JP2004292162A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】巻上機や制御盤、調速機等の保守点検に必要な作業スペースを充分に取ることができる機械室を有するとともに、巻上機を設置するために建物側に受梁を追加する必要のないエレベータを提供する。
【解決手段】左右一対のかご側ガイドレールのいずれか一方21Lの上方に駆動装置42、トラクションシーブ41および錘側ロープ係止部46を配置し、いずれか他方21Rの上方にかご側ロープ係止部44および調速機47を配置する。また、機械室30の後側の内壁面34の中央部に沿わせて制御盤48を配置するから、機械室30の床面31の中央部に広い作業スペースを確保することができる。さらに、機械室30の内部においてマシンビーム53を前後方向に一杯に延ばすことがてきるから、建物側受梁を追加的に設ける必要がない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降路の水平断面と同等の面積でありながら巻上機や制御盤、調速機等の保守点検に必要な作業スペースを大きく取ることができる機械室を有するとともに、巻上機を設置するために建物側に受梁を追加する必要のないエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータの乗りかごや釣合錘等が昇降する昇降路の上方には機械室が設けられ、巻上機や制御盤、調速機等がその内部に設置されている(特許文献1参照)。
例えば、図25に示した従来のエレベータの機械室1においては、その中央に巻上機2が、左側の壁1aに沿って制御盤3が、また奥側の壁1bに沿って調速機4がそれぞれ設置されている。
そして、巻上機2によって回転駆動されるトラクションシーブ2aおよびそらせシーブ2bに巻回されているメインロープ5により、図示されない乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架されている。
【0003】
一方、巻上機2がその上に載置されているマシンベッド6は、防振ゴム7a,7bを介して、図示左右方向に水平に延びる合計3本のマシンビーム8上に支持されている。
また、これらのマシンビーム8は、かさ上げ用マシンビーム9a,9bを介して、図示する紙面に対して垂直な方向に延びている建物側受梁10a,10bによって支持されている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−175776号公報(図6、図7)
【特許文献2】
特開平11−79624号公報(図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図25に示した従来のエレベータにおいては、乗りかごおよび釣合錘を懸架する都合上、機械室1の中央に巻上機2が配置されている。
これにより、巻上機2や制御盤3、調速機4等を保守点検するために必要な作業スペースは巻上機2を囲むように配置されるが、保守点検作業を行うために必要充分な広さを確保することは可能である。
【0006】
ところが、建物に関する法律やエレベータの安全確保に関する基準等は日本と外国とでは異なっており、機械室内における保守点検のために一定面積以上の広さの作業スペースをまとめて確保することを義務づけている国もある。
この場合、巻上機2を囲むように作業スペースを配置したのでは、その国の安全基準を満たすことができないため、昇降路の水平断面寸法より大きな床面積の機械室を設けなければならない。
【0007】
一方、図25に示した従来のエレベータにおいては、機械室1内のレイアウト上の理由からマシンビーム8の延長線上に制御盤3を配置せざるを得ない。
これにより、マシンビーム8の先端を左側の壁1aの下方にある建物側受梁10cまで延長することができず、建物側に受梁10aを追加せざるを得ない。
【0008】
他方、図26に示したように、マシンビーム8の先端を左側の壁1aの下方にある建物側受梁10cまで延長するためには、制御盤3をマシンビーム8上に載せるとともに、制御盤3を保守点検するための作業スペースを確保するために作業台11を設置しなければならない。
このとき、制御盤3の上部が機械室1の天井部分と干渉しないように、制御盤3の高さ方向寸法を制限せざるを得ない場合もある。
【0009】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、昇降路の水平断面積と同等の床面積でありながら巻上機や制御盤、調速機等の保守点検に必要な作業スペースを充分に確保することができる機械室を有するとともに、巻上機を設置するために建物側に受梁を追加する必要のないエレベータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1に記載した手段は、巻上機、制御盤、調速機および巻き上げロープの係止部をそれぞれ機械室の内壁面に沿わせて配置し、これらの設備を保守点検するための作業用スペースを前記機械室の中央部分に設けたことを特徴とするエレベータである。
【0011】
すなわち、請求項1に記載したエレベータよれば、保守点検用の作業スペースを機械室の中央部分にまとめて配置することができるから、昇降路の水平断面と同等の床面積の機械室であっても、一定面積以上の作業スペースを確保するという安全基準を満たすことができる。
【0012】
また、請求項2に記載した手段は、
左右一対のかご側ガイドレールに案内されて昇降路内を昇降する乗りかごと、前記左右一対のかご側ガイドレールのうち左右いずれかの上方に配設されて前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
前記トラクションシーブを回転駆動する前後方向に延びる軸線を有した駆動装置と、
前記トラクションシーブの下方において前後一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記釣合錘を懸架する巻き上げロープと、を備えるエレベータである。
そして、前記昇降路の上方に設けられた機械室は、
互いに対向して前後方向に延びる左右一対の内壁面のうちの一方の内壁面に沿って建物側受梁間で前後方向に延びるマシンビームが、前記駆動装置および前記トラクションシーブと前記巻き上げロープのうち前記釣合錘側の端部を係止する錘側係止部を支持しており、
かつ前記左右一対の内壁面のうちの他方の内壁面に沿って前記巻き上げロープのうち前記乗りかご側の端部を係止するかご側係止部および調速機が配置され、さらに前記他方の内壁面若しくは前記左右一対の内壁面間で左右方向に延びる内壁面に沿って前記駆動装置の作動を制御する制御盤が配置されている、
ことを特徴としている。
【0013】
すなわち、請求項2に記載したエレベータにおいては、左右一対のかご側ガイドレールのいずれか一方の上方に駆動装置、トラクションシーブおよび錘側係止部を配置し、いずれか他方の上方にかご側係止部および調速機を配置することができる。
これにより、機械室の左右一対の内壁面のうち、例えば左側の内壁面に沿わせて駆動装置、トラクションシーブおよび錘側係止部を配置するとともに、右側の内壁面に沿わせてかご側係止部および調速機を配置することができる。
また、駆動装置等の作動を制御する制御盤を右側の内壁面に沿わせて、若しくは正面若しくは後面の内壁面に沿わせて配置することができる。
したがって、保守点検用の作業スペースを機械室の中央部分にまとめて配置することができるから、昇降路の水平断面と同等の床面積の機械室であっても、一定面積以上の作業スペースを確保するという安全基準を満たすことができる。
さらに駆動装置、トラクションシーブおよび錘側係止部を支持するマシンビームは、かご側係止部、調速機および制御盤に邪魔されることなく、右側の内壁面に沿って建物側受梁間で前後方向に延びることができるから、マシンビームを支持するために建物側受梁を追加的に設ける必要がない。
【0014】
また、請求項3に記載した手段は、請求項2に記載したエレベータにおいて、前記かご側係止部および前記調速機が、前記他方の内壁面のうち前記正面の内壁面から離間する側に共に配置されることを特徴としている。
【0015】
すなわち、請求項3に記載したエレベータにおいては、機械室の他方の内壁面のうち正面側の内壁面に近接する部分に空きスペースが出現するから、例えば機械室扉を設けることもできるし、制御盤を配置することもできる。
