JP2004298575A - 立体観察システム - Google Patents

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Kazuo Masu
和夫 萬壽
Chiki Ogawa
知輝 小川
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Abstract

【課題】本発明は、立体内視鏡または立体カメラと表示装置が干渉することなく、高解像度の立体観察像を観察しながら手術を実施できるうえ、表示装置から視線をずらすだけで手術部位付近の患者体表面を術者が肉眼観察でき、術者の疲労軽減と手術時間の短縮が可能となる立体観察システムを提供することである。
【解決手段】立体表示装置8に立体内視鏡4または立体カメラ7との干渉を防止するための凹部11を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術台上の患者に内視鏡手術を行なう際に患者の体腔内の手術部位を立体観察する立体観察システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡下外科手術では内視鏡像を立体的に表示する立体内視鏡が使用されることが多い。そして、手術を行なう術者が立体内視鏡による立体観察像を観察しながら手術することが従来から行なわれている(特許文献1、2参照)。
【0003】
また、立体内視鏡による立体観察像を観察しながら手術をする場合には、2台の小型表示装置から構成されている頭部装着型の表示装置を術者の頭部に装着して立体観察をすることが従来から行なわれている。
【0004】
さらに、高解像度の立体観察像を得るには6〜12インチ程度の大きさのモニターに立体内視鏡による立体観察像を映し、ミラーなどにより観察者の眼に映像を導く手段がとられている。
【0005】
また、立体内視鏡による映像以外の像を観察する場合には、表示装置への映像入力を切り替えることで対応するか、別のモニターを手術室に設置することで対応している。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−300985号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平7−20388号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
頭部装着型の表示装置を術者の頭部に装着して立体観察をする場合には表示装置の表示画面が小さいので、立体内視鏡による立体観察像の解像度が低い問題がある。さらに、頭部装着型の表示装置では術者の頭部に表示装置を装着する作業が煩わしいうえ、表示装置から眼を離して肉眼で術部近傍を観察することができないなどの問題がある。
【0009】
また、6〜12インチ程度の大きさのモニターに高解像度の立体観察像を映す場合には表示装置が大型化するので、表示装置が立体内視鏡や立体カメラと干渉してしまい所望の手術姿勢を確保できないなどの不具合がある。
【0010】
また、表示装置に立体内視鏡による映像以外の像を観察する場合に、表示装置への映像入力を切り替える方法では、双方の映像を並べて比較することができない。そのため、双方の映像を比較する必要がある場合には適切な方法ではない。
【0011】
また、立体内視鏡による映像を表示する表示装置とは別のモニターを手術室に設置し、このモニターに立体内視鏡による映像以外の像を表示する構成にした場合には双方の映像を比較するときに術者は頭部を大きく動かす必要があるので、術者に負担を強いる問題がある。
【0012】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、立体内視鏡または立体カメラと表示装置が干渉することなく、高解像度の立体観察像を観察しながら手術を実施できるうえ、表示装置から視線をずらすだけで手術部位付近の患者体表面を術者が肉眼観察でき、術者の疲労軽減と手術時間の短縮が可能となる立体観察システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、手術台上の患者の体内に挿入される挿入部を備えた立体内視鏡と、この立体内視鏡による立体観察像を撮像する立体カメラと、この立体カメラによる映像を表示する立体表示装置と、前記患者の上方位置に配置された前記立体表示装置を支持する支持装置とから構成される立体観察システムにおいて、前記立体表示装置に前記立体内視鏡または前記立体カメラとの干渉を防止するための凹部を設けたことを特徴とする立体観察システムである。
