JP2004297581A - データ提供システム、サーバ、データ提供方法及びデータ提供プログラム - Google Patents
データ提供システム、サーバ、データ提供方法及びデータ提供プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】有料データの提供時において、課金処理を確実化することができるデータ提供システム、サーバ、データ提供方法及びデータ提供プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末が音声合成メッセージの要求を送信する。
サーバは、ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、ユーザの電話機に送信する。
ユーザの電話機は、音声合成メッセージを受信し、音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、音声合成メッセージの購入確定をサーバに送信する。
サーバは、ユーザの電話機から音声合成メッセージの購入確定を受信すると、ユーザに対して課金する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザ端末が音声合成メッセージの要求を送信する。
サーバは、ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、ユーザの電話機に送信する。
ユーザの電話機は、音声合成メッセージを受信し、音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、音声合成メッセージの購入確定をサーバに送信する。
サーバは、ユーザの電話機から音声合成メッセージの購入確定を受信すると、ユーザに対して課金する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に発注者(=ユーザ)が製品(時計、玩具、電化製品等)から出力する音声メッセージの発話内容を、発注者がPC(Webサービス)、電話、FAX、手紙等でオーダーできる発注システムに適用されて好適なデータ提供システム及びデータ提供方法並びにデータ提供プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発注者の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する音声合成システムが知られている(特許文献1、2を参照)。
これらのシステムは、PC等で文字を入力し、音声出力したい話者(声優、歌手など)を選択すると、どのようなメッセージテキストでも音声合成により音声合成メッセージデータが作成され、その音声合成メッセージデータを音声再生可能な機器(時計、玩具等)や音声出力機器用の媒体(CD−ROM等)に入れて出力させることや、ネットワークを介して電子メイル等に添付して第3者に送付して再現することが可能である。
【0003】
すなわち、特許文献1には、サービス提供者が、ネットワークを介してなされた顧客のオーダに応じ、顧客が選択したスピーカの音声特徴データと、顧客が入力した文章とに基づく音声合成メッセージデータを生成した後、顧客に受け渡す構成とした。このとき、顧客のオーダに対して取引番号が付与され、取引番号が顧客から提示されたときに、生成した音声合成メッセージデータを顧客に受け渡すようにする。顧客は、受け取った音声合成データを機器に入力し、オーダした音声を出力する音声合成システムが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、インターネットに接続され、申込人から音声メッセージの申し込みを受け付けるボイスデリバリサーバと、音声合成メッセージデータ作成配送サービスの料金決算を行う電子マネー取り扱いシステムと、音声合成メッセージデータを制作し、送付先に音声合成メッセージデータを送付する音声合成メッセージデータ制作送付システムと、音声合成メッセージデータ制作送付システムで制作された音声合成メッセージデータを再生する音声ストリーミング再生サーバとを備えたボイスデリバリシステムが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−23777号公報
【特許文献2】
特開2001−255884号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムでは、合成された音声合成メッセージデータが購入データだけである場合、試聴しながらいろいろな言いまわしを作成して、気にいったものを選択する、ということができないという問題点がある。
また、課金手続き前に何回も試聴できるシステムでは、いろいろな音声合成メッセージデータを再生・試聴しながら、PC等に保存する等、「特定話者」の声で数種類の音声合成メッセージデータを課金せずに入手できてしまう、という問題点がある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、有料データの提供時において、課金処理を確実化することができるデータ提供システム、サーバ、データ提供方法及びデータ提供プログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、を具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの端末から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の受信手段が音声合成メッセージの要求を受信すると、前記ユーザに対して発行される暗証番号を前記ユーザの端末に送信する第4の送信手段と、該暗証番号を前記ユーザの電話機から受信する第3の受信手段と、該受信する暗証番号が、所定の記憶部に記憶された、該ユーザの暗証番号と一致するか否かを判定する判定手段とを具備し、前記第1の送信手段が、該判定手段が一致すると判定した場合、前記作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの端末は、さらに、該暗証番号を受信する第4の受信手段を具備し、前記ユーザの電話機は、前記第3の送信手段が、さらに、該暗証番号の入力を受けて、該暗証番号を前記サーバに送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の受信手段は、前記音声合成メッセージの要求と、音声合成するメッセージテキストとを前記ユーザの端末から受信し、前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成する音声認識手段を具備し、前記第3の受信手段は、前記ユーザが発話した音声データを前記ユーザの電話機から受信し、前記音声認識手段が該受信した音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成し、前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の送信手段が、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、前記第1の送信手段は、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて、該ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信し、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信し、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信し、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、前記サーバが、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理とをサーバに実行させるためのデータ提供プログラムである。