【0016】
また、請求項4に記載した手段は、請求項2または3に記載したエレベータにおいて、前記かご側係止部が、前記他方の内壁面に沿って建物側受梁間で前後方向に延びる支持ビームに設けられていることを特徴としている。
【0017】
すなわち、請求項4に記載したエレベータにおいては、機械室の前後の2辺に沿って左右方向に延びる一対の建物側受梁間に架け渡されて前後方向に延びる支持ビームによって、かご側係止部を堅固に支持することができる。
【0018】
また、請求項5に記載した手段は、請求項2または3に記載したエレベータにおいて、前記かご側係止部が、前記他方の内壁面に沿って前後方向に延びる建物側受梁から前記マシンビームへと左右方向に延びる支持ビームに設けられていることを特徴としている。
【0019】
すなわち、請求項5に記載したエレベータにおいては、機械室の左右の2辺に沿って前後方向に延びる一対の建物側受梁間のいずれかとマシンビームとの間に架け渡されて左右方向に延びる支持ビームにより、かご側係止部を堅固に支持することができる。
【0020】
また、請求項6に記載した手段は、請求項3に記載したエレベータにおいて、前記調速機が、前記かご側係止部よりも上方に設けられていることを特徴としている。
【0021】
すなわち、請求項6に記載したエレベータにおいては、かご側係止部および調速機が互いに隣接して配置されるが、かご側係止部よりも高い位置に調速機が設けられるので、かご側係止部によって邪魔されることなく調速機の保守点検作業を行うことができる。
【0022】
また、請求項7に記載した手段は、請求項4または5に記載したエレベータにおいて、前記制御盤が、前記支持ビームと干渉しない位置に配置されることを特徴としている。
【0023】
すなわち、請求項7に記載したエレベータにおいては、かご側係止部が支持ビームに設けられているが、この支持ビームと干渉しない位置に制御盤が設けられるので、支持ビームによって邪魔されることなく制御盤の保守点検作業を行うことができる。
【0024】
また、請求項8に記載した手段は、請求項4または5に記載したエレベータにおいて、前記制御盤は、前記支持ビームに載置されていることを特徴とする。
【0025】
すなわち、請求項8に記載したエレベータにおいては、かご側係止部が支持ビームに設けられているが、この支持ビームの上に制御盤が設けられるので、支持ビームによって邪魔されることなく制御盤の保守点検作業を行うことができる。
【0026】
また、請求項9に記載した手段は、請求項2乃至8のいずれかに記載したエレベータにおいて、前記かご側シーブが、前記乗りかごの左右の側壁の近傍にそれぞれ配設された左右一対のかご側シーブであることを特徴としている。
【0027】
すなわち、請求項9に記載したエレベータにおいては、左右一対のかご側シーブを可能な限り左右方向に一杯に離間させることができるから、機械室内部におけるトラクションシーブとかご側係止部との間の左右方向間隔を拡げて、機械室の内部の作業スペースを大きく取ることができる。
【0028】
また、請求項10に記載した手段は、請求項9に記載したエレベータにおいて、前記トラクションシーブが、鉛直上方から見たときに、少なくともその一部が前記乗りかごと重なるように配設されることを特徴としている。
【0029】
すなわち、請求項10に記載したエレベータによれば、トラクションシーブの左右いずれか一方の直下にかご側シーブを配置することができる。加えて、トラクションシーブの左右いずれか一方の直下に釣合錘が配置される。
これにより、トラクションシーブに対する巻き上げロープの巻き付き角度を180度若しくはそれ以上とすることができるから、トラクション性能を確保してトラクションシーブから巻き上げロープへと確実に吊上力を伝達することができる。
【0030】
また、請求項11に記載した手段は、請求項1乃至10のいずれかに記載したエレベータにおいて、前記駆動装置が、その外形寸法よりも軸線方向寸法の方が大きいことを特徴としている。
【0031】
すなわち、巻き上げロープとして、例えば外径が4〜6ミリメートルの小径ロープを採用すると、かご側シーブやトラクションシーブの外径を小さく抑えることが可能となり、各シーブの配置の自由度を高めることができる。
また、トラクションシーブの外径が小さくなると、駆動装置を小径長軸で高速回転型のダイレクトドライブモータとすることができる。
これにより、機械室の内部において駆動装置が占める左右方向のスペースを減少させることができるから、機械室の内部における作業スペースを左右方向に拡大することができる。
【0032】
さらに、上記の課題を解決するための請求項12に記載したエレベータは、
巻上ロープにより釣瓶状に懸架された乗りかごおよび釣合錘がその内部を昇降する昇降路と、
前記昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された巻上機と、
前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか他方の側壁の上方において前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの少なくとも一方の端部を係止するためのロープ係止部と、
前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接して左右方向に延びる第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された制御盤と、
を備えることを特徴としている。
【0033】
すなわち、請求項12に記載したエレベータによれば、巻上機とロープ係止部および制御盤をそれぞれ機械室の各内壁面に沿わせて配置することができる。
これにより、昇降路の水平断面積と同等の床面積でありながら巻上機や制御盤、調速機等の保守点検に必要な作業スペースを充分に確保可能な機械室を有したエレベータを提供することができる。
【0034】
また、請求項13に記載したように、保守点検用の作業スペースを機械室の中央部分にまとめて配置することにより、昇降路の水平断面積と同等の床面積の機械室であっても、一定面積以上の作業スペースを確保するという安全基準を満たすことができる。
【0035】
また、請求項14に記載したように、機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁間において第1の内壁面に沿って前後方向に延びる第1の支持ビームを設けるとともに、この第1の支持ビームによって巻上機を支持することにより、建物側受梁を追加的に設けることなしに巻上機を堅固に支持することができる。
【0036】
また、請求項15に記載したように、機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁間において第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームを設けるとともに、この第2の支持ビームによってロープ係止部を支持することにより、建物側受梁を追加的に設けることなしにロープ係止部を堅固に支持することができる。
【0037】
また、請求項16に記載したように、機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁の一つと第1の支持ビームとの間において第3の内壁面に沿って延びる第3の支持ビームを設けるとともに、この第3の支持ビームによってロープ係止部を支持することにより、建物側受梁を追加的に設けることなしにロープ係止部を堅固に支持することができる。
【0038】
また、請求項17および18に記載したように、第2の支持ビーム若しくは第3の支持ビームにより制御盤を支持することにより、建物側受梁を追加的に設けることなしに制御盤を堅固に支持することができる。
【0039】
一方、請求項19に記載したエレベータは、
昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
左右一対のかご側ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降する乗りかごと、
