JP2004291971A - 容器ホルダー及びその容器収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】容器本体と印刷物とがすっきりと収納でき、容器本体と印刷物とを同時に取り出すことができる容器ホルダー、及び、開封し易い容器収納ケースを提供する。
【解決手段】容器ホルダー2(2a)は、容器本体13を支持する凹凸部を備え、一方の側を、凹凸部によって容器本体13を支持する容器本体収納部とし、他方の側を、凹凸部によって印刷物14を支持する印刷物収納部8とする。容器収納ケースは、容器ホルダー2aと、容器ホルダー2aを収納する箱本体1とで構成され、箱本体1が、開封に際し、開封ライン4において箱本体1の内部に押し込み自在な切離し部分3を有し、切離し部分3が押し込まれる際、箱本体1の内部に収納した容器ホルダー2aが、切離し部分3の動作の障害とならないように容器ホルダー2aの輪郭に凹部を構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】容器ホルダー2(2a)は、容器本体13を支持する凹凸部を備え、一方の側を、凹凸部によって容器本体13を支持する容器本体収納部とし、他方の側を、凹凸部によって印刷物14を支持する印刷物収納部8とする。容器収納ケースは、容器ホルダー2aと、容器ホルダー2aを収納する箱本体1とで構成され、箱本体1が、開封に際し、開封ライン4において箱本体1の内部に押し込み自在な切離し部分3を有し、切離し部分3が押し込まれる際、箱本体1の内部に収納した容器ホルダー2aが、切離し部分3の動作の障害とならないように容器ホルダー2aの輪郭に凹部を構成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体と印刷物とを収納する容器ホルダー、及び、この容器ホルダーとこの容器ホルダーを収納する箱本体とで構成する容器収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、容器本体を箱本体に収納する場合、箱本体内で容器本体が動かないようにするため、容器本体を支持する容器ホルダーが用いられる。また、容器本体を箱本体に収納する際には、取扱い説明書や保証書等の印刷物を容器本体と共に箱本体に収納することが多く、この場合、印刷物は、折りたたまれたり、容器ホルダーに巻きつけられて、容器ホルダーと箱本体との間に収納される。
【0003】
印刷物を容器ホルダーと箱本体との間に収納する場合には、印刷物は固定されていないため、容器ホルダーを箱本体から取り出す際に、気付かずに印刷物を落として紛失してしまう場合がある。また、通常、容器ホルダーは、箱本体内で動かないように箱本体の大きさに合わせて設計されているため、容器ホルダーと箱本体との間の空間は小さく、印刷物は収納し難いという問題もある。
【0004】
上記の問題に対しては、商品等を支持する商品ホルダーに取扱い説明書や保証書等の印刷物を収納する収納部を設けたものがある。この種の技術としては、商品ホルダーを箱形状に形成し、その上面に商品を支持する凹部状の収納部を設け、箱の内部の空間を利用して印刷物を収納できるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)や、箱形状に形成され、一方の側に商品等を支持する凹部状の収納部を有し、他方の側に保証書等の印刷物の下縁を支持する切込み状の収納部を有する商品ホルダー(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0005】
また、容器ホルダーを箱本体に収納して構成される容器収納ケースにおいては、箱本体に開封ラインに囲まれた切離し部分を設け、この切離し部分と箱本体の蓋部に隣接する差込みフラップとを接着させることによって封をしておき、この切離し部分を箱本体の内部に押し込むことで開封ラインを破断し、切離し部分と共に切離し部分と接着した差込みフラップを箱本体の内側から引き出すことによって開封する容器収納ケースが一般に知られている。
【0006】
【特許文献1】
実公昭58−54382号公報(第1−2頁、第1−3図)
【特許文献2】
実開平2−120318号公報(第1頁、第1−2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の印刷物収納部を有する商品等を支持する商品ホルダーでは、箱形状の商品ホルダーの内部の空間に印刷物を収納するために、商品ホルダーの内部に印刷物を収納できるだけの空間を確保する必要がある。このため、どうしても商品ホルダー自身が嵩高くなるという問題がある。また、商品等を収納する凹部は、商品ホルダーの内側では凸部として突出しているため、凹部を大きくすると、印刷物を収納すべき商品ホルダー内部の空間が狭くなり、収納が困難となる。このため、収納する商品として、大きな凹部を必要とする容器のような嵩高いものには適用できないという問題もある。
【0008】
切込みによって保証書等の印刷物の下縁を支持する技術にあっては、商品等の収納部と切込みによる印刷物の収納部とを別々に作製する必要があるため、印刷物の収納部を製造する工程が新たに必要となり、製造コストが高くなるという問題がある。また、切込みによって印刷物の下縁を支持する形状では、嵩高い印刷物を支持することが難しく、収納できる印刷物が限られるという問題もある。さらに、印刷物を切込みで支持しつつも、結局のところ、印刷物は、商品ホルダーと箱本体との間に収納する形状をとるため、印刷物を収納し難いという前述の問題も残る。