【0018】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて、前記ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージの要求を送信し、前記サーバが、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信し、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信し、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、前記サーバが、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理とをサーバに実行させるためのデータ提供プログラムである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0023】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者がPC等(本明細書中において、ユーザ端末とは、PC等の通信端末、PDA等の携帯情報端末等を指す 以下、PCを例に説明する)でサービス提供者のサーバにインターネット等のネットワークを介して接続する。接続が完了すると、発注者は、PC等(=ユーザ端末)の入力部を介して、サービスの形態、特定話者(声優等)を指定・入力するとともに、上記電話機の識別番号である電話番号を入力し、PC等がネットワーク経由でこれをサービス提供者のサーバに送信する。
【0024】
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及び電話番号を受信すると、この発注者に対してユーザ識別番号と、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
発注者のPC等においてこれを受信すると、発注者は、さらに、メッセージテキストをPC等でテキスト入力し、PC等がサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、これを受信すると、受信したメッセージテキストに基づいて、音声合成メッセージデータを作成し、これをデータベース等の記憶部に書き込んで試聴要求があるまで待機する。
【0025】
次に、発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力する。
サービス提供者のサーバ側において、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、データベースからこの識別番号と対応する音声合成メッセージデータを読み出して、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0026】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0027】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、発注者が管理するユーザ端末であって、サーバとインターネット等のネットワークを介して接続されたユーザ端末と、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
サーバは、制御部と、ネットワークI/F部と、電話回線I/F部と、メッセージ作成処理部と、課金処理部と、データベースとから構成される。
制御部は、ネットワークI/F部、電話回線I/F部、メッセージ作成処理部、課金処理部、データベースにおける、データ入出力を制御する。
ネットワークI/F部は、ネットワークを介してユーザ端末とデータ通信を行う送信部と受信部とから構成される。
送信部は、ユーザに対して発行される暗証番号のユーザ端末への送信を行う。
受信部は、ユーザ端末からのデータ要求受信を行う。
【0028】
電話回線I/F部は、電話回線網を介して、電話機と音声通信を行う送信部と受信部とから構成される。
送信部は、作成した音声合成メッセージをユーザの電話機に送信する。
受信部は、暗証番号(ユーザ識別番号)をユーザの電話機から受信する。
メッセージ作成処理部は、メッセージ要求を受けて、メッセージテキストについて、データベースに記憶された特定話者の音声データに基づいて、音声合成メッセージを作成する。すなわち、図2に示すように、メッセージ作成処理部は、受信したメッセージテキストを、データベースに記憶された文法データで解析(構文解析・形態素解析)し、解析結果を基に、特定話者の音声データ(韻律データと声質データ)を用いて、音声合成メッセージデータ(音声波形データ)の作成を行う。
【0029】
なお、メッセージテキストの代わりに音声データを受信する場合(後述する)、メッセージ作成処理部は、まず音声データを認識して音声データのメッセージテキストを生成する。すなわち、メッセージ作成処理部は、データベースに記憶された音響データと受信した音声データとを比較して、音声データのパターンを認識し、このパターンと対応するメッセージテキストを出力する。そして、メッセージ作成処理部は、作成したメッセージテキストを、同様に、文法データで解析(構文解析・形態素解析)し、解析結果を基に、特定話者の韻律データと特定話者の声質データを用いて、音声合成メッセージデータ(音声波形データ)の作成を行う。
【0030】
課金処理部は、ユーザの電話機から音声合成メッセージの購入確定を受信すると、ユーザに対して音声合成メッセージサービスの利用料として課金処理を行う。ここで、課金処理とは、電話回線網の使用料金管理者の電話料金管理サーバに対して、所定の金額だけ引き落とし要求を送信し、使用料金管理者のサーバから引き落とし確定を受信する処理をいう。
なお、音声合成メッセージの購入確定を受信した場合、サービス基本料以外の電話料金については課金せず、音声合成メッセージの購入確定を受信しない場合、サービス基本料以外の電話料金について課金する。
ただし、音声合成メッセージの購入確定を受信した場合であっても、サービス基本料以外の電話料金について、回数制限を設け、これを超える分については課金するようにしてもよい。
データベースは、音響データ、文法データ、特定話者の音声データ、及びメッセージ作成処理部において作成した音声合成メッセージを記憶する。
【0031】
ユーザの電話機は、入力部と、送信部と、受信部と、音声入力部と、音声出力部とから構成される。
入力部は、サーバの電話番号、ユーザ識別番号、暗証番号、音声合成メッセージの購入確定の入力を受けるボタン部である。
送信部は、音声合成メッセージの購入確定等の入力を受けて、音声合成メッセージの購入確定をサーバに送信する。
受信部は、音声合成メッセージ等を受信する。
音声入力部は、ユーザの音声を取り込む集音マイクである。
音声出力部は、受信する音声合成メッセージデータ等を再生するスピーカ部である。
【0032】
ユーザ端末は、入力部と、送信部と、受信部とから構成される。
入力部は、サービス形態の選択、特定話者の選択、メッセージテキスト、電話番号、音声合成メッセージの購入確定の入力を受ける入力インターフェイスである。
送信部は、入力されたサービス形態の選択、特定話者の選択、メッセージテキスト、電話番号等とともに、音声合成メッセージデータ要求をサービス提供者のサーバに送信する。また、送信部は、入力された音声合成メッセージの購入確定を同様にサービス提供者のサーバに送信する。
受信部は、サービス提供者のサーバからユーザ識別番号、暗証番号を受信する。
【0033】
次に、図面を参照して、本実施形態のデータ提供システムの動作について説明する。図2は、本実施形態のデータ提供システムによる音声合成メッセージデータ作成処理の過程を示すフローチャートである。
今、データ提供者のサーバにおいて、ネットワークI/F部の受信部がユーザ端末からサービスの形態の指定、特定話者の指定、電話番号とともに、音声合成メッセージデータの要求を受信すると、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
【0034】
発注者のPC等においてこれを受信すると、発注者が、さらにメッセージテキストをPC等の入力部においてテキスト入力する。PC等は、入力されたメッセージテキストをサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、メッセージテキストを受信すると、メッセージテキスト、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、音声合成メッセージデータを作成する。すなわち、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、特定話者の韻律データと特定話者の声質データとからなる特定話者の音声データをデータベースより読み出し、受信したメッセージテキストについて音声合成し、これをユーザ識別番号と関連付けてデータベースに書き込んで試聴要求があるまで待機する。
このとき、データベースに書き込まれた音声合成メッセージデータは、販売用の高品質、つまり、サンプリング周波数が高いデータである。
【0035】
今、発注者が電話機のボタン部を操作して、電話機とサーバとが電話回線網を介して呼接続すると、サーバは、電話回線網情報、使用電話情報を網から取り込む。電話回線網情報とは、発注者(=ユーザ)の電話機からサービス提供者のサーバまでの網の情報であって、図5に示すように、発注者の電話機が携帯電話であれば、無線局、移動基地局までの移動体通信網、サービス提供者のサーバを収容する交換局までの公衆網それぞれで使用される電話回線の帯域特性、発注者の電話機が一般固定電話であれば、サービス提供者のサーバを収容する交換局までの公衆網で使用される電話回線の帯域特性である。
