以下、本発明による接続テスト方法について、本発明による融合機31の処理を例に説明していく。なお、本実施例では、情報格納サーバがLDAP(Lightweight Directory Access Protocol )に準拠している例について説明し、情報格納サーバをLDAPサーバと呼び、融合機31を情報格納サーバと接続するための接続情報をLDAPサーバ情報と呼ぶこととする。また、LDAPサーバはユーザ情報を管理しているものとする。
図3は、LDAPサーバ情報の取得要求について説明するための図である。なお、図3では説明に必要のない構成を省略している。UCS67は、LDAPサーバ情報をHDD108などに格納してLDAPサーバ毎に管理している。UCS67が管理するLDAPサーバ情報は、サーバ名称,ホスト名(IPアドレス),ポート番号,検索開始位置,認証情報,任意検索条件(複数)および文字コードなどを含んでいる。
UCS67は、ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2からの取得要求に応じて、LDAPサーバ情報をファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2に提供する。ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2に提供されるLDAPサーバ情報には、サーバ名称,ホスト名(IPアドレス),ポート番号,検索開始位置,認証情報,任意検索条件(複数)および文字コードなどが含まれる。SCS68のソフトキーボード機能201は、操作パネル120表示されるソフトキーボードの制御を行う。
図4は、LDAPサーバ情報を用いた検索要求について説明するための図である。図4では、説明に必要のない構成を省略している。UCS67は、ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2からの検索要求に応じてLDAPサーバ231−1,231−2にユーザ情報などの検索要求を行う。UCS67は、例えばネットファイルアプリ55,NCS61およびネットワーク230を介してLDAPサーバ231−1,231−2に検索要求を行う。
ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2は検索要求を行うとき、検索対象となるLDAPサーバ231−1,231−2のサーバ名称,ホスト名,ポート番号などの検索対象サーバ情報、検索条件、最大ヒット件数などの検索に必要な検索情報をUCS67に提供する。
ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2は、LDAPサーバ情報を用いて必要なユーザ情報の検索要求をUCS67に対して行うことで、LDAPサーバ231−1,231−2に格納されているユーザ情報の検索を行う。
図5は、検索要求に対する検索完了通知について説明するための図である。図5では説明に必要のない構成を省略している。UCS67は、例えばネットワーク230,NCS61およびネットファイルアプリ55を介してLDAPサーバ231−1,231−2から検索要求応答を受信する。UCS67は検索要求応答を受信すると、その検索要求応答をHDD108などに格納する。例えば検索要求応答は、名前,メールアドレス,ファクシミリ番号,会社名,部署名,パスワードなどのユーザ情報を含んでいる。また、UCS67は検索要求応答を受信すると、ファックスアプリ53,スキャナアプリ54,SCS68のシステム初期設定機能202又は融合機31外部のクライアント232−1,232−2に検索完了通知を提供する。検索完了通知は、成功,タイムアウト,最大ヒット数オーバー,認証失敗などの検索結果を含んでいる。
図6は、ユーザ情報の取得要求について説明するための図である。なお、図6では説明に必要のない構成を省略している。検索完了通知を受信したファックスアプリ53,スキャナアプリ54又はSCS68のシステム初期設定機能202は、例えば検索結果が成功であるとき、UCS67に対してユーザ情報の取得要求を行う。UCS67は、ファックスアプリ53,スキャナアプリ54又はSCS68のシステム初期設定機能202からの取得要求に応じて、ユーザ情報をファックスアプリ53,スキャナアプリ54又はSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。
例えばファックスアプリ53は、UCS67にユーザ情報の取得要求を行うことでファックス機能に必要なユーザ情報を取得し、そのユーザ情報を用いて操作パネル120に画面210を表示する。画面210には、ファックスデータを送信する宛先情報(例えばファクシミリ番号)を選択するための情報が表示される。スキャナアプリ54は、UCS67にユーザ情報の取得要求を行うことでスキャナ機能に必要なユーザ情報を取得し、そのユーザ情報を用いて操作パネル120に画面220を表示する。画面220には、スキャナデータを送信する宛先情報(例えばメールアドレス)を選択するための情報が表示される。
以上、本発明による融合機31は、LDAPサーバ231−1,231−2などで管理されているユーザ情報を検索できるので、融合機31毎にユーザ情報を手入力で設定する必要がない。なお、LDAPサーバ231−1,231−2などで管理しているユーザ情報を融合機31で利用するためには、LDAPサーバ情報を正確に設定しておかなければならない。そこで、本発明の融合機31は後述するような接続テストを行うことで、LDAPサーバ情報の正確性を確認する。
図7は、接続テスト要求について説明するための図である。なお、図7では説明に必要のない構成を省略している。接続テスト要求は、SCS68のシステム初期設定機能202または融合機31外部のクライアント232−1,232−2からUCS67に対して行われる。なお、接続テスト要求はSCS68のシステム初期設定機能202と同様な機能を有する初期設定アプリ56が行ってもよい。
システム初期設定機能202からの接続テスト要求は、後述するLDAPサーバ情報登録画面からユーザが接続テストの実行を指示することにより行われる。また、クライアント232−1,232−2からの接続テスト要求は、画面上に表示される例えばWeb形式のLDAPサーバ情報登録画面からユーザが接続テストの実行を指示することにより行われる。
UCS67は、ネットワーク230,NCS61およびネットファイルアプリ55を介して、クライアント232−1,232−2からの接続テスト要求を受信する。接続テスト要求は、テストレベル,ホスト名,ポート番号,検索開始位置,認証情報,任意検索条件および文字コードなどのLDAPサーバ情報が含まれる。
接続テスト要求を受信すると、UCS67は接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報を用いて、LDAPサーバ231−1,231−2に接続テストのための各種要求(例えば認証要求,検索要求など)を行う。そして、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202または融合機31外部のクライアント232−1,232−2に提供する。
ユーザは操作パネル120やクライアント232−1,232−2の画面上に表示された接続テストの結果を確認することで、入力されているLDAPサーバ情報の正確性を確認することができる。
まず、LDAPサーバ情報登録処理と接続テスト処理とを操作パネル120の画面上から指示する例を説明する。図8は、LDAPサーバ情報登録処理と接続テスト処理との関係を表した一例のシーケンス図である。なお、LDAPサーバ情報登録処理と接続テスト処理とをクライアント232−1,232−2の画面上から指示してもよい。
ステップS1では、ユーザが操作パネル120を操作してLDAPサーバ情報登録画面の表示を指示する。SCS68のシステム初期設定機能202は、ユーザからの指示によりLDAPサーバ情報登録画面を操作パネル120に表示する。ユーザは操作パネル120に表示されたソフトキーボードを操作することで、操作パネル120に表示されたLDAPサーバ情報登録画面にLDAPサーバ情報を設定する。ユーザがLDAPサーバ情報登録画面から接続テストの実行を指示すると、SCS68はステップS2に進み、UCS67に対して接続テスト要求を行う。
接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS3に進み、接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報を用いて、LDAPサーバ231−1,231−2に接続テストのための各種要求を行う。ステップS4では、UCS67が接続テストの結果を取得する。
