JP2004293069A - 掘削バケット - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べて、掘削領域が大きく、掘削刃を効果的に地中へ食い込ませて掘削能力を著しく向上できるオレンジピール型の掘削バケットを提供する。
【解決手段】上フレーム1および下フレーム2と、下フレーム2で支持される掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結するリンクアーム4などで掘削バケットを構成する。上フレーム1を、下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内する。以て、掘削刃3を全開放姿勢で地中に食い込ませた状態において、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1をガイドポスト8に沿って下降移動させることにより、掘削刃3を地中に食い込ませ、地中に打設されたケーシングC内の土砂を掘削する。
【選択図】 図1
【解決手段】上フレーム1および下フレーム2と、下フレーム2で支持される掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結するリンクアーム4などで掘削バケットを構成する。上フレーム1を、下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内する。以て、掘削刃3を全開放姿勢で地中に食い込ませた状態において、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1をガイドポスト8に沿って下降移動させることにより、掘削刃3を地中に食い込ませ、地中に打設されたケーシングC内の土砂を掘削する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良や基礎形成のために、土中に打設された鋼管内の土砂を掘削して立抗を形成するための掘削バケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の掘削バケットとしては、スコップ状の2個の掘削刃を開閉して掘削を行うハンマーグラブが一般的である(特許文献1参照)。そこでは、フレームの下面左右に配置した一対の掘削刃を地中に食い込ませて、ケーシング内の土砂を掘削する。フレームは1本のワイヤーロープで吊り下げ支持されており、ワイヤーロープを巻き上げ、あるいは繰り出すことによりケーシング内を昇降できる。
【0003】
本発明では、オレンジピール型のバケットに似た掘削バケットで掘削を行うが、この種のバケットの基本構造は広く知られている(特許文献2参照)。具体的には図6に示すように、上フレーム41と下フレーム42を基本構造体にして、複数個のグラブ43を下フレーム42で揺動自在に軸支し、上フレーム41とグラブ43とをリンクアーム44で連結する。上下フレーム41・42のそれぞれにはプーリー群45・46が設けてあり、これらのプーリー群45・46に開閉ロープ47をエンドレス状に巻き掛けて動滑車型の倍力機構を構成している。開閉ロープ47を巻き上げると、上下のフレーム41・42が接近移動するので、グラブ43は閉じ揺動する。逆に、開閉ロープ47を繰り出すと上下のフレーム41・42が互いに遠ざかるので、グラブ43は開き揺動する。バケット全体は上フレーム41を吊持する支持ロープ48で上げ下げ操作する。
【0004】
【特許文献1】
特許第3323635号(段落番号0012、図1)
【特許文献2】
特開2002−145576号公報(段落番号0012、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ハンマーグラブでは、機器重量を利用して掘削刃を地中に食い込ませ、ケーシング内の土砂を掘削する。そのため、掘削刃による掴み力が充分に得られにくい欠点がある。さらに、スコップ状の2個の掘削刃で土砂を挟むように掘削するので、ケーシングの内隅の土砂を掘削できないうえ、一回当りの掘削量に限界があり掘削能力が低い。例えば、直径が3mのケーシング内で、ハンマーグラブを用いて掘削を行う場合の一回当りの掘削量は0.3〜0.5m3 に過ぎない。
【0006】
本発明者は、掘削バケットの掘削能力を向上するために、オレンジピール型の掘削バケットでケーシング内の土砂の掘削を行うことを検討した。掘削バケットをオレンジピール型にすると、ハンマーグラブに比べて、掘削刃の使用個数が多い分だけ掘削領域を拡大し掘削能力を向上できる。
【0007】
