JP2004294346A - 計器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示板、導光板の大型化を抑制することが可能な計器装置を提供する。
【解決手段】表示部61を有する表示板6と、この表示板6の背後に配置される導光板(板状部材)5と、この導光板5と表示板6とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材Bとを備えており、導光板5の外周に第1の耳部53を形成し、表示板6の外周に第1の耳部53と重ね合わされる第2の耳部62を形成し、結束部材Bが第1,第2の耳部53,62に挿入される孔部B1を有し、第1,第2の耳部53,62の周囲を包囲することにより導光板5と表示板6とを結束させる環状部材からなる。
【選択図】 図2
【解決手段】表示部61を有する表示板6と、この表示板6の背後に配置される導光板(板状部材)5と、この導光板5と表示板6とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材Bとを備えており、導光板5の外周に第1の耳部53を形成し、表示板6の外周に第1の耳部53と重ね合わされる第2の耳部62を形成し、結束部材Bが第1,第2の耳部53,62に挿入される孔部B1を有し、第1,第2の耳部53,62の周囲を包囲することにより導光板5と表示板6とを結束させる環状部材からなる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車、自動二輪車、小型船舶等の移動体に搭載される計器装置に関し、特に目盛や文字等の各種情報を表示する表示部を備えた表示板を計器装置に組み込む際の仮止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の計器装置として下記特許文献1記載のものが知られている。当該文献(第7図)には、表示板とこの表示板の背後に重ね合わされる照明用導光板のごとき板状部材との双方の外周部に、解放端部から内部に連なる線状の幅狭部と、この幅狭部の終端側に位置する円弧状の幅広部とを有する鍵穴状の溝部を形成し、この溝部に合成ゴム等の柔軟性材料よりなる棒状の結束部材を嵌着して、表示板と板状部材を仮止め(仮固定)した後、計器ケース等の外装部材に収納するようにしている。この際、結束部材はその中間を径小部とし、両端を径大部として設け、幅狭部を通じて径小部を幅広部内に挿通させると同時に、径大部の各々を文字板、導光板上に位置させ、各径大部間で文字板、導光板双方を板厚方向に圧縮する形で仮止めしている。なお幅狭部はこの場合、結束部材の抜止箇所として機能するようになっている。また結束部材は緩衝部材(振動緩和部材)としても機能し、計器ケースに当接するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭58−130218号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献記載の計器装置では、両端が径大で中央が径小な棒形状の結束部材を表示板及び板状部材に形成した溝部内に嵌入する構成であるため、結束部材を溝内に確実且つ安定的に留めておくには、溝の長さ(深さ)寸法を大きく設定する必要があり、表示板、板状部材サイズの大型化や設計自由度の低下を招くという問題があった。また溝の深さ寸法を小さくするには、結束部材の径小化を図るという手法もあるが、そうすると、結束部材自体の強度低下、接触面積の減少、組付け作業性の悪化を招くという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、表示板と板状部材を結束部材を通じて仮止めするにあたり、表示板や板状部材の大型化を抑制し得る計器装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、表示部を有する表示板と、この表示板の背後に配置される板状部材と、この板状部材と前記表示板とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材とを備え、前記板状部材の外周に第1の耳部を形成し、前記表示板の外周に前記第1の耳部と重ね合わされる第2の耳部を形成し、前記結束部材が前記第1,第2の耳部に挿入される孔部を有し、前記第1,第2の耳部の周囲を包囲することにより前記板状部材と前記表示板とを結束させる環状部材からなることを特徴とする。
【0006】
また本発明は、前記第1の耳部の先端側に断面先細り形状となるテーバ部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記第1の耳部に前記結束部材の抜け方向移動を抑制する規制部を設けたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記結束部材が前記表示板または前記板状部材の少なくとも一方と所定の外装部材との接触箇所に介在することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の実施形態を示し、図1は本発明による計器装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2中、矢印P領域を拡大して示す要部拡大断面図、図4は当該実施形態の要部分解斜視図である。
