JP2004294985A - 照明光学系およびそれを用いたプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の種類のカラーフィルタの配列パターンを有する複数のカラーホイールを備えた照明光学系およびそれを用いたプロジェクタを提供する。
【課題手段】本発明に係る照明光学系は、光源からの光を用いて所望の領域を照明するものであって、少なくとも第1、第2のカラーホイール30、32と、第1、第2のカラーホイールを移動させる移動手段とを有し、第1、第2のカラーホイールは、それぞれ第1、第2のカラーフィルタの配列パターンを有し、かつ、第1、第2の駆動モータ50を含み、第1または第2のカラーホイール30、32のいずれかが、移動手段により光源からの光路上に配される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタ等の画像形成装置において用いられるカラーホイールに関し、特に、カラーホイールを用いた照明光学系およびその光学系を利用したDMD(Digital Mirror Device)等の空間光変調装置を用いるDLP(Digital Light Processing:DLPはテキサス・インスツルメンツ社の登録商標)方式のプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のDLP方式プロジェクタの構成を図11に示す。同図に示すように、放電ランプ10からの光は楕円鏡12によって反射され、その反射光はライトトンネル14によって光強度を均一化され、カラーホイール16に入射される。カラーホイール16は、同図(b)に示すように、R、G、B、Wのカラーフィルタを配列した第1のタイプ16aと、それよりも外周にR、G、Bのカラーフィルタを配列した第2のタイプ16bとを有し、その中心が図示しないモータによって回転される。さらに、カラーホイール16は、図示されない駆動装置により半径方向Sに移動可能であり、その移動距離を調整することで、ライトトンネル14からの出射光を、第1のタイプ16aまたは第2のタイプ16bのいずれかに入射させるようになっている。カラーホイール16からの光は、コンデンサレンズ18、第1のミラー20、第2のミラー22によって反射され、DMD24を照射する。DMD24は、カラーホイール16に同期して駆動され、画像データに応じて照射された光を変調し、変調された光は投影レンズ26により拡大され、スクリーン上にカラー映像が表示される。
【0003】
カラーホイール16のいずれのタイプのカラーフィルタ16a、16bを使用するかは、プロジェクタの目的に応じてユーザにより選択可能である。例えば、明るい映像を投影したい場合には、Wのカラーフィルタを包含する第1のタイプ16aが選択され、高演色のカラー映像を望む場合には第2のタイプ16bが選択される。この選択は、マニュアル操作によって行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示すカラーホイール16は、単一の基板上に2種類のカラーフィルタ16a、16を有するため、構造が簡単であり、かつこれを駆動するモータも1つでよいという利点を有している。しかしながら、現在の技術では、カラーフィルタを形成する場合、ガラス基板上に蒸着やスパッタリングの時に、フィルタの数(例えば、R、G、Bのカラーフィルタの場合には3回)に応じたマスク工程を必要とする。このため、1枚のカラーホイール上に、2つの仕様の異なるR、G、BおよびR、G、B、Wのフィルタパターンを形成する場合、製造工数が多くなり、カラーホイールのコストも高くなってしまう。さらに、第1のタイプのフィルタ16aの外周に第2のタイプのカラーフィルタ16bを形成するため、カラーホイール16の全体の径Dが大きくなってしまい、プロジェクタの小型化の障害となってしまう。さらに、複数のタイプのカラーフィルタを単一のカラーホイールに設けることで、カラーホイール16の重量が重くなり、これを駆動するモータも大きくなってしまう。同時に、カラーホイールの回転バランスの調整も難しくなる。
【0005】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決し、複数のカラーフィルタの配列パターンを有する、低コストのカラーホイールを利用した照明光学系を提供することを目的とする。