ステップS5に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。システム初期設定機能202は提供された接続テストの結果を操作パネル120に表示する。ユーザは操作パネル120に表示された接続テストの結果を確認することで、これから登録しようとしているLDAPサーバ情報の正確性を確認できる。
ステップS6に進み、ユーザは接続テストの結果から接続テストが成功したと判断すると(S6においてYES)、操作パネル120を操作してLDAPサーバ情報登録画面に設定したLDAPサーバ情報の登録を指示する。ステップS7に進み、SCS68のシステム初期設定機能202はユーザからの指示によりLDAPサーバ情報の登録要求をUCS67に対して行う。UCS67は、SCS68からLDAPサーバ情報の登録要求を受信すると、そのLDAPサーバ情報を登録する。
なお、ユーザは接続テストの結果から接続テストが失敗したと判断すると(S6においてNO)、操作パネル120からLDAPサーバ情報登録画面の表示を指示する。SCS68のシステム初期設定機能202は、ステップS1に戻り、LDAPサーバ情報登録画面を操作パネル120に表示する。
図8のシーケンス図に表した処理では、LDAPサーバ情報設定処理と接続テスト処理との繰り返しにより、正確なLDAPサーバ情報が設定されたあとでLDAPサーバ情報の登録が可能である。
次に、ステップS1のLDAPサーバ情報を設定する処理について詳細に説明する。図9は、LDAPサーバ情報登録画面の一例のイメージ図である。ユーザが操作パネル120からLDAPサーバ情報登録画面の表示を指示すると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面300を表示する。ユーザは新規にLDAPサーバ情報を登録する場合、画面300の新規登録ボタン301を押下する。また、既に登録されているLDAPサーバ情報を変更する場合、LDAPサーバ選択ボタン302を押下する。ここでは、新規にLDAPサーバ情報を登録する例を説明する。
画面300の新規登録ボタン301が押下されると、システム初期設定機能202は画面310を操作パネル120に表示する。図9の画面310は、名前,サーバ名称,認証情報,ユーザ名などを入力する仕組みを有する。例えばユーザは操作パネル120に表示されたソフトキーボードを操作し、画面310に名前,サーバ名称,認証情報,ユーザ名などを入力する。ユーザは画面310に入力可能なLDAPサーバ情報以外を入力する場合、次ページ表示ボタン311を押下する。
画面310の次ページ表示ボタン311が押下されると、システム初期設定機能202は画面320を操作パネル120に表示する。画面320には接続テストを実行するためのテスト実行ボタン321,後述するテストレベル設定画面を操作パネル120に表示させるテストレベル設定ボタン322,ポート番号,検索開始位置,文字コードの一例としての日本語文字コードなどを入力する仕組みを有する。
例えばユーザは操作パネル120に表示されたソフトキーボードを操作し、画面320にポート番号,検索開始位置,日本語文字コードなどを入力する。ユーザは画面320に入力可能なLDAPサーバ情報以外を入力する場合、前ページ表示ボタン323または次ページ表示ボタン324を押下する。
画面320の前ページ表示ボタン323が押下されると、システム初期設定機能202は画面310を操作パネル120に表示する。一方、画面320の次ページ表示ボタン324が押下されると、システム初期設定機能202は画面330を操作パネル120に表示する。画面330は、1つ以上の任意検索条件を入力する仕組みを有する。任意検索条件とは、任意に設定可能な検索もしくは取得に使用する属性をいう。
例えばユーザは操作パネル120に表示されたソフトキーボードを操作し、画面330に任意検索条件を入力する。ユーザは画面330に入力可能なLDAPサーバ情報以外を入力する場合、前ページ表示ボタン331を押下する。
なお、画面310,320及び330の設定ボタン又は取消ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は画面300を操作パネル120に表示する。画面310,320及び330の設定ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は、画面310,320及び330に設定されたLDAPサーバ情報を登録したあと、画面300を操作パネル120に表示する。一方、画面310,320及び330の取消ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は設定されたLDAPサーバ情報を登録せずに、画面300を操作パネル120に表示する。
次に、テストレベルを設定する処理について詳細に説明する。図10は、テストレベル設定画面の一例のイメージ図である。ユーザが画面320のテストレベル設定ボタン322を押下すると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面400を表示する。画面400は、入力項目,サーバ状態,認証,任意検索条件などの接続テスト項目を選択する仕組みを有する。
接続テスト項目「入力項目」は、LDAPサーバ情報の入力項目に不足がないかをチェックするものである。接続テスト項目「サーバ状態」は、ネットワークの接続性を検査するためのコマンド(例えばpingコマンド)により、LDAPサーバの稼働状態を確認するものである。
接続テスト項目「認証」は、設定に対応した認証要求(例えばldap_bindコマンド)を実行し、LDAPサーバ231−1,231−2からの戻り値により、認証情報に間違いが無いかをチェックするものである。接続テスト項目「任意検索条件」は、後述する任意検索条件1〜3でそれぞれ検索要求を行い、任意検索条件1〜3によりLDAPサーバ231−1,231−2が検索可能かをチェックするものである。ユーザは画面400で選択可能な接続テスト項目以外を選択する場合、次ページ表示ボタン401を押下する。
画面400の次ページ表示ボタン401が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面410を表示する。画面410は、日本語文字コード,簡易検索,テスト用条件検索,通常検索などの接続テスト項目を選択する仕組みを有する。
接続テスト項目「日本語文字コード」は、操作パネル120に表示する情報(例えばLDAPサーバ231−1,231−2に登録されている認証者の情報または検索結果)を1つ以上の日本語文字コードで表示するものである。接続テスト項目「簡易検索」は、検索条件を例えば「objectClass=*」として「ldap_searchコマンド」等を実行し、LDAPサーバ231−1,231−2が検索可能かをチェックするものである。接続テスト項目「テスト用条件検索」は、テスト用の検索条件を予め入力してから「ldap_searchコマンド」等の検索要求を行い、その検索結果を操作パネル120に表示するものである。
検索条件として、「objectClass=*」の他、「cn=*」,「mail=*」又は「facsimileTelephoneNumber=*」等も利用できる。検索条件に含まれる「*」に何らかの条件を入れることもできる。また、属性を変更することも可能である。属性の変更をすることで、融合機31に必要な情報を検索できるかをチェックできる。例えばメールに関する情報が必要な融合機31であれば、「mail=*」を検索条件として選択すればよい。
また、検索要求として、ldap_searchの他,ldap_search_ext,ldap_search_ext_s,ldap_search_s,ldap_search_st等のコマンドが利用される。
なお、一度入力されたテスト用の検索条件は次に変更されるまで保持するようにしてもよい。接続テスト項目「通常検索」は、検索条件を入力して通常の検索を実行し、その検索結果を操作パネル120に表示するものである。
テスト用の検索条件を入力する場合、ユーザは画面410のテスト用条件編集ボタン412を押下する。画面410のテスト用条件編集ボタン412が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面420を表示する。また、ユーザは画面410で選択可能な接続テスト項目以外を選択する場合、前ページ表示ボタン411を押下する。
