JP2004293671A - 無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向寸法を短縮して、小型・軽量化を図る。
【解決手段】ケーシング35を構成する覆い部材68に出力軸24aを、センサ付転がり軸受69により回転自在に支持する。この結果、上記出力軸24aにエンコーダを設け、このエンコーダに回転センサを近接対向させる場合に比べて、このエンコーダを出力軸24aに設けない分、軸方向寸法を短縮して、小型・軽量化を図れる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用自動変速機として、或は各種産業機械用の変速機して利用する無段変速装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用自動変速機として、図7に示す様なトロイダル型無段変速ユニットを使用する事が研究され、一部で実施されている。このトロイダル型無段変速ユニットは、ダブルキャビティ型と呼ばれるもので、入力回転軸1の両端部周囲に入力側ディスク2、2を、ボールスプライン3、3を介して支持している。従ってこれら両入力側ディスク2、2は、互いに同心に、且つ、同期した回転を自在に支持されている。又、上記入力回転軸1の中間部周囲に出力歯車4を、この入力回転軸1に対する相対回転を自在として支持している。そして、この出力歯車4の中心部に設けた円筒部の両端部に出力側ディスク5、5を、スプライン係合させている。従ってこれら両出力側ディスク5、5は、上記出力歯車4と共に、同期して回転する。
【0003】
又、上記各入力側ディスク2、2と上記各出力側ディスク5、5との間には、それぞれ複数個ずつ(通常2〜3個ずつ)のパワーローラ6、6を挟持している。これら各パワーローラ6、6は、それぞれトラニオン7、7の内側面に、支持軸8、8及び複数の転がり軸受を介して、回転自在に支持されている。上記各トラニオン7、7は、それぞれの長さ方向(図7の表裏方向)両端部にこれら各トラニオン7、7毎に互いに同心に設けられた枢軸(図示せず)を中心として、揺動変位自在である。これら各トラニオン7、7を傾斜させる動作は、図示しない油圧式のアクチュエータによりこれら各トラニオン7、7を上記枢軸の軸方向に変位させる事により行なうが、総てのトラニオン7、7の傾斜角度は、油圧式及び機械式に互いに同期させる。
【0004】
上述の様なトロイダル型無段変速ユニットの運転時には、エンジン等の動力源に繋がる駆動軸9により一方(図7の左方)の入力側ディスク2を、ローディングカム式の押圧装置10を介して回転駆動する。この結果、前記入力回転軸1の両端部に支持された1対の入力側ディスク2、2が、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、上記各パワーローラ6、6を介して上記各出力側ディスク5、5に伝わり、前記出力歯車4から取り出される。
【0005】
上記入力回転軸1と出力歯車4との回転速度の比を変える場合で、先ず入力回転軸1と出力歯車4との間で減速を行なう場合には、上記各トラニオン7、7を図7に示す位置に揺動させ、上記各パワーローラ6、6の周面をこの図7に示す様に、上記各入力側ディスク2、2の内側面の中心寄り部分と上記各出力側ディスク5、5の内側面の外周寄り部分とにそれぞれ当接させる。反対に、増速を行なう場合には、上記各トラニオン7、7を図7と反対方向に揺動させ、上記各パワーローラ6、6の周面を、図7に示した状態とは逆に、上記各入力側ディスク2、2の内側面の外周寄り部分と上記各出力側ディスク5、5の内側面の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各トラニオン7、7を傾斜させる。これら各トラニオン7、7の傾斜角度を中間にすれば、入力回転軸1と出力歯車4との間で、中間の速度比(変速比)を得られる。
【0006】
更に、上述の様に構成され作用するトロイダル型無段変速ユニットを実際の自動車用の無段変速機に組み込む場合、遊星歯車機構と組み合わせて無段変速装置を構成する事が、特許文献1〜5等に記載されて、従来から知られている。図8は、この様な従来から提案されている無段変速装置のうち、特許文献2に記載されたものを示している。この無段変速装置は、トロイダル型無段変速ユニット11と遊星歯車式変速ユニット12とを組み合わせて成る。このうちのトロイダル型無段変速ユニット11は、入力回転軸1と、1対の入力側ディスク2、2と、出力側ディスク5aと、複数のパワーローラ6、6とを備える。図示の例では、この出力側ディスク5aは、1対の出力側ディスクの外側面同士を突き合わせて一体とした如き構造を有する。
【0007】