【0009】
また、容器収納ケースにおいては、切離し部分を押し込む際、箱本体内に収納された容器ホルダーが障害となって十分に押し込むことができないため、開封ラインを破断できないことがあり、このような場合には、無理やり押し込んで開封ラインを破断しなければならないという問題がある。また、容器収納ケースを一旦開封した後も、蓋を開閉する度に切離し部分や差込みフラップが容器ホルダーに引っかかって、使い勝手が悪い場合もある。
【0010】
本発明は上記問題に鑑み案出されたものであり、容器本体と印刷物とがすっきりと収納でき、容器本体と印刷物とを同時に取り出すことができる容器ホルダー及び、開封し易い容器収納ケースを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の容器ホルダーは、請求項1に記載されているように、容器本体を支持する凹凸部を備えた容器ホルダーであって、一方の側を、前記凹凸部によって前記容器本体を支持する容器本体収納部とし、他方の側を、前記凹凸部によって印刷物を支持する印刷物収納部とするものである。この手段によれば、印刷物を容器本体と共に容器ホルダーに収納できるため、取扱い説明書のような嵩高い印刷物であっても、すっきりと収納できる。また、容器本体を箱本体から取り出す際、印刷物も同時に取り出すことができるため、誤って印刷物を箱本体と共に廃棄してしまうことがない。さらに、容器本体を支持する凹凸部によって、印刷物を支持することができるため、印刷物収納部を新たに設ける必要がなくなり、容器ホルダーを小さくでき、また製造コストも低くすることができる。
【0012】
本発明の容器ホルダーは、請求項2に記載されているように、前記印刷物収納部に隣接して、前記印刷物を取り出し容易とする空間を設けてあることが好ましい。印刷物収納部に周辺に指等の出し入れができる空間を設けることにより、印刷物の取り出しが容易となる。
【0013】
本発明の容器ホルダーは、請求項3に記載されているように、透明又は半透明の樹脂材料で形成されていることが好ましい。容器ホルダーが透明又は半透明であると、印刷物収納部の反対側からでも印刷物が収納されていることが分かるため、容器本体を容器ホルダーから取り出した後、印刷物が収納されていることに気付かず、容器ホルダーごと捨ててしまうことがなくなる。
【0014】
本発明の容器ホルダーは、請求項4に記載されているように、前記容器ホルダーの厚みが、収納した前記容器本体及び前記印刷物が厚み方向に突出しないように構成してあることが好ましい。容器ホルダーの厚みとは、容器ホルダーにおいて、容器本体収納部側の最も突出している部分から、印刷物収納部側の最も突出している部分までの間の距離をいうが、容器本体や印刷物が容器ホルダーよりも突出していると、容器ホルダーを箱本体に収納する際に、容器本体や印刷物が箱本体に引っかかり易くなり、収納し難くなる。また、容器本体が容器ホルダーよりも突出していると、既に容器本体が容器ホルダーに収納された状態で、容器本体収納部側を下にして印刷物を収納しようとした場合に、容器本体が他の物と擦れて、傷が付く恐れがある。
【0015】
また、本発明の容器収納ケースは、請求項5に記載されているように、上記の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの輪郭に凹部を構成してあるものである。容器ホルダーの輪郭とは、容器本体収納部側又は印刷物収納部側から見た容器ホルダーの外形をいうが、この手段によれば、輪郭を凹形状にして空間を設けることによって、開封ラインを破断できるところまで、容器ホルダーが障害とならずに切離し部分を押し込むことができるため、開封し易くなる。さらに、一旦、開封した後も、切離し部分や差込みフラップと容器ホルダーが引っかからないため、開閉しやすく、使い勝手が良くなる。
【0016】
本発明の別の容器収納ケースは、請求項6に記載されているように、上記の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの前記一方の側及び前記他方の側の凹凸形状を構成してあるものである。この手段によれば、容器ホルダーに凹部を設けることによって、開封ラインを破断できるところまで、容器ホルダーが障害とならずに、切離し部分を押し込むことができるため、開封し易くなる。さらに、一旦、開封した後も、容器ホルダーが引っかからないため、開閉しやすく、使い勝手が良くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る容器収納ケースは、図1に示すように容器ホルダー2(本実施形態では、以下2aとする)を収納する箱本体1と、開封ライン4において箱本体1の内部に押し込み自在な切離し部分3を有する。
【0018】
箱本体1は、容器ホルダー2aを包装する部材であって、図2に示すように少なくとも一端面に開閉可能な蓋部5と、蓋部5に隣接する差込みフラップ6を有する。箱本体1が形成される材料は、特に限定はされず、紙、樹脂材料等を用いることができる。樹脂材料の中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等を用いることが好ましく、また、本実施形態のように、少なくとも一部が透明又は半透明の樹脂材料を用いることは、容器収納ケースの外から容器本体を見ることができるため好ましい。
【0019】
