JP2004290821A - 混合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転ドラムから蓋体を取外した際に、粉体原料が回転ドラムの外部に落下するのを防ぐこと。
【解決手段】蓋体の着脱装置に、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するための板ばね等の弾性部材からなる打叩手段を備え、回転ドラムから蓋体を取外す前に、前記打叩手段をその弾力性を利用して蓋体の底面と衝突させることにより、前記蓋体の内面から粉体原料を除去した状態で、蓋体を回転ドラムから取外すように構成した。
【選択図】 図8
【解決手段】蓋体の着脱装置に、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するための板ばね等の弾性部材からなる打叩手段を備え、回転ドラムから蓋体を取外す前に、前記打叩手段をその弾力性を利用して蓋体の底面と衝突させることにより、前記蓋体の内面から粉体原料を除去した状態で、蓋体を回転ドラムから取外すように構成した。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、混合装置上に乗載した回転ドラムから蓋体を取外したり、回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置を備えた混合装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数種類の粉体原料を攪拌・混合するに当たり、前記粉体原料の回転ドラムへの投入作業及び回転ドラムからの排出作業を、人手に頼ることなく自動化して行うことが可能な混合装置が開発されている。前記混合装置は、攪拌・混合を行う粉体原料を収容する回転ドラムを、所定の角度範囲で揺動する揺動台上に回転車輪を介して乗載するとともに、前記回転ドラムの投入・排出口に取付けられた蓋体と対向する位置には、進退及び所定角度回動可能なスクリュー軸を備えたシリンダ装置を配置し、前記シリンダ装置を起動することにより、そのスクリュー軸の先端部に取付けた引掛金具の一対の引掛片と、蓋体に突設した一対の掛止具とを係合させて前記蓋体を回転ドラムから取外し、この状態で、回転ドラムの投入・排出口に投入シュートや排出シュートを接続して、粉体原料の投入・排出作業を自動的に行うように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平3−23212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記構成の混合装置においては、粉体原料を攪拌・混合する際に回転ドラムが揺動することに伴い、前記粉体原料は回転ドラム内を長手方向に沿って移動して蓋体内面に付着するので、この状態でシリンダ装置を起動して蓋体を回転ドラムから取外すと、蓋体内面に付着している粉体原料が振動等によって回転ドラムの外部に落下し、混合装置周辺を汚損するという問題があった。
【0005】
また、蓋体の取外し作業は、回転ドラムが水平な状態で行っているので、前記回転ドラムの投入・排出口付近に存在する粉体原料が、投入・排出口の開口端(先端)側に向って崩れる等して、前記投入・排出口から回転ドラムの外部に落下するおそれがあった。
【0006】
更に、前記のように、蓋体を回転ドラムから取外したときに、粉体原料の一部が回転ドラムの外部に落下することにより、前記回転ドラム内に収容されている粉体原料の量は、必然的に攪拌・混合前に収納した量よりも少なくなり、この結果、回転ドラムから排出される粉体原料の量は常に一定ではなく、状況によって変化する(バラツキが生じる)ことになるので、粉体原料の定量排出を必要とする場合等に支障を来すおそれがあった。
【0007】
本発明は、前記種々の問題点に鑑み、蓋体を回転ドラムから取外した際に、粉体原料が回転ドラムの外部に落下するのを防ぐことが可能な混合装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、電動機と駆動可能に連結されて所定の角度範囲で反転・揺動する揺動台と、電動機と駆動可能に連結されて前記揺動台上に回転自在に取付けた回転車輪と、前記揺動台上に回転車輪を介して乗載されて攪拌・混合を行う粉体原料を収容する有底筒状の回転ドラムとを備えた混合装置において、前記回転ドラムに設けた粉体原料の投入・排出口には、該投入・排出口を開閉自在に閉鎖する有底筒状の蓋体を取付けるとともに、前記蓋体の底面には一対の鉤状の掛止具を互いに相対する方向に向けて突設し、更に、前記蓋体と対向する位置には、シリンダ装置と、前記シリンダ装置のピストンロッドと連動する有底筒状の引掛金具と、前記引掛金具の開口端側に突設されて蓋体の掛止具と係合する一対の引掛片と、前記引掛金具に該引掛金具を囲繞する状態で固定したフードと、前記フードに取付けられて蓋体の内面に付着した粉体原料を除去する打叩手段とを備えた蓋体の着脱装置を配置するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の混合装置において、前記蓋体の着脱装置は、回転ドラムをその投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させたときに、前記投入・排出口に取付けた蓋体と対向する位置に配置するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段は、板ばね等の弾性部材により構成し、引掛金具を囲繞するフードに、前記引掛金具の引掛片と重合しない状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載の混合装置において、回転ドラムを所定方向に所定角度回動させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の掛止具と、引掛金具の引掛片とを係合させるとともに、前記回転ドラムの回動中に蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して衝突させることにより、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した状態で、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3記載の混合装置において、回転ドラムを所定方向に所定回数回転させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して所定回数衝突させて、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した後、前記回転ドラムの回転を蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とが係合した状態で停止させて、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段は、引掛金具を囲繞するフードの2ヶ所に、180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段には、蓋体の底面と衝突する部位に、ゴム等の緩衝部材を取付けるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7記載の混合装置において、混合装置には、回転ドラムの投入・排出口に取付けた蓋体と近接する位置に、前記回転ドラムの回転停止位置を検出するための検出手段を配設するとともに、着脱装置のフードには、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合位置及び係合解除位置をそれぞれ検出するための検出手段を配設し、前記各検出手段間には90°の角度間隔を設けるようにしたことを特徴とする。
【0016】
本発明は、回転ドラムから蓋体を取外したり、逆に回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置に、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するための打叩手段を設けるとともに、前記回転ドラムを、その投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させて着脱装置と対向させた状態で、前記蓋体を投入・排出口から取外すようにしたので、蓋体の内面に付着した粉体原料は、蓋体を取外す前に予め打叩手段によって除去することができるとともに、前記蓋体の内面から除去された粉体原料や、攪拌・混合終了時に投入・排出口付近に存在している粉体原料は、回転ドラムを投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させることで、回転ドラムの底部側に良好に移動・収容することが可能となり、この結果、回転ドラムから蓋体を取外すことにより、回転ドラムの外部に粉体原料が落下するのを確実に防ぐことができる。しかも、本発明においては、前記のように回転ドラムの外部に粉体原料が落下することがないので、前記回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じる等ということは全くなく、回転ドラムからは粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1ないし図26を参照しながら説明する。はじめに、図1において、1は本発明の混合装置を示し、前記混合装置1は、山形鋼等の鋼材を枠組みして形成した機枠2と、前記機枠2上部に所定の角度範囲で揺動・反転可能に支承されて、前記機枠2下部に設置した電動機4とチェーン等を介して駆動可能に連結される揺動台3と、前記揺動台3に回転自在に取付けられて、前記揺動台3の下面に垂設した電動機6とチェーン等を介して駆動可能に連結される回転車輪5と、前記回転車輪5上に回転自在に乗載される有底筒状の回転ドラム7と、前記揺動台3上に立設されて、前記回転車輪5との間において回転ドラム7を回転可能に抱持するシリンダ駆動の一対の抱持アーム8(図1においては一方のみを図示)と、前記揺動台3上に抱持アーム8と隣接する状態で立設されて、回転ドラム7の胴央部外周に周設した一対の係止突起7a間に係止ローラ9aを係合させることにより、回転ドラム7が回転車輪5上から滑落するのを防ぐための一対の滑落防止手段9(図1においては一方のみを図示)と、粉体原料の排出に際して回転ドラム7から後述する蓋体11を取外したり、粉体原料を排出した後、再度回転ドラム7に蓋体11を取付けたりするための着脱装置10とを具備して概略構成されている。
【0018】
次に、図1ないし図3において、11は前記回転ドラム7の截頭円錐状の一方端側(図1の右側)に形成した投入・排出口7bを開閉自在に閉鎖する蓋体であり、前記蓋体11は、図3で示すように、ステンレス鋼板等を成形加工することによって有底筒状に形成されている。図2,3において、12は前記蓋体11の底面中央に嵌着した有底筒状の嵌入筒であり、この嵌入筒12には、断面T字状の受座13が、嵌入筒12底面との間に圧縮ばね14を介挿した状態で嵌挿されている。なお、前記受座13には、長孔13aが図3の上下方向に沿って穿設されており、前記長孔13aに、嵌入筒12の開口端側に該嵌入筒12と直交する状態で嵌挿したストッパーピン12aを貫通させることにより、前記受座13を長孔13aの範囲で嵌入筒12内から出没可能とする。また、前記受座13の上部には、テーパ状の凹部13bが穿設されている。15は前記蓋体11の底面に嵌入筒12を間にして相対向する状態で突設した一対の鉤状の掛止具である。
【0019】
16は蓋体11側面の複数個所(図2においては4ヶ所)に、回転ドラム7の投入・排出口7b外周に周設した断面V字状の係合溝7c(図4参照)と対向する状態で取付けた係止手段である。前記係止手段16は、図4で示すように、シリンダ16aと、前記シリンダ16a内に収容された図示しないばね部材の弾性力によって回転ドラム7の投入・排出口7b側に押圧・付勢される係止ピン16bとを備えており、前記係止ピン16bを係合溝7cに係合させることにより(図4(a)参照)、前記蓋体11を投入・排出口7b外周に係止させる。図2,3において、17は蓋体11の側面に一方の掛止具15(図2,3の右側)と対応(合致)させて固着した平面コ字状の取付体であり、前記取付体17には、後述する第1,第2及び第5の検出手段S1,S2,S5により検出される被検出体K1が取付けられている。なお、図3において、7dは投入・排出口7bの外周に周設した薄板状のフランジである。また、18は蓋体11の底面内側に貼付されて、回転ドラム7の投入・排出口7b開口部を封止するパッキンである。
【0020】
次に、蓋体11の着脱装置10の構成について、図5ないし図8及び図16ないし図18を参照しながら説明する。なお、前記着脱装置10は、図12で示すように、機枠2から図12の右方向に延設した支持枠体2a上の、回転ドラム7の揺動・反転動作に支障を来さない位置に、投入・排出口7b側を所定角度(例えば、20°)上向きとなるように傾斜させた回転ドラム7と対向する状態で配置されている。
【0021】
