JP2004293362A - モータポンプ - Google Patents

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Mitsuhiro Kondo
光廣 近藤
Kiyomitsu Oshikawa
清満 押川
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Abstract

【課題】本発明の目的は、構造を簡素化することが可能であると共に、ポンプ効率を向上させることが可能なモータポンプを提供することにある。
【解決手段】本発明は、羽根車51を有して構成された回転子50と、固定子40と、を備え、羽根車51の回転に伴って流体を流路取入口12aから流路排出口22aへ送るモータポンプ1に関する。
流路取入口12aと流路排出口22aとを連通する流体搬送路Rには、回転子50を回転可能に保持するテーパ面14aを備えてなる回転子収容部Cが形成されている。回転子50は、その外周に形成されたテーパ面57aがテーパ面14aによって保持された状態で回転子収容部C内に回転可能に収容され、回転軸の不要な構成となっている。テーパ面14a又はテーパ面57aの少なくとも一方には、低摩擦材料からなるコーティング処理が施されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータポンプに係り、特に羽根車を高速回転で作動させるモータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、羽根車を高速回転で作動させるモータポンプにおいては、ブラシレスモータの回転子を中空円筒体で構成し、この中空円筒体の内側に羽根を設け、この羽根を回転子と共に回転させることにより、流体を流路取入口から流路排出口へ移送させる、所謂「貫流ポンプ」が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−37079号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平5−187380号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載のポンプ(軸流ポンプ)では、回転子コアを支えた状態で回転させるために、スピンドルが必要である。このように、スピンドルを備えた構成にすると、スピンドルを軸支する保持部の構造がたいへん複雑となるという不都合がある。また、インペラ本体が流体を下流側に搬送すると、流体からの反力を受けることにより、インペラ本体が上流側へ移動する。これにより、スピンドルの端面が保持部と干渉し、異音や振動の原因となる虞がある。一方、上記特許文献2に記載のポンプ(電動機一体型ポンプ)においても、回転子を支えた状態で回転させるために、回転軸を軸支するベアリングが必要となる。このように、ベアリングを備えた構成にすると、ベアリング配設部の構造がたいへん複雑となるという不都合がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、構造を簡素化することが可能なモータポンプを提供することにある。また、本発明の他の目的は、振動や騒音を低減させることが可能であると共に、回転子を安定して回転させることが可能なモータポンプを提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、ポンプ容積を拡大することなく、ポンプ効率を向上させることが可能なモータポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、請求項1に記載のモータポンプによれば、流路取入口が形成された第1キャップと、流路排出口が形成された第2キャップと、前記流路取入口と前記流路排出口とを連通する流体搬送路と、該流体搬送路内に配設されると共に羽根車を有して構成された回転子と、該回転子の径方向外側に配設された固定子と、を備え、前記羽根車の回転に伴って流体を前記流路取入口から前記流路排出口へ送るモータポンプにおいて、前記流体搬送路には、前記回転子を回転可能に保持する内壁面を備えてなる回転子収容部が形成され、前記回転子は、該回転子の外周部が前記内壁面によって保持された状態で、前記回転子収容部内に回転可能に収容されたこと、により解決される。
【0007】
このように、本発明のモータポンプでは、モータポンプにおける流体搬送路に、回転子を回転可能に保持する内壁面を備えてなる回転子収容部が形成され、回転子は、この回転子の外周部が内壁面によって保持された状態で、回転子収容部内に回転可能に収容されている。従って、この構成により、回転子の回転軸を不要な構成とすることができる。これにより、回転軸を軸支するベアリング等も不要な構成とすることができるので、モータポンプの構造を簡素化することが可能である。また、上述のように、回転軸とベアリングを不要な構成とすることにより、従来のように、回転軸とベアリングとの干渉による振動や騒音が発生することがないので、モータポンプの回転駆動時における振動や騒音を低減させることが可能となる。