前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の側において前後一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
前記機械室の内壁面のうち前記釣合錘の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
その軸線が前後方向に延びるように前記第1の内壁面に沿わせて前記機械室内に配設された、前記トラクションシーブを回転駆動するための駆動装置と、
前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記釣合錘を懸架する巻上ロープと、
前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に対向して前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの前記乗りかごを懸架する側の端部を係止するためのかご側ロープ係止部と、
前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接する第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された、前記駆動装置の作動を制御するための制御盤と、を備えることを特徴としている。
【0040】
すなわち、請求項19に記載したエレベータにおいては、左右一対のかご側ガイドレールのいずれか一方の上方に駆動装置、トラクションシーブおよび錘側ロープ係止部を配置し、いずれか他方の上方にかご側ロープ係止部および調速機を配置することができる。
これにより、機械室の左右一対の内壁面のうち、例えば左側の内壁面に沿わせて駆動装置、トラクションシーブおよび錘側ロープ係止部を配置するとともに、右側の内壁面に沿わせてかご側ロープ係止部および調速機を配置することができる。
また、駆動装置等の作動を制御する制御盤を右側の内壁面に沿わせて、若しくは前側若しくは後側の内壁面に沿わせて配置することができる。
したがって、保守点検用の作業スペースを機械室の中央部分にまとめて配置することができるから、昇降路の水平断面と同等の床面積の機械室であっても、一定面積以上の作業スペースを確保するという安全基準を満たすことができる。
【0041】
他方、請求項20に記載したエレベータは、
昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
左右一対のかご側ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降する乗りかごと、
前記乗りかごの後壁の側において左右一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
その軸線が前後方向に延びるように前記第1の内壁面に沿わせて前記機械室内に配設された、前記トラクションシーブを回転駆動するための駆動装置と、
前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
前記昇降路の内壁面に沿わせて配設されたそらせシーブと
前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記そらせシーブにより案内されつつ前記釣合錘側に延びて前記釣合錘を懸架する巻上ロープと、
前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に対向して前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの前記乗りかごを懸架する側の端部を係止するためのかご側ロープ係止部と、
前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接する第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された、前記駆動装置の作動を制御するための制御盤と、を備えることを特徴としている。
【0042】
すなわち、請求項20に記載したエレベータにおいては、左右一対のかご側ガイドレールのいずれか一方の上方に駆動装置およびトラクションシーブを配置し、いずれか他方の上方にかご側ロープ係止部と錘側ロープ係止部および調速機を配置することができる。
これにより、機械室の左右一対の内壁面のうち、例えば左側の内壁面に沿わせて駆動装置およびトラクションシーブを配置するとともに、右側の内壁面に沿わせてかご側ロープ係止部、錘側ロープ係止部および調速機を配置することができる。
また、駆動装置等の作動を制御する制御盤を右側の内壁面に沿わせて、若しくは前側若しくは後側の内壁面に沿わせて配置することができる。
したがって、保守点検用の作業スペースを機械室の中央部分にまとめて配置することができるから、昇降路の水平断面積と同等の床面積の機械室であっても、一定面積以上の作業スペースを確保するという安全基準を満たすことができる。
【0043】
また、請求項21に記載したように、機械室の周辺に沿って配設された建物側受梁間で第1の内壁面に沿って前後方向に延びる第1の支持ビームを設けるとともに、この第1の支持ビームによって駆動装置を支持することにより、かご側ロープ係止部、調速機および制御盤に邪魔されることなく、かつ建物側受梁を追加的に設ける必要なしに、駆動装置を堅固に支持することができる。
【0044】
また、請求項22に記載したように、駆動装置の外形寸法よりも軸線方向寸法の方を大きくすることにより、機械室の内部において駆動装置が占める左右方向のスペースを減少させることができるから、機械室の内部における作業スペースを左右方向に拡大することができる。
このとき、巻上ロープとして、例えば外径が4〜6ミリメートルの小径ロープを採用すると、かご側シーブやトラクションシーブの外径を小さく抑えることが可能となり、各シーブの配置の自由度を高めることができる。
そして、ラクションシーブの外径が小さくなると、駆動装置を小径長軸で高速回転型のダイレクトドライブモータとすることができる。
【0045】
また、請求項23に記載したように、かご側シーブを乗りかごの左右の側壁の近傍にそれぞれ配設した左右一対のかご側シーブとすることにより、左右一対のかご側シーブを可能な限り左右方向に一杯に離間させることができるから、機械室内部におけるトラクションシーブとかご側ロープ係止部との間の左右方向間隔を拡げて、機械室の内部の作業スペースを大きく取ることができる。
【0046】
また、請求項24に記載したように、鉛直上方から見たときに、少なくともその一部が乗りかごと重なるようにトラクションシーブを配設することにより、トラクションシーブの直下に左右いずれか一方のかご側シーブを配置することができる。これにより、トラクションシーブに対する巻上ロープの巻き付き角度を180度若しくはそれ以上とすることができるから、トラクション性能を確保してトラクションシーブから巻上ロープへと確実に吊上力を伝達することができる。
【0047】
また、請求項25に記載したように、建物側受梁間において第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームによってかご側ロープ係止部を支持することにより、建物側受梁を追加的に設ける必要なしにかご側ロープ係止部を堅固に支持することができる。
【0048】
また、請求項26に記載したように、第2の内壁面に沿って前後方向に延びる建物側受梁と第1の支持ビームとの間に掛け渡されて左右方向に延びる第3の支持ビームによってかご側ロープ係止部を支持することにより、建物側受梁を追加的に設ける必要なしにかご側ロープ係止部を堅固に支持することができる。
【0049】
また、請求項27に記載したように、巻上ロープのうち釣合錘を懸架する側の端部を係止するための錘側ロープ係止部を、建物側受梁間において第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームによって支持することにより、建物側受梁を追加的に設ける必要なしに錘側ロープ係止部を堅固に支持することができる。
【0050】
また、請求項28に記載したように、制御盤を第1乃至第3の支持ビームと干渉しない位置に配置することにより、これらの支持ビームによって邪魔されることなく制御盤の保守点検作業を容易に行うことができる。
