JP2004293226A - 合成床板と支持桁とのシール構造 - Google Patents

合成床板と支持桁とのシール構造 Download PDF

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JP2004293226A
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Akihiro Kamimura
明弘 上村
Yutaka Kawai
豊 川井
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Kawatetsu Kyoryo Tekko KK
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Kawatetsu Kyoryo Tekko KK
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Abstract

【課題】鋼・コンクリート合成床板とその支持桁との間にモルタルを流し込むに当って、該モルタルの施工部分からの排水を確実に行うことによって、当該部分に溜まる水分の悪影響を排除して、合成底板と支持桁とのシールを確実に行う。
【解決手段】支持桁上に配設したシール枠を介して合成床板を載置すると共に、該シール枠中にモルタルを充填してなるシール構造において、前記シール枠の低位側端部に排水管を取付けた合成床板と支持桁とのシール構造。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、合成床板、とくに鋼・コンクリート合成床板とこれを支持する支持桁とのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成床板(以下、鋼・コンクリート合成床板の例で述べる)は、主として橋梁の床板として利用されるものである。例えば、図1に、鋼・コンクリート合成床板を橋梁の床板とした場合について示すが、この図に明らかなように、橋の長手方向には、図示しない基礎が断続的に設けられ、それぞれの基礎上には、支持桁1が渡され、この支持桁1の上に鋼・コンクリート合成床板2を載置することによって、橋梁が構築されている。
【0003】
前記鋼・コンクリート合成床板2は、鋼製の底板3aにT形鋼を好適例とする補強材3bを組み合わせてなる基板3に、コンクリート4を打設してなるものであり、施工現場において、支持桁1上に上記基板3を適宜に並べて載置し、次いで鉄筋(図示せず)を配筋した後、コンクリート4を打設して、鋼・コンクリート合成床板2を形成する方法が一般的である。
【0004】
その際、図1に示すように、支持桁1(フランジ上面)と鋼・コンクリート合成床板2の基板3との間には、支持桁1のフランジ上面に方形枠状のシール枠を設け、その枠内空間中にモルタル5を流し込む構造としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、橋梁施工では、適当な工事区間毎に、支持桁1上に前記基板3を設置し、コンクリート4を打設して合成床板を構築するという作業を繰り返していくことになる。このような施工作業の途中に、前記支持桁1のフランジ1a上面に設けたシール枠6内空間に雨水等が溜まる場合がある。こうした場合に、前記基板3を設置してコンクリート4を打設すると共に、該シール枠6内空間にモルタル5を注入すると、支持桁1のフランジ1a上面と基板3との間に溜まった水分によって、モルタル5の水分が多くなってしまい、品質上脆弱となるという問題があった。
【0006】
また、フランジ1aの上面に溜まった水分は、橋梁本体へ伝わる可能性もあり、防錆上の観点からも、このような溜水をシール枠6外、即ち橋梁外に排除することが必要である。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来シール構造が抱えている前記課題を解決するためになされたものであり、鋼・コンクリート合成床板とその支持のための支持桁との間のシール枠内にモルタルを流し込むに当って、該モルタルの施工部分からの排水を確実に行うことによって、当該部分に溜まる溜水の悪影響を排除して、支持桁と合成床板との間におけるシールを確実に行うことができる構造について、提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的の実現に向けた研究の中で、発明者らは、シール枠に排水構造を付与することが有効であるとの知見を得て、本発明を完成させた。即ち、本発明は、合成床板を支持する支持桁のフランジ上面に、シール枠を介して前記合成床板を載置すると共に、その該シール枠中にはモルタルを充填してなる構造において、前記シール枠の低位側端部に排水管を取付けたことを特徴とする合成床板と支持桁とのシール構造である。
【0009】