又、上記遊星歯車式変速ユニット12は、上記入力回転軸1及び一方(図8の右方)の入力側ディスク2に結合固定されたキャリア13を備える。このキャリア13の径方向中間部に、その両端部にそれぞれ遊星歯車素子14a、14bを固設した第一の伝達軸15を、回転自在に支持している。又、上記キャリア13を挟んで上記入力回転軸1と反対側に、その両端部に太陽歯車16a、16bを固設した第二の伝達軸17を、上記入力回転軸1と同心に、回転自在に支持している。そして、上記第一の伝達軸15の両端部に固設した上記各遊星歯車素子14a、14bと、上記出力側ディスク5aにその基端部(図8の左端部)結合した中空回転軸18の先端部(図8の右端部)に固設した太陽歯車19又は上記第二の伝達軸17の一端部(図8の左端部)に固設した太陽歯車16aとを、それぞれ噛合させている。又、一方(図8の左方)の遊星歯車素子14aを、別の遊星歯車素子20を介して、上記キャリア13の周囲に回転自在に設けたリング歯車21に噛合させている。
【0008】
一方、上記第二の伝達軸17の他端部(図8の右端部)に固設した太陽歯車16bの周囲に設けた第二のキャリア22に遊星歯車素子23a、23bを、回転自在に支持している。尚、この第二のキャリア22は、上記入力回転軸1及び第二の伝達軸17と同心に配置された、出力軸24の基端部(図8の左端部)に固設されている。又、上記各遊星歯車素子23a、23bは、互いに噛合すると共に、一方の遊星歯車素子23aを上記太陽歯車16bに、他方の遊星歯車素子23bを、上記第二のキャリア22の周囲に回転自在に設けた第二のリング歯車25に、それぞれ噛合させている。又、上記リング歯車21と上記第二のキャリア22とを低速用クラッチ26により係脱自在とすると共に、上記第二のリング歯車25とハウジング等の固定の部分とを、高速用クラッチ27により係脱自在としている。
【0009】
上述の様な、図8に示した無段変速装置の場合、上記低速用クラッチ26を接続すると共に上記高速用クラッチ27の接続を断った、所謂低速モード状態では、上記入力回転軸1の動力が上記リング歯車21を介して上記出力軸24に伝えられる。そして、前記トロイダル型無段変速ユニット11の変速比を変える事により、無段変速装置全体としての変速比、即ち、上記入力回転軸1と上記出力軸24との間の変速比が変化する。この様な低速モード状態では、無段変速装置全体としての変速比は、無限大に変化する。即ち、上記トロイダル型無段変速ユニット11の変速比を調節する事により、上記入力回転軸1を回転させた状態のまま上記出力軸24の回転状態を、停止状態を挟んで、正転、逆転の変換自在となる。
【0010】
これに対して、上記低速用クラッチ26の接続を断ち、上記高速用クラッチ27を接続した、所謂高速モード状態では、上記入力回転軸1の動力が上記第一、第二の伝達軸15、17を介して上記出力軸24に伝えられる。そして、上記トロイダル型無段変速ユニット11の変速比を変える事により、無段変速装置全体としての変速比が変化する。この場合には、上記トロイダル型無段変速ユニット11の変速比を大きくする程、無段変速装置全体としての変速比が大きくなる。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−174033号公報
【特許文献2】
特開2000−220719号公報
【特許文献3】
特開2002−139124号公報
【特許文献4】
米国特許第5607372号明細書
【特許文献5】
米国特許第6099431号明細書
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1〜5に記載される等により従来から知られている無段変速装置に関する発明は、この無段変速装置の基本構造に関するものであって、実際に自動車用自動変速機を構成する場合に就いて考慮した、具体的なものではない。これに対して、上記無段変速装置を実際に自動車用自動変速機として使用する場合に就いて考慮すると、この無段変速装置をフロアパネルの中央部に設けたフロアトンネル部分の様な限られた部分に設置可能とすべく、この無段変速装置の小型化を図る必要がある。
【0013】
上記特許文献1〜5に記載された構造の場合、出力側ディスク5aの回転力を、入力回転軸1の周囲に配置された中空回転軸18により取り出し自在としている。この為、出力側ディスクの回転力を、この出力側ディスクの径方向外側に設けた伝達軸により取り出し自在とした構造に比べ、この伝達軸を設けない分、無段変速装置の径方向に関する小型化を図れる。但し、上記特許文献1〜5に記載された構造の場合には、軸方向の小型化を図る事に就いては言及されていない。
【0014】
特に、前述した様な、トロイダル型無段変速ユニット及び複数の遊星歯車式変速ユニット、更に複数のクラッチ機構を組み合わせて成る無段変速装置の場合、軸方向寸法が大きくなり易い。そして、軸方向寸法が大きくなると、自動車用自動変速装置から車輪に回転力を伝える為のプロペラシャフトを短縮する等、従来の自動車用自動変速装置を組み込む場合と異なる設計をせざるを得なくなる。この様な異なる設計をする事は、トロイダル型無段変速ユニットを組み込んだ無段変速装置の取り付け自由度が低減したり、この無段変速装置以外の部分で製造コストが嵩んだりする等、好ましくない。
本発明の無段変速装置は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の無段変速装置は、前述した従来から知られている無段変速機と同様に、互いに同心に配置した入力軸と出力軸との間にトロイダル型無段変速ユニットと遊星歯車式変速ユニットとを、これら入力軸及び出力軸と同軸に配置すると共に、互いの間での動力の伝達を行なわせる状態に組み合わせて成る。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、上記出力軸を、転がり軸受にこの転がり軸受の回転状態を検出する為の少なくとも1個のセンサを組み付けて成るセンサ付転がり軸受で回転自在に支持する事により、この出力軸の回転状態を検出自在としている。
