JP2007247489A - 電動ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ効率を向上させることが可能な電動ポンプを提供する。
【解決手段】流体を通過させる連通路Aが形成されたポンプケーシング10と、連通路A内に固定されたシャフト56と、シャフト56に回転可能に軸支されたロータ50と、ロータ50に固定され羽根52bを有するインペラ52と、ロータ50の径方向外側に配設されロータ50を回転駆動するステータ60と、を備えた電動ポンプ1であって、連通路Aを形成する内壁面13aの一部には、羽根52bの端面52cとの摩擦抵抗の低い低摩擦材料で形成された低摩擦プレート15が配設され、インペラ52は、その端面52cが低摩擦プレート15と当接した状態で回転可能となっている。インペラ52の端面52cとポンプケーシング10の内壁面13aとの間に隙間Dが生じないため、インペラ52から流体に与えられる圧力エネルギーのロスを低減して、ポンプ効率を向上できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動ポンプに係り、特に、モータの駆動でインペラが回転することにより、ポンプケーシングの吸込口から排出口へ流体を移送する電動ポンプに関する。
ポンプケーシング内に設けられた電動モータにより、ポンプケーシングの吸込口から流体を吸い込み、排出口から排出する電動ポンプが知られている。このような電動ポンプでは、電動モータのロータにインペラが固定され、ロータの回転によりインペラが回転することで、流体に圧力エネルギーを与えて排出口側へ移送する。
従来から、インペラとポンプケーシングが接触しないように構成して、ポンプ効率や吸込み性能を向上させた遠心ポンプが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の遠心ポンプは、羽根車(すなわち、インペラ)やモータロータキャンの壁面に動圧を発生させる凹溝を形成することで、羽根車を非接触状態で運転可能にしている。これにより、羽根車に生じる摩擦損失を低減し、高効率かつ高寿命の遠心ポンプを実現することが可能となる。
特開2003−184787(第2−6頁、図2、図3、図4)
しかしながら、上記特許文献1の遠心ポンプでは、羽根車とポンプケーシングとの間に所定の隙間が生じるため、この隙間を流れる流体にはインペラの回転による圧力エネルギーが付与されにくい。このため、インペラから流体に与えられる圧力エネルギーにロスが生じ、これによってポンプ効率が低下するという不都合があった。
また、インペラの回転により移送される流体と隙間に滞留する流体との間の移動速度の違いにより、流体に乱流が発生することがあった。このため、流体のスムーズな流れが妨げられ、これによってポンプ効率が低下するという不都合もあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプ効率を向上させることが可能な電動ポンプを提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、吸込口と排出口と両者を連通する連通路とが形成された筒状のポンプケーシングと、該ポンプケーシング内に固定されたシャフトと、該シャフトに回転可能に軸支されたロータと、該ロータに固定され羽根を有するインペラと、前記ロータの径方向外側に配設され前記ロータを回転駆動するステータと、を備え、前記ロータの回転により前記インペラが回転することで、前記吸込口から吸い込まれた流体が前記排出口へ移送される電動ポンプであって、前記連通路を形成する内壁面の一部には、前記羽根の端面との摩擦抵抗が低くなるように形成された低摩擦部材が配設され、前記インペラは、前記端面が前記低摩擦部材と当接した状態で回転可能であることにより解決される。
このように本発明では、ポンプケーシング内の連通路を形成する内壁面には、低摩擦部材が配設され、インペラは、端面が低摩擦部材と当接した状態で回転可能となっている。このように、内壁面とインペラの端面とが当接しているため、この間に隙間が生じず、連通路内を流れる流体に与えられる圧力エネルギーのロスを低減することが可能となる。
