JP2004292078A - 発泡シートの重なり防止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の発泡シートの重なり防止機構1は、発泡シートSをカッタ3によって二分割してなる分割発泡シートS1を巻取り軸2に搬送する搬送途上に配設される発泡シートの重なり防止機構であって、分割発泡シートS1の対向端部間に亘った状態で二つの分割発泡シートS1、S1に押圧させてこれら分割発泡シートS1、S1同士を互いに分離させる紡錘形状の押圧部材5と、分割発泡シートS1、S1に対する上記押圧部材5の押圧力を調整しつつ、上記押圧部材5を上記分割発泡シートS1、S1に押圧させた状態を維持する支持部材4とからなるので、二つの分割発泡シートを互いに確実に分離された状態に巻取り軸に巻き取ることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状の発泡シートを幅方向に二分割してなる分割発泡シートを互いに重なり合わせることなく巻取り軸に連続的に巻き取ることができるようにする発泡シートの重なり防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、緩衝材や断熱材として発泡シートが汎用されており、この発泡シートは押出発泡によって連続的に製造されている。そして、発泡シートとしては、用途や規格によって種々の幅寸法が要求されており、製造コストを低減することを目的として、先ず、長尺状の幅広の発泡シートを連続的に製造し、この幅広の発泡シートを連続的に所定幅に切断、分割した上で同一の巻取り軸に巻き取っている。
【0003】
しかしながら、上記発泡シートは、その発泡時における微妙な発泡条件の変化に起因して発泡倍率が幅方向に僅かに変化し、この発泡倍率の変化が原因となって、幅方向に厚みが微妙に変化している。
【0004】
従って、発泡シートを幅方向に分割して得られた幅狭の分割発泡シートを同一の巻取り軸に巻き取っていくと、上述した発泡シートの幅方向の厚みの変化や巻取り軸の外周面の僅かな傾きが原因となって、巻取り軸上において、分割発泡シート同士が互いに近接する方向に徐々に移動していき、分割発泡シート同士が互いの対向端部を重ね合わせた状態に巻取り軸に巻き取られてしまうといった問題点が発生していた。
【0005】
このような問題が金属帯板にも同様に発生しており、この問題点を解消するために、特許文献1には、金属帯板を板幅方向に連続して二分割してなる2条スリット材を、中央部の外形寸法を軸方向端部よりも大きく形成したテーパロールとフラットロールとからなるセパレータロールによって2条スリット材同士が重なり合うのを防止する2条スリット材の重なり防止装置が提案されている。
【0006】
ところが、上記2条スリット材の重なり防止装置におけるテーパロールとフラットロールとの間隔は、該テーパロールとフラットロールとの間に2条スリット材を通過させている間は一定間隔に保持されている。
【0007】
従って、この装置を発泡シートに適応すると、上述のように発泡シートにはその幅方向に厚みに差が生じていることから、発泡シートが部分的に厚み方向に圧壊されてしまうといった問題点を生じ、上記2条スリット材の重なり防止装置は発泡シートには適用することができないものであった。
【0008】
【特許文献1】
実開平5−44309号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発泡シートを幅方向に二分割してなる分割発泡シートを厚み方向に圧壊させることなく、分割発泡シートをこれら分割発泡シート同士が互いに分離した状態を維持しつつ巻取り軸に円滑に且つ確実に連続的に巻取ることができるようにする発泡シートの重なり防止機構を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発泡シートの重なり防止機構は、長尺状の発泡シートをカッタによって幅方向に連続的に二分割してなる分割発泡シートを巻取り軸に搬送する搬送途上に配設される発泡シートの重なり防止機構であって、この重なり防止機構は、上記二つの分割発泡シートの対向端部間に亘った状態で上記二つの分割発泡シートに押圧させてこれら分割発泡シート同士を互いに分離させる紡錘形状の押圧部材と、上記分割発泡シートに対する上記押圧部材の押圧力を調整しつつ、上記押圧部材を上記分割発泡シートに押圧させた状態を維持する支持部材とからなることを特徴とする。
