JP2004293738A - 金属ガスケット - Google Patents
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Abstract
そして上記フルビード2A、フルビード3A、段差ビード4Bは互いに重合する位置に設けられており、このうちフルビード3Aの頂部と段差ビード4Bの上面とが互いに接するようになっている。
【効果】狭いシール幅でシールを行うことができるとともに、高いシール性と高い耐久性が得られ、またエンジン組立時にシリンダボアが変形してしまうのも防止することができる。さらに低コストで金属ガスケットを得ることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金属ガスケットに関し、詳しくは複数の金属ガスケット基板を相互に重合させた金属ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、3枚以上の金属ガスケット基板を相互に重合させた金属ガスケットとして、以下の特許文献に開示されるような金属ガスケットが知られている。
最初に特許文献1における金属ガスケットとして、3枚のガスケット基板を相互に重合させ、これらのガスケット基板にそれぞれ燃焼室孔を囲繞する断面円弧状のフルビードを形成し、これらのフルビードを互いに重合させるような位置に設けたものが知られている。
次に特許文献2における金属ガスケットとして、2枚のガスケット基板の間に中間板としてのガスケット基板を介在させたものが知られている。そして上記2枚のガスケット基板にはそれぞれ燃焼室孔を囲繞する断面円弧状のフルビードを形成するとともに、これらのフルビードを互いに重合させるような位置に設けている。
そして中間板には、中板の燃焼室孔側の端部を燃焼室孔の外周側に向けて折り曲げて厚肉部を形成し、この厚肉部を燃焼室孔と上記フルビードの間に位置させるようになっている。
さらに特許文献3における金属ガスケットとして、2枚のガスケット基板の間に中板としてのガスケット基板を介在させたものが知られている。そして上記2枚のガスケット基板にはそれぞれ燃焼室孔を囲繞する断面円弧状のフルビードを形成するとともに、これらのフルビードを互いに重合させるような位置に設けている。
そして中板は上記フルビードによって挟持される厚板部と、この厚板部の外周にレーザ溶接された薄板部によって構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−1447号公報(図1の構成)
【特許文献2】
特開平11−294587号公報(図2の構成)
【特許文献3】
特開平7−243531号公報(図3の構成)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記特許文献1の金属ガスケットの場合、フルビードを重合させた位置に設けることにより狭いシール幅でシールを行うことができるが、このフルビードは比較的シール性が低く、シール性を高めるためにはフルビードの幅を狭くしたり高くする必要がある。
しかしながらこのようにフルビードの形状を変えてしまうと、今度はフルビードの耐久性が低下してしまい、シリンダボアでの燃焼によってフルビードが繰り返し変形することにより、フルビードに亀裂が生じてしまうという問題があった。
次に上記特許文献2の金属ガスケットの場合、上記厚肉部の存在によってフルビードの変形を抑えることができるため、フルビードに亀裂が生じにくい構造となっている。
しかしながら、上記厚肉部がシリンダヘッドとシリンダブロックに挟持される際、この厚肉部に荷重が集中してシリンダボア周辺にかかる荷重が大きくなり、シリンダボアが変形してしまうという問題があった。
これら特許文献1,2に対し、上記特許文献3の金属ガスケットの場合、厚板部を設けることでフルビードに亀裂が生じにくくなっており、しかも厚板部の周囲に薄板部を設けることによって中板全体にかかる荷重を分散させることができるので、シリンダボアが変形してしまうのも防止することができるようになっている。
しかしながら、特許文献3の金属ガスケットの場合、中板に2種類の材料が必要であり、しかもこれらをレーザ溶接する必要があるため、コストが高いという問題があった。
以上のような問題に鑑み、本発明は狭いシール幅を保ちつつ、フルビードの損傷とシリンダボアの変形を防止し、しかも低コストで得ることの可能な金属ガスケットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明における金属ガスケットは、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持される少なくとも3枚のガスケット基板を備え、各ガスケット基板のそれぞれにシリンダボアに合わせて燃焼室孔を穿設した金属ガスケットにおいて、