さらに本発明は、複数のカラーフィルタの配列パターンを持ったカラーホイールを小型化し、同時にプロジェクタの小型化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る照明光学系は、光源からの光を用いて所望の領域を照明するものであって、少なくとも第1、第2のカラーホイールと、前記第1、第2のカラーホイールを移動させる移動手段とを有し、前記第1、第2のカラーホイールは、それぞれ第1、第2のカラーフィルタの配列パターンを有し、第1または第2のカラーホイールのいずれかが、移動手段により移動されて前記光源からの光路上に配される。それぞれのカラーフィルタの配列パターンを有するカラーホイールを複数用意し、複数のカラーホイールの内のいずれかのカラーホイールを選択して使用することにより、従来と比較して、カラーホイールの径を小さくすることができ、またその重さも軽くすることができる。さらに、カラーホイールの製造コストも低減することができる。
【0007】
好ましくは、光源と、第1および第2のカラーホイールとの間に、光源からの光を入射するライトトンネルが配される。あるいは、ライトトンネルの代わりにインテグレータを用いてもよい。
【0008】
好ましくは、第1、第2のカラーホイールは、それぞれの中心部分に第1、第2の駆動モータを接続し、第1、第2のカラーホイールは、第1、第2の駆動モータが外側を向くように並んで配置され、移動手段は、第1または第2のカラーホイールを、第1、第2の駆動モータの回転軸と直交する方向に移動可能である。
【0009】
第1、第2のカラーホイールは、ライトトンネルまたは前記インテグレータの出射口側に配置されるものであってもよい。あるいは、第1、第2のカラーホイールは、ライトトンネルまたはインテグレータの入射口側に配置されるものであってもよい。あるいは、第1、第2のカラーホイールは、中心部分に第1、第2の駆動モータを接続し、第1、第2のカラーホイールは、ほぼ一直線状に配置されるものであってもよい。一直線状の第1、第2のカラーホイールは、ライトトンネルまたはインテグレータの出射口側または入射口側に配置されるものでもよい。第1、第2のカラーホイールが一直線上に配置されるとき、第1または第2のカラーホイールのいずれか一方に駆動モータが接続され、他方のカラーホイールは、該駆動モータから供給される駆動力によって回転可能である。例えば、歯車機構やベルト駆動を用いることができる。さらに、第1のカラーホイールが、ライトトンネルまたはインテグレータの入射口側に配され、第2のカラーホイールが、ライトトンネルまたはインテグレータの出射口側に配されるものでもよい。
【0010】
第1のカラーホイールは、R、G、Bのカラーフィルタの配列パターンを含み、第2のカラーホイールは、R、G、B、Wのカラーフィルタの配列パターンを含む。好ましくは、カラーフィルタは、R、G、B、Wのガラス部材を貼りあわせることによって形成され、これにより、より低コスト、軽量化を図ることができる。
【0011】
本発明に係るプロジェクタは、上述した照明光学系と、照明光学系からの光を変調する変調手段と、変調された光を投射する投射手段とを備える。変調手段は、好ましくはDMDを含む。このような照明光学系を用いることでプロジェクタの小型化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る照明光学系およびそれを用いたプロジェクタについて説明する。図1は、第1の実施の形態に係る照明光学系を示す図であり、それぞれ異なるカラーフィルタの配列パターンを有する2つのカラーホイール30、32を備えている。なお、図11の構成と同一のものについては同一番号を付している。
【0013】
ライトトンネル14の出射口側に、カラーホール30、32が並列に配置され、いずれか一方のカラーホイールが、ライトトンネル14からの光路上に置かれる。図2にカラーホイール30、32の構成を示す。一方のカラーホイール30は、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタの配列パターンを有し、他方のカラーホイール32は、R、G、Bのカラーフィルタに加え、W(白または透明色)のカラーフィルタの配列パターンを有する。カラーホイール30は、主として高演色性の映像を表示するときに用いられ、カラーホイール32は、例えば、白黒表示の文字やグラフ等の、明るい映像を必要とするときに主に用いられる。
【0014】
図2(b)は、カラーホイール30のX−X線断面図である。カラーホイール30は、支持部材40と、支持部材40の周縁部に取り付けられた3つのフィルタ部材42、44、46とを含む。支持部材40は、その中央に円形状の開口が形成された環状の部材であり、例えばアルミニウム、鉄等の金属から構成される。支持部材40の開口には、同図(c)に示すモータ50のローターが結合され、モータ50の回転駆動によりカラーホイール30が回転される。
