JP2004296379A - 面状光源装置および該装置を用いた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】面状光源装置3は、第1のフレーム7の端面部7cが長手方向の外縁に沿って凸部10aおよび凹部10bを形成した櫛歯形状であり、固定手段13の屈曲部13cが第1のフレーム7の端面部7cの櫛歯に噛合する凸部14aおよび凹部14bを形成した櫛歯形状であることで、第1のフレーム7の端面部7cと固定手段13の屈曲部13cとが咬持しており、固定手段13の主面部13aと第1のフレーム7の底面部7aとを螺着手段15により固定している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示パネルの直下に光源を配置する直下型の面状光源装置および該装置を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の液晶表示装置は、画像を表示する液晶パネルを備えている。また、断面形状がL字形であり、液晶パネルの表面の側部を覆いこれを支持すると共にこの液晶表示装置の全体の側部を構成するフレームが設けられている。更に、液晶パネルには液晶パネルを駆動するための接続基板が設けられている。なお、液晶パネルと接続基板との間は略直角に屈曲され、接続基板はフレームの内側に収納される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−311418号公報(第4頁右欄第9行―第5頁左欄第37行、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液晶表示装置は、比較的厚みの薄い平面型の表示装置であるが、液晶表示パネルの大型化に伴って、たとえばその一つの対角線上の両側において互いに逆の回転力が加わった場合の捩れに対抗する強度が極めて小さいという問題点がある。
【0005】
また、フレームのたわみ、歪み等の変形に対する強度が小さいため、フレームに覆われた液晶表示パネルは捩れやすくなり、液晶表示パネルの液晶層の厚さに相当する2枚の透明絶縁性基板の間隙が変化し、表示に悪影響を与えるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、液晶表示パネルが大型化した場合においても、フレームの捩れを抑制した面状光源装置を得るものであり、この面状光源装置を用いることにより、液晶表示パネルの液晶層の厚さを一定に保ち、優れた表示特性を得ることができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る面状光源装置においては、第1のフレームの底面部が線状光源に対して拡散板と相対する位置に配置され、線状光源の長手方向に延在する第1のフレームの両側の側面部が第1のフレームの底面部に対して外側に傾斜し、第1のフレームが第1のフレームの側面部から屈設される端面部を有する面状光源装置であって、第1のフレームの少なくとも一方の端面部と第1のフレームの底面部とを連結する固定手段を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図、図2は図1に示す液晶表示装置の矢視II−II線からみた部分断面図である。図1および図2において、液晶表示装置1は、金属製のフロントフレーム2と、直下型の面状光源装置3と、フロントフレーム2と面状光源装置3の間に保持される矩形平板状の液晶表示パネル4などからなる。以下、説明のため、液晶表示装置1の表示面側を上方とする。
【0009】
フロントフレーム2は、液晶表示パネル4の表示領域にほぼ対応する矩形状の開口部2aを有し、この開口部2aを四周から囲む矩形リング状の水平部2bと、この水平部2bの外周全体から下方へ延在される垂直部2cとからなる。
【0010】
液晶表示パネル4は、図示しない上側または下側の透明絶縁性基板上に着色層、遮光層、スイッチング素子となる薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)、画素電極等の電極および配線が形成されたTFTアレイ基板および対向基板、二枚の基板を等間隔に保持するスペーサ、二枚の基板を貼り合わせるシール材、二枚の基板との間に液晶を注入した後に封止する封止材、液晶に初期配向をもたせる配向膜および光を偏光させる偏光板などにより構成されるが、本発明においては、既存の液晶表示パネルを用いるのでここでの説明は省略する。
【0011】
面状光源装置3は、表示面に平行に互いに並設された複数の線状光源5である冷陰極管と、複数の線状光源5をまとめて支持する一対の支持台6と、この支持台6の下方から組み合わされる金属製のリアフレーム(以下、第1のフレーム7と称す。)と、支持台6の上方に配置される拡散板8とを含む。面状光源装置3のフレーム構造は、支持台6と、第1のフレーム7と、矩形状の開口部9aを有するポリカーボネート(PC)などの樹脂製のモールドフレーム(以下、第2のフレーム9と称す。)とからなる。第1のフレーム4と第2のフレーム9とで拡散板8を狭持する。
【0012】
拡散板8は線状光源5から発せられる光を拡散する。この拡散板8は、光散乱物質を混入した樹脂であるアクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネート(PC)などからなる。また、この拡散板8は、線状光源5から直接出た光や後述する反射板により反射された光をさらにムラなく表示面内に均一に広げるために第2のフレーム9の開口9aを覆うように配置され、斜め方向から入射した光でも表面であらゆる方向に均一に放射されるようにする機能を有する。