画面420は、名前,メール宛先,ファックス宛先,会社名,部署名などの検索条件を入力する仕組みと、その検索条件ごとに一致,前方一致,後方一致,含む,含まない,あいまい等の一致条件を選択する仕組みとを有する。
テスト用の任意検索条件を入力する場合、ユーザは画面420の次ページ表示ボタン421を押下する。画面420の次ページ表示ボタン421が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面430を表示する。画面430は任意検索条件1〜3を入力する仕組と、その任意検索条件ごとに一致,前方一致,後方一致,含む,含まない,あいまい等の一致条件を選択する仕組みとを有する。また、ユーザは画面430の前ページ表示ボタン431を押下することで、画面420に戻ることもできる。
なお、画面420及び430の設定ボタン又は取消ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は画面410を操作パネル120に表示する。画面400及び410の設定ボタン又は取消ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は図9の画面320を操作パネル120に表示する。
画面400及び410の設定ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は画面400,410,420及び430に設定された接続テストのテストレベルを登録したあと、画面320を操作パネル120に表示する。一方、画面400及び410の取消ボタンが押下されると、システム初期設定機能202は設定された接続テストのテストレベルを登録せずに、画面320を操作パネル120に表示する。
このように、融合機31は実施したい接続テスト項目を選択する仕組みを有することにより、接続テストのテストレベルを任意に設定できる。なお、図10の画面400,410,420及び430は、接続テスト項目をユーザに細かく選択させる例であるが、例えば1つ以上の接続テスト項目を所定段階のレベルに分け、そのレベルを選択させるようにしてもよい。この場合、ユーザはレベルを選択することにより、接続テストのテストレベルを任意に設定できる。また、接続テスト項目のデフォルト値を予め選択しておいてもよい。この場合、ユーザは接続テストのテストレベルを設定しなくてもよい。ユーザがテスト実行ボタン321を押下すると、システム初期設定機能202は選択された接続テスト項目に基づき接続テストを実行する。
次に、接続テスト項目が一つ選択された状態で接続テストを実行したときの処理について詳細に説明していく。なお、接続テスト項目が複数選択された状態で接続テストを実行したときの処理は、接続テスト項目が一つ選択された状態で接続テストを実行したときの処理を組み合わせることで可能である。
図11は、接続テスト項目「入力項目」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202はステップS11に進み、UCS67に対して接続テスト項目「入力項目」の接続テスト要求を行う。
ステップS12に進み、UCS67はLDAPサーバ情報の入力項目(例えば画面310,320,330の入力項目など)に不足がないかをチェックする。ステップS13に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。
具体的に、UCS67はLDAPサーバ情報の入力項目に不足がなければ接続テストの成功をシステム初期設定機能202に通知する。一方、UCS67はLDAPサーバ情報の入力項目に不足があれば不足していたLDAPサーバ情報の入力項目をシステム初期設定機能202に通知する。システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS14に進み、図12のような結果処理を行う。
図12は、接続テスト項目「入力項目」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。ステップS15に進み、システム初期設定機能202は受信した接続テストの結果に基づき、LDAPサーバ情報の入力項目に不足がないか否かを判定する。
LDAPサーバ情報の入力項目に不足がなければ(S15においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図13のような画面500を表示する。画面500は、LDAPサーバ情報の入力項目に不足がないことを表すメッセージ(例えば「必要な項目は全て入力されています。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面500の確認ボタン501を押下することで、画面320に戻ることができる。
一方、LDAPサーバ情報の入力項目に不足があれば(S15においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図14のような画面510を表示する。画面510は、LDAPサーバ情報の入力項目のうち不足している入力項目を表すメッセージ(例えば「検索に必要な項目のうち、ポート番号が未入力です。」など)を含んでいる。図14の画面510では、「******」に不足している入力項目が表示される。なお、ユーザは画面510の確認ボタン511を押下することで、画面320に戻ることができる。
図15は、接続テスト項目「サーバ状態」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202はステップS21に進み、UCS67に対して接続テスト項目「サーバ状態」の接続テスト要求を行う。
ステップS22に進み、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面600を表示する。画面600は、接続テストの実行中であることを表すメッセージ(例えば「テスト実行中です。しばらくお待ち下さい。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面600の中止ボタン601を押下することで、接続テストを中止して画面320に戻ることもできる。
システム初期設定機能202から接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS23に進み、例えば接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報からIPアドレスを取得し、そのIPアドレスに該当するLDAPサーバ231−1に対してpingコマンドを実行する。ステップS24に進み、UCS67はLDAPサーバ231−1が稼働中であれば、ステップS23のpingコマンドの結果を受信する。なお、UCS67はLDAPサーバ231−1が稼働中でなければ、ステップS23のpingコマンドの結果を受信しない。
ステップS25に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。具体的に、UCS67はステップS24でpingコマンドの結果を受信すると、接続テストの成功をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS23でpingコマンドを実行してから所定時間の間に、pingコマンドの結果を受信しなければ、接続テストの失敗をシステム初期設定機能202に通知する。
なお、図15のステップS23は、サーバの稼働状態をpingコマンドで行っているが、LDAPプロトコルで接続するための認証要求を利用してサーバの稼働状態をチェックすることもできる。この場合、ステップS24では、ステップS23の認証要求の結果を受信する。なお、UCS67はLDAPサーバ231−1が稼働中でなければ、ステップS23の認証要求の結果を受信しない。
ステップS25に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。具体的に、UCS67はステップS24で認証要求の結果を受信すると、接続テストの成功をシステム初期設定機能202に通知する。また、UCS67はステップS23で認証要求を行ってから所定時間の間に、認証要求の結果を受信しなければ、接続テストの失敗をシステム初期設定機能202に通知する。
システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS26に進み、図16のような結果処理を行う。図16は、接続テスト項目「サーバ状態」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS27に進み、LDAPサーバ231−1が稼働しているか否かを判定する。