【0015】
支持部材40の表面の周縁部にカラーフィルタ部材42、44、46が取り付けられる。フィルタ部材42は、主として赤(R)成分の波長の光を透過し、フィルタ部材44は、主として緑(G)成分の波長の光を透過し、フィルタ部材46は、主として青(B)成分の波長の光を透過する。フィルタ部材42、44、46は、例えばガラス部材によって構成され、ガラスに含まれる物質を適宜選択することで透過する光に応じたフィルタ機能を持たせることができる。ガラスは、一般に光透過率が高いために、光吸収の損失を小さくすることができ、また、耐熱性が高いために、カラーホイールへ入射される光の口径を小さくすることができる。
【0016】
フィルタ部材42、44、46は、板厚が1mmであり、それぞれが120度の内角を有し、同一の扇型形状を有している。フィルタ部材42、44、46の裏面を、支持部材40の周縁部に接着剤等により固定することで、安価で、軽量のカラーホイールを簡単に作ることができる。図2(b)のカラーホイール32も、カラーホイール30と同様に形成される。なお、白(W)のフィルタ部材48は、透明なガラスを用いることができる。
【0017】
このように形成されたカラーホイール30、32の支持部材40の開口に、モータ50がそれぞれ結合され、これらのモータ付きのカラーホイール30、32が、ライトトンネル14の出射口に配置され、出射光がカラーホイール30、32に対して略垂直に入射される。
【0018】
カラーホイール30、32は、後述する駆動装置によって、回転軸と直交する方向S1、S2にそれぞれ移動可能である。カラーホイール30、32は、駆動装置によって所定の位置に移動されると、ライトトンネル14からの出射光を入射し、それ以外の退避位置に移動されると、ライトトンネル14からの出射光を入射しない。図1に示す例では、カラーホイール30が、ライトトンネル14からの出射光線を入射する位置にあり、カラーホイール32が、ライトトンネル14からの出射光線を入射しない退避位置にある。
【0019】
カラーホイール30、32は、それぞれが突出したモータ50を含む構成であるため、モータが外向きになるように並んで配置することが望ましい。つまり、互いのモータが邪魔とならないように、カラーフィルタの面を向かい合わせることで、スペースを削減することができ、かつ、ライトトンネル14からの光の利用効率を改善する。例えば、ライトトンネル14からカラーホイール30までの距離aは、1.0mm以下(a≦1.0mm)、カラーホイール30と32までの距離bは、0.5mm以下(b≦0.5mm)であることが望ましい。また、カラーホイール30、32の厚さtは0.7mm(t=0.7mm)である。これにより、ライトトンネル14からカラーホイール32までの距離cは2.2mm以下(c≦2.2mm)である。
【0020】
光を入射するように選択されたカラーホイールは、モータ50の駆動によって回転される。選択されないカラーホイールのモータ50は駆動されない。ライトトンネル14は、所定のアスペクト比の出射口を有し、そこからの光線束がカラーフィルタに入射され、そこから順次、R、G、B(またはW)の光が出射される。上述したように、高演色のカラー映像を表示させる場合には、カラーホイール30が選択され、明るい映像を表示させる場合には、カラーホイール32が選択することができる。なお、図1では、カラーホイール30を、ライトトンネル14の出射口側に近接して配置させたが、カラーホイール32を出射口側に近接して配置することも可能である。
【0021】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。第2の実施の形態では、カラーホイール30、32を、ライトトンネル14の入射口側に並列に配する。それ以外の構成は、第1の実施の態様のときと同様である。
【0022】
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。第3の実施の形態では、カラーホール30、32が、ライトトンネル14の出射口側においてほぼ一直線上に配される。カラーホイール30、32のいずれかが、移動装置によって移動され、ライトトンネル14の出射口の光路上に置かれる。また、カラーホイール30、32が一直線上に配置されるとき、カラーホイール30、32の一方にのみモータを接続し、他方のカラーホイールは、そのモータと歯車接続あるいはベルト駆動によって回転されるようにしてもよい。
【0023】
