JP2004294673A - 画像表示システム、電気光学装置、画像処理装置及び画像処理装置制御プログラム - Google Patents

画像表示システム、電気光学装置、画像処理装置及び画像処理装置制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電気光学装置側のコストを低減するのに好適な画像表示システム、このシステムにおける、電気光学装置、画像処理装置及び画像処理装置制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置10を、入力画像データ生成部10aと、フレームメモリ10bと、入力画像データ伝送部10cと、を含んだ構成とし、電気光学装置11を、パネル11aと、走査線駆動部11bと、データ線駆動部11cと、制御部11dと、ラインメモリ11eと、入力画像データ取得部11fと、を含んだ構成とし、画像処理装置10側の入力画像データ生成部10aにおいて、非順次走査における走査線の選択順番に合わせて予め画像データにおける画素データを並び替えてから、電気光学装置11に伝送する。更に、入力画像データの伝送は、走査線毎に必要なデータ数から構成されるデータブロック単位とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置に係り、特に、階調表示による画像の表示ムラを抑えるのに好適な非順次走査処理によって前記電気光学装置に画像を表示するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気光学装置、例えば、電気光学材料として液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器や液晶テレビなどの表示部に広く用いられている。ここで、従来の電気光学装置は、例えば、マトリクス状に配列した画素電極や、この画素電極に接続されたスイッチング素子などが設けられた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、これら両基板の間に充填された電気光学材料たる液晶とから構成される。そして、このような構成において、ある1本の走査線を選択すると、当該スイッチング素子が導通状態となる。この導通状態の際に、データ線を介し画素電極に対して、階調に応じた電圧の画像信号を印加すると、当該画素電極および対向電極の間の液晶層に画像信号の電圧に応じた電荷が蓄積される。電荷蓄積後、当該スイッチング素子をオフ状態としても、当該液晶層における電荷の蓄積は、液晶層自身の容量性や蓄積容量などによって維持される。このように、各スイッチング素子を駆動させ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化する。このため、画素毎に濃度が変化するので、階調表示することが可能となる。
【0003】
このとき、各画素の液晶層に電荷を蓄積させるのは一部の期間で良いため、第1に、各走査線を順次選択するとともに、第2に、選択された走査線と交差する画素に、当該画素の階調に応じた電圧を有する画像信号を、対応するデータ線に印加する構成により、走査線およびデータ線を複数の画素について共通化した時分割マルチプレックス駆動が可能となる。
【0004】
ところが、データ線に印加される画像信号は、画素の階調に対応する電圧、すなわちアナログ信号である。このため、電気光学装置の周辺回路には、D/A変換回路やオペアンプなどが必要となるので、装置全体のコスト高を招致してしまう。更に、これらのD/A変換回路・オペアンプなどの特性や、各種の配線抵抗などの不均一性に起因して、表示ムラが発生するので、高品質な表示が極めて困難となり、特に高精細な表示を行う場合に顕著となるという問題がある。また、D/A変換回路やオペアンプ等による消費電力の増加等の問題もある。
【0005】
そこで、電気光学素子の発光時間を制御して、階調を得る方式が開発されている。この方式においては、データ線に、電気光学素子を発光させるか否かの2値の信号(ディジタル信号)を供給すれば良く、画質に悪影響を与える上記したアナログ回路が不要になるといった利点があるが、この制御を行う上で走査線の選択時間がかかり過ぎるといった問題が浮上している。
【0006】
そこで、上記した問題を解決するためのディジタル信号を利用した液晶ディスプレイの駆動方式として、非順次走査方式が開発されている。この方式では、ビット長Nの階調データによって光学素子の発光階調が示される。そして、この階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・(N−1))の比率に応じた数値群を生成し、この数値群を利用して走査線を非順次に選択する。このように非順次に走査線の選択を行うことで、この光学素子の発光時間が制御される。つまり、発行階調にあわせて発行時間を制御することで、階調表示を行うのである(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−166730号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記非順次走査方式は、通常の順次走査に比べて処理が複雑(画素データの並び替え等が必要)となるため、この処理をすべて電気光学装置側で行わせようとすると、十分なフレームメモリと、高速なプロセッサ、あるいは、専用のハードウェア等が必要となり、電気光学装置のコストアップを招くといった問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、電気光学装置側のコストを低減するのに好適な画像表示システム、このシステムにおける、電気光学装置、画像処理装置及び画像処理装置制御プログラムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像表示システムは、画像処理装置と電気光学装置とを備え、前記画像処理装置からの入力画像を前記電気光学装置に表示する画像表示システムであって、
前記電気光学装置は、
光学素子を含む画素がマトリクス状に配列された画素マトリクスと、
前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち一方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数の走査線と、
前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち他方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数のデータ線と、
前記複数の走査線を、順次1つずつ選択する走査線駆動回路と、
前記光学素子の発光に係る制御信号を前記複数のデータ線のうち少なくとも1つのデータ線に出力するデータ線駆動回路と、
前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する制御部と、
前記画像処理装置から伝送された入力画像データを取得する入力画像データ取得手段と、を備え、
前記制御部は、前記入力画像データと前記光学素子の発光階調数に応じた所定ビット長の階調データとに基づき、前記走査線の並び順に対して非連続な順番に走査する非順次走査によって前記光学素子の発効時間を制御することで、所定数の前記走査線及び前記データ線より成る表示領域に前記入力画像を階調表示するようになっており、
前記画像処理装置は、
前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成手段と、
前記入力画像データ生成手段によって生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する入力画像データ伝送手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
このような構成であれば、第1の発明において、電気光学装置は、走査線駆動回路によって、複数の走査線を、順次1つずつ選択することが可能であり、データ線駆動回路によって、光学素子の発光に係る制御信号を前記複数のデータ線のうち少なくとも1つのデータ線に出力することが可能であり、制御部によって、前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御することが可能であり、入力画像データ取得手段によって、画像処理装置から伝送された入力画像データを取得することが可能であり、画像処理装置は、入力画像データ生成手段によって、電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成することが可能であり、入力画像データ伝送手段によって、前記入力画像データ生成手段によって生成された入力画像データを前記光学装置に伝送することが可能である。