【0010】
図1において指針式計器は、駆動軸1を前方に突設してなる駆動装置2と、この駆動装置2の背後側に位置する回路基板3と、この回路基板3の前方側に配置されるケース体(外装部材)4と、このケース体4の前方側に配置される導光板(板状部材)5と、この板状部材5上に配置される表示板6と、後述する組付け時に表示板6と導光板5とを仮止めする結束部材Bと、表示板6上に位置し駆動装置2の駆動軸1によって軸回り作動する指針7と、この指針7及び表示板6上を覆う透視カバー(外装部材)8とを備える。また回路基板3の背面側は、裏カバー9により覆われ、各駆動装置2間には例えば液晶パネル10からなる表示器が配置されている。
【0011】
駆動装置2は、ステッピングモータ式ゲージやエアコア式ゲージ等の周知のコイル型電動機からなり、本実施形態では、液晶パネル10を挟んで2個離間配置され、後述するスピードメータとタコメータの駆動部を構成するものである。
【0012】
回路基板3は、周知の硬質プリント回路基板からなり、駆動装置2の他、光源Lと図示しない回路部品が搭載されている。この場合、光源Lは前記スピードメータ、タコメータ、液晶パネル10を背後から照明する、例えばフィラメント(白熱)バルブ、発光ダイオードからなるものである。
【0013】
ケース体4は、例えば光反射率の高い白色の合成樹脂によって、回路基板3の外径サイズ相当の大きさで、なおかつ回路基板3側及び表示板6側に複数の開口部を備えるフレーム形状に形成されている。ケース体4には、各駆動装置2を取り巻く筒状の第1の隔壁41と、この隔壁41の外側を取り巻いて(隔壁41との間で)光源Lを収容する表示板照明室を形成する円筒状の第2の隔壁42とを有し、図2中、液晶パネル10に隣接する隔壁42は、液晶パネル10の照明室を構成し、その内部に光源Lが収容されている。また、図2中、外側に位置する隔壁42には、図3に示すように、結束部材Bを介して導光板5と接し、これを背後側から支持する突起形状の第1の支持部43が形成されている。
【0014】
導光板5は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート等の透光性合成樹脂からなり、各駆動装置2単位(前記スピードメータ、タコメータ単位)で2つに分割形成されている。
【0015】
この導光板5には、それぞれ光源Lからの光を受光する受光部51と、表示板6に沿って延びる基板部52とを有しており、基板部52の指針7に対応する箇所には、受光部51から取り入れた光を指針7側に反射する反射部が形成され、またその外周には、後述する結束部材に対応して部分形成された第1の耳部53とを有している。
【0016】
この第1の耳部53は、導光板5の外周部を所定間隔を置いて切り欠き形状に設定することにより、凸片状に部分形成されている。そしてこの第1の耳部53の内方適宜箇所には、結束部材Bの脱落(抜け)を防止する抜止部(規制部)54が形成され、この抜止部54から先端に向かって断面先細り形成となるテーパ部55が形成されている。なお本例の場合、抜止部54は、結束部材Bに対応した凹部を導光板5に設定することにより、背面側に突出するように形成されている。
【0017】
表示板6は、周知の印刷表示板からなり、指針6に対応する目盛、文字、マーク等の表示部61を有している。この表示部61は、導光板5の基板部52を通じて導かれた光によって透過照明可能な前記スピードメータ用の表示部61aとタコメータ用の表示部61bとに大別され、各指針7に対応して円弧状に配列されるものである。
【0018】
表示板6にはまた、駆動軸1と指針7との連結を可能とする貫通孔が形成される他、その外周部には導光板5の第1の耳部53に対応し、これと組付け状態において重ね合わされる第2の耳部62を有している。この第2の耳部62も第1の耳部53と同様、表示板6の外周部を所定間隔を置いて切り欠き形状に設定することにより、凸片状に部分形成されている。なお第1,第2の耳部53,62は、互いにその位置が等しくなるよう導光板5及び表示板6の外周部適宜箇所に複数個形成されている。
【0019】
また本例の場合、導光板5は、前述の通り、2分割としたが、表示板6は、略ケース体4の大きさに相当する一枚のシート状に形成され、液晶パネル10に対応する箇所には、液晶パネル10を視認可能とする窓部Wが形成されている。
【0020】
そして、このように導光板5、表示板6双方に形成される各耳部53,62は、組付け時に結束部材Bを通じて結束され仮止めが行われる。
【0021】