【0008】
このとき、前記回転子は、請求項2に記載のように、より具体的には、回転停止時に、前記回転子収容部内を軸方向に浮遊可能に配設されるものである。
【0009】
また、請求項3に記載のように、より好適には、前記内壁面に、流路排出口から流路取入口に向かうに従って縮径するテーパ面が形成され、回転子の外周部が、テーパ面に沿うようにテーパ状に形成される。このように形成すると、搬送される流体から受ける反力によって、回転子全体が流路取入口側に移動しても、内壁面に形成されたテーパ面に、同じくテーパ状からなる回転子の外周部が全面に渡って当接するので、回転子を回転可能な状態に確実に保持することが可能となる。さらに、少なくとも内壁面の一部をテーパ状にして回転子の外周部を保持する構成とすることにより、回転子を保持するための保持面を、軸方向と、軸方向と垂直な方向の2方向に設ける必要がないので、回転子を保持する構造を簡素化することが可能となる。
【0010】
また、請求項4に記載のように、前記回転子において、回転子の中心本体部は、より具体的には、羽根車に配設された羽根を介して外周部に接続され、回転子の回転軸を不要とした構成とされる。従って、本発明のモータポンプによれば、上記構成により、流体搬送路に回転軸を配置した従来の構成と比して、回転軸を不要とした分だけ流路を確保することができるので、ポンプ容積を拡大することなく、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0011】
ここで、請求項5に記載のように、内壁面又は外周部の少なくとも一方には、より好適には、低摩擦材料が形成される。このように形成すると、内壁面と外周部との摩擦抵抗を低減させることができるので、回転子を安定して回転させることが可能となる。
【0012】
また、請求項6に記載のように、回転子収容部に、回転子の流路排出口側端面を保持可能な下流側保持端面が形成され、流路排出口側端面又は下流側保持端面の少なくとも一方に、低摩擦材料が形成されていると、回転起動時等において回転子の流路排出口端面が下流側保持端面に当接した状態でも、回転子を安定して起動させることが可能となり好適である。
【0013】
なお、前記低摩擦材料は、請求項7に記載のように、より具体的には、フッ素系樹脂又は親水性ポリマーからなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。図1,図2は、本発明の実施の形態を示すものであり、図1はモータポンプの側面断面図、図2は回転子の構成を示す側面図である。
【0015】
図1に示す符号1は、本発明の一実施形態に係るモータポンプである。このモータポンプ1は、例えば、図示しないラジエータの冷却液を循環させるためのものであり、第1キャップ10と、第2キャップ20と、ハウジングケース30と、固定子40と、回転子50と、を有して構成されたDCブラシレス型のモータポンプである。
【0016】
第1キャップ10は、樹脂製からなる略円盤状のキャップ本体11を有して構成されており、このキャップ本体11には、ポンプ中心軸線に沿って第2キャップ20と反対側に延出する取入ノズル12と、ポンプ中心軸線に沿って第2キャップ20側に延出する管状凸部13と、が形成されている。取入ノズル12の内側には、ポンプ中心軸線に沿って流路取入口12aが形成されており、これにより、外部からモータポンプ1内に流体を取り込めるようになっている。管状凸部13の取入ノズル12側には、流路取入口12aと連通するテーパ状収容凹部14が形成されている。このテーパ状収容凹部14は、後述する回転子50のマグネット56を有する部分を収容するためのものであり、テーパ状収容凹部14の内壁面には、後述する流路排出口22aから流路取入口12aに向かうに従って縮径するテーパ面14aが形成されている。なお、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aおよび底面14bと、後述する本体凸部23の下流側保持端面23aとによって、本発明に係る回転子収容部Cが形成されている。
【0017】
