JP2004290363A - 香料付き歯の清掃具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシ繊維表面に付着させられている香料から発せられた香りが鼻孔や口腔内から取り込まれ、この香りによる刺激により歯の清掃具使用者の口腔内における唾液の分泌が促されることによって多量の唾液下で充分なブラッシングを行うことができる歯の清掃具であり、従来の香料付き歯の清掃具のようにブラシ繊維の強度低下の虞が無く香料を付与でき、更には保持部に香料を加えることと同等以上の効果を、より少ない量の香料で期待できる香料付き歯の清掃具を提供する。
【解決手段】保持部とブラシ繊維が植毛されたブラシ部とから成る歯の清掃具に於いて、ブラシ繊維表面に香料が付着させられていることを特徴とする香料付き歯の清掃具とする。
【選択図】 図1
【解決手段】保持部とブラシ繊維が植毛されたブラシ部とから成る歯の清掃具に於いて、ブラシ繊維表面に香料が付着させられていることを特徴とする香料付き歯の清掃具とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は香料付きの歯の清掃具に関する。更に詳細には、少ない量の香料でも効果があり、ブラシ繊維の強度低下の虞がない香料付き歯の清掃具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯ブラシや歯間ブラシなどの歯の清掃具は、口腔内を清潔に保つために日常的に用いられている。歯の清掃具の中で特に歯ブラシを使用するときには、口腔内の清涼感と清掃効率とを向上させる目的から、歯磨剤を用いて歯を清掃するのが一般的である。しかし、この歯磨剤には量の多少という違いはあるものの、通常は研磨材が混入されているため磨き過ぎや清掃方法の拙さにより歯頸部に楔状欠損を生じさせてしまうことがある。
【0003】
そのため歯磨剤の効用に疑問を持つ歯科医もおり、このような歯科医は患者には多量な歯磨剤の使用を奨めていない場合が多い。従って、歯科に深い関心を持つ人々は歯磨剤を用いずに歯ブラシのみを用いた丁寧なブラッシングによる清掃でプラークなどの歯面の汚れを落とし、合わせて歯肉のマッサージも行うようになってきている。また、職場や旅先で歯を清掃するためにわざわざ歯磨剤を携帯するのは面倒と感じているむきもある。蛇足ながら、歯間ブラシの場合には歯磨剤を用いないのが一般的である。
【0004】
ところで歯の清掃では、口腔内で分泌される唾液が重要な役割を果たすことになる。即ち、唾液には清掃時の潤滑剤としての役目や歯面のプラークなどの汚れを洗い流す役目があり、また、唾液中の成分が歯の再石灰化をなす役目などもある。そして歯磨剤を用いて清掃すると、この有用な唾液の分泌が促され清掃後も多量の唾液の分泌が持続されるという効能があった。
【0005】
そこで、この重要な役割を担う唾液の分泌を歯磨剤を用いない清掃でも促すことを目的として香りを積極的に利用した歯の清掃具が多く提案されてきている。例えば、本出願人は歯ブラシのハンドル部(保持部)に香料を付与する手段として、特に香料を材料に練込んで使用したり表面に一層塗布したりする香料付き歯ブラシを以前に提案した(特許文献1)。しかし、この場合にはハンドル部表面の極僅かな香料成分しか利用できていないため材料中に練込まれた大部分の香料は香を発することができないから無駄であり、また保持部表面へ塗布した場合も手で覆われた部分は香を発することができないという問題があった。その他、中空糸のブラシを利用してその内部に薬液や香料を入れた歯間部用ブラシ(特許文献2),樹脂フィラメントであるブラシに香料を吸着した無機粉体を練込んだ歯間ブラシ(特許文献3)などもある。しかし、中空のブラシや無機粉体が練込まれている歯間ブラシはブラシ繊維の強度が低下するという欠点があるので、歯肉のマッサージのために必要な強度を確保し難かった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−276836号公報
【特許文献2】
特開平5−192355号公報
【特許文献3】
特開2003−61746号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、歯磨剤を用いないで口腔内に唾液の分泌を促す役目を果たすことができる歯の清掃具として、前記の従来技術の欠点を全て解消した香料付き歯の清掃具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記の課題について鋭意検討した結果、歯の清掃具に唾液の分泌を促すための香料を付与する方法は、従来のように香料を保持部に付与するのではなくブラシ繊維に香料が付着されているようにすれば、少ない量の香料で効率よく効果を得ることが可能であること、及び、ブラシ繊維に香料を付着させる方法としては従来のようにブラシの強度低下の虞がないようにブラシ繊維の表面のみに香料を付着させておけば良いことを見いだして本発明を完成したのである。
【0009】
