JP2004298997A - 脚式移動ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】脚部の末端側の重量を軽量化し、よって移動時に脚部に発生する慣性力を低減できるようにした脚式移動ロボットを提供する。
【解決手段】足首関節26Rの左右軸である足首Y軸26RYを回転させる足首Y軸用電動モータ42と、足首関節26Rの前後軸である足首X軸26RXを回転させる足首X軸用電動モータ40を、大腿リンク16Rに配置する。また、足首Y軸用電動モータ42を、足首X軸用電動モータ40より膝関節22Rから離間した位置、即ち、脚部12Rの末端側(足平24R側)から遠い位置に配置する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は脚式移動ロボットに関し、より詳しくは、脚式移動ロボットの脚部に関する。
【0002】
【従来の技術】
脚式移動ロボット、特に脚式移動ロボットの脚部に関する技術としては、例えば特許文献1に記載される技術が知られている。この従来技術にあっては、膝関節を駆動する電動モータ(80)を大腿リンク(70)に配置すると共に、足首関節を駆動する電動モータ(88)を下腿リンク(86)に配置し、各関節の軸線と同軸に配置された減速機(84)(92)をベルト(82)(90)を介して駆動することにより、歩行に必要な駆動力を得るように構成している。
【0003】
【特許文献1】
特許第2592340号公報(第5頁左欄、図2、図6など)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
脚式移動ロボットを移動させる場合、特に、高速で移動させる場合にあっては、脚部に大きな慣性力が生じる。このため、移動時に脚部に発生する慣性力を低減させるように、脚部、特にその末端側(即ち、足平側)の重量は軽量であることが望ましい。しかしながら、上記した従来技術にあっては、下腿リンクに足首関節を駆動するためのモータが配置されると共に、その出力を減速する減速機が足首関節の軸線と同軸に配置されることから、脚部の末端側の重量が重くなり、慣性力の低減の点で改善の余地を残していた。
【0005】
従って、この発明の目的は、脚部の末端側の重量を軽量化し、よって移動時に脚部に発生する慣性力を低減できるようにした脚式移動ロボットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1項にあっては、大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させるモータと、前記モータの出力を減速する減速機とを備え、前記モータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置すると共に、前記減速機を前記下腿リンクに配置するように構成した。
【0007】
ロボットの足首関節を左右軸(進行方向と直交する左右方向)回りに回転させるには、大きな駆動力が必要とされる。そのため、一般に、足首関節を左右軸回りに回転させるのに用いられるモータは、大型で重量の大きいものが選択される。従って、請求項1項に記載される如く、ロボットの足首関節を左右軸回りに回転させるモータを膝関節と同位置あるいは大腿リンクに配置すると共に、前記モータの出力を減速する減速機を下腿リンクに配置することで、脚部の末端側の重量を軽量化する(脚部の重心位置を末端側から遠くする)ことができ、よってロボットの移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。尚、減速機を下腿リンクに配置したのは、大腿リンクに多くの部品を配置し過ぎると、脚部の外観を損ねるおそれがあると共に、脚部を複数本備えた場合、それらが干渉し易くなるのを防止するためである。
【0008】
また、請求項2項にあっては、前記モータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記モータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された中間軸を介して前記減速機に伝達するように構成した。
【0009】
このように、ロボットの足首関節を左右軸回りに回転させるモータを大腿リンクに配置し、その出力を膝関節の軸線(より具体的には左右軸。即ち、足首関節の左右軸と平行な軸線)と同軸に配置された中間軸を介して減速機に伝達するように構成したので、請求項1項で述べた効果に加え、膝関節が駆動されて前記モータと減速機の相対位置が変化した場合であっても、モータの出力を減速機に正確に伝達することができる。さらに、構造がコンパクトとなるため、脚部の外観を損ねることがない。
【0010】
また、請求項3項にあっては、前記中間軸の回転を前記減速機に伝達する第1の伝達要素と、前記減速機の出力を前記足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素の少なくともいずれかを、前記下腿リンクの内部に配置するように構成した。
【0011】
このように、膝関節の軸線と同軸に配置された中間軸の回転を減速機に伝達する第1の伝達要素と、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素の少なくともいずれかを、下腿リンクの内部(具体的には、下腿リンク外形線の内部)に配置するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、構造がよりコンパクトとなり、脚部の外観を損ねることがない。
【0012】
また、請求項4項にあっては、前記第2の伝達要素を、前記減速機の出力軸と前記足首関節の左右軸をロッドで連結するロッド機構から構成した。
【0013】
このように、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素を、減速機の出力軸と足首関節の左右軸をロッド(剛性部材)で連結するロッド機構から構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、減速機から出力される大きな駆動力を前記左右軸に確実に伝達することができる。
【0014】
また、請求項5項にあっては、前記ロッド機構を、前記減速機の出力軸に中点が固定された第1のクランクと、前記足首関節の左右軸に中点が固定された第2のクランクと、前記第1のクランクの一端と前記第2のクランクの一端に連結された第1のロッドと、前記第1のクランクの他端と第2のクランクの他端に連結された第2のロッドとから構成した。
【0015】
このように、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達するロッド機構を、減速機の出力軸に中点が固定された第1のクランクと、足首関節の左右軸に中点が固定された第2のクランクと、前記第1のクランクの一端と前記第2のクランクの一端に連結された第1のロッドと、前記第1のクランクの他端と第2のクランクの他端に連結された第2のロッドとから構成したので、第1のクランクが回転することにより、第1のロッドと第2のロッドが相反する方向へと変位する。かかる変位は、第2のクランクの回転力に変換される際、互いの伝達力を補助し合うように作用するため、請求項1項などで述べた効果に加え、伝達効率を向上させることができる。さらに、一方のロッドが破損した場合であっても、他方のロッドで減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達することができるため、信頼性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項6項にあっては、前記第1のロッドと前記第2のロッドの離間距離を、前記下腿リンクの幅より小さい値に設定するように構成した。
【0017】
このように、第1のロッドと第2のロッドの離間距離を、下腿リンクの幅より小さい値に設定するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、構造がよりコンパクトとなり、脚部の外観を損ねることがない。