しかし問題がない訳ではない。オレンジピール型の掘削バケットにおいては、ハンマーグラブと同様に、機器重量を利用して掘削刃を地中に食い込ませて掘削を行うが、開閉ロープ47を巻き上げてグラブ(掘削刃)43を閉じ操作する際に、グラブ43の揺動支点P1が上方へ移動する。さらにグラブ43とリンクアーム44との連結点P2が移動する。その結果、対向する一対のグラブ43の先端軌跡は、図6に符号Qで示すように山形にならざるを得ない。つまり、グラブ43が全開放姿勢で地中に食い込んだ状態を基準にすると、グラブ先端は斜め上方へ移行することになる。そのため、グラブ43を効果的に地中へ食い込ませることができず、掘削能力の向上に限界がある。
【0008】
本発明の目的は、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べて、掘削領域を拡大し掘削能力を向上できる、オレンジピール型の掘削バケットを提供することにある。本発明の目的は、掘削刃先端の軌跡を好適化し、さらに掘削刃の開閉駆動構造を改良することにより、掘削バケットを効果的に地中へ食い込ませて、掘削能力を著しく向上できる、オレンジピール型の掘削バケットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の掘削バケットは、上フレーム1および下フレーム2と、下フレーム2で揺動開閉自在に支持される複数の掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結するリンクアーム4と、上下フレーム1・2の間に配置される動滑車型の倍力機構と、上フレーム1を吊持する支持ロープ6と、繰り出し端が倍力機構を経由して上フレーム1に固定される開閉ロープ7とを備えていて、地中に打設されたケーシングC内の土砂を掘削して立坑を形成するオレンジピール型の掘削バケットからなる。上フレーム1は、下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内されている。以て、掘削刃3を全開放姿勢で地中に食い込ませた状態において、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1をガイドポスト8に沿って下降移動させることにより、各掘削刃3で掘削を行う点に特徴を有する。
【0010】
具体的には、下フレーム2の下面に接地プレート23を設ける。接地プレート23は、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させる。
【0011】
少なくとも3個の掘削刃3を下フレーム22で揺動自在に支持する。各掘削刃3は、下フレーム2およびリンクアーム4に連結されるバケットフレーム21と、バケットフレーム21に固定される花弁状のバケット壁22とを含む。掘削刃3を閉じ操作した状態におけるバケット壁22を部分球殻状に連続させる。
【0012】
下フレーム2に立設した4個のガイドポスト8のそれぞれにガイドレール14を設ける。上フレーム1に先のガイドレール14で転動案内されるローラー13を設ける。
【0013】
ガイドポスト8の上端にベースフレーム28を固定する。ベースフレーム28に支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ挟持案内するガイドローラー29・30を設ける。ガイドローラー29・30で規定される支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置を、機軸中心を挟んで対象位置に配置する。
【0014】
【発明の作用効果】
本発明では、掘削バケットの基本構造を、オレンジピール型のグラブバケットに類似する構造としたうえで、上フレーム1を下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内して、開閉ロープ7を巻き込んで掘削刃3を閉じ操作するとき、上フレーム1がガイドポスト8に沿って下降移動できるようにした。このように、上フレーム1の下降動作を駆動現にして掘削刃3を閉じ操作すると、図1に示すように掘削刃3の先端軌跡Pを、掘削刃3と下フレーム2との連結点を中心とする、概ね斜め下向きに傾斜する円弧軌跡とすることができるので、掘削刃3を確実にしかも安定した状態で土中へ食い込ませながらケーシングC内の土砂を掘削でき、従って、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べた場合はもちろんのこと、単にオレンジピール型に構成した掘削バケットと比べても、掘削バケットの掘削能力を大幅に向上できる。
【0015】
下フレーム2の下面に設けた接地プレート23を、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させた掘削バケットによれば、接地プレート23が地面に接当する位置を限界として、掘削刃3を地中に食い込ませることができるので、地盤の硬さにもよるが、掘削刃3の土中への初期食い込み量を殆ど一定にして、安定した掘削を行うことができる。
【0016】
