JP2009181763A - 車両用サイドターンランプ - Google Patents

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Shigeru Yabutani
茂 薮谷
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達也 大庭
Akihiro Misawa
明弘 三沢
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    • F21S43/31Optical layout thereof
    • F21S43/315Optical layout thereof using total internal reflection

Abstract

【課題】意匠性に優れ、且つ十分な視認性が確保される車両用サイドターンランプを提供する。
【解決手段】車両用サイドターンランプであって、LEDランプと、前記LEDランプの光放出側に設けられ、光透過孔を有する第1反射面と、前記第1反射面に対向して設けられる第2反射面と、備え、前記第1反射面は、前記LEDランプの光を反射して前記第2反射面側に進行する平行光を生成し、前記第2反射面は、該平行光を反射して、前記光透過孔を介して車両の外部に放射し結像する光を生成する、車両用サイドターンランプとする。
【選択図】図2

Description

本発明は車両のサイドターンランプの改良に関する。
車両用サイドターンランプには、側方及び斜め後方から容易に視認されることが要求される。視認性を高めるために、サイドターンランプは通常、車両の側部から突出するように設けられたり、ドアミラーの先端に設けられたりする。例えば、特許文献1には、ドアミラーの先端にLEDランプを備えるサイドターンランプが開示されている。
ところで、特許文献2には、光源と2種類の回転放物面形状の反射部とを備え、空中に虚像を生成する装置が開示される。この構成では光源の光が像を結んで虚像が生成され、この虚像から光が放出されているように観察される。
特開2003−132709号公報 特開平2−217891号公報
車両用サイドターンランプを車両の側部から突出させたり、ドアミラーの先端に設置したりすると、車両意匠の自由度が低下する。また、車両全体の統一感も損なわれる。
そこで、本発明は意匠性に優れ、且つ十分な視認性が確保される車両用サイドターンランプを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次の構成からなる。即ち、
車両用サイドターンランプであって、
LEDランプと、
前記LEDランプの光放出側に設けられ、光透過孔を有する第1反射面と、
前記第1反射面に対向して設けられる第2反射面と、
を備え、
前記第1反射面は、前記LEDランプの光を反射して前記第2反射面側に進行する平行光を生成し、
前記第2反射面は、該平行光を反射して、前記光透過孔を介して車両の外部に放射し結像する光を生成する、
車両用サイドターンランプである。
本発明の構成によれば、まずLEDランプの光の一部が第1反射面で反射され、第2反射面側に進行する平行光が生成する。生成した平行光は第2反射面により反射された後、光透過孔を介して車両の外部に放射し結像する。これによって、車両外に虚像が生じ、当該虚像が発光点として観察される。このように発光点が車両外に生ずることによって、外部からの視認性の高い表示が行われる。そのため、車両用サイドターンランプを車両の側部から突出させなくとも、十分な視認性が確保される。これにより、意匠性を犠牲にすることなく高い視認性が得られる。
本発明は2つの反射面(第1反射面及び第2反射面)を備える。第1反射面は後述のLEDランプの光を反射して第2反射面側に進行する平行光を生成する。第2反射面は当該平行光を反射して、後述の光透過孔を介して車両の外部に放射して結像する光を生成する。
(LEDランプ)
本発明の車両用サイドターンランプでは光源としてLEDランプを使用する。LEDランプは小型であること、駆動電力が小さいこと、発熱量が少ないこと、長寿命であることなど様々な利点を有する。LEDランプの種類は特に限定されず、砲弾タイプ(レンズタイプ)、表面実装(SMD)タイプ型、チップオンボード(COB)タイプ等、種々のタイプのLEDランプを採用できる。LEDランプの発光色は任意に選択できる。例えば、白色、赤、橙、緑、青等の可視領域の発光波長を有するLEDランプを採用できる。
LEDチップの光の一部を蛍光体で波長変換し、LEDチップの光と蛍光とが混合した光を放射するLEDランプを使用することもできる。蛍光体は例えばLEDランプの封止樹脂に含有させることができる。封止樹脂の表面に蛍光体を含む層を設けてもよい。
同種又は異種のLEDチップが複数個内蔵されたLEDランプを使用することもできる。例えば、赤、緑、青の各色のLEDチップを一つの基板上にマウントしたLEDランプを用い、各LEDチップの発光態様を制御すれば、所望の色を発光させることができる。これにより、所望の発光色を発光する照明体が構成される。
LEDランプはその光放出側に第1反射面が位置するように配置される。LEDランプの光は第1反射面によって反射されて平行光になる。当該平行光は次いで第2反射面による反射を受けた後、集光して像を結ぶ。
上述のLEDランプの他に車両外へ光を直接放出するランプ(補助ランプ)を備えていてもよい。ここでいう「直接放出する」とは、第1反射面及び第2反射面によって反射されることなく放出することをいう。このランプにより、虚像による発光とは別の発光が生じる。これにより、車両用サイドターンランプの輝度が増し、視認性が一層向上する。ランプの種類は特に限定されず、LEDランプ、バルブなどを採用することができる。