そして、本発明では、立体表示装置の凹部に立体内視鏡や立体カメラを配置させることにより、立体内視鏡や立体カメラとの干渉を防止すると共に、立体表示装置の凹部を通して術部付近の患者体表面の観察を術者の肉眼で容易に行なうことができるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施の形態の立体観察システムの概略構成を示すものである。図1中で、1は手術台、2は手術台1上に寝かされて内視鏡手術を受ける患者である。
【0015】
本実施の形態の立体観察システムには手術台1上の患者2の体内に挿入される挿入部3を備えた立体内視鏡4が設けられている。この立体内視鏡4は手術台1の一側部に基端部が固定されたスコープホルダー(支持装置)5の先端部に支持されている。
【0016】
立体内視鏡4の挿入部3の基端部には手元側の操作部6が設けられている。この操作部6の外周面には図示しないライトガイドの一端部が連結されている。このライトガイドの他端部は図示しない光源装置に連結されている。そして、立体内視鏡4の観察に必要な照射光を図示しない光源装置からライトガイドによって立体内視鏡4まで導くように構成されている。
【0017】
また、立体内視鏡4には、図示しない右眼用観察光学系と左眼用観察光学系とが内蔵されている。さらに、操作部6の端末部には図示しない接眼部が設けられている。この接眼部には立体カメラ7が連結されている。これにより、スコープホルダー5に支持された立体内視鏡4の挿入部3を患者の体腔内に挿入し、立体カメラ7により取り込んだ患者体腔内の手術部位を立体観察可能になっている。
【0018】
また、手術台1に寝ている患者2の上方には立体内視鏡4、立体カメラ7により取り込んだ患者体腔内の立体観察像を表示する表示装置8が配設されている。この表示装置8は手術台1の上方位置に配置された支持アーム9により支持されている。そして、図1に示すように術者が表示装置8を覗き込むことでスコープホルダー5に支持された立体内視鏡4、立体カメラ7により取り込んだ患者体腔内の立体観察像を立体観察しながら手術を行うことができるようになっている。
【0019】
図2は表示装置8の外観を示すものである。この表示装置8の外装部には略台形状の本体カバー10が設けられている。この本体カバー10には図3に示すように後面側に横幅が大きい幅広部10a、前面側に横幅が狭い幅狭部10bがそれぞれ形成されている。
【0020】
図3に示すように本体カバー10の幅広部10aには左右方向の略中央部位を凹陥状に陥没させた後側凹部11が形成されている。さらに、図4に示すように本体カバー10の幅狭部10bには本体カバー10の下面を凹陥状に陥没させた下側凹部12が形成されている。本体カバー10の幅狭部10bには図4に示すように略矩形枠状のアイシェード13が配設されている。
【0021】
また、図5に示すように本体カバー10の内部には幅広部10aに左右2台のLCDモニター14が配設されている。これら左右のLCDモニター14には立体内視鏡4と立体カメラ7により取り込まれた立体観察のための左右観察像をそれぞれ表示するようになっている。
【0022】
本体カバー10の幅狭部10bには図4に示すように左右一対の立体観察窓15がそれぞれ設けられている。さらに、左右の立体観察窓15の上方には2台の小型モニター16が左右にそれぞれ設けられている。
【0023】
また、本体カバー10の内部には左右の各LCDモニター14に映された映像を左右の各立体観察窓15に導くための第1、第2ミラー17,18が左右にそれぞれ設けられている。そして、左右の各LCDモニター14に映された立体観察のための左右観察像は第1、第2ミラー17,18によってそれぞれ反射されて左右の各立体観察窓15に導かれるようになっている。そのため、図1に示すように術者が表示装置8のアイシェード13内を覗き込むことで、左右の各立体観察窓15に表示される患者体腔内の立体観察像を立体観察できるようになっている。
【0024】
また、小型モニター16には患者の術前レントゲン写真や、手術中の患者の心拍数などの患者情報などを映し出すことが可能なように構成されている。ここで、2台の小型モニター16と左右の各立体観察窓15との位置関係は、立体観察窓15を観察している術者が視線を上向きにそらすだけで小型モニター16に映された映像を観察できるような位置関係となるように配置されている。
【0025】
また、図5に示すようにアイシェード13には矩形枠の下面前端部を凹陥状に陥没させたアイシェード切欠き部19が形成されている。このアイシェード切欠き部19は本体カバー10の下側凹部12と対応する位置に配置されている。これにより、表示装置8の立体観察窓15を観察している術者が図1中に矢印Aで示すように表示装置8の立体観察窓15から下向きに視線をずらした場合に、アイシェード切欠き部19や本体カバー10の下側凹部12を通して術者の手元や、立体内視鏡4の患者体腔内への挿入部3の挿入部分など、術部周囲の患者体表面を観察できるような位置関係に設定されている。
