JP2004294863A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性が高く、温度上昇値を抑えた電源部を有する表示装置を提供する。
【解決手段】第1下部通気孔36及び第1上部通気孔38が形成されたケーシング40と、前記ケーシング40内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング40内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部15と、前記第1上部通気孔38の近傍に位置する様に、前記ケーシング40内の後面側に配置された第1冷却ファン23とを備え、前記第1電源部15を構成する第1回路基板25は、前記ケーシング40の第1側面42に対して、傾けて配置された。
【選択図】 図2
【解決手段】第1下部通気孔36及び第1上部通気孔38が形成されたケーシング40と、前記ケーシング40内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング40内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部15と、前記第1上部通気孔38の近傍に位置する様に、前記ケーシング40内の後面側に配置された第1冷却ファン23とを備え、前記第1電源部15を構成する第1回路基板25は、前記ケーシング40の第1側面42に対して、傾けて配置された。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の表示装置は例えば、特許文献1に示されている。この特許文献1によると、電源手段100と、画像駆動部200と、信号処理部300等を有する表示装置が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−287109号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記装置では、画像駆動部200の表示パネルが大型化すると、電源手段100が出力する電力も大きくなる。その結果、電源手段100の信頼性(所定の電圧を正確に出力する事)が低下する、第1の欠点がある。
【0005】
この欠点を解消するために、本発明者は、1個の電源手段100の代わりに、2個の電源部を設けた。しかし、各電源部を構成する各電気部品の温度上昇値が大きい、第2の欠点がある。故に、本発明はこの様な従来の欠点を考慮し、信頼性が高く、温度上昇値を抑えた電源部を有する表示装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明では、第1下部通気孔及び第1上部通気孔が形成されたケーシングと、前記ケーシング内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部と、前記第1上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に配置された第1冷却ファンとを備え、前記第1電源部を構成する第1回路基板は、前記ケーシングの第1側面に対して、傾けて配置された。
【0007】
請求項2の本発明では、前記第1冷却ファン及び前記第1電源部に隣接する第1仕切板を設け、前記第1仕切板に第1開口部を設け、前記第1冷却ファンによる吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第1開口部と前記第1電源部の近傍と前記第1冷却ファンを通り、前記第1上部通気孔から排出される様に構成した。
【0008】
請求項3の本発明では、前記ケーシングに第2上部通気孔を設け、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部の駆動部に電源を供給する第2電源部を設け、前記第2上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に第2冷却ファンを設け、前記第2電源部を構成する第2回路基板は、前記第1側面に対向する前記ケーシングの第2側面に対し、傾けて配置された。
【0009】
請求項4の本発明では、前記第2冷却ファン及び前記第2電源部に隣接する第2仕切板を設け、前記第2仕切板に第2開口部を設け、前記第2冷却ファンによる第1吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第2開口部と前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。
【0010】
請求項5の本発明では、前記第2電源部の下部に位置する様に、前記ケーシングに第2下部通気孔を設け、前記第2冷却ファンによる第2吸込空気は、前記第2下部通気孔から入り、前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
最初に、図1のブロック図に従い、本発明の実施の形態に係る表示装置1の電気的構成を説明する。図1において、端子2は外部からの信号を受け付ける部品であり、例えば、USBコネクタや、RJ45コネクタや、RS232Cコネクタ等からなる。端子2は例えば、LAN回線(図示せず)の1端に接続され、LAN回線の他端は、サーバ(図示せず)を介してインターネットに接続されている。
【0012】
信号処理部3は例えば、CPUと、通信インターフェースと、入力部と、信号変換部と、RAMと、記憶部(いずれも図示せず)等からなる。入力部に所定の入力がなされると、CPUはインターネットに接続されたプロバイダーサーバ(図示せず)に対し、所定の画像情報(例えば、広告情報)を要求する。
【0013】
上記画像情報は、インターネットとサーバとLAN回線と端子2を介し、信号処理部3へ入力される。信号処理部3は、入力された画像情報を、液晶パネル4(後述)の画像サイズ(例えば29インチ)に従う画像データ(R,G,Bのディジタル値)に変換し、伝送器5に対し、上記データを出力する。
【0014】
伝送器5は、入力された画像データを、低レベル差動伝送信号LVDS(Low Voltage Differential Signal)に変換し、駆動部6に対し、上記信号LVDSを出力する。
【0015】