本発明の第1の形態では、第1反射面は第1凹放物面で規定される。即ち、第1反射面の形状は、第1凹放物面の一部の形状(部分凹放物面)である。第1反射面では、第1凹放物面の頂部に相当する位置に光透過孔(以下、「主光透過孔」という)が設けられている。車両用サイドターンランプは主光透過孔が車両の外部を向くように設置される。そして、第1反射面による反射及び第2反射面による反射によって生じた光が主光透過孔から車両の外部に取り出される。即ち、主光透過孔はLEDランプの虚像の生成に利用される。このように生成されるLEDランプの虚像は外部からは発光点として観察されることとなる。なお、LEDランプの光の一部が直接(第1反射面及び第2反射面による反射を経た後ではなく)主光透過孔から外部に取り出されることとしてもよい。主光透過孔の大きさは特に限定されない。主光透過孔の大きさの設定においては、そこからの光取り出し量などが考慮される。主光透過孔が小さすぎれば、主光透過孔を介して十分な光を取り出すことができず輝度が減少する。また、発光点も現れにくくなる。一方、主光透過孔が大きすぎると、第1反射面によって反射される光の量を十分に確保できず、発光点が現れにくくなる。例えば、第1反射面全体の面積の3%〜40%に相当する面積の主光透過孔を設ければよい。好ましくは、第1反射面全体の面積の5%〜10%に相当する面積の主光透過孔を設ける。主光透過孔の形状は特に限定されないが、通常は第1凹放物面の頂点に相当する位置を中心とした円形状とする。
第1反射面と同様に第2反射面も凹放物面(第2凹放物面)で規定される。即ち、第2反射面の形状は、第2凹放物面の一部の形状(部分凹放物面)である。第2凹放物面の回転対称軸は第1凹放物面の回転対称軸に一致する。また、第2凹放物面と第1凹放物面は対向する位置関係にあり、従って第2凹放物面で規定される第2反射面は第1凹放物面で規定される第1反射面に対向することになる。
第2凹放物面の焦点距離は第1凹放物面の焦点距離よりも長い。これにより、第2反射面による反射光が結像する位置が、第1反射面と第2反射面の間にはなく、第2反射面からみて第1反射面よりも前方となる。即ち、第1反射面を越えて車両の外側に結像、即ち発光点が現れる。従って、車両の外部に飛び出した状態(換言すれば空中に浮き上がった状態)の発光点が観察されることになり、車両の側方や斜め後方からの視認性が高まる。
第1凹放物面の焦点距離と第2凹放物面の焦点距離の関係は後者が前者の例えば1.2倍〜5倍、好ましくは1.5倍〜3倍である。第1凹放物面の焦点距離と第2凹放物面の焦点距離の差が小さすぎると、虚像(発光点)が浮き上がって見えるという本発明の効果を発揮し難くなり、逆に大きすぎると虚像の結像位置が車両の側部から遠くなるために光量不足が生じ、明瞭な虚像を得にくい。
一方、第1凹放物面の焦点が第2凹放物面の頂点に一致することが好ましい。後述の通り、本発明の一態様では第1凹放物面の焦点にはLEDランプが配置されるところ、当該形態によればLEDランプの位置が第2凹放物面の頂点にも一致する。これによってLEDランプと第1反射面が適度に離間することになり、LEDランプからの光の内、適当な量の光が第1反射面に照射し、良好な状態の発光点の生成を促す。尚、LEDランプは指向性の高い光を出射することから、LEDランプが第1凹放物面に近接した位置にあれば十分量の光を第1反射面に照射することができない。これとは逆にLEDランプが第2凹放物面の頂点位置よりも第1凹放物面から離れた位置にあれば、LEDランプからの光の一部が第2反射面によって遮断されるおそれがあり、光利用率が低下する。第2反射面に光透過孔を設けることにすれば、このような第2反射面による光の遮断を防止することができるものの、この場合には第2反射面による反射作用が犠牲になり(第1反射面による反射光が入射する面積が減少する)、光利用率の低下を招く。
第1反射面及び第2反射面はいずれも、鏡面反射する面であることが好ましい。反射の際の光の損失を抑えるためである。一方で鏡面であることは好ましい反射作用を生じさせ、虚像(発光点)の生成を促す。
LEDランプは、その光軸が第1凹放物面の頂点を通るように配置されることが好ましい。このようにすれば、第1凹放物面で規定される第1反射面に対して、第1凹放物面の頂点位置を中心とした対称的な配光が行われることから、虚像の生成に有利である。
本発明の好ましい一態様では第1反射面が半透過面である。「半透過面」とは反射と透過といった、相反する二つの機能を併せ持つ面をいい、ハーフミラー面とも呼ばれる。第1反射面を半透過面とすれば、LEDランプからの光の一部が第1反射面を透過し、外部照射する。従って、外部からは、虚像による発光とは別に、車両用サイドターンランプ自体が発光するように観察されることとなる。一方、第1反射面を半透過面にすれば内部構造が外部から観察されないようにすることもできる。従って、意匠性が向上するとともに、LEDランプの点灯時においては突如として発光点が現れるという意外性も演出できる。
半透過面は例えば所定膜厚の金属層(Al(アルミ)、Ag(銀)、Au(金)又はこれらの合金などの層)によって形成される。また、金属層と光透過性の樹脂などからなる保護層とを順次積層することにより半透過面を形成することもできる。このような半透過面の形成方法の一例を示す。まずAl薄膜からなる金属層を形成する。金属層はハーフミラー効果が得られるような厚さとする。例えば、金属層を光の透過率が約15〜20%となるような厚さとすることができる。続いて、エポキシ樹脂等の透明な樹脂を印刷、塗布等により金属層に重ねて形成し保護層とする。半透過面の構成、及び形成方法はこれに限られず公知のものをそれぞれ採用できる。また、保護層の表面、又は金属層と保護層との間などにインク層を設けることもできる。インク層は例えば黄色等の色のインクを印刷、塗布等することにより形成することができる。
第1反射面と同様に半透過面で第2反射面を構成することも可能であるが、第2反射面に到達する光は基本的には第1反射面による反射を経た光のみでありその光量が少ないこと、及び虚像の生成の目的においては可能な限り多くの光を反射する方が有利であることから、光を透過しない高反射率の面で第2反射面を構成することが好ましい。
