JP2004295640A - 画像出力システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが画像を出力する意思を持ってから画像出力終了までに要する時間を短縮すること。
【解決手段】ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを画像出力装置の画像データ形式のデータに変換し、変換した画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し出力する画像出力システムにおいて、ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付ける手段と、受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する手段と、受け付けたユーザ指示が特定の画像出力装置に出力する意思表示を示すと決定した際に、特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する手段と、送信された情報を受けて画像出力装置のウォームアップ動作を含む画像形成工程を開始させる手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを画像出力装置の画像データ形式のデータに変換し、変換した画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し出力する画像出力システムにおいて、ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付ける手段と、受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する手段と、受け付けたユーザ指示が特定の画像出力装置に出力する意思表示を示すと決定した際に、特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する手段と、送信された情報を受けて画像出力装置のウォームアップ動作を含む画像形成工程を開始させる手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像出力システムに関し、より詳細には、ホスト・コンピュータと画像出力装置を含む画像出力システムにおいて、ユーザが画像を出力する意思を持ってから画像出力終了までに要する時間を短縮することが可能な画像出力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、電子写真、静電記録、磁気記録等の適宜の作像プロセスを用いた複写機、プリンタ等の画像出力装置において、記録材に転写方式あるいは直接方式で形成担持させトナー像を記録材面に定着させる定着装置(像加熱装置)としては熱ローラ方式の加熱装置が用いられてきた。
【0003】
この熱ローラ方式の加熱装置は、内部にヒータを備えた金属製のローラと、それに圧接する弾性をもつ加圧ローラを基本構成として、この一対のローラによりできる定着ニップ部(圧接ニップ部)に被加熱部材としての記録材を導入して挟持搬送、通過させることにより、トナー像を加熱、加圧して定着させるものである。
【0004】
また、定着装置は電力消費量が多いので、通常においては、すなわち印刷状態に無い場合では、いわゆるパワー・セーブ・モード状態に置かれている、すなわち、電力消費量が多い部分へは電力がカットされて、電力消費量が多い回路部分は駆動されていない。
【0005】
従って、このような加熱ローラ方式の加熱装置では、パワー・セーブ・モード中に印刷を実行する場合、ローラの熱容量が大きいために、定着可能な温度までローラ表面を加熱するのに非常に多くの時間を要していた。また、これを避けて画像出力動作を速やかに実行するには、装置を使用していないときにも温調をしつづけなければならず、この温調に消費する電力が大きいという問題があった。
【0006】
そこで、これらの問題点を解決するため考案された加熱装置として、フィルム加熱方式の加熱装置(例えば、特許文献1参照)があり、これは、通常、ポリイミド、ポリアミド等の耐熱性樹脂よりなる薄肉のフィルムと、このフィルムの一方面側に固定支持して配置された加熱体(以下、ヒータと記す)と、他方側にヒータに対抗して配置された被加熱部材を密着させる加圧部材とからなっている。
【0007】
この方式では、フィルムを挟んでヒータと加圧部材との圧接で形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧部材との間に、被加熱部材としての記録材を導入して通過させることにより、記録材の顕画像担持面がフィルムを介してヒータで加熱され、非定着画像に熱エネルギーが付与され、トナーが軟化、溶融して画像の加熱定着がなされる。このフィルム定着方式は、熱ローラ方式とは異なり、系全体ではなく、発熱体と加圧手段の圧接部のみ加熱されるので、クイック・スタート性に優れ、またスタンバイ時の消費電力も大幅に削減させることができる。
【0008】
上記のごとく、像加熱装置に関して、クイック・スタート性、省消費電力などの観点から、像加熱装置の低熱容量化が進められてきており、特に、クイック・スタート性に関しては近年、大幅に改善されたと言うことができる。
【0009】
また、画像出力装置を用いた従来の画像出力までのフローはシーケンシャルなものであった。画像出力装置を用いた従来の画像出力までの典型的な流れを、図3に示すフローチャートを使用して説明する。
【0010】
図3において、ユーザはパソコン等の情報処理演算装置上にてワープロ等のアプリケーション3001で画像情報を作成(S301)した後、その画像情報を出力(印刷出力)する意思を持った場合(S302)、画像を出力する画像出力装置の選択(S303)をし、通常においては、記録材の種類やサイズ、ページ数、枚数等の設定(S304)を行った後、出力の意思決定表示(S305)を行う。この意思決定表示にともない、プリンタ・ドライバに代表される情報処理媒体3002に画像情報、選択事項等を伝達するデータがアプリケーションより送信(S306)され、ここで画像出力装置に送信するデータに変換(S307)された後、選択された画像出力装置3003へと送信される。
【0011】
画像出力装置3003内のビデオ・コントローラは、この受信した画像情報を描画データへ展開(S308)する動作を開始すると同時に、受信したデータで指示される印刷要求信号に基づいて、画像出力装置3003内のデバイス・コントローラ(不図示)に対して、印刷準備するように指示する。あるいは、受信したデータで指示される印刷要求信号に基づいて、画像出力装置3003内のデバイスを制御するコントローラ・タスクに対して、印刷準備するように指示する。なお、この印刷準備には、スリープ機能を有する印刷装置の場合は、スリープ状態から復帰する動作も含む。
【0012】
デバイス・コントローラ(あるいはコントローラ・タスク)は、この指示を受けて、画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転し、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、定着ヒータを温めて定着可能温度に調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させる(以下、総称してウォームアップ動作と記す)(S309)制御を実行する。これら制御動作が完了すると、給紙ソレノイドをONして記録用紙を給紙する。記録用紙の先端が給紙センサに達した時点で、ビデオ・コントローラに対して信号を発生する。この信号によってビデオ・コントローラは、生成された描画データが有る場合、あるいは描画データの生成完了を待って、生成された描画データを使用してレーザ光を変調する信号を発生する。そして、最終的に感光ドラム上に潜像が形成され、この潜像はトナーで現像されて記録用紙に転写され、転写された記録用紙上のトナーは定着器で定着され、排紙される(S310)。