少なくとも3個の掘削刃3で掘削バケット構成して、掘削刃3を閉じ操作した状態におけるバケット壁22を部分球殻状に連続させると、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べて、掘削領域を拡大できるうえ、バケット容量を拡大できるうえ、花弁状に形成されるバケット壁22の先端形状を尖らせて掘削刃3の土中への食い込みを好適化できる。
【0017】
4個のガイドポスト8のそれぞれに設けたガイドレール14で、上フレーム1をローラー13を介して昇降自在に移行案内した掘削バケットによれば、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1を下降移動させるときの移動抵抗を著しく軽減できるので、開閉ロープ7で掘削刃3を閉じ操作するときの動力ロスを最小限化できるうえ、上フレーム1の重力を最大限に利用して掘削刃3を閉じ操作でき、全体として掘削バケットの動力消費を削減できる点で有利である。
【0018】
ガイドポスト8の上部に設けたガイドローラー29・30で支持ロープ6および開閉ロープ7を挟持案内して、支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置を、機軸中心を挟んで対象位置に配置した掘削バケットによれば、支持ロープ6および開閉ロープ7に作用する荷重を常に均等にできるので、掘削バケットがケーシングC内で傾くのを防止し、ケーシングCに衝突するのを解消できる。安定した姿勢でケーシングC内を昇降できるので、掘削バケットをケーシング内底へ落下させるときの、各掘削刃3の土中への食い込み度合いを均等化できる利点もある。
【0019】
【実施例】
図1ないし図5に、本発明に係る掘削バケットの実施例を示す。図2において掘削バケットは、上フレーム1と、下フレーム2と、下フレーム2で揺動開閉自在に支持される4個の掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結する4個のリンクアーム4と、上下フレーム1・2の間に配置される動滑車型の倍力機構と、上フレーム1を吊持する支持ロープ6と、繰り出し端が倍力機構を経由して上フレーム1に固定される開閉ロープ7などで、オレンジピール型の掘削バケットとして構成するが、従来のオレンジピールバケットとは異なり、上フレーム1を下フレーム2に立設固定した4個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内して、上フレーム1を下フレーム2側へ下降移動させることにより、各掘削刃3を地中に食い込ませる点に特徴を有する。
【0020】
図2および図4において円筒状に形成される上フレーム1の周面には4個のリンクブラケット11が突設してあり、各リンクブラケット11にリンクアーム4の上端がピン12を介して連結してある。各リンクブラケット11の間には遊転自在なローラー13が上下一対ずつ設けてある。これらのローラー13をガイドポスト8に固定したガイドレール14で転動案内することにより、上フレーム1の昇降を抵抗なく円滑に行うことができる。ローラー13はローラーブラケット19で遊転自在に軸支してある。上フレーム1の上昇限界位置を規定するために、ガイドポスト8の上部にストッパー壁9が設けてある。上フレーム1の上面には、開閉ロープ7を移行案内するガイドシーブ15が配置してある。ガイドシーブ15は上フレーム1に固定した一対のブラケットで軸17を介して遊転自在に軸支する。支持ロープ6は、ガイドシーブ15とは別位置に設けたブラケット16に連結金具18を介して連結してある。
【0021】
下フレーム2には、4個のガイドポスト8の下端が固定してあり、その周囲に掘削刃3を軸支する刃ブラケット20が固定してある。4分割された掘削刃3は、刃ブラケット20およびリンクアーム4にピン35・36で連結されるバケットフレーム21と、バケットフレーム21に固定される花弁状のバケット壁22とで形成する。4分割された掘削刃3のバケット壁22の先端角度は90度前後になるので、土中に食い込みやすい。4個の掘削刃3を閉じ操作した状態においては、図3に示すように各バケット壁22が部分球殻状に連続するので、その内部に土砂を収容できる。下フレーム2の下面には接地プレート23を設ける。掘削刃3の土中への食い込みをよくするために、接地プレート23は、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させてある。
【0022】
倍力機構は、上フレーム1の下面に配置した2個のローププーリからなる上プーリー群25と、下フレーム2に上面に配置した3個のローププーリからなる下プーリー群26と、両プーリー群25・26に無端状に巻き掛けられる開閉ロープ7とで構成してある。図1に示すように、開閉ロープ7の端部は上フレーム1に固定する。
【0023】