また、低摩擦部材は、インペラの羽根の端面との摩擦抵抗が低くなるように形成されている。このため、羽根と内壁面との間の接触摩擦による機械損失が少なくなり、インペラをスムーズに回転させ、これにより水動力を増加させることが可能となる。
従って、本発明の電動ポンプは、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
また、前記低摩擦部材は、前記内壁面に低摩擦材料がコーティングされたコーティング層であることが好ましい。
あるいは、前記内壁面には凹状に窪んだ凹部が形成され、前記低摩擦部材は、低摩擦材料で形成されたプレート状の低摩擦プレートであり、該低摩擦プレートは、前記凹部に嵌着されてもよい。
この場合、前記低摩擦プレートは、前記凹部に対して着脱可能に嵌着されていると更に好ましい。
このように、内壁面に低摩擦材料をコーティングしたり、低摩擦材料で形成された低摩擦プレートを内壁面の凹部に嵌着するといった簡単な構成により、インペラの羽根の端面との間で生じる摩擦抵抗を低減させて、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
また、低摩擦プレートが凹部に対して着脱可能に嵌着されることで、長期間の使用により低摩擦プレートが磨耗した場合であっても、これを取り外して新たなものに交換することで、継続して電動ポンプを使用することが可能となる。従って、電動ポンプの長寿命化を図ることが可能となる。
また、前記内壁面には、前記インペラに向けて突出した凸部が形成され、該凸部の表面には、前記低摩擦部材が配設され、前記端面は、前記低摩擦部材と当接すると共に、前記凸部を除く前記内壁面とは当接しないことが好ましい。
このように、内壁面にはインペラに向けて突出した凸部が形成され、この凸部に低摩擦部材が配設される。そして、インペラの羽根の端面は、凸部に配設された低摩擦部材とのみ当接して、この凸部を除く内壁面とは当接しない。このように、突出した凸部を設けることで、インペラの羽根の端面が低摩擦部材と確実に当接することができると共に、内壁面のうち低摩擦部材が配設されていない他の領域には当接しないようにすることができる。このため、低摩擦部材が配設された凸部以外の内壁面が羽根の端面と当接することにより接触抵抗が生じることを防止でき、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
また、前記インペラは、前記ロータの非回転時には、前記端面と前記低摩擦部材とが当接しない第一の位置にあり、前記ロータの回転時には、前記第一の位置から前記端面と前記低摩擦部材とが当接する第二の位置へ前記シャフトに沿って摺動可能であると好適である。
このように、ロータの非回転時には、ロータはインペラの羽根の端面と低摩擦部材とが当接しない位置にあるが、ロータの回転時には当接する位置へ摺動する。ロータの非回転時には、羽根の端面と低摩擦部材との間に接触摩擦が生じないため、ロータが空転することによって羽根の端面と低摩擦部材との間に接触摩擦が生じて、羽根や低摩擦部材が磨耗することを防止できる。従って、電動ポンプの長寿命化を図ることが可能となる。
さらに、前記内壁面は、前記排出口へ向かうにつれて拡径したテーパ形状に形成され、
前記端面は、前記内壁面の前記テーパ形状に沿うようにテーパ形状に形成されると好ましい。
内壁面がテーパ形状に形成されると共に、羽根の端面もこのテーパ形状に沿うようにテーパ形状に形成されているため、電動ポンプの動作時にロータが吸込口側へ摺動する際に、ロータ自身には、軸中心方向に向けて分力が作用する。このため、ロータの回転によってロータ自身に働く遠心力によりロータが軸中心からぶれることを、この分力により規制することができる。従って、ロータのぶれによる騒音や振動の発生や、取扱液に与えられる圧力エネルギーのロスが少なく、安定した回転動作を行うことが可能となる。
なお、前記低摩擦部材は、具体的には、フッ素系樹脂,ダイヤモンドライクカーボン,および親水性ポリマーからなる群から選択される1または2種類以上の材料である。