【0013】
このような画像出力動作において、主にレーザの立ち上げを含む露光系と定着系のウォームアップ動作に、時間を必要としている。
【0014】
【特許文献1】
特開昭63−313182号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昨今、特にクイック・スタート性(ウォームアップ動作に必要な時間の短縮)に関して、さらなる改良が望まれている一方で、像加熱装置のさらなる大幅な低熱容量化は技術的な困難に面していると言える。このため、新たなクイック・スタート性向上の手段が望まれている。
【0016】
前述した従来の画像出力システムの一連のフローにおいて、ウォームアップ動作時間が、それ依然に比べて大幅に改善されたにも関わらず所定のウォームアップ動作時間を必要とし、ユーザが画像出力の意思を持ってから、画像出力完了までに必要とする時間が長いという欠点があった。特に、像加熱装置に熱ローラ方式を用いている画像出力装置においては、この欠点が顕著に現れていた。このウォームアップ動作に要する時間が、画像を出力する意思を持ってから、実際の画像出力完了までに要する時間の大部分を占めているというのが現状である。
【0017】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザが画像を出力する意思を持ってから画像出力終了までに要する時間を短縮することが可能な画像出力システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ユーザインターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付け手段と、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析手段と、前記解析手段が、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信手段と、前記送信手段から送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させる手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。図において、符号1001は、パソコン等の情報処理/生成端末で用いる、例えば、ワープロ、表計算、ドローソフト、画像編集ソフトなどのアプリケーションである。ユーザは、このアプリケーションを用いて所望の画像データを作成する(S101)。このユーザに、この作成した、あるいは既に作成していた画像を印字する意思がある場合(S102)、ユーザは、印字を実行する準備として、通常、アプリケーション上で、コマンドの「ファイル」に分類されている「印刷プレビュー」、「印刷設定」あるいは「印刷」のコマンドを選択して、印刷に関わるサブ・ウィンドウ1004を表示させる。ここで、「印刷」コマンドを選択した場合、デフォルト値の設定のままで、「OK」を選択する場合、あるいは、印字に関わる種々のパラメータをサブ・ウィンドウ1004上にて選択する。
【0021】
図2に、このサブ・ウィンドウ画面の一例として、「印刷」のコマンドを選択した場合に表示されるサブ・ウィンドウ画面の例を示す。図2において、符号202は、アプリケーションの主たる作業を行うメイン・ウィンドウ画面であり、符号201は、印字に関わる種々のパラメータを選択、決定するサブ・ウィンドウである。ここで、概ねパソコンのユーザは、通常使用する画像出力装置としてのプリンタを1台、パソコンに登録しており、このサブ・ウィンドウが起動した際には、このプリンタが、使用するプリンタとして、予め、選択されている。従って、このサブ・ウィンドウ201が起動すると同時に、通常使用する設定にしているプリンタに対してウォームアップ動作109を開始させることができる。
【0022】
本実施形態においては、このサブ・ウィンドウ201を起動させるユーザ指示(入力)(S102)を受けて、サブ・ウィンドウ201を表示させると同時に、このサブ・ウィンドウ上で設定しているプリンタに対して印刷データ形式のデータを送るようにして、ウォームアップ動作(S109)を開始させる構成としている。
【0023】
一般的に、プリンタは、パソコン側からプリンタ状況問い合わせコマンド、あるいは印刷要求コマンドを受け付ける。印刷要求コマンドは、通常、部数などの印刷設定情報部と、用紙サイズや解像度などの設定部・ページデータ・終了処理部を含む印刷ジョブ部から構成される。上述した印刷データ形式のデータとは印刷要求コマンドであるが、印刷ジョブ部を含む完全な印刷要求コマンドではなく、たとえば印刷ジョブを含まない部分的な印刷要求コマンドを指している。
【0024】
プリンタが印刷要求コマンドを受けて、画像形成の準備動作としてのウォームアップ動作が作動中に、ユーザがこのサブ・ウィンドウ上において記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定(S104)を行った後、ユーザの意思表示決定として、出力の決定ボタンを押す(S105)。この操作は、具体的には、例えば、図2において、符号203で示す「OK」ボタンをマウスでクリックすることである。なお、設定されているプリンタの各種設定を、図2の符号204で示す「プロパティ」ボタンを操作して、行う場合もある。
【0025】
上述したS105の操作を受けて、アプリケーションからプリンタ・ドライバ1002へと画像情報や出力の設定等に関する情報を備えたデータが送信(S106)され、このデ−タはプリンタ・ドライバで変換(S107)された後、プリンタへと送られる。プリンタ本体でこのデータを受信(S108)すると、この受信データに基づいて印字動作が開始され、画像が出力される(S110)。
【0026】
なお、サブ・ウィンドウ201を起動させるユーザ指示(入力)(S102)を受けて、このサブ・ウィンドウ上で設定しているプリンタに対してウォームアップ動作、言い替えれば画像形成工程(S109)を開始させるため、印刷データを送るとしたが、そのためのデータとしては、色々と考えられる。例えば、サブウインドウのデフォルト・データに基づいた、コピー部数などを含む印刷設定情報部、用紙サイズと解像度などを含む印刷ジョブの設定・初期化部のみで、印刷ジョブのデータ本体部(例えば、ページ・データ)や終了処理部を含まないデータを送ることもできる。この場合、その後、図示するようにユーザが操作しなかった場合、たとえばサブウインドウの表示をオフしたり、開始後所定時間を経過しても印字決定が成されない場合、それまでに送信した印刷データ形式のデータをキャンセルしたり、あるいは中止するコマンドをその印刷装置に対して送るようにしても良い。また、印字決定において、ウォームアップ動作(画像形成工程)を開始させるために、あらかじめ送信したデータの内容と異なった場合も、同様にそれまでに送信した印刷データ形式のデータをキャンセルしたり、中止するコマンドをその印刷装置に対して送り、その後新たな印刷要求コマンドを送るようにしても良い。
【0027】
また、上述したようなプリンタに対してウォームアップ動作を開始させるためのデータあるいはその後処理的な制御するためのデータの生成およびプリンタへの送信をプリンタ・ドライバの追加機能として実行させたり、プリンタ・ドライバと同時に起動する別のプログラムで実行させたり、あるいはホストコンピュータのオペレーティング・システムの一部として実行させたりすることが可能である。
【0028】