【0018】
また、請求項7項にあっては、前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、それぞれ略180度に設定するように構成した。
【0019】
このように、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、それぞれ略180度に設定する、換言すれば、ロッド機構が平行リンク機構となるように構成したので、第1のロッドの伝達力と第2のロッドの伝達力が釣り合う(偶力となる)ことから、足首関節の左右軸を支持するベアリングに付加的な応力が作用しない。
【0020】
また、請求項8項にあっては、前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、前記ロボットの移動するときの歩容に応じて変更するように構成した。
【0021】
このように、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、ロボットの移動するときの歩容に応じて変更するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、足首関節の左右軸に最も大きなトルクを発生させる必要があるときに、前記減速機の出力を最も効率的に前記左右軸の回転力に変換することができる。このため、モータや減速機の小型化が図れ、脚部の末端側の重量を軽量化して移動時に発生する慣性力を低減できると共に、構造がコンパクトとなって外観が損なわれるのを防止することができる。
【0022】
また、請求項9項にあっては、前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、前記脚部の着床時近傍および離床時近傍に前記足平に作用するトルクに基づいて設定するように構成した。
【0023】
このように、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、脚部の着床時近傍および離床時近傍に足平に作用するトルクに基づいて設定するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、足首関節の左右軸に最も大きなトルクを発生させる必要がある着床時近傍と離床時近傍において、前記減速機の出力を最も効率的に前記左右軸の回転力に変換することができる。このため、モータや減速機の小型化が図れ、脚部の末端側の重量を軽量化して移動時に発生する慣性力を低減できると共に、構造がコンパクトとなって外観が損なわれるのを防止することができる。
【0024】
また、請求項10項にあっては、前記第1のクランクと第2のクランクに、それぞれ前記一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構を設けるように構成した。
【0025】
このように、第1のクランクと第2のクランクのそれぞれに、それらの一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構を設けるように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、前記角度の変更を容易に行うことができる。
【0026】
また、請求項11項にあっては、大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前記ロボットの前後軸回りに回転させる第2のモータとを備え、前記第1のモータおよび前記第2のモータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記第1のモータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された第1の中間軸を介して前記足首関節の左右軸に伝達し、前記第2のモータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された第2の中間軸を介して前記足首関節の前後軸に伝達するように構成した。
【0027】
このように、足首関節を左右軸(進行方向と直交する左右方向)回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前後軸(進行方向)回りに回転させる第2のモータを、それぞれ大腿リンクに配置するように構成したので、脚部の末端側の重量を軽量化する(脚部の重心位置を末端側から遠くする)ことができ、よってロボットの移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。また、第1のモータと第2のモータの出力を、それぞれ膝関節の軸線と同軸に配置された第1の中間軸と第2の中間軸を介して前記足首関節の各軸に伝達するように構成したので、膝関節が駆動されて各モータと足首関節の相対位置が変化した場合であっても、モータの出力を足首関節に正確に伝達することができる。さらに、構造がコンパクトとなるため、脚部の外観を損ねることがない。
【0028】
また、請求項12項にあっては、大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前記ロボットの前後軸回りに回転させる第2のモータとを備え、前記第2のモータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置する共に、前記第1のモータを、前記大腿リンクにおいて、前記第2のモータより前記膝関節から離間した位置に配置するように構成した。
【0029】
ロボットの足首関節を左右軸(進行方向と直交する左右方向)回りに回転させるには、前後軸(進行方向)回りに回転させるのに比して大きな駆動力が必要とされる。そのため、一般に、足首関節を左右軸回りに回転させるのに用いられるモータは、前後軸回りに回転させるのに用いられるモータより大型で重量の大きいものが選択される。従って、請求項12項に記載される如く、足首関節を前後軸回りに回転させる第2のモータを膝関節と同位置あるいは大腿リンクに配置すると共に、足首関節を左右軸回りに回転させる第1のモータの出力を、前記大腿リンクにおいて、前記第2のモータより膝関節から離間した位置(即ち、脚部の末端側から遠い位置)に配置するように構成することで、脚部の末端側の重量を軽量化する(脚部の重心位置を末端側から遠くする)ことができ、よって移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の一つの実施の形態に係る脚式移動ロボットについて説明する。
【0031】
図1はこの実施の形態に係る脚式移動ロボット、より詳しくは、2足歩行ロボットを、脚部の関節構造を中心に模式的に示す概略図である。
【0032】
図示の如く、2足歩行ロボット(以下「ロボット」という)10は、左右それぞれの脚部12R,12L(右側をR、左側をLとする。以下同じ)を備える。左右の脚部12R,12Lは、それぞれ、上体14と大腿リンク16R,16Lを連結する腰(股)関節18R,18Lと、大腿リンク16R,16Lと下腿リンク20R,20Lを連結する膝関節22R,22Lと、下腿リンク20R,20Lと足平24R,24Lを連結する足首関節26R,26Lとを有する。
【0033】
腰関節18R,18Lは、具体的には、大腿リンク16R,16Lより末端側(足平側)を重力軸(Z軸)回りに回転させる腰Z軸18RZ,18LZと、大腿リンク16R,16Lより末端側を前後軸(X軸。即ち、進行方向)回り(ロール方向)に回転させる腰X軸18RX,18LXと、大腿リンク16R,16Lより末端側を左右軸(Y軸。即ち、進行方向および重力方向と直交する方向)回り(ピッチ方向)に回転させる腰Y軸18RY,18LYとからなる。
【0034】
また、膝関節22R,22Lは、下腿リンク20R,20Lより末端側を左右軸回りに回転させる膝Y軸22RY,22LYからなる。また、足首関節26R,26Lは、足平24R,24Lを前後軸回りに回転させる足首X軸26RX,26LXと、足平24R,24Lを左右軸回りに回転させる足首Y軸26RY,26LYとからなる。上記した各軸は、電動モータ(同図で図示せず。一部後述)によって駆動される。
