JP2004297396A - 上り回線品質測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムにおける上り回線品質をより詳細に求める。
【解決手段】降雨、降雪等の天候状態による伝送路の瞬断により基地局で受信できなかった特定の加入者局からの上り無線フレームのパケットの欠損を、割当パケット数カウンタ310の割当パケット数から受信パケット数カウンタ312の受信パケット数を減算することで求める。さらに、誤り検出信号を誤受信パケット数カウンタ314によりカウントして求められる誤受信パケット数を上り回線品質情報に加えるようにして、上り回線品質を、無線パケット廃棄率=(誤受信パケット数+パケット欠損数)÷(割当パケット数)と求めることで、より詳細な上り回線品質情報を得ることができる。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、単一の基地局と単一または複数の加入者局との間の双方向無線通信を、TDD(Time Division Duplex)/TDMA(Time Division Multiple Access)方式あるいはFDD(Frequency Division Duplex)/TDMA方式で行う無線通信システムにおいて、加入者局から基地局への上り無線フレームの送信における上り回線品質をより詳細に算出する上り回線品質測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データ伝送の伝送品質は、ビット誤り率(=誤受信ビット数÷全送信ビット数)、あるいはブロック誤り率(=誤受信ブロック数÷全送信ブロック数)で規定されていた(非特許文献1参照)。
【0003】
そして、設置場所が固定された単一の基地局と単一または複数の加入者局をTDD/TDMA方式で接続した無線通信システムの上り回線品質は、次のように測定されていた。
【0004】
まず、加入者局において、上り無線フレームに含める単一または複数のパケットの各パケットに対して、Reed−Solomon符号等による誤り訂正を施して基地局に上り無線フレームとして送信する。
【0005】
次に、基地局では、加入者局毎に、受信した上り無線フレームに含まれる全パケット数(受信パケット数)と、このパケット数のうち、誤り検出がなされて廃棄したパケット数(廃棄された受信パケット数)から無線パケット廃棄率を算出する。
【0006】
この無線パケット廃棄率は、廃棄された受信パケット数÷受信パケット数、で算出される。
【0007】
【非特許文献1】
保坂岩男著「データ通信システム入門」オーム社、昭和60年12月10日、p.103−p.105
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したビット誤り率、ブロック誤り率あるいは無線パケット廃棄率は、送信側から送信された全ての送信データが受信側で正常に受信されることを前提として計算されている。
【0009】
しかしながら、無線データ伝送の場合には、有線データ伝送に比較して伝送回線の品質が一般には悪く、たとえば、降雨、降雪等の天候状態による伝送路の瞬断あるいは一定期間の切断により、基地局側で上り無線フレームを受信できなくなる場合がある。また、鳥や洗濯物等の電波障害物等による伝送路の瞬断あるいは一定期間の切断により、基地局側で上り無線フレームを受信できなくなる場合もある。
【0010】
このような場合、上記の無線パケット廃棄率は、各加入者局から送信された上り無線フレームを構成する全パケットが基地局で受信できることを前提としているため、伝送路が瞬断した場合に受信することができなかったパケットあるいは一定期間切断されて受信することができなかったパケット、いわゆる欠損パケットについては何も考慮されていない。このため、無線パケット廃棄率の値が小さくなり、実際の上り回線品質を詳細に反映できていないという問題がある。
【0011】
欠損パケットを計測するために、加入者局に上りパケットを送信した数を計測するカウンタを設け、基地局に上りパケットを受信した数を計測するカウンタを設け、その差分を計測することで、パケット欠損数を計測することが考えられる。
【0012】
ところが、この場合には、差分を計測する際に、基地局と加入者局とは距離が離れていることを原因として基地局のカウンタと加入者局のカウンタを同時に制御することが著しく困難である。
【0013】
両カウンタを同時に制御するためには、加入者局が上りパケットを送信する前に、両カウンタを同時にリセットし、その後、上りパケットの送信を開始し、一定時間経過後に上りパケットの送信を終了させて、両カウンタのカウント値を収集し、その差分を算出する必要がある。
【0014】
しかしながら、無線通信システムの運用中、つまり加入者局から上りパケットが常時ランダムに送信されている最中には、上りパケット中の欠損パケットを計測することができない。また、距離の離れた加入者局のカウンタのカウント値を何らかの手段により基地局へ通知する必要があり、瞬時にパケット欠損数を計測することができない。
【0015】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、上り回線品質をより詳細に算出することを可能とする上り回線品質測定装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、この発明は、無線通信システムの運用中、つまり上りパケットがランダムに送信されている最中にも上りパケットのパケット欠損数を計測することを可能とする上り回線品質測定装置を提供することを目的とする。