LDAPサーバ231−1が稼働していれば(S27においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図17の画面610を表示する。画面610は、LDAPサーバ231−1が稼働していることを表すメッセージ(例えば「サーバは稼働しています。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面610の確認ボタン611を押下することで、画面320に戻ることができる。
一方、LDAPサーバ231−1が稼働していなければ(S27においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図18の画面620を表示する。画面620は、LDAPサーバ231−1が稼働していないことを表すメッセージ(例えば「サーバは停止しています。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面620の確認ボタン621を押下することで、画面320に戻ることができる。
図19は、接続テスト項目「認証」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202はステップS31に進み、UCS67に対して接続テスト項目「認証」の接続テスト要求を行う。
ステップS32に進み、UCS67は接続テスト要求に必要な認証情報がそろっているか否かを、接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報を調べることで判定する。接続テスト要求に必要な認証情報がそろっていなければ(ステップS32においてNO)、UCS67はステップS33に進み、認証情報要求をSCS68のシステム初期設定機能202に対して行う。UCS67からの認証情報要求を受信すると、システム初期設定機能202はステップS34に進み、操作パネル120に図21の画面700を表示する。画面700は、ユーザ名およびパスワードからなる認証情報を入力する仕組みを有する。
ユーザが画面700にユーザ名およびパスワードを入力してOKボタン701を押下すると、システム初期設定機能202はステップS35に進み、画面700に入力された認証情報をUCS67に送信する。なお、ユーザは画面700の取消ボタン702を押下することで、画面320に戻ることもできる。
ステップS36に進み、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面600を表示する。画面600は、接続テストの実行中であることを表すメッセージを含んでいる。また、接続テスト要求に必要な認証情報がそろっていれば(ステップS32においてYES)、システム初期設定機能202はUCS67からの指示で操作パネル120に画面600を表示する。なお、ユーザは画面600の中止ボタン601を押下することで、接続テストを中止して画面320に戻ることもできる。
ステップS37に進み、UCS67は認証情報を用いた認証要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。ステップS38に進み、UCS67はステップS37の認証要求の結果を受信する。例えばUCS67は、設定に対応した認証要求として、ldap_bind,ldap_bind_s,ldap_sasl_bind,ldap_sasl_bind_s,ldap_simple_bind,ldap_simple_bind_s,ldap_kerberos_bind,ldap_kerberos_bind_s等のコマンドを実行し、LDAPサーバ231−1からの戻り値により認証情報に間違いが無いかを確認できる。
ステップS39に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。具体的に、UCS67はステップS38で認証情報に間違いがないことを確認すれば、認証の成功をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS38で認証情報に間違いがあることを確認すれば、認証の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。また、UCS67はステップS37で認証要求を行ってから所定時間の間に、認証要求の結果を受信しなければ、LDAPサーバ231−1が稼働していない旨をシステム初期設定機能202に通知する。
システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS40に進み、図20の結果処理を行う。図20は、接続テスト項目「認証」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS41に進み、LDAPサーバ231−1に対する認証が成功したか否かを判定する。
LDAPサーバ231−1に対する認証が成功すれば(S41においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図22のような画面720を表示する。画面720は、認証が成功したことを表すメッセージ(例えば「入力情報で正常に認証されました。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面720の確認ボタン721を押下することで、画面320に戻ることができる。
LDAPサーバ231−1に対する認証が成功しなければ(S41においてNO)、システム初期設定機能202はステップS42に進む。ステップS42では、システム初期設定機能202が、LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗したか否かを判定する。
LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗すれば(S42においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図23の画面730を表示する。画面730は、認証が失敗したことを表すメッセージ(例えば「認証に失敗しました。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面730の確認ボタン731を押下することで、画面320に戻ることができる。
LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗しているのでなければ(S42においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。なお、以下の説明では図19のシーケンス図のステップS31〜S35の処理を認証情報チェック処理と呼ぶ。
図24は、接続テスト項目「簡易検索」,「テスト用条件検索」または「通常検索」の何れか一つが選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202はステップS51に進み、図19のステップS31〜S35と同様な認証情報チェック処理を行う。
ステップS52に進み、システム初期設定機能202は接続テスト項目「通常検索」が選択された状態か否かを判定する。接続テスト項目「通常検索」が選択された状態であれば(S52においてYES)、システム初期設定機能202はステップS53に進み、操作パネル120に検索条件の入力と一致条件の選択とを行う前述した図10の画面420を表示する。
ユーザが画面420に検索条件の入力と一致条件の選択とを行って設定ボタンを押下すると、システム初期設定機能202はステップS54に進み、UCS67に対して検索に関する接続テスト要求を行う。なお、接続テスト項目「通常検索」が選択された状態でなければ(S52においてNO)、システム初期設定機能202はステップS54に進み、UCS67に対して検索に関する接続テスト要求を行う。また、ステップS55に進み、システム初期設定機能202は操作パネル120に接続テストの実行中であることを表す前述した図17の画面600を表示する。
システム初期設定機能202から接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS56に進み、図9の画面310から入力された認証情報が、認証要求を行うことを表す「する」であるか否かを、接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報を調べることで判定する。