【0035】
足首関節26R,26Lと足平24R,24Lの間には、公知の6軸力センサ30R,30Lが取り付けられ、力の3方向成分Fx,Fy,Fzとモーメントの3方向成分Mx,My,Mzとを測定し、脚部12R,12Lの着地の有無、と床面から脚部12R,12Lに作用する床反力などを検出する。また、上体14には傾斜センサ32が設置され、ロボット10のZ軸に対する傾きとその角速度を検出する。また、各軸を駆動する電動モータには、その回転量を検出するロータリエンコーダ(図示せず)が設けられる。
【0036】
これら6軸力センサ30R,30Lや傾斜センサ32などの出力は、上体14に収容された制御ユニット34に入力される。制御ユニット34は、メモリ(図示せず)に格納されているデータおよび入力された検出値に基づき、各軸を駆動する電動モータの制御値を算出する。
【0037】
このように、ロボット10は、左右の脚部12R,12Lのそれぞれについて6つの軸(自由度)を与えられ、これら6×2=12個の軸を駆動する電動モータを制御ユニット34で算出された制御値に基づいて動作させることにより、脚全体に所望の動きを与えて任意に3次元空間を移動することができる。尚、上体14には、例えば国際公開第WO 02/40226 A1パンフレットに記載されるような腕部や頭部が接続されるが、それらの構造はこの発明の要旨に直接の関係を有しないため、図示および説明を省略する。
【0038】
続いて、図2以降を参照してロボット1の脚部12R,12Lについて詳説する。尚、以下、右側の脚部12Rを例に挙げて説明するが、左右の脚部12R,12Lは左右対称のため、以下の説明は左側の脚部12Lにも妥当する。
【0039】
図2は、図1で模式的に示した脚部12Rを詳しく示す右側面図である。また、図3は、図2のIII−III線断面図である。
【0040】
両図に示すように、大腿リンク16Rには、足首関節26RのX軸26RX(以下、「足首X軸」という)を駆動する電動モータ40(以下「足首X軸用電動モータ」という)が配置される。また、大腿リンク16Rにおいて、足首X軸用電動モータ40より膝関節22Rから離間した位置(即ち、重力方向において上方)には、足首関節26RのY軸26RY(以下「足首Y軸」という)を駆動する電動モータ42(以下「足首Y軸用電動モータ」という)と、膝関節22RのY軸22RY(以下「膝Y軸」という)を駆動する電動モータ44(以下「膝Y軸用電動モータ」という)が配置される。
【0041】
膝Y軸用電動モータ44の出力(回転出力)は、ベルト48(以下「膝Y軸用ベルト」という)を介して膝Y軸22RYと同軸に配置された減速機50(以下「膝Y軸用減速機」という)に伝達される。膝Y軸用減速機50によって減速された出力は、膝Y軸22RYに直接伝達される。このように、大腿リンク16Rに配置された膝Y軸用電動モータ44の出力は、膝Y軸用ベルト48と膝Y軸用減速機50を介して膝Y軸22RYに伝達される。
【0042】
また、足首Y軸用電動モータ42の出力(回転出力)は、ベルト52(以下「第1の足首Y軸用ベルト」という)を介して膝Y軸22RYと同軸に配置された中間軸54(以下「足首Y軸用中間軸」という)に伝達される。足首Y軸用中間軸54の回転は、ベルト56(前記した第1の伝達要素。以下「第2の足首Y軸用ベルト」という)を介し、下腿リンク20Rに配置された減速機58(以下「足首Y軸用減速機」という)に伝達される。尚、第2の足首Y軸用ベルト56は、下腿リンク20Rの内部、具体的には、その外形線の内部に配置される。また、足首Y軸用減速機58は、その出力軸58oがY軸方向と平行となるように配置される。
【0043】
足首Y軸用減速機58によって減速された出力は、ロッド機構60(前記した第2の伝達要素)を介して足首Y軸26RYに伝達される。ロッド機構60は、剛性部材によって形成される第1のクランク62と、第2のクランク64と、第1のロッド66と、第2のロッド68とからなる。
【0044】
具体的に説明すると、足首Y軸用減速機の出力軸58oには、平面視略菱形を呈する第1のクランク62が固定される。第1のクランク62は、その一端62a(ロボット10の進行方向前方に位置する端部)にピン継手62a1が形成されると共に、他端62b(ロボット10の進行方向後方に位置する端部)にピン継手62b1が形成される。尚、第1のクランク62は、一端62aと他端62bの中点、具体的には、一端に形成されたピン継手62a1と他端に形成されたピン継手62b1の中点62cにおいて、足首Y軸用減速機の出力軸58oに固定される。また、第1のクランク62の一端62aと中点62cと他端62bは、それらのなす角度が180度となる、即ち、それらが同一直線上に配置されるように設定される。換言すれば、一端に形成されたピン継手62a1と他端に形成されたピン継手62b1の回転軌跡の位相差が、180度となるように設定される。
【0045】
また、足首Y軸26RYには、第2のクランク64が固定される。第2のクランク64は、平面視略菱形を呈し、その一端64a(ロボット10の進行方向前方に位置する端部)にピン継手64a1が形成されると共に、他端64b(ロボット10の進行方向後方に位置する端部)にピン継手64b1が形成される。また、第2のクランク64は、その一端64aと他端64bの中点、具体的には、一端に形成されたピン継手64a1と他端に形成されたピン継手64b1の中点64cにおいて、足首Y軸26RYに固定されると共に、前記一端64aと中点64cと他端64bは、それらのなす角度が180度となる、即ち、同一直線上に配置されるように設定される。換言すれば、一端に形成されたピン継手64a1と他端に形成されたピン継手64b1の回転軌跡の位相差が、180度となるように設定される。
【0046】
尚、第1のクランクの一端に形成されたピン継手62a1と他端に形成されたピン継手62b1の離間距離、および第2のクランクの一端に形成されたピン継手64a1と他端に形成されたピン継手64b1の離間距離は、下腿リンク20Rの幅(X軸方向の幅)より小さい値に設定される。
【0047】
第1のクランクの一端に形成されたピン継手62a1と第2のクランクの一端に形成されたピン継手64a1は、第1のロッド66を介して連結される。また、第1のクランクの他端に形成されたピン継手62b1と第2のクランクの他端に形成されたピン継手64b1は、第1のロッド66と平行に配置された第2のロッド68を介して連結される。即ち、ロッド機構60は、平行リンク機構(平行クランク機構)とされる。また、第1のクランクに形成されたピン継手62a1とピン継手62b1の離間距離、および第2のクランクに形成されたピン継手64a1とピン継手64b1の離間距離が、下腿リンク20Rの幅(X軸方向の幅)より小さい値に設定されることから、第1のロッド66と第2のロッド68の離間距離も、下腿リンク20Rの幅(X軸方向の幅)より小さい値とされる。
【0048】
このように、大腿リンク16Rに配置された足首Y軸用電動モータ42の出力は、第1の足首Y軸用ベルト52と、足首Y軸用中間軸54と、第2の足首Y軸用ベルト56と、足首Y軸用減速機58と、ロッド機構60とを介して足首Y軸26RYに伝達される。
【0049】
また、足首X軸用電動モータ40の出力(回転出力)は、ベルト72(以下「第1の足首X軸用ベルト」という)を介して膝Y軸22RYと同軸に配置された中間軸74(以下「足首X軸用中間軸」という)に伝達さえる。足首X軸用中間軸74の回転は、ベルト76(以下「第2の足首X軸用ベルト」という)を介し、足首Y軸26RYと平行に配置された受動軸78に伝達される。
【0050】
受動軸78の端部には、ドライブベベルギヤ80が固定され、ドライブベベルギヤ80は、足首X軸26RXの端部に固定されたドリブンベベルギヤ82に噛合される。即ち、大腿リンク16Rに配置された足首X軸用電動モータ40の出力は、第1の足首X軸用ベルト72と、足首X軸用中間軸74と、第2の足首X軸用ベルト76と、受動軸78と、ドライブベベルギヤ80とドリブンベベルギヤ82とを介して足首X軸26RXに伝達される。