この様なセンサ付転がり軸受を構成する転がり軸受としては、出力軸を支持した状態でこの出力軸と共に回転する内輪と、固定の部分に保持された状態で回転しない外輪と、この外輪の内周面に形成された外輪軌道と上記内輪の外周面に形成された内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものとする。又、上記センサ付転がり軸受を構成するセンサは、上記外輪に支持した状態で、上記内輪に固定したエンコーダに近接対向させる。
更に好ましくは、上記センサ付転がり軸受を構成する上記転がり軸受の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受の組み付け状態で入力軸に近い側の開口部に、上記センサ付転がり軸受を構成する上記センサを配置する。又、上記センサ付転がり軸受を構成する上記転がり軸受の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受の組み付け状態で入力軸と反対側の開口部に、シール部材を設ける。
【0016】
【作用】
上述の様に構成する本発明の無段変速装置によれば、軸方向寸法の低減による、小型・軽量化を図れる。この理由は、次の通りである。即ち、出力軸の回転状態である回転速度を検出する事は、車速を測定したり、トロイダル型無段変速ユニットの変速比制御を行なう上で必要不可欠である。一方、この出力軸の回転速度を検出すべく、この出力軸にエンコーダ等の被検出部材を外嵌固定すると共に、この被検出部材に回転速度を検出する為のセンサを対向させると、この被検出部材やセンサ分だけ軸方向寸法が嵩む可能性がある。これに対して本発明の様に、上記出力軸をセンサ付転がり軸受により回転自在に支持すれば、この出力軸に被検出部材やセンサを設けない分、軸方向寸法の短縮による、小型・軽量化を図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、図1〜3には縦横比等の寸法関係を、実際の寸法関係で示している。本例の無段変速装置は、トロイダル型無段変速ユニット11aと、第一〜第三の遊星歯車式変速ユニット28〜30とを組み合わせて成り、入力軸31と出力軸24aとを有する。図示の例では、これら入力軸31と出力軸24aとの間に、上記トロイダル型無段変速ユニット11aの入力回転軸1aと、伝達軸32とを、これら両軸31、24aと同心に設けている。そして、上記第一、第二の遊星歯車式変速ユニット28、29を上記入力回転軸1aと上記伝達軸32との間に掛け渡す状態で、上記第三の遊星歯車式変速ユニット30をこの伝達軸32と上記出力軸24aとの間に掛け渡す状態で、それぞれ設けている。
【0018】
このうちのトロイダル型無段変速ユニット11aは、1対の入力側ディスク2a、2bと、一体型の出力側ディスク5bと、複数のパワーローラ6、6とを備える。そして、上記1対の入力側ディスク2a、2bは、上記入力回転軸1aを介して互いに同心に、且つ、同期した回転を自在として結合されている。又、上記出力側ディスク5bは、上記両入力側ディスク2a、2b同士の間に、これら両入力側ディスク2a、2bと同心に、且つ、これら両入力側ディスク2a、2bに対する相対回転を自在として支持されている。更に、上記各パワーローラ6、6は、上記出力側ディスク5bの軸方向両側面と上記両入力側ディスク2a、2bの軸方向片側面との間に、それぞれ複数個(本例の場合は2個)ずつ挟持されている。そして、これら両入力側ディスク2a、2bの回転に伴って回転しつつ、これら両入力側ディスク2a、2bから上記出力側ディスク5bに動力を伝達する。
【0019】
更に、本例の場合には、上記出力側ディスク5bの軸方向両端部を、1対のスラストアンギュラ玉軸受33、33により、回転自在に支持している。この為に本例の場合には、各トラニオン7、7の両端部を支持する為の1対の支持板34a、34bを支持する為にケーシング35の内側に、アクチュエータボディー36を介して1対の支柱37a、37bを設けている。これら各支柱37a、37bはそれぞれ、前記入力回転軸1aを挟んで径方向反対側に、互いに同心に設けられた1対の支持ポスト部38a、38bを、円環状の支持環部39、39により連結して成る。上記入力回転軸1aは、この支持環部39、39の内側を緩く挿通している。
【0020】
又、上記各支柱37a、37bの下端部は、上記アクチュエータボディー36の上面に、それぞれ複数本ずつのボルト40、40により結合固定している。この為に上記アクチュエータボディー36の上面には、上記各支柱37a、37bの下端部を内嵌する為の凹部41、41を形成している。又、これら各支柱37、37の下端部には、下端面に開口する複数のねじ孔を形成している。これら各支柱37a、37bは、それぞれの下端部を上記各凹部41、41に内嵌した状態で、上記アクチュエータボディー36を下方から挿通して上記各ねじ孔に螺合し、更に緊締した上記各ボルト40、40により、上記アクチュエータボディー36の上面の所定位置に固定している。