そして、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aには、後述する回転子50との摺動摩擦を低減させるために、低摩擦材料からなるコーティング処理が施されている。このテーパ面14aのコーティング処理における低摩擦材料には、第1キャップ10に用いられた樹脂材料に適合するものが選定されて使用されており、例えば、フッ素樹脂(PTFE)やポリイミド(PI)等の高潤滑性樹脂や、ダイヤモンドライクカーボン等の炭素系主成分材料が用いられている。なお、テーパ面14aのコーティング処理における低摩擦材料には、上記の他にも、親水性ポリマー等の湿潤時に潤滑性を有するものが用いられていても良い。
【0018】
第1キャップ10の外周部には、後述するハウジングケース30に形成された第1フランジ31と接続するためのフランジ15が形成されており、第1キャップ10とハウジングケース30とは、両フランジをボルトなどの固着具61を用いて接合することにより、一体に組み付けられている。また、管状凸部13の第2キャップ20側の部分は、嵌合凹部16として形成されており、この嵌合凹部16と後述する第2キャップ20の嵌合凸部26とが嵌合された状態で、第1キャップ10と第2キャップ20とが一体に組み付けられている。
【0019】
第2キャップ20は、樹脂製からなる略円盤状のキャップ本体21を有して構成されており、このキャップ本体21には、ポンプ中心軸線に沿って第1キャップ10と反対側に延出する排出ノズル22と、ポンプ中心軸線に沿って第1キャップ10側に延出する本体凸部23と、が形成されている。排出ノズル22の内側には、ポンプ中心軸線に沿って流路排出口22aが形成されており、これにより、モータポンプ1内に取り込まれた流体を外部に排出することができるようになっている。
【0020】
本体凸部23には、ポンプ中心軸線に沿って、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って縮径するテーパ状孔部24が形成されており、このテーパ状孔部24は、流路排出口22aと連通するように形成されている。本体凸部23の第1キャップ10側には、ポンプ中心軸線とほぼ垂直となるように下流側保持端面23aが形成されており、この下流側保持端面23aとテーパ状収容凹部14とによって囲まれて形成された回転子収容部C内に、後述する回転子50のマグネット56を有する部分が収容されている。本体凸部23の排出ノズル22側の部分は、嵌合凸部26として形成されており、この嵌合凸部26には、Oリング27が配設されている。そして、このOリング27を介して嵌合凹部16と嵌合凸部26とが嵌合されることにより、モータポンプ1内の流体が外部に漏出しないようになっている。
【0021】
第2キャップ20の外周部には、後述するハウジングケース30に形成された第2フランジ32と接続するためのフランジ25が形成されており、第2キャップ20とハウジングケース30とは、両フランジをボルトなどの固着具62を用いて接合することにより、一体に組み付けられている。
【0022】
ハウジングケース30は、中空円筒体で形成され、その両端側には、第1フランジ31および第2フランジ32が形成されている。このハウジングケース30は、上述のように、フランジ接合されることにより、第1キャップ10と第2キャップ20とに一体に組み付けられている。
【0023】
そして、上述のように、第1キャップ10、第2キャップ20、ハウジングケース30が一体に組み付けられ、流路取入口12aから流路排出口22aまで連通する一連の流路によって、本発明に係る流体搬送路Rが形成されている。この流体搬送路Rの内側には、回転子50が回転可能に配設され、この回転子50の径方向外側には、固定子40が配設されている。
【0024】
固定子40は、薄板をポンプ軸方向に複数積層して形成したステータコア41を有して構成されており、このステータコア41に形成された複数の突極42には、巻線43が巻装されたボビン44がそれぞれ組み付けられている。
【0025】
回転子50は、羽根車51を一体に有して形成されたものであり、本実施形態のモータポンプ1においては、この羽根車51が回転することにより、流体の取入・排出動作が行われるようになっている。羽根車51は、本発明に係る中心本体部に相当する羽根車本体52に複数の羽根53を有して構成されており、羽根車51の外周部には、羽根53の先端部を夫々繋ぐように環状のロータスペーサ54が配設されている。羽根車本体52の羽根53が取付けられた部分には、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って拡径する第1テーパ面52a(図2参照)が形成されており、また、羽根車本体52の第2キャップ20側には、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って縮径する第2テーパ面52b(図2参照)が形成されている。
【0026】