【0051】
ここで、足首関節26Rの足首Y軸26RY回りへの駆動(回転)について説明すると、足首Y軸用電動モータ42が回転出力を生じることにより、第1の足首Y軸用ベルト52と足首Y軸用中間軸54と第2の足首Y軸用ベルト56を介し、足首Y軸用減速機の出力軸58oに固定された第1のクランク62が回転する。第1のクランク62が回転すると、その一端62aに連結された第1のロッド66と他端に連結された第2のロッド68が相反する方向へと変位し、よって第2のクランク64に回転力(偶力)が発生する。これにより、図4に示す如く、足首Y軸26RYが駆動(回転)されて足平24Rと下腿リンク20Rの相対位置(角度)が変化する。尚、図4は、足首Y軸26RYを−60度回転させたときの下腿リンク20Rより端部側を示す右側面図である(この実施の形態にあっては、足首関節26Rを屈曲させる方向への回転を−(マイナス)の回転角度とし、足首関節26Rを伸展させる方向への回転を+(プラス)の回転角度とする)。
【0052】
このように、この実施の形態に係る脚式移動ロボットにあっては、ロボット10の足首Y軸26RY(26LY)を回転させる足首Y軸用電動モータ42を大腿リンク16R(16L)に配置すると共に、足首Y軸用電動モータ42の出力を減速する足首Y軸用減速機58を下腿リンク20R(20L)に配置するようにしたので、脚部12R(12L)の末端側(接地側。即ち、足平24R(24L)側)の重量を軽量化する、換言すれば、脚部12R(12L)の重心位置を末端側から遠くすることができ、よってロボット10の移動時に脚部12R(12L)に発生する慣性力を低減することができる。
【0053】
尚、足首Y軸用減速機58を下腿リンク20R(20L)に配置したのは、大腿リンク16R(16L)に多くの部品を配置し過ぎると、例えば特願2002−248467号の図2に記載されるように、大腿部の外形線が大きくなって脚部12R(12L)の外観を損ねるおそれがあると共に、左右の脚部12R,12Lが干渉し易くなることから、それらを防止するためである。
【0054】
さらに、足首X軸26RX(26LX)を回転させる足首X軸用電動モータ40を、大腿リンク16R(16L)に配置するようにしたので、脚部12R(12L)の末端側の重量を一層軽量化することができ、よってロボット10の移動時に脚部12R(12L)に発生する慣性力を一層低減することができる。
【0055】
ところで、脚式移動ロボットの足首関節を左右軸(Y軸)回りに回転させるには、前後軸(X軸)回りに回転させるのに比して大きな駆動力が必要とされる。このため、図示の如く、足首Y軸用電動モータ42は、足首X軸用電動モータ40に比して大型で重量の大きいものが選択される。従って、この実施の形態にあっては、足首Y軸用電動モータ42を、足首X軸用電動モータ40より膝関節22R(22L)から離間した位置(即ち、足平24R(24L)から遠い位置(腰関節18R(18L)側))に配置するようにした。これにより、脚部12R(12L)の末端側の重量をより一層軽量化することができ、よって移動時に脚部12R(12L)に発生する慣性力をより一層低減することができる。
【0056】
一方、足首関節26R(26L)を駆動する足首Y軸用電動モータ42と足首X軸用電動モータ40を大腿リンク16R(16L)に配置すると、膝関節22R(22L)が駆動されたとき、各モータと足首関節26R(26L)の相対位置が変化するという不具合が生じる。そこで、この実施の形態にあっては、足首Y軸用電動モータ42と足首X軸用電動モータ40の出力を、それぞれ膝関節Y軸22RY(22LY)と同軸に配置された足首Y軸用中間軸54と足首X軸用中間軸74を介して足首Y軸26RY(26LY)と足首X軸26RX(26LX)に伝達するようにした。これにより、膝関節22R(22L)が駆動されて各モータと足首関節26R(26L)の相対位置が変化した場合であっても、各モータと各中間軸の相対位置ならびに各中間軸と足首関節26R(26L)の相対位置は変化しないことから、各モータの出力を足首関節26R(26L)に正確に伝達することができる。さらに、構造がコンパクトとなるため、脚部12R(12L)の外観を損ねることがない。
【0057】
また、足首Y軸用中間軸54の回転を足首Y軸用減速機58に伝達する第2の足首Y軸用ベルト56を、下腿リンク20R(20L)の内部に配置するようにしたので、構造をよりコンパクトとすることができ、よって脚部12R(12L)の外観を損ねることがない。また、第1のロッド66と第2のロッド68の離間距離を、下腿リンク20R(20L)の幅より小さい値に設定するようにしたので、構造をより一層コンパクトとすることができ、よって脚部12R(12L)の外観を損ねることがない。
【0058】
さらに、足首Y軸用減速機58の出力を、剛性部材からなる2本のロッドによって足首Y軸26RY(26LY)に伝達するようにしたので、足首Y軸用減速機58から出力される大きな駆動力を確実に伝達することができる。
【0059】
また、第1のロッド66と第2のロッド68が相反する方向へと変位することにより、かかる変位が第2のクランク64の回転力に変換される際、互いの伝達力を補助し合うように作用するため、伝達効率を向上させることができる。さらに、一方のロッドが破損した場合であっても、他方のロッドで足首Y軸用減速機58の出力を足首Y軸26RY(26LY)に伝達することができるため、信頼性を向上させることができる。
【0060】
さらに、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、それぞれ180度に設定する、換言すれば、ロッド機構60が平行リンク機構となるようにしたので、第1のロッド66の伝達力と第2のロッド68の伝達力が釣り合う(偶力となる)ことから、足首Y軸26RY(26LY)を支持するベアリング84(軸受け。図3に示す)に付加的な応力が作用しない。
【0061】
次いで、この発明の第2の実施の形態に係る脚式移動ロボットについて説明する。
【0062】
図5は、第2の実施の形態に係る脚式移動ロボットにおいて、脚部の下腿リンクより末端側を示す右側面図であり、図6は、足首Y軸を−60度回転させたときの下腿リンクより端部側を示す、図4と同様な右側面図である。
【0063】
第1の実施の形態で述べたように、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、それぞれ略180度に設定すると、第1のクランクの伝達力と第2のクランクの伝達力が釣り合う(偶力となる)ため、足首Y軸26RY(26LY)を支持するベアリング84に付加的な応力が作用しないという利点がある。
【0064】
一方、そのように構成すると、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62b、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bの全てが同一直線上に位置したときに回転し難くなる(即ち、死点が存在する)という不具合があった。
【0065】
そこで、第2の実施の形態にあっては、図5および図6に示すように、第1のクランク62の一端62aと中点62cと他端62bのなす角度が90度となるように設定した。換言すれば、第1のクランク62の一端に形成されたピン継手62a1と他端に形成されたピン継手62b1の回転軌跡の位相差が、90度となるように設定した。
【0066】
また、第2のクランク64も同様に、その一端64aと中点64cと他端64bのなす角度が90度となるように、換言すれば、第2のクランク64の一端に形成されたピン継手64a1と他端に形成されたピン継手64b1の回転軌跡の位相差が90度となるように設定した。
【0067】
これにより、第2の実施の形態にあっては、ロッド機構60に死点が存在せず、よって足首Y軸用減速機58の出力(回転出力)を足首Y軸26RY(26LY)の回転力に効率的に変換することができる。
【0068】