【0012】
従って、画像処理装置側で、画像データの画素データを非順次走査に対応した順番に並び替えるようにしたので、電気光学装置側で画素データの並び替える処理が必要なくなり、フレームメモリの容量の低減や制御部の簡易化等、電気光学装置側のハードウェア構成を簡易化することが可能となる。よって、コスト低減が可能となる。
【0013】
ここで、上記した光学素子は、例えば、液晶、エレクトロルミネッセンス素子、プラズマディスプレイ、発光ダイオード等である。
また、第2の発明は、第1の発明において、ビット長Nの前記階調データに基づき生成される前記表示領域の走査線の総数に1を加算した加算数を前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群に基づき、前記走査線駆動回路によって選択された前記表示領域における各走査線に対応した各光学素子が、当該走査線が選択される毎に前記数値群の中から所定の順番で選択される一の数値に応じた時間だけ発光可能なように決定された前記走査線の選択順番によって、前記非順次走査を行うことを特徴としている。
【0014】
つまり、前記表示領域の走査線の総数に1を加算した加算数を前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群に基づき、発光素子の発光時間を制御するようにしたので、これにより、大きな表示領域に対して表示ムラの少ない画像を表示することが可能となる。
【0015】
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記入力画像データ伝送手段は、前記入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようになっていることを特徴としている。
つまり、入力画像データ伝送手段は、入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようにしたので、これにより、電気光学装置側のメモリの必要量を低減することが可能となる。従って、電気光学装置にかかるコストを低減することが可能となる。
【0016】
また、第4の発明は、第3の発明において、前記データブロックは、前記走査線毎の前記画素数分のデータにより構成されていることを特徴としている。
つまり、入力画像データ伝送手段は、1走査線毎に対応する全画素データを1ブロックとしてブロック分けして電気光学装置に伝送するようにしたので、電気光学装置側のメモリの必要量を低減することが可能となる。従って、電気光学装置にかかるコストを低減することが可能となる。
【0017】
また、第5の発明は、第4の発明において、前記走査線は、当該走査線の並び順に合わせて通し番号が対応付けられており、
前記入力画像データ伝送手段は、前記データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す通し番号データを伝送するようになっていることを特徴としている。
【0018】
つまり、入力画像データ伝送手段は、データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す通し番号データを伝送するようにしたので、電気光学装置側で走査線の番号を用意する処理をする必要がなくなり、処理の低減及び制御部の構成の簡易化が可能となる。従って、電気光学装置にかかるコストを低減することが可能となる。
【0019】
また、第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1の発明において、前記入力画像データ生成手段は、
前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を行う処理部を含み、
前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴としている。
【0020】
つまり、上記手順によって、走査線の選択順番を決定することにより、任意の走査線数の電気光学装置における走査線の選択順番を簡易に決定することが可能となる。
また、第7の発明は、第1の発明における前記電気光学装置であって、
光学素子を含む画素がマトリクス状に配列された画素マトリクスと、
前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち一方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数の走査線と、
前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち他方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数のデータ線と、
前記複数の走査線を、順次1つずつ選択する走査線駆動回路と、
前記光学素子の発光に係る制御信号を前記複数のデータ線のうち少なくとも1つのデータ線に出力するデータ線駆動回路と、
前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する制御部と、
前記画像処理装置から伝送された入力画像データを取得する入力画像データ取得手段と、を備え、
前記制御部は、前記入力画像データと前記光学素子の発光階調数に応じた所定ビット長の階調データとに基づき、前記走査線の並び順に対して非連続な順番に走査する非順次走査によって前記光学素子の発効時間を制御することで、所定数の前記走査線及び前記データ線より成る表示領域に前記入力画像を階調表示するようになっていることを特徴としている。
【0021】
ここで、本発明は、第1の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
また、第8の発明は、第7の発明において、ビット長Nの前記階調データに基づき生成される、前記表示領域の走査線数に1を加算した加算数を前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群に基づき、前記走査線駆動回路によって選択された前記表示領域における各走査線に対応した各光学素子が、当該走査線が選択される毎に前記数値群の中から所定の順番で選択される一の数値に応じた時間だけ発光可能なように決定された前記走査線の選択順番によって、前記非順次走査を行うことを特徴としている。
【0022】
ここで、本発明は、第2の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
また、第9の発明は、第1の発明における前記画像処理装置であって、
前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成手段と、
前記入力画像データ生成手段によって生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する入力画像データ伝送手段と、を備えることを特徴としている。
【0023】
ここで、本発明は、第1の発明における画像処理装置であり、その作用効果は重複するので記載のを省略する。
また、第10の発明は、第9の発明において、前記入力画像データ伝送手段は、前記入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようになっていることを特徴としている。
【0024】
ここで、本発明は、第3の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
また、第11の発明は、第10の発明において、前記データブロックは、前記走査線毎の前記画素数分のデータにより構成されていることを特徴としている。ここで、本発明は、第4の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
【0025】
また、第12の発明は、第11の発明において、前記走査線は、当該走査線の並び順に合わせて通し番号が対応付けられており、