即ち本発明は、保持部とブラシ繊維が植毛されたブラシ部とから成る歯の清掃具に於いて、ブラシ繊維表面に香料が付着させられていることを特徴とする香料付き歯の清掃具である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る香料付き歯の清掃具の実施例について詳細に説明する。図1は歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1の一実施例を示す斜視図、図2は歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具2を示す側面図、図3は歯間ブラシの他の形態をなす香料付き歯の清掃具3を示す側面図である。
【0011】
図1に於ける香料付き歯の清掃具1は一般的な歯ブラシの形態をしており、通常その長さが10〜20cmである。このサイズの違いは、大人用や子供用等の使い分けが必要であるという事情からきている。このような歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1は、清掃のためのブラシ繊維1aaが植毛されたブラシ部1aと手で把持するための保持部1bとから成る。ブラシ繊維1aaは例えば6−12ナイロン樹脂製であり、その表面に香料として例えばスペアミントが付着させられている。この香料付き歯の清掃具は、通常の歯ブラシ作製法にて作製した後、ブラシ繊維1aaを含むブラシ部1aを下記組成から成る溶液に常温で5分間浸漬した後乾燥し、完成品とした。なお、香料はこの実施形態のように単にブラシ1a表面に塗布により付着させられていても良いし、ブラシ繊維1aaの表面に化学結合により付着させられていても良い。また、香料を内包するマイクロカプセルを用いてブラシ繊維1aa表面に付着させられていても良い。
【0012】
スペアミント香料 0.5重量%
キシリトール 5.0重量%
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5重量%
水 93.0重量%
【0013】
図2に於ける香料付き歯の清掃具2は一般的な歯間ブラシの形態をしており、歯ブラシと同様にブラシ繊維2aaが植毛されているブラシ部2aと手で把持するための保持部2bとから成る。ブラシ繊維2aaはポリプロピレン製であり実施形態1の香料をダブルミントに変更した以外は同様の液及び方法にて香料が付着させられている。
【0014】
図3に於ける香料付き歯の清掃具3は歯間ブラシの形態をなす他の実施例であり、歯ブラシと同様にブラシ繊維3aaが植毛されているブラシ部3aと手で把持するための保持部3bとから成る。ブラシ繊維3aaは6−12ナイロン樹脂製でありオレンジ系香料がマクロカプセル化されてその表面に静電着させられている。
【0015】
本発明に係る香料付き歯の清掃具を構成するブラシ繊維の材料としては、豚毛,馬毛などの天然繊維や、ナイロン6,ナイロン11,ナイロン66,ナイロン68,ナイロン610,ナイロン613,ナイロン7,ナイロン8,ナイロン9,ナイロン13などのポリアミド、ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート,酢酸セルロース,ポリサルフォンなどの高分子樹脂材料を特に制限なく使用できるが、特に高分子樹脂材料が好ましく中でもポリプロピレン,ポリアミドが香料の付着性や強度の点で優れているからブラシ繊維として最適に使用できる。
【0016】
ブラシ繊維表面に香料を付着させることは、ブラシ繊維の強度を落とすことなく香料を付与することが可能であり、保持部に香料を付与する場合と比較して体積や表面積が少ないため使用する香料の量を減らすことが可能であるばかりでなく少量の香料であっても口腔内で香りを発するので充分な効果を得ることができる。また、マイクロカプセルを使用している場合には、香料付き歯の清掃具を使用する度にマイクロカプセルが押し潰されて香りを発することになるため、香りの保存や鮮度の点で有利であり複数回の使用にも充分耐えるので比較的長期間に渡る使用が可能である。
【0017】
本発明に係る香料付き歯の清掃具に採用される香りとしては、既に使用者の記憶に残されているもののうち、従来から一般的に歯磨剤や口腔内清掃具で用いられている香料を用いると条件反射によって唾液の分泌を促すことが期待できるため好ましい。例えば、従来の歯磨剤に含まれているペパーミント,ダブルミント,スペアミントなどのミント系あるいは小児用にはバナナ風味やチョコレートなどの甘味系などの香料を用いるのである。また、梅干しなどの酸味系香料,オレンジやレモンなどの柑橘系香料も唾液分泌作用が条件反射的に得られるために好ましい。
【0018】
そして、これら各々の香料の香りと対応するようにして、保持部やブラシ繊維の材料の色調を選択すれば、識別が容易になると共に好みの香りを色で認識できるから使い勝手がより一層向上するので好ましい。これら着色の例としては、例えば、梅干しの香りなら赤色,レモンの香りなら黄色という具合である。
【0019】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係る香料付き歯の清掃具は、ブラシ表面に付着させられている香料から発せられた香りが鼻孔や口腔内から取り込まれ、この香りによる刺激により歯の清掃具の使用者の口腔内に於いて唾液の分泌が促されることになる。しかして本発明に係る香付き歯の清掃具は、多量の有用な唾液の下で充分なブラッシングを行うことができる歯の清掃具であり、更には所望のマッサージ効果も確保することも可能な香料付き歯の清掃具であるため歯科衛生に貢献するところの非常に大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1の一実施例の斜視図である。