本実施形態において、プリンタが電子写真方式であって、記録材上に形成した像の定着装置として熱ローラ方式を採用している場合、ウォームアップ動作には通常数十秒乃至数分間を要する。また、フィルム加熱方式を採用している場合でも、通常十数秒間、最短でも5秒間程度の時間を要する。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定を行うユーザ操作には、数秒乃至数十秒の時間を要するのが一般的である。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行してウォームアップ動作を開始させ、ウォームアップ動作とユーザによる設定操作を同時に進行させることにより、この設定操作が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができる。この結果、ユーザが画像出力の意思を持ってから画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0029】
また、本実施形態において、多面体鏡(ポリゴンミラー)を高速で回転させる像露光装置を採用している場合、多面体鏡の高速回転が所望の回転速度に達するまでには通常数秒間要し、特に低温環境での朝一番では、数十秒乃至数分の時間を要することがある。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行して、多面体鏡の高速回転動作を含むウォームアップ動作を開始させ、この動作と設定操作を同時に進行させることにより、このユーザによる設定が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができ、結果として、ユーザによる画像出力の意思表示から画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0030】
(第2の実施形態)
本発明の実施形態も図1を用いて説明する。
【0031】
符号1001はパソコン等の情報処理/生成端末で用いる、例えば、ワープロ、表計算、ドローソフト、画像編集ソフトなどのアプリケーションである。ユーザは、このアプリケーションを用いて所望の画像データを作成する(S101)。もし、このユーザに、この作成した、あるいは既に作成していた画像を印字する意思がある場合(S102)、ユーザは、印字を実行する準備として、印字に関わる種々のパラメータをサブ・ウィンドウ1004上にて選択する。
【0032】
ここで、パソコンがイントラネット等のネットワークに接続している場合、ユーザはパソコンに複数のプリンタを登録していることがあり、どのプリンタを使用するかは、このサブ・ウィンドウ上で指定することができる。このサブ・ウィンドウ上でプリンタの選択、指定を行うと同時に、指定したプリンタに対して、ウォームアップ動作(S109)を開始させることができる。
【0033】
本実施形態においては、このサブ・ウィンドウ101上で、プリンタの選択、指定を行うと同時に、このサブ・ウィンドウ上で選択、指定しているプリンタに対してウォームアップ動作(S109)を開始させる制御コマンドを送る。プリンタにおいてこのウォームアップ動作が作動中に記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定(S104)を行った後、意思表示決定として、出力の決定ボタンを押す(S105)。
【0034】
これを受けてアプリケーションからプリンタ・ドライバ1002へと画像情報や出力の設定等に関する情報を備えたデータが送信(S106)され、この信号はプリンタ・ドライバで変換(S107)された後、プリンタへと送られる。プリンタ本体でこのデータを受信(S108)すると印字動作が開始され、画像が出力される。
【0035】
なお、本発明では、サブ・ウィンドウが起動され、そのウィンドウ上で新たなプリンタが指定されると同時に、新たに通常使用するプリンタに指定したプリンタのウォームアップ動作が開始される。上記のユーザ操作の結果、サブ・ウィンドウ上で、通常使用するプリンタに指定しているものとは異なるプリンタを新たに選択した場合、既に開始している、通常使用するとしていたプリンタのウォームアップ動作は、中断/終了される。これは、既に開始させていた画像形成工程を中止、あるいはキャンセルすることによってなされる。
【0036】
本実施形態において、プリンタが電子写真方式であって、記録材上に形成した像の定着装置として熱ローラ方式を採用している場合、ウォームアップ動作には通常数十秒乃至数分間を要する。また、フィルム加熱方式を採用している場合でも、通常十数秒、最短でも5秒程度の時間を要する。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定を行うユーザ操作には、数秒乃至数十秒の時間を要するのが一般的である。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行してウォームアップ動作を開始させ、ウォームアップ動作とユーザによる設定操作を同時に進行させることにより、この設定操作が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができる。この結果、ユーザが画像出力の意思表示をしてから画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0037】
また、本実施形態において、多面体鏡(ポリゴンミラー)を高速で回転させる像露光装置を採用している場合、多面体鏡の高速回転が所望の回転速度に達するまでには通常数秒間を要し、特に低温環境での朝一番では、数十秒乃至数分の時間を要することがある。ウォームアップ動作を、記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行して、多面体鏡の高速回転動作を含むウォームアップ動作を開始させ、この動作と設定操作を同時に進行させることにより、このユーザによる設定が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができ、結果として、ユーザによる画像出力の意思表示から画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0038】
なお、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0039】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0040】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0041】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0042】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0043】
本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体からそのプログラムをパソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0044】
本発明の様々な例と実施例が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
【0045】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0046】