【0017】
さらに、この発明は、上り回線品質情報に、たとえば無線パケット廃棄率の算出において、降雨・降雪や障害物等による無線伝送路の瞬断、または何らかの要因で基地局が上りパケットを受信できなかった場合の情報を反映することができる上り回線品質測定装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明の上り回線品質測定装置は、単一の基地局と単一または複数の加入者局をTDD方式またはFDD方式で接続した無線通信システムの上り回線品質測定装置において、前記基地局に、特定の加入者局に割り当てた上りパケットの数をカウントして、割当パケット数を出力する割当数カウンタと、前記特定の加入者局から受信した上りパケットの数をカウントして、受信パケット数を出力する受信パケット数カウンタとを備えることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0019】
この発明によれば、基地局において割り当てた割当パケット数と加入者局から受信した受信パケット数とを求めているので、たとえば基地局が加入者局に割り当てたにも拘わらず受信できなかった数、つまり基地局と加入者局間の無線伝送路において欠損したパケット欠損数を差分(割当パケット数−受信パケット数)により計測することができる。
【0020】
この場合、基地局で得られる情報のみに基づいてパケット欠損数を計測することができるので、無線通信システムの運用中、つまり上りパケットがランダムに送信されている最中にも上りパケットのパケット欠損数を容易に計測することができる。
【0021】
パケット欠損数は、降雨・降雪や障害物等による無線伝送路の瞬断、または何らかの要因で基地局が上りパケットを受信できなかった場合の情報を反映するので、より詳細な上り回線品質情報が得られる。
【0022】
この場合、さらに、前記受信した上りパケットの誤りを検出し、誤り検出信号を出力する誤り検出器と、前記誤り検出信号をトリガにしてカウントし、誤受信パケット数を出力する誤受信パケット数カウンタとを備えることで、上り回線品質をより詳細に計測することができる(請求項2記載の発明)。
【0023】
たとえば、さらに、前記割当パケット数と、前記受信パケット数と、前記誤受信パケット数とから、無線パケット廃棄率を、{誤受信パケット数+(割当パケット数−受信パケット数)}÷(割当パケット数)として求める無線パケット廃棄率算出器を備えることで、より詳細なパケット廃棄率を算出することができる(請求項3記載の発明)。なお、上述したように、(割当パケット数−受信パケット数)は、加入者局において受信することができなかったパケット欠損数を意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、この発明の一実施の形態が適用された無線通信システム10の全体的な構成を示している。
【0026】
この無線通信システム10は、複数の加入者に対して固定無線アクセスサービスを提供するP−MP(Point To Multi−Point)型として用いられる。
【0027】
そして、この無線通信システム10は、基本的には、建物あるいは電柱等に固定された基地局11と、該固定された基地局11に対してそれぞれ無線回線を介して双方向通信が可能とされる会社内あるいは家庭内等に配される複数の加入者局21(1)〜21(3)(代表として加入者局21という。)とから構成される。
【0028】
無線回線は、基地局11のアンテナ12と、複数の加入者局21のアンテナ間の無線通信を通じて確立される。
【0029】
加入者局21は、それぞれパーソナルコンピュータ等の端末20(1)〜20(3)(代表して端末20という。)に有線または無線で接続されている。各端末20と各加入者局21とは一体的な構成とすることができる。一方、基地局11は、パーソナルコンピュータの機能を有する端末14に接続可能にされるとともに、主に有線で、ネットワーク13に接続されている。基地局11の端末14は、たとえば、無線通信システム10の管理者により操作される。なお、基地局11の端末14は、ネットワーク13を介して常時接続とすることもできる。
【0030】
各加入者局21は、無線回線および基地局11を介してネットワーク13にアクセスすることができる。なお、ネットワーク13としては、図示していないWWW(World Wide Web)サーバ等に接続されたIP(Internet Protocol)網等を使用することができる。
【0031】
基地局11と複数の加入者局21との間の通信には、TDD/TDMA方式を採用する双方向の通信が可能である。この場合、基地局11と複数の加入者局21との間には、共通の無線周波数、たとえば26[GHz]帯が割り当てられ、使用するタイムスロットの違いにより効率的な通信が可能である。
【0032】
なお、基地局11と複数の加入者局21との間の通信には、TDD/TDMA方式に代替して、後述するFDD/TDMA方式を採用することができる。なお、TDD/TDMA方式あるいはFDD/TDMA方式のいずれの場合においても、下り方向は、TDM(Time Division Multiplex)方式とされ、上り方向はTDMA方式とされる。
【0033】
