JP2004296047A - 光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置 - Google Patents

光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置 Download PDF

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Teru Yabe
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Abstract

【目的】プリズム型対物レンズにおける、光束を折り曲げる第2面を各々自由曲面からなる積層型の複合反射面とすることで、異種光記録媒体の各々に、収差が極めて良好にされた状態で使用光を収束させ、さらに、各光記録媒体毎に独立にレンズ焦点距離を設定することを可能とする。
【構成】全ての面が曲面形状とされた断面大略三角形状のプリズム型レンズ2からなり、光源側より順に、正の屈折力を有する自由曲面形状の第1面21と、各々自由曲面からなる複合反射面とされた第2面22と、正の屈折力を有する自由曲面形状の第3面23とを備える。第2面22は、使用光の波長が互いに異なり、互いに厚みの異なる複数の光記録媒体(DVD1a、CD−R1b)の各々に対応する反射面22a、22bを積層してなる。これら複数の反射面22a、22bおよび第1面21と第3面23は、各々自由曲面とされている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、情報の記録または再生がなされる際に、使用光の波長および基板厚が互いに異なる2つ以上の光記録媒体に対して、各使用光を対応する光記録媒体の記録面上に効率良く収束させることができる光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の光記録媒体が開発されており、複数種の光記録媒体を共用して記録・再生し得る光ピックアップ装置が知られている。例えば、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク。−ROM、−R、−RW等を含む。)とCD(コンパクトディスク。−ROM、−R、−RW等を含む。)を1つの光ピックアップ装置を用いて記録・再生する装置が知られている。このような2つの光記録媒体においては、DVDについては、記録密度の向上を図るため、例えば650nm程度の可視光を使用することとなっているのに対し、CDについては、780nm程度の近赤外光を使用することになっている。したがって、これら両者に対して共用し得る光ピックアップ装置では、2つの異なる波長の光を照射光として用いる、いわゆる2波長ビーム方式によることとなる。
【0003】
また、上記DVDではディスク厚を0.6mm(開口数は0.6)とし、上記CDではディスク厚を1.2mm(開口数は0.45)とするように、略規格統一されており、互いにディスク基板厚が異なっている。
上述したDVDとCDのように、2つの光記録媒体における使用光波長、ディスク厚、さらには開口数が互いに異なる場合には、このような光ピックアップ装置において、再生または記録を行うための各波長の光に対し互いに異なる収束作用とする必要がある。
【0004】
一方、近年、上述した如き光ディスクはノートパソコン等に装填されて記録・再生されることが一般化されている。また、家庭用、業務用の光ディスク記録/再生装置もコンパクト化の要求が強い。このような場合に、光ディスク記録/再生用の光学系の大部分およびディスク保持用のターンテーブル等は筐体の底面と平行となるように配置するのが装置全体のコンパクト化を図る上で望ましく、上記光学系から出射された光束を光ディスクの記録面上に収束させるためには、光束を直角に折り曲げる必要がある。
【0005】
光束を直角に折り曲げるための反射ミラーは、例えば下記特許文献1に示すように独立して配することも可能であるが、光ピックアップ対物レンズの一部に反射ミラー機能を併せ持たせるようにすれば、コンパクト化等の要求にさらに対応することができる。
【0006】
このような反射ミラー機能を備えた2波長用光ピックアップ対物レンズとしては、下記特許文献2に実質的に直角三角形の断面を有し、直角を挟む2辺の一方を非球面レンズを付した光入射面、他方を非球面レンズを付した光出射面とし、斜辺を平面状の光反射面としたものが知られている。
【0007】
この特許文献2記載の従来技術においては、屈折面からなる第1面と第3面とを非球面とし、平面状の反射面からなる第2面にHOE(ホログラム光学素子)を付すことによって、異種の光記録媒体、すなわち異種のディスク基板厚および異種の使用光波長に対応させるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−256671号公報
【特許文献2】
特許第3077937号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2には、より詳細な説明はなされておらず、このような抽象的な情報のみによって上述したような異種の光記録媒体の記録面の各々に収差を良好に補正した状態で光を収束させることは難しい。
【0010】