前記入力画像データ伝送手段は、前記データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す通し番号データを伝送するようになっていることを特徴としている。
【0026】
ここで、本発明は、第5の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
また、第13の発明は、第9乃至第12のいずれか1にの発明において、前記入力画像データ生成手段は、
前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を行う処理部を含み、
前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴としている。
【0027】
ここで、本発明は、第5の発明における電気光学装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
また、第14の発明は、第9の発明を制御するためのプログラムであって、
前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成ステップと、
前記入力画像データ生成ステップにおいて生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する画像データ伝送ステップと、を備えることを特徴としている。
【0028】
ここで、本発明は、第9の発明を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
また、第15の発明は、第14の発明において、前記入力画像データ生成ステップにおいては、
前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を含み、
前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴としている。
【0029】
ここで、本発明は、第13の発明を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
本発明は、更に以下の態様を取り得る。
(1)前記画像データ伝送ステップにおいては、前記入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようになっていることを特徴とする第14の発明に記載の画像処理装置制御プログラム。
【0030】
(2)前記データブロックは、前記走査線毎の前記画素数分のデータにより構成されていることを特徴とする(1)に記載の画像処理装置制御プログラム。
(3)前記走査線は、当該走査線の並び順に合わせて通し番号が対応付けられており、
前記画像データ伝送ステップにおいては、前記データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す番号データを伝送するようになっていることを特徴とする(2)に記載の画像処理装置制御プログラム。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図9は、本発明に係る画像表示システムの実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る画像表示システムの構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【0032】
画像表示システム1は、画像処理装置10と、電気光学装置11と、を含んだ構成となっている。
画像処理装置10は、入力画像データ生成部10aと、フレームメモリ10bと、入力画像データ伝送部10cと、を含んだ構成となっている。
入力画像データ生成部10aは、PC(Personal Computer)等の装置から取得した画像データを電気光学装置11の非順次操作による画像表示における走査線の選択順番に合わせて並び替えた入力画像データを生成する処理を行うものである。生成された入力画像データはフレームメモリ10bに記憶される。
【0033】
フレームメモリ10bは、各部における処理を行うために入力される画像データを記憶するためのメモリである。このメモリは、少なくとも2枚分の画像データを同時に記憶できるだけの容量を備えたものである。本実施の形態においては、記憶領域A及び記憶領域Bの2つの記憶領域を有することとする。
入力画像データ伝送部10cは、フレームメモリ10bに記憶された入力画像データを走査線毎の画素数に応じたデータ量のブロックデータ単位で電気光学装置11に伝送するものである。
【0034】
ここで、図示しないが、画像処理装置10は、上記各部を制御するための制御プログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、当該プログラムの記憶されたROM(Read Only Memory)と、を備えており、前記ROMから制御プログラムを読み出して実行することにより各種制御処理を行うようになっている。また、この構成に限らず、専用のハードウェアとして実現されても良い。
【0035】
電気光学装置11は、パネル11aと、走査線駆動部11bと、データ線駆動部11cと、制御部11dと、ラインメモリ11eと、入力画像データ取得部11fと、を含んだ構成となっている。
パネル11aは、スイッチングトランジスタとドライビングトランジスタと光学素子と保持容量コンデンサとを含んで成る画素回路が複数の走査線と複数のデータ線との交点にマトリクス状に設けられて構成されるものである。そして、後述する階調データのビット長に応じて前記光学素子の発光時間を制御することにより、パネル上に画像が階調表示される。
【0036】
走査線駆動部11bは、後述する制御部11dの制御により、非順次走査における走査線の選択順番に基づき、走査線を駆動するものである。
データ線駆動部11cは、後述する制御部11dの制御により、データ線を駆動するものである。
制御部11dは、走査線駆動部11bに、非順次走査によりパネル11aにおける画像表示領域の走査線を特定の順番で選択させ、且つ、表示する画像データに基づきデータ線駆動部11cへのデータ信号の供給により、選択された走査線に対応する画素回路を駆動させるものである。
【0037】
ラインメモリ11eは、画像処理装置10からの入力画像データを記憶するためのメモリであり、並列して、データの書き込み及びデータの読み出しを行うために2つの記憶領域を備えたものである。
入力画像データ取得部11fは、所定のタイミング毎に画像処理装置10からの入力画像データを取得するものである。ここで、取得した入力画像データは、制御部11dを介してラインメモリ11eに記憶される。
【0038】
ここで、本実施の形態におけるパネル11aを構成する画素回路は、走査線駆動部11b及びデータ線駆動部11cによる走査線及びデータ線の駆動に加え、制御部11dからデータ線駆動部11cを介して供給されるbright信号がhigh、又は、lowと書き込まれることに応じてその動作が制御され、走査線が駆動されているいないに関わらず、bright信号がhighと書き込まれたときは光学素子を発光させ、lowと書き込まれたときは光学素子を発光させないようになっている。また、本実施の形態において、光学素子は、エレクトロルミネッセンス素子とする。
【0039】
また、本実施の形態に係る電気光学装置11は、データ線に印加する信号(bright信号)を2値的なビットデータとするとともに、このビットデータを用いて、1フレームの期間において光学素子の発光時間を制御する構成となっている。すなわち、光学素子の発光時間を階調データを構成するビット列の各ビットに対応した時間にしたがって制御することで画像の階調表示を行う。
【0040】
更に、図2乃至図4に基づき、画像表示システム1のより具体的な動作を説明する。図2(a)は、表示領域の走査線数が14本で、階調データが4ビットの場合の走査線の選択される様子を示す図であり、図2(b)は、各走査線における表示データの数え方を示す図であり、図3は、20ビットデータバスによる入力画像データの転送形式を示す図である。
【0041】