DC−DCコンバータ7は、直流電圧(例えば、14V)が入力されると、所定の各直流電圧(例えば、12Vと5Vと3.3V)を出力する部品である。この様にして、DC−DCコンバータ7は、信号処理部3と、伝送器5と、駆動部6に対し、各々、所定電圧を出力する。
【0016】
上記端子2と、信号処理部3と、伝送器5と、DC−DCコンバータ7は、メイン回路基板8に設けられた各配線パターン上に、半田等を介して固着されている。これらの端子2と、信号処理部3と、伝送器5と、DC−DCコンバータ7と、メイン回路基板8等により、メインPCB9は構成されている。
【0017】
液晶パネル4は例えば、2枚のガラス板の中に液晶を封入したものから成る。下ガラス板の表面上に、複数のソース電極と、複数のゲート電極が行列状に形成され、各画素毎に、各TFTが形成されている。
【0018】
駆動部6は、例えば、ソースドライバと、ゲートドライバ等からなる。ソースドライバは、上記複数のソース電極に接続されている。ゲートドライバは、上記複数のゲート電極に接続されている。この様に、駆動部6は、液晶パネル4に設けられた各ソース電極及び各ゲート電極を駆動するものである。
【0019】
バックライト10は液晶パネル4を照光するものである。インバータ11はバックライト10を駆動するものである。これらの液晶パネル4と、駆動部6と、バックライト10と、インバータ11等により、液晶表示部12は構成されている。
【0020】
プラグ13の出力側は、コネクタ基板14を介して、第1電源部15と、第2電源部16に接続されている。第1電源部15および第2電源部16は共に、トランスや整流回路などからなり、所定の電圧を持つ直流電圧を供給するものである。
【0021】
即ち、第1電源部15は液晶表示部12のバックライト10に対し、所定の電源を供給する。第2電源部16は、DC−DCコンバータ7を介して、液晶表示部12の駆動部6に対し、所定の電源を供給する。以上の部品により、この表示装置1の電気的構成はなされている。
【0022】
次に、図2および図3に従い、この表示装置1の機械的構成を説明する。図2は、後板を部分的に外した時の、表示装置1を裏から見た図面、図3は図2のA−Aの断面図である。
【0023】
こららの図において、フレーム17は例えばステンレス板からなり、略四角の枠状に形成され、後面側Bの所定個所に、折り曲げ部が形成されている。
【0024】
第1仕切板18の上部は、フレーム17を構成する上板20の内面に当接し、第1仕切板18の下部は、フレーム17を構成する下板21の内面に当接する様に、第1仕切板18は配置され、固定されている。
【0025】
第2仕切板19の上部は、上板20の内面に当接し、第2仕切板19の下部は下板21の内面に当接する様に、第2仕切板19は配置され、固定されている。
【0026】
第1仕切板18は後面側Bの適所に、第1開口部22が形成されている(図3参照)。第1仕切板18は例えば、アルミニュームの押出材からなり、断面形状が略凸状に形成されている。
【0027】
第2仕切板19は後面側Bの適所に、第2開口部(図示せず)が形成されている。第2仕切板19は例えばアルミニュームの押出材からなり、断面形状が略凸状に形成されている。
【0028】
第1冷却ファン23は例えば、ファンと、ファンケーシングと、モータ等により構成されている。第1冷却ファン23を構成するファンケーシングの左側は第1仕切板18の右側に載置され、小ネジで固定されている。上記ファンケーシングの右側は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。
【0029】
取付板24は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左端と右端に各々折り曲げ部が形成されている。取付板24に形成された左の折り曲げ部は、第1仕切板18の右側に載置され、小ネジで固定されている。取付板24に形成された右の折り曲げ部は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。
【0030】
第1電源部15は例えば、第1回路基板25と、その上に固定された電気部品26a,26b,26c,26d,26e(トランスや抵抗やコンデンサやトランジスタ等からなる)等により、構成されている。第1回路基板25は、スペーサ27a,27bを介して、取付板24に固定されている。
【0031】
取付板28は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左側と右側に各々折り曲げ部が形成されている.取付板28の左の折り曲げ部は、第2仕切板19の右側に載置され、小ネジで固定されている。取付板28の右の折り曲げ部は、第1仕切板18の左側に載置され、小ネジで固定されている。メインPCB9はスペーサ(図示せず)を介して、取付板28に固定されている。
【0032】
第2冷却ファン29は例えば、ファンと、ファンケーシングと、モータ等により構成されている。第2冷却ファン29のファンケーシングの左側は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。上記ファンケーシングの右側は、第2仕切板19の左側に載置され、小ネジで固定されている。
【0033】
取付板30は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左側と右側に各々折り曲げ部が形成されている。取付板30の左の折り曲げ部は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。取付板30の右の折り曲げ部は、第2仕切板19の左側に載置され、小ネジで固定されている。
【0034】
第2電源部16は例えば、第2回路基板31と、その上に固定された電気部品32a,32b,32c,32d,32e(トランスや抵抗やコンデンサやトランジスタ等からなる)等により、構成されている。第2回路基板31は、スペーサ(図示せず)を介して、取付板30に固定されている。
【0035】
前板33は例えば金属板等からなり、箱状に形成されている。前板33の前面側Cには、開口部34が形成されている。前板33の側面の適所に、凹部が形成され、その凹部がフレーム17に当接し、小ネジにより、前板33はフレーム17に固定されている。
【0036】