また、近年、光記録媒体の高密度化および記録/再生の高精度化が急速に望まれるようになってきており、上述した第2面の構成として、上述した如き異種の光記録媒体の記録面上に、収差を極めて良好にした状態で光を収束させ得る、従来のものとは全く発想を異にする新規な技術の創出が望まれている。
また、各光記録媒体毎に独立に光ピックアップ対物レンズの焦点距離を設定することができれば、装置設計の自由度等を向上させることができ好ましい。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、互いに異なる使用光波長および互いに異なる厚みとされた複数の光記録媒体の記録面の各々に、収差が極めて良好にされた状態で使用光を収束させることができるとともに、各光記録媒体毎に独立にかつ容易にレンズの焦点距離を設定し得る光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光記録媒体用対物レンズは、互いに異なる基板厚および互いに異なる使用光波長に各々対応する複数の光記録媒体に対して、各使用光をその使用光に係る光記録媒体の記録面上に収束させる大略三角形状の断面を有するプリズム型の光記録媒体用対物レンズにおいて、
光入射面としての屈折面からなる、該大略三角形状の第1の辺を含むように設けられた第1面と、入射光を反射せしめる反射面からなる、該大略三角形状の第2の辺を含むように設けられた第2面と、光出射面としての屈折面からなる、該大略三角形状の第3の辺を含むように設けられた第3面とを備え、
前記第2面は、少なくとも、前記第1面から入射した第1の前記使用光を反射させ、第1の前記光記録媒体の記録面上に収束させる収差補正機能を有する第1の自由曲面と、前記第1面から入射した第2の前記使用光を反射させ、第2の前記光記録媒体の記録面上に収束させる収差補正機能を有する第2の自由曲面とを、所定の媒質を挟んで積層した複合反射面からなることを特徴とするものである。
【0013】
ここで、上記「大略三角形状」とは各辺が曲線であってもよく、全体として三角形状に類似した外観を有するものであることを意味する。
【0014】
また、前記第1面および/または前記第3面が自由曲面とされていることが好ましい。
【0015】
また、前記第1面の子午面内の近軸曲率半径をR、前記第3面の子午面内の近軸曲率半径をRとしたとき、下記条件式(2)を満足することが望ましい。
/R>1 …(2)
【0016】
また、本発明の光ピックアップ装置は、上述したいずれかの光記録媒体用対物レンズを備えていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光記録媒体用対物レンズ(以下、本実施形態において光ピックアップレンズと称する)について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップレンズ2のレンズ構成図である。本実施形態に係る光ピックアップレンズ2は、図1に示すように、光ピックアップレンズ2の入射光軸と射出光軸を含む断面内において、全ての面が曲線形状とされた大略三角形状のプリズム型レンズからなり、光源側より順に、正の屈折力を有する自由曲面形状の第1面と、各々自由曲面からなる複合反射面とされた第2面と、正の屈折力を有する(実施例2は負の屈折力を有する)自由曲面形状の第3面とを備えてなり、図1の断面形状によれば第2面は大略三角形状の最長辺部分を含むように構成されている。
【0019】
なお、上記各面(第1〜3面)の形状を規定する各座標軸のうちY軸およびZ軸が図1中に記載されており、残りのX軸は各面のY軸、Z軸の交叉位置において紙面に直交する方向に配される。
【0020】
本実施形態における、重要な特徴の1つは上記第2面が複合反射面とされている点である。すなわち、この第2面は、使用光の波長が互いに異なり、互いに厚みの異なる複数の光記録媒体の各々に対応する反射面を積層してなり、各反射面の間には、レンズ本体と同一または類似の屈折率を有する透明媒質(外側の反射面により反射される光束を透過させるものであればよい)を介在させてなるものである。これら複数の反射面は、対応する使用光がこの反射面で反射された際に、収束位置において各収差が良好に補正され得るように、各々下記(3)式で表される自由曲面とされている。
【0021】
【数1】
Figure 2004296047
【0022】
ここで、X、Y、Zは各々各面におけるX座標値、Y座標値、Z座標値、a(i,j)は面形状多項式係数、Rは子午面内における近軸曲率半径、iおよびjは0および正の整数である。ただし、Xの次数iは子午面に対する対称性から偶数とされている。
【0023】
上記2つの反射面は、共にダイクロイック膜として構成されていてもよいが、外側の反射面は、例えばアルミニューム等の金属膜とされていてもよい。
また、上記第1面と上記第3面は、各々上記数式(3)で表される自由曲面とされている。
【0024】
このように、本実施形態の光ピックアップレンズ2によれば、第2面を各々自由曲面からなる複合反射面とし、さらに、第1面と第3面についても自由曲面としているため、互いに異なる使用波長および互いに異なる厚みとされた複数の光記録媒体の記録面の各々に、収差を良好に補正した状態で光束を収束させることができる。すなわち、第2面については各々の反射面が所定の透明媒質を介在して積層されており、その自由曲面形状を任意かつ独立に形成することができるため、各光記録媒体の記録面上での光スポットの各々を良好に収差補正されたものとすることができる。