まず、PC等の外部装置から動画等の画像データが画像処理装置10に入力されると、その画像データは一旦フレームメモリ10bに記憶される。画像処理装置10は、画像データがフレームメモリ10bの2つある記憶領域のいずれか一方に記憶されると、入力画像データ生成部10aによって、記憶された画像データを読み出して、その画像データの解析を行う。この解析により画像データのサイズや色数等が解ると、次に、電気光学装置11から取得した表示領域の走査線数に応じて、非順次走査の走査線選択順に合わせて、画像データにおける画素データを呼び出し、入力画像データを生成する。ここで、入力画像データの生成中に、画像データの入力があったときは、その画像データは、現在処理中の画像データの記憶されていないもう一方の記憶領域に書込まれることになる。このようにして生成された入力画像データを、入力画像データ伝送部10cによって電気光学装置11に伝送する処理を行う。ここで、入力画像データの生成においては、各走査線における画素数分のデータを1ブロックとしてまとめて取り扱う。また、入力画像データは、電気光学装置の処理タイミングに合わせて1ブロック毎に伝送されることになる。つまり、入力画像データブロック1→入力画像データブロック2→入力画像データブロック3→・・・・の順番で伝送されることになる。
【0042】
一方、電気光学装置11では、入力画像データ取得部11fによって画像処理装置10からの入力画像データブロックを取得すると、このデータを、制御部11dを介してラインメモリ11eに記憶する。そして、ラインメモリ11eの2つある記憶領域のいずれか一方に入力画像データブロックが記憶されると、制御部11d、走査線駆動部11b及びデータ線駆動部11cによって、その入力画像データブロックの画像をパネル11aに表示する処理を開始する。制御部11dは、ラインメモリ11eの記憶領域から、入力画像データブロックを読み出し、まず選択する走査線の番号を抽出する。ここで、ラインメモリ11eの2つある記憶領域のうち一方の情報が読み出され且つ表示処理が行われている間に、他方には、新たなデータが書き込まれることになる。従って、このタイミングで画像処理装置10から電気光学装置11に入力画像データブロックが伝送される。
【0043】
更に、図2及び図3に基づき、電気光学装置11における、非順次走査による画像の階調表示処理を説明する。ここで、パネル11aの表示領域の走査線数14本、階調データのビット長4ビット及び表示領域の画素数224(14×16)個の場合を例として説明する。但し、本実施の形態では、色データ(RGB)を考慮しないこととする。
【0044】
まず、走査線の総数を14本、階調データのビット長を4ビットとしたときの走査線の選択順番の決定方法を具体的に説明する。本実施の形態においては、以下の方法による走査線の選択順番の決定は、画像処理装置10側において、プログラムとして実行されるもので、画像処理装置10が、電気光学装置11から走査線の総数及び階調データを取得することで行われる。
【0045】
まず、走査線の総数14に1を加算した15を、ビット長Nの階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じて分割された数値群を生成する。つまり、階調データのビット長Nは4ビットであるので、2:2:2:2=1:2:4:8の比率で走査線の総数に1を加算した15を分割する。この場合は、丁度、1:2:4:8に分割できる。従って、それぞれの比に応じて、1、2、4、8の4つの数値に分割されることになる。
【0046】
次に、総数14本の走査線のそれぞれに0〜13の通し番号を対応付ける。そして、階調データのLSB(0ビット目)に、最初に選択する走査線(以降、初期走査線と称す)の通し番号0を初期値として設定する。次に、階調データの3ビット目(MSB)に対して、1つ前に選択された走査線の通し番号0に前記分割した数値のうち最も大きい8を加算し、この通し番号8を初期走査線の通し番号として設定する。更に、階調データの2ビット目に対して、1つ前に選択された走査線の通し番号8に前記分割した数値のうち2番目に大きい4を加算し、この12を初期走査線の通し番号として設定する。なお更に、階調データの1ビット目に対して、1つ前に選択された通し番号12に前記分割した数値のうち3番目に大きい2を加算するが、この場合は、加算後の数値が通し番号13を超えるので、加算結果の14を走査線の総数14で割ったときの余り(0)を初期走査線の通し番号として設定する。
【0047】
従って、階調データのビット長4ビットにおける、LSBに対しては通し番号0が初期値として設定され、MSBに対しては通し番号8が初期値として設定され、2ビット目に対しては通し番号12が初期値として設定され、1ビット目に対しては通し番号0が初期値として設定されることになる。
このように、階調データのビット長に応じて、上記したように1つ前に選択された走査線の通し番号に前記分割した数値を大きいものから小さいものに向けて順番に加算した数値によって、階調データの各ビットに対応した初期走査線の通し番号を決定する。
【0048】
更に、この決定された初期走査線を、階調データの、LSB(0ビット目)に対応した初期走査線、MSB(3ビット目)に対応した初期走査線、2ビット目に対応した初期走査線、1ビット目に対応した初期走査線の順でそれぞれ対応する通し番号の走査線を選択していき、且つ、選択された走査線の各画素を駆動していく。そして、各走査線の選択後は各ビットに対応した初期走査線の通し番号にそれぞれ1を加算する。この際、各ビットに対応した初期値に1を加算していった結果が走査線の総数から1を減算した値(ここでは13)を超えたときは、その加算結果を0にする。つまり、13番目の走査線が選択され、その通し番号13に1を加算したときはその加算結果を走査線の通し番号13を超える数値(14)とせずに0とする。故に、次の処理では、0番目の走査線が選択されることになる。階調データの各ビットの選択順番は、LSB→MSB→「LSB及びMSBの間の上位ビット→下位ビット」→LSB→MSB→・・・の順番で行われる。すなわち、0ビット目→3ビット目→2ビット目→1ビット目→0ビット目→3ビット目→2ビット目→・・・の繰り返しとなる。つまり、階調データの各ビットに対応して、0番目の走査線、8番目の走査線、12番目の走査線、0番目の走査線を選択すると、以降は、1番目の走査線、9番目の走査線、13番目の走査線、1番目の走査線を選択するように、各ビットに対応した1つ前に選択した走査線の通し番号にそれぞれ1を加算した通し番号の走査線を順次選択し、各画素を駆動していく。
【0049】
つまり、図2(a)に示すように、非順次走査において走査線は、階調データの各ビットに応じて、0番目の走査線→8番目の走査線→12番目の走査線→0番目の走査線→・・・の順に選択される。
更に、上記通し番号と同様に、走査線を示す番号をS0〜S13とし、且つ、各走査線に対する画素をD0〜D15として表示領域を表すと、図2(b)に示すように、走査線1本あたりの画素数は16個となる。
【0050】
従って、上記した非順次走査を行うために、入力画像データは、画像処理装置10において図3に示す順番でデータブロック毎に並び替えられ、且つ、電気光学装置11に伝送されることになる。ここでは、n番目(n=0,1,2,・・・,13)の走査線Snにおける1ブロック分の画素D0〜D15を、(Sn,D0)〜(Sn,D15)として表すこととする。また、各走査線は、階調データのビット毎に選択されることになるので、1つの画像が階調表示される間に4回選択されることになる。ここで、走査線S0に着目してみると、走査線S0は、T0で1回目が選択され、T3で2回目、T10で3回目、T25で4回目といったように選択される。その時間間隔を調べると、T0からT2では3、T3からT9では7、T10からT24では15、T25からT55では31となっている。つまり、発光素子は、最初の発光から2回目の発光までの間隔が3で、3回目が7、4回目が15、5回目が31といったように、3:7:15:31の比で発光が行われているのが解る。
【0051】
なお、本実施の形態においては、図3に示すように、入力画像データ(16ビット)は、走査線の番号情報(4ビット)と共に20ビットのデータバスによって電気光学装置11に伝送される。
更に、図4に基づき、電気光学装置11におけるラインメモリ11eに対する入力画像データの書き込み処理及び読み出し処理の流れを説明する。図4(a)は、従来のフレームメモリに対する入力画像データの書き込み処理及び読み出し処理の流れを示す図であり、図4(b)は、本発明におけるラインメモリ11eに対する入力画像データの書き込み処理及び読み出し処理の流れを示す図である。
【0052】
