JP2004291319A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録速度を下げることなく、また、大きな出力の光源を用いることなく、高品質な画質を得ることを可能にするインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】光硬化型のインクを吐出する複数のノズルが記録媒体99の搬送方向Aに配列されてなるノズル列が、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成を有するインクジェット方式の記録ヘッド5〜8と、記録媒体99に着弾したインクに光照射を行う光源9,10と、記録ヘッド5〜8を記録媒体99の搬送方向Aに直行する方向Bに搬送するための画像記録部4とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】光硬化型のインクを吐出する複数のノズルが記録媒体99の搬送方向Aに配列されてなるノズル列が、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成を有するインクジェット方式の記録ヘッド5〜8と、記録媒体99に着弾したインクに光照射を行う光源9,10と、記録ヘッド5〜8を記録媒体99の搬送方向Aに直行する方向Bに搬送するための画像記録部4とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光硬化性のインクを使用したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、グラビア印刷方式より簡便・安価に画像を作成することができるという理由から、インクジェット記録方式が、写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェット記録方式のインクジェットプリンタと、色再現域・耐久性・吐出適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを組み合わせることで、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
【0003】
今日のインクジェット記録方式には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式、紫外線の被照射により硬化する光硬化型インクを用いる光硬化型インクジェット方式等があり、中でも、光硬化型インクジェット方式は他の記録方式に比べ比較的低臭気であり、専用紙以外にも速乾性・インク吸収性の無い記録媒体に記録できる点で注目されている。
【0004】
このような光硬化型インクジェット方式に用いられるインクジェットプリンタでは通常、インクを硬化させるための紫外線光源が配設されており、記録媒体に画像を記録する際には、インクを記録媒体に着弾させた直後に紫外線光源から紫外線を照射してインクを即座に硬化させている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−310454号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、インクジェットプリンタは、複数のノズルを配列したヘッドを、紙等の記録媒体を送る方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動させつつ、ヘッドにある複数のノズルから吐出されるインク粒子を記録媒体上に着弾させることで、インクドットを形成し画像を記録する。インクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が基本色として用いられる。
【0007】
ところで上記の通り、光硬化型インクジェットプリンタで、上記の基本4色を使ってカラー画像を記録する場合に、インクを吐出後紫外線の照射によりインクを硬化させるが、インクが完全に硬化するためにはある程度の時間がかかるため、完全に硬化したインクの上に次の色のインクが吐出される場合もあれば、完全に硬化していない状態のインクの上に次の色のインクが吐出される場合もある。
【0008】
この場合、完全に硬化したインクの上に吐出されたインク及び記録媒体に直接吐出されたインクが形成する(この状態を「理想状態」という)ドットの大きさと、完全に硬化していないインクの上に吐出されたインクではドットの大きさが異なり、更に、ドットの形が変形するため、画質が劣化する。
【0009】
これを防止する方法としては、初めに吐出されたインクが完全に硬化した後に次の色のインクを吐出すればよいが、これでは、記録スピードが遅くなってしまう。また、硬化のための紫外線光照射強度を上げて光硬化を促進することで、完全に硬化するまでの時間を短縮することが考えられるが、紫外線光源の出力が非常に大きくなってしまい、また、通常そのような紫外線光源ではオゾンが発生するなどの問題があり、好ましいとはいえない。さらに、使用するインクの紫外線に対する感度を上げることが考えられるが、この場合インクの保存が困難になるため、好ましいとはいえない。
【0010】
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、記録速度を下げることなく、また、大きな出力の光源を用いることなく、高品質な画質を得ることを可能にするインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、光硬化型のインクを吐出する複数のノズルが記録媒体の搬送方向に配列されてなるノズル列が、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成を有するインクジェット方式の記録ヘッドと、
記録媒体に着弾したインクに光照射を行う光源と、
前記記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に直行する方向に搬送するヘッド搬送機構と、
複数の色のインクを着弾させて形成させたドットを組み合わせて複数色の画像形成を行う場合に、後に着弾されるインク量を理想状態で着弾させたときに要求されるインク量よりも少なくなるように前記記録ヘッドのインク吐出動作を制御する制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、いわゆるシリアル型ヘッドを構成する記録ヘッドを搬送機構により記録媒体上を搬送させながら記録媒体に吐出されたインクは、着弾後光源からの光照射によって硬化する。
【0013】
カラー画像を記録するときには、画像データが複数、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四種類のインクを吐出させてドット形成を行うこと各色(「複数色」という)が再現されており、この複数色を再現するために記録媒体、インク、光源の種類などから予め決められた理想状態における条件に基づいて、各色のインク量、インク硬化時間(インクが前記光源により硬化するのに要する時間)などが決められている。
【0014】