一方、ロータスペーサ54の内側には、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って拡径するテーパ面54a(図2参照)が形成されている。そして、本実施形態に係るモータポンプ1においては、羽根車本体52に形成された第1テーパ面52aと、ロータスペーサ54に形成されたテーパ面54aとの間が流路として形成されている。同様に、羽根車本体52に形成された第2テーパ面52bと、テーパ状孔部24との間が流路として形成されている。
【0027】
ロータスペーサ54の外周部には、図1に示すように、軟磁性金属材料からなるバックヨーク55が配設されており、また、バックヨーク55の外周部には、マグネット56が配設されている。さらに、マグネット56の外周部には、キャン57が配設されている。ロータスペーサ54の外周部は、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って拡径するテーパ面54bで形成されており、バックヨーク55、マグネット56、キャン57は、図1に示すように、ロータスペーサ54のテーパ面54bに沿って傾斜するように配設されている。これにより、キャン57の外周部には、流路取入口12aから流路排出口22aに向かうに従って拡径するテーパ面57aが形成されている。なお、本実施形態に係るキャン57のテーパ面57aは、本発明に係る回転子の外周部に相当するものである。
【0028】
そして、本実施形態では、このキャン57に形成されたテーパ面57aの傾斜角度と、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aの傾斜角度とが、ほぼ一致するように設定されている。これにより、回転子50の外周部としてのテーパ面57aは、回転子収容部Cのテーパ面14aに沿うように形成されている。また、キャン57のテーパ面57aと、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aとは、後述するように、回転子50が回転停止時において浮遊状態にあるときに、微小なクリアランスを保つように離間して配設されている。
【0029】
ここで、キャン57は、例えば、ステンレス、真鍮、アルミニウム等の非磁性体からなる薄板で構成されており、また、キャン57に形成されたテーパ面57aには、図2に示すように、軸方向に沿って複数の溝部57bが形成されている。この溝部57bは、テーパ面57aとテーパ面14aとの間を通過する流体が円滑に流れるよう整流するためのものである。そして、本実施形態では、キャン57のテーパ面57aに、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aとの摺動摩擦を低減させるための低摩擦材料からなるコーティング処理が施されている。
【0030】
このテーパ面57aのコーティング処理における低摩擦材料には、キャン57に用いられる非磁性材料に適合するものが選定されて使用されており、例えば、フッ素樹脂等の高潤滑性樹脂や、ダイヤモンドライクカーボン等の炭素系主成分材料、もしくは、セラミック、タフラム(登録商標)等が用いられている。なお、テーパ面57aのコーティング処理における低摩擦材料には、上記の他にも、親水性ポリマー等の湿潤時に潤滑性を有するものが用いられていても良い。また、このときの低摩擦材料の選定においては、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aに施されたコーティング材料との摺動性・適合性を考慮すべきであることは勿論である。このように、テーパ面57aに低摩擦材料によるコーティング処理を行うことにより、キャン57のテーパ面57aとテーパ状収容凹部14のテーパ面14aとの摺動摩擦が低減され、回転子50の回転特性を向上させることが可能となる。
【0031】
また、上述のように、回転子50の中心本体部としての羽根車本体52が、羽根53を介してロータスペーサ54に接続され、回転子50が回転軸の不要な構成となっているので、流体搬送路Rに回転軸を配置した従来の構成と比して、回転軸を不要とした分だけ流路を確保することができる。従って、本実施形態のモータポンプ1によれば、上記構成により、ポンプ容積を拡大することなく、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0032】
そして、本実施形態のモータポンプ1では、ロータスペーサ54の第1キャップ10側に形成された端面54cと、テーパ状収容凹部14の底面14bとが、所定のクリアランスを保つように離間して配設されている。同様に、ロータスペーサ54の第2キャップ20側に形成された端面54dと、本体凸部23の下流側保持端面23aとは、所定のクリアランスを保つように離間して配設されている。これにより、回転子50は、回転停止時において、スラスト方向に若干スライド可能な程度に回転子収容部C内で浮遊可能な状態となっている。
