JP2003234715A - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JP2003234715A
JP2003234715A JP2002033026A JP2002033026A JP2003234715A JP 2003234715 A JP2003234715 A JP 2003234715A JP 2002033026 A JP2002033026 A JP 2002033026A JP 2002033026 A JP2002033026 A JP 2002033026A JP 2003234715 A JP2003234715 A JP 2003234715A
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真也 米田
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幸秀 水本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無線フレーム中、タイムスロットに分割された
データ領域を利用して時分割双方向伝送方式によりデー
タを伝送する際のタイムスロットの浪費を未然に回避す
る。 【解決手段】基地局11のスロット割当部54が、パケ
ット数計測部66により計測した下り加入者局毎送信バ
ッファ65中のパケット数に基づいてタイムスロットを
割り当てる際に、スロット割当記憶部67に記憶されて
いる既に割り当てられているパケット数を減算した値に
基づいて割り当てる。これにより、既送のデータ、具体
的には既送のパケットにタイムスロットが割り当てられ
ることがなくなり、タイムスロットの浪費を回避するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ランダムに発生
するデータパケット(以下、パケットという。)を、単
一の基地局と複数個の加入者局との間で、一定周期で繰
り返す無線フレーム等の通信フレームを使用して双方向
伝送するデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イーサネット(登録商標)等の通信方式
に利用される可変長のデータフレーム(単に、フレーム
ともいう。)のようなランダムに発生するデータを、固
定長のパケットに分割しタイムスロットで単一の基地局
と複数の加入者局間で伝送する場合、複数の加入者局が
帯域を共用し、バースト状データトラヒックに対する統
計的多重効果を利用して帯域を効率的に利用するデータ
伝送装置が用いられている。
【0003】このデータ伝送装置では、基地局および各
加入者局に蓄積されているパケット数を周期的に計測
し、この計測結果に基づいて、基地局がタイムスロット
を割り当てるようにしている。
【0004】図13は、ランダムに発生するパケット
を、単一の基地局と複数個の加入者局との間で伝送す
る、TDD(time division duplex)/TDMA(time
division multi-channel access)方式を利用するP−
MP(point to multi-point)の無線アクセスシステム
における1無線フレームのフォーマットを示している。
なお、この1無線フレームのフレームとイーサフレーム
等のフレームとは異なることに留意する。
【0005】1無線フレームは、下りヘッダ領域TS1
1と下りデータ領域TS12とからなる下り回線と、D
MF(delay measurement frame)領域TS13とスロ
ット要求領域TS14と上りデータ領域TS15とから
なる上り回線と、ガードタイムTS16とから構成され
ている。
【0006】下りヘッダ領域TS11は、基地局が下り
回線や上り回線のトラヒック量に応じて決めたタイムス
ロット割当等のタイムスケジュールに関する指示や監視
制御情報を各加入者局へ報知するための時間帯である。
【0007】下りデータ領域TS12は、下り回線にお
ける加入者局へのデータをパケットに対応するタイムス
ロットに分割して伝送するための時間帯である。
【0008】DMF領域TS13は、基地局と各加入者
局間の伝搬遅延を計測するための時間帯であり、各加入
者局からの無線データの送信タイミングを調整して各加
入者局からの無線データが基地局で衝突しないようにす
るために設けられている。
【0009】スロット要求領域TS14は、各加入者局
が基地局に対してパケット伝送用のタイムスロット数を
要求するための領域である。通常、複数の加入者局から
パケットを伝送するためのタイムスロットの割当要求に
応じられるように複数のタイムスロットが準備されてい
る。
【0010】実際上、各加入者局からの上り回線のスロ
ット要求の送信は、下りヘッダ領域TS11で指定され
るスケジュールの指示に基づいて行われる。
【0011】ガードタイムTS16は、上り回線と下り
回線との境界に設定されており、予め固定されたパラメ
ータである。
【0012】図13中、拡大して示すように、下りヘッ
ダ領域TS11は、5つの領域TS17〜TS21から
構成されている。
【0013】プリアンブルの領域TS17は、各加入者
局が基地局からのバースト波を正常に受信できるように
するトレーニング信号用として使用される。
【0014】基地局番号の領域TS18は、下りデータ
領域TS12で送信されるパケットの送信元の基地局の
番号を示している。
【0015】フレーム位置指定の領域TS19は、各領
域TS11〜TS15の開始位置を示している。
【0016】コマンドの領域TS20は、加入者局の制
御等を行うためのフレームであり、制御を行おうとする
加入者局番号と制御コマンド等とから構成される。
【0017】スロット割当の領域TS21は、スロット
要求領域TS14および上りデータ領域TS15の各領
域の割り当てに対するスロット番号とこのスロット番号
に割り当てられた加入者局番号とから構成される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
1無線フレームを利用する単一基地局と複数の加入者局
間の双方向通信では、以下のような課題があることがこ
の出願の発明者により見いだされた。
【0019】一般に、基地局において、ある加入者局宛
に蓄積されたパケット数を計測した時点と実際にタイム
スロットを割り当てる時点の間には、スケジュールを立
てるための計算時間、すなわち時間差が存在し、その間
に蓄積されたパケットの一部もしくは全部が送出されて
いる可能性が存在する。この場合、既に送出されたパケ
ットに対してタイムスロットを割り当てることとなり、
いわゆるタイムスロットの浪費が発生する。
【0020】また、加入者局において、該加入者局に蓄
積されたパケット数を計測した時点と、計測したパケッ
ト数の情報に基づいて基地局のスロット割当部がスロッ
トの使用許可を発行して各加入者局に通知する時点の間
には時間差が存在し、その間に蓄積されたパケットの一
部もしくは全部が送出されている可能性が存在する。こ
の場合にも、いわゆるタイムスロットの浪費が発生す
る。
【0021】そして、特にTDD方式において、帯域の
利用効率向上のために、上り方向の上りデータ領域TS
15に割り当てるタイムスロットの数と、下り方向の下
りデータ領域TS12に割り当てるタイムスロットの数
とを、トラヒック量に応じてダイナミックに変化させる
ダイナミックスロット割当方式を採用しようとする場
合、下り方向の下りデータ領域TS12の割当にも加入
者局の送信バッファに蓄積されているパケット数の情報
が必要となり、上り方向と同じ原理での時間遅れが発生
することを見いだした。
【0022】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、既送のパケットにタイムスロットを割
り当てないことを可能とするデータ伝送装置を提供する
ことを目的とする。
【0023】また、この発明は、タイムスロットの浪費
を回避することを可能とするデータ伝送装置を提供する
ことを目的とする。
【0024】さらに、この発明は、下り領域のデータ量
と上り領域のデータ量の合計容量は一定であるが、各デ
ータ量の比を1通信フレーム(1無線フレームあるいは
1有線フレーム)毎にダイナミックに変化させるダイナ
ミックスロット割当方式において、既送のパケットにタ