【0013】
拡散板8上には光を効果的に利用するための複数枚の光学シートからなる図示しない光学シート類を配置し、液晶表示パネル4を拡散板8上に光学シート類を介して配置する。なお、光学シート類は、輝度の向上が必要な場合には、複数枚のレンズシートをその表面に形成されるプリズム方向を考慮して組み合わせる。また、拡散シートは、拡散性を向上させる場合に、2枚以上用いることが可能である。さらに、プリズムシートの配光特性によってはプリズムシートを1枚または使用しなくてもよい。また、保護シート、プリズムシートまたは偏光反射シートを組み合わせてもよいし、または使用しなくてもよい。
【0014】
第1のフレーム7は、線状光源5を内包し、線状光源5から発せられる光を拡散板8側へ反射する機能を有する。反射する機能としては、たとえば、第1のフレーム7の内側となる底面および側面に、光を正反射、拡散反射またはその複合で反射する反射板が形成されている。反射板の材料としては、アルミニウムまたは銀などの反射しやすい金属板もしくは積層プラスチックシート、発泡プラスチックシート、金属またはプラスチックなどの表面に反射しやすい塗料を塗布したものでもよい。特に、第1のフレーム7の内側に白色塗料などを塗布しておくことにより一層内部での反射がよく、光の損失が少なくなるため好ましい。
【0015】
第1のフレーム7の底面部7aは線状光源5に対して拡散板8と相対する位置に配置される。図2に特に明確に示されるように、線状光源5の長手方向に延在する第1のフレーム7の両側の側面部7bが底面部7aに対して外側に傾斜し、側面部7bから屈設される端面部7cを第1のフレーム7は有している。なお、この実施の形態においては、第1のフレーム7はアルミニウム、ステンレス鋼または鉄などの剛性が高い金属部材からなる。
【0016】
第1のフレーム7の端面部7cは、第1のフレーム7の長手方向に沿って、複数の凸部10aおよび凹部10bを形成した櫛歯形状である。なお、第1のフレーム7の長手方向における凹部10bの位置は、液晶表示パネル4と駆動回路基板11を接続するテープキャリアパッケージ(以下、TCP12と称す。)の位置に相当することにより、液晶表示パネル4の裏面側に駆動回路基板11を配置するようにTCP12を折り返すことができ、液晶表示装置1の狭額縁化が可能となるため好ましい。
【0017】
液晶表示パネル4の周縁部には複数のTCP12を接続する。TCP12に駆動入力信号を供給するための駆動回路基板11は、たとえば第1のフレーム7の側面部7bにネジ止めすることが可能である。
【0018】
固定手段13は、第1のフレーム7の底面部7aと端面部7cとを連結するアルミニウム、ステンレス鋼または鉄などの剛性が高い金属部材からなる。また、固定手段13は、第1のフレーム7の側面部7cの長手方向の長さとほぼ等しい長さの主面部13aと、主面部13aから長手方向に沿う折曲線13bに沿って折り曲げられた屈曲部13cとを有する。この例では、屈曲部13cは、主面部13aに対して略垂直に折り曲げられており、図2に示されるように、組立時には、その外面がフロントフレーム2の垂直部2cの内面に接触している。また、固定手段13の屈曲部13cは、第1のフレーム7の端面部7cの櫛歯に噛合するように凸部14aおよび凹部14bを形成した櫛歯形状である。
【0019】
この実施の形態においては、第1のフレーム7の端面部7cに形成された凸部10aおよび凹部10bに、固定手段13の屈曲部13cに形成された凸部14aおよび凹部14bを噛合させる。その後、固定手段13の主面部13aに設けられた挿通孔を介して、第1のフレーム7の底面部7aに設けられたネジ受入部に、螺着手段15であるネジを回転、圧入することにより固定手段13を第1のフレーム7に固定している。
なお、この実施の形態においては、螺着手段15であるネジにより、固定手段13の主面部13aを第1のフレーム7の底面部7aに固定しているが、第1のフレーム7の底面部7aに突起、固定手段13の主面部13aに突起に嵌合する孔を形成するツメにより固定してもよい。またカシメによって固定してもよい。
【0020】
なお、この実施の形態においては、第1のフレーム7の端面部7cと固定手段13の屈曲部13cを櫛歯形状にし噛合させることは、固定手段13を第1のフレームに固定する組み立て作業が容易となるため好ましいが、固定手段13の屈曲部13cに挿通孔、第1のフレーム7の端面部7cにネジ受入部を設け、螺着手段であるネジを回転、圧入することにより固定手段13を第1のフレーム7に固定してもよい。
【0021】
また、第1のフレーム7の両側の端面部7cのうち、液晶表示パネル4に駆動回路基板11が接続された側のみに、固定手段13を第1のフレーム7に固定しているが、液晶表示パネル4に駆動回路基板11が接続されていない側にも、固定手段13を第1のフレーム7に固定することにより、さらに捩れ等の変形に対する強度を増すことが可能である。
【0022】
また、線状光源5として冷陰極管を用いたが、十分な輝度が得られるのであれば、発光ダイオードなどの点状光源を第1のフレーム7の長手方向に沿って複数配設した光源を用いてもよい。
【0023】
また、液晶表示パネル4として、第1の絶縁性基板上に画素電極および対向電極と、第1の絶縁性基板に対向する第2の絶縁性基板と、画素電極および対向電極に電圧を印加することにより第1の絶縁性基板の表面に対してほぼ平行に発生した電界により駆動される液晶分子を含んでなる液晶層を備えた、既存の横電界方式(以下、IPS方式と称す。)の液晶表示パネルを用いてもよい。