【0033】
ここで、回転起動時に、回転子50が回転子収容部C内において流路排出口22a側に移動した状態にあると、ロータスペーサ54の端面54dと、本体凸部23の下流側保持端面23aとが摺接することとなる。そこで、本実施形態では、ロータスペーサ54の端面54dと本体凸部23の下流側保持端面23aとの摺動摩擦を低減させるために、端面54dおよび下流側保持端面23aにも、低摩擦材料からなるコーティング処理をそれぞれ施してある。このとき、ロータスペーサ54の端面54dに施されたコーティング処理における低摩擦材料には、ロータスペーサ54に用いられた樹脂材料に適合するものが選定されて使用されており、例えば、フッ素樹脂、ダイヤモンドライクカーボン等の炭素系主成分材料、親水性ポリマー等が用いられている。
【0034】
一方、本体凸部23の下流側保持端面23aに施されたコーティング処理における低摩擦材料にも、第2キャップ20に用いられた樹脂材料に適合するものが選定されて使用されており、例えば、フッ素樹脂、ダイヤモンドライクカーボン等の炭素系主成分材料、親水性ポリマー等が用いられている。なお、ロータスペーサ54の端面54dがキャン57によって一部被覆され、この端面54dを被覆するキャン57の一部(図1において符号57cで示す部分に相当し、以後、端面57cと言う)が、本体凸部23の下流側保持端面23aと摺接するように構成された場合には、この端面57cにも、低摩擦材料からなるコーティング処理を施すこととする。
【0035】
このように、本実施形態に係るモータポンプ1では、回転子50と、この回転子50を保持する回転子収容部Cとに、低摩擦材料からなるコーティング処理が施されているので、回転子50を安定して回転させることができる。そして、上記各構成からなるモータポンプ1では、不図示の外部電源供給装置により巻線43に電流を流すと、回転子50が回転し、これにより、流路取入口12aから流路排出口22aへ向けて流体が搬送される。
【0036】
ここで、回転子50の回転起動時に、回転子50が回転子収容部C内において流路排出口22a側に移動した状態にあると、ロータスペーサ54の端面54dと、本体凸部23の下流側保持端面23aとが摺接することとなる。しかしながら、本実施形態のモータポンプ1では、上述のように、ロータスペーサ54の端面54dと、本体凸部23の下流側保持端面23aにも、低摩擦材料からなるコーティング処理をそれぞれ施してある。
【0037】
従って、ロータスペーサ54の端面54dと、本体凸部23の下流側保持端面23aとが摺接しても、端面54dに対する下流側保持端面23aの摩擦抵抗が限りなく低く抑えられているので、回転子50を安定して起動することができる。また、回転子50は、回転中に、搬送される流体から受ける反力により、ポンプ上流側に移動する。しかしながら、本実施形態のモータポンプ1では、上述のように、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aが、回転子50の移動方向に向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている。
【0038】
また、テーパ面14aと相対するキャン57のテーパ面57aは、回転子50の停止時に、テーパ面14aと微小なクリアランスを保つように離間して配設されると共に、テーパ面14aの傾斜角度とは、ほぼ一致する傾斜角度で形成されている。従って、上述のように、回転子50がポンプ上流側に移動しても、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aが、キャン57のテーパ面57aを受け止めることにより、回転子50は、一定の位置に保持された状態で回転することとなる。
【0039】
また、このとき、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aと、キャン57のテーパ面57aには、上述のように、低摩擦材料によるコーティング処理が施されているので、テーパ面14aに対するテーパ面57aの摺動摩擦は限りなく低く抑えられている。従って、回転子50は、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aから摩擦抵抗をほとんど受けることなく回転することができるので、これにより、モータポンプ1の流体搬送効率を向上させることができる。また、テーパ状収容凹部14のテーパ面14aで回転子50の外周部を支える構成とすることにより、回転軸を不要にでき、さらに、回転軸を不要とすることにより、回転軸を軸支するベアリングを不要にできるので、モータポンプ1全体の構造を簡素化することができる。