【0011】
又、請求項2に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材は、その後端部を中心にして前端部が分割発泡シートに接する方向に常時、付勢された状態に回動自在に配設され、上記支持部材の前端部に押圧部材が一体的に設けられていることを特徴とする。
【0012】
そして、請求項3に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1又は請求項2に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材に、分割発泡シートに対する押圧部材の押圧力を調整するための押圧力調整機構が設けられていることを特徴とする。
【0013】
最後に、請求項4に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材に、押圧部材を分割発泡シートの搬送路から離間した退避状態に維持するための退避機構を設けていることを特徴とする。
【0014】
【作用】
本発明の発泡シートの重なり防止機構は、押圧部材の押圧力を調整しつつ、押圧部材を一対の分割発泡シートの対向端部間に亘った状態に分割発泡シートに押圧させ、分割発泡シート同士を分離させているので、発泡シートが部分的に圧壊、損傷したりすることはなく、分割発泡シート同士を確実に分離させた状態で巻取り軸に連続的に巻き取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の発泡シートの重なり防止機構の一例を図面を参照しつつ説明する。発泡シートの重なり防止機構1は、押出発泡によって連続的に製造された発泡シートSが幅方向に連続的に二分割されてなる分割発泡シートS1、S1を互いに重なり合わないように制御しつつ巻取り軸2に連続的に巻き取られるようにする機構である。
【0016】
先ず、押出発泡によって発泡シートSを連続的に製造するための装置を説明するに、この装置は汎用の装置であって、図1に示したように、押出機Aと、この押出機Aの前端に取り付けられたサーキュラ金型(図示せず)から連続的に押出発泡された円筒状発泡体を冷却するマンドレルBと、このマンドレルBによって冷却された円筒状発泡体を上端又は下端で押出方向に連続的に切断、展開して発泡シートSとする切断刃Cとからなる。
【0017】
上記切断刃Cの前方には、上記発泡シートSを幅方向の任意の箇所で押出方向に連続的に二分割する切断手段であるカッタ3が配設されており、このカッタ3の前方には、カッタ3によって発泡シートSを二分割して得られた二つの分割発泡シートS1、S1を連続的に巻き取るための巻取り軸2がその軸芯を水平方向に指向させた状態で拡縮自在に配設されている。なお、上記カッタ3は、発泡シートSの搬送路から接離可能に構成されている。
【0018】
そして、上記発泡シートの重なり防止機構1は、図2及び図3に示したように、巻取り軸2とカッタ3との間における分割発泡シートS1、S1の搬送路の下方に配設されており、後端部を中心にして上下方向に回動自在に配設された支持部材4と、この支持部材4の前端部に配設された押圧部材5とからなる。
【0019】
具体的には、上記支持部材4は、一定長さを有する左右一対の支持アーム41、41と、この支持アーム41、41の対向前端部間を連結する連結部42とから平面コ字状に形成されている。
【0020】
上記支持部材4の連結部42の上面には、図3及び図4に示したように、左右方向に所定間隔を存して一対の支持片42a 、42a が上方に向かって突設されており、この支持片42a 、42a 間には、外周面が平滑面に形成された紡錘形状の押圧部材5、即ち、軸芯方向の両端から中央になるにしたがって徐々に太くなるように形成された押圧部材5がその回転軸50を中心にして回転自在に支持されている。そして、この押圧部材5は、上記巻取り軸2に巻き取られた分割発泡シートS1、S1に接触しないようにしつつ、巻取り軸2に巻き取られた分割発泡シートS1、S1にできるだけ近づけた状態で配設してある。
【0021】
更に、上記支持部材4は、その支持アーム41、41の後端から前方に所定間隔だけ存した部分に一本の支持軸43を水平方向に挿通支持させることによって、支持アーム41、41の後端部(支持軸43)を中心にして上下方向に回動自在に構成されている。