図5,6において、21は支持枠体2aにボルト等を介して浮上させた状態(図1参照)で取付けられるベースであり、前記ベース21上には、シリンダ装置22がベース21に対して水平な状態で固定されている。23は先端側に有底筒状の引掛金具24を止着した連結軸であり、前記連結軸23の基端側は、連結筒25を介してシリンダ装置22のピストンロッド22aに連動可能に連結される。なお、前記連結軸23の軸方向中央部には、長孔23aが図7の左右方向に沿って穿設されており、前記長孔23aに、連結筒25の先端側に該連結筒25と直交する状態で嵌挿したストッパーピン25aを貫通させることにより、前記連結軸23は長孔23aの範囲で連結筒25内から出没可能となっている。また、図7で示すように、前記引掛金具24の底面を貫通して該引掛金具24内に突出する連結軸23の先端部には、蓋体11底面の嵌入筒12に嵌挿した受座13上部に穿設した凹部13bと係合する(図15参照)テーパ状の凸部23bが形成されている。図5ないし図8において、26は前記引掛金具24の開口端側に、互いに相反する方向に向けて突設した一対の引掛片であり、前記引掛片26の上面には、ゴム等からなるクッション部材26aが貼付されている。
【0022】
27は一対の挟持板28a,28bに挟持された状態で引掛金具24の底面に、該引掛金具24を囲繞するようにして締着・固定したフードであり、前記フード27には、図17で示すように、引掛金具24の一方の引掛片26(図17の上側)と対応する位置に、光電式のセンサ等からなる第1の検出手段S1が、また、前記第1の検出手段S1の位置から図17の時計方向に90°の角度間隔を設けた位置には、同じく光電式のセンサ等からなる第2の検出手段S2が、それぞれ検出部を透孔27aからフード27内に臨ませた状態で取付けられている。図5ないし図8において、29は連結軸23を挿通した状態で一方の挟持板28aと連結筒25の先端部(図7の左側)との間に介挿した圧縮ばねであり、前記圧縮ばね29は、連結軸23の長孔23aの一方端側(図7の右側)とストッパーピン25aとが常時当接する状態となるように、引掛金具24及びフード27を図7の左方向に押圧・付勢している。
【0023】
図8において、30は前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けた、例えば、板ばね等の弾性部材からなる打叩手段であり、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外す際に、その弾性力を利用して前記蓋体11の底面と衝突させることにより、蓋体11の内面に付着している粉体原料を除去する。なお、前記打叩手段30の挟持板28bに対する取付位置は、例えば、図16で示すように、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させたときに、蓋体11の底面に突設した一方の掛止具15(図16(b)の左側)に屈曲・変形させた状態で当接させることが可能な位置(引掛金具24の引掛片26と重合しないように、前記引掛片26との間に略90°の角度間隔を設けた位置)とする。また、前記打叩手段30は、図18で示すように、蓋体11の掛止具15との当接が解除され、屈曲・変形した状態(図16参照)から元の形状に復帰したときに、前記蓋体11底面と衝突させることが可能な長さ寸法及び形状を備えて形成する。更に、前記打叩手段30の蓋体11底面と衝突する部位には、ゴム等の緩衝部材を取付け、前記蓋体11底面との衝突時における騒音の発生を抑制するようにしてもよい。
【0024】
図5,6において、33はシリンダ装置22の上部に取付板33aを介して取付けた一対のガイド部材であり、前記ガイド部材33,33には、所定長さ寸法のガイド棒34が摺動可能な状態で挿通されている。なお、前記ガイド棒34の先端側(図6,7の左側)は、図5ないし図7で示すように、シリンダ装置22のピストンロッド22a先端部に固定した連結筒25に、側面視L字状の取付片34aを介して共動可能に連結されており、また、基端側(図6の右側)には、平面L字状の検出片K2が止着されている。35は前記取付板33aに固定した側面視L字状の取付座であり、前記取付座35の長さ方向(図6の左右方向)両端側には、磁気センサ等からなる第3,第4の検出手段S3,S4が、それぞれ前記ガイド棒34の基端側に止着した検出片K2と対向する状態で取付けられている。
【0025】
次に、図1において、40は支持枠体2a上に配設した排出シュートであり、前記排出シュート40は、シュート本体41と、前記シュート本体41に開閉可能に取付けたカバー体42と、前記カバー体42を開閉駆動するシリンダ装置43とによって概略構成されている。なお、前記シュート本体41には、図9,26で示すように、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)下向きとなるように傾斜させたときに、前記投入・排出口7bの下半分を嵌挿することが可能な凹部41aが、また、前記カバー体42には、該カバー体42をシリンダ装置43の起動により閉鎖したときに、前記回転ドラム7の投入・排出口7bの上半分を嵌挿することが可能な凹部42aが、それぞれ凹設されている。
【0026】
また、図1において、50は抱持アーム8から支持枠体2a側(図1の右方向)に向けて水平に延出したセンサ取付体であり、前記センサ取付体50には、図10で示すように、光電式のセンサ等からなる第5の検出手段S5が、蓋体11の側面に取付けた検出体K1と対向する状態で取付けられている。なお、図17で示すように、前記第5の検出手段S5と、着脱装置10のフード27に取付けた第1の検出手段S1との間には、図17の反時計方向に90°の角度間隔が設けられている。また、前記センサ取付体50は、抱持アーム8から水平に延出する代わりに、揺動台3上に別個に支柱を立設し、前記支柱から水平に延出するようにしたり、混合装置1の機枠2あるいは支持枠体2aから延出するようにしてもよい。
【0027】
次に、本発明の動作について説明する。はじめに、攪拌・混合を行う粉体原料は、図示しない投入工程において予め回転ドラム7内に収容し、この後、図11で示すように、前記回転ドラム7を起立した状態で図示しない搬送装置により混合装置1の位置まで搬送する。混合装置1の位置まで搬送された回転ドラム7は、揺動台3上に回転自在に取付けた回転車輪5と、シリンダにより駆動する抱持アーム8との間において回転可能に抱持される。回転ドラム7を回転車輪5と抱持アーム8との間で抱持したら、つづいて、揺動・反転用の電動機4を起動して揺動台3を、回転ドラム7が図11で示す起立した状態から図1で示す水平な状態となるように徐々に反転させ、前記回転ドラム7が水平な状態となったら、前記揺動・反転用の電動機4を一旦停止させる。なお、前記揺動台3の反転動作は、例えば、図示しない角度検出手段によって監視されている。
【0028】
前記のように回転ドラム7を起立した状態から水平な状態に反転させたら、つづいて、回転車輪5を回転駆動する電動機6を起動して、回転ドラム7を所定方向(例えば、図1のA矢視方向から見て反時計方向)に回転させるとともに、揺動・反転用の電動機4を再起動することにより、揺動台3に回転車輪5を介して乗載した回転ドラム7を、所定の角度範囲(例えば、図1において、時計方向及び反時計方向にそれぞれ20°の範囲)で揺動させる。この結果、回転ドラム7内に収容した粉体原料は、周方向への掻上げ動作と長さ方向への往復動作とにより、良好に攪拌・混合が行われる。そして、所定時間が経過したら、図1で示すように、回転ドラム7が水平な状態となるようにして揺動・反転用の電動機4を停止するとともに、図10,17で示すように、回転ドラム7に取付けた蓋体11の側面に設けた被検出体K1と、抱持アーム8から水平に延出したセンサ取付体50に取付けた第5の検出手段S5とが対向したら(即ち、被検出体K1が第5の検出手段S5によって検出されたら)、回転用の電動機6を停止する。
【0029】
なお、粉体原料の攪拌・混合時において、排出シュート40のシュート本体41には、回転ドラム7の投入・排出口7bの下半分を嵌挿可能な凹部41aが凹設されているとともに、カバー体42はシリンダ装置43の起動により、回転ドラム7の揺動動作に支障を来さない位置まで開放されているので、粉体原料を攪拌・混合するために回転ドラム7を揺動させても、前記回転ドラム7の投入・排出口7bが排出シュート40に衝突する等といった問題が発生することは全くない。また、回転ドラム7は、その胴央部外周に周設した係止突起7a,7a間に、滑落防止手段9の係止ローラ9aが係合されており、かつ、回転車輪5と抱持アーム8との間で回転可能に抱持されているので、前記のように回転ドラム7を揺動させても、回転車輪5上から滑落するようなことはない。
【0030】
次に、攪拌・混合の終了した粉体原料を回転ドラム7内から排出するに際し、前記回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11を取外す場合について説明する。投入・排出口7bから蓋体11を取外す場合は、はじめに、揺動・反転用の電動機4を再起動して、回転ドラム7を図1で示す水平な状態から、図12で示すように投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)上向きとなるように傾斜させることにより、前記投入・排出口7bに取付けた蓋体11と着脱装置10とを対向させる。
【0031】
つづいて、前記のように蓋体11と着脱装置10とを対向させた状態で、シリンダ装置22を起動してそのピストンロッド22aを進出させ、前記ピストンロッド22aと連動する連結軸23の先端部に取付けた引掛金具24と、前記引掛金具24を囲繞するように取付けたフード27とを一体的に、図13で示すように回転ドラム7の蓋体11側に前進させる。このとき、ピストンロッド22aのストロークは、図15で示すように、連結軸23先端に形成した凸部23bを、蓋体11底面の嵌入筒12内に嵌挿した受座13の凹部13bに嵌合した状態で、前記受座13を圧縮ばね14の弾性力に抗して押圧し、引掛金具24の引掛片26に貼付したクッション部材26aと、蓋体11の掛止具15との間に若干の隙間を形成することができる程度に設定する。
【0032】
なお、シリンダ装置22の起動時において、蓋体11の掛止具15は、図14,17で示すように、前記蓋体11の側面に取付けた被検出体K1と、抱持アーム8から水平に延出したセンサ取付体50に取付けた第5の検出手段S5とが対向する状態となっていることにより、引掛金具24の引掛片26との間に90°の角度間隔が設けられているので、前記のようにシリンダ装置22を起動して引掛金具24を前進させても、引掛片26と掛止具15とが衝突するようなことは全くない。また、引掛金具24と一体的にフード27が前進することにより、前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けた打叩手段30は、図16(a)で示すように、その弾力性を利用して屈曲・変形した状態で、蓋体11の一方の掛止具15(図16(b)の左側)に当接する。
【0033】
一方、前記ピストンロッド22aの進出に伴い、連結筒25と共動可能に連結したガイド棒34は、ガイド部材33,33に支承された状態で進出し、図14で示すように、前記ガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、ガイド棒34の長さ方向に沿って配置した第4の検出手段S4と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第4の検出手段S4により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0034】
つづいて、前記のように引掛金具24及びフード27を前進させた状態で、回転用の電動機6を再起動して、回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図17における時計方向に90°)回動させる。回転ドラム7の回動に伴い、蓋体11の一方の掛止具15に弾力性を利用して屈曲・変形した状態で当接している打叩手段30は、徐々に掛止具15との当接が解除され、図18で示すように、掛止具15との当接が完全に解除されると、前記打叩手段30は、屈曲・変形した状態(図16(a)参照)から、その弾性力を利用して元の形状(図18(a)参照)に復帰することにより蓋体11の底面と衝突する。この結果、蓋体11の内面に付着している粉体原料は、打叩手段30と蓋体11の底面との衝突による衝撃によって除去される(叩き落される)。なお、このとき、回転ドラム7は、投入・排出口7b側が所定角度(例えば、20°)上向きとなるように傾斜しているので、蓋体11の内面から除去された(叩き落された)粉体原料は、投入・排出口7b付近に残留することなく、良好に回転ドラム7内(底面側)に滑落・収容させることができる。
【0035】
一方、回転ドラム7が所定方向に所定角度回動し、図19,20で示すように、蓋体11の側面に取付けた被検出体K1と、フード27に取付けた第1の検出手段S1とが対向する状態となると(即ち、被検出体K1が第1の検出手段S1により検出されると)、回転用の電動機6は停止する。この結果、前記蓋体11底面に突設した掛止具15と、引掛金具24に突設した引掛片26とは、図19,20で示すように、その間にクッション部材26aを介在させた状態で係合する。なお、このとき、蓋体11の掛止具15と引掛片26に貼付したクッション部材26aとの間には、若干の隙間が形成されているので、回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。
【0036】