切離し部分3は、図1に示すように箱本体1の一部に設けられ、開封ライン4によって囲まれている。容器収納ケースは、切離し部分3と、差込みフラップ6とを接着することにより封がされており、使用する際には、切離し部分3を箱本体1の内部に押し込むことによって、開封ライン4を破断し、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6を箱本体1の内側から引き出して容器収納ケースを開封する。通常、切離し部分3は、図2に示すように箱本体1から完全に離されるものではなく、開封後も差込みフラップ6と接着されたまま使用される。切離し部分3の形状は、本実施形態のような形状に限定されるものではなく、半円形や、四角形、五角形等でもよく、さらにその角が丸くてもよい。また、差込みフラップ6は、本実施形態では、切離し部分3を押し込むと、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6全体が押し込まれる形状としているが、開封ラインを破断することによって開封される形状であれば、特に制限はない。例えば、他の形状として、切離し部分3を押し込むと、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6の一部分のみが押し込まれる形状であってもよい。なお、開封ライン4は、切離し部分3を押し込む際に破断できるものであれば、特に限定はなく、例えば本実施形態に示すようなミシン目が好ましく適用できる。
【0020】
本実施形態に係る容器ホルダー2aは、容器本体13を箱本体1に収納する場合に、箱本体1内で容器本体13が動かないように凹凸部によって支持するものであり、図3、図4に示すように容器本体収納部7と印刷物収納部8とを有する。また、容器ホルダー2aは、図5、図6に示すように容器収納ケースを開封するため切離し部分3を押し込む際に、切離し部分3及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6が当たらないように、容器ホルダー2aの輪郭の一部を凹形状にすることによって空間9(本実施形態では、以下9aとする)が設けられている。
【0021】
容器ホルダー2aの凹凸形状は、特に制限されないが、本実施形態のように凸部の角部に丸みを付けることが好ましい。例えば、そのような容器ホルダー2aを、前述した少なくとも一部が透明又は半透明の素材を用いた箱本体1に収納した場合は、光の反射が前記角部で急変することがなく、柔らかな印象を与え、容器収納ケースとしての見栄えがよくなり、商品として陳列した場合には、消費者の目にとまり易くなる。
【0022】
容器ホルダー2aを形成する材料は、特に限定されないが、紙、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等の発泡体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂等を用いるのが好ましい。本実施形態のように樹脂材料を用いることは、例えば、樹脂板をプレス成形することによって、容易に作製することができるため好ましく、さらに透明又は半透明の樹脂材料を用いることは、後述する印刷物収納部8に収納されている印刷物14が、容器本体収納部7側からでも確認することができるため好ましい。
【0023】
容器本体収納部7は、図3に示すように凹部に容器本体13を納め、その周りの凸部により容器本体13を支持する部分であって、凹部には容器本体押出し部10を有し、凸部には容器本体取出し部11を有する。
【0024】
容器本体押出し部10は、容器本体13を容器ホルダー2aから取り出し易くするための部分であり、容器本体13を収納した際、容器本体収納部7の反対側から直接容器本体13に触れられるように穴が空けられている。容器本体押出し部10は、必須のものではないが、取出しが容易にできるため、設けることが好ましい。また、容器本体13を押出すことが出来れば良いので、容器本体押出し部10の形状は、本実施形態のように丸形だけでなく、四角形、六角形等の多角形や楕円形等でもよく、特に制限はない。
【0025】
容器本体取出し部11は、容器本体13を容器ホルダー2aから取り出す際に、容器本体13を指等で支えるための部分であり、容器本体13が容器ホルダー2aに収納された状態でも、容器本体13を支えられるように容器本体収納部7の周りの凸部の一部分が凹形状になっている。容器本体取出し部11は、必ずしも必要とするものではないが、取出しが容易になるため設けることが好ましい。特に容器本体押出し部10と共に設けることによって、容器本体13を、容器本体押出し部10から押し出す際に、容器本体収納部7側から指等でしっかりと容器本体13を支えることができるので、取出しが容易となり、取出す際に、容器本体13を誤って落とす心配がない。
【0026】
印刷物収納部8は、図4に示すように容器本体収納部7とは反対側にあり、印刷物14を収納する部分であって、容器本体収納部7における凸部が、印刷物収納部8における凹部となり、また、容器収納部7における凹部が、印刷物収納部8における凸部になっている。印刷物14は、凹部に納められ、凸部によって、支持される。また、印刷物収納部8に隣接する位置に印刷物取出し部12を設けている。
【0027】
本発明に係る容器ホルダー2aは、容器本体収納部7において、形成される凹凸部を使用することによって印刷物14を収納できる印刷物収納部8を有することに特徴があり、印刷物収納部8の形状や位置は、特に限定されない。例えば、本実施形態のように、容器本体13の角部に位置する凸部を使って印刷物14を支持することは、角部分は他の部分よりも硬く、容器ホルダー2aを形成する素材を薄くしても印刷物を支持できるだけの強度を保つことができるため、容器ホルダー2aの設計の選択の幅が広がり好ましい。また、本実施形態のように印刷物収納部8を容器ホルダー2aの下部に設けることは、箱本体1及び容器ホルダー2aに透明又は半透明の材料を用いた場合でも、通常、箱本体1の下側は、商品表示等で目隠しされることが多いため、外側から印刷物が見え難くなり、商品としての美感を保つことができるので好ましい。