尚、残余の構成およびそれによって得られる効果については、従前の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
次いで、この発明の第3の実施の形態に係る脚式移動ロボットについて説明する。
【0070】
脚式移動ロボットにあっては、一般に、歩容によって足首関節に作用するトルクが決定される。そこで、第3の実施の形態にあっては、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、ロボット10の移動するときの歩容に応じて変更する、具体的には、歩容から決定される足首Y軸26RY,26LY回りのトルクに基づいて設定するようにした。
【0071】
図7は、第3の実施の形態に係る脚式移動ロボットの脚部のうち、下腿リンクより末端側を示す、図5と同様な右側面図である。また、図8は、足首Y軸をα度回転させたときの下腿リンクより端部側を示す右側面図である。
【0072】
図7および図8の説明を続ける前に、図9を参照し、ロボット10が移動するときに発生する足首Y軸26RY,26LY回りのトルクについて説明する。
【0073】
図9は、ロボット10が移動するときに発生する足首Y軸26RY,26LY回りのトルクを示すタイム・チャートである。
【0074】
図9に示すように、足首Y軸26RY,26LY回りのトルクは、脚部12R,12Lの離床時近傍と着床時近傍においてそれぞれ正負の最大値をとる。具体的には、脚部12R,12Lの離床時近傍に+(プラス)方向の最大トルクが発生すると共に、着床時近傍に−(マイナス)方向の最大トルクが発生する。尚、+方向のトルクとは、足首関節26R,26Lを伸展させる方向のトルクを意味し、−方向のトルクとは、足首関節26R,26Lを屈曲させる方向のトルクを意味する。
【0075】
ところで、足首Y軸用減速機58の出力を足首Y軸26RY,26LYの回転力に最も効果的に変換できるのは、第1のクランクの中点62cと一端62a(ピン継手62a1)を結ぶ線、および第2のクランクの中点64cと一端64a(ピン継手64a1)を結ぶ線が、第1のロッド66と直交するとき、あるいは、第1のクランクの中点62cと他端62b(ピン継手62b1)を結ぶ線、および第1のクランクの中点64cと他端64b(ピン継手64b1)を結ぶ線が、第2のロッド68と直交するときである。
【0076】
そこで、第3の実施の形態にあっては、足首Y軸26RY,26LY回りに最大トルクが作用するとき、上記した条件が満たされるように、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を設定するようにした。別言すれば、足首Y軸26RY,26LYに最大トルクを発生させる必要がある脚部12R,12Lの着床時近傍と離床時近傍において、足首Y軸用減速機58の出力を最も効率的に足首Y軸26RY,26LYの回転力に変換できるように、各クランクの中点に対する一端と他端の位置を設定するようにした。
【0077】
図10は、ロボット10が移動するときの足首Y軸26RY,26LYの回転角度を示すタイム・チャートである。図10に示すように、+方向の最大トルクが作用する脚部12R,12Lの離床時近傍において、足首Y軸26RY,26LYの回転角度はα度となる。また、−方向の最大トルクが作用する脚部12R,12Lの着床時近傍において、足首Y軸26RY,26LYの回転角度はβ度となる。
【0078】
そこで、図7および図8に示すように、第1のクランクの一端62aと第2のクランクの一端64aを、足首Y軸26RYの回転角度がα度となったときに、第1のクランクの一端62aと中点62cを結んだ線および第2のクランクの一端64aと中点64cを結んだ線が、それぞれ第1のロッド66と直交するように設定した。
【0079】
また、第1のクランクの他端62bと第2のクランクの他端64bを、足首Y軸26RYの回転角度がβ度となったときに、第1のクランクの他端62bと中点62cを結んだ線および第2のクランクの他端64bと中点64cを結んだ線が、それぞれ第2のロッド68と直交するように設定した。
【0080】
即ち、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、それぞれγ度(γ:α+β)に設定する、換言すれば、各一端と他端の回転軌跡の位相差が、γ度となるように設定した。
【0081】
このように、第3の実施の形態にあっては、第1のクランク62の一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランク64の一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、ロボット10の歩容に応じて変更する、具体的には、歩容から決定される足首Y軸26RY(26LY)回りの最大トルクに基づいて設定するようにした。これにより、足首Y軸26RY(26LY)に最大トルクを発生させる必要がある脚部12R(12L)の着床時近傍と離床時近傍において、足首Y軸用減速機58の出力を最も効率的に足首Y軸26RY(26LY)の回転力に変換することができる。このため、足首Y軸用電動モータ42や足首Y軸用減速機58の小型化が図れ、脚部12R(12L)の末端側の重量を軽量化して移動時に発生する慣性力を低減できると共に、構造がコンパクトとなって外観が損なわれるのを防止することができる。
【0082】
尚、残余の構成およびそれによって得られる効果については、従前の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0083】
次いで、この発明の第4の実施の形態に係る脚式移動ロボットについて説明する。
【0084】
第3の実施の形態で述べたように、脚式移動ロボットにあっては、歩容によって足首関節に作用するトルクが決定される。従って、ロボットの歩容や移動環境が変化すれば、最大トルクを発生させる必要がある足首Y軸の回転角度も変化する。このため、各クランクの一端と中点と他端のなす角度を、容易に変更できることが望ましい。
【0085】
そこで、第4の実施の形態にあっては、第1のクランク62と第2のクランク64のそれぞれに、それらの一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構を設けるようにした。
【0086】
図11は、第4の実施の形態に係る脚式移動ロボットの脚部のうち、下腿リンクより末端側を示す、図5と同様な右側面図である。
【0087】
図11に示すように、第1のクランク62は、その一端62aと中点62cと他端62bのなす角度を変更する角度変更機構92を備える。また、第2のクランク64は、その一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を変更する角度変更機構94を備える。
【0088】
図12は、第1のクランク62の拡大説明図である。
【0089】
図示の如く、第1のクランク62は、一端62a側の第1のアーム62Aと、他端62b側の第2のアーム62Bとに分割される。第1のアーム62Aと第2のアーム62Bは、足首Y軸用減速機の出力軸58oに回転自在に取り付けられる。また、第1のアーム62Aと第2のアーム62Bには、それぞれ孔62A1と孔62B1が穿設される。
【0090】
角度変更機構92は、前記した孔62A1に挿入されるべきキー92aと、孔62B1に挿入されるべきキー92bと、足首Y軸用減速機の出力軸58oに固定されたスプライン92cとを備える。即ち、第1のアーム62Aを回転させて孔62A1とスプライン92cの任意の溝部92c1を位置合わせした後、キー92aを孔62A1とそれに位置合わせされた溝部92c1に挿入することにより、同図に破線で示すように、第1のアーム62Aを任意の角度に固定することができる。
【0091】
これは、第2のアーム62Bに関しても同様であり、第2のアーム62Bを回転させて孔62B1とスプライン92cの任意の溝部92c1を位置合わせした後、キー92bを孔62B1とそれに位置合わせされた溝部92c1に挿入することにより、第2のアーム62Bを任意の角度に固定することができる。換言すれば、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度を、任意の角度に変更することができる。