図2は、複数の加入者局21と基地局11との間での通信を行うためのTDD方式による無線フレーム(1無線フレーム)の構成を示している。1無線フレームの周期は、1〜10[ms]程度のうち、固定の周期、たとえば1[ms]等に選択される。もちろん、1無線フレームの周期は、ハードウエア等との関係において、より短い周期あるいはより長い周期を選択することも可能である。なお、この固定周期の1無線フレームのフレームと可変長のイーサフレーム等のフレームとは異なるものである。
【0034】
1無線フレームは、下り回線領域と上り回線領域とガードタイムTS16とから構成される。下り回線領域は、下りヘッダ領域TS11と下りデータ領域TS12を含む。上り回線領域は、基地局11と各加入者局21間の伝搬遅延を計測する等のための時間帯であるDMF(Delay Measurement Frame)領域TS13とスロットデマンド領域TS14と上りデータ領域TS15とを含む。なお、DMF領域TS13は、各加入者局21の伝搬遅延を計測する際に、加入者局21側でそれぞれ算出された下り方向の無線パケット廃棄率あるいはこの下り方向の無線パケット廃棄率を計算するのに必要なデータを各加入者局21から基地局11に送信する。DMF領域TS13は、制御チャネルの機能も有する。
【0035】
1無線フレームの下り回線領域中、下りヘッダ領域TS11は、1無線フレーム毎の受信同期信号を生成するためのプリアンブル領域TS17と、基地局番号領域TS18と、フレーム位置指定領域TS19と、DMF送信許可等の制御コマンドを含むコマンド領域TS20と、スロット割当領域TS21とから構成されている。
【0036】
1無線フレームの下り回線領域中、残りの下りデータ領域TS12は、複数のタイムスロットに分割されており、それぞれに、下り固定長パケット(単に、パケットともいう。)Pdが割り当てられる。各下り固定長パケットPdは、加入者局番号Pd1、隣接パケット有無情報等の制御情報Pd2、実際のデータである固定長データPd3、および誤り検出符号Pd4から構成されている。
【0037】
1無線フレームの上り回線領域中、上りデータ領域TS15は、複数のタイムスロットに分割されており、それぞれに上り固定長パケット(単に、パケットともいう。)Puが割り当てられる。各上り固定長パケットPuは、ガードタイムPu1、プリアンブルPu2、加入者局番号Pu3、隣接パケット有無情報等を含む制御情報Pu4、実際のデータである固定長データPu5、および誤り検出符号Pu6から構成されている。
【0038】
なお、上下データ領域TS12、TS15の構成は、TDD/TDMA方式とFDD/TDMA方式とで共通である。
【0039】
1個の下り固定長パケットPdあるいは1個の上り固定長パケットPuのデータ長は、たとえば64バイトあるいは128バイトに選択される。
【0040】
図3は、例としての各加入者局21の構成を示している。加入者局21は、基本的には、アンテナ22と、高周波回路32と、該高周波回路32と端末20に接続される通信制御回路33とから構成されている。
【0041】
高周波回路32は、受信機41と、送信機42と、該送受信機41、42とアンテナ22との間に配される切替スイッチ43とを有している。
【0042】
高周波回路32の送信機42は、通信制御回路33から供給される中間周波数の信号を、内蔵する混合器により無線周波数の信号に周波数変換するとともに、無線周波数の高周波信号を、内蔵する電力増幅器で電力増幅し、切替スイッチ43を介してアンテナ22に供給する。
【0043】
また、高周波回路32の受信機41は、アンテナ22で受信した無線周波数の高周波信号(無線フレームの変調信号)を切替スイッチ43を介して入力し、内蔵された低雑音増幅器で増幅した後、内蔵する混合器により中間周波数の無線フレームに周波数変換して通信制御回路33の変復調回路51に供給する。
【0044】
変復調回路51を構成する復調部は、受信機41により受信した無線フレーム中の下り回線領域のデータをA/D変換器(不図示)およびPSK復調器(不図示)により復調して下り固定長パケットPdをTDD−TDM/TDMA制御回路(以下、TDD/TDMA制御回路という。)52に供給する。TDD/TDMA制御回路52は、下り方向の無線パケット廃棄率算出装置202を内蔵する。
【0045】
なお、変復調回路51により復調された下り固定長パケットPdを、以下、受信パケット(下り固定長パケット)Pdという。
【0046】
また、変復調回路51を構成する変調部は、TDD/TDMA制御回路52から供給される無線フレーム中の上り回線領域のデータをD/A変換器(不図示)およびPSK変調器(不図示)を利用して変調し送信機42に供給する。
【0047】
通信制御回路33は、変復調回路51およびTDD/TDMA制御回路52の他、端末20に接続される通信インタフェース回路53、下り受信バッファ61、上り送信バッファ62およびパケット数計測部63を備えている。
【0048】
パケット数計測部63は、上り送信バッファ62に蓄積されたパケット数を1無線フレームの周期毎に周期的に計測し、これをスロットデマンド71の情報としてTDD/TDMA制御回路52に伝達する。このスロットデマンド71の情報は、TDD/TDMA制御回路52から図2の1無線フレームのスロットデマンド領域TS14の時間帯で変復調回路51、送信機42、切替スイッチ43およびアンテナ22を通じて基地局11に通知される。
【0049】