前記のように、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26とを係合させたら、シリンダ装置22を再起動して、そのピストンロッド22aを後退させる。前記ピストンロッド22aが後退を始めると、該ピストンロッド22aと連動する連結軸23により押圧されて、嵌入筒12内に所定寸法没入している受座13は、前記連結軸23による押圧が解除されるので、圧縮ばね14の付勢力により引掛金具24を図19の右方向に押圧・付勢し、前記引掛金具24の引掛片26と蓋体11の掛止具15との係合状態を確実に保持することが可能となる。
【0037】
また、前記ピストンロッド22aが後退することにより、蓋体11は引掛金具24に掛止された状態で図19の右方向に引動されるので、前記蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bに係止している係止ピン16bは、図4(b)で示すように、前記投入・排出口7b外周に周設した係合溝7cとの係合が解除されてシリンダ16a内に没入する。この結果、前記蓋体11は、図21,22で示すように、回転ドラム7の投入・排出口7bから容易に取外すことができる。
【0038】
そして、ピストンロッド22aの後退に伴い、該ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図22で示すように、第3の検出手段S3と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第3の検出手段S3により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0039】
このように、本発明においては、蓋体11の着脱装置10に打叩手段30を具備し、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外す前に、前記打叩手段30を蓋体11の底面に衝突させることにより、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を除去する(叩き落す)ようにしたので、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外したときに、粉体原料が蓋体11の内面から回転ドラム7の外部に落下するのを良好に防ぐことができる。
【0040】
また、本発明においては、回転ドラム7を、その投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させた状態で、蓋体11を投入・排出口7bから取外すようにしたので、打叩手段30と蓋体11底面との衝突によって蓋体11の内面から除去された粉体原料は、投入・排出口7b付近に残留することなく、良好に回転ドラム7の底部側に滑落・収容させることが可能となる。しかも、攪拌・混合の終了時に回転ドラム7の投入・排出口7b付近に存在している粉体原料は、前記投入・排出口7bから蓋体11を取外すに当たって、回転ドラム7を投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させることにより、予め回転ドラム7の底部側に移動(滑落)させておくことができるので、蓋体11を取外した際に、投入・排出口7b付近に存在する粉体原料が、回転ドラム7の外部に落下するのを確実に防ぐことが可能となる。
【0041】
更に、回転ドラム7を所定方向に所定角度(90°)回動させることにより、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26とを係合させるとともに、前記回転ドラム7の回動中に蓋体11底面に打叩手段30を、その弾性力を利用して衝突させるようにしているので、蓋体11の内面に付着した粉体原料を掛止具15と引掛片26との係合動作に併せて簡易に除去することが可能となる。
【0042】
また、打叩手段30は、板ばね等の弾性部材によって形成され、フード27に引掛金具24の引掛片26と重合しない状態で(即ち、蓋体11の掛止具15と対応する位置に)取付けられているので、前記打叩手段30は、蓋体11の掛止具15に屈曲・変形して当接している状態から、前記掛止具15との当接が解除されて元の形状に復帰しようとする際の弾性力(反発力)を利用して、蓋体11底面と衝突させることができるため、前記打叩手段30を複雑な形状・構成とすることなく、安価に製作することが可能となる。
【0043】
次に、回転ドラム7内から粉体原料を排出する場合は、揺動・反転用の電動機4を再起動して、前記回転ドラム7を、図21で示すようにその投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)上向きとなっている状態から、図25で示す如く所定角度(例えば20°)下向きとなるように傾斜させ、前記投入・排出口7bの下半分をシュート本体41の凹部41aに嵌挿するとともに、シリンダ装置43を起動して、図26で示すようにカバー体42を投入・排出口7bの上方から被せる。この状態で、回転用の電動機6を再起動して回転ドラム7を所定方向(例えば、図25のA矢視方向から見て反時計方向)に回転させ、前記回転ドラム7内に収容されている粉体原料を、排出シュート40を介して図示しない排出容器内に排出する。回転ドラム7内の粉体原料が全量排出されたら、回転用の電動機6を停止するとともに、シリンダ装置43を起動して図25で示す如くカバー体42を開放する。
【0044】
なお、本発明においては、前述したように、粉体原料の排出に際して回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11を取外す前に、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を、予め打叩手段30を蓋体11の底面に衝突させることにより除去してあり、その上、前記蓋体11は、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させた状態で、前記投入・排出口7bから取外すようにしているので、前記蓋体11を投入・排出口7bから取外したときに、粉体原料が回転ドラム7の外部に落下することはない。従って、前記のように粉体原料を排出する場合、回転ドラム7内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるようなことはなく、前記粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0045】
次に、粉体原料を排出した回転ドラム7の投入・排出口7bに再度蓋体11を取付ける場合は、はじめに、揺動・反転用の電動機4を再起動して、前記回転ドラム7を、図25で示すようにその投入・排出口7bが所定角度(例えば20°)下向きとなっている状態から、図21で示す如く所定角度(例えば20°)上向きとなるように傾斜させ、前記投入・排出口7bと、該投入・排出口7bから取外した蓋体11を掛止している着脱装置10とを対向させる。
【0046】
つづいて、前記のように、回転ドラム7の投入・排出口7bと着脱装置10とを対向させた状態でシリンダ装置22を起動し、そのピストンロッド22aを進出させる。前記ピストンロッド22aの進出により、該ピストンロッド22aと連動する連結軸23の先端部に取付けた引掛金具24の引掛片26に、掛止具15を介して掛止されている蓋体11は、図21の右方向から回転ドラム7の投入・排出口7bに嵌着される。そして、図4(a)及び図19で示すように、蓋体11の開口端側がフランジ7dと当接することにより、前記蓋体11に設けた係止手段16の係止ピン16bが、投入・排出口7bの外周に周設した係合溝7cと合致すると、前記係止ピン16bはシリンダ16a内から進出して前記係合溝7cに係合し(図4(a)参照)、蓋体11を投入・排出口7bに係止する。
【0047】
また、ピストンロッド22aの進出に伴い、前記ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図23で示すように、第4の検出手段S4と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第4の検出手段S4により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0048】
前記のように、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bに取付けたら、つづいて、回転用の電動機6を再起動して回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図20における時計方向に90°)回動させる。そして、前記回転ドラム7が所定方向に所定角度回動し、図24で示すように、蓋体11側面に取付けた被検出体K1とフード27に取付けた第2の検出手段S2とが対向する状態となると(即ち、被検出体K1が第2の検出手段S2により検出されると)、前記電動機6は停止する。この結果、図24で示すように、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26との係合状態は解除される。
【0049】
なお、このとき、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26に貼付したクッション部材26aとの間には、若干の隙間が形成されているので、前記回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。また、フード27を挟持する挟持板28bに取付けた打叩手段30は、板ばね等の弾性部材により形成されているので、回転ドラム7が所定方向に回動することにより、蓋体11の掛止具15の一側面と当接した前記打叩手段30は、その弾力性を利用して良好に屈曲・変形した状態で前記掛止具15上に乗載させることができる結果(図16参照)、回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。
【0050】
蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26との係合状態を解除したら、つづいて、シリンダ装置22を再起動して、そのピストンロッド22aを後退させる。このとき、蓋体11の掛止具15は、回転ドラム7の回動により、図24で示すように、引掛金具24の引掛片26との間に90°の角度間隔を設けた位置まで移動しているので、シリンダ装置22を起動して引掛金具24を後退させても、掛止具15と引掛片26とが接触したりすることはない。
【0051】
そして、前記ピストンロッド22aが後退することにより、該ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図6で示すように、第3の検出手段S3と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第3の検出手段S3により検出されると)、前記シリンダ装置22は停止する。
【0052】
前記のように、投入・排出口7bへの蓋体11の取付けが終了した回転ドラム7は、揺動・反転用の電動機4を再起動して、図12で示すように、その投入・排出口7b側を所定角度(例えば20°)上向きとした状態から、図11で示す起立した状態となるように反転させ、抱持アーム8による抱持を解除した後、図示しない搬送装置により粉体原料の投入工程に搬送される。以後、回転ドラム7から粉体原料を排出するに当たり、前記回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11の取外したり、粉体原料の排出後、回転ドラム7の投入・排出口7bに再度蓋体11を取付けたりする場合は、前記の動作を繰り返し行えばよい。
【0053】
なお、本発明の実施例においては、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外すに当たり、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させた状態で、回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図17における時計方向に90°)回動し、蓋体11の側面に取付けた被検出体K1が、フード27に取付けた第1の検出手段S1により検出された時点で、前記回転ドラム7の回動を停止させるようにしているが、これに限定することなく、回転ドラム7を所定方向に所定回数(例えば、図17における時計方向に2〜3回)回転させた後、前記第1の検出手段S1と被検出体K1とが対向する状態となった時点で、回転ドラム7の回転を停止させるようにしてもよい。
【0054】
この場合、打叩手段30と蓋体11の底面とを複数回にわたって衝突させることが可能となり、この結果、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を、より良好に除去することができる。なお、前記回転ドラム7の回転回数は、例えば、第1の検出手段S1が被検出体K1を検出する毎に図示しない制御装置においてカウントし、前記カウント数に基づいて回転ドラム7の回転停止時期を判断するようにすればよい。また、引掛金具24の引掛片26と蓋体11の掛止具15との間には、若干の隙間が形成されているので、回転ドラム7を所定回数連続して回転させるようにしても、その回転動作に支障を来すことはない。更に、打叩手段30は、板ばね等の弾性部材により形成されているので、回転ドラム7の回転により蓋体11の掛止具15の一側面と当接した前記打叩手段30は、その弾力性を利用して良好に屈曲・変形した状態で前記掛止具15上に乗載させることができる結果、前記のように回転ドラム7を所定回数連続して回転させるようにしても、前記回転ドラム7の回転動作に支障を来すことはない。