【0022】
又、上記支持軸43よりも後方において、一対の支持アーム41、41の対向後端部間には錘44が配設され、この錘44の重さによって、上記支持部材4は、その前端部に一体的に設けた押圧部材5が巻取り軸2へ搬送途上の分割発泡シートS1、S1に向かって(上方に向かって)常時、付勢された状態に構成されている。なお、上記錘44の重さは、適宜調整可能に構成されている。
【0023】
更に、上記支持軸43よりも前方において、一対の支持アーム41、41間には補助錘45が支持アーム41、41の長さ方向に沿って変位可能に且つ所定位置に固定可能に架設され、この補助錘45を支持アーム41、41の長さ方向に変位させることによって、上記錘44により付与された、分割発泡シートS1、S1に対する押圧部材5の押圧力を微調整可能に構成している。
【0024】
又、上記支持部材4には、図3及び図4に示したように、その前端部に一体的に設けた押圧部材5を分割発泡シートS1、S1の搬送路から強制的に離間させて退避状態に維持するための退避機構6が一体的に設けられている。
【0025】
具体的には、上記退避機構6は、上記支持部材4の支持アーム41、41の基端部から外方に突出している支持軸43の端部に後方に向かって突出した状態に一体的に設けられた押圧片61と、この押圧片61の後端部下方に配設されて押圧片61の後端部下面を上方に向かって押圧するピストンロッド62とからなる。
【0026】
そして、上記ピストンロッド62は、図5に示したように、常態では収縮して下方に退避し、押圧片61から離間した状態となっているが、上記押圧部材5を分割発泡シートS1、S1の搬送路から強制的に退避させる場合には、図6に示したように、上記ピストンロッド62を上方に伸長させて上記押圧片61の後端部を上方に押し上げ、押圧片61をその前端部を中心にして上方に向かって回動させることによって、この押圧片61の前端部に一体化した支持軸43を前方に向かって回動させ、更に、この支持軸43の前方への回動によって、該支持軸43に一体化された支持部材4を支持軸43を中心にして前端部が分割発泡シートS1、S1の搬送路から離間する方向に回動変位させて押圧部材5が分割発泡シートS1、S1の搬送路から強制的に下方に退避させるように構成されている。
【0027】
又、上記支持部材4の側方部には、図2及び図6に示したように、下端部を中心にして前後方向に回動自在に枢着された一定長さを有する巻取軸支持部材21が配設されており、この巻取軸支持部材21の上端部内面には、上記巻取り軸2がその軸芯を中心にして所望回転速度で回転して分割発泡シートS1、S1を連続的に巻き取ることができるように構成されている。
【0028】
上記巻取り軸2は、その外周面に着脱自在に被嵌された円筒軸体上に分割発泡シートS1、S1を巻取っている間は上記巻取軸支持部材21が前方に向かって傾倒した状態となって上記押圧部材5の前方近傍部に位置している(図2及び図6参照)一方、分割発泡シートS1、S1の巻取りが終了して、巻き取られた分割発泡シートS1、S1を巻取り軸2から取り外した後、新たな長尺状の分割発泡シートS1、S1の始端部を巻取り軸2に巻き付ける際には、上記巻取軸支持部材21がその下端部を中心にして後方に向かって回動変位して後方に向かって傾斜した状態となって上記巻取り軸2を後方側に変位させるように構成している(図7参照)。
【0029】
なお、巻取軸支持部材21の後側端面には、図2に示したように、ピストンロッド21a の先端部が一体的に固定してあり、このピストンロッド21a を伸縮させることによって、上記の如く、巻取軸支持部材21をその下端部を中心にして前後方向に回動変位自在に構成している。
【0030】
そして、上記の如く後方側に変位させられた巻取り軸2と上記発泡シートSを二分割するカッタ3との間における分割発泡シートS1、S1の搬送路近傍には、図8に示したように、上記巻取り軸2への分割発泡シートS1、S1の巻取りが完了した後に長尺状の分割発泡シートS1、S1を幅方向の全長に亘って切断する切断部材7が配設されている。
【0031】
更に、上記後方側に変位させられた巻取り軸2の上方近傍部には、図7及び図8に示したように、分割発泡シートS1、S1の始端部を巻取り軸2に所定長さ分だけ巻き付けるための巻き付け装置(図示せず)が配設されている。
