JP2004292121A - エレベータ用空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、低背化および小型化等が可能であるエレベータ用空気調和機を得る。
【解決手段】このエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機2、凝縮器7、絞り装置および蒸発器4が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口3から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口6から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、圧縮機2は、軸線が圧縮機2の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機である。
【選択図】 図2
【解決手段】このエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機2、凝縮器7、絞り装置および蒸発器4が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口3から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口6から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、圧縮機2は、軸線が圧縮機2の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は特開平8−271019号公報に示された従来のエレベータ用空気調和機21の平面配置図であり、図5はこのエレベータ用空気調和機21が取り付けられたエレベータの概略構成図である。
このエレベータ用空気調和機21は、縦形圧縮機22と、蒸発器24と、シロッコファン25aを有する蒸発器用送風機25と、凝縮器27と、プロペラ羽根28aを有する凝縮器用送風機28と、蒸発器用送風機25および凝縮器用送風機28に接続され送風機25,28を駆動する送風機用電動機と、制御箱30とを備え、内部はかご室内空気側とかご室外空気側とに仕切板31で仕切られている。
また、このエレベータ用空気調和機21は、側面にエレベータかご内の空気を吸い込む室内空気吸込口23が形成され、また上面にエレベータかご内へ空気を吹出す室内空気吹出口26が形成されている。
【0003】
この空気調和機21は、エレベータかご32の上部に設置されているとともに、室内空気吸込口23に一端部が接続された吸込ダクト33、室内空気吹出口26に一端部が接続された吹出ダクト34により、かご室内と連通している。なお、図5において、符号35は昇降路、36は最上階の床面、37は最下階の床面である。
【0004】
次に、上記構成のエレベータかご用空気調和機21の動作について説明する。エレベータかご32内の空気は、蒸発器用送風機25により吸込ダクト33を介し室内空気吸込口23を通して内部に吸込まれ、蒸発器24で冷却される。そして、その空気は、蒸発器用送風機25、室内空気吹出口26および吹出ダクト34を介して、エレベータかご32内へと戻される。
一方、エレベータかご外側の空間である昇降路35内の空気は、凝縮器用送風機28のプロペラ羽根28aの回転により内部に吸込まれ、凝縮器27により加熱された後、エレベータかご用空気調和機21の側面Aおよび上面の排気窓から昇降路35内へ排出される。
【0005】
このエレベータかご用空気調和機21では、圧縮機22が縦形圧縮機であること、凝縮器用送風機28がプロペラ羽根28aであることから、圧縮機22の高さ寸法および凝縮器用送風機28のプロペラ羽根28aの直径寸法、そして凝縮器用送風機28の軸心に合わせて設置された凝縮器27の高さ寸法により、エレベータかご用空気調和機21の最小高さ寸法が制限される。
【0006】
また、吹出ダクト34を接続してエレベータかご32内へ空気を吹出すかご室内空気吹出口26がエレベータかご用空気調和機21の上面に配置されているため、エレベータかご32の上部にこのエレベータかご用空気調和機21を設置する際、吹出ダクト34の取付け寸法も考慮しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近のエレベータ業界の動向として、従来は昇降路の上に設けられた機械室に収納されていたエレベータ駆動装置や制御盤等を昇降路内の空間に設置することにより、機械室を不要とする方式が主流となりつつある。このような方式により機械室が無いエレベータにおいては、エレベータかご上部と昇降路内天井との間の距離及び空間が従来の方式よりも小さくなるため、エレベータかご上部空間に設置するエレベータ用空気調和機の低背化及び小型化が必要である。
しかしながら、上記構成のエレベータ用空気調和機21では、最小高さ寸法が径の大きなプロペラ羽根28a等で制限されることから、低背化及び小型化に対して大きな弊害であるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、低背化、小型化等を可能にするエレベータ用空気調和機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記圧縮機は、軸線が圧縮機の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機である。
