JP2004289678A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置を提供する。
【解決手段】本発明による通信端末装置では、発信先のアナログ電話番号を入力し(S30)、対応するIP電話番号を記憶していない場合であっても(S32のN)、IPネットワーク上の管理サーバに番号を問い合わせることにより(S34)、IP電話番号を取得することができる(S40のY)。取得した場合には、そのIP電話番号を用いて発信する(S44)。このように、相手方のIP電話番号をする知らない場合であっても、管理サーバからIP電話番号を取得することにより、低料金のIP電話を簡易に使用することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明による通信端末装置では、発信先のアナログ電話番号を入力し(S30)、対応するIP電話番号を記憶していない場合であっても(S32のN)、IPネットワーク上の管理サーバに番号を問い合わせることにより(S34)、IP電話番号を取得することができる(S40のY)。取得した場合には、そのIP電話番号を用いて発信する(S44)。このように、相手方のIP電話番号をする知らない場合であっても、管理サーバからIP電話番号を取得することにより、低料金のIP電話を簡易に使用することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信技術に関し、とくにアナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットが広く普及し、ネットワークのインフラの整備も進みつつある現在、通話音声信号を符号化したデータをパケット化し、インターネットなどのネットワークを介して送受信するIP(Internet Protocol)電話装置が注目を集めている。通話音声と同時にビデオ映像を送ることにより、ビデオ電話装置として利用することも可能であり、従来のアナログ電話装置に取って代わる次世代の電話装置として期待されている。このIP電話は、一般にインターネット電話と呼ばれることもある。例えば、IP電話装置に関する技術として、ダイアルアップ接続時に、VoIP(Voice over IP)通話可否情報をもとに、回線交換による通話とVoIP通話を選択する通話方式を提案するものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251440号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
アナログ電話を利用した長距離電話や国際電話なども近時安くなっているとはいえ、IP電話を使用してIPネットワーク経由で通話することができれば、コスト面での削減は比較にならないほど大きい。近年では、安価にインターネットに常時接続できる環境も整いつつあり、そのため、IP電話の普及が一層促進されることが予想される。一方で、コスト的なメリットを最大限享受するためには、話者同士がIP電話で通話することが必要と考えられるが、相手方がIP電話に加入していることを知らなければ、また加入していることを知っていてもIP電話番号を知らなければ、相手方のIP電話に発信することはできないという現状がある。
【0005】
本発明は、そうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置が効率よくIP電話を活用できる技術を提供することにある。また本発明の別の目的は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置がアナログ電話とIP電話を選択的に効率よく活用できる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、アナログ電話番号に対応するIP電話番号を取得する取得部と、取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部とを備える。この態様の通信端末装置によると、ユーザが発信先のIP電話番号を認識していない場合であっても、アナログ電話番号を入力することによりIP電話番号を取得することができ、低料金のIP電話を簡易に利用することが可能となる。
【0007】
本発明の別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号を有するか否かをIPネットワーク上のサーバに問い合わせる照会部と、サーバにおいて対応するIP電話番号を保持する場合に、サーバからIP電話番号を取得する取得部と、取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部とを備える。この態様の通信端末装置によると、ユーザが発信先のIP電話番号を認識していない場合であっても、アナログ電話番号を入力することによりIP電話番号をIPネットワーク上のサーバから取得することができ、低料金のIP電話を簡易に利用することが可能となる。
【0008】
この態様の通信端末装置は、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部をさらに備えてもよく、照会部は、サーバへの問い合わせの前に、格納部のリストに、発信先のアナログ電話番号に対応するIP電話番号が記録されているか否かを判断し、記録されていない場合にサーバへの問い合わせを行ってもよい。一方、格納部のリストに、対応するIP電話番号が記録されている場合に、取得部は、格納部からIP電話番号を取得してもよい。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、自身以外の通信端末装置のアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部と、IPネットワーク上に位置する他の通信端末装置に対してリストの照会を要求する照会部と、自身が記憶していないアナログ電話番号とIP電話番号の対応を他の通信端末装置が保持する場合に、当該他の通信端末装置から、その対応を取得する取得部と、取得部において取得された対応を、格納部のリストに記録する書込制御部とを備える。この態様の通信端末装置によると、IPネットワーク上に位置する通信端末装置間でリストの同期をとることができ、リストの更新を簡易に実現することが可能となる。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、入力されたアナログ電話番号を用いて発信する発信部と、アナログ電話を使用するための回線を接続した後、発信先の通信端末装置からIP電話番号を取得する取得部とを備える。この態様の通信端末装置によると、アナログ電話の使用中にIP電話番号を取得することができ、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを作成することが可能となる。
【0011】
この態様の通信端末装置は、取得部がIP電話番号を取得した後、アナログ電話用の回線の接続を、IP電話用の回線の接続に切り替える回線設定部をさらに備えてもよい。回線設定部は、アナログ電話用の回線の接続を維持したまま、IP電話用の回線の接続を行い、その後、アナログ電話用の回線の接続を切断するのが好ましい。
【0012】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、いずれか一方の電話用の回線を接続した後、接続した回線を切り替える場合に、他方の電話用の回線が接続するのを待って、一方の電話用の回線の接続を切断する。一時的に2つの回線を同時接続させることにより、回線の切断時にユーザに不快な音切れの生じる可能性を低減することが可能となる。アナログ電話用の回線の接続をIP電話用の回線の接続に切り替える時間は、IP電話用の回線の接続をアナログ電話用の回線の接続に切り替える時間よりも短いことが好ましい。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る通話システム1の全体構成を示す。通話システム1において、複数の通信端末装置10aおよび10b(以下、総称する場合は「通信端末装置10」と呼ぶ)が、それぞれアナログ回線網14およびIPネットワーク16とに接続される。通信端末装置10は、アナログ電話とIP電話の双方の機能を有し、自身のアナログ電話番号とIP電話番号とを保持している。
