JP2021078816A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
Description
このような食器洗浄機では、洗浄済みの洗浄水を排水するための排水口と、当該排水口を閉塞するための排水栓を備えているものがある。この排水口は、食器洗浄機の設置箇所が備える排水機構に、排水管等を介して接続されおり、ユーザは、例えば、食器洗浄機の一日の動作終了後に、排水口から排水栓を取り外すことで、洗浄水を食器洗浄機から排水機構に排水することが可能である。
本発明は、洗浄水の排水量を調節できる食器洗浄機を提供することを目的とする。
これによれば、排水栓によって排水流路を流れる洗浄水の排水量が調節可能となる。このため、排水ポンプを別途設けることなく食器洗浄機の排水量を調節することができる。
これによれば、排水栓の長さ寸法に応じて、排水口における洗浄水の排水量が調節可能となる。このため、排水栓72は、排水流路の洗浄水の排水量を調節することができる。
これによれば、排水栓は、洗浄槽から排水口の内部に挿入される挿入量が増加するにつれて、排水流路の排水量が減少する。このため、排水栓は、多段階、あるいは無段階に排水流路の排水量を調節することができる。
これによれば、流量調節板によって排水流路を流れる洗浄水の排水量が調節可能となる。このため、排水ポンプを別途設けることなく食器洗浄機の排水量を調節することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1、図2に示すように、食器洗浄機1は、所謂アンダーカウンター型の業務用食器洗浄機であり、当該食器洗浄機1は、前面に開口部が設けられた筐体2を備えている。
筐体2の内部には、当該筐体2の内部空間を上下に区切る底板4が設けられており、筐体2の内部空間において、底板4の上方側の空間が「洗浄槽」として機能する洗浄タンク6、下方側の空間が機械室8となっている。
すすぎ水ポンプ22には、外部に連通する給水管23が接続され、外部から給水管23を介して供給されたすすぎ水を加圧して洗浄タンク6の内部に送り出す。
筐体2の開口部の内、設置部12の前面に相当する箇所には、扉16が開閉自在に設けられている。
貯留部14には、上述した洗浄水ポンプ20の上端部が配置されている。この洗浄水ポンプ20の上端部には、上方に向かって延びる洗浄水配管30が接続されている。
洗浄ノズル32と、すすぎノズル34とは、洗浄水配管30の先端から水平方向両側に延びる線状の部材であり、洗浄ノズル32と、すすぎノズル34とは、いずれも上方に向けて開口する複数の噴出孔36、38を備えている。洗浄ノズル32と、すすぎノズル34とは、洗浄水配管30の先端を回転中心として、水平面内で回転可能に支持されている。
貯留部14には、洗浄水Wを加熱する加熱装置26が設けられている。
排水部50は、底板4を貫通する円形の排水口56と、ドレン受け58と、排水ソケット60と、排水管62とを有している。
排水口56は、貯留部14と、機械室8とを連通させている。本実施形態では、前面板18と、筐体2の側面を形成する一方の側壁7とに近接した位置に設けられている。
排水管62は、一方の端部が排水ソケット60の下端に取り付けられた管状部材であり、当該排水管62は、食器洗浄機1の外部に延びている。この排水管62の他方の端部は、食器洗浄機1の設置箇所に設けられている排水機構に接続されている。
図3に示すように、ドレンユニット54は、ドレン仕切り板70と、排水栓72とを備えている。
ドレン仕切り板70は、洗浄タンク6の内部において、設置部12と、貯留部14との境界に配置されており、当該ドレン仕切り板70は、側壁7から前面板18に沿って水平方向に延びるように形成された矩形の板状部材である。すなわち、このドレン仕切り板70の上面側に設置部12が位置し、下面側に貯留部14が位置する。このドレン仕切り板70は、略中央部に矩形の貫通孔74が設けられている。この貫通孔74は、排水口56の上方に位置している。
ドレンパイプ80は、所定の長さを有し、両端が開放された管状の部材であり、当該ドレンパイプ80の上端には、ドレンジョイント82が設けられている。
ドレンジョイント82は、一対のスライド部86の下端部の間にドレンパイプ80の上端が挟み込まれるように配置され、また、連結部84がドレンパイプ80の上端の上方に位置するように配置されている。一対のスライド部86の下端部と、ドレンパイプ80の上端とは、一体に固定されている。
スライド部86の先端には、いずれも掛止部88が設けられている。各掛止部88は、いずれもドレンパイプ80から遠ざかる方向に向かって突出する爪状に形成されている。この掛止部88の先端は、貫通孔74の径方向において、当該貫通孔74の外方に突出している。