【0092】
尚、図12において、孔62A1、孔62B1および溝部92c1に対し、キー92aおよびキー92bを小さく示したが、これは理解の便宜のためであり、実際にはそれらは隙間なく当接されるように形成される。
【0093】
図13は、第2のクランク64の拡大図である。
【0094】
図13に示すように、第2のクランク64も、第1のクランク62と同様に、一端64a側の第1のアーム64Aと、他端64b側の第2のアーム64Bとに分割され、それらは足首Y軸26RYに回転自在に取り付けられる。また、第1のアーム64Aと第2のアーム64Bには、それぞれ孔64A1と孔64B1が穿設される。
【0095】
角度変更機構94は、前記した孔64A1に挿入されるべきキー94aと、孔62B1に挿入されるべきキー94bと、足首Y軸26RYに固定されたスプライン94cとを備え、よって第1のアーム64Aを回転させて孔64A1とスプライン94cの任意の溝部94c1を位置合わせした後、キー94aを孔64A1とそれに位置合わせされた溝部94c1に挿入することにより、同図に破線で示すように、第1のアーム64Aを任意の角度に固定することができる。
【0096】
これは、第2のアーム64Bに関しても同様であり、第2のアーム64Bを回転させて孔64B1とスプライン94cの任意の溝部94c1を位置合わせした後、キー94bを孔64B1とそれに位置合わせされた溝部94c1に挿入することにより、第2のアーム64Bを任意の角度に固定することができる。換言すれば、第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、任意の角度に変更することができる。
【0097】
尚、図13において、孔64A1、孔64B1および溝部94c1に対し、キー94aおよびキー94bを小さく示したが、これは理解の便宜のためであり、実際にはそれらは隙間なく当接されるように形成される。
【0098】
このように、第4の実施の形態にあっては、第1のクランク62と第2のクランク64のそれぞれに、それらの一端62a,64aと中点62c,64cと他端62b,64bのなす角度を変更する角度変更機構92,94を設けるように構成したので、前記角度の変更を容易に行うことができる。
【0099】
尚、残余の構成およびそれによって得られる効果については、従前の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0100】
以上のように、この発明の第1から第4の実施の形態にあっては、大腿リンク16R,16Lと下腿リンク20R,20Lを連結する膝関節22R,22Lと、前記下腿リンクと足平24R,24Lを連結する足首関節26R,26Lを有する脚部12R,12Lを備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボット10において、前記足首関節を前記ロボットの左右軸(足首Y軸26RY,26LY)回りに回転させるモータ(足首Y軸用電動モータ42)と、前記モータの出力を減速する減速機(足首Y軸用減速機58)とを備え、前記モータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置すると共に、前記減速機を前記下腿リンクに配置するように構成した。
【0101】
さらに、前記モータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記モータの出力を、前記膝関節の軸線(膝Y軸22RY,22LY)と同軸に配置された中間軸(足首Y軸用中間軸54)を介して前記減速機に伝達するように構成した。
【0102】
さらに、前記中間軸の回転を前記減速機に伝達する第1の伝達要素(第2の足首Y軸用ベルト56)と、前記減速機の出力を前記足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素(ロッド機構60)の少なくともいずれか、具体的には、第1の伝達要素を、前記下腿リンクの内部に配置するように構成した。
【0103】
さらに、前記第2の伝達要素を、前記減速機の出力軸58oと前記足首関節の左右軸をロッド(第1のロッド66と第2のロッド68)で連結するロッド機構60から構成した。
【0104】
さらに、前記ロッド機構を、前記減速機の出力軸に中点62cが固定された第1のクランク62と、前記足首関節の左右軸に中点64cが固定された第2のクランク64と、前記第1のクランクの一端62aと前記第2のクランクの一端64aに連結された第1のロッド66と、前記第1のクランクの他端62bと第2のクランクの他端64bに連結された第2のロッド68とから構成した。
【0105】
さらに、前記第1のロッド66と前記第2のロッド68の離間距離を、前記下腿リンクの幅(前後方向の幅)より小さい値に設定するように構成した。
【0106】
また、第1の実施の形態にあっては、前記第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および前記第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、それぞれ略180度に設定するように構成した。
【0107】
また、第3および第4の実施の形態にあっては、前記第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および前記第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、前記ロボットの移動するときの歩容に応じて変更するように構成した。
【0108】
さらに、前記第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および前記第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、前記脚部の着床時近傍および離床時近傍に前記足平に作用するトルク、具体的には、足首Y軸26RY,26LY回りに作用するトルクの最大値に基づいて設定するように構成した。
【0109】
また、第4の実施の形態にあっては、前記第1のクランク62と第2のクランク64に、それぞれ前記一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構92,94を設けるように構成した。
【0110】
また、第1から第4の実施の形態にあっては、大腿リンク16R,16Lと下腿リンク20R,20Lを連結する膝関節22R,22Lと、前記下腿リンクと足平24R,24Lを連結する足首関節26R,26Lを有する脚部12R,12Lを備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボット10において、前記足首関節を前記ロボットの左右軸(足首Y軸26RY,26LY)回りに回転させる第1のモータ(足首Y軸用電動モータ42)と、前記足首関節を前記ロボットの前後軸(足首X軸26RX,26LX)回りに回転させる第2のモータ(足首X軸用電動モータ40)とを備え、前記第1のモータおよび前記第2のモータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記第1のモータの出力を、前記膝関節の軸線(膝Y軸22RY,22LY)と同軸に配置された第1の中間軸(足首Y軸用中間軸54)を介して前記足首関節の左右軸に伝達し、前記第2のモータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された第2の中間軸(足首X軸用中間軸74)を介して前記足首関節の前後軸に伝達するように構成した。
【0111】