イムスロットを割り当てることによるタイムスロットの
浪費を回避することを可能とするデータ伝送装置を提供
することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明のデータ伝送装
置は、複数のタイムスロットに区分された下りデータ領
域を含む一定長さの通信フレームが一定周期で繰り返さ
れ、単一の基地局の送信バッファから読み出したパケッ
トを複数の加入者局へ前記下りデータ領域のタイムスロ
ットで伝送するデータ伝送装置において、前記基地局
は、前記送信バッファ中の加入者局宛毎のパケット数を
周期的に計測するパケット数計測部と、計測したパケッ
ト数に基づいて、タイムスロットの割当を行うスロット
割当部と、タイムスロットの割当を記憶するスロット割
当記憶部とを備え、前記スロット割当部は、前記タイム
スロットを割り当てる際に、前記計測パケット数から前
記スロット割当記憶部に記憶されている既に割り当てら
れているパケット数を減算した値に基づいて割り当てる
ことを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0026】この発明によれば、基地局にタイムスロッ
トの割当を記憶するタイムスロット割当記憶部を設け、
基地局のスロット割当部が、前記計測パケット数に基づ
いて、前記タイムスロットを割り当てる際に、前記スロ
ット割当記憶部に記憶されている既に割り当てられてい
るパケット数を減算して割り当てるようにしているの
で、既送のパケットにタイムスロットを割り当てないよ
うにすることができ、したがって、タイムスロットの浪
費を回避することができる。
【0027】通信フレームとしては、無線フレームある
いは光ファイバ回線等の有線フレームを利用することが
できる。
【0028】この場合、データ伝送装置が、時分割多重
データ伝送装置であるとき、スロット割当部が、今回の
通信フレームでタイムスロットを割り当てるとき、前回
の通信フレームで割り当てているパケット数を減算した
値に基づいて割り当てるようにすることで、既送のパケ
ットを再送しないようにすることができる(請求項2記
載の発明)。
【0029】また、この発明のデータ伝送装置は、複数
の加入者局から単一の基地局への送信が行われる上り回
線と、前記単一の基地局から前記複数の加入者局への送
信が行われる下り回線とを含む一定周期で繰り返される
一定長さの通信フレームが存在し、前記上り回線には、
前記複数の加入者局から前記単一の基地局へタイムスロ
ットを要求するスロット要求領域と、前記複数の加入者
局から前記単一の基地局へパケットを送るために複数の
タイムスロットに区分された上りデータ領域が含まれ、
前記下り回線には、前記基地局からのスロット割当を前
記複数の加入者局に通知するスロット割当領域が含まれ
るデータ伝送装置において、前記複数の加入者局は、そ
れぞれ送信バッファと、該送信バッファ中のパケット数
を計測するパケット数計測部を有し、周期的に前記送信
バッファ中のパケット数を計測し、この計測値をタイム
スロット要求数として前記スロット要求領域で送信し、
前記基地局は、受信したタイムスロット要求数に基づき
前記上りデータ領域のタイムスロットを割り当てるスロ
ット割当部と、タイムスロットの割当を記憶するスロッ
ト割当記憶部とを有し、前記スロット割当部は、前記タ
イムスロット要求数から前記スロット割当記憶部に記憶
されている既に割り当てられているタイムスロット数を
減算した値に基づき前記上りデータ領域のタイムスロッ
トを割り当てることを特徴とする(請求項3記載の発
明)。
【0030】この発明によれば、基地局のスロット割当
部は、上りデータ領域のタイムスロットを割り当てる際
に、加入者局からのタイムスロット要求数から、既に割
り当てられてスロット割当記憶部に記憶されているタイ
ムスロット数を減算した値に基づいて割り当てるように
しているので、既送のパケットにタイムスロットを割り
当てないようにすることができ、既送のパケットにタイ
ムスロットを割り当ててしまうことにより発生するタイ
ムスロットの浪費が未然に回避される。
【0031】この場合、データ伝送装置が、時分割多元
接続データ伝送装置であるとき、前記スロット割当部
が、今回の通信フレームでタイムスロットを割り当てる
とき、前記タイムスロット要求数から前回および前々回
の通信フレームで割り当てているタイムスロットを減算
した値に基づき割り当てることで、既送のパケットにタ
イムスロットを割り当てないようにすることができ、既
送のパケットにタイムスロットを割り当ててしまうこと
により発生するタイムスロットの浪費が未然に回避され
る(請求項4記載の発明)。
【0032】この発明のデータ伝送装置は、複数の加入
者局から単一の基地局への送信が行われる上り回線と、
前記単一の基地局から前記複数の加入者局への送信が行
われる下り回線とを含む一定周期で繰り返される一定長
さの通信フレームが存在し、前記上り回線には、前記複
数の加入者局から前記単一の基地局へタイムスロットを
要求するスロット要求領域と、前記複数の加入者局から
前記単一の基地局へパケットを送るために複数のタイム
スロットに区分された上りデータ領域が含まれ、前記下
り回線には、前記基地局からのスロット割当を前記複数
の加入者局に通知するスロット割当領域と、前記基地局
から前記複数の加入者局へパケットを送るために複数の
タイムスロットに区分された下りデータ領域が含まれる
データ伝送装置において、前記複数の加入者局は、それ
ぞれ送信バッファと、該送信バッファ中のパケット数を
計測するパケット数計測部を有し、周期的に前記送信バ
ッファ中のパケット数を計測し、この計測値をタイムス
ロット要求数として前記スロット要求領域で送信し、前
記基地局は、自身の送信バッファ中の加入者局宛毎のパ
ケット数を周期的に計測するパケット数計測部と、前記
計測したパケット数に基づき前記下りデータ領域のタイ
ムスロットを割り当てるとともに、受信したタイムスロ
ット要求数に基づき前記上りデータ領域のタイムスロッ
トを割り当てるスロット割当部と、タイムスロットの割
当を記憶するスロット割当記憶部とを有し、前記スロッ
ト割当部は、前記計測パケット数に基づいて前記下りデ
ータ領域のタイムスロットを割り当てるとともに前記タ
イムスロット要求数に基づき前記上りデータのタイムス
ロットを割り当てる際に、前記計測パケット数および前
記タイムスロット要求数から、前記スロット割当記憶部
に記憶されている既に割り当てられているそれぞれのタ
イムスロット数をそれぞれ減算した値に基づいて割り当
てるとともに、上下のデータ領域の分配量を決定して割
り当てることを特徴とする(請求項5記載の発明)。
【0033】この発明によれば、ダイナミックスロット
割当方式において、基地局にスロット割当記憶部を設
け、この記憶内容を参照してタイムスロットを割り当て
るようにしているので、既送のパケットにタイムスロッ
トを割り当てることを防止してタイムスロットの浪費を
回避することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図
面において、上記図13に示したものと対応するものに
は同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。ま
た、繁雑さを避けるために、必要に応じて上記図13を
も参照して説明する。
【0035】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた通信システム10の全体的な構成を示している。
【0036】この通信システム10は、複数の加入者に
対して固定無線アクセスサービスを提供するP−MP
(point to multi-point)型として用いられる。
【0037】そして、この通信システム10は、基本的
には、建物あるいは電柱等に固定された基地局11と、
該固定された基地局11に対してそれぞれ無線回線を介
して双方向通信が可能とされる会社内あるいは家庭内等
に配される複数の加入者局21(1)〜(3)(代表し
て加入者局21ともいう。)とから構成される。
【0038】実際上、無線回線は、基地局11のアンテ
ナ12と、複数の加入者局21のアンテナ22(1)〜
(3)(代表してアンテナ22ともいう。)間の無線通
信を通じて確立される。
【0039】加入者局21は、それぞれパーソナルコン