排水栓72は、ドレンジョイント82のスライド部86が貫通孔74、及びドレンガイド76に挿入されるように配置されている。
固定部94の側面には、いずれもねじ孔98が設けられている。
上述の通り、調節孔106は、上下方向に沿って、複数が並べられて設けられている。このため、ねじ部材108が挿入される調節孔106を変えることで、ドレンハンドル100に支持されるハンドル固定板90の上下方向における位置を調節することが可能となっている。
これによって、排水栓72の長手方向における長さ寸法Lを調節することが可能となっている。すなわち、ドレンハンドル100と、ハンドル固定板90とは、排水栓72の長さ寸法Lを調節する「寸法調節部」として機能する。
排水栓72は、このように、ドレンハンドル100がドレン仕切り板70と、ドレンガイド76とに係合することで、全体としてドレン仕切り板70に支持されている。
ドレンゴム110の上端側には、大径部112が設けられ、下端側には、外径の寸法が大径部112よりも小径である小径部114が設けられている。小径部114は、排水口56を介して、ドレン受け58の内側に挿入されている。
図4(A)に示すように、排水栓72の径方向における中心軸は、排水口56、及びドレン受け58との径方向における中心軸に一致している。以下、この中心軸を軸Sとする。ドレンハンドル100がドレンガイド76を覆うように配置したときにおいて、ドレンゴム110のテーパ部116は、排水口56に上方から嵌合して当該排水口56を閉塞している。これによって、ドレンユニット54は、排水流路52を閉塞することが可能となっている。
上述の通り、ドレンパイプ80と、ドレンゴム110とは、いずれも両端が開放された管状部材である。すなわち、ドレンユニット54は、ドレンパイプ80とドレンゴム110とを介して、貯留部14と排水流路52とを連通させている。
なお、本実施形態の排水栓72の長さ寸法Lは、ハンドル固定板90が最上部に位置する調節孔106Aで固定された場合であっても、図4(A)に示す状態において、排水口56を閉塞可能となるような寸法である。
なお、この解放状態のとき、小径部114は、排水口56、及びドレン受け58の内部に位置している。
まず、食器洗浄機1の動作について説明する。
食器洗浄機1では、かごなどに支持された食器類が設置部12に収められ、扉16が閉じられた後に、以下の洗浄動作が開始される。
まず、洗浄水ポンプ20が作動し、貯留部14に貯留された洗浄水Wが洗浄水ポンプ20の内部に取り込まれる。取り込まれた洗浄水Wは、洗浄水ポンプ20によって加圧され、洗浄水配管30、及び分岐配管39を介して洗浄ノズル32に送られる。洗浄ノズル32に送られた洗浄水Wは、回転する洗浄ノズル32の噴出孔36から被洗浄物である食器類、及び設置部12内の食器洗浄機1の各種部材に向かって噴出される。食器類、及び設置部12内の食器洗浄機1の各種部材を洗浄した洗浄水Wは、再び貯留部14に流入した後に洗浄水ポンプ20の内部に取り込まれ、以後同様に循環する。
すすぎ動作では、すすぎ水ポンプ22が作動し、外部のからすすぎ水を取り込む。取り込まれたすすぎ水は、すすぎノズル34に送られる。すすぎノズル34に送られたすすぎ水は、回転するすすぎノズル34の噴出孔38から食器類、及び設置部12内の食器洗浄機1の各種部材に向かって噴出される。食器類、及び設置部12内の食器洗浄機1の各種部材をすすいだすすぎ水は、貯留部14に流入し、貯留される。
すなわち、ドレンユニット54は、貯留部14から洗浄水Wが溢れ、設置部12に浸入することを抑制するオーバーフロー管として機能する。
ドレンユニット54は、食器洗浄機1が動作中には、閉塞状態で配置され、食器洗浄機1が一日の動作を終了したときに解放状態に配置され、これによって、食器洗浄機1の貯留部14から洗浄水Wが排水される。
食器洗浄機1の洗浄動作の終了後には、排水栓72が引き上げられ、ドレンユニット54が解放状態にされることで、排水口56が開放され、当該排水口56から排水流路52に洗浄水Wが排水される。
ドレンユニット54が解放状態の場合において、排水栓72の上端部に設けられたドレンハンドル100は、ドレンガイド76に支持されている。このため、排水栓72の長さ寸法Lを調節すると、当該排水栓72の下端に位置するドレンゴム110の解放状態における位置が上下に変化する。
すなわち、排水栓72の長さ寸法Lを調節することによって、排水口56の洗浄水Wの排水量を調節することができる。
ドレンユニット54が解放状態のときには、ドレンゴム110のテーパ部116の大部分が排水口56の下方に配置されている。すなわち、テーパ部116の大部分が排水口56、及びドレン受け58の内部に配置されている。
