー26はその上方が大きく空いているので成形材料が投入しやすい。
【0038】
第4の工程はシリンダ取付プレート28他を成形時の位置へ戻す工程である。ホッパー26へ押込み部材30を降下させ、成形材料を押圧できるよう、シリンダ取付プレート28他を固定する。
【0039】
次に、付着し劣化してしまった成形材料を、射出成形機のホッパ口から十分離れたところでかき落とす第3の手法を実現する構成を図3を用いて説明する。
【0040】
第2の実施例との違いは、シリンダ取り付けプレート28の移動に伴ってホッパー118が移動する点である。ホッパー118は、下部フレーム104と連接することで下部フレーム104と同時に移動可能となる。また、別途ホッパー118と別にレールを設けホッパー用キャリッジがレール上を摺動させて移動させれば、ホッパー118のみの移動も可能となる。
【0041】
ホッパー118を移動することで清掃時にホッパー118単体の清掃が容易となると同時に成形機のホッパ口の清掃も非常に容易となる効果が生じる。
【0042】
図2は、BMC,ゴム等の成形材料からなる成形品を射出成形するための射出成形機における射出装置の正面図である。図2は、成形材料が射出スクリュ内へ供給される部分を示す射出スクリュの拡大縦断面図であり,さらに図3は、図2のZ−Z線矢視図であって成形材料供給口の形状を示す。
【0043】
図2において、射出成形機の射出装置側に配置された基台BSには支持台10が載置されている。前記支持台10には、射出スクリュ16を回転可能且つ進退可能に挿通するバレル14を貫通させ、且つ締結手段12Aにより固定するためのバレル支持部12が配設されている。さらに、バレル14の左方側外周部分にはバンドヒータ18が配設されバレル14内部を加熱するようになっている。
【0044】
参照符号20は射出ノズルであって、バレル14左端部に取付けられたノズル支持体24の左端部に取付けられている。なお、参照符号16Aは射出スクリュ16の軸部、16B(図2参照)は射出スクリュ16の先端近傍に取付けられたシールリングであって、計量時における溶融樹脂の逆流を防止する。
【0045】
前記バレル支持部12のバレル14上部には、成形材料をバレル14を介して射出スクリュ16の溝部へ供給するためのホッパー26が配設されている。さらに、バレル支持部12の上端部にはガイド22が配設されている。このガイド22上には、上端部に圧力センサ32Aを設けた油圧シリンダ32と同シリンダ32のロッド下端に取付けられホッパー26内の成形材料に対しホッパー26の上部開口から下方に向けて押込み力を発生させるための押込み部材30を有する押込み装置PSDが設けられている。
【0046】
即ち、図示の如く、この押込み装置PSDは、さらに、前記ガイド22上において図の紙面垂直方向に摺動可能に立設されたフレーム体25とその頂部に固定したシリンダ取付けプレート28ならびに、図示しないが前記フレーム体25を前記ガイド22に沿って移動せしめる駆動部を有する。
【0047】
この駆動部は、ホッパー26の上部開口から成形材料を新たに供給する作業あるいは、ホッパー26自体の清掃、取付け、分解等の作業時に前記押込み部材30、フレーム体25を移動させて、ホッパー26の開口部上方にスペースを確保するものである。
【0048】
前記支持台10の右方上面にはガイド34が配設され、同ガイド34上には射出スクリュ26の軸部16Aに係合部36を介し回転力を与える回転伝達装置42が搭載されている。前記係合部36は射出スクリュ16の軸方向の移動はナット42Bにより規制され回転のみを伝達可能に構成されている。
【0049】
前記回転伝達装置42の上方には支持台40を介して計量用のサーボモータ38が配設されている。従って、サーボモータ38の回転はカバー42A内側のプーリ、タイミングベルトを介して下方の回転伝達装置42へ伝達され、さらに前記係合部36を介して射出スクリュ16の軸部16Aへ与えられる。
【0050】
また、回転伝達装置42はガイド34上にてX方向に摺動可能に配設されている。図示しないが、前記回転伝達装置42及び射出スクリュ16をX方向に移動せしめる射出用の射出シリンダが前記バレル支持部12に射出スクリュ16と並列に配設されており、その各シリンダのピストンロッド端部は回転伝達装置42に固定されている。
【0051】
図3において、バレル14の左方部外周面には前述の如く、バンドヒータ18が取付けられている。ホッパー26の底部26Aはバレル14内に開口しており、成形材料はその開口を介してバレル14内の射出スクリュ16の溝に供給されるようになっている。
【0052】