【0010】
また、この発明に係るエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態について説明するが、従来のものと同一、または相当部材、部位については、同一符号を付して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1のエレベータ用空気調和機の全体斜視図、図2はその平面配置図である。
このエレベータ用空気調和機1は、横型密閉形圧縮機2と、蒸発器4と、シロッコファン5aを有する蒸発器用送風機5と、凝縮器7と、シロッコファン8aを有する凝縮器用送風機8と、蒸発器用送風機5および凝縮器用送風機8に接続され送風機5,8を駆動する送風機用電動機9と、制御箱10とを備え、内部はかご室内空気側とかご室外空気側とに仕切板11で仕切られている。
このエレベータ用空気調和機1は、図示されていない冷媒配管により、圧縮機2、凝縮器7、絞り装置および蒸発器4が順次接続されて冷媒回路を構成している。冷媒配管内は、フロン規制に対応するため、代替フロンであるR407Cの冷媒が流通している。
また、エレベータ用空気調和機1は、側面にエレベータかご内の空気を吸い込む室内空気吸込口3が形成され、また昇降路35の側壁面に指向しエレベータかご内へ空気を吹出す室内空気吹出口6が形成されている。
【0012】
このエレベータ用空気調和機1は、エレベータかご32の上部に設置されているとともに、室内空気吸込口3に一端部が接続された吸込ダクト33、室内空気吹出口6に一端部が接続された吹出ダクト34により、かご室内と連通している。
【0013】
次に、上記構成のエレベータ用空気調和機1の動作について説明する。
エレベータかご32内の空気は、蒸発器用送風機5により吸込ダクト33を介して室内空気吸込口3を通して空気調和機1の内部に吸込まれ、蒸発器4で冷却される。そして、蒸発器用送風機5、室内空気吹出口6および吹出ダクト34を介してエレベータかご32の室内へと戻される。
一方、エレベータかご32外部の空間である昇降路35内の空気は、凝縮器用送風機8により空気調和機1に吸込まれ、凝縮器7により加熱され、凝縮器用送風機8を介して昇降路35内へ排出される。このとき、エレベータ用空気調和機1の内部を通過する空気は、圧縮機2、送風機用電動機9、制御箱10といった内部の器材の冷却も行う。
【0014】
このエレベータ用空気調和機1によれば、圧縮機2は横形密閉圧縮機であるので、高さが低く抑えられる。
なお、図6および図7に示す横形密閉圧縮機2を用い、図8に示すように、振動防止用バネ14および据付金具12を介して圧縮機2の軸線が圧縮機据付面13に対してほぼ平行になるように据付ける場合がある。この図において、hは振動防止用バネ14の高さ、Wは圧縮機2の中心部から据付金具12と振動防止用バネ14との接続部までの水平距離を、Lは中心部と接続部との間の最短直線距離を示す。また、Hは圧縮機据付面34から圧縮機32の最上部位までの最大高さである。
【0015】
このとき、エレベータかご用空気調和機の高さ寸法に影響するのは最大高さHであるが、最大高さHを制限すると接続部の高さhも制限され、圧縮機の振動が問題となった場合に振動防止用バネ14の選定可能範囲が狭くなり、振動問題への対処が困難になるという問題点がある。
また、圧縮機2がロータリー圧縮機である場合、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部と圧縮機中心との間の最短直線距離Lが大きいほど据付金具12および振動防止用バネ14の接続部に加わるモーメントが大きくなるので、圧縮機の振動が問題となり易い。
【0016】
これに対して、この実施の形態では、図3に示すように振動防止用バネ14の高さhは横形圧縮機2の中心部とほぼ同じ高さであり、そのため最大高さHが制限されても、図8に示したものよりも高さhが高いので、振動防止用バネ14の選定範囲を広く取ることができ、圧縮機の振動が問題となった場合の対処が容易となる。
また、この時、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部と、圧縮機2の中心との間の最短直線距離Lは水平距離Wにほぼ等しいので、Lは水平距離Wに対してほぼ最小となる。従って、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部に加わるモーメントも最小となるので、圧縮機2がロータリー圧縮機であっても振動問題が発生しにくい。
【0017】
また、冷媒配管内は、フロン規制に対応するため、代替フロンであるR407Cの冷媒が流通しているので、オゾン層に影響を及ぼさない。なお、冷媒に用いる代替フロンは、R407Cに限らず、R410AもしくはR134aでも同様の効果が得られる。
【0018】
また、凝縮器用送風機8では、シロッコファン8aが用いられているので、エレベータ用空気調和機1の低背化及び小型化が図られている。