【0055】
また、蓋体11内面に付着している粉体原料を除去するための打叩手段30は、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させたときに、蓋体11底面に突設した一方の掛止具15と当接させることが可能な状態で、前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けるようにしているが、これに限定することなく、蓋体11底面に突設した一対の掛止具15の両方に同時に当接させることができるように、前記挟持板28bの2ヶ所に180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしてもよい。
【0056】
この場合、回転ドラム7を所定方向に所定角度回動させて、第1の検出手段S1と被検出体K1とが対向するまでの間(即ち、回転ドラム7が図17における時計方向に90°回動する間)に、2ヶ所において打叩手段30と蓋体11底面とを衝突させることが可能となり、この結果、蓋体11内面に付着した粉体原料を効率的に除去することができる。しかも、前記のように、回転ドラム7を所定方向に所定回数連続して回転させるようにすれば、より一層粉体原料の除去効率を向上させることができる。
【0057】
更に、本発明の実施例においては、回転ドラム7の反転動作から揺動動作への移行時、揺動動作から蓋体11の取外し動作への移行時等に、揺動・反転用の電動機4を一旦停止させるようにしているが、前記電動機4を停止させることなく、連続的に反転動作から揺動動作へ移行させたり、揺動動作から蓋体11の取外し動作へ移行させたりするようにしてもよい。
【0058】
また、蓋体11は、その側面に配置した複数の係止手段16により、回転ドラム7の投入・排出口7b外周に係止されているが、蓋体11底面と打叩手段30との衝突を妨げない範囲で、必要に応じて蓋体11の所定個所に補助用の係止部材を設け、蓋体11と投入・排出口7bとをより確実に係止するようにしてもよい。
【0059】
更に、本発明の実施例においては、粉体原料の回転ドラム7への投入(収容)作業は、図示しない投入工程において行うようにした例について説明したが、これに限定することなく、粉体原料を排出した後、蓋体11を取外したままの状態で、図11で示すように、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が上向きとなるように反転して起立させ、この状態で、図示しない投入シュート等を前記投入・排出口7bに接続して、粉体原料を回転ドラム7内に投入するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、回転ドラムから蓋体を取外したり、回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置に、攪拌・混合時に蓋体内面に付着した粉体原料を除去するための打叩手段を設け、前記回転ドラムから蓋体を取外す前に、予め前記打叩手段により前記蓋体内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、蓋体を回転ドラムから取外した際に、粉体原料が回転ドラムの外部に落下するのを良好に防ぐことが可能となる。また、前記のように、蓋体を取外した際に粉体原料が回転ドラム外部に落下することがないので、回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるのを良好に防ぐことが可能となり、この結果、回転ドラム内からは粉体原料を常に一定量ずつ排出することができる。
【0061】
請求項2記載の発明によれば、蓋体の着脱装置は、投入・排出口側が所定角度で上向きとなるように傾斜させた状態の回転ドラムと対向する位置に配置されているので、打叩手段によって蓋体内面から除去された粉体原料は、回転ドラムが傾斜していることにより、投入・排出口付近に残留することなく、良好に回転ドラムの底部側に滑落・収容させることが可能となる。しかも、攪拌・混合終了時に投入・排出口付近に存在している粉体原料は、回転ドラムをその投入・排出口側を所定角度上向きとなるように傾斜させることにより、前記投入・排出口から蓋体を取外す前に、予め回転ドラムの底部側に移動(滑落)させておくことができるので、蓋体を取外した際に粉体原料が投入・排出口から回転ドラムの外部に落下するのを確実に防ぐことが可能となる。この結果、回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるようなことはなく、前記粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0062】
請求項3記載の発明によれば、打叩手段を板ばね等の弾性部材により構成し、引掛金具を囲繞するフードに、前記引掛金具の引掛片と重合しない状態、即ち、蓋体の掛止具と対応する位置に取付けるようにしたので、前記打叩手段は、掛止具にその弾性力を利用して屈曲・変形した状態で当接している状態から、前記掛止具との当接が解除されて元の形状に復帰しようとする際の復元力(弾性力)を利用して、蓋体の底面と衝突させることが可能となり、この結果、前記打叩手段は、その構成・形状を複雑化させることなく、安価に製作することができる。
【0063】
請求項4記載の発明によれば、回転ドラムを所定方向に所定角度回動させることにより、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを係合させるとともに、回転ドラムの回動中に蓋体の底面に打叩手段を、その弾性力を利用して衝突させることにより、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を、掛止具と引掛片との係合動作に併せて簡易に除去することが可能となり、大変利便である。
【0064】
請求項5記載の発明によれば、回転ドラムを所定方向に所定回数回転させることにより、蓋体の底面に打叩手段を、その弾性力を利用して所定回数衝突させて、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を、より確実に除去することが可能となる。
【0065】
請求項6記載の発明によれば、打叩手段をフードの2ヶ所に180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしたので、回転ドラムが所定方向に所定角度回動する間に、打叩手段を蓋体底面の異なる部位に衝突させることができるため、蓋体の内面に付着した粉体原料を効率的に除去することが可能となる。また、回転ドラムを所定方向に所定回数連続して回転させるようにすれば、打叩手段を蓋体底面の異なる部位に所定回数衝突させることが可能となり、この結果、蓋体の内面から粉体原料をより一層確実に、かつ、効率的に除去することができる。
【0066】
請求項7記載の発明によれば、打叩手段には、蓋体の底面と衝突する部位に、ゴム等の緩衝部材を取付けるようにしたので、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するために、前記打叩手段を蓋体の底面と衝突させても、前記緩衝部材の存在により、打叩手段と蓋体の底面との衝突時における騒音の発生を良好に防ぐことが可能となる。
【0067】
請求項8記載の発明によれば、混合装置には、回転ドラムに取付けた蓋体と近接する位置に、前記回転ドラムの回転停止位置を検出するための検出手段を配設するとともに、着脱装置のフードには、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合位置及び係合解除位置をそれぞれ検出するための検出手段を配設し、前記各検出手段の間には、90°の角度間隔を設けるようにしたので、回転ドラムから蓋体を取外す際に引掛金具を前進させる場合や、蓋体を回転ドラムに取付けた後、引掛金具を後退させる場合には、前記掛止具と引掛片との間に90°の角度間隔が設けられている結果、掛止具と引掛片とが接触するのを確実に防ぐことが可能となる。また、回転ドラムの回転停止位置から、前記回転ドラムを所定方向に90°回動させることにより、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを確実に係合させることが可能となり、この結果、前記蓋体を回転ドラムから良好に取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合装置を示す側面図である。
【図2】蓋体の平面図である。
【図3】回転ドラムの投入・排出口付近を拡大して示す縦断面図である。
【図4】(a)は蓋体の係止手段と投入・排出口外周の係合溝との係合状態を示す要部拡大断面図、(b)は蓋体の係止手段と投入・排出口外周の係合溝との係合が解除された状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】蓋体の着脱装置を示す要部切欠側面図である。
【図6】蓋体の着脱装置を示す要部切欠平面図である。
【図7】蓋体の着脱装置の要部を拡大して示す縦断側面図である。
【図8】蓋体の着脱装置の要部を切欠いて示す拡大側面図である。
【図9】排出シュートの正面図である。
【図10】蓋体に取付けた被検出体と混合装置側に取付けた検出手段とが対向した状態を示す拡大平面図である。
【図11】回転ドラムを混合装置に乗載する前の状態を示す側面図である。
【図12】回転ドラムの投入・排出口側と蓋体の着脱装置とを対向させた状態を示す側面図である。
【図13】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す混合装置の側面図である。
【図14】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図15】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す要部拡大縦断側面図である。
【図16】(a)は打叩手段を蓋体の掛止具に当接させた状態を示す側面図、(b)は打叩手段を蓋体の掛止具に当接させた状態を示す平面図である。
【図17】引掛金具の引掛片と蓋体の掛止具との位置関係を示す要部切欠正面図である。
【図18】(a)は打叩手段が蓋体底面と衝突した状態を示す側面図、(b)は打叩手段が蓋体底面と衝突した状態を示す平面図である。
【図19】蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを係合させた状態を拡大して示す縦断側面図である。
【図20】蓋体の掛止具を引掛金具の引掛片と係合させた状態を示す要部切欠正面図である。
【図21】シリンダ装置を起動して引掛金具を後退させた状態を示す混合装置の側面図である。
【図22】シリンダ装置を起動して引掛金具を後退させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図23】シリンダ装置を起動して蓋体を掛止している引掛金具を前進させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図24】蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合を解除した状態を示す要部切欠正面図である。
【図25】粉体原料を排出するために回転ドラムを傾斜させた状態を示す側面図である。
【図26】粉体原料の排出状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 混合装置
7 回転ドラム
7b 投入・排出口
10 着脱装置
11 蓋体
15 掛止具
22 シリンダ装置
24 引掛金具
26 引掛片
27 フード
30 打叩手段
34 ガイド棒
S1〜S5 検出手段
K1 被検出体
K2 検出片
【発明の属する技術分野】
本発明は、混合装置上に乗載した回転ドラムから蓋体を取外したり、回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置を備えた混合装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数種類の粉体原料を攪拌・混合するに当たり、前記粉体原料の回転ドラムへの投入作業及び回転ドラムからの排出作業を、人手に頼ることなく自動化して行うことが可能な混合装置が開発されている。前記混合装置は、攪拌・混合を行う粉体原料を収容する回転ドラムを、所定の角度範囲で揺動する揺動台上に回転車輪を介して乗載するとともに、前記回転ドラムの投入・排出口に取付けられた蓋体と対向する位置には、進退及び所定角度回動可能なスクリュー軸を備えたシリンダ装置を配置し、前記シリンダ装置を起動することにより、そのスクリュー軸の先端部に取付けた引掛金具の一対の引掛片と、蓋体に突設した一対の掛止具とを係合させて前記蓋体を回転ドラムから取外し、この状態で、回転ドラムの投入・排出口に投入シュートや排出シュートを接続して、粉体原料の投入・排出作業を自動的に行うように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平3−23212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記構成の混合装置においては、粉体原料を攪拌・混合する際に回転ドラムが揺動することに伴い、前記粉体原料は回転ドラム内を長手方向に沿って移動して蓋体内面に付着するので、この状態でシリンダ装置を起動して蓋体を回転ドラムから取外すと、蓋体内面に付着している粉体原料が振動等によって回転ドラムの外部に落下し、混合装置周辺を汚損するという問題があった。