【図2】歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具2の側面図である。
【図3】歯間ブラシの他の形態をなす香料付き歯の清掃具3の他の実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
1a ブラシ部
1aa ブラシ繊維
1b 保持部
2 歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
2a ブラシ部
2aa ブラシ繊維
2b 保持部
3 歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
3a ブラシ部
3aa ブラシ繊維
3b 保持部
【発明の属する技術分野】
本発明は香料付きの歯の清掃具に関する。更に詳細には、少ない量の香料でも効果があり、ブラシ繊維の強度低下の虞がない香料付き歯の清掃具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯ブラシや歯間ブラシなどの歯の清掃具は、口腔内を清潔に保つために日常的に用いられている。歯の清掃具の中で特に歯ブラシを使用するときには、口腔内の清涼感と清掃効率とを向上させる目的から、歯磨剤を用いて歯を清掃するのが一般的である。しかし、この歯磨剤には量の多少という違いはあるものの、通常は研磨材が混入されているため磨き過ぎや清掃方法の拙さにより歯頸部に楔状欠損を生じさせてしまうことがある。
【0003】
そのため歯磨剤の効用に疑問を持つ歯科医もおり、このような歯科医は患者には多量な歯磨剤の使用を奨めていない場合が多い。従って、歯科に深い関心を持つ人々は歯磨剤を用いずに歯ブラシのみを用いた丁寧なブラッシングによる清掃でプラークなどの歯面の汚れを落とし、合わせて歯肉のマッサージも行うようになってきている。また、職場や旅先で歯を清掃するためにわざわざ歯磨剤を携帯するのは面倒と感じているむきもある。蛇足ながら、歯間ブラシの場合には歯磨剤を用いないのが一般的である。
【0004】
ところで歯の清掃では、口腔内で分泌される唾液が重要な役割を果たすことになる。即ち、唾液には清掃時の潤滑剤としての役目や歯面のプラークなどの汚れを洗い流す役目があり、また、唾液中の成分が歯の再石灰化をなす役目などもある。そして歯磨剤を用いて清掃すると、この有用な唾液の分泌が促され清掃後も多量の唾液の分泌が持続されるという効能があった。
【0005】
そこで、この重要な役割を担う唾液の分泌を歯磨剤を用いない清掃でも促すことを目的として香りを積極的に利用した歯の清掃具が多く提案されてきている。例えば、本出願人は歯ブラシのハンドル部(保持部)に香料を付与する手段として、特に香料を材料に練込んで使用したり表面に一層塗布したりする香料付き歯ブラシを以前に提案した(特許文献1)。しかし、この場合にはハンドル部表面の極僅かな香料成分しか利用できていないため材料中に練込まれた大部分の香料は香を発することができないから無駄であり、また保持部表面へ塗布した場合も手で覆われた部分は香を発することができないという問題があった。その他、中空糸のブラシを利用してその内部に薬液や香料を入れた歯間部用ブラシ(特許文献2),樹脂フィラメントであるブラシに香料を吸着した無機粉体を練込んだ歯間ブラシ(特許文献3)などもある。しかし、中空のブラシや無機粉体が練込まれている歯間ブラシはブラシ繊維の強度が低下するという欠点があるので、歯肉のマッサージのために必要な強度を確保し難かった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−276836号公報
【特許文献2】
特開平5−192355号公報
【特許文献3】
特開2003−61746号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、歯磨剤を用いないで口腔内に唾液の分泌を促す役目を果たすことができる歯の清掃具として、前記の従来技術の欠点を全て解消した香料付き歯の清掃具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記の課題について鋭意検討した結果、歯の清掃具に唾液の分泌を促すための香料を付与する方法は、従来のように香料を保持部に付与するのではなくブラシ繊維に香料が付着されているようにすれば、少ない量の香料で効率よく効果を得ることが可能であること、及び、ブラシ繊維に香料を付着させる方法としては従来のようにブラシの強度低下の虞がないようにブラシ繊維の表面のみに香料を付着させておけば良いことを見いだして本発明を完成したのである。
【0009】
即ち本発明は、保持部とブラシ繊維が植毛されたブラシ部とから成る歯の清掃具に於いて、ブラシ繊維表面に香料が付着させられていることを特徴とする香料付き歯の清掃具である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る香料付き歯の清掃具の実施例について詳細に説明する。図1は歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1の一実施例を示す斜視図、図2は歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具2を示す側面図、図3は歯間ブラシの他の形態をなす香料付き歯の清掃具3を示す側面図である。