図4は、加入者局21を構成するこの実施の形態の下り回線品質測定装置200の構成例を示している。下り回線品質測定装置200は、変復調回路51とTDD/TDMA制御回路52中の下り方向の無線パケット廃棄率算出装置202とから構成される。
【0050】
無線パケット廃棄率算出装置202は、受信した1個の無線フレーム毎に、変復調回路51から1個(1パルス)出力される受信同期信号をそれぞれ入力するフレーム周期信号出力回路204と同期回数カウンタ206と誤り検出器208と受信パケット数カウンタ212とを備える他、フレーム数カウンタ210、誤受信パケット数カウンタ214および無線パケット廃棄率算出器216を備えている。
【0051】
フレーム周期信号出力回路204は、タイマ205を含んで構成される。受信機41により受信された無線フレームが変復調回路51で正常に復調された場合、変復調回路51から1無線フレームに対応する1[ms]毎に1個の受信同期信号がフレーム周期信号出力回路204に供給され、このとき、フレーム周期信号出力回路204は、この正常な受信同期信号に対応して1個(1パルス)のフレーム周期信号(受信フレーム周期信号という。)を出力する。
【0052】
これと同時に、フレーム周期信号出力回路204は、タイマ205により、システムクロックを計数して計時し、1[ms]毎に、自走でフレーム周期信号(自走フレーム周期信号という。)を作成する。もし、受信フレーム周期信号を出力してから1[ms]経過しても、次の受信同期信号が入力されなかった場合には、フレーム周期信号として自走フレーム周期信号を出力する。この場合、受信フレーム周期信号は、基地局11から送信され加入者局21で実際に受信されて正常に復調された無線フレームの数に対応し、自走フレーム周期信号は、基地局11から送信されたが加入者局21で正常に復調することができなかった無線フレームの数(フレーム欠損数という。)に対応する。
【0053】
フレーム数カウンタ210は、フレーム周期信号(受信フレーム周期信号と自走フレーム周期信号)をカウントし、カウント値であるフレーム数を無線パケット廃棄率算出器216に出力する。
【0054】
同期回数カウンタ206は、受信同期信号をカウントし、カウント値である同期回数を無線パケット廃棄率算出器216に出力する。この場合、同期回数は、受信フレーム周期信号のカウント値に一致する。
【0055】
誤り検出器208は、変復調回路51で復調された下り固定長パケットPdである、受信パケット(下り固定長パケット)Pdの誤り検出と訂正を行い、誤りを検出して訂正できなかった場合の1個の受信パケット(下り固定長パケット)Pdに対応して1個(1パルス)の誤り検出信号を誤受信パケット数カウンタ214に出力する。なお、誤り検出器208は、受信パケット(下り固定長パケット)Pd中、正常なもの、および誤りを訂正して正常となったものは、その固定長データPd3を下り受信バッファ61に供給する。
【0056】
誤受信パケット数カウンタ214は、誤り検出信号をトリガにしてカウントし、カウント値(1個の誤り検出信号に対して1個のカウント値)を、誤受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器216に出力する。
【0057】
受信パケット数カウンタ212は、受信同期信号に同期して1つの下り無線フレームに含まれるパケット数をカウントし、カウント値を受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器216に出力する。
【0058】
無線パケット廃棄率算出器216は、自身が出力するカウンタ制御信号による測定周期(たとえば、1時間置きに1分間等、任意に設定可能である。)の間、フレーム数カウンタ210によるフレーム数、同期回数カウンタ206による同期回数、誤受信パケット数カウンタ214による誤受信パケット数、および受信パケット数カウンタ212による受信パケット数に基づき、以下の(1)式に示す下り方向の無線パケット廃棄率を算出する。
無線パケット廃棄率={誤受信パケット数+(フレーム数−同期回数)×N}÷{受信パケット数+(フレーム数−同期回数)×N} … (1)
【0059】
なお、上述したように、(1)式において、(フレーム数−同期回数)は、変復調回路51により復調できなかった、すなわち、加入者局21のアンテナ22および受信機41により受信できなかったフレームの欠損数に等しいので、(1)式は、(2)式に置換することができる。
無線パケット廃棄率={誤受信パケット数+フレーム欠損数×N}÷{受信パケット数+フレーム欠損数×N} … (2)
【0060】
ここで、Nは、1個の無線フレームに含まれる各加入者局21毎の下り固定長パケットPdの数であり、パケット数が常時固定の場合には固定値、パケット数が動的に変動する場合にはその期待値に設定する。
【0061】
算出された無線パケット廃棄率あるいは、この無線パケット廃棄率を算出するための誤受信パケット数、フレーム数、同期回数、フレーム内固定長パケット数N、受信パケット数は、無線フレームの上り回線領域中、各加入者局21が所定の順序で出力するDMF領域TS13の中に含めて基地局11に送信することができる。この場合、これを受信した基地局11の、たとえば端末14において各加入者局21毎の無線パケット廃棄率を算出し、記憶装置の中に記憶しておくことで、無線通信システム10の下り回線品質を管理することができる。
【0062】
