JP2004296344A - 車両用外装部品 - Google Patents

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JP2004296344A
JP2004296344A JP2003089165A JP2003089165A JP2004296344A JP 2004296344 A JP2004296344 A JP 2004296344A JP 2003089165 A JP2003089165 A JP 2003089165A JP 2003089165 A JP2003089165 A JP 2003089165A JP 2004296344 A JP2004296344 A JP 2004296344A
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light emitting
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irradiation
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Kazuo Takeda
和生 竹田
Takao Adachi
孝男 足立
Tatsuya Oba
達也 大庭
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】限られたスペース内で複数の方向への照明機能を実現可能な車両用外装部品を提供する。
【解決手段】サイドマッドガード11の本体11aにおいて、側面11bに側面開口15を、底面11cに底面開口18を穿設し、前記本体11aの内側において、底面開口18と対応するように発光ユニット20を取着する。この発光ユニット20には、発光素子の中心軸線方向への中央放射光と、その中心軸線と直交する方向への側面放射光との2つの光軸方向への放射光を発する発光ダイオード22を収容する。そして、中央放射光を前記側面開口15に嵌め込まれた意匠プレート16の裏面に、側面放射光を底面開口18を介して地面に照射する。これにより、1つの発光素子により、サイドマッドガード11の側面11bのイルミネーション機能と、底面11cのフットライト機能とを実現する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明機能を有し、車両の外部に取着される、例えばサイドマッドガード等の車両用外装部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用外装部品として、夜間等の暗闇で搭乗者の足元を明瞭にするために、車両の外側に突出するドアミラーにランプを装着したものが知られている(特許文献1参照。)。また、LED光源が組み込まれた面発光ユニットを備え、サイドマッドガードにイルミネーション効果を持たせる技術も開発されている(特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−206141号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−213229号公報(第3−4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記の2つの従来構成のフットライト機能と、イルミネーション機能とを、一つの外装部品に付与しようとする場合、複数の方向に光を照射する必要がある。このため、単に2つの光源を用意して複数の照明機能を実現しようとしても、装着する外装部品及び装着部位によっては、光源の組み込みスペースの確保が困難となることがある。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、限られたスペース内で複数の方向への照明機能を実現可能な車両用外装部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
前記目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、車両の外表面に取着される本体内に発光装置を有し、その発光装置からの放射光を外部に照射する車両用外装部品において、前記本体には光軸方向が異なる複数の光照射口を有し、その光照射口のうち少なくとも2つに、1つの発光装置からの放射光を導くようにしたことを要旨とするものである。
【0007】
この本願請求項1に記載の発明では、1つの発光装置により複数の光照射口が照明されるため、車両用外装部品内に複数の発光装置を設ける場合のように、発光装置を取着するために大きなスペースを必要としない。このため、追加のスペースが限られているような車両用外装部品であっても、複数方向への照明機能を付加することが可能になる。
【0008】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記発光装置は、1つの光源からの放射光をその光源の中心軸線方向に照射する第1の照射面と、前記光源からの放射光をその中心軸線と異なる方向に照射する第2の照射面とを有することを要旨とするものである。
【0009】
この本願請求項2に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、発光装置自身が複数の照射面を有するため、簡単な構成で複数方向に照明機能を有する車両用外装部品を実現することができる。