しかしながら、理想状態でインクの吐出を行おうとすると記録が遅くなってしまうため、この記録速度を落とさないように、先に着弾されるインクが、着弾後に前記光源による光照射により硬化が始まり完全に硬化する前に、次のインクを吐出させる。あるいは、先に着弾されるインクに光照射がされる前に、次のインクを吐出させる。このような状態で着弾された後の吐出されたインクでは、インクのドットの大きさおよび形状が、理想状態で着弾されたインクとは異なるため、理想状態であるならば得られるはずの画質が得られなくなる虞がある。
【0015】
そこで、制御手段にて、各複数色を再現するためのドット形成の際に、後に着弾されるインク量を理想状態で着弾させたときに要求されるインク量よりも少なくなるように前記記録ヘッドのインク吐出動作を制御する。
このような制御を行うことで、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようになる。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記制御手段が、前記各色のインクのインク硬化時間および前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)に基づいて、前記記録ヘッドにより吐出されるインクの1ドット当たりの液適量を特定して各記録ヘッドのインク吐出量を制御することを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、インク硬化時間および理想状態でドット形成を行う際に要求される各色のインク量を所定のデータテーブルに蓄積しておき、記録時に、制御手段は、理想状態でドット形成を行う際に要求されるインク量を当該データテーブルから取り出す。また、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前のインクが完全硬化する前に次にインクが吐出されるものと判断して、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を設定する。
さらに、制御手段は、当該設定された液適量に従って、前記各記録ヘッドのインク吐出量を調節する。
【0018】
請求項3に記載の発明は、前記インクおよび光源が、光源による光照射後5秒以内にインクが完全硬化するような組合せにて選択されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がるところ、インクが5秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。したがって、上述の効果をより確実に得ることができるようになる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記光源が、紫外線をインクに照射することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、エネルギーのより高い紫外線を用いることで、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、前記記録ヘッドのノズルに装填されるインクが、カチオン重合性化合物を含むことを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、反応性の高いカチオン重合性化合物を用いることで、速やかに硬化反応が進行するため、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図4を参照して説明する。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の実施の一形態を示したもので、インクジェットプリンタ1は、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送機構としての搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3a,3bはプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
【0022】
この記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙,コート紙,ユポ等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。また、記録媒体99は、ロール状、カットシート状、板状等にいずれの形態でも適用可能である。なお、図1では、記録媒体99としてロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いた例を示している。
【0023】
特に、この記録媒体として、いわゆる軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが好適に適用される。この樹脂製フィルムを構成する具体的な樹脂の種類としては、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ−ρ−フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が好適に用いられる。さらに、これら樹脂の構成成分からなる共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。これらのうち、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを用いることが、樹脂製フィルムの透明性,寸法安定性,剛性,環境負荷,コスト等の面で好ましい。また、2〜100μm、好ましくは6〜50μmの厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。さらに、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。また、この記録媒体99としては、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
【0024】
プラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する記録ヘッドを備えたヘッド搬送手段としての画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向B(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材12を有しており、ガイド部材12にはキャリッジ11が支持されている。キャリッジ11は、ガイド部材12によりガイドされた状態で走査方向Bに沿って走査自在(往復移動自在)とされている。
【0025】
キャリッジ11には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する4つのシリアル方式の記録ヘッド5〜8が搭載されており、4つの記録ヘッド5〜8は同時にキャリッジ11の往復移動に追従するようになっている。また各記録ヘッド5〜8の下部にはインクを液滴として吐出する複数のノズルがそれぞれ配設されており、複数のノズルは記録ヘッド5〜8毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されている。