参照符号36Aは係合部36を構成している回転力伝達部材であり、射出スクリュ16の軸部16Aの右端部において同軸部16Aとスプライン結合している。
【0053】
図4は前記の如く、図2のZ−Z線矢視図であり、ホッパー26の底部26Aは楕円状に形成されたバレル14の供給口内に気密的に挿入されている。従って、ホッパー26内部の成形材料は上方から押込み部材30で押圧されると開口部26Bを介して射出スクリュ16の溝内へ圧入されるようになっている。
【0054】
図5は、本発明が適用される射出成形機の各種駆動機構における駆動制御の構成をブロック図で示す。同図4において、参照符号50は型締装置側に配設される型開閉及び型締駆動機構を示し、センサ部50Sは同型開閉及び型締駆動機構50の駆動に関わる物理量を検出する各種の検出器群を総称するものである。そして、ライン50SGはセンサ部50Sからインターフェイスユニット58を経て射出成形機のコントローラ60へ与えられる各種検出信号の伝達ラインを総称するものである。又、ライン50Dは前記コントローラ60からインターフェイスユニット58を経て前記駆動機構50へ与えられる各種駆動指令信号の伝達ラインを総称するものである。
【0055】
同様にして、参照符号52は射出駆動機構であって、前述した射出シリンダはその駆動部として機能する。センサ部52Sを構成するものとしては射出スクリュ16の位置及び/または速度を検出する位置検出器、射出シリンダの背圧を検出する圧力センサ等が該当する。なお、前記速度は直接速度を検出する検出器であってもよいが、コントローラ60で位置信号を微分して速度信号を生成することも可能である。また、前記射出シリンダの代わりに、電動型射出成形機のように、射出駆動力をサーボモータやリニアモータを用いて発生させるようにしてもよい。その場合ライン52SGを通るセンサ部54Sからの信号としては前記モータの電機子電流値及び別途射出スクリュ軸上に設けたロードセルにより検出した背圧に相当する負荷の値がそれに相当する。
【0056】
同様に、計量駆動機構54では計量用のサーボモータ38(図1参照)により計量機構における駆動力を発生させるようになっており、所定の背圧条件のもとで計量動作が遂行される。センサ部54Sからは前記サーボモータ38に流れる電機子電流値が電流検出器で検出され、ライン54SGを介して与えられる。その際、ライン54Dには前記サーボモータ38への指令電流値として与えられる。
【0057】
さらに、参照符号56は押込み装置(PSD)の駆動機構である。同駆動機構56において、押込み力を発生するものとして前述したように、シリンダ32が設けられており、同シリンダ32による押込み部材30の下降中または下降限等の位置検出器及びシリンダ32の上部に設けた圧力検出器32A等がセンサ部56Sを構成する。なお、前記駆動機構56には上記のほか図1にて説明したようにフレーム体25の移動及び位置制御も含まれるがその説明は省略する。前記センサ部56Sからの信号はライン56SGを介してコントローラ60へ与えられる。また、ライン56Dを介して駆動機構56の各駆動部に駆動指令が与えられる。なお、シリンダ30に代わりに電動サーボモータまたは油圧モータならびに回転を直線移動に変換するメカニズムを用いてもよい。
【0058】
参照符号70は油圧ユニットである。同ユニット70には前記各駆動機構50、52及び56の油圧シリンダへの圧油の給排を行う電磁弁、方向切換弁、電磁流量制御弁並びに圧力検出器等が配設されている。これら各弁への指令信号はライン70Dを介して与えられ、各検出器からの信号はライン70SGを介してコントローラ60に与えられる。
【0059】
前記コントローラ60は、中央演算処理装置CPUとデータメモリDM及びプログラムメモリPMと前記インターフェイスユニット58とで基本的に構成されバスラインBSを介して互いに接続されている。データメモリDMには前記各駆動機構を適切に駆動するための位置、速度、ストローク量等のパラメータの設定値や射出速度パターンデータが予め格納されている。プログラムメモリPMのメモリ領域62には、射出工程を駆動制御するための一連の指令群からなる射出工程制御プログラムが格納されている。同様に、メモリ領域64、66、68には、それぞれ計量工程制御プログラム、押込工程制御プログラム、型締工程制御プログラムが格納されている。
【0060】
参照符号69は、前記各制御プログラムの実行開始や終了に関する工程間のシーケンスならびにシステム全体の制御、モニタリング等を遂行するプログラムが格納されている。
【0061】