【0021】
これに対して上記各支柱37a、37bの上端部は、連結板42の下面に、それぞれボルト43、43により取付位置を規制した状態で結合固定している。この為に上記連結板42の下面には、上記各支柱37a、37bの上端部を内嵌する為の凹部44、44を形成している。又、これら各支柱37a、37bの上端部には、上端面中央部に開口する1個ずつのねじ孔を形成している。これら各支柱37a、37bは、それぞれの上端部を上記各凹部44、44に内嵌した状態で、上記連結板42を上方から挿通して上記各ねじ孔に螺合し、更に緊締した上記各ボルト43、43により、上記連結板42の下面に固定している。
【0022】
上記1対の支柱37a、37bは、上述の様に上記アクチュエータボディー36の上面と上記連結板42の下面との間に、掛け渡す様に連結固定している。この状態で、上記各支柱37a、37bの両端部近傍に設けた、前記各支持ポスト部38a、38bのうち、下側の支持ポスト部38a、38aは、上記アクチュエータボディー36の上面の直上位置に存在する。そして、上記両支柱37a、37bの支持ポスト部38a、38aに、前記1対の支持板34a、34bのうちの下側の支持板34aに形成した支持孔45a、45aを、がたつきなく外嵌している。又、上側の支持ポスト部38b、38bは、上記連結板42の下面の直下位置に存在する。そして、上記両支柱37a、37bの支持ポスト部38b、38bに、前記1対の支持板34a、34bのうちの上側の支持板34bに形成した支持孔45b、45bを、がたつきなく外嵌している。
【0023】
この様にして設けた上記両支持板34a、34b同士の間には、複数のトラニオン7、7と支持軸8、8とを介して、パワーローラ6、6を回転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ6、6の周面46と前記各入力側ディスク2a、2bの入力側面47、47及び前記出力側ディスク17bの出力側面48、48とを転がり接触させている。
【0024】
又、上記1対の支柱37a、37bにより互いに結合された、上記アクチュエータボディー36と上記連結板42とのうち、アクチュエータボディー36は前記ケーシング35の下部に、上記連結板42はこのケーシング35内に、それぞれ長さ方向(図1の左右方向、図2の表裏方向)及び幅方向の位置を規制した状態で支持固定されている。このうちの連結板42の位置規制を行なう為に、この連結板42の上面と、上記ケーシング35の天板部49の下面との、互いに対向する部分にそれぞれ形成した、位置決め凹部50a、50b同士の間に、円筒状の位置決めスリーブ51、51を掛け渡している。又、上記連結板42の位置決めは、図示しない複数本の位置決めピンにより図っている。
【0025】
この様にして上記ケーシング35内の所定位置に固定した1対の支柱37a、37bの中間部に設けられ、それぞれが前記入力側ディスク2a、2bと前記出力側ディスク5bとの入力側、出力側両面47、48同士の間の各キャビティ(空間)の中央部に存在する前記各支持環部39、39により、上記出力側ディスク5bを、回転自在に支持している。この為に、これら各支持環部39、39と、この出力側ディスク5bの軸方向両端部面、即ち、この出力側ディスク5bの軸方向両側面に設けた出力側面48、48よりも内径側部分との間に、前記各スラストアンギュラ玉軸受33、33を設けている。
【0026】
又、図示の無段変速装置の場合、前記入力回転軸1aの基端部(図1の左端部)を図示しないエンジンのクランクシャフトに、トーションダンパ65並びに前記入力軸31を介して結合し、このクランクシャフトにより上記入力回転軸1aを回転駆動する様にしている。又、前記両入力側ディスク2a、2bの軸方向片側面(入力側面47、47)及び上記出力側ディスク5bの軸方向両側面(出力側面48、48)と前記各パワーローラ6、6の周面46、46との転がり接触部(トラクション部)に適正な面圧を付与する為の押圧装置10aとして、油圧式のものを使用している。又、上記入力軸31の基端部周囲にギヤポンプ85を設けて、上記押圧装置10a及び変速の為に前記各トラニオン7、7を変位させる為の油圧式のアクチュエータ52、52、並びに後述する低速用クラッチ26a及び高速用クラッチ27aを断接させる為の油圧シリンダに、圧油を供給自在としている。
【0027】
又、上記出力側ディスク5bに中空回転軸18aの基端部(図1の左端部)をスプライン係合させている。そして、この中空回転軸18aを、エンジンから遠い側(図1の右側)の入力側ディスク2bの内側に挿通して、上記出力側ディスク5bの回転力を取り出し自在としている。更に、上記中空回転軸18aの先端部(図1の右端部)で上記入力側ディスク2bの外側面から突出した部分に、前記第一の遊星歯車式変速ユニット28を構成する為の、第一の太陽歯車53を固設している。
【0028】