【0005】
また、蓋体の取外し作業は、回転ドラムが水平な状態で行っているので、前記回転ドラムの投入・排出口付近に存在する粉体原料が、投入・排出口の開口端(先端)側に向って崩れる等して、前記投入・排出口から回転ドラムの外部に落下するおそれがあった。
【0006】
更に、前記のように、蓋体を回転ドラムから取外したときに、粉体原料の一部が回転ドラムの外部に落下することにより、前記回転ドラム内に収容されている粉体原料の量は、必然的に攪拌・混合前に収納した量よりも少なくなり、この結果、回転ドラムから排出される粉体原料の量は常に一定ではなく、状況によって変化する(バラツキが生じる)ことになるので、粉体原料の定量排出を必要とする場合等に支障を来すおそれがあった。
【0007】
本発明は、前記種々の問題点に鑑み、蓋体を回転ドラムから取外した際に、粉体原料が回転ドラムの外部に落下するのを防ぐことが可能な混合装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、電動機と駆動可能に連結されて所定の角度範囲で反転・揺動する揺動台と、電動機と駆動可能に連結されて前記揺動台上に回転自在に取付けた回転車輪と、前記揺動台上に回転車輪を介して乗載されて攪拌・混合を行う粉体原料を収容する有底筒状の回転ドラムとを備えた混合装置において、前記回転ドラムに設けた粉体原料の投入・排出口には、該投入・排出口を開閉自在に閉鎖する有底筒状の蓋体を取付けるとともに、前記蓋体の底面には一対の鉤状の掛止具を互いに相対する方向に向けて突設し、更に、前記蓋体と対向する位置には、シリンダ装置と、前記シリンダ装置のピストンロッドと連動する有底筒状の引掛金具と、前記引掛金具の開口端側に突設されて蓋体の掛止具と係合する一対の引掛片と、前記引掛金具に該引掛金具を囲繞する状態で固定したフードと、前記フードに取付けられて蓋体の内面に付着した粉体原料を除去する打叩手段とを備えた蓋体の着脱装置を配置するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の混合装置において、前記蓋体の着脱装置は、回転ドラムをその投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させたときに、前記投入・排出口に取付けた蓋体と対向する位置に配置するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段は、板ばね等の弾性部材により構成し、引掛金具を囲繞するフードに、前記引掛金具の引掛片と重合しない状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載の混合装置において、回転ドラムを所定方向に所定角度回動させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の掛止具と、引掛金具の引掛片とを係合させるとともに、前記回転ドラムの回動中に蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して衝突させることにより、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した状態で、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3記載の混合装置において、回転ドラムを所定方向に所定回数回転させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して所定回数衝突させて、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した後、前記回転ドラムの回転を蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とが係合した状態で停止させて、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段は、引掛金具を囲繞するフードの2ヶ所に、180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6記載の混合装置において、前記着脱装置の打叩手段には、蓋体の底面と衝突する部位に、ゴム等の緩衝部材を取付けるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7記載の混合装置において、混合装置には、回転ドラムの投入・排出口に取付けた蓋体と近接する位置に、前記回転ドラムの回転停止位置を検出するための検出手段を配設するとともに、着脱装置のフードには、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合位置及び係合解除位置をそれぞれ検出するための検出手段を配設し、前記各検出手段間には90°の角度間隔を設けるようにしたことを特徴とする。
【0016】
本発明は、回転ドラムから蓋体を取外したり、逆に回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置に、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するための打叩手段を設けるとともに、前記回転ドラムを、その投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させて着脱装置と対向させた状態で、前記蓋体を投入・排出口から取外すようにしたので、蓋体の内面に付着した粉体原料は、蓋体を取外す前に予め打叩手段によって除去することができるとともに、前記蓋体の内面から除去された粉体原料や、攪拌・混合終了時に投入・排出口付近に存在している粉体原料は、回転ドラムを投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させることで、回転ドラムの底部側に良好に移動・収容することが可能となり、この結果、回転ドラムから蓋体を取外すことにより、回転ドラムの外部に粉体原料が落下するのを確実に防ぐことができる。しかも、本発明においては、前記のように回転ドラムの外部に粉体原料が落下することがないので、前記回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じる等ということは全くなく、回転ドラムからは粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1ないし図26を参照しながら説明する。はじめに、図1において、1は本発明の混合装置を示し、前記混合装置1は、山形鋼等の鋼材を枠組みして形成した機枠2と、前記機枠2上部に所定の角度範囲で揺動・反転可能に支承されて、前記機枠2下部に設置した電動機4とチェーン等を介して駆動可能に連結される揺動台3と、前記揺動台3に回転自在に取付けられて、前記揺動台3の下面に垂設した電動機6とチェーン等を介して駆動可能に連結される回転車輪5と、前記回転車輪5上に回転自在に乗載される有底筒状の回転ドラム7と、前記揺動台3上に立設されて、前記回転車輪5との間において回転ドラム7を回転可能に抱持するシリンダ駆動の一対の抱持アーム8(図1においては一方のみを図示)と、前記揺動台3上に抱持アーム8と隣接する状態で立設されて、回転ドラム7の胴央部外周に周設した一対の係止突起7a間に係止ローラ9aを係合させることにより、回転ドラム7が回転車輪5上から滑落するのを防ぐための一対の滑落防止手段9(図1においては一方のみを図示)と、粉体原料の排出に際して回転ドラム7から後述する蓋体11を取外したり、粉体原料を排出した後、再度回転ドラム7に蓋体11を取付けたりするための着脱装置10とを具備して概略構成されている。
【0018】
次に、図1ないし図3において、11は前記回転ドラム7の截頭円錐状の一方端側(図1の右側)に形成した投入・排出口7bを開閉自在に閉鎖する蓋体であり、前記蓋体11は、図3で示すように、ステンレス鋼板等を成形加工することによって有底筒状に形成されている。図2,3において、12は前記蓋体11の底面中央に嵌着した有底筒状の嵌入筒であり、この嵌入筒12には、断面T字状の受座13が、嵌入筒12底面との間に圧縮ばね14を介挿した状態で嵌挿されている。なお、前記受座13には、長孔13aが図3の上下方向に沿って穿設されており、前記長孔13aに、嵌入筒12の開口端側に該嵌入筒12と直交する状態で嵌挿したストッパーピン12aを貫通させることにより、前記受座13を長孔13aの範囲で嵌入筒12内から出没可能とする。また、前記受座13の上部には、テーパ状の凹部13bが穿設されている。15は前記蓋体11の底面に嵌入筒12を間にして相対向する状態で突設した一対の鉤状の掛止具である。
【0019】
16は蓋体11側面の複数個所(図2においては4ヶ所)に、回転ドラム7の投入・排出口7b外周に周設した断面V字状の係合溝7c(図4参照)と対向する状態で取付けた係止手段である。前記係止手段16は、図4で示すように、シリンダ16aと、前記シリンダ16a内に収容された図示しないばね部材の弾性力によって回転ドラム7の投入・排出口7b側に押圧・付勢される係止ピン16bとを備えており、前記係止ピン16bを係合溝7cに係合させることにより(図4(a)参照)、前記蓋体11を投入・排出口7b外周に係止させる。図2,3において、17は蓋体11の側面に一方の掛止具15(図2,3の右側)と対応(合致)させて固着した平面コ字状の取付体であり、前記取付体17には、後述する第1,第2及び第5の検出手段S1,S2,S5により検出される被検出体K1が取付けられている。なお、図3において、7dは投入・排出口7bの外周に周設した薄板状のフランジである。また、18は蓋体11の底面内側に貼付されて、回転ドラム7の投入・排出口7b開口部を封止するパッキンである。
【0020】
次に、蓋体11の着脱装置10の構成について、図5ないし図8及び図16ないし図18を参照しながら説明する。なお、前記着脱装置10は、図12で示すように、機枠2から図12の右方向に延設した支持枠体2a上の、回転ドラム7の揺動・反転動作に支障を来さない位置に、投入・排出口7b側を所定角度(例えば、20°)上向きとなるように傾斜させた回転ドラム7と対向する状態で配置されている。
【0021】
図5,6において、21は支持枠体2aにボルト等を介して浮上させた状態(図1参照)で取付けられるベースであり、前記ベース21上には、シリンダ装置22がベース21に対して水平な状態で固定されている。23は先端側に有底筒状の引掛金具24を止着した連結軸であり、前記連結軸23の基端側は、連結筒25を介してシリンダ装置22のピストンロッド22aに連動可能に連結される。なお、前記連結軸23の軸方向中央部には、長孔23aが図7の左右方向に沿って穿設されており、前記長孔23aに、連結筒25の先端側に該連結筒25と直交する状態で嵌挿したストッパーピン25aを貫通させることにより、前記連結軸23は長孔23aの範囲で連結筒25内から出没可能となっている。また、図7で示すように、前記引掛金具24の底面を貫通して該引掛金具24内に突出する連結軸23の先端部には、蓋体11底面の嵌入筒12に嵌挿した受座13上部に穿設した凹部13bと係合する(図15参照)テーパ状の凸部23bが形成されている。図5ないし図8において、26は前記引掛金具24の開口端側に、互いに相反する方向に向けて突設した一対の引掛片であり、前記引掛片26の上面には、ゴム等からなるクッション部材26aが貼付されている。
【0022】
27は一対の挟持板28a,28bに挟持された状態で引掛金具24の底面に、該引掛金具24を囲繞するようにして締着・固定したフードであり、前記フード27には、図17で示すように、引掛金具24の一方の引掛片26(図17の上側)と対応する位置に、光電式のセンサ等からなる第1の検出手段S1が、また、前記第1の検出手段S1の位置から図17の時計方向に90°の角度間隔を設けた位置には、同じく光電式のセンサ等からなる第2の検出手段S2が、それぞれ検出部を透孔27aからフード27内に臨ませた状態で取付けられている。図5ないし図8において、29は連結軸23を挿通した状態で一方の挟持板28aと連結筒25の先端部(図7の左側)との間に介挿した圧縮ばねであり、前記圧縮ばね29は、連結軸23の長孔23aの一方端側(図7の右側)とストッパーピン25aとが常時当接する状態となるように、引掛金具24及びフード27を図7の左方向に押圧・付勢している。
【0023】
図8において、30は前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けた、例えば、板ばね等の弾性部材からなる打叩手段であり、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外す際に、その弾性力を利用して前記蓋体11の底面と衝突させることにより、蓋体11の内面に付着している粉体原料を除去する。なお、前記打叩手段30の挟持板28bに対する取付位置は、例えば、図16で示すように、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させたときに、蓋体11の底面に突設した一方の掛止具15(図16(b)の左側)に屈曲・変形させた状態で当接させることが可能な位置(引掛金具24の引掛片26と重合しないように、前記引掛片26との間に略90°の角度間隔を設けた位置)とする。また、前記打叩手段30は、図18で示すように、蓋体11の掛止具15との当接が解除され、屈曲・変形した状態(図16参照)から元の形状に復帰したときに、前記蓋体11底面と衝突させることが可能な長さ寸法及び形状を備えて形成する。更に、前記打叩手段30の蓋体11底面と衝突する部位には、ゴム等の緩衝部材を取付け、前記蓋体11底面との衝突時における騒音の発生を抑制するようにしてもよい。