【0051】
また、請求項29に記載したように、制御盤を第1乃至第3の支持ビーム上に載置することにより、これらの支持ビームによって邪魔されることなく制御盤の保守点検作業を容易に行うことができることに加えて、建物側受梁を追加的に設ける必要なしに制御盤を堅固に支持することができる。
【0052】
また、請求項30に記載したように、乗りかごの昇降速度を調速するための調速機を第2の内壁面に沿わせて機械室内に配設することにより、機械室の中央部分に設けた作業スペースにおいて調速機の保守点検作業を行うことがてきる。
【0053】
また、請求項31に記載したように、かご側ロープ係止部および調速機を第2の内壁面のうちの前側の部分に共に配設すると、第2の内壁面のうちの後側の部分に空きスペースが出現するから、この空きスペースの部分に機械室扉を設けることもできるし制御盤を配置することもできる。
【0054】
また、請求項32に記載したように、かご側ロープ係止部よりも上方に調速機を配設することにより、かご側ロープ係止部によって邪魔されることなく調速機の保守点検作業を容易に行うことができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図24を参照し、本発明に係るエレベータの各実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、乗りかごのドアが開閉する方向を左右方向と、乗客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と、鉛直方向を上下方向と言う。
また、同一の部分には同一の参照符号を用いてその説明を省略する。
【0056】
第1実施形態
まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエレベータの全体構造について説明すると、乗りかご20は左右一対のかご側ガイドレール21L,21Rによって案内されて建物に設けた昇降路S内を昇降する。
乗りかご20の前面に設けられた左右一対のドア22L,22Rは、左右方向に開閉する。
乗りかご20を支持するかご枠は、乗りかご20の上方で左右方向に水平に延びる上梁23と、その上面が上梁23の長手方向中央部の下面に密着するように上梁23に接続されるとともに上梁23に対し水平面内で前後左右に傾斜して延びるシーブ支持梁24とを有している。
また、シーブ支持梁24の左右両端部には、左右一対のかご側シーブ25L,25Rがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0057】
乗りかご20と前後一対の錘側ガイドレール45f,45rによって案内される釣合錘45とがその内部を昇降する昇降路Sの上方には、機械室30が設けられている。
そして、機械室30の床面31上で左側のかご側ガイドレール21Lの上方の部分には、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブ41と、このトラクションシーブ41を回転駆動するための前後方向に延びる軸線を有した駆動装置42とが、左側の内壁面32に沿って延びるように配設されている。
【0058】
トラクションシーブ41に巻回されている巻上ロープ43は、その外径が4〜6ミリメートルの複数本の小径ロープからなり、乗りかご20および釣合錘45をそれぞれ2:1ローピングで釣瓶状に懸架している。
巻上ロープ43は、トラクションシーブ41から乗りかご20側に垂下する部分43aと、左右一対のかご側シーブ25L,25Rの間で水平に延びる部分43bと、右側のかご側シーブ25Rから上方に延びて機械室30の床面を貫通するとともにその上端が機械室30内のかご側ロープ係止部44に係止される部分43cとを有している。
また、巻上ロープ43は、トラクションシーブ41から機械室30の床面を貫通して釣合錘45側に垂下する部分43dと、釣合錘45に回転自在に設けられている錘側シーブ45aに巻回されてから上方に延びるとともに機械室30の床面を貫通してその上端が機械室30内の錘側ロープ係止部46に係止される部分43eとを有している。
【0059】
このとき、巻上ロープ43を構成しているロープの外径が4〜6ミリメートルと小さいため、トラクションシーブ41、左右一対のかご側シーブ25L,25Rおよび錘側シーブ45aは、いずれもその外径を200〜250ミリメートル程度に抑えることができる。
これにより、各シーブの配置の自由度が高まるから、巻上ロープ43の引き回しの自由度もまた高まることになる。
【0060】
具体的には、左右一対のかご側シーブ25L,25Rを乗りかご20の左右の側壁20a,20bに充分に接近させつつ、シーブ支持梁24の上梁23に対する傾斜角度を小さくすることができる。
これにより、巻上ロープ43のうちトラクションシーブ41と左側のかご側シーブ25Lとの間で延びる部分43aのねじれ角度を小さく抑えることができるから、巻上ロープ43を構成する各ロープと各シーブのロープ溝との接触に伴って騒音や振動が発生することを防止することができる。
【0061】
また、左側のかご側シーブ25Lが乗りかご20の左の側壁20aに充分に接近するように配置され、かつ鉛直上方から見たときにトラクションシーブ41の一部が乗りかご20と重なるように配置され、加えて錘側シーブ45aがトラクションシーブ41の真下に配置されている。
これにより、トラクションシーブ41に対する巻上ロープ43の巻き付き角度を180度若しくはそれ以上とすることができるから、トラクション性能を確保してトラクションシーブ41から巻上ロープ43へ確実に吊上力を伝達することができる。
【0062】
次に、図2乃至図4を参照し、機械室30内のレイアウトについて説明すると、互いに対向して前後方向に延びる左右一対の内壁面32,33のうち左側の内壁面32に沿って、前後方向に延びる軸線を有したトラクションシーブ41および駆動装置42と、錘側ロープ係止部46とが配置されている。
また、右側の内壁面33の近くにかご側ロープ係止部44および調速機47が配置されている。
さらに、左右一対の内壁面32,33の間で左右方向に延びる後側の内壁面34の左右方向の中央部に沿って、駆動装置42等の作動を制御する制御盤48が配置されている。
これにより、機械室30の床面31の中央には、これらの設備を保守点検するための広い作業スペースをまとめて確保することができる。
【0063】
すなわち、本第1実施形態のエレベータ100においては、図2に示したように、トラクションシーブ41、駆動装置42および錘側ロープ係止部46が左側のかご側ガイドレール21Lの上方に設けられているので、これらの設備を機械室30の左側の内壁面32に沿って配置することができる。
また、左右一対のかご側シーブ25L,25Rによって乗りかご20を支持しているので、かご側ロープ係止部44を機械室30の右側の内壁面33の近くに配置することができる。
さらに、左右一対のかご側シーブ25L,25Rをそれぞれ乗りかご20の左右の側壁20a,20bに接近させて配置しているので、トラクションシーブ41および駆動装置42とかご側ロープ係止部44との間の左右方向の間隔を大きく取ることができる。
したがって、機械室30の床面31の中央に充分に広い作業スペースを確保することができる。
【0064】
一方、駆動装置42を支持するマシンベッド51は、合計4個の防振ゴム52を介し、左右一対のC形鋼53a,53bを組み合わせて構成したマシンビーム53上に載置されている。
このとき、マシンビーム53は、機械室30の前後の2辺に沿って左右方向に延びる前後一対のかさ上げ用マシンビーム54,55間に架け渡されて、機械室30の内部において前後方向に一杯に延びている。
さらに、前後一対のかさ上げ用マシンビーム54,55は、機械室30の前後の2辺に沿って左右方向に延びる前後一対の建物側受梁B1,B4および機械室30の左辺に沿って前後方向に延びる建物側受梁B2の上に載っている。
これにより、本実施形態のエレベータ100においては、駆動装置42を支持するマシンビーム53のために建物側に追加の受梁を設置する必要がない。
【0065】
他方、機械室30の右側の内壁面33に沿って配置されているかご側ロープ係止部44は、機械室30の床面31の強度が充分にある場合は、床面31上に設置された支持枠60によって支持することができる。