後板35は例えば金属板等からなり、前面側Cに折り曲げ部が形成され、この折り曲げ部は、前板33に内接している。後板35は、フレーム17の折り曲げ部の上と、第1仕切板18の上と、第2仕切板19の上に載置され、各々、小ネジにて固定されている。
【0037】
後板35の下部の略中央には、第1下部通気孔36が形成され、下部の左側には、第2下部通気孔37が形成されている。後板35の上部の右側には、第1上部通気孔38が形成され、上部の左側には、第2上部通気孔39が形成されている。これらのフレーム17と、前板33と、後板35とにより、ケーシング40が構成されている。
【0038】
液晶表示部12は例えば、29インチの液晶パネル4と、駆動部6と、バックライト10と、インバータ11等により構成され、外形は略直方体である。液晶表示部12は例えば、ボルト(図示せず)等により、フレーム17の内辺に固定されている。液晶表示部12の前面側Cは、パッキン41を介して、前板33の内面に当接している。
【0039】
また、必要に応じて、インバータ11は液晶表示部12から離れた位置に配置しても良い。以上の部品により、この表示装置1の機械的構成はなされている。
【0040】
上述した表示装置1の特徴的な構成を以下に述べる。ケーシング40には、第1下部通気孔36および第1上部通気孔38が形成されている。
【0041】
液晶表示部12は、ケーシング40内の前面側Cに配置されている。第1電源部15はケーシング40内の後面側Bに配置され、液晶表示部12のバックライト10に対し、インバータ11を介して、電源を供給するものである。
【0042】
第1冷却ファン23は第1上部通気孔38の近傍に位置する様に、ケーシング40の後面側Bに配置されている。第1電源部15を構成する第1回路基板25は、ケーシング40の第1側面42に対し、傾けて(即ち、平行ではなく、斜交する様に)配置されている。
【0043】
第1仕切板18は、第1冷却ファン23および第1電源部15に隣接して配置されている。第1仕切板18には、第1開口部22が形成されている。
【0044】
第1冷却ファン23による吸込空気Dは、第1下部通気孔36から入り、第1開口部22と、第1電源部15の近傍と、第1冷却ファン23を通った後に、第1上部通気孔38から排出される様に、構成されている。
【0045】
更に、ケーシング40には、第2上部通気孔39が形成されている。第2電源部16は、ケーシング40内の後面側Bに配置され、液晶表示部12の駆動部6に電源を供給するものである。
【0046】
第2冷却ファン29は、ケーシング40内の後面側Bに配置され、第2上部通気孔39の近傍に配置されている。第2電源部16を構成する第2回路基板31は、第1側面42に対向するケーシング40の第2側面43に対し、傾けて(即ち、平行ではなく、斜交する様に)配置されている。
【0047】
また、第2仕切板19は、第2冷却ファン29および第2電源部16に隣接して配置されている。第2仕切板19には、第2開口部が形成されている。
【0048】
第2冷却ファン29による第1吸込空気Eは、第1下部通気孔36から入り、第2開口部と、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通った後に、第2上部通気孔39から排出される様に、構成されている。
【0049】
更に、ケーシング40において、第2電源部16の下部に位置する様に、第2下部通気孔37が形成されている。
【0050】
第2冷却ファン29による第2吸込空気Fは、第2下部通気孔37から入り、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通った後に、第2上部通気孔39から排出される様に、構成されている。以上の部品により、この表示装置1は構成されている。
【0051】
次に、図1ないし図3に従い、この表示装置1の動作を説明する。最初に、使用者はプラグ13を電源コンセント(図示せず)に挿入し、電源スイッチ(図示せず)を押し、信号処理部3を構成する入力部(キーボードやマウス等)に、所定の入力を行ったものとする。
【0052】
この時、例えば、プロバイダサーバから、インターネットとサーバとLAN回線と端子2を介して、画像情報が信号処理部3へ入力される。画像情報は信号処理部3により、画像データに変換され、伝送器5に入力される。
【0053】
画像データは伝送器5により、LVDS信号に変換され、駆動部6に入力される。そして、液晶パネル4は、このLVDS信号に従い、表示を行う。また、第1電源部15と、第2電源部16と、第1冷却ファン23と、第2冷却ファン29にも、電圧が供給される。
【0054】
その結果、第1回路基板25上の電気部品26a〜26eと、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eは、温度上昇を開始する。
【0055】
この時、第1冷却ファン23による吸込空気Dは、第1下部通気孔36から入り、第1開口部22と、第1電源部15の近傍と、第1冷却ファン23を通る。その後、吸込空気Dは、第1上部通気孔38から排出される。
【0056】
この様に、ケーシング40の第1側面42に対し、第1回路基板25を傾ける事により、第1回路基板25上の電気部品26a〜26eの温度上昇値は抑制される。
【0057】
ケーシング40と第1仕切板18とにより閉じられた第1空間44は、平面から見て、略長方形である(図2を参照)。また、第1回路基板25も平面から見て略長方形である。
【0058】
仮に、ケーシング40の第1側面42に対し、第1回路基板25を傾けていない第1例(即ち、第1側面42に対し、第1回路基板25が平行である)とものとする。この時、吸込空気Dは、第1回路基板25上の電気部品26,26b,26c,26eにより、上部に進むにつれ、徐々に温度が高くなる。その結果、第1回路基板25上の固定され、上部に位置する電気部品26dの温度上昇値は高くなる。
【0059】
仮に、第1側面42に対し、第1回路基板25が90度だけ傾いている(即ち第1回路基板25が横に配置されている)ものを、第2例とする。この時、吸込空気Dは、第1例に比べ、第1回路基板25を通過する距離が最も短い。
【0060】
従って、この時、例えば、電気部品26aを通る吸込空気Dは、電気部品26aのみに加熱されるので、温度上昇値は小さい。また、電気部品26aの上部に位置する電気部品26eは、上記吸込空気Dと接触するので、この電気部品26eの温度上昇は小さい。