ガイドポスト8の上端にベースフレーム28を固定し、その上面に支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ挟持案内するガイドローラー29.30を配置し、両ローラー29・30を共通するブラケットで遊転自在に軸支する。ガイドローラー29・30で規定される支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置は、機軸中心を挟んで対称位置に配置する。このように、支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心を対称位置に設けると、掘削バケットを昇降する場合や、掘削刃3を開閉するときに、バケット全体が斜めに傾ぐのを解消し、常に適正な姿勢でケーシングC内の土砂を掘削できる。各ローラー29・30で案内されたロープ6・7は、それぞれクレーンのブーム先端に設けたプーリーを介して巻き揚げ機のロープドラムに巻き取られる。
【0024】
ガイドポスト8およびリンクアーム4の外面は、上下両端が開口する筒状のカバー32で覆ってある。このカバー32はベースフレーム28、およびガイドポストに固定したアーム33で固定支持する。
【0025】
次に掘削バケットによる掘削動作を説明する。ケーシングCは図示していない押込装置で地中に押込まれている。開閉ロープ7を緩めた状態で支持ロープ6を巻き上げると、上フレーム1がガイドレール14に沿って上昇するので、掘削刃3は図2に示すように開き揺動する。この状態で掘削バケットの全体をケーシングC内に入り込む状態で吊り下げ支持し、支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ繰り出して掘削バケットを下降操作して、ケーシングCの内底の地面から一定の高さになった時点で掘削バケットの下降を一旦停止する。次に、支持ロープ6および開閉ロープ7を一気に繰り出して、掘削バケット全体の重量によって掘削刃3の先端を地中に食い込ませる。このときの掘削刃3は、接地プレート23が地面に接当する位置を限界として、地中に食い込ませることができる。
【0026】
上記のように掘削刃3の先端が地中に食い込んだ状態において、開閉ロープ7を巻き込むと、上フレーム1を除く構造体の重量が上フレーム1の重量に比べて、充分に大きいので、上フレーム1は下降移動する。上フレーム1の下降動作はリンクアーム4を介して各掘削刃3に伝えられ、その結果、各掘削刃3はピン35を中心にして下向きに揺動操作され、徐々に土中に食い込みながら土砂を掘削する。
【0027】
このときの掘削刃3の先端軌跡は、下フレーム2が上方へ移動しないので、図1に符号Pで示すように、ピン35を中心にして概ね斜め下向きに傾斜する円弧軌跡となる。従って、4個の掘削刃3は確実に土中へ食い込み、ケーシングC内の土砂を効果的に掘削できる。因みに、直径が3mのケーシングC内で、掘削バケットを用いて掘削を行う場合の一回当りの理論掘削容量は1.5m3 に達し、グラブバケットで掘削を行う場合の3ないし5倍の掘削容量が得られる。掘削した土砂は、支持ロープ6および開閉ロープ7を同時に巻き取って、掘削バケットの全体をケーシングCの外へ揚重したのち、掘削刃3を開放操作することにより排出される。
【0028】
上記の実施例以外に、掘削刃3は少なくとも3個以上であることが好ましいが、必要があれば2個の掘削刃3で掘削してもよい。倍力機構のプーリー個数やプーリー配列は、掘削バケットの仕様や、クレーンのウインチ能力によって変更すべきであるので、実施例で説明した形態には限定しない。上フレーム1は少なくとも2個のガイドポスト8で転動案内することができる。ローラー13に代わるスリーブをガイドポスト8で上下スライド自在に案内支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削バケットの概略構造を示す原理図である。
【図2】掘削刃を開いた状態の掘削バケットの一部破断正面図である。
【図3】掘削刃を閉じた状態の掘削バケットの一部破断正面図である。
【図4】図3におけるd−d線断面図である。
【図5】図2におけるa−a線、b−b線、c−c線断面図である。
【図6】既製のオレンジピール型のグラブバケットの原理図である。
【符号の説明】
1 上フレーム
2 下フレーム
3 掘削刃
4 リンクアーム
6 支持ロープ
7 開閉ロープ
8 ガイドポスト
C ケーシング
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良や基礎形成のために、土中に打設された鋼管内の土砂を掘削して立抗を形成するための掘削バケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の掘削バケットとしては、スコップ状の2個の掘削刃を開閉して掘削を行うハンマーグラブが一般的である(特許文献1参照)。そこでは、フレームの下面左右に配置した一対の掘削刃を地中に食い込ませて、ケーシング内の土砂を掘削する。フレームは1本のワイヤーロープで吊り下げ支持されており、ワイヤーロープを巻き上げ、あるいは繰り出すことによりケーシング内を昇降できる。