また、使用電話情報とは、ユーザ側で使用されている電話機(携帯電話、一般固定電話)の音声符号化の特性情報、及びその電話番号である。
すなわち、サーバは、作成した音声合成メッセージデータを、発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性に基づいて加工し、データベースに書き込む。たとえば、発注者側の電話機がアナログ電話である場合、予め3.4KHz以上をカットするローパスフィルタを通して、8KHz,8ビットの音声データに変換し、データベースに書き込む。
このとき、データベースに書き込まれた音声合成メッセージデータは、電話回線品質のデータである。
【0036】
一方、発注者側の電話機が携帯電話である場合、携帯電話の音声符号化の特性に基づいて音声波形を加工する。例えば、携帯電話がデータ符号化アルゴリズムとしてG729やG723.1の音声符号化を行う場合、音声符号化時には、10msごとにパルス位置の推定を行うことを考慮して、音声波形に100Hzのパルス信号を重畳する。
なお、上記特性情報等が予め電話番号から特定される場合は、予め囲う処理をしてデータベースに書き込んでおくようにしても良い。
【0037】
次に、サービス提供者のサーバは、受信した電話番号が、PC等から受信した電話番号と一致するか否かを判定し、一致する場合は、さらに、ユーザ識別番号と暗証番号を要求する。発注者側のPC等においてこれを受信すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力し、PC等がこれを送信する。
サービス提供者のサーバは、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、データベースからこの識別番号と対応する加工後の音声合成メッセージデータを読み出して、発注者側の電話機に対して送信する。
【0038】
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生する。発注者側の電話機がアナログ電話である場合、受信した音声合成メッセージデータは、電話回線品質のデータであり、発注者は、原音声より低品質の音声を試聴する。
発注者側の電話機が携帯電話である場合、上述したように、音声波形に100Hzのパルス信号を重畳してあることから、音声符号化時において、パルス位置の推定に誤差が生じる。この誤差のため、携帯電話内での音声復号化が乱れ、発注者は、原音声と特性の異なる音声を試聴する。
【0039】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを発注者の指定に応じて、時計、玩具、音声メッセージ付電報、CD−ROM、携帯電話、PC等の音声再生装置、記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0040】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、発注者は、課金前に音声合成メッセージデータを再生・試聴しながら、気にいった言い回しを作成することができるため、より理想的な音声合成メッセージデータを作成することが可能となる効果がある。また、作成された音声合成メッセージデータの再生・試聴は、電話(携帯電話等も含む)を通じてのみ試聴できるため、声の権利者は、課金なしにいろいろな言いまわしの音声合成メッセージデータが流通してしまうのを防止する効果がある。
また、課金も電話代金であるため、クレジットカード等を使用する必要がなく、課金処理の負担が少ないため、発注者、データ提供者ともにメリットがある。
【0041】
なお、本実施携帯のデータ提供システムにおいて、転送方式により試聴時のデータ品質を下げる方法の例として、サーバが作成した音声合成メッセージデータを、発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性を考慮して加工する場合の処理を示したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、図6に示すように、電話回線の特性を考慮し、販売用の音声合成メッセージデータを高周波数領域に特徴のあるデータとするようにしてもよい。
たとえば、4KHz以下の周波数特性の音声合成メッセージデータしか送受信できないという電話回線の特性を考慮した場合、販売用データには、4KHz以上の周波数領域の音響特性が含まれているが、販売用データをそのまま電話回線に送信しても、ユーザーが受信するデータには4KHz以上の音響特性が電話回線の特性でカットされるため、高周波帯域に特徴のある販売用の音声合成メッセージデータの不正流通を防止できる。
【0042】
この例として、TVゲームやCGアニメの登場キャラクターなどのキャラクターの音声を音声合成で作成しているような場合、その合成音声を4KHz以上の周波数特性を入れることでキャラクターの個性とするような合成音声とする。
このような場合、販売用の音声合成メッセージデータとして本実施形態のサービス提供者側のシステムで作成した合成音声は、キャラクターの音声そのものであるが、試聴時には4KHz以上の音響特性が電話回線を通してカットされる。
このため、キャラクターの音声の個性が消えているので、試聴のために受信した音声データから商品価値がなくなっている。
【0043】
また、他の例として、販売用の音声合成メッセージデータについて、4KHz以上の周波数特性に特徴のある音楽データを重畳したことを特徴とする販売用の音声合成メッセージデータとする。なお、通常の音楽データであれば、4KHz以上の周波数特性が音楽の特徴になっているので、通常の音楽データを重畳すればよい。
音楽データが重畳されている場合、携帯電話の音声符号化は信号が人間の音声のみであることを前提として処理が行われるので、音楽が重畳していると、特性が乱れ、試聴用データの商品価値はなくなる。
【0044】
次に、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第2の実施形態について説明する。図7は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、第1の実施形態と同様に、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0045】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、または電話機の音声入力部において、サービスの形態、特定話者(声優等など)、メッセージをテキスト入力、または音声入力する。
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及びメッセージテキストまたは音声データを受信すると、受信したメッセージテキスト、または音声データに基づいて、音声合成メッセージデータを作成し、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0046】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
【0047】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
サーバは、制御部と、電話回線I/F部と、メッセージ作成処理部と、課金処理部と、データベースとから構成される。すなわち、本実施形態のサーバの構成が、第1の実施形態のサーバの構成と異なる点は、ネットワークI/F部を省略した点である。
また、ユーザの電話機の構成は、第1の実施形態の電話機と同一の構成である。
【0048】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、第1の実施形態のデータ提供システムに比べて、発注者側の装置構成が簡略化できるため、サービスの利便性を高めることができる効果が得られる。
【0049】
次に、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第3の実施形態について説明する。図8は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、第1の実施形態と同様に、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0050】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者がPC等でサービス提供者のサーバにインターネット等のネットワークを介して接続する。接続が完了すると、発注者は、PC等(=ユーザ端末)の入力部を介して、サービスの形態、特定話者(声優等など)を指定・入力するとともに、上記電話機の識別番号である電話番号を入力し、PC等がネットワーク経由でこれをサービス提供者のサーバに送信する。