また、かご側ロープ係止部44に隣接して右側の内壁面33に沿って配置されている調速機47は、かご側ロープ係止部44よりも高い位置に設けられているので、その保守点検作業を容易に行うことができる。
さらに、かご側ロープ係止部44および調速機47は、共に後側の内壁面34から前側に離間するように配置されているので、図4に示したように、右側の内壁面33に機械室扉49を設けることができる。
【0066】
なお、左右一対のかご側シーブ25L,25Rの配置の変更に合わせて、図5に示した第1変形例のエレベータ110のように、調速機47を後側の内壁面34に接近させて配置することもできる。
【0067】
さらに、図6に示した第2変形例のエレベータ120のように、図4における機械室扉49に代えて、右側の内壁面33のうち後側の内壁面34に近接した部分に沿わせて制御盤48を配置することもできる。
【0068】
加えて、図7に示した第3変形例のエレベータ130のように、左右一対の内壁面32,33の間で左右方向に延びる後面側の内壁面25に沿わせて制御盤48を配置することもできる。
【0069】
第2実施形態
次に、図8乃至図12を参照し、第2実施形態のエレベータ200について説明する。
【0070】
上述した第1実施形態のエレベータ100においては、機械室30の床面31上に設けた支持枠60によってかご側ロープ係止部44を支持していた。
ところが、機械室30の床面31に充分な強度を確保できない場合や、乗りかご20が大型で重い場合等には、かご側ロープ係止部44を機械室30の床面31によって直接支持することができない。
【0071】
このような場合は、図8および図9に示したように、機械室30の内部で前後方向に一杯に延びる左右一対のC形鋼61a,61bからなる支持ビーム61によってかご側ロープ係止部44を支持する。
そして、機械室30の前後の2辺に沿って左右方向に延びている前後一対の建物側受梁B1,B4の上に載せて前後一対のかさ上げ用支持ビーム62,63を固定するとともに、これらのかさ上げ用支持ビーム62,63上に支持ビーム61の前後の両端部を載せて固定する。
これにより、機械室30の床面31に充分な強度を確保できない場合においてもかご側ロープ係止部44を堅固に支持しつつ、機械室30の床面31の中央部に広い作業スペースを確保することができる。
【0072】
なお、図10に示した第4変形例のエレベータ210のように、かご側ロープ係止部44を支持する支持ビーム61を機械室30の内部で左右方向に延びるように配置することもできる。
この場合は、支持ビーム61の右端がその上に載るかさ上げ用支持ビーム64を、機械室30の右辺に沿って前後方向に延びている建物側受梁B3の上に載せて固定する。
同時に、支持ビーム61の左端をマシンビーム53に接続する。
【0073】
また、図11に示した第5変形例のエレベータ220のように、前後方向に延びる支持枠60の上に制御盤48を載置することができる。
【0074】
さらに、図12に示した第6変形例のエレベータ230のように、前後方向に延びる支持枠60の上に制御盤48を載置することもできる。
【0075】
第3実施形態
次に、図13および図14を参照し、第3実施形態のエレベータの全体構造について説明する。
【0076】
本第3実施形態のエレベータ300においては、乗りかご20は左右一対のかご側ガイドレール21L,21Rによって案内されて建物に設けた昇降路S内を昇降する。
乗りかご20の前面に設けられた左右一対のドア22L,22Rは、左右方向に開閉する。
乗りかご20を支持するかご枠は、乗りかご20の上方で左右方向に水平に延びる上梁23と、その上面が上梁23の長手方向中央部の下面に密着するように上梁23に接続されるとともに上梁23に対し水平面内で前後左右に傾斜して延びるシーブ支持梁24とを有している。
また、シーブ支持梁24の左右両端部には、左右一対のかご側シーブ25L,25Rがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0077】
乗りかご20の後方には、昇降路Sの後壁S3に沿うように配設された左右一対の錘側ガイドレール71L,71Rによって案内されて昇降路S内を昇降する釣合錘72が設けられている。
また、釣合錘72の上部には、左右一対の錘側シーブ73L,73Rがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0078】
乗りかご20および釣合錘72がその内部を昇降する昇降路Sの上方には、機械室30が設けられている。
この機械室30の床面31上で左側のかご側ガイドレール21Lの上方、若しくは乗りかご20の左側の側壁20aの上方に位置する部分には、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブ41と、このトラクションシーブ41を回転駆動するための前後方向に延びる軸線を有した駆動装置42とが、機械室30の左側の内壁面32に沿って延びるように配設されている。
【0079】
昇降路Sの左側内壁面S1の近傍でトラクションシーブ41から充分に下方の位置には、前後一対の下側そらせシーブ74f,74rが左右方向に延びる回転軸の回りに回転自在に支持されている。
また、昇降路Sの後側内壁面S2の近傍で機械室30の床面31の直下には、左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rが前後方向に延びる回転軸の回りに回転自在に支持されている。
【0080】
トラクションシーブ41に巻回されている巻上ロープ76は、乗りかご20および釣合錘72をそれぞれ2:1ローピングで釣瓶状に懸架している。
巻上ロープ76は、トラクションシーブ41から機械室30の床面を貫通して乗りかご20側に垂下する部分76aと、左右一対のかご側シーブ25L,25Rの間で水平に延びる部分76bと、右側のかご側シーブ25Rから上方に延びて機械室30の床面を貫通するとともにその上端が機械室30内のかご側ロープ係止部44に係止される部分76cとを有している。
【0081】
また、巻上ロープ76は、トラクションシーブ41から機械室30の床面を貫通して下方に垂下する部分76dと、前後一対の下側そらせシーブ75f,75r間で前後方向に水平に延びる部分76eと、後方の下側そらせシーブ74rから左方の上側そらせシーブ75Lへと上方に延びる部分76fと、左右一対のそらせシーブ75L,75R間で左右方向に水平に延びる部分76gと、右方の上側そらせシーブ75Rから左方の錘側シーブ73Lへと下方に延びる部分76hと、左右一対の錘側シーブ73L,73R間で左右方向に延びる部分76iと、右方の錘側シーブ73Rから上方に延びて機械室30の床面31を貫通し、床面31上の支持枠77により支持された錘側ロープ係止部78に係止される部分76jとを有している。
【0082】
このとき、巻上ロープ76を構成しているロープの外径が4〜6ミリメートルと小さいため、トラクションシーブ41、左右一対のかご側シーブ25L,左右一対の錘側シーブ73L,73R、前後一対の下側そらせシーブ74f,74r、左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rは、いずれもその外径を200〜250ミリメートル程度に抑えることができる。
これにより、各シーブの配置の自由度が高まるから、巻上ロープ76の引き回しの自由度もまた高まることになる。
【0083】
また、釣合錘72が乗りかご20の後方において昇降路Sの後壁S3に沿って昇降するとともに、トラクションシーブ41および前後一対の下側そらせシーブ74f,74rが昇降路Sの左側内壁面S1の近傍に配設され、かつ左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rが昇降路Sの頂部において後壁S3の近傍に配設されている。
これにより、下側そらせシーブ74f,74rと釣合錘72とが互いに干渉することはない。
【0084】
また、上側そらせシーブ75L,75Rは昇降路Sの最も上方に配設されているから、上側そらせシーブ75L,75Rと釣合錘72とが互いに干渉することがなく、釣合錘72の昇降ストロークを充分に大きく取ることができる。
【0085】