【0011】
図1に於ける香料付き歯の清掃具1は一般的な歯ブラシの形態をしており、通常その長さが10〜20cmである。このサイズの違いは、大人用や子供用等の使い分けが必要であるという事情からきている。このような歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1は、清掃のためのブラシ繊維1aaが植毛されたブラシ部1aと手で把持するための保持部1bとから成る。ブラシ繊維1aaは例えば6−12ナイロン樹脂製であり、その表面に香料として例えばスペアミントが付着させられている。この香料付き歯の清掃具は、通常の歯ブラシ作製法にて作製した後、ブラシ繊維1aaを含むブラシ部1aを下記組成から成る溶液に常温で5分間浸漬した後乾燥し、完成品とした。なお、香料はこの実施形態のように単にブラシ1a表面に塗布により付着させられていても良いし、ブラシ繊維1aaの表面に化学結合により付着させられていても良い。また、香料を内包するマイクロカプセルを用いてブラシ繊維1aa表面に付着させられていても良い。
【0012】
スペアミント香料 0.5重量%
キシリトール 5.0重量%
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5重量%
水 93.0重量%
【0013】
図2に於ける香料付き歯の清掃具2は一般的な歯間ブラシの形態をしており、歯ブラシと同様にブラシ繊維2aaが植毛されているブラシ部2aと手で把持するための保持部2bとから成る。ブラシ繊維2aaはポリプロピレン製であり実施形態1の香料をダブルミントに変更した以外は同様の液及び方法にて香料が付着させられている。
【0014】
図3に於ける香料付き歯の清掃具3は歯間ブラシの形態をなす他の実施例であり、歯ブラシと同様にブラシ繊維3aaが植毛されているブラシ部3aと手で把持するための保持部3bとから成る。ブラシ繊維3aaは6−12ナイロン樹脂製でありオレンジ系香料がマクロカプセル化されてその表面に静電着させられている。
【0015】
本発明に係る香料付き歯の清掃具を構成するブラシ繊維の材料としては、豚毛,馬毛などの天然繊維や、ナイロン6,ナイロン11,ナイロン66,ナイロン68,ナイロン610,ナイロン613,ナイロン7,ナイロン8,ナイロン9,ナイロン13などのポリアミド、ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート,酢酸セルロース,ポリサルフォンなどの高分子樹脂材料を特に制限なく使用できるが、特に高分子樹脂材料が好ましく中でもポリプロピレン,ポリアミドが香料の付着性や強度の点で優れているからブラシ繊維として最適に使用できる。
【0016】
ブラシ繊維表面に香料を付着させることは、ブラシ繊維の強度を落とすことなく香料を付与することが可能であり、保持部に香料を付与する場合と比較して体積や表面積が少ないため使用する香料の量を減らすことが可能であるばかりでなく少量の香料であっても口腔内で香りを発するので充分な効果を得ることができる。また、マイクロカプセルを使用している場合には、香料付き歯の清掃具を使用する度にマイクロカプセルが押し潰されて香りを発することになるため、香りの保存や鮮度の点で有利であり複数回の使用にも充分耐えるので比較的長期間に渡る使用が可能である。
【0017】
本発明に係る香料付き歯の清掃具に採用される香りとしては、既に使用者の記憶に残されているもののうち、従来から一般的に歯磨剤や口腔内清掃具で用いられている香料を用いると条件反射によって唾液の分泌を促すことが期待できるため好ましい。例えば、従来の歯磨剤に含まれているペパーミント,ダブルミント,スペアミントなどのミント系あるいは小児用にはバナナ風味やチョコレートなどの甘味系などの香料を用いるのである。また、梅干しなどの酸味系香料,オレンジやレモンなどの柑橘系香料も唾液分泌作用が条件反射的に得られるために好ましい。
【0018】
そして、これら各々の香料の香りと対応するようにして、保持部やブラシ繊維の材料の色調を選択すれば、識別が容易になると共に好みの香りを色で認識できるから使い勝手がより一層向上するので好ましい。これら着色の例としては、例えば、梅干しの香りなら赤色,レモンの香りなら黄色という具合である。
【0019】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係る香料付き歯の清掃具は、ブラシ表面に付着させられている香料から発せられた香りが鼻孔や口腔内から取り込まれ、この香りによる刺激により歯の清掃具の使用者の口腔内に於いて唾液の分泌が促されることになる。しかして本発明に係る香付き歯の清掃具は、多量の有用な唾液の下で充分なブラッシングを行うことができる歯の清掃具であり、更には所望のマッサージ効果も確保することも可能な香料付き歯の清掃具であるため歯科衛生に貢献するところの非常に大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具1の一実施例の斜視図である。