【0028】
印刷物取出し部12は、印刷物収納部8から連続する凹部であって、図7に示すように印刷物14を容器ホルダー2aから容易に取り出すことができるように、指等を入れることができる空間のことである。印刷物取出し部12は、必ずしも必要なものではないが、使い易さの観点から設ける方が好ましく、設ける場合には、形状、位置は、印刷物収納部8に対応させて、任意に決めることができる。
【0029】
印刷物収納部8に収納する印刷物14は、特に限定はないが、容器本体13の内容物を説明する取扱い説明書や、保証書等をいう。例えば、取扱説明書の場合には、本実施形態のように印刷物収納部8へは、折りたたんで収納される。
【0030】
空間9aは、図6に示すように開封ライン4を破断して、切離し部分3を箱本体1内に押し込む際に、切離し部分3及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6が、容器ホルダー2aに当たらないように設けられた空間をいう。空間9aの位置は、箱本体1における切離し部分3の位置に対応する。空間9aの形状は、切離し部分3の形状及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6の形状に対応して任意に決めることができる。ここで、容器ホルダー2aと当たらないとは、切離し部分3を押し込む際に、開封ラインを破断するまで、容器ホルダー2aが障害とならずに押し込むことが出来ることをいい、切離し部分3や差込みフラップ6が容器ホルダー2aと接触することは問題とならない。
【0031】
容器ホルダー2aに、容器本体13及び印刷物14を収納した場合は、図8に示すように、容器本体収納部7及び印刷物収納部8における凸部の少なくとも一部が、容器本体13及び印刷物14よりも突出していることが好ましい。容器ホルダー2aの厚みよりも、収納した容器本体13及び印刷物14が厚み方向に突出していると、容器ホルダー2aが箱本体1に引っかかり易くなって収納し難くなる。また、印刷物14を収納する際に、容器ホルダー2aを、容器本体収納部7を下にして机等に置いた時には、容器本体13自身が机等と接触せず、容器本体13が机等に擦れて傷付く心配がない。さらに、このとき例えば、3点の凸部が接触する構成であれば、印刷物14を出し入れする場合に、容器ホルダー2aが安定する。なお、容器ホルダー2aの厚みとは、前述のとおり容器本体収納部7の最も突出している凸部の先端から、印刷物収納部8の最も突出している凸部の先端までの間の距離をいう。
【0032】
容器ホルダー2aに収納できる容器本体13は、特に制限はなく、さまざまなものを収納することができるが、容器ホルダー2aを小さくすることができるため、特に、本実施形態のように目薬等の薬液容器のような小型容器を収納する場合に効果が発揮できる。
【0033】
本発明に係る容器ホルダー2aは、例えば、本実施形態のように容器本体13を斜めに収納することで、容器本体収納部7に加え、印刷物収納部8、空間9a等を確保することができる。
【0034】
〔別実施の形態例〕
本発明に係る容器ホルダーの別実施形態について、図9、図10に示して説明する。別実施形態の容器ホルダー2bは、空間9bの形状のみが、図3、図4に示した容器ホルダー2aと比べて異なる。先の実施形態の容器ホルダー2aの空間9aは、開封時に差込みフラップ6が当たらないように、容器ホルダー2aの輪郭を凹形状に形成しているのに対し、本別実施形態の容器ホルダー2bの空間9bは、容器ホルダー2bの表裏方向の凹凸形状を利用して、切離し部分3が当たらないように印刷物収納部8側に凹部が設けられている。また、容器ホルダー2bは、容器ホルダー2bの上部に空間9bを取り囲む縁15を有しており、箱本体1から容器ホルダー2bを取り出す際に、縁15を指等で摘んで引き出すことによって、取り出し易くなっている。なお、その他の構成は、上記の実施の形態で説明した構成と同一であるため、同一の構成箇所には、実施の形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る容器収納ケースの斜視図
【図2】本実施形態に係る容器収納ケースを構成する箱本体及び容器ホルダーの斜視図
【図3】本実施形態に係る容器ホルダーの容器本体収納部側の斜視図
【図4】本実施形態に係る容器ホルダーの印刷物収納部側の斜視図
【図5】本実施形態に係る容器収納ケースの切離し部分が押し込まれた状態を示す斜視図
【図6】本実施形態に係る容器収納ケースの切離し部分が押し込まれた状態を示す断面図
【図7】本実施形態に係る容器ホルダーから印刷物を取り出す状態を示す斜視図
【図8】本実施形態に係る容器ホルダーへの容器本体及び印刷物の収納状態を示す断面図
【図9】別実施形態に係る容器ホルダーの容器本体収納部側の斜視図
【図10】別実施形態に係る容器ホルダーの印刷物収納部側の斜視図
【符号の説明】
1 箱本体
2、2a、2b 容器ホルダー
3 切離し部分
4 開封ライン
5 蓋部
6 差込みフラップ
7 容器本体収納部
8 印刷物収納部
9、9a、9b 空間
10 容器本体押出し部
11 容器本体取出し部
12 印刷物取出し部
13 容器本体
14 印刷物
15 縁