【0026】
さらにキャリッジ11の左右両側には光照射を行う光源としての2つの紫外線照射部材9,10がそれぞれ搭載されており、紫外線照射部材9,10も記録ヘッド5〜8と同様に、キャリッジ11の往復移動に追従するようになっている。各紫外線照射部材9,10には、紫外線光源(図示略)がそれぞれ設けられており、各紫外線照射部材9,10は、紫外線光源が点灯することにより記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ紫外線を照射することができるようになっている。紫外線光源としては、高圧水銀ランプ,メタルハライドランプ,ブラックライト,冷陰極管,LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
【0027】
また、図2に示したように、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がる。したがって、各色のインクが5秒以内、好ましくは3秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せが選択される。インクが、硬化のための光が照射されてから完全に硬化するまでの時間が5秒以上であると、ドット形状の制御が困難になる。
【0028】
ここで言う完全に硬化するとは、記録媒体上に6μm厚で塗布したインクに光を照射させて硬化させたものを触診によって判断し、指で擦ってもインクがフィルムから剥がれない状態のことを言う。
【0029】
このようなインクを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。
ここで使用されるインクは、特に「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するものが好適に使用することができる。また、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0030】
具体的には、所定のエネルギー光、例えば紫外線の被照射により硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、前記の「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0031】
また、光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクと、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインク用いることができる。さらに、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを用いることも可能である。これらのうち、特にカチオン重合性化合物を含むカチオン重合インクを用いることが好ましい。
【0032】
ここで、記録ヘッド5〜8のインク吐出量は、図3に示したような制御系により制御される。
図3において、制御手段としての制御部13およびデータテーブル14は、双方向でデータを送るよう接続される。さらに、制御部13は、記録部4の記録ヘッド5〜8に対して、吐出するインク量を調節して駆動する駆動信号を送るように接続される。
【0033】
制御部13は、例えば、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行する。なお、制御部13は、記録ヘッドのインク吐出量の調節を行うほか、キャリッジの動作、搬送ローラ3a,3bの動作などの通常の記録を行うための制御も行う。
【0034】
データテーブル14は、記録媒体99、各記録ヘッド5〜8で使用されるインク、光源9,10の種類などから予め決められた理想状態における条件に基づいて、画像データの各複数色を再現するために要求される各色のインク量、インク硬化時間(インクが前記光源により硬化するのに要する時間)などを理想状態の記録条件として格納する。
【0035】
ここで、複数色とは、画像データを構成する各色であって、複数、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四種類のインクを所定の割合にて所定の吐出順序で用いた組合せにより再現される色をいう。また、理想状態とは、完全に硬化したインクの上に吐出されたインク及び記録媒体に直接吐出されたインクがドットを形成する状態をいう。
【0036】
制御部13は、データテーブル14に格納された各色のインクのインク硬化時間および記録モードで設定される前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)に基づいて、記録ヘッド5〜8により吐出されるインクの1ドット当たりの液適量を特定して各記録ヘッド5〜8のインク吐出量を制御する。
【0037】
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、いわゆるシリアル型ヘッドを構成する記録ヘッドを搬送機構により記録媒体上を搬送させながら記録媒体に吐出されたインクは、着弾後光源からの光照射によって硬化する。
【0038】
具体的には、インクジェットプリンタ1の動作中において、一方では、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ11が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ11に搭載されている4つの記録ヘッド5〜8及び2つの紫外線照射部材9,10もキャリッジ11の往復移動に追従する。
【0039】
そしてキャリッジ11の移動中において、4つの記録ヘッド5〜8が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを吐出するとともに、2つの紫外線照射部材9,10が記録媒体99の記録面に向かって紫外線を照射する。特に、キャリッジ11が図1中の左から右へと移動している最中には紫外線照射部材9の紫外線光源が点灯し、キャリッジ11が図1中右から左へと移動している最中には紫外線照射部材10の紫外線光源が点灯する。つまり、キャリッジ11の移動方向の記録ヘッド5〜8よりも後側の紫外線照射部材9(又は10)の紫外線光源が点灯して紫外線を照射する。これにより、各記録ヘッド5〜8から吐出されたインクは、記録媒体99に着弾した直後に紫外線が照射されて硬化し、記録媒体99の記録面上に定着する。
以降、インクジェットプリンタ1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。
【0040】
ここで、記録ヘッド5〜8によるインク吐出制御についてさらに詳細に説明する。
図4はこの制御動作を説明するためのフローチャートを示す。まず、図3に示したように、記録用の画像データが制御系に送られて、制御部13は、最初の色を吐出させる記録ヘッドに理想状態で吐出させるインク量で最初のドットについての吐出動作を行うための駆動信号を送って、この記録ヘッドは最初のインクの吐出動作を行う(ステップS1)。
【0041】