〔実施態様1〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付け手段と、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析手段と、前記解析手段が、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信手段と、前記送信手段から送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させる手段とを備えることを特徴とする画像出力システム。
【0047】
〔実施態様2〕 前記解析手段は、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、画像出力を実行させることが可能な複数の画像出力装置のうち、それまで選択されていた第1の画像出力装置と異なる第2の画像出力装置を、画像出力装置として選択したかを決定する解析手段であり、前記解析手段がそれまで選択されていた前記第1の画像出力装置と異なる前記第2の画像出力装置を選択したと決定した際に、前記送信手段は、前記第2の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信することを特徴とする実施態様1に記載の画像出力システム。
【0048】
〔実施態様3〕 前記ユーザ・インターフェースを介して受け付けるユーザからの指示は、画像出力装置を指示する情報を含む画面出力をユーザに提供するようにする指示であることを特徴とする実施態様1又は2に記載の画像出力システム。
【0049】
〔実施態様4〕 前記画像形成工程を開始させる手段は、前記画像出力装置の加熱部材と加圧部材を備え、転写された印刷用紙を挟持搬送して転写材を印刷用紙に定着させる定着部の温度を定着可能温度を調整する動作を開始させることを特徴とする実施態様1乃至3に記載の画像出力システム。
【0050】
〔実施態様5〕 前記画像形成工程を開始させる手段は、前記画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転させ、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させることを特徴とする実施態様1乃至3に記載の画像出力システム。
【0051】
〔実施態様6〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力方法において、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付けステップと、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析ステップと、前記解析ステップが、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させるステップとを備えることを特徴とする画像出力方法。
【0052】
〔実施態様7〕 前記解析ステップは、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、画像出力を実行させることが可能な複数の画像出力装置のうち、それまで選択されていた第1の画像出力装置と異なる第2の画像出力装置を、画像出力装置として選択したかを決定する解析ステップであり、前記解析ステップが、それまで選択されていた前記第1の画像出力装置と異なる前記第2の画像出力装置を選択したと決定した際に、前記送信ステップは、前記第2の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信することを特徴とする実施態様6に記載の画像出力方法。
【0053】
〔実施態様8〕 前記ユーザ・インターフェースを介して受け付けるユーザからの指示は、画像出力装置を指示する情報を含む画面出力をユーザに提供するようにする指示であることを特徴とする実施態様6又は7に記載の画像出力方法。
【0054】
〔実施態様9〕 前記画像形成工程を開始させるステップは、前記画像出力装置の加熱部材と加圧部材を備え、転写された印刷用紙を挟持搬送して転写材を印刷用紙に定着させる定着部の温度を定着可能温度に調整する動作を開始させることを特徴とする実施態様6乃至8に記載の画像出力方法。
【0055】
〔実施態様10〕 前記画像形成工程を開始させるステップは、前記画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転させ、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させることを特徴とする実施態様6乃至8に記載の画像出力方法。
【0056】
〔実施態様11〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて実行されるプログラムであって、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付けステップと、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析ステップと、前記解析ステップが、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させるステップとを実行するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0057】
〔実施態様12〕 前記記憶媒体として、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータが読むことができるプログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ・カード、ROMを用いることを特徴とする実施態様11に記載の記憶媒体。
【0058】
〔実施態様13〕 実施態様11又は12に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体は、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータに着脱可能であることを特徴とする記憶媒体。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷を実行させるために必要な印字実行に関わる種々のパラメータの選択あるいは設定操作において、特定の画像出力装置がデフォルトの画像出力装置として設定されている場合、その操作完了前に、特定されているデフォルトの画像出力装置に対して、ウォームアップ動作を開始させるので、ユーザの印刷実行のための事前操作と同時に、特定されている画像出力装置のウォームアップ動作を進行させることになり、ユーザが最終的に印刷の実行操作をした時点では、画像出力装置のウォームアップ動作がある程度進んでいることになる。言い替えれば、ユーザが印刷実行、すなわち画像出力を実行させる最終的な操作をした時点から、その操作によって画像出力装置によって実行される画像出力が完了するまで時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像出力システムを説明するフロー図である。
【図2】アプリケーションのサブ・ウィンドウの一例である。
【図3】典型的な画像出力までの流れを説明するフロー図である。
【符号の説明】
1001 パソコン上のアプリケーション
1002 プリンタ・ドライバ
1003 プリンタ
1004 印字に係るサブ・ウィンドウ
201 印刷を実行させる際に表示されるサブ・ウィンドウ
202 アプリケーションのメイン・ウィンドウ
203 OKボタン
204 プリンタのプロパティ・ボタン
3001 情報処理演算装置上のアプリケーション
3002 情報処理媒体
3003 画像出力装置