【0051】
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及び電話番号を受信すると、この発注者に対してユーザ識別番号と、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
発注者のPC等においてこれを受信すると、次に、発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力する。
サービス提供者のサーバ側において、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、音声合成するメッセージを読み上げるように要求するメッセージを送信する。
【0052】
発注者は、このメッセージに対して、上記メッセージテキストと同様のメッセージを電話機の音声入力部において読み上げる。音声入力部において取り込まれた音声データは、電話機からサーバに送信される。
サービス提供者のサーバは、これを受信すると、まず音声データを認識して音声データのメッセージテキストを生成する。そして、生成したメッセージテキスト、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、音声合成メッセージデータを作成する。すなわち、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、特定話者の韻律データと特定話者の声質データとからなる特定話者の音声データをデータベースより読み出し、生成したメッセージテキストについて音声合成して、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0053】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0054】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、第1の実施形態と同様に、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
すなわち、本実施形態のサーバ、ユーザ端末、電話機の構成は、第1の実施形態の構成と同様であり、処理過程が異なる。すなわち、本実施形態におけるデータ提供システムの処理の過程が第1の実施形態のデータ提供システムと異なる点は、ユーザ端末から直接メッセージテキストをサーバに対して送信するのではなく、電話機において発話した音声データをメッセージテキストの代わりとする点である。
【0055】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、実装の仕方によっては、音声データからメッセージテキスト以外に抑揚情報等を取り込むことができるため、これらの情報を加えて音声合成を行うことができ、別途編集パラメータを設定したのと同じ効果が得られる。
【0056】
上述のユーザ端末、サーバは、内部に、コンピュータシステムを有している。
そして、上述したデータ提供処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、ユーザ端末、サーバにおける、各処理手段、処理部は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
【図2】メッセージテキストについての音声合成処理の過程を示すフローチャートである。
【図3】音声データについての音声合成処理の過程を示すフローチャートである。
【図4】音声合成メッセージデータを発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性を考慮して、データ加工する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ユーザ端末からサービス提供者のサーバまでの通信経路を示す図である。
【図6】電話回線特性を考慮して、音声合成メッセージデータの周波数特性をデータ加工する処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
【図8】第3の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に発注者(=ユーザ)が製品(時計、玩具、電化製品等)から出力する音声メッセージの発話内容を、発注者がPC(Webサービス)、電話、FAX、手紙等でオーダーできる発注システムに適用されて好適なデータ提供システム及びデータ提供方法並びにデータ提供プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発注者の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する音声合成システムが知られている(特許文献1、2を参照)。
これらのシステムは、PC等で文字を入力し、音声出力したい話者(声優、歌手など)を選択すると、どのようなメッセージテキストでも音声合成により音声合成メッセージデータが作成され、その音声合成メッセージデータを音声再生可能な機器(時計、玩具等)や音声出力機器用の媒体(CD−ROM等)に入れて出力させることや、ネットワークを介して電子メイル等に添付して第3者に送付して再現することが可能である。
【0003】
すなわち、特許文献1には、サービス提供者が、ネットワークを介してなされた顧客のオーダに応じ、顧客が選択したスピーカの音声特徴データと、顧客が入力した文章とに基づく音声合成メッセージデータを生成した後、顧客に受け渡す構成とした。このとき、顧客のオーダに対して取引番号が付与され、取引番号が顧客から提示されたときに、生成した音声合成メッセージデータを顧客に受け渡すようにする。顧客は、受け取った音声合成データを機器に入力し、オーダした音声を出力する音声合成システムが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、インターネットに接続され、申込人から音声メッセージの申し込みを受け付けるボイスデリバリサーバと、音声合成メッセージデータ作成配送サービスの料金決算を行う電子マネー取り扱いシステムと、音声合成メッセージデータを制作し、送付先に音声合成メッセージデータを送付する音声合成メッセージデータ制作送付システムと、音声合成メッセージデータ制作送付システムで制作された音声合成メッセージデータを再生する音声ストリーミング再生サーバとを備えたボイスデリバリシステムが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−23777号公報
【特許文献2】
特開2001−255884号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムでは、合成された音声合成メッセージデータが購入データだけである場合、試聴しながらいろいろな言いまわしを作成して、気にいったものを選択する、ということができないという問題点がある。
また、課金手続き前に何回も試聴できるシステムでは、いろいろな音声合成メッセージデータを再生・試聴しながら、PC等に保存する等、「特定話者」の声で数種類の音声合成メッセージデータを課金せずに入手できてしまう、という問題点がある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、有料データの提供時において、課金処理を確実化することができるデータ提供システム、サーバ、データ提供方法及びデータ提供プログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、を具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの端末から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の受信手段が音声合成メッセージの要求を受信すると、前記ユーザに対して発行される暗証番号を前記ユーザの端末に送信する第4の送信手段と、該暗証番号を前記ユーザの電話機から受信する第3の受信手段と、該受信する暗証番号が、所定の記憶部に記憶された、該ユーザの暗証番号と一致するか否かを判定する判定手段とを具備し、前記第1の送信手段が、該判定手段が一致すると判定した場合、前記作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの端末は、さらに、該暗証番号を受信する第4の受信手段を具備し、前記ユーザの電話機は、前記第3の送信手