認証情報が認証要求を行うことを表す「する」であれば(S56においてYES)、UCS67はステップS57に進む。ステップS57及びS58の処理は、図19のステップS37及びS38と同様であるため説明を省略する。
LDAPサーバ231−1から認証要求の結果を受信すると、UCS67はステップS59に進み、LDAPサーバ231−1に対する認証が成功したか否かを判定する。認証が成功すれば(S59においてYES)、UCS67はステップS60に進み、接続テスト要求に含まれる検索条件を用いた検索要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。なお、認証情報が認証要求を行うことを表す「する」でなければ(S56においてNO)、UCS67はステップS60に進む。ステップS61に進み、UCS67はステップS60の検索要求の結果を受信する。ステップS62に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。
具体的に、UCS67はステップS61で検索の成功を確認すれば、検索の結果をシステム初期設定機能202に通知する。ステップS61で最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を確認すれば、UCS67は最大ヒット数オーバーによる検索の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。また、ステップS61で検索開始位置不正による検索の失敗を確認すれば、UCS67は検索開始位置不正による検索の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。
認証が成功しなければ(S59においてNO)、UCS67はステップS62に進む。UCS67はステップS58で認証情報に間違いがあることを確認すれば、認証の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS57で認証要求を行ってから所定時間の間に、認証要求の結果を受信しなければ、LDAPサーバ231−1が稼働していない旨をシステム初期設定機能202に通知する。システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS63に進み、図25のような結果処理を行う。
図25は、接続テスト項目「簡易検索」,「テスト用条件検索」または「通常検索」の何れか一つが選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。
接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS64に進み、接続テスト項目「簡易検索」が選択された状態か否かを判定する。接続テスト項目「簡易検索」が選択された状態であれば(S64においてYES)、システム初期設定機能202はステップS69に進む。
ステップS69では、システム初期設定機能202が、検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S69においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図26の画面800を表示する。画面800は、検索が成功したことを表すメッセージ(例えば「入力情報で検索が可能です。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面800の確認ボタン801を押下することで、画面320に戻ることができる。
検索が成功していなければ(S69においてNO)、システム初期設定機能202はステップS70に進む。ステップS70では、システム初期設定機能202が、最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。
最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であれば(S70においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面800を表示する。この場合、最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗は、検索条件を適切に設定すれば検索が可能であると考えられるため、検索が成功したことを表す前述した画面800を操作パネル120に表示させる。最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗でなければ(S70においてNO)、システム初期設定機能202はステップS71に進む。
ステップS71では、システム初期設定機能202が、検索開始位置不正を原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。検索開始位置不正を原因とした検索の失敗であれば(S71においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図28の画面860を表示する。画面860は、検索が失敗したことを表すメッセージ(例えば「検索開始位置が不正です。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面860の確認ボタン861を押下することで、画面320に戻ることができる。検索開始位置不正を原因とした検索の失敗でなければ(S71においてNO)、システム初期設定機能202はステップS72に進む。
ステップS72では、システム初期設定機能202が、LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗したか否かを判定する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗すれば(S72においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に認証が失敗したことを表す前述した画面730を表示する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗していなければ(S72においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。
一方、接続テスト項目「簡易検索」が選択されていない状態であれば(S64においてNO)、システム初期設定機能202はステップS65に進む。ステップS65では、システム初期設定機能202が、検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S65においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図29の画面820を表示する。画面820は、検索が成功したことを表すメッセージ(例えば「入力情報で正常に検索されました。」など)と、検索の結果を表示させるための検索結果表示ボタン822とを含んでいる。なお、ユーザは画面820の閉じるボタン821を押下することで、画面320に戻ることができる。
検索結果表示ボタン822が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面830を表示する。画面830は、検索の結果として例えばユーザ情報を含んでいる。なお、ユーザは画面830の閉じるボタン831を押下することで、画面820に戻ることができる。
画面830のユーザ情報832が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面840を表示する。画面840は、押下されたユーザ情報832の詳細情報を含んでいる。画面840の次ページ表示ボタン841が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面850を表示する。画面850は、任意検索条件1〜3を含んでいる。
なお、画面850の前ページ表示ボタン851が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面840を表示する。画面840及び850の閉じるボタンが押下されると、システム初期設定機能202は画面830を操作パネル120に表示する。
また、図29の画面820には、接続テスト項目「日本語文字コード」が選択された状態で接続テストを行ったときに表示される日本語文字コードテスト結果表示ボタン823が含まれている。日本語文字コードテスト結果表示ボタン823を押下すると、接続テスト項目「日本語文字コード」の接続テストの結果を含む後述するような画面が操作パネル120に表示される。