3004 印字に係るサブ・ウィンドウ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像出力システムに関し、より詳細には、ホスト・コンピュータと画像出力装置を含む画像出力システムにおいて、ユーザが画像を出力する意思を持ってから画像出力終了までに要する時間を短縮することが可能な画像出力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、電子写真、静電記録、磁気記録等の適宜の作像プロセスを用いた複写機、プリンタ等の画像出力装置において、記録材に転写方式あるいは直接方式で形成担持させトナー像を記録材面に定着させる定着装置(像加熱装置)としては熱ローラ方式の加熱装置が用いられてきた。
【0003】
この熱ローラ方式の加熱装置は、内部にヒータを備えた金属製のローラと、それに圧接する弾性をもつ加圧ローラを基本構成として、この一対のローラによりできる定着ニップ部(圧接ニップ部)に被加熱部材としての記録材を導入して挟持搬送、通過させることにより、トナー像を加熱、加圧して定着させるものである。
【0004】
また、定着装置は電力消費量が多いので、通常においては、すなわち印刷状態に無い場合では、いわゆるパワー・セーブ・モード状態に置かれている、すなわち、電力消費量が多い部分へは電力がカットされて、電力消費量が多い回路部分は駆動されていない。
【0005】
従って、このような加熱ローラ方式の加熱装置では、パワー・セーブ・モード中に印刷を実行する場合、ローラの熱容量が大きいために、定着可能な温度までローラ表面を加熱するのに非常に多くの時間を要していた。また、これを避けて画像出力動作を速やかに実行するには、装置を使用していないときにも温調をしつづけなければならず、この温調に消費する電力が大きいという問題があった。
【0006】
そこで、これらの問題点を解決するため考案された加熱装置として、フィルム加熱方式の加熱装置(例えば、特許文献1参照)があり、これは、通常、ポリイミド、ポリアミド等の耐熱性樹脂よりなる薄肉のフィルムと、このフィルムの一方面側に固定支持して配置された加熱体(以下、ヒータと記す)と、他方側にヒータに対抗して配置された被加熱部材を密着させる加圧部材とからなっている。
【0007】
この方式では、フィルムを挟んでヒータと加圧部材との圧接で形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧部材との間に、被加熱部材としての記録材を導入して通過させることにより、記録材の顕画像担持面がフィルムを介してヒータで加熱され、非定着画像に熱エネルギーが付与され、トナーが軟化、溶融して画像の加熱定着がなされる。このフィルム定着方式は、熱ローラ方式とは異なり、系全体ではなく、発熱体と加圧手段の圧接部のみ加熱されるので、クイック・スタート性に優れ、またスタンバイ時の消費電力も大幅に削減させることができる。
【0008】
上記のごとく、像加熱装置に関して、クイック・スタート性、省消費電力などの観点から、像加熱装置の低熱容量化が進められてきており、特に、クイック・スタート性に関しては近年、大幅に改善されたと言うことができる。
【0009】
また、画像出力装置を用いた従来の画像出力までのフローはシーケンシャルなものであった。画像出力装置を用いた従来の画像出力までの典型的な流れを、図3に示すフローチャートを使用して説明する。
【0010】
図3において、ユーザはパソコン等の情報処理演算装置上にてワープロ等のアプリケーション3001で画像情報を作成(S301)した後、その画像情報を出力(印刷出力)する意思を持った場合(S302)、画像を出力する画像出力装置の選択(S303)をし、通常においては、記録材の種類やサイズ、ページ数、枚数等の設定(S304)を行った後、出力の意思決定表示(S305)を行う。この意思決定表示にともない、プリンタ・ドライバに代表される情報処理媒体3002に画像情報、選択事項等を伝達するデータがアプリケーションより送信(S306)され、ここで画像出力装置に送信するデータに変換(S307)された後、選択された画像出力装置3003へと送信される。
【0011】
画像出力装置3003内のビデオ・コントローラは、この受信した画像情報を描画データへ展開(S308)する動作を開始すると同時に、受信したデータで指示される印刷要求信号に基づいて、画像出力装置3003内のデバイス・コントローラ(不図示)に対して、印刷準備するように指示する。あるいは、受信したデータで指示される印刷要求信号に基づいて、画像出力装置3003内のデバイスを制御するコントローラ・タスクに対して、印刷準備するように指示する。なお、この印刷準備には、スリープ機能を有する印刷装置の場合は、スリープ状態から復帰する動作も含む。
【0012】
デバイス・コントローラ(あるいはコントローラ・タスク)は、この指示を受けて、画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転し、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、定着ヒータを温めて定着可能温度に調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させる(以下、総称してウォームアップ動作と記す)(S309)制御を実行する。これら制御動作が完了すると、給紙ソレノイドをONして記録用紙を給紙する。記録用紙の先端が給紙センサに達した時点で、ビデオ・コントローラに対して信号を発生する。この信号によってビデオ・コントローラは、生成された描画データが有る場合、あるいは描画データの生成完了を待って、生成された描画データを使用してレーザ光を変調する信号を発生する。そして、最終的に感光ドラム上に潜像が形成され、この潜像はトナーで現像されて記録用紙に転写され、転写された記録用紙上のトナーは定着器で定着され、排紙される(S310)。
【0013】
このような画像出力動作において、主にレーザの立ち上げを含む露光系と定着系のウォームアップ動作に、時間を必要としている。
【0014】
【特許文献1】
特開昭63−313182号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昨今、特にクイック・スタート性(ウォームアップ動作に必要な時間の短縮)に関して、さらなる改良が望まれている一方で、像加熱装置のさらなる大幅な低熱容量化は技術的な困難に面していると言える。このため、新たなクイック・スタート性向上の手段が望まれている。
【0016】
前述した従来の画像出力システムの一連のフローにおいて、ウォームアップ動作時間が、それ依然に比べて大幅に改善されたにも関わらず所定のウォームアップ動作時間を必要とし、ユーザが画像出力の意思を持ってから、画像出力完了までに必要とする時間が長いという欠点があった。特に、像加熱装置に熱ローラ方式を用いている画像出力装置においては、この欠点が顕著に現れていた。このウォームアップ動作に要する時間が、画像を出力する意思を持ってから、実際の画像出力完了までに要する時間の大部分を占めているというのが現状である。