図4(a)に示すように、従来の非順次走査を行う電気光学装置では、フレームメモリAに対して入力画像データ(1画像分のデータ)を並び替えることなく書き込み、その間に、フレームメモリBに既に書き込まれた入力画像データにおける画素データを非順次走査の順番に合わせて読み出して処理を行っている。そして、その次に、入力画像データを読み出し終わったフレームメモリBに次の入力画像データを書き込み、その間に、既に入力画像データの書き込まれたフレームメモリAから入力画像データを非順次走査の順番に合わせて読み出して処理を行う。このようにして、フレームメモリA及びBに対して交互に入力画像データの書き込み又は画素データの非順次読み出しを行うことで、非順次走査による画像の階調表示を行う。つまりフレームメモリに書き込まれた入力画像データを、電気光学装置側で非順次走査に合わせた順番に読み出す処理が必要となる。
【0053】
一方、図4(b)に示すように、本実施の形態における電気光学装置11においては、ラインメモリ11eの2つの記憶領域(図では、ラインメモリA及びBの2つ)に対して、入力画像データの書き込み及び読み出し処理が行われる。図に示すように、まずラインメモリAに対し画像処理装置10において非順次走査に合わせて並び替えられた入力画像データブロック(上記した20ビットのデータ)が書き込まれる。そして、このデータブロックが書き込まれている間に、ラインメモリBに既に書き込まれた入力画像データブロックの順次読み出しが行われる。その次に、入力画像データの読み出されたラインメモリBに次の入力画像データブロックを書き込み、その間に、先ほどデータの書き込まれたラインメモリAから入力画像データの順次読み出しが行われる。このようにして、ラインメモリA及びBに対して交互に入力画像データブロックの書き込み又は順次読み出しを行うことで、非順次走査による画像の階調表示を行う。つまり、本実施の形態では、ラインメモリに書き込まれた入力画像データブロックを、電気光学装置側で非順次走査に合わせた順番に読み出す処理が不要となる。
【0054】
更に、図5に基づき、画像処理装置10における画像データの取得処理の流れを説明する。図5は、画像処理装置10における画像データの取得処理を示すフローチャートである。ここで、フレームメモリ10bの2つある記憶領域をそれぞれ記憶領域1及び記憶領域2と称す。
図5に示すように、まずステップS500に移行し、画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS502に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで待機する。
【0055】
ステップS502に移行した場合は、フレームメモリ10bの記憶領域1に対応するフラグであるF1がセット状態(専用のレジスタに1がセットされた状態)か否かを判定し、セット状態であると判定された場合(Yes)はステップS504に移行し、そうでない場合(No)はステップS512に移行する。
ここで、本実施の形態においては、F1がセット状態のときに、フレームメモリ10bの記憶領域1に未処理の画像データが記憶された状態であり、F1がクリア状態(専用のレジスタに0がセットされた状態)のときに、フレームメモリ10bの記憶領域1に処理済みの画像データが記憶されている状態か、何も記憶されていない状態か、あるいは画像データの書き込み中となる。
【0056】
ステップS504に移行した場合は、フレームメモリ10bの記憶領域2に対応するフラグであるF2がセット状態(専用のレジスタに1がセットされた状態)か否かを判定し、セット状態であると判定された場合(Yes)はステップS506に移行し、そうでない場合(No)はステップS508に移行する。
ここで、本実施の形態においては、F1と同様に、F2がセット状態のときに、フレームメモリ10bの記憶領域2に未処理の画像データが記憶された状態であり、F2がクリア状態(専用のレジスタに0がセットされた状態)のときに、フレームメモリ10bの記憶領域2に処理済みの画像データが記憶されている状態か、何も記憶されていない状態か、あるいは画像データの書き込み中となる。
【0057】
ステップS506に移行した場合は、フレームメモリ10bへのデータの書込みを禁止しステップS502に移行する。
つまり、フレームメモリ10bの記憶領域1及び記憶領域2の両方に未処理の画像データが記憶されている状態であり、この場合は、一方が処理されるまで、ステップS500〜ステップS506の処理を繰り返し行うことになる。
【0058】
一方、ステップS508に移行した場合は、F2に対応した記憶領域2に、入力された画像データを記憶してステップS510に移行する。
ステップS510では、フレームメモリ10bの記憶領域2に対応したフラグF2をセットしてステップS500に移行する。
また、ステップS502において、F1がクリア状態で、ステップS512に移行した場合は、F1に対応した記憶領域1に、入力された画像データを記憶してステップS514に移行する。
【0059】
ステップS514では、フレームメモリ10bの記憶領域1に対応したフラグF1をセットしてステップS500に移行する。
つまり、画像データが入力されると、フレームメモリ10bの記憶領域に対してフラグがセットされているか否かを判定し、フラグのセットされていない方の記憶領域に画像データを記憶する。これにより、入力画像データの生成処理等により一方の記憶領域のフラグがセット状態であっても、もう一方の記憶領域のフラグがセット状態でなければ、画像データを記憶することが可能である。
【0060】
更に、図6に基づき、画像処理装置10における入力画像データの生成処理及び入力画像データの伝送処理の流れを説明する。図6は、画像処理装置10における入力画像データの生成処理及び入力画像データの伝送処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、まずステップS600に移行し、入力画像データ伝送部10cを介して、電気光学装置11から表示領域の走査線数及び階調情報を取得してステップS602に移行する。ここで、走査線数及び階調情報の取得は、電気光学装置11側が表示領域や階調数を可変な場合を想定して取得するもので、これらが固定である場合は、最初に1回だけ情報を取得するか、予めその情報を入力しておくなどしても良い。
【0061】
ステップS602では、入力画像データ生成部10aにおいて、取得した画像データを解析してステップS604に移行する。ここで、画像の解析においては、画像のサイズ(ピクセル数)や色数などを解析する。
ステップS604では、入力画像データ生成部10aにおいて、フレームメモリ10bの記憶領域1に対応したフラグF1がセットされたか否かを判定し、セットされたと判定された場合(Yes)はステップS606に移行し、そうでない場合(No)はステップS616に移行する。
【0062】
ステップS606に移行した場合は、セットされたフラグに対応するフレームメモリ10bの記憶領域から非順次走査の画像データ選択ルール及び順番に従って画像データブロックを読み出しステップS608に移行する。
ステップS608では、入力画像データ生成部10aにおいて、記憶領域から読み出した画像データブロックに走査線番号を付加して入力画像データブロックを生成しステップS610に移行する。
【0063】
ステップS610では、入力画像データ伝送部10cにおいて、前記生成された入力画像データブロックを電気光学装置11に送信してステップS612に移行する。
ステップS612では、1画像分の画像データの送信が全て終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)はステップS614に移行し、そうでない場合(No)はステップS606に移行する。
【0064】
ステップS614に移行した場合は、送信処理を行った画像データに対応する記憶領域のフラグをクリアしてステップS600に移行する。
また、ステップS604において、フラグF1がセットされておらずステップS616に移行した場合は、入力画像データ生成部10aにおいて、フラグF2がセットされているか否かを判定し、セットされていると判定された場合(Yes)はステップS606に移行し、そうでない場合(No)はステップS604に移行する。
【0065】
つまり、ステップS600〜ステップS616の処理を行うことで、フレームメモリ10bの記憶領域に対応したフラグがセット状態にある記憶領域から、非順次走査における画像データの選択ルール及び走査線の選択順番に合わせて画像データブロックを読み出し、更に、当該読み出した画像データブロックに対して、対応する走査線番号を付加して入力画像データブロックを生成し、この入力画像データブロックを電気光学装置11に伝送することが可能である。