【0025】
なお、本実施形態においては、例えばDVDとCD−Rの2つの光記録媒体に対応するように構成される。すなわち、DVDは、使用光波長650nm、ディスク基板厚0.6mm、開口数0.6のものが一般的であり、CD−Rは、使用光波長780nm、ディスク基板厚1.2mm、開口数0.45で規格統一されているから、これらの条件に対応して収差を良好に補正し得るようになっている。しかし、本発明の光記録媒体用対物レンズとしては、本実施形態のものに限られるものではなく、その他の異種の光記録媒体の組合わせに対応する構成とすることが可能であり、さらに3種以上の光記録媒体に対応させる場合には、上記第2面の反射面は異なる光記録媒体の数に応じた数だけ積層することが肝要である。
【0026】
また、上述したように、第2面を積層型の複合反射面とすることにより、各使用波長での焦点距離をそれぞれ独立に設定することが可能となり、装置の設計自由度が大幅に向上する。
【0027】
なお、各光記録媒体用の使用光に対する焦点距離をどのように設定するかは、主に各光記録媒体のバックフォーカスの相対関係から決定される。
【0028】
また、上記第1面の子午面内における近軸曲率半径をR、上記第3面の子午面内における近軸曲率半径をRとしたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
/R>1 (4)
上記条件式を満足することにより、球面収差および正弦条件を同時に制御することが容易となり、比較的、光学設計および製造が容易となるとともにコストも安価なものとすることができる。
【0029】
次に、この光ピックアップレンズ2を搭載した光ピックアップ装置について説明する。図5に示すように、LD電源11Aからの電力供給により半導体レーザ11B、11Cから出力されたレーザ光52がハーフミラー53により反射され、コリメータレンズ54により平行光とされて光ピックアップレンズ2に入射し、この光ピックアップレンズ2により光路を折り曲げられるとともに収束光とされて光ディスク1の記録領域6A上に各収差が良好に補正された状態で収束される。なお、光ディスク1は、記録領域6Aを保護するためのPC板等からなる透明な保護板を有している。
【0030】
なお、半導体レーザ11Bは、例えばCD−R(追記型コンパクトディスク)用の、波長780nmの近赤外域のレーザ光を出力する光源であり、半導体レーザ11Cは、例えばDVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)用の、波長650nmの可視域のレーザ光を出力する光源であり、ハーフミラー11Dを介していずれかの半導体レーザ11B、11Cから出力されたレーザ光52がハーフミラー53に照射されるようになっている。また、LD電源11Aと半導体レーザ11B、11Cとの間には切替スイッチ11Eが配されており、この切替スイッチ11Eの操作によりいずれかの半導体レーザ11B、11Cに電力が供給されるようになっている。
【0031】
上記記録領域6Aには信号情報を担持したピットがトラック状に配列されるようになっており、この記録領域6Aからの上記レーザ光52の再生反射光は信号情報を担持した状態で光ピックアップレンズ2およびコリメータレンズ54を介してハーフミラー53に入射し、このハーフミラー53を透過して4分割のフォトダイオード17に入射する。このフォトダイオード17では分割された4つのダイオード位置の各受光量を演算してデータ信号、およびフォーカスとトラッキングの各エラー信号を得る。
【0032】
なお、ハーフミラー53は光ディスク1からの戻り光の光路に対して45°傾いた状態で挿入されているのでシリンドリカルレンズと同等の作用をなし、このハーフミラー53を透過した光ビームは非点収差を有することとなり、4分割のフォトダイオード17上におけるこの戻り光のビームスポットの形状に応じてフォーカスのエラー量が決定されることとなる。なお、上記コリメータレンズ54は状況に応じて省略することも可能であり、さらにフォトダイオード17とハーフミラー53との間にグレーティングを挿入して3ビームによりトラッキングエラーを検出することも可能である。
【0033】
この光ピックアップ装置では、例えばCD−RとDVDのいずれの光ディスク1についても信号の記録再生が可能となるように構成されている。
【0034】
以下、実施例1〜3を用いて、本発明の光記録媒体用対物レンズについて、さらに具体的に説明する。
<実施例1>
この光ピックアップレンズ2は、DVD1aおよびCD−R1bという規格の異なる光ディスクの記録および/または再生に好適な光記録媒体用対物レンズである。図2はこの実施例1に係る光ピックアップレンズ2を示す図である。この光ピックアップレンズ2の第1面21および第3面23には、各々上述のように自由曲面式で表される自由曲面が形成されている。
【0035】