【0024】
以上のように、捩れ等の変形に対する強度が小さい平面で構成される第1のフレーム7の側面部7bおよび端面部7cに、固定手段13の主面部13aおよび屈曲部13cを連結することにより、第1のフレーム7の長手方向の側面に環状の立体を構成することで、第1のフレーム7の捩れ等の変形に対する強度を増すことが可能である。これにより、フレームの捩れを抑制した面状光源装置1を得ることが可能である。特に、アレイ基板と対向基板間の厳密なギャップ制御を必要とするIPS方式の液晶表示パネル4において、液晶層の厚さを一定に保ち、優れた表示特性を得ることが可能である。
【0025】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、第1のフレームの底面部が線状光源に対して拡散板と相対する位置に配置され、線状光源の長手方向に延在する第1のフレームの両側の側面部が第1のフレームの底面部に対して外側に傾斜し、第1のフレームが第1のフレームの側面部から屈設される端面部を有する面状光源装置であって、第1のフレームの少なくとも一方の端面部と第1のフレームの底面部とを連結する固定手段を備えることで、フレームの肉厚を厚くすることや、フレームを高い剛性を有する部材に変更することなく、フレームの捩れを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかわる液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の矢視II−II線からみた部分断面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置、 3 面状光源装置、 4 液晶表示パネル、 5 線状光源、 7 第1のフレーム、 7a 底面部、 7b 側面部、 7c 端面部、 8 拡散板、 9 第2のフレーム、 10a 凸部、 10b 凹部、11 駆動回路基板、 13 固定手段、 13a 主面部、 13b 折曲部、 13c 屈曲部、 14a 凸部、 14b 凹部、 15 螺着手段
Claims (8)
- 並設された複数の線状光源と、
前記線状光源から発せられる光を拡散する拡散板と、
前記線状光源を内包し、前記線状光源から発せられる光を前記拡散板側へ反射する機能を有する第1のフレームと、
前記拡散板を前記第1のフレームとで挟持する第2のフレームとからなり、
前記第1のフレームの底面部が前記線状光源に対して前記拡散板と相対する位置に配置され、
前記線状光源の長手方向に延在する前記第1のフレームの両側の側面部が前記第1のフレームの底面部に対して外側に傾斜し、
前記第1のフレームが前記第1のフレームの側面部から屈設される端面部を有する面状光源装置であって、
前記第1のフレームの少なくとも一方の端面部と前記第1のフレームの底面部とを連結する固定手段を備えたことを特徴とする面状光源装置。 - 前記固定手段および前記第1のフレームが金属部材であることを特徴とする請求項1記載の面状光源装置。
- 前記第1のフレームの端面部および側面部並びに前記固定手段が、連結することにより環状をなすことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の面状光源装置。
- 前記固定手段は、前記第1のフレームの側面部の長手方向の長さとほぼ等しい長さの主面部と、前記主面部から長手方向に沿う折曲線に沿って折り曲げられた屈曲部とを有する金属部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の面状光源装置。
- 前記第1のフレームの端面部が長手方向の外縁に沿って凹凸を形成した櫛歯形状であり、前記固定手段の屈曲部が前記第1のフレームの端面部の櫛歯に噛合する凹凸を形成した櫛歯形状であることで、前記第1のフレームの端面部と前記固定手段の屈曲部とが咬持していることを特徴とする請求項4記載の面状光源装置。
- 前記固定手段の主面部と前記第1のフレームの底面部とを螺着手段により固定していることを特徴とする請求項5記載の面状光源装置。
- 前記請求項1乃至6記載の面状光源装置と、前記面状光源装置の上部に配置され、液晶が挟持された2枚の透明絶縁性基板からなる液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルに接続される駆動回路基板とを備えてなる液晶表示装置。
- 前記液晶表示パネルは、画素電極および対向電極を有してなる第1の透明絶縁性基板と、前記第1の透明絶縁性基板に対向する第2の透明絶縁性基板と、前記画素電極および対向電極に電圧を印加することにより前記第1の透明絶縁性基板の表面に対してほぼ平行に発生した電界により駆動される液晶分子を含んでなる液晶層を備えていることを特徴とする請求項7記載の液晶表示装置。
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JP2017084777A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. | バックライトユニット、バックライトユニットを含む表示装置、及び複数の表示装置含むdid装置 |
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