本発明によれば、ポンプケーシング内の連通路を形成する内壁面には、低摩擦部材が配設され、インペラは、その端面がこの低摩擦部材と当接した状態で回転可能となっているため、内壁面とインペラの端面との間に隙間が生じず、これにより連通路内を流れる流体に圧力エネルギーのロスを低減させて、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
さらに、低摩擦部材は、インペラの羽根の端面との摩擦抵抗の低い低摩擦材料で形成されているため、羽根と内壁面との間の接触摩擦による機械損失が少なくなり、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図3は本発明の第一の実施形態を示すものであり、図1は本発明の第一の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図、図2は図1の傾斜部13周辺を拡大して示す説明図、図3は電動ポンプ動作時の傾斜部13周辺を拡大して示す説明図である。
本実施形態に係る電動ポンプは、吸込口と排出口が同一線上に配置され、筒状のポンプケーシングの外周面に流体の連通路が形成された全周流インライン型のポンプである。また、本実施形態の電動ポンプは、インペラから吐き出される取扱液がシャフトの中心軸線(図1のX−X')を軸とする円錐面内を流れる斜流ポンプでもある。
この電動ポンプは、例えば、車両に設けられたラジエータの冷却液を循環させるためのウォータポンプとして好適に用いられる。
本例の電動ポンプ1は、ポンプケーシング10と、ポンプケーシング10内に固定されたシャフト56と、シャフト56に回転可能に軸支されたロータ50と、ロータ50を回転駆動するステータ60と、を主要構成要素としている。
ポンプケーシング10は、吸込側ケーシング11と、中間ケーシング21と、排出側ケーシング31が、吸込口12a側(上流側)から排出口32a側(下流側)へ向けてこの順に連結されて形成されている。
吸込側ケーシング11は、取扱液(流体)を吸い込むための吸込口12aが形成された円筒形の吸込ノズル12と、吸込ノズル12の基部から軸方向下流側へ向かうにつれて拡径するように形成された椀状の傾斜部13と、後述するシャフト56を支持するためのシャフト支持部14と、を備えている。
傾斜部13の内壁面13aは、下流側に向かうほど拡径するテーパ面を形成しており、吸込ノズル12の基端部から斜め外側方向に延出し、端部側(下流側)で軸方向に沿うように形成されている。この内壁面13aにより、連通路Aの外側面の一部が形成される。取扱液は、連通路Aを通過して下流側へ移送される。
図2に示すように、後述するインペラ52の羽根52bと対向する内壁面13aには、外周方向へ窪んだ凹部13bが形成されており、この凹部13bには低摩擦材料からなる低摩擦プレート15が嵌着されている。この低摩擦プレート15は、内壁面13aの一部を形成している。この低摩擦プレート15は、本発明の低摩擦部材に相当する。
低摩擦プレート15は、インペラ52の羽根52bの端面52cとの摩擦抵抗が小さい材料で構成された平板状の部材である。低摩擦材料としては、内壁面13aを構成する材料よりも羽根52bの端面52cとの摩擦抵抗が小さい材料であればよく、このような低摩擦材料の例として、フッ素系樹脂,ダイヤモンドライクカーボン,親水性ポリマーなどが挙げられる。また、低摩擦部材としては、このような低摩擦材料を使用するものに限定されず、例えば、内壁面13aと同一の材料であっても、研磨処理などによって表面の摩擦抵抗を低下させたものであってもよい。
図1に示すように、傾斜部13のうち鉛直下方側(図1の下側)の端部には、周方向に沿ってフランジが径方向外側に延出するように形成されている。また、鉛直上方側(図1の上側)の端部にも、ネジ孔が形成された連結部が径方向外側に延出するように形成されている。
シャフト支持部14は、シャフト56の上流側端部を支持する嵌合部14aと、嵌合部14aから径方向外側に放射状に延出する複数(例えば4枚)の薄板状の連結片14bと、により構成されている。シャフト56の端部は、嵌合部14aに形成された嵌合孔27bに嵌合した状態で固定される。連結片14bの外側端部は、吸込ノズル12の内周面に連結されている。
中間ケーシング21は、円筒状の外筒部22と、外筒部22と平行となるように外筒部22の径方向内側に形成されたインライン部24と、を有している。