また、この光ピックアップレンズ2の第2面22は、このレンズ2の基材側から、DVD1a用の波長650nmのレーザ光を反射し、かつCD−R1b用の波長780nmのレーザ光を透過する第1反射面22aと、CD−R1b用の波長780nmのレーザ光を反射する第2反射面22bとを薄い媒質(波長780nmのレーザ光を透過する)を介して積層してなるものである。これら2つの反射面22a、bはいずれも上述のように自由曲面式で表される自由曲面とされている。
【0036】
図2に示すように、光ピックアップ装置として用いられ、DVD1a(ディスク基板厚0.6mm;使用光に対する屈折率1.58)が所定位置(ターンテーブル上)に配されてその記録・再生が行われる場合には、波長650nmのレーザ光(実線で表された光束Ia)が光ピックアップレンズ2に入射され、第1反射面22aにより反射される。このレーザ光は、開口数が0.6となり、光ピックアップレンズ2によりDVD1aの記録領域上に収束せしめられる。なお、波長650nmのレーザ光に対する光ピックアップレンズ2の構成材料の屈折率は1.58537である。
【0037】
他方、図2に示すように、光ピックアップ装置としてとして用いられ、CD−R1b(ディスク基板厚1.2mm;使用光に対する屈折率1.57)が所定位置(ターンテーブル上)に配されてその記録・再生が行われる場合には、波長780nmのレーザ光(点線で表された光束Ib)が光ピックアップレンズ2に入射され、第2反射面22bにより反射される。このレーザ光は、開口数が0.45相当となり、光ピックアップレンズ2によりCD−R1bの記録領域上に収束せしめられる。なお、波長780nmのレーザ光に対する光ピックアップレンズ2の構成材料の屈折率は1.58147である。
【0038】
なお、DVD用の焦点距離は3.3mm に設定され、CD−R用の焦点距離は3.5mmに設定されている。
光ピックアップレンズ2に入射されるレーザ光は、いずれの波長の場合も略平行光とされた状態で入射されるが、各面の屈折作用および反射作用により、厚さの異なるいずれの光ディスクの記録領域にも収差が補正された状態で良好に収束される。
【0039】
下記表1に、この実施例1に係る光ピックアップレンズ2のレンズデータ(子午面内における近軸曲率半径R、λ=650nm、780nmに対する面間隔Dおよびλ=650nm、780nmに対する屈折率N)をDVD1aおよびCD−R1bの各場合について示す。
さらに、光記録媒体としてDVD1aおよびCD−R1bをセットした各場合における使用光について、この実施例1に係る光ピックアップレンズ2の焦点距離およびRMS−OPDの各値を示す。
また、表2、3および4に各々第1面21、第2面22(第1反射面22aおよび第2反射面22b)および第3面23の面形状多項式係数を示す。
【0040】
なお、下記表1から明らかなように、第1面21の光軸近傍の、子午面内における近軸曲率半径Rは2.9933とされ、第3面23の、子午面内における近軸曲率半径Rは3.4949とされているので、R/Rは約1.168となり、上記条件式(4)を満足する。
【0041】
【表1】
Figure 2004296047
【0042】
【表2】
Figure 2004296047
【0043】
【表3】
Figure 2004296047
【0044】
【表4】
Figure 2004296047
【0045】
<実施例2>
実施例2の光ピックアップレンズ2は、図3に示すように、基本的構成は上記実施例1と略同様に構成されているので、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
なお、本実施例のものではDVD1a用の焦点距離は2.6mm、CD−R1b用の焦点距離は3.5mmに設定されており、入射光束径がDVD1a用とCD−R1b用とでほぼ等しくなりDVD1a用とCD−R1b用の各光束について異なる開口制限を施す必要がなくなる。
【0046】
次に、表5に、この実施例2に係る光ピックアップレンズ2のレンズデータ(子午面内における近軸曲率半径R、λ=650nm、780nmに対する面間隔Dおよびλ=650nm、780nmに対する屈折率N)をDVD1aおよびCD−R1bの各場合について示す。
さらに、光記録媒体としてDVD1aおよびCD−R1bをセットした各場合における使用光について、この実施例2に係る光ピックアップレンズ2の焦点距離およびRMS−OPDの各値を示す。
また、表6、7および8に各々第1面21、第2面22(第1反射面22aおよび第2反射面22b)および第3面23の面形状多項式係数を示す。
【0047】
【表5】
Figure 2004296047
【0048】
【表6】
Figure 2004296047
【0049】
【表7】
Figure 2004296047
【0050】
【表8】
Figure 2004296047
【0051】
<実施例3>
実施例3の光ピックアップレンズ2は、図4に示すように、基本的構成は上記実施例1と略同様に構成されているので、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
ただし、この実施例3の光ピックアップレンズ2は実施例1のものと異なり、第2面22が、このレンズ2の基材側から、CD−R1b用の波長780nmのレーザ光を反射し、かつDVD1a用の波長650nmのレーザ光を透過する第1反射面22aと、DVD1a用の波長650nmのレーザ光を反射する第2反射面22bとを薄い媒質(波長650nmのレーザ光を透過する)を介して積層してなるものとされている。