結束部材Bは、図4に示すように、中央に孔部B1を有する環状部材からなり、導光板5及び表示板6の例えば合成ゴム系の柔軟性(伸縮性)材料を用いて形成され、導光板5、表示板6の外周側(板厚方向とは直交する方向)より、孔部B1を通じて各耳部53,62に挿入され、抜止部54を超えた箇所に位置して各耳部53,62の周囲を完全に包囲し、導光板5と表示板6を仮止めするものである。
【0022】
孔部B1の内径は、第1の耳部53中、抜止部54よりも内側部分と、第2の耳部62とを合わせた外周径よりも小さく形成され、挿入時には、第1の耳部53のテーパ部55を通過する過程で環状部B2が広がりながら奥行き方向に進み、抜止部54を超えた箇所に留まるようになっている。このとき、結束部材Bの四角形となる環状部B1には収縮力が働くと共に抜止部54によって位置規制され、その脱落が抑制される。なお孔部B1の長手方向寸法は、各耳部53,62の幅寸法と略同じに設定され、また孔部B1の長手方向とは直交する方向の寸法は、第1の耳部53の抜止部54よりも内側部分と、第2の耳部62とを合わせた厚み寸法よりも小さく形成されている。
【0023】
指針7は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート等の透光性合成樹脂からなる指示部と、この指示部の所要部を多く遮光性カバーからなり、駆動軸1に連結され、計測量に応じて軸回り回転すると共に、導光板5の前記反射部を通じて導かれた光によって指示部が発光するようになっている。
【0024】
そして本例では、図2中、左側の指針7及び駆動装置2と、表示板6の表示部61aとでスピードメータが構成され、また図2中、右側の指針7及び駆動装置2と、表示板6のの表示部61bとでタコメータが構成される。
【0025】
透視カバー8は、前記のように指針7及び表示板6を覆うものであるが、ケース体4の第2の隔壁42(図2中、外側に位置)に対応する突出部81を有し、この突出部81には結束部材Bを介して表示板6に接し、これを前方側から支持する突起形状の第2の支持部82が形成されている。
【0026】
次に本例における計器装置の組み付け例を説明する。
まず、ケース体4及び液晶パネル10を組み付けた回路基板3を裏カバー10上にセットし、図示しない固定手段を通じて固定する。
【0027】
次に結束部材Bを通じて仮止めした表示板6及び導光板7に、駆動装置2と指針7を装着してメータアッセンブリを構成させ、このメータアッセンブリをケース体4の前方側からセットし、適宜固定手段により固定しする。これにより、駆動装置2が第1の隔壁41内に位置して図示しない電気接続手段により通電接続されると共に、導光板5の受光部51が光源Lに対向し、さらにケース体4の第1の支持部43上に導光板5及び表示板6の結束部分、すなわち、結束部材B箇所が載置される。
【0028】
ここで表示板6と導光板7との一体化は、導光板5の第1の耳部53と、表示板6の第2の耳部62とを位置合わせし、表示板6と導光板7の外周方向より、これら結束部材Bを通じて行われる。、この際、導光板5の耳部53と、表示板6
【0029】
最後に表示板6の前方より透視カバー8をセットし、適宜固定手段によりケース体4に固定して組付けが完了する。
【0030】
このとき、透視カバー8の第2の支持部82が導光板5及び表示板6の結束部分である結束部材B箇所に対向し、第1,第2の支持部43,82間に結束部材Bを介して導光板5及び表示板6をサンドイッチする形で、ケース体4と透視カバー8間に導光板5及び表示板6が支持され、このように結束部材Bを介したサンドイッチ構成を採用することにより、板体からなる表示板6と導光板5に振動が伝わりにくくしている。
【0031】
以上のように、本実施形態によれば、表示部61を有する表示板6と、この表示板6の背後に配置される導光板(板状部材)5と、この導光板5と表示板6とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材Bとを備えており、導光板5の外周に第1の耳部53を形成し、表示板6の外周に第1の耳部53と重ね合わされる第2の耳部62を形成し、結束部材Bが第1,第2の耳部53,62に挿入される孔部B1を有し、第1,第2の耳部53,62の周囲を包囲することにより導光板5と表示板6とを結束させる環状部材からなることにより、表示板6と導光板5を結束部材Bを通じて仮止めするにあたり必要となる、表示板6、導光板5の余剰エリアを減少させることができ、表示板、導光板の大型化を抑制することができる。
【0032】
なお本実施形態では、結束部材Bの環状部B2を四角に設定したが、環状であれば楕円形等の適宜形状を用いることができる。
【0033】
また本実施形態では、第1の耳部53の先端側に断面先細り形状となるテーバ部54を設けたことにより、結束部材Bの挿入作業性を向上させることができる。
【0034】
なお結束部材Bの挿入作業性を向上させるにあたっては、耳部53,62の板厚方向ではなく、その幅方向において先細りに設定してもよいが、表示板6に対する加工を考慮すると、第1の耳部53にテーバ部55を設ける方が成形のみで対応できるので、有利である。
【0035】