主光透過孔(虚像の生成に利用される光透過孔)に加え、1又は複数個の光透過孔を第1反射面に設けても良い。このような光透過孔を設ければ、そこを通ってLEDランプの光が外部に取り出され、特有の発光態様を呈する。即ち、光透過孔からLEDランプの光が効率的に取り出される結果、光透過孔部分が高輝度に発光する(第1反射面が半透過面の場合は光透過孔部分と他の部分との間に輝度差が感得される)。
本発明の第2の形態では、第1反射面は、半筒状の面であって、その長手方向に垂直な断面が第1放物線で規定される。第1反射面の形状は例えば、長手方向において第1放物線が一定となる形状とすることができる。なお、光透過孔は第1放物線の頂点に相当する位置に形成される。例えば光透過孔は車両用サイドターンランプの長手方向に沿って線状又は帯状に形成することができる。さらに、LEDランプは、第1放物線の焦点に相当する位置に設けられる、
一方、第2反射面は、半筒状の面であって、その長手方向に垂直な断面が第2放物線で規定され、第2放物線の軸と第1放物線の軸とが一致し、第2放物線の焦点距離が第1凹物線の焦点距離よりも大きい。このような構成により、第1反射面はLEDランプの光を第2反射面側に反射して平行光を生成し、第2反射面はかかる平行光を反射して光透過孔を介して車両の外部に放射し結像する光を生成する。これにより、車両外に発光点が生成される。
一方、第1放物線の焦点が第2放物線の頂点に一致することが好ましい。第1放物線の焦点にはLEDランプが配置されるため、LEDランプの位置が第2放物線の頂点にも一致する。これによってLEDランプと第1反射面が適度に離間することになり、LEDランプからの光の内、適当な量の光が第1反射面に照射し、良好な状態の発光点の生成を促す。
LEDランプは、その光軸が第1放物線の頂点を通るように配置されることが好ましい。このようにすれば、第1反射面に対して、第1放物線の頂点位置を中心とした対称的な配光が行われることから、虚像の生成に有利である。
(導光体の使用)
導光体を利用して第1反射面と第2反射面を形成するとよい。具体的には第1の形態の場合であれば、導光体の表面に第1反射面と第2反射面を形成する。この形態で使用される導光体の一例では、第1凹放物面に対応する凸放物面からなる上面と、第2凹放物面に対応する凸放物面からなる下面を有する。そして、導光体の上面に光反射層を形成し、これを第1反射面とする。同様に導光体の下面に光反射層を形成し、これを第2反射面とする。
一方、第2の形態の場合であれば、第1側面と、第1側面の反対側に位置する第2側面とを有する中実の柱状の導光体であって、その長手方向に垂直な断面において、第1側面は第1放物線により規定され、第2側面は第2放物線により規定される導光体を使用する。そして、第1側面に光反射層を形成してこれを第1反射面とし、第2側面に光反射層を形成してこれを第2反射面とする。例えば、柱状の導光体の側面を長手方向に平行な面で二分し、その一方を第1側面とし、他方を第2側面とすることができる。光反射層を第1側面の一部にのみ形成してもよい。同様に光反射層を第2側面の一部にのみ形成してもよい。
本発明では、表裏の関係にある凹放物面と凸放物面を表現するために用語「対応する」を使用する。従って、特定の凹放物面に対応する凸放物面とは、当該凹放物面と表裏の関係にある凸放物面のことである。この逆も同様である。尚、対応する凹放物面と凸放物面は一の放物線で規定される(規定する放物線が一致する)。
2つの導光体(本発明では、「第1導光体」及び「第2導光体」と呼ぶ)を用いて第1反射面及び第2反射面を形成することも可能である。この場合の一例を示すと、第1凹放物面に対応する凸放物面からなる上面を有する導光体(第1導光体)と、第2凹放物面に対応する凸放物面からなる下面を有する導光体(第2導光体)を用意する。そして第1導光体の上面に光反射層を形成し、これを第1反射面とする。同様に第2導光体の下面に光反射層を形成し、これを第2反射面とする。第1導光体及び第2導光体は、前者の下面と後者の上面が対向する位置関係で配置される。この形態では第1導光体及び第2導光体を配置した際、外側となる面の上に各反射面が形成されるが、内側となる面の上に片方の反射面又は両反射面を形成することにしてもよい。例えば、第1凹放物面で規定される下面を有する第1導光体を用意し、当該導光体の下面に光反射層を形成し、これを第1反射面とする。第2反射面については上記の形態と同様に第2導光体の下面に形成する。他の例では、第2凹放物面で規定される上面を有する第2導光体を用意し、当該導光体の上面に光反射層を形成し、これを第2反射面とする。第1反射面については上記の形態と同様に第1導光体の上面に形成する。更に他の例では、第1凹放物面で規定される下面を有する第1導光体を用意し、当該導光体の下面に光反射層を形成し、これを第1反射面とするとともに、第2凹放物面で規定される上面を有する第2導光体を用意し、当該導光体の上面に光反射層を形成し、これを第2反射面とする。同様に、第1側面を有する中実で柱状の第1導光体と、第2側面を有する中実で柱状の第2導光体を組み合わせて使用し、第1側面及び第2側面にそれぞれ光反射層を形成して第1反射面及び第2反射面を形成してもよい。
以上の各例のように2つの導光体を使用する場合、第1導光体に貫通孔を穿設し、これを主光透過孔として利用するようにしてもよい。かかる形態では、主光透過孔を通過する際に光の屈折が生じないことから、各導光体の形状を簡素化でき、設計上及び製造上好ましい。
導光体の材質はLEDランプの光に対して透過性であれば特に限定されない。導光体の材料としては例えば、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート樹脂、ガラス等を用いることができる。
導光体は必ずしも無色透明である必要はなく、必要な透過性が得られればよい。例えば有色透明の導光体を用いることにしてもよい。