外筒部22の上流側端部と下流側端部には、それぞれ径方向外側に延出するように連結部が形成されている。連結部にはそれぞれネジ孔が形成されている。
インライン部24は、円筒状のモータ周壁25と、モータ周壁25の上流側端部から所定寸法だけ径方向内側へ延出する円環部26と、円環部26の径方向内側端部から軸方向に沿って下流側へ突出するように形成された有底円筒状の凹部壁27と、を有している。モータ周壁25の排出側は開放され開口が形成される。
モータ周壁25の外周面と外筒部22の内周面は、それぞれ径寸法が異なる円周面となるように形成されており、これらの間には環状の連通路Aが形成されている。
モータ周壁25の外周面と外筒部22の内周面22aとは、複数の案内板28によって連結されている。これにより、インライン部24は、外筒部22内に同軸状に支持される。
電動ポンプ1の鉛直下方に位置する複数の案内板28のうちのひとつには、複数の給電用ワイヤ71を配設するための貫通孔が径方向に形成されている。この貫通孔は外筒部22の径方向外側とモータ周壁25の径方向内側とを連通している。給電用ワイヤ71は、この貫通孔を通じてポンプケーシング10の外部へ引き出され、ハーネス用チューブ72で束ねられた状態で収容されている。給電用ワイヤ71は、図示しない電源装置と電気的に接続されている。
モータ周壁25の内周面と凹部壁27との間には、ステータ60および図示しない駆動回路基板を取付けるための環状空間が形成されている。また、凹部壁27によって、ロータ50を回動可能に保持するための凹部空間が形成されている。
凹部壁27の底面(下流側の面)の中央部には、下流側に膨出する円筒部27aが形成されている。この円筒部27aは、シャフト56の下流側の端部を支持する嵌合孔27bが形成されており、端部がローレット形状に加工されたシャフト端部56aがこの嵌合孔27bに回り止め状態で嵌めこまれている。このように、シャフト端部56aがカバーケーシング41に回り止め状態で固定されており、カバーケーシング41は中間ケーシング21のインライン部24に固定されている。中間ケーシング21はポンプケーシング10を構成しているため、シャフト56は、シャフト端部56aを介してポンプケーシング10の内部に固定されている。
なお、本例では、シャフト56の下流側端部がローレット形状となっているが、これに限らず、上流側端部をローレット形状としてもよい。
排出側ケーシング31は、排出口32aが形成された円筒状の排出ノズル32と、排出ノズル32の基部から軸方向上流側へ向かうにつれて拡径するように形成された椀状の傾斜部33と、を備えている。
傾斜部33のうち鉛直下方側(図1の下側)の端部には、周方向に沿ってフランジが径方向外側に延出するように形成されている。また、鉛直上方側(図1の上側)の端部にも、ネジ孔が形成された連結部が径方向外側に延出するように形成されている。
カバーケーシング41は、中間ケーシング21の開口を塞ぐためのものである。
カバーケーシング41は、下流側に突出するような碗状に形成されており、上流側に向けて拡径するように形成された支持部42と、支持部42と連続して形成され軸方向に対して上流側へ斜めに延出する流路形成部43と、流路形成部43から下流側へ突出するように形成された案内板44を有している。
流路形成部43は、支持部42から上流側へ斜め方向に延出した後、軸方向上流側へ延出方向を変え、端部に円筒状の凹部が形成されている。この円筒状の凹部がOリングを介してモータ周壁25の内側に挿入されることにより、中間ケーシング21の開口が液密的に塞がれている。
排出側ケーシング31の傾斜部33の内側面33aとカバーケーシング41の流路形成部43の間には、連通路Aが形成されており、本例ではこの連通路Aに配設された案内板44は、中間ケーシング21に形成された案内板28の下流側端部と連続する位置に形成されている。
本例では、吸込側ケーシング11,中間ケーシング21,排出側ケーシング31およびカバーケーシング41を連結してポンプケーシング10を組み付けたときに、内部には、吸込ノズル12,内壁面13a,内周面22a,内側面33a,排出ノズル32によって連通路Aが形成される。そして、この連通路A内に、ステータ60等を液密的に収容するインライン部24,カバーケーシング41からなるモータケースが同軸状に配設されている。
