JP2004291036A - 多数スクレーパを有する回転加圧脱水機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転軸周りに形成された環状の濾室内を進行させるに従って、処理原液に次第に圧力を加えて脱水処理を行う回転加圧脱水機1において、回転するスクリーン5の内側面に対してエッジ14aが鋭角的に接触するスクレーパ14を多数取り付け、初期濾過ゾーンQ1の全体において、処理原液中に含まれる微粒子塊によってスクリーン5の表面が覆われてしまうことを防止できるように構成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工食品の原料やその半加工品、又は、汚泥等、固体物質と液体物質の混合物(処理原液)を濾過・圧縮して脱水処理を行う装置であって、特に、回転軸周りに形成された環状の濾室内を進行させるに従って、処理原液に次第に圧力を加えて脱水処理を行う回転加圧脱水機に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転加圧脱水機(ロータリープレスフィルタ)は、例えば、特開2001−113109号公報に示されているように、回転軸周りに形成された環状の濾室内に処理原液を導入し、ドーナツ状のスクリーンを回転させることによって処理原液を前方へと進行させ、次第に圧力を加えて脱水処理を行う装置である。
【0003】
図2は、従来の一般的な回転加圧脱水機101の断面図であり、図示されているように、処理原液は、原液供給口108から濾室110内へと導入され、回転するスクリーン105との間に生じる摩擦力により、濾室110内を所定方向(図2において矢印Dの方向)へ順次進行していく。
【0004】
このとき、スクリーン105は多数の小孔を有しているため、処理原液が濾室110内を進行していくに従って、処理原液中の水分が、このスクリーン105の小孔を抜けて、濾室110外へと次第に排出されていくことになる。より具体的には、機内への導入時は液体の状態であった処理原液は、工程の約3分の1の位置(図2においてP1の位置)を通過するまでの間に半固形状となり、最終的には、ケーキ状(脱水ケーキ)となって、ケーキ出口109より機外へと排出される。
【0005】
尚、スクリーン105は連続的に回転するため、初期濾過ゾーンQ1(原液供給口108付近から、P1付近までのゾーン)、濾過・圧縮ゾーンQ2(P1付近からP2付近までのゾーン)、最終圧搾ゾーンQ3(P2付近からケーキ出口109)までのゾーン)を経て、再び初期濾過ゾーンQ1へと戻り、処理原液或いは脱水ケーキを、進行方向へ連続的に搬送することになる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−113109号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最終圧搾ゾーンQ3から初期濾過ゾーンQ1へと戻ったスクリーン105の表面には、わずかに脱水ケーキが付着していることがある。これは、最終圧搾ゾーンQ3においては、濾室110内の圧力が大きくなるため、圧縮された脱水ケーキの一部が、スクリーン105の表面に付着してしまうためである。
【0008】
但し、初期濾過ゾーンQ1においては、大量の濾液がスクリーン105の小孔を通過するため、この濾液によって、スクリーン105の表面が洗浄されることになり(セルフクリーニング)、従って、スクリーン105への脱水ケーキの付着は、ある程度解消される。
【0009】
しかしながら、初期濾過ゾーンQ1においては、前述の通り大量の濾液がスクリーン105の小孔を通過するため、処理原液中に含まれている微粒子塊が、濾液の通過に伴って、スクリーン105の表面に付着してしまうことがある。つまり、初期濾過ゾーンQ1の前段部において、脱水ケーキの断片を除去したとしても、その後、スクリーン105が初期濾過ゾーンQ1を通過するまでの間に、処理原液中に含まれている微粒子塊によって濾過面が覆われてしまうため、初期濾過ゾーンQ1において、良好な濾過(脱水)効率を得ることができなかった。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、初期濾過ゾーンにおいて、脱水ケーキの断片を除去するだけでなく、処理原液中に含まれている微粒子塊が濾過面を覆ってしまうことを好適に回避して、効率よく濾過、脱水を行うことができる回転加圧脱水機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る回転加圧脱水機は、回転軸周りに形成された環状の濾室内を進行させるに従って、処理原液に次第に圧力を加えて脱水処理を行うものであって、回転するスクリーンの内側面に対してエッジが鋭角的に接触するスクレーパを多数取り付け、初期濾過ゾーンの全体において、処理原液中に含まれる微粒子塊によってスクリーンの表面が覆われることを防止できるように構成したことを特徴としている。
【0012】