このため、排水口56とドレンゴム110との間隔G2は、排水口56と、テーパ部116の上部に位置する外周面との距離と略同一となっており、間隔G2の幅寸法は、間隔G1の幅寸法よりも狭くなっている。
すなわち、排水栓72の長さ寸法Lが長くなるほど、間隔Gの幅寸法が狭くなり、排水流路52に流れ込む洗浄水Wの流量が少なくなる。
これによって、排水部50は、排水口56が開放されたときの排水流路52の排水量を調節することができる。このため、食器洗浄機1の設置箇所が備える排水機構の排水能力や、状態に応じて、食器洗浄機1の洗浄水Wの排水量を調節することができ、食器洗浄機1からの排水量が流れ込むことで、例えばグリストラップなどの阻集器で溢水や、逆流が生じることを抑制できる。
なお、ねじ部材108が挿入される調節孔106の位置の切り替えは、食器洗浄機1の設置時に設置作業者が行うことが想定されるが、これに限らず、食器洗浄機1の設置後に、設置箇所の排水機構の状態に応じて、ユーザや保守作業者が行ってもよい。
次に本発明の第二実施形態について説明する。
図6は、本発明の第二実施形態に係る食器洗浄機200の構成を示す斜視図であり、図7は、各流量調節板210を示す斜視図である。
図6において、図1、図2と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。また、図6では、下部パネル19と、洗浄水ポンプ20とを省略して示している。
本実施形態では、食器洗浄機200の排水流路252は、着脱可能な流量調節板210を備えている。なお、本実施形態のドレンハンドル100は、一対の調節孔106のみを備えている。このため、本実施形態の排水栓72は、ハンドル固定板90より下方に位置する各部の上下方向における位置を調節できず、常に一定となっている。
このため、孔径の寸法が異なる流通孔212がそれぞれに設けられた複数の流量調節板210を用意し、これらを交換することによって、排水流路252の排水量を調節することができる。すなわち、流量調節板210は、排水流路252の排水量を調節する「排水調節部」として機能する。
これによって、食器洗浄機1は、排水流路252の排水量を流量調節板210で調節することができる。
このため、排水ポンプを別途設けることなく、食器洗浄機1の洗浄水Wの排水量を調節することができ、食器洗浄機200の耐久性の維持や、保守管理等のコストの増加を抑制することができる。
6 洗浄タンク(洗浄槽)
12 設置部
14 貯留部
20 洗浄水ポンプ(加圧部)
32 洗浄ノズル
50 排水部
52、252 排水流路
54 ドレンユニット(排水調節部)
56 排水口
72 排水栓
90 ハンドル固定板(寸法調節部)
100 ドレンハンドル(寸法調節部)
106、106A、106B、106C 調節孔
110 ドレンゴム
116 テーパ部
210、210A、210B、210C、210D 流量調節板
212、212A、212B、212C、212D 流通孔(流通口)
G、G1、G2 間隔
L、L1、L2 長さ寸法
W 洗浄水
Claims (5)
- 被洗浄物を収容する洗浄槽と、
前記洗浄槽の内部の洗浄水を前記被洗浄物に向けて噴射する洗浄ノズルと、
前記被洗浄物を洗浄した洗浄水を排水する排水部とを備え、
前記排水部は、洗浄水を排水する排水流路と、前記排水流路の排水量を調節する排水調節部とを備えている
ことを特徴とする食器洗浄機。 - 前記排水流路は、前記洗浄槽に設けられた排水口を備え、
前記排水調節部は、前記排水口に挿脱可能で、前記排水口の内部への挿入量に応じて、前記排水口の排水量を調節可能な排水栓を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。 - 前記排水栓は、所定の長さを有し、
前記排水栓には、前記排水栓の長さ寸法を調節可能な寸法調節部が設けられ、
前記排水栓は、長さ寸法が前記寸法調節部によって調節されることで、前記排水口の内部に挿入される挿入量が調節される
ことを特徴とする請求項2に記載の食器洗浄機。 - 前記排水栓は、前記排水口の内部に配置され、前記洗浄槽から前記排水口の内部に向かうにつれて、前記排水栓の径方向内側に向かって傾斜するテーパ状に形成された外周面を備えている
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の食器洗浄機。 - 前記排水調節部は、前記排水流路に着脱自在に設けられ、前記排水流路よりも狭い流通口が設けられた流量調節板を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
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