本例のロータ50は、円筒状のロータ本体51と、ロータ本体51の上流側側面に一体に形成されたインペラ52と、ロータ本体51内に埋設されたロータマグネット53およびバックヨーク54と、ロータ本体51の貫通孔に取付けられた軸受55a,55bと、軸受55a,55bに挿入されたシャフト56と、ロータ本体51の開口を塞ぐキャップ57と、を主要な構成要素として備えている。
ロータ本体51は、内部にロータマグネット53、バックヨーク54を収容する空間を備え、下流側が開口した円筒状部材である。ロータ本体51の内部には、ロータマグネット53と、バックヨーク54が収容されている。ロータ本体51の開口は、キャップ57によって塞がれている。
本例のインペラ52は、ロータ本体51の上流側端部から径方向外側へ延出するインペラハブ52aと、インペラハブ52aの上流側側面に形成された羽根(斜流羽根)52bとから構成されている。本例のインペラ52は、斜流形インペラである。このインペラ52が回転することにより、吸込口12aから吸い込まれた取扱液は、吸込口12aからロータ50に向かう連通路Aを通って、軸方向に対して斜め方向に形成された連通路Aに沿って押し出される。
インペラ52の羽根52bは、鋳鉄,青銅鋳物,ステンレス鋼板などの金属製材料や、ウレタン樹脂,ポリアセタール樹脂,ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などの樹脂材料や、これらの樹脂にガラス繊維などを添加した強化樹脂などを用いて形成される。
シャフト56は、上述のように吸込側ケーシング11のシャフト支持部14および中間ケーシング21の円筒部27aに両端部を支持固定されている。
シャフト56の外周面には、軸受55aが軸着されている。また、軸受55aよりも上流側のシャフト56の外周面にも、軸受55bが軸着されている。ロータ本体51は、軸受55a,55bを介してシャフト56に軸支されている。軸受55a,55bの種類としては、すべり軸受、転がり軸受など公知の軸受を採用することができる。軸受55bの上流側には、スラスト調整ワッシャ58が配設されている。スラスト調整ワッシャ58は、シャフト56の軸方向でのガタつきを防止するための部材である。
次に、本実施形態のステータ60について説明する。ステータ60は、ステータコア61と、ステータコイル62と、ボビン63と、を有して構成されている。本例では、ロータ50およびステータ60によってブラシレスモータが構成されている。
ステータ60には、図示しない駆動回路基板から電力が供給される。駆動回路基板には、車両本体側から導かれた給電用ワイヤ71が接続されており、ステータ60への通電を制御している。なお、本例では駆動回路基板がポンプケーシング10の内部に配設されているが、これに限らず、ポンプケーシング10の外部に配設する構成としてもよい。
ステータ60および駆動回路基板は、インライン部24内に下流側から挿入することによりインライン部24の環状空間に取付けられている。
本例の電動ポンプ1を組み付けるには、シャフト56を上流側から中間ケーシング21に圧入して嵌合させると共に、下流側から中間ケーシング21内にステータ60および駆動回路基板を配設した後、Oリングを配置してカバーケーシング41を組み付け、ネジ12bで中間ケーシング21とカバーケーシング41をネジ留めする。
さらに、シャフト56にロータ本体51を挿入した後、Oリングを配置した吸込側ケーシング11を上流側から中間ケーシング21に組み付けて、シャフト56の上流側端部をシャフト支持部14に嵌合させ、吸込側ケーシング11の連結部と中間ケーシング21の上流側の連結部をネジ10aで止着する。また、Oリングを配置した排出側ケーシング31を下流側から中間ケーシング21に組み付けて、中間ケーシング21の下流側の連結部と排出側ケーシング31の連結部をネジ10bで止着する。
このようにして電動ポンプ1が組み付けられるとロータ50は、中間ケーシング21の凹部壁27で形成される凹部空間に回転可能に収容される。このとき、キャップ57と凹部壁27とが径方向に僅かな間隔を空けて対向する。そして、ステータコア61とロータマグネット53とが径方向に対向した状態となる。