ピュータ等の端末20(1)〜(3)(代表して端末2
0ともいう。)に有線または無線で接続されている。各
端末20と各加入者局21とは一体的な構成とすること
ができる。一方、基地局11は、主に、有線でネットワ
ーク13に接続されている。
【0040】したがって、各加入者局21は、無線回線
および基地局11を介してネットワーク13にアクセス
することができる。なお、ネットワーク13としては、
IP(internet protocol)網等を使用することができ
る。
【0041】基地局11と複数の加入者局21との間の
通信には、TDD(time divisionduplex)/TDMA
(time division multiple access)方式を採用する双
方向の通信が可能である。この場合、基地局11と複数
の加入者局21との間には、共通の無線周波数、たとえ
ば26[GHz]帯が割り当てられ、使用するタイムス
ロットの違いにより効率的な通信が可能である。
【0042】なお、基地局11と複数の加入者局21と
の間の通信には、TDD/TDMA方式に代替して、後
述するFDD(frequency division duplex)/TDM
A方式を採用することができる。なお、TDD/TDM
A方式あるいはFDD/TDMA方式のいずれの場合に
おいても、下り方向は、TDM(time division multip
lex)方式とされ、上り方向はTDMA方式とされる。
【0043】上記の図13は、複数の加入者局21と基
地局11との間での通信を行うためのTDD方式による
無線フレーム(1無線フレーム)の構成を示している。
1無線フレームの周期は、1〜10[ms]程度のう
ち、固定の周期、たとえば2[ms]等が選択される。
もちろん、1無線フレームの周期は、ハードウエア等と
の関係において、より短い周期あるいは長い周期を選択
することも可能である。なお、この固定周期の1無線フ
レームのフレームと可変長のイーサフレーム等のフレー
ムとは異なるものであることに留意する。
【0044】上述したように、1無線フレームは、下り
ヘッダ領域TS11と下りデータ領域TS12とからな
る下り回線と、DMF領域TS13とスロット要求領域
TS14と上りデータ領域TS15からなる上り回線
と、ガードタイムTS16とから構成される。
【0045】図2は、図13中、下りデータ領域TS1
2の詳細な構成を示している。
【0046】下りデータ領域TS12は、複数のタイム
スロットに分割されており、それぞれに下り固定長パケ
ット(単に、パケットともいう。)Pdが割り当てられ
る。各下り固定長パケットPdは、加入者局番号Pd
1、隣接パケット有無情報X等を含む再合成情報Pd
2、実際のデータである固定長データPd3、および誤
り検出符号Pd4から構成されている。
【0047】図3は、再合成情報Pd2中、当該パケッ
トの隣接パケットに対する関係を示す2ビットの隣接パ
ケット有無情報X{X=(a,b)}の例を示してい
る。隣接パケット有無情報X=(a,b)は、当該パケ
ットがフレーム(たとえば、イーサフレーム、以下、再
合成情報Pd2の説明の際は、1無線フレームとの錯綜
を回避するため、フレームをイーサフレームという。)
内の先頭パケットであるかどうかを示す情報ビット(単
に、情報ともいう。)a(a=1で先頭、a=0で先頭
ではない。)と、当該パケットがイーサフレーム内の末
尾パケットであるかどうかを示す情報ビット(単に、情
報ともいう。)b(b=1で末尾、b=0で末尾ではな
い。)から構成されている。
【0048】この場合、隣接パケット有無情報X=
(a,b)=(1,1)は、当該パケットに1個の完結
したイーサフレームが収容されていることを意味する。
換言すれば、1つのイーサフレームが固定長のパケット
以下のデータ長であることを意味する。隣接パケット有
無情報X=(a,b)=(1,0)は、当該パケットが
イーサフレームの先頭パケットであって、かつ後続する
パケットが存在することを意味する。隣接パケット有無
情報X=(a,b)=(0,0)は、当該パケットが前
のパケット(前接パケットともいう。)に続きさらに後
続パケットが存在する中間パケットであることを意味す
る。隣接パケット有無情報X=(a,b)=(0,1)
は、当該パケットが前のパケットに続き、かつフレーム
の最終パケットであることを意味する。なお、このと
き、伝送路中で、パケットの順序が入れ替わることがな
いものとする。
【0049】図4は、図13中、上りデータ領域TS1
5の詳細な構成を示している。
【0050】上りデータ領域TS15は、複数のタイム
スロットに分割されており、それぞれに上り固定長パケ
ット(単に、パケットともいう。)Puが割り当てられ
る。各上り固定長パケットPuには、ガードタイムPu
1、プリアンブルPu2、加入者局番号Pu3、隣接パ
ケット有無情報X等を含む再合成情報Pu4、実際のデ
ータである固定長データPu5、および誤り検出符号P
u6から構成されている。
【0051】なお、タイムスロットによるパケットのデ
ータ伝送が、下り回線のみで行われる通信システムの場
合には、1無線フレーム中、上りデータ領域TS15
は、不要になる。また、タイムスロットによるパケット
のデータ伝送が、上り回線のみで行われる通信システム
の場合には、1無線フレーム中、下りデータ領域が、不
要になる。
【0052】上下データ領域TS12(図2)、TS1
5(図5)の構成は、TDD/TDMA方式とFDD/
TDMA方式とで共通である。
【0053】1個の下り固定長パケットPdあるいは1
個の上り固定長パケットPuのデータ長は、たとえば6
4バイトあるいは128バイトに選択することができ
る。
【0054】図5は、例としての各加入者局21の構成
を示している。加入者局21は、基本的には、アンテナ
22と、高周波回路32と、該高周波回路32と端末2
0に接続される通信制御回路33とから構成されてい
る。
【0055】高周波回路32は、受信機41と、送信機
42と、該送受信機41、42とアンテナ22との間に
配される1回路2接点のスイッチ43とを有している。
【0056】高周波回路32の送信機42は、通信制御
回路33から供給される中間周波数の信号を、内蔵する
混合器により無線周波数の信号に周波数変換するととも
に、無線周波数の高周波信号を、内蔵する電力増幅器で
電力増幅し、スイッチ43を介してアンテナ22に供給
する。
【0057】また、高周波回路32の受信機41は、ア
ンテナ22で受信した無線周波数の高周波信号をスイッ
チ43を介して入力し、内蔵された低雑音増幅器で増幅
した後、内蔵する混合器により中間周波数に周波数変換
して通信制御回路33の変復調回路51に供給する。
【0058】通信制御回路33は、変復調回路51の
他、TDD−TDM/TDMA(単に、TDD/TDM
Aという。)制御回路52、端末20に接続される通信
インタフェース回路53、下り受信バッファ61、上り
送信バッファ62、パケット数計測部63を備えてい
る。
【0059】パケット数計測部63は、上り送信バッフ
ァ62に蓄積されたパケット数を1無線フレームの周期
毎に周期的に計測し、これをスロット要求(スロット要
求数ともいう。)71の情報としてTDD/TDMA制
御回路52に伝達する。このスロット要求71の情報
は、TDD/TDMA制御回路52から図13の1無線
フレームのスロット要求領域TS14の時間帯で変復調
回路51、送信機42、スイッチ43およびアンテナ2
2を通じて基地局11に通知される。
【0060】図6は、例としての基地局11の構成を示
している。基地局11は、基本的には、アンテナ12
と、高周波回路132と、該高周波回路132とネット
ワーク13に接続される通信制御回路34とから構成さ
れている。
【0061】高周波回路132の構成および作用は、図
5に示した加入者局21の高周波回路32と同等であ
る。
【0062】通信制御回路34は、変復調回路151、
TDD−TDM/TDMA(単に、TDD/TDMAと
いう。)制御回路152、ネットワーク13に接続され
る通信インタフェース回路153、スロット割当部5
4、上り加入者局毎受信バッファ64、下り加入者局毎
送信バッファ65、パケット数計測部66、およびスロ
ット割当記憶部67を備えている。
【0063】パケット数計測部66は、下り加入者局毎
送信バッファ65に蓄積された加入者局21毎のパケッ