このうち少なくとも1枚のガスケット基板には燃焼室孔を囲繞する断面円弧状のフルビードを形成し、さらに他の少なくとも1枚のガスケット基板には燃焼室孔を囲繞する断面コ字形の段差ビードを形成し、そしてその他のガスケット基板には上記フルビード若しくは段差ビードを形成して、
これらフルビード及び段差ビードを互いに重合させた位置に配置することを特徴としている。
【0006】
上記発明によれば、フルビード及び段差ビードを重合させた位置に設けることで狭いシール幅でシールを行うことができるとともに、変形量の少なく、しかも耐久性の高い段差ビードを用いることで高い耐久性を得ることができる。
また段差ビード自体変形するので、シリンダボア周辺に過剰な荷重がかかることがなくなり、シリンダボアが変形してしまうのを防止することができる。
さらに、段差ビードはプレス等の手段によって安価に得ることができるため、レーザ溶接等の手段を必要とせず、低コストで金属ガスケットを得ることができるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について説明すると、図1、図2において、金属ガスケット1は、図示しないシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持されてそれらの間をシールするようになっている。
本実施例の金属ガスケット1は、3枚の金属製の第1〜第3ガスケット基板2〜4から構成されており、これらの第1〜第3ガスケット基板2〜4にはそれぞれ、図示しないシリンダブロックのシリンダボアに合わせて穿設した複数の燃焼室孔6と、図示しない締結ボルトを挿通するための複数のボルト孔7と、潤滑油を流通させる油孔8および冷却水を流通させるための水孔9をそれぞれ穿設している。
そして図2に示すように、図示上方となる第1ガスケット基板2には、燃焼室孔6を無端状に囲繞するとともに、シリンダヘッド側に向けて突出する断面円弧状のフルビード2Aが形成されている。
また上記第1ガスケット基板2の下方に位置する第2ガスケット基板3には、燃焼室孔6を無端状に囲繞するとともに、シリンダブロック側に向けて突出する断面円弧状のフルビード3Aが形成されている。
さらに図示下方となるシリンダブロック側の第3ガスケット基板4には、燃焼室孔6を無端状に囲繞するとともに、シリンダヘッド側に向けて突出する断面コ字形の段差ビード4Bが形成されている。
そして上記フルビード2A、フルビード3A、段差ビード4Bは互いに重合する位置に設けられており、このうちフルビード3Aの頂部と段差ビード4Bの上面とが互いに接するようになっている。
【0008】
このような構成の金属ガスケット1によれば、断面円弧状のフルビード2A、3Aと、断面コ字形の段差ビード4Bとを互いに重合する位置に設けることによって、狭いシール幅でシールを行うことが可能である。
また、金属ガスケット1がエンジン組立時にシリンダヘッドとシリンダブロックによって挟持される際、フルビード2A,3Aが変形するのとともに上記段差ビード4Bも変形するので、追従性が良く、優れたシール性を得ることができる。
さらに、金属ガスケット1のシール性を向上させるためには、フルビード2A,3Aの寸法を変化させるのではなく、段差ビード4Bの高さ等の寸法を変化させればよいので、フルビード2A,3Aの耐久性を落とさずにシール性の向上を図ることができる。
しかも段差ビード4Bが変形することにより上記特許文献2のようにシリンダボア周辺に荷重が集中してしまうことがなくなり、シリンダボアの変形を防止することができる。
さらに、特許文献3のように2つの材料やレーザ溶接を必要とせず、しかも段差ビード4Bはプレス成形によって成形することができるので、金属ガスケット1の製造コストを抑えることができる。
【0009】
図3は上述した本実施例の金属ガスケットと、上記特許文献1及び特許文献2の金属ガスケットについて比較したグラフであり、縦軸はシリンダボア周辺にかかる荷重を示し、横軸は金属ガスケットを挟持するシリンダヘッドとシリンダブロックの間隔を示したものとなっている。
今回比較する金属ガスケットは、それぞれ同一のエンジンに組みつけられ、これらの金属ガスケットが締結ボルトによってエンジンに組みつけられた時のシリンダボア周辺にかかる荷重は、同一のばね定数による1次関数によって求めることができるようになっている。(グラフ中右上がりに記載されている直線)
また、エンジンを始動させると、シリンダボア内の爆発によりシリンダヘッドにはシリンダブロックから離隔する方向に荷重(以下燃焼荷重という)がかかり、シリンダボア周辺にかかる荷重が減少してシリンダヘッドとシリンダブロックの間隔が拡がることになる。
【0010】
最初に特許文献1の構成を有する金属ガスケットについて説明すると、この金属ガスケットではエンジン組み立て後におけるシリンダボア周辺にかかる荷重は低く、シリンダボアが変形してしまう虞のないことが解る一方で、高いシール性が得られないことがわかる。