【0010】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記発光装置は、前記光源からの放射光の一部を前記光源の中心軸線とは異なる方向に屈曲させる内側反射手段を有するものであることを要旨とするものである。
【0011】
この本願請求項3に記載の発明では、前記請求項2に記載の発明の作用に加えて、放射光の一部を光源の中心軸線とは異なる方向に屈曲させることによって、光源からの放射光を、その光源の中心軸線にほぼ沿う方向を指向する光と、その中心軸線とは異なる方向を指向する光とに分割することができる。これらの分割された光を、それぞれ異なる光照射口に導くことで、1つの光源を有するのみで、複数の照明機能を実現させることができる。
【0012】
また、本願請求項4に記載の発明は、前記請求項2または請求項3に記載の発明において、前記発光装置は、前記第2の照射面からの放射光の一部をさらに偏向するための外側反射手段を有することを要旨とするものである。
【0013】
この本願請求項4に記載の発明では、前記請求項2または請求項3に記載の発明の作用に加えて、第2の照射面からの放射光の一部を任意の方向に偏向させることができて、各光照射口における放射光の照射方向の自由度を高めることができる。
【0014】
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記外側反射手段が、前記第2の照射面からの放射光の一部を前記光源側に偏向するものであることを要旨とするものである。
【0015】
この本願請求項5に記載の発明では、前記請求項4に記載の発明の作用に加えて、例えば第2の照射面が光源を取り囲むように略円筒状に形成されるような場合において、その第2の照射面からの放射光をおおむね一方向に集光して、この放射光の光強度を強めることができる。
【0016】
また、本願請求項6に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記外側反射手段が、前記第2の照射面からの放射光の一部を前記光源の中心軸線とほぼ平行な方向に偏向するものであることを要旨とするものである。
【0017】
この本願請求項6に記載の発明では、前記請求項4に記載の発明の作用に加えて、第2の照射面からの放射光の一部を光源の中心軸線とほぼ平行な方向に偏向することによって、第1の照射面からの放射光と第2の照射面からの放射光の一部とを重畳させ、それらの放射光の光強度を強めることができる。
【0018】
また、本願請求項7に記載の発明は、前記請求項6に記載の発明において、前記外側反射手段は、前記第2の照射面からの放射光の他の一部を直接外側に照射するための切欠部を有することを要旨とするものである。
【0019】
この本願請求項7に記載の発明では、前記請求項6に記載の発明の作用に加えて、第2の照射面からの放射光の一部により、光源の中心軸線にほぼ沿う方向の光強度を強めつつ、第2の照射面からの放射光の他の一部を前記中心軸線とは異なる方向に照射することができる。
【0020】
また、本願請求項8に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記発光装置は、1つの光源からの放射光の光路内に半透鏡を設け、その放射光の一部を透過させて一の光照射口へと導き、その放射光の他の一部を反射屈曲させて他の光照射口へと導くことを要旨とするものである。
【0021】
この本願請求項8に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、半透鏡を用いるといった簡単な構成で、放射光を複数に分割するとともに複数の光照射口に導くことができる。また、半透鏡における金属の蒸着状態を変更することで、半透鏡における透過光と反射光との光強度の割合を容易に調整することができる。
【0022】
また、本願請求項9に記載の発明は、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明において、前記発光装置を水密に封止された筐体内に収容したことを要旨とするものである。
【0023】
この本願請求項9に記載の発明では、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、発光装置内への水の侵入を抑制することができるため、車両用外装部品に装着される発光装置として特に好適である。
【0024】
また、本願請求項10に記載の発明は、前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明において、前記光照射口の少なくとも1つに、その光照射口を通過する放射光の状態を調整する光学制御手段を設けたことを要旨とするものである。
【0025】
この本願請求項10に記載の発明では、前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、光照射口を通過する放射光の状態を変更して、例えば集光させたり、拡散させたりすることができ、照明機能毎にその照明の状態を変更することができる。
【0026】
また、本願請求項11に記載の発明は、前記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発明において、前記光照射口へと導かれる放射光の少なくとも1つの光路中に前記放射光の色を変換する発光色変更手段を設けたことを要旨とするものである。
