JP2004297576A - 付加情報付画像作成保存システム - Google Patents

Abstract

【課題】カメラ機能付携帯電話端末装置から送信され、サーバ装置に保存された画像に臨場感豊かな付加情報（文字情報）を簡単に付加できる付加情報付画像作成保存システムを提供すること。
【解決手段】サーバ装置３０に音声認識機能を搭載する。携帯電話端末装置１０では説明を音声情報で入力する。その音声情報をサーバ装置３０の音声認識機能で文字情報に変換し、画像に付加情報として付加する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ機能付携帯電話端末装置で撮影した画像に付加情報を付加して付加情報付画像を作成し保存するシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
特開２００１−１２７８７８号公報
【０００３】
近年、携帯電話端末装置にカメラ機能が搭載され、そのカメラ機能で撮影した画像を電子メール文の一部として他者に送ったり、特許文献１に開示されるようにサーバに送り保存することができるようになった。その際、同時に携帯電話端末装置に搭載されたＧＰＳなどを用いた位置情報検出機能により画像撮影場所の位置情報を取得して、その位置情報を画像に付加情報として付加することが行われている。さらに、携帯電話端末装置の操作部を操作して入力した文字情報を画像に付加情報として付加することも行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像に付加する付加情報が前記位置情報だけの場合は、後で画像を自分で利用したり、他者に公開して閲覧させる場合に、付加情報（説明）に臨場感が乏しく、伝えたい情報を充分伝えられないという問題点があった。また、携帯電話端末装置の操作部を操作して文字情報を付加情報として画像に付加する場合は、操作部の操作が煩雑で利用者にとって大きな負担になる問題点がある。
【０００５】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、画像を撮影した場所や撮影時の状況あるいは被写体説明など、臨場感豊かな付加情報（文字情報）を簡単に画像に付加できる付加情報付画像作成保存システムを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の付加情報付画像作成保存システムは、カメラ機能を搭載し、このカメラ機能で撮影された画像を送信可能で、かつ音声情報を入力して送信可能な携帯電話端末装置と、この携帯電話端末装置から送信された画像および音声情報を網を介して受信して、画像を記憶部に保存するとともに、音声情報は、自機に搭載された音声認識機能により文字情報に変換してその文字情報を画像の付加情報として記憶部に保存するサーバ装置とを具備することを特徴とする。
【０００７】
より好ましい形態として次のようにすることができる。携帯電話端末装置は、画像撮影時の位置情報および時間情報のうち少なくとも一方を取得可能で、その情報を画像とともに送信し、サーバ装置は送信された位置情報および時間情報のうち少なくとも一方を受信して、その情報を文字情報とともに画像の付加情報として記憶部に保存する。また、サーバ装置は、画像および付加情報を保存すると、それらが一連のページとして表示されるように文書情報を作成し保存する。さらに、携帯電話端末装置は、サーバ装置に保存された付加情報付の画像の確認、編集、消去のうち少なくとも１つを実施することができる。また、サーバ装置は、保存された付加情報付の画像をインタネットに公開して閲覧できるようにする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による付加情報付画像作成保存システムの実施の形態を詳細に説明する。
【０００９】
図２は、携帯電話端末装置の構成を示す。携帯電話端末装置１０は、画像を撮影するカメラ部１１と、該携帯電話端末装置の位置情報を検知できる位置情報検出部１２と、時間情報を取得できる時計部１３とを有し、前記カメラ部１１を用いて撮影した画像と、前記位置情報検出部１２を用いて取得した画像撮影時の位置情報と、時計部１３から得られた画像撮影時の時間情報とをＣＰＵ１４の制御の下、アンテナ１６に接続された通信部１５により電子メールとして同時に送信できる機能を有している。
【００１０】
該携帯電話端末装置１０に有するカメラ部１１は、携帯電話端末装置の筐体内に内蔵されている必要は無く、連携して動作すればよい。位置情報検出部１２についても同一筐体への内蔵の有無は前記カメラ部１１と同様に本発明に影響しない。
【００１１】