【0003】
本発明では、オレンジピール型のバケットに似た掘削バケットで掘削を行うが、この種のバケットの基本構造は広く知られている(特許文献2参照)。具体的には図6に示すように、上フレーム41と下フレーム42を基本構造体にして、複数個のグラブ43を下フレーム42で揺動自在に軸支し、上フレーム41とグラブ43とをリンクアーム44で連結する。上下フレーム41・42のそれぞれにはプーリー群45・46が設けてあり、これらのプーリー群45・46に開閉ロープ47をエンドレス状に巻き掛けて動滑車型の倍力機構を構成している。開閉ロープ47を巻き上げると、上下のフレーム41・42が接近移動するので、グラブ43は閉じ揺動する。逆に、開閉ロープ47を繰り出すと上下のフレーム41・42が互いに遠ざかるので、グラブ43は開き揺動する。バケット全体は上フレーム41を吊持する支持ロープ48で上げ下げ操作する。
【0004】
【特許文献1】
特許第3323635号(段落番号0012、図1)
【特許文献2】
特開2002−145576号公報(段落番号0012、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ハンマーグラブでは、機器重量を利用して掘削刃を地中に食い込ませ、ケーシング内の土砂を掘削する。そのため、掘削刃による掴み力が充分に得られにくい欠点がある。さらに、スコップ状の2個の掘削刃で土砂を挟むように掘削するので、ケーシングの内隅の土砂を掘削できないうえ、一回当りの掘削量に限界があり掘削能力が低い。例えば、直径が3mのケーシング内で、ハンマーグラブを用いて掘削を行う場合の一回当りの掘削量は0.3〜0.5m3 に過ぎない。
【0006】
本発明者は、掘削バケットの掘削能力を向上するために、オレンジピール型の掘削バケットでケーシング内の土砂の掘削を行うことを検討した。掘削バケットをオレンジピール型にすると、ハンマーグラブに比べて、掘削刃の使用個数が多い分だけ掘削領域を拡大し掘削能力を向上できる。
【0007】
しかし問題がない訳ではない。オレンジピール型の掘削バケットにおいては、ハンマーグラブと同様に、機器重量を利用して掘削刃を地中に食い込ませて掘削を行うが、開閉ロープ47を巻き上げてグラブ(掘削刃)43を閉じ操作する際に、グラブ43の揺動支点P1が上方へ移動する。さらにグラブ43とリンクアーム44との連結点P2が移動する。その結果、対向する一対のグラブ43の先端軌跡は、図6に符号Qで示すように山形にならざるを得ない。つまり、グラブ43が全開放姿勢で地中に食い込んだ状態を基準にすると、グラブ先端は斜め上方へ移行することになる。そのため、グラブ43を効果的に地中へ食い込ませることができず、掘削能力の向上に限界がある。
【0008】
本発明の目的は、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べて、掘削領域を拡大し掘削能力を向上できる、オレンジピール型の掘削バケットを提供することにある。本発明の目的は、掘削刃先端の軌跡を好適化し、さらに掘削刃の開閉駆動構造を改良することにより、掘削バケットを効果的に地中へ食い込ませて、掘削能力を著しく向上できる、オレンジピール型の掘削バケットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の掘削バケットは、上フレーム1および下フレーム2と、下フレーム2で揺動開閉自在に支持される複数の掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結するリンクアーム4と、上下フレーム1・2の間に配置される動滑車型の倍力機構と、上フレーム1を吊持する支持ロープ6と、繰り出し端が倍力機構を経由して上フレーム1に固定される開閉ロープ7とを備えていて、地中に打設されたケーシングC内の土砂を掘削して立坑を形成するオレンジピール型の掘削バケットからなる。上フレーム1は、下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内されている。以て、掘削刃3を全開放姿勢で地中に食い込ませた状態において、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1をガイドポスト8に沿って下降移動させることにより、各掘削刃3で掘削を行う点に特徴を有する。
【0010】
具体的には、下フレーム2の下面に接地プレート23を設ける。接地プレート23は、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させる。
【0011】