また、第1から第4の実施の形態にあっては、大腿リンク16R,16Lと下腿リンク20R,20Lを連結する膝関節22R,22Lと、前記下腿リンクと足平24R,24Lを連結する足首関節26R,26Lを有する脚部12R,12Lを備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボット10において、前記足首関節を前記ロボットの左右軸(足首Y軸26RY,26LY)回りに回転させる第1のモータ(足首Y軸用電動モータ42)と、前記足首関節を前記ロボットの前後軸(足首X軸26RX,26LX)回りに回転させる第2のモータ(足首X軸用電動モータ40)とを備え、前記第2のモータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置する共に、前記第1のモータを、前記大腿リンクにおいて、前記第2のモータより前記膝関節から離間した位置(腰関節18R,18L側)に配置するように構成した。
【0112】
尚、上記において、脚式移動ロボットとして2本の脚部を備えた2足歩行ロボットを例にとって説明したが、1本あるいは3本以上の脚部を備えた脚式移動ロボットでも良い。
【0113】
また、足首Y軸用電動モータ42と足首X軸用電動モータ40を共に大腿リンク16R,16Lに配置するようにしたが、膝関節22R,22Yと同位置に配置するようにしても良い。
【0114】
また、第2の足首Y軸用ベルト56とロッド機構60のうち、第2の足首Y軸用ベルト56のみを下腿リンク20R,20Lの内部に配置するようにしたが、それら両方、あるいはロッド機構60のみを下腿リンク20R,20Lの内部に配置するようにしても良い。
【0115】
また、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度を、それぞれ180度に設定するように構成したが、必ずしも厳密に180度である必要はなく、略180度であれば、所望の効果を十分に得ることができる。
【0116】
さらに、第1のクランクの一端62aと中点62cと他端62bのなす角度、および第2のクランクの一端64aと中点64cと他端64bのなす角度は、上記で記載した角度に限定されるものではなく、ロボット10の歩容や移動環境に応じて適宜設定すべきであるのは言うまでもない。
【0117】
また、角度変更機構92,94も上記した構成に限られるものではなく、第1のアームと第2のアームの角度を任意に変更して固定できるものであれば、いかなる構成でも構わない。
【0118】
また、使用するモータも電動モータに限られるものではなく、油圧モータなどであっても良い。
【0119】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、ロボットの足首関節を左右軸回りに回転させるモータを膝関節と同位置あるいは大腿リンクに配置すると共に、前記モータの出力を減速する減速機を下腿リンクに配置するようにしたので、脚部の末端側の重量を軽量化することができ、よってロボットの移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。
【0120】
請求項2項にあっては、ロボットの足首関節を左右軸回りに回転させるモータを大腿リンクに配置し、その出力を膝関節の軸線と同軸に配置された中間軸を介して減速機に伝達するように構成したので、請求項1項で述べた効果に加え、膝関節が駆動されて前記モータと減速機の相対位置が変化した場合であっても、モータの出力を減速機に正確に伝達することができる。さらに、構造がコンパクトとなるため、脚部の外観を損ねることがない。
【0121】
請求項3項にあっては、膝関節の軸線と同軸に配置された中間軸の回転を減速機に伝達する第1の伝達要素と、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素の少なくともいずれかを、下腿リンクの内部に配置するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、構造がよりコンパクトとなり、脚部の外観を損ねることがない。
【0122】
請求項4項にあっては、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素を、減速機の出力軸と足首関節の左右軸をロッド(剛性部材)で連結するロッド機構から構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、減速機から出力される大きな駆動力を前記左右軸に確実に伝達することができる。
【0123】
請求項5項にあっては、減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達するロッド機構を、減速機の出力軸に中点が固定された第1のクランクと、足首関節の左右軸に中点が固定された第2のクランクと、前記第1のクランクの一端と前記第2のクランクの一端に連結された第1のロッドと、前記第1のクランクの他端と第2のクランクの他端に連結された第2のロッドとから構成したので、第1のロッドと第2のロッドが互いの伝達力を補助し合うように作用するため、請求項1項などで述べた効果に加え、伝達効率を向上させることができる。さらに、一方のロッドが破損した場合であっても、他方のロッドで減速機の出力を足首関節の左右軸に伝達することができるため、信頼性を向上させることができる。
【0124】
請求項6項にあっては、第1のロッドと第2のロッドの離間距離を、下腿リンクの幅より小さい値に設定するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、構造がよりコンパクトとなり、脚部の外観を損ねることがない。
【0125】
請求項7項にあっては、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、それぞれ略180度に設定する、換言すれば、ロッド機構が平行リンク機構となるように構成したので、第1のロッドの伝達力と第2のロッドの伝達力が釣り合う(偶力となる)ことから、足首関節の左右軸を支持するベアリングに付加的な応力が作用しない。
【0126】
請求項8項にあっては、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、ロボットの移動するときの歩容に応じて変更するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、足首関節の左右軸に最も大きなトルクを発生させる必要があるときに、前記減速機の出力を最も効率的に前記左右軸の回転力に変換することができる。このため、モータや減速機の小型化が図れ、脚部の末端側の重量を軽量化して移動時に発生する慣性力を低減できると共に、構造がコンパクトとなって外観が損なわれるのを防止することができる。
【0127】
請求項9項にあっては、第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、脚部の着床時近傍および離床時近傍に足平に作用するトルクに基づいて設定するように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、足首関節の左右軸に最も大きなトルクを発生させる必要がある着床時近傍と離床時近傍において、前記減速機の出力を最も効率的に前記左右軸の回転力に変換することができる。このため、モータや減速機の小型化が図れ、脚部の末端側の重量を軽量化して移動時に発生する慣性力を低減できると共に、構造がコンパクトとなって外観が損なわれるのを防止することができる。
【0128】
請求項10項にあっては、第1のクランクと第2のクランクのそれぞれに、それらの一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構を設けるように構成したので、請求項1項などで述べた効果に加え、前記角度の変更を容易に行うことができる。
【0129】