段が、さらに、該暗証番号の入力を受けて、該暗証番号を前記サーバに送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の受信手段は、前記音声合成メッセージの要求と、音声合成するメッセージテキストとを前記ユーザの端末から受信し、前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成する音声認識手段を具備し、前記第3の受信手段は、前記ユーザが発話した音声データを前記ユーザの電話機から受信し、前記音声認識手段が該受信した音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成し、前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記サーバは、さらに、前記第1の送信手段が、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、前記第1の送信手段は、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて、該ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、前記ユーザの端末が、前記音声合成メッセージの要求を送信し、前記サーバが、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信し、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信し、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、前記サーバが、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理とをサーバに実行させるためのデータ提供プログラムである。
【0018】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムであって、前記サーバが、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段とを具備することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて、前記ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージの要求を送信し、前記サーバが、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信し、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、前記ユーザの電話機が、前記音声合成メッセージを受信し、前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、前記サーバが、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理とをサーバに実行させるためのデータ提供プログラムである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0023】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者がPC等(本明細書中において、ユーザ端末とは、PC等の通信端末、PDA等の携帯情報端末等を指す 以下、PCを例に説明する)でサービス提供者のサーバにインターネット等のネットワークを介して接続する。接続が完了すると、発注者は、PC等(=ユーザ端末)の入力部を介して、サービスの形態、特定話者(声優等)を指定・入力するとともに、上記電話機の識別番号である電話番号を入力し、PC等がネットワーク経由でこれをサービス提供者のサーバに送信する。
【0024】
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及び電話番号を受信すると、この発注者に対してユーザ識別番号と、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
発注者のPC等においてこれを受信すると、発注者は、さらに、メッセージテキストをPC等でテキスト入力し、PC等がサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、これを受信すると、受信したメッセージテキストに基づいて、音声合成メッセージデータを作成し、これをデータベース等の記憶部に書き込んで試聴要求があるまで待機する。
【0025】
次に、発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力する。
サービス提供者のサーバ側において、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、データベースからこの識別番号と対応する音声合成メッセージデータを読み出して、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0026】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0027】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、発注者が管理するユーザ端末であって、サーバとインターネット等のネットワークを介して接続されたユーザ端末と、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
サーバは、制御部と、ネットワークI/F部と、電話回線I/F部と、メッセージ作成処理部と、課金処理部と、データベースとから構成される。
制御部は、ネットワークI/F部、電話回線I/F部、メッセージ作成処理部、課金処理部、データベースにおける、データ入出力を制御する。
ネットワークI/F部は、ネットワークを介してユーザ端末とデータ通信を行う送信部と受信部とから構成される。
送信部は、ユーザに対して発行される暗証番号のユーザ端末への送信を行う。
受信部は、ユーザ端末からのデータ要求受信を行う。
【0028】
電話回線I/F部は、電話回線網を介して、電話機と音声通信を行う送信部と受信部とから構成される。
送信部は、作成した音声合成メッセージをユーザの電話機に送信する。
受信部は、暗証番号(ユーザ識別番号)をユーザの電話機から受信する。
メッセージ作成処理部は、メッセージ要求を受けて、メッセージテキストについて、データベースに記憶された特定話者の音声データに基づいて、音声合成メッセージを作成する。すなわち、図2に示すように、メッセージ作成処理部は、受信したメッセージテキストを、データベースに記憶された文法データで解析(構文解析・形態素解析)し、解析結果を基に、特定話者の音声データ(韻律データと声質データ)を用いて、音声合成メッセージデータ(音声波形データ)の作成を行う。
【0029】
なお、メッセージテキストの代わりに音声データを受信する場合(後述する)、メッセージ作成処理部は、まず音声データを認識して音声データのメッセージテキストを生成する。すなわち、メッセージ作成処理部は、データベースに記憶された音響データと受信した音声データとを比較して、音声データのパターンを認識し、このパターンと対応するメッセージテキストを出力する。そして、メッセージ作成処理部は、作成したメッセージテキストを、同様に、文法データで解析(構文解析・形態素解析)し、解析結果を基に、特定話者の韻律データと特定話者の声質データを用いて、音声合成メッセージデータ(音声波形データ)の作成を行う。
【0030】
課金処理部は、ユーザの電話機から音声合成メッセージの購入確定を受信すると、ユーザに対して音声合成メッセージサービスの利用料として課金処理を行う。ここで、課金処理とは、電話回線網の使用料金管理者の電話料金管理サーバに対して、所定の金額だけ引き落とし要求を送信し、使用料金管理者のサーバから引き落とし確定を受信する処理をいう。
なお、音声合成メッセージの購入確定を受信した場合、サービス基本料以外の電話料金については課金せず、音声合成メッセージの購入確定を受信しない場合、サービス基本料以外の電話料金について課金する。
ただし、音声合成メッセージの購入確定を受信した場合であっても、サービス基本料以外の電話料金について、回数制限を設け、これを超える分については課金するようにしてもよい。
データベースは、音響データ、文法データ、特定話者の音声データ、及びメッセージ作成処理部において作成した音声合成メッセージを記憶する。
【0031】
ユーザの電話機は、入力部と、送信部と、受信部と、音声入力部と、音声出力部とから構成される。