以上のように導光体を使用する場合、LEDランプを導光体に内包させるとよい。導光体へ入射する際の光の損失を抑えることができるからである。LEDランプの素子構造が導光体に完全に埋設していることが好ましい。インモールド成形法を利用すればこのような構成を容易に作製することができる。尚、導光体にLEDランプ用の凹部を設け、当該凹部内にLEDランプが嵌め込まれるような構成についても、「導光体にLEDランプが内包された状態」とする。
第1反射面又は第2反射面を構成する光反射層は、光反射率の高い材料の蒸着、メッキ、塗布などによって形成することができる。金属材料としてはAl(アルミ)、Ag(銀)、Au(金)又はこれらの合金などを用いることができる。
本発明のさらに他の態様では、LEDランプに対向する光入射部と、光入射部から入射した光の一部を第1反射面に向かって放出する第1光放出部と、光入射部を通って入射した光の他の一部を車両の外部に向かって放出する第2光放出部と、を有する補助導光体を更に備える。かかる構成によれば、LEDランプの光は虚像の生成に利用されると共に、車両用サイドターンランプ自体を発光させる光として利用することができる。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明する。
本発明の実施例である車両用サイドターンランプ(以下、本明細書では単に「サイドターンランプ」ともいう)10を備える車両1の斜視図を図1に示す。図1におけるA−A線断面のサイドターンランプ10近傍の一部拡大図を図2に示す。サイドターンランプ10はケース11内に、LEDランプ12、レンズ(導光体)20、基板13を備える。ケース11はカップ状であって開口しており、その開口部は光透過性の意匠カバー14により閉じられている。ケース11の背後からはLEDランプに電力を供給するハーネス15が引き出されている。
車両1の側部前方(前席ドア前方)の外板2に開口部2aが形成されている。開口部2aには、意匠カバー14の車両外側の面と外板2の車両外側面とが面一となるようにサイドターンランプ10が嵌設されている。なお、サイドターンランプ10は車両1の左右の側部にそれぞれ設けられる。
レンズ20を抜き出してその斜視図を図3に示し、図3におけるB−B線断面図を図4に示す。レンズ20は透明アクリル樹脂製の中実レンズであり、その外形は略円盤状である。詳しくは、レンズ20の外形は上面21側、下面22側ともに凸放物面である。レンズ上面21には中央部と縁部を除いて光反射層が形成されている。当該光反射層によって、レンズ20内側に対する反射面(第1反射面21a)が形成される。第1反射面21aの形成領域を図4では矢印pで示す。第1反射面21aが形成されない、レンズ上面21の中央部は半径rが6mmの円形状である。当該中央部は光透過孔24として利用され、その面積は第1反射面21aの形成領域の面積の約1/60である。尚、レンズ20の半径Rは約45mmである。
第1反射面21aはレンズ上面21に対応する形状、即ち凹放物面形状となる。第1反射面21aはAlの蒸着(厚さ約40nm)によって形成されたハーフミラー面である。従って、LEDランプ12が非点灯状態では、意匠カバー14を介して第1反射面21aが金属調に観察されるとともに、LEDランプ12が点灯した際には第1反射面21a及び意匠カバー14を通って光が外部に放射する。
レンズ20の下面22側の中央にはLEDランプ12を収容するための凹部23が設けられている。当該凹部23はLEDランプ12の封止樹脂の外形に合わせた曲面形状を有する。当該凹部23に収容されることによってLEDランプ12はレンズ20に内包された状態となる。凹部23を除いて、レンズ20の下面22には光反射層が形成されている。この光反射層によって、レンズ20の内側に対する反射面(第2反射面22a)が形成される。第2反射面22aの形成領域を図4では矢印qで示す。第2反射面22aはレンズ下面22に対応する形状、即ち凹放物面となる。第2反射面22aはAlの蒸着(厚さ約100nm)によって形成された光反射面である。第2反射面22aは、第1反射面21aとは異なり、ハーフミラー面ではなく(即ち反射率が高く、光透過率は極めて低い)LEDランプ12からの光を効率的に反射する。
以下、説明の便宜上、第1反射面21aを規定する凹放物面を第1凹放物面と呼び、第2反射面22aを規定する凹放物面を第2凹放物面と呼ぶ。第1凹放物面は式y=−axで表され、焦点距離lが約29mmの凹放物面である。他方、第2放物面は式y=bx−1/(4a)で表され、焦点距離lが約36mmの凹放物面である。このように第1凹放物面の焦点距離lよりも第2凹放物面の焦点距離lの方が長い。
この実施例では、第1反射面21aを規定する第1凹放物面の焦点位置と、第2反射面22aを規定する第2凹放物面の頂点位置が一致する。従って、第1凹放物面と第2凹放物面は共通の回転対称軸(図4の符号A)を有する。
LEDランプ12は青色LEDチップを内蔵し、レンズを有するLEDランプである。LEDランプ12は、第1反射面21aを規定する第1凹放物面の焦点位置に配置される。ここで、上記の通り第1凹放物面の焦点位置と第2凹放物面の頂点位置は一致する。従って、LEDランプ12の位置は第1凹放物面の焦点位置であり、且つ第2凹放物面の頂点位置である。
一方、LEDランプ12の光軸はレンズ上面21の頂点(即ち第1凹放物面の頂点)を通り、第1凹放物面及び第2凹放物面の回転対称軸に一致する。LEDランプ12は車両の電源部に接続される(図示せず)。LEDランプ12には点灯状態を制御する制御回路も接続される(図示せず)。
続いてサイドターンランプ10の使用態様を説明する。まず、ターンランプレバーによりスイッチがオンされると、サイドターンランプ10へ電力が供給される。これにより、LEDランプ12が点灯する。LEDランプ12から、直上方向(光軸方向)に出射した光はレンズ20内を進行し、光透過孔24を通って外部に放射する。この放射光はLEDランプ12の虚像の生成にも利用される。一方、LEDランプ12から斜め上方に出射した光はレンズ20内を進行し、レンズ上面21に形成された第1反射面21a(ハーフミラー面)でその一部が反射される。反射光は平行光となって下方へと進行し、レンズ下面22に形成された第2反射面22aによる反射を受ける。その結果生じた光が光透過孔24を通って外部に放射し、そして集光することで像を結ぶ。即ちLEDランプ12の虚像を生成する。これによって、LEDランプ12が虚像として浮き上がった状態で観察される。換言すれば、レンズ上面21から所定距離置いた位置に発光点が生ずる。