また、インペラ52を構成するインペラハブ52aの下流側側面が、インライン部24の円環部26の上流側側面と軸方向に僅かな間隔を空けて対向した状態となる。羽根52bは、インペラハブ52aと内壁面13aの間に連通路Aの方向に沿って配設される。
そして、電動ポンプ1内には、ポンプケーシング10と、ロータ50およびステータ60との間に形成された連通路Aが形成される。この連通路Aは、吸込ノズル12および排出ノズル32を除いて環状に形成されている。
次に、電動ポンプ1の動作について説明する。
図1では不図示の外部電源から電力が供給されずにロータ50が回転していない状態では、図2に示すように、インペラ52の羽根52bと吸込側ケーシング11の内壁面13aとの間は、所定の隙間Dで離間した状態となっている。
図1に戻って、この状態で、図示しない外部電源より給電用ワイヤ71を介して駆動回路基板に電源が供給されると、転流信号が生成され、この転流信号がステータコイル62に出力される。ステータコイル62に転流信号が出力されると、ステータ60に駆動磁界が生じ、この駆動磁界に対してロータマグネット53が吸引・反発することによりロータ50が回転する。
ロータ50の回転によってインペラ52が回転すると、吸込口12aから取扱液が吸い込まれる。吸込口12aから吸い込まれた取扱液は、シャフト支持部14を通過すると傾斜部13の内壁面13aとロータ50のインペラハブ52aとの間に形成された連通路Aによって径方向外側へと向きを変える。中間ケーシング21の外筒部22とモータ周壁25との間に形成された連通路Aに達すると、取扱液は再び軸方向へと向きを変え、さらに排出側ケーシング31の流路形成部43と傾斜部33の内側面33aとの間に形成された連通路Aに達すると径方向内側へ向きを変える。そして、取扱液は最終的に排出ノズル32で合流し、排出口32aから排出される。この取扱液の流れを、図1および図3では実線矢印で示している。
ロータ50が回転すると、吸込口12aから吸い込まれる取扱液が下流側へインペラ52を押圧する圧力と、下流側から上流側へロータ50を押圧する圧力の両方の圧力がかかるようになる。ロータ50の回転速度が増加して取扱液の流速が増加するに従って、吸込口12aから吸い込まれる取扱液がインペラ52を押圧する圧力よりも、下流側から上流側へロータ50を押圧する圧力の両方の圧力の方が大きくなる。このため、ロータ50には軸方向に沿って上流側へ移動しようとする推力が働く。ロータ50には、シャフト56の軸方向に沿って上流側へ移動しようするスラスト力がかかる。このスラスト力を、図3では点線矢印で示している。
ロータ50は、シャフト56に沿って上流側へ移動して、羽根52bの端面52cが傾斜部13の内壁面13aに配設された低摩擦プレート15に当接する。羽根52bと対向する傾斜部13には、低摩擦材料からなる低摩擦プレート15が嵌着されているため、羽根52bの端面52cが低摩擦プレート15と当接する。この低摩擦プレート15は、羽根52bの端面52cとの摩擦抵抗が少ないため、ロータ50はスムーズに回転できる。
このように、本発明の電動ポンプ1は、インペラ52の羽根52bと低摩擦プレート15とが当接した状態で回転するため、羽根52bと内壁面13aとの間の隙間(図3の隙間D)が無くなる。このため、インペラ52から取扱液に与えられる圧力エネルギーのロスを減少させて、水動力を増加させることが可能となる。
また、インペラ52の羽根52bは、摩擦抵抗の少ない低摩擦プレート15と当接した状態で回転する。このため、羽根52bの接触摩擦による機械損失が減少して、水動力を増加させることが可能となる。
このように、本発明の電動ポンプ1では、水動力を増加させることでポンプ効率を向上させることが可能となる。
本実施形態の電動ポンプ1は、内壁面13aが下流側へ向かうにつれて拡径したテーパ面となっており、羽根52bの端面52cもこのテーパ面に沿うようにテーパ形状に形成されている。このため、電動ポンプ1の動作時にロータ50が上流側へ摺動した場合に、羽根52bの端面52cには、軸方向と平行に作用する軸推力F1(上記スラスト力と同じ)が働く(図3参照)。この軸推力F1は、低摩擦プレート15に対して垂直方向に働く分力F2と、低摩擦プレート15の斜面に沿って軸中心方向に向かって働く分力F3に分解することができる。この軸中心方向へ向かう分力F3により、ロータ50の回転による遠心力でロータ50が軸中心からぶれることを規制することができる。このため、本実施形態の電動ポンプ1では、ロータ50のぶれによる騒音や振動の発生を低減すると共に、取扱液に与えられる圧力エネルギーのロスを低下させて安定した回転動作を行うことが可能となる。