さらに、下側そらせシーブ74f,74rをトラクションシーブ41の充分に下方に配設することができるから、巻上ロープ76のうちトラクションシーブ41から下側そらせシーブ74f,74rおよび上側そらせシーブ75L,75Rを通って左方の錘側シーブ73Lに至る部分の湾曲を緩やかにすることができる。
これにより、巻上ロープ76の耐久性を向上させることができるとともに、巻上ロープ76の各部分に張力の差が生じることがないから、乗りかご20が停止した後に昇降を再開するときに乗りかご20に上下振動が生じることがなく、さらには各シーブのロープ溝と巻上ロープとの接触に伴う騒音や振動の発生を防止することができる。
【0086】
次に、図15および図16を参照して機械室30内のレイアウトについて説明すると、互いに対向して前後方向に延びる左右一対の内壁面32,33のうち左側の内壁面32に沿って、前後方向に延びる軸線を有したトラクションシーブ41および駆動装置42が配置されている。
また、右側の内壁面33に沿ってかご側ロープ係止部44および調速機47が配置されている。
さらに、左右一対の内壁面32,33の間で左右方向に延びる後側の内壁面34に沿って、駆動装置42等の作動を制御する制御盤48と錘側ロープ係止部78が配置されている。
これにより、機械室30の床面31の中央には、これらの設備を保守点検するための広い作業スペースをまとめて確保することができる。
【0087】
すなわち、本第3実施形態のエレベータ300においては、図14に示したように、トラクションシーブ41、駆動装置42を左側のかご側ガイドレール21Lの上方に設けているので、これらの設備を機械室30の左側の内壁面32に沿わせて配置することができる。
また、左右一対のかご側シーブ25L,25Rによって乗りかご20を支持しているので、かご側ロープ係止部44を機械室30の右側の内壁面33に沿わせて配置することができる。
さらに、左右一対のかご側シーブ25L,25Rをそれぞれ乗りかご20の左右の側壁20a,20bに接近させて配置しているので、トラクションシーブ41および駆動装置42とかご側ロープ係止部44との間の左右方向の間隔を大きく取ることができる。
したがって、機械室30の床面31の中央に充分に広い作業スペースを確保することができる。
【0088】
さらに、本第3実施形態のエレベータ300においては、図14に示したように、釣合錘72が乗りかご20の後方において昇降路Sの後壁S3に沿って昇降するように配置されているので、錘側ロープ係止部78を機械室30の後側内壁面34に沿わせて配置することができる。
さらに、巻上ロープ76のうち釣合錘72を懸架する部分が、昇降路Sの後壁S3の近傍に配設された左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rと左右一対の錘側シーブ73L,73Rとの間に巻回されているので、機械室30の奥側の後側内壁面34のうち機械室30の右側内壁面33に近い位置に錘側ロープ係止部78を配置することができる。
これにより、駆動装置42等の作動を制御する制御盤48は、トラクションシーブ41と錘側ロープ係止部78との間で、機械室30の後側内壁面34に沿わせて配置することができる。
したがって、機械室30の床面31の中央に確保した広い作業スペースにおいて制御盤48の保守点検作業を行うことが可能となる。
【0089】
また、かご側ロープ係止部44および調速機47が機械室30の右側内壁面33のうち前側に配置されているので、機械室30の右側内壁面33のうち後側の部分に機械室扉49を設けることができる。
【0090】
なお、図17に示した第1変形例のエレベータ310のように、調速機47を機械室30の後側内壁面34に接近させて配置することもできる。この場合は、機械室30の前側内壁面35に機械室扉49を設けることができる。
【0091】
さらに、図18に示した第2変形例のエレベータ320のように、機械室の右側内壁面33のうち後側内壁面34に近接した部分に沿わせて制御盤48を配置することもできる。この場合も、機械室扉49を機械室30の前側内壁面35に設けることができる。
【0092】
加えて、図19に示した第3変形例のエレベータ330のように、機械室の右側内壁面33のうち前側内壁面35に近接した部分に沿わせて制御盤48を配置することもできる。この場合は、機械室扉49を機械室30の後側内壁面34に設けることができる。
【0093】
さらに加えて、巻上ロープ76のうちトラクションシーブ41から釣合錘72側に延びる部分を案内するために、前後一対の下側そらせシーブ75f,75rおよび左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rを用いているが、前後一対の下側そらせシーブ75f,75rを一つの下側そらせシーブに置き換えるとともに、左右一対の上側そらせシーブ75L,75Rを一つの上側そらせシーブに置き換えることもできる。
合わせて、左右一対の錘側シーブ73L,73Rを一つの錘側シーブに置き換えることもできる。
【0094】
第4実施形態
次に、図20および図21を参照し、第4実施形態のエレベータ400について説明する。
【0095】
上述した第3実施形態のエレベータ300においては、機械室30の床面31上に設けた支持枠77によって錘側ロープ係止部78を支持していた。
ところが、機械室30の床面31に充分な強度を確保できない場合や、乗りかご20が大型で重い場合等には、錘側ロープ係止部78を機械室30の床面31によって直接支持することができない。
【0096】
このような場合は、図20および図21に示したように、機械室30の後側内壁面34に沿って左右方向に延びる支持ビーム80によって錘側ロープ係止部78を支持する。
支持ビーム80は、前後一対のC形鋼81,82から構成され、その右端は建物側受梁B3上に配設されて前後方向に延びているかさ上げ用支持ビーム83上に載置されて固定され、かつその左端はマシンビーム53に接続されて固定されている。
これにより、機械室30の床面31に充分な強度を確保できない場合においても錘側ロープ係止部78を堅固に支持しつつ、機械室30の床面31の中央部に広い作業スペースを確保することができる。
そして、機械室30の前側内壁面35に沿わせて制御盤48を配置することにより、床面31の中央部の広い作業スペースにおいて制御盤48の保守点検作業を行うことができる。
【0097】
なお、図22に示した第1変形例のエレベータ410のように、錘側ロープ係止部78を支持している支持ビーム80の上に制御盤48を載置することもできる。この場合には、機械室扉49を機械室30の前側内壁面35に設けることもできる。
【0098】
また、図23に示した第2変形例のエレベータ420のように、かご側ロープ係止部44を支持するために支持ビーム61を用いる場合には、この支持ビーム61の後端側において錘側ロープ係止部78を支持することができる。
【0099】
さらに、図24に示した第3変形例のエレベータ430のように、支持ビーム61上に制御盤48を載置すると、機械室30の床面31の中央部に、機械室の前側内壁面35から後側内壁面34に至る広大な作業スペースを確保することができる。
【0100】
以上、本発明に係るエレベータの一実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した各実施形態においては、機械室30の右側内壁面33の前方側にかご側ロープ係止部44を配置しているが、左右一対のかご側シーブ25L,25Rの配置に合わせて右側内壁面33の後方側、すなわち機械室30の後側の内壁面34の近くにかご側ロープ係止部44を配置することもできる。
【0101】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、昇降路の水平断面積と同等の床面積でありながら巻上機や制御盤、調速機等の保守点検に必要な作業スペースを充分に確保可能なエレベータを提供することができる。
また、機械室の内部において前後方向に一杯に延びるマシンビームを機械室の左右いずれかの内壁面に沿わせて配置することができるから、機械室の前後の2辺に沿ってそれぞれ左右方向に延びる建物側受梁によってマシンビームを支持することが可能となり、マシンビームを支持するために建物側受梁を追加的に設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のエレベータを示す斜視図。