【0026】
つまり、2台の小型モニター16と、立体観察窓15と、本体カバー10の下側凹部12との位置関係は、立体観察窓15を観察している術者が視線を上方に向ければ小型モニター16の映像を観察でき、視線を下方に向ければ術部周囲の患者体表面を観察可能なように設定されている。
【0027】
また、本体カバー10の後側凹部11は、図1に示すように立体内視鏡4、立体カメラ7が略直立するような手術の場合に、立体内視鏡4または立体カメラ7が本体カバー10の後側凹部11内に挿入され、立体内視鏡4または立体カメラ7が表示装置8と干渉しない形状に形成されている。
【0028】
また、図6に示すようにアイシェード13の上面には前端部側に左右一対の係合凸部20が上向に突設されている。さらに、アイシェード13の下面にはアイシェード切欠き部19の後方に左右一対の係合凸部21が下向きに突設されている。そして、滅菌したドレープ22で表示装置8を覆った後にドレープ22の開口部をアイシェード13の外周に輪ゴム23により束ねる場合に、輪ゴム23をアイシェード13の上面の係合凸部20とアイシェード13の下面の係合凸部21とに引っ掛けて係止させることにより、アイシェード切欠き部19に輪ゴム23がせり出してこないように輪ゴム23を固定できるように構成されている。
【0029】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の立体観察システムではスコープホルダー5に支持された立体内視鏡4、立体カメラ7による立体観察により患者体腔内の手術を行なう場合、術者は支持アーム9に支持された表示装置8の立体観察窓15を覗くことで所望の立体観察像を観察することができる。この時、スコープホルダー5に支持された立体内視鏡4または立体カメラ7は図1に示すように本体カバー10の後側凹部11内に挿入されている。そのため、立体内視鏡4、立体カメラ7と表示装置8は干渉することはない。
【0030】
また、手術が進行し、例えば患者の術前レントゲン写真や患者の心拍数など患者情報を確認する必要が生じた場合には、術者は立体観察窓15から小型モニター16の方向へ視線をずらして小型モニター16に映された映像を観察することで所望の情報を得ることができる。
【0031】
次に、手術中に術部周辺の患者体表面の観察が必要になった場合の作用について述べる。例えば立体内視鏡4の先端に患者体腔内の体液などが付着して観察し難い状態になった場合、術者は立体内視鏡4を患者体腔内から抜去し、先端を拭いて付着物を除去した後、再び患者体腔内へ立体内視鏡4を挿入する。この時、術者は表示装置8の立体観察窓15から視線をずらし、アイシェード切欠き部19と下側凹部12を通して術部周辺の患者体表面にある立体内視鏡4を患者体腔内へ挿入するための挿入口と立体内視鏡4の先端を直接眼で観察しながら立体内視鏡4を挿入口に導く。
【0032】
その後、立体内視鏡4の先端を患者体腔内に挿入した後、直ちに立体観察窓15に視線を戻し、立体内視鏡4による観察をしながら所望の観察像を得られる位置まで立体内視鏡4を操作する。立体内視鏡4の位置決めが終了してから手術処置を再開する。
【0033】
また、手術中は図6に示すように表示装置8をドレープ22で覆う。ドレープ22のアイシェード13付近には観察のために開口部が設けられており、ドレープ22はアイシェード13に図6に示すように輪ゴム23で束ねられている。
【0034】
術中に支持アーム9を操作して表示装置8の位置を移動させる場合、ドレープ22に何らかのテンションが加わっても輪ゴム23はアイシェード13に形成された凸部20、21に引っ掛かって係止されているので、ドレープ22や輪ゴム23がアイシェード切欠き部19にずれてきて術者が立体観察窓15から視線をずらして患者体表面上を直接観察する場合の妨げになることは無い。
【0035】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では表示装置8の本体カバー10の幅広部10aに単純な形状の後側凹部11を設けることで、立体内視鏡4や立体カメラ7との干渉を防止することができる。さらに、本体カバー10の幅狭部10bに本体カバー10の下面を凹陥状に陥没させた下側凹部12を形成し、アイシェード13にアイシェード切欠き部19を形成したので、表示装置8の立体観察窓15を観察している術者が図1中に矢印Aで示すように表示装置8の立体観察窓15から下向きに視線をずらした場合に、アイシェード切欠き部19や本体カバー10の下側凹部12を通して術者の手元や、立体内視鏡4の患者体腔内への挿入部3の挿入部分など、術部周囲の患者体表面を観察できる。そのため、術部付近の患者体表面の観察を術者の肉眼で容易に行なうことができる。