一方、上記入力回転軸1aの先端部(図1の右端部)で上記中空回転軸18aから突出した部分と上記入力側ディスク2bとの間に、第一のキャリア54を掛け渡す様に設けて、この入力側ディスク2bと上記入力回転軸1aとが、互いに同期して回転する様にしている。そして、上記第一のキャリア54の軸方向両側面の円周方向等間隔位置(一般的には3〜4個所位置)に、それぞれがダブルピニオン型である前記第一、第二の遊星歯車式変速ユニット28、29を構成する為の遊星歯車55〜57を、回転自在に支持している。更に、上記第一のキャリア54の片半部(図1の右半部)周囲に第一のリング歯車58を、回転自在に支持している。
【0029】
上記各遊星歯車55〜57のうち、前記トロイダル型無段変速ユニット11a寄り(図1の左寄り)で上記第一のキャリア54の径方向に関して内側に設けた遊星歯車55は、上記第一の太陽歯車53に噛合している。又、上記トロイダル型無段変速ユニット11aから遠い側(図1の右側)で上記第一のキャリア54の径方向に関して内側に設けた遊星歯車56は、前記伝達軸32の基端部(図1の左端部)に固設した第二の太陽歯車59に噛合している。又、上記第一のキャリア54の径方向に関して外側に設けた、残りの遊星歯車57は、上記内側に設けた遊星歯車55、56よりも軸方向寸法を大きくして、これら両遊星歯車55、56に噛合させている。更に、上記残りの遊星歯車57と上記第一のリング歯車58とを噛合させている。尚、径方向外寄りの遊星歯車を、第一、第二の遊星歯車ユニット28、29同士の間で互いに独立させる代りに、幅広のリング歯車をこれら両遊星歯車に噛合させる構造も、採用可能である。
【0030】
一方、前記第三の遊星歯車式変速ユニット30を構成する為の第二のキャリア60を、前記出力軸24aの基端部(図1の左端部)に結合固定している。そして、この第二のキャリア60と上記第一のリング歯車58とを、前記低速用クラッチ26aを介して結合している。又、上記伝達軸32の先端寄り(図1の右端寄り)部分に第三の太陽歯車61を固設している。又、この第三の太陽歯車61の周囲に、第二のリング歯車62を配置し、この第二のリング歯車62と前記ケーシング35等の固定の部分との間に、前記高速用クラッチ27aを設けている。更に、上記第二のリング歯車62と上記第三の太陽歯車61との間に配置した復数組の遊星歯車63、64を、上記第二のキャリア60に回転自在に支持している。これら各遊星歯車63、64は、互いに噛合すると共に、上記第二のキャリア60の径方向に関して内側に設けた遊星歯車63を上記第三の太陽歯車61に、同じく外側に設けた遊星歯車64を上記第二のリング歯車62に、それぞれ噛合している。
【0031】
又、本例の場合、前記ケーシング35を、ケーシング本体66と、仕切り部材67と、覆い部材68とにより構成している。そして、このうちの覆い部材68に上記出力軸24aを、センサ付転がり軸受69により回転自在に支持している。このセンサ付転がり軸受69は、図3に拡大して示す様に、転がり軸受70に、この転がり軸受70の回転状態である回転速度を検出する為の回転センサ71を組み付けて成る。このうちの転がり軸受70は、上記出力軸24aを支持した状態でこの出力軸24aと共に回転する内輪72と、上記覆い部材68に保持された状態で回転しない外輪73と、この外輪73の内周面に形成された外輪軌道74(図3)と上記内輪72の外周面に形成された内輪軌道75(図3)との間に転動自在に設けられた、それぞれが請求項2に記載した転動体である複数個の玉76、76とを備える。
【0032】
又、上記センサ付転がり軸受69を構成する上記回転センサ71の検出部は、上記転がり軸受70を構成する外輪73に支持した状態で、上記内輪72の外周面に固定した図示しないエンコーダに近接対向させている。又、この状態で、上記回転センサ71を、上記覆い部材68を構成する蓋体77に設けた凹部78(図3)に進入させ、上記回転センサ71と上記蓋体77とを径方向に重畳させている。そして、この様に構成するセンサ付転がり軸受69により上記出力軸24aを、上記ケーシング35に回転自在に支持すると共に、この出力軸24aの回転速度を検出自在としている。尚、上記エンコーダとしては、磁性金属を円環状に形成すると共に、円周方向に亙り凹凸或は除肉部と充実部とを交互に設ける事により、磁気特性を円周方向に亙って交互に且つ等間隔で変化させたもの、或は、フェライト粉末や希土類磁石粉末等を混入したゴム磁石(永久磁石)に、S極とN極とを円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置したもの等が使用可能である。
【0033】
そして、ホール素子、磁気抵抗素子等の磁気検出素子と永久磁石とを組み合わせた所謂アクティブ型の回転センサ71(エンコーダが永久磁石製の場合にはセンサ側の永久磁石は不要)や、永久磁石から出た磁束を流すポールピースの周囲に巻回したコイルに交番電流を惹起させる所謂パッシブ型の回転センサ71の検出部を、上記エンコーダの種類に応じて、このエンコーダの被検出部に近接対向させる。尚、上記出力軸24aが極く低速で回転する場合でも、この出力軸24aの回転速度検出を行なえる様にする為には、上記回転センサ71としてアクティブ型のものを採用する事が好ましい。尚、本例の場合、この様な回転センサ71を、上記転がり軸受70の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受70の組み付け状態で前記入力軸31に近い側(図1、3の左側)の開口部に配置している。この様に回転センサ71を配置すれば、この回転センサ71並びに上記転がり軸受70から成る上記センサ付転がり軸受69を上記ケーシング35を構成する上記覆い部材68に取り付け、更にこの覆い部材68に上記蓋体77を固定した状態で、上記回転センサ71に接続したハーネスの取り回しを容易にできる。