尚、スクレーパは、初期濾過ゾーン(即ち、原液供給口から約120〜140°の範囲)内において、1つのスクリーンについて10枚以上(より好ましくは、12枚以上)、均等に配置されることが好ましい。
【0013】
また、先端部が先細りとなっているスクレーパを用いることが好ましく、この場合、多数のスクレーパを密に配置した場合でも、先端部が重ならないような構成とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る回転加圧脱水機1の要部拡大図である。この図において、3は内輪スペーサ、4は外輪スペーサ、5はスクリーンである。この回転加圧脱水機1は、これらの要素のほか、回転軸、隔壁板、外部ケーシング、駆動装置、制御装置等によって構成されている。
【0015】
また、図示されているように、この回転加圧脱水機1の外輪スペーサ4には、多数のスクレーパ14が取り付けられており、所定方向(図1において矢印Rの方向)へ回転するスクリーン5の内側面に付着した処理原液中の微粒子塊を好適に除去できるようになっている。
【0016】
より具体的には、これらのスクレーパ14は、その先端部14bが内輪スペーサ3の方を指向するような向きで、基端部14cを外輪スペーサ4の側面に固定することによって取り付けられており、エッジ14aが、スクリーン5の内側面に対し鋭角的に接触するようになっている。
【0017】
そして、スクレーパ14は、外輪スペーサ4の二つの側面に、それぞれ12枚ずつ(両側で合計24枚)取り付けられており、しかも、初期濾過ゾーンQ1(原液供給口8から、約120〜140°の範囲のゾーン)の全体に亘って密に(外輪スペーサ4の一方の側面において、隣り合うスクレーパ14,14同士の間隔Sが、一つのスクレーパ14の幅寸法Wよりも小さくなる程度に)配置されているため、前工程においてスクリーン5の表面に付着した脱水ケーキの断片を除去するだけでなく、スクリーン5の表面に付着した処理原液中の微粒子塊をも好適に除去し、スクリーン5がそれらの微粒子塊によって覆われてしまうという事態を、初期濾過ゾーンQ1全体において好適に回避することができる。
【0018】
尚、本実施形態においては、各スクレーパ14の先端部14bは、基端部14cと比べて幅が小さく設定されている。即ち、これらのスクレーパ14はいずれも、いわゆる「先細り」の形状となっている。従って、多数のスクレーパ14を密に配置したとしても、先端部14b同士が重ならないように構成することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の回転加圧脱水機は、初期濾過ゾーンの全体に亘って、多数のスクレーパを配置することにより、前工程においてスクリーンに付着した脱水ケーキの断片を除去できるだけでなく、初期濾過の工程において、処理原液中に含まれる微粒子塊がスクリーンに付着した場合でも、速やかにこれを除去することができる。従って、初期濾過の工程において濾過面が微粒子塊で覆われてしまうような事態を好適に防止することができ、良好な濾過(脱水)効率を得ることができる。
【0020】
また、先端部が先細りのスクレーパを用いた場合には、多数のスクレーパを密に配置した場合であっても、先端部が重ならないような構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回転加圧脱水機1の要部拡大図。
【図2】従来の一般的な回転加圧脱水機101の断面図。
【符号の説明】
1,101:回転加圧脱水機、
3,103:内輪スペーサ、
4,104:外輪スペーサ、
5,105:スクリーン、
8,108:原液供給口、
14:スクレーパ、
14a:エッジ、
14b:先端部、
14c:基端部、
109:ケーキ出口、
110:濾室、
115:脱水ケーキの断片、
Q1:初期濾過ゾーン、
Q2:濾過・圧縮ゾーン、
Q3:最終圧搾ゾーン、
Claims (2)
- 回転軸周りに形成された環状の濾室内を進行させるに従って、処理原液に次第に圧力を加えて脱水処理を行う回転加圧脱水機において、
回転するスクリーンの内側面に対してエッジが鋭角的に接触するスクレーパを、原液供給口から140°の範囲内において、1つのスクリーンについて少なくとも10枚有し、初期濾過ゾーンの全体において、処理原液中に含まれる微粒子塊によってスクリーンの表面が覆われることを防止できるように構成したことを特徴とする回転加圧脱水機。 - スクレーパの先端部が先細りとなっていることを特徴とする、請求項1に記載の回転加圧脱水機
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JP2003088105A JP2004291036A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | 多数スクレーパを有する回転加圧脱水機 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2003
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