【0032】
次に、上記発泡シートの重なり防止機構1の使用要領について説明する。先ず、発泡剤を含有する熱可塑性樹脂を押出機Aに供給して該押出機Aの先端に取り付けられたサーキュラ金型から円筒状に連続的に押出し、この溶融状態の円筒状発泡体をマンドレルBに連続的に拡径させつつ供給して冷却させる。
【0033】
そして、このマンドレルBで冷却された円筒状発泡体を上端又は下端にて切断刃Cによって押出方向に連続的に切断、展開して長尺状の発泡シートSとし、続いて、この発泡シートSを連続的にカッタ3によって幅方向の任意の箇所にて押出方向に連続的に二分割して二つの分割発泡シートS1、S1とした上で巻取り軸2に連続的に巻き取られる。なお、巻取り軸2は、巻取軸支持部材21が前方に向かって傾斜して、押圧部材5の前方近傍部に位置した状態とされている。
【0034】
しかるに、上記カッタ3と上記巻取り軸2との間における分割発泡シートS1、S1の搬送途上には、支持部材4に一体的に設けられた紡錘形状の押圧部材5が配設されており、この押圧部材は、その最も太く形成された中央部を二つの分割発泡シートS1、S1の対向端部間に下方から位置させ且つ二つの分割発泡シートS1、S1の対向端部間に亘った状態で分割発泡シートS1、S1の下面に常時、押圧した状態となっている(図5及び図9参照)。
【0035】
従って、発泡シートSを二分割することによって形成された分割発泡シートS1、S1は、中央部を稜部として端部になるに従って徐々に下方に向かって傾斜してなる、押圧部材5の外周面によって互いに離間する方向に規制され、よって、分割発泡シートS1、S1に幅方向に厚み差が存在し或いは巻取り軸2に被嵌した円筒軸体の外周面に偏りがあった場合にあっても、二つの分割発泡シートS1、S1は、互いに重なり合うことなく分離した状態を維持しつつ巻取り軸2の円筒軸体に連続的に且つ確実に巻き取られる。
【0036】
しかも、上記押圧部材5は、該押圧部材5を支持している支持部材4によって上下方向に変位自在な状態に分割発泡シートS1、S1に下方から押圧させられているので、分割発泡シートS1、S1が巻取り軸2への搬送途上において上下方向に変動した場合にあっても、押圧部材5は分割発泡シートS1、S1の上下変動に円滑に対応して上下動し、分割発泡シートS1、S1を不測に圧壊してしまうといった事態は発生せず、分割発泡シートS1、S1を損なうことなく安定的に且つ互いに分離させつつ巻取り軸2に搬送させることができる。
【0037】
そして、上記押圧部材5の分割発泡シートS1、S1に対する押圧力は、押圧部材5を支持している支持部材4に設けた錘44の重量を調整し、必要に応じて、支持部材4の支持アーム41、41に対する補助錘45の取り付け位置を支持アーム41、41の長さ方向の所望位置に変位させることによって微調整することができるので、押圧部材5を分割発泡シートS1、S1に対して必要最小限の押圧力でもって弾接させて分割発泡シートS1、S1に損傷を与えることなく、分割発泡シートS1、S1同士を確実に分離した状態に巻取り軸2に連続的に巻き取ることができる。
【0038】
更に、上記押圧部材5は、巻取り軸2に巻き取られた分割発泡シートS1、S1に接触しないようにしつつ、巻取り軸2に巻き取られた分割発泡シートS1、S1にできるだけ近づけた状態に配設されていることから、押圧部材5によって分離された分割発泡シートS1、S1は、その分離状態を確実に維持したまま直ちに巻取り軸2上に円滑に巻き取られる。
【0039】
しかして、上記要領で巻取り軸2上に所定長さ分の分割発泡シートS1、S1を巻き付け、巻取り軸2への分割発泡シートS1、S1の巻き付けが完了した時点で、押出機A側から連続的に前方に送り込まれてくる分割発泡シートS1、S1を切断部材7によって全幅に亘って切断した後、分割発泡シートS1、S1の終端まで巻取り軸2に完全に巻き取る。
【0040】
なお、上記切断部材7によって分割発泡シートS1、S1を切断することにより形成された、次に巻取り軸2に搬送される分割発泡シートS1、S1は、押出機Aと切断部材7との間に配設された、巻取り軸2に搬送される発泡シートSの長さを調整する段差ロールDによって、押出機Aから円筒状発泡体が連続的に前方に向かって押出発泡されているにもかかわらず、切断部材7よりも前方に搬送されないように調整されている。