入力部は、サーバの電話番号、ユーザ識別番号、暗証番号、音声合成メッセージの購入確定の入力を受けるボタン部である。
送信部は、音声合成メッセージの購入確定等の入力を受けて、音声合成メッセージの購入確定をサーバに送信する。
受信部は、音声合成メッセージ等を受信する。
音声入力部は、ユーザの音声を取り込む集音マイクである。
音声出力部は、受信する音声合成メッセージデータ等を再生するスピーカ部である。
【0032】
ユーザ端末は、入力部と、送信部と、受信部とから構成される。
入力部は、サービス形態の選択、特定話者の選択、メッセージテキスト、電話番号、音声合成メッセージの購入確定の入力を受ける入力インターフェイスである。
送信部は、入力されたサービス形態の選択、特定話者の選択、メッセージテキスト、電話番号等とともに、音声合成メッセージデータ要求をサービス提供者のサーバに送信する。また、送信部は、入力された音声合成メッセージの購入確定を同様にサービス提供者のサーバに送信する。
受信部は、サービス提供者のサーバからユーザ識別番号、暗証番号を受信する。
【0033】
次に、図面を参照して、本実施形態のデータ提供システムの動作について説明する。図2は、本実施形態のデータ提供システムによる音声合成メッセージデータ作成処理の過程を示すフローチャートである。
今、データ提供者のサーバにおいて、ネットワークI/F部の受信部がユーザ端末からサービスの形態の指定、特定話者の指定、電話番号とともに、音声合成メッセージデータの要求を受信すると、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
【0034】
発注者のPC等においてこれを受信すると、発注者が、さらにメッセージテキストをPC等の入力部においてテキスト入力する。PC等は、入力されたメッセージテキストをサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、メッセージテキストを受信すると、メッセージテキスト、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、音声合成メッセージデータを作成する。すなわち、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、特定話者の韻律データと特定話者の声質データとからなる特定話者の音声データをデータベースより読み出し、受信したメッセージテキストについて音声合成し、これをユーザ識別番号と関連付けてデータベースに書き込んで試聴要求があるまで待機する。
このとき、データベースに書き込まれた音声合成メッセージデータは、販売用の高品質、つまり、サンプリング周波数が高いデータである。
【0035】
今、発注者が電話機のボタン部を操作して、電話機とサーバとが電話回線網を介して呼接続すると、サーバは、電話回線網情報、使用電話情報を網から取り込む。電話回線網情報とは、発注者(=ユーザ)の電話機からサービス提供者のサーバまでの網の情報であって、図5に示すように、発注者の電話機が携帯電話であれば、無線局、移動基地局までの移動体通信網、サービス提供者のサーバを収容する交換局までの公衆網それぞれで使用される電話回線の帯域特性、発注者の電話機が一般固定電話であれば、サービス提供者のサーバを収容する交換局までの公衆網で使用される電話回線の帯域特性である。
また、使用電話情報とは、ユーザ側で使用されている電話機(携帯電話、一般固定電話)の音声符号化の特性情報、及びその電話番号である。
すなわち、サーバは、作成した音声合成メッセージデータを、発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性に基づいて加工し、データベースに書き込む。たとえば、発注者側の電話機がアナログ電話である場合、予め3.4KHz以上をカットするローパスフィルタを通して、8KHz,8ビットの音声データに変換し、データベースに書き込む。
このとき、データベースに書き込まれた音声合成メッセージデータは、電話回線品質のデータである。
【0036】
一方、発注者側の電話機が携帯電話である場合、携帯電話の音声符号化の特性に基づいて音声波形を加工する。例えば、携帯電話がデータ符号化アルゴリズムとしてG729やG723.1の音声符号化を行う場合、音声符号化時には、10msごとにパルス位置の推定を行うことを考慮して、音声波形に100Hzのパルス信号を重畳する。
なお、上記特性情報等が予め電話番号から特定される場合は、予め囲う処理をしてデータベースに書き込んでおくようにしても良い。
【0037】
次に、サービス提供者のサーバは、受信した電話番号が、PC等から受信した電話番号と一致するか否かを判定し、一致する場合は、さらに、ユーザ識別番号と暗証番号を要求する。発注者側のPC等においてこれを受信すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力し、PC等がこれを送信する。
サービス提供者のサーバは、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、データベースからこの識別番号と対応する加工後の音声合成メッセージデータを読み出して、発注者側の電話機に対して送信する。
【0038】
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生する。発注者側の電話機がアナログ電話である場合、受信した音声合成メッセージデータは、電話回線品質のデータであり、発注者は、原音声より低品質の音声を試聴する。
発注者側の電話機が携帯電話である場合、上述したように、音声波形に100Hzのパルス信号を重畳してあることから、音声符号化時において、パルス位置の推定に誤差が生じる。この誤差のため、携帯電話内での音声復号化が乱れ、発注者は、原音声と特性の異なる音声を試聴する。
【0039】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを発注者の指定に応じて、時計、玩具、音声メッセージ付電報、CD−ROM、携帯電話、PC等の音声再生装置、記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0040】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、発注者は、課金前に音声合成メッセージデータを再生・試聴しながら、気にいった言い回しを作成することができるため、より理想的な音声合成メッセージデータを作成することが可能となる効果がある。また、作成された音声合成メッセージデータの再生・試聴は、電話(携帯電話等も含む)を通じてのみ試聴できるため、声の権利者は、課金なしにいろいろな言いまわしの音声合成メッセージデータが流通してしまうのを防止する効果がある。
また、課金も電話代金であるため、クレジットカード等を使用する必要がなく、課金処理の負担が少ないため、発注者、データ提供者ともにメリットがある。
【0041】
なお、本実施携帯のデータ提供システムにおいて、転送方式により試聴時のデータ品質を下げる方法の例として、サーバが作成した音声合成メッセージデータを、発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性を考慮して加工する場合の処理を示したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、図6に示すように、電話回線の特性を考慮し、販売用の音声合成メッセージデータを高周波数領域に特徴のあるデータとするようにしてもよい。
たとえば、4KHz以下の周波数特性の音声合成メッセージデータしか送受信できないという電話回線の特性を考慮した場合、販売用データには、4KHz以上の周波数領域の音響特性が含まれているが、販売用データをそのまま電話回線に送信しても、ユーザーが受信するデータには4KHz以上の音響特性が電話回線の特性でカットされるため、高周波帯域に特徴のある販売用の音声合成メッセージデータの不正流通を防止できる。
【0042】
この例として、TVゲームやCGアニメの登場キャラクターなどのキャラクターの音声を音声合成で作成しているような場合、その合成音声を4KHz以上の周波数特性を入れることでキャラクターの個性とするような合成音声とする。
このような場合、販売用の音声合成メッセージデータとして本実施形態のサービス提供者側のシステムで作成した合成音声は、キャラクターの音声そのものであるが、試聴時には4KHz以上の音響特性が電話回線を通してカットされる。
このため、キャラクターの音声の個性が消えているので、試聴のために受信した音声データから商品価値がなくなっている。
【0043】
また、他の例として、販売用の音声合成メッセージデータについて、4KHz以上の周波数特性に特徴のある音楽データを重畳したことを特徴とする販売用の音声合成メッセージデータとする。なお、通常の音楽データであれば、4KHz以上の周波数特性が音楽の特徴になっているので、通常の音楽データを重畳すればよい。