【0034】
又、上述の様なセンサ付転がり軸受69を構成する転がり軸受70により上記出力軸24aを回転自在に支持する構造の場合、この転がり軸受70にクリープが生じるのを防止する必要がある。即ち、通常の変速機に組み込む転がり軸受と同様に、上記転がり軸受70を構成する外輪73を上記ケーシング35を構成する上記覆い部材68に中間嵌めで内嵌すると共に、同じく内輪72を上記出力軸24aに締まり嵌めで外嵌すると、上記外輪73が上記覆い部材68に対して回転するクリープが生じる可能性がある。この様なクリープが生じると、上記出力軸24aの回転速度を正確に検出できなくなる他、上記回転センサ71に接続したハーネスが引っ張られ、著しい場合にはこのハーネスが破断する可能性もある。この様な不都合を防止する為には、上記外輪73の外周面と上記覆い部材68の内周面との間にピンを掛け渡したり、内周縁の中心と外周縁との中心とを偏心させた欠円環状の止め輪(NCX止め輪)を掛け渡す等により、上記外輪73を上記覆い部材68に回転不能に内嵌する。又、上記外輪73を上記覆い部材68に締まり嵌めにより内嵌すると共に、上記内輪72を上記出力軸24aに中間嵌めにより外嵌し、更に、この内輪72とこの出力軸24aとをキー等により回転不能に係合させる事もできる。
【0035】
上述の様に構成する本例の無段変速装置の場合、入力回転軸1aから1対の入力側ディスク2a、2b、各パワーローラ6、6を介して一体型の出力側ディスク5bに伝わった動力は、前記中空回転軸18aを通じて取り出される。そして、前記低速用クラッチ26aを接続し、前記高速用クラッチ27aの接続を断った状態では、前記トロイダル型無段変速ユニット11aの変速比を変える事により、上記入力回転軸1aの回転速度を一定にしたまま、前記出力軸24aの回転速度を、停止状態を挟んで正転、逆転に変換自在となる。
【0036】
即ち、この状態では、上記入力回転軸1aと共に正方向に回転する第一のキャリア54と、上記中空回転軸18aと共に逆方向に回転する前記第一の太陽歯車53との差動成分が、前記第一のリング歯車58から、前記低速用クラッチ27a、前記第二のキャリア60を介して、上記出力軸24aに伝達される。この状態では、上記トロイダル型無段変速ユニット11aの変速比を所定値にする事で上記出力軸24aを停止させられる他、このトロイダル型無段変速ユニット11aの変速比を上記所定値から増速側に変化させる事により上記出力軸24aを、車両を後退させる方向に回転させられる。これに対して、上記トロイダル型無段変速ユニット11aの変速比を上記所定値から減速側に変化させる事により上記出力軸24aを、車両を前進させる方向に回転させられる。
【0037】
更に、上記低速用クラッチ26aの接続を断ち、上記高速用クラッチ27aを接続した状態では、上記出力軸24aを、車両を前進させる方向に回転させる。即ち、この状態では、上記入力回転軸1aと共に正方向に回転する第一のキャリア54と、上記中空回転軸18aと共にこの第一のキャリア54と逆方向に回転する前記第一の太陽歯車53との差動成分に応じて回転する、前記第一の遊星歯車式変速ユニット28の遊星歯車55の回転が、別の遊星歯車57を介して、前記第二の遊星歯車式変速ユニット29の遊星歯車56に伝わり、前記第二の太陽歯車59を介して、前記伝達軸32を回転させる。そして、この伝達軸32の先端部に設けた第三の太陽歯車61と、この第三の太陽歯車61と共に前記第三の遊星歯車式変速ユニット30を構成する第二のリング歯車62及び遊星歯車63、64との噛合に基づき、前記第二のキャリア60及びこの第二のキャリア60に結合した上記出力軸24aを、前進方向に回転させる。この状態では、上記トロイダル型無段変速ユニット11aの変速比を増速側に変化させる程、上記出力軸24aの回転速度を速くできる。
【0038】
そして、本例の場合には、上記出力軸24aの回転速度を、前記センサ付転がり軸受69を構成する回転センサ71により検出自在とする。即ち、上記出力軸24aの回転に伴って上記センサ付転がり軸受69を構成する転がり軸受70の内輪72に外嵌固定したエンコーダが回転すると、上記回転センサ71を構成する磁気検出素子の近傍部分を、このエンコーダの除肉部と充実部(凹部と凸部)、或は永久磁石のN極とS極とが、交互に通過する。この結果、上記磁気検出素子内を流れる磁束の方向或は磁束量、或はコイルを巻回したポールピース内を流れる磁束量が変化し、上記回転センサ71の出力が変化する。この出力が変化する周波数は、上記出力軸24aの回転速度に比例する為、出力信号をハーネスを通じて制御器に入力すれば、上記出力軸24aの回転速度を求める事ができる。
【0039】
