JP2004298346A - 洗浄機 - Google Patents

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Shingo Honda
真悟 本田
Hiromi Saito
博実 齋藤
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Abstract

【課題】すすぎ水タンク内が負圧となることを未然に回避することができ、安定してすすぎポンプを運転することができる洗浄機を提供する。
【解決手段】本体1内に構成された洗浄室2内において洗浄水を噴射して洗浄する洗浄ノズル20、22と、すすぎ水を噴射してすすぎを行うすすぎノズル21、23と、洗浄室2内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズル及びすすぎノズルから噴射された洗浄水等を受容する洗浄タンク9と、すすぎ水を貯溜するすすぎタンク25と、洗浄タンク9内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプ27と、すすぎタンク25内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプ29と、洗浄タンク9内の洗浄水を強制的に排出する排水ポンプ42とを備えた洗浄機DWにおいて、すすぎタンク25内と洗浄室2内とを連通するエア抜きパイプ30を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体内に構成された洗浄室内において、食器などの被洗浄物の洗浄とすすぎを行う洗浄機に関するものであり、特に、洗浄タンクに貯溜された洗浄水やすすぎ水などを強制的に排水する排水機構を備えた洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりホテルやレストラン、食堂の厨房などに設置される食器洗浄機は、洗浄室内の上下に洗浄ノズルとすすぎノズルを配置し、洗浄工程においては、洗浄ポンプにより洗浄タンク内に貯溜した洗浄水を洗浄ノズルに給送して洗浄室内に収納した食器に噴射し、食器に付着した汚れを洗浄すると共に、その後のすすぎ工程ではすすぎ水を貯溜するすすぎタンクからすすぎポンプによりすすぎ水をすすぎノズルに給送し、噴射することによって、食器に付着した洗浄水をすすぎ方式が採用されている。
【0003】
また、洗浄タンクの上面は洗浄室内に開口しており、洗浄ノズルより噴射された洗浄水は洗浄タンクに回収され、繰り返し使用されるが、すすぎ水も洗浄タンクに流入するため、この流入した分の水は、当該洗浄タンクに設けられるオーバーフローパイプ内に流入し、パイプを通って排水ホースに至り、外部に廃棄されるものであった(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、従来の洗浄機では、洗浄タンク内の洗浄水は、オーバーフロー管に流入した水が自重により排水ホースを介して外部に廃棄されるものであったため、設置床面に排水設備を備えている場合でなければ、洗浄タンク内の洗浄水を円滑に排水することができないという問題があった。そのため、小規模の飲食店などの店舗設備では、シンクは設けられているが、床面に排水設備が設けられていない場合が多く、当該店舗には、係る洗浄機を設置することができないという問題があった。
【0005】
そこで、洗浄タンク内の洗浄水を排水ポンプなどの排水手段により、強制的に外部に排出する機能を備えた洗浄機が開発されている。かかる洗浄機では、洗浄タンクに設けられたドレンパイプに排水ポンプが接続され、排水ホースを介してシンクなどに洗浄タンク内の洗浄水を導く構成とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−197085号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の洗浄機では、すすぎタンク内のすすぎ水は、外部から給水電磁弁を介してすすぎタンク内に供給され、制御手段によりすすぎ運転等が実行された場合に、すすぎポンプを運転し、すすぎノズルから洗浄室内にすすぎ水を噴射するものであった。そのため、給水電磁弁が閉鎖され、すすぎポンプが運転停止の状態では、すすぎタンク内は密閉状態となり、この状態からすすぎポンプが運転開始されると、場合によってはすすぎタンク内が負圧となる。そのため、すすぎポンプは、負圧運転となることから、安定した運転を実行することができないという問題がある。
【0008】
また、給水電磁弁に故障が発生し、当該電磁弁が開放状態のまま閉鎖しない場合には、すすぎ水がすすぎタンク内に過剰に送給されることとなる。この場合、停止状態のすすぎポンプに過剰な圧力が加わり、当該ポンプが損傷する問題があった。
【0009】
そこで、本発明は従来の技術的な課題を解決するために成されたものであり、すすぎ水タンク内が負圧となることを未然に回避することができ、安定してすすぎポンプを運転することができる洗浄機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗浄機は、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えたものであって、すすぎタンク内と洗浄室内とを連通するエア抜きパイプを備えたので、すすぎタンク内が負圧となることを防止することができ、これにより、すすぎポンプを安定して運転することができるようになる。また、すすぎタンクへの給水を制御する電磁弁等が故障した場合であっても、すすぎタンク内の水を当該エア抜きパイプを介して洗浄室に送給することが可能となる。
【0011】
請求項2の発明の洗浄機は、上記において、エア抜きパイプは、すすぎタンクに設けられた連結部材に着脱自在に接続されるので、すすぎタンク及び洗浄室の構成を簡素化することができると共に、すすぎタンクのメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0012】