【0040】
さらに、上述のように、回転軸およびベアリングを不要とした構成とすることにより、従来のように、回転軸とベアリングとの干渉による異音や振動が発生することがない。従って、従来に比して、モータポンプ1の回転駆動時における振動や騒音を低減させることが可能であると共に、回転子50を安定して回転させることが可能である。
【0041】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)本実施形態のモータポンプ1では、流体を搬送する流体搬送路Rに、回転子50を回転可能に保持するテーパ面14aを備えてなる回転子収容部Cが形成され、回転子50は、テーパ面57aがテーパ面14aによって保持された状態で、回転子収容部C内に回転可能に収容されているので、回転子50を回転軸の不要な構成とすることができる。これにより、回転軸を軸支するベアリング等も不要な構成とすることができるので、モータポンプ1の構造を簡素化することが可能となる。また、上述のように、回転軸とベアリングを不要な構成とすることにより、従来のように、回転軸とベアリングとの干渉による振動や騒音が発生することがないので、モータポンプ1の回転駆動時における振動や騒音を低減させることが可能となる。
【0042】
(ロ)本実施形態のモータポンプ1では、搬送される流体から受ける反力によって、回転子50全体が流路取入口12a側に移動しても、回転子収容部Cのテーパ面14aに、同じくテーパ状からなる回転子50のテーパ面57aが全面に渡って当接するので、回転子50を回転可能な状態に確実に保持することが可能である。また、テーパ面14aを形成して回転子50のテーパ面57aを保持する構成とすることにより、回転子50を保持するための保持面を、軸方向と、軸方向と垂直な方向の2方向に設ける必要がないので、回転子50を保持する構造を簡素化することが可能である。
【0043】
(ハ)本実施形態のモータポンプ1では、回転子50の中心本体部としての羽根車本体52が、羽根53を介してロータスペーサ54に接続され、回転子50が回転軸の不要な構成となっているので、流体搬送路に回転軸を配置した従来の構成と比して、回転軸を不要とした分だけ流路を確保することができる。これにより、ポンプ容積を拡大することなく、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0044】
(ニ)本実施形態のモータポンプ1において、テーパ面14aおよびテーパ面57aには、低摩擦材料によるコーティング処理が施されているので、テーパ面14aとテーパ面57aとの摩擦抵抗を低減させることができる。これにより、回転子50を安定して回転させることが可能となる。
【0045】
(ホ)本実施形態のモータポンプ1において、回転子50の端面54dおよび下流側保持端面23aには、低摩擦材料によるコーティング処理が施されているので、回転起動時等において回転子50の端面54dが下流側保持端面23aに当接した状態でも、回転子50を安定して起動させることが可能である。
【0046】
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。図3乃至図6は本発明の改変例を示す図であり、図3は第1改変例に係るモータポンプの側面断面図、図4は第1改変例に係る回転子の構成を示す側面図、図5は第2改変例に係る回転子の構成を示す側面図、図6は第3改変例に係る回転子の構成を示す側面図である。
【0047】
(a)上記実施形態では、第1キャップ10にテーパ状収容凹部14を設け、このテーパ状収容凹部14のテーパ面14aで回転子50の外周部を支える構成としていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図3,図4に示す改変例に係るモータポンプ101のように、回転子150のマグネット156を有する部分を収容するための収容凹部114において、この収容凹部114の内壁面114aを、テーパ状ではなく、モータポンプ101の軸方向に沿うように形成しても良い。また、回転子150の外周部も、テーパ状ではなく、内壁面114aに沿うように、すなわち、モータポンプ101の軸方向に沿うように形成しても良い。
【0048】
なお、本改変例に係るモータポンプ101では、回転子150の外周部に配設されたキャン157と、収容凹部114の内壁面114aとは、微小なクリアランスを保つように離間して配設されている。また、収容凹部114の内壁面114aおよび底面114b、キャン157の外周面157a、回転子150の端面150a,150b、第2キャップ120に形成された本体凸部123の下流側保持端面123aには、上記実施形態に係るモータポンプ1と同様に、低摩擦材料からなるコーティング処理がそれぞれ施されている。このようにすることにより、改変例に係るモータポンプ101においても、上記実施形態に係るモータポンプ1と同様に、回転子150が収容凹部114等から摩擦抵抗をほとんど受けることなく回転するので、流体搬送効率を向上させることが可能である。