検索が成功していなければ(S65においてNO)、システム初期設定機能202はステップS66に進む。ステップS66では、システム初期設定機能202が、最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。
最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であれば(S66においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に画面810を表示する。画面810は、最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を表すメッセージ(例えば「最大検索数を超えました。検索条件を設定しなおしてください。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面810の確認ボタン811を押下することで、画面320に戻ることができる。最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗でなければ(S66においてNO)、システム初期設定機能202はステップS67に進む。
ステップS67では、システム初期設定機能202が、検索開始位置不正を原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。検索開始位置不正を原因とした検索の失敗であれば(S67においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図28の画面860を表示する。画面860は、検索が失敗したことを表すメッセージ(例えば「検索開始位置が不正です。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面860の確認ボタン861を押下することで、画面320に戻ることができる。検索開始位置不正を原因とした検索の失敗でなければ(S67においてNO)、システム初期設定機能202はステップS68に進む。
ステップS68では、システム初期設定機能202が、LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗したか否かを判定する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗すれば(S68においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に認証が失敗したことを表す前述した画面730を表示する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗していなければ(S68においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。
図30は、接続テスト項目「日本語文字コード」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。なお、図30のシーケンス図は、入力された認証情報が認証要求を行うことを表す「する」である例を表している。
ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202は図19のステップS31〜S35と同様な認証情報チェック処理をステップS80で行う。ステップS81に進み、UCS67に対して接続テスト項目「日本語文字コード」の接続テスト要求を行う。また、ステップS82に進み、システム初期設定機能202は操作パネル120に接続テストの実行中であることを表す前述した画面600を表示する。
システム初期設定機能202から接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS83に進み、認証情報を用いた認証要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。ステップS84に進み、UCS67はステップS83の認証要求の結果を受信する。ステップS85に進み、UCS67は認証者の検索要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。ステップS86に進み、UCS67はステップS85の検索要求の結果を受信する。
LDAPサーバ231−1から検索要求の結果を受信すると、UCS67は認証者の検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S87においてYES)、UCS67はステップS88に進み、検索の結果を1つ以上の日本語文字コードに変換してステップS89に進む。検索が成功しなければ(S87においてNO)、UCS67はステップS89に進む。
ステップS89では、UCS67が、接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。具体的に、UCS67は認証者の検索が成功すれば、1つ以上の日本語文字コードに変換した検索の結果をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS86で最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を確認すれば、最大ヒット数オーバーによる検索の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67は、ステップS84で認証情報に間違いがあることを確認すれば、認証の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。また、UCS67はステップS83で認証要求を行ってから所定時間の間に、認証要求の結果を受信しなければ、LDAPサーバ231−1が稼働していない旨をシステム初期設定機能202に通知する。
システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS90に進み、図31のような結果処理を行う。図31は、接続テスト項目「日本語文字コード」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。
接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS91に進み、認証者の検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S91においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図32の画面900を表示する。画面900は、検索の結果として1つ以上の日本語文字コード(例えばUTF−8,SHIFT_JIS,EUC_JP,JISなど)に変換したユーザ情報を含んでいる。
ユーザは画面900に表示されたユーザ情報を確認し、正しく日本語表示されている日本語文字コード(例えば、図32の場合はUTF_8)を確認し、日本語文字コード選択ボタン902を押下することで日本語文字コードの設定が可能である。
また、画面900のユーザ情報901が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に押下されたユーザ情報901の詳細情報を含む前述した画面840を表示する。画面840の次ページ表示ボタン841が押下されると、システム初期設定機能202は操作パネル120に任意検索条件1〜3を含む前述した図29の画面850を表示する。
検索が成功していなければ(S91においてNO)、システム初期設定機能202はステップS92に進む。ステップS92では、システム初期設定機能202が、画面310から入力された認証情報が認証要求を行わないことを表す「しない」であるか否かを判定する。認証情報が認証要求を行わないことを表す「しない」であれば(S92においてYES)、システム初期設定機能202はステップS94に進む。
ステップS94では、システム初期設定機能202が、最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であれば(S94においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を表す前述した画面810を表示する。