一方、LEDランプ12から斜め上方に出射した光の内の一部は第1光反射層21a(ハーフミラー面)を透過して外部に放射する。これによって、レンズ上面21において第1光反射層21aが形成された領域からも、虚像(発光点)に比べて弱い光が放射され、意匠カバー14を介して外部へ放出され、サイドターンランプ10全体が発光して観察される。
以上のようにサイドターンランプ10ではLEDランプ12が点灯すると、レンズ20から飛び出すように突如として発光点が現れるとともにサイドターンランプ10全体が発光することになる。このように発光点が車両外に位置するため、外部からの視認性の高い。このように、サイドターンランプ10を車両の側部から突出させずに、意匠カバー14と外板2とを面一にしても、十分な視認性が確保される。即ち、意匠性を犠牲にすることなく高い視認性が得られる。また、発光点が車両外に位置するため、意外性及び演出性が向上する。また、LEDランプ12の光の一部は、ハーフミラー面である第1光反射層21aを透過してサイドターンランプ10全体を発光させる。これにより、発光面積が増して外部からの視認性が向上する。
ところで、サイドターンランプ10では、第1反射面21aを規定する第1凹放物面の焦点位置、且つ第2反射面22aを規定する第2凹放物面の頂点位置にLEDランプを配置した。これによって、くっきりとした発光点の生成が可能になり、光の利用率も向上する。また、LEDランプ12の光軸がレンズ上面21の頂点(即ち第1凹放物面の頂点)を通るようにしたことから、当該頂点を中心としたバランスの良い配光が行われる。このことも虚像(発光点)の生成に有利に働く。
虚像(発光点)の生成位置は、第1反射面21aを規定する第1凹放物面の焦点距離と、第2反射面22aを規定する第2凹放物面の焦点距離の関係に依存する。これら2つの焦点距離の差を大きくすれば虚像の生成位置を調整可能である。例えば、焦点距離の差を大きくすれば一層浮き上がった状態の虚像(発光点)を生成することができる。
レンズ上面21において光反射層を形成する領域の位置、面積、形状など、及びレンズ上面21の中央部に設けられる光透過孔24の面積、形状などは、所望の虚像が生成される限りにおいて特に限定されない。
サイドターンランプ10では中実のレンズ20を用いることにしたが、図5及び図6に示すように、2つの導光体を組み合わせた中空の構造体によっても、サイドターンランプ10と同様の発光効果を得ることが可能である。図5の例(サイドターンランプ10a)では、第1凹放物面で規定される下面を有するレンズ(導光体)41と、第2凹放物面で規定される上面を有するレンズ(導光体)45が使用される。レンズ41とレンズ45は両者の縁部で接続(例えば融着や溶着による)されている。レンズ41の下面42には中央部を除いてハーフミラー面43が形成されている。一方のレンズ45では、LEDランプ12を収容するために中央部に所定径の孔48が設けられている。また、導光体45の上面46には光反射面47が形成されている。
サイドターンランプ10aでは、レンズ41の下面42に形成されたハーフミラー面43による反射、及びレンズ45の上面46に形成された光反射面47による反射によって生じた光がレンズ41の中央部44を通り、意匠カバー14を介して車両外部に取り出されることによって集光し、LEDランプ12の虚像(発光点)を生成する。
図6の例(サイドターンランプ10b)では凸放物面(第1凹放物面に対応する凸放物面)で規定される上面52を有し、中央部に所定径の孔54が設けられたレンズ(導光体)51と、凸放物面(第2凹放物面に対応する凸放物面)で規定される下面56を有し、中央部に所定径の孔58が設けられたレンズ(導光体)55が使用される。レンズ51の孔54は光の取り出しに利用され、レンズ55の孔58はLEDランプ12の収容に利用される。レンズ51の上面52には全体に亘ってハーフミラー面53が形成されている。他方、レンズ55の下面56には光反射面57が形成されている。尚、サイドターンランプ10aと同様に、これら2つのレンズ51、55の縁部同士は接続されている。
サイドターンランプ10bでは、レンズ51の上面52に形成されたハーフミラー面53による反射、レンズ55の下面56に形成された光反射面57による反射によって生じた光がレンズ51の孔54を通り、意匠カバー14を介して車両外部に取り出されることによって集光し、LEDランプ12の虚像(発光点)を生成する。
尚、サイドターンランプ10a及び10bにおいて、特に説明しない部材・要素については、サイドターンランプ10の対応する説明が援用される。
図5の例ではハーフミラー面43と光反射面47の両者を照明体の内側に形成し、図6の例ではハーフミラー面53と光反射面57の両者を照明体の外側に形成した。ハーフミラー面と光反射面の形成位置はこの例に限られるものではない。即ち、ハーフミラー面を照明体の内側(即ちレンズの下面)に形成し、光反射面を照明体の外側(即ちレンズの下面)に形成することにしてもよく、或いはこの逆の態様で両者を形成することにしてもよい。
以上の各サイドターンランプではLEDランプとして、レンズを有する砲弾型LEDランプを使用したが、LEDランプの種類は特に限定されない。例えば砲弾型LEDランプに代えて表面実装型又はチップオンボードタイプのLEDランプを使用することが可能である。また、LEDランプの発光色は用途に応じて選択されるものである。異なる発光色のLEDチップを組み合わせて搭載したLEDランプ(例えば、RGB各色のLEDチップを搭載した、いわゆる3イン1タイプのLEDランプ)を使用することにし、多色発光可能なサイドターンランプを構成することも可能である。