【図2】歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具2の側面図である。
【図3】歯間ブラシの他の形態をなす香料付き歯の清掃具3の他の実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 歯ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
1a ブラシ部
1aa ブラシ繊維
1b 保持部
2 歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
2a ブラシ部
2aa ブラシ繊維
2b 保持部
3 歯間ブラシの形態をなす香料付き歯の清掃具
3a ブラシ部
3aa ブラシ繊維
3b 保持部
Claims (1)
- 保持部とブラシ繊維が植毛されたブラシ部とから成る歯の清掃具に於いて、ブラシ繊維表面に香料が付着させられていることを特徴とする香料付き歯の清掃具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003085700A JP2004290363A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 香料付き歯の清掃具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003085700A JP2004290363A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 香料付き歯の清掃具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004290363A true JP2004290363A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33400552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003085700A Pending JP2004290363A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 香料付き歯の清掃具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004290363A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009072747A1 (en) * | 2007-12-06 | 2009-06-11 | Tae Yeon Kim | Toothbrush and method of manufacturing the same |
WO2009079802A1 (de) * | 2007-12-21 | 2009-07-02 | Peter Stieger | Interdentalreinigungsbürste |
WO2010062009A1 (ko) * | 2008-11-28 | 2010-06-03 | Kim Tae Yeon | 칫솔 및 칫솔 제조방법 |
US10952526B2 (en) | 2008-06-20 | 2021-03-23 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush with visual and/or other sensory effects |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003085700A patent/JP2004290363A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009072747A1 (en) * | 2007-12-06 | 2009-06-11 | Tae Yeon Kim | Toothbrush and method of manufacturing the same |
WO2009079802A1 (de) * | 2007-12-21 | 2009-07-02 | Peter Stieger | Interdentalreinigungsbürste |
US10952526B2 (en) | 2008-06-20 | 2021-03-23 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush with visual and/or other sensory effects |
US11751675B2 (en) | 2008-06-20 | 2023-09-12 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush |
WO2010062009A1 (ko) * | 2008-11-28 | 2010-06-03 | Kim Tae Yeon | 칫솔 및 칫솔 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
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