【0015】
アナログ回線網14は例えば公衆交換電話網などの加入電話回線ネットワークであってよく、末端にアナログ電話装置をつないで、回線交換方式で交換機12aおよび12bを介して相手に接続することにより、音声通話を実現することができる。一方、IPネットワーク16は、インターネットやイントラネットなどのインターネットプロトコル上で通信を可能とするネットワークであり、末端にIP電話装置をつないで、ルータを介して相手に接続することにより、音声通話を実現することができる。したがって、通信端末装置10は、アナログ回線網14およびIPネットワーク16に接続することにより、アナログ電話とIP電話の双方を利用することができる。IPネットワーク16には、通信などを管理する管理サーバ20が接続される。
【0016】
なお実施の形態では、アナログ電話用の回線としてアナログ回線網14を例に示すが、これに限定するものではなく、要はアナログ電話を使用するための回線であればよい。したがって別の例では、アナログ回線網14の代わりに、ISDNなどのデジタル回線網であってもよく、その場合には、通信端末装置10がターミナルアダプタなどを介してデジタル回線網に接続することにより、アナログ電話の機能を実現することになる。また、図示のごとく、アナログ回線網14とIPネットワーク16とはゲートウェイ18を介して接続されてもよい。
【0017】
実施の形態において通信端末装置10は、複数の機器から構成されてもよい。例えば、アナログ電話機とIP電話機とが端末接続装置に接続し、端末接続装置が、アナログ回線網14およびIPネットワーク16に接続した構成をとってもよい。しかしながらユーザの利便性に配慮すると、通信端末装置10は、アナログ電話およびIP電話の機能を一体にした機器として構成されることが好ましい。その形態には様々なものが考えられるが、例えば、アナログ電話装置がIP電話機能を持つようにしてもよいし、また、PC(パーソナルコンピュータ)がアナログ電話機能とIP電話機能の双方を持つようにしてもよい。以下では、通信端末装置10が一つの機器として構成される場合を例にとる。
【0018】
図2は、本発明の通信端末装置10の構成を示す。通信端末装置10は、入力インタフェース部30、番号取得部36、読出制御部38、書込制御部40、格納部42、登録部44、照会部46、アナログ回線網インタフェース部48、回線設定部50およびIPネットワークインタフェース部52を備える。入力インタフェース部30は、ユーザからの操作入力を受け付けるボタンなどであってよく、電話番号を入力するための番号入力部32およびユーザからの要求を受け付けるための要求受付部34を有する。なお図示しないが、通信端末装置10は受話器を構成するマイクやスピーカを有し、また、アナログ電話およびIP電話として機能するために必要な構成を有している。
【0019】
図3は、格納部42に記憶されるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを示す。このリストは、図示のごとく、通信端末装置10以外の通信端末装置、すなわち発信先となる通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けて記録したものである。このリストには、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ自身以外の通信端末装置10の電話番号の対応関係が含められ、一方の通話機能しかもたない通信端末装置については、このリストに含められない。このリストは、ユーザにより作成されてもよく、また、以下の実施の形態で示すように、通信端末装置10の処理により作成されてもよい。
【0020】
第1の実施の形態では、ユーザが通信端末装置10にアナログ電話番号を入力すると、IPネットワーク16上の管理サーバ20に対応するIP電話番号を有するか否かを問い合わせ、管理サーバが保持する場合に、そのIP電話番号を取得してIP電話で発信する。管理サーバ20は、予め複数の通信端末装置におけるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを保持しておく。このリストは、例えば図3に示したようなものである。これにより、ユーザが通話先のアナログ電話番号しか認識していない場合であっても、IP電話で通話することができ、電話料金を安くすることが可能となる。なお、通信端末装置10の格納部42のリストに対応する電話番号が保持されている場合には、そのIP電話番号を取得してIP電話で発信する。
【0021】
図4は、第1の実施の形態における管理サーバ20によるリストの作成処理、言い換えると通信端末装置10が自身のアナログ電話番号とIP電話番号の対応を管理サーバ20に登録する処理のシーケンス図を示す。アナログ電話番号とIP電話番号の対応の登録は、IPネットワーク16を介して行われる。
【0022】
通信端末装置10がIPネットワーク16に接続する(S10)。常時接続の場合には、通信端末装置10は常にIPネットワーク16に接続されている状態にある。ユーザが要求受付部34から、アナログ電話番号とIP電話番号の対応の登録要求を入力する。登録部44は、その登録要求を要求受付部34から受け取り、IPネットワークインタフェース部52を介して管理サーバ20に送信する(S12)。管理サーバ20が、登録を受け入れる旨の応答を返信すると(S14)、IPネットワークインタフェース部52は、通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号とを管理サーバ20に送信する(S16)。管理サーバ20は、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを作成してデータベースに登録し(S18)、登録終了の旨を通信端末装置10に通知する(20)。
【0023】
なお、登録に際しては、上記のようにユーザからの登録要求を契機として管理サーバ20における登録手続きが実行されてもよいが、通信端末装置10をIPネットワーク16に接続した時点で自動的に登録手続きが行われるようにしてもよい。いずれにしても、管理サーバ20は、IPネットワーク16に接続した通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号との対応を示すリストを保有する。なお、管理サーバ20は、多くのユーザがIP電話を使用することができるように、別個に存在するIPネットワーク上のサーバと通信してリストを照会しあい、リストを追加していってもよい。
【0024】
図5は、第1の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図を示す。まず、通信端末装置10において、ユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S30)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S32)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S32のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S44)。
【0025】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S32のN)、番号取得部36が、照会部46にその旨を通知する。照会部46は、IPネットワークインタフェース部52を介して、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号を有するか否かをIPネットワーク16上の管理サーバ20に問い合わせる(S34)。管理サーバ20は、自身のデータベース内を検索して、アナログ電話番号に対応するIP電話番号の有無を調べる(S36)。対応するIP電話番号が存在する場合には、そのIP電話番号を通信端末装置10に送信する(S38)。IP電話番号は、IPネットワークインタフェース部52を介して番号取得部36に送られる。