そして上記燃焼荷重が発生すると、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間隔の変位が他の2つの金属ガスケットに比べて大きい事がわかり、この燃焼荷重が繰り返しかかると、フルビードに亀裂が生じる虞のあることがわかる。
次に特許文献2の構成を有する金属ガスケットについて説明すると、この金属ガスケットではエンジン組み立て後におけるシリンダボア周辺にかかる荷重は高く、高いシール性を得ることができる一方で、シリンダボアが変形してしまう虞のあることが解る。
そして上記燃焼荷重が発生すると、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間隔の変位が他の2つの金属ガスケットに比べて小さい事がわかり、この燃焼荷重が繰り返しかかったとしても、フルビードに亀裂が生じる虞のないことがわかる。
最後に本実施例の構成を有する金属ガスケットについて説明すると、この金属ガスケットではエンジン組み立て後におけるシリンダボア周辺にかかる荷重は上記特許文献1、特許文献2の金属ガスケットのちょうど中間付近の値を示すようになっている。
また、上記燃焼荷重が発生しても、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間隔の変位は上記特許文献1、特許文献2の金属ガスケットのちょうど中間付近の値を示すようになっている。
以上のことから、第2特許文献の金属ガスケットほどではないものの、特許文献1金属ガスケットよりは良好なシール性を得られ、第1特許文献の金属ガスケットほどではないものの、特許文献2金属ガスケットよりはシリンダボア周辺の変形の虞がなく、しかも第2特許文献の金属ガスケットほどではないものの、特許文献1金属ガスケットよりもフルビードに亀裂が生じにくいことが解る。
つまり従来に比べ、シリンダボアの変形を生じさせずにシール性およびフルビードの耐久性を良好にバランスさせることができる。
【0011】
次に、図4は第2の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットも3枚の第1〜第3ガスケット基板2〜4を備えており、第1の実施例と同様、第1ガスケット基板2と第2ガスケット基板3にそれぞれ断面円弧状のフルビード2A,3Aを形成し、第3ガスケット基板4に断面コ字形の段差ビード4Bを形成したものとなっている。
そして本実施例では第1ガスケット基板2のフルビード2Aを下方に突出させ、第2ガスケット基板3のフルビード3Aを上方に突出させてフルビード同士を接触させ、第3ガスケット基板4の段差ビード4Bをシリンダブロック側に突出させ、これらフルビード2A、3Aと段差ビード4Bとを互いに重合させた位置に設けるようになっている。
このような構成であっても、上記第1の実施例に示したのと同様の作用効果を得ることができる。
【0012】
そして図5は第3の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットも3枚の第1〜第3ガスケット基板2〜4を備えており、本実施例では第1、第3ガスケット基板2,4に断面円弧状のフルビード2A,4Aを形成し、第2ガスケット基板3に断面コ字形の段差ビード3Bを形成したものとなっている。
そして第1ガスケット基板2のフルビード2Aを上方に突出させ、第3ガスケット基板4のフルビード4Aを上方に突出させ、第2ガスケット基板3の段差ビード3Bを下方に突出させ、これらフルビード2A,4Aと段差ビード3Bとを互いに重合させる位置に設けている。
このような構成であっても、上記第1の実施例に示したのと同様の作用効果を得ることができる。
【0013】
そして図6は第4の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットも3枚の第1〜第3ガスケット基板2〜4を備えており、本実施例では第1、第2ガスケット基板2,3に断面コ字形の段差ビード2B,3Bを形成し、第3ガスケット基板4に断面円弧状のフルビード4Aを形成したものとなっている。
そして本実施例では第1ガスケット基板2の段差ビード2Bを下方に突出させ、第2ガスケット基板3の段差ビード3Bを上方に突出させ、第3ガスケット基板4のフルビード4Aを下方に突出させ、これら段差ビード2B,3Bとフルビード4Aとを互いに重合させる位置に設けている。
このように本実施例では上記各実施例に対して2つの段差ビードを設けているが、このようにすることによって、上記第1ないし第3実施例に対してさらに良好なシール性を得られ、しかもフルビードに亀裂が生じにくくすることができる。
【0014】