請求項3の発明の洗浄機は、上記各発明において、エア抜きパイプは洗浄室内の壁面に沿って配設されるので、洗浄ノズルが作動している際に、すすぎタンク内に洗浄水が浸入し、すすぎタンク内のすすぎ水を汚染することを回避することができるようになる。
【0013】
請求項4の発明の洗浄機は、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えたものであって、洗浄タンク内の洗浄水の溢出を防止するための溢れ防止センサを備えたので、洗浄タンク内の洗浄水が外部に溢出することを効果的に防止することができるようになる。これにより、好適に洗浄機を使用することができるようになり、使用性が向上する。
【0014】
請求項5の発明の洗浄機は、上記において、溢れ防止センサは本体外面に設けられ、連結パイプを介して洗浄タンクの背面に連通されると共に、当該溢れ防止センサを被覆する開閉可能なセンサカバー部材を備えたので、溢れ防止センサが剥き出しとなる不都合を回避でき、特に、設置時における当該センサの配線の損傷を抑制することができるようになる。
【0015】
また、センサカバー部材は、開閉可能に設けられているため、容易に溢れ防止センサのメンテナンスを行うことができるようになる。
【0016】
請求項6の発明の洗浄機は、上記において、連結パイプは、洗浄タンクの基準水位よりも高い位置にて開口するので、洗浄水が基準水位である場合に、連結パイプ内に洗浄水が浸入しないため、溢れ防止センサに洗浄水が浸入しないこととなる。そのため、当該洗浄水による汚れの堆積を緩和することができ、溢れ防止センサが早期に故障することを未然に回避することができるようになる。
【0017】
請求項7の発明の洗浄機は、請求項4、請求項5又は請求項6の発明において、連結パイプの洗浄タンク側の開口を覆う連結パイプカバー部材を備えたので、連結パイプ内に洗浄水内の汚物等が侵入することを抑制することができ、より一層、溢れ防止センサの故障を抑制することができると共に、正常に機能させることができるようになる。
【0018】
請求項8の発明の洗浄機は、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えたものであって、排水手段は、洗浄タンク底面の排水口に連通した排水ポンプと、排水口を塞ぐように着脱自在に立設され、上下に開口したドレンパイプと、洗浄タンク底面に載置され、ドレンパイプ周囲を囲繞する排水フィルタとを備え、ドレンパイプと排水フィルタは一体化されて排水ポンプフィルタセットを構成するため、当該排水ポンプフィルタセットを洗浄タンクの排水口に設置することで、容易にドレンパイプと排水フィルタを取り付けることができるようになる。
【0019】
また、排水ポンプフィルタセットは、ドレンパイプが排水フィルタに対して上下移動可能とされると共に、上方に移動した状態で、ドレンパイプと排水口間に間隔を形成するので、容易に洗浄タンク内の全ての洗浄水を容易に排水することができるようになる。このとき、ドレンパイプと排水口との間には、排水フィルタが設けられているため、洗浄水中の汚物を排水フィルタにて捕獲することができ、排水口の詰まりを抑制することができるようになる。
【0020】
請求項9の発明の洗浄機は、上記において、排水ポンプフィルタセットは、洗浄タンクの上縁に形成された係合爪に着脱自在に固定されるので、排水ポンプフィルタセットを係合爪に固定することにより、容易に当該排水ポンプフィルタセットの位置決めを行うことができる。これにより、取付作業を効率的に行うことができるようになる。
【0021】
また、排水ポンプフィルタセットは、着脱自在に固定されることから、容易に取り外し、汚れに応じて掃除等のメンテナンスを行うことができるようになる。
【0022】
請求項10の発明の洗浄機は、請求項8又は請求項9の発明において、排水フィルタの下端には、切欠が形成されるので、洗浄タンク内底面の洗浄水をも排水することができるようになる。
【0023】
請求項11の発明の洗浄機は、上記各発明において、排水手段は、外部に引き出される排水ホースを備え、当該排水ホースは、本体を構成するアングル部材に固定具にて固定されるので、排水時における排水ホースの上下動を規制することができ、排水ポンプにより安定して洗浄タンク内の洗浄水の排水を実行することができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の食器洗浄機DWの正面図、図2は食器洗浄機DWの一部透視側面図、図3は食器洗浄機DWの縦断側面図、図4は食器洗浄機DWの平面図を示している。本発明の食器洗浄機DWは、洗浄タンク9内の洗浄水の排水を排水ポンプ42によって強制的に行い、図示しないシンクに排水可能とする自動食器洗浄機であり、例えば喫茶店などの小規模の飲食店などの厨房に設置されるのに好適なものである。
【0025】
この食器洗浄機DWは、前方に開口するステンレス製の内箱3内に洗浄室2が構成され、この内箱3の下方には、機械室4が構成されている。尚、この内箱3の前端両側には上下に延在する図示しないアングル材が取り付けられ、機械室4まで渡っており、内箱3の天板上方には間隔を存してステンレス製の天壁としてのトップテーブル(作業台)7が設けられる。また、内箱3の背面及び左右側面には、外装パネル8が取り付けられている。この左右の外装パネル8の前端は、前記アングル材の外縁につながり、下部は、機械室4の左右に位置している。また、背方の外装パネル8も機械室4の後方に位置すると共に、これら外装パネル8の上端が前記トップテーブル7の外縁に繋がる構成とされ、内箱3を含めたこれら部材によって食器洗浄機DWの本体1が構成されている。
【0026】
内箱3の前面開口には、ステンレス製の扉16が前方に回動自在に取り付けられており、これにより、内箱3の前面開口は、開閉自在に閉塞される。機械室4の前面には、前面パネル17が着脱自在に取り付けられており、機械室4内を容易にメンテナンスができる構成としている。
【0027】