【0026】
番号取得部36がIP電話番号を取得した場合(S40のY)、書込制御部40が、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を格納部42のリストに記録する(S42)。また、番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S44)。一方、管理サーバ20からIP電話番号を取得できない場合には(S40のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S46)。S44およびS46における発信処理を経て、通話回線が接続される(S48)。
【0027】
以上によると、ユーザがIP電話番号を認識していなくても、通信端末装置10でIP電話番号を管理サーバ20から取得して発信することができる。また、管理サーバ20から取得したIP電話番号とアナログ電話番号との対応が格納部42のリストに記録されるため、次に同一の発信先にIP電話で通話したい場合に、ユーザはアナログ電話番号を入力すれば、格納部42のリストからIP電話番号を自動で取得できることになり、短時間でIP電話を利用することが可能となる。
【0028】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を表現したリストを通信端末装置10のデータベースに記憶する。第1の実施の形態では、発信時に管理サーバ20から取得した対応をデータベースに記憶する例について説明したが、第2の実施の形態では、発信時以外のタイミングでデータベースを作成することを意図する。管理サーバ20のデータベースにアクセスして自前のデータベースを更新していくことも可能であるが、IPネットワーク16上の複数の通信端末装置からのアクセスが管理サーバ20に集中することを防止するため、第2の実施の形態では、IPネットワーク16上の他の通信端末装置のデータベースと同期をとることにより、自前のデータベースを作成する。
【0029】
図6は、第2の実施の形態における通信端末装置10のデータベースの作成処理のシーケンス図を示す。図6では、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でデータベースの同期処理を行う例を示す。まず、通信端末装置10aのIPネットワークインタフェース部52が、IPネットワーク16に他の通信端末装置を探索するための探索信号をブロードキャストする(S60)。他の通信端末装置の応答がなければ(S62のN)、S60の探索処理を続行する。この探索処理は、定期的に行ってもよいし、電話を使用しない時間帯、例えば電話があまり利用されない夜中から早朝にかけての時間帯に行ってもよい。他の通信端末装置10bからの応答があった場合、すなわちIPネットワーク16に接続している他の通信端末装置10bが存在している場合(S62のY)、通信端末装置10aの照会部46は、IPネットワークインタフェース部52を介して、通信端末装置10bに対してリスト照会要求を送信する(S64)。通信端末装置10bは、リスト照会要求を受けて、要求を受け入れる旨を示す応答を送信する(S66)。
【0030】
続いて、通信端末装置10aと通信端末装置10bは、データベースの同期処理を実行する(S68)。この同期処理は、互いのリストを送信しあってもよく、また互いに保有していない対応関係のみを送信しあってもよい。いずれにしても、通信端末装置10aの番号取得部36は、自身が記憶していないアナログ電話番号とIP電話番号の対応を他の通信端末装置10bが保持する場合に、通信端末装置10bから、その対応を取得する。通信端末装置10bについても同様に、通信端末装置10aから、自身が保持していない対応を取得する。通信端末装置10aにおいて、番号取得部36は、取得した対応を書込制御部40に伝達し、書込制御部40が、この対応を格納部42のリストに記録し、リストを更新する(S70)。通信端末装置10bにおいても同様にリストが更新される(S72)。
【0031】
以上のように、通信端末装置10は、例えば同一のインターネットプロバイダに接続している他の通信端末装置との間で、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を記録したリストを交換し合い、自前のリストを更新していくことが可能となる。このリストはアナログ電話番号からIP電話番号への変換テーブルとして利用できるため、ユーザはアナログ電話番号さえ把握していれば、相手方にIP電話にて通話することが可能となる。
【0032】
図7は、第2の実施の形態における回線接続処理のフローチャートを示す。まずユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S80)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S82)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S82のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S84)。
【0033】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S82のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S86)。S84およびS86における発信処理を経て、通話回線が接続される(S88)。これにより、通話可能な状態となり(S90)、通話が終了すると回線を切断する(S92)。
【0034】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、ピアツーピア方式による回線接続処理を示し、具体的には通信端末装置10同士で連携をとり、アナログ電話用の回線を接続した後、着信側の通信端末装置10がIP電話番号を発信元の通信端末装置10に送信する。送信されたIP電話番号は、発信元の通信端末装置10において格納部42に記憶され、次回以降の通話時に利用されてもよく、また、一旦アナログ電話用の回線を切断して、再度IP電話用の回線を接続しなおしてもよい。さらに、IP電話番号を受けとった発信元の通信端末装置10は、通話を維持しながらIP電話用の回線に切り替えてもよい。以下では、通話を維持しつつ回線を切り替える処理を示す。
【0035】
図8は、第3の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図を示す。図8では、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間で回線接続を行う例を示す。まず、通信端末装置10aにおいて、ユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S100)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S102)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S102のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S104)。
【0036】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S102のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S106)。通信端末装置10bは発信を受け付け(S108)、これにより、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でアナログ電話用の回線の接続が確立される(S110)。したがって、通信端末装置10aおよび通信端末装置10bでは、アナログ電話による通話が行われている。