【0027】
また、本願請求項12に記載の発明は、前記請求項11に記載の発明において、前記光源が青色発光ダイオードであり、前記発光色変更手段が蛍光体を含むことを要旨とするものである。
【0028】
また、本願請求項13に記載の発明は、前記請求項12に記載の発明において、前記発光色変更手段が蛍光フィルムであることを要旨とするものである。
この本願請求項11〜請求項13に記載の発明では、前記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、放射光の色を変更することにより、照明対象の視認性や、照明機能の意匠性等を高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明の車両用外装部品を、車両の外側面に装着されるサイドマッドガードに具体化した第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
【0030】
図1に示すように、車両用外装部品としてのサイドマッドガード11は、車両12のボディ13の側面の下部に装着されている。図1及び図2に示すように、このサイドマッドガード11は、その本体11aが、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂で、断面略アングル状に形成されている。
【0031】
このサイドマッドガード11の本体11aにおいて、前記ボディ13の側面に連続する側面11bには、イルミネーション機能部14が形成されている。このイルミネーション機能部14は、前記側面11bに穿設される光照射口としての側面開口15と、この側面開口15に嵌め込まれ、所定の文字がバックライトにより浮き上がる意匠プレート16とからなっている。
【0032】
また、サイドマッドガード11の本体11aにおいて、地面と対向する底面11cには、フットライト機能部17が形成されている。このフットライト機能部17は、前記底面11cに穿設された光照射口としての底面開口18と、この底面開口18に嵌め込まれ、ポリカーボネート(PC)、ABS樹脂等の透明樹脂材料からなる保護板19とからなっている。そして、この保護板19に接合するようにして、発光装置としての発光ユニット20が装着されている。
【0033】
図3に示すように、発光ユニット20は、筐体としてのケース21の内部に、例えば青色の光を発光する発光ダイオード(以下、「LED」という)22が収容されたものとなっている。図4に示すように、このLED22は、「チップ型LED」と呼ばれるものの1つであり、例えば次のように構成されている。すなわち、400×400μmの光源としての発光素子23がリードフレーム24上に、銀ペースト(図示略)を介してマウントされている。また、発光素子23の発光面中央部に形成された直径0.1mmの電極及びその上の金ワイヤのボールが、直径30μmのボンディングワイヤ25により、対極リードフレーム26と電気的に接続されている。これらの発光素子23、リードフレーム24、ボンディングワイヤ25及び対極リードフレーム26が、エポキシ樹脂等の透明樹脂27で封止されている。そして、この透明樹脂27での封止により、LED22に光学面が形成されている。
【0034】
このLED22の光学面は、第1の照射面としての中央放射面28と、内側反射手段としての上面反射面29と、第2の照射面としての側面放射面30とからなっている。ここで、上面反射面29は、前記発光素子23の上面中央部を焦点として、中央放射面28の端部を通り、発光素子23の中心軸線と直交する対称軸を有する放物線を、発光素子23の中心軸線回りに回転させた回転体をなしている。また、前記側面放射面30は、型抜きのためのわずかなテーパを有する円筒面をなすように形成されている。このような中央放射面28、上面反射面29及び側面放射面30を有する透明樹脂27は、その直径が、例えば7.5mm程度に形成され、LED22は非常に小型のものとなっている。
【0035】
なお、透明樹脂27を所定の外径とした場合に、大きな立体角を得るためには、上面反射面29を、焦点位置が同じで、より相似比の小さい放物線の回転体で形成するとよい。ここで、ワイヤボンディング型のLED22の場合には、発光素子23の上部にボンディングワイヤ25のスペースが必要である。すなわち、ボンディングワイヤ25は、発光素子23の上面の電極から上方に引き出され曲げられるが、極度に曲げるとボンディングワイヤ25が断線しやすくなる。また、このボンディングワイヤ25も透明樹脂27で封止することが必要である。これらのことから、発光素子23の上面には、少なくとも0.3mmのスペースが必要である。しかしながら、このスペースを勘案したしても、透明樹脂27の直径が7.5mmである場合、最外周部の最も厚い部分でも、このLED22の厚さは、5.5mm程度であり、このLED22は、非常に小型でかつ薄く形成されたものとなっている。
【0036】