本発明においては、図6に示されるように、従来独立して行われていた計量工程進行中における押込み動作を射出工程進行中にも遂行し、さらにその押込み動作中の押込み力即ち、ホッパー内での成形材料に対する加圧力をそれぞれ射出圧力、射出スクリュ回転駆動力と関連させて制御するものである。その押込み力制御の詳細を図5に示されるフローチャートを参照して以下に説明する。
【0062】
図6において、今ステップST1で射出成形機が成形サイクル動作について「ON」状態であるとする。ステップST2で射出成形機の動作の種類即ち、工程の種類(射出工程、計量工程、型開閉及び型締工程等)について順次判定される。同ステップST2において、進行中の工程が射出動作であると判定された場合、ステップST3に移行し、同ST3で、検出された射出圧力Pが設定値xより大きい場合はステップST4においてホッパー26内での加圧力を低下させるようシリンダ32への圧油の供給が指令される。一方、ステップST3で射出圧力Pが設定値xより小さい場合は、ステプST5において、ホッパー26内での加圧力を増加させるようシリンダ32への圧油の供給が指令される。
【0063】
また、前記ステップST2で判定が「NO」の場合はステップST6に移行し、同ST6において、進行中の工程が計量動作か否か判定される。計量動作と判定されると、ステップST7に移行し、同ST7において、さらに計量回転駆動中のスクリュ駆動力Fがその設定値yより大きいと判定されると、ステップST8において、前記加圧力を低下させるようシリンダ32への圧油の供給が指令される。一方、前記ST7において、前記スクリュ駆動力Fがその設定値yより小さいと判定されると、ステップST9において、前記加圧力を増加させるようシリンダ32への圧油の供給が指令される。
【0064】
また、前記ステップST6において、さらに「NO」であるとステップST10において、シリンダ32への圧油の供給を停止するよう指令される。その結果、加圧力がなくなり、ホッパー26からバレル14内への成形材料の押込みは中断されることとなる。
【0065】
なお、上記ステップST3、ST7でそれぞれ大小比較した結果その差が許容範囲を超えた場合に加圧力を増減させるようにしてもよい。図6において、射出圧力Pや可変の設定値xは本発明の射出工程における射出動作状態を反映する物理量に相当している。また、射出圧力の目標値である設定値xは予め射出時の圧力パターンデータとしてデータメモリDM内に設定されており、通常射出ストローク位置またはゾーンに応じて変化する。
【0066】
なお、上述した図2の説明では、押込み装置PSDはフレーム体25を水平方向に移動させるように構成しているが、同フレーム体25の高さを大きくすることによりその移動機構は不要である。さらに、ホッパー26の上部側壁に開閉可能な成形材料の投入口を設けるようにすればホッパー26の上面開口から成形材料を供給しなくて済むのでシリンダ32のストローク量はそれだけ小さくなる。
【0067】
また、図3に示すように、ホッパー26の底部26Aはコーン状に形成されているがその下端の開口面積は、射出スクリュ16の直径がホッパー26の円筒部内径より小さいのでその円筒部の面積に比べかなり小さくなっており、結果として成形材料は絞られることとなる。成形材料に対しより効果的に押込み力を与えるためにホッパー底部の形状は必ずしもコーン状に限定されるものではない。
【0068】
以上本発明の好適な実施例について説明をしたが、本発明は前記実施例に限定されることなく、その精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、押込み部材の上部に付着して品質の変化した成形材料を剥離させることで、特に揮発成分の蒸発が問題となるような材料においては、スクレイパによる成形材料をかき取る頻度を高くすることで、揮発成分が少なくなって成形に適さなくなった材料が、供給しようとする材料に混入するのを防止することができる。
【0070】
また、押込み部材に付着した材料を適宜除去できるようにすることで、材料の歩留まりを向上させ、製品不良発生を抑制させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される射出成形機の成形材料供給装置の第1の実施例の断面図である。
【図2】本発明が適用される射出成形機の成形材料供給装置の第2の実施例の断面図であり、(A)は、成形時を示し、(B)は清掃時を示し、(C)はAA断面を示す。
【図3】本発明が適用される射出成形機の成形材料供給装置の第3の実施例の断面図であり、(A)は、成形時を示し、(B)は清掃時を示す。
【図4】本発明が適用される射出成形機の射出装置の正面図である。