尚、扉16の上縁部に対応する位置の外装パネル8縁部には、当該扉16の開閉状態を検知するためのドアスイッチ18(図9のみ図示する。)が設けられている。また、本体1の前面には、コントロールパネル5が設けられており、当該コントロールパネル5には、電源スイッチ6、スタートスイッチ11、温度表示部12などが設けられている。また、本実施例では、本体1の前面であって、コントロールパネル5の側方には、詳細は後述する排水手順を示すラベル13が貼付されている。
【0028】
洗浄室2の底面となる内箱3の底板3Aは、前端から少許後方に略水平に形成された後、機械室4側に低く形成されており、上面に開口する洗浄タンク9に連続している。即ち、この洗浄タンク9は洗浄室2の底部において上面が開口している。尚、洗浄タンク9は底板3Aと別体であって連続するように接続されていても、底板3Aと一体に構成されるものであっても良いものとする。
【0029】
そして、洗浄タンク9の上縁には、フィルタ10が着脱自在に設けられ、当該フィルタ10によって、洗浄室2と洗浄タンク9とが区画される。尚、この洗浄タンクは、後述するすすぎタンク25に比較して容量が大きく形成されている。
【0030】
係る洗浄室2の上部には図3に示す如く洗浄水を下向きに噴射する複数の洗浄ノズル口20A・・を有する上洗浄ノズル20が回転可能に配設されると共に、この上洗浄ノズル20の若干下位には上洗浄ノズル20と同心上で回転する上すすぎノズル21が配設されている。この上すすぎノズル21はすすぎ水を下向きに噴射する複数のすすぎノズル口21A・・を有している。
【0031】
また、洗浄室2の下部には洗浄水を上向きに噴射する複数の洗浄ノズル口22A・・を有する下洗浄ノズル22が回転可能に配設され、この下洗浄ノズル22の若干上位にはすすぎ水を上向きに噴射する複数のすすぎノズル口23A・・を有する下すすぎノズル23が下洗浄ノズル22と同心上で回転可能に配設されている。
【0032】
他方、上下洗浄ノズル20、22と洗浄タンク9の間には、洗浄タンク9に貯溜される洗剤が混入した+60℃程の洗浄水を、洗浄配管26を介して上下洗浄ノズル20、22に循環するための洗浄ポンプ27が配設されている。尚、この洗浄ポンプ27は、洗浄タンク9の下側に位置する機械室4内に配設されるものとする。また、機械室4内には、洗浄タンク9の下方に位置して当該洗浄タンク9内の洗浄水を外部に強制的に排出するための排水機構(詳細は後述する。)の一部を構成する排水ポンプ42が配設されていると共に、+80℃程の高温のすすぎ水を貯溜するためのすすぎタンク25が並設されている。
【0033】
このすすぎタンク25は前記洗浄タンク9に比較して小さい容量のものであり、このすすぎタンク25には瞬間湯沸器等から成る図示しない給湯装置から配管及び電磁開放弁を介して前記すすぎ水が供給(給湯)される。また、すすぎタンク25と上下すすぎノズル21、23の間には、すすぎ配管28が接続される。このすすぎ配管28には、上下すすぎノズル21、23に、すすぎタンク25に貯溜するすすぎ水を、給送するためのすすぎポンプ29が配設されている。
【0034】
尚、本実施例において、すすぎタンク25の上部には、図1に示す如くエア抜き口31が形成されており、このエア抜き口31には、例えばゴム配管により構成される連結部材32が着脱自在に取り付けられ、当該連結部材32を介してエア抜きパイプ30が機械室4外に引き出される。尚、図1では、エア抜きパイプ30の構成を簡素化して示すため、外装パネル8の外方にまで引き出されているが、図4に示す如く内箱3と外装パネル8の間に引き出されているものとする。そして、このエア抜きパイプ30は、本体1側面に沿って上昇して設けられると共に、当該エア抜きパイプ30の上端30Aは、洗浄室2上部に位置して、洗浄室2側に折曲される。更に、このエア抜きパイプ30の上端30Aは、図4に示す如く洗浄室2内の壁面に沿って配設されるものとする。
【0035】
これにより、エア抜きパイプ30を介してすすぎタンク25内と洗浄室2内とを連通させることができ、従来、問題とされていたすすぎタンク25内が負圧となる不都合を回避することができるようになる。これにより、安定してすすぎポンプ29を運転することができるようになる。また、上述したすすぎタンク25にすすぎ水を供給する電磁開閉弁が故障した場合であっても、運転が停止されたすすぎポンプ29に負荷を加えることなく、すすぎタンク25内に供給されたすすぎ水をエア抜きパイプ30を介して洗浄室2内に送給することができるようになる。
【0036】
本実施例におけるエア抜きパイプ30は、連結部材32を介してすすぎタンク25に着脱自在に設けられることから、すすぎタンク25及び洗浄室2の構成を簡素化することができる。また、すすぎタンク25のメンテナンスを行う際には、エア抜き口31から連結部材32を取り外し、前面パネル17を開放することにより、すすぎタンク25を前方に引き出すことができ、容易にメンテナンスを行うことができるようになる。
【0037】
更に、本実施例におけるエア抜きパイプ30は、上述した如く洗浄室2内に位置するエア抜きパイプ30の上端30Aは、洗浄室2内の壁面に沿って配設されるので、上記上洗浄ノズル20が作動している際に、当該エア抜きパイプ30を介して、すすぎタンク25内に洗浄水が浸入し、すすぎタンク25内のすすぎ水を汚染する不都合を回避することができるようになる。
【0038】
他方、前記洗浄タンク9の背面に位置する外装パネル8の外面には、洗浄タンク9内の洗浄水の溢出を防止するための溢れ防止センサ35が設けられる。この溢れ防止センサ35は所謂フロートスイッチにより構成され、洗浄タンク9の基準水位よりも少許高い位置にて開口する連結パイプ36を介して洗浄タンク9の背面と接続されている。従って、溢れ防止センサ35は、基準水位よりも少許高い位置において洗浄タンク9と連通する。
【0039】