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。第4の実施の形態では、カラーホイール30、32が、ライトトンネル14の入射口側においてほぼ一直線上に配される。この場合にも、駆動モータを一つにすることも可能である。
【0024】
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。第5の実施の形態では、カラーホイール30がライトトンネル40の入射口側に配され、カラーホイール32が、ライトトンネル14の出射口側に配される。カラーホイール30、32を移動することで、カラーホイールのいずれかが光路上に置かれる。また、上記とは反対に、カラーホイール32をライトトンネル14の入射口側に配置し、カラーホイール30をライトトンネル14の出射口側に配置しても良い。
【0025】
図7は、カラーホイールを移動するための移動機構の一例を示す。図7(a)、(b)に示すように、ホルダー60は、上下に一対のスロット状の水平溝62を有し、その間にカラーホイール30を保持する。水平溝62内には固定ピン64が収容され、ホルダー60の先端にレバー66が形成されている。レバー66を、例えば、プロジェクタのケース面68から突出させ、レバー66を水平方向に移動(S1方向)させることで、カラーホイール30を同図(a)の位置から同図(b)に位置へ、あるいは反対に、同図(b)の位置から同図(a)の位置へ移動させることができる。例えば、カラーホイール30が同図(a)の位置にあるとき、ライトトンネル14からの光がカラーホイール30に入射されるようにし、同図(b)の位置にあるとき、ライトトンネル14からの光が入射されない対比位置とすることができる。カラーホイール32についても同様のホルダー60を用いることでS2方向の移動を行うことができる。第1の実施の形態(図1)や第2の実施の形態(図3)の場合には、カラーホイール30、32を保持した一対のホルダー60を用意し、ホルダー60を並列に配置させ、各ホルダー60を個別に移動させる。
【0026】
図7(c)、(d)の例では、1つのホルダー60が、2つのカラーホイール30、32を保持している。図中、Bの矩形状の波線は、ライトトンネル14の入射口または出射口の光路を示しており、ホルダー60が図(c)の位置にあるとき、カラーホイール32が光路上に置かれ、図(d)の位置にあるとき、カラーホイール30が光路上に置かれる。第3の実施の形態(図3)および第4の実施の形態(図5)の場合に、このようなホルダーを用いることが望ましい。
【0027】
図8に、カラーホイールを移動するための移動装置の例を示す。図8(a)に示す移動装置は、駆動制御部70と、駆動制御部70によって動作を制御される駆動モータ71と、駆動モータ71と駆動軸72を介して接続されたホルダー73と、位置検出センサー74とを有する。ホルダー73には、カラーホイール30および32が保持される。駆動モータ71を正転または反転させることで、駆動軸72を介してホルダー72が水平方向S1(S2)に移動される。位置検出センサー74は、ホルダー73の位置を検出し、その検出結果を駆動制御部70に出力する。駆動制御部70は、この検出結果から、カラーホイール30または32のいずれかを、ライトトンネル14の出射口または入射口の光路上に置くように、駆動モータ71を制御する。
【0028】
図8(b)は他の移動装置の構成例を示す図である。カラーホイール30、32を保持する円盤状のホルダー73aが回転可能に駆動モータ71に接続される。ホルダー73aの位置は、位置検出センサー74によって検出され、駆動制御部70は、その検出結果に基づき駆動モータ71を制御し、カラーホイール30または32がライトトンネル14の出射口または入射口の光路B上に位置決めされる。
【0029】
また、カラーホイール30および32の対応する位置に、切り欠き等の位置決めマーク75a、75bを形成し、この位置決めマーク75aまたは75bを検出することで、カラーホイール30または32のいずれかを選択し、選択されたカラーホイールに光を入射させるようにしてもよい。
【0030】
図9は、図1に示す照明光学系を利用したプロジェクタの光学系の構成を示す図である。すなわち、放電ランプ10の光は、リフレクター12によって反射されてライトトン得る14に入射される。ライトトンネル14からの光は、選択されたカラーホイールによってR、G、B、(またはW)に分別され、その光は集光レンズ18、第1のミラー20、第2のミラー22を介して、DMD24に照射される。DMD24によって変調された光は、投影レンズ26によって拡大してスクリーン上に投射される。