図5は、例としての基地局11の構成を示している。基地局11は、基本的には、アンテナ12と、高周波回路132と、該高周波回路132とネットワーク13に接続される通信制御回路34とから構成されている。
【0063】
高周波回路132の構成および作用は、図3に示した加入者局21の高周波回路32と同等である。
【0064】
通信制御回路34は、変復調回路151、上り方向の無線パケット廃棄率算出装置302を内蔵するTDD−TDM/TDMA(TDD/TDMAという。)制御回路152、ネットワーク13に接続される通信インタフェース回路153、スロット割当部54、上り加入者局毎受信バッファ64、下り加入者局毎送信バッファ65、パケット数計測部66を備えている。
【0065】
パケット数計測部66は、下り加入者局毎送信バッファ65に蓄積された加入者局21毎のパケット数を1無線フレームの周期毎に周期的に計測し、これをスロット割当部54に伝達する。TDD/TDMA制御回路152は、図2の1無線フレームのスロットデマンド領域TS14の時間帯で通知された各加入者局21のスロットデマンド71の情報を抽出し、スロット割当部54に伝達する。
【0066】
スロット割当部54は、加入者局21毎のパケット数およびスロットデマンド71の情報に基づいて、スロット割当72の情報を決定し、TDD/TDMA制御回路152に通知する。
【0067】
各加入者局21に対する、上り方向のタイムスロットの割当(割当パケット数という。)は、図2の1無線フレーム内のスロット割当領域TS21の時間帯において通知される。
【0068】
図6は、基地局11を構成するこの実施の形態の上り回線品質測定装置300の構成例を示している。上り回線品質測定装置300は、変復調回路151とTDD/TDMA制御回路152中の上り方向の無線パケット廃棄率算出装置302とから構成される。
【0069】
無線パケット廃棄率算出装置302は、受信した1個の無線フレーム毎に、変復調回路151から上りデータ領域TS15のタイムスロット毎、より具体的には、上り固定長パケットPu毎に1個(1パルス)出力される受信同期信号をそれぞれ入力する誤り検出器308と受信パケット数カウンタ312とを備える他、割当パケット数カウンタ310、誤受信パケット数カウンタ314および上り方向の無線パケット廃棄率算出器316を備えている。
【0070】
割当パケット数カウンタ310は、スロット割当部54から供給されるスロット割当72に基づき、各加入者局に割り当てた上りパケット数(タイムスロット数)をカウントして、カウント値である各加入者局毎の割当パケット数を無線パケット廃棄率算出器316に出力する。
【0071】
誤り検出器308は、変復調回路51で復調された上り固定長パケットPuである、受信パケット(上り固定長パケット)Puの誤り検出と訂正を行い、誤りを検出して訂正できなかった場合の1個の受信パケット(上り固定長パケット)Puに対応して1個(1パルス)の誤り検出信号を誤受信パケット数カウンタ314に出力する。なお、誤り検出器308は、受信パケット(上り固定長パケット)Pu中、正常なもの、および誤りを訂正して正常となったものは、その固定長データPu5を上り加入者局毎受信バッファ64に供給する。
【0072】
誤受信パケット数カウンタ314は、誤り検出信号をトリガにしてカウントし、カウント値(1個の誤り検出信号に対して1個のカウント値)を、誤受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器316に出力する。
【0073】
受信パケット数カウンタ312は、受信同期信号に同期して1つの上り無線フレームに含まれるパケット数をカウントし、カウント値を受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器316に出力する。なお、受信同期信号は、上り固定長パケットPuを構成するプリアンブルPu2に同期して1:1に発生するので、受信パケット数カウンタ312は、この受信同期信号のみをカウントしカウント値を受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器316に出力する構成としてもよく、あるいは、受信同期信号を入力せずに、変復調回路51で復調された受信パケット(上り固定長パケット)Puのみをカウントしカウント値を受信パケット数として無線パケット廃棄率算出器316に出力する構成としてもよい。
【0074】
無線パケット廃棄率算出器316は、自身が出力するカウンタ制御信号による測定周期(たとえば、1時間置きに1分間等、任意に設定可能である。)の間、受信パケット(上り固定長パケット)Puから加入者局番号Pu3を判定するとともに、割当パケット数カウンタ310による加入者局21毎の割当パケット数、誤受信パケット数カウンタ314による加入者局21毎の誤受信パケット数、および受信パケット数カウンタ312による加入者局21毎の受信パケット数に基づき、以下の(3)式に示す各加入者局21毎の上り方向の無線パケット廃棄率を算出する。
無線パケット廃棄率={誤受信パケット数+(割当パケット数−受信パケット数)}÷(割当パケット数) … (3)
【0075】
なお、(3)式において、(割当パケット数−受信パケット数)は、変復調回路151により復調できなかった、すなわち、基地局11のアンテナ12および受信機141により受信できなかったパケットの欠損数に等しいので、(3)式は、(4)式に置換することができる。