さらに、本発明の電動ポンプ1は、外部電源から給電が行われずにロータが回転していない非作動時にあっては、インペラ52の羽根52bと吸込側ケーシング11の低摩擦プレート15とが所定の隙間Dで離間した状態となっている。このため、非作動時にロータ50が空転することにより、羽根52bと低摩擦プレート15が接触して、両部材が磨耗することを効率的に防止することができる。
また、低摩擦プレート15は、傾斜部13の凹部13bに着脱可能に嵌着されることが好ましい。このように着脱可能とすることで、長期間の使用により低摩擦プレート15が磨耗した場合であっても、低摩擦プレート15のみを新品に交換することで、さらに継続して電動ポンプ1を使用することが可能となる。同様の理由で、ロータ50のうちのインペラ52が着脱可能とされることが好ましい。
上記実施形態では、吸込側ケーシング11の傾斜部13に凹部13bを形成して、これに低摩擦プレート15を嵌着しているが、傾斜部13の表面に低摩擦材料からなるコーティング層を形成してもよい。
図4は本発明の第二の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図である。この図では、電動ポンプ1のうち傾斜部13周辺を拡大して示している。
本実施形態の電動ポンプ1では、第一の実施形態とは異なり、低摩擦材料からなるコーティング層16を傾斜部13の内壁面13aにコーティングしている。低摩擦材料としては、第一の実施形態で述べたような材料が選択される。コーティング層16は、内壁面13aに低摩擦材料を塗布や噴霧することにより形成することができる。なお、このコーティング層16は、本発明の低摩擦部材に相当する。
また、吸込側ケーシング11は低摩擦材料で形成されているわけではないため、インペラ52の羽根52bと吸込側ケーシング11の傾斜部13とが直接接触することにより、大きな摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗により、機械損失が増加して水動力の低下を招き、これによりポンプ効率が低下することになる。
そこで、第三の実施形態の電動ポンプ1では、吸込側ケーシング11の傾斜部13にインペラ52に向けて突出した凸部13cを形成して、羽根52bの端面52cがこの凸部13cとのみ当接するようにする。以下、この第三の実施形態について説明する。
図5は本発明の第三の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図である。この図では、電動ポンプ1のうち傾斜部13周辺を拡大して示している。
内壁面13aのうちインペラ52の羽根52bと当接する領域には、インペラ52に向けて突出した凸部13cが形成されている。この凸部13cの壁面には、上記第二の実施形態と同様に低摩擦材料からなるコーティング層16が形成されている。このように、内壁面13aに突出して凸部13cが形成されているため、電動ポンプ1の動作時には、羽根52bの端面52cはコーティング層16を介して凸部13cと当接するが、凸部13cを除く他の内壁面13aとは当接しない。
なお、このコーティング層16に替えて、第一の実施形態のように低摩擦プレートを設けるようにしてもよい。このように構成することで、低摩擦ではない他の内壁面13aと羽根52bとが当接することによるポンプ効率の低下を防止することが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図である。 図1の傾斜部13周辺を拡大して示す説明図である。 電動ポンプ動作時の傾斜部13周辺を拡大して示す説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る電動ポンプの縦断面形状を示す説明図である。
符号の説明