上述の様に構成する本例の無段変速装置によれば、軸方向寸法の低減による、小型・軽量化を図れる。この理由は、次の通りである。即ち、上記出力軸24aの回転状態である回転速度を検出する事は、車速を測定したり、トロイダル型無段変速ユニット11aの変速比制御を行なう上で必要不可欠である。一方、出力軸24aの回転速度を検出すべく、例えば図4に示す様に、外周面に歯車状の凹凸を形成したエンコーダ(ロータ)79を出力軸24aに外嵌固定すると共に、このエンコーダ79に回転センサを近接対向させると、このエンコーダ79の厚さ分だけ軸方向寸法が嵩む。これに対して本例の様に、上記出力軸24aを前述した様なセンサ付転がり軸受69により回転自在に支持すれば、上記エンコーダ79を設けない分、軸方向寸法の低減による、小型・軽量化を図れる。より具体的には、本例の様なセンサ付転がり軸受69により出力軸24aの回転速度を検出自在とした無段変速装置の場合、上記図4に示す様なエンコーダ79を出力軸24aに外嵌固定した構造に比べて、軸方向寸法を17mm程度短縮できる。
【0040】
尚、上述の様に構成し作用する、本例の無段変速装置の組立時には、上記トロイダル型無段変速ユニット11a及び前記第一〜三の遊星歯車式変速ユニット28〜30を、これら各ユニット11a〜30を前記ケーシング35(を構成するケーシング本体66内)に収納するのに先立って、図5に示す様に、予めこのケーシング35(ケーシング本体66)外で組み立てる。即ち、前記アクチュエータボディー36にそれぞれの下端を結合固定した1対の支柱37a、37bにより、出力側ディスク5b及び中空回転軸18a(図1参照)を回転自在に支持する。又、上記両支柱37a、37bの上下両端部に設けた各支持ポスト部38a、38b(図1参照)に外嵌支持した上下1対の支持板34a、34bにより、複数のトラニオン7、7及びパワーローラ6、6を所定位置に支持する。更に、上記中空回転軸18aを挿通した前記入力回転軸1aに、前記押圧装置10a、前記1対の入力側ディスク2a、2b、上記第一、第二の遊星歯車式変速ユニット28、29を構成する第一のキャリア54及び遊星歯車55〜57を組み付けて、図5に示す様な第一のモジュール80とする。
【0041】
一方、前記ケーシング35を構成する仕切り部材67に伝達軸32、低速用クラッチ26a(図1参照)、第二の遊星歯車式変速ユニット28を構成する第一のリング歯車58を組み付けて、同じく図5に示す様な第二のモジュール81とする。又、前記ケーシング35を構成する覆い部材68に前記出力軸24aを、センサ付転がり軸受69(図1、3参照)により回転自在に支持する。そして、この覆い部材68に前記蓋体77を固定すると共に、高速用クラッチ27a及び第三の遊星歯車式変速ユニット30を構成する第二のキャリア60、第二のリング歯車62、遊星歯車63、64(図1参照)を組み付けて、第三のモジュール82とする。そして、これら各第一〜第三のモジュール80〜83の作動状態が適正であった場合には、これら各モジュール80〜83を上記ケーシング35を構成するケーシング本体66に組み付ける。そして、この固定作業の後、このケーシング本体66の下端開口を、オイルパン83(図1参照)により塞ぐ。
【0042】
上述の様にしてケーシング35を構成するケーシング本体66に、上述の様な第一〜第三のモジュール80〜83を組み付ける本例の場合には、これら各モジュール80〜83の構成部材と他の構成部材との位置決め作業を、容易且つ確実に行なえる。この作業は、特に熟練を要する事なく容易に行なえる為、トロイダル型無段変速ユニット延いては無段変速装置の組立コストを高くする事がない。しかも、本例の場合には、前記センサ付転がり軸受69を構成する回転センサ71を、入力軸31に近い側の開口部に配置している。この為、このセンサ付転がり軸受69を上記ケーシング35を構成する上記覆い部材68に取り付け、更にこの覆い部材68に前記蓋体77を固定して、上記第三のモジュール82とした状態で、上記回転センサ71に接続したハーネスの取り回しを容易にできる。
【0043】
次に、図6は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、センサ付転がり軸受69aを構成する転がり軸受70の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受70の組み付け状態で入力軸31(図1参照)と反対側(図6の右側)の開口部に、シール部材84を設けている。前述の実施の形態の第1例は、図3に示す様に、ケーシング35を構成する覆い部材68の内周面と出力軸24aの外周面との間で、センサ付転がり軸受69から軸方向他端側(図3の右側)に外れた部分に、組み合わせシールリング等のシール部材84´を設け、上記ケーシング35の内周面と出力軸24aの外周面との間を塞いでいる。これに対して本例の場合には、上記センサ付転がり軸受69aを構成する転がり軸受70の外輪73にシール部材84の外周縁を固定すると共に、このシール部材84の内周縁を同じく内輪72の内周面に摺接させている。
【0044】