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体と印刷物とを収納する容器ホルダー、及び、この容器ホルダーとこの容器ホルダーを収納する箱本体とで構成する容器収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、容器本体を箱本体に収納する場合、箱本体内で容器本体が動かないようにするため、容器本体を支持する容器ホルダーが用いられる。また、容器本体を箱本体に収納する際には、取扱い説明書や保証書等の印刷物を容器本体と共に箱本体に収納することが多く、この場合、印刷物は、折りたたまれたり、容器ホルダーに巻きつけられて、容器ホルダーと箱本体との間に収納される。
【0003】
印刷物を容器ホルダーと箱本体との間に収納する場合には、印刷物は固定されていないため、容器ホルダーを箱本体から取り出す際に、気付かずに印刷物を落として紛失してしまう場合がある。また、通常、容器ホルダーは、箱本体内で動かないように箱本体の大きさに合わせて設計されているため、容器ホルダーと箱本体との間の空間は小さく、印刷物は収納し難いという問題もある。
【0004】
上記の問題に対しては、商品等を支持する商品ホルダーに取扱い説明書や保証書等の印刷物を収納する収納部を設けたものがある。この種の技術としては、商品ホルダーを箱形状に形成し、その上面に商品を支持する凹部状の収納部を設け、箱の内部の空間を利用して印刷物を収納できるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)や、箱形状に形成され、一方の側に商品等を支持する凹部状の収納部を有し、他方の側に保証書等の印刷物の下縁を支持する切込み状の収納部を有する商品ホルダー(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0005】
また、容器ホルダーを箱本体に収納して構成される容器収納ケースにおいては、箱本体に開封ラインに囲まれた切離し部分を設け、この切離し部分と箱本体の蓋部に隣接する差込みフラップとを接着させることによって封をしておき、この切離し部分を箱本体の内部に押し込むことで開封ラインを破断し、切離し部分と共に切離し部分と接着した差込みフラップを箱本体の内側から引き出すことによって開封する容器収納ケースが一般に知られている。
【0006】
【特許文献1】
実公昭58−54382号公報(第1−2頁、第1−3図)
【特許文献2】
実開平2−120318号公報(第1頁、第1−2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の印刷物収納部を有する商品等を支持する商品ホルダーでは、箱形状の商品ホルダーの内部の空間に印刷物を収納するために、商品ホルダーの内部に印刷物を収納できるだけの空間を確保する必要がある。このため、どうしても商品ホルダー自身が嵩高くなるという問題がある。また、商品等を収納する凹部は、商品ホルダーの内側では凸部として突出しているため、凹部を大きくすると、印刷物を収納すべき商品ホルダー内部の空間が狭くなり、収納が困難となる。このため、収納する商品として、大きな凹部を必要とする容器のような嵩高いものには適用できないという問題もある。
【0008】
切込みによって保証書等の印刷物の下縁を支持する技術にあっては、商品等の収納部と切込みによる印刷物の収納部とを別々に作製する必要があるため、印刷物の収納部を製造する工程が新たに必要となり、製造コストが高くなるという問題がある。また、切込みによって印刷物の下縁を支持する形状では、嵩高い印刷物を支持することが難しく、収納できる印刷物が限られるという問題もある。さらに、印刷物を切込みで支持しつつも、結局のところ、印刷物は、商品ホルダーと箱本体との間に収納する形状をとるため、印刷物を収納し難いという前述の問題も残る。
【0009】
また、容器収納ケースにおいては、切離し部分を押し込む際、箱本体内に収納された容器ホルダーが障害となって十分に押し込むことができないため、開封ラインを破断できないことがあり、このような場合には、無理やり押し込んで開封ラインを破断しなければならないという問題がある。また、容器収納ケースを一旦開封した後も、蓋を開閉する度に切離し部分や差込みフラップが容器ホルダーに引っかかって、使い勝手が悪い場合もある。
【0010】
本発明は上記問題に鑑み案出されたものであり、容器本体と印刷物とがすっきりと収納でき、容器本体と印刷物とを同時に取り出すことができる容器ホルダー及び、開封し易い容器収納ケースを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の容器ホルダーは、請求項1に記載されているように、容器本体を支持する凹凸部を備えた容器ホルダーであって、一方の側を、前記凹凸部によって前記容器本体を支持する容器本体収納部とし、他方の側を、前記凹凸部によって印刷物を支持する印刷物収納部とするものである。この手段によれば、印刷物を容器本体と共に容器ホルダーに収納できるため、取扱い説明書のような嵩高い印刷物であっても、すっきりと収納できる。また、容器本体を箱本体から取り出す際、印刷物も同時に取り出すことができるため、誤って印刷物を箱本体と共に廃棄してしまうことがない。さらに、容器本体を支持する凹凸部によって、印刷物を支持することができるため、印刷物収納部を新たに設ける必要がなくなり、容器ホルダーを小さくでき、また製造コストも低くすることができる。
【0012】