【0066】
そして、選択された記憶領域からの入力画像データの伝送処理が終了すると、この記憶領域のフラグがリセットされるので、上記したステップS500〜ステップS514の処理において、この記憶領域に画像データの書込みが可能となる。
つまり、入力画像データの生成中又は伝送中においては、フラグがセット状態となるので、上記したステップS500〜ステップS514の処理においては、その記憶領域に対して画像データの書込みを行うことができない。しかし、一方の記憶領域において、入力画像データの生成又は伝送が行われている間に、フラグがリセットされている他方の記憶領域に対しては、画像データの書込み処理を行うことが可能である。
【0067】
従って、フレームメモリ10bの記憶領域1及び記憶領域2に対する画像データの書込み処理及び画像データの読み出し処理(伝送処理)は、連続して画像データが送られてきた場合に、それぞれの領域に対して、交互に行われることになる。
更に、図7に基づき、電気光学装置11におけるラインメモリ11eへの入力画像データの書込み処理の流れを説明する。図7は、電気光学装置11におけるラインメモリ11eへの入力画像データの書込み処理を示すフローチャートである。
【0068】
図7に示すように、まずステップS700に移行し、制御部11dにおいて、画像処理装置10から入力画像データブロックが入力されたか否かを判定し、入力されたと判定された場合(Yes)はステップS702に移行し、そうでない場合(No)は入力されるまで待機する。
ステップS702に移行した場合は、制御部11dにおいて、ラインメモリAに対応したフラグFAがセットされた状態(専用のレジスタに1がセットされた状態)であるか否かを判定し、セットされた状態であると判定された場合(Yes)はステップS704に移行し、そうでない場合(No)はステップS712に移行する。
【0069】
ここで、本実施の形態においては、FAがセット状態のときに、ラインメモリ11eのラインメモリAに未処理の画像データが記憶された状態であり、FAがクリア状態(専用のレジスタに0がセットされた状態)のときに、ラインメモリ11eのラインメモリAには処理済みの画像データが記憶されている状態か、何も記憶されていない状態か、あるいは画像データの書き込み中となる。
【0070】
ステップS704に移行した場合は、制御部11dにおいて、ラインメモリBに対応したフラグFBがセットされた状態(専用のレジスタに1がセットされた状態)であるか否かを判定し、セットされた状態であると判定された場合(Yes)はステップS706に移行し、そうでない場合(No)はステップS708に移行する。
【0071】
ここで、本実施の形態においては、FAと同様に、FBがセット状態のときに、ラインメモリ11eのラインメモリAに未処理の入力画像データブロックが記憶された状態であり、FBがクリア状態(専用のレジスタに0がセットされた状態)のときに、ラインメモリ11eのラインメモリBには処理済みの画像データが記憶されている状態か、何も記憶されていない状態か、あるいは画像データの書き込み中となる。
【0072】
ステップS706に移行した場合は、制御部11dにおいて、ラインメモリ11eへのデータの書込みを禁止しステップS700に移行する。
一方、ステップS708に移行した場合は、制御部11dは、フラグFBの対応したラインメモリBに入力画像データブロックを書込みステップS710に移行する。
【0073】
ステップS710では、制御部11dは、フラグFBをセットしてステップS700に移行する。
また、ステップS702においてフラグFAがセット状態ではなくステップS712に移行した場合は、制御部11dは、フラグFAの対応したラインメモリAに入力画像データブロックを書込みステップS714に移行する。
【0074】
ステップS714では、制御部11dは、フラグFAをセットしてステップS700に移行する。
つまり、上記ステップS700〜ステップS714の処理によって、フラグFA又はフラグFBがセットされているか否かを判定し、フラグがセットされているラインメモリにはデータの書込みを行わず、セットされていないラインメモリに対して書込みを行う。
【0075】
更に、図8に基づき、電気光学装置11における非順次走査による画像の表示処理の流れを説明する。図8は、電気光学装置11における非順次走査による画像の表示処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、まずステップS800に移行し、制御部11dは、ラインメモリAに対応したフラグFAがセットされているか否かを判定し、セットされていると判定された場合(Yes)はステップS802に移行し、そうでない場合(No)はステップS808に移行する。
【0076】
ステップS802に移行した場合は、制御部11dは、ラインメモリ11eにおけるラインメモリAに書込まれた入力画像データブロックを読み出してステップS804に移行する。
ステップS804では、制御部11dは、ラインメモリAに対応するフラグFAをクリアしてステップS806に移行する。
【0077】
ステップS806では、制御部11dは、読み出した入力画像データブロックに基づき、走査線駆動部11b及びデータ線駆動部11cを制御して、非順次走査による画像の階調表示処理を行いステップS800に移行する。
一方、ステップS808に移行した場合は、ラインメモリBに対応したフラグFBがセットされているか否かを判定し、セットされていると判定された場合(Yes)はステップS810に移行し、そうでない場合(No)はステップS800に移行する。
【0078】
ステップS810に移行した場合は、制御部11dは、ラインメモリ11eにおけるラインメモリBに書込まれた入力画像データブロックを読み出してステップS812に移行する。
ステップS812では、制御部11dは、ラインメモリBに対応するフラグFBをクリアしてステップS806に移行する。
【0079】
つまり、ステップS800〜ステップS812の処理を繰り返し行うことで、ラインメモリ11eの記憶領域であるラインメモリA又はラインメモリBに対応したフラグFA又はFBのいずれかがセット状態にある記憶領域から入力画像データブロックを読み出し、当該入力画像データブロックに含まれる走査線番号に基づき走査線駆動部11bを駆動し、データ線駆動部11cを駆動して選択された走査線に対応する画素回路を駆動し、画像の階調表示を行う。
【0080】
そして、選択された記憶領域からの入力画像データブロックの読み出し処理が終了すると、この記憶領域のフラグがリセットされるので、上記したステップS700〜ステップS714の処理において、この記憶領域に入力画像データブロックの書込みが可能となる。
つまり、入力画像データブロックが読み出されている間は、フラグがセット状態となるので、上記したステップS700〜ステップS714の処理においては、その記憶領域に対して入力画像データブロックの書込み処理を行うことができない。しかし、一方の記憶領域において、入力画像データブロックの読み出し処理が行われている間に、読み出し処理が終了してフラグがリセットされている他方の記憶領域に対しては、入力画像データブロックの書込み処理を行うことが可能である。
【0081】
従って、ラインメモリ11eのラインメモリA及びラインメモリBに対する入力画像データブロックの書込み処理及び入力画像データの読み出し処理は、連続して送られてくる入力画像データに対し、それぞれの領域について、交互に行われることになる。
更に、図9に基づき、本発明の上記とは別の構成例を2つ説明する。図9(a)は、データ線駆動部及びその制御部を1つのICで構成した場合の一例を示す図であり、図9(b)は、データ線駆動部及びその制御部を複数のICで構成した場合の一例を示す図である。ここで、図9においては、320×240画素の表示領域を想定しており、且つ、色データ(RGB)を考慮している。従って、1本の走査線毎に320×3(RGB)個のデータが必要となる。
【0082】
図9(a)に示す構成は、データ線駆動部及びその制御部を1つのICで構成したもので、この場合は、データバスの幅が32ビットとなり、データ線ドライバ側も960ビットのデータを一度に扱わなければならない。
一方、図9(b)に示す構成は、データ線駆動部及びその制御部を複数のICで構成したもので、960個のデータをそれぞれのICにおいて分散処理することが可能であり、負荷を分散することができる。