ト数を1無線フレームの周期毎に周期的に計測し、これ
をスロット割当部54に伝達する。TDD/TDMA制
御回路152は、図2の1無線フレームのスロット要求
領域TS14の時間帯で通知された各加入者局21のス
ロット要求71の情報を抽出し、スロット割当部54に
伝達する。
【0064】スロット割当部54は、加入者局21毎の
パケット数(蓄積パケット数)およびスロット要求71
の情報に基づいて、下り回線と上り回線の上下データ領
域TS12、TS15を構成するタイムスロットの割当
に関し、どの加入者局21にどれだけのタイムスロット
をどの無線フレームに割り当てるかの、いわゆるスケジ
ュール計算を行い、スロット割当72の情報を決定し、
TDD/TDMA制御回路152に通知する。
【0065】各加入者局21に対する、上り方向の上り
データ領域TS15に対するタイムスロットの割当は、
図13の1無線フレーム内のスロット割当領域TS21
の時間帯において通知される。
【0066】各加入者局21と基地局11のそれぞれの
通信インタフェース回路53、153、TDD/TDM
A制御回路52、152、パケット数計測部63、6
6、およびスロット割当部54は、それぞれ、CPU
(central processing unit)を含んでマイクロコンピ
ュータ等により構成される場合にはROM(read only
memory)に各種プログラムがインストールされてCPU
により実行される構成とされ、ハードウエアとして構成
される場合には、ASIC(application specificinte
grated circuit)化されて所定の機能が実行される。
【0067】たとえば、通信インタフェース回路53、
153の機能について説明すれば、端末20から加入者
局21に供給されるイーサネット(登録商標)フレーム
のようなランダムに発生する可変長のデータが、加入者
局21の通信インタフェース回路53で、上り固定長パ
ケットPuに分割される。このとき、通信インタフェー
ス回路53で、さらに、各上り固定長パケットPuに隣
接パケット有無情報Xを含む再合成情報Pu4が付加さ
れる。
【0068】各上り固定長パケットPuは、基地局11
からのスロット割当領域TS21の内容によりスロット
が割り当てられ、無線回線を通じて送信側装置として機
能する各加入者局21から送信される。
【0069】受信側装置として機能する基地局11側で
受信された各上り固定長パケットPuは、再合成情報P
u4等を基に、通信インタフェース回路153で再合成
され、さらにパケットの欠落の有無が検出され、パケッ
トの欠落が無かった場合には、再合成されたイーサフレ
ームがデータとしてネットワーク13側へ出力される。
【0070】ネットワーク13から基地局11に供給さ
れるデータについても同様であるが、この場合、送信側
装置として機能する基地局11の通信インタフェース回
路153により、下り固定長パケットPdに分割され、
その際、各下り固定長パケットPdに隣接パケット有無
情報Xを含む再合成情報Pd2が付加され、無線回線を
通じて受信側装置として機能する加入者局21に送信さ
れる。
【0071】該当する加入者局21の通信インタフェー
ス回路53で受信された下り固定長パケットPdは、再
合成情報Pd2に基づいて再合成され、パケットの欠落
の有無が検出され、パケットの欠落がなかった場合には
端末20に伝送される。
【0072】この発明の一実施の形態が適用された通信
システム10は、基本的には、以上のように構成され、
かつ動作するものである。
【0073】次に、スロット割当部54におけるスケジ
ュール計算によるスロットの割当処理について、以下の
順序で説明する。
【0074】(1)基地局11から各加入者局21へデ
ータを伝送する下りデータ領域TS12へのスロット割
当処理についての説明。
【0075】(2)基地局11が、各加入者局21から
のスロット要求71の情報を受け取ってから、各加入者
局21から基地局11へデータを伝送する上りデータ領
域TS15へのスロット割当処理についての説明。
【0076】(3)上記の(1)と(2)の処理を含
む、上下データ領域TS15、TS12の各データ量の
比を1無線フレーム毎にダイナミックに変化させるダイ
ナミックスロット割当処理についての説明。
【0077】まず、(1)基地局11から各加入者局2
1へデータを伝送する下りデータ領域TS12のタイム
スロットの割当について、図7のタイムチャートを参照
して説明する。
【0078】この場合、下り加入者局毎送信バッファ6
5に蓄積されている各加入者局21宛毎の蓄積パケット
数(Pとする。)が、たとえば、図7に示すように、1
無線フレームの境界で1無線フレーム周期毎にパケット
数計測部66により計測され更新されて、スロット割当
部54に通知される。スロット割当部54は、通知され
た各加入者局21宛毎の蓄積パケット数に基づいて、約
1無線フレーム周期に対応する時間をかけてスケジュー
ル計算を行い、次フレームの下りデータ領域TS12に
おいてスロットの割当を実行するものとする。
【0079】なお、ここでは、説明の煩雑さを回避し理
解の容易さを優先するため、1加入者局21についての
割当を例として説明するが、複数の加入者局21であっ
ても、同様に適用することができる。
【0080】そこで、まず、無線フレームN−2の先頭
の時点t0において、パケット数計測部66によりある
加入者局21の蓄積パケット数Pが計測され、その計測
値(ここでは、P1とする。)が、スロット割当部54
に伝達されたものとする。
【0081】この計測値P1により、略同一の時点t0
において、スロット割当部54は、スケジュール計算を
開始する。
【0082】次に、無線フレームN−1の先頭の時点t
1の計測において、蓄積パケット数Pを計測し、パケッ
ト数PがP=P2に更新されていたものとする。
【0083】その時点t1で、無線フレームN−2で
の、蓄積パケット数P=P1のスケジュール計算が終了
する。
【0084】このスケジュール計算結果により、当該加
入者局21に対するスロット割当数がR1とされ、この
スロット割当数R1が無線フレームN−1へ割り当てら
れたことがスロット割当記憶部67に記憶される。な
お、スロット割当数R1は、タイムスロットに余裕があ
れば、蓄積パケット数の計測値P1と同数になるが、常
に同数となるわけでばない。全加入者局21の蓄積パケ
ット数の和がタイムスロット総数を超えると制約が発生
する。したがって、スロット割当数Rには、蓄積パケッ
ト数Pと異なる変数を与えている。
【0085】この時点t1で、スロット割当部54は、
新たな蓄積パケット数P=P2−R1に基づく新たなス
ケジュール計算を開始する。
【0086】次に、時点t2で、このスロット割当数R
1の数と同数の蓄積パケット数(割当パケット数ともい
う。)P=R1のデータが、無線フレームN−1の下り
データ領域TS12で、当該加入者局21に伝送され
る。すなわち、基地局11において、蓄積パケット数P
2のうち、R1個のデータが、下り加入者局毎送信バッ
ファ65からTDD/TDMA制御回路152により読
み出され、変復調回路151、送信機142、スイッチ
143およびアンテナ12を通じて送信される。
【0087】この送信データは、無線回線、当該加入者
局21のアンテナ22、スイッチ43を通じて受信機4
1により受信される。
【0088】受信データは、変復調回路51、TDD/
TDMA制御回路52を介して下り受信バッファ61に
蓄積される。
【0089】次いで、無線フレームNの先頭の時点t3
の計測において、蓄積パケット数PがP=P3に更新さ
れていたものとする。この時点t3においては、スロッ
ト割当数R1が、時点t3の下りデータ領域TS12で
加入者局21宛に送信されているので、下り加入者局毎
送信バッファ65から削除されている。
【0090】次いで、その時点t3で、無線フレームN
−1の蓄積パケット数P=P2−R1のスケジュール計
算が終了する。
【0091】このスケジュール計算によるスロット割当
数がR2であるものとする。このスロット割当数R2
は、無線フレームNの下りデータ領域TS12の割り当
てに使用されるとともにスロット割当記憶部67中に記
憶される。
【0092】この時点t3で、スロット割当部54は、
新たな蓄積パケット数P=P3−R2に基づく新たなス
ケジュール計算を開始する。