本発明の容器ホルダーは、請求項2に記載されているように、前記印刷物収納部に隣接して、前記印刷物を取り出し容易とする空間を設けてあることが好ましい。印刷物収納部に周辺に指等の出し入れができる空間を設けることにより、印刷物の取り出しが容易となる。
【0013】
本発明の容器ホルダーは、請求項3に記載されているように、透明又は半透明の樹脂材料で形成されていることが好ましい。容器ホルダーが透明又は半透明であると、印刷物収納部の反対側からでも印刷物が収納されていることが分かるため、容器本体を容器ホルダーから取り出した後、印刷物が収納されていることに気付かず、容器ホルダーごと捨ててしまうことがなくなる。
【0014】
本発明の容器ホルダーは、請求項4に記載されているように、前記容器ホルダーの厚みが、収納した前記容器本体及び前記印刷物が厚み方向に突出しないように構成してあることが好ましい。容器ホルダーの厚みとは、容器ホルダーにおいて、容器本体収納部側の最も突出している部分から、印刷物収納部側の最も突出している部分までの間の距離をいうが、容器本体や印刷物が容器ホルダーよりも突出していると、容器ホルダーを箱本体に収納する際に、容器本体や印刷物が箱本体に引っかかり易くなり、収納し難くなる。また、容器本体が容器ホルダーよりも突出していると、既に容器本体が容器ホルダーに収納された状態で、容器本体収納部側を下にして印刷物を収納しようとした場合に、容器本体が他の物と擦れて、傷が付く恐れがある。
【0015】
また、本発明の容器収納ケースは、請求項5に記載されているように、上記の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの輪郭に凹部を構成してあるものである。容器ホルダーの輪郭とは、容器本体収納部側又は印刷物収納部側から見た容器ホルダーの外形をいうが、この手段によれば、輪郭を凹形状にして空間を設けることによって、開封ラインを破断できるところまで、容器ホルダーが障害とならずに切離し部分を押し込むことができるため、開封し易くなる。さらに、一旦、開封した後も、切離し部分や差込みフラップと容器ホルダーが引っかからないため、開閉しやすく、使い勝手が良くなる。
【0016】
本発明の別の容器収納ケースは、請求項6に記載されているように、上記の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの前記一方の側及び前記他方の側の凹凸形状を構成してあるものである。この手段によれば、容器ホルダーに凹部を設けることによって、開封ラインを破断できるところまで、容器ホルダーが障害とならずに、切離し部分を押し込むことができるため、開封し易くなる。さらに、一旦、開封した後も、容器ホルダーが引っかからないため、開閉しやすく、使い勝手が良くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る容器収納ケースは、図1に示すように容器ホルダー2(本実施形態では、以下2aとする)を収納する箱本体1と、開封ライン4において箱本体1の内部に押し込み自在な切離し部分3を有する。
【0018】
箱本体1は、容器ホルダー2aを包装する部材であって、図2に示すように少なくとも一端面に開閉可能な蓋部5と、蓋部5に隣接する差込みフラップ6を有する。箱本体1が形成される材料は、特に限定はされず、紙、樹脂材料等を用いることができる。樹脂材料の中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等を用いることが好ましく、また、本実施形態のように、少なくとも一部が透明又は半透明の樹脂材料を用いることは、容器収納ケースの外から容器本体を見ることができるため好ましい。
【0019】
切離し部分3は、図1に示すように箱本体1の一部に設けられ、開封ライン4によって囲まれている。容器収納ケースは、切離し部分3と、差込みフラップ6とを接着することにより封がされており、使用する際には、切離し部分3を箱本体1の内部に押し込むことによって、開封ライン4を破断し、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6を箱本体1の内側から引き出して容器収納ケースを開封する。通常、切離し部分3は、図2に示すように箱本体1から完全に離されるものではなく、開封後も差込みフラップ6と接着されたまま使用される。切離し部分3の形状は、本実施形態のような形状に限定されるものではなく、半円形や、四角形、五角形等でもよく、さらにその角が丸くてもよい。また、差込みフラップ6は、本実施形態では、切離し部分3を押し込むと、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6全体が押し込まれる形状としているが、開封ラインを破断することによって開封される形状であれば、特に制限はない。例えば、他の形状として、切離し部分3を押し込むと、切離し部分3と共に、切離し部分3と接着した差込みフラップ6の一部分のみが押し込まれる形状であってもよい。なお、開封ライン4は、切離し部分3を押し込む際に破断できるものであれば、特に限定はなく、例えば本実施形態に示すようなミシン目が好ましく適用できる。
【0020】
本実施形態に係る容器ホルダー2aは、容器本体13を箱本体1に収納する場合に、箱本体1内で容器本体13が動かないように凹凸部によって支持するものであり、図3、図4に示すように容器本体収納部7と印刷物収納部8とを有する。また、容器ホルダー2aは、図5、図6に示すように容器収納ケースを開封するため切離し部分3を押し込む際に、切離し部分3及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6が当たらないように、容器ホルダー2aの輪郭の一部を凹形状にすることによって空間9(本実施形態では、以下9aとする)が設けられている。