このように、構成されたLED22では、リードフレーム24と対極リードフレーム26との間に電圧が印加されると、発光素子23が発光する。この発光素子23から放射された放射光のうちで、その発光素子23の中心軸線方向に上方へ向かった放射光は、中央放射面28からLED22の外部に放射される。一方、発光素子23の中心軸線に対して所定の角度をなす方向に放射された放射光は、上面反射面29に至り、この上面反射面29で発光素子23の中心軸線と直交する方向に偏向され、側面放射面30からLED22の外部に放射される。このように、1つの発光素子23から放射された放射光が、その発光素子23の中心軸線に沿う方向への中央放射面28からの中央放射光と、前記中心軸線と異なる(直交する)方向への側面放射面30からの側面放射光とに分割される。なお、本実施形態のLED22では、中央放射面28に比べて上面反射面29の面積が大きく、光強度も中央放射面28からの中央放射光よりも側面放射面30からの側面放射光の方が大きくなっている。
【0037】
前記ケース21は、ポリカーボネート(PC)、ABS樹脂、アクリル樹脂等の透明樹脂材料からなる箱体31と、それら透明樹脂材料との接着性がよく、材料着色、塗装、蒸着等により不透明化された蓋体32とからなっている。これらの箱体31は、前記LED22が所定の方向を指向するように保持した状態で収容しており、その開口部33を覆うように蓋体32が装着されている。ここで、箱体31と蓋体32とは、超音波溶着、振動溶着等の方法により、水密性を有するように固定されている。
【0038】
前記箱体31において、LED22の中央放射面28に対向するケース底面34は、透明樹脂材料がそのままの状態となっており、前記中央放射面28からの中央放射光をケース21の外部へと透過させる。一方、箱体31において、LED22の側面放射面30に対向する4つのケース側面35のうちの3つの反射側面35a上には、外側反射手段としてのケース反射面36が形成されている。このケース反射面36は、LED22の側面放射面30からの側面放射光を、LED22側に反射して、4つのケース側面35のうちの他の1つの透過側面35b上に照射する役割を担っている。
【0039】
また、この透過側面35b上には、発光色変更手段としての蛍光フィルム37が貼着されている。ここで、前記側面放射光は、この蛍光フィルム37を通過する際に青色の光から白色または淡いアンバー色に変換される。
【0040】
この発光ユニット20は、サイドマッドガード11の本体11aにおける底面11cの内側において、ケース21の透過側面35bが前記本体11aの底面開口18に嵌め込まれた保護板19に接合するように取着されている。そして、この取着状態においては、ケース底面34がサイドマッドガード11における本体11aの側面開口15に対向するようになっている。これにより、前記LED22の側面放射光が、直接あるいはケース反射面36で反射され、フットライト機能部17の透過側面35bに照射される。そして、発光ユニット20から放射された側面放射光は、保護板19を介して、サイドマッドガード11の底面開口18から車両12の外部における地面に向かって照射される。
【0041】
また、前記LED22の中央放射光は、ケース底面34を介して、サイドマッドガード11の側面開口15に嵌め込まれたイルミネーション機能部14の意匠プレート16の裏面に照射される。そして、この中央放射光は、その意匠プレート16の文字部分等を通して車両12の外部に照射され、車両12の外部から見た意匠プレート16に、例えば青色等の文字等の情報が浮かび上がるようになっている。
【0042】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) このサイドマッドガード11は、乗車あるいは降車しようとする乗員の足元を照明するフットライト機能部17と、車両12の外面に文字等の意匠情報を浮かび上がらせるイルミネーション機能部14とを備えている。そして、1つの発光ユニット20からの放射光を、互いに光軸方向が異なる中央放射光と側面放射光とに分割して、前記フットライト機能部17とイルミネーション機能部14との光源としている。
【0043】
このため、フットライト機能部17とイルミネーション機能部14とにそれぞれ発光装置を設ける場合に比べて、発光ユニット20を取着するためのスペースを小さくすることができる。従って、追加のスペースが限られているようなサイドマッドガード11であっても、フットライト機能とイルミネーション機能との2つの照明機能を付加することができる。
【0044】
(ロ) このサイドマッドガード11では、発光ユニット20内のLED22に、発光素子23からの放射光の一部を、その発光素子23の中心軸線と直交する方向に屈曲させる上面反射面29が形成されている。このため、発光素子23からの放射光を、その光源の中心軸線にほぼ沿う方向を指向する中央放射光と、その中心軸線と直交する方向を指向する側面放射光とに分割することができる。これらの分割された中央放射光をイルミネーション機能部14に、側面放射光をフットライト機能部17に、それぞれ導くことで、1つの発光素子23とその発光素子23を有するLED22を設けるのみで、複数の照明機能を実現させることができる。
【0045】
(ハ) この発光ユニット20は、LED22の中央放射面28からの中央放射光を放射するケース底面34と、LED22の側面放射面30からの側面放射光を放射する透過側面35bとを有している。このように、発光ユニット20自身が、中央放射光と側面放射光とを放射する2つの放射面を有している。このため、側面11bのイルミネーション機能と、底面11cのフットライト機能との2つの照明機能を有するサイドマッドガード11を、簡単な構成で実現することができる。
【0046】
(ニ) この発光ユニット20は、LED22の側面放射面30からの側面放射光の一部を、さらにLED22側に偏向して、ケース21の透過側面35bに照射する反射側面35aを有している。