音楽データが重畳されている場合、携帯電話の音声符号化は信号が人間の音声のみであることを前提として処理が行われるので、音楽が重畳していると、特性が乱れ、試聴用データの商品価値はなくなる。
【0044】
次に、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第2の実施形態について説明する。図7は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、第1の実施形態と同様に、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0045】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、または電話機の音声入力部において、サービスの形態、特定話者(声優等など)、メッセージをテキスト入力、または音声入力する。
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及びメッセージテキストまたは音声データを受信すると、受信したメッセージテキスト、または音声データに基づいて、音声合成メッセージデータを作成し、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0046】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
【0047】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
サーバは、制御部と、電話回線I/F部と、メッセージ作成処理部と、課金処理部と、データベースとから構成される。すなわち、本実施形態のサーバの構成が、第1の実施形態のサーバの構成と異なる点は、ネットワークI/F部を省略した点である。
また、ユーザの電話機の構成は、第1の実施形態の電話機と同一の構成である。
【0048】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、第1の実施形態のデータ提供システムに比べて、発注者側の装置構成が簡略化できるため、サービスの利便性を高めることができる効果が得られる。
【0049】
次に、図面を参照して、本発明のデータ提供システムの第3の実施形態について説明する。図8は、本実施形態のデータ提供システムが提供するサービスの概要を示す図である。
本実施形態のデータ提供システムにおいて、サービス提供者は、第1の実施形態と同様に、発注者(=ユーザ)の好みに応じた音声合成メッセージデータを提供する。すなわち、サービス提供に伴う事前処理として、まずサービス提供者は、複数の特定話者(声の権利者)と契約し契約金を支払う。また、声の権利者は、サービス提供者に声の使用許諾を行う。
【0050】
次に、実際の音声合成メッセージデータの提供は、以下のように行われる。
すなわち、音声合成メッセージデータ作成処理として、音声合成メッセージデータ作成処理として、まず発注者がPC等でサービス提供者のサーバにインターネット等のネットワークを介して接続する。接続が完了すると、発注者は、PC等(=ユーザ端末)の入力部を介して、サービスの形態、特定話者(声優等など)を指定・入力するとともに、上記電話機の識別番号である電話番号を入力し、PC等がネットワーク経由でこれをサービス提供者のサーバに送信する。
【0051】
サービス提供者のサーバは、サービスの形態の指定、特定話者の指定及び電話番号を受信すると、この発注者に対してユーザ識別番号と、暗証番号を発行し、ネットワークを介して発注者のPC等に送信する。
発注者のPC等においてこれを受信すると、次に、発注者は、電話機からサービス提供者のサーバ側に電話をかける。呼接続が完了すると、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部においてユーザ識別番号と暗証番号を入力する。
サービス提供者のサーバ側において、ユーザ識別番号と暗証番号を受信すると、このユーザ識別番号について、予めデータベースに記憶された暗証番号と受信した暗証番号が一致するか否かを判定し、一致すれば、音声合成するメッセージを読み上げるように要求するメッセージを送信する。
【0052】
発注者は、このメッセージに対して、上記メッセージテキストと同様のメッセージを電話機の音声入力部において読み上げる。音声入力部において取り込まれた音声データは、電話機からサーバに送信される。
サービス提供者のサーバは、これを受信すると、まず音声データを認識して音声データのメッセージテキストを生成する。そして、生成したメッセージテキスト、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、音声合成メッセージデータを作成する。すなわち、サービスの形態の指定、特定話者の指定に基づいて、特定話者の韻律データと特定話者の声質データとからなる特定話者の音声データをデータベースより読み出し、生成したメッセージテキストについて音声合成して、発注者側の電話機に対して送信する。
発注者側の電話機において、音声合成メッセージデータを受信すると、これを受話器のスピーカ部において再生し、発注者はこれを試聴する。
【0053】
試聴した音声合成メッセージデータの購入を確定する場合、発注者は、さらに電話機のボタン部等の操作部、あるいは、PC等の入力部において、音声合成メッセージデータ確定を入力する。
電話機、あるいはPC等は、音声合成メッセージデータ確定・課金確定をサービス提供者のサーバに送信する。
サービス提供者のサーバは、音声合成メッセージデータ確定・課金確定を受けて、課金処理を行い、確定した音声合成メッセージデータを音声再生機器・データ記録メディアに挿入し、受取人に発送する。
または、サービス提供者のサーバが、ネットワーク経由で発注者が指定する受取人に音声合成メッセージデータを送信する。
【0054】
すなわち、本実施形態のデータ提供システムは、第1の実施形態と同様に、サービス提供者が管理するサーバであって、音声合成メッセージデータを提供するサーバと、サーバと電話回線網を介して接続されたユーザ(=発注者)の電話機とから構成される。
すなわち、本実施形態のサーバ、ユーザ端末、電話機の構成は、第1の実施形態の構成と同様であり、処理過程が異なる。すなわち、本実施形態におけるデータ提供システムの処理の過程が第1の実施形態のデータ提供システムと異なる点は、ユーザ端末から直接メッセージテキストをサーバに対して送信するのではなく、電話機において発話した音声データをメッセージテキストの代わりとする点である。
【0055】
したがって、本実施形態のデータ提供システムによれば、実装の仕方によっては、音声データからメッセージテキスト以外に抑揚情報等を取り込むことができるため、これらの情報を加えて音声合成を行うことができ、別途編集パラメータを設定したのと同じ効果が得られる。
【0056】
上述のユーザ端末、サーバは、内部に、コンピュータシステムを有している。
そして、上述したデータ提供処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、ユーザ端末、サーバにおける、各処理手段、処理部は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
【図2】メッセージテキストについての音声合成処理の過程を示すフローチャートである。
【図3】音声データについての音声合成処理の過程を示すフローチャートである。
【図4】音声合成メッセージデータを発注者が使用する電話回線の帯域特性や音声符号化の特性を考慮して、データ加工する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ユーザ端末からサービス提供者のサーバまでの通信経路を示す図である。
【図6】電話回線特性を考慮して、音声合成メッセージデータの周波数特性をデータ加工する処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
【図8】第3の実施形態のデータ提供システムにおけるサービスの流れを示す図である。
Claims (14)
- ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、
前記サーバが、
前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段と、
を具備し、
前記ユーザの端末が、
前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、
を具備し、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、