本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10cの縦断面図を図7に示す。なお、上記のサイドターンランプ10、10a又は10bと同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。サイドターンランプ10cは、サイドターンランプ10と同様に車両1の前方側部(前席ドア前方)の外板2に嵌設されており、ケース11内に補助ランプ30とリフレクタ31を更に備える。補助ランプ30は砲弾型の白色LEDランプであって、LEDランプ12と同一の構成である。補助ランプ30はその光軸30aが車両1の斜め後方に向くように設置されている。リフレクタ31は車両内側に緩やかに湾曲する凹曲面を有する形状であり、その表面にはAl蒸着が施されている。
サイドターンランプ10cによれば、レンズ20によりLEDランプ12の光から虚像(発光点)が生成されるとともに、補助ランプ30から車両の斜め後方に向かって光が放出される。補助ランプ30により、サイドターンランプ10cから放出される光量が増し、外部からの視認性が更に向上することとなる。
本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10dの縦断面図を図8Aに示し、図8Aの一部拡大図を図8Bに示す。なお、サイドターンランプ10、10a〜cと同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。サイドターンランプ10dは、サイドターンランプ10と同様に車両1の前方側部(前席ドア前方)の外板2に嵌設されており、ケース11内にレンズ20a、導光棒32、リフレクタ31を備える。レンズ20aは透明アクリル樹脂製の中実レンズである。その外形はレンズ20と略同一の略円盤状であって、光反射層も同様に形成されているが、図8Bに示すようにレンズ20aの下面中央部(符号23a)に凹部は形成されていない。レンズ20aの下方には導光棒32が設置される。導光棒32は透明アクリル樹脂製である。導光棒32の形状は端面が約10mm角の正方形の棒状であって、一端にLEDランプ12が対向して光入射部33となり、他端が光放出部34となる。導光棒32は光放出部34が車両の斜め後方に向くように湾曲している。導光棒32のレンズ20aの下面中央部23aの直下に相当する位置には、導光棒32の下部に三角形の切り込み35が設けられている。切り込み35により形成された反射面35aの傾斜角αは約45°である。このようにすることで、切り込み35により反射される光は導光棒32から等方的に放射され、良好な虚像が得られる。但し、虚像の形態や見栄えを変更する目的で、傾斜角αを30〜60°の変更することもできる。
サイドターンランプ10dでは、LEDランプ12の光はまず導光棒32の光入射部33から導光棒32内に入射する。導光棒32内に入射した光は導光棒32内を進行し、一部の光は反射面35aに到達する。反射面35aは受光した光を反射する。反射光はレンズ20a側に進行し、レンズ20aの下面中央部23aからレンズ20aに入射する。レンズ20aはこの入射光から虚像(発光点)を生成する。一方、導光棒32を導光する光の一部は光放出部34に到達し、導光棒32から放出される。放出光は意匠カバー14を介して、車両の斜め後方に向かって放出される。このようにして、レンズ20aによりLEDランプ12の光から虚像(発光点)が生成されるとともに、LEDランプ12の光の一部が車両の斜め後方に向かって光が放出される。これにより、複数の発光部位が観察されるため、外部からの視認性が更に向上することとなる。特に斜め後方へ積極的に光を放出するため、斜め後方からの視認性が一層向上する。
本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10eを備える車両1aの斜視図を図9Aに示す。サイドターンランプ10eを抜き出して、その斜視図を図9Bに示す。サイドターンランプ10eは、車両1eの側部前方に取り付けられる。サイドターンランプ10eは、レンズ200とLEDランプ12をケース11内に備える。レンズ200は透明アクリル樹脂製であって、その形状は中実の柱状である。レンズ200の長手方向に垂直な断面であるC−C線断面図を図10に示す。レンズ200は車両外側に面する第1側面210と、第1側面210の反対側に位置して車両室内側に面する第2側面220を備える。第1側面210及び第2側面220は放物線で規定される。レンズ200はC−C線位置に限らず、長手方向に同一の形状となっている。第1側面210の中央帯部(符号240で示す領域)には第1の光反射層が形成されている。中央帯部(符号240で示す領域)は、第1側面210を規定する放物線の頂点を含んで長手方向に延びる帯状の領域であって、約6mmの幅を有する。第1側面210の内、中央帯部(符号240で示す領域)の他の領域には第2の光反射層が形成されている。第1及び第2の光反射層は何れもAlの蒸着によって形成されたハーフミラー面であるが、両者はその厚さ(即ち光透過率)が異なる。中央帯部(符号240で示す領域)に形成される第1の光反射層の厚さは約10nmであって、その他の領域に形成される第2の光反射層の厚さは約40nmである。第1の光反射層の厚さは第2の光反射層の厚さよりも薄く、第1の光反射層は光透過性が高いため、当該中央帯部が光透過孔240として利用される。即ち、C−C線断面において第1側面210を規定する放物線の頂点に相当する位置に光透過孔240が設けられる。一方、レンズ200の第1側面210の内、中央帯部を除く領域に形成される第2の光反射層は光透過率が比較的低く、反射率が高いため、この領域が第1反射面210aとして利用される。即ち、第1反射面210aは、半筒状に形成される。光透過孔240の面積は第1反射面210aの形成領域の面積の約1/20である。尚、レンズ20の幅Wは約50mmであり、長手方向の長さは約80mmである。