次に、図7は第5の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットも3枚の第1〜第3ガスケット基板2〜4を備えており、本実施例では、第1ガスケット基板2と第2ガスケット基板3にそれぞれ断面コ字形の段差ビード2B,3Bを形成し、第3ガスケット基板4に断面円弧状のフルビード4Aを形成したものとなっている。
そして第1ガスケット基板2の段差ビード2Bを上方に突出させ、第2ガスケット基板3の段差ビード3Bを下方に突出させ、第3ガスケット基板4のフルビード3Aを上方に突出させ、これら段差ビード2B,3Bとフルビード4Aとを互いに重合させる位置に設けている。
このような構成であっても、上記第4の実施例に示したのと同様の作用効果を得ることができる。
【0015】
そして図8は第6の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットも3枚の第1〜第3ガスケット基板2〜4を備えており、本実施例では第1、第3ガスケット基板2,4に断面コ字形のフルビード2B,4Bを形成し、第2ガスケット基板3に断面円弧状のフルビード3Aを形成したものとなっている。
そして第1ガスケット基板2の段差ビード2Bを上方に突出させ、第3ガスケット基板4の段差ビード4Bを上方に突出させ、第2ガスケット基板3のフルビード3Aを下方に突出させ、これら段差ビード2B,4Bとフルビード3Aとを互いに重合させる位置に設けている。
このような構成であっても、上記第4の実施例に示したのと同様の作用効果を得ることができる。
【0016】
次に、図9は第7の実施例を示すものであり、この実施例において上記第1の実施例に対応する部材には、上記第1の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットは4枚の第1〜第4ガスケット基板2〜5を備えており、本実施例では上から2枚目の第2ガスケット基板3に断面コ字形の段差ビード3Bを形成し、それ以外のガスケット基板2,4,5には断面円弧状のフルビード2A,4A,5Aを形成したものとなっている。
そして第1ガスケット基板のフルビード2Aは上方に、第2ガスケット基板の段差ビード3Bは下方に、第3ガスケット基板4のフルビード4Aは上方に、第4ガスケット基板5のフルビード5Aは下方に突出し、これら段差ビード3Bとフルビード2A,4A,5Aとを互いに重合させる位置に設けている。
このように上記第1〜第3実施例に対し、さらにガスケット基板を追加して上記ビードに対してフルビードを重合させることで、さらにシール性を向上させることができる。
【0017】
そして図10は第8の実施例を示すものであり、この実施例において上記第5の実施例に対応する部材には、上記第5の実施例と同じ符号を用いている。
本実施例の金属ガスケットは第5の実施例同様第1〜第4ガスケット基板2〜5を備えており、本実施例では最上部と最下部の第1、第4ガスケット基板2,5に断面円弧状のフルビード2A,5Aを形成し、2枚目と3枚目の第2、第3ガスケット基板3,4には断面コ字形の段差ビード3B,4Bを形成したものとなっている。
そして第1ガスケット基板2のフルビード2Aは下方に、第2ガスケット基板3の段差ビード3Bは下方に、第3ガスケット基板4の段差ビード4Bは上方に、第4ガスケット基板5のフルビード5Aは上方に突出し、これら段差ビード3B、4Bとフルビード2A,5Aとを互いに重合させる位置に設けている。
このように上記第5実施例に対し、一つのフルビードを段差ビードとする事で、さらなるシール性の向上を図ることができる。
【0018】
なお、段差ビード及びフルビードの位置及びその向きは上記実施例の配置に限られず、ガスケット基板の枚数も3枚若しくは4枚に限られるものではない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、狭いシール幅でシールを行うことができるとともに、高いシール性と高い耐久性を得ることができ、エンジン組立時にシリンダボア周辺が変形してしまうのも防止することができるとともに、段差の高さを種々選定することにより、エンジンの特性に対してシール性と耐久性のバランスが最適なガスケットを得ることができる。また低コストで金属ガスケットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属ガスケットを示す平面図。
【図2】本発明の第1実施例を示す図1のA−A線に沿う拡大断面図。
【図3】従来の金属ガスケットと第1実施例の金属ガスケットを比較するグラフ。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第4実施例を示す断面図。
【図7】本発明の第5実施例を示す断面図。
【図8】本発明の第6実施例を示す断面図。
【図9】本発明の第7実施例を示す断面図。
【図10】本発明の第8実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 金属ガスケット 2 第1ガスケット基板