これにより、洗浄タンク9内の水位が上昇した際には、洗浄タンク9内の洗浄水が連結パイプ36を介して溢れ防止センサ35内に流入することにより、容易に洗浄タンク9内の洗浄水が基準水位よりも高い水位となったことを検知することができるようになる。尚、連結パイプ36は、洗浄タンク9内の洗浄水の基準水位よりも少許高い位置に開口するように取り付けられていることから、洗浄水が基準水位である場合に、連結パイプ36内に洗浄水が浸入しないこととなり、溢れ防止センサ35にも洗浄水が浸入しないこととなる。そのため、連結パイプ36や溢れ防止センサ35の洗浄水による汚れの堆積を緩和することができ、当該溢れ防止センサ35が早期に故障することを未然に回避することができるようになる。
【0040】
また、本実施例において、連結パイプ36の洗浄タンク9側の開口付近には、当該連結パイプ30の開口を覆う連結パイプカバー部材38が設けられている。そのため、洗浄タンク9内の洗浄水中に汚物が含有されている場合であっても、当該連結パイプカバー部材38により、連結パイプ30内に洗浄水内の汚物等が侵入することを抑制することができ、溢れ防止センサ35の故障を抑制することができる。これにより、当該溢れ防止センサ35を正常に機能させることができるようになる。
【0041】
また、この溢れ防止センサ35には、図2に示す如く当該溢れ防止センサ35を被覆するセンサカバー部材39が着脱自在に取り付けられる。このセンサカバー部材39の斜視図を図5に示す。このセンサカバー部材39は、例えば硬質合成樹脂などにより構成されており、洗浄タンク9側が開口した断面略コ字状を呈している。そして、この両側端は上下に渡って内方に延出したフランジ部39Aが形成されていると共に、当該フランジ部39Aには、上下に延在すると共に、洗浄タンク9側に突出するように断面略クランク状のレール39Bが取り付けられている。尚、当該レール39B、39B間は、溢れ防止センサ35の横寸法に対し、略きっちり保持可能とする幅となるように設けられているものとする。
【0042】
これにより、当該センサカバー部材39のレール39B、39Bを、本体1背面に取り付けられた溢れ防止センサ35の両側面の上端又は下端に宛い、上下に摺動させることにより、センサカバー部材39を溢れ防止センサ35に着脱自在に取り付けることができるようになる。
【0043】
そのため、溢れ防止センサ35が剥き出しの状態となる不都合を回避することができ、特に設置時における当該センサ35の配線の損傷を抑制することができるようになる。また、センサカバー部材39は、溢れ防止センサ35に対し、開閉可能に取り付けられることから、容易に溢れ防止センサ35のメンテナンスを行うことができ、利便性が向上する。
【0044】
尚、本実施例では、センサカバー部材39のレール39B、39Bを溢れ防止センサ35の横寸法に対し、略きっちり保持可能とする幅となるように構成すると共に、センサ35に対し、上下に摺動自在に取り付ける構成とされているが、これ以外に、センサカバー部材39のレール39B、39Bを溢れ防止センサ35の縦寸法に対し、略きっちり保持可能とする幅となるように構成し、センサ35に対し、左右に摺動自在に取り付けても良いものとする。かかる場合には、当該センサ35に連結される連結パイプ36をも保護することができるようになる。
【0045】
次に、上述した如き洗浄タンク9の洗浄水の排水機構(排水手段)について図2及び図6乃至図8を参照して説明する。図6は排水ポンプフィルタセット45を洗浄タンク9に取り付けた状態の断面図、図7は排水ポンプフィルタセット45を洗浄タンク9から脱着する状態の断面図、図8は全排水時における排水ポンプフィルタセット45の断面図を示している。
【0046】
前記洗浄タンク9の底面9Bには、排水口43が形成されており、この排水口43には、下方に突出した排水接続部44が取り付けられている。そして、この排水接続部44には、図示しない配管を介して前記排水ポンプ42が接続される。この排水ポンプ42の出口側には、図2に示す如く排水ホース46が接続され、当該排水ホース46は、外部、例えば、当該食器洗浄機DWが設置される厨房のシンクなどにまで引き出されている。
【0047】
尚、この排水ホース46は、排水ポンプ42の運転により上下や左右などに動き、トラップを形成することを抑制するため、機械室4を構成する前記アングル材に固定具47により固定されている。これにより、排水ポンプ42により安定して洗浄タンク9内の洗浄水の排水を実行することができるようになる。ここで、本実施例では、排水ホース46を固定する固定具47は、アングル材のみに用いられているが、これ以外にも、本体1の背面や排水ポンプ42の収納部分などに設けても良いものとする。
【0048】
一方、洗浄タンク9の底面に形成された排水口43には、上下に開口したドレンパイプ50が、同じく上下に開口したドレンパイプ保持具51を介して当該排水口43を塞ぐように着脱自在に立設される。
【0049】
他方、排水口43の上方に位置する洗浄タンク9の上面9Aには、開口9Cが形成され、当該開口9Cの近傍には、鏃状の係合爪9Dが形成されている。そして、この上面9Aの上方から開口9Cを閉塞するようにドレン取付板52が載置される。このドレン取付板52にも、ドレンパイプ挿入口が形成されていると共に、前記洗浄タンク9の係合爪9Dに対応する位置には、該係合爪9Dと着脱自在に係止される係合孔52Aが形成されている。
【0050】
一方、ドレンパイプ50の上端には、ドレンパイプ50の上面開口と洗浄タンク9とを連通可能とする構成、本実施例では、複数の棒状部材により構成される係合部材54が着脱自在に取り付けられる。この係合部材54の下端には、前記ドレン取付板52に形成されたドレンパイプ挿入口よりも外方にまで延出したフランジ部54Aが形成されている。
【0051】
この状態で、ドレンパイプ50の上端をドレン取付板52の下方からドレンパイプ挿入口に挿入した後、ドレン取付板52の上方から係合部材54の上端に排水調整具53を取り付ける。本実施例において排水調整具53は、立方体又は長方体により構成されていると共に、この排水調整具53の前面及び後面、若しくは、左右側面に位置するドレン取付板52には、当該排水調整具53を上方に引き上げ、例えば略90°回転させた後、当該排水調整具53の角隅部を支持する排水調整具支持部材55が設けられているものとする。