携帯電話端末装置１０は、上記各部の外、各種情報を入力したり、各種の設定を行う操作部１７と、各種の情報を表示する表示部１８と、各種の情報を記憶するメモリ１９と、音声を入力するマイク２０と、音声を再生するスピーカ２１と、音声処理を行う音声処理部２２とを有する。
【００１２】
図３は、サーバ装置の構成を示す。サーバ装置３０は、電子メールの送受信手段３１と、第１の情報処理手段３２とを有する。第１の情報処理手段３２は、前記電子メール送受信手段３１で受信した前記携帯電話端末装置からの電子メールより静止画像情報、画像撮影時の時間情報、および画像撮影時の位置情報のそれぞれを分離し、かつ後述する音声認識手段３４から文字情報が入力される。サーバ装置３０は、さらに、前記携帯電話端末装置と音声電話呼を確立し音声を受信し応答する音声応答手段３３と、受信した音声情報を文字情報に変換する音声認識手段３４と、前記第１の情報処理手段３２が生成した各種情報を保存する第１の記憶手段３５と、前記複数の情報の関係を表わす文書情報（例えば、ＨＴＭＬ：Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅを用いて相互の関係を記述し、前記複数の情報を一連のページとして表示させるための情報）を生成する第２の情報処理手段３６と、文書情報を記憶する第２の記憶手段３７と、携帯電話端末装置から送信される電子メールによる動作指示情報を取得しサーバ装置の動作特性を指示する利用者認証手段３８および動作制御手段３９とを有する。
【００１３】
以上のような携帯電話端末装置１０とサーバ装置３０は、図４に示すように、通信事業者が提供する携帯電話基地局４１と携帯電話交換局４２とを含む携帯電話網、またはその携帯電話網とインタネット網の組合せからなる網によって相互に接続され、電話による接続は携帯電話端末装置１０から、電子メールの送信は両方から可能である。また、携帯電話端末装置１０およびサーバ装置３０はＨＴＴＰ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）によるデータの送受信にも対応している。
【００１４】
サーバ装置３０は、複数の利用者から単一の利用者を特定する情報（以下、ＵＩＤと記す）と正当な利用者であることを認証するためのパスワード（以下、ＰＷＤと記す）を利用者認証手段３８に保持していて、利用者から接続要求を受信したときにＵＩＤとＰＷＤを照合し接続の許可、不許可を決定する。前記ＵＩＤおよびＰＷＤは利用者を登録するときに決定され、利用者の要求に応じてＰＷＤは変更可能になっている。
利用者は、図４に示すように、携帯電話端末装置１０のみならず、インタネットに接続されたパーソナルコンピュータ５０を用いて前記ＵＩＤおよびＰＷＤを用いて前記サーバ装置３０と通信を開始し、利用することができる。
携帯電話端末装置１０を用いて接続する場合においては、サーバ装置３０は、携帯電話端末装置１０もしくは携帯電話事業者に記憶された携帯電話端末装置を特定する情報を得ることで、前記ＵＩＤおよびＰＷＤを用いることなく接続を許可することもできる。
サーバ装置３０によって接続が許可された利用者を、以下認証利用者という。
サーバ装置３０は、ＨＴＭＬを用いて記述された情報を認証利用者に提示し、該認証利用者からの要求によって、その情報の一部または全部を書替え、あるいは消去することができる。
サーバ装置３０は、ＨＴＭＬによって記述された情報を、認証利用者の要求により、認証利用者の指定する本サーバ装置とは異なるサーバ装置に転送したり、電子メールを用いて指定の電子メールアドレス宛に送信したりできる。
サーバ装置３０は、ＨＴＭＬによって記述された情報を認証利用者以外のインタネット利用者が閲覧できるよう、前記情報の格納場所を特定する情報（ＵＲＬ：Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を認証利用者の要求によって公開し、インタネット利用者に対し閲覧可能にすることができる。
前記サーバ装置３０は単一の装置である必要はなく、複数の装置がネットワークを経由して連携することで、前記サーバ装置に要求される機能を実現してもよい。
本説明において、サーバ装置３０に保存される情報として一例としてＨＴＭＬを用いたが、個々の情報を関連付けて利用者の端末に表示させることができる記述方法であれば、ＨＴＭＬに限定されるものではない。
【００１５】