【0037】
アナログ電話用回線の接続後、通信端末装置10aの照会部46が、IPネットワークインタフェース部52を介して、IPネットワーク16から通信端末装置10bにIP電話番号を要求する(S112)。通信端末装置10bがIP電話に加入していない場合や、IP電話番号を伝えたくない場合には、通信端末装置10bは、IP電話番号の要求を無視する。通信端末装置10bがIP電話番号を通信端末装置10aに伝えてもよい場合は、通信端末装置10bからIP電話番号がIPネットワーク16を介して伝達される(S114)。
【0038】
IP電話番号は、通信端末装置10aのIPネットワークインタフェース部52を介して番号取得部36に送られる。番号取得部36はIP電話番号を取得し(S116)、書込制御部40が、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を格納部42のリストに記録する(S118)。通信端末装置10aでは、図示しない表示部に、着信側の通信端末装置10bがIP電話を使用可能であることを表示する(S120)。この表示により、ユーザは、IP電話に切り替えられることを認識する。ユーザが要求受付部34から回線の切替を指示すると(S122)、その切替指示は回線設定部50に伝達される。なお、図8の例では、ユーザからの切替指示を契機として回線の切替を行うこととするが、着信側の通信端末装置10bからIP電話番号の通知があった時点で、自動的に切替作業を行ってもよい。
【0039】
回線設定部50は切替指示を受けて、番号取得部36または格納部42からIP電話番号を受け取り、IPネットワークインタフェース部52に伝達する。IPネットワークインタフェース部52はIP電話番号を用いて発信する(S124)。
【0040】
以上のステップにより、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でIP電話用の回線が接続される(S126)。このとき、アナログ電話用の回線は接続された状態を維持し、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間では、アナログ電話による通話が引き続き行われている。このように、一時的にアナログ電話用の回線とIP電話用の回線とを同時に接続状態にすることにより、回線切断に伴う不快な無音期間を避けることが可能となる。その後、アナログ電話用の回線を切断し(S128)、低料金のIP電話での通話が可能となる。以上の処理により、通信端末装置10aは、発信先の通信端末装置10bとの間でIP電話番号を直接受け取ることができ、リストを更新することができる。
【0041】
以上、本発明を複数の実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0042】
IP電話の音質はIPネットワーク16の環境などによって悪化する場合もあるが、アナログ電話の音質は一般に安定しているため、状況に応じて低料金のIP電話よりも、安定した音質が期待されるアナログ電話に切り替えたい要望も存在すると考えられる。上記の実施の形態では、アナログ電話から低料金のIP電話に切り替える例について説明したが、IP電話からアナログ電話に切り替える場合であっても、本発明の技術を利用できることは言うまでもない。
【0043】
第3の実施の形態において、アナログ電話からIP電話への切替と、IP電話からアナログ電話への切替の双方を想定した場合、アナログ電話用の回線からIP電話用の回線への切替にかかる時間は、IP電話用の回線からアナログ電話用の回線への切替にかかる時間よりも短くてよい。これは、交換機12を介するためにアナログ電話用の回線の接続確立が、IP電話用の回線の接続確立よりも時間を要するためである。したがって、回線の切替時間を両者で同一にする必要はなく、結果として、アナログ電話用回線からIP電話用回線の切替時間を、IP電話用回線からアナログ電話用回線の切替時間よりも短くすることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置がアナログ電話とIP電話を効率よく活用できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通話システムの全体構成を示す図である。
【図2】通信端末装置の構成を示す図である。
【図3】格納部に記憶されるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを示す図である。
【図4】第1の実施の形態における管理サーバによるリストの作成処理のシーケンス図である。
【図5】第1の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図である。
【図6】第2の実施の形態における通信端末装置のデータベースの作成処理のシーケンス図である。
【図7】第2の実施の形態における回線接続処理のフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
1・・・通話システム、10・・・通信端末装置、12・・・交換機、14・・・アナログ回線網、16・・・IPネットワーク、18・・・ゲートウェイ、20・・・管理サーバ、30・・・入力インタフェース部、32・・・番号入力部、34・・・要求受付部、36・・・番号取得部、38・・・読出制御部、40・・・書込制御部、42・・・格納部、44・・・登録部、46・・・照会部、48・・・アナログ回線網インタフェース部、50・・・回線設定部、52・・・IPネットワークインタフェース部。
【発明の属する技術分野】
本発明は通信技術に関し、とくにアナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットが広く普及し、ネットワークのインフラの整備も進みつつある現在、通話音声信号を符号化したデータをパケット化し、インターネットなどのネットワークを介して送受信するIP(Internet Protocol)電話装置が注目を集めている。通話音声と同時にビデオ映像を送ることにより、ビデオ電話装置として利用することも可能であり、従来のアナログ電話装置に取って代わる次世代の電話装置として期待されている。このIP電話は、一般にインターネット電話と呼ばれることもある。例えば、IP電話装置に関する技術として、ダイアルアップ接続時に、VoIP(Voice over IP)通話可否情報をもとに、回線交換による通話とVoIP通話を選択する通話方式を提案するものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251440号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
アナログ電話を利用した長距離電話や国際電話なども近時安くなっているとはいえ、IP電話を使用してIPネットワーク経由で通話することができれば、コスト面での削減は比較にならないほど大きい。近年では、安価にインターネットに常時接続できる環境も整いつつあり、そのため、IP電話の普及が一層促進されることが予想される。一方で、コスト的なメリットを最大限享受するためには、話者同士がIP電話で通話することが必要と考えられるが、相手方がIP電話に加入していることを知らなければ、また加入していることを知っていてもIP電話番号を知らなければ、相手方のIP電話に発信することはできないという現状がある。
【0005】