【図2】昇降路と機械室の関係を模式的に示す平面図。
【図3】図1に示した機械室内に設備類を設置した状態を示す斜視図。
【図4】図3に示した機械室の平面図。
【図5】図4に示した機械室の第1変形例を示す平面図。
【図6】図4に示した機械室の第2変形例を示す平面図。
【図7】図4に示した機械室の第3変形例を示す平面図。
【図8】本発明に係る第2実施形態のエレベータの機械室内に設備類を設置した状態を示す斜視図。
【図9】図8に示した機械室の平面図。
【図10】図9に示した機械室の第1変形例を示す平面図。
【図11】図9に示した機械室の第2変形例を示す平面図。
【図12】図9に示した機械室の第3変形例を示す平面図。
【図13】本発明に係る第3実施形態のエレベータを示す斜視図。
【図14】昇降路と機械室の関係を模式的に示す平面図。
【図15】図13に示した機械室内に設備類を設置した状態を示す斜視図。
【図16】図15に示した機械室の平面図。
【図17】図16に示した機械室の第1変形例を示す平面図。
【図18】図16に示した機械室の第2変形例を示す平面図。
【図19】図16に示した機械室の第3変形例を示す平面図。
【図20】本発明に係る第4実施形態のエレベータの機械室内に設備類を設置した状態を示す斜視図。
【図21】図20に示した機械室の平面図。
【図22】図21に示した機械室の第1変形例を示す平面図。
【図23】図21に示した機械室の第2変形例を示す平面図。
【図24】図21に示した機械室の第3変形例を示す平面図。
【図25】従来のエレベータの機械室を示す平面図(a)および側面断面図(b)。
【図26】従来のエレベータの他の機械室を示す側面断面図。
【符号の説明】
S 昇降路
S1 昇降路の左側内壁面
S2 昇降路の右側内壁面
S3 昇降路の後側内壁面
B1,B2,B3,B4 建物側受梁
1 従来のエレベータの機械室
2 巻上機
3 制御盤
4 調速機
5 巻上ロープ
6 マシンベッド
7a,7b 防振ゴム
8 マシンビーム
9a,9b かさ上げ用マシンビーム
10a,10b,10c 建物側受梁
11 作業台
20 乗りかご
21L,21R かご側ガイドレール
22L,22R ドア
23 上梁
24 シーブ支持梁
25L,25R かご側シーブ
41 トラクションシーブ
42 駆動装置
43 巻上ロープ
44 かご側ロープ係止部
45 釣合錘
45a 錘側シーブ
45f,45r 錘側ガイドレール
46 錘側ロープ係止部
47 調速機
48 制御盤
51 マシンベッド
52 防振ゴム
53 マシンビーム
54,55 かさ上げ用マシンビーム
60 支持枠
61 支持ビーム
62,63,64 かさ上げ用支持ビーム
71L,71R 錘側ガイドレール
73L,73R 錘側シーブ
74f,74r 下側そらせシーブ
75L,75R 上側そせらシーブ
76 巻上ロープ
77 支持枠
78 錘側ロープ係止部
80 支持ビーム
83 かさ上げ用支持ビーム
100 第1実施形態のエレベータ
110 第1変形例のエレベータ
120 第2変形例のエレベータ
130 第3変形例のエレベータ
200 第2実施形態のエレベータ
210 第1変形例のエレベータ
220 第2変形例のエレベータ
230 第3変形例のエレベータ
300 第3実施形態のエレベータ
310 第1変形例のエレベータ
320 第2変形例のエレベータ
330 第3変形例のエレベータ
400 第4実施形態のエレベータ
410 第1変形例のエレベータ
420 第2変形例のエレベータ
430 第3変形例のエレベータ

Claims (32)

  1. 巻上機、制御盤、調速機および巻き上げロープの係止部をそれぞれ機械室の内壁面に沿わせて配置し、これらの設備を保守点検するための作業用スペースを前記機械室の中央部分にまとめて配置したことを特徴とするエレベータ。
  2. 左右一対のかご側ガイドレールに案内されて昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記左右一対のかご側ガイドレールのうち左右いずれかの上方に配設されて前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
    前記トラクションシーブを回転駆動する前後方向に延びる軸線を有した駆動装置と、
    前記トラクションシーブの下方において前後一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
    前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
    前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記釣合錘を懸架する巻き上げロープと、を備え、
    前記昇降路の上方に設けられた機械室は、
    互いに対向して前後方向に延びる左右一対の内壁面のうちの一方の内壁面に沿って建物側受梁間で前後方向に延びるマシンビームが、前記駆動装置および前記トラクションシーブと前記巻き上げロープのうち前記釣合錘側の端部を係止する錘側係止部とを支持しており、
    かつ前記左右一対の内壁面のうちの他方の内壁面に沿って前記巻き上げロープのうち前記乗りかご側の端部を係止するかご側係止部と調速機とが配置され、
    さらに前記他方の内壁面若しくは前記左右一対の内壁面間で左右方向に延びる内壁面に沿って前記駆動装置の作動を制御する制御盤が配置されている、
    ことを特徴とするエレベータ。
  3. 前記かご側係止部および前記調速機は、前記他方の内壁面のうち前記正面の内壁面から離間する側に共に配置されていることを特徴とする請求項2に記載したエレベータ。
  4. 前記かご側係止部は、前記他方の内壁面に沿って建物側受梁間で前後方向に延びる支持ビームに設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載したエレベータ。
  5. 前記かご側係止部は、前記他方の内壁面に沿って前後方向に延びる建物側受梁から前記マシンビームへと左右方向に延びる支持ビームに設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載したエレベータ。
  6. 前記調速機は、前記乗りかご側の係止部よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項3に記載したエレベータ。
  7. 前記制御盤は、前記支持ビームと干渉しない位置に配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載したエレベータ。
  8. 前記制御盤は、前記支持ビームに載置されていることを特徴とする請求項4または5に記載したエレベータ。
  9. 前記かご側シーブは、前記乗りかごの左右の側壁の近傍にそれぞれ配設された左右一対のかご側シーブであることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載したエレベータ。
  10. 前記トラクションシーブは、鉛直上方から見たときに、少なくともその一部が前記乗りかごと重なるように配設されることを特徴とする請求項9に記載したエレベータ。
  11. 前記駆動装置は、その外形寸法よりも軸線方向寸法の方が大きいことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載したエレベータ。
  12. 巻上ロープにより釣瓶状に懸架された乗りかごおよび釣合錘がその内部を昇降する昇降路と、
    前記昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
    前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された巻上機と、
    前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか他方の側壁の上方において前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの少なくとも一方の端部を係止するためのロープ係止部と、