【0061】
この様に、本発明者は、第1側面42に対し、第1回路基板25が傾く程、電気部品26a〜26eの温度上昇値は小さくなる事を究明した。しかし、第1空間44の大きさの制限があるので、実際は、第2例の様に、第1回路基板25を横置きにする事ができない。
【0062】
その結果、第1空間44の大きさの制限内に、第1回路基板25は、できるだけ、大きく傾けて(即ち、第1側面42に対し、斜交する様に)配置されるのが良い。
【0063】
また、この時、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eも温度上昇を開始する。そして、第2冷却ファン29による第1吸込空気Eは、第1下部通気孔36から入り、第2開口部と、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通る。その後に、第1吸込空気Eは、第2上部通気孔39から排出される。
【0064】
更に、第2冷却ファン29による第2吸込空気Fは、第2下部通気孔37から入り、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通る。その後に、第2吸込空気Fは、第2上部通気孔39から排出される。
【0065】
この様に、第2電源部16は、第2電源部16は、第1吸込空気Eと、第2吸込空気Fの両方にて冷却されるので、冷却効果は大きい。その結果、第2電源部16を構成する電気部品32a〜32eの温度上昇値は小さい。
【0066】
また、第1回路基板25と同様に、第2回路基板31もケーシング40の第2側面43に対し、傾けて配置されている。その結果、第2回路基板31を傾けないで配置した場合に比べ、第1吸込空気Eおよび第2吸込空気Fが第2回路基板31を通過する距離は小さい。故に、傾けずに配置した場合に比べ、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eの温度上昇値は、更に小さくなる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の本発明では、第1下部通気孔及び第1上部通気孔が形成されたケーシングと、前記ケーシング内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部と、前記第1上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に配置された第1冷却ファンとを備え、前記第1電源部を構成する第1回路基板は、前記ケーシングの第1側面に対して、傾けて配置された。この様に、ケーシングの第1側面に対し、第1回路基板を傾けて配置させる。その結果、傾けないで配置した場合に比べ、第1冷却ファンによる吸込空気が第1回路基板を通過する距離は小さい。それ故に、第1回路基板上の電気部品の温度上昇値は小さくなる。
【0068】
請求項2の本発明では、前記第1冷却ファン及び前記第1電源部に隣接する第1仕切板を設け、前記第1仕切板に第1開口部を設け、前記第1冷却ファンによる吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第1開口部と前記第1電源部の近傍と前記第1冷却ファンを通り、前記第1上部通気孔から排出される様に構成した。この様に、第1仕切板を設ける事により、第1仕切板とケーシングとにより、閉じられた第1空間が構成される。そして、第1冷却ファンによる吸込空気は、第1下部通気孔から入り、第1開口部と第1電源部の近傍を通る。その結果、第1電源部に対する上記吸込空気による冷却効果は高まる。
【0069】
請求項3の本発明では、上記ケーシングに第2上部通気孔を設け、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部の駆動部に電源を供給する第2電源部を設け、前記第2上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に第2冷却ファンを設け、前記第2電源部を構成する第2回路基板は、前記第1側面に対向する前記ケーシングの第2側面に対し、傾けて配置された。この様に、電源部を第1電源部と第2電源部に分割する事により、各電源部の負担が軽くなる。その結果、各電源部の信頼性は高い値を維持される。
【0070】
請求項4の本発明では、前記第2冷却ファン及び前記第2電源部に隣接する第2仕切板を設け、前記第2仕切板に第2開口部を設け、前記第2冷却ファンによる第1吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第2開口部と前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。この様に、第2仕切板を設ける事により、第2仕切板とケーシングとにより、閉じられた第2空間が構成される。そして、第2冷却ファンによる吸込空気は、第2下部通気孔から入り、第2開口部と第2電源部の近傍を通る。その結果、第2電源部に対する上記吸込空気による冷却効果は高まる。
【0071】
請求項5の本発明では、前記第2電源部の下部に位置する様に、前記ケーシングに第2下部通気孔を設け、前記第2冷却ファンによる第2吸込空気は、前記第2下部通気孔から入り、前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。上記構成により、第2電源部は第1吸込空気と、第2吸込空気の両方にて冷却されるので、冷却効果は大きい。その結果、第2電源部を構成する電気部品の温度上昇値は小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置1のブロック図である。
【図2】上記表示装置1の後板35を部分的に外した時の、表示装置1を裏から見た図面である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
15 第1電源部
23 第1冷却ファン
25 第1回路基板
36 第1下部通気孔
38 第1上部通気孔
40 ケーシング
42 第1側面