本発明は、そうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置が効率よくIP電話を活用できる技術を提供することにある。また本発明の別の目的は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置がアナログ電話とIP電話を選択的に効率よく活用できる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、アナログ電話番号に対応するIP電話番号を取得する取得部と、取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部とを備える。この態様の通信端末装置によると、ユーザが発信先のIP電話番号を認識していない場合であっても、アナログ電話番号を入力することによりIP電話番号を取得することができ、低料金のIP電話を簡易に利用することが可能となる。
【0007】
本発明の別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号を有するか否かをIPネットワーク上のサーバに問い合わせる照会部と、サーバにおいて対応するIP電話番号を保持する場合に、サーバからIP電話番号を取得する取得部と、取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部とを備える。この態様の通信端末装置によると、ユーザが発信先のIP電話番号を認識していない場合であっても、アナログ電話番号を入力することによりIP電話番号をIPネットワーク上のサーバから取得することができ、低料金のIP電話を簡易に利用することが可能となる。
【0008】
この態様の通信端末装置は、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部をさらに備えてもよく、照会部は、サーバへの問い合わせの前に、格納部のリストに、発信先のアナログ電話番号に対応するIP電話番号が記録されているか否かを判断し、記録されていない場合にサーバへの問い合わせを行ってもよい。一方、格納部のリストに、対応するIP電話番号が記録されている場合に、取得部は、格納部からIP電話番号を取得してもよい。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、自身以外の通信端末装置のアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部と、IPネットワーク上に位置する他の通信端末装置に対してリストの照会を要求する照会部と、自身が記憶していないアナログ電話番号とIP電話番号の対応を他の通信端末装置が保持する場合に、当該他の通信端末装置から、その対応を取得する取得部と、取得部において取得された対応を、格納部のリストに記録する書込制御部とを備える。この態様の通信端末装置によると、IPネットワーク上に位置する通信端末装置間でリストの同期をとることができ、リストの更新を簡易に実現することが可能となる。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、入力されたアナログ電話番号を用いて発信する発信部と、アナログ電話を使用するための回線を接続した後、発信先の通信端末装置からIP電話番号を取得する取得部とを備える。この態様の通信端末装置によると、アナログ電話の使用中にIP電話番号を取得することができ、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを作成することが可能となる。
【0011】
この態様の通信端末装置は、取得部がIP電話番号を取得した後、アナログ電話用の回線の接続を、IP電話用の回線の接続に切り替える回線設定部をさらに備えてもよい。回線設定部は、アナログ電話用の回線の接続を維持したまま、IP電話用の回線の接続を行い、その後、アナログ電話用の回線の接続を切断するのが好ましい。
【0012】
本発明のさらに別の態様は、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置に関する。この態様の通信端末装置は、いずれか一方の電話用の回線を接続した後、接続した回線を切り替える場合に、他方の電話用の回線が接続するのを待って、一方の電話用の回線の接続を切断する。一時的に2つの回線を同時接続させることにより、回線の切断時にユーザに不快な音切れの生じる可能性を低減することが可能となる。アナログ電話用の回線の接続をIP電話用の回線の接続に切り替える時間は、IP電話用の回線の接続をアナログ電話用の回線の接続に切り替える時間よりも短いことが好ましい。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る通話システム1の全体構成を示す。通話システム1において、複数の通信端末装置10aおよび10b(以下、総称する場合は「通信端末装置10」と呼ぶ)が、それぞれアナログ回線網14およびIPネットワーク16とに接続される。通信端末装置10は、アナログ電話とIP電話の双方の機能を有し、自身のアナログ電話番号とIP電話番号とを保持している。
【0015】
アナログ回線網14は例えば公衆交換電話網などの加入電話回線ネットワークであってよく、末端にアナログ電話装置をつないで、回線交換方式で交換機12aおよび12bを介して相手に接続することにより、音声通話を実現することができる。一方、IPネットワーク16は、インターネットやイントラネットなどのインターネットプロトコル上で通信を可能とするネットワークであり、末端にIP電話装置をつないで、ルータを介して相手に接続することにより、音声通話を実現することができる。したがって、通信端末装置10は、アナログ回線網14およびIPネットワーク16に接続することにより、アナログ電話とIP電話の双方を利用することができる。IPネットワーク16には、通信などを管理する管理サーバ20が接続される。
【0016】
なお実施の形態では、アナログ電話用の回線としてアナログ回線網14を例に示すが、これに限定するものではなく、要はアナログ電話を使用するための回線であればよい。したがって別の例では、アナログ回線網14の代わりに、ISDNなどのデジタル回線網であってもよく、その場合には、通信端末装置10がターミナルアダプタなどを介してデジタル回線網に接続することにより、アナログ電話の機能を実現することになる。また、図示のごとく、アナログ回線網14とIPネットワーク16とはゲートウェイ18を介して接続されてもよい。
【0017】
実施の形態において通信端末装置10は、複数の機器から構成されてもよい。例えば、アナログ電話機とIP電話機とが端末接続装置に接続し、端末接続装置が、アナログ回線網14およびIPネットワーク16に接続した構成をとってもよい。しかしながらユーザの利便性に配慮すると、通信端末装置10は、アナログ電話およびIP電話の機能を一体にした機器として構成されることが好ましい。その形態には様々なものが考えられるが、例えば、アナログ電話装置がIP電話機能を持つようにしてもよいし、また、PC(パーソナルコンピュータ)がアナログ電話機能とIP電話機能の双方を持つようにしてもよい。以下では、通信端末装置10が一つの機器として構成される場合を例にとる。
【0018】
図2は、本発明の通信端末装置10の構成を示す。通信端末装置10は、入力インタフェース部30、番号取得部36、読出制御部38、書込制御部40、格納部42、登録部44、照会部46、アナログ回線網インタフェース部48、回線設定部50およびIPネットワークインタフェース部52を備える。入力インタフェース部30は、ユーザからの操作入力を受け付けるボタンなどであってよく、電話番号を入力するための番号入力部32およびユーザからの要求を受け付けるための要求受付部34を有する。なお図示しないが、通信端末装置10は受話器を構成するマイクやスピーカを有し、また、アナログ電話およびIP電話として機能するために必要な構成を有している。
【0019】