さて、以上のようなシステムにおいては、携帯電話端末装置１０のカメラ部１１で撮影された画像（画像情報）を、位置情報検出部１２から得られる撮影時の位置情報と、時計部１３から得られる撮影時の時間情報とともに電子メールで携帯電話端末装置１０からサーバ装置３０に送信して、サーバ装置３０の記憶部（第１の記憶手段３５）に保存することができる。その場合、サーバ装置３０を利用するために、接続を希望する利用者は、利用者を特定するための情報（ＵＩＤ）と正しい利用者であるかどうか検査するためのパスワード（ＰＷＤ）を発行しておく必要がある。ＵＩＤ、ＰＷＤの発行は、利用者とサーバ管理者との契約に基づくが、その契約方法については本発明の本質部分ではないので言及しない。また、サーバ装置３０が、接続を希望する利用者が持つ携帯電話端末装置を前記ＵＩＤとＰＷＤの組合せによらず特定できる手段を有する場合は、前記ＵＩＤとＰＷＤによる認証を省略することができるが、以下の説明ではＵＩＤとＰＷＤを用いた認証方法を用いた記述とする。サーバ装置３０の利用許可のための利用者特定情報（ＵＩＤ）と認証のためのパスワード（ＰＷＤ）が与えられた利用者を登録利用者と呼ぶ。
【００１６】
上記情報をサーバ装置３０に送信し保存する場合は、最初に、記録の開始指示を行う必要がある。その場合は、登録利用者が携帯電話端末装置１０の操作部１７を操作して、図５のフローチャートに示すように、電子メールすなわち、情報の記録開始指示を記述した電子メールを携帯電話端末装置１０で作成させ（ステップＳ１１）、サーバ装置３０に送信させる（ステップＳ１２）。すると、サーバ装置３０は、その指示を含む電子メールを受信することで、サーバ装置３０の記憶部（第１の記憶手段３５）上に所定の記憶領域を確保し、記録の準備を完了し、記録の待受け状態となる（ステップＳ１３）。記憶領域は予めその大きさを指定しておくが、利用者から送られる情報の量に応じて拡大することもできる。
【００１７】
その後、情報の送信、保存動作に入る。図１のフローチャートに示すように、画像（画像情報）は予め携帯電話端末装置１０のカメラ部１１で撮影（ステップＳ２１）されてメモリ１９に保存されている。このとき、同時に、撮影場所の位置情報と撮影時の時間情報が位置情報検出部１２と時計部１３より得られて（ステップＳ２２）、前記画像情報の付加情報として前記画像情報に関係付けられてメモリ１９に保存される。
【００１８】
登録利用者は、このようにして保存されている複数の画像情報の中から所望の画像情報を操作部１７の操作で選択する。すると、その画像情報を含む電子メールが作成されて（ステップＳ２３）、その電子メールが携帯電話端末装置１０からサーバ装置３０に向けて送信される（ステップＳ２４）。この電子メールの中には、勿論、画像撮影場所の位置情報と撮影時の時間情報とが含まれる。この電子メールの中にテキスト情報を加えることもできる。
【００１９】
送信された電子メールをサーバ装置３０が受信すると（ステップＳ２５）、サーバ装置３０は、その電子メールを第１の記憶手段３５に一時記録した状態で、電子メールから画像・位置・時間の各情報を第１の情報処理手段３２で分離し、それらの情報を第１の記憶手段３５に記録し保存する（ステップＳ２６および図５のステップＳ１４）。
【００２０】
撮影した画像情報は、その説明のための文字情報を加えることで利用価値が高まるが、携帯電話端末装置１０の操作部１７で文字情報を入力することは、その操作が煩雑なことから利用者にとって大きな負担となる。そこで、本発明では、サーバ装置３０に音声認識機能（音声認識手段３４）を搭載して、携帯電話端末装置１０では説明を音声で入力し、その音声をサーバ装置３０で文字情報に変換し、その文字情報を位置情報および時間情報とともに付加情報として画像情報に付加し保存する。そこで、登録利用者は、前記電子メールの送信直後に操作部１７を操作してサーバ装置３０に電話をかけ、画像を撮影した場所や画像撮影時の状況あるいは被写体等について自分の言葉でマイク２０に向かって話す（ステップＳ２７）。すると、電話による音声情報が携帯電話端末装置１０からサーバ装置３０に送られて、その音声情報がサーバ装置３０の音声認識手段３４により文字情報に変換され、その文字情報が先に送信された画像情報に関連付けられてサーバ装置３０の第１の記憶手段３５に記録され保存される（ステップＳ２８）。
【００２１】
このようにして画像・位置・時間・文字の各情報をサーバ装置３０に保存し終わると、登録利用者は、図５に示すように、携帯電話端末装置１０の操作部１７を操作して、記録終了指示の電子メールを携帯電話端末装置１０で作成させ（ステップＳ１５）、サーバ装置３０に送信させる（ステップＳ１６）。すると、サーバ装置３０は、送信された電子メールを受信して記録動作を終了する（ステップＳ１７）。続いて、サーバ装置３０は、保存された画像・位置・時間・文字の各情報が一連のページとして表示可能となるように、例えばＨＴＭＬを用いて文書情報を第２の情報処理手段３６で作成し（ステップＳ１８）、その文書情報を第２の記憶手段３７に保存する。さらに、サーバ装置３０は、一連の保存動作が完了したことを通知する電子メールを携帯電話端末装置１０に送信する（ステップＳ１９）。