無線パケット廃棄率=(誤受信パケット数+パケット欠損数)÷(割当パケット数) … (4)
【0076】
算出された上り方向の無線パケット廃棄率は、端末14に供給され、この端末14のディスプレイ上等で確認することができ、かつ記憶装置の中に記憶しておくことで、無線通信システム10の上り回線品質を管理することができる。なお、各加入者局21と基地局11のそれぞれのTDD/TDMA制御回路52、152およびそれぞれの通信インタフェース回路53、153は、CPU(Central Processing Unit)を含んでマイクロコンピュータ等により構成される場合にはROM(Read Only Memory)に各種プログラムがインストールされてCPUにより実行される構成とされ、ハードウエアとして構成される場合には、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)化されて所定の機能が実行される。
【0077】
この発明の一実施の形態が適用された無線通信システム10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、概括的な全体動作および上り回線品質測定装置300の詳細動作の順で説明する。
【0078】
概括的な全体動作
たとえば、端末20から加入者局21に供給されるイーサネット(登録商標)フレームのようなランダムに発生する可変長のデータが、加入者局21の通信インタフェース回路53で、上り固定長パケットPuに分割される。このとき、通信インタフェース回路53で、さらに、各上り固定長パケットPuに隣接パケット有無情報等の再合成情報を含む制御情報Pu4や誤り検出符号Pu6等が付加される。
【0079】
各上り固定長パケットPuは、基地局11からのスロット割当領域TS21の内容によりスロットが割り当てられ、無線回線を通じて送信側装置として機能する各加入者局21から送信される。
【0080】
受信側装置として機能する基地局11側で受信された各上り固定長パケットPuは、制御情報Pu4等を基に、通信インタフェース回路153で再合成され、さらにパケットの欠落の有無が検出され、パケットの欠落がなかった場合には、再合成されたフレームがデータとしてネットワーク13側へ出力される。
【0081】
その一方、ネットワーク13から基地局11に供給されるデータについても同様であるが、この場合、送信側装置として機能する基地局11の通信インタフェース回路153により、そのデータが下り固定長パケットPdに分割され、その際、各下り固定長パケットPdに隣接パケット有無情報等の再合成情報が制御情報Pd2として付加され、無線回線を通じて受信側装置として機能する加入者局21に送信される。
【0082】
該当する加入者局21の通信インタフェース回路53で受信された下り固定長パケットPdは、制御情報Pd2に基づいて再合成され、パケットの欠落の有無が検出され、パケットの欠落がなかった場合には端末20に伝送される。
【0083】
以上の説明が、無線通信システム10の概括的な全体動作の説明であり、次に、上り回線品質測定装置300の詳細動作について説明する。
【0084】
このとき、まず、無線パケット廃棄率算出器316からカウント開始のためのカウンタ制御信号が出力される。このカウンタ制御信号により、割当パケット数カウンタ310、誤受信パケット数カウンタ314および受信パケット数カウンタ312のカウンタ値がリセットされ、ゼロ値とされる。
【0085】
基地局11の変復調回路151は、アンテナ12を通じて受信された上り無線フレームをダイプレクサ144および受信機141を介して受けると、上り固定長パケットPuのプリアンブルPu2に同期した受信引き込み信号である1個の受信同期信号を誤り検出器308および受信パケット数カウンタ312に出力する。また、変復調回路51は、この受信同期信号の出力に同期して受信パケット(上り固定長パケット)Puを誤り検出器308および受信パケット数カウンタ312に出力する。
【0086】
一方、割当パケット数カウンタ310は、スケジューラであるスロット割当部54が各加入者局21からのスロットデマンド領域TS14のスロットデマンド71を参照して送信を割り当てた上りデータ領域TS15中の割当パケット数をスロット割当72の情報からカウントして、各加入者局21毎の割当パケット数を無線パケット廃棄率算出器316に出力する。なお、割当パケット数カウンタ310が、実際に、各加入者局21毎の割当パケット数を無線パケット廃棄率算出器316に出力するのは、無線パケット廃棄率算出器316からの割当パケット数のカウント終了を指示するカウンタ制御信号の到来時点である。
【0087】
誤り検出器308は、受信同期信号に1:1に同期した受信パケット(上り固定長パケット)Puを受けると、誤り訂正を行い、誤り訂正できなかった受信パケット(上り固定長パケット)Puを廃棄すると同時に、誤り検出信号を誤受信パケット数カウンタ314に出力する。なお、正常に復調された受信パケット(上り固定長パケット)Puおよび誤り訂正された受信パケット(上り固定長パケット)Puは、上り加入者局毎受信バッファ64に送出される。
【0088】
誤受信パケット数カウンタ314は、誤り検出信号をトリガとして各加入者局21毎に誤受信パケット数のカウント値をインクリメントする。
【0089】