また本実施形態では、第1の耳部53に結束部材Bの抜け方向移動を抑制する抜止部(規制部)54を設けたことにより、結束部材Bの挿入後にこれを所定位置に確実に留めておくことができ、仮止め安定性を確保することができる。
【0036】
なお本実施形態では、抜止部54を導光板5側であって、背面側(肉厚方向)に突出するように形成したが、同じく導光板であって第1の耳部53の幅方向に突出させてもよい。また抜止部54は表示板6側に設けることもできるが、加工性を考慮すると、導光板5側に設けるのが有利である。
【0037】
また本実施形態では結束部材Bをケース体4及び透視カバー8からなる外装部材との接触箇所に配置したことにより、結束部材Bに結束機能と防振機能を持たせることができる。
【0038】
なおこのように結束部材Bに防振機能を持たせる場合、結束部材Bは、少なくとも一つの外装部材に対向していればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上、本発明により、初期の目的を達成することができ、表示板、導光板の大型化を抑制することが可能な計器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による計器装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2中、矢印P領域を拡大して示す要部拡大断面図。
【図4】当該実施形態の要部分解斜視図。
【符号の説明】
1 駆動軸
2 駆動装置
3 回路基板
4 ケース体(外装部材)
5 導光板(板状部材)
6 表示板
7 指針
8 透視カバー(外装部材)
9 裏カバー
10 液晶パネル
41 第1の隔壁
42 第2の隔壁
43 第1の支持部
51 受光部
52 基板部
53 第1の耳部
54 抜止部(規制部)
55 テーパ部
61,61a,61b 表示部
62 第2の耳部
81 突出部
82 第2の支持部
B 結束部材
B1 孔部
B2環状部
L 光源
W 窓部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車、自動二輪車、小型船舶等の移動体に搭載される計器装置に関し、特に目盛や文字等の各種情報を表示する表示部を備えた表示板を計器装置に組み込む際の仮止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の計器装置として下記特許文献1記載のものが知られている。当該文献(第7図)には、表示板とこの表示板の背後に重ね合わされる照明用導光板のごとき板状部材との双方の外周部に、解放端部から内部に連なる線状の幅狭部と、この幅狭部の終端側に位置する円弧状の幅広部とを有する鍵穴状の溝部を形成し、この溝部に合成ゴム等の柔軟性材料よりなる棒状の結束部材を嵌着して、表示板と板状部材を仮止め(仮固定)した後、計器ケース等の外装部材に収納するようにしている。この際、結束部材はその中間を径小部とし、両端を径大部として設け、幅狭部を通じて径小部を幅広部内に挿通させると同時に、径大部の各々を文字板、導光板上に位置させ、各径大部間で文字板、導光板双方を板厚方向に圧縮する形で仮止めしている。なお幅狭部はこの場合、結束部材の抜止箇所として機能するようになっている。また結束部材は緩衝部材(振動緩和部材)としても機能し、計器ケースに当接するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭58−130218号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献記載の計器装置では、両端が径大で中央が径小な棒形状の結束部材を表示板及び板状部材に形成した溝部内に嵌入する構成であるため、結束部材を溝内に確実且つ安定的に留めておくには、溝の長さ(深さ)寸法を大きく設定する必要があり、表示板、板状部材サイズの大型化や設計自由度の低下を招くという問題があった。また溝の深さ寸法を小さくするには、結束部材の径小化を図るという手法もあるが、そうすると、結束部材自体の強度低下、接触面積の減少、組付け作業性の悪化を招くという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、表示板と板状部材を結束部材を通じて仮止めするにあたり、表示板や板状部材の大型化を抑制し得る計器装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、表示部を有する表示板と、この表示板の背後に配置される板状部材と、この板状部材と前記表示板とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材とを備え、前記板状部材の外周に第1の耳部を形成し、前記表示板の外周に前記第1の耳部と重ね合わされる第2の耳部を形成し、前記結束部材が前記第1,第2の耳部に挿入される孔部を有し、前記第1,第2の耳部の周囲を包囲することにより前記板状部材と前記表示板とを結束させる環状部材からなることを特徴とする。