【0093】スロット割当数R2のデータは、スケジュ
ールに従い、時点t4における無線フレームNの下りデ
ータ領域TS12で、当該加入者局21に伝送される。
以下、時点t3以降に同様な処理が繰り返される。
【0094】一方、加入者局21では、通信インタフェ
ース回路53により、下り受信バッファ61に蓄積され
たデータパケットの再合成情報Pduが参照されて、イ
ーサフレーム等の再合成が行われ、端末20に伝送され
る。
【0095】上述したように、この実施の形態によれ
ば、複数のタイムスロットに区分された下りデータ領域
TS12と上りデータ領域TS15を含む一定長さの1
無線フレームが一定周期で繰り返され、基地局11の下
り加入者局毎送信バッファ65からのパケットを複数の
加入者局21へ下りデータ領域TS12のタイムスロッ
トで伝送する。そして、基地局11のパケット数計測部
66は、下り加入者局毎送信バッファ65中の加入者局
21宛毎の蓄積パケット数を1無線フレームの周期で計
測する。スロット割当部54は、タイムスロットを割り
当てる際に、蓄積パケット数Pからスロット割当記憶部
67に記憶されている既に割り当てられているパケット
数Rを減算した値(P−R)に基づいて割り当てる。
【0096】このように、基地局11にタイムスロット
の割当を記憶するタイムスロット割当記憶部57を設
け、スロット割当部54が、計測パケット数に基づい
て、タイムスロットを割り当てる際に、スロット割当記
憶部67で既に割り当てられているパケット数を減算補
正して割り当てるようにしているので、スケジュール計
算中(パケット数を計測してからスロットを割り当てる
までの間)に、下りデータ領域TS12で既に加入者局
21に送信された既送のデータにタイムスロットを重複
して割り当てないようにすることができ、タイムスロッ
トの浪費を回避することができる。
【0097】実際上、この実施の形態では、スロット割
当部54が、今回の1無線フレームNでタイムスロット
を割り当てるとき、前回の無線フレームN−1で割り当
てているスロット割当数R1を減算した値に基づいて割
り当てるようにすることで、既送のパケットにタイムス
ロットを割り当てないようにすることができる。
【0098】次に、(2)基地局11が、各加入者局2
1からのスロット要求71の情報を受け取ってから、各
加入者局21から基地局11へ上り回線でデータを伝送
する上りデータ領域TS15のスロット割当処理につい
て、図8のタイムチャートを参照して説明する。
【0099】なお、ここでは、説明の煩雑さを回避し理
解の容易さを優先するため、1加入者局21についての
割当を例として説明するが、複数の加入者局21であっ
ても、同様に適用することができる。
【0100】この場合、加入者局21の上り送信バッフ
ァ62に蓄積されている各加入者局21毎の蓄積パケッ
ト数(上記のPと区別するためQという。)が、たとえ
ば、図8中、1無線フレームの境界で1無線フレーム周
期毎にパケット数計測部63により計測され更新され
る。
【0101】この蓄積パケット数Qは、スロット要求7
1の情報(スロット要求数という。)として、上り回線
のスロット要求領域TS14で、各加入者局21のTD
D/TDMA制御回路52、変復調回路51、送信機4
2、スイッチ43、およびアンテナ22を通じて送信さ
れ、無線回線を介して、基地局11のアンテナ12、ス
イッチ143を介して受信機141で受信される。受信
情報は、変復調回路151およびTDD/TDMA制御
回路152を通じてスロット要求71の情報(スロット
要求数)として、スロット割当部54に通知される。
【0102】スロット割当部54は、通知された各加入
者局21宛毎のスロット要求数に基づいて、約1無線フ
レーム周期に対応する時間をかけてスケジュール計算を
行い、次フレームのスロット割当領域TS21までにそ
のスケジュール計算を終了してスロットの割当処理を実
行する。この割当処理で割り当てたスロット割当数をU
という。
【0103】そこで、まず、無線フレームN−4の先頭
の時点t10において、パケット数計測部63により、
ある加入者局21の蓄積パケット数Qの計測値がQ1と
して計測されたものとする。この時点t10で、基地局
11のスロット割当部54は、スケジュール計算を開始
するが、実際上、スロット要求71の情報(スロット要
求数)を受け取っていないので、後述するように、この
スケジュール計算では何も割り当てられない。
【0104】次に、時点t11の無線フレームN−4の
上り回線のスロット要求領域TS14で、時点t10で
加入者局21で計測された蓄積パケット数Qの計測値Q
1が、スロット要求数(等しい値であるのでQ1とす
る。)として、加入者局21から送信され、基地局11
のスロット割当部54に供給される。
【0105】次いで、無線フレームN−3の先頭の時点
t14の計測において、上り送信バッファ62の蓄積パ
ケット数QがQ=Q2に更新される。
【0106】この時点t14で、基地局11のスロット
割当部54は、現時点でのスロット要求数を確認し、そ
の値がQ1であることから、このスロット要求数Q1に
基づくスケジュール計算を開始する。
【0107】次いで、時点t15のスロット要求領域T
S14で、時点t14で加入者局21のパケット数計測
部63で計測された蓄積パケット数Q2が、スロット要
求数Q2として、基地局11のスロット割当部54に供
給される。
【0108】さらに、無線フレームN−2の先頭の時点
t16で、加入者局21の蓄積パケット数QがQ=Q3
として計測される。
【0109】また、時点t16で、時点t14から開始
したスケジュール計算が終了し、スロットが割り当てら
れる。スロット割当数をU1とする。このスロット割当
数U1がスロット割当記憶部67に記憶される。
【0110】さらに、この時点t16では、スロット割
当部54によりスロット要求数Q2が確認され、このス
ロット要求数Q2からスロット割当数U1を減算した値
Q2−U1に基づくスケジュール計算が開始される。
【0111】次に、時点t17では、この無線フレーム
N−2の上りデータ領域TS15で、スロット割当数U
1と同数の蓄積パケット数の送信を行うようにとのスケ
ジュールが、無線フレームN−2の下り回線のスロット
割当領域TS21で、当該加入者局21に通知される。
【0112】次いで、時点t18で、加入者局21の蓄
積パケット数Q3が、スロット要求数Q3として、基地
局11のスロット割当部54に通知される。
【0113】次に、加入者局21において、スケジュー
ルに従い、時点t19で、上り送信バッファ62からT
DD/TDMA制御回路52によりスロット割当数U1
のデータが読み出される。そして、読み出されたデータ
が、その時点t19の無線フレームN−2の上り回線の
上りデータ領域TS15で、無線回線を介して加入者局
21から基地局11に送信され、基地局11の上り加入
者局毎受信バッファ64に記憶される。
【0114】なお、時点t19で、加入者局21の上り
送信バッファ62からスロット割当数U1のデータが読
み出されるので、蓄積パケット数は、そのU1分減少す
る。
【0115】次いで、無線フレームN−1の先頭の時点
t20で、加入者局21の蓄積パケット数QがQ=Q4
として計測される。
【0116】この時点t20で、また、時点t16から
開始したスケジュール計算が終了し、スロットが割り当
てられる。スロット割当数をU2とする。このスロット
割当数U2がスロット割当記憶部67に記憶される。
【0117】さらに、この時点t20では、スロット割
当部54によりスロット要求数Q3が確認され、このス
ロット要求数Q3からスロット割当数U2+U1を減算
した値Q3−(U2+U1)に基づくスケジュール計算
が開始される。
【0118】次に、時点t21では、この無線フレーム
N−1の上りデータ領域TS15で、スロット割当数U
2と同数の蓄積パケット数の送信を行うようにとのスケ
ジュールが、無線フレームN−1の下り回線のスロット
割当領域TS21で、当該加入者局21に通知される。
【0119】次いで、時点t22で、加入者局21の蓄
積パケット数Q4が、スロット要求数Q4として、基地
局11のスロット割当部54に通知される。
【0120】次に、加入者局21において、スケジュー
ルに従い、時点t23で、上り送信バッファ62からT
DD/TDMA制御回路52によりスロット割当数U2