続いて、制御部13は、前に吐出したインクが完全に硬化したか否かを判別する(ステップS2)。具体的には、前記データテーブル14に格納されている各色のインクのインク硬化時間と、記録モードで特定される前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)とが比較され、インク吐出時間が吐出間隔よりも大か否かを判別する。
【0042】
この判別結果がYES、すなわちインク吐出時間が吐出間隔よりも大であり、着弾したインクが完全硬化してから次のインクが吐出されると判断された場合には、制御部13は次のインク吐出を行う記録ヘッドに対して、理想状態(通常モード)のインク量にてインク吐出行うよう駆動信号を送って、記録ヘッドではこの駆動信号に従ってインク吐出を行って(ステップS3)、制御動作は終了する。
【0043】
この判別結果がNO、すなわちインク吐出時間が吐出間隔よりも大ではなく、着弾したインクが完全硬化する前に次のインクが吐出されると判断されたときは、制御部13は、次に吐出するインクの量を少なくするよう該当する記録ヘッドのインク吐出量を調節するための駆動信号を当該記録ヘッドに送り(ステップS4)、記録ヘッドはこの駆動信号に従って調節された吐出量にてインクの吐出を行う(ステップS5)。このとき、例えば理想状態では全色のインクをそれぞれ8pl吐出していたところ、例えばその色だけは6plのインクを吐出するように、理想状態のインク量よりも少ないインク量にする。インク吐出終了とともに、制御動作は終了する。
なお、この制御はドットごとでなくても、パスごとに行ってもよい。
【0044】
この制御動作によれば、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を設定することができ、当該設定された液適量に従って、前記各記録ヘッドのインク吐出量を調節して、ドットの大きさおよび形状を制御することができる。
【0045】
本実施形態では、理想状態でインク吐出を行おうとすると記録が遅くなってしまうため、この記録速度を落とさないように、先に着弾されるインクが着弾後に前記光源による光照射により硬化が始まり、このインクが完全に硬化する前に、次のインクを吐出させるようにしている。あるいは、先に着弾されるインクに光照射がされる前に、次のインクを吐出させるようにしている。
【0046】
このような状態で着弾された後の吐出されたインクでは、インクのドットの大きさおよび形状が、理想状態で着弾されたインクとは異なるため、理想状態であるならば得られるはずの画質が得られなくなる虞がある。
【0047】
そこで、このような制御を行うことで、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、完全硬化を待たずして、次のインク吐出が可能になる。この制御は、後のインクの吐出後に、硬化していない両インクの重なりによるドットの広がりを考慮して、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようにしている。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
なお、理想状態、すなわち前にインクが着弾していない状態、あるいは前のインクが完全硬化してから次にインクを吐出する状態で記録する場合には、理想状態の量でインク吐出を行うようにしている。
【0048】
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、この実施形態では、適用可能なインクとして、紫外線の被照射により硬化する光硬化型インク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)を例示したが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するインクであってもよい。
【0049】
ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、図1に示す紫外線照射部材9,10の各紫外線光源に代えて、その紫外線以外の光を照射する光源を適用しなければならない。
【0050】
さらに、前記インクは、上記のような光硬化型インクに限らず、上記光(紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含む。)の照射熱によっても硬化するインクであってもよい。この場合、熱により乾燥して硬化する通常のインクジェットプリンタ用のインクを適用することができ、本実施形態に用いられるインクの汎用性が高まる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようになる。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
【0052】
請求項2に記載の発明によれば、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を調節して記録を行って、前述の効果を得ることができる。
【0053】
請求項3に記載の発明によれば、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がるところ、インクが5秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。したがって、上述の効果をより確実に得ることができるようになる。
【0054】
請求項4に記載の発明によれば、エネルギーのより高い紫外線を用いることで、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0055】
請求項5に記載の発明によれば、反応性の高いカチオン重合性化合物を用いることで、速やかに硬化反応が進行するため、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るインクジェット記録装置の第一の実施形態の要部を模式的に示す図である。
【図2】前記実施形態で用いるインクを説明するためのグラフである。
【図3】前記実施形態の制御手段を説明するブロック図である。
【図4】図4は、前記制御手段の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 プラテン
4 画像記録部
5〜8 記録ヘッド
9,10 光源
11 キャリッジ
13 制御部
14 データテーブル
99 記録媒体
【発明の属する技術分野】
本発明は、光硬化性のインクを使用したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、グラビア印刷方式より簡便・安価に画像を作成することができるという理由から、インクジェット記録方式が、写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェット記録方式のインクジェットプリンタと、色再現域・耐久性・吐出適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを組み合わせることで、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