【0031】
図10は、本発明のプロジェクタの内部構成を示すブロック図である。DLP方式のプロジェクタ100は、画像信号111を入力しDMDと同じ画素数のRGBデジタル画像データに変換する前処理部110と、前処理部110からのデジタル画像データに基づきDMD150の駆動を制御するとともにランプ駆動回路130及びカラーホイール駆動部140等の制御を行う制御部120とを有する。ランプ駆動回路130は、光源としての放電ランプ160の起動及び起動後の放電ランプのAC駆動を制御する。
【0032】
カラーホイール駆動部140は、放電ランプ160からの光をRGB(またはW)に変換させるためにモータ付きカラーホイール30または32を回転させる。カラーホイール駆動部140はさらに、カラーホイール30、32をS1、S2方向へ移動するための移動装置(図8)を含むものであってもよい。DMD150は、カラーホイール30、32から順次RGB(またはW)に変換された光によって光学系170を介して照射され、光の変調を行う。投射光学系180は、DMD150からの反射光を拡大投射しスクリーン上に画像を表示させる。センサー190は、カラーホイール30または32のいずれのカラーホイールが選択されているかを識別し、その結果を制御部120へ出力する。
【0033】
カラーホイール30、32は、カラーホイール駆動部140によって回転されるとともに、回転軸と直交する方向に移動され、カラーフィルタの面は、ライトトンネル14と平行関係を維持する。例えば、ユーザによって、表示モードの選択が行われ、高演色を希望する指示が入力されると、カラーホイール駆動部140によりカラーホイール30が選択され、ライトトンネル14からの出射光がカラーホイール30に入射される。また、明るい表示モードが選択されると、カラーホイール駆動部140によってカラーホイール32が選択され、ライトトンネル14からの出射光がカラーホイール32に入射される。
【0034】
センサー190は、例えば、カラーホイール30または32の位置をチェックすることで、いずれのカラーホイールが選択されているのかを判別し、この結果を制御部120へ送る。制御部120は、カラーホイール30または32に応じてこれと同期したタイミングでDMD150を制御する。また、制御部120は、センサー190からの検出結果を監視し、ユーザからの表示モードの指示入力があったときは、その指示に合致するカラーホイールが選択されるように、カラーホイール駆動部140を制御するものであってもよい。
【0035】
以上のように本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、カラーホイールに配列されるカラーフィルタの配列パターンやサイズは、その目的に応じて適宜変更され得る。さらに、上記実施の態様では、2つのカラーホイールを用いた例を説明したが、これに限らず、それ以上の数のカラーホイールを有するものであってもよい。さらに、カラーホイールの移動機構あるいは移動装置は、上述の例の限るものではなく、これ以外の機構や装置を用いるものであってもよい。例えば、歯車やベルト機構を用い、カラーホイール駆動モータ1個を用いて複数のカラーホイールを駆動することもできる。さらに、図1において、ライトトンネル14とカラーホイール30、32の距離a、bをさらに短くし、その光の利用効率を向上させるために、カラーホイールの互いに対向する面には限りなく凹凸面が生じないようにすることが望ましい。さらに、ライトトンネルの代わりに、ロッド状のインテグレータを用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、異なるカラーフィルタの配列パターンを有する複数のカラーホイールを用意し、複数のカラーホイールのいずれかを選択して使用するようにしたので、従来と比較して、カラーホイールの径を小さくすることができ、小型化、軽量化を図ることができる。これにより、照明光学系の小型化、省スペース化が可能となり、プロジェクタの小型化を図ることができる。さらに、個別にカラーホイールを形成することで、従来よりもその製造工程が簡素化され、カラーホイールのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。
【図2】図1に示すカラーホイールの構成を示し、同図(a)はその平面図、同図(b)はX1−X1線断面図、同図(c)はモータが接続された例を側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る照明光学系を示す図である。