【0041】
そして、上記巻取り軸2を縮径させることによって二つの分割発泡シートS1、S1を巻取り軸2から取り外して再度、巻取り軸2を拡径させた上で巻取軸支持部材21をその下端部を中心にして後方に向かって回動変位させ、巻取軸支持部材21の上端部に一体的に設けた巻取り軸2を後方側に変位させる(図7参照)。
【0042】
この時、上記巻取軸支持部材21の後方への回動変位の妨げとならないように、図6及び図7に示したように、上記退避機構6におけるピストンロッド62を上方に向かって伸長させて、このピストンロッド62によって支持部材4の押圧片61の後端部を上方に向かって押し上げ、支持部材4をその前端部に一体化した押圧部材5が下方に変位する方向に支持軸43を中心にして回動変位させ、押圧部材5を分割発泡シートS1、S1の搬送路から下方に離間した状態に退避させておく。
【0043】
しかる後、次に待機している分割発泡シートS1、S1を段差ロールDを調整することにより前方に向かって搬送させると共に、前方に向かって順次搬送されてくる分割発泡シートS1、S1の始端を巻き付け装置によって巻取り軸2上に所定長さだけ巻き付ける。
【0044】
そして、上記巻き付け装置を分割発泡シートS1、S1の搬送路から退避させた状態とした後、上記巻取軸支持部材21をその下端部を中心にして前方に向かって回動変位させて、巻取軸支持部材21に支持させている巻取り軸2を押圧部材5の前方近傍部に位置させる。
【0045】
そして、上記退避機構6のピストンロッド62を下方に収縮させることによってピストンロッド62を押圧片61の後端部から離間させる。すると、支持部材4に取り付けた錘44の重さによって、支持部材4がその前端部に一体化した押圧部材5を上方に変位させる方向に支持軸43を中心にして回動変位し、押圧部材5をその最も太く形成された中央部が二つの分割発泡シートS1、S1の対向端部間に下方から位置し且つ二つの分割発泡シートS1、S1の対向端部間に亘った状態に分割発泡シートS1、S1の下面に押圧させた状態とする。
【0046】
しかして、二つの分割発泡シートS1、S1は、押圧部材5によって互いに重なり合うのを規制されつつ、所定速さで回転させている巻取り軸2に連続的に且つ互いに分離した状態で円滑に巻き取られる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発泡シートの重なり防止機構は、長尺状の発泡シートをカッタによって幅方向に連続的に二分割してなる分割発泡シートを巻取り軸に搬送する搬送途上に配設される発泡シートの重なり防止機構であって、この重なり防止機構は、上記二つの分割発泡シートの対向端部間に亘った状態で上記二つの分割発泡シートに押圧させてこれら分割発泡シート同士を互いに分離させる紡錘形状の押圧部材と、上記分割発泡シートに対する上記押圧部材の押圧力を調整しつつ、上記押圧部材を上記分割発泡シートに押圧させた状態を維持する支持部材とからなることを特徴とするので、分割発泡シートに押圧する押圧部材によって二つの分割発泡シートを互いに確実に分離された状態に巻取り軸に巻き取ることができる。
【0048】
しかも、押圧部材の押圧力を調整しつつ分割発泡シートに押圧させているので、分割発泡シートが押圧部材の押圧力によって圧壊するといった不測の事態は発生せず、分割発泡シートを損なうことなく巻取り軸に円滑に且つ連続的に巻き取ることができる。
【0049】
又、請求項2に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材は、その後端部を中心にして前端部が分割発泡シートに接する方向に常時、付勢された状態に回動自在に配設され、上記支持部材の前端部に押圧部材が一体的に設けられていることを特徴とするので、分割発泡シートに対する押圧部材の押圧力を支持部材の回動動作によって常時、微調整しつつ、押圧部材を分割発泡シートに押圧させることができる。
【0050】
しかも、分割発泡シートが巻取り軸への搬送途上において上下方向に位置変動を起こした場合にあっても、支持部材が回動変位することによって分割発泡シートにおける上下方向の位置変動を円滑に吸収し、押圧部材を分割発泡シートに適切な押圧力でもって常時、押圧させることができ、分割発泡シートを損なうことなく確実に互いに分離させた状態に巻取り軸に巻き取ることができる。