また、室内空気吹出口6は、昇降路35の側壁面側に指向しているので、エレベータかご32の上部にエレベータ用空気調和機1を設置する際に、吹出ダクト34の取付け寸法を空気調和機1の上方において考慮する必要性が無い。
【0019】
さらに、凝縮器用送風機8は、凝縮器7の中央部に対向して配置されており、シロッコファン8aの両側の一対の吸入口からは、それぞれ凝縮器7を通過したほぼ同量の空気が吸引されるようになっているので、シロッコファン8aを有する凝縮器用送風機8は小風量であっても、凝縮器7は効率よく冷却される。
また、蒸発器4は室内空気吸込口3から離間して配置されているので、室内空気吸込口3からの空気は、均等に蒸発器4に向かって流れ、蒸発器4での熱交換効率が良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るエレベータ用空気調和機によれば、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記圧縮機は、軸線が圧縮機の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機であるので、低背化および小型化が可能である。
【0021】
また、この発明に係るエレベータ用空気調和機によれば、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されているので、低背化および小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のエレベータ用空気調和機の全体斜視図である。
【図2】図1のエレベータ用空気調和機の平面配置図である。
【図3】図1の圧縮機の据付状態を示す正面図である。
【図4】従来のエレベータ用空気調和機の平面配置図である。
【図5】図4のエレベータ用空気調和機を付設したエレベータの概略構成図である。
【図6】横形圧縮機の一例を示す平面図である。
【図7】図6の横形圧縮機の正面図である。
【図8】図6の横形圧縮機の据付状態を示す図である。
【符号の説明】
1 エレベータ用空気調和機、2 圧縮機、3 室内空気吸込口、4 蒸発器、6 室内空気吹出口、7 凝縮器、8 凝縮器用送風機、8a シロッコファン、12 据付金具、13 圧縮機据付面、14 振動防止用バネ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は特開平8−271019号公報に示された従来のエレベータ用空気調和機21の平面配置図であり、図5はこのエレベータ用空気調和機21が取り付けられたエレベータの概略構成図である。
このエレベータ用空気調和機21は、縦形圧縮機22と、蒸発器24と、シロッコファン25aを有する蒸発器用送風機25と、凝縮器27と、プロペラ羽根28aを有する凝縮器用送風機28と、蒸発器用送風機25および凝縮器用送風機28に接続され送風機25,28を駆動する送風機用電動機と、制御箱30とを備え、内部はかご室内空気側とかご室外空気側とに仕切板31で仕切られている。
また、このエレベータ用空気調和機21は、側面にエレベータかご内の空気を吸い込む室内空気吸込口23が形成され、また上面にエレベータかご内へ空気を吹出す室内空気吹出口26が形成されている。
【0003】
この空気調和機21は、エレベータかご32の上部に設置されているとともに、室内空気吸込口23に一端部が接続された吸込ダクト33、室内空気吹出口26に一端部が接続された吹出ダクト34により、かご室内と連通している。なお、図5において、符号35は昇降路、36は最上階の床面、37は最下階の床面である。
【0004】
次に、上記構成のエレベータかご用空気調和機21の動作について説明する。エレベータかご32内の空気は、蒸発器用送風機25により吸込ダクト33を介し室内空気吸込口23を通して内部に吸込まれ、蒸発器24で冷却される。そして、その空気は、蒸発器用送風機25、室内空気吹出口26および吹出ダクト34を介して、エレベータかご32内へと戻される。
一方、エレベータかご外側の空間である昇降路35内の空気は、凝縮器用送風機28のプロペラ羽根28aの回転により内部に吸込まれ、凝縮器27により加熱された後、エレベータかご用空気調和機21の側面Aおよび上面の排気窓から昇降路35内へ排出される。
【0005】
このエレベータかご用空気調和機21では、圧縮機22が縦形圧縮機であること、凝縮器用送風機28がプロペラ羽根28aであることから、圧縮機22の高さ寸法および凝縮器用送風機28のプロペラ羽根28aの直径寸法、そして凝縮器用送風機28の軸心に合わせて設置された凝縮器27の高さ寸法により、エレベータかご用空気調和機21の最小高さ寸法が制限される。
【0006】
また、吹出ダクト34を接続してエレベータかご32内へ空気を吹出すかご室内空気吹出口26がエレベータかご用空気調和機21の上面に配置されているため、エレベータかご32の上部にこのエレベータかご用空気調和機21を設置する際、吹出ダクト34の取付け寸法も考慮しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近のエレベータ業界の動向として、従来は昇降路の上に設けられた機械室に収納されていたエレベータ駆動装置や制御盤等を昇降路内の空間に設置することにより、機械室を不要とする方式が主流となりつつある。このような方式により機械室が無いエレベータにおいては、エレベータかご上部と昇降路内天井との間の距離及び空間が従来の方式よりも小さくなるため、エレベータかご上部空間に設置するエレベータ用空気調和機の低背化及び小型化が必要である。