【0017】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザが画像を出力する意思を持ってから画像出力終了までに要する時間を短縮することが可能な画像出力システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ユーザインターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付け手段と、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析手段と、前記解析手段が、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信手段と、前記送信手段から送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させる手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。図において、符号1001は、パソコン等の情報処理/生成端末で用いる、例えば、ワープロ、表計算、ドローソフト、画像編集ソフトなどのアプリケーションである。ユーザは、このアプリケーションを用いて所望の画像データを作成する(S101)。このユーザに、この作成した、あるいは既に作成していた画像を印字する意思がある場合(S102)、ユーザは、印字を実行する準備として、通常、アプリケーション上で、コマンドの「ファイル」に分類されている「印刷プレビュー」、「印刷設定」あるいは「印刷」のコマンドを選択して、印刷に関わるサブ・ウィンドウ1004を表示させる。ここで、「印刷」コマンドを選択した場合、デフォルト値の設定のままで、「OK」を選択する場合、あるいは、印字に関わる種々のパラメータをサブ・ウィンドウ1004上にて選択する。
【0021】
図2に、このサブ・ウィンドウ画面の一例として、「印刷」のコマンドを選択した場合に表示されるサブ・ウィンドウ画面の例を示す。図2において、符号202は、アプリケーションの主たる作業を行うメイン・ウィンドウ画面であり、符号201は、印字に関わる種々のパラメータを選択、決定するサブ・ウィンドウである。ここで、概ねパソコンのユーザは、通常使用する画像出力装置としてのプリンタを1台、パソコンに登録しており、このサブ・ウィンドウが起動した際には、このプリンタが、使用するプリンタとして、予め、選択されている。従って、このサブ・ウィンドウ201が起動すると同時に、通常使用する設定にしているプリンタに対してウォームアップ動作109を開始させることができる。
【0022】
本実施形態においては、このサブ・ウィンドウ201を起動させるユーザ指示(入力)(S102)を受けて、サブ・ウィンドウ201を表示させると同時に、このサブ・ウィンドウ上で設定しているプリンタに対して印刷データ形式のデータを送るようにして、ウォームアップ動作(S109)を開始させる構成としている。
【0023】
一般的に、プリンタは、パソコン側からプリンタ状況問い合わせコマンド、あるいは印刷要求コマンドを受け付ける。印刷要求コマンドは、通常、部数などの印刷設定情報部と、用紙サイズや解像度などの設定部・ページデータ・終了処理部を含む印刷ジョブ部から構成される。上述した印刷データ形式のデータとは印刷要求コマンドであるが、印刷ジョブ部を含む完全な印刷要求コマンドではなく、たとえば印刷ジョブを含まない部分的な印刷要求コマンドを指している。
【0024】
プリンタが印刷要求コマンドを受けて、画像形成の準備動作としてのウォームアップ動作が作動中に、ユーザがこのサブ・ウィンドウ上において記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定(S104)を行った後、ユーザの意思表示決定として、出力の決定ボタンを押す(S105)。この操作は、具体的には、例えば、図2において、符号203で示す「OK」ボタンをマウスでクリックすることである。なお、設定されているプリンタの各種設定を、図2の符号204で示す「プロパティ」ボタンを操作して、行う場合もある。
【0025】
上述したS105の操作を受けて、アプリケーションからプリンタ・ドライバ1002へと画像情報や出力の設定等に関する情報を備えたデータが送信(S106)され、このデ−タはプリンタ・ドライバで変換(S107)された後、プリンタへと送られる。プリンタ本体でこのデータを受信(S108)すると、この受信データに基づいて印字動作が開始され、画像が出力される(S110)。
【0026】
なお、サブ・ウィンドウ201を起動させるユーザ指示(入力)(S102)を受けて、このサブ・ウィンドウ上で設定しているプリンタに対してウォームアップ動作、言い替えれば画像形成工程(S109)を開始させるため、印刷データを送るとしたが、そのためのデータとしては、色々と考えられる。例えば、サブウインドウのデフォルト・データに基づいた、コピー部数などを含む印刷設定情報部、用紙サイズと解像度などを含む印刷ジョブの設定・初期化部のみで、印刷ジョブのデータ本体部(例えば、ページ・データ)や終了処理部を含まないデータを送ることもできる。この場合、その後、図示するようにユーザが操作しなかった場合、たとえばサブウインドウの表示をオフしたり、開始後所定時間を経過しても印字決定が成されない場合、それまでに送信した印刷データ形式のデータをキャンセルしたり、あるいは中止するコマンドをその印刷装置に対して送るようにしても良い。また、印字決定において、ウォームアップ動作(画像形成工程)を開始させるために、あらかじめ送信したデータの内容と異なった場合も、同様にそれまでに送信した印刷データ形式のデータをキャンセルしたり、中止するコマンドをその印刷装置に対して送り、その後新たな印刷要求コマンドを送るようにしても良い。
【0027】
また、上述したようなプリンタに対してウォームアップ動作を開始させるためのデータあるいはその後処理的な制御するためのデータの生成およびプリンタへの送信をプリンタ・ドライバの追加機能として実行させたり、プリンタ・ドライバと同時に起動する別のプログラムで実行させたり、あるいはホストコンピュータのオペレーティング・システムの一部として実行させたりすることが可能である。
【0028】
本実施形態において、プリンタが電子写真方式であって、記録材上に形成した像の定着装置として熱ローラ方式を採用している場合、ウォームアップ動作には通常数十秒乃至数分間を要する。また、フィルム加熱方式を採用している場合でも、通常十数秒間、最短でも5秒間程度の時間を要する。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定を行うユーザ操作には、数秒乃至数十秒の時間を要するのが一般的である。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行してウォームアップ動作を開始させ、ウォームアップ動作とユーザによる設定操作を同時に進行させることにより、この設定操作が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができる。この結果、ユーザが画像出力の意思を持ってから画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0029】
また、本実施形態において、多面体鏡(ポリゴンミラー)を高速で回転させる像露光装置を採用している場合、多面体鏡の高速回転が所望の回転速度に達するまでには通常数秒間要し、特に低温環境での朝一番では、数十秒乃至数分の時間を要することがある。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行して、多面体鏡の高速回転動作を含むウォームアップ動作を開始させ、この動作と設定操作を同時に進行させることにより、このユーザによる設定が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができ、結果として、ユーザによる画像出力の意思表示から画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0030】
(第2の実施形態)
本発明の実施形態も図1を用いて説明する。
【0031】