【0047】
このため、側面放射面30からの側面放射光の一部を、さらに偏向させることで、発光素子23を中心として放射状に放射される側面放射光を所望の面(ここでは透過側面35b)を指向するように偏向させることができる。これにより、側面放射光の利用における自由度を高めることができる。
【0048】
また、略円筒状に形成される側面放射面30からの側面放射光を、透過側面35b上に集光して、フットライト機能部17から乗車または降車しようとする乗員の足元を、より明るく照明することができる。
【0049】
(ホ) この発光ユニット20は、水密に封止されたケース21内に収容されている。これにより、発光ユニット20内への水の侵入を抑制することができ、この発光ユニット20は、車両用外装部品であって、泥水等を浴びることの多いにサイドマッドガード11に装着される発光装置として特に好適である。
【0050】
(ヘ) この発光ユニット20では、LED22は青色の光を発するとともに、フットライト機能部17の透過側面35b上に、蛍光体を含む蛍光フィルムが貼着されている。このため、側面放射光を青色から白色または淡いアンバー色に変更することができ、乗車または降車使用とする乗員の足元の視認性を高めることができる。
【0051】
(ト) このサイドマッドガード11では、フットライト機能部17に光強度の強い側面放射光を導き、イルミネーション機能部14に光強度の弱い中央放射光を導いている。このため、乗車または降車しようとする乗員の足元の地面を明るく照明することができるとともに、意匠プレート16が薄明るく照明され、幻想的な視覚効果を醸し出させることができる。
【0052】
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0053】
この第2実施形態においては、図5に示すように、発光装置としての発光ユニット41におけるケース42の透過側面35bの形状が、前記第1実施形態の発光ユニット20とは異なったものとなっている。このケース42の透過側面35bの外側面には、その透過側面35bを通過する側面放射光を拡散させる光学制御手段としての凹凸面43が形成されている。
【0054】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(イ)〜(ト)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(チ) この第2実施形態の発光ユニット41では、透過側面35bの外側面に凹凸面43が形成されているため、側面放射光の光路を広げることができ、乗車または降車しようとする乗員の足元の地面を広く照明することができる。また、ケース42における透過側面35bの外側面または内側面の形状を変更することにより、地面上に照射される側面放射光を、容易に拡散させたり、逆に集光させたりすることができて、フットライト機能部17から地面上に照射される側面放射光の状態を容易に制御することができる。
【0055】
(第3実施形態)
つぎに、本発明の第3実施形態について、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0056】
この第3実施形態においては、図6及び図7に示すように、ケース21内に収容されるLED22を取り囲むように外側反射手段としての階段状の反射鏡51を設けたものとなっている。この反射鏡51の反射面52は、LED22の発光素子23の表面の延長面に対して約45度に傾斜している。この反射鏡51は、例えば透明アクリル樹脂の成形体上にアルミニウムを蒸着して形成している。
【0057】
また、この反射鏡51の一部には、所定の中心角の範囲において階段状の反射面52が形成されていない切欠部53が形成されている。
この反射鏡51を有するLED22では、LED22の側面放射光の多くの部分が、反射鏡51の反射面52により発光素子23の中心軸線と平行な方向に反射される。言い換えると、側面放射光の多くの部分が中央放射光と同じ光軸方向に偏向される。この一方で、LED22の側面放射面30の切欠部53に対向する部分から放射された側面放射光は、そのまま前記発光素子23の中心軸線と直交する方向に放射される。
【0058】
ここで、この実施形態の発光ユニット20では、ケース21内において、中央放射面28及び反射鏡51が透過側面35bに対向するとともに、前記切欠部53の外周縁がケース底面34に対向するように、LED22及び反射鏡51が配設される。これにより、LED22の側面放射光の多くの部分は、反射鏡51で反射され、中央放射光とともに、フットライト機能部17における底面開口18に照射される。一方、LED22の側面放射光の他の一部は、切欠部53を通して、イルミネーション機能部14における意匠プレート16の裏面に直接照射される。
【0059】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(イ)〜(ト)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(リ) この実施形態の発光ユニット20では、LED22の側面放射光の多くの部分を発光素子23の中心軸線とほぼ平行な方向に偏向する反射鏡51を備えている。また、その反射鏡51は、側面放射光の他の一部を直接その反射鏡51の外側に照射するための切欠部53を有している。
【0060】