【0003】
今日のインクジェット記録方式には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式、紫外線の被照射により硬化する光硬化型インクを用いる光硬化型インクジェット方式等があり、中でも、光硬化型インクジェット方式は他の記録方式に比べ比較的低臭気であり、専用紙以外にも速乾性・インク吸収性の無い記録媒体に記録できる点で注目されている。
【0004】
このような光硬化型インクジェット方式に用いられるインクジェットプリンタでは通常、インクを硬化させるための紫外線光源が配設されており、記録媒体に画像を記録する際には、インクを記録媒体に着弾させた直後に紫外線光源から紫外線を照射してインクを即座に硬化させている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−310454号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、インクジェットプリンタは、複数のノズルを配列したヘッドを、紙等の記録媒体を送る方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動させつつ、ヘッドにある複数のノズルから吐出されるインク粒子を記録媒体上に着弾させることで、インクドットを形成し画像を記録する。インクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が基本色として用いられる。
【0007】
ところで上記の通り、光硬化型インクジェットプリンタで、上記の基本4色を使ってカラー画像を記録する場合に、インクを吐出後紫外線の照射によりインクを硬化させるが、インクが完全に硬化するためにはある程度の時間がかかるため、完全に硬化したインクの上に次の色のインクが吐出される場合もあれば、完全に硬化していない状態のインクの上に次の色のインクが吐出される場合もある。
【0008】
この場合、完全に硬化したインクの上に吐出されたインク及び記録媒体に直接吐出されたインクが形成する(この状態を「理想状態」という)ドットの大きさと、完全に硬化していないインクの上に吐出されたインクではドットの大きさが異なり、更に、ドットの形が変形するため、画質が劣化する。
【0009】
これを防止する方法としては、初めに吐出されたインクが完全に硬化した後に次の色のインクを吐出すればよいが、これでは、記録スピードが遅くなってしまう。また、硬化のための紫外線光照射強度を上げて光硬化を促進することで、完全に硬化するまでの時間を短縮することが考えられるが、紫外線光源の出力が非常に大きくなってしまい、また、通常そのような紫外線光源ではオゾンが発生するなどの問題があり、好ましいとはいえない。さらに、使用するインクの紫外線に対する感度を上げることが考えられるが、この場合インクの保存が困難になるため、好ましいとはいえない。
【0010】
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、記録速度を下げることなく、また、大きな出力の光源を用いることなく、高品質な画質を得ることを可能にするインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、光硬化型のインクを吐出する複数のノズルが記録媒体の搬送方向に配列されてなるノズル列が、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成を有するインクジェット方式の記録ヘッドと、
記録媒体に着弾したインクに光照射を行う光源と、
前記記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に直行する方向に搬送するヘッド搬送機構と、
複数の色のインクを着弾させて形成させたドットを組み合わせて複数色の画像形成を行う場合に、後に着弾されるインク量を理想状態で着弾させたときに要求されるインク量よりも少なくなるように前記記録ヘッドのインク吐出動作を制御する制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、いわゆるシリアル型ヘッドを構成する記録ヘッドを搬送機構により記録媒体上を搬送させながら記録媒体に吐出されたインクは、着弾後光源からの光照射によって硬化する。
【0013】
カラー画像を記録するときには、画像データが複数、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四種類のインクを吐出させてドット形成を行うこと各色(「複数色」という)が再現されており、この複数色を再現するために記録媒体、インク、光源の種類などから予め決められた理想状態における条件に基づいて、各色のインク量、インク硬化時間(インクが前記光源により硬化するのに要する時間)などが決められている。
【0014】
しかしながら、理想状態でインクの吐出を行おうとすると記録が遅くなってしまうため、この記録速度を落とさないように、先に着弾されるインクが、着弾後に前記光源による光照射により硬化が始まり完全に硬化する前に、次のインクを吐出させる。あるいは、先に着弾されるインクに光照射がされる前に、次のインクを吐出させる。このような状態で着弾された後の吐出されたインクでは、インクのドットの大きさおよび形状が、理想状態で着弾されたインクとは異なるため、理想状態であるならば得られるはずの画質が得られなくなる虞がある。
【0015】
そこで、制御手段にて、各複数色を再現するためのドット形成の際に、後に着弾されるインク量を理想状態で着弾させたときに要求されるインク量よりも少なくなるように前記記録ヘッドのインク吐出動作を制御する。
このような制御を行うことで、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようになる。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記制御手段が、前記各色のインクのインク硬化時間および前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)に基づいて、前記記録ヘッドにより吐出されるインクの1ドット当たりの液適量を特定して各記録ヘッドのインク吐出量を制御することを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、インク硬化時間および理想状態でドット形成を行う際に要求される各色のインク量を所定のデータテーブルに蓄積しておき、記録時に、制御手段は、理想状態でドット形成を行う際に要求されるインク量を当該データテーブルから取り出す。また、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前のインクが完全硬化する前に次にインクが吐出されるものと判断して、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を設定する。
さらに、制御手段は、当該設定された液適量に従って、前記各記録ヘッドのインク吐出量を調節する。
【0018】