受信パケット数カウンタ312は、受信同期信号あるいは受信パケット(上り固定長パケット)Puをトリガとして、各加入者局21毎に受信パケット(上り固定長パケット)Puの数分、受信パケット数をインクリメントする。なお、受信パケット数カウンタ312は、プリアンブルPu2に同期した受信同期信号に基づき加入者局番号Pu3を復調する機能を有している。
【0090】
そして、無線パケット廃棄率算出器316からカウント終了のカウンタ制御信号が出力されると、割当パケット数カウンタ310、誤受信パケット数カウンタ314および受信パケット数カウンタ312の各カウント値がラッチされ、ラッチされた各加入者局21毎のカウント値である、割当パケット数、誤受信パケット数および受信パケット数が無線パケット廃棄率算出器316に取り込まれる。
【0091】
このとき、無線パケット廃棄率算出器316により、上述した(3)、(4)式の上り方向の無線パケット廃棄率が算出される。
【0092】
そして、上記のカウント値が無線パケット廃棄率算出器316に取り込まれた後、再び、所定の時間に無線パケット廃棄率算出器316からカウント開始のためのカウンタ制御信号が出力され、割当パケット数カウンタ310、誤受信パケット数カウンタ314および受信パケット数カウンタ312のカウンタ値がリセットされ、ゼロ値とされて、次の無線パケット廃棄率算出のためのカウントが開始される。
【0093】
以上の説明が、上り回線品質測定装置300の詳細動作である。
【0094】
次に、図7は、FDD方式の加入者局21Aの構成例を示している。図8は、FDD方式の基地局11Aの構成例を示している。図9は、FDD方式の無線フレームの構成を示している。
【0095】
FDD方式の図7の加入者局21Aと上述したTDD方式の図3の加入者局21、FDD方式の図8の基地局11Aと上述したTDD方式の図5の基地局11、およびFDD方式の図9の無線フレームと上述したTDD方式の図2の無線フレームにおいて、それぞれ対応する要素には同一の符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0096】
FDD方式は、周波数多重であるので、上り方向と下り方向で異なる無線周波数が用いられる。そのため、TDD方式の高周波回路32、132を構成する切替スイッチ43、143がそれぞれFDD方式ではそれぞれ図6、図7に示すようにダイプレクサ44、144に代替される。ダイプレクサ44、144は、周知のように、受信周波数用のバンドパスフィルタと送信周波数用のバンドパスフィルタから構成され、それぞれ、送信機42、142からの出力信号をアンテナ12、22側に導いて送信させ、アンテナ12、22で受信した信号を受信機41、141側に導く作用を行う。
【0097】
一方、無線フレームは、図2と図9を参照すれば明らかなように、TDD方式では1無線フレームが、下り回線と上り回線とに直列的に分割されているのに対し、FDD方式では、下り無線フレームと上り無線フレームが並列的に構成されている。
【0098】
なお、図9に示す下り無線フレーム中の下りデータ領域は、図2の下りデータ領域TS12に示す下り固定長パケットPdと同一の構成となっている。
【0099】
同様に、図9に示す上り無線フレーム中の上りデータ領域は、図2の上りデータ領域TS15に示す上り固定長パケットPuと同一の構成となっている。
【0100】
このため、図6に示した上り回線品質測定装置300(変復調回路151と無線パケット廃棄率算出装置302)により、TDD方式と同様に、(3)式に示したより詳細な上り方向の無線パケット廃棄率を算出することができる。
【0101】
以上説明したように、上述した実施の形態は、加入者局21、21Aからのスロットデマンド71に基づいて基地局11、11Aから加入者局21、21Aに対して上りフレームのスロット割当72を行うP−MP型無線通信システム10に適用される。この場合、基地局11に、特定の加入者局21、21Aに割り当てた割当パケット数を計測する割当パケット数カウンタ310と、その特定の加入者局21、21Aから受信した受信パケット(上り固定長パケット)Puの数を計測する受信パケット数カウンタ312と、受信パケット(上り固定長パケット)Puの誤りを検出し訂正する誤り検出器308を設けている。
【0102】
そして、これら割当パケット数カウンタ310、受信パケット数カウンタ312および誤受信パケット数カウンタ314の各カウンタを基地局11、11Aの無線パケット廃棄率算出器316からのカウンタ制御信号により、計測開始、計測終了、計測値の読み出し、カウンタのリセット(クリア)を同時に行う。無線パケット廃棄率算出器316は、読み出した計測値において、割当パケット数から受信パケット数を減算することで、その特定の加入者局21、21Aから送信されたが、欠損となった上り方向のパケット欠損数を求める。
【0103】
次いで、上記の(4)式、すなわち、無線パケット廃棄率=(誤受信パケット数+パケット欠損数)÷(割当パケット数)により、特定の加入者局21、21Aの上り方向の無線パケット廃棄率を求める。このように、上り方向の無線パケット廃棄率を基地局11、11A内の情報のみで求めることができる。そのため、無線通信システム10の運用中、つまり上りパケットがランダムに送信されている最中にも上りパケットのパケット欠損数を容易に計測することができる。
【0104】