【0021】
容器ホルダー2aの凹凸形状は、特に制限されないが、本実施形態のように凸部の角部に丸みを付けることが好ましい。例えば、そのような容器ホルダー2aを、前述した少なくとも一部が透明又は半透明の素材を用いた箱本体1に収納した場合は、光の反射が前記角部で急変することがなく、柔らかな印象を与え、容器収納ケースとしての見栄えがよくなり、商品として陳列した場合には、消費者の目にとまり易くなる。
【0022】
容器ホルダー2aを形成する材料は、特に限定されないが、紙、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等の発泡体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂等を用いるのが好ましい。本実施形態のように樹脂材料を用いることは、例えば、樹脂板をプレス成形することによって、容易に作製することができるため好ましく、さらに透明又は半透明の樹脂材料を用いることは、後述する印刷物収納部8に収納されている印刷物14が、容器本体収納部7側からでも確認することができるため好ましい。
【0023】
容器本体収納部7は、図3に示すように凹部に容器本体13を納め、その周りの凸部により容器本体13を支持する部分であって、凹部には容器本体押出し部10を有し、凸部には容器本体取出し部11を有する。
【0024】
容器本体押出し部10は、容器本体13を容器ホルダー2aから取り出し易くするための部分であり、容器本体13を収納した際、容器本体収納部7の反対側から直接容器本体13に触れられるように穴が空けられている。容器本体押出し部10は、必須のものではないが、取出しが容易にできるため、設けることが好ましい。また、容器本体13を押出すことが出来れば良いので、容器本体押出し部10の形状は、本実施形態のように丸形だけでなく、四角形、六角形等の多角形や楕円形等でもよく、特に制限はない。
【0025】
容器本体取出し部11は、容器本体13を容器ホルダー2aから取り出す際に、容器本体13を指等で支えるための部分であり、容器本体13が容器ホルダー2aに収納された状態でも、容器本体13を支えられるように容器本体収納部7の周りの凸部の一部分が凹形状になっている。容器本体取出し部11は、必ずしも必要とするものではないが、取出しが容易になるため設けることが好ましい。特に容器本体押出し部10と共に設けることによって、容器本体13を、容器本体押出し部10から押し出す際に、容器本体収納部7側から指等でしっかりと容器本体13を支えることができるので、取出しが容易となり、取出す際に、容器本体13を誤って落とす心配がない。
【0026】
印刷物収納部8は、図4に示すように容器本体収納部7とは反対側にあり、印刷物14を収納する部分であって、容器本体収納部7における凸部が、印刷物収納部8における凹部となり、また、容器収納部7における凹部が、印刷物収納部8における凸部になっている。印刷物14は、凹部に納められ、凸部によって、支持される。また、印刷物収納部8に隣接する位置に印刷物取出し部12を設けている。
【0027】
本発明に係る容器ホルダー2aは、容器本体収納部7において、形成される凹凸部を使用することによって印刷物14を収納できる印刷物収納部8を有することに特徴があり、印刷物収納部8の形状や位置は、特に限定されない。例えば、本実施形態のように、容器本体13の角部に位置する凸部を使って印刷物14を支持することは、角部分は他の部分よりも硬く、容器ホルダー2aを形成する素材を薄くしても印刷物を支持できるだけの強度を保つことができるため、容器ホルダー2aの設計の選択の幅が広がり好ましい。また、本実施形態のように印刷物収納部8を容器ホルダー2aの下部に設けることは、箱本体1及び容器ホルダー2aに透明又は半透明の材料を用いた場合でも、通常、箱本体1の下側は、商品表示等で目隠しされることが多いため、外側から印刷物が見え難くなり、商品としての美感を保つことができるので好ましい。
【0028】
印刷物取出し部12は、印刷物収納部8から連続する凹部であって、図7に示すように印刷物14を容器ホルダー2aから容易に取り出すことができるように、指等を入れることができる空間のことである。印刷物取出し部12は、必ずしも必要なものではないが、使い易さの観点から設ける方が好ましく、設ける場合には、形状、位置は、印刷物収納部8に対応させて、任意に決めることができる。
【0029】
印刷物収納部8に収納する印刷物14は、特に限定はないが、容器本体13の内容物を説明する取扱い説明書や、保証書等をいう。例えば、取扱説明書の場合には、本実施形態のように印刷物収納部8へは、折りたたんで収納される。
【0030】
空間9aは、図6に示すように開封ライン4を破断して、切離し部分3を箱本体1内に押し込む際に、切離し部分3及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6が、容器ホルダー2aに当たらないように設けられた空間をいう。空間9aの位置は、箱本体1における切離し部分3の位置に対応する。空間9aの形状は、切離し部分3の形状及び切離し部分3と共に押し込まれる差込みフラップ6の形状に対応して任意に決めることができる。ここで、容器ホルダー2aと当たらないとは、切離し部分3を押し込む際に、開封ラインを破断するまで、容器ホルダー2aが障害とならずに押し込むことが出来ることをいい、切離し部分3や差込みフラップ6が容器ホルダー2aと接触することは問題とならない。