【0024】
図5,6において、33はシリンダ装置22の上部に取付板33aを介して取付けた一対のガイド部材であり、前記ガイド部材33,33には、所定長さ寸法のガイド棒34が摺動可能な状態で挿通されている。なお、前記ガイド棒34の先端側(図6,7の左側)は、図5ないし図7で示すように、シリンダ装置22のピストンロッド22a先端部に固定した連結筒25に、側面視L字状の取付片34aを介して共動可能に連結されており、また、基端側(図6の右側)には、平面L字状の検出片K2が止着されている。35は前記取付板33aに固定した側面視L字状の取付座であり、前記取付座35の長さ方向(図6の左右方向)両端側には、磁気センサ等からなる第3,第4の検出手段S3,S4が、それぞれ前記ガイド棒34の基端側に止着した検出片K2と対向する状態で取付けられている。
【0025】
次に、図1において、40は支持枠体2a上に配設した排出シュートであり、前記排出シュート40は、シュート本体41と、前記シュート本体41に開閉可能に取付けたカバー体42と、前記カバー体42を開閉駆動するシリンダ装置43とによって概略構成されている。なお、前記シュート本体41には、図9,26で示すように、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)下向きとなるように傾斜させたときに、前記投入・排出口7bの下半分を嵌挿することが可能な凹部41aが、また、前記カバー体42には、該カバー体42をシリンダ装置43の起動により閉鎖したときに、前記回転ドラム7の投入・排出口7bの上半分を嵌挿することが可能な凹部42aが、それぞれ凹設されている。
【0026】
また、図1において、50は抱持アーム8から支持枠体2a側(図1の右方向)に向けて水平に延出したセンサ取付体であり、前記センサ取付体50には、図10で示すように、光電式のセンサ等からなる第5の検出手段S5が、蓋体11の側面に取付けた検出体K1と対向する状態で取付けられている。なお、図17で示すように、前記第5の検出手段S5と、着脱装置10のフード27に取付けた第1の検出手段S1との間には、図17の反時計方向に90°の角度間隔が設けられている。また、前記センサ取付体50は、抱持アーム8から水平に延出する代わりに、揺動台3上に別個に支柱を立設し、前記支柱から水平に延出するようにしたり、混合装置1の機枠2あるいは支持枠体2aから延出するようにしてもよい。
【0027】
次に、本発明の動作について説明する。はじめに、攪拌・混合を行う粉体原料は、図示しない投入工程において予め回転ドラム7内に収容し、この後、図11で示すように、前記回転ドラム7を起立した状態で図示しない搬送装置により混合装置1の位置まで搬送する。混合装置1の位置まで搬送された回転ドラム7は、揺動台3上に回転自在に取付けた回転車輪5と、シリンダにより駆動する抱持アーム8との間において回転可能に抱持される。回転ドラム7を回転車輪5と抱持アーム8との間で抱持したら、つづいて、揺動・反転用の電動機4を起動して揺動台3を、回転ドラム7が図11で示す起立した状態から図1で示す水平な状態となるように徐々に反転させ、前記回転ドラム7が水平な状態となったら、前記揺動・反転用の電動機4を一旦停止させる。なお、前記揺動台3の反転動作は、例えば、図示しない角度検出手段によって監視されている。
【0028】
前記のように回転ドラム7を起立した状態から水平な状態に反転させたら、つづいて、回転車輪5を回転駆動する電動機6を起動して、回転ドラム7を所定方向(例えば、図1のA矢視方向から見て反時計方向)に回転させるとともに、揺動・反転用の電動機4を再起動することにより、揺動台3に回転車輪5を介して乗載した回転ドラム7を、所定の角度範囲(例えば、図1において、時計方向及び反時計方向にそれぞれ20°の範囲)で揺動させる。この結果、回転ドラム7内に収容した粉体原料は、周方向への掻上げ動作と長さ方向への往復動作とにより、良好に攪拌・混合が行われる。そして、所定時間が経過したら、図1で示すように、回転ドラム7が水平な状態となるようにして揺動・反転用の電動機4を停止するとともに、図10,17で示すように、回転ドラム7に取付けた蓋体11の側面に設けた被検出体K1と、抱持アーム8から水平に延出したセンサ取付体50に取付けた第5の検出手段S5とが対向したら(即ち、被検出体K1が第5の検出手段S5によって検出されたら)、回転用の電動機6を停止する。
【0029】
なお、粉体原料の攪拌・混合時において、排出シュート40のシュート本体41には、回転ドラム7の投入・排出口7bの下半分を嵌挿可能な凹部41aが凹設されているとともに、カバー体42はシリンダ装置43の起動により、回転ドラム7の揺動動作に支障を来さない位置まで開放されているので、粉体原料を攪拌・混合するために回転ドラム7を揺動させても、前記回転ドラム7の投入・排出口7bが排出シュート40に衝突する等といった問題が発生することは全くない。また、回転ドラム7は、その胴央部外周に周設した係止突起7a,7a間に、滑落防止手段9の係止ローラ9aが係合されており、かつ、回転車輪5と抱持アーム8との間で回転可能に抱持されているので、前記のように回転ドラム7を揺動させても、回転車輪5上から滑落するようなことはない。
【0030】
次に、攪拌・混合の終了した粉体原料を回転ドラム7内から排出するに際し、前記回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11を取外す場合について説明する。投入・排出口7bから蓋体11を取外す場合は、はじめに、揺動・反転用の電動機4を再起動して、回転ドラム7を図1で示す水平な状態から、図12で示すように投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)上向きとなるように傾斜させることにより、前記投入・排出口7bに取付けた蓋体11と着脱装置10とを対向させる。
【0031】
つづいて、前記のように蓋体11と着脱装置10とを対向させた状態で、シリンダ装置22を起動してそのピストンロッド22aを進出させ、前記ピストンロッド22aと連動する連結軸23の先端部に取付けた引掛金具24と、前記引掛金具24を囲繞するように取付けたフード27とを一体的に、図13で示すように回転ドラム7の蓋体11側に前進させる。このとき、ピストンロッド22aのストロークは、図15で示すように、連結軸23先端に形成した凸部23bを、蓋体11底面の嵌入筒12内に嵌挿した受座13の凹部13bに嵌合した状態で、前記受座13を圧縮ばね14の弾性力に抗して押圧し、引掛金具24の引掛片26に貼付したクッション部材26aと、蓋体11の掛止具15との間に若干の隙間を形成することができる程度に設定する。
【0032】
なお、シリンダ装置22の起動時において、蓋体11の掛止具15は、図14,17で示すように、前記蓋体11の側面に取付けた被検出体K1と、抱持アーム8から水平に延出したセンサ取付体50に取付けた第5の検出手段S5とが対向する状態となっていることにより、引掛金具24の引掛片26との間に90°の角度間隔が設けられているので、前記のようにシリンダ装置22を起動して引掛金具24を前進させても、引掛片26と掛止具15とが衝突するようなことは全くない。また、引掛金具24と一体的にフード27が前進することにより、前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けた打叩手段30は、図16(a)で示すように、その弾力性を利用して屈曲・変形した状態で、蓋体11の一方の掛止具15(図16(b)の左側)に当接する。
【0033】
一方、前記ピストンロッド22aの進出に伴い、連結筒25と共動可能に連結したガイド棒34は、ガイド部材33,33に支承された状態で進出し、図14で示すように、前記ガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、ガイド棒34の長さ方向に沿って配置した第4の検出手段S4と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第4の検出手段S4により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0034】
つづいて、前記のように引掛金具24及びフード27を前進させた状態で、回転用の電動機6を再起動して、回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図17における時計方向に90°)回動させる。回転ドラム7の回動に伴い、蓋体11の一方の掛止具15に弾力性を利用して屈曲・変形した状態で当接している打叩手段30は、徐々に掛止具15との当接が解除され、図18で示すように、掛止具15との当接が完全に解除されると、前記打叩手段30は、屈曲・変形した状態(図16(a)参照)から、その弾性力を利用して元の形状(図18(a)参照)に復帰することにより蓋体11の底面と衝突する。この結果、蓋体11の内面に付着している粉体原料は、打叩手段30と蓋体11の底面との衝突による衝撃によって除去される(叩き落される)。なお、このとき、回転ドラム7は、投入・排出口7b側が所定角度(例えば、20°)上向きとなるように傾斜しているので、蓋体11の内面から除去された(叩き落された)粉体原料は、投入・排出口7b付近に残留することなく、良好に回転ドラム7内(底面側)に滑落・収容させることができる。
【0035】
一方、回転ドラム7が所定方向に所定角度回動し、図19,20で示すように、蓋体11の側面に取付けた被検出体K1と、フード27に取付けた第1の検出手段S1とが対向する状態となると(即ち、被検出体K1が第1の検出手段S1により検出されると)、回転用の電動機6は停止する。この結果、前記蓋体11底面に突設した掛止具15と、引掛金具24に突設した引掛片26とは、図19,20で示すように、その間にクッション部材26aを介在させた状態で係合する。なお、このとき、蓋体11の掛止具15と引掛片26に貼付したクッション部材26aとの間には、若干の隙間が形成されているので、回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。
【0036】
前記のように、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26とを係合させたら、シリンダ装置22を再起動して、そのピストンロッド22aを後退させる。前記ピストンロッド22aが後退を始めると、該ピストンロッド22aと連動する連結軸23により押圧されて、嵌入筒12内に所定寸法没入している受座13は、前記連結軸23による押圧が解除されるので、圧縮ばね14の付勢力により引掛金具24を図19の右方向に押圧・付勢し、前記引掛金具24の引掛片26と蓋体11の掛止具15との係合状態を確実に保持することが可能となる。
【0037】
また、前記ピストンロッド22aが後退することにより、蓋体11は引掛金具24に掛止された状態で図19の右方向に引動されるので、前記蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bに係止している係止ピン16bは、図4(b)で示すように、前記投入・排出口7b外周に周設した係合溝7cとの係合が解除されてシリンダ16a内に没入する。この結果、前記蓋体11は、図21,22で示すように、回転ドラム7の投入・排出口7bから容易に取外すことができる。
【0038】
そして、ピストンロッド22aの後退に伴い、該ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図22で示すように、第3の検出手段S3と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第3の検出手段S3により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0039】
このように、本発明においては、蓋体11の着脱装置10に打叩手段30を具備し、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外す前に、前記打叩手段30を蓋体11の底面に衝突させることにより、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を除去する(叩き落す)ようにしたので、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外したときに、粉体原料が蓋体11の内面から回転ドラム7の外部に落下するのを良好に防ぐことができる。
【0040】