のデータが読み出される。そして、読み出されたデータ
が、その時点t23の無線フレームN−1の上り回線の
上りデータ領域TS15で、無線回線を介して加入者局
21から基地局11に送信され、基地局11の上り加入
者局毎受信バッファ64に記憶される。
【0121】なお、時点t23で、加入者局21の上り
送信バッファ62からスロット割当数U2のデータが読
み出されるので、蓄積パケット数は、そのU2分減少す
る。
【0122】次いで、無線フレームNの先頭の時点t2
4で、加入者局21の蓄積パケット数QがQ=Q5とし
て計測される。
【0123】この時点t24で、また、時点t20から
開始したスケジュール計算が終了し、スロットが割り当
てられる。スロット割当数をU3とする。このスロット
割当数U3がスロット割当記憶部67に記憶される。
【0124】さらに、この時点t24では、スロット割
当部54によりスロット要求数Q4が確認され、このス
ロット要求数Q4からスロット割当数U3+U2を減算
した値Q4−(U3+U2)に基づくスケジュール計算
が開始される。
【0125】次に、時点t25では、この無線フレーム
Nの上りデータ領域TS15で、スロット割当数U3と
同数の蓄積パケット数の送信を行うようにとのスケジュ
ールが、無線フレームNの下り回線のスロット割当領域
TS21で、当該加入者局21に通知される。
【0126】蓄積パケット数U3のデータは、スケジュ
ールに従い、無線フレームNの上りデータ領域TS15
で、当該加入者局21から基地局11の上り加入者局毎
受信バッファ64に伝送され記憶される。以下、時点t
24以降と同様な処理が繰り返される。
【0127】一方、基地局11の通信インタフェース回
路153により、上り加入者局21毎受信バッファ64
に蓄積されたデータの再合成情報Pduが参照されて、
イーサフレーム等の再合成が行われ、ネットワーク13
に伝送される。
【0128】上述した実施の形態によれば、複数の加入
者局21から単一の基地局11への送信が行われる上り
回線と、基地局11から複数の加入者局21への送信が
行われる下り回線とを含む一定周期で繰り返される一定
長さの1無線フレームが存在し、上り回線には、複数の
加入者局21から基地局11へタイムスロットを要求す
るスロット要求領域TS14と、複数の加入者局21か
ら基地局11へパケットを送るために複数のタイムスロ
ットに区分された上りデータ領域TS15が含まれ、下
り回線には、基地局11からのスロット割当72の情報
を複数の加入者局21に通知するスロット割当領域TS
21と、基地局11から複数の加入者局21へパケット
を送るために複数のタイムスロットに区分された下りデ
ータ領域TS12が含まれる。
【0129】各加入者局21は、パケット数計測部63
により、上り送信バッファ62中に蓄積されている蓄積
パケット数Qを、1無線フレームの周期と等しい一定周
期で計測する。この計測値Qをスロット要求数Qとして
スロット要求領域TS14で送信する。
【0130】基地局11は、スロット要求数Qに基づき
スロット割当部54により上りデータ領域TS15のタ
イムスロットを割り当てる。
【0131】また、スロット割当部54は、タイムスロ
ットの割当をスロット割当記憶部67に記憶する。
【0132】そして、スロット割当部54は、スロット
要求数Qに基づき上りデータ領域TS15のタイムスロ
ットを割り当てる際に、スロット割当記憶部67に既に
割り当てられているタイムスロット数を減算した値に基
づいて割り当てる。
【0133】このように、基地局11のスロット割当部
54は、上りデータ領域TS15のタイムスロットを割
り当てる際に、加入者局21からのスロット要求数Qか
ら、既に割り当てられてスロット割当記憶部67に記憶
されているタイムスロット数を減算して割り当てるよう
にしているので、既送のパケットに対するタイムスロッ
トの再割当が防止され、タイムスロットの浪費を未然に
回避することができる。
【0134】この場合、データ伝送装置は、TDMA伝
送装置であるので、加入者局21で計測したパケット数
Qをスロット要求数Qとして送信する手順が必要とな
る。このため、上り方向のデータの伝送の際には、スロ
ット割当部54が、今回の無線フレームNでタイムスロ
ットを割り当てるとき、前回および前々回のタイムスロ
ットを割り当てた無線フレームN−1、N−2で割り当
てているタイムスロットを減算した値{たとえば、Q4
−(S3+S2)}に基づいて割り当てることで、既送
のパケットに対するタイムスロットの再割当が防止さ
れ、タイムスロットの浪費が未然に回避される。
【0135】なお、この上り方向のスロット割当では、
下り方向のスロット割当に比較して、スロット要求数Q
の加入者局21からのスロット要求領域TS14での送
信および受信が必要であるので、考慮すべきスロット割
当が1無線フレーム分増加している。
【0136】なお、スケジュール計算の時間が、1無線
フレーム余りの時間ではなく、たとえば2無線フレーム
余りの時間を要する場合には、無線フレームNでタイム
スロットを割り当てるとき、前回および前々回のタイム
スロットを割り当てた無線フレームを、N−2、N−3
およびN−4とすればよい。
【0137】次に、(3)上記の(1)と(2)の処理
を含む、1無線フレーム内の上下データ領域TS15、
TS12の各データ量の比を1無線フレーム毎にダイナ
ミックに変化させるダイナミックスロット割当処理につ
いて、図9のフローチャートを参照して説明する。な
お、理解の容易化のために同時に図7、図8のタイムチ
ャートも参照して説明する。
【0138】この場合、スロット割当部54は、たとえ
ば無線フレームの境界時点で、図7に示した下り方向の
タイムスロット割当のためのスケジュール計算と、図8
に示した上り方向のタイムスロットの割当のためのスケ
ジュール計算を同時に並列的に行い、その割当結果に基
づいて、同一無線フレーム中の下りデータ領域TS12
と上りデータ領域TS15へのタイムスロットの割当を
ダイナミックに行う。すなわち、1無線フレーム中で、
下りデータ領域TS12と上りデータ領域とTS15へ
割り当てるタイムスロットの合計数は一定であるが、こ
の合計数をSとするとき、たとえば下りデータ領域TS
12へのスロット割当数が少なく、それがSdであった
場合、上りデータ領域TS15には、残りのS−Sdの
数の多くのスロット数を割り当てるようにする。このよ
うに制御することにより、タイムスロットを有効に利用
することができ、データを基地局11から加入者局21
あるいは加入者局21から基地局11へ短時間で伝送で
きる可能性が高くなる。
【0139】図9のフローチャートで示される各処理
は、基地局11のスロット割当部54により実行され
る。
【0140】フローチャート中のステップA1〜A3で
は、基地局11と加入者局21間のデータ伝送量の決定
を行う。ここで、ステップA1の処理の詳細を示すステ
ップB1〜B6の処理が上述した補正計算を行う部分で
ある。
【0141】この場合、ステップB1〜B4の処理で
は、無線フレームNにおける上りデータ領域TS15の
タイムスロットの割当処理を行うため、それぞれ無線フ
レームN−2および無線フレームN−1で行われた割当
処理を考慮した減算補正処理を行う。この減算補正処理
は、図8中、時点t20で行われ、それに基づくスケジ
ュール計算の結果が時点t25で行われるスロット割当
処理である。
【0142】また、ステップB5、B6の処理では、無
線フレームNにおける下りデータ領域TS12のタイム
スロットの割当処理を行うため、無線フレームN−1で
行われた割当処理を考慮した減算補正処理を行う。この
減算補正処理は、図7中、時点t1で行われ、それに基
づくスケジュール計算の結果が、時点t3で行われるス
ロット割当処理である。なお、上述したように、ここで
の補正計算は、加入者局21からスロット要求数の通知
を受ける必要がないので、無線フレームN−2の補正を
考慮する必要がない。
【0143】そこで、まず、ステップA1では、加入者
局21のパケット数計測部63および各基地局11のパ
ケット数計測部66でのパケット数の計測時点と基地局
11のスロット割当部54でスロットを割り当てる時点
の時間差によるパケット数の補正処理を行う。
【0144】ステップA1を構成するステップB1の処
理では、割当が行われた加入者局21に対して補正計算