【００２２】
保存動作完了通知を受けた登録利用者は、携帯電話端末装置１０をサーバ装置３０に接続して保存された付加情報付画像の内容を確認でき、必要に応じて内容を変更し完成させる。
【００２３】
付加情報付画像が完成した後は、複数の操作を選択できる。例えば、ＨＴＭＬによって記述された付加情報付画像を登録利用者が指定する本サーバ装置３０とは別のサーバ装置に転送すること、ＨＴＭＬによって記述された付加情報付画像を登録利用者が指定する電子メールアドレスに転送すること、ＨＴＭＬによって記述された付加情報付画像を登録利用者以外の利用者がインタネットで閲覧できるようにサーバ装置３０の設定を変更し、その画像を特定するための情報（ＵＲＬ）を取得すること、などができる。
【００２４】
付加情報付画像は、インタネットで公開した後においても、登録利用者の操作の下、携帯電話端末装置１０からの指示によってサーバ装置３０の設定を変更したり、情報を書替えたりすることにより、編集や削除が可能である。
【００２５】
そして、以上のようなシステムによれば、携帯電話端末装置１０からは音声で入力して文字情報を画像情報に付加情報として付加することができるから、画像を撮影した場所や撮影時の状況あるいは被写体説明など、臨場感豊かな付加情報（文字情報）を簡単に画像に付加することができる。このようにして例えば旅先の各場所で撮影した複数の画像に対して文字情報を付加すれば、恰も子供が宿題で作成する絵日記のような記録が作成されるので、それを携帯電話やインタネットを経由して自分で見たり、他者に転送したり、他の人に公開したりして充分に楽しむことができる。
【００２６】
なお、上記の実施の形態では、予め撮影された複数の画像の中から所望の画像し選択し、選択された画像をサーバ装置に送信し、保存し、音声入力による文字情報の追加を行うような動作法を説明したが、画像を１枚撮影してはその画像をサーバ装置に送信し、保存し、音声入力による文字情報の追加を行うような動作法も勿論可能である。
【００２７】
また、付加情報としての位置情報および時間情報は、少なくとも一方のみを付加するものとすることができる。
【００２８】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明による付加情報付画像作成保存システムによれば、臨場感豊かな付加情報（文字情報）を簡単に画像に付加できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャート。
【図２】本発明の実施の形態で使用される携帯電話端末装置の構成を示すブロック図。
【図３】本発明の実施の形態で使用されるサーバ装置の構成を示すブロック図。
【図４】携帯電話端末装置とサーバ装置の接続例を示す図。
【図５】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
１０ 携帯電話端末装置
１１ カメラ部
１２ 位置情報検出部
１３ 時計部
２０ マイク
３０ サーバ装置
３４ 音声認識手段
３５ 第１の記憶手段

Claims (5)

1. カメラ機能を搭載し、このカメラ機能で撮影された画像を送信可能で、かつ音声情報を入力して送信可能な携帯電話端末装置と、
   この携帯電話端末装置から送信された前記画像および音声情報を網を介して受信して、画像を記憶部に保存するとともに、音声情報は、自機に搭載された音声認識機能により文字情報に変換してその文字情報を前記画像の付加情報として前記記憶部に保存するサーバ装置と
   を具備することを特徴とする付加情報付画像作成保存システム。
2. 前記携帯電話端末装置は、画像撮影時の位置情報および時間情報のうち少なくとも一方を取得可能で、その情報を画像とともに送信し、前記サーバ装置は前記送信された位置情報および時間情報のうち少なくとも一方を受信して、その情報を前記文字情報とともに前記画像の付加情報として前記記憶部に保存することを特徴とする請求項１に記載の付加情報付画像作成保存システム。
3. 前記サーバ装置は、前記画像および付加情報を保存すると、それらが一連のページとして表示されるように文書情報を作成し保存することを特徴とする請求項１または２に記載の付加情報付画像作成保存システム。
4. 前記携帯電話端末装置は、前記サーバ装置に保存された付加情報付の画像の確認、編集、消去のうち少なくとも１つを実施することができることを特徴とする請求項３に記載の付加情報付画像作成保存システム。
5. 前記サーバ装置は、保存された付加情報付の画像をインタネットに公開して閲覧できるようにすることを特徴とする請求項３に記載の付加情報付画像作成保存システム。

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