少なくとも3個の掘削刃3を下フレーム22で揺動自在に支持する。各掘削刃3は、下フレーム2およびリンクアーム4に連結されるバケットフレーム21と、バケットフレーム21に固定される花弁状のバケット壁22とを含む。掘削刃3を閉じ操作した状態におけるバケット壁22を部分球殻状に連続させる。
【0012】
下フレーム2に立設した4個のガイドポスト8のそれぞれにガイドレール14を設ける。上フレーム1に先のガイドレール14で転動案内されるローラー13を設ける。
【0013】
ガイドポスト8の上端にベースフレーム28を固定する。ベースフレーム28に支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ挟持案内するガイドローラー29・30を設ける。ガイドローラー29・30で規定される支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置を、機軸中心を挟んで対象位置に配置する。
【0014】
【発明の作用効果】
本発明では、掘削バケットの基本構造を、オレンジピール型のグラブバケットに類似する構造としたうえで、上フレーム1を下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内して、開閉ロープ7を巻き込んで掘削刃3を閉じ操作するとき、上フレーム1がガイドポスト8に沿って下降移動できるようにした。このように、上フレーム1の下降動作を駆動現にして掘削刃3を閉じ操作すると、図1に示すように掘削刃3の先端軌跡Pを、掘削刃3と下フレーム2との連結点を中心とする、概ね斜め下向きに傾斜する円弧軌跡とすることができるので、掘削刃3を確実にしかも安定した状態で土中へ食い込ませながらケーシングC内の土砂を掘削でき、従って、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べた場合はもちろんのこと、単にオレンジピール型に構成した掘削バケットと比べても、掘削バケットの掘削能力を大幅に向上できる。
【0015】
下フレーム2の下面に設けた接地プレート23を、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させた掘削バケットによれば、接地プレート23が地面に接当する位置を限界として、掘削刃3を地中に食い込ませることができるので、地盤の硬さにもよるが、掘削刃3の土中への初期食い込み量を殆ど一定にして、安定した掘削を行うことができる。
【0016】
少なくとも3個の掘削刃3で掘削バケット構成して、掘削刃3を閉じ操作した状態におけるバケット壁22を部分球殻状に連続させると、ハンマーグラブ型の掘削バケットに比べて、掘削領域を拡大できるうえ、バケット容量を拡大できるうえ、花弁状に形成されるバケット壁22の先端形状を尖らせて掘削刃3の土中への食い込みを好適化できる。
【0017】
4個のガイドポスト8のそれぞれに設けたガイドレール14で、上フレーム1をローラー13を介して昇降自在に移行案内した掘削バケットによれば、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1を下降移動させるときの移動抵抗を著しく軽減できるので、開閉ロープ7で掘削刃3を閉じ操作するときの動力ロスを最小限化できるうえ、上フレーム1の重力を最大限に利用して掘削刃3を閉じ操作でき、全体として掘削バケットの動力消費を削減できる点で有利である。
【0018】
ガイドポスト8の上部に設けたガイドローラー29・30で支持ロープ6および開閉ロープ7を挟持案内して、支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置を、機軸中心を挟んで対象位置に配置した掘削バケットによれば、支持ロープ6および開閉ロープ7に作用する荷重を常に均等にできるので、掘削バケットがケーシングC内で傾くのを防止し、ケーシングCに衝突するのを解消できる。安定した姿勢でケーシングC内を昇降できるので、掘削バケットをケーシング内底へ落下させるときの、各掘削刃3の土中への食い込み度合いを均等化できる利点もある。
【0019】
【実施例】
図1ないし図5に、本発明に係る掘削バケットの実施例を示す。図2において掘削バケットは、上フレーム1と、下フレーム2と、下フレーム2で揺動開閉自在に支持される4個の掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結する4個のリンクアーム4と、上下フレーム1・2の間に配置される動滑車型の倍力機構と、上フレーム1を吊持する支持ロープ6と、繰り出し端が倍力機構を経由して上フレーム1に固定される開閉ロープ7などで、オレンジピール型の掘削バケットとして構成するが、従来のオレンジピールバケットとは異なり、上フレーム1を下フレーム2に立設固定した4個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内して、上フレーム1を下フレーム2側へ下降移動させることにより、各掘削刃3を地中に食い込ませる点に特徴を有する。