1‥電動ポンプ、10‥ポンプケーシング、10a,10b‥ネジ、11‥吸込側ケーシング、12‥吸込ノズル、12a‥吸込口、12b‥ネジ、13‥傾斜部、13a‥内壁面、13b‥凹部、13c‥凸部、14‥シャフト支持部、14a‥嵌合部、14b‥連結片、15‥低摩擦プレート(低摩擦部材)、16‥コーティング層(低摩擦部材)、21‥中間ケーシング、22‥外筒部、22a‥内周面、24‥インライン部、25‥モータ周壁、26‥円環部、27‥凹部壁、27a‥円筒部、27b‥嵌合孔、28‥案内板、31‥排出側ケーシング、32‥排出ノズル、32a‥排出口、33‥傾斜部、33a‥内側面、41‥カバーケーシング、42‥支持部、43‥流路形成部、44‥案内板、50‥ロータ、51‥ロータ本体、52‥インペラ、52a‥インペラハブ、52b‥羽根、52c‥端面、53‥ロータマグネット、54‥バックヨーク、55a,55b‥軸受、56‥シャフト、56a‥シャフト端部、57‥キャップ、58‥スラスト調整ワッシャ、60‥ステータ、61‥ステータコア、62‥ステータコイル、63‥ボビン、71‥給電用ワイヤ、72‥ハーネス用チューブ、A‥連通路、D‥隙間、F1‥軸推力、F2‥分力、F3‥分力

Claims (8)

  1. 吸込口と排出口と両者を連通する連通路とが形成された筒状のポンプケーシングと、
    該ポンプケーシング内に固定されたシャフトと、
    該シャフトに回転可能に軸支されたロータと、
    該ロータに固定され羽根を有するインペラと、
    前記ロータの径方向外側に配設され前記ロータを回転駆動するステータと、を備え、前記ロータの回転により前記インペラが回転することで、前記吸込口から吸い込まれた流体が前記排出口へ移送される電動ポンプであって、
    前記連通路を形成する内壁面の一部には、前記羽根の端面との摩擦抵抗が低くなるように形成された低摩擦部材が配設され、
    前記インペラは、前記端面が前記低摩擦部材と当接した状態で回転可能であることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 前記低摩擦部材は、前記内壁面に低摩擦材料がコーティングされたコーティング層であることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記内壁面には凹状に窪んだ凹部が形成され、
    前記低摩擦部材は、低摩擦材料で形成されたプレート状の低摩擦プレートであり、
    該低摩擦プレートは、前記凹部に嵌着されたことを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  4. 前記低摩擦プレートは、前記凹部に対して着脱可能に嵌着されていることを特徴とする請求項3に記載の電動ポンプ。
  5. 前記内壁面には、前記インペラに向けて突出した凸部が形成され、
    該凸部の表面には、前記低摩擦部材が配設され、
    前記端面は、前記低摩擦部材と当接すると共に、前記凸部を除く前記内壁面とは当接しないことを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  6. 前記インペラは、前記ロータの非回転時には、前記端面と前記低摩擦部材とが当接しない第一の位置にあり、前記ロータの回転時には、前記第一の位置から前記端面と前記低摩擦部材とが当接する第二の位置へ前記シャフトに沿って摺動可能であることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  7. 前記内壁面は、前記排出口へ向かうにつれて拡径したテーパ形状に形成され、
    前記端面は、前記内壁面の前記テーパ形状に沿うようにテーパ形状に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の電動ポンプ。
  8. 前記低摩擦材料は、フッ素系樹脂,ダイヤモンドライクカーボン,および親水性ポリマーからなる群から選択される1または2種類以上の材料であることを特徴とする請求項2または3に記載の電動ポンプ。
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