最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗でなければ(S94においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。認証情報が認証要求を行わないことを表す「しない」でなければ(S92においてNO)、システム初期設定機能202はステップS93に進む。ステップS93では、システム初期設定機能202が、LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗したか否かを判定する。
LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗すれば(S93においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に認証が失敗したことを表す画面730を表示する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗していなければ(S93においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す画面620を表示する。
図33は、接続テスト項目「日本語文字コード」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。なお、図33のシーケンス図は、入力された認証情報が認証要求を行わないことを表す「しない」である例を表している。
ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202は操作パネル120に図34のような画面910を表示する。画面910は、検索条件の入力をユーザに促すメッセージ(例えば「日本語文字コードで表示する情報が必要です。検索条件を入力してください。」など)を含んでいる。
ユーザが画面910の検索条件設定ボタン912を押下すると、システム初期設定機能202は操作パネル120に検索条件の入力と一致条件の選択とを行う前述した画面420を表示する。ユーザは画面420に検索条件を入力したあと、画面420の設定ボタンまたは取消ボタンを押下することで、画面910に戻ることができる。ユーザは画面910の取消ボタン913を押下することで、画面320に戻ることもできる。
ユーザが検索条件を入力したあとで画面910のOKボタン914を押下すると、システム初期設定機能202はステップS101に進み、UCS67に対して接続テスト項目「日本語文字コード」の接続テスト要求を行う。また、システム初期設定機能202はステップS102に進み、操作パネル120に接続テストの実行中であることを表す前述した画面600を表示する。
システム初期設定機能202から接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS103に進み、接続テスト要求に含まれる検索条件を用いた検索要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。ステップS104に進み、UCS67はステップS103の検索要求の結果を受信する。
ステップS105に進み、UCS67は受信した検索要求の結果から検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S105においてYES)、UCS67はステップS106に進み、一件目の検索の結果を1つ以上の日本語文字コードに変換してステップS107に進む。検索が成功しなければ(S105においてNO)、UCS67はステップS107に進む。
ステップS107では、UCS67が、接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。具体的に、UCS67は検索が成功していれば、1つ以上の日本語文字コードに変換した検索の結果をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS104で最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を確認すれば、最大ヒット数オーバーによる検索の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。また、UCS67はステップS103で検索要求を行ってから所定時間の間に、検索要求の結果を受信しなければ、LDAPサーバ231−1が稼働していない旨をシステム初期設定機能202に通知する。
システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS109に進み、図35のような結果処理を行う。図35は、接続テスト項目「日本語文字コード」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。
接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS110に進み、検索が成功したか否かを判定する。検索が成功すれば(S110においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に検索の結果として1つ以上の日本語文字コードに変換したユーザ情報を含む前述した画面900を表示する。
検索が成功しなければ(S110においてNO)、システム初期設定機能202はステップS111に進む。ステップS111では、システム初期設定機能202が、最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であるか否かを判定する。最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗であれば(S111においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に最大ヒット数オーバーによる検索の失敗を表す前述した画面810を表示する。
最大ヒット数オーバーを原因とした検索の失敗でなければ(S111においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。
図36は、接続テスト項目「任意検索条件」が選択された状態で接続テストを実行したときの処理を表したシーケンス図である。ユーザが画面320のテスト実行ボタン321を押下すると、SCS68のシステム初期設定機能202はステップS120に進み、図19のステップS31〜S35と同様な認証情報チェック処理を行う。
ステップS121に進み、システム初期設定機能202はUCS67に対して接続テスト項目「任意検索条件」の接続テスト要求を行う。また、システム初期設定機能202はステップS122に進み、操作パネル120に接続テストの実行中であることを表す前述した画面600を表示する。
システム初期設定機能202から接続テスト要求を受信すると、UCS67はステップS123に進み、画面310から入力された認証情報が認証要求を行うことを表す「する」であるか否かを、接続テスト要求に含まれるLDAPサーバ情報を調べることにより判定する。
認証情報が認証要求を行うことを表す「する」であれば(S123においてYES)、UCS67はステップS124に進む。ステップS124及びS125の処理は、図19のステップS37及びS38と同様であるため説明を省略する。認証要求の結果を受信すると、UCS67はステップS126に進み、LDAPサーバ231−1に対する認証が成功したか否かを判定する。認証が成功すれば(S126においてYES)、UCS67はステップS127に進み、接続テスト要求に含まれる任意検索条件を用いた検索要求をLDAPサーバ231−1に対して行う。
なお、認証情報が認証要求を行うことを表す「する」でなければ(S123においてNO)、UCS67はステップS127に進む。ステップS128に進み、UCS67はステップS127の検索要求の結果を受信する。ステップS129に進み、UCS67は接続テストの結果をSCS68のシステム初期設定機能202に提供する。なお、認証が成功しなければ(S126においてNO)、UCS67はステップS129に進む。
具体的に、UCS67はステップS128で任意検索条件のうち使用不可なものを確認すれば、使用不可な任意検索条件をシステム初期設定機能202に通知する。例えば、使用不可な任意検索条件とは、ユーザが任意に決めて使用している社員番号などの情報である。UCS67はステップS125で認証情報に間違いがあることを確認すれば、認証の失敗をシステム初期設定機能202に通知する。UCS67はステップS124で認証要求を行ってから所定時間の間に、認証要求の結果を受信しなければ、LDAPサーバ231−1が稼働していない旨をシステム初期設定機能202に通知する。