前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段と
を具備する
ことを特徴とするデータ提供システム。 - ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムであって、
前記サーバが、
前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、
該ユーザの端末から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段と
を具備し、
前記ユーザの端末が、
前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、
前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段と
を具備し、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と
を具備する
ことを特徴とするデータ提供システム。 - 前記サーバは、さらに、
前記第1の受信手段が音声合成メッセージの要求を受信すると、前記ユーザに対して発行される暗証番号を前記ユーザの端末に送信する第4の送信手段と、
該暗証番号を前記ユーザの電話機から受信する第3の受信手段と、
該受信する暗証番号が、所定の記憶部に記憶された、該ユーザの暗証番号と一致するか否かを判定する判定手段とを具備し、
前記第1の送信手段が、該判定手段が一致すると判定した場合、前記作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、
前記ユーザの端末は、さらに、
該暗証番号を受信する第4の受信手段を具備し、
前記ユーザの電話機は、前記第3の送信手段が、さらに、該暗証番号の入力を受けて、該暗証番号を前記サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ提供システム。 - 前記サーバは、さらに、
前記第1の受信手段は、前記音声合成メッセージの要求と、音声合成するメッセージテキストとを前記ユーザの端末から受信し、
前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ提供システム。 - 前記サーバは、さらに、
音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成する音声認識手段を具備し、
前記第3の受信手段は、前記ユーザが発話した音声データを前記ユーザの電話機から受信し、
前記音声認識手段が該受信した音声データを認識して該音声データのメッセージテキストを生成し、
前記メッセージ作成手段は、該メッセージテキストについて、音声合成メッセージを作成する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ提供システム。 - 前記サーバは、さらに、
前記第1の送信手段が、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のデータ提供システム。 - ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、
前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段と
を具備することを特徴とするサーバ。 - 前記第1の送信手段は、前記電話回線網の特性に基づいて、前記作成した音声合成メッセージを加工し、該加工した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する
ことを特徴とする請求項6に記載のサーバ。 - ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて、該ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、
前記ユーザの端末が、
前記音声合成メッセージの要求を送信し、
前記サーバが、
前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信し、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージを受信し、
前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、
前記サーバが、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する
ことを特徴とするデータ提供方法。 - ユーザの端末と、該ユーザの端末とネットワークを介して接続されたサーバと、該サーバと電話回線網を介して接続された前記ユーザの電話機とから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、
前記ユーザの端末から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理と
をサーバに実行させるためのデータ提供プログラム。 - ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムであって、
前記サーバが、
前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する第1の受信手段と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する第1の送信手段と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段と
を具備し、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージの要求を送信する第2の送信手段と、
前記音声合成メッセージを受信する第2の受信手段と、
前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信する第3の送信手段と
を具備する
ことを特徴とするデータ提供システム。 - ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバであって、
前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する受信手段と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成するメッセージ作成手段と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する送信手段と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金処理を行う課金手段と
を具備することを特徴とするサーバ。 - ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて、前記ユーザが要求する音声合成メッセージを提供するデータ提供方法であって、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージの要求を送信し、
前記サーバが、
前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信し、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成し、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信し、
前記ユーザの電話機が、
前記音声合成メッセージを受信し、
前記音声合成メッセージの購入確定の入力を受けて、前記音声合成メッセージの購入確定を前記サーバに送信し、
前記サーバが、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する
ことを特徴とするデータ提供方法。 - ユーザの電話機と、該ユーザの電話機と電話回線網を介して接続されたサーバとから構成されるデータ提供システムにおいて用いられるサーバにデータ提供処理を実行させるためのプログラムであって、
前記ユーザの電話機から音声合成メッセージの要求を受信する処理と、
該要求を受けて、音声合成メッセージを作成する処理と、
該作成した音声合成メッセージを前記ユーザの電話機に送信する処理と、
該ユーザの電話機から前記音声合成メッセージの購入確定を受信すると、前記ユーザに対して課金する処理と
をサーバに実行させるためのデータ提供プログラム。
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