【0049】
また、収容凹部114の内壁面114aで回転子150の外周部を支える構成とすることにより、回転軸を不要にでき、さらに、回転軸を不要とすることにより、回転軸を軸支するベアリングを不要にできるので、モータポンプ101全体の構造を簡素化することができる。また、上述のように、回転軸およびベアリングを不要とした構成とすることにより、従来のように、回転軸とベアリングとの干渉による異音や振動が発生することがない。従って、従来に比して、モータポンプ101の回転駆動時における振動や騒音を低減させることが可能であると共に、回転子150を安定して回転させることが可能である。
【0050】
(b)上記実施形態において、キャン57の外周には、図2に示すように、溝部57bが軸方向に沿って形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、図5に示す第2改変例に係るロータ250のように、キャン257の表面に設けられた溝部257bは、ロータ250の軸心回りに螺旋状に形成されていても良い。
【0051】
(c)同様に、上記第1改変例に係るモータポンプ101において、キャン157の外周には、図4に示すように、溝部157bが軸方向に沿って形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、図6に示す第3改変例に係る回転子350のように、キャン357の表面に設けられた溝部357bは、回転子350の軸心回りに螺旋状に形成されていても良い。
【0052】
(d)上記実施形態では、回転子50の外周に非磁性体からなるキャン57を配設したが、本発明に係る回転子の外周部はこれに限定されるものではない。その他にも、キャン57と同様なカバー部材を外周部として回転子50の外周に設けても良い。また、このときのカバー部材は、樹脂製で形成されていても良い。さらに、このカバー部材の表面に、フッ素樹脂や親水性ポリマー等のコーティング処理を施しても良い。
【0053】
(e)上記実施形態では、テーパ状収容凹部14に形成されたテーパ面14aにコーティング処理を行うと共に、回転子50の外周部にも、コーティング処理を行うようにしていたが、本発明はこれに限定されるものでない。その他にも、コーティング処理は、テーパ状収容凹部14に形成されたテーパ面14a、又は、回転子50の外周部のいずれか一方に施すように形成されていても良い。また、第1キャップ10を、ポリアセタール(POM)や、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の摺動性の良い樹脂材料で形成して、第1キャップ10側におけるコーティング処理を不要とし、回転子50の外周部にのみ、コーティング処理を行うようにしても良い。
【0054】
上記各実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。すなわち、前記回転子収容部には、前記回転子の流路取入口側端面を保持可能な上流側保持端面が形成され、前記流路取入口側端面又は上流側保持端面の少なくとも一方には、低摩擦材料が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータポンプである。このモータポンプによれば、搬送される流体から受ける反力によって、回転子全体が流路取入口側に移動し、回転子の流路排出口側端面と回転子収容部の上流側保持端面とが摺接しても、流路排出口側端面と上流側保持端面の少なくとも一方に低摩擦材料が形成されているので、摺動摩擦を低減することができ、回転子を安定して回転させることが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のモータポンプによれば、回転子の回転軸を不要な構成とすることができるので、回転軸を軸支するベアリング等も不要な構成とすることができ、モータポンプの構造を簡素化することが可能である。また、回転軸とベアリングを不要な構成とすることにより、従来のように、回転軸とベアリングとの干渉による振動や騒音が発生することがないので、モータポンプの回転駆動時における振動や騒音を低減させることが可能である。
【0056】