また、本発明においては、回転ドラム7を、その投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させた状態で、蓋体11を投入・排出口7bから取外すようにしたので、打叩手段30と蓋体11底面との衝突によって蓋体11の内面から除去された粉体原料は、投入・排出口7b付近に残留することなく、良好に回転ドラム7の底部側に滑落・収容させることが可能となる。しかも、攪拌・混合の終了時に回転ドラム7の投入・排出口7b付近に存在している粉体原料は、前記投入・排出口7bから蓋体11を取外すに当たって、回転ドラム7を投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させることにより、予め回転ドラム7の底部側に移動(滑落)させておくことができるので、蓋体11を取外した際に、投入・排出口7b付近に存在する粉体原料が、回転ドラム7の外部に落下するのを確実に防ぐことが可能となる。
【0041】
更に、回転ドラム7を所定方向に所定角度(90°)回動させることにより、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26とを係合させるとともに、前記回転ドラム7の回動中に蓋体11底面に打叩手段30を、その弾性力を利用して衝突させるようにしているので、蓋体11の内面に付着した粉体原料を掛止具15と引掛片26との係合動作に併せて簡易に除去することが可能となる。
【0042】
また、打叩手段30は、板ばね等の弾性部材によって形成され、フード27に引掛金具24の引掛片26と重合しない状態で(即ち、蓋体11の掛止具15と対応する位置に)取付けられているので、前記打叩手段30は、蓋体11の掛止具15に屈曲・変形して当接している状態から、前記掛止具15との当接が解除されて元の形状に復帰しようとする際の弾性力(反発力)を利用して、蓋体11底面と衝突させることができるため、前記打叩手段30を複雑な形状・構成とすることなく、安価に製作することが可能となる。
【0043】
次に、回転ドラム7内から粉体原料を排出する場合は、揺動・反転用の電動機4を再起動して、前記回転ドラム7を、図21で示すようにその投入・排出口7b側が所定角度(例えば20°)上向きとなっている状態から、図25で示す如く所定角度(例えば20°)下向きとなるように傾斜させ、前記投入・排出口7bの下半分をシュート本体41の凹部41aに嵌挿するとともに、シリンダ装置43を起動して、図26で示すようにカバー体42を投入・排出口7bの上方から被せる。この状態で、回転用の電動機6を再起動して回転ドラム7を所定方向(例えば、図25のA矢視方向から見て反時計方向)に回転させ、前記回転ドラム7内に収容されている粉体原料を、排出シュート40を介して図示しない排出容器内に排出する。回転ドラム7内の粉体原料が全量排出されたら、回転用の電動機6を停止するとともに、シリンダ装置43を起動して図25で示す如くカバー体42を開放する。
【0044】
なお、本発明においては、前述したように、粉体原料の排出に際して回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11を取外す前に、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を、予め打叩手段30を蓋体11の底面に衝突させることにより除去してあり、その上、前記蓋体11は、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が所定角度上向きとなるように傾斜させた状態で、前記投入・排出口7bから取外すようにしているので、前記蓋体11を投入・排出口7bから取外したときに、粉体原料が回転ドラム7の外部に落下することはない。従って、前記のように粉体原料を排出する場合、回転ドラム7内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるようなことはなく、前記粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0045】
次に、粉体原料を排出した回転ドラム7の投入・排出口7bに再度蓋体11を取付ける場合は、はじめに、揺動・反転用の電動機4を再起動して、前記回転ドラム7を、図25で示すようにその投入・排出口7bが所定角度(例えば20°)下向きとなっている状態から、図21で示す如く所定角度(例えば20°)上向きとなるように傾斜させ、前記投入・排出口7bと、該投入・排出口7bから取外した蓋体11を掛止している着脱装置10とを対向させる。
【0046】
つづいて、前記のように、回転ドラム7の投入・排出口7bと着脱装置10とを対向させた状態でシリンダ装置22を起動し、そのピストンロッド22aを進出させる。前記ピストンロッド22aの進出により、該ピストンロッド22aと連動する連結軸23の先端部に取付けた引掛金具24の引掛片26に、掛止具15を介して掛止されている蓋体11は、図21の右方向から回転ドラム7の投入・排出口7bに嵌着される。そして、図4(a)及び図19で示すように、蓋体11の開口端側がフランジ7dと当接することにより、前記蓋体11に設けた係止手段16の係止ピン16bが、投入・排出口7bの外周に周設した係合溝7cと合致すると、前記係止ピン16bはシリンダ16a内から進出して前記係合溝7cに係合し(図4(a)参照)、蓋体11を投入・排出口7bに係止する。
【0047】
また、ピストンロッド22aの進出に伴い、前記ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図23で示すように、第4の検出手段S4と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第4の検出手段S4により検出されると)、シリンダ装置22は停止する。
【0048】
前記のように、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bに取付けたら、つづいて、回転用の電動機6を再起動して回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図20における時計方向に90°)回動させる。そして、前記回転ドラム7が所定方向に所定角度回動し、図24で示すように、蓋体11側面に取付けた被検出体K1とフード27に取付けた第2の検出手段S2とが対向する状態となると(即ち、被検出体K1が第2の検出手段S2により検出されると)、前記電動機6は停止する。この結果、図24で示すように、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26との係合状態は解除される。
【0049】
なお、このとき、蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26に貼付したクッション部材26aとの間には、若干の隙間が形成されているので、前記回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。また、フード27を挟持する挟持板28bに取付けた打叩手段30は、板ばね等の弾性部材により形成されているので、回転ドラム7が所定方向に回動することにより、蓋体11の掛止具15の一側面と当接した前記打叩手段30は、その弾力性を利用して良好に屈曲・変形した状態で前記掛止具15上に乗載させることができる結果(図16参照)、回転ドラム7の回動動作に支障を来すことはない。
【0050】
蓋体11の掛止具15と引掛金具24の引掛片26との係合状態を解除したら、つづいて、シリンダ装置22を再起動して、そのピストンロッド22aを後退させる。このとき、蓋体11の掛止具15は、回転ドラム7の回動により、図24で示すように、引掛金具24の引掛片26との間に90°の角度間隔を設けた位置まで移動しているので、シリンダ装置22を起動して引掛金具24を後退させても、掛止具15と引掛片26とが接触したりすることはない。
【0051】
そして、前記ピストンロッド22aが後退することにより、該ピストンロッド22aと連結筒25を介して共動するガイド棒34の基端側に止着した検出片K2が、図6で示すように、第3の検出手段S3と対向する位置まで移動すると(即ち、検出片K2が第3の検出手段S3により検出されると)、前記シリンダ装置22は停止する。
【0052】
前記のように、投入・排出口7bへの蓋体11の取付けが終了した回転ドラム7は、揺動・反転用の電動機4を再起動して、図12で示すように、その投入・排出口7b側を所定角度(例えば20°)上向きとした状態から、図11で示す起立した状態となるように反転させ、抱持アーム8による抱持を解除した後、図示しない搬送装置により粉体原料の投入工程に搬送される。以後、回転ドラム7から粉体原料を排出するに当たり、前記回転ドラム7の投入・排出口7bから蓋体11の取外したり、粉体原料の排出後、回転ドラム7の投入・排出口7bに再度蓋体11を取付けたりする場合は、前記の動作を繰り返し行えばよい。
【0053】
なお、本発明の実施例においては、蓋体11を回転ドラム7の投入・排出口7bから取外すに当たり、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させた状態で、回転ドラム7を所定方向に所定角度(例えば、図17における時計方向に90°)回動し、蓋体11の側面に取付けた被検出体K1が、フード27に取付けた第1の検出手段S1により検出された時点で、前記回転ドラム7の回動を停止させるようにしているが、これに限定することなく、回転ドラム7を所定方向に所定回数(例えば、図17における時計方向に2〜3回)回転させた後、前記第1の検出手段S1と被検出体K1とが対向する状態となった時点で、回転ドラム7の回転を停止させるようにしてもよい。
【0054】
この場合、打叩手段30と蓋体11の底面とを複数回にわたって衝突させることが可能となり、この結果、前記蓋体11の内面に付着している粉体原料を、より良好に除去することができる。なお、前記回転ドラム7の回転回数は、例えば、第1の検出手段S1が被検出体K1を検出する毎に図示しない制御装置においてカウントし、前記カウント数に基づいて回転ドラム7の回転停止時期を判断するようにすればよい。また、引掛金具24の引掛片26と蓋体11の掛止具15との間には、若干の隙間が形成されているので、回転ドラム7を所定回数連続して回転させるようにしても、その回転動作に支障を来すことはない。更に、打叩手段30は、板ばね等の弾性部材により形成されているので、回転ドラム7の回転により蓋体11の掛止具15の一側面と当接した前記打叩手段30は、その弾力性を利用して良好に屈曲・変形した状態で前記掛止具15上に乗載させることができる結果、前記のように回転ドラム7を所定回数連続して回転させるようにしても、前記回転ドラム7の回転動作に支障を来すことはない。
【0055】
また、蓋体11内面に付着している粉体原料を除去するための打叩手段30は、シリンダ装置22を起動して引掛金具24及びフード27を一体的に前進させたときに、蓋体11底面に突設した一方の掛止具15と当接させることが可能な状態で、前記フード27を挟持する他方の挟持板28bに取付けるようにしているが、これに限定することなく、蓋体11底面に突設した一対の掛止具15の両方に同時に当接させることができるように、前記挟持板28bの2ヶ所に180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしてもよい。
【0056】
この場合、回転ドラム7を所定方向に所定角度回動させて、第1の検出手段S1と被検出体K1とが対向するまでの間(即ち、回転ドラム7が図17における時計方向に90°回動する間)に、2ヶ所において打叩手段30と蓋体11底面とを衝突させることが可能となり、この結果、蓋体11内面に付着した粉体原料を効率的に除去することができる。しかも、前記のように、回転ドラム7を所定方向に所定回数連続して回転させるようにすれば、より一層粉体原料の除去効率を向上させることができる。
【0057】
更に、本発明の実施例においては、回転ドラム7の反転動作から揺動動作への移行時、揺動動作から蓋体11の取外し動作への移行時等に、揺動・反転用の電動機4を一旦停止させるようにしているが、前記電動機4を停止させることなく、連続的に反転動作から揺動動作へ移行させたり、揺動動作から蓋体11の取外し動作へ移行させたりするようにしてもよい。
【0058】
また、蓋体11は、その側面に配置した複数の係止手段16により、回転ドラム7の投入・排出口7b外周に係止されているが、蓋体11底面と打叩手段30との衝突を妨げない範囲で、必要に応じて蓋体11の所定個所に補助用の係止部材を設け、蓋体11と投入・排出口7bとをより確実に係止するようにしてもよい。
【0059】
更に、本発明の実施例においては、粉体原料の回転ドラム7への投入(収容)作業は、図示しない投入工程において行うようにした例について説明したが、これに限定することなく、粉体原料を排出した後、蓋体11を取外したままの状態で、図11で示すように、回転ドラム7をその投入・排出口7b側が上向きとなるように反転して起立させ、この状態で、図示しない投入シュート等を前記投入・排出口7bに接続して、粉体原料を回転ドラム7内に投入するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、回転ドラムから蓋体を取外したり、回転ドラムに蓋体を取付けたりするための着脱装置に、攪拌・混合時に蓋体内面に付着した粉体原料を除去するための打叩手段を設け、前記回転ドラムから蓋体を取外す前に、予め前記打叩手段により前記蓋体内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、蓋体を回転ドラムから取外した際に、粉体原料が回転ドラムの外部に落下するのを良好に防ぐことが可能となる。また、前記のように、蓋体を取外した際に粉体原料が回転ドラム外部に落下することがないので、回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるのを良好に防ぐことが可能となり、この結果、回転ドラム内からは粉体原料を常に一定量ずつ排出することができる。