    前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接して左右方向に延びる第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された制御盤と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  13. 前記巻上機、前記ロープ係止部、および前記制御盤を保守点検するための作業スペースは、前記機械室の中央部分にまとめて配設されていることを特徴とする請求項12に記載したエレベータ。
  14. 前記巻上機は、前記機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁間において前記第1の内壁面に沿って前後方向に延びる第1の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項12または13に記載したエレベータ。
  15. 前記ロープ係止部は、前記機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁間において前記第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載したエレベータ。
  16. 前記ロープ係止部は、前記機械室の各内壁面に沿って延びている建物側受梁の一つと前記第1の支持ビームとの間において前記第3の内壁面に沿って延びる第3の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載したエレベータ。
  17. 前記制御盤は、前記第2の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項15に記載したエレベータ。
  18. 前記制御盤は、前記第3の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項16に記載したエレベータ。
  19. 昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
    左右一対のかご側ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の側において前後一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
    前記機械室の内壁面のうち前記釣合錘の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
    その軸線が前後方向に延びるように前記第1の内壁面に沿わせて前記機械室内に配設された、前記トラクションシーブを回転駆動するための駆動装置と、
    前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
    前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記釣合錘を懸架する巻上ロープと、
    前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に対向して前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの前記乗りかごを懸架する側の端部を係止するためのかご側ロープ係止部と、
    前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接する第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された、前記駆動装置の作動を制御するための制御盤と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  20. 昇降路の水平断面積と同等の床面積を有する、前記昇降路の上方に配設された機械室と、
    左右一対のかご側ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記乗りかごの後壁の側において左右一対の錘側ガイドレールに案内されつつ前記昇降路内を昇降する釣合錘と、
    前記機械室の内壁面のうち前記乗りかごの左右いずれか一方の側壁の上方において前後方向に延びる第1の内壁面に沿わせて配設された、前後方向に延びる回転軸線の回りに回転するトラクションシーブと、
    その軸線が前後方向に延びるように前記第1の内壁面に沿わせて前記機械室内に配設された、前記トラクションシーブを回転駆動するための駆動装置と、
    前記乗りかごに設けられたかご側シーブと、
    前記昇降路の内壁面に沿わせて配設されたそらせシーブと
    前記トラクションシーブに巻き付けられるとともに、その一端側が前記かご側シーブを介して前記乗りかごを懸架し、かつその他端側が前記そらせシーブにより案内されつつ前記釣合錘側に延びて前記釣合錘を懸架する巻上ロープと、
    前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に対向して前後方向に延びる第2の内壁面の近くに配設された、前記巻上ロープの前記乗りかごを懸架する側の端部を係止するためのかご側ロープ係止部と、
    前記機械室の内壁面のうち前記第1の内壁面に隣接する第3の内壁面若しくは前記第2の内壁面に沿わせて配設された、前記駆動装置の作動を制御するための制御盤と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  21. 前記駆動装置は、前記機械室の周辺に沿って配設された建物側受梁間で前記第1の内壁面に沿って前後方向に延びる第1の支持ビームによって支持されていることを特徴とする請求項19または20に記載したエレベータ。
  22. 前記駆動装置は、その外形寸法よりも軸線方向寸法の方が大きいことを特徴とする請求項19乃至21のいずれかに記載したエレベータ。
  23. 前記かご側シーブは、前記乗りかごの左右の側壁の近傍にそれぞれ配設された左右一対のかご側シーブであることを特徴とする請求項19乃至22のいずれかに記載したエレベータ。
  24. 前記トラクションシーブは、鉛直上方から見たときに、少なくともその一部が前記乗りかごと重なるように配設されることを特徴とする請求項19乃至23のいずれかに記載したエレベータ。
  25. 前記かご側ロープ係止部は、前記建物側受梁間において前記第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項19乃至24のいずれかに記載したエレベータ。
  26. 前記かご側ロープ係止部は、前記第2の内壁面に沿って前後方向に延びる建物側受梁と前記第1の支持ビームとの間に掛け渡されて左右方向に延びる第3の支持ビームにより支持されていることを特徴とする請求項19乃至24のいずれかに記載したエレベータ。
  27. 前記巻上ロープのうち前記釣合錘を懸架する側の端部を係止するための錘側ロープ係止部が、前記建物側受梁間において前記第2の内壁面に沿って前後方向に延びる第2の支持ビームにより支持されることを特徴とする請求項20に記載したエレベータ。
  28. 前記制御盤は、前記支持ビームと干渉しない位置に配置されていることを特徴とする請求項25乃至27のいずれかに記載したエレベータ。
  29. 前記制御盤は、前記支持ビーム上に載置されていることを特徴とする請求項25乃至27のいずれかに記載したエレベータ。
  30. 前記第2の内壁面に沿わせて前記機械室内に配設された、前記乗りかごの昇降速度を調速するための調速機をさらに備えることを特徴とする請求項19乃至29のいずれかに記載したエレベータ。
  31. 前記かご側ロープ係止部および前記調速機は、前記第2の内壁面のうち前側の部分に共に配設されていることを特徴とする請求項30に記載したエレベータ。
  32. 前記調速機は、前記かご側ロープ係止部よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項31に記載したエレベータ。
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