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の表示装置は例えば、特許文献1に示されている。この特許文献1によると、電源手段100と、画像駆動部200と、信号処理部300等を有する表示装置が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−287109号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記装置では、画像駆動部200の表示パネルが大型化すると、電源手段100が出力する電力も大きくなる。その結果、電源手段100の信頼性(所定の電圧を正確に出力する事)が低下する、第1の欠点がある。
【0005】
この欠点を解消するために、本発明者は、1個の電源手段100の代わりに、2個の電源部を設けた。しかし、各電源部を構成する各電気部品の温度上昇値が大きい、第2の欠点がある。故に、本発明はこの様な従来の欠点を考慮し、信頼性が高く、温度上昇値を抑えた電源部を有する表示装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明では、第1下部通気孔及び第1上部通気孔が形成されたケーシングと、前記ケーシング内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部と、前記第1上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に配置された第1冷却ファンとを備え、前記第1電源部を構成する第1回路基板は、前記ケーシングの第1側面に対して、傾けて配置された。
【0007】
請求項2の本発明では、前記第1冷却ファン及び前記第1電源部に隣接する第1仕切板を設け、前記第1仕切板に第1開口部を設け、前記第1冷却ファンによる吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第1開口部と前記第1電源部の近傍と前記第1冷却ファンを通り、前記第1上部通気孔から排出される様に構成した。
【0008】
請求項3の本発明では、前記ケーシングに第2上部通気孔を設け、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部の駆動部に電源を供給する第2電源部を設け、前記第2上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に第2冷却ファンを設け、前記第2電源部を構成する第2回路基板は、前記第1側面に対向する前記ケーシングの第2側面に対し、傾けて配置された。
【0009】
請求項4の本発明では、前記第2冷却ファン及び前記第2電源部に隣接する第2仕切板を設け、前記第2仕切板に第2開口部を設け、前記第2冷却ファンによる第1吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第2開口部と前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。
【0010】
請求項5の本発明では、前記第2電源部の下部に位置する様に、前記ケーシングに第2下部通気孔を設け、前記第2冷却ファンによる第2吸込空気は、前記第2下部通気孔から入り、前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
最初に、図1のブロック図に従い、本発明の実施の形態に係る表示装置1の電気的構成を説明する。図1において、端子2は外部からの信号を受け付ける部品であり、例えば、USBコネクタや、RJ45コネクタや、RS232Cコネクタ等からなる。端子2は例えば、LAN回線(図示せず)の1端に接続され、LAN回線の他端は、サーバ(図示せず)を介してインターネットに接続されている。
【0012】
信号処理部3は例えば、CPUと、通信インターフェースと、入力部と、信号変換部と、RAMと、記憶部(いずれも図示せず)等からなる。入力部に所定の入力がなされると、CPUはインターネットに接続されたプロバイダーサーバ(図示せず)に対し、所定の画像情報(例えば、広告情報)を要求する。
【0013】
上記画像情報は、インターネットとサーバとLAN回線と端子2を介し、信号処理部3へ入力される。信号処理部3は、入力された画像情報を、液晶パネル4(後述)の画像サイズ(例えば29インチ)に従う画像データ(R,G,Bのディジタル値)に変換し、伝送器5に対し、上記データを出力する。
【0014】
伝送器5は、入力された画像データを、低レベル差動伝送信号LVDS(Low Voltage Differential Signal)に変換し、駆動部6に対し、上記信号LVDSを出力する。
【0015】
DC−DCコンバータ7は、直流電圧(例えば、14V)が入力されると、所定の各直流電圧(例えば、12Vと5Vと3.3V)を出力する部品である。この様にして、DC−DCコンバータ7は、信号処理部3と、伝送器5と、駆動部6に対し、各々、所定電圧を出力する。
【0016】
上記端子2と、信号処理部3と、伝送器5と、DC−DCコンバータ7は、メイン回路基板8に設けられた各配線パターン上に、半田等を介して固着されている。これらの端子2と、信号処理部3と、伝送器5と、DC−DCコンバータ7と、メイン回路基板8等により、メインPCB9は構成されている。
【0017】
液晶パネル4は例えば、2枚のガラス板の中に液晶を封入したものから成る。下ガラス板の表面上に、複数のソース電極と、複数のゲート電極が行列状に形成され、各画素毎に、各TFTが形成されている。
【0018】
駆動部6は、例えば、ソースドライバと、ゲートドライバ等からなる。ソースドライバは、上記複数のソース電極に接続されている。ゲートドライバは、上記複数のゲート電極に接続されている。この様に、駆動部6は、液晶パネル4に設けられた各ソース電極及び各ゲート電極を駆動するものである。
【0019】
バックライト10は液晶パネル4を照光するものである。インバータ11はバックライト10を駆動するものである。これらの液晶パネル4と、駆動部6と、バックライト10と、インバータ11等により、液晶表示部12は構成されている。
【0020】
プラグ13の出力側は、コネクタ基板14を介して、第1電源部15と、第2電源部16に接続されている。第1電源部15および第2電源部16は共に、トランスや整流回路などからなり、所定の電圧を持つ直流電圧を供給するものである。
【0021】