【0020】
図2および図4において円筒状に形成される上フレーム1の周面には4個のリンクブラケット11が突設してあり、各リンクブラケット11にリンクアーム4の上端がピン12を介して連結してある。各リンクブラケット11の間には遊転自在なローラー13が上下一対ずつ設けてある。これらのローラー13をガイドポスト8に固定したガイドレール14で転動案内することにより、上フレーム1の昇降を抵抗なく円滑に行うことができる。ローラー13はローラーブラケット19で遊転自在に軸支してある。上フレーム1の上昇限界位置を規定するために、ガイドポスト8の上部にストッパー壁9が設けてある。上フレーム1の上面には、開閉ロープ7を移行案内するガイドシーブ15が配置してある。ガイドシーブ15は上フレーム1に固定した一対のブラケットで軸17を介して遊転自在に軸支する。支持ロープ6は、ガイドシーブ15とは別位置に設けたブラケット16に連結金具18を介して連結してある。
【0021】
下フレーム2には、4個のガイドポスト8の下端が固定してあり、その周囲に掘削刃3を軸支する刃ブラケット20が固定してある。4分割された掘削刃3は、刃ブラケット20およびリンクアーム4にピン35・36で連結されるバケットフレーム21と、バケットフレーム21に固定される花弁状のバケット壁22とで形成する。4分割された掘削刃3のバケット壁22の先端角度は90度前後になるので、土中に食い込みやすい。4個の掘削刃3を閉じ操作した状態においては、図3に示すように各バケット壁22が部分球殻状に連続するので、その内部に土砂を収容できる。下フレーム2の下面には接地プレート23を設ける。掘削刃3の土中への食い込みをよくするために、接地プレート23は、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させてある。
【0022】
倍力機構は、上フレーム1の下面に配置した2個のローププーリからなる上プーリー群25と、下フレーム2に上面に配置した3個のローププーリからなる下プーリー群26と、両プーリー群25・26に無端状に巻き掛けられる開閉ロープ7とで構成してある。図1に示すように、開閉ロープ7の端部は上フレーム1に固定する。
【0023】
ガイドポスト8の上端にベースフレーム28を固定し、その上面に支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ挟持案内するガイドローラー29.30を配置し、両ローラー29・30を共通するブラケットで遊転自在に軸支する。ガイドローラー29・30で規定される支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置は、機軸中心を挟んで対称位置に配置する。このように、支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心を対称位置に設けると、掘削バケットを昇降する場合や、掘削刃3を開閉するときに、バケット全体が斜めに傾ぐのを解消し、常に適正な姿勢でケーシングC内の土砂を掘削できる。各ローラー29・30で案内されたロープ6・7は、それぞれクレーンのブーム先端に設けたプーリーを介して巻き揚げ機のロープドラムに巻き取られる。
【0024】
ガイドポスト8およびリンクアーム4の外面は、上下両端が開口する筒状のカバー32で覆ってある。このカバー32はベースフレーム28、およびガイドポストに固定したアーム33で固定支持する。
【0025】
次に掘削バケットによる掘削動作を説明する。ケーシングCは図示していない押込装置で地中に押込まれている。開閉ロープ7を緩めた状態で支持ロープ6を巻き上げると、上フレーム1がガイドレール14に沿って上昇するので、掘削刃3は図2に示すように開き揺動する。この状態で掘削バケットの全体をケーシングC内に入り込む状態で吊り下げ支持し、支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ繰り出して掘削バケットを下降操作して、ケーシングCの内底の地面から一定の高さになった時点で掘削バケットの下降を一旦停止する。次に、支持ロープ6および開閉ロープ7を一気に繰り出して、掘削バケット全体の重量によって掘削刃3の先端を地中に食い込ませる。このときの掘削刃3は、接地プレート23が地面に接当する位置を限界として、地中に食い込ませることができる。
【0026】
上記のように掘削刃3の先端が地中に食い込んだ状態において、開閉ロープ7を巻き込むと、上フレーム1を除く構造体の重量が上フレーム1の重量に比べて、充分に大きいので、上フレーム1は下降移動する。上フレーム1の下降動作はリンクアーム4を介して各掘削刃3に伝えられ、その結果、各掘削刃3はピン35を中心にして下向きに揺動操作され、徐々に土中に食い込みながら土砂を掘削する。
【0027】