図3は、格納部42に記憶されるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを示す。このリストは、図示のごとく、通信端末装置10以外の通信端末装置、すなわち発信先となる通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けて記録したものである。このリストには、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ自身以外の通信端末装置10の電話番号の対応関係が含められ、一方の通話機能しかもたない通信端末装置については、このリストに含められない。このリストは、ユーザにより作成されてもよく、また、以下の実施の形態で示すように、通信端末装置10の処理により作成されてもよい。
【0020】
第1の実施の形態では、ユーザが通信端末装置10にアナログ電話番号を入力すると、IPネットワーク16上の管理サーバ20に対応するIP電話番号を有するか否かを問い合わせ、管理サーバが保持する場合に、そのIP電話番号を取得してIP電話で発信する。管理サーバ20は、予め複数の通信端末装置におけるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを保持しておく。このリストは、例えば図3に示したようなものである。これにより、ユーザが通話先のアナログ電話番号しか認識していない場合であっても、IP電話で通話することができ、電話料金を安くすることが可能となる。なお、通信端末装置10の格納部42のリストに対応する電話番号が保持されている場合には、そのIP電話番号を取得してIP電話で発信する。
【0021】
図4は、第1の実施の形態における管理サーバ20によるリストの作成処理、言い換えると通信端末装置10が自身のアナログ電話番号とIP電話番号の対応を管理サーバ20に登録する処理のシーケンス図を示す。アナログ電話番号とIP電話番号の対応の登録は、IPネットワーク16を介して行われる。
【0022】
通信端末装置10がIPネットワーク16に接続する(S10)。常時接続の場合には、通信端末装置10は常にIPネットワーク16に接続されている状態にある。ユーザが要求受付部34から、アナログ電話番号とIP電話番号の対応の登録要求を入力する。登録部44は、その登録要求を要求受付部34から受け取り、IPネットワークインタフェース部52を介して管理サーバ20に送信する(S12)。管理サーバ20が、登録を受け入れる旨の応答を返信すると(S14)、IPネットワークインタフェース部52は、通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号とを管理サーバ20に送信する(S16)。管理サーバ20は、アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを作成してデータベースに登録し(S18)、登録終了の旨を通信端末装置10に通知する(20)。
【0023】
なお、登録に際しては、上記のようにユーザからの登録要求を契機として管理サーバ20における登録手続きが実行されてもよいが、通信端末装置10をIPネットワーク16に接続した時点で自動的に登録手続きが行われるようにしてもよい。いずれにしても、管理サーバ20は、IPネットワーク16に接続した通信端末装置10のアナログ電話番号とIP電話番号との対応を示すリストを保有する。なお、管理サーバ20は、多くのユーザがIP電話を使用することができるように、別個に存在するIPネットワーク上のサーバと通信してリストを照会しあい、リストを追加していってもよい。
【0024】
図5は、第1の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図を示す。まず、通信端末装置10において、ユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S30)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S32)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S32のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S44)。
【0025】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S32のN)、番号取得部36が、照会部46にその旨を通知する。照会部46は、IPネットワークインタフェース部52を介して、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号を有するか否かをIPネットワーク16上の管理サーバ20に問い合わせる(S34)。管理サーバ20は、自身のデータベース内を検索して、アナログ電話番号に対応するIP電話番号の有無を調べる(S36)。対応するIP電話番号が存在する場合には、そのIP電話番号を通信端末装置10に送信する(S38)。IP電話番号は、IPネットワークインタフェース部52を介して番号取得部36に送られる。
【0026】
番号取得部36がIP電話番号を取得した場合(S40のY)、書込制御部40が、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を格納部42のリストに記録する(S42)。また、番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S44)。一方、管理サーバ20からIP電話番号を取得できない場合には(S40のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S46)。S44およびS46における発信処理を経て、通話回線が接続される(S48)。
【0027】
以上によると、ユーザがIP電話番号を認識していなくても、通信端末装置10でIP電話番号を管理サーバ20から取得して発信することができる。また、管理サーバ20から取得したIP電話番号とアナログ電話番号との対応が格納部42のリストに記録されるため、次に同一の発信先にIP電話で通話したい場合に、ユーザはアナログ電話番号を入力すれば、格納部42のリストからIP電話番号を自動で取得できることになり、短時間でIP電話を利用することが可能となる。
【0028】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を表現したリストを通信端末装置10のデータベースに記憶する。第1の実施の形態では、発信時に管理サーバ20から取得した対応をデータベースに記憶する例について説明したが、第2の実施の形態では、発信時以外のタイミングでデータベースを作成することを意図する。管理サーバ20のデータベースにアクセスして自前のデータベースを更新していくことも可能であるが、IPネットワーク16上の複数の通信端末装置からのアクセスが管理サーバ20に集中することを防止するため、第2の実施の形態では、IPネットワーク16上の他の通信端末装置のデータベースと同期をとることにより、自前のデータベースを作成する。
【0029】
図6は、第2の実施の形態における通信端末装置10のデータベースの作成処理のシーケンス図を示す。図6では、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でデータベースの同期処理を行う例を示す。まず、通信端末装置10aのIPネットワークインタフェース部52が、IPネットワーク16に他の通信端末装置を探索するための探索信号をブロードキャストする(S60)。他の通信端末装置の応答がなければ(S62のN)、S60の探索処理を続行する。この探索処理は、定期的に行ってもよいし、電話を使用しない時間帯、例えば電話があまり利用されない夜中から早朝にかけての時間帯に行ってもよい。他の通信端末装置10bからの応答があった場合、すなわちIPネットワーク16に接続している他の通信端末装置10bが存在している場合(S62のY)、通信端末装置10aの照会部46は、IPネットワークインタフェース部52を介して、通信端末装置10bに対してリスト照会要求を送信する(S64)。通信端末装置10bは、リスト照会要求を受けて、要求を受け入れる旨を示す応答を送信する(S66)。
【0030】