符号1001はパソコン等の情報処理/生成端末で用いる、例えば、ワープロ、表計算、ドローソフト、画像編集ソフトなどのアプリケーションである。ユーザは、このアプリケーションを用いて所望の画像データを作成する(S101)。もし、このユーザに、この作成した、あるいは既に作成していた画像を印字する意思がある場合(S102)、ユーザは、印字を実行する準備として、印字に関わる種々のパラメータをサブ・ウィンドウ1004上にて選択する。
【0032】
ここで、パソコンがイントラネット等のネットワークに接続している場合、ユーザはパソコンに複数のプリンタを登録していることがあり、どのプリンタを使用するかは、このサブ・ウィンドウ上で指定することができる。このサブ・ウィンドウ上でプリンタの選択、指定を行うと同時に、指定したプリンタに対して、ウォームアップ動作(S109)を開始させることができる。
【0033】
本実施形態においては、このサブ・ウィンドウ101上で、プリンタの選択、指定を行うと同時に、このサブ・ウィンドウ上で選択、指定しているプリンタに対してウォームアップ動作(S109)を開始させる制御コマンドを送る。プリンタにおいてこのウォームアップ動作が作動中に記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定(S104)を行った後、意思表示決定として、出力の決定ボタンを押す(S105)。
【0034】
これを受けてアプリケーションからプリンタ・ドライバ1002へと画像情報や出力の設定等に関する情報を備えたデータが送信(S106)され、この信号はプリンタ・ドライバで変換(S107)された後、プリンタへと送られる。プリンタ本体でこのデータを受信(S108)すると印字動作が開始され、画像が出力される。
【0035】
なお、本発明では、サブ・ウィンドウが起動され、そのウィンドウ上で新たなプリンタが指定されると同時に、新たに通常使用するプリンタに指定したプリンタのウォームアップ動作が開始される。上記のユーザ操作の結果、サブ・ウィンドウ上で、通常使用するプリンタに指定しているものとは異なるプリンタを新たに選択した場合、既に開始している、通常使用するとしていたプリンタのウォームアップ動作は、中断/終了される。これは、既に開始させていた画像形成工程を中止、あるいはキャンセルすることによってなされる。
【0036】
本実施形態において、プリンタが電子写真方式であって、記録材上に形成した像の定着装置として熱ローラ方式を採用している場合、ウォームアップ動作には通常数十秒乃至数分間を要する。また、フィルム加熱方式を採用している場合でも、通常十数秒、最短でも5秒程度の時間を要する。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定を行うユーザ操作には、数秒乃至数十秒の時間を要するのが一般的である。記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行してウォームアップ動作を開始させ、ウォームアップ動作とユーザによる設定操作を同時に進行させることにより、この設定操作が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができる。この結果、ユーザが画像出力の意思表示をしてから画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0037】
また、本実施形態において、多面体鏡(ポリゴンミラー)を高速で回転させる像露光装置を採用している場合、多面体鏡の高速回転が所望の回転速度に達するまでには通常数秒間を要し、特に低温環境での朝一番では、数十秒乃至数分の時間を要することがある。ウォームアップ動作を、記録紙のサイズや種類、ページ数や枚数の設定に先行して、多面体鏡の高速回転動作を含むウォームアップ動作を開始させ、この動作と設定操作を同時に進行させることにより、このユーザによる設定が完了した時点で、ウォームアップ動作は完了させることが、あるいは、少なくとも、ウォームアップ動作完了までの数割の工程を終了させることができ、結果として、ユーザによる画像出力の意思表示から画像出力完了までの時間を短縮することが可能にする。
【0038】
なお、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0039】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0040】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0041】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0042】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0043】
本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体からそのプログラムをパソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0044】
本発明の様々な例と実施例が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
【0045】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0046】
〔実施態様1〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付け手段と、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析手段と、前記解析手段が、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信手段と、前記送信手段から送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させる手段とを備えることを特徴とする画像出力システム。
【0047】
〔実施態様2〕 前記解析手段は、前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、画像出力を実行させることが可能な複数の画像出力装置のうち、それまで選択されていた第1の画像出力装置と異なる第2の画像出力装置を、画像出力装置として選択したかを決定する解析手段であり、前記解析手段がそれまで選択されていた前記第1の画像出力装置と異なる前記第2の画像出力装置を選択したと決定した際に、前記送信手段は、前記第2の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信することを特徴とする実施態様1に記載の画像出力システム。
【0048】
〔実施態様3〕 前記ユーザ・インターフェースを介して受け付けるユーザからの指示は、画像出力装置を指示する情報を含む画面出力をユーザに提供するようにする指示であることを特徴とする実施態様1又は2に記載の画像出力システム。
【0049】
〔実施態様4〕 前記画像形成工程を開始させる手段は、前記画像出力装置の加熱部材と加圧部材を備え、転写された印刷用紙を挟持搬送して転写材を印刷用紙に定着させる定着部の温度を定着可能温度を調整する動作を開始させることを特徴とする実施態様1乃至3に記載の画像出力システム。
【0050】
〔実施態様5〕 前記画像形成工程を開始させる手段は、前記画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転させ、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させることを特徴とする実施態様1乃至3に記載の画像出力システム。
【0051】