レンズ200の第2側面220側の中央にはLEDランプ12を収容するための凹部230が設けられている。当該凹部230はLEDランプ12の封止樹脂の外形に合わせた曲面形状を有する。当該凹部230に収容されることによってLEDランプ12はレンズ200に内包された状態となる。LEDランプ12は5個使用され、レンズ200の長手方向に沿って等間隔に設置される。凹部230を除いて、レンズ200の第2側面220には光反射層が形成されている。この光反射層によって、レンズ200の内側に対する反射面(第2反射面220a)が形成される。第2反射面220aは第2側面220に対応する形状、即ち半筒状となる。第2反射面220aはAlの蒸着(厚さ約100nm)によって形成された光反射面である。第2反射面220aはハーフミラー面ではなく(即ち反射率が高く、光透過率は極めて低い)LEDランプ12からの光を効率的に反射する。
以下、説明の便宜上、C−C線断面において、第1反射面210aを規定する放物線を第1放物線と呼び、第2反射面220aを規定する放物線を第2放物線と呼ぶ。第1放物線は式y=−axで表され、焦点距離が約29mmの放物線である。他方、第2放物線は式y=bx−1/(4a)で表され、焦点距離が約36mmの放物線である。このように第1放物線の焦点距離よりも第2放物線の焦点距離の方が長い。
この実施例では、C−C線断面において、第1反射面210aを規定する第1放物線の焦点位置と、第2反射面220aを規定する第2放物線の頂点位置が一致する。また、第1放物線の軸と第2放物線の軸も一致する。
続いてサイドターンランプ10eの使用態様を説明する。まず、ターンランプレバーによりスイッチがオンされると、サイドターンランプ10eへ電力が供給されてLEDランプ12が点灯する。LEDランプ12から、直上方向(光軸方向)に出射した光はレンズ200内を進行し、光透過孔240を通って外部に放射する。この放射光はLEDランプ12の虚像の生成にも利用される。一方、LEDランプ12から斜め方向に出射した光はレンズ200内を進行し、レンズ200の第1側面210に形成された第1反射面210a(ハーフミラー面)でその一部が第2反射面220a側へ反射される。C−C線断面において、反射光は平行光となって第2反射面220a側へと進行し、第2反射面22aによる反射を受ける。その結果生じた光が光透過孔240を通って外部に放射し、そして集光することで像を結ぶ。即ちLEDランプ12の虚像を生成する。これによって、LEDランプ12が虚像として浮き上がった状態で観察される。換言すれば、レンズ上面21から所定距離置いた位置に発光点が生ずる。本実施例ではLEDランプ12を5個使用するため、これに応じて5個の発光点がレンズ200の長手方向に沿って観察されることとなる。
一方、LEDランプ12から出射した光の一部は第1反射面210a(ハーフミラー面)を透過して外部に放射する。これによって、レンズ200の第1側面210において第1反射面210aが形成された領域からも、虚像(発光点)に比べて弱い光が放射され、意匠カバー14を介して外部へ放出され、サイドターンランプ10e全体が発光して観察される。また、第1反射面210aに加え、光透過孔240もハーフミラー面であるため、外部から観察したときに意匠カバー14を介してレンズ200の第1側面210全体が金属調に観察されるため、独特の質感が感得される。
以上の使用態様によりサイドターンランプ10eは、サイドターンランプ10と同様の効果を奏する。さらにサイドターンランプ10eでは虚像(発光点)が使用するLEDランプの数に応じて観察される(サイドターンランプ10eでは5個の発光点が観察される)ため、外部からの視認性がさらに高くなっている。
サイドターンランプ10cに使用した補助ランプ30をサイドターンランプ10eに適用してもよい。また、サイドターンランプ10dと同様に、サイドターンランプ10eのレンズ200の下方に導光棒を設置してレンズ200に光を導入していもよい。導光棒を使用する変形例であるサイドターンランプ10fの斜視図を図11Aに示し、図11AのD−D線横断面図を図11Bに示す。なお、サイドターンランプ10、10a〜eと同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。サイドターンランプ10fは導光棒320を備える。導光棒320は導光棒32と同様に透明アクリル樹脂製である。導光棒320の形状は端面が10mm角の正方形の棒状であって、レンズ200の長手方向に沿って、レンズ200の第2側面220の中央帯部の直下に設置される。LEDランプ12が導光棒320の一端に対向して、当該端部が光入射部330となり、他端が光放出部340となる。さらに、導光棒320は光放出部340が車両の斜め後方に向くように湾曲している。導光棒320のレンズ200の下面中央帯部の直下に相当する位置には、導光棒320の下部に三角形の切り込み350が4個、長手方向に等間隔で形成されている。切り込み350に形成された反射面350aの傾斜角α’は約30〜60°の範囲で適宜決定できる。
サイドターンランプ10fでは、LEDランプ12の光は導光棒320内を進行する。一部の光は反射面350aに到達して反射され、反射光はレンズ200側に進行してレンズ200に入射する。レンズ200はこの入射光から虚像(発光点)を生成する。一方、導光棒320を導光する光の一部は光放出部340に到達し、導光棒320から放出され、意匠カバー14を介して、車両の斜め後方に向かって放出される。このように、サイドターンランプ10dと同様に、レンズ200によりLEDランプ12の光から虚像(発光点)が生成されるとともに、LEDランプ12の光の一部が車両の斜め後方に向かって光が放出され、外部からの視認性が更に向上することとなる。
本発明のサイドターンランプは様々な車両に使用することができる。本発明のサイドターンランプの設置場所は、車両の側部に限られない。本発明のサイドターンランプをドアミラーやリアコンビネーションランプに設置することもできる。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、及び特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