即ち、第1電源部15は液晶表示部12のバックライト10に対し、所定の電源を供給する。第2電源部16は、DC−DCコンバータ7を介して、液晶表示部12の駆動部6に対し、所定の電源を供給する。以上の部品により、この表示装置1の電気的構成はなされている。
【0022】
次に、図2および図3に従い、この表示装置1の機械的構成を説明する。図2は、後板を部分的に外した時の、表示装置1を裏から見た図面、図3は図2のA−Aの断面図である。
【0023】
こららの図において、フレーム17は例えばステンレス板からなり、略四角の枠状に形成され、後面側Bの所定個所に、折り曲げ部が形成されている。
【0024】
第1仕切板18の上部は、フレーム17を構成する上板20の内面に当接し、第1仕切板18の下部は、フレーム17を構成する下板21の内面に当接する様に、第1仕切板18は配置され、固定されている。
【0025】
第2仕切板19の上部は、上板20の内面に当接し、第2仕切板19の下部は下板21の内面に当接する様に、第2仕切板19は配置され、固定されている。
【0026】
第1仕切板18は後面側Bの適所に、第1開口部22が形成されている(図3参照)。第1仕切板18は例えば、アルミニュームの押出材からなり、断面形状が略凸状に形成されている。
【0027】
第2仕切板19は後面側Bの適所に、第2開口部(図示せず)が形成されている。第2仕切板19は例えばアルミニュームの押出材からなり、断面形状が略凸状に形成されている。
【0028】
第1冷却ファン23は例えば、ファンと、ファンケーシングと、モータ等により構成されている。第1冷却ファン23を構成するファンケーシングの左側は第1仕切板18の右側に載置され、小ネジで固定されている。上記ファンケーシングの右側は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。
【0029】
取付板24は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左端と右端に各々折り曲げ部が形成されている。取付板24に形成された左の折り曲げ部は、第1仕切板18の右側に載置され、小ネジで固定されている。取付板24に形成された右の折り曲げ部は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。
【0030】
第1電源部15は例えば、第1回路基板25と、その上に固定された電気部品26a,26b,26c,26d,26e(トランスや抵抗やコンデンサやトランジスタ等からなる)等により、構成されている。第1回路基板25は、スペーサ27a,27bを介して、取付板24に固定されている。
【0031】
取付板28は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左側と右側に各々折り曲げ部が形成されている.取付板28の左の折り曲げ部は、第2仕切板19の右側に載置され、小ネジで固定されている。取付板28の右の折り曲げ部は、第1仕切板18の左側に載置され、小ネジで固定されている。メインPCB9はスペーサ(図示せず)を介して、取付板28に固定されている。
【0032】
第2冷却ファン29は例えば、ファンと、ファンケーシングと、モータ等により構成されている。第2冷却ファン29のファンケーシングの左側は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。上記ファンケーシングの右側は、第2仕切板19の左側に載置され、小ネジで固定されている。
【0033】
取付板30は例えば、断面形状が略U字状に形成され、その左側と右側に各々折り曲げ部が形成されている。取付板30の左の折り曲げ部は、フレーム17の折り曲げ部の上に載置され、小ネジで固定されている。取付板30の右の折り曲げ部は、第2仕切板19の左側に載置され、小ネジで固定されている。
【0034】
第2電源部16は例えば、第2回路基板31と、その上に固定された電気部品32a,32b,32c,32d,32e(トランスや抵抗やコンデンサやトランジスタ等からなる)等により、構成されている。第2回路基板31は、スペーサ(図示せず)を介して、取付板30に固定されている。
【0035】
前板33は例えば金属板等からなり、箱状に形成されている。前板33の前面側Cには、開口部34が形成されている。前板33の側面の適所に、凹部が形成され、その凹部がフレーム17に当接し、小ネジにより、前板33はフレーム17に固定されている。
【0036】
後板35は例えば金属板等からなり、前面側Cに折り曲げ部が形成され、この折り曲げ部は、前板33に内接している。後板35は、フレーム17の折り曲げ部の上と、第1仕切板18の上と、第2仕切板19の上に載置され、各々、小ネジにて固定されている。
【0037】
後板35の下部の略中央には、第1下部通気孔36が形成され、下部の左側には、第2下部通気孔37が形成されている。後板35の上部の右側には、第1上部通気孔38が形成され、上部の左側には、第2上部通気孔39が形成されている。これらのフレーム17と、前板33と、後板35とにより、ケーシング40が構成されている。
【0038】
液晶表示部12は例えば、29インチの液晶パネル4と、駆動部6と、バックライト10と、インバータ11等により構成され、外形は略直方体である。液晶表示部12は例えば、ボルト(図示せず)等により、フレーム17の内辺に固定されている。液晶表示部12の前面側Cは、パッキン41を介して、前板33の内面に当接している。
【0039】
また、必要に応じて、インバータ11は液晶表示部12から離れた位置に配置しても良い。以上の部品により、この表示装置1の機械的構成はなされている。
【0040】
上述した表示装置1の特徴的な構成を以下に述べる。ケーシング40には、第1下部通気孔36および第1上部通気孔38が形成されている。
【0041】
液晶表示部12は、ケーシング40内の前面側Cに配置されている。第1電源部15はケーシング40内の後面側Bに配置され、液晶表示部12のバックライト10に対し、インバータ11を介して、電源を供給するものである。
【0042】
第1冷却ファン23は第1上部通気孔38の近傍に位置する様に、ケーシング40の後面側Bに配置されている。第1電源部15を構成する第1回路基板25は、ケーシング40の第1側面42に対し、傾けて(即ち、平行ではなく、斜交する様に)配置されている。
【0043】
第1仕切板18は、第1冷却ファン23および第1電源部15に隣接して配置されている。第1仕切板18には、第1開口部22が形成されている。