この様な本例の場合には、上記出力軸24aに、軸方向寸法が嵩む、組み合わせシールリング型のシール部材84´を設けなくて済む分、軸方向寸法を更に短縮できる。より具体的には、本例の様な、センサ付転がり軸受69aにより出力軸24aの回転速度を検出自在とすると共に、このセンサ付転がり軸受69aにシール部材84を設けた無段変速装置の場合、全長を約700mm程度にする事ができる。言い換えれば、前記図4に示した様に、エンコーダ79を出力軸24aに外嵌固定し、更に組み合わせシールリング型のシール部材84´設けた構造に比べて、軸方向寸法を30mm程度(無段変速機の全長に対して4〜5%程度)短縮する事ができる。その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するので、軸方向寸法を短縮して小型・軽量化を図れ、より小型の車体に組み付け可能になる等、トロイダル型無段変速ユニットを組み込んだ無段変速装置の実用化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1の右端部拡大図。
【図4】出力軸にエンコーダを取り付けた構造を示す、図3と同様の断面図。
【図5】無段変速機の組み立て途中の状態を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同様の断面図。
【図7】従来から知られているトロイダル型無段変速ユニットの1例を示す断面図。
【図8】従来から知られている無段変速装置の1例を示す略断面図。
【符号の説明】
1、1a 入力回転軸
2、2a、2b 入力側ディスク
3 ボールスプライン
4 出力歯車
5、5a、5b 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 トラニオン
8 支持軸
9 駆動軸
10、10a 押圧装置
11、11a トロイダル型無段変速ユニット
12 遊星歯車式変速ユニット
13 キャリア
14a、14b 遊星歯車素子
15 第一の伝達軸
16a、16b 太陽歯車
17 第二の伝達軸
18、18a 中空回転軸
19 太陽歯車
20 遊星歯車素子
21 リング歯車
22 第二のキャリア
23a、23b 遊星歯車素子
24、24a 出力軸
25 第二のリング歯車
26、26a 低速用クラッチ
27、27a 高速用クラッチ
28 第一の遊星歯車式変速ユニット
29 第二の遊星歯車式変速ユニット
30 第三の遊星歯車式変速ユニット
31 入力軸
32 伝達軸
33 スラストアンギュラ玉軸受
34a、34b 支持板
35 ケーシング
36 アクチュエータボディー
37a、37b 支柱
38a、38b 支持ポスト部
39 支持環部
40 ボルト
41 凹部
42 連結板
43 ボルト
44 凹部
45a、45b 支持孔
46 周面
47 入力側面
48 出力側面
49 天板部
50a、50b 位置決め凹部
51 位置決めスリーブ
52 アクチュエータ
53 第一の太陽歯車
54 第一のキャリア
55 遊星歯車
56 遊星歯車
57 遊星歯車
58 第一のリング歯車
59 第二の太陽歯車
60 第二のキャリア
61 第三の太陽歯車
62 第二のリング歯車
63 遊星歯車
64 遊星歯車
65 トーションダンパ
66 ケーシング本体
67 仕切り部材
68 覆い部材
69、69a センサ付転がり軸受
70 転がり軸受
71 回転センサ
72 内輪
73 外輪
74 外輪軌道
75 内輪軌道
76 玉
77 蓋体
78 凹部
79 エンコーダ
80 第一のモジュール
81 第二のモジュール
82 第三のモジュール
83 オイルパン
84、84′ シール部材
85 ギヤポンプ

Claims (4)

  1. 互いに同心に配置した入力軸と出力軸との間にトロイダル型無段変速ユニットと遊星歯車式変速ユニットとを、これら入力軸及び出力軸と同軸に配置すると共に、互いの間での動力の伝達を行なわせる状態に組み合わせて成る無段変速装置に於いて、上記出力軸を、転がり軸受にこの転がり軸受の回転状態を検出する為の少なくとも1個のセンサを組み付けて成るセンサ付転がり軸受で回転自在に支持する事により、この出力軸の回転状態を検出自在とした事を特徴とする無段変速装置。
  2. センサ付転がり軸受を構成する転がり軸受は、出力軸を支持した状態でこの出力軸と共に回転する内輪と、固定の部分に保持された状態で回転しない外輪と、この外輪の内周面に形成された外輪軌道と上記内輪の外周面に形成された内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであり、上記センサ付転がり軸受を構成するセンサは、上記外輪に支持した状態で、上記内輪に固定したエンコーダに近接対向させたものである、請求項1に記載した無段変速装置。
  3. センサ付転がり軸受を構成する転がり軸受の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受の組み付け状態で入力軸に近い側の開口部に、上記センサ付転がり軸受を構成するセンサを配置した、請求項1〜2に記載した無段変速装置。
  4. センサ付転がり軸受を構成する転がり軸受の軸方向両端開口部のうちの、この転がり軸受の組み付け状態で入力軸と反対側の開口部にシール部材を設けた、請求項1〜3に記載した無段変速装置。
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