が必要なため、無線フレームN−2の割当処理を確認す
る(上述のスロット割当数U1)。
【0145】ステップB2の処理では、無線フレームN
−2のスロット要求数Q3から無線フレームN−2の割
当処理で割り当てられたスロット割当数U1を減算する
補正計算を行う(Q3−U1)。
【0146】次いで、ステップB3の処理では、割当が
行われた加入者局21に対して補正計算が必要なため、
無線フレームN−1の割当処理を確認する(上述のスロ
ット割当数U2)。
【0147】ステップB4の処理では、無線フレームN
のスロット要求数Q3から無線フレームN−1の割当処
理で割り当てられたスロット割当数U2を減算する補正
計算を行う(Q3−U2)。
【0148】次に、ステップB5の処理では、割当が行
われた加入者局21に対して補正計算が必要なため、無
線フレームN−1の割当処理を確認する(上述のスロッ
ト割当数R1)。
【0149】ステップB6の処理では、基地局11の蓄
積パケット数P2から無線フレームN−1の割当処理で
割り当てられたスロット割当数R1を減算する補正計算
を行う{上述の(P2−R1)}。
【0150】次に、ステップA2では、減算補正後のパ
ケット数から、無線フレームNにおける上下のデータ領
域TS12、TS15のタイムスロット数の分配量を決
定する。
【0151】実際上、この分配を決定する際、タイムス
ロット数が、1無線フレームの、上下のデータ領域TS
12、TS15のタイムスロット数の合計数以下の値と
なっている場合には、1無線フレーム内にスロット割当
数を割り当てるようにすればよい。このようにすれば、
1無線フレームで割り当てられたタイムスロット数に対
応するパケット数のデータを1無線フレームで送信する
ことができ、送信時間が短縮される。
【0152】もちろん、タイムスロットの割り当ては、
1フレームでは済まない場合もあるが、その場合には、
現時点で、使用する無線フレームの数が最小となるよう
に上下データ領域TS12、TS15にタイムスロット
を分配すればよい。
【0153】次いで、ステップA3では、実際上、複数
の加入者局21が存在することから、複数の加入者局2
1へのデータ転送率が同等、すなわち公平になるように
上下データ領域TS12、TS15でスロット割当を通
知させる加入者局番あるいはデータを転送する加入者局
番を決定する。
【0154】また、基地局11は、加入者局21に対す
るパケット計測値の通知、すなわちスロット要求数の通
知を許可する加入者局番を、上記データ転送率が同等、
すなわち公平になるように決定する。
【0155】これらを満足するスロット割当数が、ステ
ップA3で、スロット割当数R2、U3として決定され
る。
【0156】このように上述した実施の形態によれば、
複数の加入者局21から基地局11への送信が行われる
上り回線と、基地局11から複数の加入者局21への送
信が行われる下り回線とを含む一定周期で繰り返される
一定長さの無線フレームが存在し、上り回線には、複数
の加入者局21から基地局11へタイムスロットを要求
するスロット要求領域TS14と、複数の加入者局21
から基地局11へパケットを送るために複数のタイムス
ロットに区分された上りデータ領域TS15が含まれ、
下り回線には、基地局11からのスロット割当を複数の
加入者局21に通知するスロット割当領域TS21と、
基地局11から複数の加入者局21へパケットを送るた
めに複数のタイムスロットに区分された下りデータ領域
TS12が含まれる。
【0157】複数の加入者局21は、それぞれ上り送信
バッファ62と、上り送信バッファ62中のパケット数
を計測するパケット数計測部63を有し、1無線フレー
ムと同周期の一定周期毎に上り送信バッファ62中のパ
ケット数を計測し、この計測値をタイムスロット要求数
としてスロット要求領域TS14で送信する。
【0158】基地局11は、自身の下り加入者局毎送信
バッファ65中の加入者局宛毎のパケット数を1無線フ
レームと同周期の一定周期毎にパケット数計測部66に
より計測する。
【0159】そして、スロット割当部54は、計測した
パケット数に基づき下りデータ領域TS12のタイムス
ロットを割り当てるとともに、タイムスロット要求数に
基づき上りデータ領域TS15のタイムスロットを割り
当てる。
【0160】また、割り当てたタイムスロットの割当を
スロット割当記憶部67に記憶する。
【0161】この場合、スロット割当部54は、計測パ
ケット数に基づいて下りデータ領域TS12のタイムス
ロットを割り当てるとともにタイムスロット要求数に基
づき上りデータ領域TS15のタイムスロットを割り当
てる際に、計測パケット数およびタイムスロット要求数
から、スロット割当記憶部67に記憶され既に割り当て
られているそれぞれのタイムスロット数をそれぞれ減算
した値に基づいて割り当てるとともに、上下のデータ領
域の分配量を決定して割り当てる。
【0162】このようにすれば、1無線フレーム内のス
ロット割当をダイナミックに行うことが可能となるの
で、パケット再送を防止してタイムスロットの浪費を回
避することができるとともに、パケットの高速転送が可
能となる。
【0163】次に、図10は、FDD方式の加入者局2
1Aの構成例を示している。図11は、FDD方式の基
地局11Aの構成例を示している。図12は、FDD方
式の無線フレームの構成を示している。
【0164】FDD方式の図10の加入者局21Aと上
述したTDD方式の図5の加入者局21、FDD方式の
図11の基地局11Aと上述したTDD方式の図6の基
地局11、およびFDD方式の図12の無線フレームと
上述したTDD方式の図13、図2、図3の無線フレー
ムにおいて、それぞれ対応する要素には同一の符号を付
けその詳細な説明は省略する。
【0165】FDD方式は、周波数多重であるので、上
り方向と下り方向で異なる無線周波数が用いられる。そ
のため、TDD方式の高周波回路32、132を構成す
るスイッチ43、143がFDD方式ではそれぞれ図1
0、図11に示すようにダイプレクサ44、144に代
替される。ダイプレクサ44、144は、周知のよう
に、受信周波数用のバンドパスフィルタと送信周波数用
のバンドパスフィルタから構成され、それぞれ、送信機
42、142からの出力信号をアンテナ12、22側に
導いて送信させ、アンテナ12、22で受信した信号を
受信機41、141側に導く作用を行う。
【0166】一方、無線フレームは、図13と図12を
参照すれば明らかなように、TDD方式では1無線フレ
ームが、下り回線と上り回線とに直列的に分割されてい
るのに対し、FDD方式では、下り無線フレームと上り
無線フレームが並列的に構成されている。
【0167】なお、図12に示す下り無線フレーム中の
下りデータ領域TS12は、図2の下りデータ領域TS
12に示す下り固定長パケットPdと同一の構成となっ
ている。
【0168】同様に、図12に示す上り無線フレーム中
の上りデータ領域TS15は、図4の上りデータ領域T
S15に示す上り固定長パケットPuと同一の構成とな
っている。
【0169】図11に示すスロット割当部54では、図
9に示したアルゴリズムを用いて、TDD方式と同様に
補正計算を行うことができる。なお、FDD方式では、
ダイナミックのスロット割当方式は、方式上採用するこ
とができない。
【0170】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限らず、たとえば伝送回線として無線回線ではなく、基
地局と加入者局との間が光ファイバで接続された双方向
光回線においても適用することができる等、この発明の
要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは
もちろんである。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、既スロット割り当てを考慮することで、既送のデー
タ(パケット)にタイムスロットを割り当てないように
することができる。
【0172】また、この発明は、タイムスロットの浪費
を回避することができる。
【0173】さらに、この発明は、下り領域のデータ量
と上り領域のデータ量の合計容量は一定であるが、各デ
ータ量の比を1通信フレーム(1無線フレームあるいは
1有線フレーム)毎にダイナミックに変化させるダイナ
ミックスロット割当方式において、既送のパケットにタ