【0036】
また、小型モニター16と、立体観察窓15と、患者体表面を肉眼観察するための本体カバー10の下側凹部12との位置関係を術者が視線を上下にずらすだけで観察対象を選択できるような位置関係にしたので、術者は姿勢を変更すること無しに所望の観察対象を観察できる。
【0037】
さらに、アイシェード13の上面にドレープ取り付け用の係合凸部20を設け、アイシェード13の下面にも同様の係合凸部21を設けたので、術中にドレープ22の取り付け位置がずれて観察に支障をきたすことがない。
【0038】
なお、本実施の形態ではアイシェード13の上面に2つの係合凸部20を設け、アイシェード13の下面にも同様に2つの係合凸部21を設けた構成を示したが、各凸部20、21をアイシェード13の全周にわたって形成した場合や、各凸部20、21の数を変更しても同一の効果が得られることは言うまでもない。
【0039】
また、図7は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図6参照)の立体観察システムの表示装置8の構成を次の通り変更したものである。
【0040】
すなわち、本実施の形態の表示装置8では本体カバー10の前面に横幅が大きい幅広部31、本体カバー10の後面に横幅が狭い幅狭部32がそれぞれ設けられている。さらに、本体カバー10の後面の幅狭部32には左右方向の略中央部位を凹陥状に陥没させた後側凹部11が形成されている。
【0041】
さらに、本体カバー10の前面の幅広部31には略中央部位に左右一対の立体観察窓15がそれぞれ設けられている。これらの前方に略矩形枠状のアイシェード13が配設されている。そして、このアイシェード13の両側に左右2台のLCDモニター14が配設されている。
【0042】
また、図7に示すように本体カバー10の内部には左右の各LCDモニター14に映された映像を左右の各立体観察窓15に導くための第1、第2ミラー17,18が左右にそれぞれ設けられている。そして、左右の各LCDモニター14に映された立体観察のための左右観察像は第1、第2ミラー17,18によってそれぞれ反射されて左右の各立体観察窓15に導かれるようになっている。なお、本実施の形態では本体カバー10内のLCDモニター14と、第1ミラー17と、第2ミラー18との配置が第1の実施の形態とは変更されている。そして、本実施の形態の配置に変更することで、LCDモニター14はアイシェード13の側方部分に配置することができ、患者の上方への突出量(アイシェード13から後側凹部11までの距離)を少なくすることができる。
【0043】
そこで、本実施の形態では本体カバー10内のLCDモニター14と、第1ミラー17と、第2ミラー18との配置を第1の実施の形態とは変更し、LCDモニター14をアイシェード13の側方部分に配置している。そのため、患者の上方への突出量(アイシェード13から後側凹部11までの距離)を少なくすることができるので、手術室内の天井に設置されている無影灯による患者体表面への照明光を遮ることがない効果がある。
【0044】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 立体内視鏡と、立体内視鏡に接続され立体内視鏡による立体観察像を撮像する立体カメラと、立体カメラによる映像を表示する立体表示装置と、患者上方に立体表示装置を支持する支持装置から構成される立体観察システムにおいて、立体表示装置に立体内視鏡または立体カメラとの干渉を防止するための凹部を設けたことを特徴とする立体表示装置。
【0045】
(付記項2) 立体観察像を観察している状態から手術部位周囲の患者体表面に視線を移動させることで患者体表面の観察が可能となるような凹部が底面に設けられたことを特徴とする付記項1に記載の立体観察表示装置。
【0046】
(付記項3) 立体観察像を観察している状態から手術部位周囲の患者体表面に視線を移動させることで患者体表面の観察が可能となるような切欠き部が設けられたアイシェードを備えることを特徴とする付記項1に記載の立体表示装置。
【0047】
(付記項4) 前記アイシェードは複数の係合凸部が設けられ、滅菌したドレープで前記立体表示装置を覆った後に前記ドレープの開口部を前記アイシェードの外周に輪ゴムにより束ねる場合に、前記アイシェード切欠き部に前記輪ゴムがせり出してこないように前記輪ゴムを前記係合凸部に固定できるように構成されていることを特徴とする付記項3に記載の立体表示装置。
【0048】