【図7】カラーホイールの移動機構の例を示す図である。
【図8】カラーホールの移動装置の構成例を示す図である。
【図9】本発明に係る照明光学系を用いたプロジェクタの光学系を示す図である。
【図10】プロジェクタの内部構成を示すブロック図である。
【図11】従来のプロジェクタの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 放電ランプ 12 リフレクター
14 ライトトンネル 16 カラーホイール
18 コンデンサレンズ 20 ミラー
22 ミラー 24 DMD
26 投影レンズ 30 カラーホイール
32 カラーホイール 40 支持部材
42 カラーフィルタ(R) 44 カラーフィルタ(G)
46 カラーフィルタ(B) 48 カラーフィルタ(W)
50 モータ 60 ホルダー
66 レバー 70 駆動制御部
71 モータ 73 ホルダー
100 プロジェクタ 120 制御部
130 ランプ駆動回路 140 カラーホイール駆動部
150 DMD 160 ランプ
190 センサ

Claims (14)

  1. 光源からの光を用いて所望の領域を照明する照明光学系であって、
    少なくとも第1、第2のカラーホイールと、
    前記第1、第2のカラーホイールを移動させる移動手段とを有し、
    前記第1、第2のカラーホイールは、それぞれ第1、第2のカラーフィルタの配列パターンを有し、
    前記第1または第2のカラーホイールのいずれかが、前記移動手段により移動されて前記光源からの光路上に配される、照明光学系。
  2. 前記光源と、前記第1および第2のカラーホイールとの間に、前記光源からの光を入射するライトトンネルが配される、請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記光源と、前記第1および第2のカラーホイールとの間に、前記光源からの光を入射するインテグレータが配される、請求項1に記載の照明光学系。
  4. 前記第1、第2のカラーホイールは、それぞれの中心部分に第1、第2の駆動モータを接続し、前記第1、第2のカラーホイールは、第1、第2の駆動モータが外側を向くように並んで配置され、前記移動手段は、前記第1または第2のカラーホイールを、前記第1、第2の駆動モータの回転軸と直交する方向に移動可能である、請求項1ないし3いずれかに記載の照明光学系。
  5. 前記第1、第2のカラーホイールは、前記ライトトンネルまたは前記インテグレータの出射口側に配置される、請求項4に記載の照明光学系。
  6. 前記第1、第2のカラーホイールは、前記ライトトンネルまたは前記インテグレータの入射口側に配置される、請求項4に記載の照明光学系。
  7. 前記第1、第2のカラーホイールは、それぞれ中心部分に前記第1、第2の駆動モータを接続し、前記第1の、第2のカラーホイールは、それぞれ一直線状に配置される、請求項1ないし3いずれかに記載の照明光学系。
  8. 一直線状に配置された第1、第2のカラーホイールは、前記ライトトンネルまたは前記インテグレータの出射口側または入射口側に配置される、請求項7に記載の照明光学系。
  9. 第1、第2のカラーホイールが一直線上に配置されるとき、第1または第2のカラーホイールのいずれか一方に駆動モータが接続され、他方のカラーホイールは、該駆動モータから供給される駆動力によって回転可能である、請求項7または8に記載の照明光学系。
  10. 前記第1のカラーホイールは、前記ライトトンネルまたは前記インテグレータの入射口側に配され、前記第2のカラーホイールは、前記ライトトンネルまたは前記インテグレータの出射口側に配される、請求項1ないし3いずれかに記載の照明光学系。
  11. 前記第1のカラーホイールは、R、G、Bのカラーフィルタの配列パターンを含み、前記第2のカラーホイールは、R、G、B、Wのカラーフィルタの配列パターンを含む、請求項1ないし10いずれかに記載の照明光学系。
  12. 前記カラーフィルタは、R、G、B、Wのガラス部材を貼りあわせることによって形成される、請求項1ないし11いずれかに記載の照明光学系。
  13. 請求項1ないし11いずれかに記載の照明光学系と、
    前記照明光学系からの光を変調する変調手段と、
    前記変調された光を投射する投射手段と、
    を有するプロジェクタ。
  14. 前記変調手段は、DMDを含む、請求項13に記載のプロジェクタ。
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