【0052】
また、ドレンパイプ50及びドレンパイプ保持具51には、これらドレンパイプ50及びドレンパイプ保持具51の周囲を囲繞するように、洗浄タンク9の底面9Bから上面9Aの高さ寸法と略同一寸法の排水フィルタ57が設けられる。そして、これらドレンパイプ50とドレンパイプ保持具51と、ドレン取付板52と、排水調整具53と、排水フィルタ57とにより排水ポンプフィルタセット45が構成される。
【0053】
そして、この排水ポンプフィルタセット45のドレンパイプ50を、洗浄タンク9の上面9Aに形成された開口9Cに挿入し、ドレンパイプ保持具51の下端を洗浄タンク9の底面9Bに形成された排水口43に挿入し、ドレン取付板52に形成された係合孔52Aを洗浄タンク9の上面9Aに形成された係合爪9Dに係合させることにより、排水ポンプフィルタセット45が洗浄タンク9に設置されることとなる。このとき、係合部材54は、ドレンパイプ50の上面開口が洗浄タンク9の洗浄水の基準水位と面一となるようにドレンパイプ50を保持しているものとする。
【0054】
以上の構成により、ドレンパイプ50と排水フィルタ57とが一体化されて排水ポンプフィルタセット45を構成するため、かかる排水ポンプフィルタセット45を洗浄タンク9の排水口43に設置することで、容易にドレンパイプ50と排水フィルタ57を排水口43に取り付けることができるようになる。
【0055】
ここで、洗浄タンク9の洗浄水面を所定水位に規制する位置にて、ドレンパイプ50の上端が開口していることから、図6に矢印にて示す如く当該所定水位を超える洗浄水は、排水フィルタ57を介してドレンパイプ50内に浸入し、排水口43を介して排水ポンプ42に送出することができる。
【0056】
また、排水フィルタ57は、排水ポンプフィルタセット45が洗浄タンク9に取り付けられた状態で、洗浄タンク9の底面9Bと上面9Aとに挟持されるため、排水調整具53を上方に引き上げた際には、ドレンパイプ50と、ドレンパイプ保持具51と係合部材54のみが上方に引き上げられ、排水口43とドレンパイプ保持具51との間に間隔が形成され、洗浄タンク9内の洗浄水が図8に矢印にて示す如く排水フィルタ57を介して排水口43に流出可能となる。そのため、排水フィルタ57にて洗浄水中の汚物を捕獲することができ、排水口43の詰まりを抑制することができるようになる。
【0057】
また、上述した如く排水ポンプフィルタセット45は、洗浄タンク9の開口9Cの近傍に形成された係合爪9Dに着脱自在に固定されるので、排水ポンプフィルタセット45を係合爪9Dに固定することにより、容易に排水ポンプフィルタセット45の位置決めを行うことができる。これにより、取付作業を効率的に行うことができるようになる。
【0058】
更に、排水ポンプフィルタセット45は、着脱自在に洗浄タンク9に固定されることから、容易に取り外し、汚れに応じて掃除等のメンテナンスを行うことができるようになる。
【0059】
また、本実施例では、排水フィルタ57の下端には、複数の切欠57Aが形成されている。そのため、洗浄タンク9内底面の洗浄水をも排水することが可能となる。
【0060】
次に、図9を参照して制御装置60について説明する。制御装置60は汎用のマイクロコンピュータにて構成されており、この制御装置60の入力側には前記洗浄タンク9内に設けられた温度センサ61と、ドアスイッチ18と、電源スイッチ6と、スタートスイッチ11と、溢れ防止センサ35が接続されている。また、制御装置60の出力側には温度表示部12と、前記洗浄ポンプ27と、すすぎポンプ29と、排水ポンプ42と警報ブザー62とが接続されている。
【0061】
以上の構成により、本発明の食器洗浄機DWの動作を説明する。尚、上下すすぎノズル21、23(上下洗浄ノズル20、22)間の洗浄室2内に皿等の食器から成る図示しない被洗浄物を収納する。また、排水機構を構成する排水調整具53は下げられた状態とし、ドレンパイプ50の上面開口は、洗浄タンク9の基準水位と略面一の位置とされているものとする。
【0062】
制御装置60は、電源スイッチ6が投入されると、給湯運転を実行する。この給湯運転では、制御装置60は、図示しない給湯装置からすすぎタンク25へのすすぎ水の供給を開始する。このとき、給湯装置は、加熱された熱湯(+80℃以上)をすすぎタンク25に供給するため、すすぎタンク25内には高温のすすぎ水が貯溜されていく。
【0063】
制御装置60は、すすぎタンク25内に所定量のすすぎ水が貯溜されると、すすぎポンプ29を運転(動作)を開始する。すすぎポンプ29が運転を開始すると、すすぎタンク25内の高温(+80℃)のすすぎ水はすすぎ配管28より上下すすぎノズル21、23に給送される。給送されたすすぎ水は上すすぎノズル21のすすぎノズル口21A・・から下向きに噴射されると共に、下すすぎノズル23のすすぎノズル口23A・・から上向きに噴射される。そして、噴射されたすすぎ水は落下してフィルタ10を通って洗浄タンク9内に回収され、貯溜される。
【0064】
すすぎポンプ29の運転によってすすぎタンク25内のすすぎ水がすすぎ配管28に給送されて行くと、すすぎタンク25内の水位は低下するため、制御装置60は、本実施例では、約10秒間すすぎポンプ29の運転を行った後、約40秒間すすぎポンプ29を停止する。そして、このすすぎポンプ29の停止期間中に再び給湯装置からすすぎタンク25へのすすぎ水の供給を再開する。以後これを繰り返して洗浄タンク9への給湯を行い、数回(例えば10回程)繰り返された段階で制御装置60は、洗浄タンク9への給湯運転を終了する。
【0065】
尚、この状態で、最後の数回(例えば2回程)は、洗浄タンク9に貯溜されたすすぎ水が所定水位を超え、ドレンパイプ50の上面開口からすすぎ水がすすぎポンプ27にまで溢出することが考えられることから、制御装置60は、排水ポンプ42も運転することとする。また、最後の数回に限らず、前記溢れ防止センサ35が所定水位を検知した場合には、制御装置60は、排水ポンプ42を運転し、洗浄タンク9内に所定水位以上の水が貯溜されることを抑制するものとする。