請求項3に記載の発明は、前記インクおよび光源が、光源による光照射後5秒以内にインクが完全硬化するような組合せにて選択されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がるところ、インクが5秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。したがって、上述の効果をより確実に得ることができるようになる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記光源が、紫外線をインクに照射することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、エネルギーのより高い紫外線を用いることで、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、前記記録ヘッドのノズルに装填されるインクが、カチオン重合性化合物を含むことを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、反応性の高いカチオン重合性化合物を用いることで、速やかに硬化反応が進行するため、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図4を参照して説明する。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の実施の一形態を示したもので、インクジェットプリンタ1は、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送機構としての搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3a,3bはプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
【0022】
この記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙,コート紙,ユポ等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。また、記録媒体99は、ロール状、カットシート状、板状等にいずれの形態でも適用可能である。なお、図1では、記録媒体99としてロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いた例を示している。
【0023】
特に、この記録媒体として、いわゆる軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが好適に適用される。この樹脂製フィルムを構成する具体的な樹脂の種類としては、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ−ρ−フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が好適に用いられる。さらに、これら樹脂の構成成分からなる共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。これらのうち、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを用いることが、樹脂製フィルムの透明性,寸法安定性,剛性,環境負荷,コスト等の面で好ましい。また、2〜100μm、好ましくは6〜50μmの厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。さらに、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。また、この記録媒体99としては、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
【0024】
プラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する記録ヘッドを備えたヘッド搬送手段としての画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向B(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材12を有しており、ガイド部材12にはキャリッジ11が支持されている。キャリッジ11は、ガイド部材12によりガイドされた状態で走査方向Bに沿って走査自在(往復移動自在)とされている。
【0025】
キャリッジ11には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する4つのシリアル方式の記録ヘッド5〜8が搭載されており、4つの記録ヘッド5〜8は同時にキャリッジ11の往復移動に追従するようになっている。また各記録ヘッド5〜8の下部にはインクを液滴として吐出する複数のノズルがそれぞれ配設されており、複数のノズルは記録ヘッド5〜8毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されている。
【0026】
さらにキャリッジ11の左右両側には光照射を行う光源としての2つの紫外線照射部材9,10がそれぞれ搭載されており、紫外線照射部材9,10も記録ヘッド5〜8と同様に、キャリッジ11の往復移動に追従するようになっている。各紫外線照射部材9,10には、紫外線光源(図示略)がそれぞれ設けられており、各紫外線照射部材9,10は、紫外線光源が点灯することにより記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ紫外線を照射することができるようになっている。紫外線光源としては、高圧水銀ランプ,メタルハライドランプ,ブラックライト,冷陰極管,LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
【0027】
また、図2に示したように、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がる。したがって、各色のインクが5秒以内、好ましくは3秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せが選択される。インクが、硬化のための光が照射されてから完全に硬化するまでの時間が5秒以上であると、ドット形状の制御が困難になる。
【0028】
ここで言う完全に硬化するとは、記録媒体上に6μm厚で塗布したインクに光を照射させて硬化させたものを触診によって判断し、指で擦ってもインクがフィルムから剥がれない状態のことを言う。
【0029】
このようなインクを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。
ここで使用されるインクは、特に「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するものが好適に使用することができる。また、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0030】