このため、側面放射光の多くの部分と中央放射光とを重畳させて光強度を強めて、乗車または降車しようとする乗員の足元を明るく照明しつつ、発光素子23の中心軸線と直交する方向への側面放射光の一部を使って、意匠プレート16を薄明るく照明することができる。
【0061】
(第4実施形態)
つぎに、本発明の第4実施形態について、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0062】
この第4実施形態においては、図8に示すように、発光装置としての発光ユニット61が前記第1実施形態の発光ユニット20とは異なっている。また、その発光ユニット61内に収容される光源としてのLED62も、「チップ型LED」ではなく、「砲弾型LED」と呼ばれるものの1つとなっている。
【0063】
この発光ユニット61では、筐体としてのケース63は、PC、ABS樹脂、アクリル樹脂等の透明樹脂材料からなる上部箱体64と下部箱体65とで構成されている。上部箱体64は材料着色、塗装、蒸着等の方法により不透明化されており、一方下部箱体65は透明なままとなっている。そして、これらの上部及び下部箱体64,65は、ともに一面に開口部を有しており、両箱体64,65が開口部を一致させるようにして、超音波溶着、振動溶着等の方法により水密性を確保しつつ接合固定されている。
【0064】
前記LED62は、上部箱体64の底面64a上に配設されている。下部箱体65におけるLED62の中心軸線と交わる部分には、その中心軸線に対して傾いた状態で配置される傾斜壁66が形成されている。この傾斜壁66の内側面上には、例えばアルミニウム等の金属蒸着膜からなる半透鏡67が形成されている。この半透鏡67は、前記傾斜壁66の内側面上における金属蒸着された部分と蒸着されていない部分との割合に応じて、前記LED62から放射される放射光の一部を透過させるとともに、他の一部を反射するようになっている。そして、前記半透鏡67を透過した放射光はフットライト機能部17に導かれるとともに、半透鏡67で反射された放射光はイルミネーション機能部14の意匠プレート16の裏面に照射されるようになっている。
【0065】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(イ)、(ホ)及び(ト)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(ヌ) この発光ユニット61では、1つのLED62からの放射光の光路内に半透鏡67が設けられている。そして、その放射光の一部は、半透鏡67を透過してフットライト機能部17の底面開口18へと導かれ、その放射光の他の一部は、半透鏡67で反射屈曲されてイルミネーション機能部14の側面開口15に嵌め込まれた意匠プレート16へと導かれる。
【0066】
このため、半透鏡67を用いるといった簡単な構成で、LED62からの放射光を複数に分割するとともに、互いに開口面の法線方向が異なるフットライト機能部17の底面開口18とイルミネーション機能部14の側面開口15とに導くことができる。また、半透鏡67における金属の蒸着状態を変更することで、半透鏡67における透過される放射光と反射される放射光との光強度の割合を容易に調整することができる。
【0067】
(変更例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 前記第1及び第2実施形態では、側面放射光をフットライト機能部17に導き、中央放射光をイルミネーション機能部14に導く構成とした。これに対して、中央放射光をフットライト機能部17に導き、側面放射光をイルミネーション機能部14に導くしてもよい。
【0068】
・ 前記第1〜第3実施形態において、発光素子23は、青色以外、例えば赤色、緑色、青紫色等の光を発する発光素子としてもよい。
・ 前記第1〜第3実施形態において、蛍光フィルム37に代えて、側面放射光及び中央放射光の少なくとも一方の色を、放射光とは異なる色に変更するフィルムを設けてもよい。
【0069】
・ 前記第2実施形態では、通過する側面放射光を拡散させる凹凸面43を、ケース42の透過側面35bに形成した。これに対して、通過する放射光を拡散させたり、集光させたりして、その放射光の状態を調整する光学素子を、前記ケース42とは別部材で形成し、その光学素子を放射光の光路内配置するようにしてもよい。
【0070】
・ 前記第4実施形態では、ケース63の一部をなす傾斜壁66上に半透鏡67を形成したが、ケース63内において、そのケース63とは別体の半透鏡を収容配置して、放射光を分割するようにしてもよい。
【0071】
・ 前記第4実施形態において、LED62を青色LEDとするとともに、下部箱体65の外表面上に蛍光フィルム37を貼着するようにしてもよい。
・ 前記各実施形態では、光源としてLED22内の発光素子23、LED62に代えて、例えば電球、ハロゲンランプ等を用いてもよい。
【0072】
・ 前記各実施形態において、発光ユニット20、41、61を車両12の前後方向に複数列設し、それら発光ユニット20、41、61に対応するようにフットライト機能部17及びイルミネーション機能部14を設けて、より広範囲に照明するようにしてもよい。
【0073】