(付記項1〜3の従来技術) 特開平6−300985号公報、特開平7−20388号公報。
【0049】
(付記項1〜3が解決しようとする課題) 従来、立体内視鏡による立体観察像を観察しながら手術をするには、2台の小型表示装置から構成されている頭部装着型の表示装置を術者の頭部に装着して立体観察をしているが、解像度、頭部装着の煩わしさ、表示装置から眼を離して肉眼で術部近傍を観察することができないなどの問題があった。高解像度の立体観察像を得るには6〜12インチ程度の大きさのモニターに像を映し、ミラーなどにより観察者の眼に映像を導く手段がとられているが、表示装置が大型化するので立体内視鏡や立体カメラと干渉してしまい所望の手術姿勢を確保できないなどの不具合があった。立体内視鏡による映像以外の像を観察するのは、表示装置への映像入力を切り替えることで対応するか、別のモニターを手術室に設置することで対応している。しかし、映像入力を切り替える方法は、双方の映像を比較する必要がある場合には適切な方法ではない。また、別のモニターを設置する方法は、双方の映像を比較するときに術者は頭部を大きく動かす必要があるので、術者に負担を強いることになっている。
【0050】
(付記項4の従来技術) アイシェード部分には観察のためにドレープの開口部が形成されており、輪ゴムでアイシェード部分にドレープを束ねて使用している。
【0051】
(付記項4が解決しようとする課題) アイシェードが円筒形などの単純な形状でない場合には、使用している間に輪ゴムがずれてドレープがほぐれることで観察に支障をきたす場合があった。
【0052】
(付記項1〜3の効果) 立体内視鏡または立体カメラと表示装置が干渉することなく、高解像な立体観察像を観察しながら手術を実施できる。また表示装置から視線をずらすだけで手術部位付近の患者体表面を術者が肉眼観察できるので術者の疲労軽減と手術時間の短縮が可能となる。
【0053】
(付記項4の効果) 表示装置を滅菌したドレープで覆った後にドレープの開口部をアイシェードの外周に輪ゴムにより束ねる場合に、輪ゴムをアイシェードの複数の凸部に固定することにより、アイシェード切欠き部に輪ゴムがせり出してこないようにすることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、立体表示装置に立体内視鏡または立体カメラとの干渉を防止するための凹部を設けたので、立体内視鏡または立体カメラと表示装置が干渉することなく、高解像な立体観察像を観察しながら手術を実施できる。さらに、表示装置から視線をずらすだけで手術部位付近の患者体表面を術者が肉眼観察できるので、術者の疲労軽減と手術時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の立体観察システムの概略構成を示す側面図。
【図2】第1の実施の形態の立体観察システムにおける立体表示装置を示す斜視図。
【図3】第1の実施の形態の立体観察システムにおける立体表示装置を示す平面図。
【図4】第1の実施の形態の立体観察システムにおける立体表示装置の観察部を示す正面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】図4のVI−VI線断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の立体観察システムにおける立体表示装置の概略構成を示す横断面図。
【符号の説明】
1…手術台、2…患者、3…挿入部、4…立体内視鏡、7…立体カメラ、8…立体表示装置、10…本体カバー、11…後側凹部、12…下側凹部、19…アイシェード切欠き部。

Claims (1)

  1. 手術台上の患者の体内に挿入される挿入部を備えた立体内視鏡と、
    この立体内視鏡による立体観察像を撮像する立体カメラと、
    この立体カメラによる映像を表示する立体表示装置と、
    前記患者の上方位置に配置された前記立体表示装置を支持する支持装置とから構成される立体観察システムにおいて、
    前記立体表示装置に前記立体内視鏡または前記立体カメラとの干渉を防止するための凹部を設けたことを特徴とする立体観察システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012098449A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Mitaka Koki Co Ltd 立体映像表示装置
CN103082983A (zh) * 2013-01-04 2013-05-08 苏州爱因智能设备有限公司 腹腔镜三维监控系统

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