【0066】
その後、制御装置60は、上述した如き給湯運転の終了後に、前記スタートスイッチ11が操作されたか否かを判断する。スタートスイッチ11が操作された場合には、洗浄運転を開始する。洗浄運転の洗浄工程においては、制御装置60は洗浄ポンプ27を運転して洗浄タンク9に貯溜されている洗浄水を洗浄配管26より上下洗浄ノズル20、22に循環する。循環された洗浄水は上洗浄ノズル20の洗浄ノズル口20A・・から下向きに噴射されると共に、下洗浄ノズル22の洗浄ノズル口22A・・から上向きに噴射され、被洗浄物に吹き付けられてそれらを洗浄すると共に、一部は上下洗浄ノズル20、22の回転推進力となるので、上下洗浄ノズル20、22は回転する。噴射された洗浄水は洗浄タンク9内に回収されて再び上下洗浄ノズル20、22に循環される。
【0067】
係る洗浄工程を例えば70秒間実行すると、制御装置60は洗浄ポンプ27を停止して洗浄工程を終了し、所定時間洗浄ポンプ27及びすすぎポンプ29の運転を停止する水切り工程を経て、すすぎ工程を開始する。
【0068】
制御装置60によりすすぎポンプ29が運転(動作)を開始すると、前述の給湯運転と同様すすぎタンク25内の高温(+80℃)のすすぎ水をすすぎ配管28より上下すすぎノズル21、23に給送する。給送されたすすぎ水は上すすぎノズル21のすすぎノズル口21A・・から下向きに噴射されると共に、下すすぎノズル23のすすぎノズル口23A・・から上向きに噴射され、被洗浄物に吹き付けられてそれらのすすぎを行うと共に、一部は上下すすぎノズル21、23の回転推進力となるので、上下すすぎノズル21、23は回転する。
【0069】
噴射されたすすぎ水は同様に洗浄タンク9内に回収される。また、このすすぎ水は洗浄水に追加されるかたちとなるため、洗浄タンク9内の洗浄水位は上昇する。そのため、制御装置60は、当該すすぎ工程を開始してから所定時間経過後に排水ポンプ42を運転する。これにより、洗浄タンク9内の水位は一定値以下に規制される。
【0070】
ここで、洗浄タンク9から排水される洗浄水は、上述した如く排水フィルタ57及びドレンパイプ50を介して排水口43より排水される。これにより、洗浄水中の汚物を排水フィルタ57にて捕獲した後、排水ポンプ42に送出することができ、排水口43の詰まり及び排水ポンプ42の故障を抑制することができるようになる。
【0071】
すすぎポンプ29の運転によってすすぎタンク25内のすすぎ水がすすぎ配管28に給送されて行くと、すすぎタンク25内の水位は低下して行く。そのため、すすぎポンプ29の運転開始から約10秒が経過すると、制御装置60は、すすぎポンプ29の運転を約40秒間停止する。このすすぎポンプ29の停止期間中に再び給湯装置からすすぎタンク25へのすすぎ水の供給を再開する。尚、この場合においても、制御装置60は、すすぎポンプ29の運転開始から所定時間経過後、例えば約5秒経過後に、排水ポンプ42を所定時間運転し、洗浄タンク9内の基準水位を超えた洗浄水を外部に排水した後、停止するものとする。以後これを繰り返して洗浄室2への給湯を行い、数回(例えば10回程)繰り返された段階で制御装置60は洗浄運転のすすぎ工程を終了する。
【0072】
その後、制御装置60は、警報ブザー62により、洗浄運転が終了したことを作業者に報知する。洗浄室2内の被洗浄物を取り出すため、一旦扉16が開放される。これにより、制御装置60は、ドアスイッチ18がONからOFFに切り換えられた状態で、洗浄運転待機状態となる。そして、更にスタートスイッチ11が操作されることにより、新たな被洗浄物の洗浄運転に移行する。
【0073】
尚、一日の洗浄運転を終了した場合には、洗浄タンク9内の洗浄水を全て排水する。そのため、作業者は、前記排水調整具53を上方に引き上げた後例えば略90°回動させ、当該排水調整具53の角隅部を排水調整具支持部材55に係止させる。これにより、排水ポンプフィルタセット45は、上方に引き上げられた状態となり、ドレンパイプ保持具51と排水口43との間に間隔が形成される。尚、この動作については、上述した如くコントロールパネル5の側方に貼付されたラベル13に記載することにより、作業者に容易に正しい排水手順を提示することができるようになる。
【0074】
その後、電源スイッチ6がOFFとされた状態で、スタートスイッチ11を操作することにより、制御装置60は排水ポンプ42を所定時間例えば約2分間運転し、洗浄タンク9内の洗浄水の排水を強制的に行う。これにより、洗浄タンク9内の洗浄水を全排水することが可能となる。尚、排水フィルタ57の下端には、上述した如く切欠57Aが形成されているため、洗浄タンク9の底面の洗浄水までも排水することができる。
【0075】
尚、本実施例では、電源スイッチ6のON/OFF状態に応じて、スタートスイッチ11を操作することにより、洗浄運転と排水運転の両者の開始を兼用することができるため、コントロールパネル5の簡素化を図ることができるようになる。
【0076】
また、電源スイッチ6がONの状態、OFFの状態にかかわらず溢れ防止センサ35が異常水位を検知した際には、制御装置60は、排水ポンプ42を運転するものとする。これにより、洗浄タンク9内の洗浄水が外部に溢出することを効果的に防止することができるようになる。これにより、好適に洗浄機DWを使用することができるようになり、使用性が向上する。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、すすぎタンク内と洗浄室内とを連通するエア抜きパイプを備えたので、すすぎタンク内が負圧となることを防止することができ、これにより、すすぎポンプを安定して運転することができるようになる。また、すすぎタンクへの給水を制御する電磁弁等が故障した場合であっても、すすぎタンク内の水を当該エア抜きパイプを介して洗浄室に送給することが可能となる。
【0078】