【0083】
以上、画像データを、画像処理装置10側で、予め非順次走査における走査線の選択順番に合わせて並び替えてから、電気光学装置11側に伝送することで、電気光学装置11側において、非順次走査に合わせた画像データの抽出処理が不要になる。
また、並び替えた画像データを1走査線毎に対応するデータブロック単位で伝送するようにし、且つ、ブロック毎に走査線番号を対応付けるようにしたので、電気光学装置11側のメモリ容量の低減ができ、更に、選択する走査線番号の決定処理が不要となる。
【0084】
ここで、図1に示す、入力画像データ生成部10aは、第1、第6、第9及び第13の発明に記載の入力画像データ生成手段に対応し、入力画像データ伝送部10cは、第1、第3、第5、第9、第10及び第12の発明に記載の入力画像データ伝送手段に対応し、走査線駆動部11bは、第1、第2、第6、第7、第8、第13及び第15の発明に記載の走査線駆動回路に対応し、データ線駆動部11cは、第1及び第7の発明に記載のデータ線駆動回路に対応し、入力画像データ取得部11fは、第1及び第7の発明に記載の入力画像データ取得手段に対応する。
【0085】
なお、上記実施の形態においては、PC等の外部装置から電気光学装置11に表示する画像データが伝送される構成を説明したが、これに限らず、画像処理装置がグラフィックスボードとしてPCに内蔵される構成や、画像処理装置の機能がPC上で動作するソフトウェア(デバイスドライバ)として実現される構成など、他の構成であっても良い。
【0086】
また、上記実施の形態において説明した非順次走査における走査線の選択順番の決定方法は、上記した方法に限らず、別の方法を用いても良い。
また、上記実施の形態において説明した非順次走査の方法は、上記した階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))の比率に応じた数値群を利用するものに限らず、別の方法を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、走査線の選択される様子を示す図であり、(b)は、各走査線における表示データの数え方を示す図である。
【図3】20ビットデータバスによる入力画像データの転送形式を示す図である。
【図4】(a)は、従来のフレームメモリに対する入力画像データの書き込み処理及び読み出し処理の流れを示す図であり、(b)は、本発明におけるラインメモリ11eに対する入力画像データの書き込み処理及び読み出し処理の流れを示す図である。
【図5】画像処理装置10における画像データの取得処理を示すフローチャートである。
【図6】画像処理装置10における入力画像データの生成処理及び入力画像データの伝送処理を示すフローチャートである。
【図7】電気光学装置11におけるラインメモリ11eへの入力画像データの書込み処理を示すフローチャートである。
【図8】電気光学装置11における非順次走査による画像の表示処理を示すフローチャートである。
【図9】(a)は、データ線駆動部及びその制御部を1つのICで構成した場合の一例を示す図であり、(b)は、データ線駆動部及びその制御部を複数のICで構成した場合の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…画像表示システム、10…画像処理装置、10a…入力画像データ生成部、10b…フレームメモリ、10c…入力画像データ伝送部、11…電気光学装置、
11a…パネル、11b…走査線駆動部、11c…データ線駆動部、11d…制御部、11e…ラインメモリ、11f…入力画像データ取得部

Claims (15)

  1. 画像処理装置と電気光学装置とを備え、前記画像処理装置からの入力画像を前記電気光学装置に表示する画像表示システムであって、
    前記電気光学装置は、
    光学素子を含む画素がマトリクス状に配列された画素マトリクスと、
    前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち一方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数の走査線と、
    前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち他方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数のデータ線と、
    前記複数の走査線を、順次1つずつ選択する走査線駆動回路と、
    前記光学素子の発光に係る制御信号を前記複数のデータ線のうち少なくとも1つのデータ線に出力するデータ線駆動回路と、
    前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する制御部と、
    前記画像処理装置から伝送された入力画像データを取得する入力画像データ取得手段と、を備え、
    前記制御部は、前記入力画像データと前記光学素子の発光階調数に応じた所定ビット長の階調データとに基づき、前記走査線の並び順に対して非連続な順番に走査する非順次走査によって前記光学素子の発効時間を制御することで、所定数の前記走査線及び前記データ線より成る表示領域に前記入力画像を階調表示するようになっており、
    前記画像処理装置は、
    前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成手段と、
    前記入力画像データ生成手段によって生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する入力画像データ伝送手段と、を備えることを特徴とする画像表示システム。
  2. ビット長Nの前記階調データに基づき生成される前記表示領域の走査線の総数に1を加算した加算数を前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群に基づき、前記走査線駆動回路によって選択された前記表示領域における各走査線に対応した各光学素子が、当該走査線が選択される毎に前記数値群の中から所定の順番で選択される一の数値に応じた時間だけ発光可能なように決定された前記走査線の選択順番によって、前記非順次走査を行うことを特徴とする請求項1記載の画像表示システム。
  3. 前記入力画像データ伝送手段は、前記入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示システム。
  4. 前記データブロックは、前記走査線毎の前記画素数分のデータにより構成されていることを特徴とする請求項3記載の画像表示システム。
  5. 前記走査線は、当該走査線の並び順に合わせて通し番号が対応付けられており、
    前記入力画像データ伝送手段は、前記データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す通し番号データを伝送するようになっていることを特徴とする請求項4記載の画像表示システム。
  6. 前記入力画像データ生成手段は、
    前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
    前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
    前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
    前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
    前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
    前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
    まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
    前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
    前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
    前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を行う処理部を含み、