さらに、回転軸とベアリングを不要な構成とすることにより、流体搬送路に回転軸を配置した従来の構成と比して、回転軸を不要とした分だけ流路を確保することができるので、ポンプ容積を拡大することなく、ポンプ効率を向上させることが可能である。また、内壁面又は外周部の少なくとも一方には、低摩擦材料が形成されるので、内壁面と外周部との摩擦抵抗を低減させることができ、回転子を安定して回転させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモータポンプの側面断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る回転子の構成を示す側面図である。
【図3】本実施形態の第1改変例に係るモータポンプの側面断面図である。
【図4】本実施形態の第1改変例に係る回転子の構成を示す側面図である。
【図5】本実施形態の第2改変例に係る回転子の構成を示す側面図である。
【図6】本実施形態の第3改変例に係る回転子の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1,101 モータポンプ、10 第1キャップ、11 キャップ本体、12 取入ノズル、12a 流路取入口、13 管状凸部、14 テーパ状収容凹部、14a テーパ面、14b,114b 底面、15 フランジ、16 嵌合凹部、20,120 第2キャップ、21 キャップ本体、22 排出ノズル、22a 流路排出口、23,123 本体凸部、23a,123a 下流側保持端面、24 テーパ状孔部、25 フランジ、26 嵌合凸部、27 Oリング、30 ハウジングケース、31,32 フランジ、40 固定子、41 ステータコア、42 突極、43 巻線、44 ボビン、50,150,250,350回転子、51 羽根車、52 羽根車本体、52a テーパ面、52b テーパ面、53 羽根、54 ロータスペーサ、54a テーパ面、54b テーパ面、54c,54d 端面、55 バックヨーク、56,156 マグネット、57,157,257,357 キャン、57a テーパ面、57b,357b溝部、57c 端面、61 固着具、62 固着具、114 収容凹部、114a 内壁面、150a,150b 端面、157a 外周面、C 回転子収容部、R 流体搬送路

Claims (7)

  1. 流路取入口が形成された第1キャップと、流路排出口が形成された第2キャップと、前記流路取入口と前記流路排出口とを連通する流体搬送路と、該流体搬送路内に配設されると共に羽根車を有して構成された回転子と、該回転子の径方向外側に配設された固定子と、を備え、前記羽根車の回転に伴って流体を前記流路取入口から前記流路排出口へ送るモータポンプにおいて、
    前記流体搬送路には、前記回転子を回転可能に保持する内壁面を備えてなる回転子収容部が形成され、
    前記回転子は、該回転子の外周部が前記内壁面によって保持された状態で、前記回転子収容部内に回転可能に収容されたことを特徴とするモータポンプ。
  2. 前記回転子は、回転停止時に、前記回転子収容部内を軸方向に浮遊可能に配設されたことを特徴とする請求項1に記載のモータポンプ。
  3. 前記内壁面には、前記流路排出口から前記流路取入口に向かうに従って縮径するテーパ面が形成され、
    前記外周部は、前記テーパ面に沿うようにテーパ状に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータポンプ。
  4. 前記回転子の中心本体部は、前記羽根車に配設された羽根を介して前記外周部に接続されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のモータポンプ。
  5. 前記内壁面又は前記外周部の少なくとも一方には、低摩擦材料が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のモータポンプ。
  6. 前記回転子収容部には、前記回転子の流路排出口側端面を保持可能な下流側保持端面が形成され、
    前記流路排出口側端面又は前記下流側保持端面の少なくとも一方には、低摩擦材料が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のモータポンプ。
  7. 前記低摩擦材料は、フッ素系樹脂又は親水性ポリマーからなることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のモータポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509702A (ja) * 2011-03-15 2014-04-21 イドール エスアールエル ポンプおよび関連する電動機ポンプの動作のための同期電動機

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