具体的には、所定のエネルギー光、例えば紫外線の被照射により硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、前記の「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0031】
また、光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクと、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインク用いることができる。さらに、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを用いることも可能である。これらのうち、特にカチオン重合性化合物を含むカチオン重合インクを用いることが好ましい。
【0032】
ここで、記録ヘッド5〜8のインク吐出量は、図3に示したような制御系により制御される。
図3において、制御手段としての制御部13およびデータテーブル14は、双方向でデータを送るよう接続される。さらに、制御部13は、記録部4の記録ヘッド5〜8に対して、吐出するインク量を調節して駆動する駆動信号を送るように接続される。
【0033】
制御部13は、例えば、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行する。なお、制御部13は、記録ヘッドのインク吐出量の調節を行うほか、キャリッジの動作、搬送ローラ3a,3bの動作などの通常の記録を行うための制御も行う。
【0034】
データテーブル14は、記録媒体99、各記録ヘッド5〜8で使用されるインク、光源9,10の種類などから予め決められた理想状態における条件に基づいて、画像データの各複数色を再現するために要求される各色のインク量、インク硬化時間(インクが前記光源により硬化するのに要する時間)などを理想状態の記録条件として格納する。
【0035】
ここで、複数色とは、画像データを構成する各色であって、複数、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四種類のインクを所定の割合にて所定の吐出順序で用いた組合せにより再現される色をいう。また、理想状態とは、完全に硬化したインクの上に吐出されたインク及び記録媒体に直接吐出されたインクがドットを形成する状態をいう。
【0036】
制御部13は、データテーブル14に格納された各色のインクのインク硬化時間および記録モードで設定される前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)に基づいて、記録ヘッド5〜8により吐出されるインクの1ドット当たりの液適量を特定して各記録ヘッド5〜8のインク吐出量を制御する。
【0037】
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、いわゆるシリアル型ヘッドを構成する記録ヘッドを搬送機構により記録媒体上を搬送させながら記録媒体に吐出されたインクは、着弾後光源からの光照射によって硬化する。
【0038】
具体的には、インクジェットプリンタ1の動作中において、一方では、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ11が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ11に搭載されている4つの記録ヘッド5〜8及び2つの紫外線照射部材9,10もキャリッジ11の往復移動に追従する。
【0039】
そしてキャリッジ11の移動中において、4つの記録ヘッド5〜8が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを吐出するとともに、2つの紫外線照射部材9,10が記録媒体99の記録面に向かって紫外線を照射する。特に、キャリッジ11が図1中の左から右へと移動している最中には紫外線照射部材9の紫外線光源が点灯し、キャリッジ11が図1中右から左へと移動している最中には紫外線照射部材10の紫外線光源が点灯する。つまり、キャリッジ11の移動方向の記録ヘッド5〜8よりも後側の紫外線照射部材9(又は10)の紫外線光源が点灯して紫外線を照射する。これにより、各記録ヘッド5〜8から吐出されたインクは、記録媒体99に着弾した直後に紫外線が照射されて硬化し、記録媒体99の記録面上に定着する。
以降、インクジェットプリンタ1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。
【0040】
ここで、記録ヘッド5〜8によるインク吐出制御についてさらに詳細に説明する。
図4はこの制御動作を説明するためのフローチャートを示す。まず、図3に示したように、記録用の画像データが制御系に送られて、制御部13は、最初の色を吐出させる記録ヘッドに理想状態で吐出させるインク量で最初のドットについての吐出動作を行うための駆動信号を送って、この記録ヘッドは最初のインクの吐出動作を行う(ステップS1)。
【0041】
続いて、制御部13は、前に吐出したインクが完全に硬化したか否かを判別する(ステップS2)。具体的には、前記データテーブル14に格納されている各色のインクのインク硬化時間と、記録モードで特定される前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間(以下、「吐出間隔」という)とが比較され、インク吐出時間が吐出間隔よりも大か否かを判別する。
【0042】
この判別結果がYES、すなわちインク吐出時間が吐出間隔よりも大であり、着弾したインクが完全硬化してから次のインクが吐出されると判断された場合には、制御部13は次のインク吐出を行う記録ヘッドに対して、理想状態(通常モード)のインク量にてインク吐出行うよう駆動信号を送って、記録ヘッドではこの駆動信号に従ってインク吐出を行って(ステップS3)、制御動作は終了する。
【0043】
この判別結果がNO、すなわちインク吐出時間が吐出間隔よりも大ではなく、着弾したインクが完全硬化する前に次のインクが吐出されると判断されたときは、制御部13は、次に吐出するインクの量を少なくするよう該当する記録ヘッドのインク吐出量を調節するための駆動信号を当該記録ヘッドに送り(ステップS4)、記録ヘッドはこの駆動信号に従って調節された吐出量にてインクの吐出を行う(ステップS5)。このとき、例えば理想状態では全色のインクをそれぞれ8pl吐出していたところ、例えばその色だけは6plのインクを吐出するように、理想状態のインク量よりも少ないインク量にする。インク吐出終了とともに、制御動作は終了する。
なお、この制御はドットごとでなくても、パスごとに行ってもよい。
【0044】
この制御動作によれば、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を設定することができ、当該設定された液適量に従って、前記各記録ヘッドのインク吐出量を調節して、ドットの大きさおよび形状を制御することができる。
【0045】
本実施形態では、理想状態でインク吐出を行おうとすると記録が遅くなってしまうため、この記録速度を落とさないように、先に着弾されるインクが着弾後に前記光源による光照射により硬化が始まり、このインクが完全に硬化する前に、次のインクを吐出させるようにしている。あるいは、先に着弾されるインクに光照射がされる前に、次のインクを吐出させるようにしている。