続いて、通信端末装置10aと通信端末装置10bは、データベースの同期処理を実行する(S68)。この同期処理は、互いのリストを送信しあってもよく、また互いに保有していない対応関係のみを送信しあってもよい。いずれにしても、通信端末装置10aの番号取得部36は、自身が記憶していないアナログ電話番号とIP電話番号の対応を他の通信端末装置10bが保持する場合に、通信端末装置10bから、その対応を取得する。通信端末装置10bについても同様に、通信端末装置10aから、自身が保持していない対応を取得する。通信端末装置10aにおいて、番号取得部36は、取得した対応を書込制御部40に伝達し、書込制御部40が、この対応を格納部42のリストに記録し、リストを更新する(S70)。通信端末装置10bにおいても同様にリストが更新される(S72)。
【0031】
以上のように、通信端末装置10は、例えば同一のインターネットプロバイダに接続している他の通信端末装置との間で、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を記録したリストを交換し合い、自前のリストを更新していくことが可能となる。このリストはアナログ電話番号からIP電話番号への変換テーブルとして利用できるため、ユーザはアナログ電話番号さえ把握していれば、相手方にIP電話にて通話することが可能となる。
【0032】
図7は、第2の実施の形態における回線接続処理のフローチャートを示す。まずユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S80)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S82)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S82のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S84)。
【0033】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S82のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S86)。S84およびS86における発信処理を経て、通話回線が接続される(S88)。これにより、通話可能な状態となり(S90)、通話が終了すると回線を切断する(S92)。
【0034】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、ピアツーピア方式による回線接続処理を示し、具体的には通信端末装置10同士で連携をとり、アナログ電話用の回線を接続した後、着信側の通信端末装置10がIP電話番号を発信元の通信端末装置10に送信する。送信されたIP電話番号は、発信元の通信端末装置10において格納部42に記憶され、次回以降の通話時に利用されてもよく、また、一旦アナログ電話用の回線を切断して、再度IP電話用の回線を接続しなおしてもよい。さらに、IP電話番号を受けとった発信元の通信端末装置10は、通話を維持しながらIP電話用の回線に切り替えてもよい。以下では、通話を維持しつつ回線を切り替える処理を示す。
【0035】
図8は、第3の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図を示す。図8では、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間で回線接続を行う例を示す。まず、通信端末装置10aにおいて、ユーザが番号入力部32からアナログ電話番号を入力する(S100)。番号取得部36は、番号入力部32からアナログ電話番号を受け取り、格納部42に、対応するIP電話番号が記憶されているか否かを調べる(S102)。具体的には、読出制御部38が番号取得部36からの検索指示をもとに、格納部42に記憶されているアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを検索する。リストの中に、入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号が存在する場合には(S102のY)、読出制御部38がIP電話番号を読み出し、番号取得部36に伝達する。番号取得部36は回線設定部50を介してIP電話番号をIPネットワークインタフェース部52に伝達し、IPネットワークインタフェース部52がIP電話番号を用いて発信する(S104)。
【0036】
一方、格納部42において、対応するIP電話番号が記憶されていない場合には(S102のN)、番号取得部36が、番号入力部32に入力されたアナログ電話信号を、回線設定部50を介してアナログ回線網インタフェース部48に伝達し、アナログ回線網インタフェース部48がアナログ電話番号を用いて発信する(S106)。通信端末装置10bは発信を受け付け(S108)、これにより、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でアナログ電話用の回線の接続が確立される(S110)。したがって、通信端末装置10aおよび通信端末装置10bでは、アナログ電話による通話が行われている。
【0037】
アナログ電話用回線の接続後、通信端末装置10aの照会部46が、IPネットワークインタフェース部52を介して、IPネットワーク16から通信端末装置10bにIP電話番号を要求する(S112)。通信端末装置10bがIP電話に加入していない場合や、IP電話番号を伝えたくない場合には、通信端末装置10bは、IP電話番号の要求を無視する。通信端末装置10bがIP電話番号を通信端末装置10aに伝えてもよい場合は、通信端末装置10bからIP電話番号がIPネットワーク16を介して伝達される(S114)。
【0038】
IP電話番号は、通信端末装置10aのIPネットワークインタフェース部52を介して番号取得部36に送られる。番号取得部36はIP電話番号を取得し(S116)、書込制御部40が、アナログ電話番号とIP電話番号の対応を格納部42のリストに記録する(S118)。通信端末装置10aでは、図示しない表示部に、着信側の通信端末装置10bがIP電話を使用可能であることを表示する(S120)。この表示により、ユーザは、IP電話に切り替えられることを認識する。ユーザが要求受付部34から回線の切替を指示すると(S122)、その切替指示は回線設定部50に伝達される。なお、図8の例では、ユーザからの切替指示を契機として回線の切替を行うこととするが、着信側の通信端末装置10bからIP電話番号の通知があった時点で、自動的に切替作業を行ってもよい。
【0039】
回線設定部50は切替指示を受けて、番号取得部36または格納部42からIP電話番号を受け取り、IPネットワークインタフェース部52に伝達する。IPネットワークインタフェース部52はIP電話番号を用いて発信する(S124)。
【0040】
以上のステップにより、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間でIP電話用の回線が接続される(S126)。このとき、アナログ電話用の回線は接続された状態を維持し、通信端末装置10aと通信端末装置10bとの間では、アナログ電話による通話が引き続き行われている。このように、一時的にアナログ電話用の回線とIP電話用の回線とを同時に接続状態にすることにより、回線切断に伴う不快な無音期間を避けることが可能となる。その後、アナログ電話用の回線を切断し(S128)、低料金のIP電話での通話が可能となる。以上の処理により、通信端末装置10aは、発信先の通信端末装置10bとの間でIP電話番号を直接受け取ることができ、リストを更新することができる。
【0041】
以上、本発明を複数の実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0042】