しかしながら、上記構成のエレベータ用空気調和機21では、最小高さ寸法が径の大きなプロペラ羽根28a等で制限されることから、低背化及び小型化に対して大きな弊害であるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、低背化、小型化等を可能にするエレベータ用空気調和機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記圧縮機は、軸線が圧縮機の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機である。
【0010】
また、この発明に係るエレベータ用空気調和機は、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態について説明するが、従来のものと同一、または相当部材、部位については、同一符号を付して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1のエレベータ用空気調和機の全体斜視図、図2はその平面配置図である。
このエレベータ用空気調和機1は、横型密閉形圧縮機2と、蒸発器4と、シロッコファン5aを有する蒸発器用送風機5と、凝縮器7と、シロッコファン8aを有する凝縮器用送風機8と、蒸発器用送風機5および凝縮器用送風機8に接続され送風機5,8を駆動する送風機用電動機9と、制御箱10とを備え、内部はかご室内空気側とかご室外空気側とに仕切板11で仕切られている。
このエレベータ用空気調和機1は、図示されていない冷媒配管により、圧縮機2、凝縮器7、絞り装置および蒸発器4が順次接続されて冷媒回路を構成している。冷媒配管内は、フロン規制に対応するため、代替フロンであるR407Cの冷媒が流通している。
また、エレベータ用空気調和機1は、側面にエレベータかご内の空気を吸い込む室内空気吸込口3が形成され、また昇降路35の側壁面に指向しエレベータかご内へ空気を吹出す室内空気吹出口6が形成されている。
【0012】
このエレベータ用空気調和機1は、エレベータかご32の上部に設置されているとともに、室内空気吸込口3に一端部が接続された吸込ダクト33、室内空気吹出口6に一端部が接続された吹出ダクト34により、かご室内と連通している。
【0013】
次に、上記構成のエレベータ用空気調和機1の動作について説明する。
エレベータかご32内の空気は、蒸発器用送風機5により吸込ダクト33を介して室内空気吸込口3を通して空気調和機1の内部に吸込まれ、蒸発器4で冷却される。そして、蒸発器用送風機5、室内空気吹出口6および吹出ダクト34を介してエレベータかご32の室内へと戻される。
一方、エレベータかご32外部の空間である昇降路35内の空気は、凝縮器用送風機8により空気調和機1に吸込まれ、凝縮器7により加熱され、凝縮器用送風機8を介して昇降路35内へ排出される。このとき、エレベータ用空気調和機1の内部を通過する空気は、圧縮機2、送風機用電動機9、制御箱10といった内部の器材の冷却も行う。
【0014】
このエレベータ用空気調和機1によれば、圧縮機2は横形密閉圧縮機であるので、高さが低く抑えられる。
なお、図6および図7に示す横形密閉圧縮機2を用い、図8に示すように、振動防止用バネ14および据付金具12を介して圧縮機2の軸線が圧縮機据付面13に対してほぼ平行になるように据付ける場合がある。この図において、hは振動防止用バネ14の高さ、Wは圧縮機2の中心部から据付金具12と振動防止用バネ14との接続部までの水平距離を、Lは中心部と接続部との間の最短直線距離を示す。また、Hは圧縮機据付面34から圧縮機32の最上部位までの最大高さである。
【0015】
このとき、エレベータかご用空気調和機の高さ寸法に影響するのは最大高さHであるが、最大高さHを制限すると接続部の高さhも制限され、圧縮機の振動が問題となった場合に振動防止用バネ14の選定可能範囲が狭くなり、振動問題への対処が困難になるという問題点がある。
また、圧縮機2がロータリー圧縮機である場合、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部と圧縮機中心との間の最短直線距離Lが大きいほど据付金具12および振動防止用バネ14の接続部に加わるモーメントが大きくなるので、圧縮機の振動が問題となり易い。
【0016】
これに対して、この実施の形態では、図3に示すように振動防止用バネ14の高さhは横形圧縮機2の中心部とほぼ同じ高さであり、そのため最大高さHが制限されても、図8に示したものよりも高さhが高いので、振動防止用バネ14の選定範囲を広く取ることができ、圧縮機の振動が問題となった場合の対処が容易となる。