イムスロットを割り当てることによるタイムスロットの
浪費を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された通信シス
テムの構成図である。
【図2】下りデータ領域と下り固定長パケットの構造図
である。
【図3】隣接パケット有無情報の説明図である。
【図4】上りデータ領域と上り固定長パケットの構造図
である。
【図5】TDD方式の加入者局の構成を示すブロック図
である。
【図6】TDD方式の基地局の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】下りデータ領域のスロット割当処理の説明に供
されるタイムチャートである。
【図8】上りデータ領域のスロット割当処理の説明に供
されるタイムチャートである。
【図9】ダイナミックスロット割当処理の説明に供され
るフローチャートである。
【図10】FDD方式の加入者局の構成を示すブロック
図である。
【図11】FDD方式の基地局の構成を示すブロック図
である。
【図12】FDD方式の無線フレームの構成図である。
【図13】TDD方式の無線フレームの構成図である。
【符号の説明】
10…通信システム 11、11A
…基地局 13…ネットワーク 20…端末 21、21A…加入者局 54…スロッ
ト割当部 62…上り送信バッファ 63、66…
パケット数計測部 65…下り加入者局毎送信バッファ 67…スロッ
ト割当記憶部 71…スロット要求 72…スロッ
ト割当
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 真也 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 水本 幸秀 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 安井 由幸 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA11 BB06 CC02 CC05 HH00 KK01 KK12 LL12 LL13 MM05 RR02 5K067 AA13 BB21 CC08 EE02 EE10 EE22 HH22 HH23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のタイムスロットに区分された下りデ
    ータ領域を含む一定長さの通信フレームが一定周期で繰
    り返され、単一の基地局の送信バッファから読み出した
    パケットを複数の加入者局へ前記下りデータ領域のタイ
    ムスロットで伝送するデータ伝送装置において、 前記基地局は、 前記送信バッファ中の加入者局宛毎のパケット数を周期
    的に計測するパケット数計測部と、 計測したパケット数に基づいて、タイムスロットの割当
    を行うスロット割当部と、 タイムスロットの割当を記憶するスロット割当記憶部と
    を備え、 前記スロット割当部は、前記タイムスロットを割り当て
    る際に、前記計測パケット数から前記スロット割当記憶
    部に記憶されている既に割り当てられているパケット数
    を減算した値に基づいて割り当てることを特徴とするデ
    ータ伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデータ伝送装置において、 前記データ伝送装置が、時分割多重データ伝送装置であ
    るとき、 前記スロット割当部が、今回の通信フレームでタイムス
    ロットを割り当てるとき、前回の通信フレームで割り当
    てているパケット数を減算した値に基づいて割り当てる
    ことを特徴とするデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】複数の加入者局から単一の基地局への送信
    が行われる上り回線と、前記単一の基地局から前記複数
    の加入者局への送信が行われる下り回線とを含む一定周
    期で繰り返される一定長さの通信フレームが存在し、 前記上り回線には、前記複数の加入者局から前記単一の
    基地局へタイムスロットを要求するスロット要求領域
    と、前記複数の加入者局から前記単一の基地局へパケッ
    トを送るために複数のタイムスロットに区分された上り
    データ領域が含まれ、 前記下り回線には、前記基地局からのスロット割当を前
    記複数の加入者局に通知するスロット割当領域が含まれ るデータ伝送装置において、 前記複数の加入者局は、それぞれ送信バッファと、該送
    信バッファ中のパケット数を計測するパケット数計測部
    を有し、周期的に前記送信バッファ中のパケット数を計
    測し、この計測値をタイムスロット要求数として前記ス
    ロット要求領域で送信し、 前記基地局は、受信したタイムスロット要求数に基づき
    前記上りデータ領域のタイムスロットを割り当てるスロ
    ット割当部と、タイムスロットの割当を記憶するスロッ
    ト割当記憶部とを有し、 前記スロット割当部は、前記タイムスロット要求数から
    前記スロット割当記憶部に記憶されている既に割り当て
    られているタイムスロット数を減算した値に基づき前記
    上りデータ領域のタイムスロットを割り当てることを特
    徴とするデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のデータ伝送装置において、 前記データ伝送装置が、時分割多元接続データ伝送装置
    であるとき、 前記スロット割当部が、今回の通信フレームでタイムス
    ロットを割り当てるとき、前記タイムスロット要求数か
    ら前回および前々回の通信フレームで割り当てているタ
    イムスロットを減算した値に基づき割り当てることを特
    徴とするデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】複数の加入者局から単一の基地局への送信
    が行われる上り回線と、前記単一の基地局から前記複数
    の加入者局への送信が行われる下り回線とを含む一定周
    期で繰り返される一定長さの通信フレームが存在し、 前記上り回線には、前記複数の加入者局から前記単一の
    基地局へタイムスロットを要求するスロット要求領域
    と、前記複数の加入者局から前記単一の基地局へパケッ
    トを送るために複数のタイムスロットに区分された上り
    データ領域が含まれ、 前記下り回線には、前記基地局からのスロット割当を前
    記複数の加入者局に通知するスロット割当領域と、前記
    基地局から前記複数の加入者局へパケットを送るために
    複数のタイムスロットに区分された下りデータ領域が含
    まれるデータ伝送装置において、 前記複数の加入者局は、それぞれ、送信バッファと、該
    送信バッファ中のパケット数を計測するパケット数計測
    部を有し、周期的に前記送信バッファ中のパケット数を
    計測し、この計測値をタイムスロット要求数として前記
    スロット要求領域で送信し、 前記基地局は、 自身の送信バッファ中の加入者局宛毎のパケット数を周
    期的に計測するパケット数計測部と、 前記計測したパケット数に基づき前記下りデータ領域の
    タイムスロットを割り当てるとともに、受信したタイム
    スロット要求数に基づき前記上りデータ領域のタイムス
    ロットを割り当てるスロット割当部と、 タイムスロットの割当を記憶するスロット割当記憶部と
    を有し、 前記スロット割当部は、前記計測パケット数に基づいて
    前記下りデータ領域のタイムスロットを割り当てるとと
    もに前記タイムスロット要求数に基づき前記上りデータ
    のタイムスロットを割り当てる際に、前記計測パケット
    数および前記タイムスロット要求数から、前記スロット
    割当記憶部に記憶されている既に割り当てられているそ
    れぞれのタイムスロット数をそれぞれ減算した値に基づ
    いて割り当てるとともに、上下のデータ領域の分配量を
    決定して割り当てることを特徴とするデータ伝送装置。
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