このときの掘削刃3の先端軌跡は、下フレーム2が上方へ移動しないので、図1に符号Pで示すように、ピン35を中心にして概ね斜め下向きに傾斜する円弧軌跡となる。従って、4個の掘削刃3は確実に土中へ食い込み、ケーシングC内の土砂を効果的に掘削できる。因みに、直径が3mのケーシングC内で、掘削バケットを用いて掘削を行う場合の一回当りの理論掘削容量は1.5m3 に達し、グラブバケットで掘削を行う場合の3ないし5倍の掘削容量が得られる。掘削した土砂は、支持ロープ6および開閉ロープ7を同時に巻き取って、掘削バケットの全体をケーシングCの外へ揚重したのち、掘削刃3を開放操作することにより排出される。
【0028】
上記の実施例以外に、掘削刃3は少なくとも3個以上であることが好ましいが、必要があれば2個の掘削刃3で掘削してもよい。倍力機構のプーリー個数やプーリー配列は、掘削バケットの仕様や、クレーンのウインチ能力によって変更すべきであるので、実施例で説明した形態には限定しない。上フレーム1は少なくとも2個のガイドポスト8で転動案内することができる。ローラー13に代わるスリーブをガイドポスト8で上下スライド自在に案内支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削バケットの概略構造を示す原理図である。
【図2】掘削刃を開いた状態の掘削バケットの一部破断正面図である。
【図3】掘削刃を閉じた状態の掘削バケットの一部破断正面図である。
【図4】図3におけるd−d線断面図である。
【図5】図2におけるa−a線、b−b線、c−c線断面図である。
【図6】既製のオレンジピール型のグラブバケットの原理図である。
【符号の説明】
1 上フレーム
2 下フレーム
3 掘削刃
4 リンクアーム
6 支持ロープ
7 開閉ロープ
8 ガイドポスト
C ケーシング
Claims (5)
- 上フレーム1および下フレーム2と、下フレーム2で揺動開閉自在に支持される複数の掘削刃3と、各掘削刃3と上フレーム1とを連結するリンクアーム4と、上下フレーム1・2の間に配置される動滑車型の倍力機構と、上フレーム1を吊持する支持ロープ6と、繰り出し端が倍力機構を経由して上フレーム1に固定される開閉ロープ7とを備えていて、地中に打設されたケーシングC内の土砂を掘削して立抗を形成するオレンジピール型の掘削バケットであって、
上フレーム1が、下フレーム2に立設した複数個のガイドポスト8で昇降自在に移行案内されており、
掘削刃3を全開放姿勢で地中に食い込ませた状態において、開閉ロープ7を巻き込んで上フレーム1をガイドポスト8に沿って下降移動させることにより、各掘削刃3で掘削を行うことを特徴とする掘削バケット。 - 下フレーム2の下面に接地プレート23が設けられており、
接地プレート23が、全開放状態における掘削刃3の先端位置より上方に位置させてある請求項1記載の掘削バケット。 - 少なくとも3個の掘削刃3が下フレーム22で揺動自在に支持されており、
各掘削刃3が、下フレーム2およびリンクアーム4に連結されるバケットフレーム21と、バケットフレーム21に固定される花弁状のバケット壁22とを含み、
掘削刃3を閉じ操作した状態におけるバケット壁22が部分球殻状に連続する請求項1または2記載の掘削バケット。 - 下フレーム2に立設した4個のガイドポスト8のそれぞれにガイドレール14が設けられており、
上フレーム1に先のガイドレール14で転動案内されるローラー13が設けてある請求項1、2または3記載の掘削バケット。 - ガイドポスト8の上端にベースフレーム28が固定されており、
ベースフレーム28に支持ロープ6および開閉ロープ7をそれぞれ挟持案内するガイドローラー29・30が設けられており、
ガイドローラー29・30で規定される支持ロープ6および開閉ロープ7のロープ中心位置が、機軸中心を挟んで対象位置に配置してある請求項1、2、3または4記載の掘削バケット。
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Cited By (2)
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KR101745426B1 (ko) * | 2015-08-10 | 2017-06-09 | 주식회사 제영이엔씨 | 암반 굴착기 및 암반 굴착방법 |
CN107178106A (zh) * | 2016-03-10 | 2017-09-19 | 哈尼斯菲格技术公司 | 绳索凸轮铲斗 |
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2003
- 2003-03-26 JP JP2003084179A patent/JP2004293069A/ja active Pending
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