2A フルビード 2B 段差ビード
3 第2ガスケット基板 3A フルビード
3B 段差ビード 4 第3ガスケット基板
4A フルビード 4B 段差ビード
5 第4ガスケット基板 5A フルビード
Claims (9)
- シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持される少なくとも3枚のガスケット基板を備え、各ガスケット基板のそれぞれにシリンダボアに合わせて燃焼室孔を穿設した金属ガスケットにおいて、
少なくとも1枚のガスケット基板には燃焼室孔を囲繞する断面円弧状のフルビードを形成し、また他の少なくとも1枚のガスケット基板には燃焼室孔を囲繞する断面コ字形の段差ビードを形成し、さらにその他のガスケット基板には上記フルビード又は段差ビードを形成して、
これらフルビード及び段差ビードを互いに重合させて配置したことを特徴とする金属ガスケット。 - 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板に互いに離隔する方向に突出するフルビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出する段差ビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板に互いに向き合う方向に突出するフルビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板より離隔する方向に突出する段差ビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板のうち、第1のガスケット基板には第2のガスケット基板に対して離隔する方向に突出するフルビードを形成し、第2のガスケット基板には第1のガスケット基板に対して離隔する方向に突出する段差ビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出するフルビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板に互いに向き合う方向に突出する段差ビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板より離隔する方向に突出するフルビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板に互いに離隔する方向に突出する段差ビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出するフルビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 3枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板のうち、第1のガスケット基板には第2のガスケット基板に対して離隔する方向に突出する段差ビードを形成し、第2のガスケット基板には第1のガスケット基板に対して離隔する方向に突出するフルビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出する段差ビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 4枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板のうち、第1のガスケット基板には第2のガスケット基板に対して離隔する方向に突出するフルビードを形成し、第2のガスケット基板には第1のガスケット基板に対して離隔する方向に突出する段差ビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出するフルビードを形成し、第3のガスケット基板に隣接する第4のガスケット基板には、上記第3のガスケット基板より離隔する方向に突出するフルビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
- 4枚のガスケット基板によって構成され、互いに隣接する第1と第2のガスケット基板のうち、第1のガスケット基板には第2のガスケット基板に向けて突出するフルビードを形成し、第2のガスケット基板には第1のガスケット基板に対して離隔する方向に突出する段差ビードを形成し、さらに第2のガスケット基板に隣接する第3のガスケット基板には、上記第2のガスケット基板に向けて突出する段差ビードを形成し、第3のガスケット基板に隣接する第4のガスケット基板には、上記第3のガスケット基板に向けて突出するフルビードを形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
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