【0046】
このような状態で着弾された後の吐出されたインクでは、インクのドットの大きさおよび形状が、理想状態で着弾されたインクとは異なるため、理想状態であるならば得られるはずの画質が得られなくなる虞がある。
【0047】
そこで、このような制御を行うことで、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、完全硬化を待たずして、次のインク吐出が可能になる。この制御は、後のインクの吐出後に、硬化していない両インクの重なりによるドットの広がりを考慮して、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようにしている。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
なお、理想状態、すなわち前にインクが着弾していない状態、あるいは前のインクが完全硬化してから次にインクを吐出する状態で記録する場合には、理想状態の量でインク吐出を行うようにしている。
【0048】
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、この実施形態では、適用可能なインクとして、紫外線の被照射により硬化する光硬化型インク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)を例示したが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するインクであってもよい。
【0049】
ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、図1に示す紫外線照射部材9,10の各紫外線光源に代えて、その紫外線以外の光を照射する光源を適用しなければならない。
【0050】
さらに、前記インクは、上記のような光硬化型インクに限らず、上記光(紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含む。)の照射熱によっても硬化するインクであってもよい。この場合、熱により乾燥して硬化する通常のインクジェットプリンタ用のインクを適用することができ、本実施形態に用いられるインクの汎用性が高まる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、理想状態ではない状態で高速記録を行っても、理想状態で得られるのと同等の高品質の画質を得ることができるようになる。また、この際に、各インクを吐出後完全硬化させてから次のインクを吐出させる必要がないため、大出力の光源を用いる必要がない。
【0052】
請求項2に記載の発明によれば、インクおよび光源で定まるインク硬化時間および記録モードで定まる吐出間隔について、吐出間隔がインク硬化時間よりも小さい場合に、前記取り出された理想状態のインク割合で定まる各色のインク量のうち、後に吐出される色のインク量が小さくなるように1ドット当たりの液適量を調節して記録を行って、前述の効果を得ることができる。
【0053】
請求項3に記載の発明によれば、通常記録媒体に着弾したインクは5秒でドット径制御が不能になるくらいに記録媒体上に広がるところ、インクが5秒以内に完全硬化するようなインクおよび光源の組合せを選択することで、各色のインクのドットの大きさを確実に制御することができる。したがって、上述の効果をより確実に得ることができるようになる。
【0054】
請求項4に記載の発明によれば、エネルギーのより高い紫外線を用いることで、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【0055】
請求項5に記載の発明によれば、反応性の高いカチオン重合性化合物を用いることで、速やかに硬化反応が進行するため、上述の効果をより効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るインクジェット記録装置の第一の実施形態の要部を模式的に示す図である。
【図2】前記実施形態で用いるインクを説明するためのグラフである。
【図3】前記実施形態の制御手段を説明するブロック図である。
【図4】図4は、前記制御手段の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 プラテン
4 画像記録部
5〜8 記録ヘッド
9,10 光源
11 キャリッジ
13 制御部
14 データテーブル
99 記録媒体
Claims (5)
- 光硬化型のインクを吐出する複数のノズルが記録媒体の搬送方向に配列されてなるノズル列が、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成を有するインクジェット方式の記録ヘッドと、
記録媒体に着弾したインクに光照射を行う光源と、
前記記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に搬送するヘッド搬送機構と、
複数の色のインクを着弾させて形成させたドットを組み合わせて複数色の画像形成を行う場合に、後に着弾されるインク量を理想状態で着弾させたときに要求されるインク量よりも少なくなるように前記記録ヘッドのインク吐出動作を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記制御手段が、前記各色のインクが前記光源からの光照射により硬化するのに要する時間および前の色のインクが吐出されてから次の色のインクが吐出されるまでの時間に基づいて、前記記録ヘッドにより吐出されるインクの1ドット当たりの液適量を特定して各記録ヘッドのインク吐出量を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクおよび光源が、光源による光照射後5秒以内にインクが完全硬化するような組合せにて選択されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記光源が、紫外線をインクに照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドのノズルに装填されるインクが、カチオン重合性化合物を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (1)
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JP2007177385A (ja) * | 2005-12-01 | 2007-07-12 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット捺染方法 |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003084986A patent/JP2004291319A/ja active Pending
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