IP電話の音質はIPネットワーク16の環境などによって悪化する場合もあるが、アナログ電話の音質は一般に安定しているため、状況に応じて低料金のIP電話よりも、安定した音質が期待されるアナログ電話に切り替えたい要望も存在すると考えられる。上記の実施の形態では、アナログ電話から低料金のIP電話に切り替える例について説明したが、IP電話からアナログ電話に切り替える場合であっても、本発明の技術を利用できることは言うまでもない。
【0043】
第3の実施の形態において、アナログ電話からIP電話への切替と、IP電話からアナログ電話への切替の双方を想定した場合、アナログ電話用の回線からIP電話用の回線への切替にかかる時間は、IP電話用の回線からアナログ電話用の回線への切替にかかる時間よりも短くてよい。これは、交換機12を介するためにアナログ電話用の回線の接続確立が、IP電話用の回線の接続確立よりも時間を要するためである。したがって、回線の切替時間を両者で同一にする必要はなく、結果として、アナログ電話用回線からIP電話用回線の切替時間を、IP電話用回線からアナログ電話用回線の切替時間よりも短くすることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置がアナログ電話とIP電話を効率よく活用できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通話システムの全体構成を示す図である。
【図2】通信端末装置の構成を示す図である。
【図3】格納部に記憶されるアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを示す図である。
【図4】第1の実施の形態における管理サーバによるリストの作成処理のシーケンス図である。
【図5】第1の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図である。
【図6】第2の実施の形態における通信端末装置のデータベースの作成処理のシーケンス図である。
【図7】第2の実施の形態における回線接続処理のフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態における回線接続処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
1・・・通話システム、10・・・通信端末装置、12・・・交換機、14・・・アナログ回線網、16・・・IPネットワーク、18・・・ゲートウェイ、20・・・管理サーバ、30・・・入力インタフェース部、32・・・番号入力部、34・・・要求受付部、36・・・番号取得部、38・・・読出制御部、40・・・書込制御部、42・・・格納部、44・・・登録部、46・・・照会部、48・・・アナログ回線網インタフェース部、50・・・回線設定部、52・・・IPネットワークインタフェース部。
Claims (10)
- アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置であって、
発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、
前記アナログ電話番号に対応するIP電話番号を取得する取得部と、
前記取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部と、を備えることを特徴とする通信端末装置。 - アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置であって、
発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、
入力されたアナログ電話番号に対応するIP電話番号を有するか否かをIPネットワーク上のサーバに問い合わせる照会部と、
前記サーバにおいて対応するIP電話番号を保持する場合に、前記サーバからIP電話番号を取得する取得部と、
前記取得部において取得したIP電話番号を用いて発信する発信部と、を備えることを特徴とする通信端末装置。 - アナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部をさらに備え、
前記照会部は、前記サーバへの問い合わせの前に、前記格納部のリストに、発信先のアナログ電話番号に対応するIP電話番号が記録されているか否かを判断し、記録されていない場合にサーバへの問い合わせを行うことを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。 - 前記格納部のリストに、対応するIP電話番号が記録されている場合に、前記取得部は、前記格納部からIP電話番号を取得することを特徴とする請求項3に記載の通信端末装置。
- アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置であって、
自身以外の通信端末装置のアナログ電話番号とIP電話番号とを対応付けたリストを記憶する格納部と、
IPネットワーク上に位置する他の通信端末装置に対してリストの照会を要求する照会部と、
自身が記憶していないアナログ電話番号とIP電話番号の対応を他の通信端末装置が保持する場合に、当該他の通信端末装置から、その対応を取得する取得部と、
前記取得部において取得された対応を、前記格納部のリストに記録する書込制御部と、を備えることを特徴とする通信端末装置。 - アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置であって、
発信先のアナログ電話番号を入力する番号入力部と、
入力されたアナログ電話番号を用いて発信する発信部と、
アナログ電話を使用するための回線を接続した後、発信先の通信端末装置からIP電話番号を取得する取得部と、を備えることを特徴とする通信端末装置。 - 前記取得部がIP電話番号を取得した後、アナログ電話用の回線の接続を、IP電話用の回線の接続に切り替える回線設定部をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の通信端末装置。
- 前記回線設定部は、アナログ電話用の回線の接続を維持したまま、IP電話用の回線の接続を行い、その後、アナログ電話用の回線の接続を切断することを特徴とする請求項7に記載の通信端末装置。
- アナログ電話とIP電話の双方の機能をもつ通信端末装置であって、いずれか一方の電話用の回線を接続した後、接続した回線を切り替える場合に、他方の電話用の回線が接続するのを待って、一方の電話用の回線の接続を切断することを特徴とする通信端末装置。
- アナログ電話用の回線の接続をIP電話用の回線の接続に切り替える時間は、IP電話用の回線の接続をアナログ電話用の回線の接続に切り替える時間よりも短いことを特徴とする請求項9に記載の通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081412A JP2004289678A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 通信端末装置 |
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---|---|---|---|---|
WO2006051724A1 (ja) * | 2004-11-12 | 2006-05-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | 通信端末装置、通信システム、プログラムおよび記録媒体 |
JP2015046791A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び問い合わせシステム |
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2003
- 2003-03-24 JP JP2003081412A patent/JP2004289678A/ja active Pending
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