〔実施態様6〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力方法において、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付けステップと、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析ステップと、前記解析ステップが、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させるステップとを備えることを特徴とする画像出力方法。
【0052】
〔実施態様7〕 前記解析ステップは、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、画像出力を実行させることが可能な複数の画像出力装置のうち、それまで選択されていた第1の画像出力装置と異なる第2の画像出力装置を、画像出力装置として選択したかを決定する解析ステップであり、前記解析ステップが、それまで選択されていた前記第1の画像出力装置と異なる前記第2の画像出力装置を選択したと決定した際に、前記送信ステップは、前記第2の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信することを特徴とする実施態様6に記載の画像出力方法。
【0053】
〔実施態様8〕 前記ユーザ・インターフェースを介して受け付けるユーザからの指示は、画像出力装置を指示する情報を含む画面出力をユーザに提供するようにする指示であることを特徴とする実施態様6又は7に記載の画像出力方法。
【0054】
〔実施態様9〕 前記画像形成工程を開始させるステップは、前記画像出力装置の加熱部材と加圧部材を備え、転写された印刷用紙を挟持搬送して転写材を印刷用紙に定着させる定着部の温度を定着可能温度に調整する動作を開始させることを特徴とする実施態様6乃至8に記載の画像出力方法。
【0055】
〔実施態様10〕 前記画像形成工程を開始させるステップは、前記画像出力装置内のメイン・モータとスキャナ・モータを回転させ、レーザ・ドライバを制御してレーザ光量を調整し、高圧制御回路の一次帯電電圧、現像電圧、転写電圧を発生させることを特徴とする実施態様6乃至8に記載の画像出力方法。
【0056】
〔実施態様11〕 ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて実行されるプログラムであって、前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付けステップと、前記ユーザ指示受け付けステップで受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析ステップと、前記解析ステップが、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させるステップとを実行するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0057】
〔実施態様12〕 前記記憶媒体として、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータが読むことができるプログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ・カード、ROMを用いることを特徴とする実施態様11に記載の記憶媒体。
【0058】
〔実施態様13〕 実施態様11又は12に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体は、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータに着脱可能であることを特徴とする記憶媒体。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷を実行させるために必要な印字実行に関わる種々のパラメータの選択あるいは設定操作において、特定の画像出力装置がデフォルトの画像出力装置として設定されている場合、その操作完了前に、特定されているデフォルトの画像出力装置に対して、ウォームアップ動作を開始させるので、ユーザの印刷実行のための事前操作と同時に、特定されている画像出力装置のウォームアップ動作を進行させることになり、ユーザが最終的に印刷の実行操作をした時点では、画像出力装置のウォームアップ動作がある程度進んでいることになる。言い替えれば、ユーザが印刷実行、すなわち画像出力を実行させる最終的な操作をした時点から、その操作によって画像出力装置によって実行される画像出力が完了するまで時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像出力システムを説明するフロー図である。
【図2】アプリケーションのサブ・ウィンドウの一例である。
【図3】典型的な画像出力までの流れを説明するフロー図である。
【符号の説明】
1001 パソコン上のアプリケーション
1002 プリンタ・ドライバ
1003 プリンタ
1004 印字に係るサブ・ウィンドウ
201 印刷を実行させる際に表示されるサブ・ウィンドウ
202 アプリケーションのメイン・ウィンドウ
203 OKボタン
204 プリンタのプロパティ・ボタン
3001 情報処理演算装置上のアプリケーション
3002 情報処理媒体
3003 画像出力装置
3004 印字に係るサブ・ウィンドウ
Claims (1)
- ユーザ・インターフェースを介してユーザ指示を受け付けて、アプリケーションから印刷するファイルを受信し、画像出力装置の画像データ形式のデータに変換して送信し、送信された画像データを受信し、当該画像データを解析して印刷用紙に出力する描画データを作成し、画像出力する画像出力システムにおいて、
前記ユーザ・インターフェースを介してユーザからの指示を受け付けるユーザ指示受け付け手段と、
前記ユーザ指示受け付け手段で受け付けたユーザ指示を解析して、特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示しているかを決定する解析手段と、
前記解析手段が、前記ユーザ指示は特定の画像出力装置を使用して画像出力する意思表示を示していると決定した際に、前記特定の画像出力装置に対して、画像形成工程を開始させる情報を送信する送信手段と、
前記送信手段から送信された情報を受けて、前記画像出力装置の画像形成工程を開始させる手段と
を備えることを特徴とする画像出力システム。
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US8493577B2 (en) | 2007-02-01 | 2013-07-23 | Konica Minolta Business Technologies, Inc | Control device, image forming apparatus, printing system, control method, and control program |
JP2014026474A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Sharp Corp | 入力装置、画像形成装置、及び、アプリケーション実行方法 |
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2003
- 2003-03-27 JP JP2003088729A patent/JP2004295640A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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