・ 前記各実施形態では、発光ユニット20、41、61において、発光素子からの放射光を2つに分割して、フットライト機能部17とイルミネーション機能部14との2つの照明機能に導くようにした。これに対して、例えばサイドマッドガード11の側面11b、底面11c等に、イルミネーション機能部14の側面開口15、フットライト機能部17の底面開口18とは異なる開口を設ける。そして、前記放射光を、発光ユニット20、41、61の内部または外部で3つ以上に分割して、その1つまたは複数の光を導くようにしてもよい。
【0074】
・ 前記各実施形態では、本発明をサイドマッドガード11に具体化したが、車両12の外表面上に取着され、照明機能を2つ以上有するものであれば、サイドマッドガード11に限定されるものではない。本発明は、例えばサイドモール、ルーフモール、バンパ、フロントスポイラ、リアスポイラ、フロントグリル、バックパネル等において具体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のサイドマッドガードの要部を示す部分側面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1の発光ユニットを示す拡大断面図。
【図4】図3の発光ダイオードを拡大して示す断面図。
【図5】第2実施形態の発光ダイオードを拡大して示す断面図。
【図6】第3実施形態の発光ダイオードと反射鏡とを示す拡大断面図。
【図7】図6の発光ダイオードと反射鏡とを示す拡大平面図。
【図8】第4実施形態の発光ユニットを示す拡大断面図。
【符号の説明】
11…車両用外装部品をなすサイドマッドガード、11a…本体、12…車両、20,41,61…発光装置としての発光ユニット、15…光照射口としての側面開口、18…光照射口としての底面開口、21,42,63…筐体としてのケース、23…光源としての発光素子、28…第1の照射面としての中央放射面、29…内側反射手段としての上面反射面、30…第2の照射面としての側面放射面、36…外側反射手段としてのケース反射面、37…発光色変更手段としての蛍光フィルム、43…光学制御手段としての凹凸面、51…外側反射手段としての反射鏡、53…切欠部、62…光源としての発光ダイオード、67…半透鏡。

Claims (13)

  1. 車両の外表面に取着される本体内に発光装置を有し、その発光装置からの放射光を外部に照射する車両用外装部品において、
    前記本体には光軸方向が異なる複数の光照射口を有し、その光照射口のうち少なくとも2つに、1つの発光装置からの放射光を導くようにしたことを特徴とする車両用外装部品。
  2. 前記発光装置は、1つの光源からの放射光をその光源の中心軸線方向に照射する第1の照射面と、前記光源からの放射光をその中心軸線と異なる方向に照射する第2の照射面とを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用外装部品。
  3. 前記発光装置は、前記光源からの放射光の一部を前記光源の中心軸線とは異なる方向に屈曲させる内側反射手段を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の車両用外装部品。
  4. 前記発光装置は、前記第2の照射面からの放射光の一部をさらに偏向するための外側反射手段を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用外装部品。
  5. 前記外側反射手段が、前記第2の照射面からの放射光の一部を前記光源側に偏向するものであることを特徴とする請求項4に記載の車両用外装部品。
  6. 前記外側反射手段が、前記第2の照射面からの放射光の一部を前記光源の中心軸線とほぼ平行な方向に偏向するものであることを特徴とする請求項4に記載の車両用外装部品。
  7. 前記外側反射手段は、前記第2の照射面からの放射光の他の一部を直接外側に照射するための切欠部を有することを特徴とする請求項6に記載の車両用外装部品。
  8. 前記発光装置は、1つの光源からの放射光の光路内に半透鏡を設け、その放射光の一部を透過させて一の光照射口へと導き、その放射光の他の一部を反射屈曲させて他の光照射口へと導くことを特徴とする請求項1に記載の車両用外装部品。
  9. 前記発光装置を水密に封止された筐体内に収容したことを特徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の車両用外装部品。
  10. 前記光照射口の少なくとも1つに、その光照射口を通過する放射光の状態を調整する光学制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の車両用外装部品。
  11. 前記光照射口へと導かれる放射光の少なくとも1つの光路中に前記放射光の色を変換する発光色変更手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の車両用外装部品。
  12. 前記光源が青色発光ダイオードであり、前記発光色変更手段が蛍光体を含むことを特徴とする請求項11に記載の車両用外装部品。
  13. 前記発光色変更手段が蛍光フィルムであることを特徴とする請求項12に記載の車両用外装部品。
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JP2012113969A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 車両外装ガーニッシュ

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