システム初期設定機能202は、接続テストの結果をUCS67から受信するとステップS130に進み、図37のような結果処理を行う。図37は、接続テスト項目「任意検索条件」が選択された状態で接続テストを実行したときの結果処理を表したフローチャートである。
ステップS129で接続テストの結果をUCS67から受信すると、システム初期設定機能202はステップS131に進み、LDAPサーバ231−1がダウンしているか否かを判定する。
LDAPサーバ231−1がダウンしていれば(S131においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120にLDAPサーバ231−1が稼働していないことを表す前述した画面620を表示する。また、LDAPサーバ231−1がダウンしていなければ(S131においてNO)、システム初期設定機能202はステップS132に進む。
ステップS132では、システム初期設定機能202が、LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗したか否かを判定する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗すれば(S132においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に認証が失敗したことを表す前述した画面730を表示する。LDAPサーバ231−1に対する認証が失敗しなければ(S132においてNO)、システム初期設定機能202はステップS133に進む。
ステップS133では、システム初期設定機能202が、任意検索条件のうち使用不可なものがあるか否かを判定する。任意検索条件のうち使用不可なものがあれば(S133においてYES)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図38の画面1000を表示する。画面1000は、使用不可な任意検索条件のリストを含んでいる。なお、ユーザは画面1000の確認ボタン1001を押下することで、画面320に戻ることができる。
任意検索条件のうち使用不可なものがなければ(S133においてNO)、システム初期設定機能202は操作パネル120に図39の画面1010を表示する。画面1010は設定された任意検索条件で検索が可能であることを表すメッセージ(例えば「設定された任意検索条件で検索が可能です。」など)を含んでいる。なお、ユーザは画面1010の確認ボタン1011を押下することで、画面320に戻ることができる。
ここまで、LDAPサーバ情報登録処理と接続テスト処理とを操作パネル120の画面上から指示する例を説明したが、クライアント232−1,232−2の画面上から指示する場合も一部の処理を除き同様である。クライアント232−1,232−2の画面上から指示する場合、LDAPサーバ情報登録処理と接続テスト処理とに必要な情報がクライアント232−1,232−2からUCS67に送信される点が、操作パネル120の画面上から指示する場合と異なる。
図40は、クライアントの画面上から指示されたLDAPサーバ情報登録処理の一例のシーケンス図である。ステップS140では、ユーザがクライアント232−1を操作してLDAPサーバ情報登録画面の表示を指示する。クライアント232−1は、ユーザからの指示によりLDAPサーバ情報登録画面を画面上に表示する。ユーザは入力装置等を操作することで、画面上に表示されたLDAPサーバ情報登録画面にLDAPサーバ情報を登録する。
クライアント232−1は、LDAPサーバ情報登録画面に登録されたLDAPサーバ情報のデータ登録要求をNCS61に送信する。ステップS141に進み、NCS61は受信したデータ登録要求に含まれる図41のようなXMLデータを取り出し、そのXMLデータをUCS67に供給する。ステップS142に進み、UCS67はNCS61から供給されたXMLデータからLDAPサーバ情報を取り出し、HDD108などに格納して保存する。
このように、クライアント232−1,232−2はXML等を利用することで、融合機31の管理するLDAPサーバ情報の取得,追加,変更または削除等のLDAPサーバ情報登録処理が可能である。
図42は、クライアントの画面上から指示された接続テスト処理の一例のシーケンス図である。ステップS150では、ユーザがクライアント232−1を操作して接続テストの実行を指示する。ユーザが接続テストの実行を指示すると、クライアント232−1は接続テスト要求をNCS61に送信する。
ステップS151に進み、NCS61は受信した接続テスト要求に含まれる図43のようなXMLデータを取り出し、そのXMLデータをUCS67に供給する。ステップS152に進み、UCS67はNCS61から供給されたXMLデータからテスト用データを取り出す。
ステップS153に進み、UCS67はテスト用データに含まれるLDAPサーバ情報を用いて、前述したようなテストレベルに応じた接続テストを行う。そして、UCS67は接続テストの結果を取得する。ステップS154に進み、UCS67は接続テストの結果をNCS61に供給する。ステップS155に進み、NCS61はUCS67から供給された接続テストの結果をクライアント232−1に送信する。
ステップS156に進み、クライアント232−1は受信した接続テストの結果を画面上に表示する。ユーザはクライアント232−1の画面上に表示された接続テストの結果を確認することで、これから登録しようとしているLDAPサーバ情報の正確性を確認できる。このように、クライアント232−1,232−2はXML等を利用し、融合機31に対する接続テストの要求と、その接続テストの結果の確認とを行うことができる。
接続テストの結果として表示される前述した画面500,510,610,620,720,730,800,810,820、1000及び1010は、接続テストの結果詳細を操作パネル120に表示させる結果詳細表示ボタン及び接続テストの結果を印字する結果印字ボタンとを有する。また、接続テストの結果として表示される前述した画面900には接続テストの結果を印字する結果印字ボタンを有する。
結果印字ボタンが押下されると、融合機31は図44のような結果印字処理を行う。図44は、結果印字処理を表したフローチャートである。ステップS160では、SCS68のシステム初期設定機能202が、SRM69に対して結果印刷要求を行う。
ステップS161に進み、SRM69は白黒レーザプリンタ41,カラーレーザプリンタ42のプロッタエンジンに印刷要求を行う。プロッタエンジンは、SRM69からの印刷要求に応じて図45のような接続テストの結果または図46のような接続テストの結果詳細を出力する。なお、図45は複数の接続テスト項目が選択された状態で接続テストを実行したときの出力例である。したがって、図45の出力例は選択される接続テスト項目に応じて変化する。
また、融合機31は接続テストの結果または接続テストの結果詳細をテキストメールで出力することもできる。図47は、接続テストの結果または接続テストの結果詳細をテキストメールで送信する処理を表したフローチャートである。
ステップS170では、SCS68のシステム初期設定機能202が、メール送信モジュール1100に対して接続テストの結果または接続テストの結果詳細のメール送信要求を行う。ステップS171に進み、メール送信モジュール1100は接続テストの結果または接続テストの結果詳細を送信するためのメールを成型し、成型されたメールを例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で送信する。
また、融合機31は接続テストの結果または接続テストの結果詳細を画像メールで出力することもできる。図48は、接続テストの結果または接続テストの結果詳細を画像メールで送信する処理を表したフローチャートである。
ステップS180では、SCS68のシステム初期設定機能202が、接続テストの結果または接続テストの結果詳細を表した文字列から例えばビットマップ等のイメージ図を作成する。このように、接続テストの結果または接続テストの結果詳細を表した文字列からイメージ図を作成しておくことで、文字化けにより接続テストの結果または接続テストの結果詳細が確認できないという事態を防ぐことができる。
ステップS181に進み、SCS68のシステム初期設定機能202はメール送信モジュール1100に対して接続テストの結果または接続テストの結果詳細のイメージ図のメール送信要求を行う。
ステップS182に進み、メール送信モジュール1100は接続テストの結果または接続テストの結果詳細のイメージ図を送信するためのメールを成型し、成型されたメールを例えばSMTPで送信する。