【0031】
容器ホルダー2aに、容器本体13及び印刷物14を収納した場合は、図8に示すように、容器本体収納部7及び印刷物収納部8における凸部の少なくとも一部が、容器本体13及び印刷物14よりも突出していることが好ましい。容器ホルダー2aの厚みよりも、収納した容器本体13及び印刷物14が厚み方向に突出していると、容器ホルダー2aが箱本体1に引っかかり易くなって収納し難くなる。また、印刷物14を収納する際に、容器ホルダー2aを、容器本体収納部7を下にして机等に置いた時には、容器本体13自身が机等と接触せず、容器本体13が机等に擦れて傷付く心配がない。さらに、このとき例えば、3点の凸部が接触する構成であれば、印刷物14を出し入れする場合に、容器ホルダー2aが安定する。なお、容器ホルダー2aの厚みとは、前述のとおり容器本体収納部7の最も突出している凸部の先端から、印刷物収納部8の最も突出している凸部の先端までの間の距離をいう。
【0032】
容器ホルダー2aに収納できる容器本体13は、特に制限はなく、さまざまなものを収納することができるが、容器ホルダー2aを小さくすることができるため、特に、本実施形態のように目薬等の薬液容器のような小型容器を収納する場合に効果が発揮できる。
【0033】
本発明に係る容器ホルダー2aは、例えば、本実施形態のように容器本体13を斜めに収納することで、容器本体収納部7に加え、印刷物収納部8、空間9a等を確保することができる。
【0034】
〔別実施の形態例〕
本発明に係る容器ホルダーの別実施形態について、図9、図10に示して説明する。別実施形態の容器ホルダー2bは、空間9bの形状のみが、図3、図4に示した容器ホルダー2aと比べて異なる。先の実施形態の容器ホルダー2aの空間9aは、開封時に差込みフラップ6が当たらないように、容器ホルダー2aの輪郭を凹形状に形成しているのに対し、本別実施形態の容器ホルダー2bの空間9bは、容器ホルダー2bの表裏方向の凹凸形状を利用して、切離し部分3が当たらないように印刷物収納部8側に凹部が設けられている。また、容器ホルダー2bは、容器ホルダー2bの上部に空間9bを取り囲む縁15を有しており、箱本体1から容器ホルダー2bを取り出す際に、縁15を指等で摘んで引き出すことによって、取り出し易くなっている。なお、その他の構成は、上記の実施の形態で説明した構成と同一であるため、同一の構成箇所には、実施の形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る容器収納ケースの斜視図
【図2】本実施形態に係る容器収納ケースを構成する箱本体及び容器ホルダーの斜視図
【図3】本実施形態に係る容器ホルダーの容器本体収納部側の斜視図
【図4】本実施形態に係る容器ホルダーの印刷物収納部側の斜視図
【図5】本実施形態に係る容器収納ケースの切離し部分が押し込まれた状態を示す斜視図
【図6】本実施形態に係る容器収納ケースの切離し部分が押し込まれた状態を示す断面図
【図7】本実施形態に係る容器ホルダーから印刷物を取り出す状態を示す斜視図
【図8】本実施形態に係る容器ホルダーへの容器本体及び印刷物の収納状態を示す断面図
【図9】別実施形態に係る容器ホルダーの容器本体収納部側の斜視図
【図10】別実施形態に係る容器ホルダーの印刷物収納部側の斜視図
【符号の説明】
1 箱本体
2、2a、2b 容器ホルダー
3 切離し部分
4 開封ライン
5 蓋部
6 差込みフラップ
7 容器本体収納部
8 印刷物収納部
9、9a、9b 空間
10 容器本体押出し部
11 容器本体取出し部
12 印刷物取出し部
13 容器本体
14 印刷物
15 縁
Claims (6)
- 容器本体を支持する凹凸部を備えた容器ホルダーであって、一方の側を、前記凹凸部によって前記容器本体を支持する容器本体収納部とし、他方の側を、前記凹凸部によって印刷物を支持する印刷物収納部とする容器ホルダー。
- 前記印刷物収納部に隣接して、前記印刷物を取り出し容易とする空間を設けてある請求項1に記載の容器ホルダー。
- 前記容器ホルダーが、透明又は半透明の樹脂材料で形成された1又は2に記載の容器ホルダー。
- 前記容器ホルダーの厚みが、収納した前記容器本体及び前記印刷物が厚み方向に突出しないように構成された請求項1から3のいずれか一項に記載の容器ホルダー。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの輪郭に凹部を構成してある容器収納ケース。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の容器ホルダーと、当該容器ホルダーを収納する箱本体とで容器収納ケースを構成してあり、当該箱本体が、開封に際し、開封ラインにおいて当該箱本体の内部に押し込み自在な切離し部分を有し、当該切離し部分が押し込まれる際、前記箱本体の内部に収納した前記容器ホルダーが、前記切離し部分の動作の障害とならないように前記容器ホルダーの前記一方の側及び前記他方の側の凹凸形状を構成してある容器収納ケース。
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2003
- 2003-03-25 JP JP2003082607A patent/JP2004291971A/ja active Pending
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