【0052】
次に、表9に、この実施例3に係る光ピックアップレンズ2のレンズデータ(子午面内における近軸曲率半径R、λ=650nm、780nmに対する面間隔Dおよびλ=650nm、780nmに対する屈折率N)をDVD1aおよびCD−R1bの各場合について示す。
さらに、光記録媒体としてDVD1aおよびCD−R1bをセットした各場合における使用光について、この実施例3に係る光ピックアップレンズ2の焦点距離およびRMS−OPDの各値を示す。
また、表10、11および12に各々第1面21、第2面22(第1反射面22aおよび第2反射面22b)および第3面23の面形状多項式係数を示す。
【0053】
なお、下記表1から明らかなように、第1面21の、子午面内における近軸曲率半径Rは3.7394とされ、第3面23の、子午面内における近軸曲率半径Rは108.4307とされているので、R/Rは約29.000となり、上記条件式(4)を満足する。
【0054】
【表9】
Figure 2004296047
【0055】
【表10】
Figure 2004296047
【0056】
【表11】
Figure 2004296047
【0057】
【表12】
Figure 2004296047
【0058】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置によれば、光源側より順に、屈折面からなる第1面と、各々自由曲面からなる複合反射面とされた第2面と、屈折面からなる第3面とを備えている。そして、この第2面は、使用光の波長が互いに異なり、互いに厚みの異なる複数の光記録媒体の各々に対応する反射面を積層してなり、各反射面の間には、所定媒質を介在させてなるものである。
【0059】
したがって、異種の光記録媒体の記録面の各々に、収差が極めて良好にされた状態で使用光を収束させることができるとともに、各光記録媒体毎に独立にかつ容易にレンズの焦点距離を設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光記録媒体用対物レンズ(光ピックアップレンズ)を説明するためのレンズ構成図
【図2】本発明の実施例1に係る光ピックアップレンズを示すレンズ構成図
【図3】本発明の実施例2に係る光ピックアップレンズを示すレンズ構成図
【図4】本発明の実施例3に係る光ピックアップレンズを示すレンズ構成図
【図5】本発明の光ピックアップ装置を示す概略図
【符号の説明】
1 光ディスク
1a DVD
1b CD−R
2 光ピックアップレンズ
6A 記録領域
11A LD光源
11B、11C 半導体レーザ
11D、53 ハーフミラー
11E 切替スイッチ
17 フォトダイオード
21 第1面
22 第2面
22a 第1反射面
22b 第2反射面
23 第3面
52 レーザ光
54 コリメータレンズ
Ia、Ib 光束

Claims (4)

  1. 互いに異なる基板厚および互いに異なる使用光波長に各々対応する複数の光記録媒体に対して、各使用光をその使用光に係る光記録媒体の記録面上に収束させる大略三角形状の断面を有するプリズム型の光記録媒体用対物レンズにおいて、
    光入射面としての屈折面からなる、該大略三角形状の第1の辺を含むように設けられた第1面と、入射光を反射せしめる反射面からなる、該大略三角形状の第2の辺を含むように設けられた第2面と、光出射面としての屈折面からなる、該大略三角形状の第3の辺を含むように設けられた第3面とを備え、
    前記第2面は、少なくとも、前記第1面から入射した第1の前記使用光を反射させ、第1の前記光記録媒体の記録面上に収束させる収差補正機能を有する第1の自由曲面と、前記第1面から入射した第2の前記使用光を反射させ、第2の前記光記録媒体の記録面上に収束させる収差補正機能を有する第2の自由曲面とを、所定の媒質を挟んで積層した複合反射面からなることを特徴とする光記録媒体用対物レンズ。
  2. 前記第1面および/または前記第3面が自由曲面とされていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体用対物レンズ。
  3. 前記第1面の子午面内の近軸曲率半径をR、前記第3面の子午面内の近軸曲率半径をRとしたとき、下記条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体用対物レンズ。
    /R>1 …(1)
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の光記録媒体用対物レンズを備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109085734A (zh) * 2017-06-13 2018-12-25 艾优优(深圳)技术有限公司 激光光源合光装置
CN109870803A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 乐达创意科技股份有限公司 一次光学自由曲面结构的制作方法

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