【0006】
また本発明は、前記第1の耳部の先端側に断面先細り形状となるテーバ部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記第1の耳部に前記結束部材の抜け方向移動を抑制する規制部を設けたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記結束部材が前記表示板または前記板状部材の少なくとも一方と所定の外装部材との接触箇所に介在することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の実施形態を示し、図1は本発明による計器装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2中、矢印P領域を拡大して示す要部拡大断面図、図4は当該実施形態の要部分解斜視図である。
【0010】
図1において指針式計器は、駆動軸1を前方に突設してなる駆動装置2と、この駆動装置2の背後側に位置する回路基板3と、この回路基板3の前方側に配置されるケース体(外装部材)4と、このケース体4の前方側に配置される導光板(板状部材)5と、この板状部材5上に配置される表示板6と、後述する組付け時に表示板6と導光板5とを仮止めする結束部材Bと、表示板6上に位置し駆動装置2の駆動軸1によって軸回り作動する指針7と、この指針7及び表示板6上を覆う透視カバー(外装部材)8とを備える。また回路基板3の背面側は、裏カバー9により覆われ、各駆動装置2間には例えば液晶パネル10からなる表示器が配置されている。
【0011】
駆動装置2は、ステッピングモータ式ゲージやエアコア式ゲージ等の周知のコイル型電動機からなり、本実施形態では、液晶パネル10を挟んで2個離間配置され、後述するスピードメータとタコメータの駆動部を構成するものである。
【0012】
回路基板3は、周知の硬質プリント回路基板からなり、駆動装置2の他、光源Lと図示しない回路部品が搭載されている。この場合、光源Lは前記スピードメータ、タコメータ、液晶パネル10を背後から照明する、例えばフィラメント(白熱)バルブ、発光ダイオードからなるものである。
【0013】
ケース体4は、例えば光反射率の高い白色の合成樹脂によって、回路基板3の外径サイズ相当の大きさで、なおかつ回路基板3側及び表示板6側に複数の開口部を備えるフレーム形状に形成されている。ケース体4には、各駆動装置2を取り巻く筒状の第1の隔壁41と、この隔壁41の外側を取り巻いて(隔壁41との間で)光源Lを収容する表示板照明室を形成する円筒状の第2の隔壁42とを有し、図2中、液晶パネル10に隣接する隔壁42は、液晶パネル10の照明室を構成し、その内部に光源Lが収容されている。また、図2中、外側に位置する隔壁42には、図3に示すように、結束部材Bを介して導光板5と接し、これを背後側から支持する突起形状の第1の支持部43が形成されている。
【0014】
導光板5は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート等の透光性合成樹脂からなり、各駆動装置2単位(前記スピードメータ、タコメータ単位)で2つに分割形成されている。
【0015】
この導光板5には、それぞれ光源Lからの光を受光する受光部51と、表示板6に沿って延びる基板部52とを有しており、基板部52の指針7に対応する箇所には、受光部51から取り入れた光を指針7側に反射する反射部が形成され、またその外周には、後述する結束部材に対応して部分形成された第1の耳部53とを有している。
【0016】
この第1の耳部53は、導光板5の外周部を所定間隔を置いて切り欠き形状に設定することにより、凸片状に部分形成されている。そしてこの第1の耳部53の内方適宜箇所には、結束部材Bの脱落(抜け)を防止する抜止部(規制部)54が形成され、この抜止部54から先端に向かって断面先細り形成となるテーパ部55が形成されている。なお本例の場合、抜止部54は、結束部材Bに対応した凹部を導光板5に設定することにより、背面側に突出するように形成されている。
【0017】
表示板6は、周知の印刷表示板からなり、指針6に対応する目盛、文字、マーク等の表示部61を有している。この表示部61は、導光板5の基板部52を通じて導かれた光によって透過照明可能な前記スピードメータ用の表示部61aとタコメータ用の表示部61bとに大別され、各指針7に対応して円弧状に配列されるものである。
【0018】
表示板6にはまた、駆動軸1と指針7との連結を可能とする貫通孔が形成される他、その外周部には導光板5の第1の耳部53に対応し、これと組付け状態において重ね合わされる第2の耳部62を有している。この第2の耳部62も第1の耳部53と同様、表示板6の外周部を所定間隔を置いて切り欠き形状に設定することにより、凸片状に部分形成されている。なお第1,第2の耳部53,62は、互いにその位置が等しくなるよう導光板5及び表示板6の外周部適宜箇所に複数個形成されている。
【0019】