【0051】
そして、請求項3に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1又は請求項2に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材に、分割発泡シートに対する押圧部材の押圧力を調整するための押圧力調整機構が設けられていることを特徴とするので、分割発泡シートの発泡倍率や硬さに応じて、分割発泡シートに対する押圧部材の押圧力を調整し、種類の異なる発泡分割シート毎に適切な押圧力でもって押圧部材を発泡分割シートに押圧させて分割発泡シート同士を互いに分離させた状態に巻取り軸に巻き取ることができる。
【0052】
最後に、請求項4に記載の発泡シートの重なり防止機構は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発泡シートの重なり防止機構において、支持部材に、押圧部材を分割発泡シートの搬送路から離間した退避状態に維持するための退避機構を設けていることを特徴とするので、分割発泡シートの巻取り軸への巻取り開始時や巻取り軸への巻取り終了時における巻取り軸の取り替え作業などを円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡シートの重なり防止機構を用いた発泡シートの製造装置を示した模式側面図である。
【図2】本発明の発泡シートの重なり防止機構を示した側面図である。
【図3】本発明の発泡シートの重なり防止機構を示した斜視図である。
【図4】押圧部材を示した縦断面図である。
【図5】本発明の発泡シートの重なり防止機構の使用状態を示した斜視図である。
【図6】押圧部材を分割発泡シートの搬送路から退避させた状態を示した斜視図である。
【図7】巻取り軸を後方に変位させた状態を示した斜視図である。
【図8】カッタ部分を示した側面図である。
【図9】押圧部材を分割発泡シートの対向端部間に跨がった状態で分割発泡シートの対向端部下面に押圧させた状態を示した正面図である。
【符号の説明】
1 発泡シートの重なり防止機構
2 巻取り軸
21 巻取軸支持部材
3 カッタ
4 支持部材
41 支持アーム
42 連結部
43 支持軸
44 錘
45 補助錘
5 押圧部材
6 退避機構
61 押圧片
62 ピストンロッド
7 切断部材
A 押出機
B マンドレル
C 切断刃
S 発泡シート
S1 分割発泡シート
Claims (4)
- 長尺状の発泡シートを切断手段によって幅方向に連続的に二分割してなる分割発泡シートを巻取り軸に搬送する搬送途上に配設される発泡シートの重なり防止機構であって、この重なり防止機構は、上記二つの分割発泡シートの対向端部間に亘った状態で上記二つの分割発泡シートに押圧させてこれら分割発泡シート同士を互いに分離させる紡錘形状の押圧部材と、上記分割発泡シートに対する上記押圧部材の押圧力を調整しつつ、上記押圧部材を上記分割発泡シートに押圧させた状態を維持する支持部材とからなることを特徴とする発泡シートの重なり防止機構。
- 支持部材は、その後端部を中心にして前端部が分割発泡シートに接する方向に常時、付勢された状態に回動自在に配設され、上記支持部材の前端部に押圧部材が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発泡シートの重なり防止機構。
- 支持部材に、分割発泡シートに対する押圧部材の押圧力を調整するための押圧力調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡シートの重なり防止機構。
- 支持部材に、押圧部材を分割発泡シートの搬送路から離間した退避状態に維持するための退避機構を設けていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発泡シートの重なり防止機構。
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- 2003-03-25 JP JP2003083746A patent/JP2004292078A/ja active Pending
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