また、この時、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部と、圧縮機2の中心との間の最短直線距離Lは水平距離Wにほぼ等しいので、Lは水平距離Wに対してほぼ最小となる。従って、据付金具12および振動防止用バネ14の接続部に加わるモーメントも最小となるので、圧縮機2がロータリー圧縮機であっても振動問題が発生しにくい。
【0017】
また、冷媒配管内は、フロン規制に対応するため、代替フロンであるR407Cの冷媒が流通しているので、オゾン層に影響を及ぼさない。なお、冷媒に用いる代替フロンは、R407Cに限らず、R410AもしくはR134aでも同様の効果が得られる。
【0018】
また、凝縮器用送風機8では、シロッコファン8aが用いられているので、エレベータ用空気調和機1の低背化及び小型化が図られている。
また、室内空気吹出口6は、昇降路35の側壁面側に指向しているので、エレベータかご32の上部にエレベータ用空気調和機1を設置する際に、吹出ダクト34の取付け寸法を空気調和機1の上方において考慮する必要性が無い。
【0019】
さらに、凝縮器用送風機8は、凝縮器7の中央部に対向して配置されており、シロッコファン8aの両側の一対の吸入口からは、それぞれ凝縮器7を通過したほぼ同量の空気が吸引されるようになっているので、シロッコファン8aを有する凝縮器用送風機8は小風量であっても、凝縮器7は効率よく冷却される。
また、蒸発器4は室内空気吸込口3から離間して配置されているので、室内空気吸込口3からの空気は、均等に蒸発器4に向かって流れ、蒸発器4での熱交換効率が良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るエレベータ用空気調和機によれば、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記圧縮機は、軸線が圧縮機の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機であるので、低背化および小型化が可能である。
【0021】
また、この発明に係るエレベータ用空気調和機によれば、エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されているので、低背化および小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のエレベータ用空気調和機の全体斜視図である。
【図2】図1のエレベータ用空気調和機の平面配置図である。
【図3】図1の圧縮機の据付状態を示す正面図である。
【図4】従来のエレベータ用空気調和機の平面配置図である。
【図5】図4のエレベータ用空気調和機を付設したエレベータの概略構成図である。
【図6】横形圧縮機の一例を示す平面図である。
【図7】図6の横形圧縮機の正面図である。
【図8】図6の横形圧縮機の据付状態を示す図である。
【符号の説明】
1 エレベータ用空気調和機、2 圧縮機、3 室内空気吸込口、4 蒸発器、6 室内空気吹出口、7 凝縮器、8 凝縮器用送風機、8a シロッコファン、12 据付金具、13 圧縮機据付面、14 振動防止用バネ。
Claims (8)
- エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、
前記圧縮機は、軸線が圧縮機の据付面に対してほぼ平行に据え付けられる横形密閉圧縮機であるエレベータ用空気調和機。 - 前記横形密閉圧縮機は、その両側に設けられ前記据付面に端部が接続された振動防止用バネにより支持された据付金具に固定されており、前記振動防止用バネと前記据付金具との接続部の前記据付面からの高さが前記軸線とほぼ同一である請求項1に記載のエレベータ用空気調和機。
- エレベータのかごの上部に設置され、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が冷媒配管により順次接続されて冷媒回路を構成しているとともに、かご室内の空気を室内空気吸込口から吸引し、その空気の温度を調節してかご室内に室内空気吹出口から吹き出すエレベータ用空気調和器であって、
前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されているエレベータ用空気調和機。 - 前記凝縮器には、凝縮器に対向して凝縮器を冷却するためのシロッコファンを有する凝縮器用送風機が配置されている請求項1または請求項2に記載のエレベータ用空気調和機。
- 前記凝縮器用送風機は、前記凝縮器の中央部に対向して配置されており、前記シロッコファンの両側の一対の吸入口からは、それぞれ前記凝縮器を通過したほぼ同量の空気が吸引されるようになっている請求項3または請求項4に記載のエレベータ用空気調和機。
- 前記蒸発器は前記室内空気吸込口から離間して配置されている請求項1ないし請求項5の何れかに記載のエレベータ用空気調和機。
- 前記室内空気吹出口は、昇降路の側壁面側に指向している請求項1ないし請求項6の何れかに記載のエレベータ用空気調和機。
- 前記冷媒配管内の冷媒は、代替フロンである、R407C、R410AおよびR134aの何れかである請求項1ないし請求項7の何れかに記載のエレベータ用空気調和機。
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