【0044】
第1冷却ファン23による吸込空気Dは、第1下部通気孔36から入り、第1開口部22と、第1電源部15の近傍と、第1冷却ファン23を通った後に、第1上部通気孔38から排出される様に、構成されている。
【0045】
更に、ケーシング40には、第2上部通気孔39が形成されている。第2電源部16は、ケーシング40内の後面側Bに配置され、液晶表示部12の駆動部6に電源を供給するものである。
【0046】
第2冷却ファン29は、ケーシング40内の後面側Bに配置され、第2上部通気孔39の近傍に配置されている。第2電源部16を構成する第2回路基板31は、第1側面42に対向するケーシング40の第2側面43に対し、傾けて(即ち、平行ではなく、斜交する様に)配置されている。
【0047】
また、第2仕切板19は、第2冷却ファン29および第2電源部16に隣接して配置されている。第2仕切板19には、第2開口部が形成されている。
【0048】
第2冷却ファン29による第1吸込空気Eは、第1下部通気孔36から入り、第2開口部と、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通った後に、第2上部通気孔39から排出される様に、構成されている。
【0049】
更に、ケーシング40において、第2電源部16の下部に位置する様に、第2下部通気孔37が形成されている。
【0050】
第2冷却ファン29による第2吸込空気Fは、第2下部通気孔37から入り、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通った後に、第2上部通気孔39から排出される様に、構成されている。以上の部品により、この表示装置1は構成されている。
【0051】
次に、図1ないし図3に従い、この表示装置1の動作を説明する。最初に、使用者はプラグ13を電源コンセント(図示せず)に挿入し、電源スイッチ(図示せず)を押し、信号処理部3を構成する入力部(キーボードやマウス等)に、所定の入力を行ったものとする。
【0052】
この時、例えば、プロバイダサーバから、インターネットとサーバとLAN回線と端子2を介して、画像情報が信号処理部3へ入力される。画像情報は信号処理部3により、画像データに変換され、伝送器5に入力される。
【0053】
画像データは伝送器5により、LVDS信号に変換され、駆動部6に入力される。そして、液晶パネル4は、このLVDS信号に従い、表示を行う。また、第1電源部15と、第2電源部16と、第1冷却ファン23と、第2冷却ファン29にも、電圧が供給される。
【0054】
その結果、第1回路基板25上の電気部品26a〜26eと、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eは、温度上昇を開始する。
【0055】
この時、第1冷却ファン23による吸込空気Dは、第1下部通気孔36から入り、第1開口部22と、第1電源部15の近傍と、第1冷却ファン23を通る。その後、吸込空気Dは、第1上部通気孔38から排出される。
【0056】
この様に、ケーシング40の第1側面42に対し、第1回路基板25を傾ける事により、第1回路基板25上の電気部品26a〜26eの温度上昇値は抑制される。
【0057】
ケーシング40と第1仕切板18とにより閉じられた第1空間44は、平面から見て、略長方形である(図2を参照)。また、第1回路基板25も平面から見て略長方形である。
【0058】
仮に、ケーシング40の第1側面42に対し、第1回路基板25を傾けていない第1例(即ち、第1側面42に対し、第1回路基板25が平行である)とものとする。この時、吸込空気Dは、第1回路基板25上の電気部品26,26b,26c,26eにより、上部に進むにつれ、徐々に温度が高くなる。その結果、第1回路基板25上の固定され、上部に位置する電気部品26dの温度上昇値は高くなる。
【0059】
仮に、第1側面42に対し、第1回路基板25が90度だけ傾いている(即ち第1回路基板25が横に配置されている)ものを、第2例とする。この時、吸込空気Dは、第1例に比べ、第1回路基板25を通過する距離が最も短い。
【0060】
従って、この時、例えば、電気部品26aを通る吸込空気Dは、電気部品26aのみに加熱されるので、温度上昇値は小さい。また、電気部品26aの上部に位置する電気部品26eは、上記吸込空気Dと接触するので、この電気部品26eの温度上昇は小さい。
【0061】
この様に、本発明者は、第1側面42に対し、第1回路基板25が傾く程、電気部品26a〜26eの温度上昇値は小さくなる事を究明した。しかし、第1空間44の大きさの制限があるので、実際は、第2例の様に、第1回路基板25を横置きにする事ができない。
【0062】
その結果、第1空間44の大きさの制限内に、第1回路基板25は、できるだけ、大きく傾けて(即ち、第1側面42に対し、斜交する様に)配置されるのが良い。
【0063】
また、この時、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eも温度上昇を開始する。そして、第2冷却ファン29による第1吸込空気Eは、第1下部通気孔36から入り、第2開口部と、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通る。その後に、第1吸込空気Eは、第2上部通気孔39から排出される。
【0064】
更に、第2冷却ファン29による第2吸込空気Fは、第2下部通気孔37から入り、第2電源部16の近傍と、第2冷却ファン29を通る。その後に、第2吸込空気Fは、第2上部通気孔39から排出される。
【0065】
この様に、第2電源部16は、第2電源部16は、第1吸込空気Eと、第2吸込空気Fの両方にて冷却されるので、冷却効果は大きい。その結果、第2電源部16を構成する電気部品32a〜32eの温度上昇値は小さい。
【0066】