また本例の場合、導光板5は、前述の通り、2分割としたが、表示板6は、略ケース体4の大きさに相当する一枚のシート状に形成され、液晶パネル10に対応する箇所には、液晶パネル10を視認可能とする窓部Wが形成されている。
【0020】
そして、このように導光板5、表示板6双方に形成される各耳部53,62は、組付け時に結束部材Bを通じて結束され仮止めが行われる。
【0021】
結束部材Bは、図4に示すように、中央に孔部B1を有する環状部材からなり、導光板5及び表示板6の例えば合成ゴム系の柔軟性(伸縮性)材料を用いて形成され、導光板5、表示板6の外周側(板厚方向とは直交する方向)より、孔部B1を通じて各耳部53,62に挿入され、抜止部54を超えた箇所に位置して各耳部53,62の周囲を完全に包囲し、導光板5と表示板6を仮止めするものである。
【0022】
孔部B1の内径は、第1の耳部53中、抜止部54よりも内側部分と、第2の耳部62とを合わせた外周径よりも小さく形成され、挿入時には、第1の耳部53のテーパ部55を通過する過程で環状部B2が広がりながら奥行き方向に進み、抜止部54を超えた箇所に留まるようになっている。このとき、結束部材Bの四角形となる環状部B1には収縮力が働くと共に抜止部54によって位置規制され、その脱落が抑制される。なお孔部B1の長手方向寸法は、各耳部53,62の幅寸法と略同じに設定され、また孔部B1の長手方向とは直交する方向の寸法は、第1の耳部53の抜止部54よりも内側部分と、第2の耳部62とを合わせた厚み寸法よりも小さく形成されている。
【0023】
指針7は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート等の透光性合成樹脂からなる指示部と、この指示部の所要部を多く遮光性カバーからなり、駆動軸1に連結され、計測量に応じて軸回り回転すると共に、導光板5の前記反射部を通じて導かれた光によって指示部が発光するようになっている。
【0024】
そして本例では、図2中、左側の指針7及び駆動装置2と、表示板6の表示部61aとでスピードメータが構成され、また図2中、右側の指針7及び駆動装置2と、表示板6のの表示部61bとでタコメータが構成される。
【0025】
透視カバー8は、前記のように指針7及び表示板6を覆うものであるが、ケース体4の第2の隔壁42(図2中、外側に位置)に対応する突出部81を有し、この突出部81には結束部材Bを介して表示板6に接し、これを前方側から支持する突起形状の第2の支持部82が形成されている。
【0026】
次に本例における計器装置の組み付け例を説明する。
まず、ケース体4及び液晶パネル10を組み付けた回路基板3を裏カバー10上にセットし、図示しない固定手段を通じて固定する。
【0027】
次に結束部材Bを通じて仮止めした表示板6及び導光板7に、駆動装置2と指針7を装着してメータアッセンブリを構成させ、このメータアッセンブリをケース体4の前方側からセットし、適宜固定手段により固定しする。これにより、駆動装置2が第1の隔壁41内に位置して図示しない電気接続手段により通電接続されると共に、導光板5の受光部51が光源Lに対向し、さらにケース体4の第1の支持部43上に導光板5及び表示板6の結束部分、すなわち、結束部材B箇所が載置される。
【0028】
ここで表示板6と導光板7との一体化は、導光板5の第1の耳部53と、表示板6の第2の耳部62とを位置合わせし、表示板6と導光板7の外周方向より、これら結束部材Bを通じて行われる。、この際、導光板5の耳部53と、表示板6
【0029】
最後に表示板6の前方より透視カバー8をセットし、適宜固定手段によりケース体4に固定して組付けが完了する。
【0030】
このとき、透視カバー8の第2の支持部82が導光板5及び表示板6の結束部分である結束部材B箇所に対向し、第1,第2の支持部43,82間に結束部材Bを介して導光板5及び表示板6をサンドイッチする形で、ケース体4と透視カバー8間に導光板5及び表示板6が支持され、このように結束部材Bを介したサンドイッチ構成を採用することにより、板体からなる表示板6と導光板5に振動が伝わりにくくしている。
【0031】
以上のように、本実施形態によれば、表示部61を有する表示板6と、この表示板6の背後に配置される導光板(板状部材)5と、この導光板5と表示板6とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材Bとを備えており、導光板5の外周に第1の耳部53を形成し、表示板6の外周に第1の耳部53と重ね合わされる第2の耳部62を形成し、結束部材Bが第1,第2の耳部53,62に挿入される孔部B1を有し、第1,第2の耳部53,62の周囲を包囲することにより導光板5と表示板6とを結束させる環状部材からなることにより、表示板6と導光板5を結束部材Bを通じて仮止めするにあたり必要となる、表示板6、導光板5の余剰エリアを減少させることができ、表示板、導光板の大型化を抑制することができる。
【0032】
なお本実施形態では、結束部材Bの環状部B2を四角に設定したが、環状であれば楕円形等の適宜形状を用いることができる。