本発明の実施例である車両用サイドターンランプ10を備える車両1の斜視図である。 図1におけるA−A線断面のサイドターンランプ10近傍の一部拡大図である。 レンズ20の斜視図である。 図3におけるB−B線断面図である。 他の実施例のサイドターンランプ10aの断面図である。 他の実施例のサイドターンランプ10bの断面図である。 本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10cの縦断面図である。 図8Aは本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10dの縦断面図であり、図8Bは図8Aの一部拡大図である。 図9Aは本発明の他の実施例であるサイドターンランプ10eを備える車両1aの斜視図であり、図9Bはその斜視図である。 レンズ200の長手方向に垂直な断面であるC−C線断面図である。 図11Aは変形例であるサイドターンランプ10fの斜視図であり、図11Bは図11AのD−D線横断面図である。
符号の説明
1、1a 車両
2 外板
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f サイドターンランプ
11 ケース
12 LEDランプ
14 意匠カバー
20、20a、200 レンズ(導光体)
21a、43、53、210a 第1反射面
22a、47、57、220a 第2反射面
23、230 凹部(LEDランプの収容部)
24、33、34、44、240 光透過孔
30 補助ランプ
31 リフレクタ
32、320 導光棒
33 光入射部
34、340 光放出部
35、350 切り込み
48、54、58 貫通孔

Claims (10)

  1. 車両用サイドターンランプであって、
    LEDランプと、
    前記LEDランプの光放出側に設けられ、光透過孔を有する第1反射面と、
    前記第1反射面に対向して設けられる第2反射面と、
    を備え、
    前記第1反射面は、前記LEDランプの光を反射して前記第2反射面側に進行する平行光を生成し、
    前記第2反射面は、該平行光を反射して、前記光透過孔を介して車両の外部に放射し結像する光を生成する、
    車両用サイドターンランプ。
  2. 前記第1反射面は第1凹放物面で規定され、
    前記光透過孔は前記第1反射面の前記第1凹放物面の頂部に相当する位置に設けられ、
    前記第2反射面は第2凹放物面で規定され、該第2凹放物面の回転対称軸が前記第1放物面の回転対称軸と一致し、該第2凹放物面の焦点距離が前記第1凹放物面の焦点距離よりも大きく、
    前記LEDランプは、前記第1凹放物面の焦点に相当する位置に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドターンランプ。
  3. 前記第1凹放物面の焦点に相当する位置と、前記第2凹放物面の頂部が一致する、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用サイドターンランプ。
  4. 前記第1反射面が半透過面である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用サイドターンランプ。
  5. 前記第1凹放物面に対応する凸放物面からなる上面と、前記第2凹放物面に対する凸放物面からなる下面とを有する導光体が備えられ、
    前記第1反射面が、前記上面に形成された光反射層からなり、
    前記第2反射面が、前記下面に形成された光反射層からなる、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用サイドターンランプ。
  6. 前記第1反射面は半筒状の面であって、その長手方向に垂直な断面が第1放物線で規定され、
    前記光透過孔は前記第1放物線の頂点に相当する位置に設けられ、
    前記第2反射面は半筒状の面であって、その長手方向に垂直な断面が第2放物線で規定され、該第2放物線の軸と前記第1放物線の軸とが一致し、該第2放物線の焦点距離が前記第1放物線の焦点距離よりも大きく、
    前記LEDランプは、前記第1放物線の焦点に相当する位置に設けられる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両用サイドターンランプ。
  7. 前記第1放物線の焦点に相当する位置と、前記第2放物線の頂点が一致する、ことを特徴とする請求項6に記載の車両用サイドターンランプ。
  8. 第1側面と、該第1側面の反対側に位置する第2側面とを有する中実の柱状の導光体であって、その長手方向に垂直な断面において、前記第1側面は前記第1放物線により規定され、前記第2側面は前記第2放物線により規定される導光体が備えられ、
    前記第1反射面は、前記第1側面に形成される光反射層からなり、
    前記第2反射面は、前記第2側面に形成される光反射層からなる、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の車両用サイドターンランプ。
  9. 前記LEDランプに対向する光入射部と、
    前記光入射部を通って入射した光の一部を、前記第1反射面に向かって放出する第1光放出部と、
    前記光入射面を通って入射した光の他の一部を、車両の外部に向かって放出する第2光放出部と、
    を有する導光棒を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両用サイドターンランプ。
  10. 前記LEDランプとは別に設けられ、車両外へ光を直接放出するランプを備える、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用サイドターンランプ。
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