    前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  7. 請求項1記載の画像表示システムにおける前記電気光学装置であって、
    光学素子を含む画素がマトリクス状に配列された画素マトリクスと、
    前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち一方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数の走査線と、
    前記画素マトリクスの行方向及び列方向のうち他方に沿って配列された画素群にそれぞれ接続する複数のデータ線と、
    前記複数の走査線を、順次1つずつ選択する走査線駆動回路と、
    前記光学素子の発光に係る制御信号を前記複数のデータ線のうち少なくとも1つのデータ線に出力するデータ線駆動回路と、
    前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する制御部と、
    前記画像処理装置から伝送された入力画像データを取得する入力画像データ取得手段と、を備え、
    前記制御部は、前記入力画像データと前記光学素子の発光階調数に応じた所定ビット長の階調データとに基づき、前記走査線の並び順に対して非連続な順番に走査する非順次走査によって前記光学素子の発効時間を制御することで、所定数の前記走査線及び前記データ線より成る表示領域に前記入力画像を階調表示するようになっていることを特徴とする電気光学装置。
  8. ビット長Nの前記階調データに基づき生成される、前記表示領域の走査線数に1を加算した加算数を前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群に基づき、前記走査線駆動回路によって選択された前記表示領域における各走査線に対応した各光学素子が、当該走査線が選択される毎に前記数値群の中から所定の順番で選択される一の数値に応じた時間だけ発光可能なように決定された前記走査線の選択順番によって、前記非順次走査を行うことを特徴とする請求項7記載の電気光学装置。
  9. 請求項1記載の画像表示システムにおける前記画像処理装置であって、
    前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成手段と、
    前記入力画像データ生成手段によって生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する入力画像データ伝送手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記入力画像データ伝送手段は、前記入力画像データを所定サイズのデータから成るデータブロック毎に分けて前記電気光学装置に伝送するようになっていることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記データブロックは、前記走査線毎の前記画素数分のデータにより構成されていることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  12. 前記走査線は、当該走査線の並び順に合わせて通し番号が対応付けられており、
    前記入力画像データ伝送手段は、前記データブロックを前記電気光学装置に伝送する際に、当該データブロック毎に対応する前記走査線を示す通し番号データを伝送するようになっていることを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記入力画像データ生成手段は、
    前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
    前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
    前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
    前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
    前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
    前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
    まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
    前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
    前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
    前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を行う処理部を含み、
    前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 請求項9記載の画像処理装置を制御するためのプログラムであって、
    前記電気光学装置に入力する画像データを構成する画素データを、前記電気光学装置における前記非順次走査に対応した走査線の選択順番に合わせて並び替えることにより前記入力画像データを生成する入力画像データ生成ステップと、
    前記入力画像データ生成ステップにおいて生成された入力画像データを前記光学装置に伝送する画像データ伝送ステップと、を備えることを特徴とする画像処理装置制御プログラム。
  15. 前記入力画像データ生成ステップにおいては、
    前記光学素子の発光階調を示す階調データのビット長Nと、
    前記走査線の総数に1を加算した加算数を、前記階調データを構成するビット列のビット数個の2値(n=0,1,2,・・・,(N−1))から成る比率に応じた数値に分割した数値群と、を取得する一方、
    前記走査線のそれぞれに、その並び順に合わせて通し番号を対応付け、
    前記走査線に対応付けられた通し番号のうち所定番号を、前記階調データを構成するビット列の最下位ビット(0桁目)に対応する初期値とし、
    前記最下位ビットに対応する初期値に、前記数値群に含まれる数値のうち最も大きい数値を加算したものを、前記階調データを構成するビット列の最上位ビット((N−1)桁目)に対応する前記走査線の初期値とし、
    前記最上位ビットと前記最下位ビットとの間にある他のビットについては、前記他のビットのビット桁数の大きい方から順に、当該他のビットのビット桁数の1桁上のビットに対応した前記初期値と前記数値群に含まれる数値のうち、小さいほうから当該他のビットのビット桁数に1を加算した値番目の数値とを加算した値を当該他のビットの初期値として対応付け、
    まず、前記最下位ビットに対応する初期値が示す通し番号の走査線を選択し、次に、前記最上位ビットと、このビットから最下位ビットの1つ手前のビットに向けて1ビットずつ順番にシフトした各ビットに対応する前記初期値が示す通し番号の走査線をそれぞれ順番に選択する第1の処理と、
    前記走査線を選択する毎に、前記走査線駆動回路に、当該選択された番号の走査線を駆動させる第2の処理と、
    前記階調データの各ビットに対応付けられた値にそれぞれ1を加算すると共に、前記加算後の前記階調データの各ビットに対応する値が前記走査線の総数から1を減算した値を超えたときに、その値を、前記通し番号の最小値に更新する第3の処理と、
    前記第3の処理後の前記階調データの各ビットに対応付けられた値に対応した走査線を前記第1の処理と同様の順番で選択する第4の処理と、を含み、
    前記階調データを構成するビット列の各ビット毎に前記表示領域における走査線が全て選択されるまで、前記第2の処理〜前記第4の処理を繰り返し行うことにより前記走査線の選択順番を決定し、当該決定された選択順番に基づき前記入力画像データを生成することを特徴とする請求項14記載の画像処理装置制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104575414A (zh) * 2013-10-09 2015-04-29 辛纳普蒂克斯显像装置株式会社 显示驱动器

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