【図5】図4において、成形材料がホッパー底部から射出スクリュ内へ供給される部分を含む射出スクリュの拡大縦断面図である。
【図6】成形材料供給口の形状を示す、図5におけるZ−Z線矢視図である。
【図7】本発明の適用される射出成形機の各種駆動機構における駆動制御の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明における押込工程制御プログラムの要部を説明するフローチャートである。
【図9】従来の射出成形機の成形材料供給装置の断面図である。
【符号の説明】
10 支持台
12 バレル支持部
14 バレル
16 射出スクリュ
18 バンドヒータ
20 射出ノズル
22 ガイド
24 ノズル支持体
25 フレーム体
26 ホッパー
28 シリンダ取付けプレート
30 押込み部材
32 シリンダ
34 ガイド
36 係合部
38 サーボモータ
40 支持台
42 回転伝達装置
50 型開閉及び型締機構
52 射出駆動機構
54 計量駆動機構
56 押込装置駆動機構
58 インターフェイスユニット
60 コントローラ
62 射出工程制御プログラム
64 計量工程制御プログラム
66 押込工程制御プログラム
68 型締工程制御プログラム
70 油圧ユニット
76 ロッド
80 2段型ホッパー
82 ホッパー蓋
84 テーパ部
86 円筒形部
88 上段テーパ部
90 拡大円筒部
92 穴部
94 スクレイパ
96 成形材料
98 成形材料
102 スクレーパ
104 下部フレーム
106 キャリッジ
110 ガイドレール
112 油圧シリンダ
114 ロッド側端部
116 ロッド
118 ホッパー

Claims (8)

  1. 先端部に射出ノズルを取付けると共に内部に射出スクリュを回転及び進退自在に挿通したバレルと、同バレル後部の成形材料供給口位置に配設したホッパーと、同ホッパー内に予め供給された前記成形材料を同ホッパー底部開口を介して前記バレル内側へ押込むための第1駆動手段とからなる射出成形機の成形材料供給装置において、前記第1駆動手段に付着した物質を除去する付着物質除去手段を有する成形材料供給装置。
  2. 前記付着物質除去手段は、気体を噴射するエアブロアーであることを特徴とする請求項1記載の成形材料供給装置。
  3. 前記付着物質除去手段は、付着物質をかき取り用の刃を有するかき取り手段であることを特徴とする請求項1記載の成形材料供給装置。
  4. 前記成形材料供給装置は、さらに前記ホッパーを上部から遮蔽するホッパー蓋を有することを特徴とする請求項1記載の成形材料供給装置。
  5. 前記かき取り手段は、前記ホッパー蓋のホッパー側内面に鉛直下方に突出して設けられ、前記ホッパー蓋の中央を貫通して下端部に前記第1駆動手段を上下に移動および回転可能に接続される支持部材と、前記支持部材を上部で回転駆動可能に軸支する駆動部とからなる請求項4記載の成形材料供給装置。
  6. 請求項5において、前記かき取り手段は、スクレイパーであることを特徴とする成形材料供給装置。
  7. 請求項1乃至6記載の成形材料供給装置を搭載したことを特徴とする射出成型機。
  8. 先端部に射出ノズルを取付けると共に内部に射出スクリュを回転及び進退自在に挿通したバレル、同バレル後部の成形材料供給口位置に配設したホッパー、同ホッパー内に予め供給された前記成形材料を同ホッパー底部開口を介して前記バレル内側へ押込むための第1駆動手段、射出工程中前記射出スクリュを前進移動せしめる第2駆動手段、計量工程中前記射出スクリュを回転せしめる第3駆動手段及び前記第1駆動手段の駆動により発生する押込み力を測定する押込力検出手段を備えた射出装置と、前記射出装置の各駆動手段に対する駆動指令信号を生成すると共に同各駆動手段からの駆動に関わる検出信号を受けてデータメモリにストアするコントローラとを有する射出成形機であって、前記コントローラは、前記駆動指令信号を生成する手段として前記射出装置の第1駆動手段、第2駆動手段及び第3駆動手段にそれぞれ対応する押込工程、射出工程及び計量工程における指令制御プログラムを格納するプログラムメモリを有しており、さらに前記押込工程における指令制御プログラムは前記射出工程の進行中に遂行され、前記第1駆動手段は射出動作中前記コントローラからの駆動指令信号に応答して押込み力を発生させることを特徴とする射出動作中ホッパー内の成形材料に対し押込み力を与える射出成形機において、
    前記第1駆動手段に付着した物質を除去する付着物質除去手段を有する射出成形機。
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