【0061】
請求項2記載の発明によれば、蓋体の着脱装置は、投入・排出口側が所定角度で上向きとなるように傾斜させた状態の回転ドラムと対向する位置に配置されているので、打叩手段によって蓋体内面から除去された粉体原料は、回転ドラムが傾斜していることにより、投入・排出口付近に残留することなく、良好に回転ドラムの底部側に滑落・収容させることが可能となる。しかも、攪拌・混合終了時に投入・排出口付近に存在している粉体原料は、回転ドラムをその投入・排出口側を所定角度上向きとなるように傾斜させることにより、前記投入・排出口から蓋体を取外す前に、予め回転ドラムの底部側に移動(滑落)させておくことができるので、蓋体を取外した際に粉体原料が投入・排出口から回転ドラムの外部に落下するのを確実に防ぐことが可能となる。この結果、回転ドラム内から排出される粉体原料の量に変化(バラツキ)が生じるようなことはなく、前記粉体原料を常に一定量ずつ排出することが可能となる。
【0062】
請求項3記載の発明によれば、打叩手段を板ばね等の弾性部材により構成し、引掛金具を囲繞するフードに、前記引掛金具の引掛片と重合しない状態、即ち、蓋体の掛止具と対応する位置に取付けるようにしたので、前記打叩手段は、掛止具にその弾性力を利用して屈曲・変形した状態で当接している状態から、前記掛止具との当接が解除されて元の形状に復帰しようとする際の復元力(弾性力)を利用して、蓋体の底面と衝突させることが可能となり、この結果、前記打叩手段は、その構成・形状を複雑化させることなく、安価に製作することができる。
【0063】
請求項4記載の発明によれば、回転ドラムを所定方向に所定角度回動させることにより、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを係合させるとともに、回転ドラムの回動中に蓋体の底面に打叩手段を、その弾性力を利用して衝突させることにより、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を、掛止具と引掛片との係合動作に併せて簡易に除去することが可能となり、大変利便である。
【0064】
請求項5記載の発明によれば、回転ドラムを所定方向に所定回数回転させることにより、蓋体の底面に打叩手段を、その弾性力を利用して所定回数衝突させて、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するようにしたので、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を、より確実に除去することが可能となる。
【0065】
請求項6記載の発明によれば、打叩手段をフードの2ヶ所に180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしたので、回転ドラムが所定方向に所定角度回動する間に、打叩手段を蓋体底面の異なる部位に衝突させることができるため、蓋体の内面に付着した粉体原料を効率的に除去することが可能となる。また、回転ドラムを所定方向に所定回数連続して回転させるようにすれば、打叩手段を蓋体底面の異なる部位に所定回数衝突させることが可能となり、この結果、蓋体の内面から粉体原料をより一層確実に、かつ、効率的に除去することができる。
【0066】
請求項7記載の発明によれば、打叩手段には、蓋体の底面と衝突する部位に、ゴム等の緩衝部材を取付けるようにしたので、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去するために、前記打叩手段を蓋体の底面と衝突させても、前記緩衝部材の存在により、打叩手段と蓋体の底面との衝突時における騒音の発生を良好に防ぐことが可能となる。
【0067】
請求項8記載の発明によれば、混合装置には、回転ドラムに取付けた蓋体と近接する位置に、前記回転ドラムの回転停止位置を検出するための検出手段を配設するとともに、着脱装置のフードには、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合位置及び係合解除位置をそれぞれ検出するための検出手段を配設し、前記各検出手段の間には、90°の角度間隔を設けるようにしたので、回転ドラムから蓋体を取外す際に引掛金具を前進させる場合や、蓋体を回転ドラムに取付けた後、引掛金具を後退させる場合には、前記掛止具と引掛片との間に90°の角度間隔が設けられている結果、掛止具と引掛片とが接触するのを確実に防ぐことが可能となる。また、回転ドラムの回転停止位置から、前記回転ドラムを所定方向に90°回動させることにより、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを確実に係合させることが可能となり、この結果、前記蓋体を回転ドラムから良好に取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合装置を示す側面図である。
【図2】蓋体の平面図である。
【図3】回転ドラムの投入・排出口付近を拡大して示す縦断面図である。
【図4】(a)は蓋体の係止手段と投入・排出口外周の係合溝との係合状態を示す要部拡大断面図、(b)は蓋体の係止手段と投入・排出口外周の係合溝との係合が解除された状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】蓋体の着脱装置を示す要部切欠側面図である。
【図6】蓋体の着脱装置を示す要部切欠平面図である。
【図7】蓋体の着脱装置の要部を拡大して示す縦断側面図である。
【図8】蓋体の着脱装置の要部を切欠いて示す拡大側面図である。
【図9】排出シュートの正面図である。
【図10】蓋体に取付けた被検出体と混合装置側に取付けた検出手段とが対向した状態を示す拡大平面図である。
【図11】回転ドラムを混合装置に乗載する前の状態を示す側面図である。
【図12】回転ドラムの投入・排出口側と蓋体の着脱装置とを対向させた状態を示す側面図である。
【図13】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す混合装置の側面図である。
【図14】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図15】シリンダ装置を起動して引掛金具を前進させた状態を示す要部拡大縦断側面図である。
【図16】(a)は打叩手段を蓋体の掛止具に当接させた状態を示す側面図、(b)は打叩手段を蓋体の掛止具に当接させた状態を示す平面図である。
【図17】引掛金具の引掛片と蓋体の掛止具との位置関係を示す要部切欠正面図である。
【図18】(a)は打叩手段が蓋体底面と衝突した状態を示す側面図、(b)は打叩手段が蓋体底面と衝突した状態を示す平面図である。
【図19】蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とを係合させた状態を拡大して示す縦断側面図である。
【図20】蓋体の掛止具を引掛金具の引掛片と係合させた状態を示す要部切欠正面図である。
【図21】シリンダ装置を起動して引掛金具を後退させた状態を示す混合装置の側面図である。
【図22】シリンダ装置を起動して引掛金具を後退させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図23】シリンダ装置を起動して蓋体を掛止している引掛金具を前進させた状態を示す要部切欠平面図である。
【図24】蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合を解除した状態を示す要部切欠正面図である。
【図25】粉体原料を排出するために回転ドラムを傾斜させた状態を示す側面図である。
【図26】粉体原料の排出状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 混合装置
7 回転ドラム
7b 投入・排出口
10 着脱装置
11 蓋体
15 掛止具
22 シリンダ装置
24 引掛金具
26 引掛片
27 フード
30 打叩手段
34 ガイド棒
S1〜S5 検出手段
K1 被検出体
K2 検出片
Claims (8)
- 電動機と駆動可能に連結されて所定の角度範囲で反転・揺動する揺動台と、電動機と駆動可能に連結されて前記揺動台上に回転自在に取付けた回転車輪と、前記揺動台上に回転車輪を介して乗載されて攪拌・混合を行う粉体原料を収容する有底筒状の回転ドラムとを備えた混合装置において、前記回転ドラムに設けた粉体原料の投入・排出口には、該投入・排出口を開閉自在に閉鎖する有底筒状の蓋体を取付けるとともに、前記蓋体の底面には一対の鉤状の掛止具を互いに相対する方向に向けて突設し、更に、前記蓋体と対向する位置には、シリンダ装置と、前記シリンダ装置のピストンロッドと連動する有底筒状の引掛金具と、前記引掛金具の開口端側に突設されて蓋体の掛止具と係合する一対の引掛片と、前記引掛金具に該引掛金具を囲繞する状態で固定したフードと、前記フードに取付けられて蓋体の内面に付着した粉体原料を除去する打叩手段とを備えた蓋体の着脱装置を配置するように構成したことを特徴とする混合装置。
- 前記蓋体の着脱装置は、回転ドラムをその投入・排出口側が所定角度上向きとなるように傾斜させたときに、前記投入・排出口に取付けた蓋体と対向する位置に配置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の混合装置。
- 前記着脱装置の打叩手段は、板ばね等の弾性部材により構成し、引掛金具を囲繞するフードに、前記引掛金具の引掛片と重合しない状態で取付けるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の混合装置。
- 回転ドラムを所定方向に所定角度回動させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の掛止具と、引掛金具の引掛片とを係合させるとともに、前記回転ドラムの回動中に蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して衝突させることにより、蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した状態で、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする請求項1ないし3記載の混合装置。
- 回転ドラムを所定方向に所定回数回転させることにより、前記回転ドラムに取付けた蓋体の底面に着脱装置の打叩手段を、その弾性力を利用して所定回数衝突させて、前記蓋体の内面に付着した粉体原料を除去した後、前記回転ドラムの回転を蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片とが係合した状態で停止させて、前記蓋体を回転ドラムから取外すように構成したことを特徴とする請求項1ないし3記載の混合装置。
- 前記着脱装置の打叩手段は、引掛金具を囲繞するフードの2ヶ所に、180°の角度間隔を設けた状態で取付けるようにしたことを特徴とする請求項1ないし5記載の混合装置。
- 前記着脱装置の打叩手段には、蓋体の底面と衝突する部位に、ゴム等の緩衝部材を取付けるようにしたことを特徴とする請求項1ないし6記載の混合装置。
- 混合装置には、回転ドラムの投入・排出口に取付けた蓋体と近接する位置に、前記回転ドラムの回転停止位置を検出するための検出手段を配設するとともに、着脱装置のフードには、蓋体の掛止具と引掛金具の引掛片との係合位置及び係合解除位置をそれぞれ検出するための検出手段を配設し、前記各検出手段間には90°の角度間隔を設けるようにしたことを特徴とする請求項1ないし7記載の混合装置。
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JP2003086763A JP2004290821A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | 混合装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101461252B1 (ko) | 2007-03-30 | 2014-11-12 | 코와 가부시키가이샤 | 지방간 또는 비알코올성 지방성 간염의 예방 및/또는 치료를 위한 의약 |
CN114917819A (zh) * | 2022-06-14 | 2022-08-19 | 博白县凤龙涂料有限公司 | 一种环保型无机硅涂料的生产设备及其制备方法 |
-
2003
- 2003-03-27 JP JP2003086763A patent/JP2004290821A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101461252B1 (ko) | 2007-03-30 | 2014-11-12 | 코와 가부시키가이샤 | 지방간 또는 비알코올성 지방성 간염의 예방 및/또는 치료를 위한 의약 |
CN114917819A (zh) * | 2022-06-14 | 2022-08-19 | 博白县凤龙涂料有限公司 | 一种环保型无机硅涂料的生产设备及其制备方法 |
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