請求項11項にあっては、足首関節を左右軸(進行方向と直交する左右方向)回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前後軸(進行方向)回りに回転させる第2のモータを、それぞれ大腿リンクに配置するように構成したので、脚部の末端側の重量を軽量化する(脚部の重心位置を末端側から遠くする)ことができ、よってロボットの移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。また、第1のモータと第2のモータの出力を、それぞれ膝関節の軸線と同軸に配置された第1の中間軸と第2の中間軸を介して前記足首関節の各軸に伝達するように構成したので、膝関節が駆動されて各モータと足首関節の相対位置が変化した場合であっても、モータの出力を足首関節に正確に伝達することができる。さらに、構造がコンパクトとなるため、脚部の外観を損ねることがない。
【0130】
請求項12項にあっては、足首関節を前後軸回りに回転させる第2のモータを膝関節と同位置あるいは大腿リンクに配置すると共に、足首関節を左右軸回りに回転させる第1のモータの出力を、前記大腿リンクにおいて、前記第2のモータより膝関節から離間した位置に配置するように構成することで、脚部の末端側の重量を軽量化することができ、よって移動時に脚部に発生する慣性力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る脚式移動ロボットを、脚部の関節構造を中心に模式的に示す概略図である。
【図2】図1で模式的に示したロボットの右側の脚部を詳しく示す右側面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2に示す足首Y軸を−60度回転させたときの下腿リンクより端部側を示す右側面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る脚式移動ロボットにおいて、脚部の下腿リンクより末端側を示す右側面図である。
【図6】図5に示す足首Y軸を−60度回転させたときの下腿リンクより端部側を示す、図4と同様な右側面図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る脚式移動ロボットにおいて、脚部の下腿リンクより末端側を示す、図5と同様な右側面図である。
【図8】図に示す足首Y軸をα度回転させたときの下腿リンクより端部側を示す右側面図である。
【図9】ロボットが移動するときに足平に作用する、足首Y軸回りのトルクを示すタイム・チャートである。
【図10】ロボットが移動するときの足首Y軸の回転角度を示すタイム・チャートである。
【図11】この発明の第4の実施の形態に係る脚式移動ロボットにおいて、脚部の下腿リンクより末端側を示す、図5と同様な右側面図である。
【図12】図11に示す第1のクランクの拡大説明図である。
【図13】図11に示す第2のクランクの拡大説明図である。
【符号の説明】
10 ロボット(脚式移動ロボット)
12R,L 脚部
16R,L 大腿リンク
18R,L 腰関節
20R,L 下腿リンク
22R,L 膝関節
22RY,LY 膝Y軸(膝関節の左右軸)
24R,L 足平
26R,L 足首関節
26RY,LY 足首Y軸(足首関節の左右軸)
26RX,LX 足首X軸(足首関節の前後軸)
40 足首X軸用電動モータ(第2のモータ)
42 足首Y軸用電動モータ(モータ。第1のモータ)
54 足首Y軸用中間軸(中間軸。第1の中間軸)
56 第2の足首Y軸用ベルト(第1の伝達要素)
58 足首Y軸用減速機(減速機)
58o (足首Y軸用減速機の)出力軸
60 ロッド機構(第2の伝達要素)
62 第1のクランク
62a (第1のクランクの)一端
62b (第1のクランクの)他端
62c (第1のクランクの)中点
64 第2のクランク
64a (第2のクランクの)一端
64b (第2のクランクの)他端
64c (第2のクランクの)中点
66 第1のロッド
68 第2のロッド
74 足首X軸用中間軸(第2の中間軸)
92,94 角度変更機構

Claims (12)

  1. 大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させるモータと、前記モータの出力を減速する減速機とを備え、前記モータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置すると共に、前記減速機を前記下腿リンクに配置するように構成したことを特徴とする脚式移動ロボット。
  2. 前記モータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記モータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された中間軸を介して前記減速機に伝達するように構成したことを特徴とする請求項1項記載の脚式移動ロボット。
  3. 前記中間軸の回転を前記減速機に伝達する第1の伝達要素と、前記減速機の出力を前記足首関節の左右軸に伝達する第2の伝達要素の少なくともいずれかを、前記下腿リンクの内部に配置したことを特徴とする請求項2項記載の脚式移動ロボット。
  4. 前記第2の伝達要素を、前記減速機の出力軸と前記足首関節の左右軸をロッドで連結するロッド機構から構成したことを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載の脚式移動ロボット。
  5. 前記ロッド機構を、前記減速機の出力軸に中点が固定された第1のクランクと、前記足首関節の左右軸に中点が固定された第2のクランクと、前記第1のクランクの一端と前記第2のクランクの一端に連結された第1のロッドと、前記第1のクランクの他端と第2のクランクの他端に連結された第2のロッドとから構成したことを特徴とする請求項4項記載の脚式移動ロボット。
  6. 前記第1のロッドと前記第2のロッドの離間距離を、前記下腿リンクの幅より小さい値に設定したことを特徴とする請求項5項記載の脚式移動ロボット。
  7. 前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、それぞれ略180度に設定するように構成したことを特徴とする請求項5項または6項記載の脚式移動ロボット。
  8. 前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、前記ロボットの移動するときの歩容に応じて変更するように構成したことを特徴とする請求項5項または6項記載の脚式移動ロボット。
  9. 前記第1のクランクの一端と中点と他端のなす角度、および前記第2のクランクの一端と中点と他端のなす角度を、前記脚部の着床時近傍および離床時近傍に前記足平に作用するトルクに基づいて設定するように構成したことを特徴とする請求項8項記載の脚式移動ロボット。
  10. 前記第1のクランクと第2のクランクに、それぞれ前記一端と中点と他端のなす角度を変更する角度変更機構を設けたことを特徴とする請求項8項または9項記載の脚式移動ロボット。
  11. 大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前記ロボットの前後軸回りに回転させる第2のモータとを備え、前記第1のモータおよび前記第2のモータを前記大腿リンクに配置すると共に、前記第1のモータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された第1の中間軸を介して前記足首関節の左右軸に伝達し、前記第2のモータの出力を、前記膝関節の軸線と同軸に配置された第2の中間軸を介して前記足首関節の前後軸に伝達するように構成したことを特徴とする脚式移動ロボット。
  12. 大腿リンクと下腿リンクを連結する膝関節と、前記下腿リンクと足平を連結する足首関節を有する脚部を備え、前記脚部を駆動して移動する脚式移動ロボットにおいて、前記足首関節を前記ロボットの左右軸回りに回転させる第1のモータと、前記足首関節を前記ロボットの前後軸回りに回転させる第2のモータとを備え、前記第2のモータを前記膝関節と同位置あるいは前記大腿リンクに配置する共に、前記第1のモータを、前記大腿リンクにおいて、前記第2のモータより前記膝関節から離間した位置に配置するように構成したことを特徴とする脚式移動ロボット。
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