【0033】
また本実施形態では、第1の耳部53の先端側に断面先細り形状となるテーバ部54を設けたことにより、結束部材Bの挿入作業性を向上させることができる。
【0034】
なお結束部材Bの挿入作業性を向上させるにあたっては、耳部53,62の板厚方向ではなく、その幅方向において先細りに設定してもよいが、表示板6に対する加工を考慮すると、第1の耳部53にテーバ部55を設ける方が成形のみで対応できるので、有利である。
【0035】
また本実施形態では、第1の耳部53に結束部材Bの抜け方向移動を抑制する抜止部(規制部)54を設けたことにより、結束部材Bの挿入後にこれを所定位置に確実に留めておくことができ、仮止め安定性を確保することができる。
【0036】
なお本実施形態では、抜止部54を導光板5側であって、背面側(肉厚方向)に突出するように形成したが、同じく導光板であって第1の耳部53の幅方向に突出させてもよい。また抜止部54は表示板6側に設けることもできるが、加工性を考慮すると、導光板5側に設けるのが有利である。
【0037】
また本実施形態では結束部材Bをケース体4及び透視カバー8からなる外装部材との接触箇所に配置したことにより、結束部材Bに結束機能と防振機能を持たせることができる。
【0038】
なおこのように結束部材Bに防振機能を持たせる場合、結束部材Bは、少なくとも一つの外装部材に対向していればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上、本発明により、初期の目的を達成することができ、表示板、導光板の大型化を抑制することが可能な計器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による計器装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2中、矢印P領域を拡大して示す要部拡大断面図。
【図4】当該実施形態の要部分解斜視図。
【符号の説明】
1 駆動軸
2 駆動装置
3 回路基板
4 ケース体(外装部材)
5 導光板(板状部材)
6 表示板
7 指針
8 透視カバー(外装部材)
9 裏カバー
10 液晶パネル
41 第1の隔壁
42 第2の隔壁
43 第1の支持部
51 受光部
52 基板部
53 第1の耳部
54 抜止部(規制部)
55 テーパ部
61,61a,61b 表示部
62 第2の耳部
81 突出部
82 第2の支持部
B 結束部材
B1 孔部
B2環状部
L 光源
W 窓部
Claims (4)
- 表示部を有する表示板と、
この表示板の背後に配置される板状部材と、
この板状部材と前記表示板とを結束させる柔軟性材料からなる結束部材とを備え、
前記板状部材の外周に第1の耳部を形成し、
前記表示板の外周に前記第1の耳部と重ね合わされる第2の耳部を形成し、
前記結束部材が前記第1,第2の耳部に挿入される孔部を有し、前記第1,第2の耳部の周囲を包囲することにより前記板状部材と前記表示板とを結束させる環状部材からなることを特徴とする計器装置。 - 前記第1の耳部の先端側に断面先細り形状となるテーバ部を設けたことを特徴とする計器装置。
- 前記第1の耳部に前記結束部材の抜け方向移動を抑制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1記載の計器装置。
- 前記結束部材が前記表示板または前記板状部材の少なくとも一方と所定の外装部材との接触箇所に介在することを特徴とする請求項1記載の計器装置。
Priority Applications (1)
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JP2003089449A JP2004294346A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 計器装置 |
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JP2003089449A Abandoned JP2004294346A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 計器装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011027701A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-02-10 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器装置 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003089449A patent/JP2004294346A/ja not_active Abandoned
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