請求項2の発明によれば、上記において、エア抜きパイプは、すすぎタンクに設けられた連結部材に着脱自在に接続されるので、すすぎタンク及び洗浄室の構成を簡素化することができると共に、すすぎタンクのメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0079】
請求項3の発明によれば、上記各発明において、エア抜きパイプは洗浄室内の壁面に沿って配設されるので、洗浄ノズルが作動している際に、すすぎタンク内に洗浄水が浸入し、すすぎタンク内のすすぎ水を汚染することを回避することができるようになる。
【0080】
請求項4の発明によれば、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、洗浄タンク内の洗浄水の溢出を防止するための溢れ防止センサを備えたので、洗浄タンク内の洗浄水が外部に溢出することを効果的に防止することができるようになる。これにより、好適に洗浄機を使用することができるようになり、使用性が向上する。
【0081】
請求項5の発明によれば、上記において、溢れ防止センサは本体外面に設けられ、連結パイプを介して洗浄タンクの背面に連通されると共に、当該溢れ防止センサを被覆する開閉可能なセンサカバー部材を備えたので、溢れ防止センサが剥き出しとなる不都合を回避でき、特に、設置時における当該センサの配線の損傷を抑制することができるようになる。
【0082】
また、センサカバー部材は、開閉可能に設けられているため、容易に溢れ防止センサのメンテナンスを行うことができるようになる。
【0083】
請求項6の発明によれば、上記において、連結パイプは、洗浄タンクの基準水位よりも高い位置にて開口するので、洗浄水が基準水位である場合に、連結パイプ内に洗浄水が浸入しないため、溢れ防止センサに洗浄水が浸入しないこととなる。そのため、当該洗浄水による汚れの堆積を緩和することができ、溢れ防止センサが早期に故障することを未然に回避することができるようになる。
【0084】
請求項7の発明によれば、請求項4、請求項5又は請求項6の発明において、連結パイプの洗浄タンク側の開口を覆う連結パイプカバー部材を備えたので、連結パイプ内に洗浄水内の汚物等が侵入することを抑制することができ、より一層、溢れ防止センサの故障を抑制することができると共に、正常に機能させることができるようになる。
【0085】
請求項8の発明によれば、本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、洗浄室内においてすすぎ水を被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、洗浄室内下方にて開口し、洗浄水を貯溜すると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水及びすすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、すすぎタンク内のすすぎ水をすすぎノズルに送給するすすぎポンプと、洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、排水手段は、洗浄タンク底面の排水口に連通した排水ポンプと、排水口を塞ぐように着脱自在に立設され、上下に開口したドレンパイプと、洗浄タンク底面に載置され、ドレンパイプ周囲を囲繞する排水フィルタとを備え、ドレンパイプと排水フィルタは一体化されて排水ポンプフィルタセットを構成するため、当該排水ポンプフィルタセットを洗浄タンクの排水口に設置することで、容易にドレンパイプと排水フィルタを取り付けることができるようになる。
【0086】
また、排水ポンプフィルタセットは、ドレンパイプが排水フィルタに対して上下移動可能とされると共に、上方に移動した状態で、ドレンパイプと排水口間に間隔を形成するので、容易に洗浄タンク内の全ての洗浄水を容易に排水することができるようになる。このとき、ドレンパイプと排水口との間には、排水フィルタが設けられているため、洗浄水中の汚物を排水フィルタにて捕獲することができ、排水口の詰まりを抑制することができるようになる。
【0087】
請求項9の発明によれば、上記において、排水ポンプフィルタセットは、洗浄タンクの上縁に形成された係合爪に着脱自在に固定されるので、排水ポンプフィルタセットを係合爪に固定することにより、容易に当該排水ポンプフィルタセットの位置決めを行うことができる。これにより、取付作業を効率的に行うことができるようになる。
【0088】
また、排水ポンプフィルタセットは、着脱自在に固定されることから、容易に取り外し、汚れに応じて掃除等のメンテナンスを行うことができるようになる。
【0089】
請求項10の発明によれば、請求項8又は請求項9の発明において、排水フィルタの下端には、切欠が形成されるので、洗浄タンク内底面の洗浄水をも排水することができるようになる。
【0090】
請求項11の発明によれば、上記各発明において、排水手段は、外部に引き出される排水ホースを備え、当該排水ホースは、本体を構成するアングル部材に固定具にて固定されるので、排水時における排水ホースの上下動を規制することができ、排水ポンプにより安定して洗浄タンク内の洗浄水の排水を実行することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食器洗浄機の正面図である。
【図2】食器洗浄機の一部透視側面図である。
【図3】食器洗浄機の縦断側面図である。
【図4】食器洗浄機の平面図である。
【図5】センサカバー部材の斜視図である。
【図6】排水ポンプフィルタセットを洗浄タンクに取り付けた状態の断面図である。
【図7】排水ポンプフィルタセットを洗浄タンクから脱着する状態の断面図である。
【図8】全排水時における排水ポンプフィルタセットの断面図である。
【図9】制御装置の電気ブロック図である。
【符号の説明】
DW 食器洗浄機
1 本体
2 洗浄室
5 コントロールパネル
6 電源スイッチ
9 洗浄タンク