なお、この発明は、鋼・コンクリート合成床板を支持する支持桁のフランジ上面の周縁部を囲むように設けたシール枠を介して、鋼・コンクリート合成床板を載置した後、そのシール枠内空間にモルタルを充填するに際し、該フランジ上面の勾配の低い側の端部またはその近傍にシール枠の一部を切欠き、その切欠き部部に排水管を取付けそして、該排水管とシール枠切欠き部分との隙間をコーキング材にて埋めてなるものである。
【0010】
このような本発明に係るシール構造によれば、シール枠の低位側端部に設けた切欠き部分に排水管を取付けたので、降雨時に溜ったシール枠水分を完全に排水することが可能になり、工程および品質上の制約を受けることなく、鋼・コンクリート合成床板の架設が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明のシール構造について詳しく説明する。
図2は、支持桁1上に鋼・コンクリート合成床板2を載置するのに先立ち、支持桁1のフランジ1a上面の周縁部に、弾性質材料を用いて形成された方形枠状のシール枠6を設けた状態を示し、同図(a)は上面および同図(b)は側面をそれぞれ示している。
【0012】
本発明では、支持桁1のフランジ1a上面の周縁部に、ポリウレタン樹脂やウレタン樹脂などの弾性質材料を用いて形成したシール枠6を、例えば接着剤等によって配設したのち、該シール枠6の縦断面勾配の低い側の端部を切欠き、この切欠き7部分に排水管8を取付けた後、該排水管8とシール材6との隙間をコーキング材9にて埋めることによって、シール枠6内側から外側への排水経路を確保するようにした。
【0013】
このように、前記シール枠6に排水管8を設置したため、支持桁1のフランジ上面に溜まった雨水等の水分を確実に排出することができ、上述した水分による悪影響を受けることなく、鋼・コンクリート合成床板の架設作業を極めて円滑に施工することができる。
【0014】
ここで、シール枠6に切欠き7を設けて排水管8を取付けるに当り、図3に示すように、前記支持桁1のフランジ1a上面の勾配の低い側に切欠き7を設けることが有利である。具体的には、支持桁の長手方向に勾配を有する道路等の構築に当たっては、まずフランジ1a上面の一端縁から他端縁、または中間部からその両側の端縁に向かって傾く勾配を設け、この勾配の最低位置に前記切欠き7を設けることが、好ましい。
【0015】
なお、フランジ1a上面の中間部からその両側に向う勾配を設けた場合は、各々の勾配の最低位置に1以上複数の排水管8を配置して排水を行うことが好ましい。
【0016】
また、排水管8の径や軸長は、排水管8の設置環境に応じて適宜選択すればよいが、排水管8の先端がフランジ1aの端縁から外側に向かって、少なくとも10〜50mmは突出するように、その軸長や設置位置を考慮することが好ましい。すなわち、フランジ1a端縁からの突出長が10mm未満では、排水が排水管を伝って支持桁側へ流れ易く、支持桁の防錆上不利であり、一方、この長さが50mmをこえると工事作業の邪魔となるからである。
なお、この排水管8は、図示した直管形のものに限らず、その先端部を下方に折り曲げた形態のものでもよい。
【0017】
以上述べたように、シール枠6の低位側端部またはその近傍に設けた切欠き7を介して排水管8を取付けることによって、図4に矢印で示すように、シール枠6の内から外へ導く排水経路が確保されるから、水分が橋梁本体を伝わることもなく、この経路に沿って確実な排水ができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係るシール構造によれば、支持桁フランジ上面のシール枠で囲われた空間部分に溜まる雨水等を確実に排水でき、鋼・コンクリート合成床板の架設後のモルタルによるシールを確実に施工できる。また、雨水の排水が支持桁を伝わらないため、防錆上良好な構築物を構築できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼・コンクリート合成床板を用いた橋梁構造を示す模式図である。
【図2】支持桁のフランジ上面からの排水路の設置を示す図である。
【図3】排水管の設置位置を示す図である。
【図4】支持桁フランジ上面からの排水路を示す図である。
【符号の説明】
1 支持桁
2 鋼・コンクリート合成床板
5 モルタル
6 シール枠
7 切欠き
8 排水管
コーキング材

Claims (1)

  1. 合成床板を支持する支持桁のフランジ上面に、シール枠を介して前記合成床板を載置すると共に、そのシール枠中にはモルタルを充填してなる構造において、
    前記シール枠の低位側端部に排水管を取付けたことを特徴とする合成床板と支持桁とのシール構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102309745B1 (ko) * 2020-10-22 2021-10-07 김성 아치형 하부플랜지를 이용한 거더 시스템 및 이를 이용한 생태교량

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