なお、この実施の形態によれば、必要に応じて、上記(1)式および(2)式に示した下り方向の無線パケット廃棄率も求めることができる。すなわち、上りフレームの送信を割り当てる加入者局21、21Aからの上りフレームを、たとえば、降雨、降雪等の天候状態による伝送路の瞬断あるいは一定期間の切断により、基地局11、11A側で受信できなかった場合、また、鳥や洗濯物等の電波障害物等による伝送路の瞬断あるいは一定期間の切断により、基地局11、11A側で受信できなかった場合、さらには、他の何らかの要因で基地局11、11A側で受信できなかった場合にも下りフレームが欠損したことをフレーム周期信号出力回路204に内蔵されているタイマ205の自走出力である自走フレーム周期信号により検出するようにし、これを下り回線品質情報に加えるようにしたので、さらに詳細な下り回線品質情報を得ることができるようになる。この詳細な下り回線品質情報は、上り無線フレームDMF領域TS13を利用して加入者局21、21A側から基地局11、11A側へ送信することにより、基地局11、11A側の端末14で知ることもできる。
【0105】
このように、上り方向と下り方向の両方向の無線パケット廃棄率を基地局11、11Aで、得ることができるので、たとえば、特定の加入者局21、21Aの無線パケット廃棄率が他の加入者局21、21Aに比較して大きい場合等に、基地局11、11A側の無線通信システム10の管理者による、その原因の追及、問題の切り分け等が容易になり、結果として無線パケット廃棄率を小さくするための有効な対策を、早期に立てることができるという効果が達成される。
【0106】
なお、この発明は、上述した実施の形態に限らず、たとえば伝送回線として無線回線ではなく、基地局と加入者局との間が光ファイバで接続された双方向光回線においても適用することができる等、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、基地局において、基地局と加入者局間の無線伝送路において欠損したパケット欠損数(割当パケット数−受信パケット数)を計測することができる。
【0108】
このため、無線通信システムの運用中、つまり上りパケットがランダムに送信されている最中にも上りパケットのパケット欠損数を容易に計測することができる。
【0109】
これによって、従来技術に比較して、より詳細な上り回線品質情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された無線通信システムの構成図である。
【図2】TDD方式の無線フレームの構成図である。
【図3】TDD方式の加入者局の構成を示すブロック図である。
【図4】この実施の形態の下り回線品質測定装置の構成を示すブロック図である。
【図5】TDD方式の基地局の構成を示すブロック図である。
【図6】この実施の形態の上り回線品質測定装置の構成を示すブロック図である。
【図7】FDD方式の加入者局の構成を示すブロック図である。
【図8】FDD方式の基地局の構成を示すブロック図である。
【図9】FDD方式の無線フレームの構成図である。
【符号の説明】
10…無線通信システム 11、11A…基地局
12、22…アンテナ 13…ネットワーク
14、20…端末 21、21A…加入者局
32、132…高周波回路 33、34…通信制御回路
41、141…受信機 42、142…送信機
43、143…切替スイッチ 44、144…ダイプレクサ
51、151…変復調回路
52、152…TDD/TDMA制御回路
53、153…通信インタフェース回路
54…スロット割当部 61…下り受信バッファ
62…上り送信バッファ 63…パケット数計測部
64…上り加入者局毎受信バッファ
65…下り加入者局毎送信バッファ
71…スロットデマンド 72…スロット割当
200…下り回線品質測定装置
202、302…無線パケット廃棄率算出装置
204…フレーム周期信号出力回路
205…タイマ 206…同期回数カウンタ
208、308…誤り検出器 210…フレーム数カウンタ
212、312…受信パケット数カウンタ
214、314…誤受信パケット数カウンタ
216、316…無線パケット廃棄率算出器
310…割当パケット数カウンタ

Claims (3)

  1. 単一の基地局と単一または複数の加入者局をTDD方式またはFDD方式で接続した無線通信システムの上り回線品質測定装置において、
    前記基地局に、
    特定の加入者局に割り当てた上りパケットの数をカウントして、割当パケット数を出力する割当数カウンタと、
    前記特定の加入者局から受信した上りパケットの数をカウントして、受信パケット数を出力する受信パケット数カウンタと
    を備えることを特徴とする上り回線品質測定装置。
  2. 請求項1記載の上り回線品質測定装置において、
    さらに、
    前記受信した上りパケットの誤りを検出し、誤り検出信号を出力する誤り検出器と、
    前記誤り検出信号をトリガにしてカウントし、誤受信パケット数を出力する誤受信パケット数カウンタと
    を備えることを特徴とする上り回線品質測定装置。
  3. 請求項2記載の上り回線品質測定装置において、
    さらに、
    前記割当パケット数と、前記受信パケット数と、前記誤受信パケット数とから、無線パケット廃棄率を、
    {誤受信パケット数+(割当パケット数−受信パケット数)}÷(割当パケット数)
    として求める無線パケット廃棄率算出器
    を備えることを特徴とする上り回線品質測定装置。
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