9A 上面
9B 底面
10 フィルタ
11 スタートスイッチ
18 ドアスイッチ
20、22 洗浄ノズル
20A、22A 洗浄ノズル口
21、23 すすぎノズル
21A、23A すすぎノズル口
25 すすぎタンク
26 洗浄配管
27 洗浄ポンプ
28 すすぎ配管
29 すすぎポンプ
30 エア抜きパイプ
32 連結部材
35 溢れ防止センサ
36 連結パイプ
38 連結パイプカバー部材
39 センサカバー部材
42 排水ポンプ
43 排水口
44 排水接続部
45 排水ポンプフィルタセット
50 ドレンパイプ
51 ドレンパイプ保持具
52 ドレン取付板
53 排水調整具
54 係合部材
55 排水調整具支持部材
57 排水フィルタ
60 制御装置

Claims (11)

  1. 本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄室内においてすすぎ水を前記被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、前記洗浄室内下方にて開口し、前記洗浄水を貯溜すると共に、前記洗浄ノズルから噴射された洗浄水及び前記すすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、前記すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、前記洗浄タンク内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、前記すすぎタンク内のすすぎ水を前記すすぎノズルに送給するすすぎポンプと、前記洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、
    前記すすぎタンク内と前記洗浄室内とを連通するエア抜きパイプを備えたことを特徴とする洗浄機。
  2. 前記エア抜きパイプは、前記すすぎタンクに設けられた連結部材に着脱自在に接続されることを特徴とする請求項1の洗浄機。
  3. 前記エア抜きパイプは前記洗浄室内の壁面に沿って配設されることを特徴とする請求項1又は請求項2の洗浄機。
  4. 本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄室内においてすすぎ水を前記被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、前記洗浄室内下方にて開口し、前記洗浄水を貯溜すると共に、前記洗浄ノズルから噴射された洗浄水及び前記すすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、前記すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、前記洗浄タンク内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、前記すすぎタンク内のすすぎ水を前記すすぎノズルに送給するすすぎポンプと、前記洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、
    前記洗浄タンク内の洗浄水の溢出を防止するための溢れ防止センサを備えたことを特徴とする洗浄機。
  5. 前記溢れ防止センサは前記本体外面に設けられ、連結パイプを介して前記洗浄タンクの背面に連通されると共に、当該溢れ防止センサを被覆する開閉可能なセンサカバー部材を備えたことを特徴とする請求項4の洗浄機。
  6. 前記連結パイプは、前記洗浄タンクの基準水位よりも高い位置にて開口することを特徴とする請求項5の洗浄機。
  7. 前記連結パイプの洗浄タンク側の開口を覆う連結パイプカバー部材を備えたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6の洗浄機。
  8. 本体内に構成された洗浄室内において洗浄水を食器などの被洗浄物に噴射して洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄室内においてすすぎ水を前記被洗浄物に噴射してすすぎを行うすすぎノズルと、前記洗浄室内下方にて開口し、前記洗浄水を貯溜すると共に、前記洗浄ノズルから噴射された洗浄水及び前記すすぎノズルから噴射されたすすぎ水を受容する洗浄タンクと、前記すすぎ水を貯溜するすすぎタンクと、前記洗浄タンク内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送給する洗浄ポンプと、前記すすぎタンク内のすすぎ水を前記すすぎノズルに送給するすすぎポンプと、前記洗浄タンク内の洗浄水を強制的に排出する排水手段とを備えた洗浄機において、
    前記排水手段は、前記洗浄タンク底面の排水口に連通した排水ポンプと、前記排水口を塞ぐように着脱自在に立設され、上下に開口したドレンパイプと、前記洗浄タンク底面に載置され、前記ドレンパイプ周囲を囲繞する排水フィルタとを備え、
    前記ドレンパイプと前記排水フィルタは一体化されて排水ポンプフィルタセットを構成し、且つ、前記ドレンパイプは前記排水フィルタに対して上下移動可能とされると共に、上方に移動した状態で、前記ドレンパイプと前記排水口間に間隔を形成することを特徴とする洗浄機。
  9. 前記排水ポンプフィルタセットは、前記洗浄タンクの上縁に形成された係合爪に着脱自在に固定されることを特徴とする請求項8の洗浄機。
  10. 前記排水フィルタの下端には、切欠が形成されることを特徴とする請求項8又は請求項9の洗浄機。
  11. 前記排水手段は、外部に引き出される排水ホースを備え、当該排水ホースは、前記本体を構成するアングル部材に固定具にて固定されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9又は請求項10の洗浄機。
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