また、第1回路基板25と同様に、第2回路基板31もケーシング40の第2側面43に対し、傾けて配置されている。その結果、第2回路基板31を傾けないで配置した場合に比べ、第1吸込空気Eおよび第2吸込空気Fが第2回路基板31を通過する距離は小さい。故に、傾けずに配置した場合に比べ、第2回路基板31上の電気部品32a〜32eの温度上昇値は、更に小さくなる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の本発明では、第1下部通気孔及び第1上部通気孔が形成されたケーシングと、前記ケーシング内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部と、前記第1上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に配置された第1冷却ファンとを備え、前記第1電源部を構成する第1回路基板は、前記ケーシングの第1側面に対して、傾けて配置された。この様に、ケーシングの第1側面に対し、第1回路基板を傾けて配置させる。その結果、傾けないで配置した場合に比べ、第1冷却ファンによる吸込空気が第1回路基板を通過する距離は小さい。それ故に、第1回路基板上の電気部品の温度上昇値は小さくなる。
【0068】
請求項2の本発明では、前記第1冷却ファン及び前記第1電源部に隣接する第1仕切板を設け、前記第1仕切板に第1開口部を設け、前記第1冷却ファンによる吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第1開口部と前記第1電源部の近傍と前記第1冷却ファンを通り、前記第1上部通気孔から排出される様に構成した。この様に、第1仕切板を設ける事により、第1仕切板とケーシングとにより、閉じられた第1空間が構成される。そして、第1冷却ファンによる吸込空気は、第1下部通気孔から入り、第1開口部と第1電源部の近傍を通る。その結果、第1電源部に対する上記吸込空気による冷却効果は高まる。
【0069】
請求項3の本発明では、上記ケーシングに第2上部通気孔を設け、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部の駆動部に電源を供給する第2電源部を設け、前記第2上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に第2冷却ファンを設け、前記第2電源部を構成する第2回路基板は、前記第1側面に対向する前記ケーシングの第2側面に対し、傾けて配置された。この様に、電源部を第1電源部と第2電源部に分割する事により、各電源部の負担が軽くなる。その結果、各電源部の信頼性は高い値を維持される。
【0070】
請求項4の本発明では、前記第2冷却ファン及び前記第2電源部に隣接する第2仕切板を設け、前記第2仕切板に第2開口部を設け、前記第2冷却ファンによる第1吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第2開口部と前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。この様に、第2仕切板を設ける事により、第2仕切板とケーシングとにより、閉じられた第2空間が構成される。そして、第2冷却ファンによる吸込空気は、第2下部通気孔から入り、第2開口部と第2電源部の近傍を通る。その結果、第2電源部に対する上記吸込空気による冷却効果は高まる。
【0071】
請求項5の本発明では、前記第2電源部の下部に位置する様に、前記ケーシングに第2下部通気孔を設け、前記第2冷却ファンによる第2吸込空気は、前記第2下部通気孔から入り、前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成した。上記構成により、第2電源部は第1吸込空気と、第2吸込空気の両方にて冷却されるので、冷却効果は大きい。その結果、第2電源部を構成する電気部品の温度上昇値は小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置1のブロック図である。
【図2】上記表示装置1の後板35を部分的に外した時の、表示装置1を裏から見た図面である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
15 第1電源部
23 第1冷却ファン
25 第1回路基板
36 第1下部通気孔
38 第1上部通気孔
40 ケーシング
42 第1側面
Claims (5)
- 第1下部通気孔及び第1上部通気孔が形成されたケーシングと、前記ケーシング内の前面側に配置された液晶表示部と、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部のバックライトに電源を供給する第1電源部と、前記第1上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に配置された第1冷却ファンとを備え、前記第1電源部を構成する第1回路基板は、前記ケーシングの第1側面に対して、傾けて配置されたことを特徴とする表示装置。
- 前記第1冷却ファン及び前記第1電源部に隣接する第1仕切板を設け、前記第1仕切板に第1開口部を設け、前記第1冷却ファンによる吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第1開口部と前記第1電源部の近傍と前記第1冷却ファンを通り、前記第1上部通気孔から排出される様に構成したことを特徴とする請求項1の表示装置。
- 前記ケーシングに第2上部通気孔を設け、前記ケーシング内の後面側に配置され、前記液晶表示部の駆動部に電源を供給する第2電源部を設け、前記第2上部通気孔の近傍に位置する様に、前記ケーシング内の後面側に第2冷却ファンを設け、前記第2電源部を構成する第2回路基板は、前記第1側面に対向する前記ケーシングの第2側面に対し、傾けて配置されたことを特徴とする請求項1の表示装置。
- 前記第2冷却ファン及び前記第2電源部に隣接する第2仕切板を設け、前記第2仕切板に第2開口部を設け、前記第2冷却ファンによる第1吸込空気は、前記第1下部通気孔から入り、前記第2開口部と前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成したことを特徴とする請求項3の表示装置。
- 前記第2電源部の下部に位置する様に、前記ケーシングに第2下部通気孔を設け、前記第2冷却ファンによる第2吸込空気は、前記第2下部通気孔から入り、前記第2電源部の近傍と前記第2冷却ファンを通り、前記第2上部通気孔から排出される様に構成したことを特徴とする請求項4の表示装置。
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